JP4712617B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場で使用される遊技機に関するものである。
最近のパチンコ機では、遊技盤面内の始動入賞口にパチンコ球が入ると、乱数を利用した当たり抽選が行われるとともに、例えば液晶ディスプレイなどの画像表示装置で数字やマークなどの図柄が変動表示され、当たり抽選によって当たりが決定されているときには同一種類の図柄が揃った状態となるように図柄が停止する。画像表示装置は単に図柄の変動表示に用いられるだけでなく、遊技者の興趣を高めるための演出画像の表示にも利用され、演出画像にも様々な態様のものが用意されている(例えば特許文献1〜3)。演出画像の中には図柄の変動表示の背景画像で独特のキャラクタを移動表示させて当たりを予想させたりするものなどがあり、遊技者の興趣を高めるための工夫がなされている。
図柄の変動表示後に同一図柄が揃って当たりに当選したことが表示されると一定時間の経過後に当たりモードに移行される。当たりモードでは遊技盤面に組み込まれた開閉板(アタッカ)が開放し、通常では塞がれている大入賞口が露呈される。大入賞口が露呈されると遊技盤面を流下するパチンコ球の大半が入賞しやすい状態となる。アタッカが開放して一定時間が経過するか又は大入賞口に一定個数のパチンコ球が入ると、アタッカは一旦閉止する(第1ラウンドの終了)。第2ラウンド以降もアタッカは同様に開閉制御され、例えば第15ラウンドまで繰り返すことができるのが通常となっている。
上記のように当たりモードに移行するパチンコ機には、当たりの当選確率が通常モードよりも高くなる確率変動モードに移行するものがある。確率変動モードは、特定の当たり図柄の組み合わせが揃った場合に当たりモード終了後に移行される。確率変動モードに移行すると短期間のうちに当たりモードに繰り返し移行するので遊技者は大量のパチンコ球を獲得できる。このため、確率変動モードが設定されたパチンコ機は遊技者に人気を得ている。
しかし、確率変動モードは特定の当たり図柄の組み合わせで当たりに当選すれば必ず移行されるため、遊技者は遊技の展開を予測できてしまい、遊技が単調になる傾向にある。また、大量のパチンコ球を獲得する機会を設けることは遊技者の射幸心を煽ることになり、このことがパチンコ機の健全さを失わせる要因ともなっている。このため、これらの問題を解決するためにラウンド数の異なる(例えば2ラウンドと15ラウンド)当たりモードを設定し、小当たりに当選した場合はラウンド数の短い当たりモードに移行させ、大当たりに当選した場合はラウンド数の多い当たりモードに移行させるパチンコ機が提供されている。このようなパチンコ機では、ラウンド数の少ない当たりモードではアタッカの開放時間を他方の当たりモードよりも相対的に短くして大入賞口にパチンコ球を入賞させることを困難にさせるとともに、ラウンド数の少ない当たりモードの終了後に確率変動モードに移行させている。これにより、当たりモードを経ることなく確率変動モードに移行したかのような従来になり興趣を遊技者に与え、また、当たりモードと確率変動モードとの相乗効果によって大量のパチンコ球を獲得する機会を減少させて遊技者の射幸心を煽りすぎることを防止している。
このようにラウンド数の異なる当たりモードが設定されたパチンコ機では、大当たりと小当たりとを区別して遊技の内容を明確にするために、例えば大当たりは同一図柄の組み合わせで表示し、小当たりは予め設定された図柄の組み合わせ、いわゆるチャンス目と称される図柄の組み合わせによって表示している。チャンス目の表示を行う際には図柄の変動表示の途中でチャンス目が仮停止され、その後に特定の演出画像が表示されてからチャンス目が停止する。このようにチャンス目を仮停止させてから演出画像を表示することによって演出画像の表示中に遊技者の小当たりへの期待感を持続させることができる。
特開2002−165997号公報 特開2004−073753号公報 特開2005−124886号公報
しかしながら上記のようにラウンド数の異なる当たりモードが設定されたパチンコ機では、小当たりに当選してチャンス目が仮停止すると、その後には特定の演出画像が表示されてチャンス目が停止するという単一的なパターンしか設定されていないため、チャンス目が仮停止した時点で小当たりに当選したことを察知することができ、その後の演出画像の表示中は緊張感に欠け、また、演出画像が冗長に感じられるという問題があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、演出画像の表示中に遊技者の緊張感を高めることができる遊技機、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、通常モード、当たりラウンドの実行により前記通常モードよりも遊技者が有利になるとともに前記当たりラウンドのラウンド数が異なる複数の当たりモード、前記通常モードよりも前記当たりモードに移行する確率が高い確率変動モードのいずれかで遊技が行われ、遊技の過程で行われる当たり抽選によって、第1の当たり、第2の当たり、ハズレのいずれかが決定され、図柄の変動表示の後に停止した図柄の種類によって前記当たり抽選の結果が画像表示装置により表示され、前記当たり抽選で前記第1の当たりに当選した場合には、他の当たりモードよりも相対的に前記ラウンド数が多い前記当たりモードに移行し、前記当たり抽選で前記第2の当たりに当選した場合には、他の当たりモードよりも相対的に前記ラウンド数が少ない前記当たりモードに移行するとともに前記当たりモードの終了後に前記確率変動モードに移行する遊技機において、前記当たり抽選で前記第2の当たりに当選した場合は、予め設定された仮停止図柄一定時間表示した後に前記仮停止図柄をそのまま停止させることにより、前記第2の当たりに当選したことを表示し、前記当たり抽選で第1の当たりに当選した場合又は前記当たり抽選でハズレになった場合は、前記仮停止図柄一定時間表示した後に再度図柄の変動表示を行ってから前記第1の当たり又は前記ハズレに対応する前記図柄を停止させることにより、前記第1の当たりに当選したか又は前記ハズレになったかのいずれかを表示するように前記画像表示装置を制御する表示制御手段を備えたものである。
なお、前記表示制御手段は、前記仮停止図柄の表示中は静止画像からなる演出用静止画像を表示し、前記当たり抽選で前記第2の当たりに当選した場合は前記仮停止図柄の表示後に前記静止画像を動かす演出用動画像を表示し、前記当たり抽選で第1の当たりに当選した場合又は前記当たり抽選でハズレになった場合は、前記仮停止図柄の表示後に前記演出用静止画像及び前記演出用動画像とは態様が異なるリーチ演出画像を前記画像表示装置で表示させることが好ましい。
(請求項の語句の説明)
「仮停止」とは、図柄が例えば振動するなど画像表示装置の画像表示面内で図柄を微動させることの状態を示し、完全に停止する状態とは別個の状態である。また、「リーチ表示」とは、複数列の図柄が変動表示され、かつ、これらが所定の順序で列ごとに停止し、最後に停止する図柄の変動表示中で他の図柄が停止した状態のときに、最後に停止する図柄の種類によっては当たりモードに移行する可能性がある状態の表示を示し、例えば同一図柄が揃うと当たりモードに移行する遊技機においては、最後に停止する図柄が変動表示されている状態で他は同一図柄が停止している状態(「7↓7」など)の表示が挙げられる。
本発明によれば、仮停止抽選に当選した場合に予め設定された仮停止図柄が一定時間仮停止するとともに、仮停止図柄の表示中に予め設定された演出画像が表示され、当たり抽選でラウンド数が少ない当たりモードに移行させることが決定されている場合は演出画像の表示後に仮停止図柄がそのまま停止し、それ以外の場合は再度図柄の変動表示が行われてリーチ表示が表示されてから当たり抽選の結果が表示されるので、演出画像の表示中は当たり抽選の結果を察知することができなくなり、演出画像の表示中に遊技者の緊張感を高めることができる。また、遊技の展開が異なっても演出画像を共通化できるので遊技の展開ごとに演出画像を設定した場合に比べて演出画像のデータの容量を低減することができる。
また、演出画像を静止画像、静止画像を動かす動画像、静止画像及び動画像とは態様が異なるリーチ演出画像から構成し、仮停止図柄の表示中は静止画像が表示され、当たり抽選で前記ラウンド数が少ない当たりモードに移行させることが決定されている場合は仮停止図柄の表示後に動画像を表示させ、それ以外の場合はリーチ演出画像を表示させるので、演出画像の変化によって当たり抽選の結果を示唆することが可能になり、演出画像の表示中に遊技者の緊張感を高めることができる。
図1に示すようにパチンコ機(遊技機)10には遊技盤11が組み込まれ、その前面はガラス扉12で開閉自在に覆われている。遊技盤11の前面には、図柄の変動/停止表示を行う液晶ディスプレイ(画像表示装置、画像表示手段)13が設けられている。遊技盤11には、さらに始動入賞口(以下「始動口」)14やアウト口15が設けられている他、開閉扉状のアタッカ16が組み込まれている。図示の状態ではアタッカ16は閉じ位置にあるが、これが開いたときには大入賞口が盤面に臨出し、盤面を流下する遊技球は開き位置にあるアタッカ16の内面で大入賞口にガイドされる。始動口14にパチンコ球が入ると当たり抽選が行われて当たり又はハズレのいずれかが決定される。
液晶ディスプレイ13では、各列が「1〜9」の数字で構成される3列の図柄が表示されており、始動口14にパチンコ球が入ったときに各列の図柄が一斉に変動表示する。そして図柄が停止したときに表示された図柄の組み合わせによって当たりに当選したか否かが表示される。図柄は左→右→中の順で停止する。パチンコ機10では、小当たり、中当たり、大当たりの3種類の当たりが設定されており、当たりに当選したときにいずれの当たりにするかが同時に抽選される。そして図柄が停止したときに「157」の組み合わせが表示されると小当たり、「000」、「222」、「444」、「666」、「888」の組み合わせが表示されると中当たり、「111」、「333」、「555」、「777」、「999」の組み合わせが表示されると大当たりとなる。いずれの当たりが表示されても通常モードから当たりモードに移行し、アタッカ16が開放されて当たりラウンドが開始される。大当たり又は中当たりに当選した場合には当たりラウンドが開始されるとアタッカ16が可動して大入賞口が開放され、第1ラウンドが開始される。アタッカ16が開放されると、盤面を流下する遊技球の大半がアタッカ16の内面で案内され、大入賞口にパチンコ球が入賞して多くの賞球が得られる。そして、大入賞口に10個のパチンコ球が入賞するか、あるいは大入賞口の開放開始から30秒が経過するとアタッカ16が一旦閉じて第1ラウンドが終了する。その後、第2ラウンドに移行して再びアタッカ16が開放し、全く同様の制御が第15ラウンドまで繰り返される。第15ラウンドが終了すると当たりモードが終了する。小当たりに当選した場合にはアタッカ16が開放して例えば2秒経過するとアタッカ16が閉じて第1ラウンドが終了する。また、小当たりに当選した場合は第2ラウンドの終了と同時に当たりモードが終了する。小当たりに当選した場合は中当たりや大当たりに当選した場合よりも大入賞口の開放時間が短くなり、かつその時間が僅か2秒程度しかなく、さらに、2ラウンドで当たりモードが終了するため、賞球を全くあるいは殆ど得ることなく当たりモードが終了する。小当たり又は大当たりとなった場合には当たりモードの終了後に確率変動モードに移行する。確率変動モードでは、当たりの当選確率が通常モードよりも高くなる(3種類の当たりへの振り分け率は変化しない)。
なお、パチンコ機10では始動口14にパチンコ球が入ったときに行われる仮停止抽選に当選すると仮停止図柄「157」が仮停止(各数字が液晶ディスプレイ13の画像表示領域内で微動した状態)し、図柄の背景に演出画像が表示される。そして、そのまま仮停止図柄が停止すると小当たりとなり、その状態から再び図柄が変動表示されると大当たり、中当たり、又はハズレのいずれかとなる。
図2に示すように、パチンコ機10の動作はメイン制御基板30及び後述するサブ制御基板35によって管制される。メイン制御基板30はCPU(遊技実行手段)31を備えている。CPU31には各種センサが接続されている。CPU31は各センサからの信号に応答してワーキングメモリ32に格納されたプログラムを参照し、このプログラムに従ってメイン制御基板30全体の制御を行う。
始動口センサ33は始動口14にパチンコ球が入ったことを検知して、その検知信号をCPU31に入力する。始動口センサ33から検知信号が入力されると当たり抽選部(当たり抽選手段)34が作動される。当たり抽選部34は、CPU31内でコマンドを受けて乱数を利用した当たり抽選を行い、当たり又はハズレのいずれかを決定し、さらに当たりの場合は3種類の当たりのいずれにするかを決定する。当たり抽選で当たりとなった場合はその種類に応じた当たりフラグがワーキングメモリ32に書き込まれる。当たり抽選部34は、当たりの当選確率が異なる2種類の抽選テーブルを備えており、当たりの当選確率が低い抽選テーブルは通常モードでの当たり抽選で用いられ、当たりの当選確率が高い抽選テーブルは確率変動モードでの当たり抽選で用いられる。これにより、通常モードと確率変動モードとで当たりの当選確率が変化する。
当たり抽選が終了するとCPU31は仮停止演出抽選部(仮停止演出抽選手段)34aを作動させる。仮停止演出抽選部34aでは、図柄の変動表示の途中で仮停止図柄を仮停止させるか否かが乱数を用いた仮停止抽選により決定される。仮停止抽選は当たり用のテーブルとハズレ用のテーブルとのいずれかを用いて行われ、当たり用のテーブルはハズレ用のテーブルよりも当選乱数の数が多くなっている。これにより、当たりに当選した場合は仮停止図柄が表示されやすくなる。仮停止抽選が終了するとその結果を示す仮停止信号がサブ制御基盤35に出力される。
サブ制御基板35は、液晶ディスプレイ13での画像の表示制御を行う。サブ制御基板35の動作はCPU(表示制御手段)36によって制御される。
仮停止信号が入力されるとCPU36は停止図柄決定部38を作動させる。停止図柄決定部38では、図柄の変動表示の後に停止させる図柄の種類が決定される。停止図柄決定部38では乱数を用いた停止図柄抽選によって停止図柄の種類が決定される。停止図柄抽選は4種類のテーブルのいずれかを用いて実行される。4種類のテーブルは、大当たり用のテーブル、中当たり用のテーブル、ハズレリーチ用のテーブル、ハズレ用のテーブルからなる。
大当たり用のテーブルは大当たりに当選した場合に使用され、大当たりを表示する5種類の組み合わせのいずれかが抽選で抽出される乱数値に割り当てられている。中当たり用のテーブルは中当たりに当選した場合に使用され、中当たりを表示する5種類の組み合わせのいずれかが抽選で抽出される乱数値に割り当てられている。ハズレリーチ用のテーブルは仮停止抽選に当選し、かつ当たり抽選でハズレであった場合に使用され、リーチ表示を経由したハズレ表示、すなわち、左右の図柄が同一で中央の図柄が左右と異なる図柄の組み合わせのいずれかが抽選で抽出される乱数値に割り当てられている。ハズレ用のテーブルは、仮停止抽選に当選せず、かつ当たり抽選でハズレであった場合に使用され、リーチ表示を経由したハズレ表示を含む全てのハズレ表示が抽選で抽出される乱数値に割り当てられている。停止図柄抽選部38ではこれらのテーブルを遊技の状況に応じて使い分けながら停止図柄抽選が行われる。なお、小当たりは「1−5−7」のみで表示されるため、小当たりに当選した場合は停止図柄抽選は実行されない。
CPU36はグラフィックデータメモリ39から、図柄や演出画像の画像データを読み出して液晶ディスプレイ13からこれらを表示させる。各画像データには先頭アドレスが付されており、CPU36がアドレスを識別することによって液晶ディスプレイ13から表示されている画像を識別する。なお、演出画像、静止画像からなる演出画像(以下、「演出用静止画像」と称する)、演出用静止画像が動く動画像からなる演出画像(以下、「演出用動画像」)、これら2つとは態様が異なるリーチ演出画像から構成されており、仮停止抽選に当選した場合に当たり抽選の結果に応じてこれらの画像データを読み出し、演出画像を液晶ディスプレイ13から表示させる。
次に図3を用いて仮停止図柄を表示させる際に実行される処理の処理手順を説明する。遊技盤11の盤面上にパチンコ球が打ち出され、始動口14にパチンコ球が入るとメイン制御基板30で当たり抽選が行われる。当たり抽選が終了するとその結果がメイン制御基板30のCPU31からサブ制御基板35のCPU36に入力される。当たり抽選の結果が入力されるとメイン制御基板30では仮停止演出抽選部34aで仮停止抽選が行われる。仮停止抽選が終了すると仮停止信号がサブ制御基盤35に入力される。これに応答してサブ制御基盤35では、仮停止抽選及び当たり抽選の結果に応じたテーブルを用いて停止図柄抽選が行われる。停止図柄抽選が終了するとCPU36は図柄の変動表示を開始させる。
仮停止抽選に当選した場合、CPU36は図柄の変動表示の途中で予め設定された仮停止図柄を停止させる。また、これと同時にCPU36は演出用静止画像の画像データをグラフィックデータメモリ37から読み出し、仮停止図柄の背景に演出用静止画像を表示させる。
そして、当たり抽選で小当たりに当選していた場合、CPU36は演出用静止画像を一定時間表示させた後に演出用動画像を表示させ、この後に仮停止図柄をそのまま停止させる。このため、遊技者は演出用動画像が表示されたときに小当たりに当選したことを察知できる。仮停止図柄がそのまま停止すると2ラウンドの当たりモードに移行された後に確率変動モードに移行し、確率変動モードは当たりに当選するまで継続する。
また、当たり抽選で、ハズレ、中当たり、大当たりのいずれかに当選していた場合、CPU36は演出用静止画像を一定時間表示させた後にリーチ演出画像を表示させ、さらに仮停止図柄が仮停止した状態から再び図柄の変動表示を開始させる。そして左右の図柄が停止するとリーチ表示が表示される。リーチ表示の後、図柄が停止して中当たり又は大当たりが表示された場合は15ラウンドの当たりモードに移行する。大当たりに当選した場合は当たりモードに引き続き確率変動モードに移行し、確率変動モードは当たりに当選するまで継続する。また、ハズレが表示された場合には引き続き通常モードでの遊技が行われる。以上のように、仮停止図柄が停止した後には演出用静止画像が表示された後にその後の展開が変化するので、演出用静止画像が表示されている間に遊技者の期待感を高めることができる。また、遊技の展開が異なっても演出用静止画像を共通化できるので遊技の展開ごとに演出画像を設定した場合に比べて演出画像のデータの容量を低減することができる。
図4は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)60をパチンコ機10にインストールする例を示しており、記録媒体60には図3のフローチャートで示すような手段を、CPU61とワーキングメモリ62とを含むコンピュータ63で実現するためのプログラムが格納されている。この場合、例えば通常モード、当たりラウンドの実行により前記通常モードよりも遊技者が有利になるとともに前記当たりラウンドのラウンド数が異なる複数の当たりモード、前記通常モードよりも前記当たりモードに移行する確率が高い確率変動モードのいずれかでの遊技を実行する遊技実行手段、当たりモードに移行させるか否かを決定するとともに複数の前記当たりモードのいずれに移行させるかを当たり抽選により決定する当たり抽選手段、図柄の変動表示の後に停止した図柄の種類によって前記当たり抽選の結果を表示する画像表示手段、前記図柄を停止させる前に図柄を仮停止させるか否かを前記当たり抽選の後に実行される仮停止抽選により決定する仮停止演出抽選手段、前記仮停止抽選に当選した場合に予め設定された仮停止図柄が一定時間表示されるとともに、仮停止図柄の表示中に予め設定された演出画像が表示され、前記当たり抽選で前記ラウンド数が少ない当たりモードに移行させることが決定されている場合は前記演出画像の表示後に前記仮停止図柄がそのまま停止し、それ以外の場合は再度図柄の変動表示が行われてリーチ表示が表示されてから前記当たり抽選の結果が表示されるように前記画像表示装置を制御する表示制御手段としてコンピュータ61を機能させるためのプログラムを記録媒体60に記録する。そして、この記録媒体60を読み取り装置64に装填して、プログラムをパチンコ機10にインストールする。
なお、前記プログラムは、記録媒体60を介してインストールする代わりにインターネットを利用してパチンコ機10に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は、記録媒体60から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上でパチンコ機の遊技を行うことも可能である。
上記実施形態では、仮停止図柄が停止したときに演出用静止画像を表示するとともに、小当たりに当選した場合はその後に演出用動画像を表示し、それ以外の場合はリーチ演出画像を表示したが、演出画像の態様は仮停止図柄が仮停止したときに特定の演出画像が表示されればその態様は適宜に設定してよい。
本発明はパチンコ機だけでなく、図柄の変動表示の後に停止した図柄の種類によって当たり抽選の結果が画像表示装置により表示される遊技機であれば適宜の遊技機に等しく適用が可能である。
本発明を用いたパチンコ機の外観図である。 パチンコ機の電気的構成の概略を示すブロック図である。 仮停止図柄を表示させる際の処理を示すフローチャートである。 プログラムが格納された記録媒体をパチンコ機にインストールする場合の説明図である。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
13 液晶ディスプレイ(画像表示装置、画像表示手段)
31 CPU(遊技実行手段)
34 当たり抽選部(当たり抽選手段)
34a 仮停止演出抽選部(仮停止演出抽選手段)
36 CPU(表示制御手段)
60 記録媒体
61 コンピュータ

Claims (2)

  1. 通常モード、当たりラウンドの実行により前記通常モードよりも遊技者が有利になるとともに前記当たりラウンドのラウンド数が異なる複数の当たりモード、前記通常モードよりも前記当たりモードに移行する確率が高い確率変動モードのいずれかで遊技が行われ、遊技の過程で行われる当たり抽選によって、第1の当たり、第2の当たり、ハズレのいずれかが決定され、図柄の変動表示の後に停止した図柄の種類によって前記当たり抽選の結果が画像表示装置により表示され、前記当たり抽選で前記第1の当たりに当選した場合には、他の当たりモードよりも相対的に前記ラウンド数が多い前記当たりモードに移行し、前記当たり抽選で前記第2の当たりに当選した場合には、他の当たりモードよりも相対的に前記ラウンド数が少ない前記当たりモードに移行するとともに前記当たりモードの終了後に前記確率変動モードに移行する遊技機において、
    前記当たり抽選で前記第2の当たりに当選した場合は、予め設定された仮停止図柄一定時間表示した後に前記仮停止図柄をそのまま停止させることにより、前記第2の当たりに当選したことを表示し、前記当たり抽選で第1の当たりに当選した場合又は前記当たり抽選でハズレになった場合は、前記仮停止図柄一定時間表示した後に再度図柄の変動表示を行ってから前記第1の当たり又は前記ハズレに対応する前記図柄を停止させることにより、前記第1の当たりに当選したか又は前記ハズレになったかのいずれかを表示するように前記画像表示装置を制御する表示制御手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記仮停止図柄の表示中は静止画像からなる演出用静止画像を表示し、前記当たり抽選で前記第2の当たりに当選した場合は前記仮停止図柄の表示後に前記静止画像を動かす演出用動画像を表示し、前記当たり抽選で第1の当たりに当選した場合又は前記当たり抽選でハズレになった場合は、前記仮停止図柄の表示後に前記演出用静止画像及び前記演出用動画像とは態様が異なるリーチ演出画像を前記画像表示装置で表示させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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