JP2512940Y2 - フレ―ム形状測定装置 - Google Patents

フレ―ム形状測定装置

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JP2512940Y2
JP2512940Y2 JP9345791U JP9345791U JP2512940Y2 JP 2512940 Y2 JP2512940 Y2 JP 2512940Y2 JP 9345791 U JP9345791 U JP 9345791U JP 9345791 U JP9345791 U JP 9345791U JP 2512940 Y2 JP2512940 Y2 JP 2512940Y2
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lens
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豊治 和田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は眼鏡フレームのレンズ枠
に沿ってフレーム形状を測定するフレーム形状測定装置
に関し、特に眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平に固定
した状態で、そのレンズ枠に沿ってスタイラスを移動さ
せて眼鏡フレームのフレーム形状を測定するフレーム形
状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から眼鏡レンズを研削してフレーム
に嵌め込むために、眼鏡フレームの形状を測定するフレ
ーム形状測定装置が利用されている。このフレーム形状
測定装置は、眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ水平に固定
した状態で、そのレンズ枠に沿ってスタイラスを移動さ
せて眼鏡フレームのフレーム形状を測定している。した
がって、この種の測定装置はスタイラスによってフレー
ム形状を測定する測定機構と、測定される眼鏡フレーム
を保持する保持機構とから構成される。
【0003】眼鏡フレームの保持機構の従来例として、
例えば特開平3−135711号公報に開示された玉習
機に使用されている眼鏡フレームのレンズ枠形状測定装
置がある。図7は、従来のフレーム形状測定装置に使用
される眼鏡フレームの保持機構を示す側面断面図であ
る。眼鏡フレーム10は、レンズ枠11が可動支持レー
ル200の一対の保持ロッド221(左右のレンズ枠に
対応するもののうち、ここでは一方のみを図示する。)
と、可動支持レール300の保持ロッド331の上面に
載置される。次に、モータ400を駆動して可動支持レ
ール200,300を互いに接近させ、レンズ枠11の
リムの上下を可動支持レール200,300のそれぞれ
の内側面に当てて、眼鏡フレーム10を位置決めする。
次に、モータ240,340を駆動して、保持ロッド2
21,331の上からロッド222,332を下降させ
る。このロッド222,332がレンズ枠11に当接す
ることで、保持ロッド221,331と共働して,眼鏡
フレーム10がレンズ枠11をほぼ水平に固定した状態
で保持される。
【0004】ところで、レンズが枠入れされる眼鏡フレ
ーム10には、レンズ枠11内周に通常ヤゲン溝と称す
るV溝が設けられている。そこで、眼鏡レンズはレンズ
研削装置により眼鏡フレーム10のレンズ枠形状に基づ
き、まず荒加工され、そのあとにヤゲン砥石によりヤゲ
ン加工される。JIS(日本工業規格)によればこのヤ
ゲン加工では、眼鏡レンズの外周端面に120°の角度
で山型をなすヤゲンを形成することとされている。レン
ズ製造業者により、ヤゲン角度が異なってしまう不都合
をなくすためである。
【0005】そこで、一般にはレンズ枠形状を測定する
ためのスタイラスのフィーラーには、同じ120°の傾
斜角の山が形成される。すなわち、フレーム形状測定装
置で測定される眼鏡フレーム10には、必ずしも同じ1
20°のヤゲン溝が設けられているとは限らない。その
ためにレンズ枠11のリム溝のヤゲン底にスタイラスの
先端部分を当接させて形状データを測定すると、リム溝
のヤゲン角度が砥石のヤゲン角度より小さい場合に、そ
の測定データに基づいて加工されたレンズでは大きすぎ
て、枠入れできなくなる。このような理由から、位置決
めされた眼鏡フレーム10をならうスタイラスのフィー
ラーは、ヤゲン砥石の傾斜角とほぼ等しい傾斜角をなし
て形成されることが好ましい。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、例えば図5に
示すように眼鏡フレーム10のレンズ枠形状が異なれ
ば、レンズ枠11のリムをその上下方向から可動支持レ
ール200,300のそれぞれの内側面に突き当てただ
けで眼鏡フレーム10を位置決めしても、正しく挟持す
ることができない。眼鏡フレーム10を当接板40に突
き当てた後で、眼鏡フレーム10の中央部分(C)から
左右にそれぞれDだけ離れた位置でレンズ枠を挟持しよ
うとすれば、当接板40からの距離はレンズ枠形状に応
じてそれぞれD1 ,D2 のように変化する。ところが、
保持ロッド221,331とロッド222,332でレ
ンズ枠11を挟持しようとして、そのまま単にロッド2
22,332を下降させただけでは、ロッド222,3
32がレンズ枠11の内側に突出したり、反対にレンズ
枠11に到達せず、挟持できない場合が生じる。
【0007】すなわち、図7に示すように、レンズ枠1
1を挟んでいる保持ロッド221,222が長すぎて、
ロッド222,332がレンズ枠11の内側に突出する
場合には、スタイラスのフィーラーをリムの厚み(ε)
より小さくしないと、スタイラスが保持ロッド221,
222と接触してしまう。そのために、ロッド222,
332で挟んでいる位置ではレンズ枠データが正確に読
み取れない。また、フィーラーの先端をリムの厚み
(ε)に応じて細くすればヤゲン砥石の傾斜角に一致し
なくなって、ヤゲン加工されたレンズのレンズ枠11へ
の枠入れに際して修正加工が必要となる。
【0008】反対に、眼鏡フレーム10のレンズ枠形状
によっては、可動支持レール200,300の内側面と
突き当たる位置が左右方向に変位して、保持ロッド22
1,222からレンズ枠11までの距離は大きくなる。
その結果、保持ロッド221,222がレンズ枠11に
到達しなくなれば、スタイラスによる計測に際して眼鏡
フレーム10が傾くなどの事故が生じて、正確な計測が
妨げられるという問題点があった。
【0009】本考案はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、眼鏡フレームの種類にかかわらず、適正な保
持状態で眼鏡フレームのレンズ枠に沿ってフレーム形状
を測定するフレーム形状測定装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案では上記課題を解
決するために、基台上に眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ
水平に固定した状態で、前記レンズ枠に沿ってスタイラ
スを移動させてフレーム形状を測定するフレーム形状測
定装置において、前記眼鏡フレームのレンズ枠と当接す
る当接手段と、前記当接手段を前記眼鏡フレームに対し
て前記基台上で一方向にスライドさせて、前記レンズ枠
に対して所定の荷重で押圧する弾性体と、前記基台上で
前記当接手段と相対的に独立して、かつ前記当接手段と
同一方向にスライドするとともに、上下方向から前記レ
ンズ枠を挟持する挟持手段と、前記挟持手段と一体にス
ライドして前記レンズ枠に対して前記挟持手段の挟持位
置を調整する位置調整手段と、を有することを特徴とす
るフレーム形状測定装置が提供される。
【0011】
【作用】当接手段は眼鏡フレームのレンズ枠と当接し
て、レンズ枠をほぼ水平に固定した状態に保持する。そ
の場合に、眼鏡フレームのレンズ枠形状に応じて自動的
に眼鏡フレームの挟持手段とレンズ枠までの距離を調整
して、測定の支障にならない位置で眼鏡フレームを確実
に挟持することができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本実施例のフレーム形状測定装置の主要
部分を背後から見た斜視図である。図2は、図1の測定
装置の平面図であり、装置後部における構成の一部は省
略して示している。
【0013】本考案の特徴部分は、基台20の上に構成
された眼鏡フレーム10の保持機構であって、ここでは
図2も参照しながら、保持機構の概略構成について説明
する。なお、図2に示す基台20の手前側(眼鏡フレー
ム10の下側)を装置の正面として、このフレーム形状
測定装置を正面から見たときの右手側、左手側をそれぞ
れ装置の右、左と言う。またレンズ枠11a,11bに
沿って移動するスタイラス、及びその動作を制御するレ
ンズ枠形状の測定機構は、ここには図示されていない。
これらスタイラスと測定機構は、基台20のほぼ中央部
分に形成された測定用の透孔20hの下に設けられ、所
定位置に動かないように保持された眼鏡フレームのレン
ズ枠形状を測定することができる。この測定機構は、例
えば『眼鏡レンズ枠形状測定装置』の発明を開示した特
開平1−305308号公報などから明らかなように、
従来から公知の技術事項であるから、これらについての
詳細な説明は省略する。
【0014】測定装置の基台20は四角形状をなしてい
る。図1では、基台20上で後ろ寄りの右側が示されて
いるが、ここに、図のY軸方向を向いて配置されたガイ
ドレール21aが固定され、同様に基台20上で、装置
後ろ寄りの左側にも図示しないガイドレールが、ガイド
レール21aと平行に固定されている。図2に示すよう
に、基台20上で装置前寄りの右側、左側には、それぞ
れガイドレール21c,21dが互いに平行に固定され
ている。
【0015】スライドベース板22は、装置後ろ側の一
対のガイドレール21a,21b(21bは図示せ
ず。)とそれぞれ係合するローラをその下面に有するも
のであって、このスライドベース板22が基台20の上
でY軸方向に所定の距離だけスライド可能に設けられて
いる。また、基台20の前後部の右隅には、起立片23
a,23bがねじ止めされていて、これら起立片23
a,23bには、それぞれプーリ24a、プーリ24b
が軸着されている。このプーリ24aとプーリ24bと
の間には、Y軸ワイヤ25が張架され、スライドベース
板22は、その右側面部に設けたL字形の補助板26a
によってY軸ワイヤ25と連結されている。なお、スラ
イドベース板22の左側面部は、同様の補助板26bに
よって、後述する定荷重ばねに連結されている。
【0016】スライドベース板22の上には、更に図1
のX軸方向を向いて配置されたガイドレール27a,2
7bが同一直線上に固定されている。移動ステージ28
a,28bは、ガイドレール27a,27bに沿ってス
ライド可能に設けられている。これら移動ステージ28
a,28bには、後述する挟持機構が載せられており、
眼鏡フレーム10の左右レンズ枠11a,11bを、そ
れぞれ眼鏡フレーム10の上部(頭部側)で挟持する。
プーリ29a,29b間に張架されたX軸ワイヤ29
は、移動ステージ28a,28bとそれぞれ連結されて
いる。このX軸ワイヤ29によって眼鏡フレームの中央
から左右に均等な挟持位置となるように、移動ステージ
28a,28bの移動量が規制されている。
【0017】移動ステージ28aに載せられている挟持
機構は、ギヤ機構を支持する起立片30aの前面にL字
形の当接部材31aが固着され、更に一対の平行ロッド
32a,33aを備えている。同様に、移動ステージ2
8bに載せられている挟持機構も、L字形の当接部材3
1bと一対の平行ロッド32b,33bを備えている。
ギヤ機構はそれを構成する4枚のギヤ34a〜37a
が、起立片30aの反対側でブラケット39aに取り付
けられているモータ38aによって回転駆動される。ま
た、一対の平行ロッド32a,33aは、上下方向から
互いに接近するように駆動され、レンズ枠11aを所定
のZ軸方向の高さで挟持する。同様に構成される移動ス
テージ28b上の挟持機構も、一対の平行ロッド32
b,33bによって眼鏡フレーム10のレンズ枠11b
を同じ高さで保持する。
【0018】当接板40は、基台20上のスライドベー
ス板22と対向する位置に、Y軸方向に所定の距離だけ
スライド可能に設けられている。この当接板40は、眼
鏡フレーム10の下部と当接することによって当接部材
31a,31bと共働して眼鏡フレーム10を保持す
る。円筒状の位置決め部材41a,41bは眼鏡フレー
ム10を左右方向から位置決めするものであって、当接
板40の基台20に近い左右下端部分で、X軸方向に長
い開口部42a,42bから突き出た状態で、この当接
板40に近接して配置されている。当接板40には、開
口部42a,42bよりやや中央寄りの位置に、上下方
向に長い開口部43a,43bが形成されている。これ
ら開口部43a,43bには後述するそれぞれ4本の平
行ロッドが突き出た状態で設けられている。
【0019】当接板40は、図2に明瞭に示されている
ように、装置正面のスライドベース板44と背面側で一
体に結合している。このスライドベース板44は、ガイ
ドレール21c,21d上をY軸方向に所定の距離だけ
基台20の上でY軸方向にスライドする。またスライド
ベース板44には、前面側板45が設けられている。ス
ライドベース板44は、スライドベース板22の補助板
26aと同様に、右側面部に設けたL字形の補助板26
cによって、Y軸ワイヤ25に連結されている。ただ
し、補助板26aがY軸ワイヤ25の下側でY軸ワイヤ
25にねじ止めされているのに対して、補助板26cに
は、プーリ24a,24bに張架されたY軸ワイヤ25
の両方の端部がねじ止めされている。これによって、ス
ライドベース板22が手前側にスライドすると、それと
同じ距離だけスライドベース板44は後退して、両者は
同時に眼鏡フレーム10に対して接近し、あるいは同時
に眼鏡フレーム10から離れる。
【0020】定荷重ばね46は、その先端部分がスライ
ドベース板22の左端部の補助板26bとねじ止めされ
て、両者が連結されている。この定荷重ばね46は、装
置前方のブッシング47に巻き取られて、スライドベー
ス板22を手前側に引き出すように作用する。また、ス
ライドベース板44の左端部には、L字形のアーム48
が固着され、基台20上には、ストッパ部材49が固定
されている。アーム48の先端部分がストッパ部材49
と突き当たることによって、スライドベース板22及び
スライドベース板44の移動量が同時に規制されてい
る。
【0021】図3は、フレーム形状測定装置の左側の挟
持機構を正面右側上方から見た斜視図である。ここで
は、眼鏡フレーム10の下側から左側レンズ枠11bを
挟持する挟持機構50bの構成、および当接板40との
位置関係の詳細を説明する。なお、装置右側にも眼鏡フ
レーム10の右側レンズ枠を挟持する挟持機構が上部ス
テージ50の上に同様に構成されている。
【0022】上部ステージ50は、スライドベース板4
4の上に平行に、スライドベース板44から相対的に独
立して、2本のガイドシャフト51a,51bに沿って
移動可能に構成されている。すなわち図2から理解され
るように、上部ステージ50の前後方向の長さは、スラ
イドベース板44に比較して短い。このために、上部ス
テージ50は当接板40と前面側板45の間で前後方向
に多少移動でき、この上部ステージ50の上に設けられ
た挟持機構50bが、スライドベース板44と同じY軸
方向にスライドすることになる。
【0023】2本のガイドシャフト51a,51bは、
スライドベース板44の前面側板45と、当接板40の
内側の補助板52との間に掛け渡されている。上部ステ
ージ50はその上面に、回転自在の3個のガイドローラ
53a,53b,53cを備えている。このうちガイド
ローラ53aは一方のガイドシャフト51aに接触し、
2個のガイドローラ53b,53cは他方のガイドシャ
フト51bに接触している。これにより、両側から3個
のガイドローラ53a,53b,53cがガイドシャフ
ト51a,51bによって挟まれた状態で、上部ステー
ジ50はスライドベース板44の上方で保持される。さ
らに、上部ステージ50上に固定された起立片54と補
助板52側の掛止片55の間に掛け渡されたばね56に
より、上部ステージ50は当接板40の方向に付勢され
ている。
【0024】図4は、図3のIV−IV線に沿って示す断面
図である。当接板40は基台20上で、ここに図示され
ていないガイドレールによって図の左右方向にスライド
し、更に挟持機構50a,50bを載せた上部ステージ
50は、当接板40に対してガイドシャフト51a,5
1bによってスライド自在に連結される。ここで、当接
板40は、スライドベース板44とともに定荷重ばね4
6の作用により基台20の上を、図の右方向に所定の荷
重で押圧され、眼鏡フレームと当接する。さらに、上部
ステージ50はスライドベース板44の上で、ばね56
によって図の右方向に押圧される。このとき、ばね56
は定荷重ばね46の弾発力を越えない大きさのものが選
択されている。定荷重ばね46の復元力がバネ56の復
元力よりも強ければ、当接板40と相対的に独立して挟
持機構50a,50bが眼鏡フレームと当接したとき、
当接板40が眼鏡フレーム10のレンズ枠11a,11
bに確実に当接する。これによって眼鏡フレームは傾く
ことなしに確実に保持される。そして、当接板40に形
成された開口部43a,43bから、次に説明する挟持
手段がレンズ枠11a,11bとそれぞれ所定の位置で
当接する。
【0025】次に、挟持機構50bについて図3に基づ
いて説明する。モータ57bは挟持機構50bの駆動源
であって、ブラケット58bに取り付けられている。こ
のブラケット58bは、上部ステージ50に垂直に固定
された起立片59bにねじ止めされている。挟持手段6
0bは、レンズ枠11bの下部のリムを上下から挟持す
るために、上下それぞれ2本の平行ロッド61,62,
63,64を備えている。そして上側の平行ロッド6
1,62は長尺部材65の先端部分に、下側の平行ロッ
ド63,64は長尺部材66の先端部分に、それぞれ水
平に取り付けられている。
【0026】一対の長尺部材65,66は、その前後の
端部が、それぞれギヤ67,68及びギヤ69,70に
よって回動自在に軸支されている。4個のギヤ67〜7
0はいずれも歯数とピッチがそれぞれ等しく形成され、
かつ、ギヤ67,68はそれぞれ直接に駆動ギヤ71と
歯合し、ギヤ68とギヤ70、ギヤ67とギヤ69がそ
れぞれ歯合している。このように、挟持手段60bを構
成する4枚のギヤ67〜70は、ブラケット58bと反
対側に起立片59bに取り付けられ、いずれもモータ5
7bにより回転する駆動ギヤ71の回転方向に応じて、
正逆いずれの方向にも回転される。
【0027】当接棒72bは、当接板40の開口部43
bから突き出たアーム73bによって、平行ロッド61
と62との間に垂直に保持されている。この当接棒72
bを保持するアーム73bは、上部ステージ50に固定
された起立片74bにねじ止めされている。この起立片
74bが固定される位置は、挟持手段60bに設定され
る挟持位置に応じて定められる。
【0028】上部ステージ50の左右の端面には、掛止
片75a,75bが取り付けられており、これら掛止片
75a,75bにそれぞれ位置決め部材41a,41b
をそれぞれ内側に付勢するばね76a,76bが接続さ
れている。ばね76a,76bの他端は、スライドベー
ス板44と上部ステージ50との間で、回動自在に軸支
された回動片77a,77bの一端に接続されている。
回動片77a,77bは、それぞれプーリ78a,78
bにねじ止めされ、これらプーリ78a,78bの間に
はワイヤ79が交差して張架されている。したがって、
位置決め部材41a,41bが開閉してそれぞれレンズ
枠11a,11bに当接した場合に、ばね76a,76
bの付勢する力が不均衡であっても、眼鏡フレーム10
の形状にかかわらずその中心を左右方向で常に装置中央
と一致させて位置決めすることができる。
【0029】ここで、モータ57bによって駆動ギヤ7
1が回転されると、一対の長尺部材65,66が互いに
平行状態のまま円弧状の軌道に拘束された状態で駆動さ
れる。そして、これら長尺部材65,66が互いに接近
する方向に移動するときレンズ枠11bは平行ロッド6
1,62,63,64によって挟持され、眼鏡フレーム
10が所定のZ軸方向の高さで保持される。この場合
に、上部ステージ50は当接棒72a,72bがレンズ
枠11a,11bとそれぞれ当接することによって受け
る力とばね56の弾発力とが均衡する位置で位置決めさ
れる。
【0030】なお、図2に示すように、上部ステージ5
0の右側にも、図3に示されている挟持機構50bと同
様構成の挟持機構50aが設けられている。そして、各
挟持機構50a,50bはそれぞれ4本の平行ロッド6
1,62,63,64によって構成される挟持手段60
a,60bを有している。当接板40によって保持した
状態で、レンズ枠が挟持されていないと、レンズ枠に沿
ってスタイラスを転動させた場合に眼鏡フレームは傾
く。そのため、ここでは種々のレンズ枠形状に対応すべ
くそれぞれ4本の平行ロッドによって確実に挟持するよ
うにしている。
【0031】また、レンズ枠の形状が種々に異なる眼鏡
フレームであっても、レンズ枠の上方の形状は一般に大
きく変わらないから、下側の挟持機構50a,50bだ
けを4本にしてある。
【0032】図2及び図3に示すように、挟持手段60
a,60bは当接棒72a,72bを支持する起立片7
4a,74bと同じく上部ステージ50に固定されてい
るから、これら当接棒72a,72bが眼鏡フレームの
レンズ枠形状に応じて前後するとき、同期して挟持手段
60a,60bもレンズ枠の上下方向に移動する。した
がって、当接棒72a,72bが当接するレンズ枠から
4本の平行ロッド61,62,63,64の先端部分ま
での長さは、レンズ枠の形状にかかわらず常に所定の長
さに設定され、挟持位置でのレンズ枠のリムの厚さが異
なっても挟持したときに保持棒が突出しない。
【0033】次に、上述した構成のフレーム形状測定装
置に眼鏡フレーム10をセットして測定を行うまでの手
順を説明する。当接板40は眼鏡フレーム10がセット
される以前には、定荷重ばね46の作用で当接部材31
a,31bの先端と基台20の中央部分で当接してい
る。この当接板40を装置正面(Y)方向に引くと、同
時に移動ステージ28a,28bを載せたスライドベー
ス板22は反対方向に移動する。挟持機構50a,50
bは上部ステージ50の上でスライドベース板44とは
連動してスライドして、平行ロッド63,64がそれぞ
れ当接板40の開口部43a,43bから突き出した状
態になる。
【0034】眼鏡フレーム10を挟持機構50a,50
bの各平行ロッド63,64に載せて、その当接棒72
a,72bに接触させる。眼鏡フレーム10を平行ロッ
ド32a,32b及び平行ロッド63,64の上にセッ
トして、その後当接板40から手を離すと、眼鏡フレー
ム10の左右方向から位置決め部材41a,41bがば
ね76a,76bによって付勢される。これら位置決め
部材41a,41bは、眼鏡フレーム10に左右から当
接して、当接板40の中心線より同距離で眼鏡フレーム
10が当接板40に当接するように位置決めするため、
眼鏡フレーム10の中心を測定装置の中心線上に一致さ
せて、レンズ枠11a,11bの幾何学中心の決定が容
易に行える。
【0035】また、当接棒72a,72bが当接するレ
ンズ枠から4本の平行ロッド61,62,63,64の
先端部分までの長さを適切に定めれば、レンズ枠のリム
厚が異なった眼鏡フレームを所定位置に載置する作業が
容易で、かつ挟持された状態で平行ロッド61〜64は
レンズ枠の内側に突出しない。
【0036】次にスライドベース板22上の移動ステー
ジ28a,28bを眼鏡フレーム10の上部で移動し、
当接部材31a,31bが所定の位置でレンズ枠11
a,11bと当接するように位置決めする。そして当接
板40から手を離すと、挟持機構50a,50bの復元
力よりも当接板40の復元力の方が強いので、当接部材
31a,31bと当接板40が接近して眼鏡フレーム1
0を支持する。
【0037】ここで、当接板40はレンズ枠の形状にか
かわらずその最下点で接触し、当接棒72a,72b
は、レンズ枠形状に応じて当接板40から突き出た状態
でレンズ枠11a,11bに当接する。その後に、モー
タ38a,38b,57a,57bを駆動して、挟持手
段によってレンズ枠が挟持され、さらに所定の微調整を
行い、スタイラスによる測定が開始される。
【0038】図5はレンズ枠形状の異なる2種の眼鏡フ
レームを示す図である。図5の(A)は、いわゆるウェ
リントン型のレンズ枠形状であって、(B)は三角形の
眼鏡フレームである。眼鏡フレームの中央部Cから距離
Dだけ離れた位置で左右のレンズ枠を挟持するものとす
れば、挟持機構50a,50bの各平行ロッド63,6
4が当接板40から更にスライドして突き出る距離は、
それぞれD1 ,D2 のように変化する。本考案のフレー
ム形状測定装置では、当接板40とは相対的に独立して
挟持手段60a,60bがスライドするから、図5に示
すように種々のレンズ枠形状に対しても、レンズ枠に当
接棒72a,72bを突き当てて挟持位置が決まり、し
かも、平行ロッド61〜64をレンズ枠の内側に突出さ
せないで挟持することができる。したがって、レンズ枠
形状をスタイラスを用いて測定する際も挟持手段60
a,60bはスタイラスと接触せず、精度良い測定が可
能になる。
【0039】図6は、挟持手段60a,60bの変形例
を示す斜視図である。先の例では、左右方向にそれぞれ
所定の間隔をもって2本ずつ設けられた平行ロッド6
1,62および63,64はいずれも断面形状を円形に
形成していたが、ここでは上下方向でそれぞれ1本ずつ
の断面円形のロッド80a,80bに当接棒72cが挿
通可能な縦方向の溝を形成して、それぞれが断面半円形
のロッドとしてレンズ枠11を挟持するように構成して
いる。このような構成であれば、各ロッド80a,80
bは直接にギヤ67〜70のそれぞれ偏心した位置で軸
支させることができる。
【0040】なお、眼鏡フレームの上下方向でレンズ枠
を挟持する挟持機構が、いずれも同じ大きさのギヤの組
み合わせにより同様に構成されていれば、それを駆動す
るモータの回転量とギヤの大きさから、挟持されたレン
ズ枠の高さ位置を知ることができ、さらに挟持している
レンズ枠のリム厚も知ることができる。この場合に、挟
持手段60a,60bを独立して動かす方向は、当接板
40と同じY軸方向のみに制限される。これによって、
レンズ枠のZ軸方向の位置を特定でき、スタイラスの測
定基準位置を挟持手段60a,60bが眼鏡フレームの
レンズ枠を挟持する位置と一致させておけば、スタイラ
スを機構上も複雑化せず自動的にレンズ枠の内周溝と接
触させることができる。
【0041】上記の説明では、眼鏡フレームの下側で各
レンズ枠を挟持するために4本のロッドを使用するよう
にしたが、眼鏡フレームの上下ともに2本の平行ロッド
で挟持する構成としても良い。また、平行ロッドの断面
形状を円形にしてレンズ枠との接触面積を広げるように
しているが、矩形であっても良い。
【0042】
【考案の効果】以上説明したように本考案では、種々の
レンズ枠形状に対して眼鏡フレームの保持位置にずれが
生じない。またスタイラスを用いて測定する際に、挟持
手段がスタイラスに接触しないように、その挟持する位
置を容易に調整できる。したがって、適正な保持状態で
眼鏡フレームのレンズ枠に沿ってフレーム形状データが
精度良く測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーム形状測定装置の主要部分を背後から見
た斜視図である。
【図2】フレーム形状測定装置の全体構成を示す平面図
である。
【図3】一つの挟持機構を正面斜め上方から見た斜視図
である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面を示す断面図であ
る。
【図5】レンズ枠形状の異なる2種の眼鏡フレームを示
す図であって、(A)は挟持手段のスライド距離
(D1 )が短い場合、(B)はスライド距離(D2 )が
長い場合を示す。
【図6】挟持手段の変形例を示す斜視図である。
【図7】従来のフレーム形状測定装置に使用される眼鏡
フレームの保持機構を示す側面断面図である。
【符号の説明】
10 眼鏡フレーム 11 レンズ枠 20 基台 40 当接板 46 定荷重ばね 50 上部ステージ 50a,50b 挟持機構 60a,60b 挟持手段 72a,72b 当接棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−135711(JP,A) 特開 昭64−513(JP,A) 特開 昭62−169008(JP,A) 特開 平3−261814(JP,A) 特開 平1−305308(JP,A) 特開 平3−135708(JP,A) 特開 平3−131702(JP,A) 特開 昭62−169009(JP,A) 特開 平3−135710(JP,A) 実開 平5−40810(JP,U) 実開 平5−43013(JP,U)

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に眼鏡フレームのレンズ枠をほぼ
    水平に固定した状態で、前記レンズ枠に沿ってスタイラ
    スを移動させてフレーム形状を測定するフレーム形状測
    定装置において、 前記眼鏡フレームのレンズ枠と当接する当接手段と、 前記当接手段を前記眼鏡フレームに対して前記基台上で
    一方向にスライドさせて、前記レンズ枠に対して所定の
    荷重で押圧する弾性体と、 前記基台上で前記当接手段と相対的に独立して、かつ前
    記当接手段と同一方向にスライドするとともに、上下方
    向から前記レンズ枠を挟持する挟持手段と、 前記挟持手段と一体にスライドして前記レンズ枠に対し
    て前記挟持手段の挟持位置を調整する位置調整手段と、 を有することを特徴とするフレーム形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記挟持手段は、前記位置調整手段と一
    体に前記当接手段に対してスライド自在に連結されてい
    るとともに、前記レンズ枠に対して前記弾性体の弾発力
    を越えない大きさで押圧されていることを特徴とする請
    求項1記載のフレーム形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記挟持手段は、前記基台の上下方向か
    ら同時に前記レンズ枠に接近し、かつ離間する一対の平
    行ロッドを備え、前記位置調整手段は、前記レンズ枠と
    当接して前記平行ロッドが前記レンズ枠を挟持する挟持
    位置調整用の当接棒を備えていることを特徴とする請求
    項2記載のフレーム形状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記平行ロッドは、左右方向にそれぞれ
    所定の間隔をもって2本設けられ、前記当接棒は、前記
    2本の平行ロッドの間で前記基台の上下方向で支持され
    ており、前記当接棒が前記平行ロッドと一体にスライド
    して前記レンズ枠に当接し、前記平行ロッドによる挟持
    位置を決定することを特徴とする請求項3記載のフレー
    ム形状測定装置。
  5. 【請求項5】 前記挟持手段は、前記スタイラスの測定
    基準位置で前記眼鏡フレームのレンズ枠を挟持すること
    を特徴とする請求項1または2記載のフレーム形状測定
    装置。
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