JP4723415B2 - 電子キーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、電子キーによる無線通信で入退室対象を作動させる電子キーシステムに関する。
従来、多くの車両には、キーの持つ固有のコードを無線で車両に飛ばしてドア施解錠やエンジン始動を許可又は実行させる電子キーシステムが搭載されている。この種の電子キーシステムとしては、車両アンテナからリクエスト信号を発信させ、そのリクエスト信号を受けた携帯機が自身の持つIDコードを車両に返信し、このIDコードと車両のIDコードが一致してID照合が成立すると、ドア施解錠やエンジン始動が許可又は実行されるスマートエントリー・スタートシステムがある。この種のシステムは、例えば特許文献1等に開示されている。
このスマートエントリー・スタートシステムにおいては、車両のドアロックを施解錠する際、車外アンテナがリクエスト信号を発信して車両周囲に通信エリア(車外通信エリア)を形成する。車外アンテナが発信するリクエスト信号を携帯機が受信すると、携帯機がIDコードを返信し、そのIDコードを車両で受信してID照合(車外照合)が成立すると、携帯機所有者が車外にいると判断され、ドアロックの施解錠が許可される。
ドアロック解除後、運転者が車両に乗り込もうとしてドアを開けると、車外アンテナに代って車内アンテナがリクエスト信号を発信して、車内に通信エリア(車内通信エリア)を形成する。そして、車内アンテナが発信するリクエスト信号を携帯機が受信すると、携帯機がIDコードを返信し、そのIDコードを車両で受信してID照合(車内照合)が成立すると、携帯機が車内にあると判断されてエンジン始動が許可される。この車内照合においては、車内アンテナのみ通信エリアを形成することから、携帯機が車外通信エリアにあるか否かは判断対象にしていない。
特開2002−029385号公報
しかし、車体に隙間(例えば、ドアとボディの隙間)が存在すると、室内照合を行う際、室内アンテナの発信するリクエスト信号が車体の隙間から車外に漏れ出て、室内通信エリアが車外にも形成されてしまうことがある。このため、室内照合実施下において、携帯機が車外にあったとしても、この車外に漏れ出るリクエスト信号によって、車外に存在する携帯機と車内アンテナとの間で通信が確立し、携帯機が車外にあるにもかかわらず車内照合が成立して、携帯機が室内にあると誤判断されてしまう問題があった。
ここで、車内照合時において車外に漏れ出るリクエスト信号を小さくするには、例えば車内通信エリアを小さくする手法も考えられる。しかしながら、車内通信エリアを小さくすると、車内全域に通信エリアが行き渡る状況になり難くなり、車内照合時において、携帯機が車内にあるにもかかわらず車内アンテナと携帯機との間で通信が確立しない状況が生じ易くなり、現実として車内通信エリアを小さくする手法は用いることができない現状があった。
本発明の目的は、電子キーが室外にあるにもかかわらず室内にあると誤判断される状況を生じ難くすることができる電子キーシステムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明によれば、電子キーと、前記電子キーと無線通信が可能な室外送信手段と、前記電子キーと無線通信が可能な室内送信手段と、前記電子キーに信号受信強度測定用の要求信号を前記室外送信手段及び前記室内送信手段の各々から発信させる通信制御手段と、前記要求信号を受けて前記電子キーが返信した信号受信強度に関する返信信号を無線通信で受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記返信信号を基に、前記室内送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室内信号受信強度と、前記室外送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室外信号受信強度とを用いて、前記電子キーが室内及び室外のどちらに存在するかを判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記室内信号受信強度及び前記室外信号受信強度の差を閾値比較する第1処理、前記室内信号受信強度及び前記室外信号受信強度の差を閾値比較するとともに、前記室内信号受信強度そのものの値を閾値比較する第2処理、前記室内信号受信強度及び前記室外信号受信強度の差を閾値比較するとともに、前記室外信号受信強度そのものの値を閾値比較する第3処理、のいずれかを用いて、前記電子キーが室内及び室外のどちらに存在するかを判定することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーが室内にあるか否かを判定するタイミングにおいて、通信制御手段の指令を基に室内送信手段が信号受信強度測定用の要求信号を発信する。この信号を電子キーが受信すると、電子キーはこの時の信号受信強度を算出し、信号受信強度のデータを乗せた返信信号を返信する。入退室対象は、受信手段を介してこの返信信号を受信し、室内送信手段が出した要求信号を電子キーが受けた際の室内信号受信強度の値を取得する。
続いて、通信制御手段の指令を基に室外送信手段が信号受信強度測定用の要求信号を発信する。この信号を電子キーが受信すると、電子キーはこの時の信号受信強度を算出し、信号受信強度のデータを乗せた返信信号を返信する。入退室対象は、受信手段を介してこの返信信号を受信し、室外送信手段が出した要求信号を電子キーが受けた際の室外信号受信強度の値を取り込む。そして、判定手段が室内信号受信強度と室外信号受信強度とを用い、電子キーが室内外のどちらに存在するかを判定する。なお、室内送信手段及び室外送信手段の発信順は、最初に室内送信手段で次に室外送信手段に限らず、この逆でもよい。
ここで、例えば室内送信手段の発信する信号が入退室対象の室内から室外に漏れ出た場合、室外に存在する電子キーがその信号を受けて、室外にある電子キーと室内送信手段との間で通信が確立する状況になることがある。この状況になると、電子キーが室外にあるにもかかわらず電子キーが室内にあると判定されることにもなりかねず、キー位置の判断時において誤判定を無くすために何らかの対処が必要である。
ところで、電子キーが室外にある場合、室外送信手段が発信した要求信号を電子キーで受けた時の室外信号受信強度は、室内送信手段が発信した要求信号を電子キーで受けた時の室内信号受信強度に比べて、ドアや窓等の障害物で電波が遮られないため、値が大きくなるはずである。よって、これら室内信号受信強度及び室外信号受信強度の値を見れば、電子キーが室内外のどちらにあるか判定することが可能である。従って、本発明においては、この手法を用いて電子キーの位置判定を行うことから、室内照合時における電子キーの位置を把握することが可能となり、電子キーが室外にあるにもかかわらず室内にあると誤判断される状況が生じ難くなる。
本発明によれば、前記判定手段は、前記室外信号受信強度から前記室内信号受信強度を引いた差が第1閾値よりも大きいとき、前記電子キーが室外に存在すると判定することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーが室外にあるにもかかわらず室内にあると認識してしまうような位置の誤判断が生じ難くなる。
本発明によれば、前記判定手段は、前記室外信号受信強度から前記室内信号受信強度を引いた差が第2閾値よりも小さく、且つ、前記室内信号受信強度が第3閾値よりも大きいとき、前記電子キーが室内に存在すると判定することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーの位置判定に際して誤判定が一層生じ難くなる。
本発明によれば、前記室外送信手段として、第1室外送信手段及び第2室外送信手段を備え、前記第1室外送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室外信号受信強度を第1室外信号受信強度と規定する一方、前記第2室外送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室外信号受信強度を第2室外信号受信強度と規定し、前記判定手段は、前記第1室外信号受信強度から前記室内信号受信強度を引いた差が第1閾値よりも大きく、且つ、前記第1室外信号受信強度が第4閾値よりも大きく、且つ、前記第2室外信号受信強度が第5閾値よりも大きいとき、前記電子キーが室外に存在すると判定することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーの位置判定に際して誤判定が一層生じ難くなる。
本発明によれば、前記室外送信手段は、入退室対象に複数設置され、前記室内送信手段は、一対の前記室外送信手段が自身から見て対称関係を有する位置に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、例えば、室内送信手段の配置位置が室内送信手段を基準に一対の室外送信手段との間で対称関係を有しない位置である場合、一方の室外送信手段の室外信号受信強度と室内信号受信強度との間で用いる判定式と、他方の室外送信手段の室外信号受信強度と室内送信手段受信強度との間で用いる判定式を異ならせる必要がある。しかし、本発明のように、室内送信手段の配置位置が室内送信手段を基準に一対の室外送信手段との間で対称関係を有する位置となっていれば、上記した2つの判別式が同じ式で済むことになり、判別式を各々の室外送信手段ごとに用意する手間を省くことが可能となる。
本発明によれば、入退室対象に関して室内と室外とを仕切るドアに対して室内送信手段と室外送信手段とが対称となるようにそれらが配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、ドアを基準としてそれよりも内(室内)に電子キーが存在している場合、室内信号受信強度は室外信号受信強度を上回る。一方、ドアを基準としてそれよりも外(室外)に電子キーが存在している場合、室外信号受信強度は室内信号受信強度を上回る。従って、これらを根拠として電子キーの存在位置を特定することができる。
本発明によれば、電子キーが室外にあるにもかかわらず室内にあると誤判断される状況を生じ難くすることができる。
以下、本発明を具体化した電子キーシステムの一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、ドアロックの施解錠やエンジン始動の利便性向上を目的としてスマートエントリー・スタートシステム1aが搭載されている。このスマートエントリー・スタートシステム1aは、車両キーである携帯機2が、車両1から発信されるLF帯域のリクエスト信号Srqを受信すると、それに応答して自身の車両キーIDコードを乗せたRF帯域の車両キーIDコード信号Sidを返信し、そのIDコードが車両の車両キーIDコードと一致して照合が成立したことを条件に、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可するシステムである。なお、車両1が入退室対象に相当し、携帯機2が電子キーに相当する。また、車両キーIDコードが識別コードに相当し、リクエスト信号Srqが返信要求信号に相当し、車両キーIDコード信号Sidがコード信号に相当する。
車両1には、携帯機2との間で無線通信によるID照合を行うスマートECU(Electronic Control Unit:以下同様) 3が搭載されている。スマートECU3には、ドアロックの施解錠を制御するドアECU4と、携帯機2にトランスポンダが埋め込まれている場合にこのトランスポンダのID照合を行うイモビライザーECU5と、車両電装品の電源系統を制御する電源ECU6とがバス7を介して接続されている。なお、スマートECU3が通信制御手段及び判定手段を構成する。
スマートECU3には、LF帯域の信号を送信可能な車外用LF送信機8及び車内用LF送信機9が接続されている。車外用LF送信機8は、例えばドアごとに複数設置されるとともに、スマートECU3から入力した車外用LF送信データ(車外用送信データ)を基にリクエスト信号Srqを生成し、このリクエスト信号Srqを自身の車外アンテナ8aから車外に発信する。車内用LF送信機9は、車内に例えば2つ設置されるとともに、スマートECU3から入力する車内用LF送信データ(車内用送信データ)を基にリクエスト信号Srqを生成し、このリクエスト信号Srqを自身の車内アンテナ9aから車内に発信する。車外用LF送信データ及び車内用LF送信データは、送信機ごとに一義的に決まるデータであって、リクエスト信号Srqを生成する際に使用される。なお、車外用LF送信機8及び車外アンテナ8aが室外送信手段(送信手段)を構成し、車内用LF送信機9及び車内アンテナ9aが室内送信手段(送信手段)を構成する。
スマートECU3には、携帯機2からRF帯域の信号で出力される車両キーIDコード信号Sidを受信すべくRF受信機10が接続されている。RF受信機10は、車両1に1つ設置され、例えばバックミラー等に埋設されている。なお、RF受信機10及びその受信アンテナ10aが受信手段を構成する。
携帯機2には、携帯機2を統括制御するCPU11が搭載されている。CPU11には、携帯機2の作動時に実行される各種プログラムを記憶したROM12と、データ通信時の作業領域として用いられるRAM13と、携帯機2の固有IDコードである車両キーIDコードが記憶されたEEPROM14と、各種データの送受信を行う送受信機15とがバス16を通じて接続されている。また、携帯機2には、自身固有のトランスポンダコードを有するトランスポンダ17が内蔵されている。このトランスポンダコードは、EEPROM14内の車両キーIDコードとは別の車両キーIDとして使用されるコードである。
車両1が駐車状態(プッシュスイッチオフ、ドア全閉及びドアロック施錠)の際、スマートECU3は、車外用LF送信機8の車外アンテナ8aからリクエスト信号Srqを車外へ断続的に発信させる。携帯機2の所有者が車外用LF送信機8の通信エリアに入り込み、携帯機2がリクエスト信号Srqを受信すると、携帯機2がそれに応答し、EEPROM14内の車両キーIDコードを乗せた車両キーIDコード信号SidをRF帯域の信号で返信する。
スマートECU3は、この車両キーIDコード信号SidをRF受信機10の受信アンテナ10aで受信すると、この車両キーIDコードと、自身のメモリ3aに登録された車両キーIDコードとを比較してID照合(車外照合)を行う。スマートECU3は、車外照合が成立した際、ドアハンドルノブに埋設されたドアロック解除用のタッチセンサ18を起動し、アンロックスタンバイ状態にする。スマートECU3は、アンロックスタンバイ状態のタッチセンサ18でドアハンドルノブへの接触操作を検出すると、ドアアンロック要求信号をドアECU4に出力する。ドアECU4は、そのドアアンロック要求信号を入力すると、ドアロックモータ4aを駆動してドアロックを解除する。
一方、スマートECU3は、ハンドルノブのロックボタン19の押下操作を検出すると、車外用LF送信機8の車外アンテナ8aに通信エリアを形成させて車外照合を行い、車外照合が成立すれば、ドアロック要求信号をドアECU4に出力する。ドアECU4は、そのドアロック要求信号を入力すると、ドアロックモータ4aを駆動してドアロックを施錠する。
電源ECU6には、エンジン20を始動させる際に操作する押下式のプッシュスイッチ21が接続されている。電源ECU6には、ACC リレー22a、IGリレー22b及びスタータリレー22cが接続されている。また、ドアECU4には、ドアの開閉操作を検出するカーテシスイッチ23が接続されている。イモビライザーECU5及び電源ECU6には、エンジン20の点火制御や燃料噴射制御を行うエンジンECU24が接続されている。イモビライザーECU5には、トランスポンダとの間でID照合を行うイモビアンテナ5aが接続されている。
スマートECU3は、カーテシスイッチ23からのドア開閉信号を基にドアが開操作されたことを認識すると、車外用LF送信機8に代えて、車内用LF送信機9の車内アンテナ9aからリクエスト信号Srqを断続的に発信させる。スマートECU3は、このリクエスト信号Srqに応答して携帯機2が返信してきた車両キーIDコード信号SidをRF受信機10で受信するとともに、車両1と携帯機2との車両キーIDコードを照合するID照合(車内照合)を、エンジン20が始動を開始するまで間隔をおいて繰り返し実行する。
ブレーキペダルを踏みながらプッシュスイッチ21が押されると、電源ECU6が起動状態となり、その起動した電源ECU6が、イモビライザーECU5に対しID照合結果を確認する。この要求を受けたイモビライザーECU5は、スマートECU3に車内照合のID照合結果を確認する。イモビライザーECU5は、車内照合が成立している旨の通知をスマートECU3から受けると、車内照合成立の通知を電源ECU6に応答する。電源ECU6は、イモビライザーECU5から車内照合成立の応答を受けると、ACC リレー22a、IGリレー22bをオン状態にする。
各リレーをオンした電源ECU6は、エンジンECU24に起動信号を出力する。この起動信号を入力したエンジンECU24は、イモビライザーECU5との間で起動許可通信(暗号通信)を行い、イモビライザーECU5から車内照合成立の通知を受けるとエンジン始動許可状態となる。この状態になったエンジンECU24は、スタータリレー22cをオンさせてスタータモータを回し、エンジン点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジン20を始動させる。
なお、電源ECU6がイモビライザーECU5に対しID結果照合を確認する際、車内照合が成立していなければ(例えば、携帯機2の電池切れの場合)、この車内照合に代えて、携帯機2内のトランスポンダ17のトランスポンダコードと車両のトランスポンダコードとを比較するID照合(イモビ照合)を行うようにしてもよい。この場合、イモビ照合が成立すればエンジン始動が許可される。また、エンジン始動の許可は、車内照合とイモビ照合の両方が成立したことを条件としてもよい。
ところで、図2に示すように、車体に隙間(例えば、ドア25とボディ26との間の隙間27)が存在すると、車内照合を行う際、車内アンテナ9aの発信するリクエスト信号Srqが車体の隙間27から車外に漏れ出て車内通信エリアが車外にも形成され、車外に車内漏れ通信エリアEが生じることがある。このため、車内照合実施下において携帯機2が車外にあったとしても、携帯機2がこの車内漏れ通信エリアEに位置した場合、車外の携帯機2と車内アンテナ9aとの間で通信が確立し、携帯機2が車内にあると誤判定されることになる。
これを回避するために、本例のスマートECU3は、車内照合を行う際、携帯機2が車内及び車外のどちらに存在するかを判定する携帯機位置判定処理を実行する。本例の携帯機位置判定処理は、信号受信強度測定の指令として車外アンテナ8aが発信したRSSI( 信号受信強度) 要求信号Ss1を携帯機2が受信した際の車外信号受信強度Rs1と、同じく信号受信強度測定の指令として車内アンテナ9aが発信したRSSI要求信号Ss2を携帯機2が受信した際の車内信号受信強度Rs2とを用いて、携帯機2が車内及び車外のどちらにあるかを判定する処理である。
本例の携帯機位置判定処理を行うにあたって、スマートECU3のメモリ3aには、携帯機位置判定用プログラムが格納されている。この携帯機位置判定用プログラムは、携帯機位置判定処理開始時において車外アンテナ8a及び車内アンテナ9aの各々からRSSI要求信号Ss1,Ss2を発信させて、車外アンテナ8aを発信させた際に携帯機2が返信してきたRSSI信号Sre1 内の車外信号受信強度Rs1と、車内アンテナ9aを発信させた際に携帯機2が返信したRSSI信号Sre2 内の車内信号受信強度Rs2とを基に、携帯機2の位置を判定するプログラムである。
また、携帯機2のROM12には、スマートECU3からの指令を基に信号受信強度Rs1,Rs2を算出する信号受信強度算出プログラムが格納されている。この信号受信強度算出プログラムは、携帯機2が送受信機15でRSSI要求信号Ss1( Ss2) を受信した際、そのRSSI要求信号Ss1( Ss2) の電圧レベルを見ることで信号受信強度Rs1( Rs2) を算出し、算出した信号受信強度Rs1( Rs2) を乗せたRSSI信号Sre1(Sre2)を、送受信機15から車両1に返信するプログラムである。なお、RSSI要求信号Ss1( Ss2) が要求信号に相当し、RSSI信号Sre1(Sre2)が返信信号に相当する。
次に、携帯機位置判定処理の詳細について説明する。
スマートECU3は、例えばカーテシスイッチ23からのドア開閉信号を基にドアが開操作されたことを認識したときや、プッシュスイッチ21が押されてエンジン始動操作が行われたことを認識したとき、室内照合で行う最初の処理として携帯機位置判定処理を開始する。なお、携帯機位置判定処理の開始は、ドア開閉操作やエンジン始動操作を行った時に限らず、携帯機2が車内にあるかどうか判断したいタイミングであれば特に限定されない。
携帯機位置判定処理を開始したスマートECU3は、車内用LF送信機9を介し、車内アンテナ9aからRSSI要求信号Ss2をLF帯域の信号で発信させる。RSSI要求信号Ss2を受けた携帯機2は、そのRSSI要求信号Ss2を受信した時の信号受信強度、つまり車内信号受信強度Rs2を算出し、この車内信号受信強度Rs2を乗せたRSSI信号Sre2 をRF帯域の信号で返信する。スマートECU3は、このRSSI信号Sre2 をRF受信機10の受信アンテナ10aで受信すると、RSSI信号Sre2 から車内信号受信強度Rs2を取り出して車内信号受信強度Rs2を取得する。
続いて、スマートECU3は、車内アンテナ9aに代えて、車外用LF送信機8を介して車外アンテナ8aからRSSI要求信号Ss1をLF帯域の信号で発信させる。RSSI要求信号Ss1を受けた携帯機2は、そのRSSI要求信号Ss1を受信した時の信号受信強度、つまり車外信号受信強度Rs1を算出し、この車外信号受信強度Rs1を乗せたRSSI信号Sre1 をRF帯域の信号で返信する。スマートECU3は、このRSSI信号Sre1 をRF受信機10の受信アンテナ10aで受信すると、RSSI信号Sre1 から車外信号受信強度Rs1を取り出して車外信号受信強度Rs1を取得する。
車外信号受信強度Rs1及び車内信号受信強度Rs2を取得したスマートECU3は、以下に示すような判定式(1) が成立するか否かを見ることで、携帯機2が車内外のどちらにあるのかを判定する。判定式(1) においては、同式が成立すれば携帯機2が車外にあると判定する。
Rs1−Rs2>Xa … (1)
なお、判定式(1) にある第1閾値Xa は、車外信号受信強度Rs1から車内信号受信強度Rs2を引いた差( Rs1−Rs2) がこの第1閾値Xa を超えると、携帯機2が車外にあると判定できる値に設定されている。この第1閾値Xa は、車両ごとにマッチングして最適な値に設定する必要がある。これは、車内の形状(シートの配置位置など)や、車外アンテナ8a及び車内アンテナ9aの配置位置が車種ごとにそれぞれ異なることから、車種ごとに最適な第1閾値Xa が存在するからである。
ここで、図3に示すように、携帯機2が車内にある場合を考えてみると、この状態において携帯機2は、車内アンテナ9aからのRSSI要求信号Ss2を直に受け、車外アンテナ8aからのRSSI要求信号Ss1をドア25や窓などの障害物を介して受けることになる。よって、車外アンテナ8aから受ける車外信号受信強度Rs1よりも、車内アンテナ9aから受ける車内信号受信強度Rs2の方が値は大きくなるはずである。
従って、例えば車内信号受信強度Rs2を117dB μV/m 、車外信号受信強度Rs1を107dB μV/m 、第1閾値Xa を8dB μV/m とすると、これら値を判定式(1) に代入した場合、車外信号受信強度Rs1から車内信号受信強度Rs2を引いた差が−10( =107 −117)になり、判定式(1) が成立しない。よって、スマートECU3は、判定式(1) が成立しないと判定することによって、通常通り、携帯機2が車内にあると判定する。
一方、図2に示すように、携帯機2が車外にあるものの車内漏れ通信エリアEに位置する場合を考えてみるが、今までであれば、この状態においては携帯機2と車内アンテナ9aとの間で通信が確立してしまうため、携帯機2が車内にあると誤判定される。しかし、本例の携帯機位置判定処理を用いれば、携帯機2の位置の誤判断は解消される。まず、車内漏れ通信エリアEにある携帯機2は、車外アンテナ8aからのRSSI要求信号Ss1を直に受け、車内アンテナ9aからのRSSI要求信号Ss2をドア25や窓などの障害物を介して受ける。よって、車内アンテナ9aから受ける車内信号受信強度Rs2よりも、車外アンテナ8aから受ける車外信号受信強度Rs1の方が値は大きくなるはずである。
従って、例えば車外信号受信強度Rs1を117dB μV/m 、車内信号受信強度Rs2を107dB μV/m 、第1閾値Xa を8dB μV/m とすると、これら値を判定式(1) に代入した場合、車外信号受信強度Rs1から車内信号受信強度Rs2を引いた差が10( =117 −107)になる。よって、スマートECU3は、判定式(1) の成立を認識することから、携帯機2が車内漏れ通信エリアEに入り込んでいても、携帯機2が車外にあると認識する。
このため、本例においては、ドア25とボディ26の隙間27が原因で車内照合時において車外に車内漏れ通信エリアEが形成され、その車内漏れ通信エリアEに携帯機2が位置していたとしても、本例の携帯機位置判定処理を用いれば、携帯機2が車外にあると認識することが可能である。従って、車内照合時において携帯機2の位置をできるだけ正確に把握することが可能となり、携帯機2が車外にあるにもかかわらず車内にあると認識してしまうような位置の誤判断が生じ難くなる。
なお、携帯機位置判定処理は、上式(1) のような式を1つのみ用いた手法に限定されず、複数の判定式を組み合わせ、これら判定式が全て成立するか否かによって、携帯機2が車内外のどちらにあるかを判定してもよい。例えば、以下の判定式(2) 及び判定式(3) の2式を組み合わせ、これら2つの判定式が成立したことを条件に、携帯機2が車内にあると判定してもよい。
Rs1−Rs2<Xb … (2)
Rs2>Xc … (3)
なお、第2閾値Xb は、車外信号受信強度Rs1から車内信号受信強度Rs2を引いた差( Rs1−Rs2) がこの第2閾値Xb よりも小さくなると、携帯機2が車内にあると判定できる値に設定され、これも車両ごとにマッチングが必要である。また、第3閾値Xc は、車内信号受信強度Rs2がこの第3閾値を超えると、携帯機2が車内にあるとみなし得る値に設定され、これも車両ごとにマッチングが必要である。
ここで、携帯機2が車内漏れ通信エリアEに位置していると考えて、例えば車外信号受信強度Rs1を117dB μV/m 、車内信号受信強度Rs2を110dB μV/m 、第2閾値Xb を8dB μV/m 、第3閾値Xc を120dB μV/m とする。このとき、判別式(2) は成立するものの、判別式(3) は成立しないことから、携帯機2が車内ではなく車外に存在すると判定されることになる。
従って、携帯機2の位置判定処理に際して、複数の判定式を用いて携帯機2の現在位置を判定するようにすれば、その分だけ位置判定を細かく行うことが可能となる。このため、携帯機2の位置判定処理の判定精度が向上し、携帯機2の位置判定に際して誤判定が一層生じ難くなる。
また、携帯機位置判定処理は、車外アンテナ8a及び車内アンテナ9aを1つずつ対象とする手法に限定されず、複数の車外アンテナ8a或いは複数の車内アンテナ9aを対象としてもよい。例えば、図4に示すように、運転席ドア25aに運転席車外アンテナ8a1が設置され、リヤ右側ドア25bにリヤ席車外アンテナ8a2が配置されるような、1つの車内アンテナ9aに対して複数の車外アンテナ8aが対象となった構造に適用してもよい。
ここで、運転席車外アンテナ8a1がRSSI要求信号Ss1を発信した時の携帯機2の車外信号受信強度をRs1a 、リヤ席車外アンテナ8a2がRSSI要求信号Ss1を発信した時の携帯機2の車外信号受信強度をRs1b とする。このとき、以下の判定式(1) 、判定式(4) 及び判定式(5) を用い、これら判定式が全て成立したことを条件に、携帯機2が車外にあると判定してもよい。
Rs1a −Rs2>Xa … (1)
Rs1a >Xd … (4)
Rs1b >Xe … (5)
なお、第4閾値Xd は、車外信号受信強度Rs1a がこの第4閾値を超えると、運転席ドア25a側から見て携帯機2が車外にあるとみなし得る値に設定され、これも車両ごとにマッチングが必要である。また、第5閾値Xe は、車外信号受信強度Rs1b がこの第5閾値を超えると、リヤ右側ドア25bから見て携帯機2が車外にあるとみなし得る値に設定され、これも車両ごとにマッチングが必要である。
ここで、携帯機2が車内漏れ通信エリアEに位置していると考えて、車外信号受信強度Rs1a を128dB μV/m 、車外信号受信強度Rs1b を127dB μV/m 、車内信号受信強度Rs2を107dB μV/m 、第4閾値Xd を120dB μV/m 、第5閾値Xe を120dB μV/m とする。このとき、判別式(1),(4),(5) が全て成立することから、携帯機2が車外にあると判定されることになる。
従って、携帯機2の位置判定処理に際して、複数の車外アンテナ8aを用いて携帯機2の現在位置を判定するようにすれば、その分だけ位置判定を細かく行うことが可能となる。このため、携帯機2の位置判定処理の判定精度が向上し、携帯機2の位置判定に際して誤判定が一層生じ難くなる。なお、1つの車外アンテナ8aに対して複数の車内アンテナ9aを用いて携帯機2の位置判定処理を行うことも、同様の手法により可能である。また、複数の車外アンテナ8aと複数の車内アンテナ9aを用い、これらアンテナを適宜組み合わせることにより、携帯機2の位置判定処理を行うことも可能である。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)本例の携帯機位置判定処理を用いて携帯機2の位置判定を行えば、車外にある携帯機2が車内漏れ通信エリアEに位置していても、携帯機2が車内ではなく車外にあると判定される。従って、車内照合時において携帯機2の位置をできるだけ正確に把握することができ、携帯機2が車外にあるにもかかわらず車内にあると認識してしまうような位置の誤判断を生じ難くすることができる。
(2)ID照合時に発信するリクエスト信号Srqと、携帯機位置判定処理時に発信するRSSI要求信号Ss1( Ss2) とは、同じ送信機(即ち、車外アンテナ8a、車内アンテナ9a)から発信される。従って、ID照合時と携帯機位置判定時において、車外用LF送信機8及び車内用LF送信機9が共用されるので、これら判定ごとに送信機を用意せずに済み、部品点数やコスト低減に効果がある。なお、このことはRF受信機10についても言える。
(3)携帯機2の位置判定処理に際して、複数の判定式を用いて携帯機2の現在位置を判定した場合、その分だけ位置判定を細かく行うことができる。従って、携帯機2の位置判定処理の判定精度が向上し、携帯機2の位置判定に際して誤判定を一層生じ難くすることができる。
(4)携帯機2の位置判定処理に際して、複数の車外アンテナ8aを用いて携帯機2の現在位置を判定するようにした場合、その分だけ位置判定を細かく行うことができる。従って、携帯機2の位置判定処理の判定精度が向上し、携帯機2の位置判定に際して誤判定を一層生じ難くすることができる。
なお、本実施形態は上記構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ 図5に示すように、運転席ドア25aに運転席車外アンテナ8a1が設置され、助手席ドア25cに助手席車外アンテナ8a3が設置されている場合、車内アンテナ9aを車両中心軸線L上に配置することにより、アンテナ配置構成を左右対称としてもよい。この場合、運転席車外アンテナ8a1及び車内アンテナ9aの信号受信強度の差を用いた判別式と、助手席車外アンテナ8a3及び車内アンテナ9aの信号受信強度の差を用いた判別式とが同じ式で済む。
・図6に示すように、運転席ドア25aに対して運転席車外アンテナ8a1と運転席車内アンテナ9a1とが対称となるようにそれらを配置するとともに、助手席ドア25cに対して助手席車外アンテナ8a3と助手席車内アンテナ9a3とが対称となるようにそれらを配置してもよい。尚、運転席ドア25aや助手席ドア25cは、車両1に関して室内と室外とを仕切るドアに相当する。
この構成によれば、運転席ドア25aや助手席ドア25cを基準としてそれよりも内(室内)に携帯機2が存在している場合、車内信号受信強度Rs2a ,Rs2c は車外信号受信強度Rs1a ,Rs1c を上回る。一方、運転席ドア25aや助手席ドア25cを基準としてそれよりも外(室外)に携帯機2が存在している場合、車外信号受信強度Rs1a ,Rs1c は車内信号受信強度Rs2a ,Rs2c を上回る。従って、これらを根拠として携帯機2の存在位置を特定することができる。
尚、図4に示すリヤ右側ドア25bに対してリヤ席車外アンテナ8a2とリヤ席車内アンテナとが対称となるようにそれらを配置するとともに、リヤ左側ドアに対してリヤ席車外アンテナとリヤ席車内アンテナとが対称となるようにそれらを配置してもよい。
・例えば運転席ドア25aに対して運転席車外アンテナ8a1と運転席車内アンテナ9a1とが対称となるようにそれらを配置する構成に関して、運転席車外アンテナ8a1から発信されるRSSI要求信号Ss1の出力レベルと、運転席車内アンテナ9a1から発信されるRSSI要求信号Ss2の出力レベルとは互いに同一レベルであってもよい。
或いは、同構成に関して、運転席車外アンテナ8a1から発信されるRSSI要求信号Ss1の出力レベルと、運転席車内アンテナ9a1から発信されるRSSI要求信号Ss2の出力レベルとは互いに異なるレベルであってもよい。この場合、このような出力レベルの差を考慮した上で、携帯機2の存在位置を特定するための判定を行うようにすればよい。そうすれば、1枚のドア(例えば運転席ドア25a)に対して設けられる室内送信手段(運転席車内アンテナ9a1)及び室外送信手段(運転席車外アンテナ8a1)の各々から発信されるRSSI要求信号の出力レベルが互いに異なる場合でも、携帯機2の存在位置を高い精度で特定することができる。
・ ID照合時に発信するリクエスト信号Srqと、携帯機位置判定処理時に発信するRSSI要求信号Ss1( Ss2) との間で、必ずしも送信機(即ち、車外アンテナ8a、車内アンテナ9a)を共用する必要はなく、これら判定ごとに各々専用の送信機を設置してもよい。
・ スマートエントリー・スタートシステム1aのエンジンの始動方式は、プッシュスイッチ21を押し込んでエンジン20を始動させるプッシュ式に限定されない。例えば、車内のインストルメントパネルの近傍に、回転操作が可能なスイッチノブを配設し、このスイッチノブをオフ位置からACC位置→IG位置→オン位置に捻ることでエンジン20を始動するノブ式でもよい。
・ ドアロック施解錠は、ハンドルノブに触れることでドアロックが解除状態となり、ロックボタン19が押されることでドアロックが施錠状態となる方式に限定されない。例えば、車両駐車時において、携帯機2が車外用LF送信機8の車外通信エリアに入り込むと、自動でドアロックが解除され、携帯機2がその車外通信エリアの外に出ると、自動でドアロックが施錠する方式でもよい。
・ 本例の携帯機位置判定機能の搭載対象は、必ずしも車両1に限定されず、例えば住宅などのような、携帯機2の所有者が入退室を行うものであれば特に限定されないこととする。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)電子キーシステムにおいて、前記判定手段は、前記電子キーが室内及び室外のどちらにあるか判定する処理を、エンジン始動操作が行われたことを条件に開始すること。この場合、エンジン始動の直前に電子キーの位置判定を行うことになり、より確実に運転者の手元に電子キーが手元にある状態でエンジン始動を許可することができる。
一実施形態における電子キーシステムの概要を示す構成図。 携帯機が車内漏れ通信エリアに位置した際の電子キーシステムの模式図。 携帯機が車内にある際の電子キーシステムの模式図。 携帯機位置判定処理の別形態を示す電子キーシステムの模式図。 別例における電子キーシステムの概要を示す模式図。 別例における電子キーシステムの概要を示す模式図。
符号の説明
1…入退室対象としての車両、2…電子キーとしての携帯機、3…通信制御手段及び判定手段を構成するスマートECU、8…室外送信手段(送信手段)を構成する車外用LF送信機、8a(8a1,8a2,8a3)…室外送信手段(送信手段)を構成する車外アンテナ、9…室内送信手段(送信手段)を構成する車内用LF送信機、9a(9a1,9a3)…室内送信手段(送信手段)を構成する車内アンテナ、10…受信手段を構成するRF受信機、10a…受信手段を構成する受信アンテナ、25a…ドアとしての運転席ドア、25c…ドアとしての助手席ドア、Ss1,Ss2…要求信号としてのRSSI要求信号、Rs1(Rs1a ,Rs1b ,Rs1c ),Rs2(Rs2a ,Rs2c )…信号受信強度、Sre1 ,Sre2 …返信信号としてのRSSI信号、Srq…返信要求信号としてのリクエスト信号、Sid…コード信号としての車両キーIDコード信号、Xa 〜Xe …閾値。

Claims (6)

  1. 電子キーと、
    前記電子キーと無線通信が可能な室外送信手段と、
    前記電子キーと無線通信が可能な室内送信手段と、
    前記電子キーに信号受信強度測定用の要求信号を前記室外送信手段及び前記室内送信手段の各々から発信させる通信制御手段と、
    前記要求信号を受けて前記電子キーが返信した信号受信強度に関する返信信号を無線通信で受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記返信信号を基に、前記室内送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室内信号受信強度と、前記室外送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室外信号受信強度とを用いて、前記電子キーが室内及び室外のどちらに存在するかを判定する判定手段と
    を備え
    前記判定手段は、前記室内信号受信強度及び前記室外信号受信強度の差を閾値比較する第1処理、前記室内信号受信強度及び前記室外信号受信強度の差を閾値比較するとともに、前記室内信号受信強度そのものの値を閾値比較する第2処理、前記室内信号受信強度及び前記室外信号受信強度の差を閾値比較するとともに、前記室外信号受信強度そのものの値を閾値比較する第3処理、のいずれかを用いて、前記電子キーが室内及び室外のどちらに存在するかを判定することを特徴とする電子キーシステム。
  2. 前記判定手段は、前記室外信号受信強度から前記室内信号受信強度を引いた差が第1閾値よりも大きいとき、前記電子キーが室外に存在すると判定することを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
  3. 前記判定手段は、前記室外信号受信強度から前記室内信号受信強度を引いた差が第2閾値よりも小さく、且つ、前記室内信号受信強度が第3閾値よりも大きいとき、前記電子キーが室内に存在すると判定することを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
  4. 前記室外送信手段として、第1室外送信手段及び第2室外送信手段を備え、
    前記第1室外送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室外信号受信強度を第1室外信号受信強度と規定する一方、前記第2室外送信手段の発信時に前記電子キーで受信した前記要求信号の室外信号受信強度を第2室外信号受信強度と規定し、
    前記判定手段は、前記第1室外信号受信強度から前記室内信号受信強度を引いた差が第1閾値よりも大きく、且つ、前記第1室外信号受信強度が第4閾値よりも大きく、且つ、前記第2室外信号受信強度が第5閾値よりも大きいとき、前記電子キーが室外に存在すると判定することを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
  5. 前記室外送信手段は、入退室対象に複数設置され、
    前記室内送信手段は、一対の前記室外送信手段が自身から見て対称関係を有する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
  6. 入退室対象に関して室内と室外とを仕切るドアに対して室内送信手段と室外送信手段とが対称となるようにそれらが配置されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
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