JP5062146B2 - 物理量センサおよびその製造方法、ならびに電子機器 - Google Patents

物理量センサおよびその製造方法、ならびに電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、物理量を検出する物理量センサおよびその製造方法に関し、ならびに上記の物理量センサを搭載した電子機器に関する。
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて小型で単純な構造を有する加速度センサあるいは角速度センサとして、静電容量素子を利用したタイプのセンサ(いわゆる静電容量型センサ)が実用化されている。静電容量型センサは、一般に一対のガラス基板に挟まれて接合された半導体基板内に、所定の自由度をもって変位可能な錘部を用意し、当該錘部を加速度や角速度などに伴う変位を検出する錘部として利用する。変位の検出は、容量素子の静電容量の値に基いて行われる。静電容量型センサにおいて、多軸成分の物理量を検出するために、従来、1軸のセンサを複数組み合わせて使われていたが、サイズやコストの点で問題であった。
そこで、1つのセンサ素子によって多軸成分の検出を行うことが可能な静電容量型センサの研究が行われていた(例えば、特許文献1)。このような1つのセンサ素子によって多軸成分の物理量を検出するセンサにあっては、容量素子を用いて多軸成分の物理量の検出、あるいは錘部の駆動を行うため、容量素子を構成する電極に対して外部への配線接続が必要になる。この配線接続を単純かつ効率的に行うために、例えば、半導体基板内に上下一対のガラス基板とを連結し、錘部の周囲に導電性材料からなる配線用のシリコン支柱を配設し、当該シリコン支柱により電極および金属配線との電気的接続をとるモーションセンサが開示されている(非特許文献1)。
非特許文献1によれば、図8に示す製造工程によって物理量センサが製造される。図8は、従来の物理量センサ200の製造方法を説明する工程断面図である。(A)半導体膜210(活性層)、絶縁膜220(BOX層)、および半導体基板230(支持層)が順に積層した積層基板(SOI基板)を準備し、(B)半導体膜210に対してフレーム上部211、錘上部212、可撓部213、柱状配線上部214を形成した後、柱状配線上部214に上下コンタクト用の導通部265を設け、(C)積層基板の半導体膜210側にガラス基板240を接合した後、ドライエッチングによりフレーム下部231、錘下部232、柱状配線下部234を形成し、(D)貫通配線部Tを有するガラス基板250を積層基板の半導体基板230側に接合する、工程からなる。
特開平10−300774号公報 Transaction on Sensors and Micromachines,Vol.126,No.6,2006(電気学会論文誌E,126巻,6号,2006年)
しかしながら、従来の製造工程には次のような問題があった。柱状配線部はフレーム部から離間して配置されているため、電気的に孤立した状態にある。つまり、陽極接合時にはフレーム部に対して電位を定義することができても、電気的に孤立した柱状配線部に電位を定義できなかった。このように2枚目のガラス基板を陽極接合によって接合する際に柱状配線部の電位フローティングが起こり、接合不良が生じる。
そこで、本発明者は鋭意研究の末、半導体膜側を加工して柱状配線部を形成し、柱状配線部に上下導通用の導通部を設けた後、積層基板の半導体膜側に貫通孔を有するガラス基板を接合し、貫通孔に導電膜などを付与して貫通配線部を形成し、貫通配線部を通じて柱状配線部の電位を定義することで、積層基板の半導体基板側にガラス基板を接合する際の柱状配線部の電気的な孤立状態を解消できるとの知見に至った。そして、貫通配線部と導通部の電気的接続を得るために、両者の位置を合わせた状態で積層基板とガラス基板とを接合していた。
しかし、上記のアプローチでは柱状配線部の電気的な孤立状態を解消できるものの、柱状配線部に設けた導通部がガラス基板の貫通孔によって露出しているため、露出した部分においてその後の製造工程中で不具合が生じる可能性がある。具体的には、半導体基板加工時における酸を用いた洗浄による金属劣化、また異物の付着などが不具合を引き起こす要因とされる。
そこで、本発明は上記に鑑み、製造工程で発生する不良を低減することができる物理量センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。また、上記の物理量センサを用いた信頼性の高い電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る物理量センサは、半導体膜、絶縁膜、および半導体基板が順に積層された積層基板を、第1基板と第2基板との間に配置した構造を有し、
前記第1基板は、貫通孔と、前記貫通孔内に配置され、前記第1基板の一方の面と他方の面との導通をとる貫通配線部と、を備え、
前記積層基板は、前記第1基板および前記第2基板と接合された枠状のフレーム部と、前記フレーム部の内側に位置し、前記第1基板および前記第2基板に対して間隙をもって配置された錘部と、前記錘部と前記フレーム部とを接続する可撓部と、前記フレーム部の内側に配置され、前記第1基板と前記第2基板とを接続する柱状配線部と、を備え、
前記柱状配線部は、前記半導体膜と前記絶縁膜とを貫通する凹部と、前記凹部内に配置され、前記柱状配線部の上下の導通をとる導通部と、を備え、
前記第1基板と前記積層基板とは、前記貫通孔が前記柱状配線部上に位置し、かつ前記貫通孔と前記凹部とが重ならないように配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る物理量センサの製造方法は、半導体膜、絶縁膜、および半導体基板が順に積層された積層基板を準備し、
前記積層基板に、枠状のフレーム部と、前記フレーム部の内側に配置された錘部と、前記錘部と前記フレーム部とを接続する可撓部と、前記フレーム部の内側に配置された柱状配線部と、を形成し、
前記柱状配線部に、前記半導体膜と前記絶縁膜とを貫通する凹部と、前記凹部内に配置され、前記柱状配線部の上下の導通をとる導通部と、を形成し、
第1基板に貫通孔を形成し、
前記貫通孔と前記凹部とが重ならないように前記第1基板と前記積層基板とを配置し、
前記第1基板を前記半導体膜側に接合し、
前記貫通孔内に、前記第1基板の一方の面と他方の面とを導通する貫通配線部を形成し、
第2基板を前記半導体基板側に接合したことを特徴とする。
本発明によれば、製造工程で発生する不良を低減することができる物理量センサおよびその製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、信頼性の高い電子機器を提供することができる
以下、図面を参照して本発明に係る物理量センサの一態様である、モーションセンサに関して説明する。但し、本発明の物理量センサは以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図1は本発明に係る物理量センサの分解斜視図である。物理量センサ100は、積層基板Wを第1基板140と第2基板150の間に配置して構成されている。積層基板Wは、枠状のフレーム部(図1ではフレーム上部111が見えている)と、フレーム部の内側に配置された錘部(図1では錘上部112が見えている)と、フレーム部と錘部とを接続する可撓部113と、第1基板140と第2基板150とを接続する柱状配線部(図1では柱状配線部114が見えている)と、を備えている。錘部および柱状配線部は、フレーム部から離間して配置されている。物理量センサ100の外形は例えば、3〜5mmの略正方形である。第1基板には、基板の上下の導通をとる貫通配線部T1〜T11が配置されている。
なお、図1では積層基板の面内に互いに直行する2軸(X軸、Y軸)を設定し、この2軸に垂直な方向をZ軸として定めている。物理量センサ100は3軸(XYZ)の加速度と2軸(XY)まわりの角速度をそれぞれ検出するものであり、5軸モーションセンサと呼ばれるタイプのセンサである。
図2は、積層基板の上面図および断面図である。積層基板Wは半導体膜110、絶縁膜120、半導体基板130が順に積層された基板、いわゆるSOI(Silicon On Insulator)基板である。半導体膜110はシリコンからなり、その厚みが例えば10μm〜30μmであり、フレーム上部111、錘上部112、可撓部113、および柱状配線上部114を構成する膜である。絶縁膜120はシリコン酸化膜からなり、その厚みが例えば1〜2μmであり、半導体膜110と半導体基板130とを接合し、かつ半導体膜110および半導体基板130をエッチング加工する際のエッチングストッパ層としての機能を有している。半導体基板130は導電性を有するシリコンからなり、その厚みが例えば300μm〜700μmであり、フレーム下部131、錘下部132、柱状配線下部134を構成する基板である。
図2(A)に示した上面図は、積層基板Wを半導体膜110側から見た図である。フレーム上部111の内側に略クローバー形状の錘上部112が配置され、フレーム上部111と錘上部112とは可撓部113により四方向(X正、X負、Y正、Y負)から接続されている。錘上部112の周囲には、10個の柱状配線上部114a〜jが図面のとおり配置されている(添え字のa〜jの順は、電気的に接続する貫通配線部Tの添え字1〜10の順に対応している)。なお、柱状配線部については後述する。フレーム上部111、錘上部112、および柱状配線上部114には半導体膜110と絶縁膜120を貫通する凹部(後述する)が形成されている。この凹部内に導電材を配置してなり、かつ半導体膜110と半導体基板130とを導通する導通部165が配置されている。
図2(B)および(C)に示した断面図は、前述の上面図におけるA−A(X軸に沿った)、B−B(Y軸に沿った)断面図である。フレーム下部131、錘下部132、柱状配線下部134a〜jは絶縁膜120を介してそれぞれ、フレーム上部111、錘上部112、柱状配線上部114a〜jと接合されている。可撓部113は半導体基板130の厚肉部分と接合されておらず、薄肉部分のみで構成されるため可撓性を有している。
錘上部112は、フレーム上部111、柱状配線上部114a〜jの上面に対して低くなっている。これは第1基板140と接合された際に錘部が変位可能なようにギャップを設けている。同様に錘下部132は、フレーム下部131、柱状配線下部134a〜jの下面に対してギャップによって高くなっている。このギャップは検出する信号の感度などにより適宜設定しうるが、例えば5μm〜10μmである。
図3は第1基板および第2基板の上面図である。図3(A)は第1基板140をZ正方向から透視した上面図である。第1基板140には、第1基板140の一方の面と他方の面とを貫通し、導通をとる貫通配線部T1〜T10、T11が配置されている。
第1基板140の下面(半導体膜110と対向する側)には駆動電極141aと検出電極141b〜eが配置されている。駆動電極141aは内部配線L1を通じて貫通配線部T1と電気的に接続されている。検出電極141b〜eは内部配線L3〜L6を通じて貫通配線部T3〜T6と電気的に接続されている。なお、添え字の番号は対応している。このように、駆動電極141aと検出電極141b〜eからの電気信号を外部に取り出すことが可能である。駆動電極、検出電極については後述する。
図3(a)は図3(A)におけるC−C断面である。第1基板140は、上下を貫通する貫通孔142を備えている。この貫通孔142内に導電材料を配置することで、貫通配線部Tが構成されている。貫通孔はテーパー形状、あるいはストレート形状でもよいが、導電材料の配置を容易にするためにテーパー形状であることが好ましい。貫通孔の径は加工条件、製品仕様により適宜設定する値をとるものとする。導電材料は、蒸着法やスパッタ法などの真空成膜法で形成された金属膜であってもよいし、電解めっき法などで充填された導電材であってもよい。
図3(B)は第2基板150の上面図である。第2基板150の上面(半導体基板130と対向する側)には駆動電極151aと検出電極151b〜eが配置されている。駆動電極151aは内部配線L2を通じて貫通配線部T2と電気的に接続されている。検出電極151b〜eは内部配線L7〜L10を通じて貫通配線部T7〜T10と電気的に接続されている。このように、駆動電極151aと検出電極151b〜eからの電気信号を外部に取り出すことが可能である。駆動電極、検出電極については後述する。
内部配線L1〜L10は上述の対応する電極と接続され(実質的に境界はなく一体的に構成され)、かつ柱状配線部と接触する領域まで延伸して存在している。ここでは詳細を図示しないが、内部配線L1〜L10は、柱状配線部と第1基板または第2基板との間に介在された状態にある。L1は柱状配線上部114aと、L2は柱状配線下部134bと、L3〜L6は柱状配線上部114c〜fと、L7〜L10は柱状配線下部134g〜jと接続されている。柱状配線部には、上述したように導通部165が形成されているため、半導体膜110と半導体基板130とを導通している。柱状配線部は「配線」としての機能を有している。
ここで物理量センサの動作について述べながら、駆動電極と検出電極について説明する。本実施形態に係る物理量センサ100は加速度と角速度の双方を検出するセンサである。
加速度は、錘上部112および錘下部132と、検出電極とで形成した容量素子の静電容量変化により、錘部(錘上部112と錘下部132の接合体)の変位を検出する。X、Y軸方向の加速度は錘部の傾き、Z軸方向の加速度はZ軸方向に沿った錘部の変位を検出することで検出可能である。
角速度は、駆動電極141a、151aに逆相の交流電圧を印加することで、錘部(錘上部112と錘下部132の接合体)をZ軸方向へ振動させ、その振動運動している錘部にコリオリ力を生じることによってX、Y軸まわりに加わる角速度を検出する。交流電圧の周波数は、錘部の共振周波数に同じか、あるいは略近接しており、一般には数kHz程度である。
一般に加速度成分と角速度成分は信号の周波数が2桁程度異なるため、外部フィルター回路を用いてそれぞれ独立に検出することが可能である。なお、電気信号は後述する処理回路におけるC/V変換回路などを用いて検出される。
上述のように、駆動電極は可撓部113によって可動支持された錘部を上下に駆動変位されるための電極であり、駆動電極と錘部の間に外部から交流電圧を印加し、静電力により錘部を振動させる。検出電極は錘部の変位を、検出電極と錘部の面とで形成した容量素子の静電容量変化として検出するための電極である。
ここで、図4および図5を参照して柱状配線部の具体的態様について説明する。
(第1の態様)
図4は柱状配線部を説明する上図面および断面図である。図4(A)は第1基板上側からみた貫通配線部と導通部との位置関係を説明する上面図である。図4(B)は、図4(A)におけるD−D断面図である。図4(A)に示すように貫通配線部Tは柱状配線部上に位置し、かつ貫通配線部Tと導通部165の位置が互いに重ならないように配置されている。貫通配線部Tは、第1基板140に設けた貫通孔142の内部に導電材を配置して構成されている。また、導通部165は、半導体膜110および絶縁膜120を貫通する凹部160の内部に導電材を配置した、半導体膜110と半導体基板130とを電気的に接続するコンタクト部分である。図面では、テーパー形状の凹部160に導電膜が配置されて導通部165を構成している。なお、「貫通配線部Tと導通部165の位置が重ならない」ということをより具体的に述べると、貫通孔142の第1基板140の下面における開口と、凹部160の半導体膜110の上面における開口の位置が重ならないように設定されていることを指すものである。上記の構成とすることによって導通部165が貫通孔142によって露出することがない。
貫通孔142の第1基板140の下面における開口と、凹部160の半導体膜110の上面における開口の離間距離Lを少なくとも15μm以上、より好ましくは20μmとする。15μm未満であると、第1基板140と柱状配線上部114との接合が不十分となる可能性があるためである。また、より確実に真空封止をするために、貫通孔142と凹部160のそれぞれの開口が、柱状配線上部114の端から20μm以上内側にあることが好ましい。接合しろを20μm以上とすることによって、安定した真空封止が実現できる。
導通部165は半導体膜110の上面から突出しないことが好ましい。例えば、導通部165を構成する導電膜が半導体膜110の上面に存在する場合、半導体膜110と第1基板140の接合界面に間隙が生じてしまい、接合不良あるいは真空リークなどが引き起こされる可能性があるからである。半導体膜110が導電性を有するので、導通部165と貫通配線部Tとは導通している。
次に図5を参照して、柱状配線部の別の態様(第2の態様、第3の態様)について説明する。図5は、柱状配線部の別の態様を説明する断面図である。
(第2の態様)
図5(A)は柱状配線部の第2の態様を説明する断図面である。図4に示した第1の態様と略同様であるが、凹部160の周囲に段差部161を設けた点のみ異なる。段差部161は凹部160よりも浅い凹部であり、その内側に凹部160を包含するように形成されている。
段差部161の機能について説明する。例えば、図4(B)に示すような導通部165を構成する導電膜を形成する場合には、半導体膜110上に金属を堆積させた後、レジストを用いてパターニングして所望の形状の導電膜とする。上述したように、導通部165は半導体膜110の上面から突出しないことが好ましいので、段差部161を有さない場合には凹部160の傾斜を持った側壁に対して露光などを行う必要がある。傾斜を持った側壁に露光を行うと、光が予測し得ない方向へ反射、散乱されるため解像不良あるいは解像精度不良が起こる。したがって、製造歩留りを考えると、なるべく傾斜を持った側壁上でのリソグラフィを避けることが好ましい。そこで、凹部160の外側に段差部161を備える構成によれば、この段差部161の底面において導電膜をリソグラフィによりパターニングでき、かつ導通部165が半導体膜110上に突出することがない。したがって、傾斜面でのリソグラフィを行うことがなく、解像不良あるいは解像精度不良の発生を抑えることができる。段差部161の深さは、凹部160よりも浅く設定されていればよいが、例えば、後述するギャップ170と略同程度の深さである。
(第3の態様)
図5(B)は柱状配線部の第3の態様を説明する断図面である。図5(A)に示した第2の態様と略同様であるが、凹部160が半導体膜110を貫通する第1の凹部160a、絶縁膜120を貫通する第2の凹部120bからなる点が異なる。第2の凹部120bの開口サイズに対して、第1の凹部120aの開口サイズが大きく設定されている。
後述する凹部160の形成において絶縁膜120のエッチング時には多少なりともサイドエッチングが生じることになる。すると、サイドエッチングで除去された絶縁膜120の側壁には導電膜が成膜できず、導通部165が連続的に形成されない。したがって、柱状配線部の上下を導通することができない場合がある。上記の構成とすることによって、導通部165を連続的に形成することが容易になる。
以下、図6および図7を参照して物理量センサ100の製造方法について説明する。図6および図7は物理量センサの製造工程を示す断面図である。以下の物理量センサの製造方法は例示であって、記載内容に限定して解釈されるものではない。
(1)積層基板Wの準備(図6(A)参照)
半導体膜110、絶縁膜120、半導体基板130を順に積層してなる積層基板Wを用意する。上述したように、半導体膜110はフレーム上部111、錘上部112、可撓部113、柱状配線上部114を構成する層である。絶縁膜120は、半導体膜110と半導体基板130とを接合する層であり、かつエッチングストッパ層として機能する層である。半導体基板130はフレーム下部131、錘下部132、柱状配線下部134を構成する層である。積層基板Wは、SIMOXないし、貼り合せ法等により作成される。半導体膜110、絶縁膜120、半導体基板130の厚みはそれぞれ20μm、2μm、600μmである。例えば、物理量センサ100が直径150mm〜200mmのウエハ内に複数個多面付けで配置されている。
半導体膜110および半導体基板130には不純物が含まれている。不純物としては、ボロン等を挙げることができる。半導体膜110および半導体基板130は柱状配線部を構成するため、高濃度のボロンを含み、低抵抗である。抵抗率としては、例えば0.001〜0.01Ω・cmであるものとする。絶縁膜120はシリコン酸化膜(SiO2)からなる。
(2)ギャップ作成(図6(B)参照)
半導体膜110の上面に所定形状のマスク(図示せず)を形成して、該マスクをエッチングとしてRIE法により半導体膜110の上面より5μm下がったギャップ170を作成する。マスクとしてはフォトレジスト、シリコン酸化膜(SiO2)、シリコン窒化膜(Si34)などシリコンとのエッチング選択比に優れたものを用いることができる。なお、ギャップ170は後に形成する錘部(錘上部112と錘下部132の接合体)がZ軸正方向に変位するのに必要な間隔である。
(3)半導体膜の加工(図6(C)参照)
半導体膜に対して、フレーム上部111、錘部112、可撓部113、柱状配線上部114を画定するためのマスクパターン(図示せず)を形成する。このマスクをエッチングマスクとして絶縁膜120の上面が露出するまでRIEによりエッチングする。そして、不要な絶縁膜120をRIEもしくはバッファドフッ酸(BHF)によるウェットエッチングにより除去する。この結果、絶縁膜120とはフレーム部、錘部、柱状配線部のそれぞれ上下の間にのみ存在している。
次に、凹部160を形成する。半導体膜110の所定箇所に対して20%TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)などを用いた異方性エッチングによって、絶縁膜120の上面が露出するまでエッチングすることで形成する。そして絶縁膜120の上面が露出した部分に対してRIEにより露出した絶縁膜を除去する。絶縁膜のエッチングでは、例えば、バッファドフッ酸(例えば、HF=5.5wt%、NH4F=20wt%の混合水溶液)を用いてもよい。
その後、凹部160に対して蒸着法やスパッタ法により導通部165を形成する。導通部165により、半導体膜110と半導体基板130とは、電気的に接続されたことになる。
第2、第3の態様の柱状配線部を形成するには、凹部160の形成時に段差部161、第1の凹部160a、第2の凹部160bに対応するマスクを用いたエッチングによる多段工程を行なえばよい。段差部161をギャップ170と同じ深さとする場合には、ギャップ170の形成の際に同一工程で段差部161を形成することができる。したがって、製造工程を増加させることなく、安定した物理量センサを得ることができる。
(4)第1基板の接合(図6(D)参照)
第1基板140はNaイオンなどの可動イオンを含むガラス(例えばテンパックス(登録商標)ガラス)、その厚みが500μmである。第1基板140に対してサンドブラストあるいはエッチングなどにより貫通孔142を形成する。そして貫通孔142内に金属材料を蒸着法やスパッタ法、あるいは電解めっき法により配置して貫通配線部T1〜T10、T11を形成する。なお、貫通配線部Tの形成は積層基板との接合後に行っても構わない。
第1基板140の下面(錘上部112と対向する面)に駆動電極141a、検出電極141b〜e、これらの電極と接続して柱状配線上部114a〜jと接触する領域まで延びる内部配線L1、L3〜L6を形成する。電極と配線はAlなどの金属材料からなり、蒸着法やスパッタ法により金属を成膜したのち、パターニングして形成する。
第1基板140と積層基板Wとを陽極接合により接合する。第1基板140と積層基板Wとを、貫通孔142の第1基板140の下面における開口と、凹部160の半導体膜110の上面における開口とが重ならないように配置する。両者の開口が20μm以上離れるように配置することが好ましい。また、貫通孔142と凹部160のそれぞれの開口が、柱状配線上部114の端から20μm以上内側にあるように配置する。したがって、導通部165が貫通孔141を通じて外部に露出していない。
そして、第1基板140と積層基板Wとを、陽極接合装置の上下電極プレート(図示しない)間に配置して、例えば300℃〜500℃の温度下で上下電極プレート間に電圧(例えば、300V〜500V)を印加して陽極接合を行う。フレーム上部111、柱状配線上部114は第1基板140と接合される。錘上部112は駆動電極141a、検出電極141b〜eと一定の間隔(ギャップ)をもって対向して配置される。なお、内部配線L1、L3〜L6が柱状配線上部114a、114c〜fと接続しているため、貫通配線部T1、T3〜T6と駆動電極141a、検出電極141b〜eとが電気的に接続されている。第1基板140との陽極接合時、柱状配線上部とフレーム部にはそれぞれ導通部165が形成されているので、半導体膜110の接合面の電位が均一に保持されて良好な接合を得ることができる。
(5)半導体基板の加工(図7(E)参照)
半導体基板130の下面に所定形状のマスクを形成して、該マスクをエッチングとしてRIE法により半導体基板130の下面より5μm上がったギャップ171を作成する(図7(E))。ギャップは錘部(錘上部112と錘下部132の接合体)がZ軸負方向に変位するのに必要な間隔である。
(6)半導体基板の加工(図7(F)参照)
フレーム下部131、錘下部132、柱状配線下部134に画定するためのパターンのレジストマスク(図示せず)を半導体基板130下面に設け、半導体基板130を厚み方向に絶縁膜120の下面が露出するまでエッチングすることにより、フレーム下部131、錘下部132、柱状配線下部134を形成する。半導体基板130を加工するためのエッチング方法として、例えば、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)が挙げられる。エッチングガスとしてSF6等のイオン・ラジカル供給ガスを用い、デポジションガスとしてC48等を用いることができる。エッチング後にレジストマスク等は除去され、後述する接合に供する面は洗浄して清浄化される。
本実施形態によれば、貫通孔142と凹部160の位置が離れているため、製造工程中において導通部165が露出しない。例えば、上記のマスク除去後の洗浄工程において、導通部165が洗浄液に触れることがなく、導通部165で不良が発生することがない。したがって、導通部165における工程中の不良を大幅に低減することが可能となる。
(7)第2基板の接合(図7(G)参照)
第2基板150は、例えばNaイオンなどの可動イオンを含むガラス(例えばテンパックス(登録商標)ガラス)で、その厚みは500μmである。第1基板140の上面(錘下部132と対向する面)に接合前に駆動電極151a、検出電極151b〜e、これらの電極と接続して柱状配線下部134a〜iと接触する領域まで延びる内部配線L2、L7〜L10を形成する。電極と配線はAlなどの金属材料からなり、蒸着法やスパッタ法により金属を成膜したのち、パターニングして形成する。
第2基板150と積層基板Wとを陽極接合により接合する。第1基板140と接合された積層基板Wと第2基板150とをアライメントし、両者を固定した状態で陽極接合装置の上下電極プレート(図示しない)間に配置する。そして、例えば300℃〜500℃の温度下で、上下電極プレート間に電圧(例えば、300V〜500V)を印加して陽極接合を行う。フレーム下部131、柱状配線下部134は第2基板150と接合され、一体的に構成される。錘下部132は駆動電極151a、検出電極151b〜eと一定の間隔(ギャップ)をもって対向して配置される。錘部は可撓部123によって支持され、第1の基板140および第2の基板150に対して間隙(ギャップ170,171)をもって配置されている。したがって、錘部はフレーム部、第1基板140および第2基板150で囲まれた空間180内で所定の自由度をもって変位可能である。
なお、内部配線L2、L7〜L10が柱状配線下部134b、134g〜jと接続しているため、貫通配線部T2、T7〜T10と駆動電極151a、検出電極151b〜eとが電気的に接続されている。
第2基板150との陽極接合時に、既に接合された第1基板140に設けられた貫通配線部T1〜T10と柱状配線下部、貫通配線部T11とフレーム部とが導通部165を介して電気的に接続されているため、半導体基板130の接合面の電位が均一の保持されて良好な接合を得ることができる。
なお、積層基板Wには第1基板140と第2基板150とで挟まれた領域の真空度を高めるために、適宜ゲッター材を第1基板または第2の基板上に配置する。ゲッター材として例えば,ジルコニウムを主成分とする合金(サエスゲッターズジャパン社製 非蒸発ゲッター)等で構成することができる。ゲッター材の気体吸収能を得るための活性化処理は、第2基板150の陽極接合時の温度(300〜500℃)、あるいは別途熱処理工程(400℃前後)を行なってもよい。
(8)個片化
第1基板140と、第2基板150の間に挟持された状態で接合された積層基板Wより構成される物理量センサ100をダイシングソー等でダイシングし、個々の物理量センサ100に個片化する。物理量センサ100では、貫通孔142と凹部160の位置が離れているため、製造工程中において導通部165が露出しないため、研磨クズなどの異物が導通部165に付着することがない。したがって、導通部165における工程中の不良を大幅に低減することが可能となる。なお、本明細書ではウエハに多面付け配置された「物理量センサ」と、個片化された「物理量センサ」とを特に区別せず物理量センサ100と呼んでいる。
本発明に係る物理量センサ100は例えば、IC等の能動素子を搭載する回路基板上に実装され、ワイヤボンディング接続等の周知の方法および材料によって配線用端子T(T1〜T11)と、電子回路基板もしくはIC等の能動素子とを接続することにより、物理量センサと電子回路とを1つの電子部品として提供することができる。この電子部品は例えば、ゲーム機、携帯電話等のモバイル端末機に搭載されて市場に流通することが可能である。
以下に、物理量センサ100により検出される加速度と角速度の各変位信号を処理する処理回路について説明する。
上記物理量センサ100により検出される加速度と角速度の変位信号を処理する各処理回路の構成例について図8を参照して説明する。
図9は、物理量センサ100により検出される加速度及び角速度の変位信号を処理する処理回路300の回路構成を示す図である。図8において、処理回路300は、C−Vコンバータ(C-V converter)301と、アンプ回路(Amplifier)302と、フィルタ回路(filter)303と、から構成される。
C−Vコンバータ301は、印加される加速度及び角速度に応じて物理量センサ100から出力される各軸方向の各変位信号(静電容量変化)を電圧信号に変換してアンプ回路302に出力する。アンプ回路302は、C−Vコンバータ301から入力される電圧信号を所定の増幅率で増幅してフィルタ回路303に出力する。フィルタ回路303は、数kHz以上の信号成分を通過させるフィルタ機能を有する。フィルタ回路303は、アンプ回路302で増幅された電圧信号から数kHz以上の信号成分を通過させて、X軸方向とY軸方向の角速度検出信号として出力する。フィルタ回路303は、低周波数の信号成分をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の加速度検出信号として出力する。
次に、上記物理量センサ100と処理回路300を実装した電子機器の例について説明する。
図10は、物理量センサ100と処理回路300を実装したセンサモジュール400の一例を示す図である。図10において、センサモジュール400は、上記処理回路300を含む信号処理チップ401と、メモリチップ402と、上記物理量センサ100を含むセンサチップ403と、が基板404上に実装されている。各チップ401,402,403は、ボンディングワイヤ405により接続されている。メモリチップ402は、信号処理チップ401の制御用のプログラムやパラメータ等を記憶するメモリである。
上記のようなセンサモジュール400を提供することにより、ゲーム機、携帯電話等のモバイル端末機への実装が容易になる。
次に、図10に示したセンサモジュール400を電子機器として、例えば、モバイル端末機に実装した例について説明する。本発明に係る電子機器は以下に限定されるものでなく、自動車、航空機、ゲーム機、携帯電話などの広い分野に適用できることは言うまでもない。
図11は、センサモジュールを実装した携帯型情報端末の一例を示す図である。図10において、携帯型情報端末500は、ディスプレイ部501と、キーボード部502と、から構成される。センサモジュール400は、キーボード部502の内部に実装されている。携帯型情報端末500は、その内部に各種プログラムを記憶し、各種プログラムにより通信処理や情報処理等を実行する機能を有する。この携帯型情報端末500では、センサモジュール400により検出される加速度や角速度をアプリケーションプログラムで利用することにより、例えば、落下時の加速度を検出して電源をオフさせる等の機能を付加することが可能になる。
上記のようにセンサモジュール400をモバイル端末機に実装することにより、新たな機能を実現することができ、モバイル端末機の利便性や信頼性を向上させることが可能になる。
本発明に係る物理量センサの分解斜視図である。 積層基板の上面図および断面図である。 第1基板および第2の基板の上面図である。 柱状配線部を説明する上面図および断面である。 柱状配線部の別の態様を説明する断面図である。 本発明に係る物理量センサの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る物理量センサの製造方法を説明する断面図である。 従来の物理量センサの製造方法を説明する断面図である。 物理量センサ100により検出される加速度及び角速度の変位信号を処理する処理回路300の回路構成を示す図面である。 物理量センサと処理回路を実装したセンサモジュールの一例を示す図である。 センサモジュールを実装した携帯型情報端末の一例を示す図である
符号の説明
100:物理量センサ
110:半導体膜
111:フレーム上部
112:錘上部
113:可撓部
114:柱状配線上部
114a〜114j:柱状配線上部
120:絶縁膜
130:半導体基板
131:フレーム下部
132:錘下部
134:柱状配線下部
134a〜134j:柱状配線下部
140:第1基板
141a:駆動電極
141b〜141e:検出電極
142:貫通孔
150:第2基板
151a:駆動電極
151b〜151e:検出電極
160:凹部
160a:第1の凹部
160b:第2の凹部
161:段差部
165:導通部
170:ギャップ
171:ギャップ
180:空間
T:貫通配線部
T1〜T10、T11:貫通配線部
L1〜L10:内部配線
W:積層基板
200:物理量センサ
210:半導体膜
211:フレーム上部
212:錘上部
213:可撓部
214:柱状配線上部
220:絶縁膜
230:半導体基板
231:フレーム下部
232:錘下部
234:柱状配線下部
240:第1基板
241:電極
242:貫通孔
250:第2基板
251:電極
265:導通部

Claims (6)

  1. 半導体膜、絶縁膜、および半導体基板が順に積層された積層基板を、第1基板と第2基板との間に配置した構造を有し、
    前記第1基板は、貫通孔と、前記貫通孔内に配置され、前記第1基板の一方の面と他方の面とを導通する貫通配線部と、を備え、
    前記積層基板は、
    前記第1基板および前記第2基板と接合された枠状のフレーム部と、
    前記フレーム部の内側に位置し、前記第1基板および前記第2基板に対して間隙をもって配置された錘部と、
    前記錘部と前記フレーム部とを接続する可撓部と、
    前記フレーム部の内側に配置され、前記第1基板と前記第2基板とを接続する柱状配線部と、を備え、
    前記柱状配線部は、前記半導体膜と前記絶縁膜とを貫通する凹部と、前記凹部内に配置され、前記柱状配線部の上下の導通をとる導通部と、を備え、
    前記第1基板と前記積層基板とは、前記貫通孔が前記柱状配線部上に位置し、かつ前記貫通孔と前記凹部とが重ならないように配置されたことを特徴とする物理量センサ。
  2. 前記半導体膜は前記凹部よりも浅い段差部を有し、
    前記凹部は前記段差部の内側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の物理量センサ。
  3. 前記凹部は前記半導体膜に設けられた第1の凹部と、前記絶縁膜に設けられた第2の凹部と、からなり、
    前記第1の凹部は前記第2の凹部を内側に包含するように配置されたことを特徴とする請求項1または2記載の物理量センサ。
  4. 前記貫通孔と前記凹部が20μm以上離れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の物理量センサ。
  5. 半導体膜、絶縁膜、および半導体基板が順に積層された積層基板を準備し、
    前記積層基板に、枠状のフレーム部と、前記フレーム部の内側に配置された錘部と、前記錘部と前記フレーム部とを接続する可撓部と、前記フレーム部の内側に配置された柱状配線部と、を形成し、
    前記柱状配線部に、前記半導体膜と前記絶縁膜とを貫通する凹部と、前記凹部内に配置され、前記柱状配線部の上下の導通をとる導通部と、を形成し、
    第1基板に貫通孔を形成し、
    前記貫通孔と前記凹部とが重ならないように前記第1基板と前記積層基板とを配置し、
    前記第1基板を前記半導体膜側に接合し、
    前記貫通孔内に、前記第1基板の一方の面と他方の面とを導通する貫通配線部を形成し、
    第2基板を前記半導体基板側に接合したことを特徴とする物理量センサの製造方法。
  6. 物理量を検出する物理量センサと、
    前記物理量センサにより検出される物理量検出信号を処理する処理回路と、を備え、
    半導体膜、絶縁膜、および半導体基板が順に積層された積層基板を、第1基板と第2基板との間に配置した構造を有し、
    前記第1基板は、貫通孔と、前記貫通孔内に配置され、前記第1基板の一方の面と他方の面とを導通する貫通配線部と、を備え、
    前記積層基板は、
    前記第1基板および前記第2基板と接合された枠状のフレーム部と、
    前記フレーム部の内側に位置し、前記第1基板および前記第2基板に対して間隙をもって配置された錘部と、
    前記錘部と前記フレーム部とを接続する可撓部と、
    前記フレーム部の内側に配置され、前記第1基板と前記第2基板とを接続する柱状配線部と、を備え、
    前記柱状配線部は、前記半導体膜と前記絶縁膜とを貫通する凹部と、前記凹部内に配置され、前記柱状配線部の上下の導通をとる導通部と、を備え、
    前記第1基板と前記積層基板とは、前記貫通孔が前記柱状配線部上に位置し、かつ前記貫通孔と前記凹部とが重ならないように配置されたことを特徴とする電子機器。
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