JP2009121881A - 力学量検出センサおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電容量型の力学量検出センサについてセンサ躯体の内部配線における配線接続不良をなくし、製品不良を抑制した力学量検出センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る力学量検出センサは、静電容量型の力学量検出センサであって、半導体基板はフレーム内に配置され、上方支持基板と下方支持基板を連結する支柱を備え、該支柱の上端あるいは下端の少なくとも一方に、上方支持基板あるいは下方支持基板と支柱とを連結し、導電性材料からなる連結部を有することを特徴とする。
【選択図】 図13

Description

本発明は、容量素子を用いて力学量を検出する力学量検出センサおよびその製造方法に関し、特に、加速度または/および角速度を検出するタイプのセンサに関する。
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて小型で単純な構造を有する加速度センサあるいは角速度センサとして、静電容量素子を利用したタイプのセンサ(いわゆる静電容量型センサ)が実用化されている。静電容量型センサは、一般に一対のガラス基板に挟まれて接合された半導体基板内に、所定の自由度をもって変位可能な重錘体を用意し、当該重錘体を加速度や角速度などに伴う変位を検出する重錘体として利用する。変位の検出は、容量素子の静電容量の値に基いて行われる(特許文献1)。
静電容量型センサにおいて、多軸成分の力学量を検出するために、従来、1軸のセンサを複数組み合わせて使われていたが、サイズやコストの点で問題であった。そこで、1つのセンサ素子によって多軸成分の検出を行うことが可能な静電容量型センサの研究が進んでいる。このような1つのセンサ素子によって多軸成分の力学量を検出するセンサにあっては、容量素子を用いて多軸成分の力学量の検出、あるいは重錘体の駆動を行うため、容量素子を構成する電極に対して外部への配線接続が必要になる。この配線接続を単純かつ効率的に行うために、例えば、半導体基板内に上下一対のガラス基板とを連結し、導電性材料からなる配線用の柱状体を配設し、当該柱状体により電極および金属配線との電気的接続を取る構成が開示されている(特許文献2)。
特開2007−057469号公報 特開2007−003192号公報
しかしながらガラス基板と半導体基板との接合時において、上述した配線用柱状体とガラス基板上の金属配線とを接続する場合、シリコンと金属配線との間でオーミックコンタクト(あるいはオーミックコンタクトとみなせる低抵抗コンタクト)が充分にとられず、当該接続部分において電気的な接続不良が生じ、その結果として、所望の検出感度が得られないことが判った。
本発明は上記に鑑み、静電容量型の力学量検出センサにおいて、センサの内部配線における配線接続不良をなくし、製品不良を抑えた力学量検出センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る力学量検出センサは、上方支持基板と下方支持基板の間に半導体基板を挟持して配置した構造を有し、前記半導体基板はその上端を上方支持基板と、その下端を下方支持基板とそれぞれ接合され、かつ開口を有するフレーム部と、その開口内に配置された重錘体と、前記重錘体と前記フレーム部とを可撓性を持って接続する接続部と、により構成されるセンサ部を有し、前記上方支持基板はその下面に上方電極を有し、さらに前記下方支持基板はその上面に下方電極を有し、前記上方電極と前記センサ部、及び前記下方電極と前記センサ部とで上下に容量素子を形成した力学量検出センサであって、前記半導体基板は、前記フレーム内に配置され、前記上方支持基板と前記下方支持基板を連結する支柱を備え、該支柱の上端あるいは下端の少なくとも一方に、前記上方支持基板あるいは前記下方支持基板と前記支柱とを連結し、導電性材料からなる連結部を有することを特徴とする。
また、上記の力学量検出センサにおいて前記上方電極および前記下方電極は容量素子の静電容量変化を検出する検出用電極と、前記重錘体を上下方向に振動駆動させる駆動用電極とを含む。
また、上記の力学量検出センサにおいて前記上方電極または前記下方電極はそれぞれ該電極と一体かつ、延長して構成された配線部を有し、前記支柱は前記連結部により前記配線部と接続され、前記上方支持基板および/または前記下方支持基板とを連結している。また、前記支柱は不純物を含んだシリコンからなる。
また、上記の力学量検出センサにおいて前記支柱はその上端あるいはその下端のいずれか一方の端面に切欠部を有し、該切欠部に前記連結部が配設されている。
また、上記の力学量検出センサにおいて前記連結部はAl、Au、Pt、Cuのうちのいずれかよりなる。
本発明に係る力学量検出センサの製造方法は、上方支持基板と下方支持基板の支持基板の間に半導体基板を挟持して配置した構造を有し、前記半導体基板に力学量を検出するセンサ部を備えた力学量検出センサの製造方法において、半導体基板に開口を有するフレーム部と、その開口内に配置された重錘体と、前記重錘体と前記フレーム部とを可撓性を持って接続する接続部と、により構成されるセンサ部と、前記フレーム内に配置され、上方支持基板と下方支持基板を連結する支柱とを形成する工程と、前記支柱の上端あるいは下端の少なくとも一方に、前記上方支持基板あるいは前記下方支持基板と前記支柱とを連結し、導電性材料からなる連結部を形成する工程と、前記上方支持基板の下面および前記下方支持基板の上面にそれぞれ、電極と該電極に一体かつ延長して構成される配線部を形成する工程と、前記半導体基板の上端と前記上方支持基板の下面とを接合する工程と、前記半導体基板の下端と前記下方支持基板の上面とを接合する工程と、を有し、前記支柱と前記配線部とは前記連結部を介して接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、静電容量型の力学量検出センサおよびその製造方法において、配線接続不良をなくし、製品不良を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<力学量検出センサの構造>
図1は力学量検出センサ100を分解した状態を表す分解斜視図である。力学量センサ100は、半導体基板Wを、その上下に位置する上方支持基板140と下方支持基板150との間で挟んで構成されている。半導体基板Wは、第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130が順に積層して構成される。半導体基板Wは後述するような製造過程により、半導体基板Wの内側を刳り貫いたような開口を有するフレーム(第1の構造体110における固定部111と、第2の構造体130における台座131とを含む)と、このフレーム内に可撓性を有する接続部113により変位可能に支持される重錘体(第1の構造体110における変位部112と、第2の構造体120における重量部132とを含む)とが、一体的に構成され、力学量検出するセンサ部を形成している。さらにフレーム内に、上下支持基板(140、150)とを連結するように支柱(支柱上層部114、接合体120、支柱下層部134とが積層して構成される)を有する。
図2は、力学量検出センサ100の一部(第1の構造体110、第2の構造体130)をさらに分解した状態を表す分解斜視図である。図3、4、5はそれぞれ、第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130の上面図である。図6、図7、図8はそれぞれ、上方支持基板140の下面図、下方支持基板150の上面図、および下方支持基板150の下面図である。図9、図10はそれぞれ、力学量検出センサ100を図1のB−B及びC−Cに沿って切断した状態を表す断面図であり、図11は力学量検出センサ100における6組の容量素子を示す断面図であり、図12は支柱と配線層との連結箇所の拡大図である。図13は力学量検出センサ100の製造方法を表すB−Bに沿った断面図である。図14は、陽極接合前における切欠部の掘り込み量(D)と連結部の支柱端面に対する突出量(X)との関係を示す模式図である。
第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130、上方支持基板140、下方支持基板150は、その外周が例えば、3〜5mm辺の略正方形状であり、これらの高さはそれぞれ、例えば、20μm、2μm、600μm、500μm、500μmである。
第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130はそれぞれ、シリコン、酸化シリコン、シリコンから構成可能であり、力学量検出センサ100は、シリコン/酸化シリコン/シリコンの3層構造をなすSOI(Silicon On Insulator)基板を用いて製造可能である。第1の構造体110、第2の構造体130を構成するシリコンには、全体に例えばボロン等の不純物が含まれる導電性を有することが好ましい。後述するように、第1の構造体110、第2の構造体130を不純物が含まれるシリコンで構成することにより、力学量検出センサ100の配線を簡略にすることができる。本実施の形態では、第1の構造体110及び第2の構造体130に不純物が含まれるシリコンを使用している。
また、上方支持基板140、下方支持基板150はそれぞれ、ガラス材料から構成され、例えば、ナトリウムなどの可動イオン含むガラス材料(パイレックス(登録商標)ガラス)を用いる。
第1の構造体110は、固定部111(111a〜111c)、変位部112(112a〜112e)、接続部113(113a〜113d)、支柱上層部114(114a〜114j)から構成される。第1の構造体110は、半導体材料の膜をエッチングして開口114a〜114d及び支柱上層部114a〜114jを形成することで作成できる。
固定部111は、枠部111aと突出部111b、111cとに区分できる。枠部111aは、外周、内周が共に略正方形の枠形状の基板である。突出部111bは、枠部111aの内周のコーナー部に配置され、変位部112bに向かって(X−Y平面のX方向を0°としたとき、0°方向に)突出する略正方形の基板である。突出部111cは、枠部111aの内周のコーナー部に配置され、変位部112dに向かって(X−Y平面のX方向を0°としたとき、180°方向に)突出する略正方形の基板である。枠部111aと突出部111b、111cは、一体的に構成されている。
変位部112は、変位部112a〜112eから構成される。変位部112aは、外周が略正方形の基板であり、固定部111の開口の中央近傍に配置される。変位部112b〜112eは、外周が略正方形の基板であり、変位部112aを4方向(X軸正方向、X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向)から囲むように接続、配置され、変位部112全体としては、例えば、鉛直視略クローバー状の形状を有している。変位部112a〜112eはそれぞれ、接合部120によって後述の重量部132a〜132eと接合され、固定部111に対して一体的に変位する。
変位部112aの上面は、駆動用電極E1(後述する)として機能する。この変位部112aの上面の駆動用電極E1は、上方支持基板140の下面に設置された後述する駆動用電極144aと容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部112をZ軸方向に振動させる。なお、この駆動の詳細は後述する。
変位部112b〜112eの上面は、変位部112のX軸およびY軸方向の変位を検出する検出用電極E1(後述する)としてそれぞれ機能する。この変位部112b〜112eの上面の検出用電極は、上方支持基板140の下面に設置された後述する検出用電極144b〜144eとそれぞれ容量性結合する(変位部112のb〜eのアルファベットと、検出用電極144のb〜eのアルファベットは、それぞれ順に対応している)。なお、この検出の詳細は後述する。
接続部113a〜113dは略長方形の基板であり、固定部111と変位部112aとを4方向(X−Y平面のX方向を0°としたとき、45°、135°、225°、315°方向)で接続する。接続部113a〜113dは、枠部111aに近い側の領域では、台座131の突出部131c(後述する)と接合部120によって接合されている。接続部113a〜113dのその他の領域、すなわち変位部112aに近い側の領域では、対応する領域に突出部131cが形成されておらず、厚みが薄いため、可撓性を有している。接続部113a〜113dの枠部111aに近い側の領域が、突出部131cと接合されているのは、大きな撓みにより接続部113a〜113dが損傷することを防止するためである。 接続部113a〜113dは、撓みが可能な梁として機能する。接続部113a〜113dが撓むことで、変位部112が固定部111に対して変位可能である。
支柱上層部114は、支柱上層部114a〜114jから構成される。支柱上層部114a〜114jは、略正方形の基板であり、固定部111の内周に沿い、かつ変位部112の周囲に配置される。
支柱上層部114h、114aは、変位部112eの端面と対向する端面を有し、支柱上層部114b、114cは、変位部112bの端面と対向する端面を有し、支柱上層部114d、114eは、変位部112cの端面と対向する端面を有し、支柱上層部114f、114gは、変位部112dの端面と対向する端面を有している。図1に示すように、支柱上層部114a〜114hはそれぞれ、変位部112の8つの端面のうちの1つと対向する端面を有して、アルファベット順に右回りで配置されている。支柱上層部114i、支柱上層部114jは、X−Y平面のX方向を0°としたとき、それぞれ90°、270°の方向に配置される。
支柱上層部114a〜114hはそれぞれ、接合部120によって後述する支柱下層部134a〜134hと接合される(支柱上層部114のa〜hのアルファベットと、支柱下層部134のa〜hのアルファベットは、それぞれ順に対応している)。
支柱上層部114と支柱下層部134は、上方支持基板140と下方支持基板150とを連結し、かつ配線の用途で用いられる。なお、この詳細は後述する。
第2の構造体130は、外形が略正方形であり、台座131(131a〜131d)、重量部132(132a〜132e)、及び支柱下層部134(134a〜134j)から構成される。第2の構造体130は、半導体基板Wをエッチングして開口133、支柱下層部134a〜134j、及びポケット135(後述する)を形成することで、作成可能である。なお、台座131と、支柱下層部134a〜134jは、互いに高さがほぼ等しく、重量部132は、台座131及び支柱下層部134a〜134jよりも高さが低い。重量部132と下方支持基板150との間に間隙(ギャップ)を確保し、重量部132の変位を可能にするためである。台座131と、支柱下層部134a〜134jと、重量部132は、それぞれ離間して配置される。
台座131は、枠部131aと突出部131b〜131dとに区分できる。
枠部131aは、外周、内周が共に略正方形の枠形状の基板であり、固定部111の枠部111aと対応した形状を有する。
突出部131bは、枠部131aの内周のコーナー部に配置され、重量部132bに向かって(X−Y平面のX方向を0°としたとき、0°方向に)突出する略正方形の基板であり、固定部111の突出部111bと対応した形状を有する。
突出部131cは、4つの略長方形の基板であり、X−Y平面のX方向を0°としたとき、45°、135°、225°、315°方向に枠部131aから重量部132aに向かってそれぞれ突出し、一端が台座131の枠部131aと接続され、他端は重量部132aと離間して配置されている。突出部131cは、接続部113a〜113dと対応する領域のうち、枠部131a側の略半分の領域に形成されており、他の領域、すなわち、重量部132側の略半分の領域には形成されていない。
突出部131dは、枠部131aの内周のコーナー部に配置され、重量部132dに向かって(X−Y平面のX方向を0°としたとき、180°方向に)突出する略正方形の基板内に、この基板の表面と裏面とを貫通するポケット135(開口)が形成されたもので、固定部111の突出部111cと接合されている。
ポケット135は、高真空を維持するためのゲッター材料を入れる、例えば直方体形状の空間である。ポケット135の一方の開口端は接合部120によって蓋がされている。ポケット135の他方の開口端は下方支持基板150によって大部分に蓋がされているが、重量部132寄りの一部は蓋がされておらず、この他方の開口端と重量部132等が形成されている開口133とは一部で通じている(図示せず)。ゲッター材料は、真空封入された力学量検出センサ100内の真空度を高める目的で残留気体を吸着するもので、例えば、Ti(チタン)やZr(ジルコニウム)を主成分とする合金等で構成することができる。残留気体(例えば、陽極接合の際に発生する酸素など)を吸着できるものであれば、ゲッター材料に限られない。
枠部111aと突出部131b〜131dは、一体的に構成されている。
台座131は、接合部120によって固定部111、及び接続部113a〜113dの所定の領域と接続される。
重量部132は、質量を有し、加速度に起因する力あるいは、角速度に起因するコリオリ力を受ける錘(作用体)として機能する。
重量部132は、略直方体形状の重量部132a〜132eに区分される。中心に配置された重量部132aに4方向から重量部132b〜132eが接続され、全体として一体的に変位(移動、回転)が可能となっている。即ち、重量部132aは、重量部132b〜132eを接続する接続部として機能する。重量部132全体は例えば、鉛直視略クローバー状の形状を有している。
重量部132a〜132eはそれぞれ、変位部112a〜112eと対応する略正方形の断面形状を有し、接合部120によって変位部112a〜112eと接合される。重量部132に加わった力に応じて変位部112が変位し、その結果、力学量の測定が可能となる。
重量部132a〜132eによって、重量部132を構成しているのは、力学量検出センサ100の小型化と高感度化の両立を図るためである。力学量検出センサ100を小型化(小容量化)すると、重量部132の容量も小さくなり、その質量が小さくなることから、力学量に対する感度も低下する。接続部113a〜113dの撓みを阻害しないように重量部132b〜132eを分散配置することで、重量部132の質量を確保している。この結果、力学量検出センサ100の小型化と高感度化の両立が図られる。
重量部132aの下面は、駆動用電極E1(後述する)として機能する。この重量部132aの下面の駆動用電極E1は、下方支持基板150の上面に設置された後述する駆動用電極154aと容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部112をZ軸方向に振動させる。なお、この駆動の詳細は後述する。
重量部132b〜132eの下面は、変位部112のX軸およびY軸方向の変位を検出する検出用電極E1(後述する)としてそれぞれ機能する。この重量部132b〜132eの下面の検出用電極E1は、下方支持基板150の上面に設置された後述する検出用電極154b〜154eとそれぞれ容量性結合する(重量部132のb〜eのアルファベットと、検出用電極154のb〜eのアルファベットは、それぞれ順に対応している)。なお、この検出の詳細は後述する。
支柱下層部134a〜134jは、それぞれ支柱上層部114a〜114jと対応する略正方形の断面形状を有し、接合部120によって支柱上層部114a〜114jと接合される。支柱上層部114a〜114h及び支柱下層部134a〜134hを接合した支柱を、以下、それぞれ「支柱a〜h」と称する。支柱a〜hは、それぞれ電極144b〜144e、154b〜154eをセンサの外部へ導くための(後述する配線用端子Tと接続するための)配線として用いられる。支柱上層部114i、114j及び支柱下層部134i、134jをそれぞれ接合した支柱(以下、それぞれ「支柱i、j」と称する)は、変位部112をZ軸方向に振動させるための電極と接続される配線の用途で用いられる。配線層L2、L8、L9、L10、L11と接続される支柱下層部134j、134c、134d、134g、134hの下面には導電性材料からなる連結部170が形成され、連結部170と配線層Lとが接続され、後述する配線端子Tと導通がとられていることになる。
接合部120は、第1、第2の構造体110、130を接続するものである。接合部120は、接続部113の所定の領域及び固定部111と、台座131とを接続する接合部121と、変位部112a〜112eと重量部132a〜133eを接続する接合部122(122a〜122e)と、支柱上層部114a〜114jと支柱下層部134a〜134jを接続する接合部123(123a〜123j)と、に区分される。接合部120は、これ以外の部分では、第1、第2の構造体110、130を接続していない。接続部113a〜113dの撓み、および重量部132の変位を可能とするためである。
なお、接合部121、122、123は、シリコン酸化膜をエッチングすることで構成可能である。
第1の構造体110と第2の構造体130とを必要な部分で導通させるため、導通部160〜162を形成している。導通部160は、固定部111と台座131とを導通するものであり、固定部111の突出部111b及び接合部121を貫通している。導通部161は、変位部112と重量部132とを導通するものであり、変位部112a及び接合部122を貫通している。導通部162は、支柱上層部114a、114b、114e、114f、114iと支柱下層部134a、134b、134e、134f、134iとをそれぞれ導通するものであり、支柱上層部114a、114b、114e、114f、114i及び接合部123をそれぞれ貫通している。
導通部160〜162は、例えば、貫通孔の縁、壁面及び底部に、例えば、Alなどの金属層が形成されたものである。なお、貫通孔の形状は特に制限されないが、Al等のスパッタ等により金属層を効果的に形成できるため、導通部160〜162の貫通孔を順テーパーの錐形状にすることが好ましい。
上方支持基板140は、例えばガラス材料からなり、略直方体の外形を有し、枠部141と底板部142とを有する。枠部141及び底板部142は、基板に重錘体が変位可能なように略直方体状(例えば、縦横正方1.5〜2.5mm、深さ5μm)の凹部143を形成することで作成できる。凹部143は変位部112の最大変位量に相当する値や、所望の検出感度に応じて適宜設定することができる。
枠部141は、外周、内周が共に略正方形の枠形状の基板形状である。枠部141の外周は、固定部111の外周と一致し、枠部141の内周は、固定部111の内周よりも小さい。底板部142は、外周が枠部141と略同一の略正方形の基板形状である。上方支持基板140に凹部143が形成されているのは、変位部112が変位するための空間を確保するためである。変位部112以外の第1の構造体110、すなわち固定部111及び支柱上層部114a〜114jは、上方支持基板140と、例えば陽極接合によって接合される。
底板部142上(上方支持基板140の下面)には、変位部112と対向するように駆動用電極144a、検出用電極144b〜144eが配置されている。駆動用電極144a、検出用電極144b〜144eは、いずれも導電性材料で構成することができる。駆動用電極144aは、例えば略十字形状で、変位部112aに対向するように凹部143の中央部に形成されている。検出用電極144b〜144eは、それぞれ略正方形で、駆動用電極144aを4方向(X軸正方向、X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向)から囲み、それぞれ順に変位部112b〜112eと対向して配置される。駆動用電極144a、検出用電極144b〜144eは、それぞれ離間している。
駆動用電極144aには、支柱上層部114iの上面と電気的に接続される配線層L1が接続されている。検出用電極144bには、支柱上層部114bの上面と電気的に接続される配線層L4、検出用電極144cには、支柱上層部114eの上面と電気的に接続される配線層L5、検出用電極144dには、支柱上層部114fの上面と電気的に接続される配線層L6、検出用電極144eには、支柱上層部114aの上面と電気的に接続される配線層L7がそれぞれ接続されている。
駆動用電極144a、検出用電極144b〜144e、及び配線層L1、L4〜L7の構成材料には、例えば、Ndを含有するAlを用いることができる。駆動用電極144a、検出用電極144b〜144eにNdを含有するAlを用いることで(Nd含有率1.5〜10at%)、後述する熱処理工程(上方支持基板140又は下方支持基板150の陽極接合や、ゲッター材料の活性化)で、駆動用電極144a、検出用電極144b〜144eにヒロックが発生することを抑制できる。ここでいうヒロックとは、例えば、半球状の突起物をいう。これにより、駆動用電極144aと、変位部112aの上面に形成された駆動用電極E1(駆動用電極144aと容量性結合する)との間の距離や、検出用電極144b〜144eと、変位部112b〜112eの上面に形成された検出用電極E1(検出用電極144b〜144eとそれぞれ容量性結合する)との間の距離の寸法精度を高くすることができる。
下方支持基板150は、例えばガラス材料からなり、略正方形の基板形状である。
重量部132以外の下方支持基板130、すなわち台座131及び支柱下層部134a〜134jは、下方支持基板150と、例えば陽極接合によって接合される。重量部132は、台座131及び支柱下層部134a〜134jよりも高さが低いため、下方支持基板150と接合されない。重量部132と下方支持基板150との間に間隙(ギャップ)を確保し、重量部132の変位を可能にするためである。
下方支持基板150の上面上には、重量部132と対向するように駆動用電極154a、検出用電極154b〜154eが配置されている。駆動用電極154a、検出用電極154b〜154eは、いずれも導電性材料で構成することができる。駆動用電極154aは、例えば十字形状で、重量部132aに対向するように下方支持基板150の上面の中央近傍に形成されている。検出用電極154b〜154eは、それぞれ略正方形で、駆動用電極154aを4方向(X軸正方向、X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向)から囲み、それぞれ順に重量部132b〜132eに対向して配置される。駆動用電極154a、検出用電極154b〜154eは、それぞれ離間している。
駆動用電極154aには、支柱下層部134jの下面と電気的に接続される配線層L2が接続されている。検出用電極154bには、支柱下層部134cの下面と電気的に接続される配線層L8、検出用電極154cには、支柱下層部134dの下面と電気的に接続される配線層L9、検出用電極154dには、支柱下層部134gの下面と電気的に接続される配線層L10、検出用電極154eには、支柱下層部134hの下面と電気的に接続される配線層L11がそれぞれ接続されている。配線層L2、L8、L9、L10、L11と接続される支柱下層部134j、134c、134d、134g、134hの下面には導電性材料からなる連結部170が形成され、連結部170と配線層Lとが接続され、各電極と支柱の導通がとられていることになる。なお、配線層L1、L4、L5、L6、L7と接続される支柱上層部114i、114b、114e、114f、114aの上面に導電性材料からなる連結部170が形成されていてもよい。
駆動用電極154a、検出用電極154b〜154e、及び配線層L2、L8〜L11の構成材料には、例えば、Ndを含有するAlを用いることができる。駆動用電極154a、検出用電極154b〜154eにNdを含有するAlを用いることで(Nd含有率1.5〜10at%)、後述する熱処理工程(半導体基板と連結部170とのオーミックコンタクト形成時、下方支持基板150の陽極接合、ゲッター材料の活性化)で、駆動用電極154a、検出用電極154b〜154eにヒロックが発生することを抑制できる。これにより、駆動用電極154aと、重量部132aの下面に形成された駆動用電極E1(駆動用電極154aと容量性結合する)との間の距離や、検出用電極154b〜154eと、重量部132b〜132eの下面に形成された検出用電極E1(検出用電極154b〜154eとそれぞれ容量性結合する)との間の距離の寸法精度を高くすることができる。
下方支持基板150には、下方支持基板150を貫通する配線用端子T(T1〜T11)が設けられており、力学量検出センサ100の外部から駆動用電極144a、154a、検出用電極144b〜144e、154b〜154eへの電気的接続を可能としている。
配線用端子T1の上端は、台座131の突出部131bの下面に接続されている。配線用端子T2〜T9は、それぞれ支柱下層部134a〜134hの下面に接続されている(配線用端子T2〜T9のT2〜T9の番号順と、支柱下層部134a〜134hの134a〜134hのアルファベット順とは、それぞれ対応している)。配線用端子T10、T11は、それぞれ支柱下層部134i、134jの下面に接続されている。
配線用端子Tは、図9、図10に示すように、例えば順テーパーの錐状貫通孔の縁、壁面及び底部に、例えばAl等の金属膜が形成されたものであり、導通部160〜162と同様の構造をしている。配線用端子Tは、外部回路(図示しない)と、例えばワイヤボンディングで接続するための接続端子として使用できる。
なお、図1〜図10では、第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130の見やすさを考慮して、下方支持基板150が下に配置されるように図示している。配線用端子Tと外部回路(図示しない)とを、例えばワイヤボンディングで接続する場合には、力学量検出センサ100の下方支持基板150を例えば上になるように配置して容易に接続することができる。
<力学量検出センサの配線>
力学量検出センサ100の配線、及び電極について説明する。
図11は、図9に示す力学量検出センサ100における6組の容量素子を示す断面図である。図11では、電極として機能する部分をハッチングで示している。なお、図11では6組の容量素子を図示しているが、前述したように力学量検出センサ100には、10組の容量素子が形成される。
10組の容量素子の一方の電極は、上方支持基板140に形成された駆動用電極144a、検出用電極144b〜144e、及び下方支持基板150に形成された駆動電極154a、検出用電極154b〜154eである。
もう一方の電極は、変位部112aの上面の駆動用電極E1、変位部112b〜112eの上面にそれぞれ形成された検出用電極E1、及び重量部132aの下面の駆動用電極E1、重量部132b〜132eの下面にそれぞれ形成された検出用電極E1である。第1の構造体110及び第2の構造体130は、導電性材料(不純物が含まれるシリコン)から構成されているため、支柱は、配線として機能することができる。
コンデンサの容量は、電極間の距離に反比例するため、変位部112の上面及び重量部132の下面に駆動用電極E1や検出用電極E1があるものと仮定している。すなわち、駆動用電極E1や検出用電極E1は、変位部112の上面や、重量部132の下面の表層に別体として形成されているわけではない。変位部112の上面や、重量部132の下面が駆動用電極E1や検出用電極E1として機能すると捉えている。
上方支持基板140に形成された駆動用電極144a、検出用電極144b〜144eは、それぞれ順に、配線層L1、L4〜L7と連結部170を介して支柱上層部114i、114b、114e、114f、114aと電気的に接続されている。また、支柱上層部114i、114b、114e、114f、114aと支柱下層部134i、134b、134e、134f、134aとはそれぞれ導通部162で導通されている。
下方支持基板150に形成された駆動用電極154a、検出用電極154b〜154eは、それぞれ順に、配線層L2、L8〜L11と連結部170を介して支柱下層部134j、134c、134d、134g、134hと電気的に接続されている。
したがって、これらの駆動用電極144a、154a、検出用電極144b〜144e、154b〜154eに対する配線は、支柱下層部134a〜134jの下面に接続すればよい。配線用端子T2〜T9は、それぞれ支柱下層部134a〜134hの下面に配置され、配線用端子T10、T11は、それぞれ支柱下層部134i、134jの下面に配置されている。
以上より、配線用端子T2〜T11は、それぞれ順に、検出用電極144e、144b、154b、154c、144c、144d、154d、154e、駆動用電極144a、154aと電気的に接続されている。
駆動用電極E1、検出用電極E1は、変位部112の上面及び重量部132の下面からそれぞれなっている。変位部112及び重量部132は、導通部161で導通されており、いずれも導電性材料で構成されている。台座131及び固定部111は、導通部160で導通されており、いずれも導電性材料で構成されている。変位部112と接続部113と固定部111は、導電性材料により一体的に構成されている。したがって、駆動用電極E1、検出用電極E1に対する配線は、台座131の下面に接続すればよい。配線用端子T1は、台座131の突出部131bの下面に配置されて、配線用端子T1は、駆動用電極E1、検出用電極E1と電気的に接続されている。
以上のように、第1の構造体110、及び第2の構造体130を導電性材料(不純物が含まれるシリコン)で構成しているので、支柱上層部114a〜114j、及び支柱下層部134a〜134jが接合された支柱a〜jに配線としての機能をもたせることができ、容量素子に対する配線を簡略にすることが可能である。
力学量検出センサに代表されるようなMEMS製品の製造過程において素子などの機能部を形成してしまうと洗浄方法に制限が生じ、清浄な界面を得難い場合がある。例えば、素子を形成した状態で界面を酸やアルカリなどで洗浄すると、形成された脆弱な素子構造の破損などを引き起こす。一方、正常な界面が得られなければ、半導体と金属との接続に不良が生じることがある。
そこで、予め半導体と導通(オーミックコンタクトあるいはオーミックコンタクトとみなせる低抵抗コンタクト)がとられた連結部170を用いることにより、配線層Lとの接続に関し、半導体と金属との電気接続に比して容易であり、良好な電気特性が得られる。
また、支柱(特に支柱下層部134)と配線層Lとの接続不良を改善するために、陽極接合時の印加電圧および温度などを上げることが考えられる。しかし、陽極接合の電圧印加時から接続が安定するまでに所定の時間が必要であり、安定化する前に次の不良が引き起こされる可能性がある。具体的には支柱と配線層との連結箇所において接続が図れていないと、支柱と同じ電位となるはずの電極部分(駆動電極、検出電極)の電位が決定せず、その結果重錘体が上方あるいは下方支持基板へ静電引力により引寄せられた後、貼り付く現象(スティッキング)などの不良を引き起こす可能性がある。よって、接合条件を強化することが抜本的解決手段とはならない。本発明は接合前にシリコン−金属間の接続を形成しており、接合時においては連結部170にて金属同士の接触により、支柱と配線層の間で安定した導通を確保でき、陽極接合プロセスの安定化、ひいては製品の歩留まり向上をもたらすことができる。
図12は支柱と配線層Lとの連結箇所の拡大図である。連結部170は、支柱上層部114の上面または/および支柱下層部134の下面の全面もしくは一部の領域に形成することができる。また、図12(B)に示すように支柱にエッチングにより、支柱の端面から例えば、0.1μm〜2μm、より好ましくは0.3〜1μm掘り込んで設けた切欠部180に連結部170を成膜して形成してもよい。
切欠部180により連結箇所における封止をより安定させることができ、かつ連結部170と配線層Lとの接続をさらに容易とする。より好ましくは連結部170を配線用端子Tの貫通口部分を一部あるいは全面を覆うように形成する。連結部170は支柱の端面から、切欠部180の掘り込み量(D)の5〜50%の高さだけ突出するように形成され、陽極接合に供することが好ましい(切欠部の掘り込み量(D)と連結部の突出量(X)については図14参照)。突出量(X)が5%以下であると連結部による接続が不十分になる可能性がある。また突出量(X)が50%以上になると接合とセンサギャップの平行度に影響を与える可能性があり、更には接合不良を引き起こす可能性がある。
<力学量検出センサの動作>
上述したように、この力学量検出センサ100では、変位部112と重量部132が一体形成された重錘体が、固定部から延びる可撓性を有する接続部113により支持され、上方支持基板140、下方支持基板150、半導体基板Wにより囲まれた空間内で変位できるように構成されている。
力学量検出センサ100を加速度センサとして用いる場合は、加速度の作用に起因して生じる重錘体の変位を検出すればよい。例えば、重錘体に対して、X軸正方向の加速度が作用したとすると、この加速度に応じた外力により、重錘体はX軸正方向に変位することになる。このときの変位量は作用する加速度の大きさに依存する。したがって、重錘体のX軸、Y軸、Z軸方向の変位をそれぞれ検出すれば、各軸方向成分の加速度の値を求めることができる。力学量検出センサ100においては、各軸方向成分の加速度の値を、重錘体と電極とで形成される容量素子の静電容量変化を検出することで検出が可能である。
力学量検出センサ100を角速度センサとして用いる場合は、重錘体を駆動用電極により上下振動させ(一般に、交流電圧を印加し、単振動させる)、角速度の作用に起因して生じる重錘体の変位を検出すればよい。例えば、重錘体がZ軸方向に速度vzで移動しているときに角速度ωが印加されると重錘体にコリオリ力Fが作用する。具体的には、X軸方向の角速度ωxおよびY軸方向の角速度ωyそれぞれに応じて、Y軸方向のコリオリ力Fy(=2・m・vz・ωx)およびX軸方向のコリオリ力Fx(=2・m・vz・ωy)が重錘体に作用する(mは、重錘体の質量)。X軸方向の角速度ωxによるコリオリ力Fyが印加されると、変位部112にY方向への傾きが生じる。このように、角速度ωx、ωyに起因するコリオリ力Fy、Fxによって変位部112にY方向、X方向の傾き(変位)が生じる。したがって、重錘体の各軸方向の変位をそれぞれ検出すれば、各軸方向成分の角速度の値を求めることができる。力学量検出センサ100においては、各軸方向成分の角速度の値を、重錘体と電極とで形成される容量素子の静電容量変化を検出することで検出が可能である。
具体的には駆動用電極144a、E1間に電圧を印加すると、クーロン力によって駆動用電極144a、E1が互いに引き合い、重錘体(変位部112と重量部132)はZ軸正方向に変位する。また、駆動用電極154a、E1間に電圧を印加すると、クーロン力によって駆動用電極154a、E1が互いに引き合い、変位部112(重量部132も)はZ軸負方向に変位する。即ち、駆動用電極144a、E1間、駆動用電極154a、E1間への電圧印加を交互に行うことで、変位部112(重量部132も)はZ軸方向に振動する。この電圧の印加は正又は負の直流波形(非印加時も考慮するとパルス波形)、半波波形等を用いることができる。変位部112の振動の周期は電圧を切り換える周期で決まってくる。この切換の周期は変位部112の固有振動数にある程度近接していることが好ましい。重錘体の固有振動数は、接続部113の弾性力や重量部132の質量等で決定される。重錘体に加えられる振動の周期が固有振動数に対応しないと、重錘体に加えられた振動のエネルギーが発散されてエネルギー効率が低下する。なお、駆動用電極144a、E1間、又は駆動用電極154a、E1間のいずれか一方のみに、重錘体の固有振動数の1/2の周波数の交流電圧を印加してもよい。
このとき空間(ポケット135)内にゲッターを配設すると、空間内の真空度を高めることでQ値が高まり、センサの感度が高まり、より好ましい。
一般に、角速度信号は数kHz以上であり、加速度信号は角速度信号よりも2桁以上も低い周波数であるため、外部の信号処理回路(図示しない)において各々を識別することができる。すなわち、加速度、角速度は外部に設けた信号処理回路により、低周波数成分(あるいはバイアス成分)、振動周波数に追随する信号をそれぞれフィルターし、各々に検出することで、1つのセンサ素子により、3軸(X、Y、Z)方向の加速度および2軸(X、Y)方向の角速度を検出することが可能である。また、力学量検出センサ100を加速度/角速度のみを検出するセンサとして用いることができる。
<力学量検出センサ100の製造>
以下、図13(a)〜(g)を参照しながら説明する。
(1)半導体基板Wの用意(図13(a))
第1、第2、第3の層11、12、13の3層を積層してなる半導体基板Wを用意する。第1、第2、第3の層11、12、13はそれぞれ、第1の構造体110、接合部120、第2の構造体130を構成するための層であり、ここでは、不純物が含まれるシリコン、酸化シリコン、不純物が含まれるシリコンからなる層とする。
不純物が含まれるシリコン/酸化シリコン/不純物が含まれるシリコンという3層の積層構造をもった半導体基板Wは、不純物が含まれるシリコン基板上にシリコン酸化膜を積層した基板と、不純物が含まれるシリコン基板とを接合後、後者の不純物が含まれるシリコン基板を所定の厚みに研磨することで作成できる(いわゆるSOI基板)。ここで、不純物が含まれるシリコン基板は、例えば、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造において、不純物をドープすることにより製造できる。シリコンに含まれる不純物としては、例えばボロンを挙げることができる。ボロンが含まれるシリコンとしては、例えば、高濃度のボロンを含み、抵抗率が0.001〜0.01Ω・cmのものを使用できる。
なお、ここでは第1の層11と第3の層13とを同一材料(不純物が含まれるシリコン)によって構成するものとするが、第1、第2、第3の層11、12、13のすべてを異なる、あるいは同一の材料によって構成してもよい。
(2)第1の構造体110の作成(図13(b))
第1の層11をエッチングすることにより、開口115を形成し、第1の構造体110を形成する。即ち、第1の層11に対して浸食性を有し、第2の層12に対して浸食性を有しないエッチング方法を用いて、第1の層11の所定領域(開口115a〜115d)に対して、第2の層12の上面が露出するまで厚み方向にエッチングする。このようなエッチング方法として、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法などの周知のエッチング方法を用いることができる。第1の層11の上面に、第1の構造体110に対応するパターンをもったレジスト層を形成し、このレジスト層で覆われていない露出部分を垂直下方に侵食する。このエッチング工程では、第2の層12に対する浸食は行われないので、第1の層11の所定領域(開口115a〜115d)のみが除去される。
(3)接合部120の作成(図13(b))
第2の層12をエッチングすることにより、接合部120を形成する。即ち、第2の層12に対しては浸食性を有し、第1の層11および第3の層13に対しては浸食性を有しないエッチング方法により、第2の層12に対して、その露出部分から厚み方向および層方向にエッチングする。第2の層12に対するエッチング工程では、次の2つの条件を満たすエッチング法を行う必要がある。第1の条件は、厚み方向とともに層方向への方向性をもつことであり、第2の条件は、酸化シリコン層に対しては浸食性を有するが、シリコン層に対しては浸食性を有しないことである。このようなエッチング方法として、バッファド弗酸(例えば、HF=5.5wt%、NH4F=20wt%の混合水溶液)をエッチング液として用いるウェットエッチングを挙げることができる。また、CF4ガスとO2ガスとの混合ガスを用いたRIE法によるドライエッチングも適用可能である。
(4)導通部160〜162の形成(図13(c))
導通部160〜162の形成は、次の1)〜2)のようにして行われる。
1)錐状貫通孔の形成
第1の構造体110及び第2の層12の所定の箇所をウェットエッチングし、第2の層12まで貫通するような錘状貫通孔を形成する。エッチング液としては、第1の構造体110のエッチングでは、例えば、20%TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)を用いることができ、第2の層12のエッチングでは、例えば、バッファド弗酸(例えば、HF=5.5wt%、NH4F=20wt%の混合水溶液)を用いることができる。
2)金属層の形成
第1の構造体110の上面及び錐状貫通孔内に、例えばAlを蒸着法やスパッタ法等により堆積させて、導通部160〜162を形成する。第1の構造体110の上面に堆積した不要な金属層(導通部160〜162の上端の縁(図示せず)の外側の金属層)はエッチングで除去する。
(5)上方支持基板140の接合(図13(d))
上方支持基板140の接合は、次の1)〜2)のようにして行われる。
1)上方支持基板140の作成
例えば、可動イオンを含むガラス基板をエッチングして凹部143を形成し、駆動用電極144a、検出用電極144b〜144e、及び配線層L1、L4〜L7を、例えばNdを含むAlからなるパターンによって所定の位置に形成する。
2)半導体基板Wと上方支持基板140の接合
半導体基板Wと上方支持基板140とを、例えば陽極接合により接合する。
第2の構造体130の作成前に上方支持基板140を陽極接合している。重量部132を形成する前に、上方支持基板140を陽極接合しているので、接続部113a〜113dには厚みの薄い領域が存在せず可撓性を有していないため、静電引力が生じても変位部112は上方支持基板140に引き寄せられない。このため、上方支持基板140と変位部112との接合を防止することができる。
(6)第2の構造体130の形成(図13(e))
第2の構造体130の形成は、次の1)〜2)のようにして行われる。
1)ギャップ10の形成
第3の層13の上面に、重量部132の形成領域及びその近傍を除いてレジスト層を形成し、このレジスト層で覆われていない露出部分(重量部132の形成領域及びその近傍)を垂直下方へと侵食させる。この結果、重量部132の形成される領域の上部に重量部132の変位を可能とするためのギャップ10が形成される。
2)第2の構造体130の形成
所定のマスクが形成された第3の層13をエッチングすることにより、開口133、支柱下層部134a〜134j、及びポケット135を形成し、第2の構造体130を形成する。即ち、第3の層13に対して浸食性を有し、第2の層12に対して浸食性を有しないエッチング方法により、第3の層13の所定領域(開口133)に対して、厚み方向へのエッチングを行う。
このようなエッチング方法として、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)と呼ばれているエッチング方法を用いることができる。DRIEでは材料層を厚み方向に浸食しながら掘り進むエッチング工程と、掘った穴の側面にポリマーの壁を形成するデポジション工程と、を交互に繰り返し、ほぼ厚み方向にのみ浸食を進ませることが可能になる。酸化シリコンとシリコンとでエッチング選択性を有するエッチング材料を用いればよい。例えば、エッチング段階では、SF6ガス、およびO2ガスの混合ガスを、デポジション段階では、C48ガスを用いることが考えられる。
(7)連結部170の形成(図13(f))
配線層と接続する所定の支柱に導電性材料からなる連結部170を形成する。配線層が金属材料から構成されている場合、電気接続を好適にするために導電性材料層170は金属材料から構成されることが好ましい。支柱下層部の下端に、例えば、Alなどをスパッタ法により成膜し、シリコンと金属間のコンタクトをとるために、熱処理(約400℃)を行う。連結部170のパターニングは成膜前に所定領域以外にレジストマスクを形成しておき、金属成膜後にレジストマスクを除去することで行うことができる。陽極接合前に支柱と連結部との間でオーミックコンタクトをとっておくことでより信頼性高い力学量検出センサの製造が可能となる。
上記の連結部170の材料は(1)低抵抗材料で電気特性上優れ、(2)比較的硬度が低く、陽極接合時の押圧によって潰れやすく、(3)半導体材料(シリコン)とのオーミックコンタクト(あるいはオーミックコンタクトとみなせる低抵抗コンタクト)が可能である点で好適である。Al,Au,Pt,Cuなどはオーミックコンタクト形成において、シリコンやガラスとの密着性や信頼性などの観点から連結部と支持基板の間に密着層を設けてもよい。密着層としては例えば、Alの場合は支柱側からTi,TiNの順の積層体、Au,Cuの場合はCr,Ptの場合はTiを用いることができる。これらの密着層はスパッタ法などにより形成できる。密着層は10nm〜100nm程度の厚みで適宜形成する。
なお、連結部170は、第2の構造体130の形成前に所定領域に形成しておいてもよい。
(8)下方支持基板150の接合(図13(g))
下方支持基板150の接合は、次の1)〜2)のようにして行われる。
1)下方支持基板150の作成
例えば、可動イオンを含むガラス基板に、駆動用電極154a、検出用電極154b〜154e、及び配線層L2、L8〜L11を、例えばNdを含むAlからなるパターンによって所定の位置に形成する。また、下方支持基板150をエッチングすることにより、配線用端子T1〜T11を形成するための上広の錐状貫通孔10を所定の箇所に11個形成する。
2)半導体基板Wと下方支持基板150の接合
ポケット135にゲッター材料(例えばサエスゲッターズジャパン社製、商品名 非蒸発ゲッターSt122)を入れて、下方支持基板150と半導体基板Wとを、例えば陽極接合により接合する。
(9)配線用端子T1〜T11の形成
下方支持基板150の上面及び錐状貫通孔10内に、例えばCr層、Au層の順に金属層を蒸着法やスパッタ法等により形成する。不要な金属層(配線用端子Tの上端の縁の外側の金属層)をエッチングにより除去し、配線用端子T1〜T11を形成する。
(10)半導体基板W、上方支持基板140、下方支持基板150のダイシング
例えば、400℃の熱処理によってポケット135内のゲッター材料を活性化した後、互いに接合された半導体基板W、上方支持基板140、及び下方支持基板150にダイシングソー等で切断し、個々の力学量検出センサ100に分離する。なお、ゲッター材料の活性化は半導体基板Wと下方支持基板150との陽極接合と兼ねることもできる。
(実施例1)
支柱下層部にスパッタ法によりAl、Al(密着層としてTiN/Ti)、Au(密着層としてCrを含む)、Cu(密着層としてCrを含む)、Pt(密着層としてTiを含む)をそれぞれ0.20μm成膜した(密着層として、TiNを100nm、Tiを20nmの厚みで形成。またCr、Tiはそれぞれ50nmの厚みで形成)後、接合を行った4種類の試料を作製した。各々の試料において、電気特性を検査したところ支柱部と配線Lとの接続不良はなく、良好な電気特性が得られた。特に、支柱下層部にAlを成膜した試料については他の試料に比べ、良好な電気特性が得られた。これはAlの表面が酸化により金属酸化膜を形成しやすく、接合時に金属酸化膜がガラスと陽極接合するため、さらに接続が容易になるためであると考えられる。
(実施例2)
支柱下層部の端面の掘り込み量(D)として0.5μmの切欠部を形成し、該切欠部に形成した連結部(Al)の端面に対する突出量(X)を0.02μm、0.05μm、0.25μm、0.30μmとして接合を行った5種類の試料を作製した。突出量(X)が0.02μmの場合には、支柱部と配線Lとの接続が図られないチップが存在した。また、突出量(X)が0.30μmの場合には、陽極接合不良のチップが存在した。一方、突出量(X)を0.05μm、0.25μmとした場合には、支柱部と配線Lとの接続が適切に図られ良好な電気特性が得られた。
(比較例1)
支柱下層部に連結部を形成せずに接合を行った試料を作製した。このとき、多面付けされたウエハ内の力学量検出センサ100において接続不良、重錘体のガラス基板へのスティッキングなどの不良モードが見られた。
<<その他の実施形態>>
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
<<力学量検出センサ100を用いた電子部品等について>>
本発明に係る力学量検出センサ100は、例えば、IC等の能動素子を搭載する回路基板上に実装され、ワイヤボンディング接続等の周知の方法および材料によって配線用端子Tと、電子回路基板もしくはIC等の能動素子とを接続し、1つの電子部品として機能する。該電子部品は、例えば、ゲーム機、携帯電話等のモバイル端末機に搭載されて市場に流通する。
本発明の実施形態に係る力学量検出センサ100を分解した状態を表す分解斜視図である。 図1の力学量検出センサ100を分解した状態を表す分解斜視図である。 第1の構造体110の上面図である。 接合部120の上面図である。 第2の構造体130の上面図である。 上方支持基板140の下面図である。 下方支持基板150の上面図である。 下方支持基板150の下面図である。 図1のB−Bに沿って切断した状態を表す断面図である。 図1のC−Cに沿って切断した状態を表す断面図である。 図9に示す力学量検出センサ100における6組の容量素子を示す断面図である。 支柱と配線層Lとの連結箇所の拡大図である。 本発明の実施形態に係る力学量検出センサ100の製造方法を表すB−Bに沿った断面図である。 陽極接合前における切欠部の掘り込み量(D)と連結部の支柱端面に対する突出量(X)との関係を示す模式図である。
符号の説明
100:力学量検出センサ
110:第1の構造体
111:固定部
111a:枠部
111b、111c:突出部
112(112a-112e):変位部
113(113a-113d):接続部
114(114a-114j):支柱上層部
115(115a-115d):開口
120、121、122、123:接合部
130:第2の構造体
131:台座
131a:枠部
131b〜131d:突出部
132(132a-132e):重量部
133:開口
134(134a-134j):支柱下層部
135:ポケット
140:上方支持基板
141:枠部
142:底板部
143:凹部
144a:駆動用電極
144b-144e:検出用電極
150:下方支持基板
154a:駆動用電極
154b-154e:検出用電極
160-162:導通部
170:連結部
180:切欠部
10:ギャップ
11:錘状貫通孔
L1、L2、L4-L11:配線層
T1-T11:配線用端子
E1:駆動用電極、検出用電極

Claims (7)

  1. 上方支持基板と下方支持基板の間に半導体基板を挟持して配置した構造を有し、前記半導体基板はその上端を上方支持基板と、その下端を下方支持基板とそれぞれ接合され、かつ開口を有するフレーム部と、その開口内に配置された重錘体と、前記重錘体と前記フレーム部とを可撓性を持って接続する接続部と、により構成されるセンサ部を有し、前記上方支持基板はその下面に上方電極を有し、さらに前記下方支持基板はその上面に下方電極を有し、前記上方電極と前記センサ部、及び前記下方電極と前記センサ部とで上下に容量素子を形成した力学量検出センサであって、
    前記半導体基板は、前記フレーム内に配置され、前記上方支持基板と前記下方支持基板を連結する支柱を備え、該支柱の上端あるいは下端の少なくとも一方に、前記上方支持基板あるいは前記下方支持基板と前記支柱とを連結し、導電性材料からなる連結部を有することを特徴とする力学量検出センサ。
  2. 前記上方電極および前記下方電極は容量素子の静電容量変化を検出する検出用電極と、前記重錘体を上下方向に振動駆動させる駆動用電極とを含むことを特徴とする請求項1記載の力学量検出センサ。
  3. 前記上方電極または前記下方電極はそれぞれ該電極と一体かつ、延長して構成された配線部を有し、前記支柱は前記連結部により前記配線部と接続され、前記上方支持基板および/または前記下方支持基板とを連結していることを特徴とする請求項1または2に記載の力学量検出センサ。
  4. 前記支柱は不純物を含んだシリコンからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の力学量検出センサ。
  5. 前記支柱はその上端あるいは下端のいずれか一方の端面に対して切欠部を有し、該切欠部に前記連結部が配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の力学量検出センサ。
  6. 前記連結部はAl、Au、Pt、Cuのうちのいずれかよりなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の力学量検出センサ。
  7. 上方支持基板と下方支持基板の支持基板の間に半導体基板を挟持して配置した構造を有し、前記半導体基板に力学量を検出するセンサ部を備えた力学量検出センサの製造方法において、
    半導体基板に開口を有するフレーム部と、その開口内に配置された重錘体と、前記重錘体と前記フレーム部とを可撓性を持って接続する接続部と、により構成されるセンサ部と、前記フレーム内に配置され、上方支持基板と下方支持基板を連結する支柱とを形成する工程と、
    前記支柱の上端あるいは下端の少なくとも一方に、前記上方支持基板あるいは前記下方支持基板と前記支柱とを連結し、導電性材料からなる連結部を形成する工程と、
    前記上方支持基板の下面および前記下方支持基板の上面にそれぞれ、電極と該電極に一体かつ延長して構成される配線部を形成する工程と、
    前記半導体基板の上端と前記上方支持基板の下面とを接合する工程と、
    前記半導体基板の下端と前記下方支持基板の上面とを接合する工程と、を有し、
    前記支柱と前記配線部とが前記連結部を介して接続されていることを特徴とする力学量検出センサの製造方法。
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