JP2001336366A - サッシュ構造 - Google Patents

サッシュ構造

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JP2001336366A JP2000156182A JP2000156182A JP2001336366A JP 2001336366 A JP2001336366 A JP 2001336366A JP 2000156182 A JP2000156182 A JP 2000156182A JP 2000156182 A JP2000156182 A JP 2000156182A JP 2001336366 A JP2001336366 A JP 2001336366A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引き違い式にスライドする一対のサッシュ本体
によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢におい
て、各サッシュ本体のコーナブロックとサッシュ枠との
間からの風の侵入を抑制することのできるサッシュ構造
の提供。 【解決手段】内側にレール7,8を備えた矩形のサッシ
ュ枠1と、レール7,8に沿って引き違い式にスライド
してサッシュ枠1の内側空間を開閉するように矩形に形
成された一対のサッシュ本体2とを備え、一対のサッシ
ュ本体2のそれぞれが、その四隅にコーナブロック21
を備えていて、一対のサッシュ本体2によりサッシュ枠
1の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、コーナブロッ
ク21とサッシュ枠1との隙間からの風の侵入を抑制す
るシール部材15が、コーナブロック21とサッシュ枠
1との間に設けられているサッシュ構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内側にレールを備
えた矩形のサッシュ枠と、前記レールに沿って引き違い
式にスライドして前記サッシュ枠の内側空間を開閉する
ように矩形に形成された一対のサッシュ本体とを備え、
前記一対のサッシュ本体のそれぞれが、その四隅にコー
ナブロックを備えているサッシュ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】このような構成のサッシュ構造では、引
き違い式にスライドする一対のサッシュ本体のそれぞれ
が、上下の框部材と左右の横框部材とで構成され、それ
ら框部材がコーナブロックを介して互いに連結されて矩
形に形成されているので、サッシュ本体の四隅には、必
然的にコーナブロックが存在することになる。
【0003】この四隅にコーナブロックを備えた一対の
サッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ
姿勢において、各サッシュ本体とサッシュ枠との隙間か
ら風が侵入するのを抑制するため、従来、サッシュ本体
を構成する上下の框部材や横框部材にシール部材を取付
けて、前記閉じ姿勢において、各シール部材がサッシュ
枠に接当あるいは摺接するように構成したものが知られ
ている。
【0004】しかしながら、サッシュ本体の四隅に位置
するコーナブロックについては、そのコーナブロック
が、サッシュ本体を構成する各框部材と別体で、しか
も、サッシュ枠に対してサッシュ本体を嵌め込む際に、
組付け誤差などに対応するべく、各コーナブロックに対
する框部材の取付け位置を修正する機能を備えており、
かつ、コーナブロックにおける各框部材の長手方向に沿
う長さが、各框部材の長さに比べてかなり短いなどの理
由で、従来、各コーナブロックとサッシュ枠との隙間に
ついては、特別な考慮が払われていなかったのが実状で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上述した
従来のサッシュ構造では、一対のサッシュ本体によりサ
ッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、各サッ
シュ本体の四隅に位置するコーナブロックとサッシュ枠
との間の隙間から室内側へ風が侵入する虞があり、この
点に改良の余地があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、引き違い式にスライドする一
対のサッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた
閉じ姿勢において、各サッシュ本体のコーナブロックと
サッシュ枠との間からの風の侵入を抑制することのでき
るサッシュ構造の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図1、図2、図7、図10〜図13に例
示するごとく、内側にレール7,8,9,10を備えた
矩形のサッシュ枠1と、前記レール7,8,9,10に
沿って引き違い式にスライドして前記サッシュ枠1の内
側空間を開閉するように矩形に形成された一対のサッシ
ュ本体2,3とを備え、前記一対のサッシュ本体2,3
のそれぞれが、その四隅にコーナブロック21,22,
41,42を備えているサッシュ構造であって、前記一
対のサッシュ本体2,3により前記サッシュ枠1の内側
空間を閉じた閉じ姿勢において、前記コーナブロック2
1,22,41,42と前記サッシュ枠1との隙間から
の風の侵入を抑制するシール部材15,17,32,3
4,52,54が、前記コーナブロック21,22,4
1,42と前記サッシュ枠1との間に設けられていると
ころにある。
【0008】請求項2の発明の特徴構成は、図7に例示
するごとく、前記シール部材が、前記コーナブロック2
2,42に設けられたブロック側シール部材32,3
4,52,54で構成されているところにある。
【0009】請求項3の発明の特徴構成は、図10〜図
13に例示するごとく、前記シール部材が、前記閉じ姿
勢において、前記コーナブロック21,41に対応する
前記サッシュ枠1部分に設けられた枠側シール部材1
5,17で構成されているところにある。
【0010】請求項4の発明の特徴構成は、図3、図
4、図10〜図13に例示するごとく、前記サッシュ枠
1の下枠体4に設けられた下側レール7,8に、その下
側レール7,8より室内側に侵入した水を室外側に排出
する排水用切欠き部11,12が、前記下側レール7,
8に沿って設けられ、前記サッシュ本体1の下方に位置
する下コーナブロック21,41が、前記閉じ姿勢にお
いて、前記排水用切欠き部11,12に対向するように
構成され、前記枠側シール部材15,17が、前記排水
用切欠き部11,12の下方からその排水用切欠き部1
1,12に沿って突出して、前記下コーナブロック2
1,41に摺接する横ヒレで構成されているところにあ
る。
【0011】請求項5の発明の特徴構成は、図10〜図
13に例示するごとく、前記下コーナブロック21,4
1に前記下側レール側7,8に突出する縦ヒレ26,4
6が設けられ、その縦ヒレ26,46が、前記閉じ姿勢
において、前記横ヒレ15,17に摺接して前記排水用
切欠き部11,12横側方からの風の侵入を抑制するよ
うに構成されているところにある。
【0012】請求項6の発明の特徴構成は、図10およ
び図12に例示するごとく、前記横ヒレ15,17が、
室外側ほど下方に位置するように傾斜状に設けられてい
るところにある。
【0013】なお、上述のように、図面との対照を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0014】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構
成によれば、引き違い式にスライドする一対のサッシュ
本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢にお
いて、サッシュ本体のコーナブロックとサッシュ枠との
隙間からの風の侵入を抑制するシール部材が、コーナブ
ロックとサッシュ枠との間に設けられているので、サッ
シュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた状態で
は、各サッシュ本体のコーナブロックとサッシュ枠との
間から風が侵入するのを確実に抑制することができる。
【0015】請求項2の発明の特徴構成によれば、前記
シール部材が、サッシュ本体のコーナブロックに設けら
れたブロック側シール部材で構成されているので、例え
ば、サッシュ枠を建屋に組付けた後、そのサッシュ枠に
対してサッシュ本体を嵌め込む際に、組付け誤差などに
対応するべく、各コーナブロックに対する框部材の取付
け位置を修正しても、コーナブロックに設けられたブロ
ック側シール部材が、確実にサッシュ枠との間の隙間を
シールすることになり、框部材の取付け位置の修正にか
かわらず、常に所望通りの抑制効果を期待することがで
きる。
【0016】請求項3の発明の特徴構成によれば、前記
シール部材が、前記閉じ姿勢において、コーナブロック
に対応するサッシュ枠部分に設けられた枠側シール部材
で構成されているので、前記閉じ姿勢においては、枠側
シール部材がコーナブロックに接当あるいは摺接するも
のの、開き姿勢においては、枠側シール部材がコーナブ
ロックに接当あるいは摺接しないように構成することが
でき、したがって、サッシュ本体の開閉スライドに伴う
シール部材の摩損を抑制することができる。
【0017】請求項4の発明の特徴構成によれば、サッ
シュ枠の下枠体に設けられた下側レールに、その下側レ
ールより室内側に侵入した水を室外側に排出する排水用
切欠き部が、前記下側レールに沿って設けられているの
で、例えば、下側レールより室内側に雨水などが侵入し
ても、その雨水などを排水用切欠き部から室外側へ排出
することができる。そして、サッシュ本体の下方に位置
する下コーナブロックが、前記閉じ姿勢において、その
排水用切欠き部に対向するように構成され、前記枠側シ
ール部材が、排水用切欠き部の下方からその排水用切欠
き部に沿って突出して、前記下コーナブロックに摺接す
る横ヒレで構成されているので、排水用切欠き部が存在
するにもかかわらず、前記閉じ姿勢においては、枠側シ
ール部材としての横ヒレが、排水用切欠き部の下方にお
いてコーナブロックとサッシュ枠との間の隙間をシール
して、排水用切欠き部からの風の侵入を抑制することが
できる。
【0018】請求項5の発明の特徴構成によれば、前記
下コーナブロックに下側レール側に突出する縦ヒレが設
けられ、その縦ヒレが、前記閉じ姿勢において、前記横
ヒレに摺接して排水用切欠き部横側方からの風の侵入を
抑制するように構成されているので、前記横ヒレが、排
水用切欠き部下方からの風の侵入を抑制するのに加え
て、前記縦ヒレが、排水用切欠き部横側方からの風の侵
入を抑制することになり、前記横ヒレと縦ヒレとの協働
作用によって、排水用切欠き部からの風の侵入をより効
果的に抑制することができる。
【0019】請求項6の発明の特徴構成によれば、前記
横ヒレが、室外側ほど下方に位置するように傾斜状に設
けられているので、下側レールより室内側に侵入した雨
水などを排水用切欠き部から室外側へ排出する際には、
その傾斜した横ヒレが、雨水などを室外側へ案内するこ
とになり、雨水などの排出を円滑に行うことができると
ともに、室外側からの風の侵入に対しては、その侵入を
確実に抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明によるサッシュ構造の実施
の形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書にお
いては、特に断わりがない限り、建屋の室内方向を室内
側、建屋の室外方向を室外側と称し、建屋の室内側から
見て右方向を右側、左方向を左側と称する。このサッシ
ュ構造は、例えば、図1および図2に示すように、建屋
における引き違い式の窓や引き違い戸などに使用される
もので、全体が矩形に構成されたアルミ製のサッシュ枠
1が、建屋の壁などに固定され、一対の板ガラスからな
る真空ガラスや複層ガラス、あるいは、単板の板ガラス
Gなどを保持する一対のサッシュ本体2,3、つまり、
室内側に位置する内サッシュ本体2と室外側に位置する
外サッシュ本体3とが、サッシュ枠1の内側にスライド
自在に嵌め込まれている。
【0021】前記サッシュ枠1は、下枠体4と上枠体
5、ならびに、上下の枠体4,5を連結する左右一対の
横枠体6により矩形に組付けられて構成され、その下枠
体4は、室内側ほど高く、室外側ほど低くなるように階
段状に構成され、その下枠体4には、一対の下側レール
7,8が内外方向に間隔を置いて、かつ、室内側に位置
する下側内レール7の方が、室外側に位置する下側外レ
ール8よりも高くなるように設けられ、上枠体5には、
その一対の下側レール7,8に対向するように上側内レ
ール9と上側外レール10とが設けられている。一対の
サッシュ本体2,3は、内サッシュ本体2を右側に、外
サッシュ本体3を左側にスライドさせた状態で、サッシ
ュ枠1の内側空間を閉じる閉じ姿勢になるように構成さ
れ、図3に示すように、下側内レール7の右端に排水用
切欠き部11が、図4に示すように、下側外レール8の
左端にも排水用切欠き部12が、それぞれ下側レール
7,8に沿って設けられ、更に、下側外レール8には複
数の排水孔13も設けられている。
【0022】前記下側内レール7の内側には、図10お
よび図11にも示すように、排水用切欠き部11に対応
するように合成樹脂製の保持部材14が設けられ、その
保持部材14の上面が、排水用切欠き部11の下側縁と
面一になるように構成されて、保持部材14には、軟質
の合成樹脂で形成された横ヒレとしての第一内側ヒレ1
5が、排水用切欠き部11の下方において排水用切欠き
部11に沿って突出する状態に取付けられている。この
第一内側ヒレ15は、下側内レール7より室内側へ侵入
した雨水などを排水用切欠き部11から室外側へ排水す
るのを許容するとともに、前記閉じ姿勢において、室内
への風の侵入を抑制する枠側シール部材として機能する
もので、上下方向に2枚設けられ、室外側ほど下方に位
置する傾斜姿勢で外側に突出するように取付けられてい
る。同様に、下側外レール8の内側には、図12および
図13にも示すように、排水用切欠き部12に対応する
ように合成樹脂製の保持部材16が設けられて、その上
面が排水用切欠き部12の下側縁と面一になるように構
成され、その保持部材16にも、上述した第一内側ヒレ
15と同様な横ヒレからなる枠側シール部材としての第
一外側ヒレ17が、室外側ほど下方に位置する傾斜姿勢
で突出するように取付けられている。
【0023】前記内サッシュ本体2は、図6の(ロ)に
示すように、アルミ製の下框部材18と上框部材19、
ならびに、左右一対の横框部材20とを備え、それらア
ルミ製の框部材18,19,20が、四隅に位置する合
成樹脂製のコーナブロック、つまり、内サッシュ本体2
の下側に位置する左右一対の下コーナブロック21と上
側に位置する左右一対の上コーナブロック22とを介し
て互いに連結されて、全体が矩形になるように組付けら
れている。その内サッシュ本体2の下框部材18と下コ
ーナブロック21には、その長手方向に沿う凹入部23
が設けられ、その下框部材18の凹入部23内に下側内
レール7上を転動する複数個の内ローラ24が設けら
れ、かつ、上框部材19と上コーナブロック22には、
その長手方向に沿うスリット25が設けられて、そのス
リット25内に上側内レール9が挿入可能に構成されて
いる。
【0024】左右一対の下コーナブロックのうち、右側
に位置する下コーナブロック21には、軟質の合成樹脂
で形成された第二内側ヒレ26と第三内側ヒレ27とが
取付けられている。第二内側ヒレ26は、図10および
図11に示すように、縦ヒレ状に構成されて、下コーナ
ブロック21の右端近くに位置する状態で、かつ、右側
の横框部材20の長手方向に沿って取付けられた軟質の
合成樹脂からなる横框用内側ヒレ28(図14参照)と
連続するように上下方向に沿って左右に2枚取付けられ
ている。そして、この縦ヒレとしての第二内側ヒレ26
は、内サッシュ本体2を右側にスライドさせた状態で前
記第一内側ヒレ15に摺接して、内サッシュ本体2と右
側の横枠体6との間の下方隙間から、排水用切欠き部1
1を介して侵入しようとする風の侵入を抑制するように
構成されている。
【0025】第三内側ヒレ27は、下コーナブロック2
1の左端近くに位置する状態で、下コーナブロック21
の凹入部23に沿って内側に突出するように取付けら
れ、内サッシュ本体2をスライドさせる際、下側内レー
ル7の周囲に摺接して、内サッシュ本体2の凹入部23
と下側内レール7との間の隙間から、排水用切欠き部1
1を介して侵入しようとする風の侵入を抑制するように
構成されている。そして、その右側の下コーナブロック
21と左側の下コーナブロック21との間に位置する下
框部材18には、下側内レール7の室外側の側面に摺接
する軟質の合成樹脂からなる下框用内側ヒレ29(図2
参照)が、下框部材18の長手方向に沿って取付けられ
ている。
【0026】左右一対の下コーナブロックのうち、左側
に位置する下コーナブロック21には、軟質の合成樹脂
で形成された第四内側ヒレ30が、図9に示すように、
下コーナブロック21の凹入部23に沿って内側に突出
するとともに、室内側と室外側ならびに下方へも突出す
るように上下方向に沿って左右に2枚取付けられてい
る。この第四内側ヒレ30は、内サッシュ本体2をスラ
イドさせる際、その上部が下側内レール7の周囲に摺接
し、内サッシュ本体2を右側にスライドさせた状態で、
室外側に突出する中間部が外サッシュ本体2に摺接する
ように構成され、更に、サッシュ枠1の下枠体4には、
図5に示すように、山形部材31が設けられていて、内
サッシュ本体2を右側にスライドさせた状態で、図16
および図17に示すように、第四内側ヒレ30の室内側
に突出する中間部が、下側内レール7の室外側の側面に
おいて、山形部材の左傾斜面31aに摺接するととも
に、下方へ突出する下部が、山形部材31の左傾斜面3
1aに上方から摺接して、左側の下コーナブロック21
の凹入部23と下側内レール7との間の隙間から侵入し
ようとする風の侵入を抑制するように構成されている。
【0027】左右一対の上コーナブロック22には、図
7の(ロ)に示すように、それぞれ軟質の合成樹脂で形
成されたブロック側シール部材としての第五内側ヒレ3
2が、上コーナブロック22のスリット25に沿ってス
リット25の内側に突出するように取付けられ、かつ、
左側の上コーナブロック22には、図8に示すように、
軟質の合成樹脂で形成されたブロック側シール部材とし
ての第六内側ヒレ34が、スリット25の内側に突出す
るように取付けられて、内サッシュ本体2をスライドさ
せる際、第五内側ヒレ32が、上側内レール9の室内外
側両面に摺接するとともに、第六内側ヒレ34が、上側
内レール9の周囲に摺接して、上コーナブロック22の
スリット25と上側内レール9との間の隙間から侵入し
ようとする風の侵入を抑制するように構成されている。
そして、その両上コーナブロック22の間に位置する上
框部材19には、上側内レール9の室内外側両面に摺接
する軟質の合成樹脂からなる上框用内側ヒレ33が、上
框部材19の長手方向に沿って取付けられている。
【0028】つぎに、外サッシュ本体3の構成について
説明するが、左右の勝手違いはあるものの、上述した内
サッシュ本体2と同じ構成なので、詳細な説明は省略し
て簡単に説明する。この外サッシュ本体3も、図6の
(イ)に示すように、アルミ製の下框部材38、上框部
材39、横框部材40、合成樹脂製の下コーナブロック
41と上コーナブロック42などで全体が矩形に組付け
られ、下框部材38の凹入部43内には、下側外レール
8上を転動する複数個の外ローラ44が設けられてい
る。
【0029】左側に位置する下コーナブロック41に
は、図12および図13に示すように、第二外側ヒレ4
6と第三外側ヒレ47とが取付けられ、縦ヒレとしての
第二外側ヒレ46は、左側の横框部材40に取付けられ
た横框用外側ヒレ48(図15参照)と連続するように
取付けられて、外サッシュ本体3を左側にスライドさせ
た状態で、枠側シール部材として機能する横ヒレからな
る第一外側ヒレ17に摺接するように、第三外側ヒレ4
7は、下側外レール8の周囲に摺接するように構成さ
れ、かつ、下框部材38には、下框用外側ヒレ49が取
付けられている。
【0030】右側に位置する下コーナブロック41に
は、図9に示すように、第四外側ヒレ50が取付けられ
て、外サッシュ本体3をスライドさせる際、その上部が
下側外レール8の周囲に摺接するとともに、外サッシュ
本体3を左側にスライドさせた状態で、図16および図
17に示すように、室内側へ突出する中間部と下部と
が、山形部材31の右傾斜面31bに案内され、その頂
点を乗り越えて左傾斜面31aに摺接するように構成さ
れている。また、上コーナブロック42には、図7の
(イ)に示すように、ブロック側シール部材としての第
五外側ヒレ52がスリット45に沿って内側に突出する
ように取付けられ、かつ、右側の上コーナブロック42
には、図8に示すように、ブロック側シール部材として
の第六外側ヒレ54が取付けられ、上框部材39には、
上側外レール10に摺接する上框用外側ヒレ53が取付
けられている。
【0031】以上の構成からなるサッシュ構造では、内
サッシュ本体2を右側に、外サッシュ本体3を左側にス
ライドさせることにより、板ガラスGを保持する両サッ
シュ本体2,3によってサッシュ枠1の内側空間を閉じ
た閉じ姿勢となる。この閉じ姿勢においては、下側内レ
ール7の排水用切欠き部11に設けられた第一内側ヒレ
15が、内サッシュ本体2の下コーナブロックのうちの
右側の下コーナブロック21の室内側の面に対応して接
当し、右側の下コーナブロック21と下側内レール7と
の間の隙間から風が侵入するのを抑制し、同様に、下側
外レール8の排水用切欠き部12に設けられた第一外側
ヒレ17が、外サッシュ本体3の左側の下コーナブロッ
ク41の室内側の面に対応して接当し、左側の下コーナ
ブロック41と下側外レール8との間の隙間から風が侵
入するのを抑制する。
【0032】更に、その下側内レール7の第一内側ヒレ
15に対して、内サッシュ本体2の下コーナブロック2
1に設けられた第二内側ヒレ26が、第一内側ヒレ15
の室外側に接当して、下コーナブロック21と右側の横
枠体6との間の隙間から風が侵入するのを抑制し、か
つ、第三内側ヒレ27が、内サッシュ本体2の凹入部2
3と下側内レール7との間の隙間から風が侵入するのを
抑制する。同様に、下側外レール8の第一外側ヒレ17
に対して、外サッシュ本体3の下コーナブロック41に
設けられた第二外側ヒレ46が、第一外側ヒレ17の室
外側に接当して、下コーナブロック41と左側の横枠体
6との間の隙間から風が侵入するのを、第三外側ヒレ4
7が、外サッシュ本体3の凹入部43と下側外レール8
との間の隙間から風が侵入するのをそれぞれ抑制する。
【0033】内サッシュ本体2の左側の下コーナブロッ
ク21においては、その下コーナブロック21に設けら
れた第四内側ヒレ30が、下側内レール7の周囲と山形
部材31の左傾斜面31aに接当して、下コーナブロッ
ク21と下側内レール7との間の隙間からの風の侵入を
抑制し、外サッシュ本体3の右側の下コーナブロック4
1においては、その下コーナブロック41に設けられた
第四外側ヒレ50が、下側外レール8の周囲と山形部材
31の左傾斜面31aに接当して、下コーナブロック4
1と下側外レール8との間の隙間からの風の侵入を抑制
する。
【0034】内サッシュ本体2の上コーナブロック22
においては、左右の上コーナブロック22に設けられた
第五内側ヒレ32が、上側内レール9の室内外側両面に
接当し、かつ、左側の上コーナブロック22に設けられ
た第六内側ヒレ34が、上側内レール9の周囲に接当し
て、上コーナブロック22のスリット25と上側内レー
ル9との間の隙間からの風の侵入を抑制し、外サッシュ
本体3の左右の上コーナブロック42においては、上コ
ーナブロック42に設けられた第五外側ヒレ52が、上
側外レール10の室内外側両面に接当し、右側の上コー
ナブロック42に設けられた第六外側ヒレ54が、上側
外レール10の周囲に接当して、上コーナブロック42
のスリット45と上側外レール10との間の隙間からの
風の侵入を抑制する。
【0035】そして、内サッシュ本体2の右側の横框部
材20に設けられた横框用内側ヒレ28は、サッシュ枠
1の右側の横枠体5との間を、外サッシュ本体3の左側
の横框部材40に設けられた横框用外側ヒレ48は、サ
ッシュ枠1の左側の横枠体5との間をそれぞれ封止す
る。更に、内サッシュ本体2と外サッシュ本体3との下
框部材18,38に設けられた下框用内側ヒレ29と外
側ヒレ49とは、下側内レール7と外レール8との間
を、また、内サッシュ本体2と外サッシュ本体3との上
框部材19,39に設けられた上框用内側ヒレ33と外
側ヒレ53とは、上側内レール9と外レール10との間
をそれぞれ封止する。
【0036】この閉じ姿勢において、下側内レール7よ
りも室内側へ侵入した雨水は、下側内レール7の左側に
設けられた切欠き部から下側外レール8側へ排水され、
下側外レール8の室内側へ侵入した雨水と一緒になっ
て、下側外レール8に設けられた排水孔13から外部へ
排水される。また、両レール7,8の室内側に溜まった
雨水や塵埃などを排出して清掃する際には、内サッシュ
本体2や外サッシュ本体3を開き姿勢にして、下側内レ
ール7の排水用切欠き部11や下側外レールの排水用切
欠き部12から雨水などを排出するのであり、その際、
第一内側ヒレ15や第一外側ヒレ17が、室外側ほど下
方に位置するように傾斜しているので、雨水や塵埃排出
の障害になることがなく、清掃作業を容易に行うことが
できる。
【0037】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、内サッシュ本体2の上コーナ
ブロック22と外サッシュ本体3の上コーナブロック4
2にブロック側シール部材としての第五内外ヒレ32,
52や第六内外ヒレ34,54を設けた例を示したが、
内サッシュ本体2の下コーナブロック21と外サッシュ
本体3の下コーナブロック41にも、同様なブロック側
シール部材を設けて、つまり、合計8個のコーナブロッ
ク21,22,41,42の全てにブロック側シール部
材を設けて実施することもできる。
【0038】(2)先の実施形態では、サッシュ枠1の
内側空間を閉じた閉じ姿勢において、内サッシュ本体2
の右側の下コーナブロック21と外サッシュ本体3の左
側の下コーナブロック41に対向するように枠側シール
部材としての横ヒレ15,17を設けた例を示したが、
内サッシュ本体2の左側の下コーナブロック21と外サ
ッシュ本体3の右側の下コーナブロック41に対向する
位置にも、同様な枠側シール部材を設けて実施すること
もでき、更に、合計8個のコーナブロック21,22,
41,42に対向する全ての位置に枠側シール部材を設
けて実施することもできる。ただし、上側レール9,1
0においては、下側レール7,8のような排水用切欠き
部11,12を設ける必要がないので、上側レール9,
10の室外側の面に枠側シール部材としての横ヒレを直
接設けることになる。
【0039】(3)先の実施形態では、第一内側ヒレと
外側ヒレ15,17、第二内側ヒレと外側ヒレ26,4
6、第三内側ヒレと外側ヒレ27,47、第四内側ヒレ
と外側ヒレ30,50、第五内側ヒレと外側ヒレ32,
52、第六内側ヒレと外側ヒレ34,54などのシール
部材を軟質の合成樹脂で形成した例を示したが、これら
シール部材については、例えば、合成繊維などを植毛し
たモヘア状のものを使用することもでき、要するに、隙
間風の侵入を抑制できるものであれば、その形状や材質
などについては、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】サッシュ構造の正面図
【図2】サッシュ構造の縦断面図
【図3】サッシュ枠の要部の斜視図
【図4】サッシュ枠の要部の斜視図
【図5】サッシュ枠の要部の斜視図
【図6】サッシュ本体の正面図
【図7】サッシュ本体の上面図
【図8】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図9】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図10】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図11】サッシュ構造の要部の横断面図
【図12】サッシュ構造の要部の縦断面図
【図13】サッシュ構造の要部の横断面図
【図14】サッシュ構造の要部の横断面図
【図15】サッシュ構造の要部の横断面図
【図16】山形部材の斜視図
【図17】山形部材の一部切欠き正面図
【符号の説明】
1 サッシュ枠 2,3 サッシュ本体 4 サッシュ枠の下枠体 7,8 下側レール 9,10 上側レール 11,12 排水用切欠き部 15,17 枠側シール部材としての横ヒ
レ 21,41 下コーナブロック 22,42 上コーナブロック 26,46 縦ヒレ 32,34,52,54 ブロック側シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 昇 埼玉県草加市青柳1丁目1番17号 株式会 社ユニテ内 Fターム(参考) 2E014 FA06 2E036 AA02 BA01 CA03 DA04 DA09 EA02 EA06 EB04 EB09 EC03 FB01 GA02 HA01 HB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側にレールを備えた矩形のサッシュ枠
    と、前記レールに沿って引き違い式にスライドして前記
    サッシュ枠の内側空間を開閉するように矩形に形成され
    た一対のサッシュ本体とを備え、 前記一対のサッシュ本体のそれぞれが、その四隅にコー
    ナブロックを備えているサッシュ構造であって、 前記一対のサッシュ本体により前記サッシュ枠の内側空
    間を閉じた閉じ姿勢において、前記コーナブロックと前
    記サッシュ枠との隙間からの風の侵入を抑制するシール
    部材が、前記コーナブロックと前記サッシュ枠との間に
    設けられているサッシュ構造。
  2. 【請求項2】 前記シール部材が、前記コーナブロック
    に設けられたブロック側シール部材で構成されている請
    求項1に記載のサッシュ構造。
  3. 【請求項3】 前記シール部材が、前記閉じ姿勢におい
    て、前記コーナブロックに対応する前記サッシュ枠部分
    に設けられた枠側シール部材で構成されている請求項1
    に記載のサッシュ構造。
  4. 【請求項4】 前記サッシュ枠の下枠体に設けられた下
    側レールに、その下側レールより室内側に侵入した水を
    室外側に排出する排水用切欠き部が、前記下側レールに
    沿って設けられ、 前記サッシュ本体の下方に位置する下コーナブロック
    が、前記閉じ姿勢において、前記排水用切欠き部に対向
    するように構成され、 前記枠側シール部材が、前記排水用切欠き部の下方から
    その排水用切欠き部に沿って突出して、前記下コーナブ
    ロックに摺接する横ヒレで構成されている請求項3に記
    載のサッシュ構造。
  5. 【請求項5】 前記下コーナブロックに前記下側レール
    側に突出する縦ヒレが設けられ、 その縦ヒレが、前記閉じ姿勢において、前記横ヒレに摺
    接して前記排水用切欠き部横側方からの風の侵入を抑制
    するように構成されている請求項4に記載のサッシュ構
    造。
  6. 【請求項6】 前記横ヒレが、室外側ほど下方に位置す
    るように傾斜状に設けられている請求項4または5に記
    載のサッシュ構造。
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