JP4720825B2 - バリスタ - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器に用いる静電気やサージ電圧による不具合を防止するバリスタ、およびそのバリスタと電子部品とを有する電子部品モジュールに関する。
近年、携帯電話等の電子機器の小型化、低消費電力化は急速に進み、それに伴い電子機器の回路を構成する各種電子部品の耐電圧は低下してきている。そのため、人体と電子機器の導通部が接触したときに発生する静電気パルスなどによる各種電子部品、特に半導体デバイスの破壊による電子機器の故障トラブルが増えてきている。
電子部品で半導体デバイスの一種である発光ダイオードは、ディスプレイデバイスのバックライトや小型カメラのフラッシュ等に用いられるなど、幅広い普及が見込まれている。この発光ダイオードは静電気パルスに対する耐電圧が低い。
このような発光ダイオードの静電気パルスへの対策としては、静電気パルスが入るラインとグランド間にバリスタを接続して静電気パルスをグランドにバイパスさせ、発光ダイオードに印加される高電圧を抑制する。
図24は特開平8−31616号公報に開示されている従来の積層チップバリスタ105の断面図である。積層チップバリスタは小型化に適しており、小型の電子機器によく用いられている。積層チップバリスタ105は、内部電極100を有するバリスタ層102と、バリスタ層102の端面で内部電極100と接続された端子103とを備えている。バリスタ層102の上下面には保護層104が設けられている。
従来のバリスタ105では、バリスタ層102は、割れや欠けを防止できる物理的な強度を確保するために、ある程度の厚みを有する必要があり、これにより薄型化が困難である。例えば、長さ1.25mm、幅2.0mm程度の積層チップバリスタは0.5mm以上の厚みを有することが必要であり、これより薄型化を図ることは困難である。たとえ機械的強度が保たれたとしても、薄くすればするほどバリスタ層102に含まれる成分の一つである酸化ビスマスが焼成中に蒸発し、バリスタ特性と信頼性の劣化を引き起こす場合がある。
バリスタは、絶縁性を有するセラミック基板と、セラミック基板上に設けられた酸化亜鉛を主成分とするバリスタ層と、バリスタ層上に設けられたガラスセラミック層と、バリスタ層内に設けられて互いに対向する第1と第2の内部電極とを備える。
このバリスタは小型で薄くでき、サージ電圧に対する優れたバリスタ特性を有する。またこのバリスタにより、小型で静電気やサージ電圧に対して耐性を有する電子部品モジュールが得られる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるバリスタ201の斜視図である。図2は図1に示すバリスタ201の線2−2における断面図である。バリスタ201は、セラミック基板13と、セラミック基板13の面13A上に設けられたバリスタ層12と、バリスタ層12の面12A上に設けられたガラスセラミック層14とを備える。バリスタ層12の面12Aの反対の面5012Bはセラミック基板13の面13Aに当接している。セラミック基板13はアルミナ基板などの耐熱性と絶縁性を有する材料よりなる。バリスタ層12内には互いに対向する内部電極11A、11Bが設けられている。すなわち、バリスタ層12はガラスセラミック層14とセラミック基板13によって挟まれている。内部電極11A、11Bのそれぞれの端部111A、111Bはバリスタ層12の端面12C、12Dに露出している。バリスタ201の外部に露出する外部電極15A、15Bが内部電極11A、11Bの露出している端部111A、111Bにそれぞれ接続され、表面実装型のバリスタ201を構成している。
バリスタ層12のバリスタ材料は、主成分である80重量%以上の酸化亜鉛と、合計0から20重量%の酸化ビスマス、酸化アンチモン、酸化マンガン、酸化コバルト等の添加物とを含有し、この組成によりバリスタ層は優れたバリスタ特性を有する。さらにガラス等を添加することにより900℃前後で焼成できるバリスタ材料が得られる。なお、優れたバリスタ特性を有するかぎり、添加物は上記の物質以外のものでもよい。
機械的強度の大きいセラミック基板13上にバリスタ層12が積層されているので、バリスタ層12の機械的強度が小さくてもバリスタ201の薄型化を実現することができる。
バリスタ層12の面12A上にガラスセラミック層14を積層することにより、バリスタ材料を焼成する時にビスマスなど添加物の蒸発を抑制できる。したがって、バリスタ層12は薄くなっても優れたバリスタ特性を有し、高い信頼性も有する。その結果、微小サージ電圧に対する優れたバリスタ特性を有し、信頼性に優れ、かつ小型薄型化が可能なバリスタ201が得られる。
また、セラミック基板13により、複数のバリスタを有するバリスタアレイが得られる。
次に、バリスタ201の製造方法を説明する。
まず、前述のバリスタ材料の粉末と、バインダ樹脂、可塑剤および溶剤とを配合した後混合・分散してセラミックスラリを作製する。その後ドクターブレード法によって厚み約50μmのセラミックグリーンシートを作製する。セラミックグリーンシートの上に銀を主成分とする導電ペーストをスクリーン印刷して内部電極11A、11Bを形成する。図2に示すように内部電極11A、11Bがバリスタ層12の一部12Eを介して対向するように、セラミックグリーンシートを配置して積層する。
例えば長さL1が1.0mm、幅W1が0.5mmの小型の表面実装型のバリスタ201を得るために、内部電極11A、11Bの面積を0.3〜0.5mmとし、内部電極11A、11B間の距離T1は5〜50μmとすることが好ましい。
バリスタ層12の面12A上に、バリスタ材料と同程度の焼成温度で焼結するガラスセラミック材料のガラスセラミック層14となるセラミックグリーンシートを積層して積層体を形成する。このガラスセラミック材料として、例えばアルミナセラミック粉末とホウケイ酸カルシウム・アルミニウム・ガラス粉末とを50:50の重量比で混合したものなどがあるが、バリスタ材料の焼成温度で焼結する材料であれば特に上記に限定しない。
バリスタ層12のガラスセラミック層14を積層していない面5012B上にトルエンで溶解させたアクリル樹脂等の接着剤を塗布し、厚み0.33mmで純度96%のアルミナ基板からなるセラミック基板13の面13Aを重ね合せながら、温度100℃、圧力100kg/cmを1分間加えることによって積層体とセラミック基板13を完全に密着させる。この積層体を焼成炉に入れて、約550℃の温度で樹脂成分を焼却した後、約900℃で2時間焼成する。この焼成によって、ガラスセラミック層14とバリスタ層12およびアルミナ基板からなるセラミック基板13は一体化される。特に、バリスタ材に酸化ビスマス等のビスマス化合物が含まれているときには、酸化ビスマスの拡散によって、ガラスセラミック層14とバリスタ層12およびセラミック基板13はより一体化する。
セラミック基板13に純度96%のアルミナ基板を用いたが、バリスタ材と過剰に反応せず、バリスタ層12とガラスセラミック層14の焼成温度に耐えられる耐熱性を有する酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素および酸化マグネシウムのいずれか一つを主成分として含有する機械的強度に優れたセラミック基板13を用いてもよい。
焼成された積層体は、通常、生産性を高めるために、格子状に配列された複数のバリスタを含む。焼成された積層体をダイシングマシンなどの切断機によって切断して個片化されたバリスタに分割する。分割された個片であるバリスタ201のバリスタ層12の端面12C、12Dには内部電極11A、11Bの端部111A、111Bがそれぞれ露出している。端部111A、111Bが露出した端面12C、12Dに銀ペースト等の導電ペーストを塗布して所定の温度で焼成することによって外部電極15A、15Bを形成し、これによりバリスタ201が得られる。
上記の方法によりバリスタ201の試料を作製した。実施の形態1による実施例の試料の内部電極11A、11B間の距離T1は約25μmであった。この試料を切断してその切断面を研磨した後、走査型電子顕微鏡にてバリスタ層12とガラスセラミック層14を観察した。図3Aはバリスタ201のバリスタ層12とガラスセラミック層14の界面12H付近の微細構造を示す断面図である。図3B〜図3Eは、エネルギー分散型蛍光X線装置を用いて測定したバリスタ層12とガラスセラミック層14の界面12H付近の亜鉛(Zn)、ビスマス(Bi)、コバルト(Co)およびアンチモン(Sb)の分布をそれぞれ示す。
図3B〜図3Eに示すように、バリスタ材料の主成分である亜鉛(Zn)はバリスタ層12のみに存在し、ガラスセラミック層14にはほとんど存在していない。添加物であるビスマス(Bi)、コバルト(Co)、アンチモン(Sb)はガラスセラミック層14へ拡散し、ガラスセラミック層14の内部にも存在している。
比較例の試料としてバリスタ層12の上にガラスセラミック層14を積層しない、すなわちバリスタ層12が露出している試料を同様の製造方法で作製した。比較例の試料の距離T1は約38μmであった。
バリスタ201の実施例の試料と比較例の試料のバリスタ特性を測定した結果を図4Aに示す。図4Aは試料に1mA、0.1mA、0.01mA、0.001mAの電流を流したときの外部電極15A、15B間の電圧を示している。
図4Aに示すように、比較例の試料は実施例の試料より電圧が高い。1mAの電流を流したときの電圧V(1mA)の0.1mAの電流を流したときの電圧V(0.1mA)に対する比が小さいほど非直線性に優れて、バリスタ特性が優れている。実施例の試料は比較例の試料より非直線性に優れている。
次に、これらの試料を85℃、85%の高温高湿槽に24時間放置した後に測定した電気特性を図4Bに示す。
図4Bに示すように、放置の前後で実施例の試料はバリスタ電圧にほとんど変化がみられないが、比較例の試料はバリスタ電圧が大きく低下し、非直線性も大きく劣化している。
比較例の試料では、バリスタ材料が十分に焼結していないことから電圧が高くなり、高温高湿槽に放置すると水分を吸収してバリスタ電圧が降下し、非直線性の劣化を引き起こしている。この理由として、比較例の試料では酸化ビスマス、酸化コバルト、酸化アンチモンなどの添加物が焼成において大気中へ飛散していることが考えられる。特に、酸化ビスマスは酸化亜鉛を主成分とするバリスタ層のバリスタ特性を発現させる重要な酸化物である。酸化ビスマスは沸点が低いために飛散しやすい。比較例の試料ではこの酸化ビスマスの多くが焼成中に大気中に飛散し、焼成後のバリスタ層12の内部には所定の必要量の酸化ビスマスが含まれていないか、またはその含有率にばらつきがあるものと考えられる。従って、比較例の試料では焼結が不十分であり、所望の特性が得られないと考えられる。
実施例の試料では酸化ビスマスなどの添加物は焼成によってガラスセラミック層14の内部へ若干拡散する。しかし、ガラスセラミック層14の酸化ビスマスの濃度がある値を超えるとガラスセラミック層14内の酸化ビスマスの量が飽和し、その飽和の時点以降にバリスタ層12からガラスセラミック層14へ酸化ビスマスが拡散できなくなる。そのためにバリスタ層12に所定の必要量の酸化ビスマスが確実に残ることによってバリスタ層12が十分焼結し、所望の電気特性が得られる。
なお、ガラスセラミック層14の焼成後の厚みが50μmを超えると、酸化ビスマスのガラスセラミック層14への拡散量が多くなりすぎる。この場合、バリスタ層12は十分に焼結しなくなり、バリスタ特性の劣化や高温高湿放置による特性劣化を引き起こすことがある。また、ガラスセラミック層14の焼成後の厚みが5μmよりも薄くなると、ガラスセラミック層14への酸化ビスマスなどの添加物の拡散によってガラスセラミック層14の電気抵抗値を大きく低下させる。外部電極15A、15Bの信頼性を向上させるためにニッケル、すず、金などのめっき膜を外部電極15A、15Bの表面に形成する場合がある。ガラスセラミック層14の電気抵抗値が低下するとガラスセラミック層14にもめっき膜が形成されてしまうので好ましくない。したがって、ガラスセラミック層14の厚みは5〜50μmの範囲が好ましい。このような範囲の厚みを有するガラスセラミック層14をバリスタ層12上に積層することによって、バリスタ特性と信頼性に優れる小型低背型のバリスタ201が得られる。
ガラスセラミック層14とバリスタ層12との界面12H付近の組成は、図3B〜図3Eに示すように、添加物の濃度が若干不均一であり、バリスタ層12としては少し不安定な状態となっている。そして、この状態はバリスタ層12とセラミック基板13との界面よりも不安定である。
したがって、これらの界面の近傍においてバリスタ特性を発現させることは好ましくなく、内部電極11A、11Bは、バリスタ層12とガラスセラミック層14の界面12Hおよびバリスタ層12とセラミック基板13との界面付近に形成しないことが好ましい。図3B〜図3Fの結果から、バリスタ層12の面5012B、12Aから10μm以上離してバリスタ層12内に内部電極11A、11Bを設けることが好ましい。すなわちバリスタ層12の面12Aから内部電極11A、11Bまでのそれぞれの距離D1、D2は10μm以上が好ましい。また、バリスタ層12の面5012Bから内部電極11A、11Bまでのそれぞれの距離D3、D4は10μm以上が好ましい。
なお、このバリスタ層12とガラスセラミック層14との界面12Hあるいはバリスタ層12とセラミック基板13との界面に拡散防止層を設けることによって酸化ビスマスの拡散を防止し、それぞれの界面での接合強度を高めることができる。この拡散防止層には酸化ビスマスを含んでいることが好ましい。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2におけるバリスタ301の斜視図である。図6は図5に示すバリスタ301の線6−6における断面図である。図1と図2に示す実施の形態1におけるバリスタ201と同じ部分には同じ参照符号を付し、その詳細は説明を省略する。実施の形態1によるバリスタ201と異なり、実施の形態2によるバリスタ301では、内部電極11A、11Bの代わりに内部電極311A、311Bを備えている。内部電極311A、311Bはバリスタ層12の端面12C、12Dに露出していない。ガラスセラミック層14は、バリスタ層12の面12A上に位置する面14Bと、面14の反対側の面14Aとを有する。バリスタ301は、ガラスセラミック層14の面14A上に設けられてバリスタ301の外部に露出する外部電極である端子電極16A、16Bを備える。端子電極16A、16Bはビアホール電極17A、17Bを介して内部電極311A、311Bにそれぞれ接続されている。
ガラスセラミック層14の面14A上に設けられた端子電極16A、16Bにより、面14A上に他の部品を実装することができる。また、面14Aを回路基板に対向させてバリスタ301をその回路基板上に実装し、端子電極16A、16Bをその回路基板上の回路パターンに直接接続することができる。これにより、高密度に回路基板上に部品を実装でき、かつたわみやひねり、落下に対する回路基板とバリスタ301との接続の信頼性を向上させることができる。
端子電極16A、16Bはガラスセラミック層14の面14A上に導電ペーストを塗布して形成され、ビアホール電極17A、17Bはセラミック層12のビアホール12F、12Gに導電ペーストを充填して形成される。この際に、通常の導電ペーストを用いるとビアホール電極17A、17Bの周辺にあく大きな穴や、端子電極16A、16Bの周辺に生じる亀裂等の欠陥が発生する場合がある。
このような欠陥は下記の理由により発生する。バリスタ301ではバリスタ層12とガラスセラミック層14がセラミック基板13に貼り付けられて焼成される。この焼成の際に、セラミック基板13は殆ど収縮しないので、バリスタ層12とガラスセラミック層14はセラミック基板13によって、面13Aに平行な方向301Aの収縮が拘束され、面12Aと直角の厚み方向301Bのみに収縮する。端子電極16A、16Bおよびビアホール電極17A、17Bとなる導電ペーストは焼成により方向301A、301Bともに収縮するので、前述の欠陥が発生する。また、この導電ペーストは焼成の際にガラスセラミック層14およびバリスタ層12と比較して低い温度で収縮し始める。収縮し始めた導電ペーストは、収縮し始めていないバリスタ層12およびガラスセラミック層14に方向301Aへ収縮させようとする力を与える。この力が、まだ焼結せずに機械的強度を有していないバリスタ層12とガラスセラミック層14に欠陥を発生させる。
端子電極16A、16Bおよびビアホール電極17A、17Bとなる導電ペーストが焼成の際に収縮し始める温度を高め、さらに端子電極16A、16Bおよびビアホール電極17A、17Bがバリスタ層12やガラスセラミック層14と接合する強度を高めるために、三酸化モリブデンを導電ペーストに添加する。導電ペーストは銀等の金属粉を含有するが、三酸化モリブデンをその金属粉に対して0.5重量%以上添加する。三酸化モリブデンの融点は約800℃程度である。したがって、バリスタ層12およびガラスセラミック層14の焼結が始まらない600℃以下の温度では三酸化モリブデンは金属粉の粒子間に固体として分散して存在しており、導電ペーストの収縮を抑制する。そして温度が650℃を超えると三酸化モリブデンの一部は溶融・拡散し始め、導電ペーストの内部よりバリスタ層12あるいはガラスセラミック層14の界面付近に移動し、外部に露出した三酸化モリブデンの一部は昇華する。さらに、三酸化モリブデンの別の一部はガラスセラミック層14およびバリスタ層12と反応して端子電極16A、16Bをガラスセラミック層14に結合させ、かつビアホール電極17A、17Bをバリスタ層12とガラスセラミック層14に結合させる結合材として機能する。この反応起こる温度では、バリスタ層12とガラスセラミック層14が焼成で収縮し始めるので、これらの層の強度が増す。そして、導電ペーストの内部より三酸化モリブデンが移動し始めると端子電極16A、16Bおよびビアホール電極17A、17Bも焼成し収縮し始める。
添加する三酸化モリブデンの量によって、層12、14とほぼ同じ温度で焼成収縮し始めるように導電ペーストが収縮し始める温度を制御できる。これにより、端子電極16A、16B、ビアホール電極17A、17B、バリスタ層12およびガラスセラミック層14がほぼ同じ温度で厚み方向301Bに焼成収縮させることができる。その結果、ビアホール電極17A、17B、端子電極16A、16Bの周辺に穴や亀裂などの欠陥を発生させることなく導電ペーストを焼成収縮させることが可能となる。温度が800℃以上になると三酸化モリブデンは溶融して昇華するが、その添加量によっては三酸化モリブデンの一部が導電ペーストに残留する。残留した三酸化モリブデンの一部は、端子電極16A、16Bとガラスセラミック層14との界面と、ビアホール電極17A、17Bとガラスセラミック層14およびバリスタ層12との界面とで接合強度を高める。
なお、内部電極311A、311Bにも少量の三酸化モリブデンを添加することによって、焼成収縮による前述の欠陥を防止できる。
また、端子電極16A、16Bとなる導電ペーストに三酸化モリブデンを添加することにより端子電極16A、16Bにはバリスタ層12の添加物である酸化物あるいはガラスセラミック層14のガラス成分の拡散移動は起こりにくくすることができる。したがって、端子電極16A、16Bの表面116A、116Bには酸化物やガラス成分がほとんど存在しない。端子電極16A、16Bの信頼性を向上させるために端子電極16A、16Bの表面116A、116Bにニッケル、すず、金などの金属によるめっきによりめっき膜1116A、1116Bを形成する。端子電極16A、16Bの表面116A、116Bには酸化物やガラス成分がほとんど存在しないので。めっき膜1116A、1116Bを容易に均質に形成することができる。
端子電極16A、16Bとビアホール電極17A,17Bとなる導電ペーストの金属粉に対する三酸化モリブデンの添加量は0.5重量%以上であれば欠陥を防止する効果は高くなる。その添加量が5重量%を超えると端子電極16A、16Bやビアホール電極17A、17B中に過剰の三酸化モリブデンが残存する。これにより、端子電極16A、16Bビアホール電極17A、17Bの電気抵抗を増加させ、また端子電極16A、16Bの表面116A、116Bに三酸化モリブデンが析出してめっき膜1116A、1116Bの形成を層害することから好ましくない。
図7Aは実施の形態2による他のバリスタ302の斜視図である。バリスタ302では、図6と図5に示すバリスタ301に図1と図2に示すバリスタ201の外部電極15A、15Bが設けられている。バリスタ302はバリスタ301の内部電極311A、311Bの代わりに図2に示すバリスタ201の内部電極11A、11Bを備える。すなわち、バリスタ302では、端子電極16A、16Bは内部電極11A、11Bにそれぞれ接続され、外部電極15A、15Bは内部電極11A、11Bにそれぞれ接続されている。したがって、バリスタ302では、端子電極16A、16Bは内部電極11A、11Bを介して外部電極15A、15Bにそれぞれ導通している。
図7Bは実施の形態2によるさらに他のバリスタ303の斜視図である。バリスタ303は、図5と図6に示すバリスタ301の端子電極16A、16Bの代わりに、セラミック基板13の面13Aの反対側の面13B上に設けられてバリスタ303の外部に露出する外部電極である端子電極56A、56Bを備える。バリスタ303は、ビアホール電極17A、17Bの代わりにバリスタ層12とセラミック基板13に埋設されたビアホール電極117A、117Bを備える。ビアホール電極117A、117Bはバリスタ層12内の内部電極311A、311Bにそれぞれ接続され、セラミック基板13の面13Bから露出する端子電極56A、56Bはビアホール電極117A、117Bの面13Bから露出する部分にそれぞれ接続されている。
図7Cは実施の形態2による他のバリスタ304の斜視図である。バリスタ304では、図7Bに示すバリスタ303に図1と図2に示すバリスタ201の外部電極15A、15Bが設けられている。バリスタ304はバリスタ303の内部電極311A、311Bの代わりに図2に示すバリスタ201の内部電極11A、11Bを備える。すなわち、バリスタ304では、端子電極56A、56Bは内部電極11A、11Bにそれぞれ接続され、外部電極15A、15Bは内部電極11A、11Bにそれぞれ接続されている。したがって、バリスタ304では、端子電極56A、56Bは外部電極15A、15Bに内部電極11A、11Bを介してそれぞれ導通している。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3におけるバリスタ401の拡大断面図である。図6と図5に示す実施の形態2におけるバリスタ301と同じ部分には同じ参照符号を付し、その詳細は説明を省略する。
携帯型の電子機器は落下などの強度的に過酷な使用環境に耐えられなければならない。したがって、このような電子機器に用いられるバリスタ等の部品は、それが搭載される回路基板のたわみ、ひねり、落下等の衝撃に対して大きな強度を有する必要がある。
バリスタ401では、図6と図5に示す実施の形態2によるバリスタ301の端子電極16Bの代わりに、バリスタ401の外部に露出する外部電極である端子電極66Bを備える。また端子電極66Bはガラスセラミック層14内に埋設されて、ガラスセラミック層14から露出する表面166Bを有する。また、バリスタ401では、実施の形態2によるバリスタ301の端子電極16Aの代わりに、同様の形状の端子電極を備える。端子電極66Bの表面166Bの端部1116Bの周囲がガラスセラミック層14Cで覆われており、この構造により端子電極66Bは大きな強度を有する。
ガラスセラミック層14Cが端子電極66Bの端部1166Bの周囲を覆う幅T2は20μm以上であれば、端子電極66Bは実用上衝撃に対して十分大きな強度を有する。幅T2は電子機器に用いられる部品のサイズと端子電極66Bの寸法と形状を考慮すると100μm以下であることが好ましい。また、ガラスセラミック層14Cの厚みT3は3μm以上であると端子電極66Bの強度を実用上十分おおきくできる。厚みT3が10μmを超えるとガラスセラミック層14Cと端子電極66Bの表面の凹凸が大きくなり、バリスタ401が実装しにくくなり好ましくない。
バリスタ401の端子電極66B、ガラスセラミック層14Cはいくつかの方法で形成できる。端子電極66Bをガラスセラミック層14の面14A上に形成し、その後ガラスセラミック材によるガラスセラミックペーストを印刷してガラスセラミック層14Cを形成してもよい。あるいは端子電極66Bをガラスセラミック層14の面14A上に形成し、端子電極66Bの面166Bよりも少し小さい穴を有するガラスセラミックグリーンシートをセラミックガラス層14の面14A上に積層してガラスセラミック層14Cを形成してもよい。ガラスセラミック層14Cの材料はガラスセラミック層14と同じであることが好ましいが、ガラスセラミック層14と激しく反応しなければその材料は特に限定しない。
バリスタ401では、厚みT3が5μmのガラスセラミック層14Cで端子電極66Bの端部1166Bの周囲を25μmの幅T2が被覆されている。端子電極66Bの面166Bは面積2mmの正方形であり、端子電極66Bにリード線を接合して面166Bと垂直方向にリード線を引張る試験の結果、平均の引張り強度は14kgであった。これに対して、ガラスセラミック層14Cを有しない比較例のバリスタの平均の引っ張り強度は6kgであり、実施の形態3によるバリスタ401は比較例のバリスタの2倍の強度を有する。一般的に印刷法などで端子電極を形成すると、端子電極の端部周辺は薄くなり、ガラスセラミック層との接着強度は小さくなる。
これに対して、バリスタ401では、端子電極66Bの端部1166Bの周囲の接着強度が大きい。特に、端子電極66Bの面166Bにニッケル、すず、金などの金属のめっき膜2166Bを形成した場合の平均の引張り強度は13kgであったが、同様のめっき膜を有する比較例のバリスタはでは平均の引張り強度は3kgであった。比較例のバリスタでは、端子電極の端部周辺の薄い部分からめっき液や酸あるいはアルカリ液などの洗浄液が浸入し、ガラスセラミック層と端子電極を接合している接合界面を溶出させることによって接着強度を低下させている。これに対してバリスタ401では、ガラスセラミック層14Cが端子電極66Bの端部1166Bの周囲を被覆することによって、接合界面の溶出を防止している。
なお、ガラスセラミック層14Cは端子電極66Bの端部1166B周囲の全辺を覆うことが好ましい。しかし、端子電極66Bの配置によっては端子電極66Bの端部1166Bの周囲の一部しか覆っていなくても端子電極66Bの引張り強度を向上させることができる。
図9は実施の形態3による他のバリスタ402の斜視図である。バリスタ402では、図8に示すバリスタ401に図1と図2に示すバリスタ201の外部電極15A、15Bが設けられている。すなわち、バリスタ402では、端子電極66A、66Bは内部電極11A、11Bにそれぞれ接続され、外部電極15A、15Bは内部電極11A、11Bにそれぞれ接続されている。したがって、バリスタ402では、端子電極66A、66Bは外部電極15A、15Bに内部電極11A、11Bを介してそれぞれ導通している。
(実施の形態4)
図10は本発明の実施の形態4における電子部品モジュールである発光ダイオードモジュール501の斜視図である。発光ダイオードモジュール501は、実施の形態1によるバリスタ201と、バリスタ201のガラスセラミック層14の面14A上に実装された電子部品である白色または青色の発光ダイオード18とを備える。特に、白色または青色の発光ダイオードは発熱量が大きく、発光ダイオードが発する熱を放熱させる必要があるので、セラミック基板13には強度と熱伝導率と生産性の観点から純度90%以上のアルミナ基板を用いるのが好ましい。発光ダイオード18は端子18A、18Bを有し、端子18A、18Bはバリスタ201の外部電極15A、15Bにワイヤボンディング等のワイヤ接続方法によってワイヤ19A、19Bにそれぞれ接続されている。発光ダイオード18は、バリスタ層12に埋設された内部電極11A、11Bによって形成されたバリスタ素子と並列に接続される。
図11Aは実施の形態4による他の電子部品モジュールである発光ダイオードモジュール502の斜視図である。発光ダイオードモジュール502は、図10に示す発光ダイオードモジュール501のバリスタ201の代わりに、実施の形態2によるバリスタ301を備える。発光ダイオード18はガラスセラミック層14上に実装され、端子18A、18Bは端子電極16A、16B上にそれぞれはんだ実装あるいはバンプ実装などの実装方法で実装されている。
図11Bは実施の形態4によるさらに他の電子部品モジュールである発光ダイオードモジュール503の斜視図である。発光ダイオードモジュール503は、図11Aに示す発光ダイオードモジュール502のバリスタ301の代わりに、図7Aに示すバリスタ302を備える。発光ダイオード18はガラスセラミック層14上に実装され、端子18A、18Bは端子電極16A、16B上にそれぞれはんだ実装あるいはバンプ実装などの実装方法で実装されている。外部電極15A、15Bにより、発光ダイオードモジュール503を回路基板に実装することができる。
図11Cは実施の形態4によるさらに他の電子部品モジュールである発光ダイオードモジュール504の斜視図である。発光ダイオードモジュール504は、図11Aに示す発光ダイオードモジュール502のバリスタ301の代わりに、図7Bに示すバリスタ303を備える。発光ダイオード18はセラミック基板13の面13B上に実装され、端子18A、18Bは端子電極56A、56B上にそれぞれはんだ実装あるいはバンプ実装などの実装方法で実装されている。
図11Dは実施の形態4によるさらに他の電子部品モジュールである発光ダイオードモジュール505の斜視図である。発光ダイオードモジュール505は、図11Cに示す発光ダイオードモジュール504のバリスタ303の代わりに、図7Cに示すバリスタ304を備える。発光ダイオード18はガラスセラミック層14上に実装され、端子18A、18Bは端子電極56A、56B上にそれぞれはんだ実装あるいはバンプ実装などの実装方法で実装されている。外部電極15A、15Bにより、発光ダイオードモジュール503を回路基板に実装することができる。
実施の形態4による発光ダイオードモジュール501〜505では、通常、発光ダイオード18は端子18A、18B間に電圧を印加することで発光する。静電サージ電圧等の通常の電圧より高い電圧が発光ダイオード18の端子18A、18Bに印加されると、その電圧により発生した大電流はバリスタ層12の内部で対向する内部電極11A、11Bまたは内部電極311A、311Bへ迂回する。これにより、バリスタ層12が発光ダイオード18を保護できる小型の発光ダイオードモジュール501〜505が得られる。
また、機械強度の大きなセラミック基板13により、発光ダイオードモジュール501〜505の低背化を実現できる。さらに、発光ダイオード18とバリスタを短い距離で接続できるので、実施の形態4による発光ダイオードモジュールでは高い電圧の静電気パルスに対して発光ダイオード18をさらに強く保護できる。
なお、発光ダイオードモジュール501〜505にはバリスタの他に抵抗やコイルやコンデンサ等からなる電子回路を形成してもよい。例えば、セラミック基板13の面13B上に各種電子部品を実装した発光ダイオードモジュールが得られる。この構成によって、より高密度な発光ダイオードモジュールが得られる。
なお、実施の形態4による電子部品モジュールは電子部品として発光ダイオード18を備えるが、その電子部品は発光ダイオードに限らず半導体素子等の他の電子部品でもよい。バリスタによりその電子部品が静電気やサージ電圧から保護され、静電気やサージ電圧に強く小型の電子部品モジュールが得られる。
(実施の形態5)
図12Aは本発明の実施の形態5におけるバリスタ601の斜視図である。図12Bは図12Aに示すバリスタ601の線12B−12Bにおける断面図である。図12Cはバリスタ601の上面透視図である。図13はバリスタ601の上面図である。図1と図2に示す実施の形態1によるバリスタ201と同じ部分には同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態5によるバリスタ601で、実施の形態1によるバリスタ201と異なり、セラミック基板13の面13Aの部分13Cが底に露出するようにバリスタ層12とガラスセラミック層14とを貫通する穴21が形成されている。穴21はガラスセラミック層14の面14Aに開口する開口部5021Bを有する。面13Aの部分13C上に電子部品を実装するための端子電極20A、20Bが設けられている。端子電極20A、20Bはバリスタ601の外部に露出する外部電極である。バリスタ層12内には内部電極611A、611Bが設けられ、バリスタ層12とセラミック基板13との界面、すなわちセラミック基板13の面13A上には、部分13C上に位置する端部1511A、1511Bをそれぞれ有する内部電極511A、511Bが設けられている。内部電極611A、611Bはバリスタ層12内に設けられたビアホール電極22A、5022Bを介して内部電極511A、511Bにそれぞれ接続されている。穴21から露出する内部電極511A、511Bの端部1511A、1511B上には端子電極20A、20Bがそれぞれ設けられて端部1511A、1511Bにそれぞれ接続されている。
図12Cに示すように、内部電極611A、611Bはバリスタ層12の部分35を間に挟んで互いに対向しており、バリスタ601は部分35でバリスタとしての特性を得ている。
図14は実施の形態5における電子部品モジュールである発光ダイオードモジュール701の断面図である。発光ダイオードモジュール701は図12A〜図12C,図13に示すバリスタ601と、電子部品である白色または青色の発光ダイオード38とを備える。特に、白色または青色の発光ダイオードは発熱量が大きく、発光ダイオードが発する熱を放熱させる必要があるので、セラミック基板13には強度と熱伝導率と生産性の観点から純度90%以上のアルミナ基板を用いるのが好ましい。発光ダイオード38は穴21内に設けられており、端子電極20A、20Bにそれぞれ接続された端子38A、38Bを有する。発光ダイオード38を穴21内に収容することにより、発光ダイオードモジュール701を薄型化できる。
図13と図14に示すように、穴21の形状は、上方から見て略円形、すなわち穴21のガラスセラミック層14に開口する開口部21の形状は略円形であることが望ましい。略円形の形状により、穴21とセラミック基板13の面13Aとの界面に発生しやすい欠陥を抑制できる。穴21内に実装された発光ダイオード38から放射された光は略円形の穴21の壁面21Aで効率よく反射させることができ、より明るい光を得ることができる。
発光ダイオードモジュール701では、通常、発光ダイオード38は端子38A、38B間に電圧を印加することで発光する。静電サージ電圧等の通常の電圧より高い電圧が発光ダイオード38の端子38A、38Bに印加されると、その電圧により発生した大電流はバリスタ層12の内部で対向する内部電極511A、511B、611A、611Bへ迂回する。これにより、バリスタ層12で発光ダイオード38を保護できる小型の発光ダイオードモジュール701が得られる。
また、機械強度の大きなセラミック基板13により、発光ダイオードモジュール701の低背化を実現できる。さらに、発光ダイオード38とバリスタを短い距離で接続できるので、発光ダイオードモジュール701では高い電圧の静電気パルスに対して発光ダイオード38をさらに強く保護できる。
なお、発光ダイオードモジュール701にはバリスタの他に抵抗やコイルやコンデンサ等からなる電子回路を形成してもよい。例えば、セラミック基板13の面13B上に各種電子部品を実装した発光ダイオードモジュールが得られる。この構成によって、より高密度な発光ダイオードモジュールが得られる。
なお、電子部品モジュール701は電子部品として発光ダイオード38を備えるが、その電子部品は発光ダイオードに限らず半導体素子等の他の電子部品でもよい。バリスタによりその電子部品が静電気やサージ電圧から保護され、静電気やサージ電圧に強く小型の電子部品モジュールが得られる。
図15は実施の形態5による他のバリスタ602の断面図である。バリスタ602は、ビアホール電極22A、5022Bを有していないことの他は図12A〜図12Cに示すバリスタ601と同様の構造を有する。端子電極20A、20Bと内部電極611A、611Bは電気的に並列に接続されている。これにより静電サージ電圧などの高電圧が発光ダイオード18に印加された場合でも、その高電圧により発生した大電流が端子電極20A、20Bと並列に接続されている内部電極611A、611Bへ迂回し、発光ダイオード18を保護できる。
図16は実施の形態5によるさらに他のバリスタ603の断面図である。図12A〜図12C、図13に示すバリスタ601の穴21は円柱形状を有するが、バリスタ603は穴21の代わりに、バリスタ層12からガラスセラミック層14に向けて広がるテーパー形状を有する穴24が形成されている。
穴24の底部すなわちセラミック基板13の面13Aの露出する部分13Cの直径D5と、ガラスセラミック層14に開口する穴24の開口部24Bの直径D6がD5<D6なる関係を満たす。発光ダイオードを穴24内に実装した場合、穴24の傾斜した壁面24Aが発光ダイオードからの光を一方向へ集光させ、その結果、より明るい光を得ることができる。
図17は実施の形態5によるさらに他のバリスタ604の断面図である。バリスタ604は、図16に示すバリスタ603の穴24の壁面24A上に設けられた光反射層25をさらに備える。光反射層25は金属等の光を反射する材料よりなる。発光ダイオードを穴24内に実装した場合、穴24の傾斜した壁面24A上の光反射層25が発光ダイオードからの光を一方向へ集光させ、その結果、より明るい光を得ることができる。
図18は実施の形態5によるさらに他のバリスタ605の断面図である。バリスタ605は、図16に示すバリスタ603のガラスセラミック層14の面14A上に設けられたガラスセラミック層27をさらに備える。図16に示すバリスタ603の穴24の代りに、ガラスセラミック層27に開口する開口部124Bを有する穴124が形成されている。ガラスセラミック層14の面14Aの反対の面14Bはバリスタ層12の面12A上に位置する。ガラスセラミック層27は、ガラスセラミック層14を構成するガラスの軟化点温度よりも100℃以上低い軟化点温度を有するガラスで形成され、50μm〜500μmの厚みを有する。ガラスセラミック層27は、バリスタ層12の添加物であるビスマスの焼成時の蒸発を抑制し、バリスタ層12でのバリスタとしての特性を維持することができるとともに信頼性も確保することができる。穴124は、図17に示す穴24より深くすることができ、壁面24Aより面積の広い壁面124Aを有する。したがって、穴124内に発光ダイオードを実装した場合、発光ダイオードの光が壁面124Aで反射され一方向へさらに強く集光させることができ、より明るい光を得られる。
上述した構成は、それぞれ単独で用いることもできるが、組み合わせて用いることも可能である。
(実施の形態6)
図19は本発明の実施の形態6におけるバリスタ801の断面図である。バリスタ801は、図12A〜図12C、図13に示すバリスタ601に、バリスタ層12とガラスセラミック層14に設けられた穴21の壁面21A上に形成された絶縁材料による絶縁層30をさらに備える。絶縁層30は、内部電極611A、611Bを穴21の壁面21Aから露出させないようにしている。
内部電極611A、611Bが露出していないことにより、例えば、バリスタ801にめっきで端子を形成する場合に、めっき液で内部電極611A、611Bが侵されることを防止でき、めっき液をより多くの種類の薬品から選択でき、端子の製造方法の自由度を向上させることができる。
(実施の形態7)
図20は本発明の実施の形態7におけるバリスタ802の断面図である。バリスタ802は、図12A〜図12C、図13に示すバリスタ601に、セラミック基板13の面13Aの反対側の面13B上に設けられた伝熱層32をさらに備える。伝熱層32は金属等の高い伝熱性を有する材料で形成され、セラミック基板13からの放熱を促進する。伝熱層32は、放熱性の観点から、銀を90重量%以上含むことが望ましい。伝熱層32は、端子電極20A、20Bの反対側にのみ形成してもよいが、さらに広い範囲に形成することでより大きな放熱特性が得られる。
また、伝熱層32に金属等の導電性の材料を用いる場合で、かつバリスタ802に図1に示す外部電極を形成する場合は、外部電極と伝熱層32とがショートしないように、伝熱層32の形成する範囲を決定する。
図21Aは、実施の形態7における他のバリスタ803の上面透過図である。図21Bは、図21Aに示すバリスタ803の線21B−21B線での断面図である。バリスタ803は、図15に示すバリスタ602の内部電極511A、511Bの代わりに内部電極711A、711Bを備え、外部電極15A、15Bをさらに備える。
バリスタ803では、セラミック基板13の面13Aの部分13Cが露出するようにバリスタ層12とガラスセラミック層14に穴21が形成されている。面13Aの部分13C上に電子部品を実装するための端子電極20A、20Bが設けられている。内部電極711A、711Bはバリスタ層12とセラミック基板13との界面、すなわちセラミック基板13の面13A上に設けられ、部分13C上に位置する端部1711A、1711Bをそれぞれ有する。穴21から露出する内部電極711A、711Bの端部1711A、1711B上に端子電極20A、20Bがそれぞれ設けられて端部1711A、1711Bにそれぞれ接続されている。内部電極611A、711Aのそれぞれの端部2611A、2711Aはバリスタ層12の端面12Cから露出し、内部電極611B、711Bのそれぞれの端部2611B、2711Bはバリスタ層12の端面12Dから露出している。外部電極15Aはバリスタ層12の端面12C上に設けられ、内部電極611A、711Aの端部2611A、2711Aに接続されている。外部電極15Bはバリスタ層12の端面12D上に設けられ、内部電極611B、711Bの端部2611B、2711Bに接続されている。
図21Aに示すように、内部電極611A、611Bはバリスタ層12の部分35を間に挟んで互いに対向しており、バリスタ803は部分35でバリスタとしての特性を得ている。
図22Aは、実施の形態7におけるさらに他のバリスタ804の上面透過図である。図22Bは、図22Aに示すバリスタ804の線22B−22Bでの断面図である。バリスタ804は、図21Aと図21Bに示すバリスタ803の内部電極611A、611Bの代わりに内部電極811A、811Bを備え、ビアホール電極217A、217Bと端子電極16A、16Bをさらに備える。
バリスタ804では、内部電極811A、811Bは、図21Bに示す内部電極611A、611Bと異なり、バリスタ層12から露出していない。ビアホール電極217Aは内部電極711A、811Aに接続され、ガラスセラミック層14の面14Aに露出する部分1217Aを有する。端子電極16Aはガラスセラミック層14の面14A上に設けられ、ビアホール電極217Aの部分1217Aに接続されている。同様に、ビアホール電極217Bは内部電極711B、811Bに接続され、ガラスセラミック層14の面14Aに露出する部分1217Bを有する。端子電極16Bはガラスセラミック層14の面14A上に設けられ、ビアホール電極217Bの部分1217Bに接続されている。
バリスタ804に、図21Aと図21Bに示す外部電極15A、15Bを設けてもよい。
図22Aに示すように、内部電極811A、811Bはバリスタ層12の部分135を間に挟んで互いに対向しており、バリスタ804は部分135でバリスタとしての特性を得ている。
図23は、実施の形態7におけるさらに他のバリスタ805の断面図である。この構成において内部電極711Aと内部電極711Bでバリスタ部を形成している。バリスタ805は、図21Aと図21Bに示すバリスタ803の内部電極611A、611Bの代わりに内部電極911A、911Bを備え、ビアホール電極317A、317Bと端子電極16A、16Bをさらに備える。
内部電極711A、711Bはセラミック基板13の面13A上に設けられ、バリスタ層12の端面12C、12Dにそれぞれ露出する部分2711A、2711Bをそれぞれ有する。外部電極15A、15Bは端面12C、12Dにそれぞれ設けられ、内部電極711A、711Bの端部2711A、2711Bにそれぞれ接続されている。バリスタ内部電極711A、711Bはバリスタ層12の部分12Eを間に挟んで対向し、部分12Eによりバリスタとしての特性が得られる。
内部電極911A、911Bはバリスタ層12の端面12C、12Dから露出して外部電極15A、15Bに接続されている端部2911A、2911Bをそれぞれ有する。ビアホール電極317A,317Bは内部電極911A、911Bにそれぞれ接続され、ガラスセラミック層14の面14Aから露出する部分1317A、1317Bをそれぞれ有する。端子電極16A、16Bは面14A上に設けられ、ビアホール電極317A、317Bの部分1317A、1317Bにそれぞれ接続されている。すなわち、内部電極711Aは外部電極15Aと内部電極911Aとビアホール電極317Aを介して端子電極16Aに導通し、内部電極711Bは外部電極15Bと内部電極911Bとビアホール電極317Bを介して端子電極16Bに導通している。
本発明によるバリスタは小型で薄くでき、サージ電圧に対する優れたバリスタ特性を有する。したがって、小型で静電気やサージ電圧に対して耐性を有する電子部品モジュールに有用である。
本発明の実施の形態1におけるバリスタの斜視図 図1に示すバリスタの線2−2における断面図 実施の形態1におけるバリスタの断面図 実施の形態1におけるバリスタの構成元素の分布を示す図 実施の形態1におけるバリスタの構成元素の分布を示す図 実施の形態1におけるバリスタの構成元素の分布を示す図 実施の形態1におけるバリスタの構成元素の分布を示す図 実施の形態による試料のバリスタ特性を測定した結果を示す図 実施の形態による試料のバリスタ特性を測定した結果を示す図 本発明の実施の形態2におけるバリスタの斜視図 図5に示すバリスタの線6−6における断面図 実施の形態2における他のバリスタの斜視図 実施の形態2におけるさらに他のバリスタの斜視図 実施の形態2におけるさらに他のバリスタの斜視図 本発明の実施の形態3におけるバリスタの拡大断面図 実施の形態3における他のバリスタの斜視図 本発明の実施の形態4における電子部品モジュールの斜視図 実施の形態4における他の電子部品モジュールの斜視図 実施の形態4におけるさらに他の電子部品モジュールの斜視図 実施の形態4におけるさらに他の電子部品モジュールの斜視図 実施の形態4におけるさらに他の電子部品モジュールの斜視図 本発明の実施の形態5におけるバリスタの斜視図 図12Aに示すバリスタの線12B−12Bにおける断面図 実施の形態5におけるバリスタの上面透視図 実施の形態5におけるバリスタの上面図 実施の形態5における電子部品モジュールの断面図 実施の形態5における他のバリスタの断面図 実施の形態5におけるバリスタの断面図 実施の形態5におけるバリスタの断面図 実施の形態5におけるバリスタの断面図 本発明の実施の形態6におけるバリスタの断面図 本発明の実施の形態7におけるバリスタの断面図 実施の形態7における他のバリスタの上面図 図21Aに示すバリスタの線21B−21Bにおける断面図 実施の形態7における他のバリスタの上面図 図22Aに示すバリスタの線22B−22Bにおける断面図 本発明の実施の形態7における他のバリスタの断面図 従来のバリスタの断面図
符号の説明
11A 内部電極(第1の内部電極)
11B 内部電極(第2の内部電極)
12 バリスタ層
12A バリスタ層の面(バリスタ層の第2面)
13 セラミック基板
13A セラミック基板の面(セラミック基板の第2面)
13B セラミック基板の面(セラミック基板の第1面)
14 ガラスセラミック層(第1のガラスセラミック層)
14A ガラスセラミック層の面(第1のガラスセラミック層の第2面)
14B ガラスセラミック層の面(第1のガラスセラミック層の第1面)
15A 外部電極(第1の外部電極)
15B 外部電極(第2の外部電極)
16A 端子電極(第1の外部電極)
16B 端子電極(第2の外部電極)
17A ビアホール電極(第1のビアホール電極)
17B ビアホール電極(第2のビアホール電極)
18 発光ダイオード(電子部品)
18A 端子(第1の端子)
18B 端子(第2の端子)
20A 端子電極(第1の外部電極)
20B 端子電極(第2の外部電極)
21 穴
21A 壁面
22A ビアホール電極(第1のビアホール電極)
24 穴
24A 壁面
24B 開口部
25 光反射層
27 ガラスセラミック層(第2のガラスセラミック層)
30 絶縁層
32 伝熱層
38 発光ダイオード(電子部品)
38A 端子(第1の端子)
38B 端子(第2の端子)
56A 端子電極(第1の外部電極)
56B 端子電極(第2の外部電極)
66A 端子電極(第1の外部電極)
66B 端子電極(第2の外部電極)
117A ビアホール電極(第1のビアホール電極)
117B ビアホール電極(第2のビアホール電極)
217A ビアホール電極(第1のビアホール電極)
217B ビアホール電極(第2のビアホール電極)
124 穴
124A 壁面
124B 開口部
317A ビアホール電極(第1のビアホール電極)
317B ビアホール電極(第2のビアホール電極)
511A 内部電極(第1の内部電極)
511B 内部電極(第2の内部電極)
611A 内部電極(第1の内部電極)
611B 内部電極(第2の内部電極)
711A 内部電極(第1の内部電極)
711B 内部電極(第2の内部電極)
811A 内部電極(第1の内部電極)
811B 内部電極(第2の内部電極)
911A 内部電極(第1の内部電極)
911B 内部電極(第2の内部電極)
5012B バリスタ層の面(バリスタ層の第1面)
5021B 開口部
5022B ビアホール電極(第2のビアホール電極)

Claims (6)

  1. 絶縁性を有するセラミック基板と、
    前記セラミック基板上に位置する第1面と、前記第1面の反対側の第2面とを有する酸化亜鉛を主成分とするバリスタ層と、
    前記バリスタ層の前記第2面上に設けられたガラスを含有する、厚み5μm〜50μmの第1のガラスセラミック層と、
    前記バリスタ層内に設けられた第1の内部電極と、
    前記バリスタ層内に設けられた、前記バリスタ層内で前記第1の内部電極に対向する第2の内部電極と、
    前記バリスタの外部に露出して、前記第1の内部電極に導通する第1の外部電極と、前記バリスタの外部に露出して、前記第2の内部電極に導通する第2の外部電極と、
    を備え、
    前記セラミック基板は前記バリスタ層の前記第1面上に位置する面を有し、
    前記バリスタ層と前記第1のガラスセラミック層には、前記バリスタ層と前記第1のガラスセラミック層とを貫通して前記第1のガラスセラミック層に開口する開口部を有してかつ前記セラミック基板の前記面の部分を底に露出させる穴が形成されるとともに前記第1の外部電極と前記第2の外部電極は前記穴内に設けられており、
    さらに前記穴は前記バリスタ層から前記第1のガラスセラミック層に向かって広がっているとともに壁面を有し、
    前記穴の前記壁面上に設けられた光反射層をさらに備えたバリスタ。
  2. 絶縁性を有するセラミック基板と、
    前記セラミック基板上に位置する第1面と、前記第1面の反対側の第2面とを有する酸化亜鉛を主成分とするバリスタ層と、
    前記バリスタ層の前記第2面上に設けられたガラスを含有する、厚み5μm〜50μmの第1のガラスセラミック層と、
    前記バリスタ層内に設けられた第1の内部電極と、
    前記バリスタ層内に設けられた、前記バリスタ層内で前記第1の内部電極に対向する第2の内部電極と、
    前記バリスタの外部に露出して、前記第1の内部電極に導通する第1の外部電極と、前記バリスタの外部に露出して、前記第2の内部電極に導通する第2の外部電極と、
    を備え、
    前記セラミック基板は前記バリスタ層の前記第1面上に位置する面を有し、
    前記バリスタ層と前記第1のガラスセラミック層には、前記バリスタ層と前記第1のガラスセラミック層とを貫通して前記第1のガラスセラミック層に開口する開口部を有してかつ前記セラミック基板の前記面の部分を底に露出させる穴が形成されるとともに前記第1の外部電極と前記第2の外部電極は前記穴内に設けられており、
    前記第1のガラスセラミック層は、前記バリスタ層の前記第2面上に位置する第1面と、
    前記第1のガラスセラミック層の前記第1面の反対側の第2面とを有し、
    前記第1のガラスセラミック層の前記第2面上に設けられ、前記第1のガラスセラミック層の前記ガラスの軟化点温度よりも100℃以上低い軟化点温度を有するガラスで構成された第2のガラスセラミック層をさらに備え、
    前記穴の前記開口部は前記第2のガラスセラミック層に開口するバリスタ。
  3. 前記第2のガラスセラミック層は50μm〜500μmの厚みを有する、請求項2に記載のバリスタ。
  4. 絶縁性を有するセラミック基板と、
    前記セラミック基板上に位置する第1面と、前記第1面の反対側の第2面とを有する酸化亜鉛を主成分とするバリスタ層と、
    前記バリスタ層の前記第2面上に設けられたガラスを含有する、厚み5μm〜50μmの第1のガラスセラミック層と、
    前記バリスタ層内に設けられた第1の内部電極と、
    前記バリスタ層内に設けられた、前記バリスタ層内で前記第1の内部電極に対向する第2の内部電極と、
    前記バリスタの外部に露出して、前記第1の内部電極に導通する第1の外部電極と、前記バリスタの外部に露出して、前記第2の内部電極に導通する第2の外部電極と、
    を備え、
    前記セラミック基板は前記バリスタ層の前記第1面上に位置する面を有し、
    前記バリスタ層と前記第1のガラスセラミック層には、前記バリスタ層と前記第1のガラスセラミック層とを貫通して前記第1のガラスセラミック層に開口する開口部を有してかつ前記セラミック基板の前記面の部分を底に露出させる穴が形成されるとともに前記第1の外部電極と前記第2の外部電極は前記穴内に設けられており、
    前記穴は壁面をさらに有し、
    前記穴の前記壁面上に設けられた絶縁層をさらに備えたバリスタ。
  5. 絶縁性を有するセラミック基板と、
    前記セラミック基板上に位置する第1面と、前記第1面の反対側の第2面とを有する酸化亜鉛を主成分とするバリスタ層と、
    前記バリスタ層の前記第2面上に設けられたガラスを含有する、厚み5μm〜50μmの第1のガラスセラミック層と、
    前記バリスタ層内に設けられた第1の内部電極と、
    前記バリスタ層内に設けられた、前記バリスタ層内で前記第1の内部電極に対向する第2の内部電極と、
    前記バリスタの外部に露出して、前記第1の内部電極に導通する第1の外部電極と、前記バリスタの外部に露出して、前記第2の内部電極に導通する第2の外部電極と、
    を備え、
    前記セラミック基板は、第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有し、
    前記セラミック基板の前記第2面は前記バリスタ層の前記第1面上に位置し、
    前記セラミック基板の前記第1面上に設けられた伝熱層をさらに備えたバリスタ。
  6. 前記伝熱層は90重量%以上の銀を含有する、請求項5記載のバリスタ。
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