JP4708453B2 - 可変バルブタイミング機構の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機関バルブのバルブ作動角の中心位相を可変とする可変バルブタイミング機構の制御装置に関し、詳しくは、機関の始動時において可変バルブタイミング機構を目標に制御する技術に関する。
特許文献1には、機関の停止時に、バルブタイミングを機関始動時の目標に向けてフィードバック制御し、このときの操作量を記憶し、機関の始動時に前記記憶した操作量を出力することが記載されている。
特開2005−291200号公報
機関始動時には、始動時の目標バルブタイミングにまでオーバーシュートすることなく、応答良く変化させることで、始動時間の短縮を図ることができる。
しかし、フィードバック制御では、目標バルブタイミングと実際のバルブタイミングとの偏差に応じて操作量が設定されるため、オーバーシュートを回避しようとすると、応答が悪くなり、目標バルブタイミングの到達時間が長くなってしまう。
一方、フィードフォワード制御では、応答性は向上するものの、オーバーシュートが発生したり、目標バルブタイミングからずれた位置に収束したりする可能性があり、応答性と収束精度の改善が望まれていた。
そこで、本発明は、機関始動時に、始動時の目標バルブタイミングに応答良くかつ高精度に収束させることができる可変バルブタイミング機構の制御装置を提供とすることを目的とする。
そのため、本発明では、機関の始動状態において、可変バルブタイミング機構の最大変換速度に対応する第1操作量によって、可変バルブタイミング機構を目標バルブタイミングに向けて駆動し、前記第1操作量で可変バルブタイミング機構が駆動される状態での実際のバルブタイミングを推定し、前記推定したバルブタイミングが前記目標バルブタイミングに到達すると、操作量を、前記第1操作量から、目標バルブタイミングの変化に対して規範の応答で追従変化する規範応答バルブタイミングに沿って実際のバルブタイミングを変化させる第2操作量に切り換えるようにした。
上記発明によると、第1操作量で可変バルブタイミング機構が駆動される状態での実際のバルブタイミングを推定し、該推定結果が、始動時の目標バルブタイミングに到達したと判断されるまでは、最大変換速度に対応する第1操作量によって可変バルブタイミング機構を駆動するから、始動時の目標バルブタイミングに到達するまでの時間を短くして、始動時間を短縮することが可能となり、更に、目標バルブタイミングへの到達が判定されると、第1操作量から、規範応答バルブタイミングに沿って実際のバルブタイミングを変化させる第2操作量への切り換えが行われるから、オーバーシュートを防止して、収束性を向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における車両用内燃機関のシステム構成図である。
図1において、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ(機関バルブ)105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒コンバータ108及びリア触媒コンバータ109で浄化された後、大気中に放出される。
前記吸気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ排気カムシャフト110,吸気カムシャフト134に設けられたカムによって開閉駆動されるが、吸気カムシャフト134には、クランクシャフト120に対する吸気カムシャフト134の相対位相を変化させることで、吸気バルブ105の作動角の中心位相を連続的に変化させる可変バルブタイミング機構(以下、VTCと略す)113が設けられている。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられる。
前記燃料噴射弁131は、エンジンコントロールユニット(以下、ECUと略す)114からの噴射パルス信号Tiによって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
前記ECU114は、マイクロコンピュータを含んで構成され、各種センサからの検出信号に基づく演算処理によって、前記電子制御スロットル104,VTC113及び燃料噴射弁131などを制御する。
前記各種センサとしては、アクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ116、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クランクシャフト120に軸支したシグナルプレートに設けた被検出部を検出することで基準クランク角位置毎(4気筒でクランク角180°毎)の基準クランク角信号REF及び単位クランク角毎の単位角度信号POSを出力するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、機関101の冷却水温度TWを検出する水温センサ119、機関101の潤滑油温度TOを検出する油温センサ120、吸気カムシャフト134に軸支したシグナルプレートに設けた被検出部を検出することで基準カム角毎(クランク角180°に相当するカム角で90°毎)のカム信号CAMを出力するカムセンサ132などが設けられている。
尚、前記クランク角センサ117から出力される基準クランク角信号REF又は単位角度信号POSに基づき、ECU114において機関回転速度Neが算出される。
次に、前記VTC113の構造・機能を、図2〜図8に基づいて説明する。
図2に示すように、前記VTC113は、前記吸気カムシャフト134と、このカムシャフト134の前端部に必要に応じて相対回動できるように組み付けられ、チェーン(図示せず)を介してクランクシャフト120に連係されるタイミングスプロケット302を外周に有する駆動リング303と、この駆動リング303とカムシャフト134の前方側(図2中左側)に配置されて、両者303,301の組付角を操作する組付角操作機構304と、この組付角操作機構304のさらに前方側に配置されて、同機構304を駆動する操作力付与手段305と、を備えている。
前記駆動リング303は、段差状の挿通孔306を備えた短軸円筒状に形成され、この挿通孔306部分が、カムシャフト134の前端部に結合された従動軸部材307に回転可能に組み付けられている。
そして、駆動リング303の前面(カムシャフト134と逆側の面)には、図3に示すように、対面する平行な側壁を有する3個の径方向溝308(径方向ガイド)が駆動リング303のほぼ半径方向に沿うように形成されている。
また、従動軸部材307は、図2に示すように、カムシャフト134の前端部に突き合わされる基部側外周に拡径部が形成されると共に、その拡径部よりも前方側の外周面に放射状に突出する3個のレバー309が一体に形成され、軸芯部を貫通するボルト310によってカムシャフト134に結合されている。
各レバー309には、リンク311の基端がピン312によって軸支連結され、各リンク311の先端には前記各径方向溝308に摺動自由に係合する円柱状の突出部313が一体に形成されている。
各リンク311は、突出部313が対応する径方向溝308に係合した状態において、ピン312を介して従動軸部材307に連結されているため、リンク311の先端側が外力を受けて径方向溝308に沿って変位すると、駆動リング303と従動軸部材307とはリンク311の作用によって突出部313の変位に応じた方向及び角度だけ相対回動する。
また、各リンク311の先端部には、軸方向前方側に開口する収容穴314が形成され、この収容穴314に、後述する渦巻き溝315(渦巻き状ガイド)に係合する球面突起316aを有する係合ピン316(転動部材)と、この係合ピン316を前方側(渦巻き溝315側)に付勢するコイルばね317とが収容されている。
前記リンク311の先端の突出部313と係合ピン316、コイルばね317等とによって径方向に変位可能な可動案内部が構成される。
一方、従動軸部材307のレバー309の突設位置よりも前方側には、円板状のフランジ壁318aを有する中間回転体318が、軸受331を介して回転自在に支持されている。
この中間回転体318のフランジ壁318aの後面側には、断面半円状の前述の渦巻き溝315が形成され、この渦巻き溝315に、前記各リンク311の先端の係合ピン316が転動自在に案内係合されている。
渦巻き溝315の渦巻きは、駆動リング303の回転方向に沿って次第に縮径するように形成されている。
従って、各リンク311先端の係合ピン316が渦巻き溝315に係合した状態において、中間回転体318が駆動リング303に対して遅れ方向に相対回転すると、リンク311の先端部は径方向溝308に案内されつつ、渦巻き溝315の渦巻き形状に誘導されて半径方向内側に向けて移動し、逆に、中間回転体318が進み方向に相対変位すると、半径方向外側に向けて移動する。
組付角操作機構304は、以上説明した駆動リング303の径方向溝308、リンク311、突出部313、係合ピン316、レバー309、中間回転体318、渦巻き溝315等によって構成されている。
この組付角操作機構304は、操作力付与手段305から中間回転体318にカムシャフト134に対する相対的な回動操作力が入力されると、その操作力が渦巻き溝315と係合ピン316の係合部を通してリンク311の先端を径方向に変位させ、このときリンク311とレバー309の作用によって駆動リンク303と従動軸部材307に相対的な回動力を伝達する。
一方、操作力付与手段305は、中間回転体318を駆動リング303の回転方向に付勢するゼンマイばね319と、中間回転体318を駆動リング303の回転方向と逆方向に付勢すべく制動する機構であるヒステリシスブレーキ320と、を備えてなり、内燃機関の運転状態に応じてヒステリシスブレーキ320の制動力を適宜制御することにより、中間回転体318を駆動リング303に対して相対回動させ、或いは、この両者の回動位置を維持するようになっている。
ゼンマイばね319は、駆動リング303に一体に取り付けられた円筒部材321にその外周端部が結合される一方で、内周端部が中間回転体318の円筒状の基部に結合され、全体が中間回転体318のフランジ壁318aの前方側スペースに配置されている。
一方、ヒステリシスブレーキ320は、中間回転体318の前端部にリテーナプレート322を介して取り付けられた有底円筒状のヒステリシスリング323と、非回転部材である図外のVTCカバーに回転を規制される状態で取り付けられた磁界制御手段としての電磁コイル324(アクチュエータ)と、電磁コイル324の磁気を誘導する磁気誘導部材であるコイルヨーク325と、を備え、電磁コイル324が機関の運転状態に応じて前記ECU114によって通電制御されるようになっている。
ヒステリシスリング323は、図6に示すように、外部の磁界の変化に対して位相遅れをもって磁束力が変化する特性(磁気的ヒステリシス特性)を持つヒステリシス材(半硬質材)によって形成され、外周側の円筒壁323a部分が前記コイルヨーク325によって制動作用を受けるようになっている。
コイルヨーク325は、電磁コイル324を取り囲むように全体が略円筒形状に形成され、その内周面が軸受328を介して従動軸部材307の先端部に回転可能に支持されている。
そして、コイルヨーク325の後部面側(中間回転体318側)には、磁気入出部分が円筒状の隙間をもって向かい合うように周面状の一対の対向面326,327が形成されている。
また、図4に示すように、コイルヨーク325の両対向面326,327には夫々円周方向に沿って複数の凹凸が連続して形成され、これら凹凸のうちの凸部326a,327aが磁極(磁界発生部)を成すようになっている。
そして、一方の対向面326の凸部326aと他方の対向面327の凸部327aは円周方向に交互に配置され、対向面326,327相互の近接する凸部326a,327aがすべて円周方向にずれている。
従って、両対向面326,327の近接する凸部326a,327a間には、電磁コイル24の励磁によって図7に示すような円周方向に傾きをもった向きの磁界が発生する。
そして、両対向面326,327間の隙間には前記ヒステリシスリング323の円筒壁323aが非接触状態で介装されている。
ここで、このヒステリシスブレーキ320の作動原理を図8によって説明する。
尚、図8(a)は、ヒステリシスリング323(ヒステリシス材)に最初に磁界をかけた状態を示し、図8(b)は、上記(a)の状態からヒステリシスリング323を変位(回転)させた状態を示す。
図8(a)の状態においては、コイルヨーク325の対向面326,327間の磁界の向き(対向面27の凸部327aから他方の対向面326の凸部327aに向かう磁界の向き)に沿うようにヒステリシスリング323内に磁束の流れが生じる。
この状態からヒステリシスリング323が図8(b)に示すように外力Fを受けて移動すると、外部磁界内をヒステリシスリング323が変位することになるため、このときヒステリシスリング323の内部の磁束は位相遅れをもち、ヒステリシスリング323の内部の磁束の向きは対向面326,327間の磁界の向きに対してずれる(傾斜する)ことになる。
従って、対向面327の凸部327aからヒステリシスリング323に入る磁束の流れ(磁力線)と、ヒステリシスリング323から他方の対向面326の凸部326aに向かう磁束の流れ(磁力線)が歪められ、このとき、この磁束の流れの歪みを矯正するような引き合い力が対向面326,327とヒステリシスリング323の間に作用し、その引き合い力がヒステリシスリング323を制動する抗力F’として働く。
前記ヒステリシスブレーキ320は、以上のようにヒステリシスリング323が対向面326,327間の磁界内を変位するときに、ヒステリシスリング323の内部の磁束の向きと磁界の向きのずれによって制動力を発生するものであるが、その制動力は、ヒステリシスリング323の回転速度(対向面326,327とヒステリシスリング323の相対速度)に関係なく、磁界の強さ、即ち、電磁コイル324の励磁電流の大きさに略比例した一定の値となる。
本実施形態に係るVTC113は以上のような構成となっており、ヒステリシスブレーキ320の電磁コイル324の励磁をオフにすると、ゼンマイばね319の付勢力によって中間回転体318が駆動リング303に対して機関回転方向に最大限回転し、係合ピン316が渦巻き溝315の外周側端面315aに突き当たる位置で規制され、この位置がVTC113の機構上で変更し得る相対位相の最遅角位置となる(図3参照)。
この状態から電磁コイル324の励磁をオンとすると、ゼンマイばね319の力に抗する制動力(ブレーキトルク)が中間回転体318に付与されて、中間回転体318が駆動リング303に対して逆方向に回転し、それによってリンク311の先端の係合ピン316が渦巻き溝315に誘導されることでリンク311の先端部が径方向溝308に沿って変位し、リンク11の作用によって駆動リング303と従動軸部材307の組付角が進角側に変更される。
そして、前記電磁コイル324の励磁電流を増大して制動力を増大していくと、ついには係合ピン316が渦巻き溝315の内周側端面315bに突き当たる位置で規制され、この位置がVTC113の機構上で変更し得る相対位相の最進角位置となる(図5参照)。
この状態から電磁コイル324の励磁電流が減少して制動力が減少すると、ゼンマイばね319の付勢力によって中間回転体318が正方向に戻り回転し、渦巻き溝315による係合ピン316の誘導によってリンク311が上記と逆方向に揺動し、駆動リング303と従動軸部材307の組付角が遅角側に変更される。
このように、このVTC113によって可変されるクランクシャフト120に対するカムシャフト134の相対位相(吸気バルブ105の作動角の中心位相)は、電磁コイル324の励磁電流値(操作量)を制御してヒステリシスブレーキ320の制動力を制御することによって、換言すれば、カムシャフト134に付加するブレーキトルクを制御することによって、連続的に変更され、ゼンマイばね319の力とヒステリシスブレーキ320の制動力のバランスによってその位相を保持することができる。
尚、VTC113は、前記図2〜図8に基づいて説明した機構のものに限定されるものではなく、同じくカムシャフトにブレーキトルクを作用させてバルブ作動角の中心位相を連続的に可変とする公知の可変バルブタイミング機構を採用できる。
前記ブレーキトルクを作用させる可変バルブタイミング機構としては、例えば、特開2003−129806号公報や特開2001−241339号公報に開示される機構などがある。
前記特開2003−129806号公報に開示される機構は、進角用の第1電磁ブレーキと、遅角用の第2電磁ブレーキとを備え、上記図2〜図5に示した機構と同様な組付角操作機構に対して、進角方向に作用する制動力と遅角方向に作用する制動力を付与するものである。
また、特開2001−241339号公報に開示される機構は、第1の電磁ソレノイドの発生磁界による摩擦制動をドラムに作用させることで、ドラムをプーリに対して相対回転させ、これにより、カムシャフトの回転位相をプーリに対して進角側に変化させる一方、第2の電磁ソレノイドの発生磁界によって、前記ドラムが前記プーリに対して相対回転できるようにする機構であり、前記第2の電磁ソレノイドを非通電状態とすることで、位相が保持されるように構成される。
更に、ブレーキトルク(制動力)をカムシャフトに作用させることで位相変化させる可変バルブタイミング機構に限定されず、例えば、特開2007−262914号公報に開示されるような電動モータを駆動源とする可変バルブタイミング機構であってもよい。
図9〜図14は、前記電動モータを駆動源とする可変バルブタイミング機構の一例を示す。
図9に示す電動モータ式可変バルブタイミング機構113は、スプロケット2010、カムプレート2020、リンク機構2030、ガイドプレート2040、減速機2050、及び電動モータ2060から構成される。
スプロケット2010は、チェーン等を介してクランクシャフト120に連結される。
吸気カムシャフト134は、スプロケット2010の回転軸と同心軸で、スプロケット2010に対して相対的に回転可能に設けられる。
カムプレート2020は、ピン(1)2070により吸気カムシャフト134に連結され、スプロケット2010の内部において、吸気カムシャフト134と一体的に回転する。
なお、カムプレート2020と吸気カムシャフト134とを一体的に形成するようにしてもよい。
リンク機構2030は、アーム(1)2031とアーム(2)2032とから構成される。
図9のA−A断面図である図10に示すように、吸気カムシャフト134の回転軸に対して点対称になるように、一対のアーム(1)2031がスプロケット2010内に設けられ、各アーム(1)2031は、ピン(2)2072を中心として搖動可能であるようにスプロケット2010に連結される。
図9のB−B断面図である図11、及び、図11の状態から吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相を進角させた状態である図12に示すように、アーム(1)2031とカムプレート2020とが、アーム(2)2032により連結されている。
アーム(2)2032は、ピン(3)2074を中心として、アーム(1)2031に対して搖動可能に支持され、また、アーム(2)2032は、ピン(4)2076を中心として、カムプレート2020に対して搖動可能に支持される。
一対のリンク機構2030により、吸気カムシャフト134がスプロケット2010に対して相対的に回転し、吸気バルブ105の位相が変更される。
各リンク機構2030(アーム(2)2032)のガイドプレート2040側の面には、制御ピン2034が設けられ、該制御ピン2034は、ピン(3)2074と同心軸に設けられて、ガイドプレート2040に設けられたガイド溝2042内を摺動する。
各制御ピン2034は、ガイドプレート2040のガイド溝2042内を摺動することにより、半径方向に移動され、各制御ピン2034が半径方向に移動することで、吸気カムシャフト134がスプロケット2010に対して相対回転する。
図9のC−C断面図である図13に示すように、ガイド溝2042は、ガイドプレート2040が回転することにより各制御ピン2034を半径方向に移動させるように、渦巻形状に形成される。
そして、制御ピン2034がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相はより遅角される。
即ち、中心位相の変化量は、制御ピン2034が半径方向に変化することによるリンク機構2030の作動量に対応した値になる。
図13に示すように、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接すると、リンク機構2030の作動が制限され、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接する状態が、中心位相の最遅角もしくは最進角の状態になる。
ガイドプレート2040には、ガイドプレート2040と減速機2050とを連結するための凹部2044が、減速機2050側の面において複数設けられる。
減速機2050は、外歯ギヤ2052及び内歯ギヤ2054から構成され、外歯ギヤ2052は、スプロケット2010と一体的に回転するように、スプロケット2010に対して固定される。
内歯ギヤ2054には、ガイドプレート2040の凹部2044に収容される凸部2056が複数形成される。また、内歯ギヤ2054は、電動モータ2060の出力軸の軸心2064に対して偏心して形成されたカップリング2062の偏心軸2066を中心に回転可能に支持される。
図9のD−D断面図である図14に示すように、内歯ギヤ2054は、複数の歯のうちの一部の歯が外歯ギヤ2052と噛合うように設けられる。
そして、電動モータ2060の出力軸回転数がスプロケット2010の回転数と同じである場合は、カップリング2062および内歯ギヤ2054は外歯ギヤ2052(スプロケット2010)と同じ回転数で回転し、この場合、ガイドプレート2040がスプロケット2010と同じ回転数で回転し、吸気カムシャフト134のクランクシャフト120に対する回転位相が維持される。
一方、電動モータ2060により、カップリング2062が、軸心2064を中心に外歯ギヤ2052に対して相対的に回転されると、内歯ギヤ2054全体が軸心2064を中心に回転(公転)すると共に、内歯ギヤ2054が偏心軸2066を中心に自転する。この内歯ギヤ2054の回転運動により、ガイドプレート2040がスプロケット2010に対して相対的に回転し、吸気カムシャフト134のクランクシャフト120に対する回転位相、引いては、吸気バルブ105の作動角の中心位相が変更される。
即ち、吸気バルブ105の作動角の中心位相は、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数(電動モータ2060の作動量)が、減速機2050、ガイドプレート2040及びリンク機構2030において減速されることにより変化する。
吸気バルブ105の作動角の中心位相(吸気カムシャフト134のクランクシャフト120に対する位相)を進角させる場合には、電動モータ2060を作動させ、ガイドプレート2040をスプロケット2010に対して相対的に回転させ、位相を遅角する場合は、位相を進角する場合とは逆方向に、電動モータ2060の出力軸をスプロケット2010に対して相対回転させることで、吸気バルブ105の作動角の中心位相が連続的に変化する。
前記ECU114は、前記電動モータへの電源電圧(バッテリ電圧)の供給をデューティ制御すると共に、前記電動モータへの電圧の印加方向を制御し、吸気バルブ105の作動角の中心位相を制御するようになっている。換言すれば、前記ECU114は、前記電動モータへの電源電圧(バッテリ電圧)をスイッチングするスイッチング素子の制御信号(操作量)を変化させることで、前記中心位相を変化させる。
前記VTC113としては、更に、油圧を駆動源とする可変バルブタイミング機構を用いることができ、前記油圧式の可変バルブタイミング機構としては、例えば、図15に示すようなベーン式の機構がある(特開2005−036760号公報参照)。
前記ベーン式の可変バルブタイミング機構113は、クランクシャフト120によりタイミングチェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット51(タイミングスプロケット)と、吸気カムシャフト13の端部に固定されてカムスプロケット51内に回転自在に収容された回転部材53と、該回転部材53をカムスプロケット51に対して相対的に回転させる油圧回路54と、カムスプロケット51と回転部材53との相対回転位置を所定位置で選択的にロックするロック機構60とを備えている。
前記カムスプロケット51は、外周にタイミングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部を有する回転部(図示省略)と、該回転部の前方に配置されて前記回転部材53を回転自在に収容するハウジング56と、該ハウジング56の前後開口を閉塞するフロントカバー,リアカバー(図示省略)とから構成される。
前記ハウジング56は、前後両端が開口形成された円筒状を呈し、内周面には、横断面台形状を呈する4つの隔壁部63が、それぞれハウジング56の周方向に沿って90°間隔で突設されている。
前記回転部材53は、吸気カムシャフト13の前端部に固定されており、円環状の基部77の外周面に90°間隔で4つのベーン78a,78b,78c,78dが設けられている。
前記第1〜第4ベーン78a〜78dは、それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部63間の凹部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベーン78a〜78dの両側と各隔壁部63の両側面との間に、進角側油圧室82と遅角側油圧室83を構成する。
前記ロック機構60は、ロックピン84が、回転部材53の最大遅角側の回動位置(基準作動状態)において係合孔(図示省略)に係入するようになっている。
前記油圧回路54は、進角側油圧室82に対して油圧を給排する第1油圧通路91と、遅角側油圧室83に対して油圧を給排する第2油圧通路92との2系統の油圧通路を有し、この両油圧通路91,92には、供給通路93とドレン通路94a,94bとがそれぞれ通路切り換え用の電磁切換弁95を介して接続されている。
前記供給通路93には、オイルパン96内の油を圧送する機関駆動のオイルポンプ97が設けられている一方、ドレン通路94a,94bの下流端がオイルパン96に連通している。
前記第1油圧通路91は、回転部材53の基部77内に略放射状に形成されて各進角側油圧室82に連通する4本の分岐路91dに接続され、第2油圧通路92は、各遅角側油圧室83に開口する4つの油孔92dに接続される。
前記電磁切換弁95は、内部のスプール弁体が各油圧通路91,92と供給通路93及びドレン通路94a,94bとを相対的に切り換え制御するようになっている。
前記ECU114は、前記電磁切換弁95を駆動する電磁アクチュエータ99に対する通電量を、デューティ制御信号(操作量)に基づいて制御することで、吸気バルブ105の作動角の中心位相(バルブタイミング)を制御する。
例えば、電磁アクチュエータ99にオンデューティ0%の制御信号(OFF信号)を出力すると、オイルポンプ47から圧送された作動油は、第2油圧通路92を通って遅角側油圧室83に供給されると共に、進角側油圧室82内の作動油が、第1油圧通路91を通って第1ドレン通路94aからオイルパン96内に排出される。
従って、遅角側油圧室83の内圧が高、進角側油圧室82の内圧が低となって、回転部材53は、ベーン78a〜78bを介して最大遅角側に回転し、この結果、吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相が遅角される。
一方、電磁アクチュエータ99にオンデューティ100%の制御信号(ON信号)を出力すると、作動油は、第1油圧通路91を通って進角側油圧室82内に供給されると共に、遅角側油圧室83内の作動油が第2油圧通路92及び第2ドレン通路94bを通ってオイルパン96に排出され、遅角側油圧室83が低圧になる。
このため、回転部材53は、ベーン78a〜78dを介して進角側へ最大に回転し、これによって、吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相が進角される。
このように、ベーン78a〜78dがハウジング56内で相対回転できる範囲で、吸気カムシャフト13のクランクシャフト120に対する位相が最遅角位置から最進角位置までの間で連続的に変化し、吸気バルブ105の作動角の中心位相が連続的に変化するものである。
以上に示したVTC113は、前記ECU114から与えられる操作量(例えばデューティ)によって制御されるが、この前記ECU114における操作量の演算機能を、図16のブロック図に従って説明する。
図16において、VTC目標値は、内燃機関101の運転状態(機関負荷,機関回転速度,スタートスイッチのオン・オフなど)から演算される、吸気バルブ105の作動角の中心位相の目標値(目標バルブタイミング)であり、例えば、中心位相の最遅角位置からの進角量として演算される。
前記VTC目標値は、VTC規範応答演算部501に出力され、ここで、所期応答を規定する離散時間の伝達関数を用いて、VTC目標値の変化に対して規範の応答で追従変化するVTC規範回転角度(VTC規範進角量)を演算する。
前記伝達関数は、VTC113の応答特性や、始動時の位相変化の応答要求などから、予め設定されている。
前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)は、フィードフォワード操作量演算部502及びフィードバック操作量演算部503に出力される。
フィードフォワード操作量演算部502(フィードフォワード操作量演算手段、第2操作量演算手段)では、制御対象である可変バルブタイミング機構113の逆モデル(離散時間)から、実際の中心位相(進角量)を前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)に沿って変化させるのに必要なフィードフォワード操作量FFを演算する。
フィードバック操作量演算部503(フィードバック操作量演算手段、第2操作量演算手段)では、基準クランク角信号REFとカム信号CAMとの位相差から検出される実際のVTC回転角度(VTC進角量)と、前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)との偏差に基づく、離散時間のPID制御(比例・積分・微分)によって、フィードバック操作量FBを演算する。
加算器504では、前記フィードフォワード操作量FFと前記フィードバック操作量FBとを加算してトータル操作量を求める。
そして、前記加算器504の出力であるトータル操作量が、電磁コイル324などのVTC113のアクチュエータに出力される。
図17は、前記フィードフォワード操作量演算部502の詳細を示すブロック図である。
第1離散時間微分部502Aには、前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)が入力され、離散時間微分によって、VTC規範回転角速度(VTC規範進角速度)を演算する。
前記VTC規範回転角速度(VTC規範進角速度)は、第2離散時間微分部502Bに出力され、ここで、離散時間微分されることで、VTC規範回転角加速度(VTC規範進角加速度)が算出される。
また、前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)は、第1FF演算部502Cに入力され、予め記憶されているばね係数を前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)に乗算することで、ばね特性に対するフィードフォワード操作量(第1フィードフォワード操作量)を算出する。
更に、前記VTC規範回転角速度(VTC規範進角速度)は、第2FF演算部502Dに入力され、予め記憶されている摩擦係数を前記VTC規範回転角速度(VTC規範進角速度)に乗算することで、摩擦特性に対するフィードフォワード操作量(第2フィードフォワード操作量)を算出する。
また、前記VTC規範回転角加速度(VTC規範進角加速度)は、第3FF演算部502Eに入力され、予め記憶されている慣性モーメントを前記VTC規範回転角加速度(VTC規範進角加速度)に乗算することで、慣性モーメントに対するフィードフォワード操作量(第3フィードフォワード操作量)を算出する。
上記のように、フィードフォワード操作量演算部502は、VTC113の規範モデルを、前記ばね係数,摩擦係数及び慣性モーメントで特定し、前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)に追従変化させるために必要な操作量を、前記規範モデルを基準に設定する。
尚、VTC113の規範モデルを特定するパラメータは、上記のばね係数,摩擦係数及び慣性モーメントに限定されるものではないことを明らかである。
そして、加算器502Fでは、前記ばね特性に対するフィードフォワード操作量(第1フィードフォワード操作量)、摩擦特性に対するフィードフォワード操作量(第2フィードフォワード操作量)、及び、慣性モーメントに対するフィードフォワード操作量(第3フィードフォワード操作量)を加算して、最終的なフィードフォワード操作量FFを求める。
図18は、前記フィードバック操作量演算部503の詳細を示すブロック図である。
減算器503Aでは、基準クランク角信号REFとカム信号CAMとの位相差から検出される実際のVTC回転角度(VTC進角量)と、前記VTC規範回転角度(VTC規範進角量)との偏差を演算する。
前記偏差は、PID制御部503Bに出力され、PID制御部503Bでは、前記偏差に比例ゲインを乗算して比例分を算出し、また、前記偏差に積分ゲインを乗算した値を離散時間積分して積分分を算出し、前記偏差に微分ゲインを乗算した値を離散時間微分して微分分を算出し、前記比例分,積分分及び微分分を加算し、該加算結果を最終的なフィードバック操作量FBとして出力する。
尚、フィードバック制御は、PID制御に限定されず、スライディングモード制御などを適用することも可能である。
ところで、機関停止状態(制御停止状態)における前記VTC113の回転位相(例えば吸気バルブ105の最遅角位置)と、機関始動時における目標回転位相とが異なる場合、停止状態での回転位相から始動時の目標回転位相にまで実際の回転位相を速やかに変化させることで、始動時間の短縮を図ることができる。
そこで、機関101の始動時には、前記フィードフォワード操作量FFとフィードバック操作量FBとの加算値を出力する通常の制御に代えて、図19のフローチャートに従って、VTC113の操作量が出力されるようになっている。
図19のフローチャートは、機関101の始動開始時(VTC113の駆動開始)から、前記フィードフォワード操作量FFとフィードバック操作量FBとの加算値を出力する通常の制御に至るまで間において、過渡的に実行される始動時用のVTC113制御を示す。
図20のタイムチャートは、図19のフローチャートに示す制御による、吸気バルブ105の作動角の中心位相(角度)・VTC113の操作量の変化を示すものであり、この図20に示すように、本実施形態では、イグニッションスイッチ(エンジンスイッチ)のON後にスタータスイッチONされ、その結果、機関101が回転し始めたタイミングで、VTC113に対する操作量の出力を開始させるようにしてある。
従って、図19のフローチャートに示すルーチンは、機関101の回転し始めを示す、単位角度信号POSの初回発生を待って実行開始され(始動検出手段)、その後は繰り返し実行されるものとする。
但し、イグニッションスイッチ(エンジンスイッチ)のON時、又は、スタータスイッチのONに基づいて実行開始され(始動検出手段)、その後、繰り返し実行されるようにしてもよい。
まず、ステップS1では、VTC目標角度(VTC目標進角量)を、機関負荷、機関回転速度、機関温度、スタータスイッチのオン・オフなどの機関運転状態に基づいて設定する(目標設定手段)。
尚、以下では、機関101の停止状態でVTC113による吸気バルブ105の作動角の中心位相が最遅角位置であり、始動時のVTC目標角度(VTC目標進角量)が最遅角位置よりも進角側であるものとして説明する。
ステップS2では、VTC最大変換速度を算出する(最大変換速度設定手段)。
VTC113として、図2〜図8に示した電磁ブレーキ式のVTCを用いる場合、機関101の停止中は、吸気バルブ105の作動角の中心位相が最遅角状態に保持され、始動時位相の目標が最遅角位置よりも進角側であると、最遅角状態から進角変化させて始動時の目標位相(目標バルブタイミング)にまで変化させる必要がある。
また、図2〜図8に示した電磁ブレーキ式のVTCの場合、クランクシャフト120に対する吸気カムシャフト134の回転を停止させることで、進角方向の最大変換速度(最大進角速度)となり、更に、そのときのクランクシャフト120の回転速度(機関回転速度NE)が、進角方向の最大変換速度となる。
そこで、図2〜図8に示した電磁ブレーキ式のVTCの場合、予め機関回転速度NEとVTC最大変換速度との相関(テーブル又は関数)を記憶させておき、そのときの機関回転速度NEに対応する最大変換速度(最大進角速度)を求める。
また、VTC113として、図15に示したような油圧式のVTCを用いる場合、そのときの油圧によって、理論・機構上の最大変換速度(最大進角・遅角速度)が決まるので、そのときに供給可能な最大油圧から、最大変換速度(最大進角・遅角速度)を求める。
尚、前記供給可能な最大油圧は、オイルポンプの吐出量に応じて変化し、オイルポンプの吐出量は回転数に比例し、機関駆動のオイルポンプを用いる場合には、機関回転速度NEに応じて供給可能な最大油圧が推定されることになる。
更に、VTC113として、図9に示した電動モータ式のVTCを用いる場合、モータの回転速度が位相の変化速度を律速するので、モータの最大回転速度から、最大変換速度(最大進角・遅角速度)を求める。
即ち、そのときに印加可能な最大電圧でのモータ回転速度が最大回転速度であり、該最大回転速度に応じて最大変換速度が求められる。
次のステップS3では、前記ステップS2で求めた最大変換速度で変化するものと仮定して、そのときのVTC113による角度(位相)を推定する(推定手段)。
即ち、機関101の停止状態における位相が例えば最遅角位置として既知であるから、VTC113の駆動を開始してからの経過時間と前記最大変換速度とに基づき、駆動開始からの位相の変化量が求まり、前記停止状態における位相(最遅角位置)から前記変化量だけ変化した位置を、そのときの角度(位相)として推定できる。
ステップS4では、前記ステップS3で推定した角度(位相)と、そのときのVTC目標角度(VTC目標進角量:目標バルブタイミング)とを比較することで、前記ステップS3で推定した角度(位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達しているか否か(推定進角量が目標進角量以上であるか)を判別する。
前記ステップS3で推定した角度(位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達していない場合(推定進角量が目標進角量未満である場合)には、ステップS6へ進む。
ステップS6では、VTC113の最速応答(最大変換速度)が得られる、VTC113の操作量(第1操作量)を算出する(第1操作量演算手段)。
図2〜図8に示した電磁ブレーキ式のVTCの場合、前述のように、吸気カムシャフト134の回転を停止させることで最大変換速度になるから、吸気カムシャフト134をクランクシャフト120の回転に対して停止させることが可能なブレーキトルクの発生に必要最小限の操作量を算出する。
具体的には、必要トルクに相関する、バッテリ電圧VB(VTC113の電源電圧)、機関回転速度NE、油温(機関温度)などの条件に基づいて、VTC113の操作量(電磁コイル324の電流操作量)を算出する。
例えば、電磁コイル324の通電をデューティ制御する場合、同じオンデューティでもバッテリ電圧が低いとそれだけ平均印加電圧が低くなり、発生するブレーキトルクが低くなるので、バッテリ電圧VBが低いほどオンデューティを高くし、また、機関回転速度NEが高いとそれだけブレーキトルクの要求が高くなるのでオンデューティを高くし、更に、油温(機関温度)が高く吸気カムシャフト134のフリクションが小さいとそれだけオンデューティを高くする。
尚、前記バッテリ電圧VB(VTC113の電源電圧)、機関回転速度NE、油温(機関温度)のうちの少なくも1つに基づいて、VTC113の操作量(電磁コイル324の電流操作量)を算出させることができる。
また、VTC113として、図15に示したような油圧式のVTCを用いる場合、油圧の給排を行う油圧通路を最大の開口面積に保持する(電磁切換弁95のスプール弁体(油圧制御弁)の開口面積を最大に保持する)ことで、油圧の給排が最大になされて、最大応答(最大変換速度)が得られることになる。
そこで、位相を進角変化させることになる給排経路を最大の開口面積に保持できるVTC113の操作量(電磁切換弁95の電流操作量)、例えば最大オンデューティを算出する。
更に、VTC113として、図9に示した電動モータ式のVTCを用いる場合、電動モータ2060の回転速度が最大速度となる操作量(例えば最大オンデューティ又はFF制御器の操作量等)を、最速応答(最大変換速度)が得られる操作量として設定する。
ステップS7では、前記ステップS6で求めた操作量をVTC113のアクチュエータに出力して、最速応答でVTC113が動作して、吸気バルブ105の作動角の位相が最大速度で始動時の目標に向けて変化するようにする(第1駆動手段)。
前記ステップS3で推定した実際の角度(位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達していないとステップS4で判断されている間は、最大応答が得られる操作量が出力され続けることになるが、ステップS3での推定は、最大変換速度でVTC113が動作すると仮定しての推定であり、実際の角度は、前記推定角度よりも進角することはない。
従って、前記ステップS3で推定した実際の角度(位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達していないとステップS4で判断されている間は、最大応答が得られる操作量が出力され続けても、実際のVTC角度がVTC目標角度(VTC目標進角量)を超えて進角するオーバーシュートが発生することはない。
一方、最大応答が得られる操作量を出力することで、最遅角位置から始動時のVTC目標角度に向けて最速で進角変化させることができ、始動状態で要求されるバルブタイミングにまで応答変化させて、始動時間の短縮を図れる。
上記のように、最大応答が得られる操作量を出力している間に、前記ステップS3で推定した角度(位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達した(推定進角量が目標進角量以上になった)と、ステップS4で判断されるようになると、ステップS4からステップS5へ進む。
ステップS5では、基準クランク角信号REFとカム信号CAMとの位相差に基づき、実際のVTC回転角度(VTC進角量)が検出されているか否かを判断する。
換言すれば、機関停止状態での最遅角位置からの進角制御に伴って、最遅角位置よりも進角側の位相が検出されるようになったか否かを判断する。
この場合、実際のVTC角度は、VTC目標角度(VTC目標進角量)付近になっているものと推定されるが、実際のVTC角度が検出されておらず、フィードバック制御を行えない。
そこで、ステップS5で実際のVTC回転角度(VTC進角量)が検出されていないと判断された場合には、ステップS8へ進み、フィードバック操作量FBを操作量として出力せずに、前記図17のブロック図に示される構成によって算出されるフィードフォワード操作量FFのみをVTC113の操作量として出力させるようにする(第2駆動手段)。
換言すれば、前記フィードフォワード操作量演算部502のみから操作量を出力させ、前記フィードバック操作量演算部503の出力をクランプすることで、フィードバック制御を停止させたオープン制御状態とする。
上記のようにして、フィードバック制御を行わせず、フィードフォワード制御すれば、実際のVTC回転角度(VTC進角量)が検出されていない状態で過剰な操作量が与えられて、実際のVTC回転角度(VTC進角量)がオーバーシュートしてしまうことを防止できる。
一方、ステップS5で実際のVTC回転角度(VTC進角量)が検出されていると判断されると、ステップS9へ進み、検出結果に基づき算出されるフィードバック操作量FBとフィードフォワード操作量FFとを加算してなるトータル操作量を、VTC113に出力させるようにする(第2駆動手段)。
従って、最大変換速度に基づいて推定した角度(位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達したと判断される前に、実際のVTC回転角度(VTC進角量)が検出されていれば、推定角度(推定位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達した時点で、最大応答に対応する操作量(第1操作量)から、フィードバック操作量FBとフィードフォワード操作量FFとを加算してなるトータル操作量(第2操作量)に切り換えられる。
また、最大変換速度に基づいて推定した角度(位相)がそのときのVTC目標角度(VTC目標進角量)に到達したと判断されてから、実際の進角変化が検出された場合には、最大応答に対応する操作量(第1操作量)から、フィードフォワード操作量FFのみ(第2操作量)に切り換えられ、更に、その後、実際の進角変化が検出されるようになると、フィードバック操作量FBとフィードフォワード操作量FFとを加算してなるトータル操作量に切り換えられる(図20参照)。
従って、実際の進角変化が検出されれば、フィードバック制御によって実際の角度(位相)を目標に高精度に収束させることができる。
図21のフローチャートに示すルーチンは、始動時用のVTC113制御の第2実施形態を示し、図22のタイムチャートは、第2実施形態における角度・操作量の変化特性を示す。
図21のフローチャートにおいて、ステップS14以外の各ステップS11〜S13,S15〜S19では、図19のフローチャート(第1実施形態)の各ステップS1〜S3,S5〜S9と同じ処理を行うので、図21のフローチャートに示す第2実施形態については、第1実施形態に対して異なるステップS14の部分を説明する。
ステップS14では、「目標VTC角度」と、「推定VTC角度+慣性分進角量」とを比較する。
前記ステップS4では、「目標VTC角度」と「推定VTC角度」とを比較させたが、最大応答が得られる操作量から、フィードフォワード操作量FFのみ、又は、フィードフォワード操作量FF+フィードバック操作量FBに切り換えても、VTC113の応答が速い場合には、慣性によって進角変化を続ける場合があり、推定VTC角度が実際の角度よりも進角側であったとしても、前記慣性によって実際の角度がオーバーシュートしてしまう可能性がある。
そこで、推定VTC角度に慣性分進角量(慣性によるバルブタイミングの変化量に相当する補正値)を加算した結果を、目標VTC角度と比較させることで、前記慣性による進角変化があったとしても、目標VTC角度よりも実際値が進角することのない状態で、最大応答が得られる操作量から、フィードフォワード操作量FFのみ(第2操作量)、又は、フィードバック操作量FBとフィードフォワード操作量FFとを加算してなるトータル操作量(第2操作量)に切り換えるようにしてある。
換言すれば、目標VTC角度よりも慣性分進角量だけ遅角側の位相状態に、推定VTC角度が到達した時点で、最大応答が得られる操作量から、フィードフォワード操作量FFのみ、又は、フィードフォワード操作量FF+フィードバック操作量FBに切り換えるようにした。
前記慣性分進角量は、固定値であっても良いし、推定VTC角度の加速度に基づいて算出させることができる。
そして、「目標VTC角度」>「推定VTC角度+慣性分進角量」であって、「推定VTC角度+慣性分進角量」が「目標VTC角度」よりも遅角側である間は、ステップS16,S17に進んで、最大応答が得られる操作量をVTC113に出力させる。
一方、「目標VTC角度」≦「推定VTC角度+慣性分進角量」であって、「推定VTC角度+慣性分進角量」が「目標VTC角度」と同じか、より進角側になると、ステップS15を経てステップS18又はステップS19へ進むことで、フィードフォワード操作量FFのみを出力する期間を挟んで、フィードフォワード操作量FF+フィードバック操作量FBに切り換えるか、又は、最大応答が得られる操作量から、フィードフォワード操作量FF+フィードバック操作量FBに直接的に切り換える。
上記第2実施形態によると、最大応答が得られる操作量を出力する場合に慣性で進角してしまう分を考慮して、最大応答が得られる操作量から、フィードフォワード操作量FFのみ、又は、フィードフォワード操作量FF+フィードバック操作量FBに切り換えるタイミングを判断するので、最大応答で目標付近にまで変化させつつ、慣性でオーバーシュートしてしまうことを防止できる。
図23のフローチャートに示すルーチンは、始動時用のVTC113制御の第3実施形態を示し、図24のタイムチャートは、第3実施形態における角度・操作量の変化特性を示す。
図23のフローチャートにおいて、ステップS21〜ステップS23は、前記図19のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS3と同様な処理を行う。
ステップS24では、前記ステップS5と同様に、クランク角信号REFとカム信号CAMとの位相差に基づき、実際のVTC回転角度(VTC進角量)が検出されているか否かを判断する。
換言すれば、機関停止状態での最遅角位置からの進角制御に伴って、最遅角位置よりも進角側の位相が検出されるようになっているか否かを判断する。
そして、機関101が回転し始めているものの、未だ吸気バルブ105(吸気カムシャフト134)の位相(バルブタイミング)が検出されていない状態である場合には、ステップS27へ進む。
ステップS27では、目標VTC角度と、最大変換速度に基づいて推定した推定VTC角度とを比較し、推定VTC角度が目標VTC角度付近にまで進角しているか否かを判断する。
そして、推定VTC角度が目標VTC角度付近にまで進角していない場合には、ステップS28、ステップS29へ進み、前記ステップS6、ステップS7と同様にして、最大応答が得られる操作量をVTC113に出力する。
一方、推定VTC角度が目標VTC角度にまで到達している場合には、ステップS30へ進み、前記ステップS8と同様に、フィードフォワード操作量FFのみを出力する。
一方、ステップS24で最遅角位置よりも進角側の位相が検出されていると判断された場合には、ステップS25へ進み、基準クランク角信号REFとカム信号CAMとの位相差に基づき検出された実際のVTC回転角度(VTC進角量)と目標VTC角度との偏差を算出する。
そして、次のステップS26では、偏差がフィードバック開始レベル以下であるか否かを判断する。
前記偏差が、フィードバック開始レベルを上回っている場合には、フィードバック制御によって応答良く、目標VTC角度まで進角変化させることは困難であるので、ステップS27へ進み、推定VTC角度が目標VTC角度付近にまで進角していなければ、ステップS28、ステップS29へ進み、前記ステップS6、ステップS7と同様にして、最大応答が得られる操作量をVTC113に出力する。
一方、偏差がフィードバック開始レベル以下であれば、最大応答が得られる操作量、又は、フィードフォワード操作量FFによるフィードフォワード制御によって、目標VTC角度付近まで実際に進角していると判断し、ステップS31へ進んで、フィードフォワード操作量FF+フィードバック操作量FBの操作量を出力する。
即ち、第3実施形態では、最大変換速度に基づき推定した推定VTC角度が目標VTC角度に到達する前に、基準クランク角信号REFとカム信号CAMとの位相差に基づき実際のVTC回転角度が検出され、しかも、実際のVTC回転角度が目標VTC角度に充分に近づいていれば、フィードバック制御が開始される。
これに対し、第1及び第2実施形態では、最大変換速度に基づき推定した推定VTC角度が目標VTC角度に到達するまでは、フィードバック制御が開始されることはない。
従って、第3実施形態では、基準クランク角信号REFとカム信号CAMとの位相差に基づく実際のVTC回転角度の検出が、比較的早い時期から行われる場合に、目標VTC角度への収束性を向上させることができる。
尚、ステップS27において、「推定VTC角度+慣性分進角量」と「目標VTC角度」とを比較させることができる。
更に、上記実施形態は、吸気バルブ105の作動角の中心位相を可変するVTC113としたが、排気バルブ107の作動角の中心位相を可変するVTCであってもよく、機関始動時の制御が、機関停止状態での最進角位置からの遅角制御であっても良い。
更には、機関停止状態での位相と始動時の目標とが異なっていれば、機関停止時の位相は、最進角位置又は最遅角位置とは異なる中間的な位置であっても良い。
本願発明の実施形態における内燃機関のシステム図。 実施形態における電磁ブレーキ式VTCを示す断面図。 図2のA−A断面図。 図2のB−B断面図。 上記電磁ブレーキ式VTCの作動状態を示す図3と同様の断面図。 上記電磁ブレーキ式VTCにおけるヒステリシス材の磁束密度−磁界特性を示すグラフ。 図4の部分拡大断面図。 図7の部品を直線状に展開した模式図であり、初期状態(a)とヒステリシスリングが回転したとき(b)の磁束の流れを示す図。 実施形態におけるモータ式VTCを示す断面図。 図9のA−A断面図。 図9のB−B断面図。 図9のB−B断面図。 図9のC−C断面図。 図9のD−D断面図。 実施形態における油圧式VTCを示す断面図。 実施形態における操作量の演算機能を示すブロック図。 実施形態におけるフィードフォワード操作量演算部の詳細を示すブロック図。 実施形態におけるフィードバック操作量演算部の詳細を示すブロック図。 本願発明に係る始動時のVTC制御の第1実施形態を示すフローチャート。 前記第1実施形態における角度(バルブタイミング),操作量の特性を示すタイムチャート。 本願発明に係る始動時のVTC制御の第2実施形態を示すフローチャート。 前記第2実施形態における角度(バルブタイミング),操作量の特性を示すタイムチャート。 本願発明に係る始動時のVTC制御の第3実施形態を示すフローチャート。 前記第3実施形態における角度(バルブタイミング),操作量の特性を示すタイムチャート。
符号の説明
101…内燃機関、105…吸気バルブ、113…可変バルブタイミング機構(VTC)、114…エンジンコントロールユニット(ECU)、117…クランク角センサ、120…クランクシャフト、132…カムセンサ、134…吸気カムシャフト

Claims (9)

  1. 機関バルブのバルブ作動角の中心位相を連続的に可変とする可変バルブタイミング機構の制御装置において、
    前記可変バルブタイミング機構の最大変換速度に対応する第1操作量を演算する第1操作量演算手段と、
    内燃機関の始動状態において、前記可変バルブタイミング機構を前記第1操作量によって目標バルブタイミングに向けて駆動する第1駆動手段と、
    前記目標バルブタイミングの変化に対して規範の応答で追従変化する規範応答バルブタイミングに沿って実際のバルブタイミングを変化させる第2操作量を演算する第2操作量演算手段と、
    前記第1操作量で前記可変バルブタイミング機構が駆動される状態での実際のバルブタイミングを推定する推定手段と、
    前記推定したバルブタイミングが前記目標バルブタイミングに到達したときに、前記第1操作量に代えて前記第2操作量によって前記可変バルブタイミング機構を駆動する第2駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする可変バルブタイミング機構の制御装置。
  2. 前記第2操作量演算手段が、
    前記規範応答バルブタイミングに基づいてフィードフォワード操作量を演算するフィードフォワード操作量演算手段と、
    前記可変バルブタイミング機構の実際の作動状態を検出するバルブタイミング検出手段の検出値と前記規範応答バルブタイミングとに基づいてフィードバック操作量を演算するフィードバック操作量演算手段と、を含み、
    前記第2駆動手段が、前記バルブタイミングの推定値が前記目標バルブタイミングに到達するまでに、前記バルブタイミング検出手段による検出が行われていない場合には、前記第1操作量から第2操作量としての前記フィードフォワード操作量に変更し、前記バルブタイミング検出手段による検出が行われていた場合には、前記第1操作量から、前記フィードフォワード操作量と前記フィードバック操作量とを含んだ第2操作量に変更することを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  3. 前記推定手段は、前記第1操作量で駆動したときの慣性によるバルブタイミングの変化量に相当する補正値で、前記バルブタイミングの推定値を補正した値を、最終的な推定値とすることを特徴とする請求項1又は2記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  4. 前記可変バルブタイミング機構が、電動モータを駆動源とする機構であり、
    前記第1操作量演算手段における前記最大変換速度が、前記電動モータの最大回転速度に応じた値であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  5. 前記可変バルブタイミング機構が、電動モータを駆動源とする機構であり、
    前記第1操作量演算手段が、前記電動モータの最大回転速度に基づいて前記第1操作量を演算することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  6. 前記可変バルブタイミング機構が、油圧を駆動源とする機構であり、
    前記第1操作量演算手段における前記最大変換速度が、油圧に応じた値であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  7. 前記可変バルブタイミング機構が、油圧を駆動源とし、油圧制御弁によって油圧供給通路の開口面積を変更することで、機関バルブのバルブ作動角の中心位相を連続的に可変とする機構であり、
    前記第1操作量演算手段が、前記第1操作量として、前記油圧制御弁の開口面積が最大となる操作量を演算することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  8. 前記可変バルブタイミング機構が、カム軸にブレーキトルクを付加することで、機関バルブのバルブ作動角の中心位相を連続的に可変とする機構であり、
    前記第1操作量演算手段における前記最大変換速度が、前記カム軸の回転が停止していると仮定し、該状態での実際のクランク軸の回転速度に応じた値であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  9. 前記可変バルブタイミング機構が、カム軸にブレーキトルクを付加することで、機関バルブのバルブ作動角の中心位相を連続的に可変とする機構であり、
    前記第1操作量演算手段が、前記カム軸の回転が停止していると仮定した状態で、バッテリ電圧、機関回転速度、機関温度のうちの少なくとも1つに基づいて前記第1操作量を演算することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
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