JP2001336367A - サッシュ構造 - Google Patents
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Abstract
じた閉じ姿勢において、サッシュ本体のコーナブロック
とサッシュ枠との間からの風の侵入を抑制でき、しか
も、使用に伴う損傷を極力抑制できるサッシュ構造の提
供。 【解決手段】矩形のサッシュ枠1と、レール7に沿って
引き違い式にスライドしてサッシュ枠1の内側空間を開
閉するように矩形に形成された一対のサッシュ本体とを
備え、サッシュ本体のそれぞれが、その四隅にコーナブ
ロックを備えていて、コーナブロックとサッシュ枠1と
のいずれか一方に傾斜面31aを備えた傾斜部材31
が、他方に前記傾斜面31aに摺接可能なシール部材3
0a,50aが設けられ、サッシュ本体によりサッシュ
枠1の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、シール部材
30a,50aが傾斜部材31の傾斜面31aに摺接し
て、コーナブロックとサッシュ枠1との隙間からの風の
侵入を抑制するサッシュ構造。
Description
えた矩形のサッシュ枠と、前記レールに沿って引き違い
式にスライドして前記サッシュ枠の内側空間を開閉する
ように矩形に形成された一対のサッシュ本体とを備え、
前記一対のサッシュ本体のそれぞれが、その四隅にコー
ナブロックを備えているサッシュ構造に関する。
き違い式にスライドする一対のサッシュ本体のそれぞれ
が、上下の框部材と左右の横框部材とで構成され、それ
ら框部材がコーナブロックを介して互いに連結されて矩
形に形成されているので、サッシュ本体の四隅には、必
然的にコーナブロックが存在することになる。
サッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ
姿勢において、各サッシュ本体とサッシュ枠との隙間か
ら風が侵入するのを抑制するため、従来、サッシュ本体
を構成する上下の框部材や横框部材にシール部材を取付
けて、前記閉じ姿勢において、各シール部材がサッシュ
枠に接当あるいは摺接するように構成したものが知られ
ている。
するコーナブロックについては、そのコーナブロック
が、サッシュ本体を構成する各框部材と別体で、しか
も、サッシュ枠に対してサッシュ本体を嵌め込む際に、
組付け誤差などに対応するべく、各コーナブロックに対
する框部材の取付け位置を修正する機能を備えており、
かつ、コーナブロックにおける各框部材の長手方向に沿
う長さが、各框部材の長さに比べてかなり短いなどの理
由で、従来、各コーナブロックとサッシュ枠との隙間に
ついては、特別な考慮が払われていなかったのが実状で
ある。
従来のサッシュ構造では、一対のサッシュ本体によりサ
ッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢において、各サッ
シュ本体の四隅に位置するコーナブロックとサッシュ枠
との間の隙間から室内側へ風が侵入する虞があり、この
点に改良の余地があった。
したもので、その目的は、引き違い式にスライドする一
対のサッシュ本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた
閉じ姿勢において、各サッシュ本体のコーナブロックと
サッシュ枠との間からの風の侵入を抑制することがで
き、しかも、使用に伴う損傷を極力抑制して、長年月に
わたって使用することが可能なサッシュ構造の提供にあ
る。
の特徴構成は、図1、図2、図9、図16、図17に例
示するごとく、内側にレール7,8,9,10を備えた
矩形のサッシュ枠1と、前記レール7,8,9,10に
沿って引き違い式にスライドして前記サッシュ枠1の内
側空間を開閉するように矩形に形成された一対のサッシ
ュ本体2,3とを備え、前記一対のサッシュ本体2,3
のそれぞれが、その四隅にコーナブロック21,22,
41,42を備えているサッシュ構造であって、前記コ
ーナブロック21,22,41,42と前記サッシュ枠
1とのいずれか一方に傾斜面31aを備えた傾斜部材3
1が設けられ、他方に前記傾斜面31aに摺接可能なシ
ール部材30a,50aが設けられて、前記一対のサッ
シュ本体2,3により前記サッシュ枠1の内側空間を閉
じた閉じ姿勢において、前記シール部材30a,50a
が前記傾斜部材31の傾斜面31aに摺接して、前記コ
ーナブロック21,22,41,42と前記サッシュ枠
1との隙間からの風の侵入を抑制するように構成されて
いるところにある。
図17に例示するごとく、前記傾斜部材31が、前記サ
ッシュ枠1の下枠体4に設けられ、前記シール部材30
a,50aが、弾性変形可能な複数のヒレで構成されて
前記サッシュ本体2,3の下方に位置する下コーナブロ
ック21,41に設けられているところにある。
図17に例示するごとく、前記シール部材30a,50
aが、各サッシュ本体2,3の下コーナブロック21,
41のうち、前記閉じ姿勢において、互いに引き違い状
に対向する側の下コーナブロック21,41に設けら
れ、前記傾斜部材31が、その横断面視において、傾斜
面31a,31bを左右に一体的に備えた山形に形成さ
れていて、前記引き違い状に対向する下コーナブロック
21,41の一方に設けられたシール部材30aと他方
に設けられたシール部材50aとが、山形に形成された
傾斜部材31の左右いずれか一方の傾斜面31aに摺接
するように構成されているところにある。
するごとく、前記下コーナブロック21,41が、前記
サッシュ枠1の下枠体4に設けられたレール7,8が挿
入するレール溝23a,43aを備え、そのレール7,
8に摺接して前記レール溝23a,43aと前記レール
7,8との隙間からの風の侵入を抑制する補助シール部
材30b,50bが、前記シール部材30a,50aと
一体的に形成されて前記レール溝23a,43aに設け
られているところにある。
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
成によれば、引き違い式にスライドする一対のサッシュ
本体のコーナブロックとサッシュ枠とのいずれか一方に
傾斜面を備えた傾斜部材が設けられ、他方にその傾斜面
に摺接可能なシール部材が設けられて、一対のサッシュ
本体によりサッシュ枠の内側空間を閉じた閉じ姿勢にお
いて、前記シール部材が傾斜部材の傾斜面に摺接して、
コーナブロックとサッシュ枠との隙間からの風の侵入を
抑制するように構成されているので、サッシュ本体によ
りサッシュ枠の内側空間を閉じた状態では、各サッシュ
本体のコーナブロックとサッシュ枠との間から風が侵入
するのを確実に抑制することができるとともに、その隙
間風の侵入抑制を長年月にわたって維持することができ
る。
の間からの風の侵入を抑制するには、例えば、サッシュ
本体側へ突出するシール部材をサッシュ枠に設け、前記
閉じ姿勢において、そのシール部材がサッシュ本体のコ
ーナブロックに摺接するように構成することもできる。
しかし、その場合には、サッシュ本体をスライドさせる
際、前記シール部材が、常にサッシュ本体やコーナブロ
ックに摺接するため、シール部材の損傷が激しくなっ
て、長年月にわたって隙間風の抑制効果を期待するのは
むずかしい。
傾斜面に摺接可能なシール部材とで構成し、前記閉じ姿
勢において、シール部材が傾斜部材の傾斜面に摺接する
ように構成することで、傾斜面に対するシール部材の摺
接は、前記閉じ姿勢の近傍のみとなり、シール部材の常
時摺接が回避されるので、上述した構成に比べてシール
部材の損傷が抑制され、比較的長年月にわたる隙間風の
抑制効果を期待することができる。
シール部材が、弾性変形可能な複数のヒレで構成されて
いるので、その複数のヒレからなるシール部材を傾斜部
材の傾斜面に対して弾性的に押し付けてシールすること
ができるので、上述した隙間風の抑制がより一層確実と
なる。そして、その複数のヒレからなるシール部材が、
サッシュ本体の下方に位置する下コーナブロックに設け
られて、サッシュ枠の下枠体に設けられた傾斜部材の傾
斜面に摺接するように構成されているので、例えば、サ
ッシュ枠の下枠体側に複数のヒレからなるシール部材を
設けると、その複数のヒレの間に塵埃や雨水などが溜ま
る虞があるが、そのような虞も少なく、仮に塵埃が溜ま
ったとしても、傾斜部材側であるため、清掃も容易に行
うことができる。
シール部材が、各サッシュ本体の下コーナブロックのう
ち、閉じ姿勢において、互いに引き違い状に対向する側
の下コーナブロックに設けられ、前記傾斜部材が、その
横断面視において、傾斜面を左右に一体的に備えた山形
に形成されていて、引き違い状に対向する下コーナブロ
ックの一方に設けられたシール部材と他方に設けられた
シール部材とが、山形に形成された傾斜部材の左右いず
れか一方の傾斜面に摺接するように構成されているの
で、引き違い式にスライドする両サッシュ本体におい
て、その引き違い状に対向する側の下コーナブロックと
サッシュ枠との間から風が侵入するのを確実に抑制する
ことができるすなわち、引き違い状に対向する両下コー
ナブロックに設けられたシール部材が、共に同一側の傾
斜面に摺接するので、両シール部材をほぼ直線状にして
同一側の傾斜面に摺接させることもでき、その場合に
は、両シール部材の協働によって、両下コーナブロック
とサッシュ枠との間からの風の侵入をより効果的に、確
実に抑制することができる。
下コーナブロックが、サッシュ枠の下枠体に設けられた
レールが挿入するレール溝を備え、そのレールに摺接し
てレール溝とレールとの隙間からの風の侵入を抑制する
補助シール部材が、前記レール溝に設けられているの
で、上述した傾斜部材とシール部材による隙間風の侵入
抑制に加えて、レール溝とレールとの間からの隙間風の
侵入をも抑制して、一層確実な隙間風の抑制効果を期待
することができ、しかも、その補助シール部材が、傾斜
部材の傾斜面に摺接するシール部材と一体的に形成され
ているので、使用するシール部材の数を極力少なくし、
かつ、構造的にも簡素化して、確実な隙間風の抑制効果
を期待することができる。
の形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書にお
いては、特に断わりがない限り、建屋の室内方向を室内
側、建屋の室外方向を室外側と称し、建屋の室内側から
見て右方向を右側、左方向を左側と称する。このサッシ
ュ構造は、例えば、図1および図2に示すように、建屋
における引き違い式の窓や引き違い戸などに使用される
もので、全体が矩形に構成されたアルミ製のサッシュ枠
1が、建屋の壁などに固定され、一対の板ガラスからな
る真空ガラスや複層ガラス、あるいは、単板の板ガラス
Gなどを保持する一対のサッシュ本体2,3、つまり、
室内側に位置する内サッシュ本体2と室外側に位置する
外サッシュ本体3とが、サッシュ枠1の内側にスライド
自在に嵌め込まれている。
5、ならびに、上下の枠体4,5を連結する左右一対の
横枠体6により矩形に組付けられて構成され、その下枠
体4は、室内側ほど高く、室外側ほど低くなるように階
段状に構成され、その下枠体4には、一対の下側レール
7,8が内外方向に間隔を置いて、かつ、室内側に位置
する下側内レール7の方が、室外側に位置する下側外レ
ール8よりも高くなるように設けられ、上枠体5には、
その一対の下側レール7,8に対向するように上側内レ
ール9と上側外レール10とが設けられている。一対の
サッシュ本体2,3は、内サッシュ本体2を右側に、外
サッシュ本体3を左側にスライドさせた状態で、サッシ
ュ枠1の内側空間を閉じる閉じ姿勢になるように構成さ
れ、図3に示すように、下側内レール7の右端に排水用
切欠き部11が、図4に示すように、下側外レール8の
左端にも排水用切欠き部12が、それぞれ下側レール
7,8に沿って設けられ、更に、下側外レール8には複
数の排水孔13も設けられている。
よび図11にも示すように、排水用切欠き部11に対応
するように合成樹脂製の保持部材14が設けられ、その
保持部材14の上面が、排水用切欠き部11の下側縁と
面一になるように構成されて、保持部材14には、軟質
の合成樹脂で形成された横ヒレ状の第一内側ヒレ15
が、排水用切欠き部11の下方において排水用切欠き部
11に沿って突出する状態に取付けられている。この第
一内側ヒレ15は、下側内レール7より室内側へ侵入し
た雨水などを排水用切欠き部11から室外側へ排水する
のを許容するとともに、前記閉じ姿勢において、室内へ
の風の侵入を抑制する枠側シール部材として機能するも
ので、上下方向に2枚設けられ、室外側ほど下方に位置
する傾斜姿勢で外側に突出するように取付けられてい
る。同様に、下側外レール8の内側には、図12および
図13にも示すように、排水用切欠き部12に対応する
ように合成樹脂製の保持部材16が設けられて、その上
面が排水用切欠き部12の下側縁と面一になるように構
成され、その保持部材16にも、上述した第一内側ヒレ
15と同様な横ヒレからなる第一外側ヒレ17が、室外
側ほど下方に位置する傾斜姿勢で突出するように取付け
られている。
示すように、アルミ製の下框部材18と上框部材19、
ならびに、左右一対の横框部材20とを備え、それらア
ルミ製の框部材18,19,20が、四隅に位置する合
成樹脂製のコーナブロック、つまり、内サッシュ本体2
の下側に位置する左右一対の下コーナブロック21と上
側に位置する左右一対の上コーナブロック22とを介し
て互いに連結されて、全体が矩形になるように組付けら
れている。その内サッシュ本体2の下框部材18と下コ
ーナブロック21には、その長手方向に沿う凹入部、つ
まり、下コーナブロック21に設けられたレール溝とし
ての凹入部23a(図9および図10参照)と下框部材
18に設けられた凹入部23b(図2参照)とが互いに
連続するように設けられ、その下框部材18の凹入部2
3b内に下側内レール7上を転動する複数個の内ローラ
24が設けられ、かつ、上框部材19と上コーナブロッ
ク22には、その長手方向に沿うスリット25が設けら
れて、そのスリット25内に上側内レール9が挿入可能
に構成されている。
に位置する下コーナブロック21には、軟質の合成樹脂
で形成されたシール部材としての第二内側ヒレ26と第
三内側ヒレ27とが取付けられている。第二内側ヒレ2
6は、図10および図11に示すように、縦ヒレ状に構
成されて、下コーナブロック21の右端近くに位置する
状態で、かつ、右側の横框部材20の長手方向に沿って
取付けられた軟質の合成樹脂からなる横框用内側ヒレ2
8(図14参照)と連続するように上下方向に沿って左
右に2枚取付けられている。そして、この縦ヒレ状の第
二内側ヒレ26は、内サッシュ本体2を右側にスライド
させた状態で前記第一内側ヒレ15に摺接して、内サッ
シュ本体2と右側の横枠体6との間の下方隙間から、排
水用切欠き部11を介して侵入しようとする風の侵入を
抑制するように構成されている。
1の左端近くに位置する状態で、下コーナブロック21
の凹入部23aに沿って内側に突出するように取付けら
れ、内サッシュ本体2をスライドさせる際、下側内レー
ル7の室内外側の両側面と上面とに摺接して、内サッシ
ュ本体2の凹入部23aと下側内レール7との間の隙間
から、排水用切欠き部11を介して侵入しようとする風
の侵入を抑制するように構成されている。そして、その
右側の下コーナブロック21と左側の下コーナブロック
21との間に位置する下框部材18には、下側内レール
7の室外側の側面に摺接する軟質の合成樹脂からなる下
框用内側ヒレ29(図2参照)が、下框部材18の長手
方向に沿って取付けられている。
に位置する下コーナブロック21には、軟質の合成樹脂
で形成されたシール部材としての第四内側ヒレ30が、
図9に示すように、上下方向に沿って左右に2枚取付け
られ、その第四内側ヒレ30の下部30aが下コーナブ
ロック21よりも下方に突出し、その上部30bが下コ
ーナブロック21の凹入部23aに沿って内側に突出す
るとともに、室内側の中間部30cが室内側へ、室外側
の中間部30dが室外側へ突出するように構成されてい
る。この第四内側ヒレ30は、内サッシュ本体2をスラ
イドさせる際、その上部30bが下側内レール7の室内
外側の両側面と上面とに摺接し、内サッシュ本体2を右
側にスライドさせた状態で、室外側の中間部30dが外
サッシュ本体2に摺接するように構成されている。
対の下側レール7,8の間には、図5に示すように、塩
化ビニル樹脂から形成された傾斜部材としての山形部材
31が、階段状の下枠体4に沿って折曲された状態で一
連に取付けられていて、内サッシュ本体2を右側にスラ
イドさせた状態で、図16および図17に示すように、
第四内側ヒレ30の室内側の中間部30cが、下側内レ
ール7の室外側の側面に位置する山形部材31の左傾斜
面31aに摺接するように構成され、かつ、第四内側ヒ
レ30の下部30aが、山形部材31の左傾斜面31a
に上方から摺接するように構成されて、左側の下コーナ
ブロック21の凹入部23aと下側内レール7との間の
隙間から侵入しようとする風の侵入を抑制するように構
成されている。
7の(ロ)に示すように、それぞれ軟質の合成樹脂で形
成されたブロック側シール部材としての第五内側ヒレ3
2が、上コーナブロック22のスリット25に沿ってス
リット25の内側に突出するように取付けられ、かつ、
左側の上コーナブロック22には、図8に示すように、
軟質の合成樹脂で形成されたブロック側シール部材とし
ての第六内側ヒレ34が、上コーナブロック22のスリ
ット25に沿って内側に突出するように取付けられ、内
サッシュ本体2をスライドさせる際、第五内側ヒレ32
が、上側内レール9の室内外側両面に摺接するととも
に、第六内側ヒレ34が、上側内レール9の室内外側の
両側面と下面とに摺接して、上コーナブロック22のス
リット25と上側内レール9との間の隙間から侵入しよ
うとする風の侵入を抑制するように構成されている。そ
して、その両上コーナブロック22の間に位置する上框
部材19には、上側内レール9の室内外側両面に摺接す
る軟質の合成樹脂からなる上框用内側ヒレ33が、上框
部材19の長手方向に沿って取付けられている。
説明するが、左右の勝手違いはあるものの、上述した内
サッシュ本体2と同じ構成なので、詳細な説明は省略し
て簡単に説明する。この外サッシュ本体3も、図6の
(イ)に示すように、アルミ製の下框部材38、上框部
材39、横框部材40、合成樹脂製の下コーナブロック
41と上コーナブロック42などで全体が矩形に組付け
られ、下框部材38の凹入部43b内には、下側外レー
ル8上を転動する複数個の外ローラ44が設けられてい
る。
は、図12および図13に示すように、シール部材とし
ての第二外側ヒレ46と第三外側ヒレ47とが取付けら
れ、縦ヒレとしての第二外側ヒレ46は、左側の横框部
材40に取付けられた横框用外側ヒレ48(図15参
照)と連続するように取付けられて、外サッシュ本体3
を左側にスライドさせた状態で、枠側シール部材として
機能する横ヒレからなる第一外側ヒレ17に摺接するよ
うに、第三外側ヒレ47は、下側外レール8の室内外側
の両側面と上面とに摺接するように構成され、かつ、下
框部材38には、下框用外側ヒレ49が取付けられてい
る。
は、図9に示すように、シール部材としての第四外側ヒ
レ50が取付けられて、外サッシュ本体3をスライドさ
せる際、その上部50bが下側外レール8の室内外側の
両側面と上面とに摺接し、室外側の中間部50dが下側
外レール8の両側面に摺接するとともに、外サッシュ本
体3を左側にスライドさせた状態で、図16および図1
7に示すように、室内側の中間部50cと下部50aと
が、山形部材31の右傾斜面31bに案内され、その頂
点を乗り越えて左傾斜面31aに摺接するように構成さ
れている。また、上コーナブロック42には、図7の
(イ)に示すように、ブロック側シール部材としての第
五外側ヒレ52がスリット45に沿って内側に突出する
ように取付けられ、かつ、右側の上コーナブロック42
には、図8に示すように、ブロック側シール部材として
の第六外側ヒレ54が取付けられ、上框部材39には、
上側外レール10に摺接する上框用外側ヒレ53が取付
けられている。
サッシュ本体2を右側に、外サッシュ本体3を左側にス
ライドさせることにより、板ガラスGを保持する両サッ
シュ本体2,3によってサッシュ枠1の内側空間を閉じ
た閉じ姿勢となる。この閉じ姿勢においては、下側内レ
ール7の排水用切欠き部11に設けられた第一内側ヒレ
15が、内サッシュ本体2の下コーナブロックのうちの
右側の下コーナブロック21の室内側の面に対応して接
当し、右側の下コーナブロック21と下側内レール7と
の間の隙間から風が侵入するのを抑制し、同様に、下側
外レール8の排水用切欠き部12に設けられた第一外側
ヒレ17が、外サッシュ本体3の左側の下コーナブロッ
ク41の室内側の面に対応して接当し、左側の下コーナ
ブロック41と下側外レール8との間の隙間から風が侵
入するのを抑制する。
15に対して、内サッシュ本体2の下コーナブロック2
1に設けられた第二内側ヒレ26が、第一内側ヒレ15
の室外側に接当して、下コーナブロック21と右側の横
枠体6との間の隙間から風が侵入するのを抑制し、か
つ、第三内側ヒレ27が、下コーナブロック21の凹入
部23aと下側内レール7との間の隙間から風が侵入す
るのを抑制する。同様に、下側外レール8の第一外側ヒ
レ17に対して、外サッシュ本体3の下コーナブロック
41に設けられた第二外側ヒレ46が、第一外側ヒレ1
7の室外側に接当して、下コーナブロック41と左側の
横枠体6との間の隙間から風が侵入するのを、第三外側
ヒレ47が、下コーナブロック41の凹入部43aと下
側外レール8との間の隙間から風が侵入するのをそれぞ
れ抑制する。
ク21においては、その下コーナブロック21に設けら
れた第四内側ヒレ30の上部30bが下側内レール7の
室内外側の両側面と上面とに、室外側の中間部30dが
外サッシュ本体2に摺接し、かつ、その室内側の中間部
30cと下部30aとが山形部材31の左傾斜面31a
に摺接して、下コーナブロック21の凹入部23aと下
側内レール7との間の隙間からの風の侵入を抑制する。
同様に、外サッシュ本体3の右側の下コーナブロック4
1においては、第四外側ヒレ50の上部50bが下側外
レール8の室内外側の両側面と上面とに、室外側の中間
部50dが下側外レール8の両側面に摺接し、かつ、そ
の室内側の中間部50cと下部50aとが、前記第四内
側ヒレ30の室内側の中間部30cおよび下部30aと
直線状に連続する状態で、前記山形部材31の左傾斜面
31aに摺接するように構成されている。
においては、左右の上コーナブロック22に設けられた
第五内側ヒレ32が、上側内レール9の室内外側両面に
接当して、かつ、左側の上コーナブロック22に設けら
れた第六内側ヒレ34が、上側内レール9の周囲に接当
して、上コーナブロック22のスリット25と上側内レ
ール9との間の隙間からの風の侵入を抑制し、外サッシ
ュ本体3の左右の上コーナブロック42においては、上
コーナブロック42に設けられた第五外側ヒレ52が、
上側外レール10の室内外側両面に接当し、右側の上コ
ーナブロック42に設けられた第六外側ヒレ54が、上
側外レール10の周囲に接当して、上コーナブロック4
2のスリット45と上側外レール10との間の隙間から
の風の侵入を抑制する。
材20に設けられた横框用内側ヒレ28は、サッシュ枠
1の右側の横枠体5との間を、外サッシュ本体3の左側
の横框部材40に設けられた横框用外側ヒレ48は、サ
ッシュ枠1の左側の横枠体5との間をそれぞれ封止す
る。更に、内サッシュ本体2と外サッシュ本体3との下
框部材18,38に設けられた下框用内側ヒレ29と外
側ヒレ49とは、下側内レール7と外レール8との間
を、また、内サッシュ本体2と外サッシュ本体3との上
框部材19,39に設けられた上框用内側ヒレ33と外
側ヒレ53とは、上側内レール9と外レール10との間
をそれぞれ封止する。
りも室内側へ侵入した雨水は、下側内レール7の左側に
設けられた切欠き部から下側外レール8側へ排水され、
下側外レール8の室内側へ侵入した雨水と一緒になっ
て、下側外レール8に設けられた排水孔13から外部へ
排水される。また、両レール7,8の室内側に溜まった
雨水や塵埃などを排出して清掃する際には、内サッシュ
本体2や外サッシュ本体3を開き姿勢にして、下側内レ
ール7の排水用切欠き部11や下側外レールの排水用切
欠き部12から雨水などを排出するのであり、その際、
第一内側ヒレ15や第一外側ヒレ17が、室外側ほど下
方に位置するように傾斜しているので、雨水や塵埃排出
の障害になることがなく、清掃作業を容易に行うことが
できる。
に傾斜面31a,31bを備えた山形部材31を示した
が、図18に示すように、ひとつの傾斜面31aのみを
備えた傾斜部材31Aで構成し、図18の(イ)に示す
開き姿勢から、内サッシュ本体2や外サッシュ本体3を
スライドさせて、図18の(ロ)に示す閉じ姿勢にする
のに伴って、傾斜部材31Aの傾斜面31aにシール部
材としての複数枚のヒレ30aが摺接するように構成す
ることもできる。そして、先の実施形態では、サッシュ
枠1の下枠体4に傾斜部材31を設け、一対のサッシュ
本体2,3の下コーナブロック21,41にシール部材
としての第四ヒレ30,50を設けた例を示したが、こ
の図18に示す別の実施形態のように、一対のサッシュ
本体2,3の上コーナブロック22,42に傾斜部材3
1Aを設け、サッシュ枠1の上枠体5にヒレ30aを設
けることもできる。
外側ヒレ15,17、第二内側ヒレと外側ヒレ26,4
6、第三内側ヒレと外側ヒレ27,47、第四内側ヒレ
と外側ヒレ30,50、第五内側ヒレと外側ヒレ32,
52などのシール部材を軟質の合成樹脂で形成した例を
示したが、これらシール部材については、例えば、合成
繊維などを植毛したモヘア状のものを使用することもで
き、要するに、隙間風の侵入を抑制できるものであれ
ば、その形状や材質などについては、種々の変更が可能
である。
略図
Claims (4)
- 【請求項1】 内側にレールを備えた矩形のサッシュ枠
と、前記レールに沿って引き違い式にスライドして前記
サッシュ枠の内側空間を開閉するように矩形に形成され
た一対のサッシュ本体とを備え、 前記一対のサッシュ本体のそれぞれが、その四隅にコー
ナブロックを備えているサッシュ構造であって、 前記コーナブロックと前記サッシュ枠とのいずれか一方
に傾斜面を備えた傾斜部材が設けられ、他方に前記傾斜
面に摺接可能なシール部材が設けられて、 前記一対のサッシュ本体により前記サッシュ枠の内側空
間を閉じた閉じ姿勢において、前記シール部材が前記傾
斜部材の傾斜面に摺接して、前記コーナブロックと前記
サッシュ枠との隙間からの風の侵入を抑制するように構
成されているサッシュ構造。 - 【請求項2】 前記傾斜部材が、前記サッシュ枠の下枠
体に設けられ、前記シール部材が、弾性変形可能な複数
のヒレで構成されて前記サッシュ本体の下方に位置する
下コーナブロックに設けられている請求項1に記載のサ
ッシュ構造。 - 【請求項3】 前記シール部材が、各サッシュ本体の下
コーナブロックのうち、前記閉じ姿勢において、互いに
引き違い状に対向する側の下コーナブロックに設けら
れ、 前記傾斜部材が、その横断面視において、傾斜面を左右
に一体的に備えた山形に形成されていて、 前記引き違い状に対向する下コーナブロックの一方に設
けられたシール部材と他方に設けられたシール部材と
が、山形に形成された傾斜部材の左右いずれか一方の傾
斜面に摺接するように構成されている請求項2に記載の
サッシュ構造。 - 【請求項4】 前記下コーナブロックが、前記サッシュ
枠の下枠体に設けられたレールが挿入するレール溝を備
え、 そのレールに摺接して前記レール溝と前記レールとの隙
間からの風の侵入を抑制する補助シール部材が、前記シ
ール部材と一体的に形成されて前記レール溝に設けられ
ている請求項2または3に記載のサッシュ構造。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018199082A1 (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-01 | 株式会社Lixil | 浴室ユニット |
JP2018188837A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社Lixil | 浴室ユニット |
EP3680442A1 (de) * | 2019-01-11 | 2020-07-15 | Akoterm GmbH | Tür, insbesondere aussentür, für ein gebäude |
-
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- 2000-05-26 JP JP2000156184A patent/JP3664638B2/ja not_active Expired - Fee Related
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