JP4724281B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4724281B2
JP4724281B2 JP2000279421A JP2000279421A JP4724281B2 JP 4724281 B2 JP4724281 B2 JP 4724281B2 JP 2000279421 A JP2000279421 A JP 2000279421A JP 2000279421 A JP2000279421 A JP 2000279421A JP 4724281 B2 JP4724281 B2 JP 4724281B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
display device
photonic crystal
light
pixel separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000279421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002091344A (ja
Inventor
達哉 岩崎
透 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000279421A priority Critical patent/JP4724281B2/ja
Publication of JP2002091344A publication Critical patent/JP2002091344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4724281B2 publication Critical patent/JP4724281B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置に関し、特に蛍光体や発光素子などの発光部を配列した部位を有し、上記発光部を一つの画素として画像を表示する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自発光型表示装置として、蛍光体を電子線で励起するCRT、VFD(蛍光表示管)、FED(フィエールドエミッションディスプレイ)、さらには放電で生じる紫外線を用いて励起を行うPDP(プラズマディスプレイ)などが知られている。他に、発光素子を表示装置に適用した例として、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子、無機EL素子、LED(発光ダイオード)などを配した表示装置が挙げられる。これらの表示装置に関しては、たとえば、月刊ディスプレイ2000年1月号の特集「20世紀のディスプレイの歩み」に開示されている。
【0003】
これらの表示装置は、たとえば図12に示すように、発光部すなわち、蛍光体や発光素子5を基板4上に配列し、それぞれの発光部を発光画素として発光を制御することで画像を表示するものである。
【0004】
また、発光部の間に画素分離部を配置し、互いの画素における発光を遮断することを行う。たとえば蛍光体を用いる場合には、図12(b)に示すように発光画素の間には互いの画素における発光を遮断するために、黒色部3のブラックストライプとして知られる光吸収層などに挙げられる画素分離部を配置することが行われている。一方で、このブラックストライプには、この画素間の光遮断に加え、他にも、外光に対する吸収率を増大することによりコントラストを向上させという別の効果がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、輝度の高い表示装置を実現するためには画素分離部の面積(体積)を小さくし、多くの面積を発光部に割り当てることが望ましいが、画素分離部を小さくすると画素間の光の遮断が不十分になることがあった。特に、小面積で高精細の表示装置を実現しようとする、細かな文字などを表示した際に、文字の輪郭がぼやけて鮮明に文字を表示することができなくなる。
【0006】
また、従来のブラックストライプは光を吸収するため、図12(b)に示すように発光部からの発光の一部は吸収され、光を外部に取り出すことができず、実質的な発光量を無駄にしていた。
【0007】
本発明は、この様な従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、画素分離部にフォトニック結晶を適用することで、細かな文字や図などを表示した際に鮮明に文字を表示することができ解像度の高い、輝度、コントラストの高い表示装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、本発明の以下の構成および製法により解決できる。
即ち、本発明は、発光部と、該発光部を分離する画素分離部を配列した部位を有する表示装置において、該発光部と画素分離部の少なくとも一方は該発光部から発せられる発光の波長より小さい周期で周期的に屈折率の異なる材料が配列したフォトニック結晶を有していることを特徴とする表示装置である。
【0009】
さらに、本発明の表示装置は、以下の特徴を有する。
該画素分離部は該発光部から発せられる発光の波長より小さい周期で周期的に屈折率の異なる材料が配列したフォトニック結晶を有していることを特徴とする。
該発光部は蛍光体からなり、さらに該蛍光体を励起する手段を具備することを特徴とする。
該発光部は発光素子を有してなり、さらに該発光素子の発光を制御する駆動手段を有することを特徴とする。
該画素分離部は、該フォトニック結晶からなる部位に加え、黒色部を有することを特徴とする。
【0010】
該フォトニック結晶から成る部位は、該黒色部と該発光部の間に配することを特徴とする。
該画素分離部において、該フォトニック結晶は該黒色部の上もしくは下に配されることを特徴とする。
該フォトニック結晶は、屈折率の異なる材料を2次元的に配列した構造からなることを特徴とする。
該フォトニック結晶は、屈折率の異なる円柱を2次元的に三角格子状に配列した構造からなることを特徴とする。
該フォトニック結晶には陽極酸化アルミナが適用されていることを特徴とする。
【0011】
該発光部が、発光波長より小さい周期で周期的に屈折率の異なる材料が配列したフォトニック結晶からなることを特徴とする。
該発光部は発光材料が2次元的に配列した構造からなることを特徴とする。
該発光部は円柱状の発光材料が2次元的に三角格子状に配列した構造からなることを特徴とする。
【0012】
該画素分離部が屈折率の異なる円柱を2次元的に三角格子状に配した構造からなるフォトニック結晶からなり、さらに該発光部は円柱状の発光材料が2次元的に三角格子状に配列した構造からなり、さらに該発光部における該円柱状の発光材料の径が該画像分離部における該円柱の径より大きいことを特徴とする。
該発光部の発光によって励起される蛍光体を具備し、該蛍光体からの発光により画像を形成することを特徴とする。
該発光部はGaN系発光ダイオードからなることを特徴とする。
【0013】
本発明により、発光部の間に画素分離部として後述のフォトニック結晶を適用することで、画素間に幅の狭い小面積で十分な光反射能を有する画素分離部を構成できる。
【0014】
これにより、画素分離部の面積低減がはかられ、開口率の向上にともなう輝度向上が可能となる。特に、高精細ディスプレイに適用した際に、細かな文字まで輪郭をはっきりさせて、精度良く表示することができるという作用がある。
【0015】
さらには、発光部にも周期構造を適用することで、輻射場の制御により発光部の発光強度増強や、発光スペクトルなどの制御が可能となる。すなわち、発光部と画素分離部の両方にフォトニック結晶を適用することで、さらに明るい表示画像を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の表示装置の構成について説明する。
<構成>
図1は本発明の表示装置における、発光部1と画素分離部2の配置の一例を示す概念図である。図1(a)は断面図であり、図1(b),(c),(d)は面内における配置の例を示す平面図である。
【0017】
本発明の表示装置は、図1のように、複数の発光体からなる画素10を配列してなり、各発光体からの発光により画像や文字など表示を行う。本発明の表示装置は、発光体の間にはフォトニック結晶からなる画素分離部2を配置することを特徴とする。発光体より放出された光は、このフォトニック結晶からなる画素分離部2で効果的に反射されるために、画素間で光が十分に遮断される。さらには、発光部から生じた発光を有効に外部に取り出すことができる。
【0018】
本発明の発光部1としては、任意の蛍光体6や発光素子5を適用することができる。蛍光体6を用いる場合には、図2(b)に示すように電子線や紫外線を発する励起源を対向して配置し、励起源を制御することで画像を表示する。発光素子5を用いる場合は、図2(a)のように基板4上に配列して発光素子5を配置し、それぞれの発光素子5に接続された駆動手段(不図示)により発光量を制御することで画像を表示する。
【0019】
本発明の表示装置において、発光部1に蛍光体6を用いる例としては、電子線で励起するCRT、VFD(蛍光表示管)、図6(a)に示すようなFED(フィエールドエミッションディスプレイ)、さらには、紫外線で励起するものとして、図6(b)に示すようなたとえばGaNをべースとしたLED12と蛍光体6を用いた紫外線励起ディスプレイ、さらには放電で生じる紫外線を用いて励起を行うPDP(プラズマディスプレイ)などが挙げられる。
【0020】
本発明の発光部1に発光素子5を用いた表示装置に適用した例としては、それぞれ図7(c),(d),図8(e)に示すように、発光素子5として、無機EL(エレクトロルミネッセンス)素子、有機EL素子、LED(発光ダイオード)13などを配した表示装置が挙げられる。
【0021】
他にも、蛍光体6を励起する励起手段に光励起源、たとえば紫外光励起を用いる場合には、図8(f)のように紫外発光素子12の間にフォトニック結晶を配置することで、紫外発光素子12からの励起光を効果的に蛍光体6に照射することが可能となり、明るい表示装置を実現できる。さらには、このような構成により隣接画素の蛍光体6への紫外線照射が少なくなるため、解像度が高い表示装置とすることができる。
【0022】
本発明の画素分離部2にはフォトニック結晶を適用する。ここでフォトニック結晶は、2種類以上の屈折率(誘電率)の異なる部位を周期的に配列することで、その光学的性質を制御したものである。フォトニック結晶については、「O plus E」1999年12月号 特集:「フォトニック結晶」に詳しい。この様な媒質は、半導体のバンド形成理論において電子波がブラッグ反射されてエネルギーEと波数kとの分散関係がバンドを形成するのに類推されるように、光においても波長程度の屈折率の周期性がフォトニックバンドを生み出す。さらに、その周期構造によっては、光が存在できない波長領域、すなわちフォトニックバンドギャップが形成され、大きな光反射能を有するようになる。その構造周期として光の波長程度から光の波長の数分の1のサイズを必要とするため、可視光域のフォトニック結晶においては、フォトニック結晶を構成する材料の屈折率にもよるが、たとえば100〜400nm程度の周期構造が挙げられる。
【0023】
フォトニック結晶の構造例としては、たとえば、2次元方向(x、y方向)に周期性を有する2Dフォトニック結晶が挙げられ、たとえば図4(a)に示すように、第1の誘電部位(材料)21の中に、柱状形状の第2の誘電部位(材料)22が規則的に2次元に配列した構造が挙げられる。他にも、3Dフォトニック結晶として、3次元方向に周期性を有する構造であり、たとえば図4(b)示すように誘電体の棒(ロッド)24を積み上げた構造や、図4(c)のように誘電体球25を積み上げた構造などが挙げられる。本発明においては、周期構造により生じたフォトニックバンド構造により発光波長において、フォトニックバンドギャップが開いていることがより好ましいが状態密度が減少していれば効果を有する。
【0024】
2次元フォトニック結晶の周期構造としては、図5(b)に示すような正方配列や図5(c)に示すような三角格子配列などがあげられるが、フォトニックバンドギャップが開くという観点から、図5(c)に示すように6方向対称でハニカム状に規則的に配列した三角格子配列の構造が好ましい。また、本発明においては発光部1を基板4上に2次元的に配列し、その間に光を遮断する目的で配置する観点、さらには比較的容易に作製できる点から、特に2Dフォトニック結晶が好適である。
【0025】
フォトニック結晶のフォトニックバンドは、その構造、構成材料などでかわるが、その構造周期サイズと波長の間にはスケール則が成り立つため、構造周期を制御することで所望の波長域にフォトニックバンドギャップを設定することができる。すなわち、発光部1の発光波長に応じてその周期構造を適宜設計することで、その発光を高度に反射しうる画素分離部2を構成できる。
【0026】
画素分離部2において光を十分に遮断するための周期構造の周期数は、フォトニックバンドの構造にもよるが、たとえば5〜20層程度の周期数で十分な反射能とすることができる。フォトニック結晶のこのような性質により、画素分離部2は波長の数10倍程度の幅(厚さ)を有すれば十分であり、画素分離部2の面積を小さくすることができる。もちろん、これ以上の周期数があってもなんら問題ない。
【0027】
フォトニック結晶は2種類以上の異なる材料で構成されるが、構成する材料としては、屈折率の異なるものであればこだわらず、任意のガラス材料、半導体材料、酸化物材料、金属材料、有機材料などが適用可能である。また、大気や真空などを一つの材料とみなすことができる。たとえば大気中で誘電棒や誘電球を配列させることでフォトニック結晶を作製できる。
【0028】
フォトニック結晶から成る画素分離部2を単色の表示装置に適用する場合には、その単色光の波長に応じて、フォトニック結晶の構造を適宜選び、フォトニックバンドギャップがその波長に対応し、反射率が大きくなるように選ぶことができる。
【0029】
また、カラー表示装置に適用する場合には、フォトニック結晶の構造を設定し、可視域全域にわたりフォトニックバンドギャップが開くように構成することや、R,G,Bの色に対応して、所望の波長域に適合するようにフォトニック結晶の構造を設定することが挙げられる。
【0030】
また、フォトニックバンドギャップの幅、すなわち、十分な反射能を有する波長幅が小さく、所望の波長域をカバーできない場合には、異なる構造、たとえば周期の異なるフォトニック結晶を複数層(列)並べて配置することで、所望の波長域をカバーすることができる。
【0031】
さらに、本発明においては、発光部1にフォトニック結晶を適用しても良い。
あらかじめ周期構造を作製しておき、その一部に発光能をもたせることで、たとえば図10に示すように画素分離部2と発光部28の両方をフォトニック結晶とすることができる。このような構成は、作成方法によっては作製の簡略化がはかられ、好ましい。また、また、発光部28にフォトニック結晶を適用し、たとえばフォトニックバンドの状態密度の大きい波長域が発光波長に対応するようにフォトニック結晶を設計することで、発光強度の向上を図ることができる。
【0032】
また、画素分離部2には、上述のフォトニック結晶に加えて、黒色部3を併用することができる。従来、黒色部(ブラックストライプ)は、画素間の光遮蔽と外光反射によるコントラスト向上の2つの目的のために用いられてきた。本発明においては、画素分離部2にフォトニック結晶を適用することで光遮蔽の効果を増強し、さらに黒色部3を配するによって外光に光を吸収しコントラストを向上するという2つの効果を両立した表示装置とすることができる。
【0033】
たとえば、図3に示すように、発光素子5の間にフォトニック結晶と黒色部3を並べて配置する(図3(a))ことや、黒色部3すなわちブラックストライプ上にフォトニック結晶を配置する(図3(c))こと、基板4に裏面に黒色部3を配置する(図3(b))などの例があげられる。
【0034】
特に2Dフォトニック結晶を適用した場合には、図5(a)に示すx、y方向の周期方向においては大きな反射能を有するが、非周期方向においては透過するため、図3b)のような構成を用いた場合、発光部から発光に対しては反射能を有し、外光に対しては透過し黒色部での外光の吸収を可能とする。これにより、光遮蔽とコントラスト向上の両立が可能である。
【0035】
さらには、図11に示すように黒色部29も周期構造としてもよい。この場合も周期構造を作成後、その一部に黒色材料を埋め込むことで黒色部29とすることができる。
黒色部3には、黒色を呈している材料であればこだわらないが、たとえば黒色樹脂やカーボンを主成分とした材料などの黒色材料を用いることができる。
【0036】
<画素分離部の作製方法>
次に、本発明の画素分離部2すなわちフォトニック結晶の製法について説明する。
本発明の、画素分離部2を作製する手法として、まず電子線リソグラフィーやフォトリソグラフィーとエッチングなどの半導体加工技術を適用したパターニング手法を用いることがあげえられる。これにはあらかじめ所望のパターンを作製した後、エッチングや選択成長などの手法で作製することがあげられる。
【0037】
しかしこのような手法は、パターニング形成において歩留まりの悪さや装置のコストが高いなどの問題があるため、以下のように自然に形成される規則的なナノ構造を用いる事が好ましい。たとえば、陽極酸化アルミナ皮膜、誘電体球の自己組織配列の技術などが挙げられる。
【0038】
特に、陽極酸化アルミナは、陽極酸化という簡易な手法で大面積にわたるアスペクトの高い2次元周期構造すなわち、2Dフォトニック結晶を作製できるため最も好ましい。また、その周期サイズは作製条件により数10から500nmの範囲で制御できるため、可視域においてフォトニック結晶の作製に有用である。
【0039】
以下に陽極酸化アルミナナノホールについて説明する。
陽極酸化アルミナナノホールはAl膜やアルミ箔、アルミ板などをある特定の酸性溶液中で陽極酸化することにより作製される(たとえばR.C.Furneaux,W.R.Rigby & A.P.Davidson「NATURE」Vol.337、P147(1989)等参照)。図9に陽極酸化アルミナナノホールの概略図を示す。この陽極酸化アルミナ層52は、Alと酸素を主成分とし、多数の円柱状のナノホール53を有し、そのナノホール53は、基体の表面にほぼ垂直に配置し、それぞれのナノホールは互いに平行かつほぼ等間隔に配置している。すなわち、第1の誘電部位(アルミナ)の中に、柱状形状の第2の誘電部位(中空)が、ハニカム状に規則的に2次元に配列した構造(2次元フォトニック結晶としての構造)を有する。アルミナナノホールの直径2rは数nm〜数100nm、間隔2Rは数10nm〜500nm程度であり、陽極酸化条件により制御可能である。また、アルミナナノホール層52の厚さ、ナノホールの深さは、陽極酸化時間などで制御することができる。これはたとえば10nm〜500μmの間である。
【0040】
陽極酸化アルミナの作成方法について、図15を用いて詳しく説明する。
陽極酸化の前工程として、アルミの表面に陽極酸化の細孔開始点55となるよう凹凸を作製しておく。この表面加工により、アルミナの細孔配列を規則的なものとする事ができる(益田:「OPTRONICS」No.8(1998年)211頁参照)。この凹凸は、陽極酸化アルミナの細孔配列に対応して、ハニカム状に形成されていることがアスペクト比の大きいナノホールを作製するうえで好ましい。この細孔開始点55(凹部)の形成方法としては、集束イオンビーム(FIB)を照射する手法、AFMを始めとするSPMを用いて行う手法、特開平10−121292号公報で開示されたプレスパターニングを用いて凹みを作成する手法、レジストパターン作成後エッチングにより凹みを作る手法などを用いることが挙げられる。
【0041】
これらの中でも、集束イオンビーム照射を用いる手法は、レジスト塗布、電子ビーム露光、レジスト除去といったような手間のかかる工程は不必要であり、直接描画で所望の位置に短時間で細孔開始点55を形成することが可能であることや、被加工物に圧力をかける必要がないので、機械的強度が強くない被加工物に対しても適用可能であるなどの観点から特に好ましい。
【0042】
引き続き、陽極酸化を行うが、実際の陽極酸化は図16に示すような装置で行うことができる。図16中、40は恒温槽であり、41は試料、42はPt板のカソード、43は電解質、44は反応容器であり、45は陽極酸化電圧を印加する電源、46は陽極酸化電流を測定する電流計、47は試料ホルダーである。図では省略してあるが、このほか電圧、電流を自動制御、測定するコンピュータなどが組み込まれている。試料41およびカソード42は、恒温水槽により温度を一定に保たれた電解質中に配置され、電源より試料、カソード間に電圧を印加することで陽極酸化が行われる。陽極酸化に用いる電解質は、たとえば、シュウ酸、りん酸、硫酸、クロム酸溶液などが挙げられる。
【0043】
アルミナナノホールの細孔間隔すなわち構造周期は、陽極酸化電圧とほぼ次式(1)の相関を有するため、開始点配列(間隔)に対応して陽極酸化電圧を設定する事が望ましい。
【0044】
【数1】
Figure 0004724281
【0045】
アルミナナノホールの厚さは、アルミ膜の膜厚や陽極酸化の時間によって制御する事ができる。たとえば全アルミ膜厚をすべてアルミナナノホールに置換する事や、所望のアルミ膜を残す事もできる。
【0046】
さらにアルミナナノホール層を酸溶液(たとえばりん酸溶液)中に浸す処理(ポアワイド処理)により、適宜ナノホール径を広げることができる。酸濃度、処理時間、温度を制御することにより所望のナノホール径を有するアルミナナノホールとすることができる。
【0047】
さらにゾルゲル、CVD、電着などの手法により、細孔内に誘電体や金属、発光体などを充填することもできる。たとえば、発光材料を充填し発光素子を構成することで、発光材料を充填した部分を発光部1として、さらに非充填部を画素分離部2として構成することができる。他にも細孔内に、黒色樹脂や金属を充填することで前述の黒色部3とすることができる。このような手法は、一連のプロセスで作製でき、作製簡略化の観点から好ましい。
【0048】
ここでは、2Dフォトニック結晶の陽極酸化アルミナの作成方法に関して述べたが、周期構造を作製できるものであれば、その製法は適宜用いることができる。
【0049】
【実施例】
以下に実施例をあげて、本発明を説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に限られるものではなく、上述の概念に含まれるものであれば、その構成、製法は、適用される。
【0050】
実施例1
本実施例においては、三角格子周期パターンのフォトニック結晶から成る画素分離部と蛍光体を配列したフェースプレートに電子線を照射することで画像を表示する表示装置を作成した例である。
【0051】
図13は本実施例のフェースプレートの作製工程を示す図である。
まず、透明導電膜74のITO膜が製膜されたガラス基板75上に厚さ20nmのCr膜79、厚さ300nmのSiO2膜78を製膜した(図13(a))。引き続き、レジスト膜形成、電子ビーム露光、現像、ドライエッチによりSiO2からなる周期パターン80を作製した(図13(b))。周期パターンは、140nm径、深さ250nmの円柱細孔が図5(c)のように三角格子状に210mの周期で配列したものである。レジスト除去後、さらにフォトリソグラフィーの技術を用い、円柱細孔が並んだSiO2パターンの中に、発光部のパターンとなる30ミクロンサイズの六角形のパターンを形成し、下地Cr層上部までトライエッチし、最後にCrをウエットエッチした。
【0052】
以上により、30ミクロンサイズの六角形の開口パターン81の周りを、フォトニック結晶となりうるSiO2からなる周期パターン80を配した構造を作製した(図13(c))。隣接する開口パターン間の距離、すなわち画素分離部の幅は5ミクロンとした。
【0053】
さらに、六角形の部位に発光材料として酸化亜鉛膜77を電着により製膜した。電着は、65℃に保持した硝酸亜鉛0.1Mの水溶液中で、白金の対向電極と共に浸して約−1.5Vの負の電圧を印加することで厚さ約300nmのZnOを堆積した。これにより酸化亜鉛膜の周囲に、SiO2の三角格子周期パターンからなる画素分離部を有するものが作製された(図13(d))。
【0054】
さらに、2%H2 と98%Heの還元雰囲気中で500℃、10minの熱処理を行うことで、酸化亜鉛膜の酸素組成比を減じ、波長500nm付近の緑色発光を示す蛍光体とした。
最後にメタルバック層としてアルミ膜71を100nm製膜し、フェースプレートを完成した(図13(e))。
【0055】
比較例1として、SiO2を周期パターンに加工せず、六角形の酸化亜鉛膜の周囲にSiO2を有するものを用意した。
【0056】
本実施例の発光部に電子線を照射し、カソードルミネッセンスのマッピング評価を行ったところ、比較例1に比べて発光が画素分離部で反射され、発光部の上部に放出される傾向がみられた。すなわち、隣接画素への光漏れが少ないことが見て取れた。
【0057】
また、本実施例と比較例1で作製したフェースプレートと対向してスピント型の電子源14を配列した電子源基板を配置し、真空容器15内に封止し、図6(a)に示すようなFED表示装置を作製した。電子源から放出された電子19を電子加速手段17で加速、蛍光体6に照射することで画像を表示させたところ、本実施例において比較例1に比べて細かい画像まで鮮明に表示することができた。
【0058】
実施例2
本実施例においては、図3(c)に示すように、黒色部の上に三角格子周期パターンのフォトニック結晶を配した画素分離部と、発光体を配列したフェースプレートに電子線を照射することで画像を表示する表示装置を作成した例である。また本実施例のフォトニック結晶は、アルミの陽極酸化により作製した陽極酸化アルミナからなる。
【0059】
図14は本実施例のフェースプレートの作製工程を示す図である。
開口部になるパターンのレジスト層72をフォトリソグラフィーで形成後、黒色部となる厚さ100nmのアモルファスカーボン膜、陽極酸化のストップ層として働く厚さ50nmのTi膜(不図示)、厚さ2ミクロンのアルミ膜を製膜し(図14(a))、アルミ膜を陽極酸化し陽極酸化アルミナに変換した(図14(b))。陽極酸化アルミナはアルミナからなる周期構造を有し、フォトニック結晶として作用する。
【0060】
陽極酸化に先立ち、アルミ膜表面にFIB照射による開始点(くぼみ)形成を行うことで、細孔をハニカム状に規則的に配列したものとした。本実施例においてはGaの集束イオンビームを照射することで用い、190nm間隔のハニカム配列にドット状の開始点を形成した。ここで集束イオンビーム加工のイオン種はGa,加速電圧は30kV、イオンビーム径は100nm、イオン電流は300pA、各ドットの照射時間は10msecとした。陽極酸化は図16に示す装置を用い、本実施例においては、陽極酸化の電解液として0.3Mリン酸浴を用い、76Vの陽極酸化を行った。さらにポアワイド処理として、25℃のりん酸溶液5wt.%中に75分浸すことでりナノホール径を約150nmに広げた。
【0061】
引き続き、レジスト72を除去(図14(c))し、発光部となる開口を形成した。発光部のサイズは40ミクロンの円形とし、50ミクロン周期で配置した。また画素分離部は約10ミクロンの幅である。
実施例1と同様な手法で、発光部パターンに酸化亜鉛膜77を堆積させた(図14(c))。酸化亜鉛膜の厚さは約2ミクロンである。
【0062】
さらに、2%H2 と98%Heの還元雰囲気中で500℃、10minの熱処理を行うことで、酸化亜鉛膜の酸素組成比を減じ、波長500nm付近の緑色発光を示す蛍光体とした。
最後にメタルバック層としてアルミ膜71を100nm製膜し、フェースプレートを完成した(図14(e))。
【0063】
本実施例の発光部に電子線を照射し、カソードルミネッセンスのマッピング評価を行ったところ、発光が画素分離部で反射され、発光部の上部にのみ放出される傾向がみられた。すなわち、隣接画素への光漏れが少ないことが見て取れた。
【0064】
また、本実施例で作製したフェースプレートを用い実施例1と同様にしてFED表示装置を作製し、画像を表示させたところ、細かい画像まで鮮明に表示することができた。また、黒色部、すなわちブラックストライプを有するために、コントラストが高い画像が得られた。
【0065】
さらに、本実施例においては、陽極酸化アルミナを用いることで比較的容易な手法でアスペクト比の高い周期構造を作製できた。これにより発光層の厚さを厚くすることもできた。
【0066】
実施例3
本実施例は、図7(c)に示すような無機EL表示を作製した例である。陽極酸化アルミナの一部の細孔に発光材料を充填した技術を利用して無機EL素子を作製する。これにより図10に示すように発光部、画素分離部ともに周期構造を有する。
【0067】
図17は本実施例の無機EL表示装置の作製工程を示す図である。
図17に示すように、ガラス基板75上にITO透明電極74、さらに絶縁層26として厚さ200nmのY23膜、アルミ膜71を600nm製膜した(図17(a))。
【0068】
次にアルミ膜を陽極酸化することで、陽極酸化アルミナ76とした(図17(b))陽極酸化アルミナの作成方法は実施例2に準じた。ただし、用いた開始点間隔は220nm、陽極酸化電圧は88V、ポアワイド時間は90minであり、細孔間隔は220nm、細孔径は180nmである。
【0069】
陽極酸化アルミナの一部をレジストで覆い、細孔内の一部に発光材料82としてZnS:Mnを充填した(図17(c))。陽極酸化アルミナにZnS:Mnが充填された発光部のサイズは約60ミクロン径の円状であり、非充填部のすなわち画素分離部の幅は5ミクロン程度である。ZnS:Mnの堆積には、試料を0.05M酢酸亜鉛、0.001M酢酸マンガンの混合水溶液中に3min浸したあと、アンモニアを用いてpHを12に調整した0.05Mチオアセトアミド水溶液に10min浸し、さらに60℃で1時間の焼成を行うという3ステッププロセスを繰り返し行うことで、行った。
【0070】
さらに、レジストを除去後、絶縁層26として厚さ200nmのY23膜、さらに上部電極としてAl膜を製膜することでEL素子を配列した表示装置を作製した(図17(d))。
【0071】
比較例2として、陽極酸化アルミナを用いずに、アルミナ膜にフォトリソグラフィーで発光部の開口パターニングをつくり、パターン内にZnS:Mn堆積することで作製した表示装置を用意した。
【0072】
下部透明電極と上部電極の間に交流電圧(250V、5kHz)を印加し、EL発光素子から赤橙色(波長580nm付近)の発光をさせたところ、本実施例においては、比較例2に比べて近接画素への光の漏れが少なく、細かい画像を精度良く表示することができた。
【0073】
実施例4
本実施例は、図7(d)に示すような発光素子として有機EL発光素子を配した表示装置の例である。
【0074】
実施例1と同様な手法により、透明電極を配したガラス基板上に、発光部を設ける開口パターンの周りに、画素分離部と成るSiO2からなる周期パターン(フォトニック結晶)を配した構造を作製した(図13(c))。周期パターンは、有機EL素子の発光波長をかんがみて、140nm径、深さ250nmの円柱細孔が図5(c)のように三角格子状に240mの周期で配列したものとした。発光部を配する開口パターンのサイズは、50ミクロン、画素分離部の幅は5ミクロンである。
【0075】
次に、開口内に、厚さ75nmの芳香族ジアミンからなる膜、厚さ60nmのアルミキノリノール錯体(Alq3)からなる膜の積層からなる有機発光層を蒸着し、さらに上部電極としてAgMg合金膜を製膜することで有機EL素子を配した。
【0076】
上部電極と下地透明電極間に電圧(7V)を印加し、有機EL発光素子から550nm付近の緑色発光をさせたところ、近接画素への光の漏れが少なく、細かい画像を精度良く表示することができた。
【0077】
実施例5
本実施例は図8(e)に示すよう発光ダイオードを配列した表示装置の例であり、画素分離部としてポリスチレン球が配列したフォトニック結晶を配した例である。
【0078】
市販のInGaN系発光ダイオード(発光波長520nm)を、黒色の基板上に配列し実装、電気接続をおこなった。発光ダイオードのサイズは4mm径であり、隣接するダイオード間の間隔は約1mmである。
【0079】
次に発光ダイオードの間に、画素分離部として、210nm径のポリスチレン球を分散し、図4(c)に示すような3Dフォトニック結晶を配することで、図8(e)に示すような表示装置とした。フォトニック結晶は乱れを有したものの、500から550nm付近で大きな反射率を有することを確認した。
ダイオードを発光させたところ、画素分離部にポリスチレン球を配置しなかったものとくらべて、近接画素への光の漏れが少なかった。
【0080】
実施例6
本実施例は、陽極酸化アルミナの細孔に発光材料を充填するのを利用して図10示すように発光部、画素分離部ともに周期構造からなるフェースプレートを作製した例であり、これに電子線を照射することで画像を表示する表示装置を作成した例である。
【0081】
特に、本実施例は、細孔径の異なる領域を設け、細孔径の大きい細孔にのみ発光体を充填することで、円柱状の発光材料が配列した発光部と、円柱状の空孔が配列した画素分離部を有し、発光材料の円柱形が空孔の空孔径より大きい構成を作製した例である。
【0082】
ITOが製膜されたガラス基板上にアルミ膜を製膜した後、陽極酸化し陽極酸化アルミナに変換した。陽極酸化アルミナの作成方法は実施例2に準じるが、細孔開始点55の深さを制御することで、径の異なる細孔が配列した陽極酸化アルミナとすることができる。具体的にはFIB照射量が大きく、深さの深い最高開始点から細孔径の大きい細孔を作製できる。大きい細孔が配列した領域、すなわち発光部の形状は30ミクロンサイズの六角形であり、隣接する小さな細孔が配列した領域、すなわち画素分離部の幅は3ミクロンである。
【0083】
試料周りを真空に脱気後、亜鉛を含有したゾルゲル液(たとえば高純度化学製ZN−05)をスピンコートし、細孔上の余分なゾルゲル液を十分に除去後、600℃程度の熱処理をほどこすことで、細孔内に酸化亜鉛を堆積させた。この際、ゾルゲル液を希釈し、粘性を制御することで、大きな細孔の中にのみゾルゲル液を導入することができる。すなわち、大きい細孔内のみに酸化亜鉛膜を堆積できる。
【0084】
このようにして、大きな細孔内に発光材料が充填された領域のまわりに、小さな空孔が配列したフォトニック結晶からなる画素分離部を有した。大きな細孔、すなわち発光材料の径は160nm程度、小さな空孔の径は90nm程度である。
【0085】
さらに、2%H2 と98%Heの還元雰囲気中で500℃、10minの熱処理を行うことで、酸化亜鉛膜の酸素組成比を減じ、波長500nm付近の緑色発光を示す蛍光体とした。
【0086】
最後にメタルバック層としてアルミ膜71を100nm製膜し、フェースプレートを完成した(図13(e))。
【0087】
このようにして作製した試料に、実施例1と同様な手法でカソードルミネッセンスの評価を行ったところ、発光強度が強く、また発光スペクトルのピークは長波長側に移動し、スペクトル幅が若干狭くなっていた。また蛍光寿命が長くなっていた。これは、発光部を周期構造にしたこと、すなわちフォトニック結晶にした作用であり、このように発光部に周期構造を適用することで発光部の発光特性を制御することができることがわかる。また、隣接画素への光漏れが少なかった。
【0088】
フォトニック結晶において細孔径の異なる領域を設け、細孔径の大きい細孔にのみ発光体を充填することで、比較的安易な手法で、フォトニック結晶からなる発光部とフォトニック結晶からなる画素分離部を配列して形成することができた。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により、以下の効果がある。
すなわち、画素分離部にフォトニック結晶を適用することで、細かな文字などを鮮明に文字を表示することができる。すなわち、解像度の高い表示装置を実現できた。
画素分離部の面積低減がはかられ、開口率の向上と、効果的な光の取出しにより、輝度の向上が可能である。
また、陽極酸化アルミナを適用した製法を適用することで、簡易な製法でアスペクトの高いフォトニック結晶を有した画素分離部を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の発光部と画素分離部の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の表示装置の構成を示す概略図である。
【図3】本発明の表示装置の発光部と画素分離部の一例を示す概略図である。
【図4】フォトニック結晶の例を示す概略図である。
【図5】2Dフォトニック結晶の例を示す概略図である。
【図6】本発明の表示装置の例を示す概略図である。
【図7】本発明の表示装置の例を示す概略図である。
【図8】本発明の表示装置の例を示す概略図である。
【図9】陽極酸化アルミナを示す概略図である。
【図10】フォトニック結晶を発光部と画素分離部の両方に適用した例を示す概略図である。
【図11】フォトニック結晶を発光部と画素分離部と黒色部のすべてに適用した例を示す概略図である。
【図12】従来の表示装置の例を示す概略図である。
【図13】本発明の実施例1の表示部の作成方法を示す概略図である。
【図14】本発明の実施例2の表示部の作成方法を示す概略図である。
【図15】陽極酸化アルミナの作製工程を示す概略図である。
【図16】陽極酸化装置を示す概略図である。
【図17】本発明の実施例3の無機EL表示装置の作成方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 発光部
2 フォトニック結晶からなる画素分離部
3 黒色部
4 基板
5 発光素子
6 蛍光体
7 上部電極
8 下部電極
9 電圧印加手段
10 画素
11 有機発光層
12 紫外発光素子
13 発光ダイオード(LED)
14 電子源
15 真空容器
16 制御電極
17 電子加速手段
18 真空
19 電子
20 メタルバック
21 第1の誘電材料
22 第2の誘電材料
24 誘電体ロッド
25 誘電体球
26 絶縁層
27 発光層
28 フォトニック結晶から成る発光部
29 周期構造から成る黒色部
40 恒温槽
41 試料
42 カソード
43 電解質
44 反応容器
45 電源
46 電流計
51 アルミ(膜)
52 陽極酸化アルミナ
53 細孔(ナノホール)
54 バリア層
55 細孔開始点
71 アルミ膜
72 レジスト
73 カーボン膜
74 透明導電膜
75 ガラス基板
76 陽極酸化アルミナ
77 酸化亜鉛膜
78 SiO2
79 Cr膜
80 SiO2からなる周期パターン
81 六角形の開口
82 発光材料

Claims (15)

  1. 発光部と、該発光部を分離する画素分離部を配列した部位を有する表示装置において、
    画素分離部は該発光部から発せられる発光の波長より小さい周期で周期的に屈折率の異なる材料が配列したフォトニック結晶を有していることを特徴とする表示装置。
  2. 該発光部は蛍光体からなり、さらに該蛍光体を励起する手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 該発光部は発光素子を有してなり、さらに該発光素子の発光を制御する駆動手段を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 該画素分離部は、該フォトニック結晶からなる部位に加え、黒色部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかの項に記載の表示装置。
  5. 該フォトニック結晶から成る部位は、該黒色部と該発光部の間に配することを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  6. 該画素分離部において、該フォトニック結晶からなる部位は該黒色部の上もしくは下に配されることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  7. 該フォトニック結晶は、屈折率の異なる材料を2次元的に配列した構造からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれかの項に記載の表示装置。
  8. 該フォトニック結晶は、屈折率の異なる円柱を2次元的に三角格子状に配列した構造からなることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  9. 該フォトニック結晶には陽極酸化アルミナが適用されていることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  10. 該発光部が、発光波長より小さい周期で周期的に屈折率の異なる材料が配列したフォトニック結晶からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれかの項に記載の表示装置。
  11. 該発光部は発光材料が2次元的に配列した構造からなることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
  12. 該発光部は円柱状の発光材料が2次元的に三角格子状に配列した構造からなることを特徴とする請求項10または11に記載の表示装置。
  13. 該画素分離部が屈折率の異なる円柱を2次元的に三角格子状に配した構造からなるフォトニック結晶からなり、さらに該発光部は円柱状の発光材料が2次元的に三角格子状に配列した構造からなり、さらに該発光部における該円柱状の発光材料の径が該画像分離部における該円柱の径より大きいことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
  14. 該発光部の発光によって励起される蛍光体を具備し、該蛍光体からの発光により画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  15. 該発光部はGaN系発光ダイオードからなることを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
JP2000279421A 2000-09-14 2000-09-14 表示装置 Expired - Fee Related JP4724281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000279421A JP4724281B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000279421A JP4724281B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002091344A JP2002091344A (ja) 2002-03-27
JP4724281B2 true JP4724281B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=18764428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000279421A Expired - Fee Related JP4724281B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4724281B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023138883A1 (de) * 2022-01-24 2023-07-27 Ams-Osram International Gmbh Verfahren zur herstellung einer vielzahl optoelektronischer halbleiterchips und optoelektronischer halbleiterchip

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4155553B2 (ja) * 2001-08-01 2008-09-24 キヤノン株式会社 表示素子及びその製造方法
JP4157292B2 (ja) * 2001-11-06 2008-10-01 株式会社リコー 光学装置
CN100573312C (zh) * 2001-12-13 2009-12-23 索尼公司 屏幕、屏幕的制造方法和图像显示系统
JP3848303B2 (ja) * 2002-06-07 2006-11-22 キヤノン株式会社 構造体、機能性構造体及び磁気記録媒体の製造方法
US7012279B2 (en) * 2003-10-21 2006-03-14 Lumileds Lighting U.S., Llc Photonic crystal light emitting device
KR100563059B1 (ko) * 2003-11-28 2006-03-24 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계 발광 디스플레이 장치 및 이의 제조에 사용되는레이저 열전사용 도너 필름
KR100639683B1 (ko) 2004-01-07 2006-10-27 학교법인 조선대학교 광자 결정 구조를 이용한 led 발광소자 및 그의 제조방법
CN100350640C (zh) * 2004-01-16 2007-11-21 汉欣企业有限公司 具有光子晶体的发光二极管及其装置
DE602005016330D1 (de) * 2004-03-30 2009-10-15 Canon Kk Anzeigevorrichtung, Bildbetrachtungsvorrichtung und Projektionsanordnung unter Verwendung desselben
US6956247B1 (en) * 2004-05-26 2005-10-18 Lumileds Lighting U.S., Llc Semiconductor light emitting device including photonic band gap material and luminescent material
WO2006011095A1 (en) * 2004-07-22 2006-02-02 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Photonic band gap materials with phosphors incorporated
JP4544518B2 (ja) 2004-09-01 2010-09-15 キヤノン株式会社 電界励起型発光素子及び画像表示装置
US8174025B2 (en) * 2006-06-09 2012-05-08 Philips Lumileds Lighting Company, Llc Semiconductor light emitting device including porous layer
WO2008002311A1 (en) 2006-06-28 2008-01-03 Thomson Licensing Luminescent display device having filler material
EP2132802B1 (en) * 2007-03-30 2013-01-09 The Regents of the University of Michigan Oled with improved light outcoupling
US9508957B2 (en) 2007-03-30 2016-11-29 The Regents Of The University Of Michigan OLED with improved light outcoupling
JP5156657B2 (ja) * 2009-01-27 2013-03-06 パナソニック株式会社 有機el発光装置
JP5393274B2 (ja) * 2009-06-10 2014-01-22 富士フイルム株式会社 微細構造体および発光素子
JP5612298B2 (ja) * 2009-11-20 2014-10-22 株式会社小糸製作所 発光モジュールおよび車両用灯具
JP2019502099A (ja) * 2015-11-19 2019-01-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 画素ボリュームの構成方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0324692U (ja) * 1989-07-18 1991-03-14
JPH0448580A (ja) * 1990-06-14 1992-02-18 Asahi Glass Co Ltd エレクトロルミネッセンス表示パネル及びランプ
JPH0794819A (ja) * 1993-09-21 1995-04-07 Toshiba Corp レーザー素子
JPH0878769A (ja) * 1994-08-31 1996-03-22 Sony Corp 量子構造の形成方法
JPH08213711A (ja) * 1994-11-30 1996-08-20 Shin Gijutsu Jigyodan ホトニック構造を有するマイクロキャビティー光源及びそれを用いた発光型の画像表示装置
JPH09501004A (ja) * 1993-07-20 1997-01-28 ユニバーシティ・オブ・ジョージア・リサーチ・ファウンデイション・インコーポレイテッド 共振マイクロキャビティディスプレイ
JPH09232669A (ja) * 1996-02-22 1997-09-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子
JPH10241860A (ja) * 1997-02-21 1998-09-11 Idemitsu Kosan Co Ltd 多色発光装置
JPH10284806A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Canon Inc フォトニックバンド構造を有する垂直共振器レーザ
JPH11186657A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Canon Inc フォトニックバンド構造を有する垂直共振器レーザ
JPH11330619A (ja) * 1998-05-18 1999-11-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光デバイス

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0324692A (ja) * 1989-06-21 1991-02-01 Fuji Electric Co Ltd 自動貸出機の制御装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0324692U (ja) * 1989-07-18 1991-03-14
JPH0448580A (ja) * 1990-06-14 1992-02-18 Asahi Glass Co Ltd エレクトロルミネッセンス表示パネル及びランプ
JPH09501004A (ja) * 1993-07-20 1997-01-28 ユニバーシティ・オブ・ジョージア・リサーチ・ファウンデイション・インコーポレイテッド 共振マイクロキャビティディスプレイ
JPH0794819A (ja) * 1993-09-21 1995-04-07 Toshiba Corp レーザー素子
JPH0878769A (ja) * 1994-08-31 1996-03-22 Sony Corp 量子構造の形成方法
JPH08213711A (ja) * 1994-11-30 1996-08-20 Shin Gijutsu Jigyodan ホトニック構造を有するマイクロキャビティー光源及びそれを用いた発光型の画像表示装置
JPH09232669A (ja) * 1996-02-22 1997-09-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子
JPH10241860A (ja) * 1997-02-21 1998-09-11 Idemitsu Kosan Co Ltd 多色発光装置
JPH10284806A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Canon Inc フォトニックバンド構造を有する垂直共振器レーザ
JPH11186657A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Canon Inc フォトニックバンド構造を有する垂直共振器レーザ
JPH11330619A (ja) * 1998-05-18 1999-11-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光デバイス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023138883A1 (de) * 2022-01-24 2023-07-27 Ams-Osram International Gmbh Verfahren zur herstellung einer vielzahl optoelektronischer halbleiterchips und optoelektronischer halbleiterchip

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002091344A (ja) 2002-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4724281B2 (ja) 表示装置
US7323815B2 (en) Light-emitting device comprising porous alumina, and manufacturing process thereof
US20060252337A1 (en) Light-emitting device comprising porous alumina, and corresponding method fabrication
JP3667188B2 (ja) 電子線励起レーザー装置及びマルチ電子線励起レーザー装置
WO2015196573A1 (zh) 有机电致发光器件、阵列基板及其制备方法、显示装置
JP2001162600A (ja) 細孔を有する構造体、細孔を有する構造体の製造方法並びに前記細孔を有する構造体を用いたデバイス
TW201707251A (zh) 有機發光二極體、有機發光二極體之製造方法、圖像顯示裝置及照明裝置
CN105870358B (zh) 一种散射层的制备方法、有机发光二极管
JP2008223073A (ja) 多孔質ナノ構造体及びその製造方法
Chen et al. Combined effects of surface plasmon coupling and Förster resonance energy transfer on the light color conversion behaviors of colloidal quantum dots on an InGaN/GaN quantum-well nanodisk structure
KR20120077596A (ko) 산화아연 나노막대 마스크를 이용한 발광다이오드의 제조방법
JP4672839B2 (ja) 発光体、構造体及びその製造方法
JP2003113497A (ja) 多孔質構造体及びその製造方法
JP3323252B2 (ja) 放射線像増強管
JP4480104B2 (ja) 構造体の製造方法
JP4641331B2 (ja) ナノ構造体及びその製造方法
CN1739178A (zh) 具有集成三极管结构的场致发射显示器及其制造方法
JP2006260820A (ja) 発光素子及びその製造方法
US20050213325A1 (en) Lighting element with luminescent surface
JP2003020476A (ja) 蛍光体薄膜、薄膜エレクトロルミネッセンス表示装置および電界放出型表示装置ならびに蛍光体薄膜形成方法
JP2010114069A (ja) 画像表示装置
Staninski et al. Photo-and electroluminescence properties of lanthanide tungstate-doped porous anodic aluminum oxide
JP2007213888A (ja) ダイオード素子およびこのダイオード素子を電子源とした表示装置
JP2004095359A (ja) El発光素子
JP3480695B2 (ja) X線発生用ターゲット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070823

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110411

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees