JP2003106019A - 車両用遠隔操作システム - Google Patents

車両用遠隔操作システム

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JP2003106019A JP2001304449A JP2001304449A JP2003106019A JP 2003106019 A JP2003106019 A JP 2003106019A JP 2001304449 A JP2001304449 A JP 2001304449A JP 2001304449 A JP2001304449 A JP 2001304449A JP 2003106019 A JP2003106019 A JP 2003106019A
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健一 澤田
Sadanori Watarai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯無線端末を所有しない第三者による解錠
を確実に防止し、かつ携帯無線端末を所有した正規所有
者による解錠動作には確実かつ素早く応答すると共に、
携帯無線端末に無用な送信動作が要求されないようにし
て電力消費を抑えた車両用遠隔操作システムを提供す
る。 【解決手段】 車載ユニット1は、送信有効範囲の一部
が重なるように車両上の異なる位置に搭載されてリクエ
スト信号を異なるタイミングで送信する送信機11a,
11b,11cおよびそのアンテナATa,ATb,AT
cと、携帯無線端末2から返信される応答信号を受信す
る受信手段14と、受信した応答信号に基づいて車載機
器を制御する制御手段10とを具備する。携帯無線端末
2は、リクエスト信号を受信する受信手段22と、リク
エスト信号が所定のパターンで受信されると応答信号を
返信する送信手段21とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアやトラ
ンクの施錠および解錠を無線による遠隔操作で行う車両
用遠隔制御システムに係り、特に、固有の識別コードを
割り当てられた無線端末を携帯した使用者(運転者)が
車両近傍で所定の施錠または解錠操作を行うと、施解錠
が自動的に行われる車両用遠隔制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の運転席側ドアの近傍にアンテナを
設け、ドアハンドルに設けられた起動スイッチが操作さ
れると、前記アンテナからドア近傍の所定範囲内で受信
可能なリクエスト信号を送信し、車両の使用者が携帯す
る無線端末がこのリクエスト信号を受信すると識別コー
ドを含む応答信号を返送し、この識別コードが車両側の
識別コードと一致または所定の関係にあるときに、ドア
を施錠または解錠する技術が、例えば特開昭60−11
9873号公報に開示されている。
【0003】しかしながら、前記従来技術の送信アンテ
ナ/送受信アンテナから送信されるリクエスト信号の到
達範囲は、アンテナの構造上、車外周辺のみならず車室
内にも及んでしまう。このため、車室内に携帯無線端末
を置き忘れてしまうと、使用者による施錠が可能である
のみならず、第三者による解錠も可能になる(実公平6
−3114号公報,特開2000−118354号公
報)。したがって、携帯無線端末の置き忘れを防止する
ための方法(実公平6−3114)および携帯無線端末
の車両に対する相対位置を判定する方法(特開2000
−118354)が種々発明されている。
【0004】携帯無線端末の車両に対する相対位置を判
定する方法として、以下のような従来技術が提案されて
いる。
【0005】(1)特開2000−118354号公報で
は、3つのアンテナを運転席ドア近傍、助手席側ドア近
傍およびトランク近傍に配置する。運転席ドア近傍に配
置された第1アンテナは双ローブ放射特性を有し、その
一方は運転席ドア近傍の車外を有効範囲とし、他方は車
室内を有効範囲とする。助手席ドア近傍に配置された第
2アンテナも双ローブ放射特性を有し、その一方は助手
席ドア近傍の車外を有効範囲とし、他方は車室内を有効
範囲とする。
【0006】車載ユニットは、各アンテナからリクエス
ト信号を順次送信し、携帯無線端末が第1アンテナから
送信したリクエスト信号に対してのみ応答すれば、これ
が運転席ドア近傍の車外に存在すると認識する。携帯無
線端末が第2アンテナから送信したリクエスト信号に対
してのみ応答すれば、これが助手席ドア近傍の車外に存
在すると認識する。携帯無線端末が第1および第2アン
テナから送信したリクエスト信号の双方に応答すれば、
これが車室内に存在すると認識する。携帯無線端末が第
1および第2アンテナから送信したリクエスト信号のい
ずれにも応答しなければ、これが車両近傍には存在しな
いと認識する。そして、この認識結果に基づいて、各ド
アの施錠および解錠を制御する。
【0007】(2)特開平6−207484号公報では、
車載システムが施錠の前後にリクエスト信号をそれぞれ
送信する。携帯無線端末は、車載装置が施錠前に送信し
たリクエスト信号S1の受信レベルをメモリに記憶す
る。施錠後に車載システムがリクエスト信号S2を送信
すると、携帯無線端末は、その受信レベルと前記施錠前
に記憶したリクエスト信号S1の受信レベルとを比較す
る。両者の差が小さいと、自身が車室内に放置されたこ
とを認識して、その旨を車載ユニットへ通知する。
【0008】(3)特開平11−78787号公報では、
車両上の異なる部位に設置した複数のアンテナから互い
に異なるパターンでリクエスト信号を順次送信する。リ
クエスト信号を受信した携帯無線端末は、受信したリク
エスト信号と同一パターンで識別コードを含む応答信号
を送信する。車載ユニットでは、受信した応答信号のパ
ターンに基づいて、携帯無線端末がいずれのアンテナに
接近しているのかを判定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)の従来技術
では、いずれのアンテナから送信されたリクエスト信号
に対して携帯無線端末と車載ユニットとの間に認証が成
立したかに基づいて携帯無線端末の位置が判定される。
このため、車載ユニットでは、リクエスト信号を送信す
る毎に、正規の応答信号が受信されたか否か判定する受
信処理や照分処理を行わなければならず、さらに応答信
号を受信したアンテナから車両に対する端末の相対位置
を判定するための処理に費やす時間が必然的に長くなっ
て制御応答性が悪くなるという技術課題があった。ま
た、車室内に置き忘れられた携帯無線端末は応答信号を
何度も送信しなければならないので、電池が無駄に消費
されてしまうという技術課題があった。
【0010】上記(2)の従来技術では、携帯無線端末に
メモリ回路や比較回路を搭載しなければならないので、
小型軽量化や省電力化が難しいという技術課題があっ
た。また、車室内の携帯無線端末は、施錠が行われるご
とに送信動作を強いられるので、電力が無駄に消費され
てしまうという技術課題があった。
【0011】上記(3)の従来技術では、車両側は応答信
号に含まれる識別コードの照合処理に加え、受信した応
答信号のパターンが、個々のアンテナから送信されるリ
クエスト信号のいずれと一致するのかをも判定しなけれ
ばならないので、処理時間が長くなり制御応答性が悪く
なるという技術課題があった。また、上記(1)の従来技
術と同様、携帯無線端末が車室内に置き忘れられると、
不必要な応答を余儀なくされるので電力が無駄に消費さ
れてしまうという技術課題があった。
【0012】さらに、一台の車両に複数の携帯無線端末
が割り当てられており、その一つを所有する使用者が車
室内に存在しているときに、他の一つを所有する使用者
が車外から起動スイッチを操作してドアの施錠または解
錠を試みると、この施錠/解錠操作に応答して車載ユニ
ットから送信されるリクエスト信号に対して、車外の携
帯無線端末のみならず車室内の携帯無線端末も同時に応
答信号を返信する。このために、応答信号同士が混信し
てしまい、車載ユニットは車外の携帯無線端末を認識で
きなくなる場合がある。にもかかわらず、上記(1)〜(3)
の従来技術例では、このような技術課題に対処できな
い。
【0013】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、携帯無線端末を所有しない第三者による施錠
および解錠を確実に防止し、かつ携帯無線端末を所有し
た正規所有者による施錠および解錠動作には確実かつ素
早く応答すると共に、携帯無線端末に無用な送信動作が
要求されないようにして電力消費を抑えた車両用遠隔操
作システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、車両に搭載される車載ユニット、お
よび当該車載ユニットと通信する携帯無線端末を含み、
前記車載ユニットが、車両上の異なる位置に配置された
複数のアンテナからリクエスト信号を送信する車両用遠
隔操作システムにおいて、以下のような手段を講じた点
に特徴がある。
【0015】(1)車載ユニットは、一のアンテナからは
一の送信有効範囲にリクエスト信号を正規のパターンで
送信させ、他の少なくとも一つのアンテナからは、前記
一の送信有効範囲と少なくとも一部が重なる他の送信有
効範囲にリクエスト信号を前記正規のパターンとは異な
るパターンで送信させる送信手段と、前記携帯無線端末
から返信される応答信号を受信する受信手段と、前記受
信した応答信号に基づいて車載機器を制御する制御手段
とを具備し、前記携帯無線端末は、前記車載ユニットか
ら送信されたリクエスト信号を受信する受信手段と、リ
クエスト信号を正規のパターンで受信できたときに応答
信号を返信する送信手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0016】(2)正規のパターンは、リクエスト信号の
送信期間と送信停止期間とを含む。
【0017】(3)正規のパターンと異なるパターンは、
リクエスト信号の送信期間と送信停止期間とを含む正規
のパターンの当該送信停止期間中にリクエスト信号の送
信期間を有する。
【0018】(4)携帯無線端末は、受信したリクエスト
信号の送信期間の周期に基づいて、当該リクエスト信号
を正規のパターンで受信できたか否かを判別する。
【0019】上記した特徴(1)によれば、携帯無線端末
の存在を認証したい領域(図5の位置)を送信有効範
囲内に持つ送信アンテナ(ATa)からのみ正規のパタ
ーンでリクエスト信号が送信され、前記送信アンテナの
送信有効範囲と重なる送信有効範囲(図5の位置,
,)を含む他の送信アンテナ(ATc,ATd)か
らは正規パターンと異なるパターンでリクエスト信号が
送信される。
【0020】ここで、携帯無線端末はリクエスト信号を
正規のパターンで受信したときのみ応答信号を送信する
ので、存在を認証したくない領域(=送信有効範囲が重
なり合う領域:図5の位置,,)に携帯端末が存
在した場合には応答信号を送信せず電池の浪費を防止す
ることができる。
【0021】さらに、車載ユニットが応答信号を受信し
たときは必ず、携帯無線端末は存在を認証したい領域
(図5の位置)に存在することになるので、車載ユニ
ットは受信した応答信号の識別信号を照合するのみで、
携帯端末に関する複雑な位置判定処理を行う必要がな
く、判定時間が短縮され制御応答性が優れる。
【0022】また、車室内は正規のパターンで送信され
るリクエスト信号の送信有効範囲であると同時に他の送
信アンテナ(ATc,ATd)から送信されるリクエス
ト信号の送信有効範囲となる。この結果、車室内ではリ
クエスト信号が正規のパターンとは異なるパターンで受
信されるため、使用者が携帯無線端末を車室内に置き忘
れて施錠してしまった場合でも、この携帯無線端末から
は応答信号が送信されない。したがって、実公平6−3
114に開示されるような携帯機置忘れ防止処理が無く
ても第三者によるドア解錠が防止でき、車載ユニットの
簡素化が図れる。なお、リクエスト信号の送信有効範囲
とは車載ユニット側から送信されるリクエスト信号が、
携帯無線端末で受信可能な有効到達範囲のことである。
【0023】上記した特徴(2)によれば、タイマを設け
るだけの簡単な構成でリクエスト信号のパターン認識が
可能になるので、携帯端末の構成を簡素化できる。
【0024】上記した特徴(3)によれば、アンテナ数が
増えても、車載ユニットと携帯無線端末との間での通信
プロトコルにおけるリクエスト信号の送信時間に変化が
生じない。このため、制御応答性が変わらずに違和感が
ない。
【0025】上記した特徴(4)によれば、タイマを設け
るだけの簡単な構成でリクエスト信号のパターン認識が
可能になるので、携帯端末の構成を簡素化できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施形態である車両用遠隔操作システムの構成
を示したブロック図である。
【0027】車両用遠隔操作システムは、車両に搭載さ
れる車載ユニット1と、当該車両の運転者や使用者に携
帯されて前記車載ユニット1と無線により通信する携帯
無線端末2とから構成される。
【0028】車載ユニット1において、各起動トリガ発
生部15a〜15eは、リクエスト信号の送信契機を検
知して起動トリガを発生する。本実施形態では、図2に
示したように、運転席側のアウタドアハンドルおよび助
手席側のアウタドアハンドルにタッチセンサ17a,1
7bがそれぞれ設けられており、起動トリガ発生部15
a,15bは、各アウタドアハンドルへの人体の接触を
検知して起動トリガPa,Pbを発生する。
【0029】さらに、本実施形態では運転席、助手席お
よびトランクのそれぞれに施錠用のロックスイッチ18
a,18bおよび解錠用のトランクスイッチ18eが設
けられている。各起動トリガ発生部15c,15d,1
5eはそれぞれ、各ロックSW18a,18bおよびト
ランクSW18eの操作を検知して起動トリガPc,P
d,Peを発生する。
【0030】各LF送信回路11a〜11eおよびその
アンテナATa〜ATeは、前記各起動トリガを受信し
たコントロールユニット10からの指示に応答してリク
エスト信号を送信する。
【0031】アンテナATaは、図2に示したように、
運転席のアウタドアハンドル近傍に設けられている。ア
ンテナATbは、助手席のアウタドアハンドル近傍に設
けられている。アンテナATcは、前部座席の中央部前
方に設けられている。アンテナATdは、後部座席の中
央部前方に設けられている。アンテナATeは、トラン
クハンドルの近傍に設けられている。
【0032】コントロールユニット10は、起動トリガ
発生部15a、15cから送出される起動トリガPa,
Pcに応答して、前記LF送信回路11a、11c、1
1dの各アンテナATa、ATc、ATdからリクエスト
信号を、後述する所定のタイミングで送信させる。すな
わち、本実施形態では運転席側のアウタドアハンドルへ
の接触がタッチセンサ17aにより検知されるか、ある
いは運転席側のロックSW18aが操作されると、アン
テナATa、ATc、ATdからリクエスト信号が所定の
タイミングで送出される。
【0033】コントロールユニット10はさらに、起動
トリガ発生部15b、15dから送出される起動トリガ
Pb,Pdに応答して、前記LF送信回路11b、11
c、11dの各アンテナATb、ATc、ATdからリク
エスト信号を所定のタイミングで送信させる。すなわ
ち、本実施形態では助手席側のアウタドアハンドルへの
接触がタッチセンサ17bにより検知されるか、あるい
は助手席側のロックSW18bが操作されると、アンテ
ナATa、ATc、ATdからリクエスト信号(正規のパ
ターン信号)が所定のタイミングで送出される。
【0034】コントロールユニット10はさらに、起動
トリガ発生部15eから送出される起動トリガPeに応
答して、前記LF送信回路11eのアンテナATeから
リクエスト信号を送信させる。すなわち、トランクSW
18eが操作されると、アンテナATeのみからリクエ
スト信号が送出される。
【0035】RF送受信回路14は、前記各アンテナか
ら送出されたリクエスト信号に応答して携帯無線端末2
から返信される応答信号を受信する。コントロールユニ
ット10は、RF送受信回路14により受信された応答
信号に含まれる識別コードと自身に記憶された識別コー
ドとを比較し、両者が一致または所定の関係にあると、
ドアロックユニット12に対して解錠または施錠を指示
する。
【0036】ドアロックユニット12は、コントロール
ユニット10からの指示に応答して、ドアロックアクチ
ュエータ13に解錠信号または施錠信号を発生する。ド
アロックアクチュエータ13は、前記解錠信号または施
錠信号に応答してドアを解錠または施錠する。
【0037】携帯無線端末2において、LF受信回路2
2は、前記車載ユニット1の各アンテナATa〜ATe
から送信されるリクエスト信号を受信する。コントロー
ルユニット23は、受信されたリクエスト信号の送信パ
ターンが正規のパターンであると、識別コードの送信を
RF送受信回路21に対して指示する。RF送受信回路
21は、前記コントロールユニット23からの指示に応
答して、前記識別コードを含む応答信号を返信する。
【0038】図3は、図1の各部で送受される信号の波
形図であり、車載ユニット1の各アンテナATから送信
されたリクエスト信号[同図(1) ]は、携帯無線端末2
のLF受信回路22で受信された後にコントロールユニ
ット10で復調[同図(2) ]され、さらにパルス信号
[同図(3) ]に変換される。
【0039】本実施形態では、復調後の信号[同図(2)
]からパルス信号[同図(3) ]を生成する際の立ち上
がり検出閾値Lref1と立ち下がり検知閾値Lref2とを異
ならせ、いわゆるヒステリシス(Lref1>Lref2)を持
たせている。この結果、図4に示したように、リクエス
ト信号に歪みが生じていても、ヒステリシスを持たせな
い場合には、同図(1)に示したように1パルスが2パル
スと誤判別されてしまうのに対して、本実施形態では、
同図(2)に示したように正確な判別が可能になる。
【0040】図5は、車載ユニット1の各アンテナAT
aからATeから送信されるリクエスト信号の送信有効
範囲を模式的に示した図であり、前記と同一の符号は同
一または同等部分を表している。
【0041】本実施形態では、各アンテナから送信され
るリクエスト信号の送信有効範囲が半径90ないし10
0センチメートルである。運転席側のアンテナATaか
ら送信されたリクエスト信号RQa1,RQa2は、運転席
側の車外および車室内が送信有効範囲となる。助手席側
のアンテナATbから送信されたリクエスト信号RQb1,
RQb2は、助手席側の車外および車室内が送信有効範囲
となる。
【0042】車室内前方のアンテナATcから送信され
たリクエスト信号RQcは、車室内の前部が送信有効範
囲となる。車室内後方のアンテナATdから送信された
リクエスト信号RQdは、車室内の後部が送信有効範囲
となる。トランクハンドル近傍のアンテナATeから送
信されたリクエスト信号RQeは、トランクハンドル近
傍が送信有効範囲となる。
【0043】本実施形態では、リクエスト信号の送信有
効範囲がほぼ車室内に限定されるアンテナATc,ATd
を車室アンテナとし、リクエスト信号の送信有効範囲が
車外の所定領域をも含むアンテナATa,ATb,ATe
を車外アンテナとする。
【0044】図6は、各アンテナATa〜ATeから送信
されるリクエスト信号の送信パターンを示したタイミン
グチャートである。
【0045】各リクエスト信号は、周波数が125kH
z、送信時間が1mSのLF信号であり、アンテナAT
a(ATb,ATe)からは、2つのリクエスト信号RQa
1(RQb1,RQe1),RQa2(RQb2,RQe2)が6
mSの周期で送信される[同図(1)]。アンテナATcか
らは、リクエスト信号RQa1の送信停止から1mS後に
リクエスト信号RQcが送信される[同図(2)]。アンテ
ナATdからは、リクエスト信号RQcの送信停止から1
mS後にリクエスト信号RQdが送信される[同図
(3)]。
【0046】ここで、詳細が後述するが、運転席側タッ
チセンサ17aまたはロックSW18aが操作された場
合は、これらに対応して設けられた車外アンテナATa
からリクエスト信号RQa1,RQa2が、図6(1)のタイ
ミングで送信されると共に、アンテナATaの送信有効
範囲と重なる送信有効範囲を有する車内アンテナAT
c,ATdからはリクエスト信号RQc,RQdが、図6
(2),(3)のタイミングで送信される。
【0047】助手席側タッチセンサ17bまたはロック
SW18bが操作された場合には、これらに対応して設
けられた車外アンテナATbからリクエスト信号RQb
1,RQb2が、図6(1)のタイミングで送信されると共
に、アンテナATbの送信有効範囲と重なる送信有効範
囲を有する車内アンテナATc,ATdからリクエスト信
号RQc,RQdが、図6(2),(3)のタイミングで送信さ
れる。
【0048】トランクSW18eが操作された場合は、
それに対応する車外アンテナATeの送信有効範囲と重
なる送信有効範囲を有するアンテナが実施例ではないた
め、アンテナATeからのみリクエスト信号RQe1,R
Qe2が、図6(1)のタイミングで送信される。
【0049】図7は、前記携帯無線端末2が受信するリ
クエスト信号の波形図を、図5に示した受信位置別に示
した図である。ここでは、運転席側のタッチセンサ17
aまたはロックスイッチ18aが付勢され、運転席側ア
ンテナATaおよび車室内アンテナATc、ATdの3箇
所からリクエスト信号が送信されている場合を例にして
説明する。
【0050】図5の位置は、アンテナATaの送信有
効範囲内であって同ATb,ATdの送信有効範囲外なの
で、この位置ではアンテナATaから送信されるリクエ
スト信号RQa1,RQa2[図7(1)]のみが受信される。
位置は、アンテナATa,ATcの送信有効範囲内であ
って同ATdの送信有効範囲外なので、この位置ではリ
クエスト信号RQa1,RQc,RQa2[同図(2)]が受信さ
れる。
【0051】位置は、アンテナATa,ATcの送信有
効範囲内であって同ATbの送信有効範囲外なので、こ
の位置ではリクエスト信号RQa1,RQd,RQa2[同図
(3)]が受信される。位置は、アンテナATa,ATb,
ATcの送信有効範囲内なので、この位置では全てのリ
クエスト信号RQa1,RQc,RQd,RQa2[同図(4)]
が受信される。位置は、アンテナATcの送信有効範
囲内であって同ATa,ATdの送信有効範囲外なので、
この位置ではリクエスト信号RQc[同図(5)]のみが受信
される。
【0052】位置は、アンテナATb,ATcの送信有
効範囲内であって同ATaの送信有効範囲外なので、こ
の位置ではリクエスト信号RQc,RQd[同図(6)]のみ
が受信される。位置は、アンテナATdの送信有効範
囲内であって同ATa,ATcの送信有効範囲外なので、
この位置ではリクエスト信号RQd[同図(7)]のみが受信
される。
【0053】そして、本実施形態では、以下に詳述する
ように、携帯無線端末2はリクエスト信号RQa1,RQ
a2を受信したときのみ、すなわち、自身が車外の運転席
近傍(図5の位置)に位置している場合のみ応答信号
を送信し、それ以外では応答信号を送信しない。
【0054】次いで、本実施形態の動作を、図8〜12
のフローチャートおよび図13,14,15のタイムチ
ャートを参照して説明する。
【0055】図8は、車載ユニット1の動作の概要を示
したフローチャートであり、主にコントロールユニット
10の動作を示している。
【0056】ステップS1〜S5では、リクエスト信号
の送信契機となる前記起動トリガPa,Pb,Pc,P
d,Peが発生したか否かが判別される。ここで、運転
席側のアウタドアハンドルへの接触がタッチセンサ17
aにより検知されて起動トリガPaが発生すると、これ
がステップS1で検知されてステップS6の「解錠判定
処理」へ進む。助手席側のアウタドアハンドルへの接触
がタッチセンサ17bにより検知されて起動トリガPb
が発生すると、これがステップS2で検知されてステッ
プS7の「解錠判定処理」へ進む。
【0057】以下同様に、運転席側のロックスイッチ1
8aが操作されて起動トリガPcが発生すればステップ
S8の「施錠判定処理」へ進む。助手席側のロックスイ
ッチ18bが操作されて起動トリガPdが発生すればス
テップS9の「施錠判定処理」へ進む。トランクスイッ
チ18cが操作されて起動トリガPeが発生すればステ
ップS10の「解錠判定処理」へ進む。
【0058】図9は、前記ステップS6の「解錠判定処
理」の動作を示したフローチャートである。
【0059】ステップS601aでは、コントロールユ
ニット10が前記第1LF回路11aに対してリクエス
ト信号の送信を指示する。第1LF回路11aは、この
指示に応答して、図6(1)に示したように、アンテナA
Taからリクエスト信号RQ1aを1mSだけ送信する。
【0060】ステップS602で1mSだけ待機した
後、コントロールユニット10はさらに、ステップS6
03において、前記第3LF回路11cに対してリクエ
スト信号の送信を指示する。第3LF回路11cは、こ
の指示に応答して、図6(2)に示したように、アンテナ
ATcからリクエスト信号RQcを1mSだけ送信する。
【0061】ステップS604で1mSだけ待機した
後、コントロールユニット10はさらに、ステップS6
05において、前記第4LF回路11dに対してリクエ
スト信号の送信を指示する。第4LF回路11cは、こ
の指示に応答して、図6(3)に示したように、アンテナ
ATdからリクエスト信号RQdを1mSだけ送信する。
【0062】ステップS606で1mSだけ待機した
後、コントロールユニット10はさらに、ステップS6
07aにおいて、前記第1LF回路11aに対してリク
エスト信号の送信を再び指示する。第1LF回路11a
は、この指示に応答して、アンテナATaからリクエス
ト信号RQa2を1mSだけ送信する。
【0063】携帯無線端末2では、図13の時刻t1に
おいてリクエスト信号RQa1がLF受信回路22で受信
され、これが図10のステップS21で検知されるとス
リープモードを終了する。ステップS22では、リクエ
スト信号のパターン判別処理が、コントロールユニット
23において実行される。
【0064】図11は、前記リクエスト信号のパターン
判別処理(ステップS22)の詳細を示したフローチャ
ートである。
【0065】ステップS221では、受信信号のレベル
が反転したか否かが判別される。図13の時刻t2にお
いてレベルが反転し、これがステップS221で検知さ
れると、ステップS222では、周期計測タイマ(図示
せず)がスタートしてリクエスト信号周期Trqの計測が
開始される。
【0066】ステップS223ではタイムオーバか否か
が判別される。図15に示したように、最初に検知され
た信号がノイズであったために、その後、リクエスト信
号が所定時間tmaxを超えて検知できないと、タイムオ
ーバと判別されて当該処理を終了する。
【0067】これに対して、図13の時刻t3において
次のリクエスト信号RQa2が受信されてレベルが再び反
転し、これがステップS224で検知されると、当該処
理はステップS225を経てステップS226へ進む。
【0068】その後、時刻t4においてレベルが再び反
転し、これがステップS226で検知されると、ステッ
プS227では、前記ステップS221における反転の
検知タイミング(時刻t2)と前記ステップS226に
おける反転の検知タイミング(時刻t4)とに基づい
て、受信したリクエスト信号の周期Trq(=t4−t
2)が演算される。
【0069】周期Trqの演算結果は、図14に示したよ
うに、リクエスト信号の受信レベルが小さい場合でも一
定なので、本実施形態のようにリクエスト信号の周期T
rqに基づいてリクエスト信号の送信パターンを判別すれ
ば、パターン判別を正確に行えるようになる。
【0070】図10に戻り、携帯無線端末2では、ステ
ップS23において、前記周期Trqの演算結果に基づい
て信号パターンの解析が行われ、今回受信された2つの
リクエスト信号が、前記アンテナATaから送信された
リクエスト信号RQa1,RQa2であるか否かが判別され
る。前記周期Trqが6mSであれば、自身が図5の位置
に存在しているものと認識してステップS24へ進
む。ステップS24では、前記RF送受信回路21を起
動して、自身の識別コードを含む応答信号を送出する。
ステップS25では、後述する双方向認証を実行して処
理を終了する。
【0071】図9に戻り、車載システム1は、ステップ
S608において、前記携帯無線端末2から返送された
応答信号を受信すると、ステップS609では、応答信
号に含まれるIDを認識し、ステップS610において
双方向認証を実行する。
【0072】図12は、前記車載ユニット1のステップ
S610および携帯無線端末2のステップS25におい
て相互に実行する双方向認証処理の動作を示したフロー
チャートである。
【0073】初めに、車載ユニット1がステップS11
1において質問信号を送信する。この質問信号には、自
身のIDコードと乱数xとが含まれる。ステップS11
2では、前記乱数xを既知の関数に代入して演算結果f
(x)を求める。ステップS113は、携帯無線端末2
からの回答信号を待って待機する。
【0074】携帯無線端末2では、ステップS251に
おいて前記質問信号を受信すると、ステップS252に
おいて、質問信号に含まれるIDコードと自身のIDコ
ードとを比較し、両者が一致あるいは予定の関係にある
と、ステップS253へ進む。ステップS253では、
質問信号に含まれる乱数xを既知の関数に代入して演算
結果F(x)を求める。ステップS254では、前記演
算結果F(x)を含む回答信号を送信して次の処理へ進
む。
【0075】車載ユニット1では、ステップS113に
おいて前記回答信号を受信すると、ステップS114で
は、前記演算結果f(x)と前記回答信号に含まれる演
算結果F(x)とを比較する。両者が一致すれば、ステ
ップS115において、認証結果をOKとし、不一致で
あれば、ステップS116において、認証結果をNGと
する。
【0076】図9へ戻り、ステップS12では認証結果
が参照される。認識結果がNGであれば、前記ステップ
S601aへ戻って上記した各処理を2回まで繰り返
す。前記ステップS611において、認証結果がOKで
あればステップS612aへ進む。ステップS612a
では、ドアロックアクチュエータ13が駆動されてドア
ロックが解除すなわち解錠される。
【0077】次いで、前述のフローチャートを用いて説
明した動作を、一般的に説明する。車外に設けられた起
動操作部(タッチセンサ17a)が操作されると、前記
起動部に対応して設けられた車外アンテナ(アンテナA
Ta)から正規のパターンでリクエスト信号が送信され
るとともに、前記車外アンテナの送信有効範囲と重なる
送信有効範囲を有する車内アンテナ(アンテナATc,
ATd)からリクエスト信号が正規のパターンと異なる
パターンで送信される。したがって、携帯無線端末2
は、操作された前記起動操作部側の室外近傍(図5の位
置)に位置している場合にのみ正規パターンのリクエ
スト信号が受信できるので、応答信号を車載ユニットに
返信することになる。
【0078】車載ユニット側は応答信号を受信し、認識
結果がOKのときにロックアクチュエータ13を駆動さ
せてドアロックを解除させる。したがって、車載ユニッ
トは、複雑な携帯無線端末の相対位置判定を行う必要が
なく、また、携帯無線端末が誤って車室内に置忘れられ
た場合でも、携帯無線端末は応答信号を返信しないの
で、第三者が起動操作部を操作してもドアロックが解除
されることはない。
【0079】本実施例では、車外アンテナの送信有効範
囲(図5の位置+++)が、反対側の起動操作
部の車外近傍(図5の位置)にまで及ばないため、リ
クエスト信号を車内アンテナから正規パターンと異なる
パターンで送信するようにしたが、一側の起動操作部に
対応する車外アンテナのリクエスト信号送信出力が大き
く、その送信有効範囲が反対側起動操作部の車外近傍ま
で及んでしまう場合には、反対側起動操作部の車外アン
テナ(アンテナATb)からもリクエスト信号を正規パ
ターンと異なるパターンで送信することにより、携帯無
線端末2が操作された起動操作部側の車外近傍である正
規の領域に位置しているときのみ、応答信号を受信する
ことが可能となる。
【0080】図16は、前記図8のステップS7で実行
される「解錠判定処理」の動作を示したフローチャート
であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表し
ている。ここでは、ステップS601b、607bにお
いて、助手席側のアンテナATbから、前記リクエスト
信号RQa1,RQa2の代わりにリクエスト信号RQb1,
RQb2が送信される点で前記ステップS6の「解錠判定
処理」と異なる。
【0081】図17は、前記図8のステップS8で実行
される「施錠判定処理」の動作を示したフローチャート
であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表し
ている。ここでは、ステップS612bにおいて施錠が
実行される点で前記ステップS6の「解錠判定処理」と
異なる。
【0082】図18は、前記図8のステップS9で実行
される「施錠判定処理」の動作を示したフローチャート
であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表し
ている。ここでは、ステップS612bにおいて施錠が
実行される点で前記ステップS7の「解錠判定処理」と
異なる。
【0083】本実施形態によれば、携帯無線端末2はリ
クエスト信号が正規のパターンで受信されたときのみ応
答信号を返信するので、車外の起動操作部が操作される
と、その起動操作部側の車外近傍の正規な領域に位置す
るときのみ応答信号を返信し、車室内に位置するときは
リクエストを受信しても応答信号を返信しない。したが
って、無駄な返信動作に伴う電力消費を防止できるよう
になる。また、携帯無線端末2を車室内に置き忘れた状
態で第三者がドアハンドル(タッチセンサ)を操作して
もドアロックが解錠されてしまうことがない。
【0084】加えて、1台の車両に複数の携帯無線端末
が備わっている場合、一方が車室内に存在しているとき
に、他方の携帯無線端末を所持したユーザが車外から起
動操作部を操作しても車室内の携帯無線端末からは応答
信号が返信されない。したがって、応答信号が混信する
ことがないため、通常の使い方と何ら変わることなく、
ドアロックの施錠/解錠が可能になる。
【0085】具体的には、夫婦で共用する1台の車両に
2つの携帯無線端末が備えられている場合に、一方の携
帯無線端末を所持した奥様が車室内で仮眠を取っている
ときに、他方の携帯無線端末を所持した夫が所用で車両
を離れる際、車外の起動操作部を操作してドアを施錠
し、また、解錠することができる。また、一方の携帯無
線端末機を所持した奥様が車室内にいても、第三者がド
アを解錠することはできない。したがって、1台の車両
に複数の携帯無線端末が備わっていても、車室内に携帯
無線端末が有ろうが無かろうが、ユーザは施解錠操作を
何ら変えることがないため利便性に優れている。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が達
成される。 (1)請求項1の発明によれば、携帯無線端末の存在を認
証したい領域(図5の位置)を送信有効範囲内に持つ
送信アンテナ(ATa)からのみ正規のパターンでリク
エスト信号が送信され、前記送信アンテナの送信有効範
囲と重なる送信有効範囲(図5の位置,,)を含
む他の送信アンテナ(ATc,ATd)からは正規パタ
ーンと異なるパターンでリクエスト信号が送信される。
【0087】ここで、携帯無線端末はリクエスト信号を
正規のパターンで受信したときのみ応答信号を送信する
ので、存在を認証したくない領域(=送信有効範囲が重
なり合う領域:図5の位置,,)に携帯端末が存
在した場合には応答信号を送信せず電池の浪費を防止す
ることができる。
【0088】さらに、車載ユニットが応答信号を受信し
たときは必ず、携帯無線端末は存在を認証したい領域
(図5の位置)に存在することになるので、車載ユニ
ットは受信した応答信号の識別信号を照合するのみで、
携帯端末に関する複雑な位置判定処理を行う必要がな
く、判定時間が短縮され制御応答性が優れる。
【0089】また、車室内は正規のパターンで送信され
るリクエスト信号の送信有効範囲であると同時に他の送
信アンテナ(ATc,ATd)から送信されるリクエス
ト信号の送信有効範囲となる。この結果、車室内ではリ
クエスト信号が正規のパターンとは異なるパターンで受
信されるため、使用者が携帯無線端末を車室内に置き忘
れて施錠してしまった場合でも、この携帯無線端末から
は応答信号が送信されない。したがって、実公平6−3
114に開示されるような携帯機置忘れ防止処理が無く
ても第三者によるドア解錠が防止でき、車載ユニットの
簡素化が図れる。 (2)請求項2の発明によれば、タイマを設けるだけの簡
単な構成でリクエスト信号のパターン認識が可能になる
ので、携帯端末の構成を簡素化できる。 (3)請求項3の発明によれば、アンテナ数が増えても、
車載ユニットと携帯無線端末との間での通信プロトコル
におけるリクエスト信号の送信時間に変化が生じない。
このため、制御応答性が変わらずに違和感がない。 (4)請求項4の発明によれば、タイマを設けるだけの簡
単な構成でリクエスト信号のパターン認識が可能になる
ので、携帯端末の構成を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である車両用遠隔操作シ
ステムの構成を示したブロック図である。
【図2】 車両上でのアンテナ配置を示した図である。
【図3】 図1の各部の各部で送受される信号の波形図
である。
【図4】 本発明による波形変換方法を示した図であ
る。
【図5】 各送信機の送信有効範囲を示した図である。
【図6】 各LF送信回路が送信するリクエスト信号の
タイミングチャートである。
【図7】 携帯無線端末が図4の各位置〜で受信す
る信号のパターンを示した図である。
【図8】 車載ユニットの動作を示したフローチャート
である。
【図9】 図8の「解錠判定処理」(ステップS6)の
動作を示したフローチャートである。
【図10】 携帯無線端末の動作を示したフローチャー
トである。
【図11】 携帯無線端末における信号パターン判別処
理のフローチャートである。
【図12】 双方向認証処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図13】 携帯無線端末におけるリクエスト信号の判
別方法(その1)を示した図である。
【図14】 携帯無線端末におけるリクエスト信号の判
別方法(その2)を示した図である。
【図15】 携帯無線端末におけるリクエスト信号の判
別方法(その3)を示した図である。
【図16】 図8の「解錠判定処理」(ステップS7)
の動作を示したフローチャートである。
【図17】 図8の「施錠判定処理」(ステップS8)
の動作を示したフローチャートである。
【図18】 図8の「施錠判定処理」(ステップS9)
の動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…車載ユニット、2…携帯無線端末、10…コントロ
ールユニット、11a〜11e…LF送信回路、12…
ドアロックユニット、13…ドアロックアクチュエー
タ、14…RF送受信回路、15…起動トリガ発生部、
17a,17b…タッチセンサ、18…ロックスイッ
チ、21…RF送受信回路、22…LF受信回路、23
…コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有江 真一 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 澤田 健一 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 渡会 貞則 宮崎県宮崎郡佐土原町大字下那珂字和田山 3700番地 株式会社ホンダロック内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 BB12 BB35 CC12 CC20 DD06 FF27 FF36 HH01 JJ03 KK03 LL01 LL14 SS05 SS11 TT04 5K048 AA09 AA16 BA42 DA02 DB01 DC01 EA06 EB02 EB03 FA07 HA04 HA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される車載ユニット、および
    当該車載ユニットと通信する携帯無線端末を含み、前記
    車載ユニットが、車両上の異なる位置に配置された複数
    のアンテナからリクエスト信号を送信する車両用遠隔操
    作システムにおいて、 前記車載ユニットは、 一のアンテナからは一の送信有効範囲にリクエスト信号
    を正規のパターンで送信させ、他の少なくとも一つのア
    ンテナからは、前記一の送信有効範囲と少なくとも一部
    が重なる他の送信有効範囲にリクエスト信号を前記正規
    のパターンとは異なるパターンで送信させる送信手段
    と、 前記携帯無線端末から返信される応答信号を受信する受
    信手段と、 前記受信した応答信号に基づいて車載機器を制御する制
    御手段とを具備し、 前記携帯無線端末は、 前記車載ユニットから送信されたリクエスト信号を受信
    する受信手段と、 リクエスト信号を正規のパターンで受信できたときに応
    答信号を返信する送信手段とを具備したことを特徴とす
    る車両用遠隔操作システム。
  2. 【請求項2】 前記正規のパターンは、リクエスト信号
    の送信期間と送信停止期間とを含むことを特徴とする請
    求項1の車両用遠隔操作システム。
  3. 【請求項3】 前記正規のパターンと異なるパターン
    は、リクエスト信号の送信期間と送信停止期間とを含む
    正規のパターンの当該送信停止期間中にリクエスト信号
    の送信期間を有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の車両用遠隔操作システム。
  4. 【請求項4】 前記携帯無線端末は、受信したリクエス
    ト信号の送信期間の周期に基づいて、当該リクエスト信
    号を正規のパターンで受信できたか否かを判別すること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両
    用遠隔操作システム。
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