JP4729157B2 - 眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンのトレース装置及びその方法 - Google Patents

眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンのトレース装置及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、及び/又はレンズパターンの形状を、たとえその形状がハイ・ラップを有するものであっても、信頼性を持たせて検出できるように、これら眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、及び/又はレンズパターンを保持しトレースするためのトレーサ、クランプ、及び対物係合器に関する。
【0002】
用語「ハイ・ラップ」は本説明において、6ジオプタよりも大きい曲率を有する形状を意味する。必ずしもそうとは限らないが一般にハイ・ラップは、眼鏡を掛ける人の顔の輪郭に眼鏡フレームをより厳密に沿わせることが可能なように付加される。
【0003】
【従来の技術】
眼鏡産業界においては、異なるサイズ及び形状の眼鏡フレームに対応できるように異なるサイズ及び形状を有するレンズを提供できることが望ましい。概して、眼鏡レンズは、患者の視力の1つ以上の欠陥を矯正するように設計された或る種の光学的性質を有するブランクから始まる。
【0004】
しかし、このような視力欠陥を有する人口のめいめいが1つのサイズ及び形状の眼鏡フレームに合うことはありそうにない。この理由から、レンズブランクは、それらを或る選択されたサイズ及び形状の眼鏡フレームに適応させようとして通常的にエッジ(縁部)処理にかけられる。
【0005】
この、眼鏡フレームのサイズ及び形状に個々に合わせる(カスタム)エッジ処理は、いくつかの従来の手法のどれかを用いて達成できる。このような1つの手法によれば、眼鏡フレームメーカが、それらのメーカの眼鏡フレームのそれぞれのレンズマウント内に適合するレンズパターンを提供する。
【0006】
患者が或る特定のスタイル及びサイズのフレームを選択すると、その特定の患者の視力欠陥を矯正するために形成されたレンズブランクが、フレームメーカによって提供された1つの又は複数のパターンと共にエッジ処理装置内に置かれる。エッジ処理装置はそれから、パターンをトレースし、そのパターンに合わせてレンズブランクの周辺部から材料を除去する。
【0007】
このプロセスは従来の鍵の複製手法に類似している。米国特許第5,158,422号(本出願の被譲渡人をその被譲渡人とする)にこのようなエッジ処理装置の例が述べられている。代わりに、パターンの必要性をなくすために、エッジ処理装置を数値制御してもよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の、パターンに基づく手法は、それに伴う或る欠点を有する。これらの欠点は例えば、提供を要するパターンの数(の多さ)、それらのパターンに必要な格納スペース、及びトレースの際のパターンの設置位置や位置合わせの誤りから生じる不具合点である。
【0009】
一般に、異なる形状及び/又はサイズの眼鏡フレームごとに1つ以上のパターンを用意する必要がある。それらのパターンに要する格納スペース量は眼鏡フレームのサイズ及び形状の選択の幅が広がるにつれて増大する。したがって従来の技術は概して効果的ではあるが、より便利な構成に対する要求がまだ継続している。
【0010】
より便利な構成を提供するために、眼鏡フレームのレンズマウントをトレースする(なぞる)ことのできるトレース装置を提供してパターンの必要性を除去し又は減少させようとする努力がなされた。そして、このようなトレース処理の結果を用いて、レンズブランクの縁部形成に用いられる縁部形成情報が得られる。
【0011】
米国特許第4,724,617号に、このようなトレース装置の例が開示されている。フレームのこのようなトレース処理は、眼鏡フレームにおけるレンズマウントがほぼ平面上の場合には概して有効であるが、フレームがハイラップを有する場合、問題に遭遇することがしばしばある。
【0012】
詳しくは、従来のトレース装置においてトレース処理を行う触針部(スタイラス)が概して、半径方向外方へ片寄せられて、眼鏡フレームのレンズ開口部すなわちレンズマウント内の溝部に係合される。この、半径方向外方への片寄せ動作は、レンズマウント内の溝部が同じ半径方向外方への向きに延びる限り有効状態を維持する。
【0013】
しかし、ハイラップを有する眼鏡フレームは、ハイラップ領域では溝部が半径方向外方への向きに関して斜めに延びることになりやすい(むしろ、垂線方向に近くさえなり得る)。その結果、トレース装置の触針部がハイラップ領域に入ると溝部から脱落しやすくなる。
【0014】
この、従来のトレース装置とハイラップを有する眼鏡フレームとの間の不適合性は、フレームが一般的なほぼ水平で下向きの方位を保持する場合、重力の影響によって強められ悪化する。その方位では、ハイラップは概して、フレームの側部に上方への伸びを生じさせる。
【0015】
触針部がハイラップ領域に入りフレーム内の溝部がより上向きに延びる方位へ徐々に推移するにつれて、重力が触針部を溝部から下方へ引き外すように作用する。したがって、触針部は溝部から脱落しやすく、トレース処理を完全に不正確なものにする。すなわち、フレームを水平で下向きの方位に保持するトレース装置は、ほぼ平面的な眼鏡フレーム輪郭への使用に限定されやすくなる。
【0016】
しかし、眼鏡フレームは多くの異なる形状及びサイズを有するものが利用可能である。最近は、ハイラップ形状を有する眼鏡フレームが以前にも増して人気を得てきている。その結果、この技術分野において、もし眼鏡フレームがハイラップ形状を有していてもレンズマウントをトレース可能な、応用度の広い眼鏡フレームトレース装置に対する要求がある。
【0017】
そして又この技術分野において、ハイラップ形状を有するレンズマウントだけでなく、ハイラップを有するレンズパターンや実際のレンズが眼鏡フレームよりも容易に利用可能な場合にこのようなレンズパターンや実際のレンズをもトレース可能なトレース装置に対する要求がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
したがって、本発明の主たる目的は、眼鏡フレームがハイラップを有する場合でも眼鏡フレームのレンズマウントをトレースするように構成されたトレース装置を提供することによって、この技術分野における上記の要求の少なくとも1つを満たし、上記の問題点の少なくとも1つを軽減解決することにある。
【0019】
本発明の更に1つの目的は、クランプアームの間に位置する対称面に関して対称的に移動するようなクランプアームを有する、眼鏡フレーム用のクランプ組立を提供することにある。
【0020】
これらの及びその他の目的を達成するために、本発明は、眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンをトレースするためのトレース装置を提供する。本発明によるトレース装置は、対物係合器(84)(object engager);と、アクチュエータ(83);と、からなる。
【0021】
対物係合器は、眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンと係合するように構成される。アクチュエータは、対物係合器を移動させて眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンに接触させそれから対物係合器を眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンに沿って移動させるように構成される。
【0022】
その、対物係合器を移動させる動作は、眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンに沿っての移動の間、もし眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンの形状がハイ・ラップを有する場合でも対物係合器が眼鏡フレームのレンズマウント、レンズ、又はレンズパターンに接した状態を維持するような仕方で行われる。
【0023】
望ましくは、トレース装置が更に、対物係合器を眼鏡フレームのレンズマウントとの位置合わせ状態から眼鏡フレームの第2のレンズマウントとの位置合わせ状態にシフトするように構成されたシフト機構;からなる。
【0024】
アクチュエータは更に、対物係合器を移動させて眼鏡フレームの第2のレンズマウントに接触させそれから対物係合器を眼鏡フレームの第2のレンズマウントに沿って移動させるように構成され、移動させる動作が、眼鏡フレームの第2のレンズマウントに沿っての移動の間、もし眼鏡フレームの第2のレンズマウントの形状がハイ・ラップを有する場合でも対物係合器が眼鏡フレームの第2のレンズマウントに接した状態を維持するような仕方で行われる。
【0025】
望ましくは、アクチュエータは、回転ユニット;とピボット転動機構;とを有する。回転ユニットは、対物係合器をレンズマウント、レンズの縁部、又はレンズパターンの縁部に沿って回転させるように構成される。ピボット転動機構は、対物係合器がレンズマウントの、断面が斜面をなす溝部(斜面溝部)、レンズの縁部、又はレンズパターンの縁部と係合できるようにするために、対物係合器を回転ユニットの回転軸心から離れる方へピボット転動させるように構成される。
【0026】
そしてピボット転動機構は又、対物係合器がレンズマウント、レンズの縁部、又はレンズパターンの縁部に沿って移動する際の対物係合器の回転軸心へ向かう動き又は回転軸心から離れる動きを容易化するように構成される。
【0027】
望ましくは、対物係合器は、ピボット転動機構に対して伸縮可能である。加えて、アクチュエータが更に、対物係合器をピボット転動機構に対して伸縮させるように構成された伸縮機構を有する。
【0028】
本発明によれば又、眼鏡フレームを保持するように構成されたクランプ組立(又は簡単に、クランプ)が提供される。クランプは、対向するクランプアームであって、クランプアームのうちの一方のクランプアームの第1の方向での動きがクランプアームのうちの他方のクランプアームの、対応する反対方向での動きを生じさせるように相互に連結されたクランプアーム;を有する。
【0029】
本発明によれば又、対物係合器が提供される。対物係合器は、眼鏡フレームのレンズマウントと接触するように構成された第1の表面;と、面取りされたレンズ縁部と接触するように構成された第2の表面;と、レンズパターンと接触するように構成された第3の表面;とを有する。第1の表面が、それから突出する触針部を有し、第2の表面が、面取りしたレンズ縁部を受けるように構成された溝部を有する。
【0030】
上記及びその他の目的並びに利点の理解を容易にするため、以下添付図面を参照して詳しく説明する。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の推奨実施例に基づくトレース装置10を示す。トレース装置10は、眼鏡フレーム30のレンズマウント又は開口部11、レンズ61a(図7に示す)、又はレンズパターン61b(同じく図7に示す)をトレースするように構成される。トレース装置10は望ましくは、視覚的に好感の持てる外観の上面カバー12を有する。上面カバー12は制御パネル14を有する。制御パネル14は望ましくは上面カバーを兼ねる筐体である上面カバー/筐体12上に人間光学的に適切な角度で設けるものとする。
【0032】
制御パネル14は、ディスプレイ・ユニット16及びキーパッド18を有する。望ましくは、ディスプレイ・ユニット16はLCD(液晶ディスプレイ)画面を有する。キーパッド18は、数字又は英文字の押しボタンキー18a、少なくとも1つの機能キー18b、及び一群の画面選択キー18cを有し、画面選択キー18cは、ユーザが選択可能な情報が表示されるLCDディスプレイ画面上の位置と一致するように配列される。
【0033】
もちろん、本発明は図1に示す推奨配置に限定されるものではない。例えば、ディスプレイ・ユニット16はタッチセンサを用いたタッチ画面とすることもでき、その場合にはタッチ画面上の仮想キーの方を優先して、例示キーパッド18のいくつかは、なくすことも可能である。又、本発明に基づき制御パネルを更に別の様式で実現することができる。
【0034】
上部カバー/筐体12は望ましくは、トレース装置10の可動構成要素のほとんどを内蔵する。これにより、そうしない場合にトレース装置10のユーザが可動部分に曝される結果起こり得る潜在的な傷害からユーザを保護できる。上部カバー/筐体12は又、固定されていない物体が可動構成要素内に落ち込み可動構成要素が動作を妨げられるおそれを防止する。
【0035】
図2に、上面カバー/筐体12を取り外した状態のトレース装置10を示す。上面カバー/筐体12は、取り付けてある場合には、ハウジング基部24に載せられる。ハウジング基部24から垂直に延びる2つの側壁26がある。側壁26はトレース装置10の可動構成要素を支持する。可動構成要素の1つは、異なる複数の眼鏡フレーム30のどれか1つ(例えば、図1に示すようなフレーム)を保持するためのクランプ組立28(又簡単に、クランプ)である。
【0036】
図3に示すように、クランプ組立28の一推奨実施例は、対向するクランプアーム32a、32bを有する。クランプアーム32a、32bは相互に連結されていて、一方のクランプアームの第1の方向(例えば、上向き)での動きが他方のクランプアームの、対応する反対方向(例えば、下向き)での動きを生じさせるように
【0037】
各クランプアーム32a、32bは少なくとも1つ(望ましくは、両方)の側壁にピボット軸支状に(ピボット軸で支えられたピボット転動可能な状態で)連結される。歯車34が望ましくは各クランプアーム32a、32bに連結される。本発明によれば、2つのこのような歯車34が各クランプアーム32a、32b用に設けられる。
【0038】
これらの歯車34はクランプアーム32a、32bの側端部36に位置し、これらの歯車34に対応するそれぞれのクランプアーム32a、32bが側壁に対してピボット転動するときに歯車34が回転するようにクランプアーム32a、32bに連結される。各側壁26側の歯車34が、クランプアームのうちの一方のクランプアームの第1の方向でのピボット転動が他方のクランプアームの、対応する反対方向でのピボット転動を生じさせるように相互に噛み合わされる。
【0039】
したがって、これらのクランプアーム32a、32bは、これらのクランプアーム32a、32bの間に位置する対称面40(図2及び図3に示す)からほぼ等距離にある。クランプ組立の一部として歯車34を用いることが望ましいが、ベルト、摩擦ローラ、及び類似のものを用いることも可能である。
【0040】
望ましくは、クランプアーム32a、32bは、相互に相手の方へ軸支状にピボット転動して片寄せられる。この片寄せ動作は、ばね機構又は対象の要素部品を相互に相手方の方へ片寄せるための他の適切な手段によって得られる。各一方のクランプアーム32a、32bの動きが他方のクランプアーム32a、32bの動きに歯車34によって連結されているので、片寄せ動作は上側のクランプアーム32aを下側のクランプアーム32bよりも重くすることによっても得られる。
【0041】
すなわち、重力によって上側のクランプアーム32aに下側のクランプアーム32bよりも大きな下向きの力が掛かることになる。したがって、クランプ組立28は閉じる方向に片寄せられる。片寄せ量は、クランプアーム32a、32bの重量を調整することによって変えられるので有利である。
【0042】
望ましくは、クランプアーム32a、32bのうちの少なくとも1つのクランプアームが、図2が最もよく示すように、眼鏡フレームの中心位置合わせを行うフレームセンタリングデバイス42を有する。推奨実施例におけるフレームセンタリングデバイス42は、下側のクランプアーム32b上に位置し、眼鏡フレーム30がクランプ組立28内に適切に位置したときに眼鏡フレーム30の鼻部分44と係合して保持するように構成される。フレームセンタリングデバイス42は望ましくは、フレームセンタリングデバイス42を眼鏡フレーム30の鼻部分44内へ押し込むために、ばね負荷される。
【0043】
図1〜図3に示すように、クランプアーム32a32bの各々は望ましくは、少なくとも1つの眼鏡フレーム支持部46を有する。図示の実施例において、各クランプアーム32a32bは2つの眼鏡フレーム支持部46を有する。眼鏡フレーム支持部46は各々、眼鏡フレーム30を受けるための切欠き部48(ノッチ)を有する。
【0044】
切欠き部48は望ましくは、V字形断面を有する。切欠き部48のV字形断面は、異なる厚さの眼鏡フレームを受け入れ、このような厚さの差異にも拘わらず眼鏡フレーム30が切欠き部48内で動かないようにするので有利である。
【0045】
詳しくは、V字形断面が、前に述べたクランプアーム32a32bの片寄せ動作と相まって、眼鏡フレーム30を切欠き部48の頂部50に有効にセンタリングさせる。眼鏡フレーム支持部46とフレームセンタリングデバイス42との例示の組み合わせによって、眼鏡フレーム30のレンズ開口部が、トレース装置10に対して横方向で、そして上面カバー/筐体12の前面52から予め定められた距離で位置決めされる。
【0046】
眼鏡フレーム支持部46の一推奨実施例によれば、上側のクランプアーム32a上に位置する眼鏡フレーム支持部46が、棒状部の中心位置で軸支される揺動アームによって相互に取り付けられる。これにより、2つの上側の眼鏡フレーム支持部46が相手側と相対的に浮動し、その結果としてサイズが少量だけ変動する開口部を有する眼鏡フレーム受け入れて対処することが可能となる。この推奨実施例によれば、眼鏡フレーム支持部を軟質の順応材料で被覆して、クランプによる眼鏡フレームに対するつかみ強度を高めることができる。
【0047】
望ましくは、図3に示すように、クランプ組立28は、トレース装置10の操作員による眼鏡フレーム30のクランプ係合及び解除を容易にするように人間工学的な構成がなされる。詳しくは、図示実施例のクランプ組立28が、眼鏡フレーム30が垂直方位から0度〜45度の角度でクランプ組立28によって受けられ保持されるように構成される。図4に示すように、眼鏡フレーム30は望ましくは、垂直方位VからT=約10度の角度でクランプ組立28によって保持される。
【0048】
クランプアーム32a、32bが、クランプアームのうちの一方のクランプアームの第1の方向での動きが他方のクランプアームの、対応する反対方向での動きを生じさせるように相互に連結されるので、クランプアーム32a、32bが眼鏡フレーム30と係合するときに前記クランプアーム32a、32bがどれほど離れているかに無関係に、角度Tがほぼ一定に保たれる。その結果として、眼鏡フレーム30のサイズの変化に応じての角度Tの変化は、あるとしても少ししかない。
【0049】
角度Tだけ少量の傾斜をつけることは、操作員の一般的な視線Sで眼鏡フレーム30内のレンズ開口部を位置合わせするので、人間工学的に有益である。これにより今度は、クランプアーム32a、32bに対する眼鏡フレーム30の位置合わせを目で見て行いやすくなる。又これにより、眼鏡フレーム30をクランプ機構に位置合わせして処理にかかるときにユーザの腕をより直接的に動かすことが容易になる。
【0050】
これと対照的に、眼鏡フレーム30を垂直方位に対してより水平な方位に保持する配置では、位置合わせを目で見て行うことがより困難になる。その理由は、眼鏡フレーム30が保持されている個所を見下ろすためにユーザが一般に、トレース装置の上へかがみ込む必要があるからである。このような水平の配置では又、眼鏡フレーム30をクランプ機構に位置合わせして処理にかかるときにユーザが腕をより複雑に(すなわち、直接性がより少ない仕方で)動かすことが必要となる。
【0051】
したがって、図示実施例による垂直の又は垂直に近い方位を取ることによって、他のより水平の方位の場合に比べて顕著な人間工学的有益性が得られる。
【0052】
状態によっては、レンズパターン又は実際のレンズをトレースする方が眼鏡フレーム30そのもののトレース処理よりもより実際的でより便利になる場合があるので、本発明においては又、レンズ61a又はレンズパターン61bのためのホルダ60も提供する。ホルダ60の一推奨実施例を図5〜図7に示す。レンズ61a及びレンズパターン61bの両方を図示するが、トレース処理の際は、ホルダ60はレンズ61a及びレンズパターン61bのうちどちらか一方のみを保持するものとする。
【0053】
ホルダ60は脚部62を有し、これらの脚部62はクランプアーム32a、32bのうちの対応するそれぞれのクランプアームと着脱自在に係合するように構成される。脚部62は望ましくは、クランプアーム32a、32bを受け入れるような形状に形成された凹端部63を有する。代わりに、脚部62をクランプアーム32a、32bに着脱自在に係合させるのに、止め金具又はその他の方式を用いることもできる。
【0054】
ホルダ60は又、レンズ61aための及び/又はレンズパターン61bのための支持部64を有する。支持部64は、ホルダ60の脚部62の間に設置され、レンズ61aの面取りした縁部66又はレンズパターン61bの縁部68へのアクセス(接近)を妨げることなく脚部62の間にレンズ61a又はレンズパターン61bを支持するように構成される。したがって、これらの縁部66、68は妨げられない状態を維持し、そのトレース処理が容易となる。
【0055】
レンズ61aをLEAPパッド69を用いて固定金具(例えば、ボルト、ねじ等)に接着で固定してもよい。LEAPパッド69は、2つの接着面69a、69bを有するものとして業界で知られている。一方の面69aはレンズ61aの光学中心に当てられ、他方の面69bは固定金具の頭部に当てられる。それから固定金具が、支持部64に貫通する固定金具孔70にねじ込みで固定される。こうしてレンズ61aを支持部64に固定することができる。
【0056】
これと対照的に、レンズパターン61bは、中央に位置する貫通孔72を有する。貫通孔72は、同じ又は別の固定金具を通すように構成され、この固定金具が固定金具孔70にねじ込みで固定される。このようにして、レンズパターン61bが支持部64に固定される。
【0057】
望ましくは、脚部62のうちの少なくとも1つが、脚部62がクランプアーム32a、32bと係合するときに眼鏡フレーム支持部46の1つを受け入れる凹部74を有する。推奨実施例においては、両方の脚部62が凹部74を有する。したがって、推奨実施例のホルダ60は眼鏡フレーム支持部46を2つ受け入れる。
【0058】
望ましくは、ホルダ60の凹部74、眼鏡フレーム支持部46、及び支持部46は、眼鏡フレーム支持部46の凹部74への係合が支持部64を予め定められたトレース処理位置へ自動的に位置合わせするように、配置される。したがって、眼鏡フレーム支持部46によって支持されるどのレンズ61a又はレンズパターン61bも、眼鏡フレーム支持部46が凹部74に受け入れられるようにホルダ60をクランプアーム32a、32bの間に置く動作だけで、トレース処理用に自動的に位置合わせされる。
【0059】
これで、レンズ61a又はレンズパターン61bをトレースするためのトレース装置10の準備が簡単化されるので有利である。
【0060】
図4及び図8〜図10を参照して説明すると、トレース装置10が、眼鏡フレーム30のレンズマウント11(図1に示す)、レンズ61a(図7に示す)、又はレンズパターン61b(図7に示す)に係合するように構成されたアクチュエータ83と対物係合器84とからなる。図9においては、アクチュエータ83の或る部分を省略して、対物係合器84、及び対物係合器84とアクチュエータ83の残りの部分との関係を視覚的によりよく理解できるようにした。対物係合器84を単体として図10に示す。
【0061】
図9及び図10に示すように、対物係合器84は、基端部85と末端部86とを有する。末端部86は望ましくは、対物係合器84がトレースされる対象物とより能動的に係合できるようにする機能部分を有する。これら機能部分は例えば、レンズマウント11と接触するように構成された第1の表面86aと、レンズ61aの面取りした縁部66(又は簡単に、面取りしたレンズ縁部)と接触するように構成された第2の表面86bとを有する。
【0062】
第1の表面86aは望ましくは、それから突出する触針部86cを有する。眼鏡フレーム30のレンズマウント11がトレースされている際に、触針部86cがレンズマウント11の溝断面斜面状の斜面溝部の内方へ延びる。一般に、レンズマウント11は、完全にレンズマウントの内周まわりに延びる斜面溝部を有することになる。
【0063】
この溝部は概して、レンズ61aが眼鏡フレーム30に装着されるときにレンズ61aの面取りした縁部66を受ける目的で設けられる。しかし、トレース処理中はレンズマウント11内にはレンズはない。したがって、レンズマウント11内の溝部は自由に触針部86cを受けることができる。
【0064】
レンズ61aのトレースを容易にするために、レンズマウント11のための第1の表面86aに対向して、末端部86の第2の表面86bが、レンズ61aの面取りした縁部66を受けるように構成された溝部86dを有する。トレース処理動作の間、前に述べたホルダ60とクランプ組立28との組み合わせがレンズ61aを適所に確実に保持する。
【0065】
ホルダ60が、面取りしたレンズの縁部66へのアクセス(接近)を妨げることなくレンズ61aを保持できるので、第2の表面86bがレンズ61aの全外周まわりを移動する際に面取りした縁部66を溝部86d内に維持できる。
【0066】
第2の表面86bは又、レンズパターンの縁部68に接触するように構成される。望ましくは、第2の表面86bは更に、レンズパターン縁部と係合するように構成された肩部86eを有する。レンズ61aと同様に、レンズパターンの縁部68へのアクセスを妨げることなく保持される。したがって、第2の表面86bがレンズパターン61bの全外周まわりを移動する際にレンズパターンの縁部68が溝部86d内に留まることができる。
【0067】
図9及び図10に示すように、望ましくは第2の表面86bが更に、溝部86dと肩部86eとの間に位置する遷移部86fを有する。遷移部86fは、溝部86dが面取りしたレンズ縁部66と位置合わせされるとき又は肩部86eがレンズパターン縁部68と接触するときに、面取りしたレンズ縁部66又はレンズパターン縁部68がその上で滑動できるような支承表面を提供する。図9及び図10に示すように、望ましくは遷移部86fが、鞍形の形状を有し、第2の表面86bが凸部86gを有し、溝部86dが凸部86gの頂部に位置する。
【0068】
このような配置の結果、後に述べるように、面取りした縁部66を溝部86d内に最初に位置させるプロセス及びレンズパターンの縁部68を肩部86eに接して最初に位置させるプロセスが容易になる。
【0069】
アクチュエータ83は、対物係合器84を移動させてトレース対象物(すなわち、レンズマウント11、レンズ61a、又はレンズパターン61b)に接触させそれからそのトレース対象物に沿って移動させるように構成される。詳しくは、アクチュエータ83はこの移動を、もしこれらの対象物ががハイ・ラップを有する場合でも該対物係合器が対象物に接した状態を維持するような仕方で行う。
【0070】
このことにより、トレース装置が眼鏡フレーム30のハイラップ領域に到達したときにレンズマウント11から脱落してしまう現存のトレース装置に比べて顕著な利点が得られる。
【0071】
図示実施例のアクチュエータ83は、対物係合器84をレンズマウント11、レンズ61aの面取りした縁部66、又はレンズパターン61bの縁部68に沿って回転させるように構成された回転ユニット90を有する。図11に、対物係合器84及びその付随構成要素を取り外した状態での回転ユニット90を示す。
【0072】
図11に示すように、回転ユニット90は、第1の回転板90a、回転可能な一群のガイドローラ90b、回転モータ90c、及び回転モータ90cの出力軸90eに連結されたピニオン90d(小歯車)、を有する。回転モータ90cは望ましくは、可逆型で、エンコーダ90cc又は出力軸の回転位置を外部のデバイスに通信できる他の装置を有し、又はこのような装置と連関する。
【0073】
エンコーダ90ccは線形エンコーダの代わりにロータリエンコーダを用いて実現できるので有利である。ロータリエンコーダは一般に、線形エンコーダよりも廉価である。したがって推奨実施例によれば、線形エンコーダを要する構成に比べて製造コストを顕著に削減できる。第1の回転板90aの回転方位を判定する適切な手段であればどれを利用してもよい。
【0074】
ピニオン90dは、出力軸90eが回転すると回転する。ピニオン90dは望ましくは、第1の回転板90a上の円周歯車90fと噛み合う。したがって、回転モータ90cの出力軸90eが回転するときには第1の回転板90aも回転する。推奨実施例においてはピニオン90dと円周歯車90fとの間を直接結合としているが、本発明は、このような配置に限定されない。
【0075】
逆に、間接結合、ベルト結合、及び類似の結合も、何かの理由でこれら代わりの配置がより望ましい場合には用いることができる。同様に、円周歯車90fについても、出力軸90eが回転するときに第1の回転板90aが回転するように出力軸90eの回転を第1の回転板90aに結合するための別の適切な手段の方がよければ、円周歯車90fをなくすことも可能である。
【0076】
望ましくは、第1の回転板90aの直径はその厚さとともに変わり、円周歯車90fは、直径が大きい方の領域(外寄りの部分)に位置する。円周歯車90fのある領域よりも直径の小さい領域(内寄りの部分)には円滑円周面90gを設ける。円滑円周面90gはガイドローラ90bと接触する。望ましくは、ガイドローラ90bは、円周歯車90fがその内部に納まるような外周凹部90iを有する。これによりガイドローラ90bが円周歯車90fを跨ぐ形となる。
【0077】
第1の回転板90aは回転自由であるが、ガイドローラ90bの位置に制約されて、回転軸心R(図4)に直角の方向にはシフト(位置替え)できない。加えて、第1の回転板90aの直径を増大させてガイドローラ90bの外周凹部90i内へ延ばしてあるので、第1の回転板90aの回転軸心Rに沿った軸方向の移動が防止される。同様の結果は、代わりの手段、例えば別のローラ形状、ガイドローラ90b及び第1の回転板90aの回転軸を別の個数及び別の配置とした構成、別の軸受構成、及び/又は類似のものを用いても得ることができる。
【0078】
ガイドローラ90bは、アクチュエータ83の後壁95に回転自在に装着される。第2の回転板96が、望ましくは第1の回転板90aに平行に配置される。第2の回転板96は第1の回転板90aに1つ以上の連結材98で連結される。連結材98は望ましくは、回転軸心Rに平行に延びる。
【0079】
後壁95は、第1の回転板90aから第2の回転板96に延びる連結材98を通す開口部99を有する。第1の回転板90aと第2の回転板96と連結材98との組み合わせが、回転モータの出力軸90eの回転に応じて回転する回転ケージ100を構成する。
【0080】
第2の回転板96は望ましくは、前壁104の開口部102内に納まり、この開口部102内で自由に回転できる。前壁104は、適切な手段によって後壁95に固定される。図示実施例では、2つの梁材106及び基礎板108が前壁104を後壁95に連結する。
【0081】
図4が最もよく示すように、前壁104及び後壁95は、垂直方位Vから角度Tだけ傾斜させる。したがって、前壁104及び後壁95は視線Sにほぼ直交し、望ましくは、眼鏡フレーム30がクランプ組立28によって保持されるときに眼鏡フレーム30に平行である。
【0082】
図11が最もよく示すように、第1の回転板90aは中央開口部110及び半径方向に延びるスロット112を有する。中央開口部110と半径方向に延びるスロット112との組み合わせにより、対物係合器84が第1の回転板90aを通して延びることが可能となり、又それにより、対物係合器84を第2の回転板96とは反対の方向を向く回転板90aの表面114に固定できる。
【0083】
回転板90aは更に、カウンタウエイト115を有する。カウンタウエイト115は望ましくは、回転ユニット90について回転的な平衡を取るように構成される。回転ユニット90の平衡取りは、対物係合器84の位置(すなわち、対物係合器84がどれくらいピボット転動したか及びどれくらい伸縮したか)にある程度よるので、カウンタウエイト115は望ましくは、対物係合器84がそのトレース処理位置のうちの平均又は中央の位置にあるときに望む回転平衡を得るように構成される。
【0084】
したがって、対物係合器84が平均又は中央のトレース処理位置にあるときには、回転ユニット90は回転軸心Rのまわりに特定の回転方向へ回転する傾向はあまり示さない。
【0085】
アクチュエータ83はデータを要する電気デバイスを有し、これらデバイスの或るものは回転ユニット90の外部の静止デバイスとの間で信号の授受を行うので、これらの構成要素の間の配線が絡まり、捻れ、又は損傷を受けるのを防止できるように回転ユニット90の回転を制限するのが望ましい。したがって、回転ユニット90は停止機構116を有する。
【0086】
停止機構116は、後壁95に固定される停止ブラケット118、及び回転板90aに固定される停止アーム120を有する。停止アーム120は回転板90aから半径方向に延びて、停止ブラケット118内の可動ストッパ122に係合する。停止ブラケット118が可動ストッパ122をスロット124内に保持する。可動ストッパ122は望ましくは、ボール、ローラ、又は類似物からなる。
【0087】
スロット124は2つのスロット壁126を有する。スロット壁126の各々(又はスロット壁の内の1つ)は、可動ストッパ122の一部を納める溝部128を有する。可動ストッパ122は、溝部に沿って停止ブラケット118内を移動できるが、溝部128の外へは移動できない。望ましくは、可動ストッパ122は2つのスロット壁126の間の距離よりも大きい。したがって可動ストッパ122の移動は溝部128の長手方向端部で終わる。
【0089】
溝部128は望ましくは、回転軸心Rのまわりに約5〜15度(望ましくは、回転軸心Rのまわりに約10度にわたって延びる。約10度の構成が用いられると、回転板90aの回転は約370度の範囲に制限される。
【0090】
図11を参照して更に説明すると、回転板90aの反時計方向への回転は、可動ストッパ122を右へ押すことになる。可動ストッパ122が溝部128の右端に達すると、回転板90aの反時計方向への回転は終わる。しかし、回転板90aは時計方向へは自由に回転できる。但し、この方向の回転も約370度に制限される。
【0091】
詳しくは、回転板90aが時計方向へ回転すると、停止アーム120が最終的に停止ブラケット118に戻る。この回転が継続すると、可動ストッパ122が溝部128内で左へシフトする。可動ストッパ122が溝部128の左端に達すると、回転板90aの時計方向への回転が終わる。その結果、可動ストッパ122の位置の約10度のシフトが、回転ユニットの回転を約370度の範囲に制限することになる。
【0092】
しかし、本発明は例示の停止機構116に限定されない。その逆に、回転ユニット90の回転を制限する方法は他にも多数ある。これら他の方法には、電気制御構成、モータ制御装置、及び/又はその他の機械的停止機構がある。
【0093】
代わりに、回転ユニットのまわりに回転する電気的構成要素と静止する構成要素との間の無線通信を設けることにより、そして/又は回転ケージ100の回転方位に無関係に回転ユニット90と静止する構成要素との間の相互の電気的接触を維持するような導体とブラシとの構成配置を取ることにより、停止機構をなくすことも可能である。
【0094】
回転ユニット90に加えて、アクチュエータ83は、ピボット軸心まわりの回転運動を与えるピボット転動機構94を有する。このピボット転動機構94は、図4が最もよく示すように、対物係合器84を、回転軸心Rへ向かう方向へ又は回転軸心から離れる方向へピボット転動(又は簡単に、転動)させることのできる機構である。これにより、対物係合器84がトレース対象物(すなわち、レンズマウント11、面取りした縁部66、又は縁部68)に最初に係合できるようになる。
【0095】
対物係合器84は、休止位置にあるとき、回転ケージ100の回転軸心Rに対して約7.5度の角度に置かれる。最初の係合が得られた後、トレース動作が開始される。そして本発明に基づき、ピボット転動機構94は又、対物係合器84がトレース対象物に沿って(すなわち、レンズマウント11に沿って、レンズの面取りした縁部66に沿って、又はレンズパターンの縁部68に沿って)動く際に、回転軸心Rへ向かう動き又は回転軸心Rから離れる動きを容易化するように構成される。
【0096】
ピボット転動機構94は望ましくは、回転板90aの表面114内に形成された凹部134に搭載される。したがって、ピボット転動機構94は回転板90aと共に回転する。図8及び図9を参照して説明すると、ピボット転動機構94は望ましくは、回転板90aに固定された2つのピボットブラケット136を有する。
【0097】
図8に示すように、ピボットブラケット136は、半径方向に延びるスロット112とは反対側の位置で回転板90aに固定される。したがって、ピボット転動機構94は、半径方向に延びるスロット112を通し、回転ケージ100を通し、そして前壁104内で直径方向に延びるスロット138へ向かって延びる。
【0098】
特に、ピボット転動軸心Pは回転軸心Rから偏心(オフセット)させてある。偏心量は望ましくは、異なるサイズ、形状のレンズマウント11、レンズ61a、及びレンズパターン61bとトレース装置10との適合性を最大にするように選択される。推奨偏心値は25mm〜30mmの間、望ましくは、約27mmである。
【0099】
ピボットブラケット136の間にピボットアーム140がピボット軸支状に装着される。望ましくは、ピボットアーム140内の軸受139がピボットブラケット136に対するピボットアーム140の転動を容易にする。対物係合器84がピボットアーム140によって搬送され、直径方向に延びるスロット138を通して延びる。対物係合器84は、ピボットアーム140によって搬送されるおかげで、ピボットアーム140と共に回転軸心Rに向かう方向へ又は離れる方向へ自由に転動できる。
【0100】
このような転動を制御及び/又は検出するために、ピボット転動機構94は更に、転動モータ142、転動モータ142の出力軸143、出力軸143との回転のために出力軸143に連結されるピニオン144、及び湾曲ピボットラック145を有する。ピボットラック145は望ましくは、ピボットアーム140の末端部146に連結される。転動モータ142は望ましくは、可逆型で、エンコーダ142a又は出力軸の回転位置を外部のデバイスに通信できる他の装置を有し、又はこのような装置と連関する。
【0101】
エンコーダ142aは、エンコーダ90ccのように、線形エンコーダの代わりにロータリエンコーダを用いて実現できるので有利である。したがって、これも又製造コストの削減となる。ピボットアーム140の転動方位を判定する適切な手段であればどれを利用してもよい。
【0102】
ピニオン144は、出力軸143が回転すると回転する。ピニオン144は望ましくは、ピボットラック145上の歯面148と噛み合う。したがって、転動モータ142の出力軸143が回転するときにはピボットラック145がピボットアーム140を転動させる。同様にして、ボットアーム140の転動が、出力軸143を回転させる。したがって、出力軸143の回転は、ピボットアーム140の転動を表す。
【0103】
望ましくは、ピボットラック145はピボット転動軸心P(図9に示す)と湾曲ピボットラック145との間の半径方向距離dにほぼ一致する曲率を有する。このように、転動中にピニオン144の位置を調整する必要もないし、ピボットラック145をピボットアーム140に連結する必要もない。しかし、本発明は一致した曲率を有する配置に限定されるものではない。推奨実施例に対する上記の代替配置も、又ピボットアーム140を転動させ得る、そして/又はこのような転動の程度を検出し得る他の配置も、本発明の実現が十分に可能である。
【0104】
推奨実施例においてはピニオン144と湾曲したピボットラック145との間を直接結合としているが、本発明は、このような配置に限定されない。逆に、間接結合、ベルト結合、及び類似の結合も、何かの理由でこれら代わりの配置がより望ましい場合には用いることができる。同様に、湾曲したピボットラック145についても、出力軸90eが回転するときに第1の回転板90aが回転するように出力軸143の回転をピボットアーム140の転動に結合するための別の適切な手段の方がよければ、湾曲したピボットラック145をなくすことも可能である。
【0105】
望ましくは、対物係合器84がトレース対象物と最初に係合した後に、転動モータ142が転動力をピボットアーム140に掛けて、ピボットアーム140をトレース対象物(例えば、レンズマウント11、レンズ61a、又はレンズパターン61b)の方へ動かす。この転動力は回転ユニット90がピボット転動機構94を回転させる間、維持される。したがって、対物係合器84はトレース対象物の輪郭に従う。
【0106】
このプロセスの間、転動モータ142の出力軸143が、例えば、エンコーダ142aを用いてモニタされる。詳しくは、出力軸143の回転位置の連続サンプルが採られる。このような収集サンプルによって各サンプリングの間ピボットアーム140がどれだけ転動したかが表示される。対物係合器84がトレース対象物の輪郭に従うので、収集サンプルによって対象物の輪郭の情報が得られる。
【0107】
しかし、トレース対象物(すなわち、レンズマウント11、レンズ61a、又はレンズパターン61b)の輪郭が、予め定められた距離dによって定義される曲率半径から外れ、偏差を生じる場合がしばしばある。これらの場合に、このような偏差を補償することが望ましい。したがって、推奨実施例の対物係合器84は、ピボット転動機構に対して伸縮可能としている。
【0108】
詳しくは、線形軸受150(例えば、線形ボールスライド)が対物係合器84とピボットアーム140との間に設置される。線形軸受150によって、対物係合器84のトレース対象物への接触状態を維持するために、必要な伸縮を与えて曲率半径の偏差を補償するための対物係合器84の滑動が可能となる。これは、対称でない眼鏡フレーム30、レンズ61a、及び/又はレンズパターン61b、及びハイラップを有するこれらのトレース対象物に関して特に有用である。
【0109】
望ましくは、対物係合器84がピボットアーム140に対してどれくらい伸びたかを検出するために、伸縮検出器164が設けられる。結果として得られる情報がそれから、後に述べるように、適切な通信機構を用いて、トレース装置制御器及び/又はデータ取得システムに伝送される。推奨実施例では、伸縮検出器164は伸縮機構160と組み合わせて設けられる。伸縮機構160は、対物係合器84をピボット転動機構94のピボットアーム140に対して伸縮させるように構成される。
【0110】
推奨実施例によれば、伸縮機構160は、対物係合器84の基端部85にある線形ラック162、伸縮モータ164、及び出力軸との回転のために伸縮モータ164の出力軸に連結されるピニオン166を有する。
【0111】
伸縮モータ142は望ましくは、可逆型で、エンコーダ164a又は出力軸の回転位置を外部のデバイスに通信できる他の装置を有し、又はこのような装置と連関する。代わりに、対物係合器84の伸縮の量を判定する適切な手段を利用してもよい。エンコーダ164aは線形エンコーダでなく比較的廉価のロータリエンコーダを用いて実現できるので、推奨実施例によれば、製造コストを削減できる。
【0112】
ピニオン166は、伸縮モータ164の出力軸が回転すると回転する。ピニオン166は望ましくは、線形ラック162上の歯面170と噛み合う。したがって、伸縮モータ164の出力軸が回転するときには線形ラック162が対物係合器84を伸縮させる。同様にして、例えば、対物係合器84がレンズマウント11、レンズ61a、又はレンズパターン61bをトレースする際に、対物係合器84の伸縮が、伸縮モータ164の出力軸を回転させる。
【0113】
したがって、伸縮モータの164の出力軸の回転は、伸縮の量を表す。この回転はエンコーダ162を用いてモニタできる。
【0114】
推奨実施例においてはピニオン166と線形ラック162との間を直接結合としているが、本発明は、このような配置に限定されない。逆に、間接結合、ベルト結合、及び類似の結合も、何かの理由でこれら代わりの配置がより望ましい場合には用いることができる。同様に、線形ラック162についても、伸縮モータ164の出力軸の回転を対物係合器84の伸縮に結合するための別の適切な手段の方がよければ、線形ラック162をなくすことも可能である。
【0115】
トレース処理中に伸縮モータの出力軸の回転を、例えば、エンコーダ164aを用いてモニタすることにより、トレース処理プロセス中のいくつかの時点にどれくらい対物係合器84が伸縮したかを判定することができる。結果として得られるサンプルはそれから、転動モータのエンコーダ142aから得られたサンプルと組み合わされて、トレース対象物の輪郭についての情報が導出される。
【0116】
ピボットアーム140が、対物係合器84のトレース対象物への接触を維持するように転動するので、そして対物係合器84が、対物係合器84の同じ部分のトレース対象物への接触を維持するように必要に応じて伸縮されるので、収集したサンプルを、サンプル採取時の回転ユニット90の回転位置と相関させることによって、トレース対象物の輪郭に関する情報が得られ、これによりトレース対象物の正確な3次元トレース結果が記録される。
【0117】
特に、推奨実施例のトレース装置は、トレース対象物(例えば、眼鏡フレーム30、レンズ61a、又はレンズパターン61b)を垂直又は垂直に近い方位に保持する。例えば、図4において、眼鏡フレーム30が垂直からわずか約10度の傾斜角度に保持される。したがって、重力は、眼鏡フレーム30のレンズ取り付け穴すなわち、レンズマウント11に対して軸方向には少ししか或いは全く力成分を持たない。
【0118】
その結果、トレース処理動作中、重力は、対物係合器84がレンズマウント11から、レンズマウント11の軸方向に脱落する傾向はもしあっても少ししかない。例え触針部86cがレンズマウント11のハイラップ領域に係合したときでも、重力により掛かる力は、触針部86cをレンズマウント11内の溝部(図示しない)から引き出すような形で軸方向に作用することはない。
【0119】
望ましくは、ピボットラック145の曲率、ピボットアーム140及び対物係合器84の寸法、並びにトレース対象物の方位は、トレース対象物の顔面形状曲率が0〜約10ジオプタの範囲にあるとき脱落が生じないような関係にある。したがって、上記の顔面形状曲率、例えば6ジオプタのレンズマウント11、レンズ61a、及びレンズパターン61bは、6ジオプタ未満の顔面形状曲率のトレース対象物も含めて、本発明のトレース装置10によって信頼性をもってトレースすることが可能である。
【0120】
各眼鏡フレーム30は、一般に、2つのレンズマウント11を有するので、トレース装置10は望ましくは、同じ眼鏡フレーム30の第1のレンズマウント11との位置合わせ位置から他方のレンズマウント11との位置合わせ位置へ対物係合器84をシフト(位置替え)するように構成される。このシフト動作は、眼鏡フレーム30を保持するクランプ組立28を動かすこと及び/又は対物係合器84自体を動かすことによって達成できる。
【0121】
推奨実施例のトレース装置10においては、対物係合器84がシフトされる間、クランプ組立28は静止状態に留まる。トレース装置10は、眼鏡フレーム30の第1のレンズマウント11との位置合わせ位置から第2レンズマウント11との位置合わせ位置へ対物係合器84をシフトするように構成されたシフト機構180を備える。
【0122】
このシフト動作が行われた後、アクチュエータ83が、第1のレンズマウント11のトレース処理動作の場合とほぼ同じ仕方で、対物係合器を移動させて第2のレンズマウントに接触させそれから対物係合器をその第2のレンズマウントに沿って移動させる。
【0123】
図12を参照して説明すると、推奨実施例のシフト機構180は、アクチュエータ支持板182、基礎板108に回転自在に装着されたガイドローラ184、シフトラック186、回転する出力軸190を有するシフトモータ188、及び出力軸190上での回転のために出力軸190に装着されたピニオン192を有する。アクチュエータ支持板182は、図2に示すように、側壁26に固定される。したがって、アクチュエータ支持板182は静止状態に留まる。
【0124】
特に、アクチュエータ支持板182は外方に張り出す側縁部193を有する。この、外方に張り出す側縁部193は、ガイドローラ184の、この側縁部193に対応する凹状周面194によって受けられる。したがって、外方に張り出す側縁部193はガイドローラ184が載る軌道を構成する。ガイドローラ184は基礎板108上に回転自在に装着されるので、アクチュエータ83全体がアクチュエータ支持板182の長さに沿って移動可能である。
【0125】
ピニオン192はシフトラック186に結合され、シフトラック186はアクチュエータ支持板182に固定される。したがって、ピニオン192が回転すると、アクチュエータ83をアクチュエータ支持板182の長さに沿って移動させることになる。
【0126】
図12は、アクチュエータ83と対物係合器84とが眼鏡フレーム30の左側レンズマウント11(図1に示す)のトレース処理用に位置合わせされている状態を示す。左側レンズマウント11のトレース処理が完了した後、シフトモータ188を稼働してピニオン192を回転させることができる。
【0127】
詳しくは、図1のピニオン192が反時計回りに回転させられる。アクチュエータ支持板182が側壁26によって静止状態に保持されるので、ピニオンの回転がアクチュエータ83を図12において左方へシフトさせる。このようなアクチュエータ83の横方向シフトが、基礎板108が終端ストッパ196に到達接触するまで継続される。
【0128】
終端ストッパ196は望ましくは、眼鏡フレーム30の右側レンズマウント11のトレース処理用に望ましい位置合わせ位置にアクチュエータ83が到達したときに基礎板108が終端ストッパ196に接触するように、アクチュエータ支持板182の長さに沿って位置決めされる。代わりに、センサ(図示しない)を用いてこのようなシフト動作がアクチュエータ支持板182の長さに沿って予め定められた位置に到達したときを判定することもできる。
【0129】
シフトモータ188は望ましくは、図12に示す左側レンズマウント11用トレース位置へ向けてアクチュエータ83を戻る方向にシフトできるように、可逆型である。別の終端ストッパ198がアクチュエータ支持板182上に設けられる。
【0130】
詳しくは、この別の、すなわち他方の、終端ストッパ198が、眼鏡フレーム30の左側レンズマウント11のトレース処理用に望ましい位置合わせ位置(図12に示す)にアクチュエータ83が到達したときに基礎板108が終端ストッパ198に接触するように、アクチュエータ支持板182の長さに沿って位置する。望ましくは、終端ストッパ196、198は、アクチュエータ83の横方向移動距離が60〜70mmの範囲内で、約64mmの距離にわたるように位置決めされる。
【0131】
図1を参照して説明すると、トレース処理が行われている間、アクチュエータ83と対物係合器84の大部分とが、上面カバー/筐体12で覆われる。上面カバー/筐体12は、クランプアーム32a、32bがそこを通って延びる長手スロット200を有する。クランプアーム32a、32bは、長手スロット200によって定められる範囲にわたって転動できる。望ましくは、この範囲は、78mmくらいの直径を有するレンズマウント11及びレンズ61aをトレース処理するのに十分な範囲である。
【0132】
上面カバー/筐体12は長円形の開口部202を有する。長円形の開口部202により、第2の回転板96が上面カバー/筐体12のこの開口部を通して見える状態にある。その結果、直径方向に延びるスロット138が露出され、対物係合器84が上面カバー/筐体12を通して延びることができる。長円形の開口部202の長手方向の寸法は望ましくは、シフト機構180によるアクチュエータ83の位置決めに無関係に、直径方向に延びるスロット138が完全に露出された状態を維持するのに十分な寸法である。
【0133】
トレース装置10の対物係合器84の回転、転動、及び平移動の動作を組み合わせることにより、従来の線形動作のトレース装置よりもコンパクトにできるトレース装置組立が得られる。
【0134】
図13を参照して説明すると、推奨実施例のトレース装置10は、制御回路210によって制御される。制御回路210は望ましくは、プロセッサ・コア212(演算装置本体)、プログラム可能論理デバイス214(例えば、CPLD(複合プログラム可能論理デバイス))、ディスプレイ・サブシステム216、電源スイッチ218、1対のRS−232ドライバ222、224、アークネット(Arcnet) サブシステム226、及び4個のモータドライバ228、230、234、236からなる。
【0135】
制御回路210は望ましくは、プリント回路ボード(PCB)上に構成される。PCBは、例えば、上面カバー/筐体12の内部、キーパッド18及びディスプレイ・ユニット16の後に装着される。PCB上で制御回路の構成要素の1つを外部のデバイス(すなわち、PCB上にないデバイス)に接続するのが望ましい個所にコネクタ213が設けられる。
【0136】
電源スイッチ218は外部電源238に接続される。電源スイッチ218が閉じると、プロセッサ・コア212に電力が供給される。プロセッサ・コア212は望ましくは、演算処理装置240、及び記憶装置242を有する。演算処理装置240は、例えば、インテル80C386EXチップ(8/16ビット外部バス、32ビット内部バス、及び2個のUART(汎用非同期送受信ユニット)付き)からなる。
【0137】
記憶装置242(メモリアレイ)は望ましくは、プログラム記憶メモリ244、プログラムデータ記憶に使用可能なシステムメモリ246、並びに較正情報、輪郭情報、及びトレース処理中に収集されたデータを記憶するための不揮発性メモリ248からなる。プログラム記憶メモリ244は望ましくは、256KB(キロバイト)の16ビットデータを保持する能力を有するフラッシュメモリ装置を用いて実現される。
【0138】
システムメモリ246は望ましくは、256KBの16ビットデータを保持する能力を有するSRAMメモリ装置を用いて実現される。不揮発性メモリ248は望ましくは、512KBの8ビットデータを保持する能力を有するフラッシュメモリ装置を用いて実現される。
【0139】
トレース装置10の制御に用いられるソフトウエアは望ましくは、Cプログラミング言語を、又必要な場合にはアッセンブリ言語プログラミングを用いたソフトウエアである。ソースコードのコンパイルにはボーランドターボC(Borland Turbo C)(v3.1) コンパイラを用いることができる。推奨アッセンブラは、今述べたコンパイラに連関するTASKアッセンブラである。
【0140】
リンカ/ロケータとしては望ましくは、パラダイム・ロケート(Paradigm Locate)(v3.1) を用いる。推奨オペレーティングシステムはカスタム・タスク・マネジャー(Custom Task Manager) で、浮動小数点計算は望ましくは、ボーランドターボC(v3.1)によって提供されるソフトウエア・エミュレーション(Software Emulation)を用いて実行される。
【0141】
望ましくは、制御回路210が利用するファームウエア・システムはタスクに基づくシステムである。すなわち、トレース装置の動作は望ましくは全て、異なるタスクに分割される。タスクは、割り込み、タイム・スライス、又はこれら2つの組み合わせに基づいて動作する。ファームウエア・システムは望ましくは、協調マルチタスクシステムとしてセットアップされる。
【0142】
個々のタスクは、完了するまで、割り込まれるまで、又は別途制御命令を受けるまで、連続実行される。主タスク制御がタイマから導出される。タイマが、個々のタイム・スライスされたタスクにポーリングして実行の用意ができているかどうかを点検する。
【0143】
次のリストにタスクの例を示す。
(モータ制御)
A.アクチュエータ83を左右の位置間でシフトする。
B.対物係合器84をトレース対象物上の開始点に位置させる。
C.眼鏡フレーム30をトレースする。
D.レンズパターン61bをトレースする。
E.対物係合器84をトレース対象物からホーム・ポジションに引き上げる。
【0144】
(計測)
A.転動の量を検出する。
B.回転方位を検出する。
C.並進移動位置を検出する。
(ユーザ・インタフェース)
A.キーパッド稼働
B.ディスプレイ
C.バーコード
【0145】
(通信)
A.アークネット
B.RS−232
a.OMA
b.ナショナル・オプトロニクス
(データ処理)
A.形状を平坦化する
B.データを記憶する
C.データを取り出す
D.他の計算
【0146】
メッセージ取り扱い、ディスプレイ表示更新、及びデータ処理は望ましくは、定期的に行われる。本発明びよれば、キーパッド関連機能、通信関連機能、エンコーダ関連機能、及びモータ制御機能は対照的に、非同期的に行われる。
【0147】
演算処理装置240は、記憶装置242、ディスプレイ・サブシステム216、プログラム可能論理デバイス214、RS−232ドライバ222、224、アークネット・サブシステム226、及びモータドライバ228、230、234、236に接続される。記憶装置242との接続により、演算処理装置240による記憶装置242との間でのデータの記憶及び取り出しが可能となる。
【0148】
アークネット・サブシステム226との接続により、演算処理装置240とアークネット・サブシステム226に接続された他のデバイスとの間の通信(イーサネット通信のような)が容易になる。アークネット・サブシステム226は望ましくは、制御器及びドライバを有する。
【0149】
RS−232ドライバ222、224への接続により、演算処理装置240が外部バーコードスキャナ252のような外部デバイスと通信することが可能となる。ディスプレイ・ユニット16は望ましくは、ディスプレイ・サブシステム216を介して演算処理装置240から間接的に制御される。ディスプレイ・サブシステム216は、ディスプレイ制御器及びメモリを有し、これらディスプレイ制御器及びメモリの組み合わせを用いてディスプレイ・ユニット16上の視覚情報が生成される。
【0150】
演算処理装置240とプログラム可能論理デバイス214との接続により演算処理装置240がプログラム可能論理デバイス214から適切に調整されたデータ信号及び割り込み信号を受信できる。これらデータ信号及び割り込み信号を演算処理装置240が用いることにより、望むトレース動作が適切に実行される。
【0151】
プログラム可能論理デバイス214が、キーパッド18からユーザ入力を受け、このようなユーザ入力に基づき、又エンコーダ90cc、142a、及び164aからの信号に基づき、アドレス復号化及び直角位相復号化を行うように、計測割り込みを制御するように、そして補助入力割り込みを制御するように、適切にプログラムされ又はその他の構成処理が行われる。
【0152】
したがって、プログラム可能論理デバイス214は、キーパッド18からの、補助デバイス250からの、回転モータのエンコーダ90ccからの、転動モータのエンコーダ142aからの、そして伸縮モータのエンコーダ164aからの出力信号に接続される。
【0153】
アドレス復号化機能を行う際、プログラム可能論理デバイス214は望ましくは、全ての周辺機器用に選択回線を設ける。直角位相復号化機能を行う際、プログラム可能論理デバイス214は、エンコーダ90cc、142a及び164aからのエンコーダパルスをカウントに変換する。直角位相復号化機能を行う際、プログラム可能論理デバイス214は又、パラレル・インタフェースを設け、エンコーダ90cc、142a及び164aからの信号に基づいて、モータ90c、142、及び164の各々に対する回転の方向を復号化する。
【0154】
したがって、回転ケージ100の回転位置、ピボットアーム140の転動位置、及び対物係合器84の並進移動位置が常に演算処理装置240に知られた状態にある。同様に、適切なPIDサーボ制御アルゴリズムを実現して、各モータ90c、142、及び164の速度及び位置を制御できる。
【0155】
計測割り込みを制御する際に、プログラム可能論理デバイス214が、傾斜変化(すなわち、回転方位の漸増変化)に応答してプロセッサ割り込み信号を生成し、エンコーダ90cc、142a及び164aからの出力に基づいて、回転、転動及び並進移動(すなわち、伸縮)の現在位置の値を固定保持(ラッチ)する。補助データ入力に関しては、プログラム可能論理デバイス214が、プロセッサ割り込み信号をエッジについて生成し、入力のマスク処理及びディジタル入力のレジスタ形成を可能にする。
【0156】
プログラム可能論理デバイス214は望ましくは、キー18a〜18cからの入力回線の走査(スキャン)をするようにプログラムされる。キーパッド18上のキー18a〜18cが押されると、プログラム可能論理デバイス214が応答して、割り込み信号を生成し、どのキーが押されたかを示すデータをラッチする。これにより、どのキーが押されたかの表示がプロセッサ・コア212の演算処理装置240に供給される。
【0157】
対物係合器84の予め定められた接触区域(例えば、触針部86c、溝部86d、又は肩部86e)の位置は極座標によって表すことができるので、以後、種々の位置及び移動を、(Θ)(Theta)、 (R)(Radius)、及び(Z)(Zeta)を用いて述べる。ここに、(Θ)は回転ケージ100の回転方位を、(R)は接触区域が回転軸心Rからどれくらい離れたかを、そして(Z)は対物係合器84がピボットアーム140に対してどれくらい遠くまで伸縮したかを表す。図13のエンコーダ90c、142a、164aは、(Θ)、(R)、及び(Z)を用いて表す。
【0158】
演算処理装置240が望ましくは、眼鏡フレーム30のレンズマウント11の両方又は一方についてのトレース動作を行うように、レンズ61aについてのトレース動作を行うように、そして/又はレンズパターン61bについてのトレース動作を行うように、適切にプログラムされ又はその他の構成処理が行われる。
【0159】
演算処理装置240は、このようなトレース動作を、モータ90c、142、及び162を(例えば、ドライバ228、230及び234をそれぞれ介して)適切に稼働させることにより、このような稼働中にエンコーダ90cc、142a、及び162aから位置情報のサンプルを受信することにより、そしてエンコーダ90cc、142a、及び162aから受信した位置情報のサンプルを、レンズマウント11の内部輪郭を正確に表すに十分な、そして/又はレンズ61a又はレンズパターン61bの外部縁部66又は68を正確に表すに十分な情報に変換することにより、行う。
【0160】
結果として得られる情報が、それから演算処理装置240によって記憶装置242に格納記憶される。その後、この情報は、RS−232ドライバ222、224のうちの1つ、又はアークネット・サブシステム226を介して外部デバイスへの伝送が可能であり、そして/又はディスプレイ・ユニット16を介して表示が可能である。
【0161】
トレース装置10はこのようにして、対物係合器84の複数の回転位置の各々について、ピボット転動機構94に対する対物係合器84の並進移動位置、及びピボット転動機構94の回転移動位置を検出するように構成された位置捕捉システムを備える。又、記憶装置242は、このような位置捕捉システムに少なくとも間接的に接続され、更には複数の回転位置の各々について、並進移動位置及び回転移動位置を格納記憶するように構成された例示のメモリデバイスを備える。
【0162】
以下、トレース装置10の推奨動作例を説明する。最初に、トレース装置10の操作員がトレース対象の眼鏡フレーム30をクランプ組立28内に置く。クランプ組立28の構成によれば、操作員が、眼鏡フレーム30を、つるを開いた状態であたかも操作員がその眼鏡フレーム30を自分の顔に掛けるかのような角度で手に持ってトレース装置10に近づくことができるので有利である。
【0163】
それから眼鏡フレーム30が、眼鏡フレーム30の下側部分を下側クランプアーム32b上の眼鏡フレーム支持部46内に置くことによって、そして一方、眼鏡フレーム30の鼻部分44をフレームセンタリングデバイス42上でセンタリングさせることによって、クランプ組立28に当てがわれる。
【0164】
この位置に置かれると、眼鏡フレーム30が押し下げられ、これにより上側クランプアーム32a上の眼鏡フレーム支持部46内へ眼鏡フレーム30の上側部分を入れ込むのに十分な量(幅)だけクランプ組立28が開口される。この押し下げは、クランプ組立28に望ましくは組み込まれている、クランプ組立28が閉じる方向への片寄せ力に打ち勝つに十分な程度である。
【0165】
眼鏡フレーム30の上側部分が上側クランプアーム32a上の眼鏡フレーム支持部46に位置合わせされると、操作員は眼鏡フレーム30の押し下げを停止する。この停止によって、クランプ組立28が上記の片寄せ力に応答して閉じられる。これで、眼鏡フレーム30が定位置に確保される。
【0166】
クランプアーム32a、32bは、対称面40から常に等距離にあるので、クランプ組立28の最終の閉位置ではレンズマウント11の垂直方向の中心が対称面40内に来る。同様に、眼鏡フレーム30の水平方向の位置は、フレームセンタリングデバイス42によって自動的に長円開口部202に対して中心位置が合わされる(センタリングされる)。
【0167】
眼鏡フレーム30を挟むクランプ動作の前、間、又は後に、トレース装置10の動作に関する情報又は質問をディスプレイ・ユニット16を用いて操作員へ表示し、そして/又は、望む動作に関する情報をキーパッド18を用いて操作員が入力する。制御回路210が操作員からのこのような情報に応答して、追加情報を要求し、又はトレース動作を開始する。
【0168】
追加情報の要求には、例えば、ジョブ番号の要求、望むトレースの種類(フレーム、レンズ、又はレンズパターン)についての情報の要求、どの又はいくつのレンズマウント11をトレースすべきか(すなわち、左マウント、右マウント、又は両マウント)についての情報の要求、、トレース対象のフレームの種類(例えば、金属、プラスチック、縁なし、等)についての情報の要求、及び/又は記憶されたファイルが保護されるべきかどうかについての情報の要求が含まれる。
【0169】
推奨実施例では操作員にこれらの情報をキーパッド18を介して入力するように求めるが、関連情報を自動的に検出するようにトレース装置10を構成することにより、上記の要求のいくつかを削除することができる。例えばトレースの種類についての要求は、クランプアーム32a、32bの間に眼鏡フレーム30の代わりにホルダ60があるかどうかを検出することによって不必要とし得る。
【0170】
これに関して、クランプアーム32a、32bは相互に電気的に絶縁させることが可能であり、眼鏡フレーム支持部46は電気的絶縁材料から製作できる。その場合、もしホルダ60が電気信号の付加に対して予測可能な電気的応答を示すように構成した場合、このような電気信号をクランプアーム32a、32b越しに供給することにより、そしてトレース装置10を電気的応答に反応するように構成することにより、クランプ組立28内のホルダ60の存在の検出が可能である。このような関連情報を検出する別の手法を用いることも、もちろん可能である。
【0171】
要求された情報の入力後、制御回路210が自動的にトレース動作を開始する。又は代わりに、操作員がキーパッド18上の「開始」きーを押した後に初めて制御回路210がトレース動作を開始する。
【0172】
トレース動作の開始時に、もし必要なら、アクチュエータ83をアクチュエータ支持板182の適切な側にシフトするために、シフト機構が自動的に起動される。詳しくは、これは、適切なシフト信号を演算処理装置240からモータドライバ236に送り、モータドライバ236がシフトモータ188に必要な方向への必要な回転量の回転を実行させることで行われる。
【0173】
シフト動作中、望ましくは、対物係合器84が完全に収縮した(引き込まれた)状態に維持される。回転軸心Rは望ましくは、クランプ組立28に連関する対称面40内にある。シフト動作は望ましくは、トレースすべきレンズマウント11の中心を回転軸心Rにほぼ位置合わせするように行われる。
【0174】
シフト動作の前、間、又は完了後、回転ユニット90が、触針部86cが時計の12時の位置(すなわち、図4に示す方位)又は6時の位置のいずれかの方を指すように回転される。以下の説明には、12時の位置を例として用いる。しかし、以下のステップ又は方位のいくつかを逆にすることによって、6時の位置も実現できる。
【0175】
12時の方位に関して、演算処理装置240が、適切な信号をモータドライバ228に送り、モータドライバ228が必要な回転量をモータ90cに実行させることによって、アクチュエータ83の、必要な回転が達成される。回転はエンコーダ90ccからの出力によって確認される。
【0176】
それから対物係合器84が、回転軸心Rに沿って伸張される。この軌跡は、これが対物係合器84をレンズマウントの中心に位置させ、その結果として、この最初の移動の際に触針部86cがレンズマウント11と衝突するおそれを減少させるという理由で、望ましい軌跡である。
【0177】
この最初の移動を達成するために、演算処理装置240が、適切な信号をモータドライバ234に送り、モータドライバ234が伸縮モータ164に必要な方向への必要な回転量の回転を実行させる。演算処理装置240が又、適切な信号をモータドライバ230に送り、モータドライバ230が転動モータ142に必要な方向への必要な回転量の回転を実行させる。
【0178】
このようなモータ制御命令は同時に送ることもできるが、推奨実施例の配置では、回転コマンド(指令)が別の仕方で与えられ、その場合、漸増する転動運動が、対物係合器84の漸増する伸張運動によって割り込まれる。触針部86cが予め定められた位置に到達するまで回転軸心Rに沿って移動するように、漸増する転動運動と漸増する並進移動運動との組み合わせが調整される。
【0179】
この予め定められた位置は、全てのトレース動作に対して一定であり、この位置は、触針部86cと転動軸心Pとの距離が上側クランプアーム32a上の眼鏡フレーム支持部46の転動半径とほぼ等しいような位置として定義される。
【0180】
それから演算処理装置240が、モータドライバ230に転動モータ142を起動させる適切な信号をモータドライバ230に送る。モータドライバ230がこれに応答して、転動モータ142を或る方向に回転させ、この回転がピボットアーム140を、回転軸心Rから離れてクランプアーム32a上の眼鏡フレーム支持部46の方へ向かう方向に転動させる。これにより、対物係合器84がレンズマウント11の方へ転動する。
【0181】
望ましくは、このような動きの間、転動モータ142によって付加されるトルクは、必要な転動を行うには十分であるがクランプ組立28によって閉じる方に付加される片寄せ力に打ち勝つには十分でないサイズのトルクである。したがって、レンズマウント11に触針部86cが到達するときに、触針部86cがクランプ組立28を押し開けることはない。代わりに、転動モータ142の回転が停止し、それを知らせる信号が、例えば、転動モータ142に連関するエンコーダ142aによって演算処理装置240に供給される。
【0182】
それから演算処理装置240が応答して、回転ケージ100の回転を開始する。詳しくは、演算処理装置240がモータドライバ228に第1の方向に回転モータ90cの回転を開始するようにとの信号を送る。第1の回転の方向は、停止アーム120が可動ストッパ122から離れる方向に動くような回転方向である。このような回転の間、転動モータ142は回転軸心Rから離れるような転動片寄せ力を付加し続ける。この転動片寄せ力が触針部86cを、トレースされるレンズマウント11に接して係合する状態を維持させる。
【0183】
回転が継続する間に、レンズマウント11の形状の変化が対物係合器84を伸縮させ、回転軸心Rに向かう方向へ又回転軸心Rから離れる方向へ転動させる。このような対物係合器84の転動及び並進移動運動の間、(Θ)エンコーダ90ccがモニタされる。
【0184】
予め定められた時間間隔で(望ましくは、回転ケージの回転位置の各「漸増」(gradient)ごとに、すなわち、0.9度ごとに)、(Θ)(R)(Z)の位置についての「スナップショット」が、(Θ)エンコーダ90cc、(R)エンコーダ142a、及び(Z)エンコーダ164aからの信号に基づいて採取される。各スナップショットから結果として3次元の位置ベクトルが得られる。推奨の1「漸増」の時間間隔を用いた場合、回転ケージ100の個々の回転についてこのようなベクトルが400個ある。
【0185】
各時間間隔に対する(Θ)(R)(Z)の値が、プログラム可能論理デバイス214によって適切に捕捉され、記憶装置242への格納記憶のために演算処理装置240に供給される。(Θ)(回転)エンコーダ90ccが全回転が完了したことを表示すると、制御回路210が、トレース動作が完了かどうか、又は眼鏡フレーム30の他方のレンズマウント11をトレースすべきかどうかが判定される。
【0186】
もし他方のレンズマウント11をトレースすべき場合には、制御回路210が望ましくは、対物係合器84をホーム・ポジションに戻らせる。すなわち、モニタドライバ230及び234が転動モータ142及び伸縮モータ164をして、完全に収縮した(引き込まれた)位置、望ましくは、回転軸心Rに平行又は位置合わせされた位置に、対物係合器84を戻らせる。
【0187】
それから制御回路210が、アクチュエータ83をアクチュエータ支持板182の反対側へシフトするために、シフト機構180を起動する。推奨実施例では、これは、適切なシフト信号を演算処理装置240からモータドライバ236に送り、モータドライバ236がシフトモータ188に必要な方向への必要な回転量の回転を実行させることで行われる。
【0188】
その後、第2のレンズマウント11が、回転ケージ100の回転が逆方向であることを除いては第1のレンズマウント11の場合とほぼ同じ仕方でトレースされる。このようにして、第2のトレース動作が終わると、回転ケージ100は当初の位置(第1のトレースが行われる前の方位)に戻る。
【0189】
この回転方向の逆転により、回転ケージ100から外に延びる配線等が捻られ、力が掛かり、又はその他損傷を受けるようなことが防止される。停止機構116を、回転ケージ100に約370度の回転を許すように構成することにより、事前計測による同期で、両方の回転方向で完全な360度の回転が確保される。第2のトレース動作の後、又は間、結果として得られるデータは記憶装置242に格納記憶される。
【0190】
記憶装置242に記憶された生データは外部へ伝送でき、レンズ縁部加工装置の制御に使用でき、そして/又は演算処理装置240によって更に処理することができる。いくつもの数学関数を生データに適用して、レンズ縁部加工装置に対してよりよく適合可能な形式に変換することができる。このような関数の例としては、これに限らないが、曲線適合化、曲線円滑化、表面凹凸修正、3次元から2次元への平板化、サイズ調整、等がある。
【0191】
生データのこのような処理が終わると、処理から得られた、変換されたデータは、記憶装置242の適切なデータファイルに格納記憶でき、又はトレース装置10にとって外部にある装置への伝送が可能である。
【0192】
トレース動作完了後の、眼鏡フレーム30のクランプ組立28からの取り外しは単に、眼鏡フレーム30を押し上げ又は押し下げて、クランプアーム32a、32bが分離したら眼鏡フレーム30を傾けて眼鏡フレーム支持部46から外すだけで行われる。それからトレース装置10の操作員がキーパッド18上のキー18a〜18cを押して制御回路210をリセットでき、これにより、ディスプレイ画面が初期表示(例えば、望むトレースについてのジョブ情報を操作員に要求する表示)に戻る。
【0193】
もしトレース動作が眼鏡フレーム30ではなくレンズ61a又はレンズパターン61bについて行われる場合は、トレース装置10の操作員が最初に、図5〜図7を参照して上に示した仕方で、レンズ61a又はレンズパターン61bをホルダ60に固定する。それからホルダ60がクランプ組立28内に置かれる。クランプ組立28が、操作員がホルダ60を楽な位置で、楽な腕/手の動きで支持してトレース装置10に近接できるので有利である。
【0194】
ホルダ60が、下側の脚部62を下側のクランプアーム32bに係合させることにより、クランプ組立28に当てがわれる。そうする際に、下側の脚部62にある凹部74が既に下側のクランプアーム32b上の眼鏡フレーム支持部46の1つと位置合わせされる。
【0195】
下側のクランプアーム32b上の2つの眼鏡フレーム支持部46のうちのどの1つを凹部74に位置合わせするかを選択する際に、ユーザは望ましくは、アクチュエータ83の回転軸心Rに位置合わせされている眼鏡フレーム支持部46を選択する。これにより、ユーザが他方の眼鏡フレーム支持部46を選択した場合に必要となるアクチュエータ83のシフト動作が回避される。
【0196】
下側の脚部62が、凹部74が眼鏡フレーム支持部46を受けるように適切に下側のクランプアーム32bと係合すると、ホルダ60が押し下げられ、これにより上側の脚部62を入れ込んで上側クランプアーム32aと係合させるのに十分な量(幅)だけクランプ組立28が開口される。この、上側の脚部62は同様に、凹部74が上側の眼鏡フレーム支持部46を受けるように上側のクランプアーム32aと係合する。
【0197】
この押し下げは、クランプ組立28に望ましくは組み込まれている、クランプ組立28が閉じる方向への片寄せ力に打ち勝つに十分な程度である。
【0198】
両方の凹部74がそれぞれの眼鏡フレーム支持部46を受け、他方、脚部62がクランプアーム32a、32bの間に保持されると、操作員がホルダ60の押し下げを停止する。この停止によって、クランプ組立28が上記の片寄せ力に応答して閉じられる。これで、ホルダ60が定位置に確保される。
【0199】
クランプアーム32a、32bは、対称面40から常に等距離にあるので、クランプ組立28の最終の閉位置ではレンズ61a又はレンズパターン61bの垂直方向の中心が対称面40に来る。同様に、ホルダ60の水平方向の位置は、凹部と眼鏡フレーム支持部46とが位置合わせされていることにより、回転軸心Rと自動的に中心が位置合わせされる(センタリングされる)。
【0200】
ホルダ60を挟むクランプ動作の前、間、又は後に、トレース装置10の動作に関する情報又は質問をディスプレイ・ユニット16を用いて操作員へ表示し、そして/又は、望む動作に関する情報をキーパッド18を用いて操作員が入力する。制御回路210が操作員からのこのような情報に応答して、追加情報を要求し、又はトレース動作を開始する。
【0201】
追加情報の要求には、例えば、ジョブ番号の要求、望むトレースの種類(フレーム、レンズ、又はレンズパターン)についての情報の要求、どの眼鏡フレーム支持部46がホルダ60の凹部74に置かれているかについての情報の要求、等が含まれる。推奨実施例では操作員にこれらの情報をキーパッド18を介して入力するように求めるが、関連情報を自動的に検出するようにトレース装置10を構成することにより、上記の要求のいくつかを削除することができる。
【0202】
要求された情報の入力後、制御回路210が自動的にトレース動作を開始する。又は代わりに、操作員がキーパッド18上の「開始」きーを押した後に初めて制御回路210がトレース動作を開始する。
【0203】
トレース動作の開始時に、もし必要なら、アクチュエータ83をアクチュエータ支持板182の適切な側にシフトするために、シフト機構が自動的に起動される。上に述べたように、これは、適切なシフト信号を演算処理装置240からモータドライバ236に送り、モータドライバ236がシフトモータ188に必要な方向への必要な回転量の回転を実行させることで行われる。
【0204】
シフト動作中、望ましくは、対物係合器84が完全に収縮した(引き込まれた)状態に維持される。シフト動作は望ましくは、レンズマ61a又はレンズパターン61bの中心を回転軸心Rに位置合わせするように作用する。
【0205】
シフト動作の前、間、又は後に、回転ユニット90が、触針部86cが時計の12時の位置を指すように回転される。もし触針部86cが既にその位置にある場合にはこの回転はもちろん不必要である。代わりの実現例では触針部86cを6時の位置を指すようにした構成が含まれる。しかし、以下の説明には、12時の位置を例として用いる。
【0206】
最初に、対物係合器84の遷移部86fが、面取りしたレンズ縁部66又はレンズパターンの縁部68の、半径方向外側に位置するように、対物係合器84が、回転軸心Rから予め定められた角度だけ離れた位置へ転動され、それから伸張される。予め定められた角度は、対物係合器84がホルダ60の支持部64くらい遠くまで伸張したときに、対物係合器84が、ホルダ60の脚部62を回転軸心Rから隔てる半径方向距離よりも僅かに回転軸心Rに近くなるように選択される。
【0207】
レンズ61a又はレンズパターン61bはホルダ60の脚部62の間に保持されるので、上記の予め定められた角度をこのように選択することで、遷移部86fが、面取りしたレンズ縁部66又はレンズパターンの縁部68の、半径方向外側に確実に位置することになる。
【0208】
それから対物係合器84が、遷移部86fを面取りしたレンズ縁部66又はレンズパターンの縁部68の、半径方向外側に位置合わせする初期位置へ伸張される。初期伸張の量は知られている。その理由は、支持部64と上面カバー/筐体12の前面52との間の距離が知られており且つ一定値だからである。したがって、同じ量の初期転動(R)及び伸縮(Z)を全てのレンズ61a及びレンズパターン61bに用いることができる。
【0209】
対物係合器84のこの初期位置決めが達成されると、演算処理装置240が、モータドライバ230を介して転動モータ142に、対物係合器84を回転軸心Rの方へ向かう方向に転動させる。
【0210】
望ましくは、転動モータ142によって付加されるトルクは、対物係合器84を転動させるには十分であるがクランプ組立28の閉じる方向への片寄せ力に打ち勝つには十分でないサイズのトルクである。したがって、遷移部86fが面取りしたレンズ縁部66又はレンズパターンの縁部68と接触するようになるときに、クランプ組立28が押し開けられることなく、転動モータ142の回転が停止する。
【0211】
転動モータ142が停止したことが(R)エンコーダ142aによってプログラム可能論理デバイス214と演算処理装置240とに通信される。これに応答して演算処理装置240が、対物係合器84の遷移部86fがレンズ61aの面取りした縁部66又はレンズパターン61bの縁部68に到達したかどうかを判定する。
【0212】
次のステップは、トレース対象物がレンズ61aか又はれぱ61bかによる。もしレンズ61aがトレース対象物の場合、転動モータ142が僅かな片寄せトルクを付加し続け、このトルクが対物係合器84を回転軸心Rの方向へ向けて片寄せる。そして伸縮モータ164が対物係合器84を収縮させるように起動される。このような収縮の結果、対物係合器84の溝部86dが、面取りした縁部66に最終的に到達し、面取りした縁部66が溝部86dに入る。
【0213】
伸縮モータ164の回転へのこの係合の効果が、演算処理装置240によって検出される。演算処理装置240が、この検出に基づいて、面取りした縁部66が適切に溝部86dに係合したと判定する。
【0214】
上記と対照的に、もしトレース対象物がレンズ61aではなくレンズパターン61bである場合には、遷移部86fのレンズパターン縁部68との係合後の次のステップは、対物係合器84を伸張(収縮ではなく)するように伸縮モータ164を起動することである。この伸張は、レンズ61aの場合に転動モータ142によって付加されたのとほぼ同じ「回転軸心R方向への片寄せ力」を付加しながら行われる。
【0215】
したがって、対物係合器84が、レンズパターン61bの縁部68に沿って滑動し、この滑動は肩部86eがレンズパターン61bの縁部68に到達するまで行われる。肩部86eがレンズパターン61bの縁部68に接して位置すると、伸縮モータ164の回転が停止する。伸縮モータ164に対する肩部86eの効果(伸縮モータ164の停止)が演算処理装置240によって(例えば、(Z)エンコーダ164aを介して)検出される。
【0216】
それから演算処理装置240がこの効果に基づいて縁部68が肩部86eに適切に係合したことを判定する。それにも拘わらず、演算処理装置240は伸縮モータ164に伸張方向への僅かなトルクを維持する。この僅かなトルクによって、肩部86eとレンズパターン61bの縁部68との接触が維持される。
【0217】
演算処理装置240が、肩部86e又は溝部86dと、レンズパターン61bの縁部68又は面取りした縁部66とのそれぞれの係合が達成されたと判定すると、演算処理装置240がこれに応答して回転ケージ100の回転を開始する。詳しくは、演算処理装置240がモータドライバ228に、上記の第1の方向での回転モータ90の回転を開始するように信号を送る。
【0218】
このような回転の間、転動モータ142が回転軸心R方向への転動片寄せ力を付加し続け、レンズパターン61bの場合には、伸縮モータ164が伸張方向への上記トルクによる片寄せを継続する。これらの片寄せにより、対物係合器84の溝部86d又は肩部86eが面取りした縁部66又はレンズパターン61bの縁部68にそれぞれ接触した状態を維持される。
【0219】
回転が継続する間に、レンズ61a又はレンズパターン61bの形状の変化が対物係合器84を伸縮させ、回転軸心Rに向かう方向へ又回転軸心Rから離れる方向へ転動させる。このような対物係合器84の転動及び並進移動運動の間、(Θ)エンコーダ90ccが、レンズマウント11がトレースされるときに(Θ)エンコーダ90ccがモニタされるのと同様に、モニタされる。
【0220】
予め定められた時間間隔で(望ましくは、回転ケージの回転位置の各「漸増」(gradient)ごとに、すなわち、0.9度ごとに)、(Θ)(R)(Z)の位置についての「スナップショット」が、(Θ)エンコーダ90cc、(R)エンコーダ142a、及び(Z)エンコーダ164aからの信号に基づいて採取される。各スナップショットから結果として3次元の位置ベクトルが得られる。推奨の1「漸増」の時間間隔を用いた場合、回転ケージ100の個々の回転についてこのようなベクトルが400個ある。
【0221】
各時間間隔に対する(Θ)(R)(Z)の値が、プログラム可能論理デバイス214によって適切に捕捉され、記憶装置242への格納記憶のために演算処理装置240に供給される。(Θ)エンコーダ90ccが、全回転が完了したことを表示すると、制御回路210が、レンズ61a又はレンズパターン61bについてのトレース動作が完了かどうかが判定される。
【0222】
代わりに、もし2つのレンズ61a又はレンズパターン61bをトレースすべき場合には、別のホルダ60が用意され、クランプ組立28の、第1のホルダ60に使用されていない方の眼鏡フレーム支持部46に装着される。その場合、演算処理装置240が、対物係合器84をホーム・ポジションに戻らせ、シフト機構180を適切に起動させることになる。それからトレース動作が行われるが、長円開口部202の他端において行われる点を除いては、上で述べたように行われる。
【0223】
レンズ61a又はレンズパターン61bのトレースの結果として収集された生データは、記憶装置242に記憶させることができ、眼鏡フレーム30又はそのレンズマウント11のトレース後に得られた生データの場合とほぼ同様な仕方で用いることができる。
【0224】
詳しくは、生データは外部へ伝送でき、レンズ縁部加工装置の制御に使用でき、そして/又は演算処理装置240によって更に処理することができる。前述のように、数学関数を生データに適用して、レンズ縁部加工装置に対してよりよく適合可能な形式に変換することができる。前述の数学関数の例が、レンズ61a及びレンズパターン61bのトレースにも当てはまる。変換後の処理についても同様である。
【0225】
トレース動作完了後の、ホルダ60のクランプ組立28からの取り外しは単に、ホルダ60を押し上げ又は押し下げて、クランプアーム32a、32bが分離たらホルダ60を傾けてクランプアーム32a、32bから外すだけで行われる。それからトレース装置10の操作員がキーパッド18上のキー18a〜18cを押して制御回路210をリセットでき、これにより、ディスプレイ画面が初期表示(例えば、望むトレースについてのジョブ情報を操作員に要求する表示)に戻る。
【0226】
トレース装置10の制御回路210は望ましくは、トレース装置10の較正を容易にするように適切にプログラムされ又は構成される。トレースが適切なサイズを表すようにするために、少なくとも或る初期形式の較正を行う必要がある。
【0227】
これは、既知のサイズの形状をトレースすることにより、そしてそれから不揮発性メモリ248に記憶されているオフセット又は調整値を入力することによって行われる。トレースが完了するといつも、結果として得られたデータ群がトレースされた対象物を正確に表すように、これらの値が呼び出される。
【0228】
眼鏡フレーム、レンズ、又はレンズパターンのどれかに拘わらず、既知のサイズの形状が、硬さを持たせた工具として製作され、トレースすべき対象物に類似の方法でクランプ組立28に装着される。既知のフレーム形状は例えば、板に穴をあけ、穴の内縁まわりに眼鏡フレーム内の斜面溝部を模した斜面溝部を設けた形として製作できる。この形状は、円、楕円、矩形、又はトレースできそのトレースデータを穴の実際の物理的計測結果と比較できる他のどのような形状でもよい。
【0229】
レンズ及びレンズパターンでは、既知の形状及び寸法の、硬さを持たせたレンズ又はレンズパターンを製作し、通常のレンズ及びレンズパターンがトレース用に装着されるのと同じホルダ60に装着することにより同様にトレースされる。
【0230】
較正用の形状が装着されると、操作員が較正コマンドをキーパッド18を介して入力する。制御回路210がこれに応答して、較正サブルーチンを実行する。詳しくは、制御回路210がトレース装置に較正形状でのトレース動作を実行させる。推定オフセットがキーパッド18を介して入力っされる。望ましくは、第1の試験の結果を点検するために別のトレースが行われ、もし更なる調整が必要な場合には、更に別のトレースが行われる。
【0231】
この反復が、トレースのサイズが較正用形状の寸法に等しくなるまで行われ、そこで較正が完了する。それから較正用形状が取り外され、それに続いて、トレース装置10を用いて未知の寸法の対象物についてのトレースを行うことができる。
【0232】
演算処理装置240は望ましくは、回転ケージ100の回転中、重力の影響を補償するように適切にプログラムされ又は構成される。この関連で、演算処理装置240がトレース動作を実行できるようにするプログラムが記憶装置242に記憶されているがこのプログラムが、望ましくは、重力補償サブルーチンを有する。しかし、これはトレース装置10に関して実現可能な種々の重力補償システムの一例に過ぎない。
【0233】
重力補償サブルーチンは或る程度まで、ピボット転動機構94に連関する。
【0234】
ピボット転動機構においては、対物係合器84がトレース対象物(例えば、レンズマウント11、レンズ61a、又はレンズパターン61b)に対して適切に係合された状態を維持するために転動モータ142によってトルクが付加されている。この重力補償サブルーチンは望ましくは、この対物係合器84の係合状態維持用のトルクをモータドライバ230を介して調整するように演算処理装置240に指示することによって、ピボット転動機構94の回転移動位置(R)への重力の影響に対抗するものである。
【0235】
このトルク調整は、対物係合器84の回転方位に依存する仕方で(すなわち、回転ケージ100の回転方位に依存する仕方で)行われる。したがって、対物係合器84のトレース対象物の方向への片寄せ力が、対物係合器84の回転方位に基づいて変動する。
【0236】
例えば、対物係合器84がレンズマウント11の下部をトレースしているとき、転動モータ142のトルクが顕著に削減され又は消去さえされ得るような十分に大きな片寄せ力が重力のみにより付加される。これと対照的に、レンズマウント11の上部がトレースされているときは、重力は、対物係合器84をレンズマウント11から離れる方向に引くことになる。したがって、転動モータ142によって付加されるトルクは、レンズマウント11の上部がトレースされる間、増大する。
【0237】
レンズ61a又はレンズパターン61bのトレース中は、上記の逆が真実である。レンズ61a又はレンズパターン61bがトレースされるとき、トレース動作は内周と逆に、外周まわりで行われる。したがって、レンズ61a又はレンズパターン61bの、上部でなく下部がトレースされているとき、重力は対物係合器84をレンズ61a又はレンズパターン61bから離れる方向に引くことになる。
【0238】
同様に、レンズ61a又はレンズパターン61bの上部がトレースされているとき、重力は対物係合器84をレンズ61a又はレンズパターン61bへ向く方向に押すことになる。
【0239】
したがって、重力補償システムすなわち、重力補償サブルーチンは、回転ケージ100の回転方位のみでなくトレース対象物に関する情報、特に対象物が一方ではレンズマウント11、他方ではレンズ61a又はレンズパターン61b、のどちらであるかに対応する。
【0240】
重力は、対物係合器84が回転ケージ100と共に回転するときに対物係合器84の並進移動運動(すなわち、収縮又は伸張)にも変動する影響を与えるので、重力補償サブルーチンは望ましくは又、(Z)方向にも補償を行う。この補償は、回転ケージ100の回転方位に依存する。しかし、この補償はトレース対象物の種類に依存しない。
【0241】
すなわち、重力補償サブルーチンに応答して演算処理装置240によって得られる(Z)方向の補償は、レンズマウント11のトレース中の補償が、レンズ61a又はレンズパターン61bのトレース中の補償と同じであり得ることになる
【0242】
重力補償サブルーチンは或る程度まで、伸縮機構160に連関する。この重力補償サブルーチンは望ましくは、伸縮モータ164によって付加されるトルクをモータドライバ234を介して調整するように演算処理装置240に指示することによって、伸縮機構160の並進移動位置(Z)への重力の影響に対抗するものである。
【0243】
詳しくは、このトルクが、(Z)方向での対物係合器84の重量に対抗するように調整される。しかし、重量は、回転方位(Θ)の関数として、又ピボット転動位置(R)の関数として変動する。したがって、トルク調整は、対物係合器84の回転方位に依存する仕方で(すなわち、回転ケージ100の回転方位に依存する仕方で)そして/又は対物係合器84が水平方位からどれだけ遠くまで転動しているかに依存する仕方で行われる。
【0244】
大抵のレンズマウント11、レンズ61a、及びレンズパターン61bに対するピボット転動角(R)は、平均ピボット転動角(R)から顕著に偏向しないので、(Z)方向に沿った重力の影響を補償する重力補償サブルーチンは、伸縮モータ164をして回転方位(Θ)のみに依存する仕方で補償トルクを付加させることによって単純化できる。
【0245】
単純化された補償サブルーチンが基づく平均ピボット転動角は、一般的な基準で(ピボット転動角(R)の全ての値にわたって)定めることができ、又は代わりに、回転ケージ100の個々のピボット転動角(R)に対して定めることができる。
【0246】
平均ピボット転動角は又、トレース対象物の分類に対して個々に定めることもできる。これに関しては、1つの平均ピボット転動角をレンズマウント11について定め、別の平均ピボット転動角をレンズ61aについて定め、更に別の平均ピボット転動角をレンズパターン61bについて定めることができる。
【0247】
したがって、各回転方位に対して、単純化された補償サブルーチンを用いて伸縮モータ164によって付加されるトルクは、ピボット転動角(R)がピボット転動角(R)の平均値(又は中央値)に等しいときにその特定の回転方位において重力の影響に対抗するために何を採るかに基づいて定められる。
【0248】
重力補償が得られるかどうかに無関係に、トレース装置10は、各軸が位置符号化され且つ各軸が、ソフトウエア又はファームウエアのどちらかを用いて実現された適切なサーボアルゴリズムを介しての閉ループ位置制御及び/又は力制御の能力を有する、という程度までの3次元サーボ制御を備えるので有利である。
【0249】
これと対照的に、トレース装置10が眼鏡フレーム30内の左右両方のレンズマウント11を計測することを可能にする左右シフト動作は、位置符号化されていないので、閉ループサーボ制御は行われない。しかし、これは本発明を制限する性質のものではなく、むしろ左右シフト機構160の構築を単純化した推奨実施例である。
【0250】
望ましくは、プロセッサ・コア212はトレース動作の前後にディスプレイ・ユニット16上に対話型の表示を表すようにプログラムできる。トレース装置10のユーザがキーパッド18上のキー18a〜18cを選択的に作動させることにより、種々のトレース動作を行うようにトレース装置10に指令することができる。ユーザはディスプレイ・ユニット16によって提示される情報及び質問を査読しこれらに適切に応答することができる。これらに続く応答も同じ又は別のきー18a〜18cを用いて入力できる。
【0251】
演算処理装置240は望ましくは、故障状態を取り扱うように構成されたソフトウエア・アルゴリズムを実現するように適切にプログラムされ又は構成される。その一例は、対物係合器84がトレース対象物との係合が解除されたかどうかを判断するように構成されたアルゴリズムである。このアルゴリズムは例えば、対物係合器84の異常な動きが検出されたかどうかに基づいて実現することができる。
【0252】
もしエンコーダ90cc、142a、又は164aからの情報が例えば、係合が失敗したことを示す場合、あわてずトレース処理サイクルを中止して対物係合器84をホーム・ポジションに戻すために、適切な故障取り扱いアルゴリズムを実現できる。このアルゴリズムは又、ディスプレイ・ユニット16を介して操作員に適切なメッセージ又は警告を送達することができ、又どのような是正措置を執り得るかについての情報をメッセージに含めることができる。
【0253】
トレース動作が完了して、情報が変換され、そして/又は記憶装置242に格納記憶されると。プロセッサ・コア212が結果として得られたトレース情報を、遠隔データ記憶装置、遠隔地又は近在のレンズ及び/又はレンズパターン縁部加工装置、モデム、及び/又は通信ネットワーク(例えば、LAN(構内情報通信網)、電話網、等)のような外部デバイスに伝送できる。望ましくは、この情報はRS−232ドライバ224を介して伝送される。
【0254】
本発明の被譲渡人によって商業化されつつある例示の縁部加工装置300を図14に示す。RS−232ドライバ224を縁部加工装置300の適切な入力部に接続することによって、本発明のトレース装置10の利点を全て備えた総合縁部加工/トレース装置を得ることができる。
【0255】
ハイラップの特性を有するレンズマウント、レンズ及びレンズパターンをトレースできる本発明に基づくトレース装置10の強化されたトレース能力を利用することにより、ハイラップ輪郭を有するレンズが得られるような有利なレンズ縁部加工能力を備えた総合縁部加工/トレース装置が提供され、望むハイラップ輪郭を有するレンズが得られる。
【0256】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0257】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明によれば、眼鏡フレームのトレース分野において、従来の技術では取り扱えなかったハイラップ形状を有する眼鏡フレームの場合でも、レンズマウントを高信頼度でトレース可能な、応用度の広い眼鏡フレームトレース装置が得られる。又本発明のトレース装置は、ハイラップを有するレンズパターンや実際のレンズをもトレース可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一推奨実施例に基づく組立状態のトレース装置の斜視図である。
【図2】図1のトレース装置の上面カバーを取り去った状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一推奨実施例に基づくクランプ装置の斜視図である。
【図4】図1及び図2に示すトレース機構の立面図である。
【図5】本発明の一推奨実施例に基づくホルダの上面図である。
【図6】本発明の一推奨実施例に基づくホルダの正面図である。
【図7】本発明の一推奨実施例に基づくホルダの側面図である。
【図8】図4に示すトレース機構の後面斜視図である。
【図9】本発明の一推奨実施例に基づくピボット転動機構及び対物係合器の斜視図である。
【図10】図9に示す対物係合器の側面図である。
【図11】本発明の一推奨実施例に基づく回転機の後面斜視図である。
【図12】本発明の一推奨実施例に基づくシフト機構の斜視図である。
【図13】本発明の一推奨実施例に基づく制御回路の略図である。
【図14】本発明の一推奨実施例に基づくトレース装置/対物係合器の組み合わせ装置の斜視図である。
【符号の説明】
10 トレース装置
11 レンズマウント
12 上面カバー/筐体
14 制御パネル
16 ディスプレイ・ユニット
18 キーパッド
18a 押しボタンキー
18b 機能キー
18c 画面選択キー
24 ハウジング基部
26 側壁
28 クランプ組立
30 眼鏡フレーム
32a クランプアーム
32b クランプアーム
34 歯車
36 側端部
40 対称面
42 フレームセンタリングデバイス
44 鼻部分
46 眼鏡フレーム支持部
48 切欠き部
50 頂部
52 前面
60 ホルダ
61a レンズ
61b レンズパターン
62 脚部
63 凹端部
64 支持部
66 面取りした縁部
68 縁部
69 LEAPパッド
69a 接着面
69b 接着面
70 固定金具孔
72 貫通孔
74 凹部
83 アクチュエータ
84 対物係合器
85 基端部
86 末端部
86a 第1の表面
86b 第2の表面
86c 触針部
86d 溝部
86e 肩部
86f 遷移部
86g 凸部
90 回転ユニット
90a 第1の回転板
90b 回転ガイドローラ
90c 回転モータ
90cc エンコーダ
90d ピニオン
90e 出力軸
90f 円周歯車
90g 円滑円周面
90i 外周凹部
94 ピボット転動機構
95 後壁
96 第2の回転板
98 連結材
99 開口部
100 回転ケージ
102 開口部
104 前壁
106 梁材
108 基礎板
110 中央開口部
112 スロット
114 表面
115 カウンタウエイト
116 停止機構
118 停止ブラケット
120 停止アーム
122 可動ストッパ
124 スロット
126 スロット壁
128 溝部
134 凹部
136 ピボットブラケット
138 スロット
139 軸受
140 ピボットアーム
142 転動モータ
142a エンコーダ
143 出力軸
144 ピニオン
145 ピボットラック
146 末端部
148 歯面
150 線形軸受
160 伸縮機構
162 線形ラック
164 伸縮モータ
164a エンコーダ
166 ピニオン
170 歯面
180 シフト機構
182 アクチュエータ支持板
184 ガイドローラ
186 シフトラック
188 シフトモータ
190 出力軸
192 ピニオン
193 側縁部
194 凹状周面
196 終端ストッパ
198 別の終端ストッパ
200 長手スロット
202 長円形の開口部
210 制御回路
212 プロセッサ・コア
213 コネクタ
214 プログラム可能論理デバイス
216 ディスプレイ・サブシステム
218 電源スイッチ
222、224 RS−232ドライバ
226 アークネット・サブシステム
228、230、234、236 モータドライバ
238 外部電源
240 演算処理装置
242 記憶装置(メモリ・アレイ)
244 プログラム記憶メモリ
246 システムメモリ
248 不揮発性メモリ
250 補助デバイス
252 外部バーコードスキャナ
300 縁部加工装置

Claims (29)

  1. 眼鏡フレーム(30)のレンズマウント(11)、レンズ(61a)、又はレンズパターン(61b)であるトレース対象物を保持しかつトレースするためのトレース装置(10)であって、
    前記トレース対象物に対して或る角度をなして延び、該トレース対象物の輪郭と係合するように構成された対物係合器(84)と、
    前記対物係合器を移動させて前記トレース対象物の輪郭に接触させそれから該対物係合器を該トレース対象物の輪郭に沿って移動させるように構成されたアクチュエータ(83)と、を有し
    前記アクチュエータ(83)は、前記トレース対象物の形状がハイ・ラップを有する場合でも該対物係合器が該トレース対象物の輪郭に接した状態を維持するような仕方で該対物係合器を移動させるべく、
    前記対物係合器(84)を前記トレース対象物の輪郭に沿って回転させるために、回転軸(R)のまわりで回転するように構成された回転ユニット(90)と、
    前記対物係合器(84)が前記トレース対象物の輪郭に接した状態を維持するために、前記対物係合器(84)を前記回転ユニット(90)の回転軸(R)へ向かう方向又は回転軸(R)から離れる方向へ転動軸(P)のまわりでピボット転動させるように構成されたピボット転動機構(94)と、を有することを特徴とするトレース装置。
  2. 前記トレース装置が更に、前記対物係合器を前記眼鏡フレームの前記レンズマウントとの位置合わせ状態から前記眼鏡フレームの第2のレンズマウントとの位置合わせ状態にシフトするように構成されたシフト機構(180)有し
    前記アクチュエータが更に、前記対物係合器を移動させて前記眼鏡フレームの該第2のレンズマウントに接触させそれから前記対物係合器を該眼鏡フレームの該第2のレンズマウントに沿って移動させるように構成され前記眼鏡フレームの該第2のレンズマウントの形状がハイ・ラップを有する場合でも前記対物係合器が前記眼鏡フレームの該第2のレンズマウントに接した状態を維持するような仕方で該対物係合器を移動させることを特徴とする請求項1のトレース装置。
  3. 前記対物係合器(84)が該ピボット転動機構(94)に対して伸縮可能であることを特徴とする請求項1又は2トレース装置。
  4. 前記アクチュエータ(83)が更に、前記対物係合器(84)を前記ピボット転動機構(94)に対して伸縮させるように構成された伸縮機構(160)を有することを特徴とする請求項1又は2トレース装置。
  5. 前記伸縮機構(160)は更に、前記対物係合器(84)前記トレース対象物の輪郭との最初の位置合わせを得るために設けられていることを特徴とする請求項トレース装置。
  6. 前記トレース装置(10)が更に、前記対物係合器(84)の複数の回転方位の各々について、前記伸縮機構による該ピボット転動機構に対する前記対物係合器の並進移動位置と該ピボット転動機構による回転移動位置とを検出するように構成された位置捕捉システムを有することを特徴とする請求項トレース装置。
  7. 前記トレース装置(10)が更に、前記位置捕捉システムに少なくとも間接的に接続され、前記複数の回転方位の各々について、前記並進移動位置及び回転移動位置を記憶するように構成されたメモリデバイスを有することを特徴とする請求項トレース装置。
  8. 前記トレース装置(10)が更に、前記回転移動位置への重力の影響を打ち消すために前記ピボット転動機構に付随し、前記対物係合器の回転方位に依存する仕方で前記の対物係合器を片寄せる前記片寄せ動作を行うように構成された、重力補償システムを有することを特徴とする請求項トレース装置。
  9. 前記重力補償システムが又、前記並進移動位置への影響を相殺するために前記伸縮機構にも付随し、前記重力補償システムが、前記対物係合器の回転方位に依存する仕方で前記の対物係合器を並進移動的に片寄せることによっても重力の影響を相殺するように構成される、ことを特徴とする請求項トレース装置。
  10. 前記対物係合器(84)が、前記眼鏡フレームのレンズマウントまわりに延びる斜面溝部内に座置するための触針部を有し、さらに、
    第1の及び第2のクランプであって、それら2つのクランプの間に眼鏡フレームを保持するように構成され、該眼鏡フレームを垂直方向に向けるために概して水平方向に延びる、相互関連動作を行う第1の及び第2のクランプと、
    回転可能なケージであって、該ケージにより該対物係合器が回転可能であり、それにより該対物係合器が該触針部をして該斜面溝部まわりをトレースさせ、該対物係合器が該ケージの回転軸に対して或る角度をなして設置されるようなケージと、
    該触針部及び該ケージに連関して作動し、該斜面溝部の輪郭を表す情報を収集するための複数のエンコーダと、を有することを特徴とする請求項に記載のトレース装置。
  11. 前記トレース装置(10)が、垂直方位から0度と45度との間の予め定められた角度で、前記トレース対象物を保持するように構成されたクランプを有することを特徴とする請求項トレース装置。
  12. 前記対物係合器(84)が、前記レンズマウント(11)と接触するように構成された第1の表面(86a)と、前記レンズ縁部(66)と接触するように構成された第2の表面(86b)とを有し、該第1の表面が、それから突出する触針部(86c)を有し、該第2の表面が、面取りしたレンズ縁部を受けるように構成された溝部(86d)を有することを特徴とする請求項1のトレース装置。
  13. 前記第2の表面(86b)が更に、レンズパターン縁部(68)と接触するように構成され、前記第2の表面が更に、該レンズパターン縁部と係合するように構成された肩部(86e)を有する、ことを特徴とする請求項12トレース装置。
  14. 前記第2の表面が更に、前記溝部(86d)と前記肩部(86e)との間に位置する遷移部(86f)を有し、該遷移部は、前記溝部が前記面取りしたレンズ縁部(66)と位置合わせされるとき又は前記肩部が前記レンズパターン縁部(68)と接触するときに、前記面取りしたレンズ縁部又は前記レンズパターン縁部がその上で滑動できるような支承表面を提供することを特徴とする請求項13トレース装置。
  15. 前記遷移部(86f)が鞍形の形状を有し、前記第2の表面(86b)が凸部(86g)を有し、前記溝部(86d)が該凸部の頂部に位置することを特徴とする請求項14トレース装置。
  16. 前記トレース装置(10)が更に、前記眼鏡フレーム(30)を保持するように構成されたクランプ(28)を有することを特徴とする請求項トレース装置。
  17. 前記クランプ(28)が、対向するクランプアーム(32a,32b)であって、該クランプアームのうちの一方のクランプアーム(32a)の第1の方向での動きが該クランプアームのうちの他方のクランプアーム(32b)の、対応する反対方向での動きを生じさせるように相互に連結されたクランプアーム(32a,32b)を有し、対向する該クランプアームの動きが前記回転軸に対してほぼ対称であることを特徴とする請求項16トレース装置。
  18. 前記クランプアーム(32a,32b)が、相互に相手の方へ軸支状に片寄せられることを特徴とする請求項17トレース装置。
  19. 前記クランプアーム(32a,32b)のうちの少なくとも1つが、各レンズマウント(11)のトレース操作のために前記眼鏡フレーム(30)が前記クランプ内に適切に位置したときに前記眼鏡フレームの鼻部分と係合して保持するように構成されたフレームセンタリングデバイス(42)を有することを特徴とする請求項17トレース装置。
  20. 前記フレームセンタリングデバイス(42)を前記鼻部分内へ押し込むために、前記フレームセンタリングデバイスがばね負荷されることを特徴とする請求項19トレース装置。
  21. 該クランプアーム(32a,32b)の各々が、前記眼鏡フレーム(30)を受け入れるための切欠き部(48)付きの少なくとも1つの眼鏡フレーム支持部(46)を有し、少なくとも1つの眼鏡フレーム支持部の各々が、前記眼鏡フレームを該切欠き部内に置くことによって前記対物係合器(84)による係合のための前記レンズマウント(11)の位置合わせができるように位置することを特徴とする請求項17トレース装置。
  22. 前記クランプ(28)が、垂直方位から0度と45度との間の予め定められた角度で、前記トレース対象物を保持するように構成されていることを特徴とする請求項16又は17トレース装置。
  23. 前記クランプアーム(32a,32b)が前記眼鏡フレームと係合するときに前記クランプアームがどれほど離れているかに無関係に、前記クランプアームが、垂直方位から0度と45度との間の予め定められた角度で、前記眼鏡フレームを保持するように構成されることを特徴とする請求項17トレース装置。
  24. 前記トレース装置(10)が更に、少なくとも1つの側壁(26)を有し、前記クランプアーム(32a,32b)の各々が、該少なくとも1つの側壁に軸支状に連結され、前記クランプアームの各々が、前記クランプアームの各々が該少なくとも1つの側壁に対してピボット転動するときに回転する歯車に連結され、該歯車が、前記クランプアームのうちの一方のクランプアームの第1の方向でのピボット転動が前記クランプアームのうちの他方のクランプアームの、対応する反対方向でのピボット転動を生じさせるように噛み合わされ、それにより前記クランプアームが前記クランプアームの間に位置する対称面からほぼ等距離にあることを特徴とする請求項17トレース装置。
  25. 前記トレース装置(10)が更に、前記レンズ(61a)又は前記レンズパターン(61b)のためのホルダ(60)を有し
    該ホルダ(60)が、前記レンズマウントではなく前記レンズ又は前記レンズパターンがトレース対象物であるときに該クランプアームのうちのそれぞれのクランプアームと着脱自在に係合するように構成された脚部(62)と、前記レンズ又は前記レンズパターンのための支持部であって、該脚部の間に設置され、前記レンズの面取りした縁部(66)又は前記レンズパターンの縁部(68)への前記対物係合器(84)によるアクセスを妨げることなく該脚部の間に前記レンズ又は前記レンズパターンを支持するように構成された支持部(64)とを有する、ことを特徴とする請求項17トレース装置。
  26. 前記脚部(62)のうちの少なくとも1つが、前記レンズ(61a)のための又は前記レンズパターン(61b)のための前記支持部(64)が前記対物係合器(84)の移動の範囲のほぼ中心に位置するように位置合わせされ、前記脚部(62)が前記クランプアームのそれぞれと係合するときに該少なくとも1つの眼鏡フレーム支持部(46)の1つを受け入れる凹部(74)を有することを特徴とする請求項25トレース装置。
  27. 眼鏡フレームのレンズマウントをトレースする方法であって、眼鏡フレームをほぼ垂直方位に固定するステップ、対物係合器を該眼鏡フレームの方へ伸ばし、それにより該対物係合器の一端部を該眼鏡フレームの第1のレンズマウントの斜面溝部内に座置させるステップ該レンズマウントの形状がハイ・ラップを有する場合でも該対物係合器が該レンズマウントの輪郭に接した状態を維持するような仕方で該対物係合器を該斜面溝部に沿って回転軸(R)のまわりに回転的に移動させて該斜面溝部の輪郭についての情報を収集するステップ、該収集された情報から該斜面溝部の輪郭を判定するステップとを有し、
    前記レンズマウントの斜面溝部の輪郭についての情報を収集するステップでは、
    前記対物係合器の前記回転軸(R)のまわりの回転方位、前記対物係合器が伸縮させられる並進移動運動、又は、前記対物係合器が前記回転軸(R)に向かう方向又は該回転軸(R)から離れる方向へ転動軸(P)まわりに転動させられるピボット転動がモニタされることを特徴とする眼鏡フレームのレンズマウントのトレース方法
  28. 前記眼鏡フレームのレンズマウントのトレース方法が更に、前記対物係合器を回転軸に対して或る角度に維持するステップを有することを特徴とする請求項27眼鏡フレームのレンズマウントのトレース方法
  29. 前記眼鏡フレームのレンズマウントのトレース方法が更に、前記第1のレンズマウントの斜面溝部の輪郭についての情報が収集された後に前記対物係合器を横方向にシフトし、それにより、該眼鏡フレームの第2のレンズマウントの斜面溝部の輪郭トレースするステップを有することを特徴とする請求項27眼鏡フレームのレンズマウントのトレース方法
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