JP4695929B2 - 非接触式の回転角度検出装置とその製造方法及びそれを用いたスロットル弁制御装置 - Google Patents

非接触式の回転角度検出装置とその製造方法及びそれを用いたスロットル弁制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4695929B2
JP4695929B2 JP2005192487A JP2005192487A JP4695929B2 JP 4695929 B2 JP4695929 B2 JP 4695929B2 JP 2005192487 A JP2005192487 A JP 2005192487A JP 2005192487 A JP2005192487 A JP 2005192487A JP 4695929 B2 JP4695929 B2 JP 4695929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
gap
stator
rotation angle
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005192487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007010514A (ja
Inventor
吉之 秋山
研司 中林
洋 小貫
享利 山本
勝彦 菊池
和也 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2005192487A priority Critical patent/JP4695929B2/ja
Priority to US11/478,145 priority patent/US7800358B2/en
Priority to EP06013634.8A priority patent/EP1739295B1/en
Publication of JP2007010514A publication Critical patent/JP2007010514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4695929B2 publication Critical patent/JP4695929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/14Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage
    • G01D5/142Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage using Hall-effect devices
    • G01D5/145Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage using Hall-effect devices influenced by the relative movement between the Hall device and magnetic fields
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D11/106Detection of demand or actuation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/04Engine intake system parameters
    • F02D2200/0404Throttle position
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D11/00Component parts of measuring arrangements not specially adapted for a specific variable
    • G01D11/24Housings ; Casings for instruments
    • G01D11/245Housings for sensors

Description

本発明は、被検出物の回転角度を検出するセンサ、つまり回転角度検出装置に関するものであって、特に回転体の回転によって変化する磁束を検出する磁気感応素子を備え、回転体の回転角度を非接触で検出する回転角度検出装置に関する。
例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンのスロットル弁の回転角度をホール素子,ホールIC等の磁気感応素子によって非接触式で検出する回転角度検出装置に係わる。
また、そのような回転角度検出装置を備えたスロットル弁制御装置にも関する。
ガソリン車やディーゼル車等の吸気通路の開口面積を制御するスロットル弁の回転角度を検出する従来のこの種回転角度検出装置としてのスロットルポジションセンサは、スロットル弁が固定されたスロットルシャフトの先端に磁束発生源としてのロータ部を備えている。
ロータ部は、スロットルシャフトの先端に固定された保持部材に磁界発生源である永久磁石と磁気通路を構成するヨークとを備えている。
また、スロットルポジションセンサはロータ部の発生する磁束が通過する磁気検出ギャップを備えたステータを備えている。
ステータの磁気検出ギャップにはホール素子が装着されている。
磁気検出ギャップを通過する磁束の量はスロットルシャフトと一体的に回転するロータ部の位置によって変化するように構成されている。
かくして、スロットルシャフトの回転によって変化する磁束を磁気検出ギャップに取付けたホール素子によって検出するよう構成されている。
ホール素子と信号処理回路部はステータが固定される樹脂製のハウジング、あるいはカバー部材に一体に取付けられ、樹脂製のハウジング、あるいはカバー部材に樹脂成形でモールドされた電気導体を介して、樹脂製のハウジング、あるいはカバー部材に樹脂成形で一体成形されたコネクタ部を介して、外部へ出力するよう構成されている。
特開2005−147926号公報 特開2001−289610号公報
本発明は以下に記載したいずれかの課題を解決するものである。
課題1、上記従来の回転角度検出装置は、2部分から成るステータコア間に磁気検出素子を取付けるための磁気検出ギャップを備える。磁気検出ギャップに取付けた磁気検出素子は樹脂製のスペーサによりステータに対して固定されるか、あるいは樹脂のインサート成形により固定される。しかし、ステータが設置された周囲の空間の温度変化によって樹脂スペーサやインサート樹脂が熱変形を生じ、その際の変形応力が磁気感応素子に作用して特性調整後に磁気感応素子の取付け状態を変化させるという課題があった。
本発明の目的は、上記問題を解決することのできる回転角度検出装置を提供することにある。
課題1を解消するために、請求項1に記載の発明によれば、樹脂成形体の樹脂部材とは別材料の弾性部材で磁気感応素子の周囲を包囲するように構成した。
請求項1に記載の発明によれば、磁気感応素子を保護する樹脂として、温度変化による熱変形が生じた場合の応力が、磁気感応素子に作用しにくい樹脂を用いることができ、磁気感応素子の特性を調整後に磁気感応素子の取付け状態を変化させることが少なくなった。
以下、図1乃至図27に基づき本発明になる非接触式の回転角度検出装置の実施例について詳説する。
以下本発明の回転角度検出装置としての非接触式スロットルポジションセンサが用いられるガソリンエンジン用のモータ駆動式スロットル弁制御装置について図1乃至図10を参照して具体的に説明する。
図1はその主要断面図である。以下の説明中、図1に示されていない部分については他の図2乃至図10に詳しく示されている。
モータ駆動式のスロットル制御装置は内燃機関の吸気通路の一部を形成するボア1を備え、当該ボア1内に回転可能に取付けられたスロットル弁2を備える。
当該スロットル弁2はスロットルシャフト3にねじ3A,3Bで固定されており、そのスロットルシャフト3はボア1を貫通しており、ボア1が形成されたスロットルボディ4に回転可能に支持されている。
本実施例の装置では、スロットルボディ4の軸受取付け用ボス部5,6にその外輪5a,6aが圧入されたボールベアリングタイプの軸受5A,6Aを備え、スロットルシャフト3は、その軸受5A,6Aの内輪5b,6bにスロットルシャフト3を圧入することでスロットルボディ4に回転可能に支持されている。
軸受取付け用ボス部6の開口はキャップ7で封止されている。これにより、軸受6Aにおける空気の進入,漏洩あるいは軸受6Aの潤滑用のグリースが漏れ出すのを防止している。
軸受5Aの端部にはシール機構8が設けられている。シール機構8はボス部5の内周面に圧入によって固定される環状のリテーナ部8Aを備え、当該リテーナ部8Aの内周に位置する環状部には軸方向に離間した2箇所でスロットルシャフト3の外周に摺動接触する2つのリップシール部を備えたシール部材8Bが保持されている。
これにより、軸受を通して吸気通路から空気が漏れるのを防止している。また、軸受5の潤滑用グリースが後述するセンサが設置されたスペースへ飛散するのを防止している。
磁性材製の金属プレート9の平面上には断面弧状の一対の磁石11A(11B)が配置され、この磁石11A(11B)を挟んでやはり断面が弧状のヨーク12A,(12B)が配置され、金属プレート9と共に樹脂材によりモールド成形されている。図1はちょうど片側の磁石11Aとヨーク12Aの弧状の端面が見える位置で断面している。
この実施例では図8乃至図10に詳しく示すように、スロットルギア13が磁石11A,11B,ヨーク12A,12Bと共に金属プレート9に同一の樹脂により一体にモールド成形されている。
金属プレート9にはさらに、同じ樹脂によりばね受け用のスリーブ14が一体にモールド成形されている。
かくして金属プレート9に樹脂によりモールド成形されたスロットルギア13,磁石11A,11B,ヨーク12A,12Bおよびばね受け用のスリーブ14が後述する回転角度検出装置(非接触式スロットルポジションセンサ)のロータ部15を形成している。
スロットルシャフト3の一端3Aは金属プレート9の挿入穴9Aに挿入され、スロットルシャフト3の軸方向端部3Aの外周面と挿入穴9Aの内周面とが近接する部位において、環状にレーザ溶接10することでロータ部15をスロットルシャフト3の端部に接合している。
軸受取付け用ボス部5の軸方向端面とロータ部15との間のスロットルシャフト3の周りには樹脂材製のばね保持部材16が遊嵌されている。
ばね保持部材16はスロットルシャフト3に近い内径側に筒状のスリーブ部16Aが形成されている。このスリーブ部16Aはばね保持部材16がスロットルシャフト3に対して同心状態を保つのに役立っている。
ばね保持部材16はスリーブ部16Aの半径方向外側で、ロータ部15のばね受け用のスリーブ14の直径と同じ直径を有する筒状スリーブ部16Bを備えている。
スリーブ14と筒状スリーブ部16Bの外径は実質的に同じ直径に設計されており、その周囲に配置されたつる巻きばねで構成されるデフォルトばね17の保持用スリーブとして機能している。
デフォルトばね17の一端にはフック部が形成されていて、そのフック部がロータ部15のくぼみ部に引っ掛けられて回転方向に移動しないように係止されている。デフォルトばね17の他端にもフック部が形成されていて、そのフック部はばね保持部材16の切欠き部に引っ掛けられて回転方向に移動しないように係止されている。
その結果、デフォルトストッパ39の位置でばね保持部材16の規制面16D(図7に示す)がデフォルトストッパ39の先端面39B(図7に示す)に当接して、ばね保持部材16の回転が阻止された後さらにスロットルシャフト3がスロットル弁2の閉じ方向に回転すると、デフォルトばね17はばね保持部材16に係止している端部が固定端となり、ロータ部15に係止している側の端部が移動端となってデフォルトばね17は巻き締められてスリーブ14と筒状スリーブ部16Bの外周に密着する。このとき両スリーブが樹脂であるためにデフォルトばね17との接触あるいは摺動があってもばねの特性に影響を与えるような大きなフリクションは発生しない。また、両スリーブの外径がほぼ同じになっているので、ばねとの部分的接触が発生しにくく両スリーブの突合せ部の周縁において、ばねとの片当たりが生じることがない。このためスリーブの偏摩耗が発生し難い。
スロットル弁2が全閉位置とデフォルト位置の間の開度になるように制御されている状態で、何らかの理由でモータの回転トルクが失われるとデフォルトばね17のロータ部15に係止されているフック部を作用端としてデフォルトばね17の巻き開く力がスロットルシャフトに作用し、スロットルシャフト3はスロットル弁2をデフォルトストッパ39の先端部39Bの位置まで開く。デフォルト開度位置にスロットル弁2が位置するときは、自動車が低速で自力走行(日本では、時速40km/h程度、外国では時速80km/h程度)できるだけの空気量が得られるように設定されている。
また、エンジンが停止されたときにもスロットル弁2はデフォルト位置まで開く。その結果、エンジン停止中にコンタミネーションや、氷結あるいは噛付きによってスロットル弁がボア1の内壁面に固着する虞がない。かくして始動時にはエンジンの要求する開度までスムースに開きまたは閉じて空気量を調整する。
ばね保持部材16のスロットルボディ4に面する側の端面とスロットルボディ4との間にはリターンばね18が配置されている。
リターンばね18はデフォルトばね17よりばねの巻き径が大きく、さらに軸受取付け用ボス部5の外径よりその巻き径は大きく設計されている。
リターンばね18の一端にはフック部が形成されていて、そのフック部がばね保持部材の切欠き部に引っ掛けられて回転方向に移動しないように係止されている。リターンばね18の他端にもフック部が形成されていて、そのフック部はスロットルボディに形成されたくぼみ部に引っ掛けられて回転方向に移動しないように係止されている。
デフォルトばね17とばね保持部材16の当接部とリターンばね18とばね保持部材16の当接部とは軸方向に互いにラップするように径方向内外にあって、軸方向に互い違いに形成された凹部として形成されている。かくして、2つのばねが軸方向にシリーズに配置されているにも拘らずその全長は2つのばねの長さの総和より短い。また、ばね保持部材16はリターンばね18の端部の内周部に面する円筒部の外径が軸受取付け用ボス部5の外径よりも大きく設計されており、リターンばね18が巻き締められて直径が小さくなっても樹脂材製のばね保持部材16の表面に接触あるいは摺動するだけで、軸受取付け用ボス部5の金属部分には接触しにくくなっている。リターンばね18と軸受取付け用ボス部5が摩擦してもリターンばね18の動作特性に影響を与えるほど大きなフリクションは発生しない。また、金属摩耗粉の発生も少ない。
スロットル弁2が全開位置とデフォルト位置の間の開度になるように制御されている状態で、何らかの理由でモータ19の回転トルクが失われるとリターンばね18のスロットルボディ4に係止されているフック部を固定端、ばね保持部材16に係止されているフック部を作用端としてリターンばね18の巻き開く力がスロットルシャフトに作用し、スロットルシャフト3はスロットル弁2をデフォルトストッパ39の先端部39Bの位置に当接するまで閉じる。かくして、モータが何らかの要因で、通電不能になってもデフォルト開度が確保され、自動車の自力走行が可能となる。
リターンばね18の軸方向へのセット荷重はばね保持部材16をスロットルボディ4から遠ざける方向へ作用する。その結果ばね保持部材16と軸受取付け用ボス部5の対面する端面間にはわずかな隙間が維持され、この部分での摩擦が低減される。その結果リターンばね18の動作特性に悪影響を与えるフリクションの発生が低減される。
このリターンばね18のセット荷重はばね保持部材16をロータ部15に押し付ける力を発生する。このためばね保持部材16のスリーブ16Bがロータ部15のスリーブ14に押し付けられて磨耗するように見える。しかし、この実施例ではデフォルトばね17のセット荷重がばね保持部材16をロータ部15から離すように作用しているので結果的にスリーブ16Bとスリーブ14との接触力は低減され、問題になるほどの摩耗は発生しない。
スロットルシャフト3がデフォルト位置からスロットル弁を開く方向に回転しようとするとロータ部15に設けられた係合部がばね保持部材16に係合してばね保持部材16を一緒に回転させる。その結果リターンばね18はスロットルボディ4側の係止部(フック部)が固定端となり、ばね保持部材16側の係止部(フック部)が可動端となってリターンばね18は巻き締められ、リターンばね18の内周部が対面するばね保持部材16の円筒部外周に巻き付くが軸受取付け用ボス部5の外周にはほとんど接触しない。
リターンばね18のセット荷重はロータ部15をスロットルボディ4から遠ざける方向に付勢することで、結果的にロータ部15のスラスト方向の変位を抑制し、後述するセンサ部に対する位置関係を安定させて検出精度を向上させるという効果を奏する。
金属プレート9には位置決め用の孔9Cが貫通している。金属プレート9の挿入穴9Aにスロットルシャフト3の軸方向端部3Aを挿入してロータ部15をスロットルシャフト3に固定するに当たり、スロットルシャフト3に固定されたスロットル弁2の開度位置とロータ部15の取付け位置とを関連付けて固定するため、位置決め用の孔9Cを基準位置として、スロットルシャフト3に固定されたスロットル弁2の開度位置とロータ部15の位置を決める。
アルミダイキャストで形成されるスロットルボディ4にはモータ19を装着するためのケーシング部20が一体に形成される。このケースシング部20は奥にいくほど内径が小さくなるよう形成されており、入り口部においてモータ19が挿入し易く、挿入後はモータ19の周壁がケーシング部20の内壁に弾性力を持って接触してモータ19の振動を抑制するよう構成されている。
モータ19の端部にはエンドブラケットを兼ねる取付けフランジ21が固定されており、この取付けフランジ21をケーシング部20の開口部の周囲に形成されたスロットルボディ4の表面に2本のねじ21Aで固定する。
フランジ21を貫通してモータ19の接続端子19Aが2本、樹脂カバー30に向けて突出している。樹脂カバー30にはこの端子が接続される2個の端子受け部30Dが樹脂成形により一体に形成されている。
端子受け部30D内には、両側にメス型端子が形成された2個の中間端子30Eの一端が差し込まれるピン端子が設けられており、モータ19の接続端子19Aは中間端子30Eの残ったメス型端子に差し込まれる。
両側にメス型端子を備えた中間端子30Eを設けることで、端子受け部30Dとモータ19の接続端子19Aの位置が多少ずれていても中間端子30Eが吸収するので、目視確認なしに端子の差込接続を行うことができるので樹脂カバー30の取付けが自動組立できるようになった。
モータ19の回転シャフト22には金属材製の第1ギア23が固定されている。
第1ギア23に噛合う第2ギア24は樹脂材製で、第2ギア24より直径の小さい第3ギア25が一体に成形されており、両者で中間ギア26を構成している。
中間ギア26の第3ギア25はスロットルギア13と噛合っており、結果的にモータ19の回転シャフト22の回転を2段減速する減速機構を構成している。これにより、モータ19の回転トルクは2段増幅されスロットルシャフト3に伝達される。
これにより、スロットル弁2の全閉位置から全開位置までの約90度の開度変化が約80ms(ミリ秒)で達成できる。
中間ギア26の中心部には貫通孔27が形成されており、スロットルボディ4に圧入された固定シャフト28が挿通していて、中間ギア26は固定シャフト28に支持されて回転する。スロットルボディ4には固定シャフト28を圧入する穴28Aが予め穿孔されているが、その穴の先端はスロットルボディ4を内燃機関に固定するための通しボルトを挿通するための貫通穴28Bに連通している。これにより、固定シャフト28を穴28Aに圧入する際、穴28A内の空気が貫通穴28Bに排出されるので、穴28A内の空気を圧縮しながら固定シャフト28を圧入する必要がない。その結果圧入力を約10分の1にできた。
スロットルボディ4には樹脂材で成形された樹脂カバー30がシール部材31をはさんで4本のねじ38で固定されている。シール部材31は樹脂カバー30の周壁を形成するフレーム部30Aに形成された溝30Fにはめ込まれている。溝30Fから露出したシール部材31の露出部分が樹脂カバー30のフレーム30Aと接合されるスロットルボディ4の接合面4Aに密着することでシール効果が得られる。
樹脂カバー30にはステータ部32が樹脂成形により固定されており、ステータ部32にはホールIC33,34が装着されている。
ホールIC33,34はモールド成形されたホールIC33,34の端子35A,電気導体35Bによって、樹脂カバー30に一体に樹脂成形されたコネクタ30Bに電気的に接続されている。
樹脂カバー30がスロットルボディ4に取り付けられた状態では、ステータ部32は一対の断面弧状のヨーク12A,(12B)の中央部に差し込まれた状態となり、ステータ部32の外周と一対の断面弧状のヨーク12A,(12B)の内周は小さな空隙を隔てて対面する。
磁石11Aが発生する磁束は金属プレート9を通り、反対側の磁石11Bの発生する磁束と一緒になって、ヨーク12Bを通り、空隙とステータ部32とを横切って反対側のヨーク12Aに至り、磁石11Aに戻る。
スロットルシャフト3が回転して、ロータ部15が一緒に回転することで、ステータ部32のホールIC33,34の感磁面とヨーク12A,12Bの位置関係が変化し、それによってホールIC33,34の感磁面を通る磁束が変化する。ホールIC33,34はその磁束の変化を検出し、磁束に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、スロットルシャフト3の回転角度つまりスロットル弁2の開度に対応する。
樹脂カバー30には固定シャフト28の先端に対面する位置に凹部36が樹脂成形で一体に形成されている。凹部36の周囲には樹脂カバー30の内壁からわずかに突出する環状突起37が形成されている。この凹部36には固定シャフト28の先端が差し込まれている。環状突起37には中間ギア26の表面中央部に形成した環状突起部26Aが対面している。
両突起の間にはわずかな空隙が設けられている。これによって、樹脂材製の中間ギア26が固定シャフト28の軸線に沿ってスラスト方向に移動するのを阻止している。その結果、第1ギア23と第2ギア24の噛合い部が外れたり、あるいは噛合い不良(第2ギアが第一ギアの端面を越えてスラスト方向へ飛び出すと第1ギアの端部のエッジに第2ギアが噛み込む)が発生する虞がなくなった。
また、固定シャフト28の軸方向に中間ギア26が移動することで、中間ギア26とスロットルボディ4の壁面とが衝突すること、あるいは中間ギア26と樹脂カバー30の内表面とが衝突することによって発生する衝撃音を小さくすることができる。
スロットルギア13の歯は約110度分の部分ギアとして構成されている。これは、スロットル弁2の回転角度が約90度であることに起因する。部分ギアの一方の切欠き端面13Aはスロットル弁2の全閉位置で全閉ストッパ41のストッパ面41Bに当接する規制面として機能する。
全閉ストッパ41はスロットルボディ4の壁面から軸受取付け用ボス部5に沿ってスロットルギア13の位置まで伸びる突起部40にねじ込まれた調整ねじで構成されている。突起部40はアルミダイキャストによりスロットルボディ4と一体に形成される。
走行制御状態では切欠き端面13Aは全閉ストッパ41に当接することはないが、エンジンの始動時もしくは停止時に制御の基準位置としての全閉位置を学習するために、モータ19を制御して強制的に当接させ、そのときのセンサ(ホールIC)の出力値を基準の全閉位置として記憶させている。調整ねじで構成される全閉ストッパ41は調整後ロックナット42でしっかり固定され、さらに、ロックペイントで封印される。
部分ギアの他方の切欠き端面13Bはスロットル弁2の全開位置で全開ストッパ43に当接する規制面として機能する。
全開ストッパ43はアルミダイキャストによりスロットルボディ4と一体に形成される壁面で構成され、その位置は調整されない(無調整である)。
デフォルトストッパ39はばね保持部材14に対面するスロットルボディ4の周囲のフレーム部分48にその外側からねじ込まれた調整ねじで構成されている。
全閉ストッパ41がスロットルギア13の位置に設けられるのに対し、デフォルトストッパ39はばね保持部材16の外周部に設けられる。
デフォルトストッパ39は全閉ストッパ41より吸気通路寄りに位置し、調整用のねじ頭が全閉ストッパ41のねじ頭と並んで配置されている。その結果同じ方向から両方の調整ねじを調整することができ、調整作業がやりやすい。
樹脂カバー30をスロットルボディ4に取り付けると全閉ストッパ41は樹脂カバー30の中に隠れるが、デフォルトストッパのねじ頭とロックナット39Aはフレーム48の外に位置する。したがって、デフォルトの位置は、樹脂カバー30を取付けた後も外から調整可能である。したがって、全閉ストッパ41を調整して全閉位置を確定し、センサを取付けた後でも、装着するエンジンの要求に合わせて、デフォルト開度を調節できる。
スロットルシャフト3の周囲に3つの位置決め用壁面44A,44B,44Cがスロットルボディ4に一体に形成されている。樹脂カバー30の樹脂成形体にもこの位置決め用壁面44A,44B,44Cに対向する位置に、3つの突起が形成されており、その突起の外側の面が位置決め用壁面45A,45B,45Cとして形成されている。
樹脂カバー30がスロットルボディ4に組みつけられる際、樹脂カバー30に設けた3つの突起の位置決め用壁面45A,45B,45Cがスロットルボディ4の位置決め用壁面44A,44B,44Cに接してガイドされ、ステータ部32とロータ部15のセンタリングがおこなわれる。このように3箇所でガイドすることでステータ部32とロータ部15のセンタリングがより正確になる。
モータ19のフランジ19Aの周囲にはモータ19を組み付ける際のフランジ19Aのガイド46がスロットルボディ4にアルミダイキャストで一体に形成されている。ガイド46はフランジ19Aを固定する2本のねじ21Aの中間位置に形成されている。このガイド46と第1ギアを挟んで対面する位置に、スロットルボディ4のフレーム部48に形成されたもう一つのガイド47が設けられている。
ケーシングの内周径が奥に行くほど小さく構成されていることと協同して、モータ19をケーシング20に挿入する際モータ19の首振り現象が抑制できスムースにモータ19を組み付けることができると共に、ケーシング内に収まった後の首振りがほとんどないので、ねじ止め作業も自動化できその結果モータの組付けの全作業を自動組立てで行うことができる。
ロータ部15の樹脂成形について、さらに詳しく説明する。
金属プレート9の表面に一対の弧状磁石11A,11Bをはさんで、一対の弧状ヨーク12A,12Bが配置される。
磁石の弧状角度は一つの磁石で、約85度、ヨークは110度である。樹脂成形後は、全体で円筒状に見えるが、磁束発生部としての磁石、ヨークは円筒である必要はない。スロットル弁の回転角度が、90度であることを考慮すると、90度の範囲で、磁束がステータに十分供給されることが必要である。したがって、磁石とヨークの弧状角度はこれ以上広くする必要はない。これにより、できるだけ小さい磁石小さいヨークで、精度の良い回転角度検出装置が構成できる。
一方の磁石は、金属プレート9からヨークへ向かう方向に被回転検出軸の軸線に沿ういわゆる上下方向に着磁されており、他方の磁石はヨークから金属プレート9へ向かう方向に着磁されている。これにより、磁石の発生する磁束がヨークに無駄なく供給され、ヨークとステータの間のギャップを通して多くの磁束が供給できる。金属プレートには磁気抵抗になるものが何もなく全面が磁路として用いられるのでこの点でも磁石の供給する磁束を有効にステータに供給することができる。
弧状磁石11Aと弧状ヨーク12Aに対面する弧状磁石11Bと弧状ヨーク12Bの中心には、磁石とヨークの内周面を位置決めする筒状の雇いがセットされる。弧状磁石11Aと弧状ヨーク12Aの外周両サイド、弧状磁石11Bと弧状ヨーク12Bの外周両サイドには外周の位置決め雇いが配置される。外周の位置決め雇いと同じ位置に上下方向の位置決めの雇いが配置される。弧状ヨーク12A,弧状ヨーク12Bとの周方向の間には、ヨークの周方向位置決め用の雇いが配置される。弧状磁石11Aと弧状磁石11Bの両端には、磁石の周方向の位置決めを行う雇いが配置される。
この状態で、成形装置内に成形樹脂が注入され、ギア13と共に磁束発生部の樹脂成形が行われる。
樹脂の硬化後、雇いがはずされた状態が図8に示されている。
内側には弧状磁石11Aと弧状ヨーク12Aに対面する弧状磁石11Bと弧状ヨーク12Bの内側面が露出し、外周には4箇所の樹脂の欠落部15Aが形成されている。樹脂の欠落部15Aでは弧状磁石11Aと弧状ヨーク12Aに対面する弧状磁石11Bと弧状ヨーク12Bの外周面が露出している。
さらに、磁石11A,11Bの両側には樹脂成形体の筒状部の内外を貫通する窓孔15Cが4箇所形成されている。
さらに、ヨークとヨークとの間の周方向には弧状の空間が形成され、この空間部においてもヨークの周方向端面が露出している。
このように構成された実施例では、ステータ部32がロータ部15の筒状部に挿入され、組み合わされたときロータ部15の筒状部の内外が窓孔15Cで連通しているので、空気の対流が得られ,ステータに設けたホールICが空気流によって冷却されるので、温度上昇による特性への悪影響が少ない。
また、ステータ外表面やヨークや磁石の内表面に発生した結露が窓孔15Cによって外部に速やかに排出されるので、ステータやヨークが水分によって腐食することがない。スロットル弁が制御されている状態ではスロットルシャフトは頻繁に回転しているので、これら樹脂欠落部が空気を攪拌し、放熱効果を生ずる。
次にステータ部32の詳細を図11乃至図13により説明する。
ステータ32A,32Bは円筒部材を半分に切断したような2個の磁性材片から構成されている。この実施例では切削加工によって削りだしているが、鍛造,焼結材あるいは薄板鋼板を積層した積層体で構成しても良い。
本実施例では、2つの磁性材片の一端に突起P1,P2が形成されており、この突起を非磁性材製の結合部材35Hに形成された一対の孔H1,H2に差し込んで突起P1,P2を加締め付けて(K1,K2)3者を一体にしている。かくして、一対のステータ32A,32Bが対面する位置にホールIC33,34を取付けるための磁気検出ギャップ32Cが形成される。
磁気検出ギャップ32Cの中に成形雇いを挿入し、磁気検出ギャップの側面と先端面およびその近傍のステータ表面のみ露出させた状態でステータの外周を成形装置に密着させ、電気導体35B,モータ接続用の電気導体35BMと共に熱可塑性ポリブチレンフタレートあるいは熱可塑性ポリフェニレンサルファイドを主成分とする成形樹脂によりモールド成形(プリモールド)する。
1次樹脂成形されたステータ部32は帯状の樹脂部35Hを含む樹脂成形体35Gを構成する。樹脂部35Hが磁気検出ギャップ32Cの周囲を覆っているので、内部に装着されるホールIC33,34にベアリングのグリースや、空気中の異物(たとえばEGRガス中の腐食成分)が付着し難い。
ステータ部32の周囲には放射状に伸びる複数のリブ110とこのリブを外側で連結する枠状のリブ111が形成されている。これによりステータ部32の位置が経年変化したり、外力の作用によって位置がずれるのを防止している。
ステータ部32の磁気検出ギャップ32Cに2つのホールIC33,34を感磁面が同一方向になるようにして並べて挿入する。互いに逆方向に折り曲げられたホールIC33に設けられた3本の入出力端子33A(電源端子),33B(グランド端子),33C(信号出力端子)およびホールIC34に設けられた3本の入出力端子34A(電源端子),34B(グランド端子),34C(信号出力端子)を電気導体35Bの接続端子35B1乃至35B3および35B4乃至35B6に接続する。
2つのホールIC33,34を挿入した磁気検出ギャップ32C内に軟質エポキシ樹脂32Gを注入して硬化させる。これによって、ホールIC33,34にベアリングのグリースや、空気中の異物(たとえばEGRガス中の硫黄成分)がさらに付着し難くなる。特に、硫黄成分がホールICの端子や、電気導体部に付着成長すると、端子が腐食して断線したり、信号電流が流れ難くなったりする。また、硫化物によって隣接する端子間や電気導体間がショートする虞もある。本実施例ではこのような問題が解消できる。
なお、ホールICが磁気検出ギャップ内で端子のみによって片持ち状態で保持されている場合にはエンジンの振動や車両の振動によって磁気検出ギャップ内でホールICが磁気検出面に沿った方向あるいは磁束の通過方向に振れ動き、検出性能に影響を及ぼすばかりか、端子の折損を引き起こす。本実施例では、ゴムのように柔らかい軟質エポキシでホールICの取り付けられている磁気検出ギャップを埋めているので、ホールICが振れ動くことがなく上記のような問題が生じない。
さらに、軟質エポキシは、硬化する際の熱変化による樹脂の変形応力がホールIC33,34に作用するとき、自らが変形してこの応力を吸収し、ホールIC33,34の位置ずれを抑制する。この効果は、車に搭載されたのちにも発揮される。つまり、温度変化による注形樹脂の変形応力が直接ホールIC33,34あるいは間接的にその入出力端子に作用するときにも軟質エポキシ樹脂がこれを吸収する。かくして、ホールIC33,34の位置が経年変化を起こし難いという効果が得られる。
なお、本実施例では軟質エポキシでホールICの取付け空間を埋める技術を説明したが、ホールICを予めシリコーンゴムのような弾性体で覆って振動を受け難くすることもできる。そのとき、溶接あるいは半田付けする部分を除いた端子部分まで覆ってもよい。さらに、シリコーンゲルを注入して封止しても良い。
電気導体35BはホールIC33,34のそれぞれの3本の入出力端子33A,33B,33Cおよび34A,34B,34Cが接続される接続端子6本であるが、コネクタ部35Kの外部接続端子は35B7乃至35B10の4本である。
ホールIC33,34の入出力端子33Aと34Aは電源端子を構成しているのでこの2本を途中の合流位置35CR2で1本にまとめて外部接続端子35B8とした。
また、ホールIC33,34の入出力端子33Bと34Bはグランド端子を構成しているのでこの2本を途中の合流位置35CR1で1本にまとめて35B9とした。その結果コネクタ部35Kの外部端子は4本にまとめることができた。
外部接続端子は両サイドにそれぞれのホールIC33,34の信号出力35B7,35B10が配置され、両者の間に電源(4.5乃至5.5ボルトの電圧が印加される)端子35B9とグランド端子35B8とが並んで配置されている。これにより、両信号端子35B7と35B10がショートして、両方のホールICの出力が無効になることを防いでいる。
コネクタ部35Kにはほかにモータ19との正負1対の外部接続端子35D3,35D4が一緒に並んで配置されている。
接続端子35B1と35B4を有する電気導体は、連結部35CR2で1本になった直後に接続端子35B2と35B5を有する電気導体の連結部35CR1と立体交差している。この立体交差部35BCでは両電気導体が電気的に接触することがないよう、工夫する必要がある。実施例では電気導体の連結部35C1に位置決めピンを差し込む孔35BPを設け、この孔に成形雇いを差込み、背面部の電気導体との間隔を保持した状態で樹脂成形する。
接続端子35B2と35B3を有する電気導体35Bは1次成形終了時までは連結部35BKでつながっている。接続端子35B5と35B6を有する電気導体35Bは1次成形終了時までは連結部35BKでつながっている。また上述したように接続端子35B2と35B5を有する電気導体35Bは連結部35CR1でつながっているので、結局、これらでの電気導体は1つの電気導体で構成されている。したがって、樹脂成形時には接続端子35B1と35B4を有する電気導体35B(電源導体)と上記1つの電気導体35B(2つの信号導体と、グランド導体が1つに連結されたもの)と、2本のモータ接続用電気導体35BMの、都合4つの電気導体を樹脂成形することになる。このように、部品点数をできるだけ少なくして、樹脂成形すると成形部品の位置決めがやり易く、また連結された電気導体はその面積が大きくなることで、成形時の暴れが少なくなり、安定した樹脂成形が可能な成形体が得られ、電気導体の樹脂成形の歩留まりが向上する。
電気導体35Bの要所には位置決めピンを差し込むための孔35BHが設けられている。成形時にはこれらのすべての孔にピンが差し込まれ、成形後にこれらのピンが取り除かれると、そのあとにいくつもの成形孔が残る。この成形孔は2次成形する際に2次成形樹脂が流れ込んで1次成形樹脂との密着性を高めるのに役立つ。
なお、1次成形後、連結部35BKは打ち抜きによって切断され、それぞれの電気導体は独立した電気導体となる。
電気導体の内、接続端子35B2と35B3を有する信号導体とグランド導体の隣接部EC2とEC3間、接続端子35B5と35B6を有するもう一方のグランド導体と信号導体の隣接部EC5とEC6間、接続端子35B1と35B5を有する電源導体とグランド導体の隣接部EC1とEC5間にはチップコンデンサ35CH1乃至35CH3を取付けるために、電気導体のエッジ部に金メッキを施した取付け凹所Au1〜Au3,Au51,Au52,Au6が形成されている。
1次樹脂成形後、この部分にマスクを設けて2次樹脂成形を行い、成形後マスクを取り除いて、これら凹所Au1〜Au3,Au51,Au52,Au6の金メッキの上に銀のペーストを塗る。チップコンデンサ35CH1乃至35CH3をその銀のペーストの上に載せて銀のペーストを硬化させる。銀のペーストが硬化したら、その上からエポキシ樹脂をポッティングして、2次成形樹脂でモールドしたのと同じような状態に成形する。このとき、チップコンデンサ35CH1乃至35CH3の下部、つまりチップコンデンサ35CH1乃至35CH3の裏面と樹脂成形体35Gとの間には空隙GP1が設けられていて、エポキシ樹脂はチップコンデンサ35CH1乃至35CH3の表面だけでなく裏側にも回りこんでチップコンデンサ35CH1乃至35CH3を包むようにして注入された後、硬化する。このように構成されたポッティング樹脂部においては、樹脂が硬化する際にチップコンデンサ35CH1乃至35CH3と銀ペーストとの接合部に、チップコンデンサ35CH1乃至35CH3を剥ぎ取る方向の応力が発生することがない。
具体的には、チップコンデンサの上面に作用するチップコンデンサを上方に引っ張る力と、コンデンサ裏面(下面)に作用するチップコンデンサを1次成形樹脂側に引っ張る力とが相殺し合って銀ペーストの接合部にはチップコンデンサを引き剥がす力が作用しなくなるものである。
なお、本実施例のように電気導体の内、接続端子35B2と35B3を有する信号導体とグランド導体の隣接部EC2とEC3間、接続端子35B5と35B6を有するもう一方のグランド導体と信号導体の隣接部EC5とEC6間、接続端子35B1と35B5を有する電源導体とグランド導体の隣接部EC1とEC5間にチップコンデンサを取付けるように電気導体を配置したことにより、電源導体とグランド導体との間に取り付けるチップコンデンサを1つ減らすことができた。
次にステータの磁気検出ギャップの位置と、磁石の位置関係との工夫について図21,図22に基づき詳細に説明する。
図21はガソリン車の実施例を、図22はディーゼル車の実施例をそれぞれ示す。
図21において、左側の図面はスロットル弁2が全閉の状態におけるステータ部32とロータ部15の位置関係を示す。
このような状態は、たとえば、エンジンのキースイッチが投入された直後の全閉学習動作時あるいは車両走行時に制御上のオーバーシュートが発生したときに生じる。このとき、モータ19によってスロットル弁2は全閉ストッパ41にスロットルギア13の規制端面13Aが接触するまで回転される。
この状態では、弧状磁石11A,11Bの互いに対角位置にある周方向端部が、ロータ部15の回転中心を通り、ステータ32A,32Bの対面する平面に平行な直線Y1に重なる。
図21において、右側の図面はスロットル弁2が全開の状態におけるステータ部32とロータ部15の位置関係を示す。このような状態は組立て工程内の全開開度チェック時、あるいは、車両走行時に制御上のオーバーシュートが発生したときに生じる。このとき、モータ19によってスロットル弁2は全開ストッパ43にスロットルギア13の規制端面13Bが接触するまで回転される。
この状態では、弧状磁石11A,11Bの上記とは逆の互いに対角位置にある周方向端部が、上記した直線Y1に重なる。
かくして、磁石11A,11Bの弧状角度と、スロットル弁2の動作角度とが等しく設定されている。
ちなみに、磁石11A,11Bの弧状角度、つまりスロットル弁2の動作角度は約85度に設定されている。直線Y1と磁石の弧状角度の1/2の位置(スロットル開度の1/2の位置=半開位置)のなす角度θ1,θ2は約42.5度である。
ここで、先に説明したように弧状磁石11A,11Bと対を成すヨーク12A,12Bは弧状角度が110度に形成されている。その結果、弧状磁石11A,11Bの片側の周端位置がステータ32A,32Bの周方向片側端部においてわずかに重なりを持つのに対し、ヨーク12A,12Bはステータ32A,32Bの周方向片側端部において6度程度の重なり部を形成する。
これにより、スロットル弁2の半開位置で出力が最小出力状態のホールIC33,34はスロットル弁2(つまりロータ部15の弧状磁石11A,11Bとヨーク12A,12B)がその位置から閉じ方向に42.5度、開き方向に42.5度回転した状態においても、磁気検出ギャップ32Cを通過する磁束の量は低下することがなく、半開位置を中心として全開,全閉両側において検出精度が高くしかも均一な検出特性を得ることができる。各弧状磁石11A,11Bの弧状角度は小さくてよく、その分磁石のコストを安くできる。
図22において、左側の図面はスロットル弁2が全開の状態におけるステータ部32とロータ部15の位置関係を示す。
このような状態は、たとえば、エンジンのキースイッチが投入された直後の全開学習動作時あるいは車両走行時に制御上のオーバーシュートが発生したときに生じる。このとき、後述するように、モータ19によってスロットル弁2Xは図示しない全開ストッパにスロットルギア13Xの図示しない規制端面が接触するまで回転される。
この状態では、弧状磁石11A,11Bの互いに対角位置にある周方向端部が、ロータ部15の回転中心を通ってステータ32A,32Bの対面する平面に平行な直線Y1に重なる。
図22において、右側の図面はスロットル弁2Xが全閉の状態におけるステータ部32とロータ部15の位置関係を示す。このような状態は組立て工程内の全閉開度チェック時、あるいは、車両走行時に制御上のオーバーシュートが発生したときに生じる。このとき、モータ19によってスロットル弁2Xは図示しない全閉ストッパにスロットルギア13Xの図示しない規制端面が接触するまで回転される。
この状態では、弧状磁石11A,11Bの上記とは逆の互いに対角位置にある周方向端部が、上記した直線Y1に重なる。
かくして、磁石11A,11Bの弧状角度と、スロットル弁2Xの動作角度とが等しく設定されている。
弧状磁石11A,11Bの弧状角度、つまりスロットル弁2の動作角度は約86.5度に設定されている。直線Y1と磁石の弧状角度の1/2の位置(スロットル開度の1/2の位置=半開位置)のなす角度θ1,θ2は約43.25度である。
ここで、先に説明したように弧状磁石11A,11Bと対を成すヨーク12A,12Bは弧状角度が110度に形成されている。その結果、弧状磁石11A,11Bの片側の周端位置がステータ32A,32Bの周方向片側端部においてわずかに重なりを持つのに対し、ヨーク12A,12Bはステータ32A,32Bの周方向片側端部において6度程度の重なり部を形成する。
これにより、スロットル弁2Xの半開位置で出力が最小出力状態のホールIC33,34はスロットル弁2X(つまりロータ部15の弧状磁石11A,11Bとヨーク12A,12B)がその位置から閉じ方向に43.25度、開き方向に43.25度回転した状態においても、磁気検出ギャップ32Cを通過する磁束の量は低下することがなく、半開位置を中心として全開,全閉両側において検出精度が高くしかも均一な検出特性を得ることができる。各弧状磁石11A,11Bの弧状角度は小さくてよく、その分磁石のコストを安くできる。
この実施例では、上記のように、できるだけ弧状角度が小さい磁石でできるだけ多くの磁束が得られるようにできた。
以下に、ディーゼル機関のスロットル制御装置に本発明になる回転検出装置としてのスロットルポジションセンサを適用した実施例を図23乃至27に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図22の符号と同じ符号のものは同じ機能を奏する。
本実施例のスロットル弁装置は、ディーゼル車の排気ガス還流制御(以下、EGR制御:エキゾーストガス,リサーキュレーション制御と称す)のタイミングで吸気管を閉じるように動作する。これによって、吸気管のスロットル弁2X下流が負圧となり、排気ガスが吸気管に引き込まれる。
このため、スロットル弁2XはEGR制御状態以外の運転状態では図22の左側の図に示すように全開位置に保持される。
このように負圧を発生させるための装置として使用されるため、空気の漏れ(スロットルシャフトの軸受け部を介して外部から吸気管内に漏れる空気)をできるだけ少なくする必要がある。このため、周囲にシールリング7Zを備えたシールカバー7Xをスロットルボディ4にねじ7Yで締め付け固定する。
本実施例のスロットル制御装置では、全開位置がイニシャル位置となるようスロットルシャフト3に固定されたスロットルギア13に一端が引っ掛けられ、他端がスロットルボディ4に引っ掛けられたリターンばね17がスロットルボディ4に形成された軸受けボス部5の周りに配置されている。
スロットルシャフト3を閉じ方向に回転させる回転力はモータ19の回転シャフト22に固定された出力ギア23,中間ギア26(大径ギア24,小径ギア25)およびスロットルギア13を介して、伝達される。
モータ19への通電が断たれるとリターンばね7の力で、イニシャル位置である全開位置へ付勢される。
スロットルシャフト3の先端には非接触式の回転角度検出装置としてのスロットルポジションセンサを構成するロータ部15の磁性材製の金属プレート9が溶接により固定されている。この実施例では、スロットルギア13とロータ15部とは別体として構成されている。この例では樹脂材製のホルダー15Hに、一対の弧状磁石11A,11Bおよび一対の弧状ヨーク12A,12Bをセットし、金属プレート9,ホルダー15H,一対の弧状磁石11A,11Bおよび一対の弧状ヨーク12A,12Bを樹脂部材でモールド成形している。
一対の弧状ヨーク12A,12Bによって囲まれた筒状の空間の中には、樹脂材製カバー30の内側に取付けられた筒状のステータ部32が差し込まれ、これによって非接触式の回転角度検出装置としてのスロットルポジションセンサが構成される。
樹脂カバー30の外側の面には、ケーシング部30Z1,30Z2が形成されている。ケーシング部30Z1,30Z2の内側でケーシング部30Z1の底面にはヒートシンクとしての金属プレート231が接着剤によって固定されている。金属プレート231の上には制御回路基板240が接着剤により固定されている。樹脂カバー30のケーシング部30Z2は蓋部材230をはめ込むケーシング部である。
ケーシング部30Z1の内側壁面にはステータ部32に固定されたホールIC33,34の入出力端子(33A,33B,33Cおよび34A,34B,34C)が接続された6本の電気導体35Bの他端部(35b1,35b2,35b3,35b4,35b5,35b6)が固定されている。電気導体35Bの他端部(35b1,35b2,35b3,35b4,35b5,35b6)はワイヤボンディング234,235によって長方形の制御回路基板240の長辺の一つに配置されたセンサ用端子に接続されている。
制御回路基板240のセンサ用端子が配置された辺に対向する長辺にはモータ19と接続される2つの端子233A,233Bが設けられている。
ケーシング部30Z1とケーシング部30Z2の間にモータ接続端子としての電気導体233a,233bが設けられた棚部分233Dが形成されている。この棚部分233Dは蓋部材230の内側で、制御回路基板240の長辺とケーシング部30Z2の側壁部との間に位置する。電気導体233a,233bは制御回路基板240の端子233A,233Bとワイヤボンディング234A,234Bで接続されている。
電気導体233a,233bは樹脂カバー30の裏側まで延びて、端子受け部30Dのピン型端子を構成している。端子受け部30Dのピン型端子には両側メス型の中間端子30Eが差し込まれている。
樹脂カバー30をスロットルボディ4に取り付けた状態ではモータ19の2本の端子19Aが中間端子30Eの残りのメス型端子に差し込まれ電気的に接続される。
かくしてモータ19の端子19Aは、樹脂カバー30の表側に電気的に配線され、制御回路基板240の端子233A,233Bに接続される。
制御回路基板240の端辺の一つは樹脂カバー30に形成されたコネクタ30Bに対面している。
そして、コネクタ30Bに一端が配置された複数の電気導体30B1の他端30B2,30B3がケーシング部30Z1の内側壁面に配置されている。この実施例では、モータ用の電源、スロットルポジションセンサの電源,モータ用のグランド,スロットルポジションセンサのグランド、スロットル開度の目標値信号、2つのスロットルポジションセンサからの検出信号の各端子の都合7本の端子が設けられている。さらに遊び端子235Cが一本設けられている。
遊び端子235Cはスロットルポジションセンサ関係の電気端子30B2とモータ関係の電気端子30B3の間に設けられている。
制御回路基板のグランド配線パターンはボンディング部241でヒートシンク用の金属プレート231に接続されている。
ステータ32と電気導体35Bは第一実施例と同様プリモールドされ、ホールICをセットし手電気的に電気導体に接続した後、樹脂カバーに2次モールドされる。
かくして、制御回路収納用のケーシング部の成形と、ステータ部の磁気検出ギャップの樹脂封止成形とを同一の工程で実施でき、作業性が向上する。
回路基板を軸受け用ボス部5から隔離することができるので、排気ガス中の硫黄成分に制御回路基板が晒されることがなく、制御回路素子の腐食が発生しにくい。
回路基板が外側にある為、組立工程として積上げて作ることができる。最後の型式・製造番号を印字(レーザー)する時に、ボディをひっくり返さなくて済む。
樹脂カバー30の内側に形成した樹脂のリブ232は、制御回路基板240が発生する熱が金属プレート231を通して放熱する際、樹脂カバー30のケーシング部30Z1,30Z2がその熱によって変形するのを防止している。
温度上昇によって,制御回路基板240を金属プレート231に固定している接着剤、あるいは金属プレート231をケーシング部の底の面に接着する接着剤が軟化すると制御回路基板240浮遊する。そのときの応力がワイヤボンディングに作用するとワイヤボンディングが切断したり、接合部がはがれたりする。
これを防止するため、金属プレート231に一体に設けられたピン251,252,253で制御回路基板240の長辺および短辺を位置決めしている。
また、樹脂カバー30のケーシング部30Z1の内周壁部に形成された位置決め部261,262,263で金属プレート231の長辺および短辺が位置決めされている。
ケーシング部30Z2の内周面には、全周に溝281が形成されている。この溝281は、蓋部材230のフレーム部281Aを受け入れる。溝281には接着剤が流し込まれ、そこに嵌め込まれた蓋部材230のフレーム部281Aが接着剤で接着される。
ケーシング部30Z1のコネクタ30B近傍の棚部282には、小さな中空円筒状の突起283が形成されている。この突起283は、溝281よりも内側に位置し、その突起283の中心孔は、コネクタ30Bに一端が開口する連通路284(破線で示す)につながっている。
これにより蓋部材230が、ケーシング部30Z2に取付けられた後でも、突起283の孔,連通路284,コネクタ30Bの開口を通じてケーシング部30Z2の内部とコネクタ30Bの部分の外気とが連通する。
その結果、制御回路基板240が取付けられた密閉空間内の気圧の変化によって、制御回路基板240の部分の接着がはがれて浮き上がるという問題が生じない。
なお、この突起284に対面する蓋部材230の内側には、凹所230Aが形成されており、この凹所230Aと突起283の先端部とによってラビリンス部が形成され、連通路284を通して外部から水分が浸入し難くしている。
なお、制御回路基板240の表面には封止ゲル材で覆われており、突起283の先端は、このゲル層の上方に開口しているので水分が浸入してもゲル層の上に水分が落ち、直接制御回路部や端子接続部に水分が到達することはない。
さらに、樹脂カバー30の裏面にはフレーム部30Aに対面して衝立236が一体に形成されている。この衝立236の部分ではフレーム部30Aに膨出部30A1が形成されており、この膨出部30A1の部分にシール部材31を跨いで、樹脂カバー30の内外を連通する呼吸通路238が形成されている。膨出部30A1から離れたフレーム部30Aに開口237が形成されており、この開口237と呼吸通路238はフレーム部30Aの内側に形成された通路でつながっている。かくして呼吸通路238は開口237で外部に開放されている。この構成によって、水の侵入を防ぎながら空気の出入りはできるようになる。したがって、樹脂カバー30の内部に排気ガスの硫黄成分が進入した場合、この呼吸通路を通して外部へ排出され、硫黄成分の滞留を低減させることができ、ステータ部32等が硫化物によって腐食するという問題を低減できる。
本実施例の実施の態様を以下に示す。
〔実施の態様1〕
モータ駆動式のスロットル弁装置に用いられるスロットル弁の回転角度を非接触で検出する回転角度検出装置であって、
前記スロットル弁装置の本体に取付けられる樹脂カバー、
当該樹脂カバーの前記スロットル弁装置の本体に面する側に設けられ、スロットル弁シャフトの回転に伴って変化する磁気的物理量を検出する磁気感応素子、
前記樹脂カバーの前記スロットル弁装置の本体側とは反対側の面に設けられ、前記磁気的感応素子の出力信号に基づいて前記モータへの電力供給を調整するドライバ回路を含む回路基板、
前記樹脂カバーに樹脂成形され、前記センサからの信号を前記回路基板の入力端子に送る電気導体、
前記樹脂カバーの前記スロットル弁装置の本体に面する側に設けられ、前記ドライバ回路から供給される電力を前記モータに送る出力端子、
を備えた非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様2〕
モータ駆動式のスロットル弁装置に用いられるスロットル弁の回転角度を検出する回転角度検出装置であって、
前記スロットル弁装置の本体に取付けられる樹脂カバーを備え、
当該樹脂カバーにはスロットル弁シャフトの回転に伴って変化する磁気的物理量を検出する磁気感応素子、
前記磁気的感応素子の出力信号に基づいて前記モータへの電力供給を調整するドライバ回路を含む回路基板、
前記樹脂カバーに樹脂成形され、前記センサからの信号を前記回路基板の入力端子に送る電気導体を備えたものにおいて、
前記磁気感応素子は前記樹脂カバーの前記スロットル弁装置の本体に面する側に設けられ、
前記回路基板は前記樹脂カバーの前記スロットル弁装置の本体側とは反対側の面に設けられ、
前記モータへの出力端子は前記樹脂カバーの前記スロットル弁装置の本体に面する側に設けられていることを特徴とする回転角度検出装置。
〔実施の態様3〕
実施の態様1もしくは2のいずれかに記載のものにおいて、
前記樹脂カバーがさらに、
樹脂成形により、前記樹脂カバーに一体に樹脂成形されたコネクタ部、
当該コネクタ部に樹脂成形によって固定され、前記回路基板の電気端子と外部回路とのインターフェースを形成するコネクタ端子、
を備えた非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様4〕
実施の態様1もしくは2のいずれかに記載のものにおいて、
前記樹脂カバーがさらに、
前記回路基板が取付けられた部分の前記樹脂カバー部で、前記スロットル弁装置の本体に面する側の表面に設けられた複数条の樹脂突起と溝、
を備えた非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様5〕
実施の態様1もしくは2のいずれかに記載のものにおいて、
前記樹脂カバーがさらに、
前記制御回路を封止すべく前記樹脂カバーに固定される蓋体、
を備えた非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様6〕
実施の態様1もしくは2のいずれかに記載のものにおいて、
前記樹脂カバーがさらに、
前記磁気感応素子はステータに形成された空隙に取付けられており、
当該ステータと前記電気導体とは前記樹脂カバーに樹脂成形により固定されており、
前記制御回路は前記樹脂カバーに接着剤で接着され、回路素子が取付けられた側の面は樹脂のゲルによって覆われている、
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様7〕
回転体の回転によって変化する磁束を検出する磁気感応素子を2個備え、回転体の回転角度を検出する非接触式の回転角度検出装置であって、
前記2個の磁気感応素子の複数の端子、
前記各磁気感応素子の前記複数の端子が電気的に接続される複数の接合端部を有する2組の電気導体、
前記2組の電気導体が同一平面内で近接する近接部において特定の前記電気導体間に跨って前記電気導体上に電気的に接合されたノイズ除去用のコンデンサを備える非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様8〕
実施の態様7に記載のものにおいて、
前記2個の磁気感応素子の複数の端子は、互いに反対方向に折れ曲がった屈曲部を備え、前記2組の電気導体のそれぞれの前記接合端部が互いに離れた位置に設けられている非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様9〕
実施の態様7に記載のものにおいて、
前記電気導体を固定する第1樹脂成形体、
当該第1樹脂成形体を2次成形する第2樹脂成形体、
前記電気導体間に跨って当該電気導体上に電気的に接合された前記コンデンサの表裏に形成された前記第3樹脂成形体の樹脂層、
を備える非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様10〕
回転体の回転によって変化する磁束を検出する2個の磁気感応素子を、樹脂成形体に取付けたステータ部の磁束通過空隙部に備えた回転体の回転角度を検出する非接触式の回転角度検出装置であって、
前記2個の磁気感応素子はそれぞれ電源,グランド及び信号出力の各端子を備え、
前記樹脂成形体によって固定された複数の電気導体を備え、
当該電気導体の一端は、前記樹脂成形体に一体に形成されたコネクタ部に外部接続端子として設けられており、その他端には前記磁気感応素子の各端子が接続されており、
前記コネクタの外部端子の一本は電源端子として構成され、当該1本の電源端子を構成する電気導体はその途中で2股に分岐して前記各磁気感応素子の電源端子に接続されており、
前記コネクタの外部端子の一本はグランド端子として構成され、当該1本のグランド端子を構成する電気導体はその途中で2股に分岐して前記各磁気感応素子のグランド端子に接続されている
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様11〕
実施の態様10に記載のものにおいて、
前記コネクタ部に設けられた前記外部接続端子は電源端子とグランド端子を間に挟んで、両側に信号端子が配置されている
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様12〕
実施の態様10に記載のものにおいて、
当該非接触式の回転角度検出装置がモータ駆動式のスロットル弁装置に用いられるものである場合、
前記樹脂成形体には前記モータの2本の接続端子が接続される2本の電気導体も一緒に固定されており、
当該モータ用の2本の電気導体の他端は他の電気導体の前記外部接続端子と共に他の外部接続端子として前記コネクタ部に一緒に設けられている
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様13〕
実施の態様12に記載のものにおいて、
前記外部端子は横に一列に配列されており、前記センサのいずれかの信号端子に接続される外部端子の隣にモータの正逆転電流供給端子が設けられている、
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様14〕
実施の態様10に記載したものにおいて、
当該非接触式の回転角度検出装置が、モータ駆動式のスロットル弁装置で且つ、前記樹脂成形体に前記モータを駆動するためのドライバ回路が設けられた回路基板が取付けられているものに用いられるものである場合、
前記2個の磁気感応素子のそれぞれ電源,グランド及び信号出力の各端子は前記制御回路基板に設けられた接続部に接続されており、
前記樹脂成形体には前記モータの2本の接続端子が接続される2本の電気導体も一緒に固定されており、
当該モータ用の2本の電気導体の他端は前記制御回路の前記モータドライバ回路の出力端子に接続されており、
また、前記コネクタには外部からのモータ駆動指令信号端子とモータ駆動電源端子とグランド端子とさらに、2本のセンサ信号用端子と各1本のセンサ用電源及びセンサ用グランド端子が外部接続端子として一緒に設けられており、前記制御回路基板のコネクタ側接続端子と前記コネクタ部の外部端子とが電気的に接続されている
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様15〕
被回転検出部材に固定された一対の弧状磁石とこの弧状磁石に対応して設けられた一対の弧状ヨークを備え、
前記一対の弧状磁石と一対の弧状ヨークによって囲まれた円筒状空間内に挿入されるステータを備え、
当該ステータが前記円筒状空間内を半径方向に横切る磁気検出ギャップを備え、
当該磁気検出ギャップ内に一対の磁気感応素子を備え、
前記磁気検出ギャップを通る前記磁石の磁束が、前記被回転検出部材の最大回転位置と最小回転位置との間のほぼ1/2の位置において最小になるよう相互の位置が関連付けられたものであって、
前記一対の弧状ヨークの弧状角度が前記一対の弧状磁石の弧状角度より大きく構成されている
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様16〕
前記磁気感応素子の出力が、前記スロットルシャフトに固定されたスロットル弁が全開位置と全閉位置において最大になり、半開位置において最小となるよう前記磁気検出ギャップと前記磁石および前記ヨークの相互の位置が関連付けられている
実施の態様15に記載の非接触式の回転角度検出装置を備えたスロットル弁制御装置。
〔実施の態様17〕
磁気的に被接触で被回転検出部材の回転角度を検出するものであって、
前記被回転検出部材に固定された一対の弧状磁石とこの弧状磁石に対応して設けられた一対の弧状ヨークを備え、
前記一対の弧状磁石と一対の弧状ヨークによって囲まれた円筒状空間内に挿入される筒状のステータを備え、
前記一対の弧状磁石と一対の弧状ヨークとが、樹脂により包囲されて、筒状の樹脂成形体を構成しているものにおいて、
前記樹脂成形体の一部に樹脂欠落部が形成されており、当該樹脂欠落部において、前記磁石およびヨークの内外表面の一部が露出している
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様18〕
実施の態様17に記載のものにおいて、
前記一対の弧状磁石と一対の弧状ヨークの側端部に樹脂欠落部が形成され、この部分で前記一対の弧状磁石と一対の弧状ヨークが露出している
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様19〕
実施の態様17に記載のものにおいて、
前記ロータの内外を連通する通口が形成されている
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様20〕
実施の態様19に記載のものにおいて、
前記通口部において、前記一対の弧状磁石の側端部が露出している
非接触式の回転角度検出装置。
〔実施の態様21〕
回転体の回転によって変化する磁束を検出する2個の磁気感応素子を、樹脂成形体に取付けたステータ部の磁束通過空隙部に備えた回転体の回転角度を検出する非接触式の回転角度検出装置の製造方法であって、
前記2個の磁気感応素子はそれぞれ電源,グランド及び信号出力の各端子を備え、
前記樹脂成形体によって樹脂モールドされた複数の電気導体を備え、
当該電気導体の一端は、前記樹脂成形体に一体に形成されたコネクタ部に外部接続端子として設けられており、その他端には前記磁気感応素子の各端子が接続されており、
前記複数の電気導体の少なくとも2本が連結部によって連結された状態で樹脂モールドされ、
樹脂モールド後、この連結部を切断することで、前記2つの電気導体を電気的に独立させることを特徴とする
非接触式の回転角度検出装置の製造方法。
〔実施の態様22〕
実施の態様21に記載のものにおいて、
前記連結部が一対のグランド用電気導体と一対の信号出力用電気導体の間に形成されていることを特徴とする
非接触式の回転角度検出装置の製造方法。
これら実施例によって解決せんとする課題は以下の通りである。
課題1、上記従来の回転角度検出装置は、2部分から成るステータコア間に磁気検出素子を取付けるための磁気検出ギャップを備える。磁気検出ギャップに取付けた磁気検出素子は樹脂製のスペーサによりステータに対して固定されるか、あるいは樹脂のインサート成形により固定される。しかし、ステータが設置された周囲の空間の温度変化によって樹脂スペーサやインサート樹脂が熱変形を生じ、その際の変形応力が磁気感応素子に作用して特性調整後に磁気感応素子の取付け状態を変化させるという課題があった。
課題2、従来の回転角度検出装置は、基板,リードフレーム(電気導体),コネクタ等の電気部品が樹脂による一体成形でモジュール化され、スロットルボディにねじなどで固定される。しかし、モータのドライバ回路は磁気感応素子部とは別体になっているので実際の製品に用いられるドライバ回路によってモータを駆動しながら磁気感応素子の検査や、調整を製造工程ラインで検査を行うことはできなかった。
課題3、回転角度検出装置の磁気感応素子と樹脂成形体に設けたコネクタの外部接続端子までの間の電気導体部にノイズキラーコンデンサが設けられているが、このコンデンサが、成形樹脂の熱変形による応力によって、このコンデンサと電気導体との間の接合部が剥離してしまうという問題があった。
課題4、従来のこのような回転角度検出装置は2個の磁気感応素子を備えているが、そのため端子の数が多くなる問題があり、電源やグランドは共通の端子にして、端子数を減らすことが知られている。しかし、2個の磁気感応素子の複数の端子と、コネクタに形成される外部接続端子との間の電気導体(電源,グランド及び信号用導体)を具体的にどのように配線して、端子数を減らすかについては知られていない。
課題5、従来の技術では、スロットル弁と磁束発生装置の磁石の弧状角度および磁気感応素子の取付け位置(磁気検出ギャップ)の相互関係によって感度を向上させる工夫については知られていない。
課題6、従来の技術では、磁束発生装置の磁石やヨークの熱による特性の変化を抑制することについては知られていない。また、ロータやステータの表面に結露した水分がロータやステータとの間の空間部にたまり、還流された排気ガス中の硫黄成分と結合して、硫化物を析出し、その結果ロータやステータさらには磁気感応素子の腐食を招くことに関する防護策は知られていない。
課題7、従来の技術では、電気導体の樹脂成形時に複数の電気導体の位置を保持し難く、成形作業に手間がかかるという問題があった。
課題とその解決手段としての実施の態様な関係は以下の通りである。
課題1を解消するために、請求項1および2に記載の発明によれば、樹脂成形体の樹脂
部材とは別材料の弾性部材で磁気感応素子の周囲を包囲するように構成した。
課題2を解消するために、実施の態様1および2に記載の発明によれば、モータの制御
回路や、エンジンの制御回路を磁気感応素子部と共に樹脂成形体である樹脂カバーに一体に取付けた。
課題3を解消するために、実施の態様7に記載の発明によれば、導体を跨いで接合されたチップコンデンサの表裏を同一の樹脂で取り巻くよう構成した。
課題4を解消するために、実施の態様10に記載の発明によれば電気導体の内、電源とグランドの電気導体を磁気感応素子側が二股で、コネクタ側が一本の電気導体で形成した。
課題5を解消するために、実施の態様15に記載の発明では、ステータをはさんで対面するように配置された一対の弧状磁石の片側の端近傍で被回転検出体が最大もしくは最小開度になるよう構成し、それぞれの位置で素子の感磁面に沿う面が弧状磁石のいずれかの端部近傍に位置するように構成すると共に、一対の弧状ヨークの弧状角度を磁石の弧状角度より大きくした。
課題6を解消するために、実施の態様17に記載の発明によれば、磁束発生装置を樹脂成形する樹脂材の一部を欠落させて内部のヨークや磁石の一部を空間に露出させた。また、筒状ロータの成形樹脂の内外周を連通する通孔を設けた。
課題7を解消するために、実施の態様21に記載の発明によれば、少なくとも2本の電気導体を少なくとも一部で連結させて樹脂成形し、成形後に連結部を切断して、電気的に独立させる。
発明および実施の態様の効果は以下の通りである。
請求項1および2に記載の発明によれば、磁気感応素子を保護する樹脂として、温度変化による熱変形が生じた場合の応力が、磁気感応素子に作用しにくい樹脂を用いることができ、磁気感応素子の特性を調整後に磁気感応素子の取付け状態を変化させることが少なくなった。
実施の態様1および2に記載の発明によれば、モータのドライバ回路と磁気感応素子部とが一体になっているので実際の製品に用いられるドライバ回路によってモータを駆動しながら磁気感応素子の検査や、調整を製造工程ラインで検査を行うことができるようになった。
実施の態様7に記載の発明によれば、成形樹脂の熱変形があっても、コンデンサと電気導体との間の接合部に応力がかかりにくくなり、接合部の剥離が低減できた。
実施の態様10に記載の発明によれば、電気導体の配線をシンプルにすることができた。
実施の態様15に記載の発明によれば、被回転検出体が最大回転位置と最小回転位置との半分の回転位置で最大の検出感度を得ることができる。結果的に回転検出範囲が狭い角度範囲の場合、検出範囲内において素子の検出感度を最大限に高めることができる。
また、ヨークの弧状角度を磁石の弧状角度より大きくしたので、弧状角度の小さな磁石でも多くの磁束を磁気感応素子の感磁面に対して供給でき、検出精度を向上させることができる。
実施の態様16に記載の発明によれば、車両の走行時に使用頻度の高い中間開度領域での磁束の変化量を多くすることができ、この領域における検出精度を高くできた。
スロットルバルブでは検出開度が全閉から全開まで90度前後の範囲であるので、これより大きな弧状角度を持つヨークを設けることで、スロットル弁の全開から全閉まで、磁束の変化率が大きい領域を検出のために用いることができ、全開から全閉まで全領域において精度の良い均一な検出精度が得られる。
実施の態様17に記載の発明によれば、熱によるロータの磁束発生特性の変化が少なくなり精度の良い角度検出ができるようになった。
実施の態様21に記載の発明によれば、複数の電気導体の樹脂成形に当たり、いくつかの電気導体を樹脂成形時には一つの電気導体として取り扱うことができ成形作業がやり易くなった。
本発明は、内燃機関にスロットル弁の回転角度検出装置に限らず、アクセル踏み込み角度検出装置,2駆4駆切替え装置の回転角度検出装置,自動変速装置の出力軸の回転位置検出装置、さらには、可変容量ターボの可変翼制御アクチュエータの出力軸の回転位置検出装置としても用いることができる。
ガソリンエンジン車用のスロットル制御装置に本発明になる回転角度検出装置を実施した第一実施例を示す断面図。 第一実施例の概観斜視図。 第一実施例の樹脂カバーをはずした斜視図。 第一実施例の樹脂カバーをはずした側面図。 第一実施例の樹脂カバーの内側を示す斜視図。 第一実施例のモータ組み付け状態を説明するための分解斜視図。 第一実施例の分解斜視図。 第一実施例のロータ部の拡大斜視図。 第一実施例の樹脂カバーの部分断面斜視図。 第一実施例のスロットルポジションセンサ部の部分断面拡大斜視図。 第一実施例のステータ部の断面拡大図。 第一実施例のステータの構成を説明するための拡大斜視図。 第一実施例の第一樹脂成形体の拡大斜視図。 図13の裏面を示す斜視図。 第一実施例のステータ部を拡大した平面図。 第一実施例に用いるホールICの配列を説明するための斜視図。 第一実施例の電気導体の配列状態を示す斜視図。 第一実施例の電気導体の配列状態の詳細を説明するための平面図。 第一実施例の樹脂カバーのコンデンサ取付け状態を説明するための斜視図。 第一実施例のコンデンサ取付け部を拡大した斜視図。 第一実施例の磁石とステータとの位置関係を説明するための図面。 第二実施例の磁石とステータとの位置関係を説明するための図面。 ディーゼルエンジン車用のスロットル制御装置に本発明になる回転角度検出装置を実施した第二実施例を示す断面図。 第二実施例の樹脂カバーの内側を示す斜視図。 第二実施例の樹脂カバーの分解斜視図。 第二実施例の樹脂カバーの制御回路部の平面図。 図26の断面図。
9,231…金属プレート、11A,11B…弧状磁石、12A,12B…弧状ヨーク、15…ロータ部、30…樹脂カバー、30CH1,30CH2,30CH3…チップコンデンサ、32…ステータ部、32A,32B…ステータ、33,34…ホールIC(磁気感応素子)、35B…電気導体、35G…樹脂成形体、230…カバー、240…制御回路基板。

Claims (9)

  1. 回転体の回転によって変化する磁束を検出する磁気感応素子、前記磁気感応素子を取付ける空隙を備えたステータ、前記磁気感応素子の出力信号を伝達する電気導体、前記磁気感応素子を前記空隙に装着した前記ステータと前記電気導体とを相互に固定する樹脂部材を備えたものであって、
    前記ステータと前記樹脂部材によって形成される前記磁気感応素子取付け空隙を弾性部材で埋めて当該磁気感応素子取付け空隙に配置された前記磁気感応素子の周囲を当該弾性部材で覆ったものであり、
    前記磁気感応素子取付け空隙は前記ステータの外周の一部を前記樹脂部材で覆って前記ステータの内側に形成された前記磁気感応素子を取付ける空隙と、当該空隙に前記磁気感応素子を挿入するための挿入部として前記磁気感応素子を取付ける空隙の入り口部分に設けられ、前記樹脂部材で包囲された空隙とから構成され、
    前記弾性部材は前記両空隙を埋めている
    非接触式の回転角度検出装置。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、
    前記ステータと前記電気導体とを相互に固定した前記樹脂部材によって成形された1次樹脂成形体、
    前記1次樹脂成形体をオーバモールドすると共に、コネクタが一体に成形された2次樹脂成形体を備える
    非接触式の回転角度検出装置。
  3. 請求項1もしくは2のいずれかに記載のものにおいて、
    前記弾性部材は前記いずれの樹脂部材よりも柔らかい材料である
    非接触式の回転角度検出装置。
  4. 請求項3に記載のものにおいて、
    前記弾性部材が前記磁気感応素子の周りの空隙を埋める軟質エポキシ樹脂、あるいは封止ゲル材、もしくは前記磁気感応素子を包むゴム材である
    非接触式の回転角度検出装置。
  5. 請求項1に記載のものにおいて、
    前記弾性部材が軟質エポキシ樹脂を主材とする樹脂で、前記ステータと電気導体とを固定する樹脂部材が熱可塑性ポリブチレンテレフタレート樹脂、もしくは熱可塑性ポリフェニレンサルファイド樹脂を主材とする樹脂である
    非接触式の回転角度検出装置。
  6. 請求項2に記載のものにおいて、
    前記弾性部材が軟質エポキシ樹脂を主材とする樹脂で、前記1次樹脂成形体及び前記2次樹脂成形体の樹脂部材が熱可塑性ポリブチレンテレフタレート樹脂、もしくは熱可塑性ポリフェニレンサルファイド樹脂を主材とする樹脂である
    非接触式の回転角度検出装置。
  7. 請求項1もしくは2のいずれかに記載のものにおいて、
    前記磁気感応素子は2つ設けられており、前記ステータの空隙部から突出する磁気感応素子のそれぞれの端子が前記空隙に対して互いに反対側に屈曲され、前記電気導体に接続されている
    非接触式の回転角度検出装置。
  8. 請求項1に記載のものにおいて、
    前記磁気感応素子は2つ設けられており、前記ステータの空隙部から突出する磁気感応素子のそれぞれの端子が前記空隙に対して互いに反対側に屈曲され、
    前記電気導体の一方の端部には前記磁気感応素子の端子が接続され、
    前記樹脂成形体には一体に成形されたコネクタ部が設けられており、
    前記電気導体の他方の端部は外部接続端子として前記樹脂成形体の前記コネクタ部に集合配置されている
    非接触式の回転角度検出装置。
  9. 請求項2に記載のものにおいて、
    前記磁気感応素子は2つ設けられており、前記ステータの空隙部から突出する磁気感応素子のそれぞれの端子が前記空隙を挟んで互いに反対側に屈曲され、前記電気導体に接続されており、
    前記磁気感応素子のそれぞれの端子が接続された前記電気導体の他方の端部は前記1次樹脂成形体に一体に成形されたコネクタ部に集合配置されており、
    前記2次樹脂成形体には前記1次樹脂成形体のコネクタ部の外部接続端子を覆う前記コネクタが一体に樹脂成形されている
    非接触式の回転角度検出装置。
JP2005192487A 2005-06-30 2005-06-30 非接触式の回転角度検出装置とその製造方法及びそれを用いたスロットル弁制御装置 Active JP4695929B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005192487A JP4695929B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 非接触式の回転角度検出装置とその製造方法及びそれを用いたスロットル弁制御装置
US11/478,145 US7800358B2 (en) 2005-06-30 2006-06-30 Noncontact rotation angle sensor, manufacturing method for the same, and throttle valve control device for internal combustion engine having the same
EP06013634.8A EP1739295B1 (en) 2005-06-30 2006-06-30 Noncontact rotation angle sensor, manufacturing method for the same, and throttle valve control device for internal combustion engine having the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005192487A JP4695929B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 非接触式の回転角度検出装置とその製造方法及びそれを用いたスロットル弁制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007010514A JP2007010514A (ja) 2007-01-18
JP4695929B2 true JP4695929B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=37012027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005192487A Active JP4695929B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 非接触式の回転角度検出装置とその製造方法及びそれを用いたスロットル弁制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7800358B2 (ja)
EP (1) EP1739295B1 (ja)
JP (1) JP4695929B2 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8933691B2 (en) * 2007-10-27 2015-01-13 Walbro Engine Management, L.L.C. Rotary position sensor
JP5066142B2 (ja) * 2009-06-18 2012-11-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 インダクティブ型スロットルセンサ付きモータ駆動型スロットルバルブ装置、およびモータ駆動型スロットルバルブ装置のスロットルシャフトの回転角度を検出するためのインダクティブ型スロットルセンサ
JP5189063B2 (ja) * 2009-11-16 2013-04-24 愛三工業株式会社 回転角検出装置及びスロットル制御装置
WO2013022390A1 (en) * 2011-08-08 2013-02-14 Husqvarna Ab A magnet holder for use in a throttle position sensor, a magnet holder for use in an angular position sensor, and methods for manufacturing them
CN102997840B (zh) * 2011-09-14 2016-01-27 爱三工业株式会社 旋转角度检测装置
JP5459282B2 (ja) * 2011-09-27 2014-04-02 株式会社デンソー ターミナル支持装置
JP2013117477A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Mikuni Corp 非接触式回転角度検出装置、その製造方法およびスロットル弁制御装置
DE102011088231B3 (de) * 2011-12-12 2013-05-16 Aktiebolaget Skf Drehwinkelsensor
DE102012205814B3 (de) * 2012-04-10 2013-07-04 Continental Automotive Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Ausrichtung eines Aktuators eines Abgasturboladers
CN203132570U (zh) * 2013-02-27 2013-08-14 大陆汽车电子(芜湖)有限公司 电子节气门的传感器部件及具有其的电子节气门
JP5974955B2 (ja) * 2013-03-29 2016-08-23 日本精工株式会社 リニアアクチュエータ用センサ、リニアアクチュエータ、無段変速機及び自動二輪車
JP6371114B2 (ja) * 2014-05-20 2018-08-08 愛三工業株式会社 回転角度検出装置
DE102014019547B3 (de) * 2014-12-23 2016-05-12 Samson Ag Drehmoment- und Winkelsensor und Stellantrieb
JP6435969B2 (ja) * 2015-03-31 2018-12-12 株式会社デンソー Egr装置
JP6480809B2 (ja) * 2015-05-21 2019-03-13 オークマ株式会社 多回転検出器
FR3047801B1 (fr) * 2016-02-12 2018-02-16 Continental Automotive France Procede de formation d'une entretoise imperdable logee dans une embase de capteur accelerometre et capteur muni d'une telle embase
JP6555213B2 (ja) 2016-08-23 2019-08-07 株式会社デンソー 位置検出装置
CN113276943B (zh) * 2016-11-08 2023-01-20 Lg伊诺特有限公司 扭矩指数传感器和包括该扭矩指数传感器的转向装置
AU2017398402A1 (en) 2017-02-10 2019-06-06 Halliburton Energy Services, Inc. Magnetic index positioner
CN108869054A (zh) * 2018-04-13 2018-11-23 江苏派欧汽车零部件有限公司 一种汽车节气门中盖
CN108468852A (zh) * 2018-06-16 2018-08-31 无锡隆盛科技股份有限公司 一种无刷电机驱动的智能蝶阀
CN112204356A (zh) * 2018-07-13 2021-01-08 株式会社三国 检测装置
JP7110348B2 (ja) * 2018-07-23 2022-08-01 日立Astemo株式会社 電制スロットル装置
EP3842734A4 (en) * 2018-08-23 2022-04-06 Mikuni Corporation ELECTRONICALLY CONTROLLED THROTTLE DEVICE FOR ENGINE
JP6809574B2 (ja) * 2019-07-11 2021-01-06 株式会社デンソー 位置検出装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526610A (ja) * 1991-07-24 1993-02-02 Nippondenso Co Ltd スロツトルポジシヨンセンサ
JPH09181222A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Denso Corp 電気回路装置の封止構造
JP2001289610A (ja) * 1999-11-01 2001-10-19 Denso Corp 回転角度検出装置
JP2003172634A (ja) * 2001-12-05 2003-06-20 Aisin Seiki Co Ltd 電子部品の保持構造及び電子部品の保持方法
JP2005049095A (ja) * 2003-05-30 2005-02-24 Nippon Seiki Co Ltd 磁気センサ
JP2005106781A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Aisan Ind Co Ltd 回転角センサ及びその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR960000342B1 (ko) * 1989-03-14 1996-01-05 미쯔비시 덴끼 가부시끼가이샤 홀 효과형 센서 장치
US5558074A (en) * 1994-07-28 1996-09-24 Hitachi, Ltd. Ignition device for internal-combustion engine
JP4024437B2 (ja) * 1999-03-24 2007-12-19 ポリプラスチックス株式会社 インサート成形品
JP2003185470A (ja) 2001-12-18 2003-07-03 Hitachi Ltd 回転位置センサ、及びこれを用いた電動式スロットル装置、アクセルポジションセンサ
JP4224382B2 (ja) 2003-11-18 2009-02-12 株式会社日立製作所 回転位置センサ及び内燃機関の電子制御式スロットル装置
CA2536190A1 (en) * 2005-02-21 2006-08-21 Jtekt Corporation Roller bearing apparatus, method of producing roller bearing apparatus and cover attached to roller bearing apparatus

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526610A (ja) * 1991-07-24 1993-02-02 Nippondenso Co Ltd スロツトルポジシヨンセンサ
JPH09181222A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Denso Corp 電気回路装置の封止構造
JP2001289610A (ja) * 1999-11-01 2001-10-19 Denso Corp 回転角度検出装置
JP2003172634A (ja) * 2001-12-05 2003-06-20 Aisin Seiki Co Ltd 電子部品の保持構造及び電子部品の保持方法
JP2005049095A (ja) * 2003-05-30 2005-02-24 Nippon Seiki Co Ltd 磁気センサ
JP2005106781A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Aisan Ind Co Ltd 回転角センサ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1739295B1 (en) 2014-05-07
JP2007010514A (ja) 2007-01-18
US7800358B2 (en) 2010-09-21
EP1739295A2 (en) 2007-01-03
EP1739295A3 (en) 2012-08-01
US20070000455A1 (en) 2007-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4695929B2 (ja) 非接触式の回転角度検出装置とその製造方法及びそれを用いたスロットル弁制御装置
US7845616B2 (en) Inductive rotation angle sensor and motor-driven airflow control device using the same
US7770557B2 (en) Throttle body, method of adjusting opening of opener, and method of manufacturing throttle body
US8138645B2 (en) Electric motor, rotary actuator and rotary apparatus
US7946555B2 (en) Rotational angle sensors and throttle devices
JP5066142B2 (ja) インダクティブ型スロットルセンサ付きモータ駆動型スロットルバルブ装置、およびモータ駆動型スロットルバルブ装置のスロットルシャフトの回転角度を検出するためのインダクティブ型スロットルセンサ
US7816819B2 (en) Motor with cover member intergrally formed with a stator and holding a connector pin
US20130068978A1 (en) Inductive rotation angle sensor and method of mounting the same
US20020117914A1 (en) Brushless DC motor
US7859252B2 (en) Rotational angle detecting devices
JP2004150324A (ja) 電子制御式スロットル制御装置
JP2004187378A (ja) 減速機付き電動機
MX2012012249A (es) Valvula de control de aire inactiva con carcasa de plastico y caracteristicas de retencion.
JP2005133655A (ja) 内燃機関用スロットル制御装置
KR20130060498A (ko) 전자식 가변 터보차저 액추에이터
CN112567195B (zh) 发动机的电子控制节流装置
JP2007057322A (ja) 回転角度検出装置
US9784188B2 (en) Sensor module
JP2008128646A (ja) 回転角センサ及びスロットル装置
JP7041267B2 (ja) 検出装置
JP2004332633A (ja) スロットル制御装置
KR20140004478U (ko) 배기가스 재순환 밸브 장치의 센서 마그넷 구동 구조
JP2000074614A (ja) 回転角度センサ
JP2016132989A (ja) 内燃機関用箱状機器、および、その製造方法
JP2004360592A (ja) スロットル制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070927

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110228

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4695929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250