JP3664637B2 - サッシュ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内側にレールを備えた矩形のサッシュ枠と、前記レールに沿って引き違い式にスライドして前記サッシュ枠の内側空間を開閉するように矩形に形成された一対のサッシュ本体とを備え、前記一対のサッシュ本体のそれぞれが、その四隅にコーナブロックを備えているサッシュ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような構成のサッシュ構造では、引き違い式にスライドする一対のサッシュ本体のそれぞれが、上下の框部材と左右の横框部材とで構成され、それら框部材がコーナブロックを介して互いに連結されて矩形に形成されているので、サッシュ本体の四隅には、必然的にコーナブロックが存在することになる。
【0003】
この四隅にコーナブロックを備えた一対のサッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、各サッシュ本体とサッシュ枠との隙間から風が侵入するのを抑制するため、従来、サッシュ本体を構成する上下の框部材や横框部材にシール部材を取付けて、前記閉じ姿勢において、各シール部材がサッシュ枠に接当あるいは摺接するように構成したものが知られている。
【0004】
しかしながら、サッシュ本体の四隅に位置するコーナブロックについては、そのコーナブロックが、サッシュ本体を構成する各框部材と別体で、しかも、サッシュ枠に対してサッシュ本体を嵌め込む際に、組付け誤差などに対応するべく、各コーナブロックに対する框部材の取付け位置を修正する機能を備えており、かつ、コーナブロックにおける各框部材の長手方向に沿う長さが、各框部材の長さに比べてかなり短いなどの理由で、従来、各コーナブロックとサッシュ枠との隙間については、特別な考慮が払われていなかったのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上述した従来のサッシュ構造では、一対のサッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、各サッシュ本体の四隅に位置するコーナブロックとサッシュ枠との間の隙間から室内側へ風が侵入する虞があり、この点に改良の余地があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、引き違い式にスライドする一対のサッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、各サッシュ本体のコーナブロックとサッシュ枠との間からの風の侵入を抑制することのできるサッシュ構造の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1の発明の特徴構成は、図1〜図4、図7、図10〜図13に例示するごとく、内側にレール7,8,9,10を備えた矩形のサッシュ枠1と、前記レール7,8,9,10に沿って引き違い式にスライドして前記サッシュ枠1の内側空間を開閉するように矩形に形成された一対のサッシュ本体2,3とを備え、前記一対のサッシュ本体2,3のそれぞれが、その四隅にコーナブロック21,22,41,42を備えているサッシュ構造であって、前記サッシュ枠1の下枠体4に設けられた下側レール7,8に、その下側レール7,8より室内側に侵入した水を室外側に排出する排水用切欠き部11,12が、前記下側レール7,8に沿って設けられ、前記サッシュ本体2,3の下方に位置する下コーナブロック21,41が、前記一対のサッシュ本体2,3により前記サッシュ枠1の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、前記排水用切欠き部11,12に対向するように構成され、記閉じ姿勢において、前記コーナブロック21,41と前記サッシュ枠1との隙間からの風の侵入を抑制するシール部材が、前記下コーナブロック21,41に対応する前記排水用切欠き部11,12の下方からその排水用切欠き部11,12に沿って突出する状態で前記サッシュ枠1部分に設けられた枠側シール部材としての横ヒレ15,17と、前記横ヒレ15,17に摺接して前記排水用切欠き部11,12横側方からの風の侵入を抑制するべく前記下側レール7,8側に突出する状態で前記下コーナブロック21,41に設けられた縦ヒレ26,46で構成され、前記サッシュ本体2,3の下コーナブロック21,41間に位置する下框部材18,38に、その下框部材18,38の長手方向に沿って前記下側レール7,8の室外側の側面に摺接する下框用ヒレ29,49が取付けられているところにある。
【0012】
請求項2の発明の特徴構成は、図10および図12に例示するごとく、前記横ヒレ15,17が、室外側ほど下方に位置するように傾斜状に設けられているところにある。
【0013】
なお、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0014】
〔作用及び効果〕
請求項1の発明の特徴構成によれば、引き違い式にスライドする一対のサッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、サッシュ本体のコーナブロックとサッシュ枠との隙間からの風の侵入を抑制するシール部材が、コーナブロックとサッシュ枠との間に設けられているので、サッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた状態では、各サッシュ本体のコーナブロックとサッシュ枠との間から風が侵入するのを確実に抑制することができる。
【0016】
また、請求項1の発明の特徴構成によれば、前記シール部材が、前記閉じ姿勢において、コーナブロックに対応するサッシュ枠部分に設けられた枠側シール部材で構成されているので、前記閉じ姿勢においては、枠側シール部材がコーナブロックに接当あるいは摺接するものの、開き姿勢においては、枠側シール部材がコーナブロックに接当あるいは摺接しないように構成することができ、したがって、サッシュ本体の開閉スライドに伴うシール部材の摩損を抑制することができる。
【0017】
さらに、請求項1の発明の特徴構成によれば、サッシュ枠の下枠体に設けられた下側レールに、その下側レールより室内側に侵入した水を室外側に排出する排水用切欠き部が、前記下側レールに沿って設けられているので、例えば、下側レールより室内側に雨水などが侵入しても、その雨水などを排水用切欠き部から室外側へ排出することができる。
そして、サッシュ本体の下方に位置する下コーナブロックが、前記閉じ姿勢において、その排水用切欠き部に対向するように構成され、前記枠側シール部材が、排水用切欠き部の下方からその排水用切欠き部に沿って突出して、前記下コーナブロックに摺接する横ヒレで構成されているので、排水用切欠き部が存在するにもかかわらず、前記閉じ姿勢においては、枠側シール部材としての横ヒレが、排水用切欠き部の下方においてコーナブロックとサッシュ枠との間の隙間をシールして、排水用切欠き部からの風の侵入を抑制することができる。
【0018】
さらに、請求項1の発明の特徴構成によれば、前記下コーナブロックに下側レール側に突出する縦ヒレが設けられ、その縦ヒレが、前記閉じ姿勢において、前記横ヒレに摺接して排水用切欠き部横側方からの風の侵入を抑制するように構成されているので、前記横ヒレが、排水用切欠き部下方からの風の侵入を抑制するのに加えて、前記縦ヒレが、排水用切欠き部横側方からの風の侵入を抑制することになり、前記横ヒレと縦ヒレとの協働作用によって、排水用切欠き部からの風の侵入をより効果的に抑制することができる。
そして、前記サッシュ本体の下コーナブロック間に位置する下框部材に、その下框部材の長手方向に沿って前記下側レールの室外側の側面に摺接する下框用ヒレが取付けられているので、下框部材と下側レールの間からの風の侵入も抑制することができる。
【0019】
請求項2の発明の特徴構成によれば、前記横ヒレが、室外側ほど下方に位置するように傾斜状に設けられているので、下側レールより室内側に侵入した雨水などを排水用切欠き部から室外側へ排出する際には、その傾斜した横ヒレが、雨水などを室外側へ案内することになり、雨水などの排出を円滑に行うことができるとともに、室外側からの風の侵入に対しては、その侵入を確実に抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明によるサッシュ構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、本明細書においては、特に断わりがない限り、建屋の室内方向を室内側、建屋の室外方向を室外側と称し、建屋の室内側から見て右方向を右側、左方向を左側と称する。
このサッシュ構造は、例えば、図1および図2に示すように、建屋における引き違い式の窓や引き違い戸などに使用されるもので、全体が矩形に構成されたアルミ製のサッシュ枠1が、建屋の壁などに固定され、一対の板ガラスからなる真空ガラスや複層ガラス、あるいは、単板の板ガラスGなどを保持する一対のサッシュ本体2,3、つまり、室内側に位置する内サッシュ本体2と室外側に位置する外サッシュ本体3とが、サッシュ枠1の内側にスライド自在に嵌め込まれている。
【0021】
前記サッシュ枠1は、下枠体4と上枠体5、ならびに、上下の枠体4,5を連結する左右一対の横枠体6により矩形に組付けられて構成され、その下枠体4は、室内側ほど高く、室外側ほど低くなるように階段状に構成され、その下枠体4には、一対の下側レール7,8が内外方向に間隔を置いて、かつ、室内側に位置する下側内レール7の方が、室外側に位置する下側外レール8よりも高くなるように設けられ、上枠体5には、その一対の下側レール7,8に対向するように上側内レール9と上側外レール10とが設けられている。
一対のサッシュ本体2,3は、内サッシュ本体2を右側に、外サッシュ本体3を左側にスライドさせた状態で、サッシュ枠1の内側空間を閉じる閉じ姿勢になるように構成され、図3に示すように、下側内レール7の右端に排水用切欠き部11が、図4に示すように、下側外レール8の左端にも排水用切欠き部12が、それぞれ下側レール7,8に沿って設けられ、更に、下側外レール8には複数の排水孔13も設けられている。
【0022】
すなわち、下側内レール7の右端が切欠かれて、図10および図11にも示すように、その上面が下側内レール7の上端よりも下方に位置する合成樹脂製の保持部材14が設けられ、その保持部材14の上面の上方が、排水用切欠き部11に構成されて、保持部材14には、軟質の合成樹脂で形成された横ヒレとしての第一内側ヒレ15が、排水用切欠き部11の下方において排水用切欠き部11に沿って突出する状態に取付けられている。
この第一内側ヒレ15は、下側内レール7より室内側へ侵入した雨水などを排水用切欠き部11から室外側へ排水するのを許容するとともに、前記閉じ姿勢において、室内への風の侵入を抑制する枠側シール部材として機能するもので、上下方向に2枚設けられ、室外側ほど下方に位置する傾斜姿勢で外側に突出するように取付けられている。
同様に、下側外レール8の左端も切欠かれ、図12および図13にも示すように、その上面が下側外レール8の上端よりも下方に位置する合成樹脂製の保持部材16が設けられて、その上面の上方が排水用切欠き部12に構成され、その保持部材16にも、上述した第一内側ヒレ15と同様な横ヒレからなる枠側シール部材としての第一外側ヒレ17が、室外側ほど下方に位置する傾斜姿勢で突出するように取付けられている。
【0023】
前記内サッシュ本体2は、図6の(ロ)に示すように、アルミ製の下框部材18と上框部材19、ならびに、左右一対の横框部材20とを備え、それらアルミ製の框部材18,19,20が、四隅に位置する合成樹脂製のコーナブロック、つまり、内サッシュ本体2の下側に位置する左右一対の下コーナブロック21と上側に位置する左右一対の上コーナブロック22とを介して互いに連結されて、全体が矩形になるように組付けられている。
その内サッシュ本体2の下框部材18と下コーナブロック21には、その長手方向に沿う凹入部23が設けられ、その下框部材18の凹入部23内に下側内レール7上を転動する複数個の内ローラ24が設けられ、かつ、上框部材19と上コーナブロック22には、その長手方向に沿うスリット25が設けられて、そのスリット25内に上側内レール9が挿入可能に構成されている。
【0024】
左右一対の下コーナブロックのうち、右側に位置する下コーナブロック21には、軟質の合成樹脂で形成された第二内側ヒレ26と第三内側ヒレ27とが取付けられている。
第二内側ヒレ26は、図10および図11に示すように、縦ヒレ状に構成されて、下コーナブロック21の右端近くに位置する状態で、かつ、右側の横框部材20の長手方向に沿って取付けられた軟質の合成樹脂からなる横框用内側ヒレ28(図14参照)と連続するように上下方向に沿って左右に2枚取付けられている。
そして、この縦ヒレとしての第二内側ヒレ26は、内サッシュ本体2を右側にスライドさせた状態で前記第一内側ヒレ15に摺接して、内サッシュ本体2と右側の横枠体6との間の下方隙間から、排水用切欠き部11を介して侵入しようとする風の侵入を抑制するように構成されている。
【0025】
第三内側ヒレ27は、下コーナブロック21の左端近くに位置する状態で、下コーナブロック21の凹入部23に沿って内側に突出するように取付けられ、内サッシュ本体2をスライドさせる際、下側内レール7の周囲に摺接して、内サッシュ本体2の凹入部23と下側内レール7との間の隙間から、排水用切欠き部11を介して侵入しようとする風の侵入を抑制するように構成されている。
そして、その右側の下コーナブロック21と左側の下コーナブロック21との間に位置する下框部材18には、下側内レール7の室外側の側面に摺接する軟質の合成樹脂からなる下框用内側ヒレ29(図2参照)が、下框部材18の長手方向に沿って取付けられている。
【0026】
左右一対の下コーナブロックのうち、左側に位置する下コーナブロック21には、軟質の合成樹脂で形成された第四内側ヒレ30が、図9に示すように、下コーナブロック21の凹入部23に沿って内側に突出するとともに、室内側と室外側ならびに下方へも突出するように上下方向に沿って左右に2枚取付けられている。
この第四内側ヒレ30は、内サッシュ本体2をスライドさせる際、その上部が下側内レール7の周囲に摺接し、内サッシュ本体2を右側にスライドさせた状態で、室外側に突出する中間部が外サッシュ本体2に摺接するように構成され、更に、サッシュ枠1の下枠体4には、図5に示すように、山形部材31が設けられていて、内サッシュ本体2を右側にスライドさせた状態で、図16および図17に示すように、第四内側ヒレ30の室内側に突出する中間部が、下側内レール7の室外側の側面において、山形部材の左傾斜面31aに摺接するとともに、下方へ突出する下部が、山形部材31の左傾斜面31aに上方から摺接して、左側の下コーナブロック21の凹入部23と下側内レール7との間の隙間から侵入しようとする風の侵入を抑制するように構成されている。
【0027】
左右一対の上コーナブロック22には、図7の(ロ)に示すように、それぞれ軟質の合成樹脂で形成されたブロック側シール部材としての第五内側ヒレ32が、上コーナブロック22のスリット25に沿ってスリット25の内側に突出するように取付けられ、かつ、左側の上コーナブロック22には、図8に示すように、軟質の合成樹脂で形成されたブロック側シール部材としての第六内側ヒレ34が、スリット25の内側に突出するように取付けられて、内サッシュ本体2をスライドさせる際、第五内側ヒレ32が、上側内レール9の室内外側両面に摺接するとともに、第六内側ヒレ34が、上側内レール9の周囲に摺接して、上コーナブロック22のスリット25と上側内レール9との間の隙間から侵入しようとする風の侵入を抑制するように構成されている。
そして、その両上コーナブロック22の間に位置する上框部材19には、上側内レール9の室内外側両面に摺接する軟質の合成樹脂からなる上框用内側ヒレ33が、上框部材19の長手方向に沿って取付けられている。
【0028】
つぎに、外サッシュ本体3の構成について説明するが、左右の勝手違いはあるものの、上述した内サッシュ本体2と同じ構成なので、詳細な説明は省略して簡単に説明する。
この外サッシュ本体3も、図6の(イ)に示すように、アルミ製の下框部材38、上框部材39、横框部材40、合成樹脂製の下コーナブロック41と上コーナブロック42などで全体が矩形に組付けられ、下框部材38の凹入部43内には、下側外レール8上を転動する複数個の外ローラ44が設けられている。
【0029】
左側に位置する下コーナブロック41には、図12および図13に示すように、第二外側ヒレ46と第三外側ヒレ47とが取付けられ、縦ヒレとしての第二外側ヒレ46は、左側の横框部材40に取付けられた横框用外側ヒレ48(図15参照)と連続するように取付けられて、外サッシュ本体3を左側にスライドさせた状態で、枠側シール部材として機能する横ヒレからなる第一外側ヒレ17に摺接するように、第三外側ヒレ47は、下側外レール8の周囲に摺接するように構成され、かつ、下框部材38には、下框用外側ヒレ49が取付けられている。
【0030】
右側に位置する下コーナブロック41には、図9に示すように、第四外側ヒレ50が取付けられて、外サッシュ本体3をスライドさせる際、その上部が下側外レール8の周囲に摺接するとともに、外サッシュ本体3を左側にスライドさせた状態で、図16および図17に示すように、室内側へ突出する中間部と下部とが、山形部材31の右傾斜面31bに案内され、その頂点を乗り越えて左傾斜面31aに摺接するように構成されている。
また、上コーナブロック42には、図7の(イ)に示すように、ブロック側シール部材としての第五外側ヒレ52がスリット45に沿って内側に突出するように取付けられ、かつ、右側の上コーナブロック42には、図8に示すように、ブロック側シール部材としての第六外側ヒレ54が取付けられ、上框部材39には、上側外レール10に摺接する上框用外側ヒレ53が取付けられている。
【0031】
以上の構成からなるサッシュ構造では、内サッシュ本体2を右側に、外サッシュ本体3を左側にスライドさせることにより、板ガラスGを保持する両サッシュ本体2,3によってサッシュ枠1の内側空間を閉じた閉じ姿勢となる。
この閉じ姿勢においては、下側内レール7の排水用切欠き部11に設けられた第一内側ヒレ15が、内サッシュ本体2の下コーナブロックのうちの右側の下コーナブロック21の室内側の面に対応して接当し、右側の下コーナブロック21と下側内レール7との間の隙間から風が侵入するのを抑制し、同様に、下側外レール8の排水用切欠き部12に設けられた第一外側ヒレ17が、外サッシュ本体3の左側の下コーナブロック41の室内側の面に対応して接当し、左側の下コーナブロック41と下側外レール8との間の隙間から風が侵入するのを抑制する。
【0032】
更に、その下側内レール7の第一内側ヒレ15に対して、内サッシュ本体2の下コーナブロック21に設けられた第二内側ヒレ26が、第一内側ヒレ15の室外側に接当して、下コーナブロック21と右側の横枠体6との間の隙間から風が侵入するのを抑制し、かつ、第三内側ヒレ27が、内サッシュ本体2の凹入部23と下側内レール7との間の隙間から風が侵入するのを抑制する。
同様に、下側外レール8の第一外側ヒレ17に対して、外サッシュ本体3の下コーナブロック41に設けられた第二外側ヒレ46が、第一外側ヒレ17の室外側に接当して、下コーナブロック41と左側の横枠体6との間の隙間から風が侵入するのを、第三外側ヒレ47が、外サッシュ本体3の凹入部43と下側外レール8との間の隙間から風が侵入するのをそれぞれ抑制する。
【0033】
内サッシュ本体2の左側の下コーナブロック21においては、その下コーナブロック21に設けられた第四内側ヒレ30が、下側内レール7の周囲と山形部材31の左傾斜面31aに接当して、下コーナブロック21と下側内レール7との間の隙間からの風の侵入を抑制し、外サッシュ本体3の右側の下コーナブロック41においては、その下コーナブロック41に設けられた第四外側ヒレ50が、下側外レール8の周囲と山形部材31の左傾斜面31aに接当して、下コーナブロック41と下側外レール8との間の隙間からの風の侵入を抑制する。
【0034】
内サッシュ本体2の上コーナブロック22においては、左右の上コーナブロック22に設けられた第五内側ヒレ32が、上側内レール9の室内外側両面に接当し、かつ、左側の上コーナブロック22に設けられた第六内側ヒレ34が、上側内レール9の周囲に接当して、上コーナブロック22のスリット25と上側内レール9との間の隙間からの風の侵入を抑制し、外サッシュ本体3の左右の上コーナブロック42においては、上コーナブロック42に設けられた第五外側ヒレ52が、上側外レール10の室内外側両面に接当し、右側の上コーナブロック42に設けられた第六外側ヒレ54が、上側外レール10の周囲に接当して、上コーナブロック42のスリット45と上側外レール10との間の隙間からの風の侵入を抑制する。
【0035】
そして、内サッシュ本体2の右側の横框部材20に設けられた横框用内側ヒレ28は、サッシュ枠1の右側の横枠体5との間を、外サッシュ本体3の左側の横框部材40に設けられた横框用外側ヒレ48は、サッシュ枠1の左側の横枠体5との間をそれぞれ封止する。
更に、内サッシュ本体2と外サッシュ本体3との下框部材18,38に設けられた下框用内側ヒレ29と外側ヒレ49とは、下側内レール7と外レール8との間を、また、内サッシュ本体2と外サッシュ本体3との上框部材19,39に設けられた上框用内側ヒレ33と外側ヒレ53とは、上側内レール9と外レール10との間をそれぞれ封止する。
【0036】
この閉じ姿勢において、下側内レール7よりも室内側へ侵入した雨水は、下側内レール7の左側に設けられた切欠き部から下側外レール8側へ排水され、下側外レール8の室内側へ侵入した雨水と一緒になって、下側外レール8に設けられた排水孔13から外部へ排水される。
また、両レール7,8の室内側に溜まった雨水や塵埃などを排出して清掃する際には、内サッシュ本体2や外サッシュ本体3を開き姿勢にして、下側内レール7の排水用切欠き部11や下側外レールの排水用切欠き部12から雨水などを排出するのであり、その際、第一内側ヒレ15や第一外側ヒレ17が、室外側ほど下方に位置するように傾斜しているので、雨水や塵埃排出の障害になることがなく、清掃作業を容易に行うことができる。
【0037】
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、内サッシュ本体2の上コーナブロック22と外サッシュ本体3の上コーナブロック42にブロック側シール部材としての第五内外ヒレ32,52や第六内外ヒレ34,54を設けた例を示したが、内サッシュ本体2の下コーナブロック21と外サッシュ本体3の下コーナブロック41にも、同様なブロック側シール部材を設けて、つまり、合計8個のコーナブロック21,22,41,42の全てにブロック側シール部材を設けて実施することもできる。
【0038】
(2)先の実施形態では、サッシュ枠1の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、内サッシュ本体2の右側の下コーナブロック21と外サッシュ本体3の左側の下コーナブロック41に対向するように枠側シール部材としての横ヒレ15,17を設けた例を示したが、内サッシュ本体2の左側の下コーナブロック21と外サッシュ本体3の右側の下コーナブロック41に対向する位置にも、同様な枠側シール部材を設けて実施することもでき、更に、合計8個のコーナブロック21,22,41,42に対向する全ての位置に枠側シール部材を設けて実施することもできる。ただし、上側レール9,10においては、下側レール7,8のような排水用切欠き部11,12を設ける必要がないので、上側レール9,10の室外側の面に枠側シール部材としての横ヒレを直接設けることになる。
【0039】
(3)先の実施形態では、第一内側ヒレと外側ヒレ15,17、第二内側ヒレと外側ヒレ26,46、第三内側ヒレと外側ヒレ27,47、第四内側ヒレと外側ヒレ30,50、第五内側ヒレと外側ヒレ32,52、第六内側ヒレと外側ヒレ34,54などのシール部材を軟質の合成樹脂で形成した例を示したが、これらシール部材については、例えば、合成繊維などを植毛したモヘア状のものを使用することもでき、要するに、隙間風の侵入を抑制できるものであれば、その形状や材質などについては、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】サッシュ構造の正面図
【図2】サッシュ構造の縦断面図
【図3】サッシュ枠の要部の斜視図
【図4】サッシュ枠の要部の斜視図
【図5】サッシュ枠の要部の斜視図
【図6】サッシュ本体の正面図
【図7】サッシュ本体の上面図
【図8】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図9】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図10】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図11】サッシュ構造の要部の横断面図
【図12】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図13】サッシュ構造の要部の横断面図
【図14】サッシュ構造の要部の横断面図
【図15】サッシュ構造の要部の横断面図
【図16】山形部材の斜視図
【図17】山形部材の一部切欠き正面図
【符号の説明】
1 サッシュ枠
2,3 サッシュ本体
4 サッシュ枠の下枠体
7,8 下側レール
9,10 上側レール
11,12 排水用切欠き部
15,17 枠側シール部材としての横ヒレ
18,38 下框部材
21,41 下コーナブロック
22,42 上コーナブロック
26,46 縦ヒレ
29,49 下框用ヒレ

Claims (2)

  1. 内側にレールを備えた矩形のサッシュ枠と、前記レールに沿って引き違い式にスライドして前記サッシュ枠の内側空間を開閉するように矩形に形成された一対のサッシュ本体とを備え、
    前記一対のサッシュ本体のそれぞれが、その四隅にコーナブロックを備えているサッシュ構造であって、
    前記サッシュ枠の下枠体に設けられた下側レールに、その下側レールより室内側に侵入した水を室外側に排出する排水用切欠き部が、前記下側レールに沿って設けられ、
    前記サッシュ本体の下方に位置する下コーナブロックが、前記一対のサッシュ本体により前記サッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、前記排水用切欠き部に対向するように構成され、
    記閉じ姿勢において、前記コーナブロックと前記サッシュ枠との隙間からの風の侵入を抑制するシール部材が、前記下コーナブロックに対応する前記排水用切欠き部の下方からその排水用切欠き部に沿って突出する状態で前記サッシュ枠部分に設けられた枠側シール部材としての横ヒレと、前記横ヒレに摺接して前記排水用切欠き部横側方からの風の侵入を抑制するべく前記下側レール側に突出する状態で前記下コーナブロックに設けられた縦ヒレで構成され、
    前記サッシュ本体の下コーナブロック間に位置する下框部材に、その下框部材の長手方向に沿って前記下側レールの室外側の側面に摺接する下框用ヒレが取付けられているサッシュ構造。
  2. 前記横ヒレが、室外側ほど下方に位置するように傾斜状に設けられている請求項1に記載のサッシュ構造。
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