JP4315131B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作動体の初期位置からの作動量に応じて内燃機関の吸気弁又は排気弁の開閉特性に対応する制御量を変化させる可変動弁機構を備えた内燃機関の可変動弁装置に関する。
特許文献1や特許文献2に記載されているように、内燃機関の運転状態に応じて吸気弁や排気弁の開閉時期(バルブタイミング),作動角及びバルブリフト量等の開閉特性に関連する制御量を変更する様々な可変動弁機構が提案され、一部で実用化されている。このような可変動弁機構は、一般的に、アクチュエータにより駆動される作動体の初期位置からの作動量に応じて上記制御量が変化するように構成されている。多くの機構では、その構造上、上記特許文献1のように作動量の変化(増加又は減少)に対して制御量が単調に増加又は減少するようになっている。
特開平11−182214号公報 特開2003−314216号公報
機関始動時における適切な吸・排気弁の開閉特性の制御量は、必ずしも制御量が取り得る範囲の両端の限界値になるとは限らず、限界値を除く中間的な値とした方が良い場合がある。例えば、アイドル時にはポンプロス低減等のために吸気弁の開閉時期(制御量)を限界値である最遅角値に設定する一方、機関始動時には始動安定性を確保するために吸気弁の開閉時期を最遅角値よりも進角した中間値に設定する場合等である。このような場合、上述したように作動量の変化に対して制御量が単調に変化する機構では、機関始動時における作動体の作動位置が、この作動体が取り得る範囲の両端の限界位置、つまり、部材の案内溝の端面やストッパ等に突き当たることによって機械的に係止される限界位置ではなく、この限界位置を除く中間的な位置となる。このため、例えば特許文献1に開示されているように、機関始動に適した中間位置に作動体を安定して機械的に保持するための中間ロック機構を別途設ける必要があり、この中間ロック機構及びこれを駆動・制御する手段が必要となるために、部品点数の増加,大型化,コストの増加等の課題が残る。また、機関停止状態での作動位置が機関始動に適した中間位置にない場合には、機関始動時にアクチュエータによって作動体を初期位置から始動用の中間位置まで駆動する必要が生じ、始動応答性の低下や始動安定性の低下を招いていまう。
特許文献2には、周方向位置によって径方向長さが異なる渦巻きガイド(溝)を利用して、吸・排気弁の開閉時期を変更する可変動弁機構が提案されている。この機構では、後述するように渦巻きガイドの形状を適切に設定することによって、機関始動用の制御量が中間的な値であっても、これに対応する機関始動用の作動位置を、その可変範囲の一方の限界位置、すなわち機械的に係止される位置であって、典型的には機関停止状態での初期位置と一致させることが可能である。これにより、機関始動用の制御量が中間的な値であっても、作動体の初期位置を、上記制御量の中間的な値に対応する中間位置とすることができ、中間ロック機構等を敢えて必要とすることのない簡素な構造でありながら、始動応答性及び始動安定性を含む機関始動性能を著しく向上することができる。
しかしながら、このように作動体の初期位置での制御量を中間的な値とすると、必然的に、作動体の初期位置からの作動量の増加に応じて、制御量が減少する減少領域と、制御量が増加する増加領域の双方が存在し、これらの減少領域と増加領域とが重複する制御量の範囲では、同じ制御量に対応する作動体の作動位置、すなわち初期位置からの作動量が2つ存在することとなる。このため、センサ等により検出される制御量の検出値である実制御量に応じて作動体を駆動制御する構成では、実制御量に対応する作動量が2つあるので、作動体を良好に駆動制御することができない。例えば実制御量に基づいて制御量を目標値へ向けてフィードバック制御を行う場合、仮に実制御量に対応する2つの作動量のうちで実際とは異なる作動量の方を誤認している状況で制御を継続すると、作動体が予期せぬ方向に変位して、目標値へ良好に収束させることができないおそれがある。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものである。
作動体を駆動するアクチュエータと、上記作動体の初期位置からの作動量に応じて、吸気弁又は排気弁の開閉特性に関連する制御量を変更する可変動弁機構と、上記制御量に対応する実制御量を検出する制御量検出手段と、を有し、実制御量に応じてアクチュエータの動作を制御することにより、作動量を直接的に検出するセンサ類を敢えて必要としない簡素な構成で、機関負荷や機関回転数等の機関運転状態に応じてアクチュエータの動作を制御することができる。典型的には、機関運転状態に基づいて制御量の目標値を設定し、この目標値と実制御量との偏差に基づくフィードバック制御が行われる。
また、上記作動量の増加に対して制御量が減少する減少領域と、上記作動量の増加に対して制御量が増加する増加領域と、が設けられる。従って、作動量の変化に対する制御量の変化が単調増加や単調減少ではないので、上述したように、機関始動用の制御量が中間的な値であっても、これに対応する作動体の初期位置を、機械的な係止位置である可変範囲の限界位置つまり初期位置に設定することができる。
そして、上記減少領域と増加領域とが切り替わる変曲位置に、上記作動量の変化に対する制御量の変化が緩慢である不感帯を設けている。
このような不感帯を設定することにより、作動体が誤って増加領域と減少領域とで切り替わることを低減・回避できるため、制御の信頼性・安定性が向上するとともに、例えば変曲位置の通過回数に基づいて領域判定を行う場合に、その判定精度を著しく向上することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る可変動弁装置が適用される内燃機関61のシステム構成の一例を簡略的に示している。内燃機関61のシリンダブロック62には複数のシリンダ63が形成されており、各シリンダ63内を昇降するピストン64の上方には燃焼室65が画成されている。シリンダブロック62上に固定されるシリンダヘッド66には、吸気通路67を開閉する吸気弁68と、排気通路69を開閉する排気弁70と、燃焼室65内の混合気を火花点火する点火プラグ71と、が配設されている。吸気通路67には、上流側より順に、エアクリーナ72,吸入空気量を検出するエアフロメータ73,吸気量を調整する電子制御式のスロットル74,及び吸気ポート75へ燃料を噴射する燃料噴射弁76が配設されている。スロットル74の開度はスロットル開度センサ77により検出される。排気通路69には、上流側より順に、排気の空燃比を検出するための酸素センサ78と、排気を浄化する三元触媒等の触媒79,80と、排気音を消音するマフラ81と、が設けられている。排気の一部はEGR通路82を経由して吸気通路67に還流され、その還流量はEGR制御バルブ83により調整される。EGRガスの温度はEGR温度センサ84により検出される。燃料タンク85内には、燃料配管86へ燃料を圧送する燃料ポンプ87と、燃圧を所定圧に維持するプレッシャレギュレータ88とが配設されている。また、燃料タンク85内の蒸発燃料を処理するキャニスタ89が設けられている。更に、吸・排気弁の開閉特性を変化させる可変動弁機構として、吸気弁68の開閉時期に対応する変換角θを変更するバルブタイミング変更機構60が設けられている。変換角θはクランクシャフト92に対するカムシャフト1の位相に相当し、この変換角θが変化することによって、吸気弁の開閉時期(バルブタイミング)が変化つまり遅角・進角する。この変換角θに対応する実変換角tθは、カムシャフトポジションセンサ91及びクランクシャフトポジションセンサ93の検出信号に基づいて演算される。
機関運転状態を検出するセンサ類として、機関水温を検出する水温センサ90,吸気カムシャフト1の回転位置を検出するカムシャフトポジションセンサ91,クランクシャフト92の回転位置を検出するクランクシャフトポジションセンサ93,ノッキングの発生を検出するノックセンサ94,アクセルペダル95の操作(開度)を検出するアクセルポジションセンサ96,及びバッテリ97の電流値を検出する電流センサ98等が設けられている。機関制御部(エンジン・コントロール・モジュール:ECM)100は、各種制御処理を記憶及び実行する機能を有し、上記の各種センサ等により検出される機関運転状態に基づいて、上記のスロットル74,燃料噴射弁76,点火プラグ71及びEGR制御バルブ83等の他、後述するバルブタイミング変更機構60のアクチュエータ(操作力付与手段8)へ制御信号を出力して、スロットル開度,燃料噴射量,燃料噴射時期,点火時期,EGR量及び上記の変換角θ等を制御する。
図2は、上記バルブタイミング変更機構60を示す断面図であり、この機構60の基本的な構成は特開2003−314216号公報等に詳しく記載されているように公知である。図1及び図2を参照して、このバルブタイミング変更機構60は、カムシャフト1と一体的に回転する従動軸部材(従動回転体)3と、クランクシャフト92の回転に連動して回転する駆動リング(駆動回転体)5と、これら駆動リング5と従動軸部材3との相対的な回転位相に対応する上記の変換角(組付角)θを変更・操作する組付角操作機構6と、を有している。
従動軸部材3は、内燃機関61のシリンダヘッド66に回転自在に支持された吸気弁側のカムシャフト1の前端部(図2中左側端部)にカムボルト2によって一体に結合されている。また従動軸部材3には、カムシャフト1の前端部に突き合わされる基端部に径方向外側に張り出すフランジ壁14が一体に形成されている。フランジ壁14の外周部と駆動リング5の後端部との間にはシールリング34が介装されている。なお、従動軸部材3にはオイル供給孔13が開口形成されており、この供給孔13を通して駆動リング5と従動軸部材3との摺動面に潤滑油が供給される。
駆動リング5は、従動軸部材3の外周に回動可能に組み付けられる内側円筒部10aと、チェーン(図示せず)を介してクランクシャフト92に動力伝達可能に連繋されるタイミングスプロケット4(動力伝達部)が設けられた略円筒状の外側円筒部5aと、内側円筒部10aの外周と外側円筒部5aの内周とに一体的に接続する略円盤状・ドーナツ状の支持部10と、を有している。支持部10には、径方向に延びる2本の径方向スリット11が形成され、この径方向スリット11が後述する可動案内部12を案内する径方向ガイドとして機能する。尚、径方向スリットは必ずしも支持部の径方向に正確に沿って形成されている必要はなく、支持部の径方向に略沿うように形成されていてもよい。
組付角操作機構6は、駆動リング5及び従動軸部材3と同軸上に配置され、アクチュエータとしての操作力付与手段8から付与される操作力によって回転駆動される中間回転体7と、駆動リング5と従動軸部材3とを連係する2本のリンク15と、を備え、リンク15を介して駆動リング5から従動軸部材3へ回転動力が伝達される。中間回転体7には、周方向位置に沿って径方向長さが円滑に変化する渦巻き溝24が形成されている。各リンク15の一端は、ピン16によって従動軸部材3のフランジ壁14に揺動可能に支持・連結されている。つまり各リンク15はピン16を中心として揺動可能である。
各リンク15の他端には、径方向スリット11を通して渦巻き溝24に係合する可動案内部12が設けられている。詳しくは、リンク15の他端には軸方向前方側に突出するボス部17が一体に形成されている。各ボス部17は円筒状に形成され、支持部10の各対応する径方向スリット11に摺動自在に嵌入されている。各ボス部17は、支持部10の径方向スリット11に係合された状態において、リンク15を介して従動軸部材3の回転中心から離間した位置に連結されているため、各ボス部17が外力を受けて径方向スリット11に沿って変位すると、駆動リング5と従動軸部材3はリンク15の作用でもって各ボス部17の変位(作動量)に応じた方向及び角度だけ相対的に回動する。各リンク15の先端側(他端側)のボス部17からリンク本体部にかけては前方側(カムシャフト1と逆側)に開口する円形状の保持穴18が設けられ、この保持穴18に球19を保持するためのリテーナ20の基部と、そのリテーナ20を前方側に付勢する付勢手段としてのコイルスプリング21が収容されている。
従動軸部材3の支持部10の支持位置よりも前方側には中間回転体7が軸受23を介して回転可能に支持されている。2条の渦巻き溝24(渦巻き状ガイド)は、支持部10の前面に所定隙間をもって対峙する中間回転体7の後部面に、断面半円状に形成されている。各渦巻き溝24は、周方向位置に応じて径方向長さが円滑に変化するように設定されている。そして、この中間回転体7の各渦巻き溝24には各ボス部17に保持された球19が転動自在に係合されている。ここで、各リンク15は先端側のボス部17が支持部10の径方向スリット11に案内係合された状態において各球19が渦巻き溝24に係合しているため、中間回転体7が駆動リング5に対して相対回動することによって球19が渦巻き溝24に案内されて転動すると、各ボス部17が中間回転体7の相対回動に応じた方向及び量だけ径方向スリット11に沿って変位する。このように、支持部10の径方向スリット11,渦巻き溝24を有する中間回転体7,可動案内部12を備えるリンク15等によって、駆動リング5に対する従動軸部材3の回転位相を変化させる組付角操作機構6が構成されている。
操作力付与手段8は、駆動リング5に一体に結合された円筒ハウジング25と、そのハウジング25の内周面に結合された円筒状の永久磁石ブロック26と、中間回転体7にリテーナプレート27を介して一体回転可能に結合された同じく円筒状のヨークブロック28と、非回転部材であるVTCカバー9内にゴム弾性体29を介して固定設置された電磁コイルブロック30と、を備えている。電磁コイルブロック30に設けられる一対の電磁コイル31a,31bは、励磁回路やパルス分配回路等を含む駆動回路(図示せず)に接続される。上記の機関制御部100は、クランク角、カム角、機関回転数、機関負荷等の各種の入力信号に基づいて、変換角θの目標値tθを演算し、この目標値tθに応じた制御信号、例えばデューティー比に応じたON−OFF信号を駆動回路に出力する。
永久磁石ブロック26は、軸方向に延出する磁極が、異磁極が円周方向に沿って交互になるように複数着磁された構成とされている。ヨークブロック28は、透磁率の高い金属から成る複数の極歯リング(図示省略)を有し、その各極歯リングの複数の極歯が永久磁石ブロック26の磁極面にエアギャップを介して対峙している。また、電磁コイルブロック30は電磁コイル31a,31bによる磁気入出部がヨークブロック28の各極歯リングの円環状の基部にエアギャップを介して対峙している。
この操作力付与手段8は、基本構成はステッピングモータであるが、電磁コイル31a,31bを励磁するON−OFF信号のデューティー比を変化させることにより、ヨークブロック28の各極歯の磁極が電磁コイルブロック30と非接触状態のまま連続変化し、それにより、ヨークブロック28と永久磁石ブロック26の回転の如何に拘らず両者を所望通りに相対回動させることができる。
機関制御部100から電磁コイル31a,31bの駆動回路に出力されるON−OFF信号のデューティー比に応じて、電磁コイル31a,31bは磁界を発生し、ヨークブロック28を中間回転体7と共に駆動リング5に対して所定方向(遅れ側または進み側)に相対回動させる。これにより、各球19が渦巻き溝24内を転動しつつそれに対応するボス部17が径方向スリット11に沿って外側に変位し、このとき各リンク15が揺動することによって駆動リング5と従動軸部材3の組付角が変更される。この結果、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相すなわち変換角θが変更される。つまり、操作力付与手段8により中間回転体7を介して駆動される可動案内部12の変位に応じて、吸気弁の開閉時期に対応する変換角θが連続的に変化する。
図3は作動量Sと変換角θとの関係を示している。作動量Sは、広義にはアクチュエータ8により駆動される作動体の初期位置からの変位であり、具体的には渦巻き溝24における可動案内部12の球19の初期位置Sminである一端24Aからの変位(角度)に相当する。変換角θは、広義には吸・排気弁の開閉特性に対応する制御量であって、ここでは吸気弁の開閉時期、より具体的にはクランクシャフト92に対するカムシャフト1の回転位相、さらに具体的には駆動リング5に対する従動軸部材3の初期値である最遅角値θminからの変換角度に相当する。従って、変換角θが小さいほど吸気弁の開閉時期が遅角し、大きいほど進角することとなる。変換角θは、可動案内部12の中心Oからの径方向距離ΔRに比例しており、径方向距離ΔRが減少するほど変換角θが増加する関係にある。中心Oは、従動軸部材3,駆動リング5及び中間回転体7の全てに共通する軸心つまり回転中心である。
なお、可動案内部12が渦巻き溝24の一端24Aから他端24Bの全長にわたって移動できるように、径方向スリット11が可動案内部12の移動範囲よりも余裕をもって大きく形成されている。従って、渦巻き溝24の全長が作動量Sの可動範囲ΔSallであり、渦巻き溝24の両端24A,24Bが、可動範囲ΔSallの両端の限界位置である初期位置Smin及び最大作動位置Smaxに相当する。これらの限界位置では、球19が渦巻き溝24の両端24A,24Bの端面に突き当てられて、機械的に安定して係止された状態となる。機関停止時のように、電磁コイル31a,31bへ通電されていない状態、つまりON−OFF信号のデューティー比が0(ゼロ)の初期状態では、カムシャフト1に作用する動弁反力等によって可動案内部12が機械的に係止される最小作動位置である初期位置Sminに常に保持される。
図3(A)は、作動量Sの増加に対して変換角θが単調に増加(変化)する比較例を示しており、図3(B)は、作動量Sの増加に対して、変換角θが減少する減少領域Aと、変換角θが増加する増加領域Bと、の双方が存在する本発明の一例に対応している。この図3(B)に示すように、渦巻き溝24には、一端24Aから他端24Bへ向かうに従って、径方向長さΔRが増加する区間と、径方向長さΔRが減少する区間とが設けられ、増加する区間が減少領域Aに対応し、減少する区間が増加領域Bに対応する。このように渦巻き溝24の形状を適切に設定することによって、作動量Sに応じて変換角θが一義的に変化する機構でありながら、減少領域Aと増加領域Bとを合わせもつ特性を実現することができる。
単調増加特性である比較例では、初期位置Sminでの変換角θが必然的に最小値θminとなる。これに対して、減少領域Aと増加領域Bの双方を併せ持つ構成では、初期位置Sminでの変換角θを、その限界値θmin,θmaxを除く中間的な値θγ、つまり機関始動に適した中間的な値θγとすることができる。これにより、上述したように機関始動時に作動体を初期位置から始動用の中間位置に駆動する必要がなく、また、作動体を始動に適した中間位置に保持する中間ロック機構等を用いる必要がないので、始動応答性及び始動安定性を向上しつつ、簡素化,小型化,低コスト化等の実用上多大な効果を奏することができる。
但し、減少領域Aと増加領域Bの双方が重複する変換角の範囲Δθγでは、一つの変換角θに対応する作動量Sつまり作動位置が2箇所あるので、実変換角rθに基づいてアクチュエータ8を駆動制御する場合に、作動位置を誤認すると作動体が予期せぬ方向に変位するおそれがある。センサ等用いて作動量Sを直接的に検知することができれば、このような問題を生じることはないものの、このようなセンサを設けることはレイアウト的に困難であるとともに、構造の複雑化・大型化やコストの増加を招くために、好ましくない。そこで好ましくは後述するように、減少領域Aか増加領域Bのいずれにあるかを判定する。この領域判定結果に基づいて、実変換角rθに対応する作動量・作動位置を一義的に特定することにより、実変換角rθに基づいてバルブタイミング変更機構60の動作を良好に制御することが可能となる。
図4〜6を参照して、制御量を強制的に増加させて領域判定を行う手法について説明する。図6は、この制御の流れを簡略的に示すフローチャートである。このルーチンは上記制御部100の内部記憶装置に記憶され、所定期間毎(例えば所定のカム角毎)に繰り返し実行される。
ステップ(図では「S」と記す)11では、後述するステップ14以降の領域判定処理を行うべき判定許可運転条件であるかを判定する。具体的には、急加速時等のように変換角θの目標値tθが変化する制御量変更時には、領域判定処理の実行を禁止して、領域判定処理の実行に伴う変換角の応答遅れを未然に回避する。逆に言えば、変換角θの目標値tθが一定である定常的な機関運転条件のときに、ステップ14以降の領域判定処理を行うようにしている。更に好ましくは、領域判定処理を行った場合、次に変換角の目標値tθが変化するまでの間、領域判定処理の実行を禁止する。これによって、過度に領域判定処理が行われることを回避することができる。
ステップ12では、変換角θの検出値に相当する実変換角rθを検知する。実変換角rθは、変換角θに対応する検出値であって、上記のカムシャフトポジションセンサ91及びクランクシャフトポジションセンサ93の検出信号に基づいて演算される。つまり、実変換角rθは、機関回転数の検出や気筒判別等にも用いられる既存のセンサ91,93を利用して容易に得られるものである。
ステップ13では、上記の実変換角rθが、所定の第1しきい値θαより大きく、かつ、所定の第2しきい値θβよりも小さい第1判定許可領域Δθαβ(図4参照)に存在するか否かを判定する。実変換角rθが第1判定許可領域Δθαβから外れていれば、後述するステップ14以降の領域判定処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
図4を参照して、第1しきい値θαは、最小値θminの近傍の値であって、この最小値θminよりもわずかに大きな値とされる。第3しきい値θγは、減少領域Aと増加領域Bとが重複する重複領域Δθγの上限値である。また、第3しきい値θγは、機関始動に適した初期値であって、変換角の可変領域Δθallの両端の最小値θmin及び最大値θmaxを除く中間的な値とされている。つまり、作動量Sの可変範囲における一端の限界位置である初期位置Sminのときに、変換角が機関始動に適した中間的な値θγとなるように設定されている。上記の第2しきい値θβは、初期値θβの近傍の値であって、この値θγよりもわずかに小さな値とされる。
変換角の可変領域Δθallは、変換角が初期値θγより小さく、減少領域Aと増加領域Bとが重複する重複領域Δθγと、変換角が初期値θγより大きく、減少領域Aと増加領域Bとが重複しない領域、つまり増加領域B(又は減少領域A)のみしか存在しない非重複領域Δθεと、に大別される。重複領域Δθγでは一つの変換角(制御量)に対して2つの作動位置が存在する一方、非重複領域Δθεでは一つの変換角(制御量)に対応する作動位置が一つである。上記の重複領域Δθγには、機関始動用の初期値θγの近傍、より詳しくは変換角が第2しきい値θβから第3しきい値θγまでの領域Δθβγと、最小変曲位置Pminの近傍、より詳しくは変換角が最小値θminから第1しきい値θαまでの領域Δθαと、を含んでいる。
変換角θが上記の領域Δθε,Δθβγ及びΔθαのいずれかにある場合に、ステップ13の判定が否定され、ステップ14以降の領域判定処理の実行が禁止される。つまり、変換角に対する作動位置が一つしかない非重複領域Δθεでは、領域判定を行う必要がないので、領域判定処理の作動を禁止している。また、初期位置Sminの近傍の領域Δθβγでは、後述するように領域判定時の強制的な作動量増加(ステップ15)の際に、可動案内部12の球19が渦巻き溝24の一端の壁面24Aに突き当たって変位不能となることによって、領域判定に悪影響を与えたり打音を生じるおそれがあるので、領域判定処理の実行を禁止している。更に、変曲位置Pminの近傍の領域Δθαでは、領域判定時の強制的な作動量増加(ステップ15)の際に、作動量Sが変曲位置Pminを跨いで変化することによって作動量の変化の方向が反転し、誤判定を招くおそれがあるので、領域判定処理の実行を禁止している。
なお、簡素化等の目的で、このステップ13における判定領域を、第2しきい値βよりも小さい領域Δθβ、第1しきい値θαから第3しきい値θγまでの領域Δθαγ、あるいは上記の重複領域Δθγとしても良く、更にはステップ13の判定自体を省略しても良い。
ステップ14ではステップ12で検知された変換角rθを、変位前変換角θ0として記憶する。ステップ15では、初期位置Sminからの作動量Sを、所定量だけ意図的に増加させる。具体的には、電磁コイル31a,31bの駆動回路への指令信号(ON−OFF信号)のデューティー比を所定量増加する。後述する判定処理では、実制御量rθそのものの値ではなく、実制御量の変化の方向によって判定を行うことができるために、ここでの作動量増加分は、機関運転性に悪影響を与えることのない微少な値で良い。
ステップ15での作動量増加を完了すると、ステップ16へ進み、上記のステップ12と同様、実変換角rθを検知する。ステップ17では、ステップ16で検知した実変換角rθを、変位後変換角θ1として記憶する。
ステップ18では、上記の変位後変換角θ1と変位前変換角θ0とを比較する。図5に示すように、ステップ15での作動位置の意図的な作動量増加に応じて、減少領域Aにある場合には実変換角が減少する一方、増加領域Bにある場合には実変換角が増加する。従って、変位後変換角θ1が変位前変換角θ0よりも大きく、つまり両者の差(θ1−θ0)が正の値であり、図5の矢印Y2に示すように変換角が増加していれば、ステップ19へ進み、増加領域Bであると判定する。一方、変位後変換角θ1が変位前変換角θ0よりも小さく、つまり両者の差(θ1−θ0)が負の値であり、図5の矢印Y1に示すように変換角が減少していれば、ステップ20へ進み、減少領域Aであると判定する。このように、作動量増加に応じた実変換角rθの変化が増加方向であるか減少方向であるかによって、減少領域Aか増加領域Bかを容易かつ正確に判定することができる。
ステップ21では、ステップ15での増加分、作動量を減少して、作動体を増加前の正規位置へ戻して、この領域判定処理を終了する。なお、ステップ15での作動量増加分が機関運転性に実質的に影響を与えないような非常に僅かな値である場合には、このステップ21の処理を省略しても良い。
このような作動量増加を利用した領域判定では、上記作動量増加の際に変曲位置Pminを跨いで減少領域と増加領域とが切り替わると、誤判定を招くおそれがある。また、機関運転状態に応じた通常の制御時にも、オーバーシュートやアンダーシュートにより変曲位置Pminを跨いで減少領域と増加領域とが誤って切り替わると、制御性に悪影響を与えるおそれがある。
図7及び図8を参照して、機関始動時から減少領域Aと増加領域Bとが切り替わる回数の積算値Nallを利用して領域判定を行う手法について説明する。図7は、この積算値Nallを利用した領域判定処理の制御の流れを簡略的に示すフローチャートである。このルーチンは上記制御部100の内部記憶装置に記憶されるとともに、機関始動とともに開始され、かつ、所定の周期・期間毎(例えばカム角で120度毎、あるいは10ms毎)に繰り返し実行される。
ステップ1では、減少領域Aと増加領域Bとが切り替わったか、つまり減少領域Aと増加領域Bとが切り替わる最小変曲位置Pminを可動案内部(作動体)12が通過したかを判定する。変曲位置Pminでの変換角は最小値θminであり、この最小値θminに対応する作動位置は一つの変曲位置Pminしか存在しないので、例えば実変換角rθが最小値θminとなるかを検出することにより、変曲位置Pminを通過したかを判定することができる。
変曲位置Pminを通過したと判定された場合、ステップ2へ進み、機関始動から変曲位置Pminを通過した回数を表す積算値Nallに1を加算する。この積算値Nallは、例えば機関制御部100のメモリ内に設けられるカウンタ部に格納され、機関運転中は保持されるとともに機関停止時に「0」にリセット・初期化される。
ステップ3では、積算値Nallが奇数(1,3,5,・・・)であるかを判定する。機関停止状態では、機関停止直前にカムシャフト1に作用する動弁反力等によって作動位置は必ず初期位置Sminとなり、つまり可動案内部12が渦巻き溝24の一端24Aに突当てられた状態に保持されている。従って、機関始動からの積算値Nallが奇数であれば作動位置が増加領域Bにあり、積算値が0を含めた偶数(0,2,4,・・・)であれば、作動位置が減少領域Aに存在することとなる。従って、ステップ3で奇数と判定されれば増加領域Bと判定し(ステップ4)、偶数と判定されれば減少領域Aと判定し(ステップ5)、この領域判定処理を終了する。
カムシャフトポジションセンサ91を利用した実変換角tθの検知は、所定周期・期間(例えばカム角で120度毎)に行われるために、更新までに時間差がある。従って、上述したように実変換角tθに基づいて変曲位置Pminを通過したかを判定する場合、変換角の作動状況によっては、実際には変曲位置Pminを通過しても、この通過を検出できないおそれがある。
そこで、減少領域Aと増加領域Bとが切り替わる変曲位置Pminに、作動量Sの変化に対する制御量θの変化が緩慢である不感帯Cを設ける。図9を参照して、破線L1は不感帯のない参考例に係る作動量−変換角の特性を示し、実線L2は、本発明の一実施例に係る不感帯Cを設けた作動量−変換角の特性を示している。この不感帯Cにおける変換角θの変化幅は、オーバーシュートやアンダーシュートの許容幅(例えば6°CA)以下の範囲に制限されている。また、不感体Cにおける作動量の幅(渦巻き溝24の角度)は、定常時や過度時の偏差量や、カムシャフトポジションセンサ91の検出周期や、機関回転数が低いときのバルブタイミング変更機構60の変換速度等に応じて設定される。例えば、実変換角rθの検出周期がカム角で120度毎であり、機関回転数が最も低いアイドル回転が500rpmの場合、このアイドル状態では、検出間隔が0.08秒となり、このときのバルブタイミング変更機構60の作動速度がカム角で100度/秒であるとすれば、不感帯Cの作動量の幅としては、カム角で4度以上に相当する値に設定すれば良い。
次に、上記実施例より把握し得る特徴的な構成及びその作用効果について説明する。但し、本発明は参照符号を付した実施例の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。
(1)作動体(可動案内部12)を駆動するアクチュエータ(操作力付与手段)8と、上記作動体の初期位置Sminからの作動量Sに応じて、吸気弁68又は排気弁70の開閉特性に関連する制御量(変換角)θを変更する可変動弁機構(バルブタイミング変更機構)60と、上記制御量θに対応する実制御量rθを検出する制御量検出手段(カムシャフトポジションセンサ91,クランクシャフトポジションセンサ93)と、を有し、この実制御量rθに基づいてアクチュエータ8の動作を機関運転状態に応じて制御可能である。例えば、機関制御部100によって、機関負荷や機関回転数等に基づいて制御量θの目標値tθを演算し、この目標値tθと実制御量rθとの偏差に基づくフィードバック制御が行われる。
また、作動量Sの増加に対して制御量θが減少する減少領域Aと、制御量が増加する増加領域Bと、が設けられる。つまり、本発明に係る可変動弁機構60では、作動量Sに応じて変換角θが一義的に変化する機構でありながら、作動量Sの変化に対する制御量θの変化が単調ではなく、減少領域Aと増加領域Bの双方が存在する特性を実現可能である。従って、初期位置Sminでの制御量θを機関始動に適した中間的な値θγとすることでき、中間ロック機構等を敢えて必要としない簡素・安価な構成で、始動応答性や始動安定性等の機関始動性能を著しく向上することができる。
そして、減少領域Aと増加領域Bとが切り替わる変曲位置Pminに、作動量Sの変化に対する制御量θの変化が緩慢である不感帯Cを設けている。このような不感帯Cを設定することにより、作動体Sが誤って増加領域Aと減少領域Bとで切り替わることを低減・回避できるため、制御の信頼性・安定性が向上するとともに、例えば変曲位置Pminの通過回数に基づいて領域判定を行う場合に、その判定精度を著しく向上することができる。
(2)好ましくは、初期位置Sminでの制御量が機関始動に適した中間的な値θγとされる。この場合、初期位置Sminから制御量が最小値θminとなる最小変曲位置Pminまでの区間が減少領域Aとなる。
(3)減少領域Aであるか増加領域Bであるかの判定は、例えば図4〜6に示すように実制御量rθに基づいて行うことができる。
(4)あるいは、図7及び図8に示すように、減少領域Aと増加領域Bとが切り替わる回数を機関始動時から積算し、この積算値Nallに基づいて、減少領域Aであるか増加領域Bであるかを容易に判定することも可能である。
(5)減少領域Aと増加領域Bとを併せ持つ可変動弁機構の好ましい一例が、上述したように、吸気弁又は排気弁の開閉時期を変更する渦巻き式のバルブタイミング変更機構60である。このバルブタイミング変更機構60は、内燃機関61のクランクシャフト92に連動して回転する駆動回転体(駆動リング)5と、吸気弁又は排気弁を駆動するためのカムシャフト1と連動して回転する従動回転体(従動軸部材)3と、周方向位置に応じて径方向長さが異なる渦巻きガイド24が形成され、アクチュエータ8によって回転方向に駆動される中間回転体7と、一端が駆動回転体5又は従動回転体3の一方に揺動可能に支持されたリンク15と、を有している。このリンク15の他方には、駆動回転体5又は従動回転体3の他方に形成された径方向に延びる径方向ガイド11と上記渦巻きガイド24の双方に変位可能に係合する可動案内部12が設けられる。上記作動量Sは、渦巻きガイド24の一端24Aからの可動案内部14の変位に相当し、上記変換角θは、駆動回転体5に対する従動回転体3の相対的な変換角度に相当する。
このような渦巻きガイド式のバルブタイミング変更機構60では、渦巻きガイド24の形状を適切に設定することによって、作動量Sの変化に対する制御量θの変化の特性を、上記減少区間Aと増加区間Bの双方を備えるものとすることができる。
(6)具体的には、渦巻きガイド24に対し、周方向一端24Aから他端24Bへ向かうに従って、径方向長さΔRが増加する区間と、径方向長さΔRが減少する区間と、を設ければ良い。一方の区間が減少領域Aに、他方の区間が増加領域Bに対応する。
本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の一例を簡略的に示すシステム構成図。 本発明に係る可変動弁機構の一例としての渦巻きガイド式バルブタイミング変更機構を示す断面図。 (A)が変換角が単調増加する比較例、(B)が減少領域と増加領域とを合わせ持つ実施例に係り、上段が作動量と変換角の関係を示す特性図、下段が上記バルブタイミング変更機構の要部を示す構成図。 作動量と変換角の関係を示す説明図。 作動量の変化に対する変換角の変化の方向を示す説明図。 作動量増加による領域判定での制御の流れを示すフローチャート。 積算値を利用した領域判定処理の制御の流れを簡略的に示すフローチャート。 (A)が接触型センサを渦巻き溝に、(B)が径方向スリットに配置した説明図。 本発明の一実施例に係る不感帯を設けた場合の作動量と変換角との関係を示す特性図。
符号の説明
1…カムシャフト
3…従動軸部材(従動回転体)
5…駆動リング(駆動回転体)
7…中間回転体
8…操作力付与手段(アクチュエータ)
11…径方向スリット(径方向ガイド)
12…可動案内部(作動体)
24…渦巻き溝(渦巻きガイド)
60…バルブタイミング変更機構(可変動弁機構)
100…機関制御部

Claims (6)

  1. 作動体を駆動するアクチュエータと、上記作動体の初期位置からの作動量に応じて、吸気弁又は排気弁の開閉特性に関連する制御量を変更する可変動弁機構と、上記制御量に対応する実制御量を検出する制御量検出手段と、を有し、この実制御量に基づいてアクチュエータの動作を機関運転状態に応じて制御可能な内燃機関の可変動弁装置であって、
    上記作動量の増加に対して制御量が減少する減少領域と、上記作動量の増加に対して制御量が増加する増加領域と、が設けられ、
    上記減少領域と増加領域とが切り替わる変曲位置に、上記作動量の変化に対する制御量の変化が緩慢である不感帯を設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 上記減少領域が、作動体の可変範囲の中で、初期位置から制御量が最小となる最小変曲位置までの区間に相当することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 上記実制御量に基づいて、減少領域であるか増加領域であるかを判定する領域判定手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 上記減少領域と増加領域とが切り替わる回数を機関始動時から積算し、この積算値に基づいて、上記減少領域であるか増加領域であるかを判定する領域判定手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 上記可変動弁機構が吸気弁又は排気弁の開閉時期を変更するバルブタイミング変更機構であって、
    このバルブタイミング変更機構は、
    内燃機関のクランクシャフトに連動して回転する駆動回転体と、
    吸気弁又は排気弁を駆動するためのカムシャフトと連動して回転する従動回転体と、
    周方向位置に応じて径方向長さが異なる渦巻きガイドが形成され、上記アクチュエータによって回転方向に駆動される中間回転体と、
    一端が駆動回転体又は従動回転体の一方に揺動可能に支持されたリンクと、
    このリンクの他端に設けられ、上記駆動回転体又は従動回転体の他方に形成された径方向に延びる径方向ガイドと上記渦巻きガイドの双方に変位可能に係合する可動案内部と、を有し
    上記作動量が、上記渦巻きガイドの一端からの可動案内部の変位に対応することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 上記渦巻きガイドには、周方向一端から他端へ向かうに従って、径方向長さが増加する区間と、径方向長さが減少する区間と、が設けられることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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