JP2526584Y2 - フレーム形状測定装置 - Google Patents

フレーム形状測定装置

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JP2526584Y2
JP2526584Y2 JP1991107004U JP10700491U JP2526584Y2 JP 2526584 Y2 JP2526584 Y2 JP 2526584Y2 JP 1991107004 U JP1991107004 U JP 1991107004U JP 10700491 U JP10700491 U JP 10700491U JP 2526584 Y2 JP2526584 Y2 JP 2526584Y2
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lens frame
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は眼鏡フレームのレンズ枠
に沿ってフレーム形状を測定するフレーム形状測定装置
に関し、特に眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平に固定
した状態で、そのレンズ枠に沿ってスタイラスを移動さ
せて眼鏡フレームのフレーム形状を測定するフレーム形
状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から眼鏡レンズを研削してフレーム
に嵌め込むために、眼鏡フレームの形状を測定するフレ
ーム形状測定装置が利用されている。このフレーム形状
測定装置は、眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平に固定
した状態で、そのレンズ枠に沿ってスタイラスを移動さ
せて眼鏡フレームのフレーム形状を測定している。した
がって、この種の測定装置はスタイラスによってフレー
ム形状を測定する測定機構と、測定される眼鏡フレーム
を保持する保持機構とから構成される。
【0003】眼鏡フレームの保持機構の従来例として、
例えば特開平3−135710号公報に開示された玉習
機に使用されている眼鏡フレームのレンズ枠形状測定装
置がある。図6は、従来のフレーム形状測定装置の一部
分のみを示す正面図、図7はその眼鏡フレームの保持機
構を示す側面断面図である。眼鏡フレーム10は、レン
ズ枠11が可動支持レール200の一対の保持ロッド2
21(左右のレンズ枠に対応するもののうち、ここでは
一方のみを図示する。)と、可動支持レール300の保
持ロッド331の上面に載置される。次に、モータ40
0を駆動して可動支持レール200,300を互いに接
近させ、レンズ枠11のリムの上下を可動支持レール2
00,300のそれぞれの内側面に当てて、眼鏡フレー
ム10を位置決めする。次に、モータ240,340を
駆動して、保持ロッド221,331の上からロッド2
22,332を下降させる。このロッド222,332
がレンズ枠11に当接することで、保持ロッド221,
331と共働して,眼鏡フレーム10がレンズ枠11を
ほぼ水平に固定した状態で保持され、計測部500のス
タイラス501によってフレーム形状が測定できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】こうした従来の眼鏡フ
レームの保持機構では、保持ロッド331,332のよ
うに上下方向からレンズ枠11を挟持する挟持手段を、
眼鏡フレーム10のデータムライン方向に移動すること
ができなかった。ここでデータムラインとは、眼鏡フレ
ーム10の左右方向の水平線を示す基準線であって、こ
のデータムラインは一般に眼鏡フレーム10の大きさを
示すひとつの基準線として使用される。ところが、眼鏡
フレーム10にはその外観を飾る装飾品、例えばダイヤ
モンド等が取り付けられている場合がある。その種の眼
鏡フレーム10のフレーム形状を測定する際に、挟持手
段をデータムライン方向で移動することができないと、
保持ロッド332などがこうした装飾品と接触する。そ
こで、フレーム形状測定装置は測定に際して装飾品に傷
が付いたり、眼鏡フレーム10から脱落したりしないよ
うに、特別な配慮を必要とする。
【0005】しかも、挟持手段が眼鏡フレーム10をし
っかりと挟持し得ないものであれば、スタイラスによる
計測に際して眼鏡フレーム10が傾くなどの事故が生じ
て、正確な計測が妨げられるという問題点があった。
【0006】本考案はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、眼鏡フレームに装飾品を有している場合に
も、眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平に、且つ、しっ
かりと挟持して固定し、適正な保持状態で眼鏡フレーム
のレンズ枠に沿ってフレーム形状を測定するフレーム形
状測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案では上記課題を解
決するために、基台上に眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ
水平に固定した状態で、前記レンズ枠に沿ってスタイラ
スを移動させてフレーム形状を測定するフレーム形状測
定装置において、前記基台上で上下方向から前記レンズ
枠を挟持する挟持手段と、前記挟持手段を前記レンズ枠
について決定された挟持位置まで前記基台上で眼鏡フレ
ームの基準線方向にスライドさせるスライド手段と、を
有することを特徴とするフレーム形状測定装置が提供さ
れる。
【0008】
【作用】挟持手段は、眼鏡フレームのレンズ枠を上下方
向から挟持する。しかもこの挟持手段は、スライド手段
によってレンズ枠について決定された挟持位置まで基台
上で眼鏡フレームの基準線(データムライン)方向にス
ライドしてから、レンズ枠を挟持する。このために、眼
鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平に固定した状態に保持
できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本実施例のフレーム形状測定装置の主要
部分を背後から見た斜視図である。図2は、挟持機構を
眼鏡フレームのデータムライン方向にスライドさせる機
構を示す分解斜視図である。図3は、図1の測定装置の
平面図であり、装置後部における構成の一部は省略して
示している。
【0010】本発明の特徴は、基台20の上に構成され
た眼鏡フレーム10の挟持機構がスライドベース板22
の上で左右方向にスライドして、挟持位置を自由に調整
できる点にある。したがって、ここでは図3も参照しな
がら、保持機構の概略構成について説明する。なお、図
3に示す基台20の手前側(眼鏡フレーム10の下側)
を装置の正面として、このフレーム形状測定装置を正面
から見たときの右手側、左手側を以下ではそれぞれ装置
の右、左と呼ぶ。また、レンズ枠11a,11bに沿っ
て移動するスタイラス、及びその動作を制御するレンズ
枠形状の測定機構は、ここには図示されていない。これ
らスタイラスと測定機構は、基台20に形成された測定
用の透孔20hの下に設けられ、所定位置に動かないよ
うに保持された眼鏡フレームのレンズ枠形状を測定す
る。この測定機構は、例えば『眼鏡レンズ枠形状測定装
置』の発明を開示した特開平1−305308号公報な
どから明らかなように、従来から公知の技術事項である
から、これらについての詳細な説明は省略する。
【0011】測定装置の基台20は四角形状をなしてい
る。図1では、基台20上で後ろ寄りの右側が示されて
いるが、ここに、図のY軸方向を向いて配置されたガイ
ドレール21aが固定され、同様に基台20上で、装置
後ろ寄りの左側にも図示しないガイドレールが、ガイド
レール21aと平行に固定されている。図3に示すよう
に、基台20上で装置前寄りの右側、左側には、それぞ
れガイドレール21c,21dが互いに平行に固定され
ている。
【0012】スライドベース板22は、装置後ろ側の一
対のガイドレール21a,21b(21bは図示せ
ず。)とそれぞれ係合するガイドローラをその下面に有
するものであって、このスライドベース板22が基台2
0の上でY軸方向に所定の距離だけスライド可能に設け
られている。また、基台20の前後部の右隅には、起立
片23a,23bがねじ止めされていて、これら起立片
23a,23bには、それぞれプーリ24a、プーリ2
4bが軸着されている。このプーリ24aとプーリ24
bとの間には、Y軸ワイヤ25が張架され、スライドベ
ース板22は、その右側面部に設けたL字形の補助板2
5aによってY軸ワイヤ25と連結されている。なお、
スライドベース板22の左側面部は、同様の補助板25
bによって、後述する定荷重ばねに連結されている。
【0013】スライドベース板22の上には、更に図1
のX軸方向を向いて配置されたガイドレール26a,2
6bが同一直線上に固定されている。また、図2に示す
ように、これらガイドレール26a,26bに嵌合自在
の脚部27a,27bを下面に有する移動ステージ28
a,28bが、ガイドレール26a,26bに沿ってス
ライド可能に設けられている。これら移動ステージ28
a,28bには、後述する挟持機構が載せられており、
眼鏡フレーム10の左右レンズ枠11a,11bを、そ
れぞれ眼鏡フレーム10の上部(頭部側)で挟持する。
スライドベース板22の上面にはプーリ22a,22b
が回転自在に設けられており、これらプーリ22a,2
2bの間にX軸ワイヤ29が張架されている。このX軸
ワイヤ29は、移動ステージ28a,28bと各補助板
29a,29bによってそれぞれ連結されている。この
X軸ワイヤ29によって眼鏡フレームの中央から左右に
均等な挟持位置となるように、移動ステージ28a,2
8bの移動量が規制されている。
【0014】移動ステージ28aに載せられている挟持
機構は、ギヤ機構を支持する起立片30aの前面にL字
形の当接部材31aが固着され、更に一対の平行ロッド
32a,33aを備えている。同様に、移動ステージ2
8bに載せられている挟持機構も、L字形の当接部材3
1bと一対の平行ロッド32b,33bを備えている。
ギヤ機構はそれを構成する4枚のギヤ34a〜37a
が、起立片30aの反対側でブラケット39aに取り付
けられているモータ38aによって回転駆動される。ま
た、一対の平行ロッド32a,33aは、上下方向から
互いに接近するように駆動され、レンズ枠11aを所定
のZ軸方向の高さで挟持する。同様に構成される移動ス
テージ28b上の挟持機構も、一対の平行ロッド32
b,33bによって眼鏡フレーム10のレンズ枠11b
を同じ高さで保持する。
【0015】当接板40は、基台20上のスライドベー
ス板22と対向する位置に、Y軸方向に所定の距離だけ
スライド可能に設けられている。この当接板40は、眼
鏡フレーム10のレンズ枠11の下部と当接することに
よって当接部材31a,31bと共働して眼鏡フレーム
10を保持する。円筒状の位置決め部材41a,41b
は眼鏡フレーム10を左右方向から位置決めするもので
あって、当接板40の基台20に近い左右下端部分で、
X軸方向に長い開口部42a,42bから突き出た状態
で、この当接板40に近接して配置されている。当接板
40には、開口部42a,42bよりやや中央寄りの位
置に、上下方向に長い開口部43a,43bが形成され
ている。これら開口部43a,43bには後述するそれ
ぞれ4本の平行ロッドが突き出た状態で設けられてい
る。
【0016】当接板40は、後述する図4に明瞭に示さ
れているように、装置正面のスライドベース板44と背
面側で一体に結合している。このスライドベース板44
は、ガイドレール21c,21d上をY軸方向に所定の
距離だけ基台20の上でY軸方向にスライドする。また
スライドベース板44には、前面側板45が設けられて
いる。スライドベース板44は、スライドベース板22
の補助板25aと同様に、右側面部に設けたL字形の補
助板25cによって、Y軸ワイヤ25に連結されてい
る。ただし、補助板25aがY軸ワイヤ25の下側でY
軸ワイヤ25にねじ止めされているのに対して、補助板
25cには、プーリ24a,24bに張架されたY軸ワ
イヤ25の両方の端部がねじ止めされている。これによ
って、スライドベース板22が手前側にスライドする
と、それと同じ距離だけスライドベース板44は後退し
て、両者は同時に眼鏡フレーム10に対して接近し、あ
るいは同時に眼鏡フレーム10から離れる。
【0017】定荷重ばね46は、その先端部分がスライ
ドベース板22の左端部の補助板25bとねじ止めされ
て、両者が連結されている。この定荷重ばね46は、装
置前方のブッシング47に巻き取られて、スライドベー
ス板22を手前側に引き出すように作用する。また、ス
ライドベース板44の左端部には、L字形のアーム48
が固着され、基台20上には、ストッパ部材49が固定
されている。アーム48はその先端部分がストッパ部材
49と突き当たることによって、スライドベース板22
及びスライドベース板44の移動量を同時に規制してい
る。
【0018】図4は、フレーム形状測定装置の左側の挟
持機構を正面右側上方から見た斜視図である。ここで
は、眼鏡フレーム10の下側から左側レンズ枠11bを
挟持する挟持機構50bの構成、および当接板40との
位置関係の詳細を説明する。なお、装置右側にも眼鏡フ
レーム10の右側レンズ枠を挟持する挟持機構が上部ス
テージ50の上に同様に構成されている。
【0019】上部ステージ50は、スライドベース板4
4の上に平行に、スライドベース板44から相対的に独
立して、2本のガイドシャフト51a,51bに沿って
移動可能に構成されている。すなわち図3から理解され
るように、上部ステージ50の前後方向の長さは、スラ
イドベース板44に比較して短い。このために、上部ス
テージ50は当接板40と前面側板45の間で前後方向
に多少移動でき、この上部ステージ50の上に設けられ
た挟持機構50bが、スライドベース板44と同じY軸
方向にスライドすることになる。
【0020】2本のガイドシャフト51a,51bは、
スライドベース板44の前面側板45と、当接板40の
内側の補助板52との間に掛け渡されている。上部ステ
ージ50はその上面に、回転自在の3個のガイドローラ
53a,53b,53cを備えている。このうちガイド
ローラ53aは一方のガイドシャフト51aに接触し、
2個のガイドローラ53b,53cは他方のガイドシャ
フト51bに接触している。これにより、両側から3個
のガイドローラ53a,53b,53cがガイドシャフ
ト51a,51bによって挟まれた状態で、上部ステー
ジ50はスライドベース板44の上方で保持される。さ
らに、上部ステージ50上に固定された起立片54と補
助板52側の掛止片55の間に掛け渡されたばね56に
より、上部ステージ50は当接板40の方向に付勢され
ている。
【0021】図5は、図4のA−A線に沿って示す断面
図である。当接板40は基台20上で、ここに図示され
ていないガイドレールによって図の左右方向にスライド
し、更に挟持機構50a,50bを載せた上部ステージ
50は、当接板40に対してガイドシャフト51a,5
1bによってスライド自在に連結される。ここで、当接
板40は、スライドベース板44とともに定荷重ばね4
6の作用により基台20の上を、図の右方向に所定の荷
重で押圧され、眼鏡フレームと当接する。さらに、上部
ステージ50はスライドベース板44の上で、ばね56
によって図の右方向に押圧される。このとき、ばね56
は定荷重ばね46の弾発力を越えない大きさのものが選
択されている。定荷重ばね46の復元力がバネ56の復
元力よりも強ければ、当接板40と相対的に独立して挟
持機構50a,50bが眼鏡フレームと当接したとき、
当接板40が眼鏡フレーム10のレンズ枠11a,11
bに確実に当接する。これによって眼鏡フレームは傾く
ことなしに確実に保持される。そして、当接板40に形
成された開口部43a,43bから、次に説明する挟持
手段がレンズ枠11a,11bとそれぞれ所定の位置で
当接する。
【0022】次に、挟持機構50bについて図4に基づ
いて説明する。モータ57bは挟持機構50bの駆動源
であって、ブラケット58bに取り付けられている。こ
のブラケット58bは、上部ステージ50に垂直に固定
された起立片59bにねじ止めされている。挟持手段6
0bは、レンズ枠11bの下部のリムを上下から挟持す
るために、上下それぞれ2本の平行ロッド61,62,
63,64を備えている。そして上側の平行ロッド6
1,62は長尺部材65の先端部分に、下側の平行ロッ
ド63,64は長尺部材66の先端部分に、それぞれ水
平に取り付けられている。
【0023】一対の長尺部材65,66は、その前後の
端部が、それぞれギヤ67,68及びギヤ69,70に
よって回動自在に軸支されている。4個のギヤ67〜7
0はいずれも歯数とピッチがそれぞれ等しく形成され、
かつ、ギヤ67,68はそれぞれ直接に駆動ギヤ71と
歯合し、ギヤ68とギヤ70、ギヤ67とギヤ69がそ
れぞれ歯合している。このように、挟持手段60bを構
成する4枚のギヤ67〜70は、ブラケット58bと反
対側に起立片59bに取り付けられ、いずれもモータ5
7bにより回転する駆動ギヤ71の回転方向に応じて、
正逆いずれの方向にも回転される。
【0024】当接棒72bは、当接板40の開口部43
bから突き出たアーム73bによって、平行ロッド61
と62との間に垂直に保持されている。この当接棒72
bを保持するアーム73bは、上部ステージ50に固定
された起立片74bにねじ止めされている。この起立片
74bが固定される位置は、挟持手段60bに設定され
る挟持位置に応じて定められる。
【0025】上部ステージ50の左右の端面には、掛止
片75a,75bが取り付けられており、これら掛止片
75a,75bにそれぞれ位置決め部材41a,41b
をそれぞれ内側に付勢するばね76a,76bが接続さ
れている。ばね76a,76bの他端は、スライドベー
ス板44と上部ステージ50との間で、回動自在に軸支
された回動片77a,77bの一端に接続されている。
回動片77a,77bは、それぞれプーリ78a,78
bにねじ止めされ、これらプーリ78a,78bの間に
はワイヤ79が交差して張架されている。したがって、
位置決め部材41a,41bが開閉してそれぞれレンズ
枠11a,11bに当接した場合に、ばね76a,76
bの付勢する力が不均衡であっても、眼鏡フレーム10
の形状にかかわらずその中心を左右方向で常に装置中央
と一致させて位置決めすることができる。
【0026】ここで、モータ57bによって駆動ギヤ7
1が回転されると、一対の長尺部材65,66が互いに
平行状態のまま円弧状の軌道に拘束された状態で駆動さ
れる。そして、これら長尺部材65,66が互いに接近
する方向に移動するときレンズ枠11bは平行ロッド6
1,62,63,64によって挟持され、眼鏡フレーム
10が所定のZ軸方向の高さで保持される。この場合
に、上部ステージ50は当接棒72a,72bがレンズ
枠11a,11bとそれぞれ当接することによって受け
る力とばね56の弾発力とが均衡する位置で位置決めさ
れる。
【0027】なお、図3に示すように、上部ステージ5
0の右側にも、図4に示されている挟持機構50bと同
様構成の挟持機構50aが設けられている。そして、各
挟持機構50a,50bはそれぞれ4本の平行ロッド6
1,62,63,64によって構成される挟持手段60
a,60bを有している。当接板40によって保持した
状態で、レンズ枠が挟持されていないと、レンズ枠に沿
ってスタイラスを転動させた場合に眼鏡フレームは傾
く。そのため、ここでは種々のレンズ枠形状に対応すべ
くそれぞれ4本の平行ロッドによって確実に挟持するよ
うにしている。
【0028】また、レンズ枠の形状が種々に異なる眼鏡
フレームであっても、レンズ枠の上方の形状は一般に大
きく変わらないから、下側の挟持機構50a,50bだ
けを4本にしてある。
【0029】図3及び図4に示すように、挟持手段60
a,60bは当接棒72a,72bを支持する起立片7
4a,74bと同じく上部ステージ50に固定されてい
るから、これら当接棒72a,72bが眼鏡フレームの
レンズ枠形状に応じて前後するとき、同期して挟持手段
60a,60bもレンズ枠の上下方向に移動する。した
がって、当接棒72a,72bが当接するレンズ枠から
4本の平行ロッド61,62,63,64の先端部分ま
での長さは、レンズ枠の形状にかかわらず常に所定の長
さに設定され、挟持位置でのレンズ枠のリムの厚さが異
なっても挟持したときに保持棒が突出しない。
【0030】次に、上述した構成のフレーム形状測定装
置に眼鏡フレーム10をセットして測定を行うまでの手
順を説明する。当接板40は眼鏡フレーム10がセット
される以前には、定荷重ばね46の作用で当接部材31
a,31bの先端と基台20の中央部分で当接してい
る。この当接板40を装置正面(Y)方向に引くと、同
時に移動ステージ28a,28bを載せたスライドベー
ス板22は、当接板40から離反する方向に移動する。
挟持機構50a,50bは上部ステージ50の上でスラ
イドベース板44とは連動してスライドして、平行ロッ
ド63,64がそれぞれ当接板40の開口部43a,4
3bから突き出した状態になる。
【0031】そこで、眼鏡フレーム10を挟持機構50
a,50bの各平行ロッド63,64に載せるととも
に、その当接棒72a,72bに接触させる。更に、移
動ステージ28a,28bをスライドさせ、その間隔を
調整して眼鏡フレーム10の上部のレンズ枠の挟持位置
を決定する。このようにして4つの挟持手段を位置決め
した上で、眼鏡フレーム10を平行ロッド32a,32
b及び平行ロッド63,64の上にセットすると、眼鏡
フレーム10の左右方向から位置決め部材41a,41
bがばね76a,76bによって付勢される。これら位
置決め部材41a,41bは、眼鏡フレーム10の左右
方向から当接して、当接板40の中心線より同距離で眼
鏡フレーム10が当接板40と当接するように位置決め
する。このために、その後当接板40から手を離すと、
眼鏡フレーム10の中心が測定装置の中心線上と一致
し、レンズ枠11a,11bの幾何学中心の決定が容易
に行える。また、レンズ枠11a,11bの上部で装飾
品を部分的に有している眼鏡フレームに対しては、移動
ステージ28a,28bを所定の位置までスライドさせ
ることによって、挟持したときに平行ロッド32a,3
2bなどによって傷付けるおそれがなくなる。
【0032】また、当接棒72a,72bが当接するレ
ンズ枠から4本の平行ロッド61,62,63,64の
先端部分までの長さを適切に定めれば、レンズ枠のリム
厚が異なった眼鏡フレームを所定位置に載置する作業が
容易で、かつ挟持された状態で平行ロッド61〜64は
レンズ枠の内側に突出しない。当接板40から手を離す
と、挟持機構50a,50bの復元力よりも当接板40
の復元力の方が強いので、当接部材31a,31bと当
接板40が接近して眼鏡フレーム10を支持する。
【0033】ここで、当接板40はレンズ枠の形状にか
かわらずその最下点で接触し、当接棒72a,72b
は、レンズ枠形状に応じて当接板40から突き出た状態
でレンズ枠11a,11bに当接する。その後に、モー
タ38a,38b,57a,57bを駆動して、挟持手
段によってレンズ枠が挟持され、さらに所定の微調整を
行い、スタイラスによる測定が開始される。
【0034】本考案のフレーム形状測定装置では、当接
板40とは相対的に独立して挟持手段60a,60bが
スライドするから、種々のレンズ枠形状に対しても、レ
ンズ枠に当接棒72a,72bを突き当てて挟持位置が
決まり、しかも、平行ロッド61〜64をレンズ枠の内
側に突出させないで挟持することができる。したがっ
て、レンズ枠形状をスタイラスを用いて測定する際も挟
持手段60a,60bはスタイラスと接触せず、精度良
い測定が可能になる。
【0035】なお、眼鏡フレームの上下方向でレンズ枠
を挟持する挟持機構が、いずれも同じ大きさのギヤの組
み合わせにより同様に構成されていれば、それを駆動す
るモータの回転量とギヤの大きさから、挟持されたレン
ズ枠の高さ位置を知ることができ、さらに挟持している
レンズ枠のリム厚も知ることができる。この場合に、挟
持手段60a,60bを独立して動かす方向は、当接板
40と同じY軸方向のみに制限される。これによって、
レンズ枠のZ軸方向の位置を特定でき、スタイラスの測
定基準位置を挟持手段60a,60bが眼鏡フレームの
レンズ枠を挟持する位置と一致させておけば、スタイラ
スを機構上も複雑化せず自動的にレンズ枠の内周溝と接
触させることができる。
【0036】上記の説明では、眼鏡フレームの上側を挟
持する挟持機構のみを、データムライン方向にスライド
させる実施例を示している。これは、通常のレンズ枠は
装飾品をその上部に有する場合が多いからである。しか
し、眼鏡フレームの下側を挟持する挟持機構も同様にス
ライドさせる構成としても良い。また、眼鏡フレームの
下側で各レンズ枠を挟持するために4本のロッドを使用
するようにしたが、眼鏡フレームの上下ともに2本の平
行ロッドで挟持する構成としても良い。また、平行ロッ
ドの断面形状を円形にしてレンズ枠との接触面積を広げ
るようにしているが、矩形であっても良い。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように本考案では、眼鏡フ
レームに装飾品を有している場合にも、眼鏡フレームの
レンズ枠をほぼ水平に、しっかりと挟持して固定し、適
正な保持状態で眼鏡フレームのレンズ枠に沿ってフレー
ム形状を測定するフレーム形状測定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーム形状測定装置の主要部分を背後から見
た斜視図である。
【図2】挟持機構を眼鏡フレームのデータムライン方向
にスライドさせる機構を示す分解斜視図である。
【図3】フレーム形状測定装置の全体構成を示す平面図
である。
【図4】一つの挟持機構を正面斜め上方から見た斜視図
である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面を示す断面図であ
る。
【図6】従来のフレーム形状測定装置の一部分のみを示
す正面図である。
【図7】従来のフレーム形状測定装置に使用される眼鏡
フレームの保持機構を示す側面断面図である。
【符号の説明】
10 眼鏡フレーム 11 レンズ枠 20 基台 22 スライドベース板 28a,28b 移動ステージ 40 当接板 46 定荷重ばね 50 上部ステージ 50a,50b 挟持機構 60a,60b 挟持手段 72a,72b 当接棒

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ
    水平に固定した状態で、前記レンズ枠に沿ってスタイラ
    スを移動させてフレーム形状を測定するフレーム形状測
    定装置において、 前記基台上で上下方向から前記レンズ枠を挟持する挟持
    手段と、 前記挟持手段を前記レンズ枠について決定された挟持位
    置まで前記基台上で眼鏡フレームの基準線方向にスライ
    ドさせるスライド手段と、 を有することを特徴とするフレーム形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記挟持手段は前記眼鏡フレームの左右
    のレンズ枠に対応してそれぞれ設けられていて、前記ス
    ライド手段は、各挟持手段を眼鏡フレームの中央部から
    左右等距離の位置に決定する移動量調整機構を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載のフレーム形状測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記挟持手段を前記眼鏡フレームの基準
    線の両側にそれぞれ設けて、前記スライド手段は、前記
    眼鏡フレームのレンズ枠の上部を挟持する挟持手段のみ
    をスライドさせ、更に、前記眼鏡フレームに対して前記
    各挟持手段を前記眼鏡フレームの基準線に直交する方向
    から離反及び接近させるスライド機構を備えていること
    を特徴とする請求項1記載のフレーム形状測定装置。
JP1991107004U 1991-12-25 1991-12-25 フレーム形状測定装置 Expired - Lifetime JP2526584Y2 (ja)

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