JP5156657B2 - 有機el発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子という)を発光源として備える有機EL発光装置に関する。
有機EL素子は、数V程度の低電圧で高輝度の面発光が可能であり、さらに発光物質の選択により任意の色調での発光が可能であるので近年注目されている。有機EL素子は、陽極、発光層を含む有機層、及び陰極を備え、電圧印加によって陽極が有機層にホールを注入すると共に、陰極が有機層に電子を注入し、有機層に注入されたホールと電子が有機層において結合する。そして、有機EL素子は、ホールと電子の結合によって生成された励起子が基底状態に遷移して発光する。
図8は、このような有機EL素子を備える有機EL発光装置21の一部の構成を示す。ここでは有機EL発光装置21のうち、有機層22と、有機層22上に積層された有機EL素子の陽極23のみを図示している。有機EL素子は、図示していない基板上に、陰極、有機層22、陽極23が順に積層される。ここに、有機層22で生じた光がそれぞれ異なる入射角で陽極23へ入射する光24、25を示している。陽極23の屈折率をn、有機層22の屈折率をnとしたとき、有機層22と陽極23の間の臨界角θ(図示せず)は、sinθ=(n/n)の式から求められる。
ここで、光24の有機層22から入射する入射角θが臨界角θより小さいとき、有機層22中の光24は、全反射せずに屈折して陽極23へ出射する。しかし、光25の有機層22から入射する入射角θが臨界角θ以上のとき、有機層22中の光25は、全反射するので陽極23へ取り出されない。全反射した光25は、有機層22の内部に閉じ込められ、導波光として失われる。また、光の干渉や消衰などの影響もあり、有機EL発光装置21からの光の取り出し効率は、有機層22で発生した全光量の20%以下と非常に低い。
一方、近年、フォトニック結晶を用いた種々の光学素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。フォトニック結晶は、屈折率(誘電率)が異なる2種類以上の物質を、光の波長程度の長さで周期的に配列させた人工的な誘電体格子の光学材料である。このフォトニック結晶は、1次元、2次元、3次元のいずれの周期構造でもよく、光を自在に制御することができる。そして、格子間隔と同程度の波長を持つ電磁波は、回折(ブラッグ反射)により完全反射される。フォトニック結晶は、格子間の屈折率差が広がると、反射されて結晶内を伝搬できない波長領域(周波数領域)が拡大し、光が伝搬できない波長域(フォトニックバンドギャップ)を形成する。
そこで、一定方向の光を出射させないことで導波光の発生を防ぐことができる、有機EL素子がフォトニック結晶構造を有する有機EL発光装置が考えられる。図9及び図10は、このような有機EL発光装置31の構成を示す。有機EL発光装置31は、基板32と、1次元の周期構造のフォトニック結晶構造となるように基板32上に周期的に配列された複数の有機EL素子33と、を備える。有機EL素子33は、基板32上に陰極34、有機層35、及び陽極36の順に積層して成る。
有機EL素子33の有機層35は、陰極34上に電子輸送層37、発光層38、及びホール輸送層39の順に積層して成る。発光層38は、配光方向が基板32面に平行方向である発光分子40aと、発光分子40aと同じ発光材料であって配向方向が異なる発光分子40を有する。
有機EL発光装置31は、電圧印加によって、発光分子40が発光するが、フォトニック結晶構造によって発光分子40aが発光しないので、基板32面に垂直方向(矢印Fで示す)に光を出射し、かつ、基板32面に平行方向(矢印Gで示す)に光を出射しない。そのため、有機EL発光装置31は、有機EL素子33内での導波光の発生が防がれるので発光効率が良い。
発光分子40の発光と、発光分子40aの非発光について詳しく説明する。図11(a)、(b)は、発光分子40の発光状態と、発光分子40aの非発光状態をそれぞれ示す。発光分子40は、ホールと電子の結合によって励起状態となった後、基底状態に戻る際に、基板32面に垂直方向(矢印F1及びF2で示す)に光を出射する。また、基板32側に向かい、かつ、基板32面に垂直方向(矢印F2で示す)に出射される光は、陰極34において陽極36側に向かって反射される。なお、発光分子40は、配光方向が基板32面に平行方向でなければ、どの配向方向であっても光を出射する。
発光分子40aは、ホールと電子の結合によって励起状態となった後、フォトニック結晶構造によって基底状態に戻ることができず、基板32面に平行方向(矢印Gで示す)を含む全ての方向に光を出射できない。そのため、発光しない発光分子40aの励起エネルギーが損失となることから、有機EL発光装置31の発光効率は、まだ十分であるとはいえず、さらなる発光効率の向上が望まれている。
特開2002−91344号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、発光しない発光分子の励起エネルギーを利用することによって、発光効率を向上させることができる有機EL発光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、基板と、この基板上に、該基板側から順に陰極、有機層、及び陽極を積層形成して成る有機EL素子と、を備え、該陽極が透光性を有し、該有機EL素子がフォトニック結晶構造を有する有機EL発光装置であって、前記有機層は、前記基板に対して略垂直方向に配設されて、励起状態となっても前記フォトニック結晶構造により発光しない第1の発光分子と、前記第1の発光分子の励起エネルギーを受けて発光する第2の発光分子と、を有することを特徴とする。
記第2の発光分子は、基底状態から励起状態への遷移に要するエネルギー準位が、前記第1の発光分子とは異なることが好ましい。
記有機層は、前記第1の発光分子と第2の発光分子とを結合すると共に、これらの間の励起エネルギーの移動を妨げない有機分子をさらに有することが好ましい。
記第1の発光分子及び第2の発光分子は、T字型構造、又はL字型構造を形成するように結合されていることが好ましい。
記第1の発光分子から前記第2の発光分子へと移動しない励起エネルギーを受けて発光する第3の発光分子をさらに有することが好ましい。
本発明によれば、第2の発光分子が第1の発光分子の励起エネルギーを受けとって発光するので、発光効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る有機EL発光装置の斜視図。 同有機EL発光装置のA−A線断面図。 同有機EL発光装置の有機EL素子の側断面図。 (a)は図3のD部の拡大図、(b)は図3のE部の拡大図。 (a)は同有機EL発光装置の発光分子の励起状態におけるダイアグラムを示す図、(b)は同有機EL発光装置の第1の発光分子及び第2の発光分子の励起状態におけるダイアグラム示す図。 (a)は同有機EL発光装置の第1の発光分子、及び第2の発光分子が有機分子を介して結合した状態を示す側面図、(b)は同第1の発光分子、及び第2の発光分子がT字型に結合した状態を示す側面図、(c)は同第1の発光分子、及び第2の発光分子がL字型に結合した状態を示す側面図。 本発明の第2の実施形態に係る有機EL発光装置の有機EL素子の側断面図。 従来の有機EL発光装置の一部の側断面図。 他の従来の有機EL発光装置の側断面図。 同有機EL発光装置の有機EL素子の側断面図。 (a)は図10のH部の拡大図、(b)は図10のI部の拡大図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る有機EL発光装置について図面を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態の有機EL発光装置1の構成を示す。有機EL発光装置1は、基板2と、この基板2上に形成される有機EL素子3と、有機EL素子3に設けられる複数の垂直孔4と、を備える。有機EL素子3は、基板2側から陰極5、有機層6、及び陽極7の順に積層して成る。
基板2は、例えば、ソーダライムガラスや無アルカリガラスの透明ガラス板、又はポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、エポキシの樹脂、若しくはフッ素系樹脂から作製されたプラスチックフィルムやプラスチック板などが材料として用いられる。
垂直孔4は、基板2面に垂直方向に、少なくとも基板2に達する深さまで有機EL素子3に設けられる孔である。有機EL素子3は、基板2面に平行方向に垂直孔4が周期的に配置されることによって、2次元の周期構造であるフォトニック結晶構造を有する。垂直孔4は、例えば、有機EL素子3の表面に電子ビーム露光などによりパターンニングを行い、有機EL素子3上に金属マスクが形成された後に、エッチングされることで形成されたり、又は予め表面に凹凸が形成された基板2に有機EL素子3が設けられることで形成される。
有機EL発光装置1は、基板2面に垂直方向(矢印Bで示す)に光を出射する。また、有機EL発光装置1は、有機EL素子3のフォトニック結晶構造によって、基板2面に平行方向(矢印Cで示す)に光を出射しない。そのため、有機EL発光装置1は、有機EL素子3内での導波光の発生が防がれるので発光効率が良い。
陰極5は、有機層6中に電子を注入するための電極であり、仕事関数の低い金属、合金、電気伝導性化合物、又はこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、例えば、アルカリ金属、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属、及びこれらと他の金属との合金、具体的にはナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/LiF混合物などが材料として用いられる。また、陰極5の材料は、アルミニウム、Al/Al混合物なども用いられる。さらに、陰極5の材料は、アルカリ金属の酸化物、アルカリ金属のハロゲン化物、又は金属酸化物の下地の上に、金属等の導電材料を1層以上積層したものを用いてもよく、具体的にはアルカリ金属/Alの積層物、アルカリ金属のハロゲン化物/アルカリ土類金属/Alの積層物、アルカリ金属の酸化物/Alの積層物などが用いられる。陰極5、有機層6、及び陽極7は、例えば、真空蒸着法やスパッタリング法、塗布などによって積層される。
陽極7は、透光性を有しており、有機層6にホールを注入するための電極である。陽極7の材料は、仕事関数の大きい金属、合金、電気伝導性化合物、又はこれらの混合物から成る電極材料を用いることが好ましく、仕事関数が4eV以上であることが特に好ましい。陽極7の具体的な材料は、例えば、金などの金属、CuI、ITO(インジウム−スズ酸化物)、SnO、ZnO、IZO(インジウム−亜鉛酸化物)や、PEDOT、ポリアニリンの導電性高分子、任意のアクセプタでドープした導電性高分子、カーボンナノチューブの導電性光透過性材料などが挙げられる。
図3は、本実施形態の有機EL素子3の構成を示す。有機EL素子3の有機層6は、陰極5上に、電子輸送層8、発光層9、及びホール輸送層10の順に積層して成る。発光層9は、ホスト材料11と、ホスト材料11中に添加された発光材料である発光分子13と第1の発光分子14と第2の発光分子15と、を有する。また、有機層6は、必要に応じて電子を注入し易くするための電子注入層などを備えていてもよい。
電子輸送層8は、発光層9への電子注入性を向上させるか、又はホールが電子輸送層8へ移動するのを防止する。電子輸送層8の材料は、電子輸送性を有する化合物であればよく、例えば、Alq等の電子輸送性材料として知られる金属錯体や、フェナントロリン誘導体、ピリジン誘導体、テトラジン誘導体、オキサジアゾール誘導体等のヘテロ環を有する化合物などが挙げられる。
ホール輸送層10は、発光層9へのホール注入性を向上させるか、又は電子がホール輸送層10へ移動するのを防止する。ホール輸送層10の材料は、ホール輸送性を有する化合物であればよく、例えば、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)、2−TNATA、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(MTDATA)、4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニル(CBP)、スピロ−NPD、スピロ−TPD、スピロ−TAD、TNBといった、トリアリールアミン系化合物、カルバゾール基を含むアミン化合物、フルオレン誘導体を含むアミン化合物などが挙げられる。
ホスト材料11は、有機EL素子用ホスト材料として用いられる材料であればよく、例えば、4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル(CBP)や、2,2’,2”−(1,3,5−ベンゼントリイル)−トリス(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール)(TPBI)等が挙げられる。
第1の発光分子14は、発光分子13と同じ発光材料から成り、配向方向のみが異なる。発光分子13と第1の発光分子14は、例えば、ペリレン、DPT、Co−6、PMDFB、キナクリドン、ルブレン、BTX、ABTX、DCM、DCJT、PtOEP等が挙げられる。第1の発光分子14は、基板2に対して略垂直方向に配設されて、励起状態となっても発光しない。すなわち、配光方向が基板2面に平行方向である第1の発光分子14は、有機EL素子3がフォトニック結晶構造を有するために、励起状態となっても発光しない。これに対して、発光分子13は、配向方向が基板2面に平行方向以外であるので発光する。
第2の発光分子15は、発光分子13及び第1の発光分子14と異なる発光材料であるため、黒塗りをして区別している。また、第2の発光分子15は、第1の発光分子14の励起エネルギーを受けて発光し、例えば、発光分子13及び第1の発光分子14に用いられる上記で挙げた発光材料のうちから選択して用いることができる。
なお、第2の発光分子15は、基底状態から励起状態への遷移に要するエネルギー準位が、第1の発光分子14と異なっていることが望ましい。有機EL発光装置1は、第2の発光分子15が、エネルギー準位の相異によって第1の発光分子14に比べて励起し易くなったり、又は励起し難くなったりすることで、第1の発光分子14の励起エネルギーを受けとり易くなるので発光効率が向上する。
発光分子13の発光と、第1の発光分子14及び第2の発光分子15の発光についてそれぞれ説明する。図4(a)、(b)は、発光分子13の発光状態と、第1の発光分子14及び第2の発光分子15の発光状態を示し、図5(a)、(b)は、発光分子13の発光過程と、第1の発光分子14及び第2の発光分子15の発光過程を示す。発光分子13は、基底状態から励起状態になり、エネルギー緩和した後に、基底状態に戻るときに、基板32面に垂直方向(矢印B1及びB2で示す)に光を出射する。
第2の発光分子15は、第1の発光分子14が基底状態から励起状態になり、第1の発光分子14から第2の発光分子15へ励起エネルギーが移動した後に、励起状態から基底状態に戻るときに、基板32面に垂直方向(矢印B1及びB2で示す)に光を出射する。有機EL発光装置1は、第2の発光分子15が第1の発光分子14の励起エネルギーを受けとって発光するので、発光効率が向上する。
なお、基板2側に向かい、かつ、基板2面に垂直方向(矢印B2で示す)に出射される光は、陰極5において陽極7側に向かって反射される。また、発光分子13及び第2の発光分子15は、配向方向が基板32面に平行方向でなければ、どの配向方向であっても光を出射する。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る有機EL発光装置1について図6(a)乃至(c)を参照して説明する。第1の発光分子14と第2の発光分子15との間が結合した構造であることが第1の実施形態と異なっている。
図6(a)乃至(c)は、第1の発光分子14、第2の発光分子15、及び有機分子16から成るドーパントの構成を示す。図6(a)に示されるように、第1の発光分子14と第2の発光分子15は、有機分子16によって、それぞれの配向方向が異なるようにして結合される。有機EL発光装置1は、有機分子16が第1の発光分子14と第2の発光分子15の距離を離れないようにすることで、第2の発光分子15が第1の発光分子14の励起エネルギーを受けとり易くなるので、発光効率が向上する。
有機分子16は、第1の発光分子14から第2の発光分子15へと励起エネルギーが移動することを妨げず、非共役系で分子長が長くなければよい。有機分子16は、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン等のアルキレン、エーテル、エステル、ケトン、ウレタン、アミド、イミド等が挙げられ、具体的にはシルセスキオキサンが挙げられる。
また、第1の発光分子14及び第2の発光分子15は、有機分子16によって結合していれば、図6(b)に示されるように、T字型構造を形成してもよいし、図6(c)に示されるように、L字型構造を形成してもよい。さらに、第1の発光分子14及び第2の発光分子15は、有機分子16によって3つ以上結合し、Y字型構造、テトラポット型構造などを形成してもよい。有機EL発光装置1は、第1の発光分子14及び第2の発光分子15が、T字型構造、L字型構造などのいずれの場合においても、上述と同等の作用効果が得られる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る有機EL発光装置1について図7を参照して説明する。発光層9に第3の発光分子17を有する構造であることが第1の実施形態と異なっている。
図7は、本実施形態の有機EL発光装置1の構成を示す。有機層6の発光層9は、第1の発光分子14から第2の発光分子15へと移動しない励起エネルギーを受けて発光する第3の発光分子17をさらに有する。第3の発光分子17は、発光分子13、第1の発光分子14及び第2の発光分子15と異なる発光材料であるため、斜線をして区別している。第3の発光分子17は、例えば、発光分子13及び第1の発光分子14に用いられる上記で挙げた発光材料のうちから選択して用いることができる。
なお、第3の発光分子17は、第2の発光分子15と組み合わせて用いたり、第1の発光分子14と第2の発光分子15とが有機分子16で結合したものと組み合わせて用いてもよい。また、第3の発光分子17は、第1の発光分子14と有機分子16で結合させて用いてもよい。これら発光分子の組み合わせを下記の表1に示す。
Figure 0005156657
第3の発光分子17は、第2の発光分子15が発光せずに第1の発光分子14の励起エネルギーが全く使用されていないときや、第2の発光分子15が発光しても第1の発光分子14に使い残りの励起エネルギーがあるとき、第1の発光分子14の励起エネルギーを受けとって発光する。そのため、有機EL発光装置1は、発光効率が向上する。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態の図では、平面視において垂直孔4が三角格子配列に配置されるフォトニック結晶構造を有する有機EL発光装置1を示したが、平面視において垂直孔4が正方配列に配置されるフォトニック結晶構造を有する有機EL発光装置1であっても構わない。
1 有機EL発光装置
2 基板
3 有機EL素子
5 陰極
6 有機層
7 陽極
14 第1の発光分子
15 第2の発光分子
16 有機分子
17 第3の発光分子

Claims (5)

  1. 基板と、この基板上に、該基板側から順に陰極、有機層、及び陽極を積層形成して成る有機EL素子と、を備え、該陽極が透光性を有し、該有機EL素子がフォトニック結晶構造を有する有機EL発光装置であって、
    前記有機層は、
    前記基板に対して略垂直方向に配設されて、励起状態となっても前記フォトニック結晶構造により発光しない第1の発光分子と、
    前記第1の発光分子の励起エネルギーを受けて発光する第2の発光分子と、を有することを特徴とする有機EL発光装置。
  2. 前記第2の発光分子は、基底状態から励起状態への遷移に要するエネルギー準位が、前記第1の発光分子とは異なることを特徴とする請求項1に記載の有機EL発光装置。
  3. 前記有機層は、前記第1の発光分子と第2の発光分子とを結合すると共に、これらの間の励起エネルギーの移動を妨げない有機分子をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機EL発光装置。
  4. 前記第1の発光分子及び第2の発光分子は、T字型構造、又はL字型構造を形成するように結合されていることを特徴とする請求項3に記載の有機EL発光装置。
  5. 前記有機層は、前記第1の発光分子から前記第2の発光分子へと移動しない励起エネルギーを受けて発光する第3の発光分子をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の有機EL発光装置。
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