JP4052584B2 - 外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置 - Google Patents
外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4052584B2 JP4052584B2 JP2003376411A JP2003376411A JP4052584B2 JP 4052584 B2 JP4052584 B2 JP 4052584B2 JP 2003376411 A JP2003376411 A JP 2003376411A JP 2003376411 A JP2003376411 A JP 2003376411A JP 4052584 B2 JP4052584 B2 JP 4052584B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lower frame
- outdoor
- grating
- receiving support
- piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Description
<請求項1項記載の発明>
下枠のレール部に沿って、障子下框に設けられた戸車を介して左右にスライドする障子を有し、かつ前記レール部の上面を含んで前記下枠の上面全体を略フラットに形成した、外部開口用下枠フラットサッシと;室外側のデッキと;これらの間を塞ぐグレーチング部材とを略フラットに配設したものであって:
前記下枠から網戸走行用のレール部を立ち上げて形成し、
前記レール部の上部室外側に下向きの係合受け溝を一体的に形成し、
前記下枠の長手方向中間に室外側に突出して複数の受け支持部材を配し、
前記受け支持部材は、その室内側端面が前記下枠の室外面に当接し、かつ受け支持部材の室内側上部が前記係合受け溝に係合した状態で前記下枠に固定され、
前記グレーチング部材は複数の受け支持部材上に跨って配設されている、
ことを特徴とする外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
受け支持部材は、その室内側上部がレール部の上部室外側に下向きの係合受け溝に係合し、受け支持部材の室内側端面が下枠の室外面に当接する状態で下枠に固定されている。したがって、グレーチング部材を介しての載荷重に伴う受け支持部材のモーメントを、係合受け溝で受け止めつつ、受け支持部材の室内側端面が下枠の室外面に当接する突っ張りで支持できる。よって、荷重に対する安定性はビス止めによる場合に比較して、格段に優れたものとなる。
受け支持部材は、隣接して室外側に突出する受け支持板部と、これら室外側を繋ぐ繋ぎ部と、各受け支持板部の室内側において下枠の長手方向に沿う固定座部とが一体化され、前記受け支持板部の室内側上部が係合受け溝にそれぞれ係合し、前記受け支持板部の室内側端面が下枠の室外面に当接し、かつ、固定座部が下枠の室外面に当接されて固定具を介して固定されている請求項1記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
受け支持部材を、受け支持板部と、繋ぎ部と、固定座部とで一体的に形成することにより、受け支持部材自体の剛性が高まる。
固定座部は受け支持板部の下部に形成され、かつ固定座部の室内面は受け支持板部の室内側端面より室内側に張出して位置し、他方で、下枠の室外面には下側より上側が室外側に張出す段部が形成され、前記固定座部は下枠の段部の肩に当てられた状態で下部に位置して固定具を介して固定されている請求項2記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
固定座部は下枠の段部の肩に当てられた状態で下部に位置して固定具を介して固定されていると、前記のモーメントを前記の肩で受けることができ、より安定する。また、予め、肩と係合受け溝の底までの寸法に対して、受け支持板部の室内側端面が下枠の室外面への当接する部分の長さ寸法をやや短くしておけば、固定座部の上端を下枠の段部の肩に当てたときには、受け支持板部の室内側上部が係合受け溝に係合する状態となり、簡易な位置決めにも役立つ。
グレーチング部材は、グレーチング本体板と、該グレーチング本体板の室内及び室外側端縁からそれぞれ下方に折曲させた室内片及び室外片と、を備えた断面略溝形の部材であり、該室内片は前記受け支持板部を切欠いて形成された切欠部に係止若しくは載置され、他方、室外片は前記受け支持板部の室外側端縁に隣接した状態で、グレーチング部材が複数の受け支持部材上に跨って配設されている、請求項2又は3記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
断面略溝形のグレーチング部材における室内片が、切欠部に係止若しくは載置される構成となっていることにより、室内側から室外側及び室外側から室内側へのグレーチング部材のズレ(スライド移動)、又は室内側から室外側若しくは室外側から室内側へのグレーチング部材のズレ(スライド移動)が防止される。また、同構成により、グレーチング本体板上に人等が乗った際の、室内側から室外側及び室外側から室内側へのグレーチング部材の回転運動(傾き)、又は室内側から室外側若しくは室外側から室内側へのグレーチング部材の回転運動(傾き)が抑止される。
繋ぎ部の下側には、該繋ぎ部から少なくともグレーチング部材の室外片の肉厚分の間隔をもって室外側に突出すると共に上方に延在した、前記室外片を係合させる係合受け片が形成され、この係合受け片に前記室外片が係合される状態で、グレーチング部材が複数の受け支持部材上に跨って配設されている、請求項4記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
断面略溝形のグレーチング部材における室外片が、係合受け片に係合される構成となっていることにより、第1に、室内側から室外側及び室外側から室内側へのグレーチング部材のズレ(スライド移動)、又は室内側から室外側若しくは室外側から室内側へのグレーチング部材のズレ(スライド移動)が防止される。第2に、係合受け片は、係合受け片よりも室外側に配置されるデッキを敷設する際の、デッキ配置の位置決めのための基準面となる。すなわち、デッキを敷設するときには、この係合受け片を頼りに、デッキの一方の端縁を係合受け片に当接するだけで位置決めができるので、デッキの敷設作業を容易化する。第3に、グレーチング部材とデッキとの間には、係合受け片の肉厚分の隙間ができるので、サッシ長手方向に隣接する受け支持部材間の隙間にグレーチング部材やデッキに溜まった雨水等を排水することができる。第4に、グレーチング本体板上に人等が乗った際の、室内側から室外側及び室外側から室内側へのグレーチング部材の回転運動(傾き)、又は室内側から室外側若しくは室外側から室内側へのグレーチング部材の回転運動(傾き)も抑止することができる。
グレーチング部材の室内片の下端縁には、該下端縁から室外方向に折曲した折曲部が形成され、この折曲部が前記切欠部上に載置された状態で、グレーチング部材が複数の受け支持部材上に跨って配設されている、請求項4又は5記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
グレーチング部材の室内片の下端縁に、室外方向に折曲した折曲部が形成された構成とすることにより、グレーチング部材自体の剛性を強化することができ、グレーチング本体板上に人等が乗った際の撓み等が抑止される。また、折曲部が切欠部上に載置された構成とすることにより、グレーチング本体板上に人等が乗った際の、室内側から室外側及び室外側から室内側へのグレーチング部材の回転運動(傾き)、又は室内側から室外側若しくは室外側から室内側へのグレーチング部材の回転運動(傾き)が抑止される。
グレーチング部材及び受け支持部材は金属製であり、グレーチング部材が受け支持部材上面に設けたゴムまたはプラスチック材を介して乗っている請求項1乃至6のいずれか1項記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
グレーチング部材及び受け支持部材を金属製とすると、グレーチング部材に乗ってずれたとき、受け支持部材に接触して不快な金属音を発する。これに対し、受け支持部材上面にゴムまたはプラスチック材を設けると、金属音の発生を防止できる。
前述の特許文献1のように、障子下框の室内側の垂下片と横タイト材のみによる水密性と気密性の確保には、以下のような問題点がある。
第1に、垂下片(スライド片)が室内側にのみ形成されているので、図22(a)の点線で囲った範囲に示すように、内障子1及び外障子2や窓ガラス3に吹き付けられた雨水は、障子下框1a、2aの下部の室外側から侵入し、障子下框垂下片1c、2cと横タイト材76によるタイトラインよりも上に位置する下枠レール部の上面4,5に溜まりやすいので、当該横タイト材76の負担が大きく、水密性に不利である。
<実施の態様1>
実施の態様1は、下枠のレール部に沿って、障子下框に設けられた戸車を介して左右にスライドする障子を有し、かつ前記レール部の上面を含んで前記下枠の上面全体を略フラットに形成した、外部開口用下枠フラットサッシであって、
前記下枠内に外部と連通する排水口を有する中空部を形成し、
前記障子はその下框の室内側垂下片及び室外側垂下片を形成し、
前記中空部上方に、上面が略フラットな前記レール部と、このレール部の室内側と室外側とにそれぞれ前記レール部と略同じ高さの室内側立ち上がり片及び室外側立ち上がり片とを並設し、
前記室内側立ち上がり片と前記レール部側面とで前記室内側垂下片の室内側ガイド溝を、並びに前記室外側立ち上がり片と前記レール部側面とで前記室外側垂下片の室外側ガイド溝を、それぞれ形成し、
前記室内側垂下片と前記室内側立ち上がり片との間に横タイト材を摺接するように介在させ、
前記室外側ガイド溝に水抜き孔を設けて、前記下枠中空部を介して外部と連通させる
ことを特徴とする外部開口用下枠フラットサッシである。
この実施の態様1では、障子の下框の室内側だけでなく、室外側にも垂下片が形成されているので、この室外側垂下片によって、室外側の障子面や窓ガラスに沿って落下した雨水の室内への侵入が拒まれる。すなわち、当該室外側垂下片は実質的な水切りとして機能する。したがって、この室外側垂下片で水切りを行い、かつ室内側垂下片と横タイト材とで水密性や気密性を確実に確保することができる。具体的には、室外側垂下片で水切りが行われることにより、雨水の大半は室外側ガイド溝に流れ落ち下枠中空部を介して外部に排出されるので、横タイト材によるタイトラインよりも上に位置するレール部の上面に雨水が浸入しにくく、仮にレール部の上面に雨水が浸入した場合でも、室内側垂下片と横タイト材により室内へ漏水をすることなく、雨水は室内側ガイド溝に落ち、下枠中空部を介して外部に排出される。つまり、水切りラインとタイトラインを別々に設ける二重構造により、タイトラインの負担を軽減させ、水密性や気密性を高めている。
実施の態様2は、下枠のレール部に沿って、障子下框に設けられた戸車を介して左右にスライドする障子を有し、かつ前記レール部の上面を含んで前記下枠の上面全体を略フラットに形成した、内外障子からなる引き違いサッシにおける外部開口用下枠フラットサッシであって、
前記下枠内に外部と連通する排水口を有する中空部を形成し、
前記内障子及び外障子は、それぞれの下框に室内側垂下片及び室外側垂下片を形成し、
サッシ下枠を室内側から室外側を見て、前記中空部上方に、第1の立ち上がり片、内障子用のレール部、第2の立ち上がり片、外障子用のレール部及び第3の立ち上がり片を形成し、かつ前記第1〜第3の立ち上がり片は前記レール部と略同じ高さであり、
前記内障子用のレール部室内側側面と前記第1の立ち上がり片とで内障子の前記室内側垂下片の室内側ガイド溝を、及び前記内障子用のレール部室外側側面と前記第2の立ち上がり片とで内障子の前記室外側垂下片の室外側ガイド溝を形成し、
また、前記外障子用のレール部室内側側面と前記第2の立ち上がり片とで外障子の前記室内側垂下片の室内側ガイド溝を、及び前記外障子用のレール部室外側側面と前記第3の立ち上がり片とで外障子の前記室外側垂下片の室外側ガイド溝を形成し、
前記内障子の室内側垂下片と前記第1の立ち上がり片との間、及び前記外障子の室内側垂下片と前記第2の立ち上がり片との間とに横タイト材を摺接するように介在させ、
前期内障子及び前記外障子用の室外側ガイド溝と、前記外障子用の室内側ガイド溝とに水抜き孔を設けて、前記下枠中空部を介して外部と連通させる
ことを特徴とする外部開口用下枠フラットサッシである。
実施の態様2では、内外障子からなる引き違いサッシにおける内外障子の下框の室内側だけでなく、室外側にも垂下片が形成されているので、この室外側垂下片によって、室外側の障子面や窓ガラスに沿って落下した雨水の室内への侵入が拒まれる。すなわち、当該内障子及び外障子の室外側垂下片は実質的な水切りとして機能する。したがって、これら室外側垂下片で水切りを行い、かつ室内側垂下片と横タイト材とで水密性や気密性を確実に確保することができる。具体的には、内障子及び外障子の室外側垂下片で水切りが行われることにより、雨水の大半はそれぞれの室外側ガイド溝に流れ落ち下枠中空部を介して外部に排出されるので、横タイト材によるタイトラインよりも上に位置するレール部の上面に雨水が浸入しにくく、仮にレール部の上面に雨水が浸入した場合でも、内障子及び外障子の室内側垂下片と横タイト材により室内へ漏水をすることなく、雨水はそれぞれの室内側ガイド溝に落ち、下枠中空部を介して外部に排出される。つまり、水切りラインとタイトラインを別々に設ける二重構造により、タイトラインの負担を軽減させ、水密性や気密性を高めている。
実施の態様3は、内外障子からなる引き違いサッシにおける内障子の召し合わせ框の室外面に、当該室外面と外障子の召し合わせ框の室内面との間を気密にする縦タイト材を形成し、
内障子の召し合わせ框の室外面下部及び当該框底部にブロック体を設け、当該框室外面下部と外障子の召し合わせ框の室内面下部との間を気密にするとともに、当該内障子の召し合わせ框底部と内障子用のレール部上面との間を気密にし、
また、前記引き違いサッシを閉じた状態で前記内障子の召し合わせ框の底部に位置する、レール部の室内側及び室外側のガイド溝にタイト材を埋設し、
さらに、前記引き違いサッシを閉じた状態で前記縦タイト材、前記ブロック体及び前記埋設されたタイト材により形成されたタイトラインよりも外部かつ近接した位置の下枠に、水抜き孔を設けた実施の態様1又は2記載の外部開口用下枠フラットサッシである。
内外障子からなる引き違いサッシにおける内障子の召し合わせ框室外面と外障子の召し合わせ框の室内面との間を縦タイト材により気密状態にすることによって、内障子の召し合わせ框及び外障子の召し合わせ框に吹き付けられた雨水は、室内への侵入が拒まれ、それぞれの召し合わせ框に沿って落下する。
実施の態様4は、片引きサッシ又は引き分けサッシにおける嵌め殺し部の縦枠の室外面に、当該室外面と外障子の召し合わせ框の室内面との間を気密にする縦タイト材を形成し、
前記嵌め殺し障子部の縦枠の室外面下部に、当該室外面下部と外障子の召し合わせ框の室内面下部との間を気密にするブロック体を設け、
また、前記片引きサッシ又は引き分けサッシにおける外障子を閉じた状態で、前記縦タイト材及び前記ブロック体により形成されたタイトラインよりも外部かつ近接した位置の下枠に、水抜き孔を設けた実施の態様1記載の外部開口用下枠フラットサッシである。
片引きサッシ又は引き分けサッシにおける嵌め殺し部の縦枠の室外面と外障子の召し合わせ框の室内面との間を縦タイト材により気密状態にすることによって、嵌め殺し部の縦枠及び外障子の召し合わせ框に吹き付けられた雨水は、室内への侵入が拒まれ、それぞれの召し合わせ框に沿って落下する。
実施の態様5は、前記レール部は、一対の立ち上がり片で室内側及び室外側側面を形成し、かつ着脱自在なレール部の上面構成部材を前記レール部の室内側及び室外側側面と嵌合することで形成される、実施の態様1乃至4のいずれかの1項に記載の外部開口用下枠フラットサッシである。
レール部の上面を略フラットにした下枠フラットサッシでは、室内への雨水の侵入を防ぐために、一定以上の水密性、気密性を確保するとともに、防水効果を高めるために、下枠に水抜き孔を設けてタイトラインの外側で排水を促進させる必要がある。
引き違いサッシを閉じた状態で内障子の召し合わせ框の底部に位置する、レール部の前記上面構成部材並びに前記レール部の室内側及び室外側側面で囲まれる範囲に、タイト材が埋設されている実施の態様5記載の外部開口用下枠フラットサッシである。
引き違いサッシを閉じた状態で内障子の召し合わせ框の底部に位置する、レール部の前記上面構成部材並びに前記レール部の室内側及び室外側側面で囲まれる範囲に、タイト材が埋設されることにより、レール部下部に流れ込んだ雨水の室内への侵入が拒まれるため、防水効果を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本発明に係るサッシの一実施例である縦及び横断面図を、引き違いサッシについて図1、2に、片引きサッシについて図3、4に示す。図1〜4に示すように、当該サッシは、下枠10、上枠70、左縦枠71及び右縦枠72で枠体を形成し、この枠体に、引き違いサッシの場合には内障子30及び外障子40が装着され、又は片引きサッシ若しくは引き分けサッシの場合には、嵌め殺し部の縦枠60及び外障子40が装着され、当該サッシが構成される。
<障子構造>
図1,2に示すように、外障子40は、外障子下框41及び図示しない上框と、並びに外障子縦框43及び召し合わせ框44とで障子を形成し、框で四周を囲まれた内部にガラス等が装着される。また、外障子下框の底部45には、戸車46が設けられており、この戸車46が下枠レール部の上面12aを回動することにより、外障子40が左右に移動する。
図5aに示すように、下枠10には、サッシ下枠を室内側から室外側を見て、第1の立ち上がり片13、内障子30に設けられた戸車31が回動する内障子用のレール部11、第2の立ち上がり片14、及び外障子40に設けられた戸車46が回動する外障子用のレール部12及び第3の立ち上がり片15が形成されている。
内障子の召し合わせ框の室外面34aと外障子の召し合わせ框の室内面44aとの間には、内外障子を閉じた状態で内障子の召し合わせ框34と外障子の召し合わせ框44とが噛み合い、外部からの風圧に耐えうるように、煙返し34b、44bが設けられている。このうち、内障子の召し合わせ框の室外面34aに設けられた煙返し34bには、内外障子が閉じた状態で、内障子の召し合わせ框の室外面34aと外障子の召し合わせ框の室内面44aとの間を気密にするための縦タイト材78が設けられている。この縦タイト材78は、内障子の召し合わせ框の室外面34aと外障子の召し合わせ框の室内面44aとの間を密接して気密性や水密性を確保し、内障子の召し合わせ框34及び外障子の召し合わせ框44に吹き付けられた雨水の室内への侵入を防ぐ。そして、縦タイト材78はその下端で、図9に示すように、後述する召し合わせ框下部気密ブロック51の側面で密接しており、縦タイトラインを形成している。なお、この縦タイト材78を外障子の召し合わせ框の室内面44aに設けてもよい。
本発明に係るサッシ構造では、内障子30及び外障子40に室外側垂下片33,48を設け下枠レール部の上面11a,12aへの雨水の侵入を少なくしたことにより、下枠全体として水密性や気密性を高めている。すなわち、図16aで示すように、内障子30及び外障子40に室外側垂下片33,48による水切りライン84と、上記に述べた、内障子及び外障子の室内側垂下片32,47と横タイト材76との密接、内障子召し合わせ框34部分の縦タイト材78、気密ブロック50、溝付きタイトブロック79,80及び必要に応じて召し合わせ框下部気密補助ブロック55を加えた、内障子室内側タイトライン85a、外障子室内側タイトライン85b及び召し合わせ框タイトライン85cより構成される下枠タイトライン85とを別々に設ける二重構造により、タイトライン85の負担を軽減させ防水性を高めている。
本発明に係るグレーチング装置については、先に図6を参照して若干説明したが、詳細を図17〜図21に図示した。なお、図17及び図18は、片引き障子の例であるが、内外障子からなる引違いサッシにおいても、当然に適用できるものであることを予め述べておく(図6は内外障子からなる引違いサッシにグレーチング装置を設けた例を示してある。)。
本発明に係るグレーチング装置の他の実施例について、図25〜図30に基づいて詳細に説明する。なお、図25は他の実施例に係るグレーチング装置を備えた、網戸付き引き違いサッシの場合のサッシ構造の縦断面図、図26はその部分拡大図、図27はグレーチング装置を片引きサッシの下枠に取付けた状態を示す斜視図、図28は他の実施例に係るグレーチング装置の受け支持部材の平面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)、図29はその斜視図、図30はグレーチング部材の平面図(a)及び短辺方向側面図(b)である。
Claims (7)
- 下枠のレール部に沿って、障子下框に設けられた戸車を介して左右にスライドする障子を有し、かつ前記レール部の上面を含んで前記下枠の上面全体を略フラットに形成した、外部開口用下枠フラットサッシと;室外側のデッキと;これらの間を塞ぐグレーチング部材とを略フラットに配設したものであって:
前記下枠から網戸走行用のレール部を立ち上げて形成し、
前記レール部の上部室外側に下向きの係合受け溝を一体的に形成し、
前記下枠の長手方向中間に室外側に突出して複数の受け支持部材を配し、
前記受け支持部材は、その室内側端面が前記下枠の室外面に当接し、かつ受け支持部材の室内側上部が前記係合受け溝に係合した状態で前記下枠に固定され、
前記グレーチング部材は複数の受け支持部材上に跨って配設されている、
ことを特徴とする外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。 - 受け支持部材は、隣接して室外側に突出する受け支持板部と、これら室外側を繋ぐ繋ぎ部と、各受け支持板部の室内側において下枠の長手方向に沿う固定座部とが一体化され、前記受け支持板部の室内側上部が係合受け溝にそれぞれ係合し、前記受け支持板部の室内側端面が下枠の室外面に当接し、かつ、固定座部が下枠の室外面に当接されて固定具を介して固定されている請求項1記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
- 固定座部は受け支持板部の下部に形成され、かつ固定座部の室内面は受け支持板部の室内側端面より室内側に張出して位置し、他方で、下枠の室外面には下側より上側が室外側に張出す段部が形成され、前記固定座部は下枠の段部の肩に当てられた状態で下部に位置して固定具を介して固定されている請求項2記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
- グレーチング部材は、グレーチング本体板と、該グレーチング本体板の室内及び室外側端縁からそれぞれ下方に折曲させた室内片及び室外片と、を備えた断面略溝形の部材であり、該室内片は前記受け支持板部を切欠いて形成された切欠部に係止若しくは載置され、他方、室外片は前記受け支持板部の室外側端縁に隣接した状態で、グレーチング部材が複数の受け支持部材上に跨って配設されている、請求項2又は3記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
- 繋ぎ部の下側には、該繋ぎ部から少なくともグレーチング部材の室外片の肉厚分の間隔をもって室外側に突出すると共に上方に延在した、前記室外片を係合させる係合受け片が形成され、この係合受け片に前記室外片が係合される状態で、グレーチング部材が複数の受け支持部材上に跨って配設されている、請求項4記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
- グレーチング部材の室内片の下端縁には、該下端縁から室外方向に折曲した折曲部が形成され、この折曲部が前記切欠部上に載置された状態で、グレーチング部材が複数の受け支持部材上に跨って配設されている、請求項4又は5記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
- グレーチング部材及び受け支持部材は金属製であり、グレーチング部材が受け支持部材上面に設けたゴムまたはプラスチック材を介して乗っている請求項1乃至6のいずれか1項記載の外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003376411A JP4052584B2 (ja) | 2003-02-17 | 2003-11-06 | 外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003039044 | 2003-02-17 | ||
JP2003376411A JP4052584B2 (ja) | 2003-02-17 | 2003-11-06 | 外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004270434A JP2004270434A (ja) | 2004-09-30 |
JP4052584B2 true JP4052584B2 (ja) | 2008-02-27 |
Family
ID=33134051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003376411A Expired - Fee Related JP4052584B2 (ja) | 2003-02-17 | 2003-11-06 | 外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4052584B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5400652B2 (ja) * | 2010-02-15 | 2014-01-29 | 大和ハウス工業株式会社 | グレーチングユニット |
-
2003
- 2003-11-06 JP JP2003376411A patent/JP4052584B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004270434A (ja) | 2004-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4052584B2 (ja) | 外部開口用下枠フラットサッシのグレーチング装置 | |
JP3964370B2 (ja) | サッシ窓 | |
JP4282006B2 (ja) | 外部開口用下枠フラットサッシ | |
JP4204035B2 (ja) | 外部開口用下枠フラットサッシの防虫装置 | |
JP4701583B2 (ja) | 屋外用下枠フラットサッシの高水密装置(ウォーターバリア) | |
JP3694891B2 (ja) | 屋外用バリアフリーサッシ(垂下片内外側)の高水密装置 | |
JP3617511B2 (ja) | 屋外用バリアフリーサッシの高水密装置(垂下片外側の止水ブロック) | |
JP2008308986A (ja) | 外部開口用下枠フラットサッシのレール部着脱自在構造 | |
JP3970207B2 (ja) | サッシ窓 | |
JP3420752B2 (ja) | 屋外用下枠フラットサッシの高水密装置(ウォーターバリア) | |
JPH064293U (ja) | 引違い窓の下枠水密装置 | |
JP4483092B2 (ja) | 屋外用下枠フラットサッシの高水密装置 | |
JP3970227B2 (ja) | サッシ窓 | |
JP4165274B2 (ja) | 下枠フラットサッシのレール構造 | |
JP4024717B2 (ja) | 開口部装置 | |
JP4021824B2 (ja) | サッシ窓 | |
JP4661019B2 (ja) | 屋外用下枠フラットサッシの掃除装置 | |
JP4216641B2 (ja) | 開口部装置 | |
JP2004308398A (ja) | 外部開口用下枠フラットサッシのレール部着脱自在構造 | |
JP2006188818A (ja) | 建具 | |
JPH0328701Y2 (ja) | ||
JPH09158630A (ja) | 窓用サッシの下枠の排水機構 | |
JP3213876B2 (ja) | 窓用サッシのフラット下枠の排水機構 | |
JP2002309865A (ja) | 屋外用下枠フラットサッシの高水密装置 | |
JP3432806B2 (ja) | 屋外用下枠フラットドアのドア下枠の排水機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060612 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071130 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4052584 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |