JP4125999B2 - 可変バルブタイミング機構の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させることで、機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミング(開閉タイミング)を変化させる可変バルブタイミング機構の制御装置に関する。
内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相(以下、単に回転位相という)を変化させることで、機関の吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構の制御装置としては、特許文献1に開示されるようなものがある。
このものは、機関のクランクシャフトによって回転駆動される駆動回転体を介してカムシャフトに一体に結合された従動回転体が回転駆動するようになっており、前記駆動回転体と前記従動回転体との位相を保持してこれらを一体回転させる保持手段と、この保持手段による位相保持状態を解除する解除手段と、前記駆動回転体と前記従動回転体とを相対回転させる駆動手段と、を備える。
そして、前記駆動手段を電磁ブレーキと前記相対回転に伴って巻き上げられる渦巻きばねとで構成し、電磁ブレーキをオンとしてその制動力によって前記駆動回転体と前記従動回転体とを一方側(進角側)に相対回転させ、又は、電磁ブレーキをオフとして巻き上げられた渦巻きばねの力によって他方側(遅角側)に相対回転させることで、回転位相を進遅角させるようになっている。
特開平9−250309号公報
ところで、上記構成においては、機関の回転により回転されるカムシャフトにブレーキをかけることで実際の回転位相を目標回転位相へと進角させることになるが、カムシャフトには、吸気バルブ又は排気バルブを開閉駆動するカムの動作によって生じるカムトルクが作用している。
このカムトルクには、前記回転位相を進角させる際に、妨げとなる方向のもの(以下、これを正トルクという)と、妨げとはならない方向もの(以下、これを負トルクという)とが存在しており、従って、正トルクが作用しているときに回転位相を進角させようとすると、負トルクが作用しているときに比べて、より多くのブレーキ(制動力)が必要となると共に機関に対する回転抵抗も大きくなるため、カムトルクにより回転位相制御が妨げられるばかりでなく、燃費の面でも不利であった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、バルブタイミング制御に伴う燃費の悪化を抑制しつつ、良好な制御性能(収束性)を確保できる可変バルブタイミング機構の制御装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1に記載の発明は、機関の吸気バルブ又は排気バルブを開閉駆動するカムの動作によってカムシャフトに生じるカムトルクの状態を検出し、このカムトルクがクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させる方向と対向するよう生じているときは、前記回転位相の変化を減少させるか、または前記回転位相を変化させずにそのまま保持するようにした。
このようにすると、機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させることで吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる構成において、回転位相を変化させる際に、その妨げとなる方向にカムトルクが生じているときは、回転位相の変化(量)が減少されるか回転位相の変化が停止される。従って、カムトルクによる機関負荷の増加を防止することができ、燃費の悪化を抑制できる。
請求項2に記載の発明は、カムトルクが回転位相を変化させている方向と対向するように生じたときは、回転位相の変化を一時的に停止し、カムトルクが回転位相を変化させている方向に生じたときに前記停止を解除して回転位相の変化を再開させるようにした。
このようにすると、回転位相を変化させているときにその妨げとなるカムトルクが生じたときは、回転位相の変化が停止され、回転位相の変化を妨げないカムトルクが生じたときに回転位相の変化が再開される。従って、回転位相の変化をアシストするようにカムトルクが生じているときに回転位相を変化させることになるので、燃費の悪化を抑制しつつ、安定した回転位相制御を実現できる。
請求項3に記載の発明は、カムトルクが回転位相を変化させている方向と対向するように生じたときは、回転位相の変化を一時的に減少させ、カムトルクが回転位相を変化させている方向に生じたときに回転位相の変化を増大させるようにした。
このようにすると、回転位相を変化させているときにその妨げとなるカムトルクが生じたときは、回転位相の変化(量)が減少され、回転位相の変化を妨げないカムトルクが生じたときに回転位相の変化(量)が増大される。従って、回転位相の変化をアシストするように生じているカムトルクを利用して、効果的に回転位相を変化させることができるので、燃費の悪化を抑制しつつ、安定した回転位相制御を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、実施形態における車両用内燃機関の構成図である。この図1において、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記吸気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ吸気側カムシャフト134、排気側カムシャフト110に設けられたカムによって開閉駆動されるが、吸気側カムシャフト134には、可変バルブタイミング機構(VTC)113が設けられている。
このVTC113は、クランクシャフト120に対する吸気側カムシャフト134の回転位相を変化させることで吸気バルブ105の開閉タイミングを変化させる機構であるが、その詳細については後述する。
なお、本実施形態では吸気バルブ105側にのみVTC113を備える構成としたが、吸気バルブ105側に代えて又は吸気バルブ105側と共に、排気バルブ107側にVTC113を備える構成であっても良い。
また、各気筒の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、エンジンコントロールユニット(ECU)114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
マイクロコンピュータを内蔵するECU114には、各種センサからの検出信号が入力され、該検出信号に基づく演算処理によって、前記電子制御スロットル104、VTC113及び燃料噴射弁131を制御する。
前記各種センサとしては、アクセル開度を検出するアクセル開度センサAPS116、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クランクシャフト120からクランク角180°毎の基準回転位置で基準クランク角信号REFを取り出すと共に単位クランク角度毎の単位角度信号POSを取り出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、機関101の冷却水温度を検出する水温センサ119、吸気側カムシャフト134からカム角90°(クランク角180°)毎の基準回転位置でカム信号CAMを取り出すカムセンサ132が設けられている。
なお、前記基準クランク角信号REFの周期、又は、単位時間当たりの単位角度信号POSの発生数に基づいて、ECU114において機関回転速度Neが算出される。
次に、前記VTC113の構成を、図2〜図9に基づいて説明する。図2に示すように、本実施形態に係るVTC113は、前記吸気側カムシャフト(以下、単にカムシャフトという)134と、このカムシャフト134の前端部に必要に応じて相対回動できるように組み付けられ、チェーン(図示せず)を介してクランクシャフト120に連係されるタイミングスプロケット302を外周に有する駆動リング303(駆動回転体)と、この駆動リング303とカムシャフト134の前方側(図2において左側)に配置されて、カムシャフト134と駆動リング303との組付角を操作する組付角操作機構304と、この組付角操作機構304のさらに前方側に配置されて、同機構304を駆動する操作力付与手段305と、内燃機関の図外のシリンダヘッドとヘッドカバーの前面に跨って取り付けられて組付角操作機構304と操作力付与手段305の前面と周域を覆う図外のVTCカバーと、を備えている。なお、図3(及び図5)は図2のA−A断面図に相当し、図4は図2のB−B断面図に相当する。
駆動リング303は、段差状の挿通孔306を備えた短軸円筒状に形成され、この挿通孔306部分が、カムシャフト134の前端部に結合された従動軸部材307(従動回転体)に回転可能に組み付けられている。そして、駆動リング303の前面(カムシャフト134と逆側の面)には、図3に示すように、対面する平行な側壁を有する3個の径方向溝308(径方向ガイド)が駆動リング303のほぼ半径方向に沿うように形成されている。
また、従動軸部材307は、図2に示すように、カムシャフト134の前端部に突き合される基部側外周に拡径部が形成されると共に、その拡径部よりも前方側の外周面に放射状に突出する三つのレバー309が一体に形成され、軸芯部を貫通するボルト310によってカムシャフト134に結合されている。各レバー309には、リンク311の基端がピン312によって軸支連結され、各リンク311の先端には前記各径方向溝308に摺動自由に係合する円柱状の突出部313が一体に形成されている。
各リンク311は、突出部313が対応する径方向溝308に係合した状態において、ピン312を介して従動軸部材307に連結されているため、リンク311の先端側が外力を受けて径方向溝308に沿って変位すると、駆動リング303と従動軸部材307とは、リンク311の作用によって突出部313の変位に応じた方向及び角度だけ相対回動する。
また、各リンク311の先端部には、軸方向前方側に開口する収容穴314が形成され、この収容穴314に、後述する渦巻き溝315(渦巻き状ガイド)に係合する球面突起316aを有する係合ピン316(転動部材)と、この係合ピン316を前方側(渦巻き溝315側)に付勢するコイルばね317とが収容されている。なお、この実施形態においては、リンク311の先端の突出部313と、係合ピン316、コイルばね317等とによって径方向に変位可能な可動案内部が構成されている。
一方、従動軸部材307のレバー309の突設位置よりも前方側には、円板状のフランジ壁318aを有する中間回転体318が、軸受331を介して回転自在に支持されている。この中間回転体318のフランジ壁318aの後面側には、断面半円状の前述の渦巻き溝315が形成され、この渦巻き溝315に、前記各リンク311の先端の係合ピン316が転動自在に案内係合されている。渦巻き溝315の渦巻きは、駆動リング303の回転方向に沿って次第に縮径するように形成されている。従って、各リンク311先端の係合ピン316が渦巻き溝315に係合した状態において、中間回転体318が駆動リング303に対して遅れ方向に相対回転すると、リンク311の先端部は径方向溝308に案内されつつ、渦巻き溝315の渦巻き形状に誘導されて半径方向内側に移動し、逆に、中間回転体318が進み方向に相対変位すると、半径方向外側に移動する。
この実施形態の組付角操作機構304は、以上説明した駆動リング303の径方向溝308、リンク311、突出部313、係合ピン316、レバー309、中間回転体318、渦巻き溝315等によって構成されている。この組付角操作機構304は、操作力付与手段305から中間回転体318にカムシャフト134に対する相対的な回動操作力が入力されると、その操作力が渦巻き溝315と係合ピン316の係合部を通してリンク311の先端を径方向に変位させ、このときリンク311とレバー309の作用によって駆動リンク303と従動軸部材307に相対的な回動力を伝達する。
一方、操作力付与手段305は、中間回転体318を駆動リング303の回転方向に付勢するゼンマイばね319と、中間回転体318を駆動リング303の回転方向と逆方向に付勢すべく制動機構であるヒステリシスブレーキ320と、を備えてなり、内燃機関の運転状態に応じてヒステリシスブレーキ320の制動力を適宜制御することにより、中間回転体318を駆動リング303に対して相対回動させ、或は、この両者の回動位置を維持するようになっている。
ゼンマイばね319は、駆動リング303に一体に取り付けられた円筒部材321にその外周端部が結合される一方で、内周端部が中間回転体318の円筒状の基部に結合され、全体が中間回転体318のフランジ壁318aの前方側スペースに配置されている。
一方、ヒステリシスブレーキ320は、中間回転体318の前端部にリテーナプレート322を介して取り付けられた有底円筒状のヒステリシスリング323と、非回転部材である図外のVTCカバーに回転を規制した状態で取り付けられた磁界制御手段としての電磁コイル324と、電磁コイル324の磁気を誘導する磁気誘導部材であるコイルヨーク325と、を備え、電磁コイル324が機関の運転状態に応じて前記ECU114によって通電制御されるようになっている。
ヒステリシスリング323は、図6に示すように、外部の磁界の変化に対して位相遅れをもって磁束力が変化する特性(磁気的ヒステリシス特性)を持つヒステリシス材(半硬質材)によって形成され、外周側の円筒壁323a部分が前記コイルヨーク325によって制動作用を受けるようになっている。
コイルヨーク325は、電磁コイル325を取り囲むように全体が略円筒形状に形成され、その内周面が軸受328を介して従動軸部材307の先端部に回転可能に支持されている。そして、コイルヨーク315の後部面側(中間回転体318側)には磁気入出部分が円筒状の隙間をもって向かい合うように周面状の一対の対向面326,327が形成されている。
また、図7に示すように、コイルヨーク325の両対向面326,327には夫々円周方向に沿って複数の凹凸が連続して形成され、これらの凹凸のうち凸部326a,327aが磁極(磁界発生部)を成すようになっている。
そして、一方の対向面326の凸部326aと他方の対向面327の凸部327aは円周方向に交互に配置され、対向面326,327相互の近接する凸部326a,327aがすべて円周方向にずれている。従って、両対向面326,327の近接する凸部326a,327a間には、電磁コイル24の励磁によって図7に示すような円周方向に傾きをもった向きの磁界が発生する。そして、両対向面326,327間の隙間には前記ヒステリシスリング323の円筒壁323aが非接触状態で介装されている。
ここで、このヒステリシスブレーキ320の作動原理を図8によって説明する。なお、図8(a)はヒステリシスリング323(ヒステリシス材)に最初に磁界をかけた状態を示し、図8(b)は上記(a)の状態からヒステリシスリング323を変位(回転)させた状態を示す。
図8(a)の状態においては、コイルヨーク325の両対向面326,327間における磁界の向き(対向面27の凸部327aから他方の対向面326の凸部327aに向かう磁界の向き)に沿うようにヒステリシスリング323内に磁束の流れが生じる。
この状態からヒステリシスリング323が、外力Fを受けて図8(b)に示す状態に移動すると、外部磁界内をヒステリシスリング323が変位することとなるため、このときヒステリシスリング323の内部の磁束は位相遅れをもち、ヒステリシスリング323内部の磁束の向きは、対向面326,327間の磁界の向きに対してずれる(傾斜する)こととなる。従って、対向面327の凸部327aからヒステリシスリング323に入る磁束の流れ(磁力線)と、ヒステリシスリング323から他方の対向面326の凸部326aに向かう磁束の流れ(磁力線)が歪められ、このとき、この磁束の流れの歪みを矯正するような引き合い力が対向面326,327とヒステリシスリング323との間に作用し、その引き合い力がヒステリシスリング323を制動する抗力F’として働く。
このヒステリシスブレーキ320は、以上のようにヒステリシスリング323が対向面326,327間の磁界内を変位するときに、ヒステリシスリング323の内部の磁束の向きと磁界の向きのずれによって制動力を発生するものであるが、その制動力は、ヒステリシスリング323の回転速度(対向面326,327とヒステリシスリング323の相対速度)に関係なく、磁界の強さ、即ち、電磁コイル324の励磁電流の大きさに略比例した一定の値となる。
なお、図9は、ヒステリシスブレーキ320における回転速度と制動トルクの関係を、励磁電流をa〜d(a<b<c<d)に変えて調べた試験結果である。この試験結果から明らかなように、このヒステリシスブレーキ320は、例えば、渦電流を用いたブレーキのように回転速度の影響を受けることがなく、常に励磁電流値に応じた制動力を得ることができる。
本実施形態に係るVTC113は以上のような構成となっており、機関の始動時やアイドル運転時には、ヒステリシスブレーキ320の電磁コイル324の励磁をオフにしておくことにより、ゼンマイばね319の力によって中間回転体318を駆動リング303に対して機関回転方向に最大に回転させておく(図3参照)。これにより、クランクシャフト120に対するカムシャフト134の回転位相は最遅角側に維持される。
そして、この状態から機関の運転が通常運転に移行し、前記回転位相を最進角側に変更すべき指令が前記ECU114から発されると、ヒステリシスブレーキ320の電磁コイル324の励磁がオンにされて、ゼンマイばね319の力に抗する制動力が中間回転体318に付与される。これにより、中間回転体318が駆動リング303に対して回転移動し、それによってリンク311の先端の係合ピン316が渦巻き溝315に誘導されてリンク311の先端部が径方向溝308に沿って変位し、図5に示すように、リンク311の作用によって駆動リング303と従動軸部材307の組付角が最進角側に変更される。この結果、回転位相が最進角側に変更される。
一方、この状態(最進角側)から前記回転位相を最遅角側に変更すべく前記ECU114から発されると、ヒステリシスブレーキ320の電磁コイル324の励磁がオフにされ、再度ゼンマイばね319の力によって中間回転体318が戻す方向に回転移動する。すると、渦巻き溝315による係合ピン316の誘導によってリンク311が上記と逆方向に揺動し、図3に示すように、そのリンク311の作用によって駆動リング303と従動軸部材307の組付角が再度最遅角側に変更される。
なお、このVTC113によって変更される(クランクシャフトに対するカムシャフト134の)回転位相は、以上説明した最遅角と最進角の二種の位相ばかりでなく、ヒステリシスブレーキ320の制動力の制御によって任意の位相に変更することができ、ゼンマイばね319の力とヒステリシスブレーキ320の制動力のバランスによってその位相を保持することもできる。
ここにおいて、前記ECU114は、吸気バルブ105を開閉駆動する際にカムシャフト134に生じる(すなわち、VTC113に入力される)カムトルクの状態を考慮しつつ、回転位相を変化させてバルブタイミング制御を実行する。
具体的には、回転位相を進角させる場合に、カムトルクがその妨げとなる方向に作用しているときは(すなわち、正トルクが生じているときは)回転位相を進角させずに現在の回転位相を保持するようにし、その妨げとならない方向に作用しているときに(すなわち、負トルクが発生しているときに)進角させるようにする。
すなわち、本実施形態におけるVTC113では、ヒステリシスブレーキ320によりカムシャフト134側にブレーキをかけることで回転位相を進角させる構成であるので、回転位相の進角制御それ自体が機関101に対する負荷となっている。このとき、正トルクが発生していると、それだけ大きな制動力を必要とし、また、機関101に対する負荷も増大することになる。つまり、正トルクが発生しているときに回転位相を進角させることは、負トルクが発生しているときに行うのに比べて、進角が妨げられるだけでなく、燃費の面でも不利となる。
そこで、正トルク発生時には回転位相の進角制御を行わないようにし、負トルク発生時において回転位相の進角制御を行うようにすることで、ヒステリシスブレーキ320の制動力及び機関101に対する負荷の増大に伴う燃費の悪化を防止するようにしている。
なお、本実施形態におけるVTC113では、ゼンマイばね319の力(反力)によって回転位相を遅角させる構成であるので、遅角制御時にカムトルクの状態に応じた制御を行ってもそのメリット(燃費向上等)がほとんど得られず、また、高回転時はカムトルクの発生周期も高周波となってその影響が少なくなることから、カムトルクの状態を考慮した制御を行わないようにしている(通常の制御としている)。
以下、本実施形態に係るバルブタイミング(回転位相)制御について説明する。図10は、バルブタイミング(回転位相)制御のフローチャートであり、所定時間毎に実行される。
図10において、S11では、クランク角センサ117の基準クランク角信号REFとカムセンサ132のカム信号CAMとに基づいて実際の回転位相(実バルブタイミング)を検出する。
S12では、機関の運転状態(例えば、負荷・回転)に基づいて目標回転位相(目標バルブタイミング)を設定する。
S13では、設定した目標回転位相と検出した実際の回転位相とに基づいて、VTC113の操作量UをPID制御等によって算出する。
S14では、機関回転速度Neと所定回転速度Nsとを比較する。機関回転速度Neが所定回転速度Ns以上であればS15に進み、S13で算出した操作量をVTC113(のアクチュエータであるヒステリシスブレーキ320)に出力する。一方、機関回転速度Neが所定回転速度Nsよりも小さければS16に進む。
S16では、回転位相を進角させるか否か(進角制御であるか否か)を判定する。進角制御であればS17に進む。進角制御でなければS15に進み、S13で算出した操作量Uをヒステリシスブレーキ320に出力する。
S17では、正トルク発生タイミングであるか否かを判定する。正トルク発生タイミングであればS18に進み、進角制御を行わず(進角制御中であれば停止して)現在の回転位相を保持して本制御を終了する。負トルク発生タイミングであればS19に進む。なお、正トルク発生タイミングであるか否かの判定は、後述するように、機関回転速度Ne、カム信号CAM検出からの経過時間、点火順序に基づいて行う(図11、図12参照)。
S19では、進角制御を停止した後に負トルク発生タイミングとなったか否か、すなわち、正トルク発生タイミングから負トルク発生タイミングに変化したか否かを判定する。進角制御を停止した後(すなわち、進角制御停止後の再開時)であればS20に進み、S13で算出した操作量Uに、停止中進角させることができなかった分を加算した操作量U'(=U+α)をヒステリシスブレーキ320に出力して本制御を終了する。一方、進角制御を停止した後でなければ(すなわち、進角制御開始直後であれば)S15に進み、S13で算出した操作量Uをヒステリシスブレーキ320に出力して本制御を終了する。
次に、上記S16で行われる正トルク発生タイミングであるか否かの判定ついて図11、図12を参照して説明する。
図11は、直列4気筒機関のある機関回転速度におけるカムトルク(正トルク、負トルク)の発生状況を示した図である。
各気筒において発生するカムトルクは、図11(a)に示すようになっており、各気筒それぞれにおいて正トルクと負トルクと存在している。カムシャフト134には、これらを合計したものが作用することになるので、VTC113に入力されるカムトルクとしては、図11(b)に示すようになる。
すなわち、点火を気筒順に行う機関(直列4気筒機関やV型6気筒機関が該当する)においては、VTC113へのカムトルクの入力は、機関回転に対して一定周期(機関1回転に要する時間/気筒数)毎に発生するので、正トルク発生タイミングであるか負トルク発生タイミングであるかは、機関回転速度Neとカム信号CAM検出からの経過時間とに基づいて容易に判断できる。
図12は、V型8気筒機関のある機関回転速度におけるカムトルクの発生状況の1例を示したものである。なお、ここでの点火順序は、#1→#8→#7→#3→#6→#5→#4→#2となっており、また、右バンク、左バンクのそれぞれにVTC113が設けられバンク毎にバルブタイミング制御が行われる。
右バンク側の各気筒(#1、#3、#5、#7)において発生するカムトルクは図12(a)に示すようになっており、従って、右バンク側のVTC113に入力されるカムトルクとしては、図12(b)に示すようになる。
同様に、左バンク側の各気筒(#2、#4、#6、#8)において発生するカムトルクは、図12(c)に示すようになっており、従って、左バンク側のVTC113に入力されるカムトルクとしては、図12(d)に示すようになる。
すなわち、点火を気筒順に行わない機関(V型8気筒機関やV型12気筒機関が該当する)においては、点火順序によってVTC113へのカムトルクの入力周期が変化することなる。従って、このような機関においては、更に点火順序を考慮することによって、すなわち、点火順序、機関回転速度Ne及びカム信号CAM検出からの経過時間に基づいて、バンク毎に正トルク発生タイミングであるか負トルク発生タイミングであるかを判断することになる。
以上説明したように、本実施形態におけるバルブタイミング制御では、機関負荷となる進角制御を行うに際し、負荷が増大する正トルクが発生しているときは進角制御を行わない又は停止するようにし、正トルクが発生していないときに進角制御を行う。そして、停止後に進角制御を再開するときは、当該停止中に進角させることができなかった分をそのときの操作量Uに加算した操作量U'をヒステリシスブレーキ320に出力するようにしたので、バルブタイミング制御における燃費の悪化を最小限に抑制しつつ(従って、燃費が向上し)、目標回転位相への収束性も良好に維持することができる。
なお、本実施形態では、正トルクが発生しているときに進角制御を行わないように(又は停止するように)し、正トルクが発生していないときに進角制御を行うようにしているが、正トルクが発生しているときに進角量を減少させるようにし、正トルクが発生していないときに進角量を増大させるようにしても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態におけるVTC113は、進角制御時にのみカムシャフト134側にブレーキをかける構成であるので、進角制御に際してカムトルクの状態に応じたバルブタイミング制御(停止、再開)を行うようにしているが、遅角制御時においても同様にカムシャフト134側にブレーキをかける構成のVTCを採用した場合には、遅角制御に際してもカムトルクの状態に応じたバルブタイミング制御(停止・再開)を行うようにしてもよい。この場合は、遅角制御に際して負トルクが発生しているときは、当該遅角制御を行わない又は停止すればよい。
また、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相をアクチュエータによって変化させる構成であれば、他の構造の可変バルブタイミング機構であっても良く、例えば油圧式VTCに適用してもよい。
更に、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1記載の可変バルブタイミング機構の制御装置において、機関回転速度が所定回転速度を下回っているときに、前記回転位相の変化を減少させるか、または前記回転位相を変化させずにそのまま保持することを特徴とする。
このようにすれば、カムトルクの発生周期が高周波となってその影響が小さくなる高回転時には通常のバルブタイミング(回転位相)制御が行われ、効果がより多く得られる範囲内でのみカムトルクに応じたバルブタイミング制御が行われるので、演算負荷の増大等を最小限に抑制することができる。
(ロ)請求項2記載の可変バルブタイミング機構の制御装置において、前記回転位相の変化を再開させるときに、通常算出される操作量よりも所定量大きくした操作量によって前記可変バルブタイミング機構を制御することを特徴とする。
このようにすれば、停止中に回転位相を変化させることができなかった分を再開時に補うことができ、また、再開後においてはカムトルクによって回転位相の変化がアシストされるので、目標回転位相への収束性を良好に維持できる。
(ハ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置において、機関回転速度と、前記カムシャフトの基準回転位置の検出からの経過時間とに基づいて前記カムトルクの状態を検出することを特徴とする。
このようにすれば、機関回転速度とカムシャフトの基準回転信号検出からの経過時間とに基づいてカムトルクの方向性、すなわち、回転位相の変化を妨げる方向であるか回転位相の変化を妨げずアシストする方向であるかを容易に判定することができる。
(ニ)上記(ハ)記載の可変バルブタイミング機構の制御装置において、更に点火順序を考慮して前記カムトルクの状態を検出することを特徴とする。
このようにすれば、機関回転速度と、前記カムシャフトの基準回転位置の検出からの経過時間と、点火順序とに基づいてカムトルクの状態を検出するので、点火順序が気筒順になされず不規則な場合であっても、カムシャフトに生じるカムトルクの状態(カムトルクの方向性;回転位相を妨げる方向か否か)を容易に検出できる。
実施形態に係る内燃機関のシステム構成図である。 実施形態に係る可変バルブタイミング機構(VTC)を示す断面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 上記VTCの作動状態を示す断面図(A−A断面図に相当する)。 ヒステリシス材の磁束密度−磁界特性を示すグラフである。 図4の部分拡大断面図である。 図7の部品を直線状に展開した模式図であり、初期状態(a)とヒステリシスリングが回転したとき(b)の磁束の流れを示す図である。 上記VTCのブレーキトルク−回転速度特性を示すグラフである。 バルブタイミング(回転位相)制御のフローチャートである。 点火順序が規則的な機関におけるカムトルクの発生状況を示す図である。 点火順序が不規則な機関におけるカムトルクの発生状況を示す図である。
符号の説明
101…内燃機関、105…吸気バルブ、113…可変バルブタイミング機構(VTC)、114…エンジンコントロールユニット(ECU)、117…クランク角センサ、120…クランクシャフト、132…カムセンサ、134…(吸気側)カムシャフト、

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させることで、吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構の制御装置であって、
    前記吸気バルブ又は前記排気バルブを開閉駆動するカムの動作によって前記カムシャフトに生じるカムトルクの状態を検出し、
    前記カムトルクが前記回転位相を変化させる方向と対向するよう生じているときは、前記回転位相の変化を減少させるか、または前記回転位相を変化させずにそのまま保持するようにしたことを特徴とする可変バルブタイミング機構の制御装置。
  2. 前記カムトルクが前記回転位相を変化させている方向と対向するように生じたときは、前記回転位相の変化を一時的に停止し、
    前記カムトルクが前記回転位相を変化させている方向に生じたときに前記停止を解除して前記回転位相の変化を再開させることを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  3. 前記カムトルクが前記回転位相を変化させている方向と対向するように生じたときは、前期回転位相の変化を一時的に減少させ、
    前記カムトルクが前記回転位相を変化させている方向に生じたときに前記回転位相の変化を増大させることを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
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