JP4710320B2 - 車両用電池パックの搭載構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両用電池パックの搭載構造に関し、より特定的には、車両のフロアパネル上に設置される車両用電池パックの搭載構造に関する。
近年、電動機を駆動源として用いる電気自動車や、駆動源としての電動機とその他の駆動源とを組合わせたいわゆるハイブリッド電気自動車が実用化されてきている。このような車両においては、電動機にエネルギーである電気を供給するための電池が搭載される。この電池としては、たとえば、繰り返し充放電が可能なニッケル−カドミウム電池やニッケル−水素電池、リチウムイオン電池などに代表される二次電池が用いられる。
二次電池は、電池セルや電池モジュールを積層した電池集合体として構成されており、この電池集合体がケース体の内部に収容された状態で自動車に搭載される。このケース体と、ケース体の内部に収容された電池集合体およびその他の内部構成部品とを含めたものを電池パックと称する。
車両用電池パックは、車両の様々な空間に配置することが可能であるが、車室空間の有効利用の観点から、車室内のフロアパネル上に設置される場合がある。この種の車両用電池パックの一般的な設置構造を開示した文献として、たとえば特開2000−233648号公報(特許文献1)や、特開2004−237803号公報(特許文献2)等がある。
たとえば、上記特許文献1には、フロアパネル上に配設された閉断面メンバによって囲まれた空間内に電池集合体が設置された車両用電池パックの設置構造が開示されている。
特開2000−233648号公報 特開2004−237803号公報
車両用電池パック内に収容される各電池セルまたは電池モジュールは、内部での電気化学反応によって発熱し、その温度が上昇する。電池セルまたは電池モジュールは、高温になると充電効率が低下したり、寿命が短くなったりするするため、たとえばケース体内部にケース体外部から冷却風を導入して電池セルまたは電池モジュールを冷却することが行なわれる。
長期間にわたって電池セルまたは電池モジュールの性能を安定的に維持するためには、電池集合体の全域にわたって均一に冷却し、電池集合体に温度ばらつきが生じないようにすることが重要になる。しかしながら、電池パックをフロアパネル上に設置した場合には、フロアパネルを介して路面の照り返しに伴う熱が電池パック内に入熱したり、あるいはフロアパネル下面に設置された排気管からの熱的影響を受けて電池パック内の温度が局所的に変化したりするため、電池集合体を均一に冷却することが困難になる。
このような環境温度の変化による影響は、上述の電池パック内に形成された冷却機構によってある程度緩和される。しかしながら、大きい入熱があった場合には、環境温度の変化による冷却性能の低下を無視することはできず、何らかの対策を行なうことが必要である。
そこで、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、フロアパネル上に電池パックを設置した場合にも、環境温度の変化の影響を受け難い車両用電池パックの搭載構造を提供することを目的とする。
本発明に基づく車両用電池パックの搭載構造は、車両のフロアパネル上に設置される車両用電池パックの搭載構造であって、上記電池パックは、電池集合体を内部に収容するケース体を有し、上記ケース体の下面が上記フロアパネルに対して離間して位置するように上記ケース体が配設されることにより、上記フロアパネルと上記ケース体との間に空間部が形成され、上記空間部に冷却風を供給する冷却風供給手段をさらに備え、上記冷却風供給手段が、上記電池集合体の電圧を変換するDC/DCコンバータの冷却手段であり、上記空間部が上記DC/DCコンバータの冷却部の下流側に位置してなるものである。
このように構成することにより、電池集合体が収容されたケース体とフロアパネルとの間に断熱層として機能する空間部が形成されるため、電池パックへのフロアパネルを介した入熱が抑制されるようになり、環境温度の変化の影響を受け難い車両用電池パックの搭載構造とすることができる。ここで、上記構成とすることにより、空間部内を冷却風が流動するようになるため、さらなる断熱効果を得ることが可能になるとともに、DC/DCコンバータの冷却に用いられた冷却風が上記空間部に導入されるようになるため、効果的に断熱効果が得られるようにもなる。
上記本発明に基づく車両用電池パックの搭載構造にあっては、上記空間部に供給された冷却風が上記空間部外に拡散することを抑制する拡散抑制部を備えていることが好ましく、その場合に、上記拡散抑制部が上記空間部の周縁に沿って設けられた仕切り壁であってもよい。
このように構成することにより、上記空間部に導入された冷却風が直ちに上記空間部外へ排気されることが防止されて一定時間上記空間部を流動するようになるため、効果的に断熱効果を得ることが可能になる。
上記本発明に基づく車両用電池パックの搭載構造にあっては、上記空間部に供給された冷却風が上記空間部内に拡散することを促進する拡散促進部を備えていることが好ましく、上記拡散促進部が上記空間部に設けられた風向板であってもよい。
このように構成することにより、上記空間部に導入された冷却風が上記空間部においてより均等に拡散するようになるため、上記空間部の全域にわたって均等に断熱効果を得ることが可能になる。
上記本発明に基づく車両用電池パックの搭載構造にあっては、上記空間部に供給された冷却風を車室空間に排気するための排気口を有していることが好ましい。
このように、上記空間部を流動した後の冷却風を車室空間に排気するように構成することも可能である。
上記本発明に基づく車両用電池パックの搭載構造にあっては、上記空間部に供給された冷却風を車外へ排気するための排気口が上記フロアパネルに設けられていることが好ましく、その場合には、上記排気口に逆止弁が取付けられていることが好ましい。
このように、上記空間部を流動した後の冷却風を車外に直接に排気するように構成することも可能である。その場合に、排気口に逆止弁を取付けた場合には、この排気口を介して車外から雨水等が流入することを防止することができる。
上記本発明に基づく車両用電池パックの搭載構造にあっては、上記ケース体は、上記電池集合体を冷却するための冷却風が流動する冷却経路を内部に備えていることが好ましく、その場合に、上記空間部を流動する冷却風の流動方向と、上記ケース体内部に設けられた冷却経路を流動する冷却風の流動方向とが、上記ケース体の下面を隔てて逆向きであることが好ましい。
このように構成することにより、上記空間部を流動する冷却風と上記ケース体内部に設けられた冷却経路を流動する冷却風との間の熱交換によって上記ケース体内部を流通する冷却風の上流と下流の温度差を減少させることが可能となるため、効果的に電池集合体の熱を電池パック外部に排出することが可能になる。
本発明によれば、フロアパネル上に電池パックを設置した場合にも、環境温度の変化の影響を受け難い車両用電池パックの搭載構造とすることができる。したがって、高信頼性の車両用電池パックとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における車両用電池パックの搭載構造が採用された車両の上面図であり、図2は、図1に示す車両の側面図である。
図1および図2に示すように、車両用電池パック1Aは、たとえば車両100の助手席120のシート下方に設けられる。助手席120とは、車両100においてステアリングに対向配置された運転席110以外の前席の座席のことを言う。なお、車両用電池パック1Aが配置されるフロアパネル上の領域は、上記の助手席120のシート下方に限定されるものではなく、後部座席130のシート下方、運転席110のシート下方、運転席110と助手席120との間、運転席110のシート下方と助手席120のシート下方との両方に跨る位置、あるいは車室空間の他の領域や荷室空間等どのような位置でも構わない。
図3は、本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造を説明するための概略斜視図であり、図4は、図3に示すIV−IV線に沿った模式断面図である。
図3および図4に示すように、車両用電池パック1Aは、内部に空間を有する箱状体であるケース体2と、ケース体2の内部に配置された電池集合体10、吸気用ダクト8、排気用ダクト9および機器ボックス30とを主に備える。ケース体2の内部に配置された電池集合体10は、複数の電池モジュール11を積層することによって構成されている。電池モジュール11としては、たとえばニッケル−カドミウム電池や、ニッケル−水素電池、リチウムイオン電池などの二次電池を用いることができる。電池モジュール11はいわゆる角型平板状の外形を有している。
図4に示すように、個々の電池モジュール11の主表面には凸部12が設けられており、この凸部12によって積層された電池モジュール11の間に冷却風を流通させるための通風路の一部が形成されている。なお、電池集合体10は、ケース体2の底面に対して所定の角度をもって傾斜して配置される。
ケース体2の内部の空間は、ケース体2の内部に配置された電池集合体10によって区画されている。電池集合体10の上面とケース体2との間には、上部空間5が形成されている。電池集合体10の下面とケース体2との間には、下部空間6が形成されている。そして、電池集合体10の両側の側面のそれぞれとケース体2の両側の側面のそれぞれとの間には、左右一対の側部空間である右側部空間7aおよび左側部空間7bが形成されている。
電池集合体10の側方に位置する右側部空間7aおよび左側部空間7bには、それぞれ吸気用ダクト8および排気用ダクト9が設置されている。図3に示すように、吸気用ダクト8は、ケース体2の前面に設けられた吸気口8aに連通している。また、排気用ダクト9は、ケース体2の前面に設けられた排気口9aに連通している。図4に示すように、吸気用ダクト8は下部空間6に連通しており、排気用ダクト9は上部空間5に連通している。
機器ボックス30内には、車両用電池パック1Aを含む電池システムの制御を行なう制御部101(図6参照)が配置される。この制御部101は、通常はプリント配線板上に形成された回路によって構成される。なお、制御部101の詳細については、後述することとする。
図3および図4に示すように、上述の如くの構成を有する車両用電池パック1Aにおいて、図3中に示す矢印A方向に向かって吸気口8aから吸気用ダクト8に流入した冷却風は、吸気用ダクト8の延在方向に沿って流動しつつ下部空間6に流入する。下部空間6に流入した冷却風は、電池集合体10の内部に形成された通風路を経由して上部空間5に流入する。この際、電池集合体10に生じた熱を受け取ることにより、電池集合体10を冷却する。上部空間5に流入した冷却風は、排気用ダクト9に流入し、排気用ダクト9の延在方向に沿って流動した後、図3中に示す矢印B方向に向かって排気用ダクト9から排気口9aを介して車両用電池パック1Aの外部に排気される。
図3および図4に示すように、車両用電池パック1Aのケース体2は、側面に脚部32を有している。この脚部32は、たとえば略L字状の形状を有しており、一方端がケース体2の側面にたとえば溶接によって接合されており、他方端がフロアパネル150にボルト33によって固定されている。この脚部32の他方端は、ケース体2の下面よりも下方に突出しており、これによりケース体2の下面がフロアパネル150に対して離間して配置されることになる。その結果、車両用電池パック1Aのケース体2とフロアパネル150との間には、空間部50が形成されることになる。
上記構成において、空間部50は断熱層として機能するため、車両用電池パック1Aへのフロアパネル150を介した入熱が抑制される。より具体的には、車両用電池パック1Aをフロアパネル150上に設置した場合に問題となる、フロアパネル150を介した路面の照り返しに伴う入熱や、フロアパネル150の下面に設置された排気管からの入熱等に代表される外部環境温度の変化の影響を車両用電池パック1Aが受け難くなる。このため、上述のケース体2の内部に形成された冷却経路による電池集合体10の冷却が設計どおりに行なえるようになり、電池集合体10を均一に冷却することが可能になる。したがって、環境温度の変化の影響を受け難い車両用電池パックの搭載構造とすることができる。
上述のように、フロアパネル150上の助手席120のシート下方に電池パック1Aを設置した場合には、他の領域(運転席110を除く)に比べてより効果的に上述の断熱効果を得ることが可能になる。この点について、以下において詳細に説明する。
図5は、本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造を採用した車両の助手席近傍における模式側面図である。図5に示すように、助手席120の前方に位置するダッシュボード140の下部には、通常、車室空間の空調を行なう空調装置(図示せず)の吹出口142が設けられる。この吹出口142は、フロアパネル150に向かって斜め下方に設置される場合が多い。このため、空調装置の動作時においては、この吹出口142から空調風が吹き出すことになる。
本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造を採用した場合には、吹出口142から吹き出した空調風の一部が、助手席120の下方に設置された電池パック1Aの下方に位置する空間部50に流入することになる。ここで、上記空間部50の車両進行方向における前方端を車室空間に対して開放しておけば、より効果的に上記空調風を空間部50内に導入することが可能である。
以上により、空間部50に空気が滞留することなく常に空間部50が換気されることになり、より効果的に断熱効果が得られるようになる。すなわち、車室空間の空調装置を、空間部50に冷却風を供給する冷却風供給手段として用いることができるため、非常に簡単な構成で高い冷却性能を得ることが可能になる。
図6は、上述の車両用電池パックを含む電池システムを用いた自動車のブロック図である。図6を参照して、本発明に基づく車両用電池パックを含む電池システムを適用した車両100は、制御部101と、本実施の形態における車両用電池パック1Aに搭載される電池集合体を含む電池部102と、駆動部103とを備える。制御部101は、上述のように車両用電池パック1Aの内部に配置された機器ボックス30内に設置されており、電池部102および駆動部103を制御する。駆動部103は、電池部102から供給される電流によって駆動するモータなどの電動機以外に、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関を含んでいてもよい。すなわち、車両100には、電池部102から供給される電流によって駆動するモータなどの電動機のみを駆動源とする電気自動車のみでなく、駆動源としてガソリンエンジンなどの電動機以外の駆動手段を備えた、いわゆるハイブリッドカーも含まれる。
なお、上述の本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造においては、車両用電池パックのケース体をフロアパネルから離間配置させるために、略L字状の脚部を用いた場合を例示した。しかしながら、このような構成に限定されず、当然に他の構成を採用して車両用電池パックのケース体をフロアパネルから離間配置させてもよい。たとえば、車両用電池パックの下面にビードを設けてよいし、フロアパネルにビードを設けてもよい。また、振動防止用緩衝材(たとえばゴム部材等)等のスペーサを用いて、車両用電池パックとフロアパネルとの間に空間部を形成することも可能である。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における車両用電池パックの搭載構造を説明するための概略斜視図である。また、図8(A)は、本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造において、冷却風が流動する様子を示す模式上面図であり、図8(B)は、模式側面図である。なお、上述の実施の形態1と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図7に示すように、本実施の形態2における車両用電池パックの搭載構造にあっては、車両用電池パック1Bのケース体2内部に、DC/DCコンバータが収容された機器ボックス31が配置されている。DC/DCコンバータは、電池集合体10の電圧を変換し、安定的に負荷側に電力を供給するための装置である。このDC/DCコンバータが内蔵された機器ボックス31の内部には冷却経路が設けられており、この冷却経路は、上流側においてブロア40にダクト41を介して接続されており、下流側においてケース体2の下方に位置する空間部50にダクト35を介して接続されている。
図8(A)および図8(B)に示すように、車両用電池パック1Bのケース体2の下面の周縁には、ビード4aが立設されている。このビード4aは、車両用電池パック1Bの下方に設けられる空間部50を規定するものであり、この空間部50に供給された冷却風が上記空間部50外に拡散することを抑制する拡散抑制部としての仕切り壁に相当する。このビード4aは、車両用電池パック1Aの後端部においてその一部が切り欠かれることにより、排気口4bを形成している。また、上述のダクト35は、ビード4aによって規定される空間部50の前方端に接続されている。
以上の構成の如くの車両用電池パックの搭載構造を採用した場合には、車室空間内の空気がブロア40によってダクト41を介してDC/DCコンバータの冷却部である機器ボックス31内に送り込まれる。この冷却風により、機器ボックス31内でDC/DCコンバータに生じる熱を受け取った冷却風は、ダクト32を介して空間部50に流入する。空間部50に流入した冷却風は、図8(A)および図8(B)に示すように、空間部50の前方端から後方端に向かって流動し、排気口4bを介して車室空間へと排気される。このとき、フロアパネル150に外部から極端な入熱があった場合には、空間部50を流動する冷却風によってその熱がフロアパネル150から奪われ、冷却風が排気口4bから車室空間に排気されることによって空間部50の外部へと排出される。
このように、本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造を採用することにより、空間部50が断熱層として機能するばかりでなく、この空間部50の内部の空気が車両の動作時において常に強制的に換気されるようになるため、効果的に断熱効果を得ることが可能になる。すなわち、DC/DCコンバータの冷却装置を、空間部50に冷却風を供給する冷却風供給手段として用いることができるため、非常に簡単な構成で高い冷却性能を得ることが可能になる。また、空間部50をビード4a等の仕切り壁によって仕切ることにより、空間部50に導入された冷却風が直ちに車室空間へと拡散してしまうことが防止されるため、一定時間空間部50内を流動することが可能になり、空間部50の全域において等しく断熱効果を得ることができる。
なお、上述の本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造においては、車両用電池パックのケース体をフロアパネルから離間配置させるために、上述の実施の形態1における車両用電池パックの搭載構造と同様に、略L字状の脚部を用いた場合を例示した。しかしながら、このような構成に限定されるものではなく、当然に他の構成を採用して車両用電池パックのケース体をフロアパネルから離間配置させてもよい。また、脚部を特に設けることなく、仕切り壁としてのビードのみを用いてケース体をフロアパネルから離間配置させてもよい。また、仕切り壁は、必ずしもケース体側に設けられるものではなく、フロアパネル側に設けられていてもよい。また、振動防止用緩衝材(たとえばゴム部材等)等のスペーサを仕切り壁として用いて、車両用電池パックとフロアパネルとの間に空間部を形成することも可能である。
図9は、本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造の変形例を示す模式上面図である。本変形例に係る車両用電池パックの搭載構造においては、車両用電池パック1Cの下方に形成された空間部50内の所定位置にビード4cが設けられている。このビード4cは、空間部50に供給された冷却風が空間部50内に拡散することを促進する拡散促進部としての風向板に相当する。
このように構成することにより、空間部50に導入された冷却風が空間部50においてより均等に拡散するようになるため、空間部50の全域にわたって均等に断熱効果を得ることが可能になる。なお、風向板は、必ずしもケース体側に設けられるものではなく、フロアパネル側に設けられていてもよい。また、振動防止用緩衝材(たとえばゴム部材等)等のスペーサを風向板として利用することも可能である。
図10は、本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造の他の変形例を示す模式上面図である。本変形例に係る車両用電池パックの搭載構造においては、車両用電池パック1Dの下方に形成された空間部50内の所定位置に風向板としてのビード4cが設けられるとともに、車両用電池パック1Dの内部に形成される冷却経路の経路が変更されている。具体的には、車両用電池パック1Dの内部に形成される冷却経路を流動する冷却風が、空間部50内を流れる冷却風の流動方向と、ケース体2の下面を隔ててその大部分が逆向きになるように構成されている。すなわち、図10に示すように、車両用電池パック1Dの内部に形成される冷却経路の吸気口および排気口を車両用電池パック1Dの後方端に設けることにより、上述の如くの構成を実現している。
このように構成することにより、空間部50を流動する冷却風とケース体2の内部に設けられた冷却経路を流動する冷却風との間の熱交換効率を向上して、ケース体内部の下部空間における冷却風の上流と下流の温度差を減少させることが可能になる。このため、効果的に電池集合体10の熱を電池パック1Dの外部に排出することが可能になり、高性能の車両用電池パックとすることができる。なお、風向板は、必ずしもケース体側に設けられるものではなく、フロアパネル側に設けられていてもよい。また、振動防止用緩衝材(たとえばゴム部材等)等のスペーサを風向板として利用することも可能である。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3における車両用電池パックの搭載構造および冷却風の流れを説明するための図であり、図11(A)は、模式上面図であり、図11(B)は、模式側面図である。また、図12は、本実施の形態における車両用電池パックの搭載構造において設けられる排気口に取付けられる逆止弁の動作を示す模式図であり、(A)は開状態を示す図であり、(B)は閉状態を示す図である。なお、上述の実施の形態2と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図11(A)および図11(B)に示すように、本実施の形態における車両用電池パック1Eの搭載構造にあっては、上述の実施の形態2と異なり、空間部50を流動した冷却風の排気口150aが、当該空間部50の後方端に対応した位置のフロアパネル150に設けられている。この排気口150aは、フロアパネル150の厚み方向に貫通する穴を設けることによって形成される。この排気口150aには、逆止弁160が取付けられる。
図12(A)および図12(B)に示すように、逆止弁160は、根元部161および先端部162とを含む管状部材と、上記先端部162の内部に配置されたフロート部材164とを含む。管状部材には、逆止弁160が開状態にある場合において冷却風が流動可能な流路163が設けられている。フロート部材164が収容された管状部材の先端部162は、鳥かご状に形成されており、上記流路163に連通する複数の開口を備えている。また、フロート部材164は水に浮くことが可能な球状の部材である。
上記逆止弁160においては、図12(A)に示すように、開状態においてフロート部材164が重力の作用によって先端部162の下方に位置するため、管状部材に設けられた流路163が開放された状態となり、車両用電池パック1Eの下方に形成された空間部50から冷却風が車外へと排気される。一方、図12(B)に示すように、逆止弁160の先端部162内に水が進入した場合には、フロート部材164が浮上して流路163を閉塞することにより、水が空間部50に流入することが防止される。
以上のように構成することにより、排気口150aを介して空間部50内を流動する冷却風を車外に排出することができるようになるとともに、車外からの雨水等の流入を確実に防止することができるようになる。
なお、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。たとえば、上述の実施の形態1ないし3において説明した特徴的な構成を相互に組合わせることも可能である。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における車両用電池パックの搭載構造が採用された車両の上面図である。 本発明の実施の形態1における車両用電池パックの搭載構造が採用された車両の側面図である。 本発明の実施の形態1における車両用電池パックの搭載構造を説明するための概略斜視図である。 図3に示すIV−IV線に沿った模式断面図である。 本発明の実施の形態1における車両用電池パックの搭載構造を採用した車両の助手席近傍における模式側面図である。 本発明の実施の形態1における車両用電池パックを含む電池システムを用いた自動車のブロック図である。 本発明の実施の形態2における車両用電池パックの搭載構造を説明するための概略斜視図である。 (A)は、本発明の実施の形態2における車両用電池パックの搭載構造において、冷却風が流動する様子を示す模式上面図であり、(B)は、模式側面図である。 本発明の実施の形態2における車両用電池パックの搭載構造の変形例を示す模式上面図である。 本発明の実施の形態2における車両用電池パックの搭載構造の他の変形例を示す模式上面図である。 本発明の実施の形態3における車両用電池パックの搭載構造および冷却風の流れを説明するための図であり、(A)は模式上面図であり、(B)は模式側面図である。 本発明の実施の形態3における車両用電池パックの搭載構造において設けられる排気口に取付けられる逆止弁の動作を示す模式図であり、(A)は開状態を示す図であり、(B)は閉状態を示す図である。
符号の説明
1A〜1E 車両用電池パック、2 ケース体、4a,4c ビード、4b 排気口、5 上部空間、6 下部空間、7a 右側部空間、7b 左側部空間、8a 吸気口、8 吸気用ダクト、9a 排気口、9 排気用ダクト、10 電池集合体、11 電池モジュール、12 凸部、30,31 機器ボックス、32 脚部、33 ボルト、35 ダクト、40 ブロア、41 ダクト、50 空間部、100 自動車、100 車両、101 制御部、102 電池部、103 駆動部、110 運転席、120 助手席、130 後部座席、140 ダッシュボード、142 吹出口、150 フロアパネル、150a 排気口、160 逆止弁、161 根元部、162 先端部、163 流路、164 フロート部材。

Claims (9)

  1. 車両のフロアパネル上に設置される車両用電池パックの搭載構造であって、
    前記電池パックは、電池集合体を内部に収容するケース体を有し、
    前記ケース体は、当該ケース体の下面が前記フロアパネルに対して離間して位置するように配設され、
    前記フロアパネルと前記ケース体との間に空間部が形成され
    前記空間部に冷却風を供給する冷却風供給手段を備え、
    前記冷却風供給手段が、前記電池集合体の電圧を変換するDC/DCコンバータの冷却手段であり、
    前記空間部が前記DC/DCコンバータの冷却部の下流側に位置している、車両用電池パックの搭載構造。
  2. 前記空間部に供給された冷却風が前記空間部外に拡散することを抑制する拡散抑制部を備える、請求項に記載の車両用電池パックの搭載構造。
  3. 前記拡散抑制部が、前記空間部の周縁に沿って設けられた仕切り壁からなる、請求項に記載の車両用電池パックの搭載構造。
  4. 前記空間部に供給された冷却風が前記空間部内に拡散することを促進する拡散促進部を備える、請求項1から3のいずれかに記載の車両用電池パックの搭載構造。
  5. 前記拡散促進部が、前記空間部に設けられた風向板からなる、請求項に記載の車両用電池パックの搭載構造。
  6. 前記空間部に供給された冷却風を車室空間に排気するための排気口を有する、請求項からのいずれかに記載の車両用電池パックの搭載構造。
  7. 前記空間部に供給された冷却風を車外へ排気するための排気口が前記フロアパネルに設けられている、請求項からのいずれかに記載の車両用電池パックの搭載構造。
  8. 前記排気口に逆止弁が取付けられている、請求項に記載の車両用電池パックの搭載構造。
  9. 前記ケース体は、前記電池集合体を冷却するための冷却風が流動する冷却経路を内部に備え、
    前記空間部を流動する冷却風の流動方向と、前記ケース体内部に設けられた前記冷却経路を流動する冷却風の流動方向とが、前記ケース体の下面を隔てて逆向きである、請求項からのいずれかに記載の車両用電池パックの搭載構造。
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