JP2006317242A - 力学量検出センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マイクロローディング効果の影響を抑制し、良好な面内均一性を得ることができる、力学量検出センサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 力学量検出センサが、開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつ前記固定部に対して変位する変位部と、前記固定部と前記変位部とを接続する接続部と、を有する第1の構造体と、前記変位部に接合される中央部とこの中央部に異なる複数の方向から接続される複数の部分重量部とからなる重量部と、前記重量部を囲んで配置され、かつ前記固定部に接合される台座と、前記複数の部分重量部、前記中央部と前記台座とに囲まれ、かつ前記接続部に接合される棒状部と、を有し、前記第1の構造体に積層して配置される第2の構造体と、前記変位部の変位を検出する変位検出部と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、力学量検出センサ及びその製造方法に関する。力学量検出センサには、例えば、加速度センサ、角速度センサが含まれる。
シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造をもったSOI基板をエッチングして、加速度を検出する力学量検出センサを製造する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特許公開2003−329702号公報、第0031段落及び第0040段落、並びに図2及び図8
しかしながら、このような技術では、エッチングすべき幅に広狭のある重量部の製造段階である、SOI基板の下層の下方向からの垂直エッチングの際に、エッチングする幅の厚薄によりエッチングのスピードが異なる、マイクロローディング効果の影響により、エッチングの面内均一性を得ることは困難である。このため、力学量検出センサの製造の精度及び製品の歩留まりが悪いという問題が存在する。
上記に鑑み、本発明は、上記のマイクロローディング効果の影響を抑制し、良好なエッチングの面内均一性が図られた力学量検出センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の力学量検出センサは、開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつこの固定部に対して変位する変位部と、固定部と変位部とを接続する接続部と、を有する第1の構造体と、この変位部に接合される中央部とこの中央部に異なる複数の方向から接続される複数の部分重量部とからなる重量部と、重量部を囲んで配置され、かつ固定部に接合される台座と、複数の部分重量部、中央部と台座とに囲まれ、かつ接続部に接合される棒状部と、を有し、第1の構造体に積層して配置される第2の構造体と、変位部の変位を検出する変位検出部と、を具備することを特徴とする。
本発明の力学量検出センサは、複数の部分重量部の間に配置され、中央部と部分重量部と台座とに囲まれる棒状部を有する。これらの棒状部によって、棒状部と複数の部分重量部との間隔を調整して、重量部と台座との間隔とを実質的に同等とすることが容易となる。すなわち、エッチングパターン幅の均一化が容易となる。従って、マイクロローディング効果の影響を効果的に抑制することができる。
本発明によれば、マイクロローディング効果の影響を抑制し、良好なエッチングの面内均一性が図られた力学量検出センサ及びその製造方法を提供できる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明は、力学量検出センサ及びその製造方法に関するものであるが、ここでは、加速度センサの構成を述べる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る加速度センサ100を表す斜視図である。また、図2は加速度センサ100を分解した状態を表す分解斜視図である。図3及び図4は、それぞれ、加速度センサ100を、図1のA1−A2及びB1−B2に沿って切断した状態を表す一部断面図である。
加速度センサ100は、互いに積層して配置される第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130及び基体140を有する。なお、図2では、基体140は省略している。
第1の構造体110、接合部120及び第2の構造体130は、その外周が例えば、
1mmの辺の略正方形状である。これらの高さは、加速度センサの用途に応じて決めることができる。これらの高さは、それぞれ、例えば2〜10μm、1〜2μm、300〜725μmである。
第1の構造体110、接合部120、及び第2の構造体130はそれぞれ、シリコン、酸化シリコン、シリコンから構成可能であり、シリコン/酸化シリコン/シリコンの3層構造をなすSOI(Silicon On Insulator)基板を用いて製造可能である。また、基体140は、シリコン、金属、ガラスで構成可能である。
第1の構造体110は、外径が略正方形であり、固定部111、変位部112、接続部113a〜113dから構成される。第1の構造体110は、半導体材料の層をエッチングして開口114a〜114dを形成することで作成できる。
固定部111は、外周、内周(開口)が共に略正方形の枠形状の基板である。
変位部112は、外周が略正方形の基板であり、固定部111の開口の中央近傍に配置される。
接続部113a〜113dは略長方形の基板であり、固定部111と変位部112とを4方向(X正方向、X負方向、Y正方向、Y負方向)で接続する。
接続部113a〜113dは、撓みが可能な梁として機能する。接続部113a〜113dが撓むことで、変位部112が固定部111に対して変位可能である。具体的には、変位部112が固定部111に対して、Z正方向、Z負方向に直線的に変位する。また、変位部112は、固定部111に対してX軸およびY軸を回転軸とする正負の回転が可能である。即ち、ここでいう「変位」には、移動および回転(Z軸方向での移動、X,Y軸での回転)の双方を含めることができる。
変位部112の変位(移動および回転)を検知することで、X,Y,Zの3軸方向の加速度を測定することができる。
接続部113a〜113d上に、12個のピエゾ抵抗素子R(Rx1〜Rx4,Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4)が配置されている。このピエゾ抵抗素子Rは、抵抗の変化として接続部113の撓み(あるいは、歪み)、ひいては変位部112の変位を検出するためのものである。なお、この詳細は後述する。
第2の構造体130は、外形が略正方形であり、台座131、重量部132、及び棒状部133a〜133dから構成される。
台座131は、外周、内周(開口134)が共に略正方形の枠形状の基板である。台座131は固定部111と対応した形状を有し、台座接合部121によって固定部111に接続される。
重量部132は、中央部132aと複数の部分重量部132b〜132eから構成される。中央部132aは、重量部132の中央に配置される。部分重量部132b〜132eは、異なった4方向から中央部132aと接続される。重量部132は、質量を有し、加速度によって力を受ける重錘、あるいは作用体として機能する。即ち、加速度が印加されると、重量部132の重心に力が作用する。中心に配置された中央部132aに4方向から部分重量部132b〜132eが接続され、全体として一体的に変位(移動、回転)が可能となっている。即ち、重量部132のうち、中央部132aは、部分重量部132b〜132eを接続する接続部として機能する。
重量部132のうちの中央部132aは、変位部112と対応する略正方形の断面形状を有し、重量部接合部122によって変位部112と接合される。この結果、重量部132に加わった加速度に応じて変位部112が変位し、その結果、加速度の測定が可能となる。
重量部のうちの部分重量部132b〜132eはそれぞれ、第1の構造体110の開口114a〜114dに対応して配置される。重量部132が変位したときに部分重量部132b〜132eが接続部113に接触しないようにするためである(部分重量部132b〜132eが接続部113に接触すると、加速度の検出が阻害される)。
中央部132a及び部分重量部132b〜132eによって、重量部132を構成しているのは、加速度センサ100の小型化と高感度化の両立を図るためである。加速度センサ100を小型化(小容量化)すると、重量部132の容量も小さくなり、その質量が小さくなることから、加速度に対する感度も低下する。接続部113a〜113dの撓みを阻害しないように部分重量部132b〜132eを分散配置することで、重量部132の質量を確保している。この結果、加速度センサ100の小型化と高感度化の両立が図られる。
棒状部133a〜133dは、複数の部分重量部132b〜132e、中央部132aと台座131とに囲まれて配置されており、棒状部接合部123a〜123dを介して、接続部113a〜113dにそれぞれ接合されている。
第2の構造体が棒状部133a〜133dを備えた構成をとることにより、マイクロローディング効果の影響を抑制し、良好なエッチングの面内均一性を得ることができる。
本発明の棒状部133a〜133dの合計の容積は、重量部132の容積の7.5分の1以下、好ましくは11分の1以下である。
このように棒状部133a〜133dの容積は、重量部132の容積と比較して、相対的に非常に小さくすることが可能であり、加速度センサの機能を妨げることなく配置することが可能である。
また、これらの棒状部133a〜133dは棒状部接合部123a〜123dを介して接続部113a〜113dに接合される。このため、接合部113a〜113dはそれぞれ、棒状部133a〜133dが配置された箇所で実質的に厚くなり、変位部112の共振周波数が増大することになる。共振周波数が増大することで、変位部112がより速やかに加速度の変化に追随可能となり、加速度センサ10の周波数応答性が向上することになる。
ピエゾ抵抗素子Rが配置された接続部113a〜113dは、棒状部133a〜133dが接続されているので、ピエゾ抵抗素子Rに加わる応力が若干低下し、出力電圧が若干低下するおそれがある。
また、これらの出力電圧は、通常その値を増幅するためにアンプ(図示せず)が使用されるものである。よって、たとえ出力電圧が低下したとしても、アンプの増幅率を増大させることにより、通常の加速度センサとしての機能は十分に確保される。
第2の構造体130は、半導体材料の基板をエッチングして開口部134、すなわち溝部G1〜G4を形成することで作成可能である。開口部134(溝部G1〜G4)を形成することにより、部分重量部132b〜132eと台座131との間の溝部G1、棒状部133a〜133dと台座131との間の溝部G2、部分重量部132b〜132eと棒状部133a〜133dとの間の溝部G3、及び中央部132aと棒状部133a〜133dとの間の溝部G4が、それぞれ一定の幅をもって形成される。なお、例えば図2においては、溝部G1〜G4は部分重量部132cと棒状部133cに関してのみ説明されているが、その他の部分重量部132b〜132eと棒状部133a〜133dとの関係、例えば、部分重量部132bと棒状部133a、部分重量部132bと棒状部133b、部分重量部132dと棒状部133dに関しても同様に溝部G1〜G4が形成される。
マイクロローディング効果の影響を抑制し、良好なエッチングの面内均一性を得るためには、溝部G1の幅が、溝部G2、溝部G3及び溝部G4のいずれか1つの溝部の幅と略同等であることが好ましい。また、溝部G1の幅、溝部G2の幅、溝部G3の幅、及び溝部G4の幅のいずれもが略同等であることがさらに好ましい。
溝部G1〜G4の幅は、加速度センサの機能を考慮して、加速度センサの大きさに応じて、例えば1μm〜100μmの範囲内で容易に決めることができる。本発明の図2においては、本発明の理解の容易のために棒状部133a〜133dは、その断面形状を正方形とする四角柱形状としている。棒状部133a〜133dの断面形状は長方形であってもさしつかえない。
接合部120は、既述のように、第1、第2の構造体110、130を接続するものである。接合部120は、固定部111と台座131を接続する台座接合部121と、変位部112と重量部132のうちの中央部132aを接続する重量部接合部122と、棒状部133a〜133dと接続部113a〜113dをそれぞれ接続する棒状部接合部123a〜123dとに区分される。接合部120は、これ以外の部分では、第1、第2の構造体110、130を接続していない。接続部113a〜113dの撓み、および重量部132の変位を可能とするためである。
なお、接合部121、122、123a〜123dは、例えばシリコン酸化膜をエッチングすることで構成可能である。
基体140は、略長方体の外形を有し、枠部141と底板部142とを有する。シリコン、金属等の基板に略直方形(例えば、縦横900μm、深さ10μm)の凹部143を形成することで基体140を形成できる。凹部の形成には、種々の加工手段(例えば、エッチング、プレス加工、切削加工)を利用可能である。
基体140には、シリコン、ガラス、金属、例えば、Fe−Ni系合金、Fe−Ni−Co系合金等を用いることができる。
基体140に凹部143が形成されているのは、重量部132が変位するための空間を確保するためである。但し、基体140に凹部143を形成するのに替えて、あるいはこれと共に、台座131、重量部132、及び棒状部133a〜133dの高さ(厚さ)を異ならせることも可能である。例えば半導体材料の基板を2段階でエッチングすることで、台座131の高さ(厚さ)に対して重量部132及び棒状部133a〜133dを薄くすることができる。その結果、重量部132が変位する空間を確保できる。
(加速度センサ100の動作)
加速度センサ100による加速度の検出の原理を説明する。既述のように、接続部113a〜113dには、合計12個のピエゾ抵抗素子Rx1〜Rx4,Ry1〜Ry4,Rz1〜Rz4が配置されている。
これら各ピエゾ抵抗素子は、シリコンからなる接続部113a〜113dの上面付近に形成されたP型もしくはN型の不純物ドープ領域によって構成できる。
3組のピエゾ抵抗素子Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4が、X軸方向、Y軸方向、X軸方向に一直線に並ぶように配置される。ピエゾ抵抗素子Rx1〜Rx4はそれぞれ、接続部113dの外周近傍、内周近傍、接続部113bの内周近傍、外周近傍に配置される。ピエゾ抵抗素子Ry1〜Ry4はそれぞれ、接続部113cの外周近傍、内周近傍、接続部113aの内周近傍、外周近傍に配置される。ピエゾ抵抗素子Rz1〜Rz4はそれぞれ、接続部113dの外周近傍、内周近傍、接続部113bの内周近傍、外周近傍に配置される。
なお、ピエゾ抵抗素子Rx1〜Rx4、Rz1〜Rz4は、接続部113d、113bとで配置が異なっている。これはピエゾ抵抗素子Rによる接続部113の撓みの検出をより高精度化するためである。
3組のピエゾ抵抗素子Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4はそれぞれ、重量部132のX、Y,Z軸方向成分の変位を検出するX、Y,Z軸方向成分変位検出部として機能する。なお、4つのピエゾ抵抗素子Rz1〜Rz4は、必ずしもX軸方向に配置する必要はなく、Y軸方向に配置してもよい。
図5は、図3に対応し、重量部132(質量m)にX軸正方向の加速度(+αx)による力(+Fx=+m・αx)が印加されたときの加速度センサ100の状態を表す断面図である。
重量部132がY軸に対して正方向に移動(回転)する結果、ピエゾ抵抗素子Rx1、Rx3はX軸方向に伸び((+)として表現)、ピエゾ抵抗素子Rx2、Rx4はX軸方向に縮んでいる((−)として表現)。
図6は、図3に対応し、重量部132(質量m)にX軸負方向の加速度(−αx)による力(−Fx=−m・αx)が印加されたときの加速度センサ100の状態を表す断面図である。
重量部132がY軸に対して負方向に回転する結果、ピエゾ抵抗素子Rx1、Rx3はX軸方向に縮み((−)として表現)、ピエゾ抵抗素子Rx2、Rx4はX軸方向に伸びている((+)として表現)。
図7は、図3に対応し、重量部132(質量m)にZ軸正方向の加速度(+αz)による力(+Fz=+m・αz)が印加されたときの加速度センサ100の状態を表す断面図である。
重量部132がZ軸に対して正方向に移動する結果、ピエゾ抵抗素子Rz1、Rz4はX軸方向に縮み((−)として表現)、ピエゾ抵抗素子Rz2、Rz3はX軸方向に伸びている((+)として表現)。
図8は、図3に対応し、重量部132(質量m)にZ軸負方向の加速度(−αz)による力(−Fz=−m・αz)が印加されたときの加速度センサ100の状態を表す断面図である。
重量部132がZ軸に対して負方向に移動する結果、ピエゾ抵抗素子Rz1、Rz4はX軸方向に伸び((+)として表現)、ピエゾ抵抗素子Rz2、Rz3はX軸方向に縮んでいる((−)として表現)。
以上から判るように、ピエゾ抵抗素子Rの伸び(+)、縮み(−)の組み合わせと、その伸び縮みの量それぞれから、加速度の方向および量を検出することができる。ピエゾ抵抗素子Rの伸び、縮みは、ピエゾ抵抗素子Rの抵抗の変化として検出できる。
各ピエゾ抵抗素子RがシリコンへのP型不純物ドープによって構成されているとする。この場合には、ピエゾ抵抗素子Rの長手方向での抵抗値は、伸び方向の応力が作用したときには増加し、縮み方向の応力が作用した場合には減少する。
なお、ピエゾ抵抗素子RをシリコンへのN型不純物ドープによって構成した場合には、抵抗値の増減が逆になる。
図9〜図11はそれぞれ、ピエゾ抵抗素子Rの抵抗からX,Y,Zの軸方向それぞれでの加速度を検出するための検出回路の構成例を示す回路図である。この検出回路では、X,Y,Zの軸方向の加速度成分それぞれを検出するために、4組のピエゾ抵抗素子からなるブリッジ回路を構成し、そのブリッジ電圧を検出している。
これらのブリッジ回路では入力電圧Vin(Vx_in、Vy_in、Vz_in)それぞれに対する出力電圧Vout(Vx_out、Vy_out、Vz_out)の関係は以下の式(1)〜(3)で表される。
Vx_out/Vx_in=
[Rx4/(Rx1+Rx4)−Rx3/(Rx2+Rx3)] ……式(1)
Vy_out/Vy_in=
[Ry4/(Ry1+Ry4)−Ry3/(Ry2+Ry3)] ……式(2)
Vz_out/Vz_in=
[Rz3/(Rz1+Rz3)−Rz4/(Rz2+Rz4)] ……式(3)
ピエゾ抵抗素子Rの伸び縮みの量と抵抗値Rの変化とが比例することから、入力電圧に対する出力電圧の比(Vxout/Vxin、Vyout/Vyin、Vzout/Vzin)は加速度と比例し、X,Y,Z軸それぞれでの加速度を分離して測定することが可能となる。
(加速度センサ100の作成)
加速度センサ100の作成工程につき説明する。
図12は、加速度センサ100の作成手順の一例を表すフロー図である。また、図13〜図17は、図4に対応し、図12の作成手順における加速度センサ100の状態を表す断面図である(図1に示す加速度センサ100をB1−B2で切断した断面に相当する)。
(1)半導体基板の用意(ステップS11)
まず、第1、第2、第3の層11、12、13の3層を積層してなる半導体基板を用意する。
第1、第2、第3の層11、12、13はそれぞれ、第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130を構成するための層であり、ここでは、シリコン、酸化シリコン、シリコンからなる層とする。
シリコン/酸化シリコン/シリコンという3層の積層構造をもった半導体基板は、シリコン基板上に、シリコン酸化膜、シリコン膜を順に積層することで作成できる(いわゆるSOI基板)。
第2の層12を第1、第3の層11,13とは異なる材料から構成しているのは、第1、第3の層11,13とエッチング特性を異ならせ、エッチングのストッパ層として利用するためである。第1の層11に対する上面からのエッチング、および第3の層13に対する下面からのエッチングの双方で、第2の層12がエッチングのストッパ層として機能する。
なお、ここでは第1の層11と第3の層13とを同一材料(シリコン)によって構成するものとするが、第1、第2、第3の層11、12、13のすべてを異なる材料によって構成してもよい。
(2)第1の構造体110の作成(第1の層11のエッチング、ステップS12、および図14)
第1の層11をエッチングすることにより、開口部114を形成し、第1の構造体110を形成する。即ち、第1の層11に対して浸食性を有し、第2の層12に対して浸食性を有しないエッチング方法を用いて、第1の層11の所定領域(開口114a〜114d)に対して、第2の層12の上面が露出するまで厚み方向にエッチングする。
第1の層11の上面に、第1の構造体110に対応するパターンをもったレジスト層を形成し、このレジスト層で覆われていない露出部分を垂直下方に浸食する。このエッチング工程では、第2の層12に対する浸食は行われないので、第1の層11の所定領域(開口114a〜114d)のみが除去される。
図14は、第1の層11に対して、上述のようなエッチングを行い、第1の構造体110を形成した状態を示す。
(3)第2の構造体130の作成(第3の層13のエッチング、ステップS13、および図15)
第3の層13をエッチングすることにより、開口部134、すなわち溝部G1〜G4を形成し、第2の構造体130を形成する。即ち、第3の層13に対して浸食性を有し、第2の層12に対して浸食性を有しないエッチング方法により、第3の層13の所定領域(開口部134、すなわち溝部G1〜G4)に対して、第2の層12の下面が露出するまで厚み方向へのエッチングを行う。
第3の層13の下面に、第2の構造体130に対応するパターンをもったレジスト層を形成し、このレジスト層で覆われていない露出部分を垂直上方へと浸食させる。このエッチング工程では、第2の層12に対する浸食は行われないので、第3の層13の所定領域(開口部134、すなわち溝部G1〜G4)のみが除去される。
図15は、第3の層13に対して、上述のようなエッチングを行い、第2の構造体130を形成した状態を示す。
この第3層13の下面からのエッチングにおいて、溝部G1の幅、溝部G2の幅、溝部G3の幅、及び溝部G4の幅を近づけるか又は略同等にすることができるので、マイクロローディング効果による影響を有効に抑制することが可能である。その結果、エッチングの面内均一性を得ることができ、加速度センサの製造の精度及び製品の歩留りを向上させることが可能となる。
なお、マイクロローディング効果とは、被エッチング面であるマスク開口部のパターン幅(エッチング幅)の相違によりエッチング箇所によってエッチング速度が異なってくる現象をいう。マスク開口部のパターン幅が細くなると、エッチング速度が低くなる。
例えば、ある特定の通常のエッチング条件下で、エッチング幅100μm(長さ400μm)とエッチング幅80μm(長さ500μm)のエッチング速度は、それぞれ、4.55μm/分、4.45μm/分である。すなわち、エッチング面積が同じ場合では、エッチング速度は、エッチングされる溝幅が狭いほどエッチング速度が遅くなり、その速度は3%程度減少する。
このようにマスク開口部のパターン幅によってエッチング速度が異なるので、エッチングの深さに(面内)不均一が生じる。マスク開口部のパターンのすべてでエッチングの深さを均一にするために、エッチング時間を延長することが考えられる。しかしながら、この場合にはエッチングのストッパ層(酸化シリコン層)が、プラズマにさらされ続けるので、時間の経過により徐々にエッチングされてしまうという問題が生じる。ある特定の通常のエッチング条件下では、最初にエッチングが終了した箇所のエッチングのストッパ層(酸化シリコン層)が、全てのエッチング面のエッチングが終了するまでの間に、エッチングのストッパ層(酸化シリコン層)の厚さ(通常2μm程度)のほぼ半分の1μm強程度が削られる。
棒状部133a〜133dを設けることで、マイクロローディング効果を抑制することができるので、エッチングのストッパ層(酸化シリコン層)の厚さを薄くすることも可能になる。
以上は同一のセンサ内であってもエッチングに不均一が生じることを意味する。これを素子内不均一と呼ぶこととする。
また、例えば、6インチ、8インチのような大サイズのウエハ上に多数の加速度センサ10を製造する場合には、そのウエハ上での位置に起因してエッチングに不均一が生じる可能性がある。ウエハの中央と周辺とでエッチング速度が異なるのが通例であり、ウエハの大サイズ化はこのエッチング速度の相違を拡大することになる。その結果、ウエハ上に形成される複数の加速度センサ10間で、その位置に応じてエッチングに不均一が生じる。このウエハ上の位置に起因するエッチングの不均一は、前述の素子内不均一と対比して、素子間不均一と呼ぶことができる。
以上述べた素子内不均一と、素子間不均一とが加算されることで、エッチングの不均一が拡大され、加速度センサ10の製造上の歩留まりが低下する可能性がある。棒状部133a〜133dによってマイクロローディング効果を抑制することで、素子内不均一の低減、ひいては加速度センサ10の製造上の歩留りの向上が図られる。
さらに、エッチングにさらされている時間が長い箇所ほど、シリコン層と酸化シリコン層との界面の間が層方向にエッチングされる、いわゆるノッチが発生する。棒状部133a〜133dによってマイクロローディング効果を抑制することができるので、このようなノッチの発生も有効に抑制することが可能となる。
なお、上述した第1の層11に対するエッチング工程(ステップS12)と、第3の層13に対するエッチング工程(ステップS13)の順序は入れ替えることができる。いずれのエッチング工程を先に行ってもかまわないし、同時に行っても差し支えない。
(4)第1、第2の構造体110,130間の接合部120の作成(第2の層12のエッチング、ステップS14、および図16)
第2の層12をエッチングすることにより、接合部120を形成する。即ち、第2の層12に対しては浸食性を有し、第1の層11および第3の層13に対しては浸食性を有しないエッチング方法により、第2の層12に対して、その露出部分から厚み方向および層方向にエッチングする。
このエッチング工程では、別途、レジスト層を形成する必要はない。即ち、図16に示すように、第1の層11の残存部分である第1の構造体110と、第3の層13の残存部分である第2の構造体130とが、それぞれ第2の層12に対するレジスト層として機能する。エッチングは、第2の層12の露出部分、すなわち、開口部114a〜114d、及び開口部134(G1〜G4)の形成領域に対してなされる。
以上の製造プロセスにおいて、第1の構造体110を形成する工程(ステップS12)と、第2の構造体130を形成する工程(ステップS13)では、次の2つの条件を満たすエッチング法を行う必要がある。
第1の条件は、各層の厚み方向への方向性を持つことである、第2の条件は、シリコン層に対しては浸食性を有するが、酸化シリコン層に対しては浸食性を有しないことである。第1の条件は、所定寸法をもった開口部や溝を形成するために必要な条件であり、第2の条件は、酸化シリコンからなる第2の層12を、エッチングストッパ層として利用するために必要な条件である。
第1の条件を満たすエッチング方法として、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)と呼ばれているエッチング方法を挙げることができる。このエッチング法は、垂直方向に深い溝を掘る際に効果的な方法である。このエッチング方法のうち誘導結合型プラズマエッチング法(ICPエッチング法:Induced Coupling Plasma Etching Method)が好ましい。
この方法では、材料層を厚み方向に浸食しながら掘り進むエッチング段階と、掘った穴の側面にポリマーの壁を形成するデポジション段階と、を交互に繰り返す。掘り進んだ穴の側面は、順次ポリマーの壁が形成されて保護されるため、ほぼ厚み方向にのみ浸食を進ませることが可能になる。
一方、第2の条件を満たすエッチングを行うには、酸化シリコンとシリコンとでエッチング選択性を有するエッチング材料を用いればよい。例えば、エッチング段階では、SFガス、およびOガスの混合ガスを、デポジション段階では、Cガスを用いることが考えられる。
エッチングの条件としては、例えばエッチング段階では、SFガスを100sccm、Oガスを10sccmの割合でチャンバ内に供給する。デポジション段階では、Cガスを100sccmの割合でチャンバ内に供給する。このようなエッチング段階とデポジション段階をそれぞれ10秒程度で周期的に繰り返すことが可能である。
第2の層12に対するエッチング工程(ステップS14)では、次の2つの条件を満たすエッチング法を行う必要がある。第1の条件は、厚み方向とともに層方向への方向性をもつことであり、第2の条件は、酸化シリコン層に対しては浸食性を有するが、シリコン層に対しては浸食性を有しないことである。
第1の条件は、不要な部分に酸化シリコン層が残存して重量部132の変位の自由度を妨げることがないようにするために必要な条件である。第2の条件は、既に所定形状への加工が完了しているシリコンからなる第1の構造体110や第2の構造体130に浸食が及ばないようにするために必要な条件である。
第1、第2の条件を満たすエッチング方法として、バッファド弗酸(HF:NHF=1:10の混合液)をエッチング液として用いるウェットエッチングを挙げることができる。
エッチング条件としては、例えば、バッファド弗酸(HF:NHF=1:10の混合液)に30分間浸漬して行うことが可能である。あるいは、CFガスとOガスとの混合ガスを用いたRIE法によるドライエッチングも適用可能である。
(5)基体140の作成及びその接合(ステップS15、および図17)
例えば、シリコン基板、金属基板、ガラス基板に略直方体状の凹部143を形成することで制御基板としての基体140を作成できる。基板140は、略長方体の外形を有し、枠部141と底板部142とを有する。凹部143の作成には、種々の加工手段(例えば、エッチング、プレス加工、切削加工)を利用可能である。これらの基体140を通常の方法により接合することができる。
(第2の実施形態)
図18は本発明の第2の実施形態に係る角速度センサ200を分解した状態を表す分解斜視図である。
角速度センサ200は、互いに積層して配置される第1の構造体210、接合部220、第2の構造体230、および第1、第2の基体240、250を有する。
図19は、角速度センサ200を図18のA1−A2に沿って切断した状態を表す断面図である。
本発明の角速度センサ200の変位部212、接続部213a〜213d、重量部232、棒状部233a〜233eは、それぞれ本発明の加速度センサの変位部112、接続部113a〜113d、重量部132、棒状部133a〜133eに対応する。
本発明の角速度センサ200の加速度センサ100との相違点は、角速度センサ200が第1及び第2の基体240、250を具備することである。また、第1の構造体210の変位部212a〜212eの領域が異なることである。さらに、変位部212a〜212eの上に駆動用電極215a〜215e及び検出用電極216b〜216eが配置されていること、そして重量部232a上に駆動用電極235が配置されていることである。第1の基体240の裏面上に駆動用電極246a〜246e及び検出用電極247b〜247eが配置され、第2の基体の上面上に駆動用電極256が配置されている。
駆動用電極215a〜215eは、第1の基体240の裏面に設置された駆動用電極246a〜246eと容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部212a〜212eをZ軸方向に振動させる。また検出用電極216b〜216eは、第1の基体240の裏面に設置された検出用電極247b〜247eと容量性結合し、この間の容量の変化によって変位部212a〜212eのX軸およびY軸方向の変位を検出する。
さらに、重量部232aの裏面上に配置された駆動用電極235は、第2の基体250の上面に設置された駆動用電極256と容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部212a〜212eをZ軸方向に振動させる。
次に、角速度センサ200の動作について説明する。
駆動用電極215a〜215e、246a〜246e間又は駆動用電極235、256間に電圧を印加すると、クーロン力によってそれぞれの駆動用電極間が互いに吸引され、変位部212a〜212e(重量部232a〜232eも)がZ軸正方向に振動する。
重量部232a〜232e(変位部212a〜212e)がZ軸方向に速度vzで移動しているときに角速度ωが印加されると重量部232a〜232eにコリオリ力F(Fx,Fy)が作用する。X軸方向の角速度ωxおよびY軸方向の角速度ωyそれぞれに応じて、Y軸方向のコリオリ力FyおよびX軸方向のコリオリ力Fxが重量部232a〜232eに作用する。角速度ωx、ωyに起因するコリオリ力Fx(又はFy)によって変位部212a〜212eにX(又はY)方向への傾き(変位)が生じる。
このX(又はY)方向への傾き(変位)を検出用電極216b〜216e、247b〜247e間の容量の差に基づいて、変位部212a〜212eのX、Y方向の傾きの変化を検出し、検出信号として取り出すことができる。この結果、角速度センサ200によるY方向、X方向(2軸)の角速度ωy、ωxの測定が可能となる。
さらに、角速度センサ200の作成工程について説明する。なお、角速度センサ200の作成工程は、加速度センサの作成工程と同様の工程に加えて、電極を作成する工程並びに第1及び第2の基体の接合が追加されるものである。
まず、変位部212a〜212e上に駆動用電極215a〜215eおよび検出用電極216b〜216eを、重量部232aの裏面上に駆動用電極235を形成する。この形成は、電極材料(例えば、銅)の成膜およびパターニング(マスクを用いたエッチング)によって行える。
次に、第1、第2の基体240、250を作成する。
金属基板を2段階にエッチングして凹部243、および駆動用電極246a〜246eと検出用電極247b〜247eを形成することで、第1の基体240を形成できる。同様に、金属基板を2段階にエッチングして凹部253、および駆動用電極256を形成することで、第2の基体250を形成できる。
さらに、第1の構造体210と第1の基体240、および第2の構造体230と第2の基体250とを通常の接合方法、例えば接着剤や合金を用いて接合する。
以上により、本発明の角速度センサを作成できる。
(その他の実施形態)
本発明のこれらの実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態ではICPエッチング法での、マイクロローディング効果を低減する例を示したが、他のDRIE、例えば磁気中性線放電(Neutral Loop Discharge)プラズマ法、さらにDRIEに限らず他のエッチング方法でも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る加速度センサを表す斜視図である。 図1の加速度センサを分解した状態を表す分解斜視図である。 図1の加速度センサを切断線A1−A2の位置で切断した状態を表す一部断面図である。 図1の加速度センサを切断線B1−B2の位置で切断した状態を表す一部断面図である。 重量部にX軸正方向の加速度による力が印加されたときの加速度センサの状態を表す断面図である。 重量部にX軸負方向の加速度による力が印加されたときの加速度センサの状態を表す断面図である。 重量部にZ軸正方向の加速度による力が印加されたときの加速度センサの状態を表す断面図である。 重量部にZ軸負方向の加速度による力が印加されたときの加速度センサの状態を表す断面図である。 ピエゾ抵抗素子の抵抗からX軸方向での加速度検出するための検出回路の構成例を示す回路図である。 ピエゾ抵抗素子の抵抗からY軸方向での加速度検出するための検出回路の構成例を示す回路図である。 ピエゾ抵抗素子の抵抗からZ軸方向での加速度検出するための検出回路の構成例を示す回路図である。 加速度センサの作成手順の一例を表すフロー図である。 図12の加速度センサの作成手順を表す断面図である。 図12の加速度センサの作成手順を表す断面図である。 図12の加速度センサの作成手順を表す断面図である。 図12の加速度センサの作成手順を表す断面図である。 図12の加速度センサの作成手順を表す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る角速度センサを表す断面図である。 角速度センサの断面図である。
符号の説明
100 加速度センサ
200 角速度センサ
110、210 第1の構造体
111、211 固定部
112、212(212a〜212e) 変位部
113a〜113d、213a〜213e 接続部
114a〜114d、214a〜214d 開口部
120、220 接合部
121 台座接合部
122 重量部接合部
123a〜123d 棒状部接合部
130、230 第2の構造体
131、231 台座
132、232 重量部
132a、232a 中央部
132b〜132e、232b〜232e 部分重量部
133a〜133d、233a〜233d 棒状部
134 開口部
140 基体
141、241、251 枠部
142、242、252 底板部
143、243、253 凹部
215a〜215e 駆動用電極
216b〜216e 検出用電極
235 駆動用電極
240 第1の基体
246a〜246e 駆動用電極
247b〜247e 検出用電極
250 第2の基体
256 駆動用電極
G1−G4 溝部
Rx1−4,Ry1−4,Rz1−4 ピエゾ抵抗素子

Claims (11)

  1. 開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつ前記固定部に対して変位する変位部と、前記固定部と前記変位部とを接続する接続部と、を有する第1の構造体と、
    前記変位部に接合される中央部とこの中央部に異なる複数の方向から接続される複数の部分重量部とからなる重量部と、前記重量部を囲んで配置され、かつ前記固定部に接合される台座と、前記複数の部分重量部、前記中央部と前記台座とに囲まれ、かつ前記接続部に接合される棒状部と、を有し、前記第1の構造体に積層して配置される第2の構造体と、
    前記変位部の変位を検出する変位検出部と
    を具備することを特徴とする力学量検出センサ。
  2. 前記第2の構造体が4つの前記棒状部を有し、前記重量部が前記中央部及び4つの前記部分重量部から構成されることを特徴とする請求項1に記載の力学量検出センサ。
  3. 前記部分重量部と前記台座との間の溝部の幅が、前記棒状部と前記台座との間の溝部、前記部分重量部と前記棒状部との間の溝部、及び前記中央部と前記棒状部との間の溝部のいずれかの幅と略同等であることを特徴とする請求項2に記載の力学量検出センサ。
  4. 前記部分重量部と前記台座との間の溝部の幅、前記棒状部と前記台座との間の溝部の幅、前記部分重量部と前記棒状部との間の溝部の幅、及び前記中央部と前記棒状部との間の溝部の幅のいずれもが略同等であることを特徴とする請求項2に記載の力学量検出センサ。
  5. 前記全ての溝部の幅が1μm以上であることを特徴とする請求項4に記載の力学量検出センサ。
  6. 前記変位検出部が、前記接続部に配置されたピエゾ抵抗素子と、このピエゾ抵抗素子の電気抵抗の変化を検出する検出回路と、を有し、前記力学量が加速度であることを特徴とする請求項1に記載の力学量検出センサ。
  7. 前記変位部に振動を付与する振動付与部をさらに具備し、前記力学量が角速度であることを特徴とする請求項1に記載の力学量検出センサ。
  8. 前記第1の構造体及び前記第2の構造体を、シリコン層によって構成し、前記第1の構造体及び前記第2の構造体を接合する接合部を酸化シリコン層によって構成することを特徴とする請求項1に記載の力学量検出センサ。
  9. 第1、第2、第3の層が順に積層されてなる積層基板の第1の層をエッチングして、開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつ前記固定部に対して変位する変位部と、前記固定部と前記変位部とを接続する接続部と、を有する第1の構造体を形成するステップと、
    前記第3の層をエッチングして、前記変位部に接合される中央部とこの中央部に異なる複数の方向から接続される複数の部分重量部とからなる重量部と、前記重量部を囲んで配置され、かつ前記固定部に接合される台座と、前記複数の部分重量部、前記中央部と前記台座とに囲まれ、かつ前記接続部に接合される棒状部と、を有し、前記第1の構造体に積層して配置される第2の構造体を作成するステップと、
    前記第2の層をエッチングして、開口を有し、かつ前記固定部と前記台座とを接合する台座接合部と、この開口内に配置され、かつ前記変位部と前記重量部とを接合する重量部接合部と、台座接合部と重量部接合部の間に配置され、前記接続部と前記棒状部とを接続する棒状部接合部と、を有する接合部を作成するステップと、
    を具備することを特徴とする力学量検出センサの製造方法。
  10. 前記第1及び第3の層がシリコンからなり、前記第2の層が酸化シリコンであることを特徴とする請求項9に記載の力学量検出センサの製造方法。
  11. 前記第1の構造体及び前記第2の構造体のエッチングが、誘導結合型プラズマエッチング方法により行われることを特徴とする請求項9に記載の力学量検出センサの製造方法。
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