JP4719208B2 - 磁気ランダムアクセスメモリの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル型磁気抵抗(TMR:Tunneling Magneto Resistive)効果により“1”、“0”情報を記憶するMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子を利用してメモリセルを構成した磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)の製造方法に関する。
近年、新たな原理により情報を記憶するメモリが数多く提案されているが、そのうちの一つに、トンネル磁気抵抗(Tunneling Magneto Resistive)効果を利用した磁気ランダムアクセスメモリがある。
磁気ランダムアクセスメモリは、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子により“1”、“0”情報を記憶する。このMTJ素子は、磁化の固定された固定層と、磁化が反転する記録層と、これら固定層及び記録層に挟まれたトンネル絶縁膜とを含んで構成される。そして、MTJ素子に記憶される“1”、“0”情報は、固定層及び記録層の磁化の向きが平行又は反平行かによって判断される。
しかしながら、上記従来の磁気ランダムアクセスメモリでは、MTJ素子の周囲に埋め込まれた層間膜からのアウトガス(例えばHO)によって、MTJ素子の接合分離側壁の磁性体及びトンネル絶縁膜の特性が劣化する。このため、MTJ素子の磁気特性が劣化していた。
尚、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のようなものがある。
特開2003-243630号公報 特開2002-299726号公報
本発明は、層間膜のアウトガスから磁気抵抗効果素子を保護し、磁気特性の劣化を抑制することが可能な磁気ランダムアクセスメモリの製造方法を提供する。
本発明は、前記課題を解決するために以下に示す手段を用いている。
本発明の一視点による磁気ランダムアクセスメモリの製造方法は、磁気抵抗効果素子となる材料層を形成する工程と、前記材料層を加工し、前記磁気抵抗効果素子を形成する工程と、前記材料層の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、前記磁気抵抗効果素子の側面を覆う第1の保護膜を形成する工程と、前記第1の保護膜上に、前記磁気抵抗効果素子の前記側面を覆う第2の保護膜を形成する工程と、前記第2の保護膜上に層間膜を形成する工程と、を具備する。
本発明によれば、層間膜のアウトガスから磁気抵抗効果素子を保護し、磁気特性の劣化を抑制することが可能な磁気ランダムアクセスメモリの製造方法を提供できる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、層間膜のアウトガスから磁気抵抗効果素子であるMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子を保護する保護膜が単層の場合の例である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの概略的な平面図を示す。図2は、図1のII−II線に沿った断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図1及び図2に示すように、ビット線(BL)28がX方向に延在され、書き込みワード線(WWL)19がY方向に延在され、これらビット線28及び書き込みワード線19交点付近にMTJ素子(MTJ)23が配置されている。このMTJ素子23の下には下部電極20が配置され、MTJ素子23の上には上部電極22が配置されている。上部電極22は、コンタクト27を介して、ビット線28に接続されている。下部電極20は、コンタクト17a,17b,17c及び配線18a,18bを介して、MOSFET15のドレイン拡散層14aに接続されている。MOSFET15のソース拡散層14bは、コンタクト17d及び配線18cを介して、例えばグランドに接続されている。
このようなメモリセルにおいて、MTJ素子23の形成されていない領域の下部電極20の上面、MTJ素子23及び上部電極22の側面、コンタクト27の形成されていない領域の上部電極22の上面には、保護膜24が形成されている。すなわち、MTJ素子23の側面は保護膜24で覆われており、この保護膜24によってMTJ素子23が層間膜26と分離されている。そして、保護膜24及び下部電極20を一括加工することによって、保護膜24は下部電極20とほぼ同じ平面形状となっており、保護膜24及び下部電極20の側面はほぼ一致している。保護膜24は、スパッタ法で形成されたスパッタ絶縁膜、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成されたプラズマCVD絶縁膜、又はALD(Atomic Layer Deposition)法で形成されたALD絶縁膜等が望ましく、例えばAlO膜(例えばAl膜)、SiN膜、SiO膜等からなる。
また、MTJ素子23及び上部電極22を一括加工することによって、MTJ素子23は上部電極22とほぼ同じ平面形状となっており、MTJ素子23及び上部電極22の側面はほぼ一致している。
図3及び図4は、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図3に示すように、半導体基板(例えばシリコン基板)11内にSTI(Shallow Trench Isolation)構造の素子分離領域12が形成される。次に、半導体基板11上にMOSFET15が形成される。このMOSFET15は、読み出しワード線(RWL)として機能するゲート電極13と、ソース及びドレイン拡散層14a,14bとを含んで構成される。次に、例えばSiO膜、D−TEOS(Densified - Tetra Ethyl Ortho Silicate)等からなる層間膜16内にコンタクト17a,17b,17c,17d及び配線18a,18b,18c,18dが形成される。ここで、配線18dは、書き込みワード線(WWL)19として機能する。この書き込みワード線19は、例えば、TiN(10nm)/Ti(10nm)/AlCu(400nm)/Ti(10nm)からなる積層膜で形成される。
次に、層間膜16及びコンタクト17c上に例えば30nmの膜厚で例えばTaからなる下部電極20が成膜され、この下部電極20上にMTJ材料層21が成膜される。このMTJ材料層21は、例えば、NiFe(4nm)/Al(2nm)/CoFe(3nm)/PtMn(20nm)/NiFe(1nm)からなる積層膜で形成される。さらに、MTJ材料層21上に、例えば100nmの膜厚で例えばTaからなる上部電極22が成膜される。
次に、図4に示すように、例えばフォトリソグラフィ及びRIE(Reactive Ion Etching)により、MTJ材料層21の少なくとも一部(図4の場合はMTJ材料層21の全て)及び上部電極22が所望寸法に加工される。これにより、セル毎に接合分離されたMTJ素子23が形成される。続けて、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工したエッチング装置内において、真空一貫状態で、スパッタ法により例えば30nmの膜厚の保護膜24が形成される。この保護膜24の材料としては、例えば、Al膜、SiN膜、SiO膜等の絶縁膜があげられる。その後、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工したエッチング装置内で、例えばフォトリソグラフィ及びRIEにより、保護膜24及び下部電極20が所望寸法に一括加工される。
尚、上述する「MTJ材料層21の少なくとも一部を加工したエッチング装置」との記載は、例えばNiFe(4nm)/Al(2nm)/CoFe(3nm)/PtMn(20nm)/NiFe(1nm)からなるMTJ材料層21の加工は、MTJ材料層21の全てを加工する場合(図4の場合)や、MTJ材料層21の一部を加工する場合(例えば、NiFe(4nm)のみ加工する場合、CoFe(3nm)まで加工する場合など)があるからである。
次に、図2に示すように、例えばHDP(High Density Plasma)−CVD法等により、例えばSiO膜からなる層間膜26が形成される。次に、保護膜24を貫通して上部電極22に接続するコンタクト27が形成され、このコンタクト27に接続するビット線28が形成される。ここで、ビット線28は、例えば、TiN(10nm)/Ti(10nm)/AlCu(400nm)/Ti(10nm)からなる積層膜で形成される。このようにして、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのメモリセルが形成される。
上記第1の実施形態によれば、MTJ素子23の側面が保護膜24で覆われており、MTJ素子23と層間膜26が分離されているため、層間膜26からのアウトガス(例えばHO)がMTJ素子23に侵入することを保護膜24で抑制することができる。さらに、MTJ素子23の少なくとも一部を加工した装置をそのまま使用し、MTJ素子23の側面を覆う保護膜24を形成することで、MTJ素子23の側面が大気に触れて酸化することを防止できる。加えて、保護膜24の成膜法に例えばスパッタ法を用いることで、成膜中による酸化を抑制できる。これらの結果、MTJ素子23の接合分離側壁の磁性体及びトンネル絶縁膜の特性の劣化を抑えられるため、MTJ素子23の磁気特性が劣化することを抑制できる。
尚、保護膜24及び下部電極20は別々に加工することも可能である。例えば、図5に示すように、保護膜24は、MTJ素子23及び上部電極22の側面にのみ残すように加工してもよい。
また、図6に示すように、コンタクト27の外側に、例えばTiN等からなるバリアメタル膜30を設けてもよい。
また、MTJ素子23の上面及び下面は、上部電極22及び下部電極20に直接接していることに限定されない。例えば、MTJ素子23と下部電極20との間や、MTJ素子23と上部電極22との間に、導電性の材料からなる層が設けられていてもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、層間膜のアウトガスからMTJ素子を保護する保護膜が多層の場合の例である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図7に示すように、第2の実施形態において、上記第1の実施形態と異なる点は、MTJ素子23を保護する保護膜24,25が多層(例えば2層)になっている点である。具体的には、次のような構造になっている。
MTJ素子23の形成されていない領域の下部電極20の上面、MTJ素子23及び上部電極22の側面、コンタクト27の形成されていない領域の上部電極22の上面には、第1の保護膜24が形成されている。そして、この第1の保護膜24上に第2の保護膜25が形成されている。すなわち、MTJ素子23と層間膜との間には、2層の保護膜24,25が設けられている。
ここで、第1及び第2の保護膜24,25及び下部電極20を一括加工することによって、第1及び第2の保護膜24,25及び下部電極20はほぼ同じ平面形状となっており、第1及び第2の保護膜24,25及び下部電極20の側面はほぼ一致している。
また、第1の保護膜24は、例えば、スパッタ法で形成されたスパッタ絶縁膜、プラズマCVD法で形成されたプラズマCVD絶縁膜、又はALD法で形成されたALD絶縁膜等であり、第2の保護膜25は、例えば、スパッタ法で形成されたスパッタ絶縁膜、プラズマCVD法で形成されたプラズマCVD絶縁膜、又はALD法で形成されたALD絶縁膜等である。
また、第1及び第2の保護膜24,25は、異なる材質で形成することが望ましい。例えば、第1の保護膜/第2の保護膜は、AlO膜/SiN膜、AlO膜/SiO膜、SiN膜/AlO膜、SiN膜/SiO膜、SiO膜/AlO膜、SiO膜/SiN膜等で形成されている。
また、第1の保護膜24は張力を有する材料で形成し、第2の保護膜25は応力を有する材料で形成してもよい。逆に、第1の保護膜24は応力を有する材料で形成し、第2の保護膜25は張力を有する材料で形成してもよい。張力を有する材料の一例は窒化膜であり、応力を有する材料の一例は酸化膜である。このように、第1及び第2の保護膜24,25のうち、一方は張力を有する材料で形成し、他方は応力を有する材料で形成することで、第1及び第2の保護膜24,25に加わる応力を打ち消し合うことができ、その結果、MTJ素子23が受ける応力を小さくすることができ、MTJ素子23の磁歪効果を抑制できる。
また、第1の保護膜24は、第2の保護膜25よりも熱抵抗が小さな材料で形成してもよい。このように、MTJ素子23に近い方の保護膜24の熱抵抗を小さくすることで、MTJ素子23の動作時の発生熱による特性変動を抑制できる。尚、第1の保護膜24よりも熱抵抗が小さな材料で第2の保護膜25を形成することも可能である。
また、第1及び第2の保護膜24,25は、ほぼ同じ膜厚にしても、異なる膜厚にしてもよい。膜厚が異なる場合、第1の保護膜24を第2の保護膜25より厚くしたり、第2の保護膜25を第1の保護膜24より厚くしたりすることが可能である。
図8及び図9は、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図8に示すように、第1の実施形態と同様に、層間膜16及びコンタクト17c上に例えば30nmの膜厚で例えばTaからなる下部電極20が成膜され、この下部電極20上にMTJ材料層21が成膜される。さらに、MTJ材料層21上に、例えば100nmの膜厚で例えばTaからなる上部電極22が成膜される。
次に、図9に示すように、例えばフォトリソグラフィ及びRIEにより、MTJ材料層21の少なくとも一部(図9の場合はMTJ材料層21の全て)及び上部電極22が所望寸法に加工される。これにより、セル毎に接合分離されたMTJ素子23が形成される。続けて、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工したエッチング装置内において、真空一貫状態で、第1及び第2の保護膜24,25が順に形成される。その後、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工したエッチング装置内で、例えばフォトリソグラフィ及びRIEにより、第1及び第2の保護膜24,25及び下部電極20が所望寸法に一括加工される。尚、第2の保護膜25は、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工したエッチング装置と異なる装置で形成することも可能である。
次に、図7に示すように、例えばHDP−CVD法等により、例えばSiO膜からなる層間膜26が形成される。次に、保護膜24を貫通して上部電極22に接続するコンタクト27が形成され、このコンタクト27に接続するビット線28が形成される。このようにして、第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのメモリセルが形成される。
尚、第1及び第2の保護膜24,25の具体的なサンプル1〜6を用いた場合、第1及び第2の保護膜24,25の成膜プロセスは次のようになる。
(a)サンプル1
サンプル1は、図10に示すように、第1の保護膜24/第2の保護膜25がAl膜/SiN膜の場合である。
この場合、まず、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、スパッタ法によりAlからなる第1の保護膜24を例えば20nm成膜する。さらに続けて、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiNからなる第2の保護膜25を例えば20nm成膜する。ここで、SiNからなる第2の保護膜25は、大気ブレークしてプラズマCVD法によって堆積してもよい。
(b)サンプル2
サンプル2は、図11に示すように、第1の保護膜24/第2の保護膜25がAl膜/SiO膜の場合である。
この場合、まず、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、スパッタ法によりAlからなる第1の保護膜24を例えば20nm成膜する。さらに続けて、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiOからなる第2の保護膜25を例えば20nm成膜する。ここで、SiOからなる第2の保護膜25は、大気ブレークしてプラズマCVD法によって堆積してもよい。
(c)サンプル3
サンプル3は、図12に示すように、第1の保護膜24/第2の保護膜25がSiN膜/Al膜の場合である。
この場合、まず、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiNからなる第1の保護膜24を例えば20nm成膜する。さらに続けて、真空一貫状態で、スパッタ法によりAlからなる第2の保護膜25を例えば20nm成膜する。ここで、Alからなる第2の保護膜25は、大気ブレークしてALD法によって堆積してもよい。
(d)サンプル4
サンプル4は、図13に示すように、第1の保護膜24/第2の保護膜25がSiN膜/SiO膜の場合である。
この場合、まず、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiNからなる第1の保護膜24を例えば20nm成膜する。さらに続けて、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiOからなる第2の保護膜25を例えば20nm成膜する。ここで、SiOからなる第2の保護膜25は、大気ブレークしてプラズマCVD法によって堆積してもよい。
(e)サンプル5
サンプル5は、図14に示すように、第1の保護膜24/第2の保護膜25がSiO膜/Al膜の場合である。
この場合、まず、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiOからなる第1の保護膜24を例えば20nm成膜する。さらに続けて、真空一貫状態で、スパッタ法によりAlからなる第2の保護膜25を例えば20nm成膜する。ここで、Alからなる第2の保護膜25は、大気ブレークしてALD法によって堆積してもよい。
(f)サンプル6
サンプル6は、図15に示すように、第1の保護膜24/第2の保護膜25がSiO膜/SiN膜の場合である。
この場合、まず、MTJ材料層21の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiOからなる第1の保護膜24を例えば20nm成膜する。さらに続けて、真空一貫状態で、スパッタ法によりSiNからなる第2の保護膜25を例えば20nm成膜する。ここで、SiNからなる第2の保護膜25は、大気ブレークしてプラズマCVD法によって堆積してもよい。
上記第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態では、保護膜24,25が多層になっている。このため、第1の保護膜24ではブロックできなかった層間膜26からのアウトガスを、第2の保護膜25でブロックすることができるので、アウトガス侵入のバリア効果を高めることができる。
尚、第1及び第2の保護膜24,25は別々に加工することも可能である。例えば、図16に示すように、第2の保護膜25は、MTJ素子23及び上部電極22の側面の上方の第1の保護膜24上にのみ残すように加工してもよい。
また、図17に示すように、コンタクト27の外側に、例えばTiN等からなるバリアメタル膜30を設けてもよい。
また、保護膜は3層以上の多層にしても勿論よい。例えば、図18に示すように、保護膜24,25,31からなる3層構造にすることも可能である。この場合、アウトガス侵入のバリア効果を高めるために、保護膜24,25,31を全て異なる材料にすることが望ましい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、MTJ素子について詳説する。この第3の実施形態で説明した種々のMTJ素子は、第1及び第2、第4の実施形態に勿論適用可能である。
(a)MTJの基本構造
図19(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る基本的なMTJ素子の断面図を示す。以下に、MTJ素子の基本構造について説明する。
図19(a)及び(b)に示すように、MTJ素子23は、少なくとも、磁化が固定された固定層(ピン層)42と、磁化方向が反転する記録層(フリー層)44と、固定層42及び記録層44に挟まれた中間層(例えばトンネル絶縁層)43とを有する。さらに、固定層42の下には、固定層42の磁化を固定するための反強磁性層41が設けられている。
このようなMTJ素子23は、固定層42及び記録層44の磁化が同じ方向を向く平行状態(図19(a))と、固定層42及び記録層44の磁化が反対方向を向く反平行状態(図19(b))とを作り出すことができる。ここで、平行状態を例えば“1”状態、反平行状態を例えば“0”状態と規定することで、2値のデータの書き込みが実現する。
尚、固定層42及び記録層44は、図示するような強磁性体からなる単層で形成されてもよいし、複数の強磁性体からなる積層で形成されてもよい。
(b)トンネル接合構造
図20(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子のトンネル接合構造の断面図を示す。以下に、MTJ素子のトンネル接合構造について説明する。
図20(a)及び(b)に示すように、MTJ素子23は、1重トンネル接合構造又は2重トンネル接合構造のいずれでもよい。
図20(a)に示すように、1重トンネル接合構造のMTJ素子23は、トンネル接合層として機能する中間層43を1層有する。
図20(b)に示すように、2重トンネル接合構造のMTJ素子23は、トンネル接合層として機能する中間層43a,43bを2層有する。従って、記録層44の一端には、第1の中間層43aを介して第1の固定層42aが設けられ、記録層44の他端には、第2の中間層43bを介して第2の固定層42bが設けられている。
(c)層間交換結合構造
図21(a)乃至(h)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子の層間交換結合構造の断面図を示す。以下に、MTJ素子の層間交換結合構造について説明する。
図21(a)乃至(h)に示すように、MTJ素子23は、固定層42及び記録層44のうち少なくとも一方が、反強磁性結合構造又は強磁性結合構造となっていてもよい。ここで、反強磁性結合構造は、非磁性層を挟む2枚の強磁性層の磁化方向が反平行となるように層間交換結合した構造であり、強磁性結合構造は、非磁性層を挟む2枚の強磁性層の磁化方向が平行となるように層間交換結合した構造である。
図21(a)に示すMTJ素子23は、記録層44が反強磁性結合構造となっている。すなわち、記録層44は、強磁性層44−f1/非磁性層44−n/強磁性層44−f2の3層からなり、強磁性層44−f1,44−f2の磁化方向が反平行状態となるように磁気結合している。
図21(b)に示すMTJ素子23は、固定層42が反強磁性結合構造となっている。すなわち、固定層42は、強磁性層42−f1/非磁性層42−n/強磁性層42−f2の3層からなり、強磁性層42−f1,42−f2の磁化方向が反平行状態となるように磁気結合している。
図21(c)に示すMTJ素子23は、記録層44が強磁性結合構造となっている。すなわち、記録層44は、強磁性層44−f1/非磁性層44−n/強磁性層44−f2の3層からなり、強磁性層44−f1,44−f2の磁化方向が平行状態となるように磁気結合している。
図21(d)に示すMTJ素子23は、固定層42が強磁性結合構造となっている。すなわち、固定層42は、強磁性層42−f1/非磁性層42−n/強磁性層42−f2の3層からなり、強磁性層42−f1,42−f2の磁化方向が平行状態となるように磁気結合している。
図21(e)に示すMTJ素子23は、記録層44及び固定層42の両方が反強磁性結合構造となっている。すなわち、記録層44は、強磁性層44−f1/非磁性層44−n/強磁性層44−f2の3層からなり、強磁性層44−f1,44−f2の磁化方向が反平行状態となるように磁気結合している。また、固定層42は、強磁性層42−f1/非磁性層42−n/強磁性層42−f2の3層からなり、強磁性層42−f1,42−f2の磁化方向が反平行状態となるように磁気結合している。
図21(f)に示すMTJ素子23は、記録層44及び固定層42の両方が強磁性結合構造となっている。すなわち、記録層44は、強磁性層44−f1/非磁性層44−n/強磁性層44−f2の3層からなり、強磁性層44−f1,44−f2の磁化方向が平行状態となるように磁気結合している。また、固定層42は、強磁性層42−f1/非磁性層42−n/強磁性層42−f2の3層からなり、強磁性層42−f1,42−f2の磁化方向が平行状態となるように磁気結合している。
図21(g)に示すMTJ素子23は、記録層44が反強磁性結合構造となっており、固定層42が強磁性結合構造となっている。すなわち、記録層44は、強磁性層44−f1/非磁性層44−n/強磁性層44−f2の3層からなり、強磁性層44−f1,44−f2の磁化方向が反平行状態となるように磁気結合している。また、固定層42は、強磁性層42−f1/非磁性層42−n/強磁性層42−f2の3層からなり、強磁性層42−f1,42−f2の磁化方向が平行状態となるように磁気結合している。
図21(h)に示すMTJ素子23は、記録層44が強磁性結合構造となっており、固定層42が反強磁性結合構造となっている。すなわち、記録層44は、強磁性層44−f1/非磁性層44−n/強磁性層44−f2の3層からなり、強磁性層44−f1,44−f2の磁化方向が平行状態となるように磁気結合している。また、固定層42は、強磁性層42−f1/非磁性層42−n/強磁性層42−f2の3層からなり、強磁性層42−f1,42−f2の磁化方向が反平行状態となるように磁気結合している。
尚、図21(a)乃至(h)では、1重トンネル接合構造のMTJ素子23を例にあげて説明したが、2重トンネル接合構造のMTJ素子23にも勿論適用できる。また、固定層42及び記録層44は、強磁性層/非磁性層/強磁性層の3層からなることに限定されず、さらに層数を増やすことも可能である。
(d)平面形状
図22(a)乃至(d)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子の平面図を示す。以下に、MTJ素子の平面形状の一例について説明する。尚、MTJ素子は、図22(a)乃至(d)に示す形状以外にも変形することは勿論可能である。
図22(a)に示すように、MTJ素子23の平面形状は、例えば長方形である。この長方形において、長手方向が磁化容易軸方向で、長手方向に垂直な方向が磁化困難軸方向である。その他、MTJ素子23の平面形状は、楕円(図22(b))、円(図22(c))、十字型(図22(d))等にすることも可能である。
尚、MTJ素子23をメモリセルに配置する場合、MTJ素子23の磁化容易軸方向をビット線の延在方向に向けて配置することも可能であるし、ワード線の延在方向に向けて配置することも可能である。
(e)断面形状
図23(a)乃至(c)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子の断面図を示す。以下に、MTJ素子の断面形状について説明する。
MTJ素子23は、反強磁性層41、固定層42、中間層43及び記録層44の全ての側面が連続的に一致する断面形状となっていてもよいし(図23(a)及び(b))、反強磁性層41、固定層42、中間層43及び記録層44の側面が非連続な凹凸形状になっていてもよい(図23(c))。
ここで、図23(a)に示すMTJ素子23は、上面から見ると、反強磁性層41、固定層42、中間層43及び記録層44の全ての平面形状が同じになっている。
図23(b)に示すMTJ素子23は、上面から見ると、反強磁性層41、固定層42、中間層43及び記録層44のうち上層ほど小さな平面形状になっている。つまり、断面形状は台形となる。
図23(c)に示す断面形状は、凸形状になっている。このMTJ素子23を上面から見ると、記録層44の平面形状よりも、反強磁性層41、固定層42及び中間層43の平面形状は大きくなっている。
(f)材料
固定層42及び記録層44の材料には、例えば、Fe,Co,Ni又はそれらの合金、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO,RXMnO3−Y(R;希土類、X;Ca,Ba,Sr)などの酸化物の他、NiMnSb,PtMnSbなどのホイスラー合金などを用いることが好ましい。また、これら磁性体には、強磁性を失わないかぎり、Ag,Cu,Au,Al,Mg,Si,Bi,Ta,B,C,O,N,Pd,Pt,Zr,Ir,W,Mo,Nbなどの非磁性元素が多少含まれていてもよい。
反強磁性層41の材料には、Fe−Mn,Pt−Mn,Pt−Cr−Mn,Ni−Mn,Ir−Mn,NiO,Feなどを用いることが好ましい。
中間層43の材料には、Al,SiO,MgO,AlN,Bi,MgF,CaF,SrTiO,AlLaOなどの様々な誘電体を使用することができる。これらの誘電体には、酸素、窒素、フッ素欠損が存在していてもかまわない。
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、メモリセルについて詳説する。
(a)選択トランジスタ型
図24は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの選択トランジスタ型のメモリセルアレイを示す。以下に、選択トランジスタ型におけるセル構造について説明する。
図24に示すように、選択トランジスタ型の1セルMCは、1つのMTJ素子23と、このMTJ素子23につながるトランジスタ(例えばMOSFET)15と、ビット線BLと、ワード線WWL,RWLとを含んで構成されている。このような選択トランジスタ型のセルMCは、図2等のような断面構造となる。
上記のような選択トランジスタ型のメモリセルにおいて、データの書き込み/読み出しは、以下のように行われる。
まず、書き込み動作は、次のように行われる。複数のMTJ素子23のうち選択されたMTJ素子23に対応する書き込みワード線WWL及びビット線BLが選択される。この選択された書き込みワード線WWL及びビット線BLに書き込み電流Iw1,Iw2をそれぞれ流すと、これら書き込み電流Iw1,Iw2による合成磁界HがMTJ素子23に印加される。これにより、MTJ素子23の記録層44の磁化を反転させ、固定層42及び記録層44の磁化方向が平行となる状態又は反平行となる状態をつくる。ここで、例えば、平行状態を“1”状態(図19(a)参照)、反平行状態を“0”状態(図19(b)参照)と規定することで、2値のデータの書き込みが実現する。
次に、読み出し動作は、次のように行われる。選択されたMTJ素子23に対応するビット線BL及び読み出しワード線RWLを選択し、MTJ素子23に読み出し電流Irを流す。ここで、MTJ素子23の磁化が平行状態(例えば“1”状態)の場合は低抵抗となり、反平行状態(例えば“0”状態)の場合は高抵抗となる。このため、この抵抗値の違いを読み取ることで、MTJ素子23の“1”、“0”状態を判別する。
(b)選択ダイオード型
図25(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの選択ダイオード型のセルを示す。以下に、選択ダイオード型におけるセル構造について説明する。
図25(a)及び(b)に示すように、選択ダイオード型の1セルMCは、1つのMTJ素子23と、このMTJ素子につながるダイオード(D)50と、ビット線BLと、ワード線WWL,RWLとを含んで構成されている。
ここで、ダイオード50は、例えばPN接合ダイオードであり、半導体基板11内に形成されたP型拡散層51とN型拡散層52とで構成されている。このダイオード50のP型拡散層51は、コンタクト17a,17b,17c、配線18a,18b及び下部電極20を介して、MTJ素子23に接続されている。一方、ダイオード50のN型拡散層52は、コンタクト17dを介して、読み出しワード線(RWL)18cに接続されている。そして、図示する構造では、ビット線BLから読み出しワード線RWLへ電流が流れるようになっている。
尚、ダイオード50の配置箇所や向きは、種々に変更することが可能である。例えば、ダイオード50は、読み出しワード線RWLからビット線BLへ電流が流れる向きに配置してもよい。また、ダイオード50は、半導体基板内に形成することに限定されず、MTJ素子23の上又は下に配置してもよい。
上記のような選択ダイオード型のメモリセルにおいて、データの書き込み動作は、上記選択トランジスタ型と同様で、ビット線BL及び書き込みワード線WWLに書き込み電流Iw1,Iw2を流して、MTJ素子23の磁化を平行又は反平行状態にする。一方、データの読み出し動作も、上記選択トランジスタ型とほぼ同じであるが、選択ダイオード型の場合、ダイオード50の整流性を利用し、非選択のMTJ素子は逆バイアスとなるようにビット線BL及び読み出しワード線RWLのバイアスを制御し、選択したMTJ素子23にのみ電流が流れるようにする。
(c)クロスポイント型
図26(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのクロスポイント型のセルを示す。以下に、クロスポイント型におけるセル構造について説明する。
図26(a)及び(b)に示すように、クロスポイント型の1セルMCは、1つのMTJ素子23と、ビット線BLと、ワード線WLとを含んで構成されている。
具体的には、MTJ素子23は、ビット線BL及びワード線WLの交点付近に配置され、MTJ素子23の一端は、下部電極20を介してワード線WLに接続され、MTJ素子23の他端は、上部電極22及びコンタクト27を介してビット線BLに接続されている。
上記のようなクロスポイント型のメモリセルにおいて、データの書き込み動作は、上記選択トランジスタ型と同様で、ビット線BL及びワード線WLに書き込み電流Iw1,Iw2を流して、MTJ素子23の磁化を平行又は反平行状態にする。一方、データの読み出し動作は、選択されたMTJ素子23に接続するビット線BL及びワード線WLに電流を流すことで、MTJ素子23のデータを読み出す。
(d)トグル型
図27は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのトグル型のセルを示す。以下に、トグル(Toggle)型におけるセル構造について説明する。
図27に示すように、トグル型のセルでは、MTJ素子23の磁化容易軸が、ビット線BLの延在方向(Y方向)又はワード線WLの延在方向(X方向)に対して傾くように、MTJ素子23を配置する。ここで、MTJ素子23の傾きは、例えば30度乃至60度程度であり、45度程度が望ましい。
上記のようなトグル型のメモリセルにおいて、データの書き込み/読み出しは、以下のように行われる。
まず、書き込み動作は、次のように行われる。トグル書き込みでは、選択セルに任意のデータを書き込む前にその選択セルのデータを読み出す。従って、選択セルのデータを読み出した結果、任意のデータが既に書き込まれていた場合は書き込みを行わず、任意のデータと異なるデータが書き込まれていた場合はデータを書き換えるために書き込みが行われる。
上記のような確認サイクルの後、選択セルにデータを書き込む必要がある場合は、2本の書き込み配線(ビット線BL,ワード線WL)を順にONし、先にONした書き込み配線を先にOFFしてから、後にONした書き込み配線をOFFする。例えば、ワード線WLをONして書き込み電流Iw2を流す→ビット線BLをONして書き込み電流Iw1を流す→ワード線WLをOFFして書き込み電流Iw2を流すのをやめる→ビット線BLをOFFして書き込み電流Iw1を流すのをやめるという4サイクルの手順となる。
一方、データの読み出し動作は、選択されたMTJ素子23に接続するビット線BL及びワード線WLに電流を流すことで、MTJ素子23のデータを読み出す。
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す概略的な平面図。 図1のII−II線に沿った磁気ランダムアクセスメモリの断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図3に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリにおいて、保護膜をMTJ素子及び上部電極の側面にのみ残す構造を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリにおいて、コンタクトのバリアメタル膜を設けた構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図8に続く、本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリのサンプル1を示す一部断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリのサンプル2を示す一部断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリのサンプル3を示す一部断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリのサンプル4を示す一部断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリのサンプル5を示す一部断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリのサンプル6を示す一部断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリにおいて、第2の保護膜をMTJ素子及び上部電極の側面上方の第1の保護膜上にのみ残す構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリにおいて、コンタクトのバリアメタル膜を設けた構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気ランダムアクセスメモリにおいて、保護膜の3層構造を示す断面図。 図19(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る基本的なMTJ素子を示す断面図。 図20(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子のトンネル接合構造を示す断面図。 図21(a)乃至(h)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子の層間交換結合構造を示す断面図。 図22(a)乃至(d)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子を示す平面図。 図23(a)乃至(c)は、本発明の第3の実施形態に係るMTJ素子を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの選択トランジスタ型のメモリセルアレイを示す回路図。 図25(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの選択ダイオード型のセルを示す図であり、図25(a)はメモリセルアレイを示す回路図、図25(b)は1セルを示す断面図。 図26(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのクロスポイント型のセルを示す図であり、図26(a)はメモリセルアレイを示す回路図、図26(b)は1セルを示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのトグル型のセルを示す平面図。
符号の説明
11…半導体基板、12…素子分離領域、13…ゲート電極、14a…ドレイン拡散層、14b…ソース拡散層、15…MOSFET、16,26…層間膜、17a,17b,17c,17d,27…コンタクト、18a,18b,18c…配線、19…書き込みワード線、20…下部電極、21…MTJ材料層、22…上部電極、23…MTJ素子、24,25,31…保護膜、28…ビット線、30…バリアメタル膜、41…反強磁性層、42,42a,42b…固定層、43,43a,43b…中間層、44…記録層、50…ダイオード、51…P型拡散層、52…N型拡散層。

Claims (5)

  1. 磁気抵抗効果素子となる材料層を形成する工程と、
    前記材料層の少なくとも一部を加工し、前記磁気抵抗効果素子を形成する工程と、
    前記材料層の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で、前記磁気抵抗効果素子の側面を覆う第1の保護膜を形成する工程と
    前記第1の保護膜上に、前記磁気抵抗効果素子の前記側面を覆う第2の保護膜を形成する工程と、
    前記第2の保護膜上に層間膜を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリの製造方法。
  2. 前記第2の保護膜は、前記第1の保護膜と異なる材質であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリの製造方法。
  3. 前記第2の保護膜は、前記材料層の少なくとも一部を加工した装置内において、真空一貫状態で形成することを特徴とする請求項に記載の磁気ランダムアクセスメモリの製造方法。
  4. 前記第2の保護膜は、前記磁気抵抗効果素子の前記側面の上方の前記第1の保護膜上にのみ設けられるように加工する工程をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の磁気ランダムアクセスメモリの製造方法。
  5. 前記第1及び第2の保護膜は、スパッタ法、プラズマCVD法、ALD法のいずれかで形成されることを特徴とする請求項乃至4のいずれか1項に記載の磁気ランダムアクセスメモリの製造方法。
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