JP4697744B2 - 浴室引戸 - Google Patents

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本発明は、浴室の出入口部分に用いられ、その出入口を開閉する浴室引戸に関する。
浴室引戸は、戸枠に障子を、開き位置と閉じ位置とに亘って直線状に移動自在に建て込んだもので、浴室の出入口部分に用いて、その障子を開き位置とすることで浴室の出入口を開放し、閉じ位置とすることで出入口を閉じる。
このような浴室引戸においては、浴室使用時等に浴室内の湯水が障子や下枠にかかり、下枠の上面に流れ、その下枠の上面から脱衣室に流れる恐れがあるので、下枠の上面に流れた湯水を浴室側に排水できるようにした浴室引戸が提案されている。
例えば、特許文献1に開示したように、戸枠の下枠を、下枠本体とレール部材との間に排水用空間部を有する形状とし、そのレール部材の上面に形成した排水用の孔から湯水が排水用空間部に流れ込み、下枠本体の水抜き孔から浴室側に排水するようにした浴室引戸が提案されている。
特開2000−96928号公報
浴室引戸としては、戸枠の障子移動方向の長さ(つまり、見付け寸法)が浴室の開口幅(つまり、見付け幅)よりも大きく、戸枠が浴室の出入口と対向した出入用開口と格納用開口を有し、障子が開き位置の時に障子を格納用開口に格納されるようにした片引きタイプの浴室引戸が知られている。
この片引きタイプの浴室引戸であると、その戸枠の下枠が、戸枠の出入用開口を形成する長手方向一側の浴室開口部と格納用開口を形成する長手方向他側の戸袋部を有し、浴室の出入口の開口幅よりも長尺である。
そして、前述の片引きタイプの浴室引戸の下枠を、前述した従来の下枠本体とレール部材との間に排水用空間部を有する下枠とすれば、浴室から下枠上面に流れた湯水を浴室側に排水することができるが、その排水用空間部に流れ込んだ湯水の一部は格納用開口を形成する長手方向他側の戸袋部まで流れる。
前記下枠の長手方向他側の戸袋部は浴室内とは離れるから、そのの戸袋部に浴室側に連通した水抜き孔を形成できないので、その排水用空間部に流入した湯水を浴室側に排水できずに、残水してしまう。特に、施工条件等で下枠の戸袋部が下がっている場合に残水する。
このために、下枠の長手方向他側の戸袋部が残水した湯水によって汚れたり、匂いが発生したりすることがある。
本発明の目的は、下枠に浴室から流れ込んだ湯水が残水することがないようにした浴室引戸を提供することである。
本発明の浴室引戸は、浴室と脱衣室との間に設けられ、障子走行用のレール部材が下枠本体の排水溝上に設置される浴室引戸であって、
前記レール部材は、少なくとも浴室開口部のレール部材と戸袋部のレール部材とから構成されると共に、
前記戸袋部の排水溝には湯水浸入防止用のスペーサ部材が取付けられ、かつ前記スペーサ部材上に前記戸袋部のレール部材が設置され、
前記浴室開口部の排水溝には前記浴室開口部のレール部材が載置されて、前記浴室からの湯水を排水する機能が担保されていることを特徴とする浴室引戸である。
この浴室引戸においては、戸袋部の排水溝の底面と戸袋部のレール部材との間をスペーサ部材で閉塞することができる。
このようにすれば、戸袋部の排水溝の底面と戸袋部のレール部材との間がスペーサ部材で完全に閉塞されるので、浴室開口部の排水溝に浴室から流れ込んだ湯水が戸袋部の排水溝に流れ込むことがなく、下枠に前述の湯水が残水することがない。
この浴室引戸においては、スペーサ部材の上面に幅広い凹部を長手方向に形成し、
戸袋部のレール部材の下向片を前記凹部の底面に接して戸袋部のレール部材がスペーサ部材に取付けられることができる。
このようにすれば、浴室開口部の排水溝に流れ込んだ湯水が戸袋部の排水溝の底面に流れることがない。
また、スペーサ部材から戸袋部のレール部材を簡単に取り外しできる。
また、凹部の底面に湯水が流れ込むことがあるが、その底面は戸袋部の排水溝の底面よりも高いので、浴室開口部の排水溝に流れ、その凹部の底面に溜まることがない。
前述の浴室引戸においては、スペーサ部材の凹部の底面に引水用の溝を長手方向に連続して形成することができる。
このようにすれば、スペーサ部材の凹部の底面に流れ込んだ湯水が、引水用の溝によって浴室開口部の排水溝に流れ易い。
本発明の浴室引戸は、浴室と脱衣室との間に設けられ、障子走行用のレール部材が下枠本体の排水溝上に設置される浴室引戸であって、
前記レール部材は、少なくとも浴室開口部のレール部材と戸袋部のレール部材とから構成されると共に、
前記戸袋部のレール部材は、戸袋部の排水溝を閉塞する形状で、
前記浴室開口部の排水溝には前記浴室開口部のレール部材が載置されて、前記浴室からの湯水を排水する機能が担保されていることを特徴とする浴室引戸であっても良い。
前述した浴室引戸においては、浴室開口部のレール部材を取り外し自在に取付けると共に、この浴室開口部のレール部材の長さを、開き位置の障子よりも開き側に位置する長さとすることができる。
このようにすれば、障子を開き位置とすることで、浴室開口部のレール部材を取り外すことができる。
したがって、障子を戸枠から外すことなしに浴室開口部のレール部材を取り外して下枠本体の排水溝を形成する部分を清掃することができる。
本発明の浴室引戸によれば、浴室開口部の排水溝に浴室から流れ込んだ湯水が、戸袋部の排水溝に流れることがないので、浴室から流れ込んだ湯水は全て浴室側に排水され、その湯水が下枠に残水することがない。
図1に示すように、戸枠1は上枠2と下枠3と戸先側縦枠4と戸尻側縦枠5で方形状で、その戸枠1は縦骨6で人が出入りする出入用開口1aと、この出入用開口1aと連続し障子を格納する格納用開口1bに区画されている。
前記戸枠1内には障子10が、上枠2、下枠3の長手方向に沿って閉じ位置と開き位置とに亘って直線上を移動自在に建て込んである。
前記障子10は上框11と下框12と戸先側縦框13と戸尻側縦框14を方形状に連結し、内部にガラスなどのパネル15が装着してある。
そして、障子10が閉じ位置の時には戸枠1の出入用開口1aを閉塞し、開き位置の時には戸枠1の格納用開口1bに格納されて出入用開口1aを開放する。
これによって、片引きタイプの浴室引戸としてある。
前記浴室引戸は図2に示すように、浴室20の出入口21部分に用いられて浴室20と脱衣室22を仕切ると共に、その戸枠1の出入用開口1aが浴室20の出入口21と相対向し、障子10を閉じ位置とすると出入口21を閉塞し、開き位置とすることで出入口21を開放する。つまり、浴室引戸は浴室20と脱衣室22との間に設けてある。
前記戸枠1の格納用開口1bは浴室20の壁23と相対向している。
この格納用開口1bは上枠2、下枠3、戸尻側縦枠5、縦骨6で囲まれ、その囲まれた部分にプレート7を取付けて前記壁23が見えないようにしてある。このプレート7はなくても良い。つまり、格納用開口1bは戸袋を構成する。
次に、下枠3の形状について説明する。
前記下枠3は図2に示すように、浴室20の出入口21と相対向し、戸枠1の出入用開口1aを形成する長手方向一側方の浴室開口部3aと、戸枠1の格納用開口1bを形成する長手方向他側方の戸袋部3bを有している。
前記下枠3は、図2、図3に示すように下枠本体30と、この下枠本体30の排水溝31上に設置される障子走行用のレール部材を備えている。このレール部材は前記下枠3の浴室開口部3aに設けられている浴室開口部のレール部材40(以下一側レール部材40という)と下枠3の戸袋部3bに設けられている戸袋部のレール部材50(以下他側レール部材50という)を備えている。
この下枠本体30は図2に示すように、戸枠1の戸先側縦枠4と戸尻側縦枠5との間の間隔(つまり、戸枠1の面内方向の寸法)と同一長さで、この下枠本体30の長手方向一端部が戸先側縦枠4に連結され、その長手方向他端部が戸尻側縦枠5に連結される。
つまり、下枠本体30は下枠3の浴室開口部3aと戸袋部3bとに亘って連続している。
前記下枠本体30の排水溝31は、上面に開口し、かつ長手方向に連続している。
要するに、前記排水溝31は、前記下枠3の浴室開口部3aにある浴室開口部の排水溝と下枠3の戸袋部3bにある戸袋部の排水溝を有している。
前記一側レール部材40は、下枠本体30における戸枠1の出入用開口1aを形成する長手方向一側部に取付けてある。好ましくは着脱自在に取付けてある。この一側レール部材40の長手方向一端面40aと下枠本体30の長手方向一端面30aは同一位置である。
図4に示すように、前記一側レール部材40と下枠本体30の排水溝31の長手方向一側部、つまり浴室開口部の排水溝で排水用空間部60を形成している。この排水用空間部60の底部は下枠本体30の排水溝31の長手方向一側部の底面31aである。
前記排水用空間部60には一側レール部材40の上面40bに浴室から流れた湯水が流れ込み、その湯水を浴室開口部の排水溝から浴室側に排水できるようにしてある。
要するに、前記一側レール部材40(浴室開口部のレール部材40)は浴室開口部の排水溝に載置されて浴室からの湯水を浴室側に排水する機能を担保している。
前記他側レール部材50は、図3と図5に示すように下枠本体30における戸枠1の格納用開口1bを形成する長手方向他側部の戸袋部の排水溝に湯水浸入防止用のスペーサ部材70を介して取付けてある。この他側レール部材50の長手方向一端面50aは一側レール部材40の長手方向他端面40cと接し、長手方向他端面50bは下枠本体30の長手方向他端面30bと同一位置である。
このスペーサ部材70の下面70aが、図5に示すように、下枠本体30の排水溝31の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)の底面31bに接し、そのスペーサ部材70の上面70bに他側レール部材50が取付けてある。前記浴室開口部の排水溝、戸袋部の排水部の底面31a,31bは同一高さで長手方向に連続する。
これによって、下枠本体30の排水溝31の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)の底面31bと他側レール部材50(戸袋部のレール部材)との間がスペーサ部材70で閉塞されるので、前記排水用空間部60(浴室開口部の排水溝)に浴室から流れ込んだ湯水が、下枠本体30の排水溝31の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)の底面31bと他側レール部材50との間に流れることなく、その湯水は全量が排水用空間部60(浴室開口部の排水溝)から浴室側に排水される。
したがって、浴室から排水用空間部60(浴室開口部の排水溝)に流れ込んだ湯水が下枠3内に残水することがない。
次に、各部材の具体形状を説明する。
下枠本体30は図4、図5に示すように、横板32と浴室側の一側立上り板33と脱衣室側の他側立上り板34で前述の排水溝31を長手方向に連続して有している。
前記一側立上り板33の内面上部には脱衣室側に向かう突部35が形成してあり、この突部35の下面によって一側支持部としてある。
前記突部35には水密材36が装着してある。この水密材36は障子10に接する。
前記他側立上り板34の上部には取付片37と支持片38が設けられ、その取付片37が脱衣室側に突出し、支持片38は浴室側に突出した鉤形状で、他側支持部としてある。
前記一側レール部材40は図4に示すように、横板41の上面にレール42を有すると共に、その横板41の下面に脚片43を複数備えている。
そして、一側レール部材40は脚片43を下枠本体30の排水溝31の長手方向一側部(浴室開口部の排水溝)の底面31aに接すると共に、その横板41の一端部(浴室側端部)を突部35の下面(一側支持部)で支持してある。
前記横板41の他端部(脱衣室側端部)が前記下枠本体30の支持片38(下向部38a)に接するようにしてある。
これによって、一側レール部材40は強固に取付けられ、人が踏んだりしても変形しない。また下枠本体30の横板32と一側レール部材40の横板41との間に前述した排水用空間部60を形成する。
前記横板41に排水用孔44を形成すると共に、前記下枠本体30の一側立上り板33、一側レール部材40の脚片43に水抜き孔45をそれぞれ形成することで、一側レール部材40の上面40bに流れ込んだ湯水を排水用孔44、排水用空間部60(浴室開口部の排水溝)、水抜き孔45を通して浴室側に排水できるようにしてある。
また、前記下枠本体30の支持片38(凹陥部31の脱衣室側部分)は一側レール部材40の上面40bよりも上方に突出している。これによって、一側レール部材40の上面40bに流れ込んだ湯水が脱衣室側に流れないようにしてある。
前記他側レール部材50は図5に示すように、横板51の上面にレール52を有すると共に、その横板51の下面に複数の下向片53を有し、この下向片53は前記一側レール部材40の脚片43よりも短く、一側レール部材40のレール42と他側レール部材50のレール52を同一高さとした時に、その下向片53は下枠本体30の排水溝31の底面31a,31bと離れる。
前記スペーサ部材70は、その下面70aが下枠本体30の排水溝31の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)の底面31bに接すると共に、その上面70bには複数の凹部71が長手方向に連続して形成してあり、この各凹部71に他側レール部材50の各下向片53を嵌込むことで取付けられる。
これによって、一側レール部材40のレール42と他側レール部材50のレール52とが同一高さで長手方向に連続する。また、上面40b,50cも同一高さで連続する。
前記スペーサ部材70の凹部71は長手方向両端面に開口しているので、前述の排水用空間部60に流入した湯水が凹部71に流れ込むことがあるが、この凹部71の底面はスペーサ部材70の下面70aよりも高いので、その凹部71に沿って前記排水用空間部60に向けて流れる。
前記他側レール部材50とスペーサ部材70は下枠本体30に、浴室、脱衣室方向(長手方向と直角方向)に動かないように取付けてある。
例えば、前述のように他側レール部材50の下向片53とスペーサ部材70の凹部71を嵌め合うことで、他側レール部材50とスペーサ部材70が長手方向と直角方向に動かないように連結する。
また、前記スペーサ部材70の浴室側面70cを図5に示すように下枠本体30の浴室側の一側立上り板33に当接してスペーサ部材70が浴室側に動かないようにする。
また、他側レール部材50の脱衣室側部、例えば立上り片54を下枠本体30の支持片38(下向部38a)に接して他側レール部材50が脱衣室側に動かないようにする。
この実施の形態では、下枠本体30の排水溝31の底面31a,31bに長手方向に連続した小さい溝39が長手方向と直角方向に間隔を置いて複数形成してある。この小さな溝39とは幅が狭く深さが浅い溝である。
また、下枠本体30の長手方向一側部には、その一側立上り板33の浴室側面に下部横向部62と上部突片63が浴室側に向けて一体的に設けてあると共に、その下部横向部62と上部突片63に亘って踏み板64が取付けてある。
前記上部突片63は図3、図5に示すように下枠本体30の長手方向他側部まで連続しているが、下部横向部62は長手方向他側部においては切断して除去してある。
前述の一側レール部材40を下枠本体30から取り外しすれば、下枠本体30の排水溝31の長手方向一側部、つまり排水用空間部60を形成する浴室開口部の排水溝を清掃することができる。
このように、一側レール部材40を障子10を外すことなしに取り外しできるようにするには、その一側レール部材40の長さを、その長手方向他端部40cが図3に仮想線で示すように障子10を開き位置とした時の障子10の戸先側縦框13よりも開き側寄り位置となる長さとすれば良い。つまり、開口幅よりも一側レール部材40を短くすれば良い。
また、他側レール部材50を障子10を外すことなしに取り外しできるようにするには、図2に仮想線で示すように他側レール部材50の長手方向一端部50aを障子10の戸尻側縦框14よりも戸袋部寄りに位置させれば良い。
なお、一側・他側レール部材40,50を障子10を外すことなしに取り外しできるようにするには、一側レール部材40と他側レール部材50との間に中間レール部材を設け、この中間レール部材の長手方向一端部と一側レール部材40の長手方向他端部40cを接し、その中間レール部材の長手方向他端部と他側レール部材50の長手方向一端部50aを接する。
そして、一側レール部材40の長手方向他端部40cを図3に示す位置とし、他側レール部材50の長手方向一端部50aを図2に仮想線で示す位置とする。
このようにすれば、障子10を開き位置とすれば一側レール部材40を取り外しできる。
また、障子10を閉じ位置とすれば他側レール部材50を取り外しできる。
次に、他の実施の形態を説明する。
図6に示すように、スペーサ部材70の凹部71の幅(長手方向と直角方向の寸法)を広くし、他側レール部材50の複数の下向片53を凹部71の底面に接して取付け、他側レール部材50を簡単に取り外しできるようにする。
このようにすれば、スペーサ部材70から他側レール部材50を取り外して凹部71内を簡単に清掃できる。
この場合には、排水用空間部60に流れ込んだ湯水の一部が、他側レール部材50とスペーサ部材70の凹部71の底面71aとの間に流れ込みするが、この凹部71の底面71aは下枠本体30の排水溝31の底面31a,31bよりも高いので、その湯水は排水用空間部60まで流れるから、残水しない。
図7に示すように、スペーサ部材70の凹部71の底面71aに、長手方向に連続した引水用の溝72を幅方向(長手方向と直角方向)に間隔を置いて複数形成する。
このようにすれば、前述のように凹部71と他側レール部材50との間に流れ込んだ湯水が確実に排水用空間部60まで流れる。
つまり、凹部71の底面71aに溜まった湯水の表面張力が引水用の溝72によって小さくなるので、その溝72に沿って排水用空間部60まで流れ易くなる。
図8と図9に示すように、他側レール部材50(戸袋部のレール部材)を、排水溝31の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)を閉塞する形状とする。例えば、他側レール部材50を前述したレール52と立上り片54を備えた横板51と下の横板55と浴室側の一側縦板56と脱衣室側の他側縦板57で中空部58を有する中間断面長尺材とし、その下の横板55の下面55aを下枠本体30の排水溝31の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)の底面31bに接して取付ける。
この実施の形態では、一側縦板56にシール材59を装着し、このシール材59を下枠本体30の一側立上り板33に接し、立上り片54を支持片38(下向部38a)に接して取付けてある。
前記他側レール部材50の中空部58の長手方向両端部にキャップ58aをそれぞれ設けて閉塞し、その中空部58内に湯水が流れ込まないようにする。キャップ58aに限ることなく、他の部材で閉塞しても良い。
これによって、排水用空間部60(浴室開口部の排水溝)に流れ込んだ湯水が他側レール部材50と下枠本体30の排水溝31の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)の底面31bとの間に流れ込むことがないので、下枠3に湯水が残水することがない。
この実施の形態では、図9に示すように下枠本体30の支持片38の下向部38aは横板32まで連続し、その下向部38aが凹陥部31の脱衣室側縦面を形成している。
これに限ることはなく、下枠本体30は前述と同一としても良い。
前述した各実施の形態では、戸枠1に1枚の障子10を建て込んだ片引きタイプの浴室引戸としたが、戸袋1に複数枚の障子10を建て込んだタイプの浴室引戸としても良い。
このタイプの浴室引戸の場合には、複数の障子10を、障子移動方向と直角方向(浴室・脱衣室側方向)に間隔をおいて建て込み、その複数の障子10を長手方向に位置をずらして戸先側の戸尻側を順次重ね合わせることで開口部を閉じ、複数の障子10を戸袋部で長手方向に同一位置として重ね合わせることで開口部を開放する。
このようにすることで、戸袋部の長手方向寸法を開口部の長手方向寸法(開口幅)よりも小さくすることができる。
前述した各実施の形態において、下枠本体30、一側レール部材40、他側レール部材50はアルミ押出形材で、スペーサ部材70、キャップ58aは樹脂、ゴム等によって製作されている。
本発明の浴室引戸の実施の形態を示す正面図である。 本発明の浴室引戸の実施の形態を示す縦断面図である。 下枠の平面図である。 図3のA−A拡大断面図である。 図3のB−B拡大断面図である。 下枠の第2の実施の形態を示す下枠の格納部分の断面図である。 下枠の第3の実施の形態を示す下枠の格納部分の断面図である。 下枠の第4の実施の形態を示す平面図である。 図8のC−C拡大断面図である。
符号の説明
1…戸枠、1a…出入用開口、1b…格納用開口、3…下枠、3a…浴室開口部、3b…戸袋部、10…障子、20…浴室、21…出入口、30…下枠本体、31…排水溝、31a…排水溝の長手方向一側部(浴室開口部の排水溝)の底面、31b…排水溝の長手方向他側部(戸袋部の排水溝)の底面、40…一側レール部材(浴室開口部のレール部材)、41…横板、42…レール、43…脚片、44…排水用孔、45…水抜き孔、50…他側レール部材(戸袋部のレール部材)、51…横板、52…レール、53…下向片、60…排水用空間部、70…スペーサ部材、71…凹部、72…引水用の溝。

Claims (6)

  1. 浴室と脱衣室との間に設けられ、障子走行用のレール部材が下枠本体の排水溝上に設置される浴室引戸であって、
    前記レール部材は、少なくとも浴室開口部のレール部材と戸袋部のレール部材とから構成されると共に、
    前記戸袋部の排水溝には湯水浸入防止用のスペーサ部材が取付けられ、かつ前記スペーサ部材上に前記戸袋部のレール部材が設置され、
    前記浴室開口部の排水溝には前記浴室開口部のレール部材が載置されて、前記浴室からの湯水を排水する機能が担保されていることを特徴とする浴室引戸。
  2. 戸袋部の排水溝の底面と戸袋部のレール部材との間をスペーサ部材で閉塞した請求項1記載の浴室引戸。
  3. スペーサ部材の上面に幅広い凹部を長手方向に形成し、
    戸袋部のレール部材の下向片を前記凹部の底面に接して戸袋部のレール部材がスペーサ部材に取付けられる請求項1記載の浴室引戸。
  4. スペーサ部材の凹部の底面に引水用の溝を長手方向に連続して形成した請求項3記載の浴室引戸。
  5. 浴室と脱衣室との間に設けられ、障子走行用のレール部材が下枠本体の排水溝上に設置される浴室引戸であって、
    前記レール部材は、少なくとも浴室開口部のレール部材と戸袋部のレール部材とから構成されると共に、
    前記戸袋部のレール部材は、戸袋部の排水溝を閉塞する形状で、
    前記浴室開口部の排水溝には前記浴室開口部のレール部材が載置されて、前記浴室からの湯水を排水する機能が担保されていることを特徴とする浴室引戸。
  6. 浴室開口部のレール部材を取り外し自在に取付けると共に、この浴室開口部のレール部材の長さを、開き位置の障子よりも開き側に位置する長さとした請求項1〜5いずれか1項に記載の浴室引戸。
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