JP2007192588A - 3次元配線を有する力学量センサおよび力学量センサの製造方法 - Google Patents

3次元配線を有する力学量センサおよび力学量センサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポスト内における断線をなくし、確実に導通をとることができることおよびポストを小型化し、小型で高性能な力学量センサおよびその製造方法を提供することである。
【解決手段】 ジャイロセンサ1は、導電性の材料を用いて、SOI基板20と同様の厚さからなるポスト41を形成することで、ポスト41内の導通を容易にとることができる。また、ジャイロセンサ1は、導電性の材料を用いてポスト41を形成することにより、SOI基板を用いてポストを形成する場合に必要であったポスト41内の導通をとるためのV溝を形成することが不要となり、ポストのサイズを小さくすることができるため、ジャイロセンサ1の小型化が可能である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、導電性の材料で柱状の構造体を作製し、その構造体を介して片側から外部へ電気信号の取り出し行うことが可能である3次元配線を有した加速度センサや角速度センサ等の力学量センサおよび、力学量センサを有する電子機器並びに力学量センサの製造方法に関するものである。
従来より、加速度センサや角速度センサ等の力学量センサの構造において、様々な検討が行われてきた。一般的に力学量センサの作製では、ガラス基板とシリコン基板を用いることが多く、特に力学量センサのセンサ部の形成には、SOI(Silicon on Insulator)基板が用いられてきた。SOI基板を用いて作製した力学量センサは、梁や錘などを有する場合、梁の厚さや錘の大きさのばらつきが小さく、制御が行い易いという利点がある。また、力学量センサは、力学量センサの上下から電気信号を取り出すよりも、力学量センサの上下どちらか一方から電気信号を取り出した方が省スペース化できるため、上下どちらか一方から電気信号を取り出す方が実装性に優れている。上下どちらか一方からの電気信号取り出しを実現するためには、電気信号を上下どちらか一方に集約するための導電性の材料で形成された柱状の構造体(以下、ポスト)を用いることが一般的に知られている。
図14は、ポスト83を用いて、下側から電気信号を取り出した力学量センサの一例を示した図である(例えば非特許文献1参照。)。ガラス基板30に設けられた電極パッド32から電気信号を入力すると、上部電極11と可動部81の間に静電引力が発生し、可動部81が振動する。また、可動部81の振動挙動は、可動部81と下部電極31の間の容量変化で検出することができる。容量変化を示す電気信号は、下部電極31からポスト83を介し、ガラス基板30に設けられた電極パッド33から取り出すことができる。このように、ポスト83を設けた構造を作製することで、実装性に優れ、下側からの電気信号取り出しが可能になる。また、図14において、ポスト83はSOI基板を用いて作製している。SOI基板を用いてポスト構造を作製するためには、活性層21と支持層23の導通をとることが必要である。導通をとる手段として、活性層21にテーパー状の孔(V溝)を形成し、孔の下の酸化膜22をエッチングにより除去し、金属膜82を成膜する手法を用いている。これにより、金属膜82を介して活性層21と支持層23の導通をとっている。
計測自動制御学会東北支部第204回研究集会 資料番号204-10 SOIウエハを用いた真空封止構造多軸モーションセンサの試作 渡部善幸他
しかしながら、上記従来の方法では、SOI基板を用いてポスト83を作製する際に、エッチングした酸化膜22の側面形状によって金属膜82の断線が起こり、活性層21と支持層23の導通不良となることで下側からの電極取り出しが行えなくなるという課題がある。
図15は、図14中Aで示す部分の拡大図である。図15に示すように、ポスト83は、金属膜82により、活性層21と支持層23の導通をとることが必要であり、導通をとるためには、金属膜82を成膜する前に、酸化膜22をエッチングすることが必要である。一般的に、熱酸化膜22のエッチングの方法としては、ドライエッチングとウエットエッチングの2種類が考えられる。酸化膜22をドライエッチングした場合、酸化膜22は垂直にエッチングされる。その後、金属膜82をスパッタ法や真空蒸着法により成膜すると、酸化膜22の側壁には、金属膜82が成膜されにくいため、図15に示すB部分で断線する可能性がある。図16は、酸化膜22をウエットエッチングし、金属膜82を成膜し、金属膜82をパターニングした状態を示す図である。また、酸化膜22をウエットエッチングした場合、酸化膜22が等方性エッチングされ、図16中Cで示すような形状になるため、金属膜82を成膜した際に断線する。現在のウエットエッチング技術では、酸化膜22をテーパー形状でエッチングすることはできない。また、一つのデバイス内にポスト83が複数あった場合、各ポストにおいて上記のような課題が発生し、一本のポストでも断線が起こるとデバイスの性能に大きく影響をもたらすことになる。
さらに、活性層21の加工においても、金属膜82断線を防ぐために、TMAH(テトラメチルアンモニウム水溶液)やKOH(水酸化カリウム水溶液)などを用いて、ウエットエッチングを行い、テーパーをつけることが一般的である。しかし、ウエットエッチングでは、ドライエッチングと比較すると、パターンサイズが小さくできないため、ポストを小型化することができないという課題がある。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、ポスト内における断線をなくし、確実に導通をとることができることおよびポストを小型化することを目的とし、小型で高性能な力学量センサおよびその製造方法を提供することである。
第1の基板と第2の基板と第3の基板からなり、第1の基板と第3の基板の間に第2の基板が設けられ、第1の基板には、厚さ方向の貫通孔と貫通孔を介して第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、第2の基板には、フレームとフレームから延出した梁と梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、第3の基板には、第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、第1の基板または第3の基板のいずれか一方に、第1の基板と第2の基板と第3の基板間の導通をとり、貫通孔の少なくとも一部をポストによって塞ぎ、貫通孔とポストを介して電極と電気的に接続する電極パッドが形成された力学量センサであって、ポストとセンサ部を別体で形成することを特徴とする力学量センサとした。
第1の基板と第2の基板と第3の基板からなり、第1の基板と第3の基板の間に第2の基板が設けられ、第1の基板または第3の基板のどちらか一方に厚さ方向の貫通孔と貫通孔を介して第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、第2の基板には、フレームとフレームから延出した梁と梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、第3の基板には、第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、貫通孔が設けられていない第1の基板または、第3の基板のどちらか一方に設けられた電極と導通しているポストの高さが調整可能な高さ調整機構と貫通孔の少なくとも一部をポストによって塞ぎ、貫通孔とポストを介して電極と電気的に接続する電極パッドが形成された力学量センサであって、ポストと高さ調整機構が導通していることを特徴とする力学量センサ。
高さ調整機構が、ポストの側面と導通することを特徴とした力学量センサとした。また、高さ調整機構が、ポストの第1の基板または第3の基板と接合していない面と導通することを特徴とした力学量センサとした。
高さ調整機構とポストが同種材料で形成されていることを特徴とする力学量センサとした。また、高さ調整機構とポストが異種材料で形成されていることを特徴とする力学量センサとした。また、同種材料がシリコンであることを特徴とする力学量センサとした。また、同種材料が金属であることを特徴とする力学量センサの製造方法とした。異種材料の一方がシリコンで、他方が金属であることを特徴とする力学量センサとした。
ポストが単一材料で形成されていることを特徴とする力学量センサとした。また、単一材料がシリコンであることを特徴とする力学量センサとした。また、単一材料が金属であることを特徴とする力学量センサとした。
ポストが少なくとも2種類の材料で形成されていることを特徴とする力学量センサとした。また、2種類の材料が、シリコンと金属であることを特徴とする力学量センサとした。
金属を用いたポストの形成方法が電鋳であることを特徴とする力学量センサとした。
金属が、金であることを特徴とする力学量センサとした。また、金属が、銅であることを特徴とする力学量センサとした。また、金属が、ニッケルであることを特徴とする力学量センサとした。
第1の基板と第2の基板と第3の基板からなり、第1の基板と第3の基板の間に第2の基板が設けられ、第1の基板には、厚さ方向の貫通孔と貫通孔を介して第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、第2の基板には、フレームとフレームから延出した梁と梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、第3の基板には、第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、第1の基板または第3の基板のいずれか一方に第1の基板と第2の基板と第3の基板間の導通をとるためのポストが形成された力学量センサの製造方法であって、貫通孔の少なくとも一部が塞がるようにポストを形成するためのポスト形成工程と第1の基板と第2の基板と第3の基板を一体にする接合工程と貫通孔とポストを介して電極と電気的に接続する電極パッドを形成する電極パッド形成工程を有し、ポスト形成工程において、ポストとセンサ部を別体で形成することを特徴とする力学量センサの製造方法とした。
第1の基板と第2の基板と第3の基板からなり、第1の基板と第3の基板の間に第2の基板が設けられ、第1の基板または第3の基板のどちらか一方に厚さ方向の貫通孔と貫通孔を介して第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、第2の基板には、フレームとフレームから延出した梁と梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、第3の基板には、第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、貫通孔が設けられていない第1の基板または第3の基板のどちらか一方に設けられた電極と導通しているポストの高さが調整可能な高さ調整機構からなる力学量センサの製造方法であって、ポストを形成するためのポスト形成工程とポストと高さ調整機構の導通をとるための接合工程と貫通孔の少なくとも一部をポストによって塞ぎ、貫通孔とポストを介して電極と電気的に接続する電極パッドを形成する電極パッド形成工程を有し、接合工程において、ポストの高さを調整できる機構が設けられていることを特徴とする力学量センサの製造方法とした。
本発明によれば、ジャイロセンサは、導電性の材料を用いて、SOI基板と同様の厚さからなるポストを形成することで、ポスト内の導通を容易にとることができる。また、ジャイロセンサは、導電性の材料を用いてポストを形成することにより、SOI基板を用いてポストを形成する際に必要であったポスト内の導通をとるためのV溝を形成することが不要となり、ポストのサイズを小さくすることができるため、ジャイロセンサの小型化が可能である効果がある。
また、一方のガラス基板に導電枠を設け、その間にポストを挟みこむことによって、センサ部を形成するSOI基板より薄いシリコン基板を用いて、ポストを形成することができ、基板の厚みばらつきによる陽極接合時の接合不良を無くすことができる。また、導電枠でポストを挟み込むことで容易に導電枠とポスト間の導通をとることができる。さらに、導電枠の高さを数十μm以上とすることで、導電枠の横方向に対してバネ性を持たせることができ、ポストが接触した際にも、導電枠が折れる可能性を低減することができる。また、導電枠の間にポストを挟みこむことによって、陽極接合時のアライメントを行うことができる効果がある。
さらに、一方のガラス基板に導電梁を設け、導電梁にポストを接触させることによって、センサ部を形成するSOI基板より薄いシリコン基板を用いて、ポストを形成することができ、基板の厚みばらつきによる陽極接合時の接合不良を無くすことができる。また、導電梁は、ポストと接触することで容易に導電梁とポスト間の導通をとることができる。さらに、導電梁の一方を固定端、他方を自由端とすることで、導電梁の高さ方向にバネ性を持たせることができ、ポストが接触した際にも、導電梁が折れる可能性を低減することができる効果がある。
(実施の形態1)
図1から図4は、本発明の実施の形態1に係る力学量センサおよび力学量センサの製造方法を示している。本実施の形態においては、力学量センサをジャイロセンサ1として以下に説明する。図1は、ジャイロセンサ1の分解立体図、図2は、ジャイロセンサ1の上面図、図3は、図2に示すA’−A’の断面図を示したものである。なお、図1に示すジャイロセンサ1の分解立体図では、後述するガラス基板の各貫通孔、その各貫通孔に形成される電極パッドおよび、ガラス基板に設けられた電極は省略している。
図1から図3に示すように、ジャイロセンサ1は、ガラス基板10と、ガラス基板30、および、シリコン基板20からなっており、シリコン基板20は、ガラス基板10、および、ガラス基板30の間に挟まれた状態で陽極接合により接合されている。ガラス基板10およびガラス基板30の厚みは数百μmである。シリコン基板20は、シリコン(Si)支持層23(例えば、厚さ300〜800μm)とシリコン支持基板23上に形成された二酸化珪素(SiO2)からなるBOX層(Buried Oxide)22と、BOX層22上に形成されたシリコン活性層21(例えば、厚さ5〜100μm)とを有するSOI(Silicon On Insulator)基板20として以下を説明する。
ジャイロセンサ1は、ガラス基板10およびガラス基板30に当接する複数のポスト41と、活性層21、BOX層22、支持層23からなるフレーム24と、フレーム24に支持された4本のビーム61(梁部)によってガラス基板10およびガラス基板30に接触しないように吊り下げられた検出部を含むプルーフマス62と、ガラス基板10のセンサ部60側に形成された上部電極11および、ガラス基板30のセンサ部60側に形成された下部電極31とガラス基板30に設けられた貫通孔34と電気信号を外部に取り出す電極パッド32、電極パッド33からなっている。上部電極11および下部電極31は、一方が検出部を含むプルーフマス62の駆動用、一方が静電容量変化の検出用として用いる。なお、力学量センサの種類によっては、ガラス基板10、フレーム24、ガラス基板30で形成された空間が、高真空状態に保たれている場合もある。
また、ガラス基板30に形成された複数のポスト41は、各々所定の離隔(数十μm以上)をもって設けられており、隣り合うポスト41同士が電気的に影響を受けないようになっている。また、ポスト41は、ガラス基板に設けられた貫通孔34と対応する位置に、貫通孔34を塞ぐように形成されており、金属膜を成膜した後、パターニングすることで、各ポスト41の端部と電気的に接続する電極パッド32および電極パッド33とが形成されている。電極パッド32および電極パッド33は、ポスト41を介して、一方が上部電極11と他方が下部電極31と導通している。また、ポスト41はシリコンのみの単一材料で形成されており、センサ部60とは別体である。シリコンのみの単一材料を用いて、センサ部60と別体でポスト41を形成することは、SOI基板20にセンサ部60と一体でポスト41を形成することと比較すると、活性層21と支持層23の導通をとるための金属膜が必要ないため、断線が起こらず、容易に導通をとることができるという利点がある。また、ポスト41を別のシリコン基板で形成することにより、活性層21と支持層23の導通をとる必要がないため、導通をとるのに必要となる構造であるV溝を活性層21に形成する必要がなく、ポスト41のサイズがV溝の大きさに影響されず、小型化することが可能である。
次に、このジャイロセンサ1の作用について説明する。まず、電極パッド32に電圧が印加されると、ポスト41から上部電極11に導通し、上部電極11と検出部を含むプルーフマス62の上部の間に静電引力が発生する。検出部を含むプルーフマス62は、上部電極11と検出部を含むプルーフマス62の上部の間に発生した静電引力によって所定の入力波形で励振する。そして、検出部を含むプルーフマス62は、この励振状態で外部から角速度を受けると4本のビーム61を回転中心として、X方向或いはY方向回りに捩れて変位するようになっている。そして、検出用の下部電極31は、検出部を含むプルーフマス62との距離変化を静電容量の変化として検出する。これにより、検出部を含むプルーフマス62の変位を変位に応じた静電容量として検出でき、また、検出した容量を電気信号として下部電極31からポスト41を介して電極パッド33から取り出すことができる。また、非図示であるが、センサ部60のフレーム24の少なくとも一箇所は、接地されている。
次に、このジャイロセンサ1の製造工程を図4−1及び図4−2の工程断面図に基づいて説明する。図4−1及び図4−2に示す各工程は、図2中のA’−A’の位置に相当する断面図である。まず図4−1(a)に示すように、センサ部60を形成するために、活性層21(例えば100μm以下)、BOX層22(例えば数μm)、支持層(例えば、800μm以下)からなるSOI基板20を準備する。次に、図4−1(b)に示すように、活性層21と支持層23に数μmのギャップ25を形成する。形成方法に関しては、RIE(Reactive Ion Etching)などを用いたドライエッチングでもTMAH(テトラメチルアンモニウム水溶液)やKOH(水酸化カリウム水溶液)などを用いたウエットエッチングでもどちらでも構わない。次に、図4−1(c)に示すように、上部電極11を形成したガラス基板10と活性層21を陽極接合により接合する。上部電極11の材質は、金やアルミニウムなどの金属で厚さは数μm以下である。陽極接合温度は、250℃〜400℃、印加電圧は、1KV以下である。
次に、図4−1(d)に示すように、支持層23とBOX層22をエッチングすることで、検出部を含むプルーフマス62、ビーム61およびフレーム24を形成する。支持層23のエッチングに関しては、ドライエッチングでもウエットエッチングでも構わないが、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いることによって、短時間で支持層23を垂直にエッチングすることが可能である。また、BOX層22のエッチングに関しても、ドライエッチングでもウエットエッチングでも構わない。
次に図4−2(e)に示すように、貫通孔34を設けたガラス基板30に下部電極31を形成する。下部電極31の材質および膜厚は、上部電極11と同様である。次に、図4−2(f)に示すように、シリコン基板40とガラス基板30を陽極接合により接合する。この時、シリコン基板40の厚さは、センサ部60を形成したSOI基板20の厚さと同様にすることが望ましいが、基板の購入時において、厚みに公差があるため、SOI基板20とシリコン基板40の厚みを全く等しくすることは困難である。しかし、陽極接合時にかかる温度によってガラス基板が撓むため、SOI基板の厚み±数μm程度であれば、基板厚みばらつきによる接合不良が起こらず、陽極接合を行うことができる。したがって、シリコン基板40は、SOI基板の厚み±数μmのものを使用する。
次に図4−2(g)に示すように、シリコン基板40をエッチングすることで、ポスト41を形成する。シリコンのエッチングに関しては、ドライエッチングであるDRIEを用いることで、ウエットエッチングを用いるより、短時間で垂直に加工ができるとともに、ポスト41を小型化することができる。次に、図4−2(h)に示すように、ガラス基板30と支持層23を陽極接合により接合する。これにより、センサ部60とポスト41が一体の構造になる。また、SOI基板20とシリコン基板40の厚さがほぼ同一であることから、陽極接合の際にも、SOI基板20とシリコン基板40の厚みに起因する接合不良は起きない。また、この工程における陽極接合では、電圧を印加するための電極をフレーム24とポスト41でそれぞれ独立して設けて陽極接合を行うことで、電気的に独立なフレーム24とポスト41を一回の陽極接合で同時に接合する。
次に、図4−2(i)に示すように、ガラス基板30に設けた貫通孔34にアルミニウムや金などの金属を成膜し、成膜した金属膜をパターニングすることで、電極パッド32および電極パッド33を形成する。金属の成膜方法は、真空蒸着やスパッタ法などであり、膜厚は10μm以下である。
なお、上記の製造工程において各工程の順序は記載された順序に限られるものではない。また、ジャイロセンサ1のように、ガラス基板10とフレーム24とガラス基板30で形成された空間を密閉にする必要がない力学量センサにおいては、ポスト41によって貫通孔34の一部を塞いでいてもよい。また、貫通孔34に金属膜を成膜する代わりに、貫通孔34を金属で充填し、充填した金属を電極パッド32、電極パッド33としてもよい。さらに、ポスト41は、ガラス基板30に限らず、ガラス基板10に形成してもよい。ガラス基板10にポスト41を形成した場合は、貫通孔34がないため、ガラス基板10に電極を用いることで電鋳などを用いてポスト41の形成を行うことができる。図13は、電鋳を用いてポスト41を形成する図2中A'−A'における工程断面図である。図13(a)に示すように、ガラス基板10に上部電極11と個別電極13を形成する。
次に、図13(b)に示すように、レジスト12を用いてパターニングを行う。レジスト12の厚みは、数μm以上である。次に図13(c)に示すように、電鋳を行い、ガラス基板10と逆側の研磨することで、水平出しを行う。電鋳の材質は、金やニッケルや銅などである。次に図13(d)に示すように、レジストを剥離し、ポスト41が形成される。さらには、図12は、ポスト41を2種類の材料で形成した図である。
図12に示すように、センサ部60を形成しているSOI基板20よりも薄いシリコン基板40を用いて、ポスト41の一部41(a)を形成し、足りない厚さを電鋳により、金属41(b)で補ってもよい。また、ガラス基板10とシリコン基板20およびシリコン基板20とガラス基板30は、陽極接合以外の方法(例えば、常温接合など)で接合しても構わない。
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、ジャイロセンサ1は、導電性の材料を用いて、SOI基板20と同様の厚さからなるポスト41を形成することで、ポスト41内の導通を容易にとることができる。また、ジャイロセンサ1は、導電性の材料を用いてポスト41を形成することにより、SOI基板を用いてポストを形成する場合に必要であったポスト41内の導通をとるためのV溝を形成することが不要となり、ポストのサイズを小さくすることができるため、ジャイロセンサ1の小型化が可能である。
実施の形態1で述べた構造および製造方法は、ジャイロセンサなどの力学量センサだけでなく、片側から電極の取り出しを行うような3次元配線が必要なデバイスの構造および製造方法にも適用することができる。
(実施の形態2)
図5から図8は、本発明の実施の形態2に係る力学量センサおよび力学量センサの製造方法を示している。なお、実施の形態1と同じ構成は同一符号を用い、説明を省略する。実施の形態2では、ポスト41の高さを調節することができる導通枠51を設けたジャイロセンサ1の構造およびその製造方法について説明する。図5は、ジャイロセンサ1の上面図、図6は、図5のB’−B’断面図、図7は、ポスト41の拡大図を示したものである。図5および図6に示すように、導通枠51は、導電性の材料で形成されており、ポスト41に対して2つずつ配置されているとともに、ポスト41を導通枠51で挟み込むことにより、ポスト41と接触している。なお、導通枠51とポスト41を接触させることができれば、導通枠51は1つでもよく、逆に2つ以上の導通枠51でポスト41を挟み込んでもよい。また、図7に示すように、導電枠51にポスト41を嵌め込む際に、導通枠51がポスト41を挟み込みやすいように、導通枠51には、テーパー52が、ポスト41には、テーパー42が設けられている。
また、導通枠51の高さH1を数十μm以上にすることで、導通枠51にバネ性をもたすことが可能になり、導通枠51は、折れにくくなる。さらに、図6と図7に示すように、導通枠51をポスト41の側面に接触させることによって、導通をとることが可能であるため、ポスト41の高さはセンサ部60を形成するSOI基板20の厚さよりも薄くて良い。ポスト41を形成するシリコン基板40や、センサ部60を形成するSOI基板20を購入した場合、初期状態で基板間には少なくとも±数μm、大きいものでは±数十μmの厚みばらつきがあり、厚みばらつきが大きい場合、陽極接合不良を起こす可能性がある。そこで、ポスト41の高さをSOI基板20の厚さよりも薄くすることによって、基板の購入時に発生する厚みを十分に吸収することができ、基板の厚みばらつきによる陽極接合の接合不良を確実になくすことができる。導電枠51を形成することによって、ジャイロセンサ1は、電極パッド32に電圧が印加されると、ポスト41から導通枠51を介して上部電極11に導通し、上部電極11と検出部を含むプルーフマス62の上部の間に静電引力が発生する。また、ジャイロセンサ1のような高真空状態が必要な力学量センサにおいては、図7(a)に示すように、貫通孔34がないガラス基板10に導通枠51を形成し、ポスト41を貫通孔34があるガラス基板30に形成するか、図7(b)に示すように、ガラス基板30に貫通孔34を塞ぐように導電枠51を形成し、ガラス基板10にポスト41を形成することが必要となる。高真空状態が必要でない力学量センサにおいては、導通枠51とポスト41が、ガラス基板10または、ガラス基板30のどちら一方ずつに形成されていれば良く、貫通孔34をポスト41または、導電枠51により塞ぐ必要はない。
次に、このジャイロセンサ1の製造工程を図8−1、図8−2、図8−3の工程断面図に基づいて説明する。図8−1、図8−2、図8−3は、図5における各工程のB’−B’断面を示している。図8−1(a)に示すように、ガラス基板10に上部電極11を形成する。次に、図8−1(b)に示すように、ガラス基板10とシリコン基板50を陽極接合する。次に、図8−1(c)に示すように、TMAHやKOHを用いて、ウエットエッチングを行うことによりテーパー52を形成する。次に図8−1(d)に示すように、ドライエッチングまたは、ウエットエッチングにより、導電枠51を形成する。次に、図8−2(e)に示すように、活性層21、BOX層22、支持層23からなるSOI基板20を準備する。次に図8−2(f)に示すように、ギャップ25を形成する。
次に、図8−2(g)に示すように、センサ部60を形成する。これにより、ビーム61とプルーフマス62が形成される。次に、図8−2(h)に示すように、活性層21と導電枠51を形成したガラス基板10を陽極接合する。次に、図8−3(i)に示すように、ガラス基板30に下部電極31と貫通孔34を形成する。次に、図8−3(j)に示すように、シリコン基板40を陽極接合し、ウエットエッチングでテーパー42を形成する。また、陽極接合するシリコン基板40の厚みは、センサ部60を形成したSOI基板20よりも薄く、導電枠51高さとシリコン基板の厚みの合計がSOI基板20以上であればよい。次に、図8−3(k)に示すように、シリコン基板40をドライエッチングまたは、ウエットエッチングすることにより、テーパー42を有するポスト41を形成する。
次に、図8−3(l)に示すように、支持層23とガラス基板30を陽極接合する。この際に、ポスト41は、導電枠51間に挟まれ、ポスト41と導電枠51は接触する。また、導電枠51に設けられたテーパー52とポスト41に設けられたテーパー42によって、ポスト41は導電枠51にスムーズに挟まる。さらに、ポスト41を導電枠51で挟み込むことによって、陽極接合における、支持層23とガラス基板30のアライメントを行うことも可能である。次に、図8−3(m)に示すように、ガラス基板30に設けた貫通孔34にアルミニウムや金などの金属を成膜し、金属膜をパターニングすることで電極パッド32および電極パッド33を形成する。
なお、上記の製造工程において各工程の順序は記載された順序に限られるものではない。また、導電枠51とポスト41は、同種材料でも異種材料でもよい。導電枠51は、導電性の材料であればよいため、電鋳などを用いて形成してもよい。また、ガラス基板10とシリコン基板40は、陽極接合以外の方法(例えば、常温接合など)で接合しても構わない。
以上説明したように、実施の形態2によれば、一方のガラス基板10に導電枠51を設け、その間にポスト41を挟みこむことによって、センサ部60を形成するSOI基板20より薄いシリコン基板40を用いて、ポスト41を形成することができ、基板の厚みばらつきによる陽極接合時の接合不良を無くすことができる。また、導電枠51でポスト41を挟み込むことで容易に導電枠51とポスト41間の導通をとることができる。さらに、導電枠51の高さを数十μm以上とすることで、導電枠51の横方向に対してバネ性を持たせることができ、ポスト41が接触した際にも、導電枠51が折れる可能性を低減することができる。また、導電枠51の間にポスト41を挟みこむことによって、陽極接合時のアライメントを行うことができる。
実施の形態2で述べた構造および製造方法は、ジャイロセンサなどの力学量センサだけでなく、片側から電極の取り出しを行うような3次元配線が必要なデバイスの構造および製造方法にも適用することができる。
(実施の形態3)
図9から図11および図17は、本発明の実施の形態3に係る力学量センサおよび力学量センサの製造方法を示している。なお、実施の形態1と同じ構成は同一符号を用い、説明を省略する。実施の形態3では、ポスト41の高さを調節することができる導電梁73を設けたジャイロセンサ1の構造およびその製造方法について説明する。
図9は、図6と同様、ジャイロセンサ1の断面図、図10は導電梁73を有するポスト41の拡大図を示したものである。導電梁73は、導電性材料で形成されている。図9において、実施の形態1および2で示したビーム61かつプルーフマス62は、可動部63とする。図9に示すように、導電梁73とポスト41は、支持層23とガラス基板30を陽極接合することによりポスト41の上面で接触し、導通する。これにより、ジャイロセンサ1は、電極パッド32に電圧が印加されると、ポスト41から導電梁73を介して上部電極11に導通し、上部電極11と可動部63の上部の間に静電引力が発生する。また、図10に示すように、導電梁73は、一方が固定端、他方が自由端となっている。図10(a)は、陽極接合前の状態を示しており、図10(b)は、陽極接合後の状態を示している。陽極接合を行うことで、導電梁73は、ポスト41によって上方向に押し上げられ撓む。これにより、確実に導電梁73とポスト41を導通させることができる。導電梁73の寸法は、ガラス基板10からの高さH2が数μm以上、長さL1が数十μm以上、厚みT1は、数μm以上である。さらに、非図示ではあるが、紙面奥行き方向の幅は、数μm以上である。
次に、この導電梁73の製造工程を図11の工程断面図に基づいて説明する。なお、導電梁を含むジャイロセンサ1の製造工程に関しては、実施の形態2に示した製造工程と同様であるため、ここでは、導電梁73の製造工程のみを示すことにする。図11(a)に示すように、シリコン基板70を準備し、ウエットエッチングまたは、ドライエッチングによりギャップ71を形成する。ギャップの深さは数μm以上である。また、シリコン基板70の厚みは、数百μmである。次に、図11(b)に示すように、ウエットエッチングまたは、ドライエッチングによりギャップ72を形成する。ギャップ72の深さは、数μm以上であり、バネ性が得られる程度の厚みである。次に、図11(c)示すように、シリコン基板70と上部電極11が形成されたガラス基板10を陽極接合する。次に図11(d)に示すように、シリコン基板70をガラス基板10側と逆側からウエットエッチングまたは、ドライエッチングを行い、一方が固定端で他方が自由端の導電梁73を形成する。図11(d)以降の工程は、実施の形態2に示した図8(e)以降と同様であるため省略する。これにより、図9に示すような、導電梁73を有するジャイロセンサ1を形成することができる。
また、図17に示すように、導電梁73の代わりにバンプ91を用いてもよい。図17(a)は、陽極接合前の状態、図17(b)は、陽極接合後の状態を示している。図17に示すように、金属の塑性変形を利用してバネ性を持たせ、陽極接合時にポスト41をバンプ91に押し付けることで、ポスト41とバンプ91は確実に導通をとることができる。バンプ91の材質は、金などの金属や、導電性のゴムなどである。また、バンプの厚みT2は数μm以上である。
なお、上記の製造工程において各工程の順序は記載された順序に限られるものではない。また、導電梁73とポスト41は、同種材料でも異種材料でもよい。導電梁73は、導電性の材料であればよいため、電鋳などを用いて形成してもよい。また、シリコン基板70の代わりにSOI基板を用いることによって、図10に示すH2やT1の制御が行いやすくなる。また、ガラス基板10とシリコン基板70は、陽極接合以外の方法(例えば、常温接合など)で接合しても構わない。
以上説明したように、実施の形態3によれば、一方のガラス基板10に導電梁73を設け、導電梁73にポスト41を接触させることによって、センサ部60を形成するSOI基板20より薄いシリコン基板40を用いて、ポスト41を形成することができ、基板の厚みばらつきによる陽極接合時の接合不良を無くすことができる。また、導電梁73は、ポスト41と接触することで容易に導電梁73とポスト41間の導通をとることができる。さらに、導電梁73は、一方を固定端、他方を自由端とすることで、導電梁73の高さ方向にバネ性を持たせることができ、ポスト41が接触した際にも、導電梁73が折れる可能性を低減することができる。
実施の形態3で述べた構造および製造方法は、ジャイロセンサなどの力学量センサだけでなく、片側から電極の取り出しを行うような3次元配線が必要なデバイスの構造および製造方法にも適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る力学量センサの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る力学量センサの上面図である。 本発明の実施の形態1に係る力学量センサの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る力学量センサの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る力学量センサの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る力学量センサの上面図である。 本発明の実施の形態2に係る力学量センサの断面図である。 本発明の実施の形態2に係るポスト構造の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る力学量センサの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る力学量センサの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る力学量センサの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る力学量センサの概略図である。 本発明の実施の形態3に係るポスト構造の拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る力学量センサの製造方法の一部を示す断面図である。 本発明実施の形態1に係るポスト構造の拡大図である 本発明実施の形態1に係る力学量センサの製造方法の一部を示す断面図である。 従来技術を示す力学量センサの断面図である。 図14に示す力学量センサのコンタクト部分の拡大図である。 BOX層をウエットエッチングした状態を示すコンタクト部分の拡大図である。 本発明の実施の形態3に係るポスト構造の拡大図である。
符号の説明
1 ジャイロセンサ(力学量センサ)
10、30 ガラス基板
11、13、31 電極
20、40、50、70 シリコン基板
21 活性層
22 熱酸化膜
23 支持層
24 フレーム
25、71,72 ギャップ
32、33 電極パッド
34 貫通孔
41、83 ポスト
42、52 テーパー部
51 導電枠
60 センサ部
61 ビーム
62 プルーフマス
63、81 可動部
73 導電梁
82 金属膜
91 バンプ

Claims (20)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、第3の基板からなり、
    前記第1の基板と前記第3の基板の間に、前記第2の基板が設けられ、
    前記第1の基板には、厚さ方向の貫通孔と、前記貫通孔を介して前記第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、
    前記第2の基板には、フレームと、前記フレームから延出した梁と、前記梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、
    前記第3の基板には、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う前記電極が形成されており、
    前記第1の基板または、前記第3の基板のいずれか一方に、前記第1の基板と前記第2の基板と前記第3の基板間の導通をとり、前記貫通孔の少なくとも一部をポストによって塞ぎ、前記貫通孔と前記ポストを介して前記電極と電気的に接続する前記電極パッドが形成され、前記ポストと前記センサ部を別体で形成することを特徴とする力学量センサ。
  2. 第1の基板と、第2の基板と、第3の基板からなり、
    前記第1の基板と前記第3の基板の間に前記第2の基板が設けられ、
    前記第1の基板または、前記第3の基板のどちらか一方に厚さ方向の貫通孔と、前記貫通孔を介して前記第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、
    前記第2の基板には、フレームと、前記フレームから延出した梁と、前記梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、
    前記第3の基板には、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う前記電極が形成されており、
    前記貫通孔が設けられていない前記第1の基板または、前記第3の基板のどちらか一方に設けられた前記電極と導通しているポストの高さが調整可能な高さ調整機構と、
    前記貫通孔の少なくとも一部を前記ポストによって塞ぎ、前記貫通孔と前記ポストを介して前記電極と電気的に接続する電極パッドが形成され、前記ポストと前記高さ調整機構が導通している力学量センサ。
  3. 前記高さ調整機構が、前記ポストの側面と導通する請求項2に記載の力学量センサ。
  4. 前記高さ調整機構が、前記ポストの前記第1の基板または前記第3の基板と接合していない面と導通する請求項2に記載の力学量センサ。
  5. 前記高さ調整機構と前記ポストが同種材料で形成されている請求項2に記載の力学量センサ。
  6. 前記高さ調整機構と前記ポストが異種材料で形成されている請求項2に記載の力学量センサ。
  7. 前記同種材料がシリコンである請求項5に記載の力学量センサ。
  8. 前記同種材料が金属である請求項5に記載の力学量センサ。
  9. 前記異種材料の一方がシリコンで、他方が金属である請求項6に記載の力学量センサ。
  10. 前記ポストが単一材料で形成されている請求項1または2に記載の力学量センサ。
  11. 前記単一材料がシリコンである請求項10に記載の力学量センサ。
  12. 前記単一材料が金属である請求項10に記載の力学量センサ。
  13. 前記ポストが少なくとも2種類の材料で形成されている請求項1または2に記載の力学量センサ。
  14. 前記2種類の材料が、シリコンと金属である請求項13に記載の力学量センサ。
  15. 前記金属を用いた前記ポストの形成方法が電鋳である請求項8または9または12または14に記載の力学量センサ。
  16. 前記金属が、金である請求項15に記載の力学量センサ。
  17. 前記金属が、銅である請求項15に記載の力学量センサ。
  18. 前記金属が、ニッケルである請求項15に記載の力学量センサ。
  19. 第1の基板と、第2の基板と、第3の基板からなり、
    前記第1の基板と前記第3の基板の間に、前記第2の基板が設けられ、
    前記第1の基板には、厚さ方向の貫通孔と、前記貫通孔を介して前記第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、
    前記第2の基板には、フレームと、前記フレームから延出した梁と、前記梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、
    前記第3の基板には、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う前記電極が形成されており、
    前記第1の基板または、前記第3の基板のいずれか一方に、前記第1の基板と前記第2の基板と前記第3の基板間の導通をとるためのポストが形成された力学量センサの製造方法であって、
    前記貫通孔の少なくとも一部が塞がるようにポストを形成するためのポスト形成工程と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と前記第3の基板を一体にする接合工程と、
    前記貫通孔と前記ポストを介して前記電極と電気的に接続する前記電極パッドを形成する電極パッド形成工程を有し、
    前記ポスト形成工程において、前記ポストと前記センサ部を別体で形成する力学量センサの製造方法。
  20. 第1の基板と、第2の基板と、第3の基板からなり、
    前記第1の基板と前記第3の基板の間に前記第2の基板が設けられ、
    前記第1の基板または、前記第3の基板のどちらか一方に厚さ方向の貫通孔と、前記貫通孔を介して前記第2の基板側と逆側に電気信号を取り出すための電極パッドと、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う電極が形成されており、
    前記第2の基板には、フレームと、前記フレームから延出した梁と、前記梁で保持された力学量を検出する検出部からなるセンサ部が形成されており、
    前記第3の基板には、前記第2の基板側に力学量センサの駆動または検出を行う前記電極が形成されており、
    前記貫通孔が設けられていない前記第1の基板または、前記第3の基板のどちらか一方に設けられた前記電極と導通しているポストの高さが調整可能な高さ調整機構からなる力学量センサの製造方法であって、
    前記ポストを形成するためのポスト形成工程と、
    前記ポストと前記高さ調整機構の導通をとるための接合工程と、
    前記貫通孔の少なくとも一部を前記ポストによって塞ぎ、前記貫通孔と前記ポストを介して前記電極と電気的に接続する電極パッドを形成する電極パッド形成工程を有し、
    前記接合工程において、前記ポストの高さを調整できる機構が設けられている力学量センサの製造方法。
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