JP5293145B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置、特に容量素子を用いて物理量を検出するジャイロセンサ及び加速度センサ並びにその製造方法に関し、特に、複数の方向の加速度、又は/及び、角速度を検出するタイプのセンサに関する。
近年、MEMS(Micro_Electro_Mechanical_Systems)技術を用いて小型で単純な構造を有する加速度センサあるいは角速度センサとして、静電容量素子を利用したタイプのセンサ(いわゆる静電容量型センサ)が実用化されている。静電容量型センサは、一般に一対のガラス基板に挟まれて接合された半導体基板内に、所定の自由度をもって変位可能な錘部を用意し、当該錘部を加速度や角速度などに伴う変位を検出する錘部として利用する。変位の検出は、容量素子の静電容量の値に基づいて行われる。静電容量型センサにおいて、多軸成分の物理量を検出するために、従来、1軸のセンサを複数組み合わせて使われていたが、サイズやコストの点で問題であった。
そこで、1つのセンサ素子によって多軸成分の検出を行うことが可能な静電容量型センサの研究が進んでいる。このような1つのセンサ素子によって多軸成分の物理量を検出するセンサにあっては、容量素子を用いて多軸成分の物理量の検出、あるいは錘部の駆動を行うため、容量素子を構成する電極に対して外部への配線接続が必要になる。この配線接続を単純かつ効率的に行うために、例えば、半導体基板内に上下一対のガラス基板を連結し、錘部の周囲に導電性材料からなる配線用の柱状体を配設し、当該柱状体により電極及び金属配線との電気的接続を取るセンサが開示されている(特許文献1及び非特許文献1)。
このような物理量センサは、活性層(シリコン膜)、BOX層、支持層(シリコン基板)を順に積層した半導体基板を、その上下に位置する第1基板と第2基板とで挟んで構成されている。半導体基板は後述するような製造工程により、半導体基板の内側を刳り貫いたような開口を有する枠状のフレームと、このフレーム内に可撓性を有する可撓部により変位可能に支持される錘部とが、一体的に構成され、物理量を検出するセンサ部を形成している。センサ部の製造方法の詳細は後述するが、容量素子を変位可能にするために、浅い溝であるセンサギャップが形成され、更に半導体基板を貫通する貫通孔(溝部)が深堀エッチング(Deep_Reactive_Ion_Etching_以下DRIEという)法によって形成される。
特開2007−3192号公報 Transaction on Sensors and Micromachines,Vol.126,No.6,2006(電気学会論文誌E,126巻,6号,2006年)
ところが、物理量センサ等の半導体装置において、従来のセンサギャップのレイアウトによれば、センサギャップを形成し、更にDRIEで貫通孔を形成する場合に、貫通孔のエッジとセンサギャップのエッジの境に、シリコンの残渣が細長く形成される場合がある。このようなシリコン残渣は、エッチング後の洗浄等により壊れてセンサ部内に移動可能に存在し、物理量センサの特性を低下させ、不良の原因となる。
<一般的な物理量センサの製造方法の概略>
ここで、シリコン残渣の発生を理解し易くするために、一般的な物理量センサの製造方法について、簡単に説明する。図11は、一般的な物理量センサの製造方法を示す図である。図11(A)に示すように、まず、活性層(シリコン膜。以下シリコン膜と記す。)110、BOX層(接合部)120、支持層(シリコン基板。以下、シリコン基板と記す。)130の三層を積層した半導体基板Wを用意する。
次に、図11(B)に示すように、シリコン膜110上にセンサギャップを画定するマスクを形成して、RIE(Reactive_Ion_Etching)法により浅くエッチングしてセンサギャップを形成する(以下、この浅くエッチングしてセンサギャップを形成する領域を第1エッチング領域という)。上述のエッチング方法は、一例であり、これに限定されるものではない。その後、シリコン膜110上に導通部を形成するための開口(コンタクトホール)を画定するマスクを形成して、BOX層120を貫通するようにエッチングして開口(コンタクトホール)を形成する。開口に対して、例えば、Alをスパッタ法や蒸着法によって堆積して導通部を形成する。更に、シリコン膜110上に貫通孔(溝部)を画定するマスクを形成して、シリコン膜110及びBOX層120を貫通するようにエッチングして貫通孔(溝部)を形成する(以下、この貫通するようにエッチングして溝部を形成する領域を第2エッチング領域という)。貫通孔によって、可撓部となる梁が形成される。
次に、図11(C)に示すように、ガラス材料等から成る第1基板140を用意し、駆動用電極、検出用電極及び配線を、例えばNdを含むAlからなるパターンによって所定の位置に形成する。更に、第1基板に、エッチングあるいはサンドブラストによって配線用端子を形成するためのコンタクトホールを形成し、第1基板の上面に及びコンタクトホールに、金属層をスパッタ法や蒸着法で堆積して、配線用端子を形成する。その後、この第1基板を、例えば陽極接合によって半導体基板Wに接合する。
次に、図11(D)に示しように、シリコン基板130上にセンサギャップ(下側)を画定するマスクを形成して、RIE法によって浅くエッチングして、センサギャップを形成する。
更に、図11(E)に示すように、錘部、フレーム部等を画定するマスクを形成してDRIE法によってシリコン基板130を貫通するようにエッチングして、錘部等を形成する。
更に、図11(F)に示すように、第1基板と同様に電極や配線を形成した第2基板を、例えば陽極接合等によって接合する。以上が、一般的な物理量センサの製造方法である。
上述したように、錘部を第1基板及び第2基板から変位可能にするために貫通孔(溝部)を形成するが、この処理は、DRIE法によって行われる。DIRE法の概要を図で説明する。図12は、従来の浅い溝(センサギャップ)形成領域及び貫通孔形成領域のレイアウト例である。図13は、図12の線B−B’断面における従来のレイアウトによる浅い溝形成後に貫通孔を形成した場合の良品と不良品を示す図であり、図13(A)は浅い溝形成を示し、図13(B)は貫通孔の形成に成功した良品の例を示し、図13(C)は貫通孔の形成に失敗した不良品の例を示す。図14は、DRIE法の概要と問題点を示した図であり、図14(A)が、DRIE法の概要を示し、図14(B)が、DRIE法の問題点を示す。また、図15は、7従来の従来の浅い溝(センサギャップ)形成領域及び貫通孔形成領域のレイアウト例によるシリコン残渣が形成された場合の電子顕微鏡写真である。
周知の通り、DRIE法では材料層を厚み方向に浸食しながら掘り進むエッチング工程と、掘った穴の側面にポリマーの壁を形成するデポジション工程とを交互に繰り返し、ほぼ厚み方向にのみ浸食を進ませることが可能になる。図12に示す従来のレイアウトによれば、B−B’断面に示すように、センサギャップが支持層130の一部に形成され、一方貫通孔が支持層130、BOX層120、活性層110を貫通して形成される。センサギャップの形成は、レジストを堆積して所望のパターンのマスクを形成し、RIE法によってエッチングして形成する。更にレジストを堆積して所望の貫通孔のパターンのマスクを形成し、貫通孔をDRIE法によって形成する。エッチングが成功すると、図13(B)に示すように、貫通孔が支持層130、BOX層120、活性層110を貫通して形成される。ところが、場合によっては、図13(C)に示すように、貫通孔内部に、半導体基板Wのシリコン残渣が残る場合がある。実際には、図13(C)に示すような同一幅で、同一の高さに形成されるわけではなく、図15に示すように、不均一な形状である。
この原因は、DRIE法によるエッチングが、エッチングとデポジション膜の形成を繰り返しながら、半導体基板の厚み方向に侵食を進行させることに起因する。即ち、DRIE法による貫通孔の形成は、図14(A)に示すように、浅い孔を形成し、孔の側壁にデポジション膜を形成して半導体基板の幅方向への侵食を抑制し、厚み方向に侵食を進行させるものである。ところが、図13(A)に示した浅い溝を形成(即ち、第1エッチング領域をエッチング)した後、その浅い溝部分の一部を含んで貫通孔を形成(即ち、第2エッチング領域をエッチング)する場合、実際には、図14(B)に示すように、浅い溝の端部(エッジ部分)の側壁にデポジション膜が残り、このデポジション膜がマスクとして機能して、当該部分のシリコンが残渣となると考えられる。
かかるシリコンの残渣が発生すれば、当該物理量センサは不良品となり、また、かかるシリコン残渣が製造工程において破損して、他の物理量センサに付着すると、その物理量センサも不良品となる可能性がある。従って、シリコン残渣の発生はウェーハ面内の歩留まりの低下を招くおそれがある。
本発明は上記に鑑み、半導体装置、特に静電容量型の物理量センサにおいて、シリコン残渣の発生を防止するレイアウト方法及びかかるレイアウトによって形成した静電容量型の物理量センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板を第1の深さにエッチングする第1エッチング領域と、前記半導体基板をエッチングとデポジション膜の形成とを繰り返して前記第1の深さより深い第2の深さにエッチングする第2エッチング領域と、を有し、前記第1エッチング領域が前記第2エッチング領域を内包することを特徴とする。
本発明に係る物理量センサは、第1面に第1電極を有する第1基板と、第2面に第2電極を有する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配設される半導体基板とを備え、前記半導体基板は、一端が前記第1面に接合され、他端が前記第2面に接合されるフレームと、前記フレームの内側に配置され、前記第1基板及び前記第2基板に対して変位可能な錘部と、前記フレームと前記錘部とを接続する可撓部と、前記フレームの内側に配置され、前記第1面と前記第2面とを接続する1以上の柱状部と、前記半導体基板を貫通して前記第1電極と前記第2電極とを接続する導通部と、を少なくとも備え、前記錘部は、前記半導体基板に設けられた第1のギャップにより前記第2基板から垂直方向に所定間隔離隔され、前記フレーム及び前記柱状部は、エッチングとデポジション膜の形成とを交互に繰り返しながら前記半導体基板の上下を貫通するように形成された溝部によってそれぞれ前記錘部から離隔され、前記第1のギャップの領域は、前記溝部の領域を内包することを特徴とする。
本発明に係る物理量センサの製造方法は、第1の層、第2の層及び第3の層を含む半導体基板の前記第1の層または前記第1の層に接合される第1基板のいずれかを、第1の開口パターンを有する第1のマスクを介して第1の深さにエッチングして第1のギャップを形成し、前記半導体基板を、開口が前記第1の開口パターン内側の位置に配置されるように形成された第2の開口パターンを有する第2のマスクを介して前記第1の層及び前記第2の層を貫通するようにエッチングして溝部及びコンタクトホールを形成し、前記コンタクトホールに導電材を配設して導通部を形成し、前記第1の層に、電極、前記電極に接続された配線及び前記配線に電気的に接続された端子が形成された前記第1基板を接合し、前記第3の層を、前記第1の開口パターンに対応する第3の開口パターンを有する第3のマスクを介して第3の深さにエッチングして第2のギャップを形成し、前記半導体基板を、前記第2の開口パターンに対応する第4の開口パターンを有する第4のマスクを介して前記第3の層を貫通するようにエッチングとデポジション膜の形成とを繰り返してエッチングして前記溝部と連結させ、前記第3の層に、電極及び前記電極に接続された配線が形成された第2基板を接合することを特徴とする。
本発明によれば、半導体装置、特に静電容量型の物理量センサにおいて、シリコン残渣の発生を防止するレイアウト方法及びかかるレイアウトによって形成した静電容量型の物理量センサ及びその製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。なお、図面上、それぞれの構成要素に付した符号のアルファベット部分は、それぞれ相互の位置関係に対応させて同様の順序で付している。従って、以下においては説明を省略する。
<物理量センサの構造>
本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100について説明する。図1は物理量センサ100を分解した状態を示す分解斜視図である。図1では物理量センサ100の面内に直交する2軸(X軸とY軸)を設定し、この2軸に垂直な方向をZ軸と定めている。物理量センサ100は、半導体基板Wを、その上下に位置する第1基板140と第2基板150とで挟んで構成されている。半導体基板Wは、シリコン膜110、BOX層120、シリコン基板130が順に積層して構成される。半導体基板Wは後述するような製造工程により、半導体基板Wの内側を刳り貫いたような開口を有する枠状のフレーム(フレーム部111とフレーム部131とを含む)と、このフレーム内に可撓性を有する可撓部113(113a〜113d)により変位可能に支持される錘部(錘接合部112と錘部132とを含む)とが、一体的に構成され、物理量を検出するセンサ部を形成している。さらにフレームに半導体基板Wの上下を貫通して導通が確保された導通部(160〜162)を有する(図面の見易さのため、ここでは図示せず)。
シリコン膜110、BOX層120、シリコン基板130、第1基板140、第2基板150は、その外周が例えば3mm×3mmの略正方形状であり、これらの高さはそれぞれ20μm、2μm、600μm、500μm、500μmである。これらの外形、高さは一例であり、上記に限定されるものではない。
シリコン膜110、BOX層120、シリコン基板130から構成される半導体基板Wは、SOI(Silicon_On_Insulator)基板を用いて製造可能である。シリコン膜110及びシリコン基板130は、不純物が含まれるシリコンを用い、BOX層120は、酸化シリコンを用いる。シリコン膜110とシリコン基板130は同じ材料を用いても良いし、異なる材料でもよい。また、第1基板140および第2基板150は、ガラス材料、半導体材料、金属材料、絶縁性樹脂材料のいずれかにより構成される。
図2から図4は、それぞれ図2がシリコン膜110、図3がBOX層120、図4がシリコン基板130の上面を示す平面図である。なお、図2において、本発明の一実施の形態に係る物理量センサのセンサギャップの形成領域200を2点鎖線で図示しているが、かかるセンサギャップ形成領域200は、シリコン基板130の下面とシリコン膜110の上面或いは第1基板140の下面のいずれかに形成される。しかし、センサギャップ形成領域200を把握しやすくするために便宜上シリコン膜110上に表示する。
図2に示すシリコン膜110には、フレーム部111、錘接合部112(112a〜112e)、可撓部113、柱状部上層114a〜114j及び溝部開口115が形成されている。フレーム部111は、外周、内周が共に略正方形の枠状の基板である。柱状部上層114a〜114jは、それぞれが略正方形の基板であり、フレーム部111、錘接合部112、可撓部113から溝部開口115によって離隔されて形成される。溝部開口115は、後の工程によって半導体基板Wを貫通する開口(貫通孔)である溝部となる。錘接合部112(112a〜112e)は、図2を鉛直方向から見た場合、略クローバー状の形状を有している。錘接合部112の高さ(図2のZ軸方向)は、製造工程において、錘接合部112を内包するようにセンサギャップ200を形成することでフレーム部111の高さより低く作成する。但し、センサギャップ200の位置はこれに限定されるわけではなく、後の工程においてシリコン膜110に接合される第1基板140側の錘接合部112に対向する箇所にセンサギャップ200を形成してもよい。いずれの方法によっても、錘接合部112は、該錘接合部112と略同一形状の錘部132(図4に示す錘部132a〜132e)とBOX層120の接合部122を介して接合され、フレーム部111に対して一体的に変位する。なお、図2と図4において、錘接合部112a〜112eと錘部132a〜132eにそれぞれ付した符号のアルファベット部分(a〜e)は、相互の位置関係に対応させて同様の順序で付している。可撓部113a〜113dは、それぞれ略長方形の基板であり、フレーム部111と錘接合部112a〜112eとを4方向で接続する。可撓部113a〜113dは、厚みが薄いため可撓性を有しており、撓みが可能な梁として機能する。可撓部113a〜113dが撓むことで、錘接合部112a〜112eがフレーム部111に対して変位可能である。
錘接合部112aの上面は、後述する駆動用電極として機能する。この錘接合部112aの上面の駆動用電極は、第1基板140の下面に設置された後述する駆動用電極141a(図5参照)と容量性結合し、駆動用電極間に印加された電圧によって錘接合部112a〜112eをZ軸方向に振動させる。この駆動の詳細については後述する。
錘接合部112b〜112eの上面は、錘接合部112のX軸およびY軸方向の変位を検出する後述する検出用電極としてそれぞれ機能する。この錘接合部112b〜112eの上面の検出用電極は、第1基板140の下面に設置された後述する検出用電極141b〜141eとそれぞれ容量性結合する。この検出の詳細については後述する。
図4に示すように、シリコン基板130には、フレーム部131、錘部132(132a〜132e)、柱状部下層134a〜134j及び溝部開口135が形成されている。シリコン基板130は、半導体基板Wをエッチングして開口を形成することで、フレーム部131、錘部132(132a〜132e)、柱状部下層134a〜134j及び溝部開口135が作成可能である。なお、錘部132の高さ(図4のZ軸方向)は、製造工程において、錘部132を内包するようにセンサギャップ200を形成することでフレーム部131の高さより低く作成する。これは、錘部132と第2基板150との間に測定レンジに相当する隙間を確保し、錘部132の変位を可能にするためである。
フレーム部131は、外周、内周が共に略正方形の枠状の基板であり、シリコン膜110のフレーム部111と対応した形状を有する。フレーム部131は、BOX層120の接合部121を介してフレーム部111に接合されており、フレーム部111と一体化されている。
錘部132は、加速度に起因する力、あるいは、角速度に起因するコリオリ力を受ける錘(作用体)として機能する。錘部132は、略直方体形状の錘部132a〜132eに区分される。中心に配置された錘部132aには、4方向から錘部132b〜132eが接続され、全体として一体的に変位(移動、回転)することが可能となっている。即ち、錘部132aは、他の錘部132b〜132eを接続する接続部として機能する。錘部132は、図4を鉛直方向から見た場合に、略クローバー状の形状を有している。
錘部132a〜132eは、それぞれ錘接合部112a〜112eと対応する略正方形の断面形状(図2のX−Y座標平面から見た形状)を有する。錘部132a〜132eは、BOX層120の接合部122を介して錘接合部112a〜112eと接合される。錘部132a〜132eに加わった力に応じて錘接合部112が変位し、その結果、物理量の測定が可能となる。
錘部132を錘部132a〜132eとして構成している理由は、物理量センサ100の小型化と高感度化の両立を図るためである。物理量センサ100を小型化(小容量化)すると、錘部132の容量も小さくなり、その質量が小さくなることから、物理量に対する感度も低下する。可撓部113a〜113dの撓みを阻害しないように錘部132b〜132eを分散配置することで、錘部132全体としての質量を確保している。この結果、物理量センサ100の小型化と高感度化の両立が図られる。
錘部132aの下面(第2基板150の上面に対向する面)は、後述する駆動用電極として機能する。この錘部132aの下面の駆動用電極は、第2基板150の上面に設置された後述する駆動用電極151a(図5参照)と容量性結合し、駆動用電極間に印加された電圧によって錘接合部112a〜112eをZ軸方向に振動させる。なお、この駆動の詳細については後述する。
錘部132b〜132eのそれぞれの下面は、錘接合部112b〜112eのX軸およびY軸方向の変位を検出する後述する検出用電極としてそれぞれ機能する。これらの錘部132b〜132eの裏面の検出用電極は、第2基板150の上面に設置された後述する検出用電極151b〜151e(図5参照)とそれぞれ容量性結合する。この検出の詳細については後述する。
柱状部下層134a〜134jは、それぞれ略正方形の基板であり、シリコン膜110の柱状部上層114a〜114jに対応する。柱状部上層114a〜114jと同様に、フレーム部131、錘部132から離隔されて形成される。
図3に示すBOX層120は、フレーム部111とフレーム部131とを接続する接合部121と、錘接合部112a〜112eと錘部132a〜132eを接続する接合部122と、柱状部上層114a〜114jと柱状部下層134a〜134jを接続する接合部124及び溝部開口125により構成される。BOX層120は、図3に示す部分以外の部分では、シリコン膜110及びシリコン基板130とは接続されていない。
本実施の形態では、シリコン膜110のフレーム部111とシリコン基板130のフレーム部131がBOX層120の接合部121により接合された構造体をフレームと呼称するものとする。また、同様に、柱状部上層114a〜114jと柱状部下層134a〜134jが接合部124により接合された構造体を柱状部と呼称するものとする。この柱状部には、上下貫通した導通部162が形成されている。従って、導通部162が形成された柱状部を柱状導通部と呼称するものとする。更に、シリコン膜110、BOX層120、シリコン基板130にそれぞれ形成される溝部開口115、125、135は、最終的に半導体基板Wを貫通して形成される開口(貫通孔)である溝部を形成する。なお、導通部162の詳細については後述する。
図1において、シリコン膜110とシリコン基板130とを必要な部分で導通させるため、導通部(柱状導通部を含む。)160〜162を形成している。導通部160は、フレーム部111とフレーム部131とを導通するものであり、フレーム部111および接合部121を貫通している。導通部161は、錘接合部112と錘部132とを導通するものであり、錘接合部112a及び接合部122を貫通している。導通部162は、柱状部上層114114a〜114j及び接合部124を貫通している。導通部160〜162は、例えば、孔の縁、壁面及び底部に、Al等の金属層が形成されたものである。なお、孔の形状は特に制限されないが、Alのスパッタ等により金属層を効果的に形成できるため、導通部(柱状導通部を含む。)160〜162の孔を順テーパの錐形状に形成することが好ましい。
次に、図5を参照して第1、第2基板140、150について説明する。図5(A)は、第1基板140を上面から透視した平面図であり、図5(B)は、第2基板150を上面(シリコン基板130の下面に対向する面)から見た平面図である。図5(A)においては、電極及び配線を見やすいように実線で表示しているが、電極及び配線は実際には第1基板140の下面に形成される。第1基板140は、略直方体の外形(図1参照)を有する。図5(A)において図示はしていないが、錘部の変位を可能にするためのギャップをシリコン膜110に形成しない場合には、第1基板40の下面(シリコン膜110上面に対向する面)に、半導体基板Wに形成された錘部が変位可能なように略直方体状(例えば、縦横1.0mm〜1.5mm、深さ5μm)の凹部(センサギャップ)が形成される。凹部の大きさは、錘接合部112a〜112eの最大変位量に相当する値や、所望の検出感度に応じて適宜設定(変更)することができるが、本実施の形態に係る物理量センサにおいては、後述する理由により、その形成領域が、半導体基板Wに形成される貫通孔である溝部を取り囲むように、言い換えれば溝部を内包するように形成される。詳細は、後述する。
第1基板140の下面には、錘接合部112と対向するように駆動用電極141a、検出用電極141b〜141eが配置されている。駆動用電極141a、検出用電極141b〜141eは、いずれも導電性材料で構成することができる。駆動用電極141aは、例えば、略十字形状で、錘接合部112aに対向するように中央部に形成されている。検出用電極141b〜141eは、それぞれ略正方形で、駆動用電極141aを4方向から囲み、それぞれ順に錘接合部112b〜112eと対向して配置されている。駆動用電極141aと検出用電極141b〜141eは、それぞれ離間している。
また、第1基板140の上面(駆動用電極141a、検出用電極141b〜141eが形成された面の反対面)には、導通部160〜162に対応する配線用端子T1〜T11が、第1基板140を貫通して設けられている。配線用端子T1〜T11は、物理量センサ100の外部から駆動用電極141a、151a、検出用電極141b〜141e、151b〜151eへの電気的接続を可能にしている。
配線用端子T11の下端(シリコン膜110の上面に対向する端部)は、フレーム部111の上面に接続され、錘接合部112および錘部132の電位を定義するために用いられる。配線用端子T1〜T10は、それぞれ導通部162と接続されている。
配線用端子T1〜T11は、例えば、Al等の金属膜がテーパ状のコンタクトホールに形成されたものである。配線用端子T1〜T11は、外部回路とワイヤボンディング等で接続するための接続端子として使用できる。
駆動用電極141a及び検出用電極141b〜141eには、導通部162と電気的に接続される配線L1、L3〜L6がそれぞれ接続されている。
駆動用電極141a、検出用電極141b〜141e、及び配線L1、L3〜L6の構成材料には、例えば、Al等の金属材料を用いることができる。
図5(B)は、第2基板150を上面(シリコン基板130の下面に対向する面)から見た平面図である。第2基板150は、外形が略正方形の基板である。シリコン基板130のフレーム部131は、第2基板150と接合されている。錘部132はフレーム部131よりも高さが低いため、第2基板150と接合されない。錘部132と第2基板150との間に隙間を確保し、錘部132の変位を可能にするためである。
第2基板150の上面側には錘部132と対向するように駆動用電極151a、検出用電極151b〜151eが配置されている。駆動用電極151a、検出用電極151b〜151eは、いずれも導電性材料で構成することができる。駆動用電極151aは、例えば、十字形状で、錘部132aに対向するように第2基板150の上面の中央近傍に形成されている。検出用電極151b〜151eは、それぞれ略正方形で、駆動用電極151aを4方向(X軸正方向、X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向)から囲み、それぞれ順に錘部132b〜132eに対向して配置される。駆動用電極151a、検出用電極151b〜151eは、それぞれ離間している。
駆動用電極151a及び検出用電極151b〜151eには、導通部162と電気的に接続される配線L2、L7〜L10がそれぞれ接続されている。
駆動用電極151a、検出用電極151b〜151e、及び配線L2、L7〜L10の構成材料には、例えば、Al等の金属材料を用いることができる。
導通部160〜162は、シリコン膜110及びBOX層120を上下に貫通した貫通孔を穿設した後、その貫通孔の内壁側から順に絶縁層、導電層を積層して形成される。導通部160〜162は、それぞれ電気的に独立させるため、絶縁層はフレーム部111とフレーム部131の表面及び柱状部上層114a〜114jと柱状部下層134a〜134jにも形成されている。また、絶縁層はフレーム部111とフレーム部131及び柱状部上層114a〜114jと柱状部下層134a〜134jの表面全体に形成してもよいし、接続される配線Lがフレーム部111とフレーム部131または柱状部上層114a〜114jと柱状部下層134a〜134jと接触する領域のみパターニング形成してもよい。半導体基板Wに第1基板140と第2基板150を接合する際に、フレーム部111とフレーム部131の表面及び柱状部上層114a〜114jと柱状部下層134a〜134jの表面に絶縁層と導電層を形成しておくことで配線Lとの電気的接続が容易になる。
絶縁層は、シリコン酸化物、シリコン窒化物等の無機絶縁層から形成する。導電層は、金属あるいは多結晶シリコン等の材料から形成し、その材料は接合される第1基板140及び第2基板150の材料や接合方法等により適宜選択することが可能である。
<物理量センサの配線>
次に、物理量センサ100の配線及び電極について説明する。本実施の形態に係る物理量センサ100には、10組の容量素子が形成される。
10組の容量素子の一方の電極は、駆動用電極141a、151a及び検出用電極141b〜141e、151b〜151eである。これらの電極に対向する電極は、錘接合部112aの駆動用電極と、錘接合部112b〜112eのそれぞれの上面の検出用電極と、錘部132aの駆動用電極と、錘部132b〜132eのそれぞれの下面の検出用電極(いずれも図示せず)である。即ち、錘接続部112及び錘部132を接合した構造体は、10組の容量性結合の共通電極として機能する。
駆動用電極や検出用電極は、別体として形成されているわけではなく、錘接合部112の上面や、錘部132の下面が駆動用電極や検出用電極として機能すると捉えている。
駆動用電極141aと検出用電極141b〜141eは、それぞれ順に、配線L1、L3〜L6(図5(A)参照)を介して柱状部上層114a〜114e(図2参照)と電気的に接続されている。駆動用電極151aと検出用電極151b〜151eは、それぞれ順に、配線L2、L7〜L10(図5(B)参照)を介して柱状部下層134b〜114j(図4参照)と電気的に接続されている。また、柱状部上層114a〜114jと柱状部下層134a〜134jとは、それぞれ接続されて柱状導通部162として導通されている。
これらの駆動用電極141a、151aと、検出用電極141b〜141e、151b〜151eに対して外部と接続する配線は、導通部162の上面に接続すればよい。図1に示した配線用端子T1〜T10は、それぞれ導通部162が形成された柱状部の上面に対向する位置に配置されている。
以上のように配線用端子T1〜T10は、導通部161、162を介して駆動用電極141a、151a、検出用電極141b〜141e、151b〜151eと電気的に接続されている。
<物理量センサの動作>
上述したように、この物理量センサ100では、錘接合部112と錘部132(132a〜132e)が一体形成された錘部が、フレーム部111から延びる可撓性を有する可撓部113により支持され、第1基板140、第2基板150、半導体基板Wにより囲まれた空間内で変位できるように構成されている。
物理量センサ100を加速度センサとして用いる場合は、加速度の作用に起因して生じる錘部のX軸、Y軸、Z軸方向の変位をそれぞれ検出すればよい。具体的には、各軸方向成分の加速度の値を、錘部と電極とで形成される容量素子の静電容量変化を検出することで検出が可能である。
物理量センサ100を角速度センサとして用いる場合は、錘部132を駆動用電極により上下振動させ、角速度ωx,ωyに起因するコリオリ力Fy,Fxによって生じた錘部132の各軸方向の変位をそれぞれ検出すればよい。具体的には、錘部132と各電極との間で形成される容量素子の静電容量変化を検出することで検出が可能である。本実施の形態に記載した物理量センサ100は、3軸(X,Y,Z)方向の加速度と、2軸まわり(X,Y)の角速度を検出することができる。なお、3軸方向の加速度を検出する場合には、前述の駆動電極141a、151aはZ軸方向の加速度を検出する検出用電極として機能するものとする。
<センサギャップのレイアウト>
以上のような構造を有し、又上述のように動作する本実施の形態に係る物理量センサ100は、図2に示すように錘部132の変位を可能とするための凹部であるセンサギャップ形成領域200を、貫通孔である溝部を取り囲むように形成する。言い換えれば、センサギャップ200の端部は、垂直方向で溝部を内包するように設定される。但しこれに限定されるわけではなく、センサギャップ形成領域200を図6に示すように設定しても良い。図6は、本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100のセンサギャップ形成領域200の一例を示す平面図である。図2の例と異なり、センサギャップ形成領域200を可撓部113において内側に入りこむように(即ち、センサギャップ形成領域200を極力狭くするように)形成する。これによって、のちに接合する第1基板40、第2基板150との接合面積(これを、「接合しろ」という)を大きく確保することができ、半導体基板Wと第1基板140、第2基板150との固定を強固にすることができる。いづれにしても、センサギャップ200の端部は、垂直方向で溝部を内包するように設定される。これを図7、図8及び図16を用いて説明する。図7は、センサギャップ形成領域200のレイアウトを示す図であり、図7(A)は従来のレイアウトを示し、図7(B)は本発明の一実施の形態に係る物理量センサのセンサギャップ形成領域200のレイアウトを示す。図8は、本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100のレイアウト及び断面図である。図16は、従来のセンサギャップ形成領域200のレイアウト及び該レイアウトによって形成した物理量センサの断面図である。図7において、貫通孔の形成領域を灰色の色つきで示し、センサギャップ形成領域200を2点鎖線で囲込んで表示している。また、図8及び図16においては、図の見易さのために半導体基板Wについて、シリコン膜110、BOX層120、シリコン基板130を区分せずに示している。
図7(A)に示す、センサギャップ形成領域200の従来のレイアウトによれば、柱状部上層114a〜114jをフレーム部111から離隔する貫通孔(図7において灰色の部分)形成領域と、2点鎖線で囲んだセンサギャップ形成領域200が、柱状部上層114a〜114jの内側に位置する貫通孔形成領域において垂直方向で重なっていることが把握される。このようなセンサギャップ形成領域200のレイアウトによれば、図16に示す線C−C’の断面の、例えば破線の円で囲んだ貫通孔と錘部との境界箇所において、図13(C)に示した残渣が発生してしまう場合が生じる。即ち、物理量センサの製造工程においては、センサギャップ200を形成した後、更に貫通孔の形状にデポジション膜を堆積してエッチングとデポジション膜の形成とを交互に繰り返しながら垂直方向にエッチングを行う(即ち、DRIE法によってエッチングを行う。)。この時、デポジション膜は垂直方向に堆積させるが、実際にはデポジション膜はセンサギャップ200端部の側壁にも堆積してしまい、これがマスクとして機能して残渣が発生してしまう。即ち、センサギャップ200の端部が貫通孔形成領域内に位置した場合に残渣が発生する。
そこで、本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100においては、図7(B)に示すように、センサギャップ形成領域200はすべての柱状部上層114a〜114jを取り囲むように規定するとともに、各柱状部上層114a〜114jの略正方形の内側部分に入り込むように規定している。即ち、図7(B)において、センサギャップ形成領域200は、貫通孔形成領域をすべて内包するように規定される。図8の線A−A’における断面図に示すように、かかるレイアウトによって形成した物理量センサ100は、センサギャップ200の端部が錘部のみならず、柱状部の上面の両側及びフレーム部の内側に位置することになる。即ち、センサギャップ200の端部が貫通孔形成領域内に位置しないことになる。従って、シリコンの残渣の発生を防止できる。
<物理量センサ100の製造方法>
以下、物理量センサ100の製造方法について説明するが、本実施の形態に係る物理量センサ100の製造工程は、センサギャップ200を形成するマスクパターンが大きく異なる以外は、一般的な物理量センサの製造工程と同様である。図1乃至図7及び図9(A)〜(G)までを参照しながら説明する。図9は、本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100の製造方法を示す図である。なお、上述したように、本実施の形態に係る物理量センサ100は、第1基板140と錘接合部112との隙間を確保する必要があるが、この隙間を形成するセンサギャップ200を、シリコン膜110に形成しても良いし、第1基板140にセンサギャップ200を形成しても良い。ここでは、説明上、シリコン膜110にセンサギャップ200を形成する場合を中心に説明する。また、説明上以下においては、物理量センサ100の垂直方向上部に形成されるセンサギャップ200を便宜上第1センサギャップ200と呼称し、物理量センサ100の垂直方向下部に形成されるセンサギャップを第2センサギャップ200と呼称する。
(1)半導体基板Wの準備(図1、図2、図3、図4及び図9(A)参照)
シリコン膜110、BOX層120、シリコン基板130を積層してなる半導体基板W(SOI基板)を用意する。半導体基板Wは、直径が150〜200mm程度であり、1枚の半導体基板Wから複数の物理量センサ100が形成される。上述したように、シリコン膜110は、フレーム部111、錘接合部112、可撓部113、柱状部上層(114a〜114j)を構成する層である。BOX層120は、シリコン膜110とシリコン基板130とを接合する層であり、かつエッチングストッパ層として機能する層である。シリコン基板130は、フレーム部131、錘部132、柱状層下層(134a〜134j)を構成する層である。半導体基板Wは、SIMOXないし、貼り合せ法等により作成される。
(2)第1センサギャップの加工(図2、図7及び図9(B)参照)
まず、第1センサギャップ200を形成するために、図2に示すセンサギャップ形成領域200を画定する第1のマスクを、半導体基板Wのシリコン膜110上に形成する。この第1のマスクを使用して、シリコン膜110をRIE法によって垂直方向に所望の深さエッチングし、第1センサギャップ200を形成する。第1基板140に第1センサギャップ200を形成する場合には、本工程は省略される。
(3)コンタクトホールの加工及び導通部160〜162形成(図2、図3及び図9(C)参照)
1)コンタクトホールの形成
シリコン膜110上に、導通部160〜162を形成するためのコンタクトホールの形状にパターニングしたレジストを形成し、エッチング液を用いてウェットエッチングにより、コンタクトホールを形成する。エッチング液として、シリコン膜110のエッチングでは、例えば、20%TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)を用いることができ、BOX層120のエッチングでは、例えば、バッファド弗酸(例えば、HF=5.5wt%、NHF=20wt%の混合水溶液)を用いることができる。
2)導通部の形成
導通部(柱状導通部を含む。)160〜162を形成するために、シリコン膜110上及びコンタクトホールに、例えば、Alを蒸着法やスパッタ法等により堆積させる。シリコン膜110の上面に堆積した不要な金属層(導通部160〜162の上端の縁(図示せず)の外側の金属層)はエッチングで除去し、導通部(柱状導通部を含む。)160〜162を形成する。
(4)シリコン膜110及びBOX層120の加工(図2、図3及び図9(C)参照)
1)シリコン膜110の加工
シリコン膜110上に、フレーム部111、錘接合部112、可撓部113、柱状部上層114a〜114j及び後の工程で貫通孔である溝部となる溝部開口115を加工するための第2のマスクを形成する。第2のマスクを介して、シリコン膜110に対して侵食性を有し、且つBOX層120に対して侵食性を有しないエッチング方法によってシリコン膜110をBOX層120の上面が露出するまで垂直方向にエッチングする。第2のマスクに形成される溝部開口115を画定する開口は、すべて第1センサギャップ200内部に形成され、溝部開口115の端部(エッジ)は第1センサギャップ200の端部(エッジ)の内側に位置し、且つそれぞれの端部が垂直方向で重ならない。エッチング方法としては、RIE法を用いることができる。以上のエッチングによって、フレーム部111、錘接合部112、可撓部113、柱状部上層114a〜114j、溝部開口115及びコンタクトホールの上部が形成される。
2)BOX層の加工
フレーム部111、錘接合部112、可撓部113、柱状部上層114a〜114j及び溝部開口115が形成されたシリコン膜110をマスクとして、BOX層120をシリコン基板130の表面が露出するまでエッチングする。第2のマスクと同様のパターンを有するマスクを形成し、該マスクを介してBOX層120をエッチングしてもよい。エッチング方法としては、BOX層120の材料である酸化シリコンに対して侵食性を有するエッチング法を用いる。これによって、接合部121、122、124が形成される。また、溝部開口115と溝部開口125の重複部分が連結し、この箇所においてシリコン基板130の表面が露出する。
(5)第1基板140の加工及び接合(図1、図5(A)及び図9(D)参照)
1)電極、配線及び配線用端子の加工
第1基板140を用意する。第1基板140の材料としては、ガラス材料、半導体、金属材料、絶縁性樹脂材料のいずれかより構成される。第1基板140としてガラス材料を用いる場合について説明する。可動イオンを含むガラス基板(いわゆるパイレックス(登録商標)ガラス)を用いる。可動イオンを含むガラスを用いるのは、後の陽極接合のためである。第1基板140の下面の錘接合部112a〜112eにそれぞれ対向する位置に、駆動用電極141a、検出用電極141b〜141e及びこれらの電極に接続する配線L1、L3〜L6を、例えば、Alからなるパターンによって形成する。次に、第1基板140の上面に、図1に示す配線用端子T1〜T11に対応するパターンを有するマスクを形成し、エッチングを行ってコンタクトホールを形成する。サンドブラストによってコンタクトホールを形成してもよい。次に、第1基板140上面及びコンタクトホール内に、例えばAlを蒸着法やスパッタ法等により堆積させる。不要なAlをエッチングにより除去して配線用端子T1〜T11を形成する。なお、第1基板140に第1センサギャップ200を設ける場合は、電極141a〜141eを形成する前に、第1基板140の下面に第1センサギャップ200の形状に対応するマスクパターンを形成し、エッチングによって所望の深さを有する第1センサギャップ200を形成する。その後第1センサギャップ200内に電極141a〜141e等を形成する工程は、上述したシリコン膜110上に第1センサギャップ200を形成する場合と同様であるので、説明を省略する。
2)第1基板140の接合
半導体基板Wと第1基板140とを陽極接合する。
(6)第2センサギャップの形成(図2、図4及び図9(E)参照)
図2に示すセンサギャップ形成領域200に対応するマスクを、シリコン基板130の下面に形成し、該マスクを介して、垂直方向に所望の深さシリコン基板130をエッチングして第2センサギャップ200を形成する。
(7)シリコン基板130の加工及び可撓部113の完成(図1、図4、図9(E)及び図9(F)参照)
1)シリコン基板130の加工
次に、図4に示す、フレーム部131、錘部132、柱状部下層134a〜134e及び貫通孔である溝部となる溝部開口135を画定する所定のマスクを、シリコン基板130の下面に形成し、シリコン基板130をBOX層120の表面が露出するまで垂直方向にエッチングする。エッチング方法としては、DRIE法を用いる。DRIE法では材料層を厚み方向に浸食しながら掘り進むエッチング工程と、掘った穴の側面にポリマーの壁を形成するデポジション工程とを交互に繰り返し、ほぼ厚み方向にのみ浸食を進ませることが可能になる。特に厚さのあるシリコン基板130のエッチングはDRIE法による。
2)可撓部113の完成
次に、フレーム部131、錘部132、柱状部下層134a〜134e及び溝部開口135が形成された半導体基板WのBIX層120を、シリコン基板130側から、シリコン膜110の表面が露出するまでエッチングを行う。フレーム部131、錘部132、柱状部下層134a〜134e及び溝部開口135が形成されたシリコン基板130をマスクとして用いればよい。BOX層120は、上述した(4)の工程で、既にシリコン膜110の可撓部113の下側に位置する溝部開口125の一部分を残して、エッチングの必要な箇所が大半エッチングされている。本エッチングによってBOX層120をエッチング処理するのは、一部残存する溝部開口125の該一部分を除去し、シリコン膜110の可撓部113を完成させるためである。BOX層120の材料である酸化シリコンに対してのみ侵食性を有する、例えばCFガスとOガスとの混合ガスを用いてエッチングする。BOX層120の溝部開口125が貫通し、これによって、シリコン膜110、BOX層120、シリコン基板130のそれぞれの溝部開口115、125、135の垂直方向で重複する部分が貫通し、フレーム、柱状部及び溝部が完成する。一方、BOX層120の溝部開口125及びシリコン基板130の溝部開口135と、シリコン膜110の溝部開口115は、垂直方向で一部が重複しないため、シリコン膜110の可撓部113のみが残存し、錘部は薄いシリコン膜の可撓部113のみによってフレームに接続された構造となり錘部が完成する。かかる構造によって、錘部は、第1基板140及び第2基板150に対して変位可能となる。
なお、シリコン基板130とBOX層120の加工を区別して行うように上述したが、かかる工程を、DRIE法によってガス成分を変えて行うことで、連続して行ってもよい。即ち、不純物を含むシリコンであるシリコン基板130と、酸化シリコンであるBOX層120とでエッチング選択性を有するエッチング材料を用いればよい。例えば、シリコン基板130のエッチング段階では、SFガス、およびOガスの混合ガスを、デポジション段階では、Cガスを用いることが考えられる。一方、BOX層120のエッチング段階では、CFガスとOガスとの混合ガスを用いてエッチングすればよい。なお、以上の工程においてDRIE法を用いてシリコン基板130をエッチングした場合、完成したフレーム、柱状部及び溝部の側壁は、波型の凹凸を有する。いわゆるスキャロップである。SFガス(Oを含んでもよい)によってシリコン基板130は等方的にエッチングされ、一方Cガスによって、エッチングされた側壁及び底面にフッ素系の膜が付着するからである。
(8)第2基板150の接合(図5(B)及び図9(G)参照)
1)電極及び配線の形成
第2基板150としては、前述した第1基板140と略同様の材料を用いることができる。本実施の形態では、第2基板150としてガラス基板を用いた場合について説明する。可動イオンを含むガラス基板の錘部132a〜132eにそれぞれ対向する位置に、駆動用電極151a、検出用電極151b〜151e、及び配線L2、L8〜L11を、例えば、Alからなるパターンによって形成する(図5(B)参照)。
2)第2基板150の接合
半導体基板Wと第2基板150とを陽極接合する。
(9)半導体基板W、第1基板140、第2基板150のダイシング
互いに接合された半導体基板W、第1基板140、及び第2基板150をダイシングソー等で切断し、個々の物理量センサ100に分離する。以上のような工程により、物理量センサ100が製造できる。
<半導体装置の製造方法>
以上、本実施の形態に係る物理量センサの製造方法について説明したが、本製造方法は物理量センサの製造に限定されない。即ち、シリコンから成る半導体基板をエッチングして製造する半導体装置において、垂直方向において第1の深さにエッチングする第1エッチング領域と、第1の深さより深い第2の深さにエッチングする第2エッチング領域を有し、第1エッチング領域と第2エッチング領域とが垂直方向において重複し、且つ第2エッチング領域は製造上第1エッチング領域を形成した後にエッチングとデポジション膜の形成とを交互に繰り返しながら垂直方向にエッチングすることによって形成されるすべての半導体装置の製造方法に応用できる。上述したシリコン残渣は、第1エッチング領域を形成した後、第2エッチング領域をエッチングとデポジション膜の形成とを交互に繰り返しながらエッチングする際に、第1エッチング領域の端部が、第2エッチング領域に含まれる箇所にて発生する。従って、このように異なる深さにエッチングする領域を有し、深さの深いエッチング領域を、深さの浅いエッチング領域を形成した後にDIRE法によってエッチングする場合に、第1エッチング領域の端部が、第2エッチング領域から一定間隔離隔して第2エッチング領域を内包するように、言い換えれば第1エッチング領域が一定間隔離隔して第2エッチング領域を取り囲むように、第1エッチング領域を広く設定する。これによって、シリコン残渣の発生を防止することができる。
<効果>
以上のように、物理量センサ100において、センサギャップ200(第1センサギャップ200及び第2センサギャップ200を総称する)を形成する領域を、貫通孔である溝部を内包するように、言い換えれば溝部を形成する領域を取り囲むように設定する。そして、センサギャップ200の端部(エッジ)が、溝部内に含まれないようにセンサギャップ200の端部と溝部の端部との間に一定間隔が形成されるようにする。これによってセンサギャップ200の端部にデポジション膜等が残存しても、この端部は、溝部を形成する領域から一定の間隔を持って離隔しているため、シリコン残渣が発生することがない。従って、本実施の形態に係る物理量センサ100は、シリコン残渣の発生による不良を防止することができる。図10は、本発明の一実施の形態に係る物理量センサの効果を示す電子顕微鏡写真であり、図10(A)はセンサギャップ200のエッジ等を判別しやすくするために物理量センサを40°傾斜させて撮影した写真であり、図10(B)は無傾斜写真である。図10(A)及び図10(B)の電子顕微鏡写真を、図15の従来レイアウトによる物理量センサの電子顕微鏡写真と比較すれば、本発明の効果は明らかである。
本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100を分解した状態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100のシリコン膜110の上面を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100のBOX層120の上面を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100のシリコン基板130の上面を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100の、第1及び第2基板140、150を示す図であり、図5(A)は、第1基板140を下面(シリコン膜110の上面に対向する面)から見た平面図であり、図5(B)は、第2基板150を下面(シリコン基板130の下面に対向する面)から見た平面図である。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100のセンサギャップ形成領域200の一例を示す平面図である。 センサギャップ形成領域200のレイアウトを示す図であり、図7(A)は従来のレイアウトを示し、図7(B)は本発明の一実施の形態に係る物理量センサのセンサギャップ形成領域200のレイアウトを示す。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100のレイアウト及び断面図である。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサ100の製造方法を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る物理量センサの効果を示す電子顕微鏡写真であり、図10(A)はセンサギャップ200のエッジ等を判別しやすくするために物理量センサを40°傾斜させて撮影した写真であり、図10(B)は無傾斜写真である。 一般的な物理量センサの製造方法を示す図である。 従来の浅い溝(センサギャップ200)形成領域及び貫通孔形成領域のレイアウト例である。 図12の線B−B’断面における従来のレイアウトによる浅い溝形成後に貫通孔を形成した場合の成功例と失敗例を示す図であり、図13(A)は浅い溝形成を示し、図13(B)、は貫通孔の形成に成功した例を示し、図13(C)は貫通孔の形成に失敗した例を示す。 DRIE法の概要と問題点を示した図であり、図14(A)が、DRIE法の概要を示し、図14(B)が、DRIE法の問題点を示す。 従来の浅い溝(センサギャップ200)形成領域及び貫通孔形成領域のレイアウト例による残渣が形成された場合の電子顕微鏡写真である。 従来のセンサギャップ形成領域200のレイアウト及び該レイアウトによって形成した物理量センサの断面図である。
符号の説明
100:物理量センサ
110:シリコン膜(活性層)
111、131:フレーム部
112(112a〜112e):錘接合部
113(113a〜113d):可撓部
114(114a〜114j):柱状部上層
115、125、135:溝部開口
120:BOX層
121、122、124:接合部
130:シリコン基板(支持層)
131:フレーム部
132(132a〜132e):錘部
134(134a〜134j):柱状部下層
140:第1基板
141a:駆動用電極
141b〜141e:検出用電極
150:第2基板
151a:駆動用電極
151b〜151e:検出用電極
160〜162:導通部
200:センサギャップ(センサギャップ形成領域)
L1、L2、L4〜L11:配線層
T1〜T11:配線用端子
W:半導体基板

Claims (1)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板を第1の深さにエッチングして、複数の柱状部の上部と前記複数の柱状部の外側に配置されるフレーム部の上部を形成する第1エッチング領域と、
    前記半導体基板をエッチングとデポジション膜の形成とを繰り返して前記第1の深さより深い第2の深さにエッチングして、前記複数の柱状部の下部と前記フレーム部の下部とを形成する第2エッチング領域と、
    を有し、
    前記第1エッチング領域が前記第2エッチング領域を内包し、
    前記第2エッチング領域は、前記第1エッチング領域がエッチングされた後にエッチングされ
    前記複数の柱状部の各々の下部の幅は、前記複数の柱状部の各々の上部の幅よりも広く、
    前記フレーム部の下部の幅は、前記フレーム部の上部の幅よりも広いことを特徴とする半導体装置。
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