JPH0544444U - レンズ研削装置 - Google Patents

レンズ研削装置

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JPH0544444U
JPH0544444U JP9698191U JP9698191U JPH0544444U JP H0544444 U JPH0544444 U JP H0544444U JP 9698191 U JP9698191 U JP 9698191U JP 9698191 U JP9698191 U JP 9698191U JP H0544444 U JPH0544444 U JP H0544444U
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JP9698191U
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正彦 寒川
昌宏 神保
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ研削時の振動の影響を回避して、レン
ズの三次元形状についての測定精度を高める。 【構成】 レンズ保持ユニット12では、被加工レンズ
をそのレンズ軸に直交する面内で回動自在に保持してい
る。このため、レンズ研削装置1で被加工レンズの周縁
を加工する砥石11を備えた基台10上では、レンズ保
持ユニット12にレンズ研削時の振動が直接的、かつ最
も大きく伝達される。そこで、レンズ保持ユニット12
の外に測定器収納室20を設けている。被加工レンズの
表裏面に接触する測定子および移動量検出手段などのレ
ンズ形状の測定器をこの測定器収納室20に配置したか
ら、相対的に振動の伝わりにくい基台10上で測定を行
うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はレンズ研削装置に関し、特に眼鏡フレームのレンズ枠形状データに従 って、枠入れされる被加工レンズを研削加工するレンズ研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からレンズ研削装置では回転砥石を使用して、眼鏡フレームのレンズ枠に 合わせて、円形レンズの周縁部を研削するようにしている。また、眼鏡フレーム からレンズ枠に嵌合したレンズが簡単に外れないように、レンズ枠の形状に合わ せて研削されたレンズの周縁部分にはヤゲン加工が施される。このヤゲン加工も レンズ研削装置によって研削加工と連続して実行される。したがって、レンズの 研削加工の精度を高め、ヤゲン位置を正しく設定するために、眼鏡フレームのレ ンズ枠から形状データを正確に測定するとともに、装用者ごとに設計されたレン ズの厚みに応じて被加工レンズの三次元形状を測定する必要がある。
【0003】 そこで、一般にレンズ研削装置ではレンズ形状の測定手段を備え、被加工レン ズの厚みを測定することによって研削加工後のレンズに必要なヤゲン形状やヤゲ ン曲面を特定するようにしていた。被加工レンズの三次元形状を測定する従来の 測定装置の一例として、実開昭61−195960号公報においてレンズ研削装 置の考案が既に開示されている。この考案は、被加工レンズを挟持してこれをレ ンズ軸周りに回転するレンズ回転軸を有するキャリッジと、被加工レンズを研削 加工するための砥石とを有するレンズ研削装置であって、このレンズ研削装置は 被加工レンズに当接しうる少なくとも1つのフィーラ(測定子)と、このフィー ラの移動量を検出する検出手段とから成るレンズ形状測定手段を上記のキャリッ ジの筐体内に収納して構成されている。このような従来のレンズ研削装置の構成 によれば、キャリッジと砥石とを1ユニットとして形成しているだけでなく、装 置の大きさを変えることなしに狭い場所に設置可能となり、レンズ形状の検出を 容易にできるなど、レンズ研削に際して使い勝手が良いという利点を有していた 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、被加工レンズを挟持してこれを回転するレンズ回転軸を有するキャリ ッジ内にレンズ形状検出手段が収納されているために、一面では装置全体を小さ く構成できる点では有利であるが、測定精度を高くするうえでは都合が悪いとい う問題がある。すなわち、レンズ回転軸に挟持されたレンズを砥石によって研削 する場合に、レンズ回転軸を介してキャリッジ全体に振動が伝達され、そこに収 納された測定手段にも振動が加わる。これによって、測定手段を構成するフィー ラの移動量を検出する検出手段、例えばエンコーダなどの偏位検出機構に振動が 加わると、経時的に誤動作を起こしやすくなったり、あるいはフィーラの移動を 伝達する伝達手段に誤差が生じやすくなる。
【0005】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、レンズ研削時の振動の影 響を回避して、レンズの三次元形状についての測定精度を高めることができるレ ンズ研削装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案では上記課題を解決するために、 眼鏡フレームのレンズ枠形状データに従って、枠入れされる被加工レンズを研 削加工するレンズ研削装置において、前記被加工レンズの周縁を加工する砥石を 備えた基台と、前記基台上で、前記被加工レンズをそのレンズ軸に直交する面内 で回動自在に保持するレンズ保持ユニットと、前記レンズ保持ユニットに保持さ れた被加工レンズの表面、裏面にそれぞれ同時に当接する第1、第2の測定子と 、前記被加工レンズをレンズ軸周りに回動させることによって、前記第1、第2 の測定子がレンズ軸方向に移動する移動量を測定する移動量測定手段と、前記基 台上で前記レンズ保持ユニットとは独立に設けられ、前記各測定子及び移動量測 定手段を収納する測定器収納室と、を有することを特徴とするレンズ研削装置が 、提供される。
【0007】
【作用】
レンズ研削装置の基台上では、レンズ保持ユニットにレンズ研削時の振動が直 接的、かつ最も大きく伝達される。被加工レンズを保持するレンズ保持ユニット の外に測定器収納室を設けている。被加工レンズの表裏面に接触する測定子およ び移動量検出手段などのレンズ形状の測定器をこの測定器収納室に配置したから 、相対的に振動の伝わりにくい基台上で測定を行うことができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案のレンズ研削装置の概略構成を示す斜視図である。レンズ研削装 置1は、基台10のほぼ中央部分に被加工レンズを加工する砥石11として、周 縁を研削する研削砥石とヤゲン加工するヤゲン砥石とが並んで設けられている。 レンズ保持ユニット12は、基台10上に固着された2つの軸受13,13間の スライド軸14にスライド軸受15を介して固定されている。スライド軸14は 図示しない移動手段(後述する図5のZ軸モータ)によって、図のZ軸方向に移 動可能に、かつ軸受13,13との間で回転可能に保持されていて、レンズ保持 ユニット12は基台10の砥石11上で上下方向および水平方向に移動できる。 このレンズ保持ユニット12は、手前側のほぼ中央部に凹所を形成する平面コ字 状をなしている。このレンズ保持ユニット12の凹所に、回転制御されるレンズ 支持軸16,16によって被加工レンズ(図示せず)がレンズ軸に直交する面内 で回転可能に保持される。
【0009】 Y軸移動機構17は、スライド軸14周りにレンズ保持ユニット12を回動し て、その手前側をレンズ支持軸16の回転に応じて位置決めするものであって、 レンズ支持軸16とともに回転する円板18、及び基台10上で上下動する当て 止め部材19、及び移動手段(後述する図5のY軸モータ)などから構成されて いる。基台10上で砥石11の手前側には、後述する測定子及び移動量検出手段 を収納する測定器収納室20が配置されている。また、レンズ保持ユニット12 内部には、レンズ支持軸16の一方をスライドさせて被加工レンズを挟持するチ ャッキングモータや、レンズ支持軸16を回転駆動する駆動手段(後述する図5 のレンズ軸モータ)などが内蔵されている。
【0010】 そして研削加工に際しては、基台10に内蔵されたメインモータによって砥石 11を高速で回転させることによって、レンズ支持軸16,16とレンズ軸とを 一致させて挟持している被加工レンズの周縁が研削砥石によって研削される。こ のとき研削すべき加工量は、フレーム形状データに基づいてY軸移動機構17と レンズ軸モータとを制御することによって、レンズ軸の回転角度毎に設定された 所定量として指令される。またヤゲン加工に際しては、レンズ保持ユニット12 をZ軸方向に移動し、挟持している被加工レンズの周縁をヤゲン砥石の位置に位 置決めする。その後に、被加工レンズの周縁をヤゲン砥石に押し付けながら、更 にレンズ保持ユニット12をZ軸に沿って左右方向に移動することによって、被 加工レンズの周縁に眼鏡フレームのレンズ枠と一致するヤゲンが形成される。
【0011】 図2は、測定器収納室20の開閉扉30を開いた状態を示す斜視図である。被 加工レンズの表面、裏面にそれぞれ当接する第1、第2の測定子21,22は、 収納室20内で上下動する軸23の上端面で、それぞれ回動自在のアームによっ て支持されている。図では、各アームは退避位置にあって測定子21,22が測 定器収納室20内に収納された状態を示している。
【0012】 図3は、測定器収納室20の内部機構を示す斜視図である。基台10は、その 下方で左右から側壁31,32によって支持されている。これら側壁31,32 間には連動シャフト33が回転自在に掛け渡され、この連動シャフト33はパル スモータ34との間でベルト35によって結合されている。さらに、この連動シ ャフト33には、左右の2つのプーリ36,37にベルト38,39が掛けられ ている。また、基台10の下面の左右には、2本のガイドシャフト40,41が 垂直方向に互いに平行に配置され、基台10の前面で2本の定荷重ばね42,4 3によって吊り下げられた上下動ボックス44は、これらガイドシャフト37, 38に沿って上下動するように構成されている。
【0013】 上下動ボックス44の上板には、上端面で測定子21,22を支持している軸 23が固着されている。ここで測定子21,22の左右のアーム24,25は、 それぞれ軸23内で独立して回転する中軸によって回転位置が制御される。また 、上下動ボックス44の内部には、アーム24,25を測定位置と退避位置との 間で回動させるステップモータ45、アーム24,25のレンズ軸方向での移動 量を検出するエンコーダ46a(後述する図5のエンコーダA)、測定位置でア ーム24,25を所定の角度まで開くソレノイド47などが配置されている。
【0014】 さらに、測定子21,22のアーム24,25の先端部分には、回転自在のフ ィーラ26,27が設けられていて、被加工レンズ28と当接する。測定に先立 ってアーム24,25の上下方向の移動量を測定するための原点センサ48と、 その上方向のリミットを設定するリミットセンサ49が上下動ボックス44の左 側のガイドシャフト40に沿って設けられている。また、アーム24,25の退 避位置は、ステップモータ45とベルト50を介して結合されたプーリ51の回 転位置に基づいてセンサ52によって検出される。なお、左側の測定子のアーム 24はアームプーリ53と一体に回転し、右側の測定子のアーム25はアームプ ーリ54と一体に回転することによって、前者のアームプーリ53の回転位置が エンコーダ46aによって検出され、後者のアームプーリ54の回転位置は図示 しないもう1つのエンコーダ(後述する図5のエンコーダB)によって検出され る。
【0015】 図4は、測定器収納室20に設けられた開閉扉30の開閉機構を示す斜視図で ある。測定器収納室20に隣接する基台10上には、モータ60、減速用のギヤ 61が配置されている。回転シャフト62には開閉扉30を押し上げるアーム6 3が連結されていて、このアーム63がギヤ61を介してモータ60によって回 転駆動される。測定器収納室20の開閉扉30は、常時はスプリング64により 閉じた状態に保持され、測定に際してアーム63が水平位置から垂直位置へと回 動することによって、開閉扉30をスプリング64に抗して押し上げている。
【0016】 図5は、本考案のレンズ研削装置における測定子による測定制御機構を示すブ ロック図である。 エンコーダ46a,46bは、それぞれ第1,第2の測定子21,22から被 加工レンズ28の表裏面についてのZ軸方向の変位を測定する。測定されたZ値 は、入力インタフェース77を介して接続されたレンズ研削装置の制御回路70 に入力される。制御回路70は、中央処理装置(CPU)71と、制御プログラ ムを固定記憶するROM72及び入力されたデータや処理の中間結果を格納する RAM73から構成されている。
【0017】 パルスモータ34は出力インタフェース78を介して制御回路70に接続され 、制御回路70からの指令によって測定器収納室20の中で上下動ボックス44 を上下に駆動して、フィーラ26,27によるレンズ測定位置を決定する。ステ ップモータ45も同様に制御回路70に接続され、制御回路70からの指令によ って測定子のアーム24,25を測定が行われないときに退避位置に回動し、測 定開始に先立って測定子のアーム24,25を測定位置に回動する。そして、パ ルスモータ34による上下動ボックス44の移動量は、上下動原点センサ48及 び上下動リミットセンサ49の信号を制御回路70で受けて、制御されている。 また、ステップモータ45による退避位置、測定位置の間での移動量は、退避位 置センサ52の信号を制御回路70で受けて制御されている。なお、制御回路7 0によって扉開閉用モータ60の他、Y軸モータ74、Z軸モータ75及びレン ズ軸モータ76が制御されている。
【0018】 制御回路70のRAM73には、レンズ研削に先立って測定された眼鏡フレー ムの形状データが格納されていれば、未加工のレンズを研削する前にフレーム形 状データに基づいてパルスモータ34を制御して、レンズ表裏面で三次元形状デ ータ(r,θ,Z)を測定することができる。ここで、rはレンズ軸からの距離 、θは基準位置からの回転角度、Zはレンズ中心からのZ軸方向の距離である。
【0019】 次に、本考案のレンズ研削装置におけるレンズ形状の測定手順を説明する。 装置内に設けたフレーム形状測定部に眼鏡フレームをセットし、フレーム形状 を測定して制御回路70のRAM73に格納する。次に、被加工レンズを図1に 示されるレンズ支持軸16,16によって挟持し、基台10上でレンズ支持軸1 6が所定の位置に設定する。次に、扉開閉用モータ60を指令して測定器収納室 20の開閉扉30を開き、パルスモータ34を駆動して、フレーム形状データに 基づいて上下動ボックス44を所定のY軸位置まで上方に移動する。開閉扉30 が開いた時点で、測定子アーム24,25をともに約90°回転させて測定位置 まで移動させ、更に2本のアーム24,25の間隔がレンズ厚を越えて十分に広 げるまで、ステップモータ45とソレノイド47を駆動する。その後、Y軸移動 機構17を制御してレンズ保持ユニット12の角度を調整するとともに、レンズ 軸モータ76を制御してレンズを基準位置まで回転する。
【0020】 こうして、レンズを所定位置に位置決めしてからアーム24,25を閉じてレ ンズ表裏面にフィーラ26,27を当接させた後で、レンズ軸モータ76とパル スモータ34をフレーム形状データに基づいて駆動して、エンコーダ46a,4 6bからそれぞれレンズ表裏面のZ軸データを測定する。
【0021】 ここで、アーム24,25を測定位置まで移動させる動力伝達機構の一例とそ の制御の手順を、図6にしたがって説明する。図6は、上下動ボックス44内で アーム24,25を回転する動力伝達機構を模式的に説明するものであって、( A)はステップモータ45とソレノイド47との関連を示す図、(B)はアーム プーリ53の上面図、(C)は回転プーリ51の上面図である。
【0022】 アーム25と一体に回転するアームプーリ54には、ソレノイド47のレバー 47bと当接するアーム開閉ピン55が上面に固定されている。また、アームプ ーリ54の下面とアームプーリ53の上面にはそれぞれピンA,Bが設けられて いて、これらピンA,Bには軸周りに巻回された巻きばね56の各端部が固定さ れ、この巻きばね56によってアームプーリ53,54は互いに接近する回転方 向に付勢されている。また、アームプーリ53の下面と回転プーリ51の上面に はそれぞれピンC,Dが設けられていて、同様に巻きばね57によってアームプ ーリ53と回転プーリ51が互いに接近する回転方向に付勢されている。回転プ ーリ51はベルト50によってステップモータ45と結合されて回転される。
【0023】 アーム24,25を測定位置に回転させる場合には、ソレノイド47のレバー 47bはアーム開閉ピン55に当接しない解除位置にある。このため、ステップ モータ45を図の矢印方向に回転させると、ピンA,B、ピンC,Dはそれぞれ 図6(B),(C)に示すように、互いに巻きばね56,57によって当接した 状態を保持しつつ、回転プーリ51の回転をそれぞれアームプーリ53,54に 伝達して、アーム24,25は一体となって測定位置まで回転する。
【0024】 つぎに、測定位置に到達したアーム24,25を所定の角度だけ開くときは、 図7に示すようにソレノイド47のレバー47bを作動させて、アーム開閉ピン 55と当接する位置に移動させる。すると、アームプーリ54は回転が規制され て、右アーム25は停止する。他方、ステップモータ45を引き続き同じ方向に 回転していくと、左アーム24だけが更に回転する。その結果、ピンC,Dは図 6(C)に示すように、互いに巻きばね57によって当接した状態を保持するが 、ピンA,Bは図7(B)に示すように、回転プーリ51の回転力と巻きばね5 6の力とが均衡するまで互いに離れた状態で停止する。
【0025】 この状態でパルスモータ34を駆動して、フレーム形状データに基づいて上下 動ボックス44を所定のY軸位置まで上方に移動し、アーム24,25の間に被 加工レンズ28を位置させた後に、図8に示すようにソレノイド47のレバー4 7bをアーム開閉ピン55に当接しない解除位置に復帰させる。さらに、ステッ プモータ45を図の矢印方向に駆動し、回転プーリ51をこれまでとは反対の方 向に回転させる。すると、左側のアーム24は被加工レンズ28の左面に当接し 、右側のアーム25は巻きばね56で付勢されて、被加工レンズ28の右面に当 接する。そこで、回転プーリ51を更に数度だけ回転してから停止すると、被加 工レンズ28に対してアーム24,25が測定状態となる。すなわちピンA,B 、ピンC,Dは、それぞれ図8(B),(C)に示すように、互いに巻きばね5 6,57の力に抗してある程度まで離れた状態を保持するため、アームプーリ5 3,54の先端が被加工レンズ28の表裏面に所定の圧力で当接した状態となっ ている。その結果、レンズ回転位置に応じて上下動ボックス44の高さを制御す ることにより、アーム24,25の先端のフィーラの動きがアームプーリ53, 54を介してエンコーダ46a,46bに確実に伝達され、それぞれレンズ表裏 面のZ軸データが測定できる。
【0026】 測定が終了したときは、以上の動作手順の逆の手順が実行される。すなわち、 ソレノイド47を動作させて右アーム25を開き、ステップモータ45を駆動し て左アーム24を開く。Y軸移動機構17によりレンズ保持ユニット12を上方 に移動させてレンズを退避させた上で、ソレノイド47を解除してからステップ モータ45を反対方向に回転して、アーム24,25を退避位置に復帰させる。 その後、上下動ボックス44を加工してから開閉扉30を閉じる。
【0027】 このように、本考案のレンズ研削装置におけるレンズ形状の測定では、ピンA ,BとピンC,Dが巻きばね56,57で一体となってアームプーリ53,54 と回転プーリ51とが同時に回転して、2本のアーム24,25を退避位置と測 定位置との間で移動させる。測定位置では、一方をソレノイド47でアームプー リ54の回転を規制し、他方のアームプーリ53だけを回転することで、2本の アーム24,25を開き、かつピンA,Bの間とピンC,Dの間をそれぞれ巻き ばね56,57により付勢することで、2本のアーム24,25を閉じる。
【0028】 図9は、レンズ表裏面の三次元形状データ(r,θ,Z)を測定する状態を示 す図であって、(A)はレンズ正面図、(B)は側面断面図である。 2本のアーム24,25を閉じた状態で、円形の被加工レンズ28の表裏面に フィーラ26,27を当接させながら、眼鏡フレームから測定されたフレーム形 状データ(r,θ)に基づいて上下動ボックス44をレンズ支持軸16に対して 上下動させることにより、Z値が測定される。28aは、フィーラ26,27が レンズ面に当接する軌跡である。この場合、図9(B)に示すようにフィーラ2 6,27は断面矩形の円筒の回転体によって構成されている。そして、フィーラ 26,27がレンズ表裏面で当接する位置を一致させるために、裏面で当接する フィーラ26がその厚み分だけ高くなるように、各アーム24,25の高さに差 を付けて、レンズ表裏面での軌跡28aを一致させている。これによって、フィ ーラ26,27がレンズ面と当接して摩耗した場合でも、先端接触部分が尖って いるフィーラの形状に比較して、Z値の測定誤差を容易に調整でき、しかもフィ ーラの加工も容易になる。
【0029】 上記の説明では、研削加工に先立ってレンズ形状を測定する場合であるが、本 考案のレンズ研削装置では研削加工されたレンズの周縁厚も測定することができ る。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように本考案では、レンズ保持ユニットの外に測定手段を配置し たから、レンズ研削時の振動の影響を回避することができる。したがって、レン ズの表裏面を同時に測定して、その三次元形状についての測定精度を高めること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレンズ研削装置の概略構成を示す斜視
図である。
【図2】測定器収納室の開閉扉を開いた状態を示す斜視
図である。
【図3】測定器収納室の内部機構を示す斜視図である。
【図4】開閉扉の開閉機構を示す斜視図である。
【図5】本考案のレンズ研削装置における測定子による
測定制御機構を示すブロック図である。
【図6】測定子を回転する動力伝達機構を模式的に示す
図である。
【図7】測定子を回転する動力伝達機構を模式的に示す
図である。
【図8】測定子を回転する動力伝達機構を模式的に示す
図である。
【図9】レンズ表裏面の三次元形状データ(r,θ,
Z)を測定する状態を示す図であって、(A)はレンズ
正面図、(B)は側面断面図である。
【符号の説明】
1 レンズ研削装置 10 基台 11 砥石 12 レンズ保持ユニット 16 レンズ支持軸 17 Y軸移動機構 20 測定器収納室

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡フレームのレンズ枠形状データに従
    って、枠入れされる被加工レンズを研削加工するレンズ
    研削装置において、 前記被加工レンズの周縁を加工する砥石を備えた基台
    と、 前記基台上で、前記被加工レンズをそのレンズ軸に直交
    する面内で回動自在に保持するレンズ保持ユニットと、 前記レンズ保持ユニットに保持された被加工レンズの表
    面、裏面にそれぞれ同時に当接する第1、第2の測定子
    と、 前記被加工レンズをレンズ軸周りに回動させることによ
    って、前記第1、第2の測定子がレンズ軸方向に移動す
    る移動量を測定する移動量測定手段と、 前記基台上で前記レンズ保持ユニットとは独立に設けら
    れ、前記各測定子及び移動量測定手段を収納する測定器
    収納室と、 を有することを特徴とするレンズ研削装置。
  2. 【請求項2】 前記測定器収納室には、前記第1、第2
    の測定子を前記レンズ軸の垂直方向に位置決めする位置
    決め手段を具備することを特徴とする請求項1記載のレ
    ンズ研削装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段は、前記被加工レンズ
    の表面、裏面の形状にかかわらず、前記レンズ軸から前
    記第1、第2の測定子がそれぞれ前記被加工レンズに当
    接する位置までの距離が互いに等しく調整されているこ
    とを特徴とする請求項2記載のレンズ研削装置。
  4. 【請求項4】 前記測定器収納室には、測定が行われな
    いときに前記第1、第2の測定子が退避位置に回動され
    て収納されるとともに、測定開始時に開放され、測定終
    了時に閉じられる開閉扉を設けたことを特徴とする請求
    項1または2記載のレンズ研削装置。
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