以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本発明による通信装置の概要
(1−1)第1の通信装置の概要
図1において、1は全体として本発明による第1の通信装置の構成の概要を示す。かかる第1の通信装置1は、他の装置と通話用に通信する通信機能を有している。
また第1の通信装置1においてタッチパネル2は、一方向よりも当該一方向と直交する他方向に長く形成された表面をタッチして命令を入力するために用いられ、表面の1箇所がタッチされると、当該1箇所のタッチ位置を検出するためのタッチ位置検出用データを出力し、表面の1箇所がタッチされている間に他の箇所がタッチされても、当該他の箇所のタッチ位置を検出するためのタッチ位置検出用データを出力しないようになされている。
さらに第1の通信装置1においてスピーカ3は、タッチパネル2の表面の他方向に沿った一端よりも外側で、当該一端の近傍に配置されている。
さらにまた第1の通信装置1においてマイクロホン4は、タッチパネル2の表面の他方向に沿った他端よりも外側で、当該他端の近傍に配置されている。
そして第1の通信装置1においてタッチパネル2は、通話モード時、表面の他方向に沿った他端寄りの少なくとも一部を命令入力用の命令入力領域2Aとする。
かかる構成により第1の通信装置1は、通話モード時、着信に応じてタッチパネル2の表面を手のひらで覆うようにして当該第1の通信装置1がユーザによって持たれたときや、通話のためにタッチパネル2の表面がユーザの顔に近づけられたときに、タッチパネル2の命令入力領域2A外をユーザの手のひらの一部や、耳の一部及びその周辺によってタッチさせることができる。
その結果、第1の通信装置1は、タッチパネル2の命令入力領域2A外がユーザの手のひらの一部や、耳の一部及びその周辺によってタッチされている間は、そのタッチパネル2の命令入力領域2A内が手のひらの一部や、顔のほお等でタッチされても、意図しない命令が入力されることを回避することができる。よって第1の通信装置1は、通話モード時に誤操作を回避することができる。
(1−2)第2の通信装置の概要
図2において、5は全体として本発明による第2の通信装置の構成の概要を示す。かかる第2の通信装置5は、他の装置と通話用に通信する通信機能を有している。
また第2の通信装置5においてタッチパネル6は、表面の一部を命令入力用の命令入力領域として、表面の命令入力領域内をタッチして命令を入力するために用いられ、表面の少なくとも2箇所がタッチされると、当該少なくとも2箇所のタッチ位置それぞれを検出するためのタッチ位置検出用データを出力する。
さらに第2の通信装置5において命令無効化部7は、通話モード時、タッチパネル6の表面の命令入力領域外がタッチされている間に、命令入力領域内がタッチされると、タッチパネル6から表面の命令入力領域外のタッチに応じて出力されるタッチ位置検出用データに基づき、タッチパネル6の表面の命令入力領域外がタッチされている間の命令入力領域内のタッチによる命令の入力を無効化する。
かかる構成により第2の通信装置5は、通話モード時、着信に応じてタッチパネル6の表面を手のひらで覆うようにして当該第2の通信装置5がユーザによって持たれたときや、通話のためにタッチパネル6の表面がユーザの顔に近づけられたときに、タッチパネル6の命令入力領域外がユーザの手のひらの一部や、耳の一部及びその周辺等によってタッチされると、その間、そのタッチパネル6の命令入力領域内が手のひら他の一部や、顔のほお等でタッチされても、意図しない命令が入力されることを回避することができる。よって第2の通信装置5も、通話モード時に誤操作を回避することができる。
(2)実施の形態
(2−1)情報通信端末の外観構成
図3(A)及び(B)において、10は全体として本発明による通信装置を適用した携帯型の情報通信端末を示す。かかる情報通信端末10は、インターネットを利用してパーソナルコンピュータ及び他の情報通信端末等の外部装置との間で電子メールの送受信を実現する電子メール機能を有している。
また情報通信端末10は、インターネットを利用してユーザと相手との通話を実現するIP(Internet Protocol)電話機能や、外部装置との無線又は有線による直接通信を実現する外部装置通信機能も有している。
さらに情報通信端末10は、インターネット上のサーバや外部装置から音楽データや映像データ等を取得して記憶するデータ記憶機能や、かかるデータ記憶機能により記憶している音楽データや映像データを再生してユーザに視聴させる再生機能も有している。
さらにまた情報通信端末10は、インターネット上のサーバが提供している種々の情報の閲覧を実現する情報閲覧機能等を有するように、種々の機能を実現し得るようになされている。
実際に情報通信端末10は、一面及び他面が一方向よりも当該一方向と直交する他方向に長いレーストラック形状に形成された略偏平矩形状の端末筐体11を有している。
因みに、以下の説明では、端末筐体11が一方向へは比較的短く形成されているため、当該一方向を端末短手方向とも呼ぶ。また以下の説明では、端末筐体11が他方向へは、短手方向の長さよりも長く形成されているため、当該他方向を端末長手方向とも呼ぶ。
そして端末筐体11は、端末長手方向の長さが手のひらの横幅よりも長く選定されている。また端末筐体11は、端末短手方向の長さが手のひらの縦幅程度に短く選定されている。
このようにして端末筐体11は、片方の手のひらの人差し指側及び小指側からそれぞれ外側に端末長手方向に沿った一端側及び他端側をはみ出させながらも、その片方の手で把持可能な程度の大きさを有している。
また端末筐体11は、他面側の他面側筐体(以下、これを下側筐体とも呼ぶ)12に対し、一面側の一面側筐体(以下、これを上側筐体とも呼ぶ)13が端末短手方向に沿ってスライド可能に取り付けられている。
下側筐体12は、上側筐体13側の上面12Aに文字(アルファベットやひらがな)や数字、記号等を入力可能な複数のキー14が配置されている。
そして下側筐体12は、上側筐体13がスライドして上面12Aに重ねられると、複数のキー14を外部から隠蔽するように当該上側筐体13と一体化して略偏平矩形状の端末筐体11となる。
また下側筐体12は、上側筐体13がスライドして上面12Aからずれると、複数のキー14を外部に露出させてキーボードとして機能する。
従って端末筐体11は、下側筐体12に対し上側筐体13がスライドして複数のキー14を露出させると、これら複数のキー14を介して電子メールの本文やスケジュール等の種々の情報を入力させ得るようになされている。
一方、上側筐体13は、端末筐体11の一面でもある上面13Aの中央部に表示部15が長方形状の表示面15Aの長手方向(以下、これを表示面長手方向とも呼ぶ)を、端末長手方向と平行にして設けられている。
そして端末筐体11は、外部装置やインターネット上のサーバから取得した種々の情報を表示画面として表示部15の表示面15Aに表示し、目視させ得るようになされている。
また端末筐体11は、下側筐体12に対し上側筐体13をスライドさせて当該下側筐体12がキーボードとして用いられた場合、その下側筐体12の複数のキー14を介して入力されたテキスト情報等の種々の情報も表示画面として表示部15の表示面15Aに表示して目視させ得るようになされている。
さらに端末筐体11は、表示部15の表示面15Aに対し、入力可能な種々の命令を示す表示子(以下、これをアイコンとも呼ぶ)を有するGUI(Graphic User interface)画面等も表示画面として表示し得るようになされている。
さらに上側筐体13は、上面13Aの中央部に表示部15の表示面15Aよりも大きなレーストラック形状を有し、ほぼ透明なタッチパネル16が、当該タッチパネル16の長手方向(以下、これをパネル長手方向とも呼ぶ)を端末長手方向と平行にし、かつ当該表示面15A及びその周囲を覆うように設けられている。
そして端末筐体11は、表示部15の表示面15Aに表示画面を表示すると、外部からタッチパネル16を通して表示画面内のアイコンを見せることができることにより、当該タッチパネル16の表面においてアイコンと対向する領域を、見かけ上、アイコンが示す命令を入力可能な領域(以下、これを命令入力領域とも呼ぶ)とする。
これにより端末筐体11は、表示部15の表示面15Aに表示画面を表示した状態で、タッチパネル16の表面の命令入力領域が指やスタイラスペン等で触れられて押下される(以下、このようにタッチパネル16の表面に触れて押下することをタッチとも呼ぶ)と、そのタッチされた命令入力領域と対向するアイコンに応じた命令を入力させ得るようになされている。
これに加えて図4に示すように、上側筐体13は、上面13Aにおいて表示部15の表示面15Aよりも端末長手方向に沿った一端側及び他端側の、タッチパネル16によって覆われている部分(以下、これらを一端側パネル被覆部分及び他端側パネル被覆部分とも呼ぶ)13B及び13Cに、種々の命令を示すボタン17乃至22が描かれている。
実際に一端側パネル被覆部分13Bには、入力可能な命令として、現在実行中のアプリケーションプログラムを提示するための情報提示命令を示すインフォメーションボタン17が描かれている。
また一端側パネル被覆部分13Bには、入力可能な命令として、表示部15の表示面15Aに対し複数のウインドウを表示するためのマルチウインドウ表示命令を示すマルチウインドウボタン18も描かれている。
さらに一端側パネル被覆部分13Bには、入力可能な命令として、表示部15の表示面15Aに現在表示されている表示画面に換えて、メインメニュー画面を表示するためのメニュー画面表示命令を示すホームボタン19も描かれている。
一方、他端側パネル被覆部分13Cには、入力可能な命令として、表示部15の表示画15Aに対し現在表示している表示画面上に、当該表示中の表示画面に応じた設定画面を重畳させて表示(すなわち、ポップアップ表示)するための設定画面重畳表示命令を示すオプションボタン20が描かれている。
また他端側パネル被覆部分13Cには、入力可能な命令として、表示部15の表示面15Aに対し、表示画面の輝度、文字のフォント等を設定する表示用設定画面を表示するための設定画面表示命令を示すディスプレイボタン21も描かれている。
さらに他端側パネル被覆部分13Cには、入力可能な命令として、表示部15の表示面15Aに対し、現在表示している表示画面を1つ前に表示していた表示画面に戻して表示するためのバックボタン22も描かれている。
そして端末筐体11は、タッチパネル16の表面において一端側パネル被覆部分13Bや他端側パネル被覆部分13Cの種々のボタン17乃至22と対向する領域(以下、これをボタン対向領域とも呼ぶ)内がタッチされると、そのタッチされたボタン対向領域と対向するボタン17乃至22に応じた命令も入力させ得るようにもなされている。
さらに上側筐体13(図3(A)及び(B)並びに図4)は、上面13Aにおいてタッチパネル16のパネル長手方向に沿った一端よりも外側で、当該タッチパネル16の一端の近傍(すなわち、上面13Aの端末長手方向に沿った一端寄り)にスピーカ23が設けられている。
さらに上側筐体13は、上面13Aにおいてタッチパネル16のパネル長手方向に沿った他端よりも外側で、当該タッチパネル16の他端の近傍(すなわち、上面13Aの端末長手方向に沿った他端寄り)にマイクロホン24が設けられている。
よって端末筐体11は、通話時に他面側から手で把持されてスピーカ23が耳に近づけられ、マイクロホン24が口元に近づけられると、スピーカ23から相手の音声を出力して聞かせると共に、マイクロホン24を介してユーザの音声を集音して通話を成立させることができる。
さらにまた上側筐体13は、上面13Aにおいてマイクロホン24の近傍に、軸部を傾斜操作及び押下操作可能な十字キー25が設けられている。
十字キー25は、軸部を上側筐体13の上面13Aに対して垂直な姿勢から傾斜させるような傾斜操作に応じて例えば、端末短手方向に沿って互いに反対向きの一方向及び他方向を指定入力させ得るようになされている。
また十字キー25は、軸部を上側筐体13の上面13Aに対して垂直な姿勢から傾斜させるような傾斜操作に応じて例えば、端末長手方向に沿って互いに反対向きの一方向及び他方向も指定入力させ得るようになされている。
さらに十字キー25は、軸部を上側筐体13の上面13Aから下側筐体12側へ押し下げるような押下操作に応じて例えば、決定命令を入力させ得るようになされている。
これにより筐体端末11は、例えば表示部15の表示面15Aに表示画面を表示した状態で、十字キー25が傾斜操作されると、当該表示画面上でアイコンを指示する指示子(以下、これをカーソルとも呼ぶ)を、当該十字キー25の傾斜方向に応じて移動させ得るようになされている。
また端末筐体11は、例えば表示部15の表示面15Aに表示画面を表示し、かつカーソルにより何れかのアイコンが選択されている状態で十字キー25が押下操作されると、当該カーソルによるアイコンの選択が決定されたものとして、そのアイコンに応じた命令を入力させ得るようになされている。
これに加えて、図5に示すように、上側筐体13において端末長手方向と平行な側面13Bの中央部には、USB(Universal Serial Bus)コネクタ26と、コネクタジャック27とが並設されている。
この場合、上側筐体13のUSBコネクタ26には、外部装置との有線による通信用に、USBケーブル(図示せず)を接続し得るようになされている。
また上側筐体13のコネクタジャック27には、ヘッドホン(図示せず)や、音声の入出力機能を有するヘッドセット(図示せず)を接続し得るようになされている。
そして端末筐体11は、コネクタジャック27にヘッドセットが接続されていると、上述のスピーカ23及びマイクロホン24に換えてヘッドセットを利用してユーザと相手とを通話させ得るようになされている。
さらに上側筐体13の側面13Bには、直流電源を給電可能なDC(Direct Current)ジャック28も設けられている。
そして端末筐体11は、例えば、DCジャック28に対しAC/DC(Alternating Current/Direct Current)アダプタ(図示せず)を介して商用電源が接続されると、その商用電源からAC/DCアダプタを介して供給される直流電源に応じて動作し、また図示しないバッテリを充電し得るようになされている。
(2−2)情報通信端末の回路構成
次に、上述した情報通信端末10の回路構成について説明する。図6に示すように、情報通信端末10は、例えば,マイクロプロセッサ構成の制御部30を有している。
この場合、制御部30は、フラッシュメモリ31に記憶された基本プログラムや各種アプリケーションプログラム、入力制御プログラム等の種々のプログラムをSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等でなるRAM(Random Access Memory)32に読み出して展開することにより、情報通信端末10全体を統括制御すると共に、各種処理を実行する。
これにより制御部30は、例えば、1のアプリケーションプログラムに従って上述した電子メール機能や、IP電話機能、外部装置通信機能、データ記憶機能、再生機能、情報閲覧機能等のうち1の機能を単独で実現することができる。
また制御部30は、複数のアプリケーションプログラムを同時並行に実行して複数の機能を同時並行に実現し得るようにもなされている。
実際に制御部30は、フラッシュメモリ31又は大容量フラッシュメモリ33に対し、タッチパネル16を介して、上述した一端側パネル被覆部分13B及び他端側パネル被覆部分13Cのボタン17乃至22が示す命令の入力の有無を判別するための命令判別用データテーブル(以下、これを被覆部分命令判別用テーブルとも呼ぶ)を記憶している。
かかる被覆部分命令判別用テーブルは、一端側パネル被覆部分13B及び他端側パネル被覆部分13Cのボタン17乃至22が示す入力可能な命令と、タッチパネル16の表面において当該ボタン17乃至22と対向するボタン対向領域の位置を複数の座標によって示す対向領域データとを対応付けて生成されている。
また制御部30は、フラッシュメモリ31又は大容量フラッシュメモリ33に対し、タッチパネル16を介して、表示部15の表示面15Aに表示可能な表示画面毎にアイコンが示す命令の入力の有無を判別するための命令判別用データテーブル(以下、これを画面命令判別用テーブルとも呼ぶ)も記憶している。
かかる画面命令判別用テーブルは、表示画面毎に、当該表示画面内のアイコンが示す入力可能な命令と、タッチパネル16の表面において当該アイコンと対向する命令入力領域の位置を複数の座標によって示す入力領域データと、当該命令の入力条件とを対応付けて生成されている。
ここで、表示画面内に設けられるアイコンとしては、例えば、入力機能を拡張するための入力機能拡張命令を示す入力機能拡張用のものがある。
また表示画面内に設けられるアイコンとしては、例えば、入力可能な命令として、入力機能を拡張してはいない状態で入力可能な1の命令と、当該入力機能を拡張することで特に入力可能になる他の1の命令とのように2種類の命令を示す特定のものもある。
このため特定のアイコン及び入力機能拡張用のアイコンが設けられた表示画面(以下、これを特に特定表示画面とも呼ぶ)に対応する画面命令判別用テーブルには、当該特定のアイコンが示す入力可能な2種類の命令に対応付けて、入力機能の拡張の有無が上述した命令の入力条件として記述されている。
そして制御部30は、1又は複数の機能を実現する際、表示画面データを生成して表示部15に送出することにより、当該表示部15の表示面15Aに対し表示画面データに基づく表示画面を表示する。
また情報通信端末10には、上述したタッチパネル16として、例えば、2箇所のタッチ位置を検出するための静電容量方式のものが設けられている。
タッチパネル16は、自己の動作中に表示部15の表示面15Aに表示画面が表示された状態で表面の1箇所のみがタッチされると、当該表面の1箇所がタッチされている間、そのタッチされた位置(以下、これをタッチ位置とも呼ぶ)に応じたタッチ位置検出用データを制御部30に送出する。
制御部30は、タッチパネル16からタッチ位置検出用データが与えられると、そのタッチ位置検出用データに基づきタッチパネル16の表面における1箇所のタッチ位置を当該表面内の座標として検出する。
そして制御部30は、被覆部分命令判別用テーブルや、そのとき表示部15に表示している表示画面に対応する画面命令判別用テーブルを用いて、その検出したタッチ位置と、対向領域データ及び入力領域データが示すボタン対向領域及び命令入力領域とを比較する。
これにより制御部30は、その検出したタッチ位置がボタン対向領域内や命令入力領域内の位置であるか否かを判別する。
その結果、制御部30は、タッチ位置がボタン対向領域外の位置であり、かつ命令入力領域外の位置でもあると判別すると、そのときのタッチパネル16の表面に対するタッチによっては何ら命令が入力されてはいないと判別する。
これに対して制御部30は、タッチ位置がボタン対向領域内又は命令入力領域内の位置であると判別すると、当該タッチ位置を含むボタン対向領域又は命令入力領域に対応する命令を、タッチパネル16の表面に対するタッチによって入力された命令であると判別する。
そして制御部30は、このようにしてタッチパネル16の表面に対するタッチにより入力された命令を判別すると、当該判別した命令に応じて、表示部15の表示面15Aに表示する表示画面の切換処理や外部装置との通信処理等のように種々の処理を実行する。
またタッチパネル16は、自己の動作中に表示部15の表示面15Aに表示画面が表示された状態で表面の1箇所がタッチされると、当該表面の1箇所がタッチされている間、上述と同様にタッチ位置に応じたタッチ位置検出用データを制御部30に送出する。
またタッチパネル16は、表面の1箇所がタッチされた状態で、さらに他の1箇所が追加でタッチされると、当該表面の他の1箇所が追加でタッチされている間も、その追加でタッチされたタッチ位置に応じたタッチ位置検出用データを制御部30に送出する。
制御部30は、このようにタッチパネル16から2つのタッチ位置検出用データが順次与えられると、これらタッチ位置検出用データに基づきタッチパネル16の表面の2箇所のタッチ位置それぞれを当該表面内の座標として検出する。
そして制御部30は、被覆部分命令判別用テーブルや、そのとき表示部15に表示している表示画面に対応する画面命令判別用テーブルを用いて、その検出した2箇所のタッチ位置と、対向領域データ及び入力領域データが示すボタン対向領域及び命令入力領域とを比較する。
これにより制御部30は、一方のタッチ位置がボタン対向領域内や命令入力領域内の位置であるか否かを判別すると共に、他方のタッチ位置もボタン対向領域内や命令入力領域内の位置であるか否かを判別する。
その結果、制御部30は、一方のタッチ位置及び他方のタッチ位置が共にボタン対向領域外及び命令入力領域外の位置であると判別すると、そのときのタッチパネル16の表面に対する2箇所のタッチによっては何ら命令が入力されてはいないと判別する。
これに対して制御部30は、一方のタッチ位置がボタン対向領域内又は命令入力領域内の位置であると判別すると、当該一方のタッチ位置を含むボタン対向領域又は命令入力領域に対応する命令を、そのときのタッチパネル16の表面に対するタッチによって入力された命令であると判別する。
また制御部30は、一方のタッチ位置がボタン対向領域内又は命令入力領域内の位置であると判別すると共に、他方のタッチ位置もボタン対向領域内又は命令入力領域内の位置であると判別すると、当該一方のタッチ位置を含むボタン対向領域又は命令入力領域に対応する命令と、他方のタッチ位置を含むボタン対向領域又は命令入力領域に対応する命令とを、そのときのタッチパネル16の表面に対する2箇所のタッチによって入力された2種類の命令であると判別する。
制御部30は、このようにしてタッチパネル16の表面においてボタン対向領域内や命令入力領域内の1箇所や2箇所がタッチされると、命令の入力条件に従い当該表面がタッチされた直後や、表面のタッチが解除された時点(すなわち、表面から指やスタイラスペン等が離された時点)に、そのタッチに応じて入力された命令を判別する。
そして制御部30は、このようにしてタッチパネル16の表面に対する2箇所のタッチにより入力された2種類の命令を判別したときにも、当該判別した2種類の命令に応じた種々の処理を実行する。
ところで制御部30は、例えば、表示部15の表示面15Aに特定表示画面を表示した状態で、タッチパネル16の表面において特定のアイコンと対向する命令入力領域内の1箇所のみが単独でタッチされると、そのタッチに応じて当該特定のアイコンが示す入力可能な2種類の命令のうち一方の命令が入力されたと判別する。
これに対して制御部30は、タッチパネル16の表面において入力機能拡張用のアイコンと対向する命令入力領域内の1箇所がタッチされると、そのタッチに応じて入力機能拡張命令が入力されたと判別する。
そして制御部30は、このようにタッチパネル16の表面において入力拡張用のアイコンと対向する命令入力領域内の1箇所がタッチされた状態で、特定のアイコンに対向する命令入力領域内の1箇所も追加でタッチされると、そのタッチに応じて当該特定のアイコンが示す入力可能な2種類の命令のうち他方の命令が入力されたと判別する。
このようにして制御部30は、表示部15の表示面15Aに特定表示画面を表示すると、特定のアイコンが示す入力可能な2種類の命令を区別して入力させることができる。
因みに制御部30は、1又は複数の機能を実現する際、例えば、上述した複数のキー14や十字キー25を有するキー入力部34がユーザによって操作され、当該キー入力部34から操作に応じた操作データが与えられると、その操作データに応じた種々の処理も実行する。
このようにして制御部30は、例えば、無線通信部35により802.11規格に対応するWLAN(Wireless Local Area Network)の機能に準じてパーソナルコンピュータや他の情報通信端末等の外部装置と直接通信することができる。
また制御部30は、例えば、無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して外部装置や、インターネット上のサーバと通信することもできる。
そして制御部30は、このように外部装置やサーバと通信した結果、閲覧可能な情報を表示画面データとして無線通信部35により受信したときには、かかる表示画面データを表示部15に送出することにより当該表示部15の表示面15Aに対し、その表示画面データに基づく表示画面を表示して閲覧可能な情報をユーザに閲覧させることができる。
また制御部30は、例えば、外部装置やサーバと通信した結果、音楽データや映像データ等を無線通信部35により受信したときには、かかる音楽データや映像データを大容量フラッシュメモリ33に送出して記憶する。
そして制御部30は、かかる映像データを再生する場合、大容量フラッシュメモリ33から当該映像データを読み出して復号処理等の所定の再生処理を施して表示部15に送出する。これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し映像データに基づく映像を表示してユーザに見せることができる。
ところで制御部30には、上述したコネクタジャック27が接続されており、そのコネクタジャック27には、例えば複数の接続ピンが設けられている。
そしてコネクタジャック27は、個々の接続ピンに対する外部コネクタ内の端子の接続の有無により、ヘッドセット及びヘッドホンの接続の有無を個別に検出し、その検出結果を制御部30に通知し得るようになされている。
よって制御部30は、音楽データを再生する場合、大容量フラッシュメモリ33から当該音楽データを読み出して音声処理部36に送出する。音声処理部36は、音楽データに対し復号処理やデジタル/アナログ変換処理、増幅処理等の再生処理を施して音楽信号を生成する。
そして音声処理部36は、例えば、このときコネクタジャック27にヘッドホンが接続されてはいないと、制御部30の制御のもとに音楽信号をスピーカ23に送出することにより当該スピーカ23から音楽信号に基づく音楽を出力させてユーザに聴かせることができる。
一方、音声処理部36は、例えば、このときコネクタジャック27にヘッドホンが接続されていると、制御部30の制御のもとに、かかる音楽信号をコネクタジャック27を介してヘッドホンに送出することにより当該ヘッドホンから音楽信号に基づく音楽を出力させてユーザに聴かせることができる。
また制御部30は、IP電話によるユーザと相手との通話時に、コネクタジャック27に対しヘッドセットが接続されてはいないと、マイクロホン24を介してユーザの音声を集音して得られる音声信号を、切換部37を介して音声処理部36に取り込む。
この際、音声処理部36は、音声信号にアナログ/デジタル変換処理等の所定の処理を施して音声データを生成し、当該生成した音声データを制御部30に送出する。
これにより制御部30は、かかる音声データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して相手の使用するパーソナルコンピュータや情報通信端末等の外部装置に送信する。
また制御部30は、このとき相手の外部装置から送信された相手の音声の音声データを無線通信部35によって受信して取り込み、当該取り込んだ音声データを音声処理部36に送出する。
この際、音声処理部36は、その音声データにデジタル/アナログ変換処理や増幅処理等の所定の処理を施して音声信号を生成し、当該生成した音声信号を制御部30の制御のもとにスピーカ23に送出して、そのスピーカ23から音声信号に基づく相手の音声を出力させる。
一方、制御部30は、IP電話によるユーザと相手との通話時に、コネクタジャック27に対しヘッドセットが接続されていると、ヘッドセットに設けられたマイクロホンを介してユーザの音声を集音して得られる音声信号をコネクタジャック27及び切換部37を順次介して音声処理部36に取り込む。
そして音声処理部36は、その音声信号にアナログ/デジタル変換処理等の所定の処理を施して音声データを生成し、当該生成した音声データを制御部30に送出する。
これにより制御部30は、かかる音声データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して、相手の使用する外部装置に送信する。
また制御部30は、このとき相手の外部装置から送信された相手の音声の音声データを無線通信部35によって受信して取り込み、当該取り込んだ音声データを音声処理部36に送出する。
この際、音声処理部36は、その音声データにデジタル/アナログ変換処理や増幅処理等の所定の処理を施して音声信号を生成し、当該生成した音声信号を制御部30の制御のもとに切換部37及びコネクタジャック27を順次介して、ヘッドセットに設けられたヘッドホンに送出して、当該ヘッドセットのヘッドホンから音声信号に基づく相手の音声を出力させる。
因みに、制御部30は、IP電話の着呼時には呼出音(すなわち、リンガー)の呼出音データを音声処理部36を介してアナログの呼出音信号としてスピーカ23に送出し、又は切換部37及びコネクタジャック27を順次介してヘッドセットのヘッドホンに送出することにより、スピーカ23又はヘッドセットのヘッドホンから呼出音を出力させてユーザに着呼を通知し得るようになされている。
また大容量フラッシュメモリ33には、上述した音楽データや映像データの他にも、各種アプリケーションプログラムに従って生成されたデータとして、例えば、インスタントメッセンジャー、IP電話、チャット、電子メール等のツールを用いて他のユーザと情報を授受する場合に用いられる、他のユーザの登録情報等が記憶されている。
さらに大容量フラッシュメモリ33には、他のユーザが使用する外部装置に対して送付される、自分自身(自己の情報通信端末10及びユーザ)に関する登録情報も記憶されている。
さらにUSBコネクタ26には、パーソナルコンピュータや他の情報通信端末等の外部装置以外にも、例えば、USBケーブルを介して、ドライブ38も接続し得るようになされている。
そして制御部30は、そのドライブ38に装着された、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバブルメディア39から読み出されたコンピュータプログラムを、USBコネクタ26を介して取り込んでフラッシュメモリ31にインストールすることもできる。
さらにまた制御部30は、外部からDCジャック28を介して直流電源が供給された場合、その直流電源を電源制御部40に取り込んで情報通信端末10の各部に供給することで、これら各部を動作させることができる。
また制御部30は、外部からDCジャック28を介して直流電源が供給された場合、その直流電源を電源制御部40に取り込んで、情報通信端末10に装着されたバッテリ41に供給して当該バッテリ41を充電することもできる。
そして制御部30は、外部から直流電源が供給されていないときには、バッテリ41が供給する直流電源を電源制御部40に取り込んで情報通信端末10の各部に供給することで、これら各部を動作させることができる。
また制御部30は、USBコネクタ26を介して例えば、パーソナルコンピュータに接続されたときには、当該パーソナルコンピュータから供給される直流電源を一旦は電源制御部40に取り込んで情報通信端末10の各部に供給することで、これら各部を動作させることもできる。
(2−3)通話モード時の通話処理
次いで、IP電話機能を実現してユーザと相手とが通話する際の通話モード時の通話処理について詳述する。
制御部30は、例えば、大容量フラッシュメモリ33に対し、1又は複数の他のユーザが使用する通信可能な情報通信端末やパーソナルコンピュータ等の外部装置それぞれに割り当てられているIP電話用のアドレス情報と、他のユーザに関する氏名や連絡先(電話番号)等のユーザ情報とを対応付けて生成したアドレスリストを記憶している。
そして制御部30は、例えば、表示部15の表示面15Aに所定の表示画面を表示した状態でタッチパネル16がタッチされたことに応じて他の外部装置との通信が要求されると、大容量フラッシュメモリ33からアドレスリストを読み出す。
この際、制御部30は、アドレスリスト内のユーザの氏名等に基づいて通信用の相手を選択させるための表示画面データ(以下、これを通信相手選択画面データとも呼ぶ)を生成する。
そして制御部30は、かかる通信相手選択画面データを表示部15に送出することにより当該表示部15の表示面15Aに対し通信相手選択画面データに基づく図7に示すような表示画面(以下、これを通信相手選択画面とも呼ぶ)60を表示する。
かかる通信相手選択画面60には、表示面長手方向に沿ったマイクロホン24側(すなわち、端末長手方向に沿った端末筐体11の他端側)となる画面左側に通信可能な外部装置を使用する複数の他のユーザの氏名等が複数行のリスト61として表示されている。
また通信相手選択画面60には、リスト61を画面上側又は画面下側にスクロールさせて、当該リスト61において通信相手選択画面60内に表示しきれない部分を表示するためのスクロールボタン62及び63がリスト61上に固定的に配置されている。
因みに、かかる通信相手選択画面60には、画面上側に帯状のタスクバー64が画面左側の端(以下、これを画面左端とも呼ぶ)から、表示面長手方向に沿ったスピーカ23側(すなわち、端末長手方向に沿った端末筐体11の一端側)となる画面右側の端(以下、これを画面右端とも呼ぶ)までに亘って設けられている。
そしてタスクバー64には、バッテリ41の残量を示すアイコン65や、無線通信部35によって受信している電波の強度を示すアイコン66、また現在時刻67等が表示されている。
従って制御部30は、タッチパネル16の表面において、通信相手選択画面60のスクロールボタン62又は63と対向する命令入力領域内がタッチされると、これに応じて当該通信相手選択画面60内でリスト61をスクロール表示させる。
また制御部30は、タッチパネル16の表面において、通信相手選択画面60内のリスト61の何れかの1行(すなわち、任意に選択された他の1のユーザの氏名等が表示された行)と対向する領域内がタッチされると、当該タッチされた領域に対応する他のユーザ(すなわち、ユーザにより選択された他のユーザ)を通信用の相手として認識する。
そして制御部30は、アドレスリストに含まれる、通信用の相手として選択された他のユーザのユーザ情報に基づいて通信相手選択画面データを加工して表示部15に送出する。
これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し、加工した通信相手選択画面データに基づく図8に示すような通信相手選択画面70を表示する。
かかる通信相手選択画面70は、リスト61内においてユーザにより通信用の相手として選択された他のユーザの氏名等を表示している1行が枠71で囲まれて強調表示され、これにより通信用の相手として選択された他のユーザを確認させることができる。
また通信相手選択画面70には、画面右側に、通信用の相手として選択された他のユーザに関するユーザ情報を表示するためのウインドウ(以下、これを通信相手ウインドウとも呼ぶ)72が表示されている。
この場合、かかる通信相手ウインドウ72内には、通信用の相手として選択された他のユーザに関する氏名、自宅や職場、携帯電話機の電話番号等が表示されている。
また通信相手ウインドウ72内には、通信用の相手として選択されたユーザの使用する外部装置との通信に選択可能な通信形態として、チャットを示すチャット選択アイコン73、IP電話を示すIP電話選択アイコン74、ファイル送信を示すファイル送信選択アイコン75、ボイスメールを示すボイスメール選択アイコン76が表示されている。
そして制御部30は、タッチパネル16の表面において、通信相手ウインドウ72内のIP電話選択アイコン74と対向する命令入力領域内がタッチされると、通信用の相手として選択された他のユーザをIP電話の相手として、当該相手が使用する外部装置(以下、これを特に外部通話装置とも呼ぶ)へのIP電話用の発呼を指示する発呼命令が入力されたと判別する。
このようにして制御部30は、発呼命令が入力されると、通話モードに移行する。そして制御部30は、相手が使用する外部通話装置に割り当てられているIP電話用のアドレス情報と、自己の情報通信端末10に割り当てられているIP電話用のアドレス情報とを格納した発呼データを生成する。
また制御部30は、かかる発呼データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して、相手が使用する外部通話装置に送信する。これにより制御部30は、その外部通話装置を介して相手に発呼を通知する。
ところで、制御部30は、通話モードに移行すると、ユーザに対し相手に発呼したことを通知するための表示画面データ(以下、これを発呼通知画面データとも呼ぶ)を生成して表示部15に送出する。
これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し、通信相手選択画面70に換えて、発呼通知画面データに基づき図9に示すような表示画面(以下、これを発呼通知画面とも呼ぶ)80を表示する。
この場合、発呼通知画面80には、中央部から画面右側に亘って、通話のために呼出中である相手の氏名81が表示されている。
また発呼通知画面80には、氏名81の上側に、このIP電話がユーザからかけられているものであることを示す「Calling」と言う文字82が表示され、当該氏名81の下側には相手を呼出中であることを示す「Connecting...」と言う文字83が表示されている。
さらに発呼通知画面80には、画面左端近傍に、相手への呼び出しを中断するために入力可能な終話命令(すなわち、オフフック命令)を示す終話アイコン84が表示されている。
制御部30は、相手を呼び出している間、表示部15の表示面15Aに対し、かかる発呼通知画面80を表示し続けて、ユーザに対し相手を呼出中であることを通知する。
そして制御部30は、相手により外部通話装置においてユーザと通話するために発呼に応答する応答命令(すなわち、オンフック命令)が入力されることで、当該外部通話装置から応答データがインターネット及びアクセスポイント経由で送信されると、その応答データを無線通信部35によって受信して取り込む。
これにより制御部30は、その応答データに基づき、自己の情報通信端末10と、相手の外部通話装置との間で通話用の通信接続が確立したものと認識する。
そして制御部30は、上述と同様にマイクロホン24によりユーザの音声を集音するようにして得られた音声データを無線通信部35により相手の外部通話装置に送信すると共に、相手の音声の音声データを無線通信部35によって受信してスピーカ23から当該音声データに基づく相手の音声を出力する。
このようにして制御部30は、ユーザから相手へIP電話をかけさせて当該ユーザと相手とを通話させることができる。
ところで、制御部30は、このように相手により通話が許可され、自己の情報通信端末10と、相手の外部通話装置との間で通話用の通信接続が確立すると、ユーザに相手との通話中であることを通知するための表示画面データ(以下、これを通話通知画面データとも呼ぶ)を生成して表示部15に送出する。
これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し、発呼通知画面80に換えて、通話通知画面データに基づき図10に示すような表示画面(以下、これを通話通知画面とも呼ぶ)85を表示する。
この場合、通話通知画面85には、中央部から画面右側に亘って、発呼通知画面80によって通知していた呼出中の相手の氏名がそのまま通話中の相手の氏名81として表示されている。
また通話通知画面85には、氏名81の上側に、このIP電話がユーザからかけられているものであることを示す「Calling」と言う文字82が表示され、当該氏名81の下側には通話時間86が表示されている。
さらに通話通知画面85には、画面左端近傍に、ユーザ側から相手との通話を終了させるために入力可能な終話命令を示す終話アイコン87が表示されている。
さらに通話通知画面85の画面左端近傍には、終話アイコン87と共に、通話を保留するために入力可能な保留命令を示す保留アイコン88、及び通話中にマイクロホン24によるユーザの音声の集音を一時的に停止させて相手にユーザや,その周囲の音声を聞かせないようにするために入力可能な集音一時停止命令を示す集音一時停止アイコン89も表示されている。
そして制御部30は、表示部15の表示面15Aに通話通知画面85を表示している間、タッチパネル16の表面において終話アイコン87、保留アイコン88及び集音一時停止アイコン89とそれぞれ対向する領域を見かけ上、終話命令、保留命令及び集音一時停止命令を入力するための命令入力領域としている。
これにより制御部30は、通話中にタッチパネル16の命令入力領域内をタッチさせて終話命令や保留命令、集音一時停止命令を入力させることができる。
また制御部30は、ユーザと相手とが通話している間、表示部15の表示面15Aに対し通話通知画面85を表示し続けている。
これにより制御部30は、ユーザと相手とが通話している間、例えば、ユーザにより一時的に通話とは異なる作業を行うためにタッチパネル16を介して保留命令が入力され、通話を保留している場合でも、表示部15の表示面15Aに表示し続けている通話通知画面85によりユーザに相手と通話中であること(すなわち、相手との通話が終了してはいないこと)を通知することができる。
さらに制御部30は、ユーザと相手とが通話している間、例えば、ユーザにより傍にいる人と一時的に会話するためにタッチパネル16を介して集音一時停止命令が入力され、ユーザやその周囲の音声を相手に聞かせないようにしている場合も、表示部15の表示面15Aに表示し続けている通話通知画面85によりユーザに相手と通話中であること(すなわち、相手との通話が終了してはいないこと)を通知することができる。
ところで制御部30は、例えば、ユーザによりタッチパネル16を介して終話命令が入力されると、通話の終了を通知する終話通知データを生成する。
そして制御部30は、かかる終話通知データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して、相手が使用する外部通話装置に送信することにより当該外部通話装置にユーザと相手との通話の終了を通知する。
これにより制御部30は、自己の情報通信端末10と相手が使用する外部通話装置との通話用の通信を遮断し、かくしてユーザと相手との通話を終了させる。
ところで、制御部30は、このように自己の情報通信端末10と、相手が使用する外部通話装置との通話用の通信を遮断してユーザと相手との通話を終了させると、当該ユーザと相手との通話が終了したことを通知するための表示画面データ(以下、これを終話通知画面データとも呼ぶ)を生成して表示部15に送出する。
これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し、通話通知画面85に換えて、終話通知画面データに基づき図11に示すような表示画面(以下、これを終話通知画面とも呼ぶ)90を表示する。
この場合、終話通知画面90には、中央部から画面右側に亘って、通話通知画面85によって通知していた通話中の相手の氏名がそのまま通話の終了した相手の氏名81として表示されている。
また終話通知画面90には、氏名81の上側に、今回のIP電話がユーザからかけられていたものであることを示す「Calling」と言う文字82が表示され、当該氏名81の下側には通話が終了したことを示す「Ended」と言う文字91が表示されている。
さらに終話通知画面90には、画面左端近傍に、当該終話通知画面90の表示を終了する(すなわち、終話通知画面90を閉じる)ために入力可能な表示終了命令を示す表示終了アイコン92が表示されている。
そして制御部30は、表示部15の表示面15Aに終話通知画面90を表示している間、タッチパネル16の表面において表示終了アイコン92と対向する領域を見かけ上、表示終了命令を入力するための命令入力領域としている。
これにより制御部30は、ユーザに対し終話通知画面90の表示中にタッチパネル16の命令入力領域内をタッチさせて表示終了命令を入力させることができる。
実際に制御部30は、終話通知画面90を表示している状態で表示終了命令が入力されると、通話モードを終了すると共に、表示部15の表示面15Aに対し、当該終話通知画面90に換えて(すなわち、表示を終了させて)例えば、通話開始前に表示していた通信相手選択画面60又は70を表示する。
因みに制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し終話通知画面90の表示を開始した時点に、例えば内部に設けられたタイマによって計時を開始する。
そして制御部30は、終話通知画面90の表示開始から所定時間が経過しても表示終了命令が入力されなかったときには、当該所定時間が経過した時点に通話モードを終了する。
このようにして制御部30は、通話モードを終了すると、表示部15の表示面15Aに対する終話通知画面90の表示も終了させて、当該表示面15Aに対し例えば、通話開始前に表示していた通信相手選択画面60又は70を再び表示する。
また制御部30は、上述したように表示部15の表示面15Aに対し発呼通知画面80を表示している間、タッチパネル16の表面において終話アイコン84と対向する領域を見かけ上、終話命令を入力するためのを命令入力領域としている。
これにより制御部30は、相手を呼び出している途中にタッチパネル16の命令入力領域内をタッチさせることで、終話命令を入力させることができる。
そして制御部30は、相手を呼び出している途中に例えば、ユーザにより相手との通話を急遽取り止めるためにタッチパネル16を介して終話命令が入力されると、相手への発呼を中断する発呼中断データを生成する。
また制御部30は、かかる発呼中断データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して、相手が使用する外部通話装置に送信した後、通信を遮断することにより当該相手への発呼を中断する。
そして制御部30は、このように相手への発呼を中断すると、当該発呼を中断したことを通知するために表示部15の表示面15Aに対し、発呼通知画面80に換えて、図11について上述した終話通知画面90を表示する。
このようにして制御部30は、発呼の中断の通知に、通話の終了の通知に使用する終話通知画面90を併用し、当該終話通知画面90を表示すると、図11について上述した場合と同様に通話モードを終了する。
また制御部30は、相手を呼び出している途中に、外部通話装置から当該相手による通話を拒否する通話拒否命令の入力に応じてインターネット及びアクセスポイント経由で送信された通話拒否データを無線通信部35によって受信して取り込むと、その外部通話装置との通信を遮断して相手への発呼を中断する。
そして制御部30は、このように相手から通話が拒否されると、当該通話が拒否されたことを通知するために表示部15の表示面15Aに対し、発呼通知画面80に換えて、図11について上述した終話通知画面90を表示する。
制御部30は、このようにして通話が拒否されたときにも、その通話の拒否の通知に、通話の終了の通知に使用する終話通知画面90を併用し、当該終話通知画面90を表示すると、図11について上述した場合と同様に通話モードを終了する。
さらに制御部30は、例えば、ユーザと相手との通話の際、そのユーザにより終話命令が入力される前に、外部通話装置から相手による終話命令の入力に応じてインターネット及びアクセスポイント経由で送信された終話通知データを無線通信部35によって受信して取り込むと、自己の情報通信端末10と相手が使用する外部通話装置との通話用の通信を遮断し、かくしてユーザと相手との通話を終了させる。
そして制御部30は、このように相手による終話命令の入力 に応じて通話を終了させたときにも、表示部15の表示面15Aに対し、通話通知画面85に換えて終話通知画面90を表示して、図11について上述した場合と同様に通話モードを終了する。
一方、制御部30は、ユーザとの通話を要求する相手の外部装置(以下、これも外部通話装置とも呼ぶ)から、当該外部通話装置に割り当てられているIP電話用のアドレス情報と、自己の情報通信端末10に割り当てられているIP電話用のアドレス情報とを格納した着呼データがインターネット及びアクセスポイント経由で送信されると、その着呼データを無線通信部35によって受信して取り込む。
制御部30は、着呼データを受信すると、通話モードに移行し、アドレスリストと、着呼データに含まれる外部通話装置のアドレス情報とに基づき、ユーザとの通話を要求している相手の氏名を検出する。
そして制御部30は、その検出した相手の氏名を用いて、ユーザに相手からの着呼を通知するための表示画面データ(以下、これを着呼通知画面データとも呼ぶ)を生成して表示部15に送出する。
これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し、そのときまでに表示していた表示画面に換えて、着呼通知画面データに基づき図12に示すような表示画面(以下、これを着呼通知画面とも呼ぶ)95を表示する。
この場合、着呼通知画面95には、中央部から画面右側に亘って、通話を要求している相手の氏名96が表示されている。
また着呼通知画面95には、氏名96の上側に、このIP電話が相手からかけられているものであることを示す「Incoming Call」と言う文字97が表示され、当該氏名96の下側には着呼に応じてユーザを呼出中であることを示す「Incoming Call」と言う文字98が表示されている。
さらに着呼通知画面95には、画面左端近傍に、相手からの着呼に応答して通話するために入力可能な応答命令(すなわち、オンフック命令)を示す応答アイコン99が表示されている。
さらに着呼通知画面95には、応答アイコン99と共に、相手からの着呼に応じて鳴らしている呼出音を、呼出中に任意に消音するために入力可能な消音命令を示す消音アイコン100、及び相手からの通話の要求を拒否するために入力可能な通話拒否命令を示す通話拒否アイコン101も表示されている。
そして制御部30は、表示部15の表示面15Aに着呼通知画面95を表示している間、タッチパネル16の表面において応答アイコン99、消音アイコン100及び通話拒否アイコン101とそれぞれ対向する領域を見かけ上、応答命令、消音命令及び通話拒否命令を入力するための命令入力領域としている。
これにより制御部30は、呼出中にタッチパネル16の命令入力領域内をタッチさせて応答命令や消音命令、通話拒否命令を入力させることができる。
また制御部30は、相手からの着呼に応じてユーザを呼び出している間、表示部15の表示面15Aに対し着呼通知画面95を表示し続けて、ユーザに対し相手からの着呼を通知する。
そして制御部30は、ユーザにより着呼に応答して相手と通話するためにタッチパネル16を介して応答命令が入力されると、応答データを生成する。
これにより制御部30は、その応答データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して相手の外部通話装置に送信し、自己の情報通信端末10と、当該相手の使用する外部通話装置との間で通話用の通信接続を確立させる。
そして制御部30は、上述と同様にマイクロホン24によりユーザの音声を集音するようにして得られた音声データを無線通信部35により相手の外部通話装置に送信すると共に、相手の音声の音声データを無線通信部35によって受信してスピーカ23から当該音声データに基づく相手の音声を出力する。
このようにして制御部30は、相手からユーザへIP電話がかかってきた場合でも、当該相手とユーザとを通話させることができる。
ところで、制御部30は、このようにユーザにより相手からの着呼が許可され、自己の情報通信端末10と、相手の外部通話装置との間で通話用の通信接続が確立すると、ユーザに相手との通話中であることを通知するための通話通知画面データを生成して表示部15に送出する。
これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し、着呼通知画面95に換えて、通話通知画面データに基づき図13に示すような通話通知画面105を表示する。
この場合、通話通知画面105には、中央部から画面右側に亘って、着呼通知画面95によって通知していた通話を要求していた相手の氏名がそのまま通話中の相手の氏名96として表示されている。
また通話通知画面105には、氏名96の上側に、このIP電話が相手からかけられているものであることを示す「Incoming Call」と言う文字97が表示され、当該氏名96の下側には通話時間106が表示されている。
さらに通話通知画面105には、画面左端近傍に、入力可能な命令として、終話命令を示す終話アイコン107、保留命令を示す保留アイコン108、及び集音一時停止命令を示す集音一時停止アイコン109が表示されている。
そして制御部30は、表示部15の表示面15Aに通話通知画面105を表示している間、タッチパネル16の表面において終話アイコン107、保留アイコン108及び集音一時停止アイコン109とそれぞれ対向する領域を見かけ上、終話命令、保留命令及び集音一時停止命令を入力するための命令入力領域としている。
これにより制御部30は、通話中にタッチパネル16の命令入力領域内をタッチさせて終話命令や保留命令、集音一時停止命令を入力させることができる。
また制御部30は、ユーザと相手とが通話している間、表示部15の表示面15Aに対し通話通知画面105を表示し続けている。
これにより制御部30は、ユーザと相手とが通話している間、例えば、ユーザによりタッチパネル16を介して保留命令が入力され、通話を保留している場合でも、表示部15の表示面15Aに表示し続けている通話通知画面105によりユーザに相手と通話中であること(すなわち、相手との通話が終了してはいないこと)を通知することができる。
さらに制御部30は、ユーザと相手とが通話している間、例えば、ユーザによりタッチパネル16を介して集音一時停止命令が入力され、ユーザやその周囲の音声を相手に聞かせないようにしている場合も、表示部15の表示面15Aに表示し続けている通話通知画面105によりユーザに相手と通話中であること(すなわち、相手との通話が終了してはいないこと)を通知することができる。
ところで制御部30は、例えば、ユーザによりタッチパネル16を介して終話命令が入力されると、通話の終了を通知する終話通知データを生成する。
そして制御部30は、かかる終話通知データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して、相手が使用する外部通話装置に送信することにより当該外部通話装置にユーザと相手との通話の終了を通知する。
これにより制御部30は、自己の情報通信端末10と相手が使用する外部通話装置との通話用の通信を遮断し、かくしてユーザと相手との通話を終了させる。
ところで、制御部30は、このように自己の情報通信端末10と、相手が使用する外部通話装置との通話用の通信を遮断してユーザと相手との通話を終了させると、当該ユーザと相手との通話が終了したことを通知するための終話通知画面データを生成して表示部15に送出する。
これにより制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し、通話通知画面105に換えて、終話通知画面データに基づき図14に示すような終話通知画面110を表示する。
この場合、終話通知画面110には、中央部から画面右側に亘って、通話通知画面105によって通知していた通話中の相手の氏名がそのまま通話の終了した相手の氏名96として表示されている。
また終話通知画面110には、氏名96の上側に、今回のIP電話が相手からかけられていたものであることを示す「Incoming Call」と言う文字97が表示され、当該氏名96の下側には通話が終了したことを示す「Ended」と言う文字111が表示されている。
さらに終話通知画面110には、画面左端近傍に、入力可能な命令として表示終了命令を示す表示終了アイコン112が表示されている。
そして制御部30は、表示部15の表示面15Aに終話通知画面110を表示している間、タッチパネル16の表面において表示終了アイコン112と対向する領域を見かけ上、表示終了命令を入力するための命令入力領域としている。
これにより制御部30は、終話通知画面110の表示中にタッチパネル16の命令入力領域内をタッチさせて表示終了命令を入力させることができる。
実際に制御部30は、終話通知画面110を表示している状態で表示終了命令が入力されると、通話モードを終了すると共に、表示部15の表示面15Aに対し、当該終話通知画面110に換えて(すなわち、表示を終了させて)例えば、通話開始前に表示していた表示画面を表示する。
因みに制御部30は、表示部15の表示面15Aに対し終話通知画面110の表示を開始した時点にも、例えば内部のタイマによって計時を開始する。
そして制御部30は、終話通知画面110の表示開始から所定時間が経過しても表示終了命令が入力されなかったときには、当該所定時間が経過した時点に通話モードを終了する。
このようにして制御部30は、通話モードを終了すると、その時点に表示部15の表示面15Aに対する終話通知画面110の表示も終了させて、当該表示面15Aに対し例えば、通話開始前に表示していた表示画面を再び表示する。
また制御部30は、上述したように表示部15の表示面15Aに対し着呼通知画面95を表示してユーザを呼び出している途中に、そのユーザにより相手との通話を拒否するためにタッチパネル16の表面において通話拒否アイコン101と対向する命令入力領域がタッチされ、通話拒否命令が入力されると、相手との通話を拒否する通話拒否データを生成する。
そして制御部30は、かかる通話拒否データを無線通信部35によりアクセスポイント及びインターネットを順次介して、相手が使用する外部通話装置に送信した後、通信を遮断することによりユーザを相手と通話させないようにする。
そして制御部30は、このように相手との通話が拒否され通信を遮断すると、当該通話を拒否したことを通知するために表示部15の表示面15Aに対し、着呼通知画面95に換えて、図14について上述した終話通知画面110を表示する。
このようにして制御部30は、通話の拒否の通知に、通話の終了の通知に使用する終話通知画面110を併用し、当該終話通知画面110を表示すると、図14について上述した場合と同様に通話モードを終了する。
また制御部30は、ユーザを呼び出している途中に、外部通話装置から相手による着呼を中断する着呼中断命令の入力に応じてインターネット及びアクセスポイント経由で送信された着呼中断データを無線通信部35によって受信して取り込むと、その外部通話装置との通信を遮断して相手からの着呼を中断する。
そして制御部30は、このように相手からの着呼が中断されると、当該着呼が中断されたことを通知するために表示部15の表示面15Aに対し、着呼通知画面95に換えて、図14について上述した終話通知画面110を表示する。
制御部30は、このようにして着呼が中断されたときにも、その着呼の中断の通知に、通話の終了の通知に使用する終話通知画面110を併用し、当該終話通知画面110を表示すると、図14について上述した場合と同様に通話モードを終了する。
さらに制御部30は、例えば、ユーザと相手との通話の際、そのユーザにより終話命令が入力される前に、外部通話装置から相手による終話命令の入力に応じてインターネット及びアクセスポイント経由で送信された終話通知データを無線通信部35によって受信して取り込むと、自己の情報通信端末10と相手が使用する外部通話装置との通話用の通信を遮断し、かくしてユーザと相手との通話を終了させる。
そして制御部30は、このように相手による終話命令の入力に応じて通話を終了させたときにも、表示部15の表示面15Aに対し、通話通知画面105に換えて終話通知画面110を表示して、図14について上述した場合と同様に通話モードを終了する。
(2−4)通話モード時の入力制御処理
次いで、通話モード時の入力制御処理について説明する。まず、以下の説明では、便宜上、発呼通知画面80、通話通知画面85及び105、終話通知画面90及び110、着呼通知画面95を特には区別する必要のない場合、単に通話時表示画面とも呼ぶ。
また、以下の説明では、便宜上、終話アイコン84、87及び107、保留アイコン88及び108、集音一時停止アイコン89及び109、表示終了アイコン92及び112、応答アイコン99、消音アイコン100、通話拒否アイコン101を特には区別する必要のない場合、単に通話時表示アイコンとも呼ぶ。
図15に示すように、制御部30は、通話モード時(すなわち、通話モードに移行した時点から当該通話モードを終了した時点までの間)、表示部15の表示面15Aに通話時表示画面を表示した状態でタッチパネル16の表面がタッチされると、タッチ位置は検出するものの、タッチ位置の判別等の処理において被覆部分命令判別用テーブルの使用を制限して当該被覆部分命令判別用テーブルを使用しないようにする。
従って、制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面がタッチされると、画面命令判別用テーブルのみを使用してタッチ位置が通話時表示アイコンと対向する命令入力領域120内の位置であるか否かを判別し、当該タッチ位置がボタン対向領域内の位置であるか否かを全く判別しないようにする。
すなわち、制御部30は、タッチ位置がボタン対向領域内の位置であるとしても、そのタッチ位置を単に命令入力領域120外の位置であると判別する。
そして制御部30は、タッチ位置が命令入力領域120内の位置であると判別したときのみ、タッチパネル16の表面に対するタッチによって入力された命令を判別する。
これにより制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面において、一端側パネル被覆部分13B及び他端側パネル被覆部分13Cのボタン17乃至22と対向するボタン対向領域内がタッチされても、当該ボタン対向領域内のタッチによる命令の入力を無効化している。
また制御部30は、タッチパネル16の表面がタッチされている間は、当該タッチパネル16から継続的にタッチ位置検出用データが与えられることにより、当該表面がタッチされている間はタッチ位置を検出し続けると共に、そのタッチ位置が命令入力領域120内の位置であるか否かを判別し続けている。
従って、制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面において通話時表示アイコンと対向する命令入力領域120外(すなわち、タッチパネル16の表面全体のうち通話時表示アイコンと対向する命令入力領域120を除く領域)がタッチされると、上述したように、そのタッチ位置が命令入力領域120外の位置であると判別するものの、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外が継続的にタッチされている間はそのタッチ位置が命令入力領域120外の位置であると判別し続けている。
そして制御部30は、このようにタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされ、そのタッチ位置が表面の命令入力領域120外の位置であると判別している間は、タッチパネル16の表面が追加でタッチされ、当該追加でタッチされたタッチ位置を検出しても、その追加でタッチされたタッチ位置を、実際には命令入力領域120内の位置と命令入力領域120外の位置との何れであっても命令入力領域120外の位置であると強制的に判別するようにタッチ位置の判別条件を設定する。
因みに、以下の説明では、このようにタッチ位置を実際の位置にかかわらずに命令入力領域120外の位置であると強制的に判別するようなタッチ位置の判別条件をタッチ位置判別条件とも呼ぶ。
これにより制御部30は、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされ、そのタッチ位置が命令入力領域120外の位置であると判別している間は、タッチパネル16の表面が追加でタッチされてタッチ位置を検出しても、タッチ位置判別条件に応じて、当該追加でタッチされたタッチ位置を命令入力領域120外の位置であると強制的に判別する。
従って、制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされ、そのタッチ位置が表面の命令入力領域120外の位置であると判別している間は、タッチパネル16の表面において命令入力領域120内が追加でタッチされても、当該表面の命令入力領域120内のタッチによる命令の入力を何ら判別せずに無効化している。
ところで、制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じてタッチ位置判別条件を設定しても、タッチパネル16の表面において他の箇所が何らタッチされてはいない状態で、命令入力領域120外の最初のタッチが解除される(すなわち、タッチパネル16の表面からタッチのための指やスタイラスペン等が離される)と、その時点にタッチ位置判別条件の設定も解除する(すなわち、タッチ位置を実際の位置にかかわらずに命令入力領域120外の位置であると強制的には判別しないようにする)。
ただし、制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じてタッチ位置判別条件を設定し、追加でタッチされたタッチ位置を、そのタッチ位置判別条件に従い命令入力領域120外の位置であると強制的に判別している状態で、命令入力領域120外の最初のタッチが解除された時点には、タッチ位置判別条件の設定の解除を見送り、その追加のタッチが解除された時点にタッチ位置判別条件の設定を解除する。
これにより制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じてタッチ位置判別条件を設定し、追加でタッチされたタッチ位置を命令入力領域120内の位置であるにもかかわずにタッチ位置判別条件に従い命令入力領域120外の位置であると強制的に判別している状態で、命令入力領域120外の最初のタッチが解除された時点に、命令入力領域120外の位置であると強制的に判別していたタッチ位置を命令入力領域120内の位置であると判別し直して命令が入力されることを防止している。
すなわち、制御部30は、通話モード時、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外の1箇所が先にタッチされた状態で他の箇所も追加でタッチされると、これら2箇所のタッチが全て解除されるまでの間は、タッチ位置判別条件の設定によりタッチパネル16の表面における命令入力領域120内のタッチによる命令の入力を判別しないようにして無効化している。
一方、図16に示すように、例えば、上述した通話通知画面85には、終話アイコン87、保留アイコン88及び集音一時停止アイコン89が端末短手方向に沿って並べられ、かつ共に画面左端近傍に配置されている。
これにより通話通知画面85内の終話アイコン87、保留アイコン88及び集音一時停止アイコン89は、それぞれスピーカ23から極力離間し、かつマイクロホン24に極力近接して位置している。
また通話モード時に表示部15の表示面15Aに表示される上述した発呼通知画面80や着呼通知画面95等の他の通話時表示画面についても、同様に終話アイコン84や応答アイコン99、通話拒否アイコン101等の他の通話時表示アイコンが画面左端近傍に配置され、その結果、スピーカ23から極力離間し、かつマイクロホン24に極力近接して位置している。
従って、情報通信端末10は、通話モード時、スピーカ23がユーザの耳に近づけられ、かつマイクロホン24がユーザの口もとに近づけられても、タッチパネル16の表面において通話時表示アイコンと対向する命令入力領域120が、ユーザの耳の周囲によって直接タッチされることを回避している。
また情報通信端末10は、端末長手方向に沿って比較的長く形成されていることにより、このように通話モード時にスピーカ23がユーザの耳に近づけられ、かつマイクロホン24がユーザの口もとに近づけられると、タッチパネル16の表面において通話時表示アイコンと対向する命令入力領域120がユーザの顔のほおによってタッチされることも極力回避し得るようになされている。
さらにタッチパネル16は、パネル長手方向に沿ったスピーカ23側の一端が円弧状にに形成されている。
そして情報通信端末10は、タッチパネル16の円弧状の一端において端末筐体11の一端側に最も張り出している頂点近傍にスピーカ23が設けられている。
従って、情報通信端末10は、通話モード時にスピーカ23がユーザの耳に近づけられ、かつマイクロホン24がユーザの口もとに近づけられると、タッチパネル16の一端部をユーザの耳の一部(耳穴の縁の突出部分や耳たぶ)や耳の周囲(耳穴よりも顔のほお寄りの部分)によってタッチさせ易くしている。
そしてユーザが通話モード時に情報通信端末10を手で持ってスピーカ23を耳に近づけ、かつマイクロホン24を口もとに近づける(すなわち、顔に近づける)ときには、一般的に、まずスピーカ23部分を耳に押し当てるようにして相手の音声が聞こえることを確認して、当該スピーカ23部分をそのまま耳に押し当てながら相手と通話する傾向にある。
すなわち、情報通信端末10では、通話モード時にユーザにより手で持たれて顔に近づけられると、まずタッチパネル16の表面の命令入力領域120外となる一端部がユーザの耳の一部(耳穴の縁の突出部分や耳たぶ)や耳の周囲(耳穴よりも顔のほお寄りの部分)によってタッチされ、そのタッチが継続されることなる。
また情報通信端末10では、端末筐体11の一面が平面状に形成されていることにより、このように通話モード時にユーザにより手で持たれて顔に近づけられると、必然的にマイクロホン24側が口もと部分からある程度離れることになる。
このため制御部30は、通話モード時、情報通信端末10がユーザの顔に近づけられると、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外となる一端部がユーザの耳の一部や周囲によってタッチされることにより、その間、タッチ位置が命令入力領域120外の位置であると継続的に判別することができる。
そして制御部30は、通話モード時にタッチパネル16の表面においてタッチ位置が命令入力領域120外の位置であると継続的に判別している間は、ユーザにより例えば情報通信端末10が顔に押し付けられ、タッチパネル16の表面において命令入力領域120内が顔のほおによって追加でタッチされても、当該顔のほおによるタッチ位置を命令入力領域120外の位置であると強制的に判別して、命令の入力を無効化することができる。
またタッチパネル16は、上述のように端末長手方向に沿って比較的長く形成され、かつ一端が端末筐体11の一端側に張り出している。
従って、情報通信端末10は、例えば、ユーザにより手のひらの人差し指側をマイクロホン24側に位置させ、かつ小指側をスピーカ23側に位置させるようにして当該手のひらでタッチパネル16を覆うように把持された状態で持ち上げられた場合、手のひらの小指側によりタッチパネル16の一端側(すなわち、スピーカ23側)をタッチさせ易くしている。
そして制御部30は、通話モード時、情報通信端末10がユーザの手によって把持された状態で持ち上げられた場合、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外となる一端部がユーザの手のひらの小指側によりタッチされると、その間、タッチ位置が命令入力領域120外の位置であると継続的に判別することができる。
また制御部30は、通話モード時に情報通信端末10がユーザの手によって把持された状態で持ち上げられタッチパネル16の表面が手のひらでタッチされても、その際、タッチ位置が命令入力領域120外の位置であると継続的に判別していると、タッチパネル16の表面において命令入力領域120内がユーザの手のひらの人差し指側により追加でタッチされても、当該手のひらによる追加のタッチ位置を命令入力領域120外の位置であると強制的に判別して命令の入力を無効化することができる。
なお、この実施の形態の場合、図17に示すように、制御部30は、通話モード時にタッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じて命令の入力を無効化している間、例えば、表示部15の表示面15Aに表示している通話通知画面85等のような通話時表示画面において終話アイコン87や保留アイコン88、集音一時停止アイコン89のような画面内の全ての通話時表示アイコンを消去する。
これにより制御部30は、通話モード時にタッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じて命令の入力を無効化している間は、ユーザに対し通話時表示画面の表示内容により、タッチパネル16の表面をタッチしても命令が誤って入力されることのないことを容易に認識させることができる。
よって、制御部30は、通話モード時にタッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じて命令の入力を無効化している間は、ユーザに対し通話時表示画面の表示内容により、誤操作の可能性を何ら気にさせずに情報通信端末10を手で持ち上げさせる等のように取り扱わせることができる。
これに加えて、コネクタジャック27は、上述したようにヘッドセットが接続されると、当該ヘッドセットが接続されたことを検出して制御部30に通知すると共に、そのヘッドセットが外されたときにも、これを検出して制御部30に通知する。
そして、制御部30は、通話モード時にコネクタジャック27からヘッドセットの接続が通知されると、この後、ヘッドセットの外されたことが通知されるまでの間、タッチパネル16の動作を停止させ、表面がタッチされてもこれを検知し得ないようにする。
これにより制御部30は、通話モード時にヘッドセットが使用されると、情報通信端末10自体が鞄や衣服のポケットの中に入れられることが多いものの、その鞄やポケットの中でタッチパネルの表面が鞄内の書類やポケットの生地等によってタッチされて誤操作されることを防止することができる。
次いで、図18に示すフローチャートを用いて、情報通信端末10の制御部30が通話モード時に実行する入力制御処理手順RT1について説明する。
制御部30は、通話モードに移行すると、表示部15の表示面15Aに対する通話時表示画面の表示を開始すると共に、フラッシュメモリ31に記憶された入力制御プログラムに従って図18に示す入力制御処理手順RT1開始する。
制御部30は、かかる入力制御処理手順RT1を開始すると、ステップSP1においてタッチパネル16の表面がタッチされることを待ち受ける。
そしてステップSP1において制御部30は、タッチパネル16の表面がタッチされて当該タッチパネル16からタッチ位置検出用データが与えられると、次のステップSP2に移る。
ステップSP2において制御部30は、タッチ位置検出用データに基づきタッチパネル16の表面におけるタッチ位置を検出して、次のステップSP3に移る。
ステップSP3において制御部30は、画面命令判別用テーブルを用いて、タッチパネル16の表面におけるタッチ位置が命令入力領域120内の位置であるか否かを判別する。
このステップSP3において否定結果が得られると、このことはユーザにより情報通信端末10が顔に近づけられてタッチパネル16の表面において命令入力領域120内よりも先に命令入力領域120外が耳の一部や周囲によってタッチされ、又は情報通信端末10が手で持ち上げられてタッチパネル16の表面において命令入力領域120内よりも先に命令入力領域120外が手のひらによってタッチされたことを表している。
そしてステップSP3において制御部30は、かかる否定結果を得ると、次のステップSP4に移る。
ステップSP4において制御部30は、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外が実際にタッチされたまま、さらに表面が追加でタッチされたときには、当該追加でタッチされたタッチ位置を命令入力領域120外の位置であると強制的に判別するようにタッチ位置判別条件を設定して、次のステップSP5に移る。
ステップSP5において制御部30は、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外が実際にタッチされたまま、さらに表面が追加でタッチされたか否かを判別する。
このステップSP5において肯定結果が得られると、このことはユーザによりタッチパネル16の表面において命令入力領域120外が耳の一部や周囲又は手のひらによってタッチされたまま、さらに表面が顔のほお又は手のひら等によって追加でタッチされたことを表している。
そしてステップSP5において制御部30は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP6に移る。
ステップSP6において制御部30は、このときタッチパネル16から追加で与えられたタッチ位置検出用データに基づき当該タッチパネル16の表面における追加のタッチ位置を検出して、次のステップSP7に移る。
ステップSP7において制御部30は、タッチパネル16の表面における追加のタッチに応じて検出したタッチ位置をタッチ位置判別条件に従い命令入力領域120外の位置であると強制的に判別して、次のステップSP8に移る。
ステップSP8において制御部30は、タッチパネル16の表面における先のタッチが解除されたか否かを判別する。
このステップSP8において否定結果が得られると、このことはタッチパネル16の表面において命令入力領域120外が未だ実際にタッチされ続けていることを表している。そしてステップSP8において制御部30は、かかる否定結果を得ると、ステップSP5に戻る。
ところで、制御部30は、このようにステップSP8からステップSP5に戻ると、再びタッチパネル16の表面において命令入力領域120外が実際にタッチされたまま、さらに表面が追加でタッチされたか否かを判別する。
ただし制御部30は、このようにステップSP8からステップSP5に戻ったときに、前回のステップSP5において判別したタッチパネル16の表面における追加のタッチが継続されていると、肯定結果を得て、次のステップSP6に移る。
またステップSP5において否定結果が得られると、このことはユーザによりタッチパネル16の表面において命令入力領域120外のみが耳の一部や周囲又は手のひらによってタッチされ続け、当該表面が追加では全くタッチされてはいない、又はユーザによりタッチパネル16の表面において命令入力領域120外が耳の一部や周囲又は手のひらによってタッチされたまま、一旦は表面が顔のほお又は手のひら等によって追加でタッチされたものの、かかる追加のタッチだけがすでに解除されていることを表している。
そしてステップSP5において制御部30は、かかる否定結果を得ると、ステップSP6及びステップSP7の処理を飛ばしてステップSP8に移る。
このようにして制御部30は、ステップSP8において肯定結果を得るまでの間、ステップSP5乃至ステップSP8の処理を循環的に繰り返し実行する。
そしてステップSP8において肯定結果が得られると、このことはタッチパネル16の表面における命令入力領域120外の、耳の一部や周囲又は手のひらによる先のタッチが解除された(すなわち、離された)ことを表している。
そしてステップSP8において制御部30は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP9に移る。
ステップSP9において制御部30は、上述のステップSP4において設定していたタッチ位置判別条件を解除するか否かを判別する。
このステップSP9において肯定結果が得られると、このことはタッチパネル16の表面における追加のタッチがすでに解除されていた状態で、命令入力領域120外の先のタッチも解除されたことを表している。
そしてステップSP9において制御部30は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP10に移る。
ステップSP10において制御部30は、上述のステップSP4で設定していたタッチ位置判別条件の設定を解除して、次のステップSP11に移る。
ところで、ステップSP9において否定結果が得られると、このことはタッチパネル16の表面における追加のタッチが未だ継続されたまま、命令入力領域120外の先のタッチが解除されたことを表している。
そしてステップSP9において制御部30は、かかる否定結果を得ると、ステップSP12に移る。
ステップSP12において制御部30は、上述のステップSP4で設定していたタッチ位置判別条件の設定の解除を、タッチパネル16の表面における追加のタッチの解除時点に合わせるように延長して、ステップSP11に移る。
ステップSP11において制御部30は、通話モードを終了するか否かを判別する。このステップSP11において否定結果が得られると、このことは例えば、ユーザと相手とが未だ通話中であることを表している。
そしてステップSP11において制御部30は、かかる否定結果を得ると、ステップSP1に戻る。
ここで、制御部30は、上述したステップSP9及びステップSP10の処理を順次実行したうえでステップSP1に戻ると、その時点にはタッチパネル16の表面が何らタッチされてはいないことにより、上述した場合と同様にステップSP1においてタッチパネル16の表面が何もタッチされてはいない状態から新たに1箇所のみタッチされることを待ち受け、引き続きステップSP2以降の処理を順次実行する。
これに対して制御部30は、上述したステップSP9及びステップSP12の処理を順次実行したうえでステップSP1に戻ると、その時点にはタッチパネル16の表面において1箇所がタッチ(すなわち、上述のステップSP5において検出した追加のタッチ)されていることにより、ステップSP1においてタッチパネル16の表面がさらに追加でタッチされることを待ち受ける。
この際、ステップSP1において制御部30は、タッチパネル16の表面がさらに追加でタッチされる前に、上述のステップSP5において検出していた追加のタッチが解除されると、これに合わせてタッチ位置判別条件の設定も解除する。
従って、制御部30は、このような場合、ステップSP1において改めてタッチパネル16の表面が何もタッチされてはいない状態から新たに1箇所のみタッチされることを待ち受け、引き続きステップSP2以降の処理を順次実行する。
一方、ステップSP1において制御部30は、タッチパネル16の表面において上述のステップSP5で検出していた追加のタッチが解除されないまま、当該表面がさらに追加でタッチされ、タッチパネル16から表面のさらなるタッチに応じたタッチ位置検出用データが与えられると、次のステップSP2に移る。
そしてステップSP2において制御部30は、タッチ位置検出用データに基づきタッチパネル16の表面のさらなるタッチのタッチ位置を検出して、次のステップSP3に移る。
ところで制御部30は、ステップSP2の処理の実行開始時点からステップSP3の処理の実行開始時点までの間に、タッチパネル16の表面において上述のステップSP5で検出していた追加のタッチが解除されていると、これに応じてタッチ位置判別条件の設定も解除したうえで、当該ステップSP3の処理を上述した場合と同様に画面命令判別用テーブルを用いて実行する。
ただしステップSP3において制御部30は、当該ステップSP3の処理の実行開始時点でも、タッチパネル16の表面において上述のステップSP5において検出していた追加のタッチが解除されないままであると、未だタッチ位置判別条件を設定したままであるため、そのタッチ位置判別条件に従い、さらなるタッチに応じて検出したタッチ位置を命令入力領域120外の位置であると強制的に判別する。
従ってステップSP3において制御部30は、かかる強制的な判別に応じて否定結果を得てステップSP4に移る。
そしてステップSP4において制御部30は、上述のステップSP5において検出していた追加のタッチの解除の有無にかかわらずに、タッチ位置判別条件の設定を継続するように設定し直して、ステップSP5に移る。このようにして制御部30は、この後、ステップSP5以降の処理を上述と同様に順次実行する。
ところで上述のステップSP3において肯定結果が得られると、このことはタッチパネル16の表面が何らタッチされてはいない状態でステップSP1においてタッチされることを待ち受けていたところ、ユーザによりタッチパネル16の表面において命令入力領域120内のみがタッチされた、すなわち、ユーザにより命令を入力するために命令入力領域120内のみが意図してタッチされたことを表している。
そしてステップSP3において制御部30は、かかる肯定結果を得ると、ステップSP13に移る。
ステップSP13において制御部30は、タッチ位置を含む命令入力領域120に応じて、ユーザにより入力された命令を判別して、ステップSP11に移る。
このようにして制御部30は、通話モード時、ステップSP1乃至ステップSP13の処理を順次繰り返し実行することにより、ユーザにより情報通信端末10が顔に近づけられているとき、また手で持たれているときにはユーザの意図しない命令がタッチパネル16を介して誤って入力されるような誤操作を回避しつつ、ユーザにより情報通信端末10が顔から離され、またタッチパネル16の表面から手のひらが離されて命令の入力が要望されたときには、そのタッチパネル16を介して所望の命令を的確に入力させることができる。
そしてステップSP11において肯定結果を得ると、このことはユーザと相手との通話が終了して通話モードを終了させることを表している。従ってステップSP11において制御部30は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP14に移り、入力制御処理手順RT1を終了する。
(2−5)実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、情報通信端末10は、通話モード時、表示部15の表示面15Aに対し、通話時表示アイコンを有する通話時表示画面を表示する。
そして情報通信端末10は、通話モード時、表示部15の表示面15Aを覆うように設けられたタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされると(ステップSP1乃至ステップSP3)、当該命令入力領域120外がタッチされている間は、その命令入力領域120内がタッチされても命令の入力を無効化する(ステップSP4乃至ステップSP8)。
ただし、情報通信端末10は、通話モード時、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外が何らタッチされることなく、当該命令入力領域120内のみが単独でタッチされると、そのタッチに応じて命令を入力させる(ステップSP13)。
従って、情報通信端末10は、通話モード時、手で持たれるときや顔に近づけられるときに、タッチパネル16のタッチによる命令の入力を無効化するための特別な操作を何ら行わせることなく、着信に応じてタッチパネル16の表面を手のひらで覆うようにしてユーザによって持たれたときや、通話のためにタッチパネル16の表面がユーザの顔に近づけられたときに、そのタッチパネル16の命令入力領域120外を手のひらや耳の周囲等でタッチさせるだけで、命令入力領域120内が手のひらや顔のほお等でタッチされても、ユーザの意図しない命令が入力されることを回避することができる。
以上の構成によれば、情報通信端末10は、通話モード時、タッチパネル16の表面の命令入力領域120外がタッチされている間に当該命令入力領域120内がタッチされると、その命令入力領域120内のタッチによる命令の入力を無効化するようにした。
これにより情報通信端末10は、通話モード時、タッチパネル16の命令入力領域120外が手のひらや耳の周囲等でタッチされていると、そのタッチが継続されている間は命令入力領域120内が手のひらや顔のほお等でタッチされても、ユーザの意図しない命令が入力されることを回避することができる。よって情報通信端末10は、通話モード時に誤操作を回避することができる。
また情報通信端末10は、タッチパネル16のパネル長手方向に沿った一端の外側で、かつ当該一端の近傍にスピーカ23が配置されると共に、パネル長手方向に沿った他端の外側で当該他端の近傍にマイクロホン24が配置され、さらに通話モード時に表示部15の表示面15Aに表示する通話時表示画面において、通話時表示アイコンをスピーカ23から極力離間し、かつマイクロホン24に極力近接して配置するようにした。
従って、情報通信端末10は、通話モード時、スピーカ23がユーザの耳に近づけられ、かつマイクロホン24がユーザの口もとに近づけられると、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外をユーザの耳の周囲等で継続的にタッチさせることができると共に、命令入力領域120内についてはユーザの顔のほお等をタッチさせ難くすることができる。
よって、情報通信端末10は、通話モード時、ユーザが命令の入力を望むときには何時でもタッチパネル16の命令入力領域120内をタッチすれば、命令を入力し得るものの、ユーザが通話のために情報通信端末10を顔に近づけるときには誤操作を回避するように気遣わせることなく、また命令の入力を無効化するための操作を何ら行わせることもなく、単に顔に近づけさせるだけで、タッチパネル16の表面の命令入力領域120外をユーザの耳の周囲等で継続的にタッチさせて、その継続的なタッチにより、命令入力領域120内が顔のほお等で追加でタッチされても命令が何ら入力されないようにすることができる。
さらに情報通信端末10は、タッチパネル16のパネル長手方向に沿った一端を円弧状に形成し、当該円弧状の一端において端末筐体11の一端側に最も張り出している頂点近傍にスピーカ23を配置するようにした。
従って情報通信端末10は、通話モード時にユーザの顔に近づけられた場合、タッチパネル16の表面においてスピーカ23側の命令入力領域120外にユーザの耳の周囲等をほぼ確実にタッチさせることができる。
さらに情報通信端末10は、このように端末筐体11を端末長手方向に沿って比較的長く形成し、タッチパネル16のパネル長手方向に沿った一端を端末筐体11の一端側に張り出させている。
このため、情報通信端末10は、ユーザにより手のひらでタッチパネル16を覆うように把持された状態で持ち上げられた場合、手のひらの例えば小指側によりタッチパネル16の一端側(すなわち、スピーカ23側)をタッチさせ易くしている。
よって、情報通信端末10は、通話モード時にユーザの手により把持されて持ち上げられた場合、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外をユーザの手のひらの一部でタッチされた状態として、その結果、命令入力領域120内が追加でタッチされても命令の入力を無効化することができる。
実際に情報通信端末10は、通話モード時、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされると、当該表面が追加でタッチされたときに、その追加でタッチされたタッチ位置を実際の位置にかかわらずに命令入力領域120外の位置であると強制的に判別するようなタッチ位置判別条件を設定するようにした。
従って、情報通信端末10は、通話モード時、タッチパネル16の表面において命令入力領域120外の1箇所がタッチされている間は、当該表面の命令入力領域120内が追加でタッチされても、当該表面の命令入力領域120内のタッチによる命令の入力を判別しないようにして的確に無効化することができる。
さらに情報通信端末10は、通話モード時、タッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じてタッチ位置判別条件を設定し、追加でタッチされたタッチ位置を、そのタッチ位置判別条件に従い命令入力領域120外の位置であると強制的に判別している状態で、命令入力領域120外の最初のタッチが解除された時点には、タッチ位置判別条件の設定の解除を見送って、その追加のタッチが解除された時点にタッチ位置判別条件の設定を解除するようにした。
従って、情報通信端末10は、通話モード時、タッチパネル16の表面における命令入力領域120外のタッチに応じてタッチ位置判別条件を設定し、追加でタッチされたタッチ位置を命令入力領域120内の位置であるにもかかわずにタッチ位置判別条件に従い命令入力領域120外の位置であると強制的に判別している状態で、命令入力領域120外の最初のタッチが解除されても、その時点に命令入力領域120外の位置であると強制的に判別していたタッチ位置を命令入力領域120内の位置であると判別し直して命令が入力されることを確実に防止することができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、通話モードに表示する通話時表示画面内に通話時表示アイコンを配置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、端末筐体11の他端側パネル被覆部分13Cに通話時表示アイコンをボタンとして描いて、タッチパネル16の表面において、そのボタンと対向する領域を命令入力領域とし、通話モード時にタッチパネル16の表面の命令入力領域120外がタッチされている間は、その命令入力領域120内が追加でタッチされても命令の入力を無効化するようにしても良い。
かかる構成によれば、タッチパネル16の表面において命令入力領域を上述した実施の形態よりも、さらにマイクロホン24側に位置させることができ、ユーザの顔のほお等によって、よりタッチされ難くすることができる。
また上述した実施の形態においては、タッチパネル16をレーストラック形状に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図19に示すように、タッチパネル125を長方形状に形成するようにしても良い。
かかる構成によれば、タッチパネルのパネル長手方向に沿った一端の隅部125A及び125Bが端末筐体126の側面近傍まで張り出すことにより、情報通信端末127が通話モード時にユーザの顔に近づけられた場合、当該タッチパネル125の表面の一端部にユーザの耳たぶや外耳部分までをもタッチさせ易くすることができる。
また、かかる構成によれば、情報通信端末127が通話モード時にユーザの手によって把持されて持ち上げられた場合、当該タッチパネル125の表面の一端部にユーザの手のひらにおいて小指の付け根分等をタッチさせ易くすることもできる。
さらに上述した実施の形態においては、制御部30が通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされている間、タッチ位置判別条件を設定して命令の入力を無効化するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御部30が通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされている間、当該表面が追加でタッチされタッチパネル16からタッチ位置検出用データが与えられても、そのタッチ位置検出用データに基づき、追加でタッチされたタッチ位置を検出しないようにしても良い。かかる構成によっても上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに上述した実施の形態においては、制御部30が通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされている間、タッチ位置判別条件を設定することで、当該表面において命令入力領域120内が追加でタッチされても、そのタッチ位置を命令入力領域120外の位置であると判別するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御部30が通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされている間、タッチ位置判別条件は設定せずに当該表面において命令入力領域120内が追加でタッチされると、そのタッチ位置を命令入力領域120内の位置であると判別するものの、当該追加のタッチにより入力された命令を判別しないようにし、又は入力された命令を判別しても、当該判別した命令に応じた処理を実行しないようにしても良い。かかる構成によっても上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに上述した実施の形態においては、制御部30が、通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされている間、通話時表示画面内の通話時表示アイコンを消去するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御部30が通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされている間、図20に示すように、通話時表示画面130内の通話時表示アイコン131を輝度及び又は明度を通常よりも下げる等して本来の表示状態とは異なる表示状態で表示し、又は図21に示すように、通話時表示画面133において通話時表示アイコンの配置領域134を例えば、背景とは異なる黒色等で塗りつぶすようにして表示状態を変更するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、例えば、通話通知画面85内に終話アイコン87、保留アイコン88及び集音一時停止アイコン89を配置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、通話通知画面85内に終話アイコン87、保留アイコン88及び集音一時停止アイコン89のうち少なくとも何れか1の通話時表示アイコンを配置し、又は、これら終話アイコン87、保留アイコン88及び集音一時停止アイコン89を含む又は異なる1以上の複数の通話時表示アイコンを配置するようにしても良い。
そして、かかる構成については、1又は複数の通話時表示アイコンが配置された他の発呼通知画面80や、着呼通知画面95、通話通知画面105等の通話時表示画面についても同様に適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、タッチパネル16の表面における命令入力領域120を通話時表示アイコンと同じ形状及び同じ大きさとするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図22に示すように、タッチパネル140の表面における命令入力領域141を通話時表示アイコンよりも大きくするようにしても良い。
かかる構成によれば、実際にタッチパネル140をタッチして命令を入力する際に、命令入力領域141が大きい分、指等のように比較的太いものでタッチしてもほぼ確実に命令を入力させることができる。
さらに上述した実施の形態においては、通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120内の1箇所をタッチさせて命令を入力させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120内を指等でタッチしたままそのタッチ位置をパネル長手方向又はパネル短手方向等へ移動させて(すなわち、タッチしている指等をタッチパネル16の表面を擦るように移動させて)命令を入力させるようにしても良い。
かかる構成によれば、タッチパネル16を使用した命令の入力操作が命令入力領域120内の単なるタッチではなく、タッチしたままタッチ位置を移動させるような操作であるため、情報通信端末10がユーザの顔に近づけられ、また手のひらで把持するように待ち上げられたときに、命令入力領域120内が顔のほおや手のひら等でタッチされても命令を入力させ難くすることができる。
そしてかかる構成では、通話モード時にタッチパネル16の表面において命令入力領域120外がタッチされている間、命令入力領域120内をタッチしたままタッチ位置を移動させるような操作を受け付けない(すなわち、移動するタッチ位置を検出しない、又は移動するタッチ位置を検出しても命令を判別しない等)ようにすることで、情報通信端末10がユーザの顔に近づけられ、また手のひらで把持するように待ち上げられたときに、命令入力領域120内が顔のほおや手のひら等にタッチされても命令の入力をほぼ確実に無効化することができる。
ところで、かかる構成の場合、図23(A)及び(B)に示すように、通話モード時に表示部15の表示面15Aに表示する通話時表示画面150において、複数の通話時表示アイコン151及び152のうち少なくとも1つの通話時表示アイコン151を固定的に配置し、他の通話時表示アイコン152を、タッチパネル16の命令入力領域をタッチしたままタッチ位置を移動させるような操作に応じて移動可能なように配置する(すなわち、描画の位置等の状態を変更可能なように設ける)と、ユーザに対し命令入力領域をタッチしたままタッチ位置を移動させるように操作されたときに、その操作に応じて命令が入力されているか否かを的確に確認させることができる。
さらに上述した実施の形態においては、本発明による通信装置を、図1乃至図23について上述した第1の通信装置1、第2の通信装置5、情報通信端末10及び127に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話機や通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistance )等の携帯型の情報処理装置(すなわち、情報処理端末)、トランシーバ等のように、この他種々の構成の通信装置に広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、本発明による入力制御プログラムを、図1乃至図23について上述した情報通信端末10のフラッシュメモリ31に記憶された入力制御プログラムに適用し、情報通信端末10の制御部30が、その入力制御プログラムに従って図17について上述した入力制御処理手順RT1を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、情報通信端末10が入力制御プログラムが記録された情報処理装置読取可能な記録媒体によって入力制御プログラムをインストールして、制御部30が、そのインストールした入力制御プログラムに従って図17について上述した入力制御処理手順RT1を実行するようにしても良い。
さらに情報通信端末10では、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用して外部から入力制御プログラムをインストールするようにしても良い。
そして入力制御プログラムを情報通信端末10にインストールして実行可能な状態にするための情報処理装置読取可能な記録媒体としては、例えばフレキシブルディスクのようなパッケージメディアで実現しても良い。
また入力制御プログラムを情報通信端末10にインストールして実行可能な状態にするための情報処理装置読取可能な記録媒体としては、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)のようなパッケージメディアで実現しても良い。
さらに入力制御プログラムを情報通信端末10にインストールして実行可能な状態にするための情報処理装置読取可能な記録媒体としては、DVD(Digital Versatile Disc)等のパッケージメディアで実現しても良い。
さらに、かかる情報処理装置読取可能な記録媒体としては、パッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に記録される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。
また、これら情報処理装置読取可能な記録媒体に入力制御プログラムを記録する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良い。
さらに情報処理装置読取可能な記録媒体に入力制御プログラムを記録する手段としては、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して記録するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、一方向よりも当該一方向と直交する他方向に長く形成された表面をタッチして命令を入力するために用いられ、表面の1箇所がタッチされると、当該1箇所のタッチ位置を検出するためのタッチ位置検出用データを出力し、表面の1箇所がタッチされている間に他の箇所がタッチされても、当該他の箇所のタッチ位置を検出するためのタッチ位置検出用データを出力しないタッチパネルとして、図1について上述した第1の通信装置1のタッチパネル2を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1箇所のタッチ位置のみを検出するための抵抗膜方式のタッチパネルや静電容量方式のタッチパネル、感圧方式のタッチパネル、圧力センサタイプのタッチパネル、マトリクススイッチタイプのタッチパネル等のように、この他種々のタッチパネルを広く適用することができる。
ところで、本発明では、1箇所のタッチ位置のみを検出するための例えば、抵抗膜方式のタッチパネルを用いた場合、通話モード時に当該タッチパネルの表面において命令入力領域外がタッチされている間は、その表面が追加でタッチされても、タッチパネル自体が追加のタッチに応じたタッチ位置検出用データを何ら出力しないため、制御部は、上述した実施の形態に比して通話モード時に命令の入力を無効化するための処理を何ら行う必要がなく、処理負荷を大幅に低減させることができる。
さらに上述した実施の形態においては、一方向よりも当該一方向と直交する他方向に長く形成された表面をタッチして命令を入力するために用いられ、表面の1箇所がタッチされると、当該1箇所のタッチ位置を検出するためのタッチ位置検出用データを出力し、表面の1箇所がタッチされている間に他の箇所がタッチされても、当該他の箇所のタッチ位置を検出するためのタッチ位置検出用データを出力しないタッチパネルの表面の他方向に沿った他端寄りの少なくとも一部の命令入力領域として、図1乃至図23について上述したタッチパネル2及び16の長方形状の命令入力領域2A及び120を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、通話時表示画面内の通話時表示アイコンの形状を上述した長方形状とは異なる円形状や楕円形状、正方形状等の形状にし、その通話時表示アイコンの形状に合せて円形状や楕円形状、正方形状等の命令入力領域等のように、この他種々の形状の命令入力領域を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、表面の一部を命令入力用の命令入力領域として、表面の命令入力領域内をタッチして命令を入力するために用いられ、表面の少なくとも2箇所がタッチされると、当該少なくとも2箇所のタッチ位置それぞれを検出するためのタッチ位置検出用データを出力するタッチパネルとして、図2乃至図23について上述した第2の通信装置5のタッチパネル6や、2箇所のタッチ位置を検出するための静電容量方式のタッチパネル16を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少なくとも2箇所のタッチ位置を検出するための抵抗膜方式、静電容量方式、感圧方式、圧力センサタイプ、マトリクススイッチタイプのタッチパネル等のように、この他種々のタッチパネルを広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、表面の少なくとも2箇所がタッチされると、当該少なくとも2箇所のタッチ位置それぞれを検出するためのタッチ位置検出用データを出力するタッチパネルの表面の一部の命令入力領域として、図2乃至図23について上述したタッチパネル16の長方形状の命令入力領域120を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、通話時表示画面内の通話時表示アイコンの形状を上述した長方形状とは異なる円形状や楕円形状、正方形状等の形状にし、その通話時表示アイコンの形状に合せて円形状や楕円形状、正方形状等の命令入力領域等のように、この他種々の形状の命令入力領域を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、通話モード時、タッチパネルの表面の命令入力領域外がタッチされている間に命令入力領域内がタッチされると、タッチパネルから表面の命令入力領域外のタッチに応じて出力されるタッチ位置検出用データに基づき、タッチパネルの表面の命令入力領域外がタッチされている間の命令入力領域内のタッチによる命令の入力を無効化する命令無効化部として、図2乃至図23について上述した第2の通信装置5の命令無効化部7や、情報通信端末10の制御部30を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、通話モード時、タッチパネルの表面の命令入力領域外がタッチされている間に命令入力領域内がタッチされると、タッチパネルから表面の命令入力領域外のタッチに応じて出力されるタッチ位置検出用データに基づき、タッチパネルの表面の命令入力領域外がタッチされている間の命令入力領域内のタッチによる命令の入力を無効化するハードウェア回路構成の命令無効化回路等のように、この他種々の命令無効化部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、タッチパネルから表面へのタッチに応じて与えられたタッチ位置検出用データに基づき表面のタッチ位置を検出する位置検出部として、図3乃至図23について上述した情報通信端末10の制御部30を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、タッチパネルから表面へのタッチに応じて与えられたタッチ位置検出用データに基づき表面のタッチ位置を検出するハードウェア回路構成の位置検出回路等のように、この他種々の位置検出部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、表示部の表示面に表示された表示子と対向するタッチパネルの表面の命令入力領域の位置と、位置検出部により検出されたタッチ位置とに基づき、当該タッチ位置が命令入力領域内の位置であるか否かを判別し、タッチ位置が命令入力領域内の位置であると判別すると、当該タッチ位置を含む命令入力領域と対向する表示子が示す命令を、タッチパネルの表面の命令入力領域内のタッチにより入力された命令と判別する命令判別部として、図3乃至図23について上述した情報通信端末10の制御部30を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、表示部の表示面に表示された表示子と対向するタッチパネルの表面の命令入力領域の位置と、位置検出部により検出されたタッチ位置とに基づき、当該タッチ位置が命令入力領域内の位置であるか否かを判別し、タッチ位置が命令入力領域内の位置であると判別すると、当該タッチ位置を含む命令入力領域と対向する表示子が示す命令を、タッチパネルの表面の命令入力領域内のタッチにより入力された命令と判別するハードウェア回路構成の命令判別回路等のように、この他種々の命令判別部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、命令判別部により判別された命令に応じた処理を実行する処理実行部として、図3乃至図23について上述した情報通信端末10の制御部30を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、命令判別部により判別された命令に応じた処理を実行するハードウェア回路構成の処理実行回路等のように、この他種々の処理実行部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、音声の入出力機能を有するヘッドセットを接続可能な接続部として、図3乃至図23について上述した情報通信端末10のコネクタジャック27を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音声の入出力機能を有するヘッドセットを接続可能なUSBコネクタ等のように、この他種々の接続部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、接続部に対するヘッドセットの接続の有無を検出する接続検出部として、図3乃至図23について上述した情報通信端末10のコネクタジャック27を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、接続部に対するヘッドセットの接続の有無を検出するハードウェア回路構成の接続検出回路等のように、この他種々の接続検出部を広く適用することができる。
1……第1の通信装置、2、6、16、125……タッチパネル、2A、120、141……命令入力領域、3、23……スピーカ、4、24……マイクロホン、5……第2の通話装置、7……命令無効化部、10、127……情報通信端末、15……表示部、15A……表示面、27……コネクタジャック、30……制御部、35……無線通信部、80……発呼通知画面、84、87、107……終話アイコン、85、105……通話通知画面、88、108……保留アイコン、89、109……集音一時停止アイコン、90、110……終話通知画面、92、112……表示終了アイコン、95……着呼通知画面、99……応答アイコン、100……消音アイコン、101……通話拒否アイコン、130、133、150……通話時表示画面、131、151、152……通話時表示アイコン、RT1……入力制御処理手順。