JP2005106781A - 回転角センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Koji Yoshikawa
晃司 吉川
Tsutomu Ikeda
勉 池田
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Abstract

【課題】 磁気検出装置の感磁部を結露及びマイグレーションから保護しながらも、その感磁部に加わる応力に起因するセンサ特性の低下を防止することのできる回転角センサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 回転角センサ58は、スロットルギヤ16に回転軸線を間にして対向状に配置された一対の磁石44,45の間に発生する磁界に基づいてスロットルギヤ16の回転角を検出するセンサIC80(1),80(2)と、センサIC80の各接続端子85,86,87が電気的に接続されたプリント基板90と、センサIC80を収容しかつプリント基板90を取付けた状態でカバー30に装着されるホルダ60とを備える。ホルダ60内に、センサIC80,180の感磁部81を封止しかつ柔軟性を有する樹脂材料からなる封止材であるポッティング樹脂88が注入される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、回転体の回転角を検出するための回転角センサ及びその製造方法に関する。
例えば、エンジンの吸入空気量を制御する電子制御式のスロットル制御装置には、スロットルバルブを駆動する電動モータのモータ軸の回転角を検出するためのスロットルセンサとして回転角センサを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記スロットル制御装置の回転角センサとしては、回転体に回転軸線を間にして対向状に配置された一対の磁石の間に発生する磁界に基づいて該回転体の回転角を検出する磁気検出装置と、その磁気検出装置の各接続端子が電気的に接続されたプリント基板とを備えるものがある(例えば、特許文献2参照。)。その回転角センサは、一対の磁石の間に発生する磁束の密度、すなわち磁界の強さを検出した磁気検出素子の出力に基づいて回転体の回転角を検出する。
特開平6−264777号公報 特開2003−57071号公報
ところで、前記特許文献2における回転角センサの取り扱いを容易にするために、前記磁気検出装置を収容したホルダに前記プリント基板を取付けた回転角センサとし、前記ホルダを固定体に装着することが考えられる。
そして、従来、磁気検出装置の感磁部を結露及びマイグレーションから保護するために、磁気検出装置をホルダにインサート成形することにより感磁部が封止されていた。
しかしながら、インサート成形による封止構造によると、インサート成形時の成形圧が磁気検出装置の感磁部に加わることにより、その感磁部が歪み、ひいてはセンサ特性が低下するおそれがあった。
また、前記インサート成形には、固く硬化する樹脂材料が用いられていた。このため、樹脂材料の硬化収縮、温度変化、振動等による応力が磁気検出装置の感磁部に加わることにより、感磁部が歪み、ひいてはセンサ特性が低下するおそれがあった。
本発明が解決しようとする課題は、磁気検出装置の感磁部を結露及びマイグレーションから保護しながらも、その感磁部に加わる応力に起因するセンサ特性の低下を防止することのできる回転角センサ及びその製造方法を提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする回転角センサ及びその製造方法により解決することができる。
すなわち、請求項1に記載された回転角センサによると、ホルダ内に注入された柔軟性を有する樹脂材料からなる封止材により、磁気検出装置の感磁部が封止されている。このため、感磁部を結露及びマイグレーションから保護することができる。なお、本明細書でいう「柔軟性」には弾性を含むものとする。
また、封止材が柔軟性を有する樹脂材料からなりかつホルダ内へ注入されることにより、その注入により感磁部に加わる応力を軽減することができる。また、封止材が柔軟性を有する樹脂材料からなるので、封止材の硬化収縮、温度変化、振動等により感磁部に加わる応力を軽減することができる。
したがって、磁気検出装置の感磁部を結露及びマイグレーションから保護しながらも、その感磁部に加わる応力を軽減し、その応力に起因するセンサ特性の低下を防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載された回転角センサによると、封止材に、磁気検出装置の感磁部を覆う柔軟性のある未硬化部分と、その未硬化部分の表面側で硬化した硬化部分とが形成されている。このため、封止材の硬化部分によって未硬化部分を封止し、その未硬化部分の柔軟性を一層向上することができる。これにより、磁気検出装置の感磁部に加わる応力を一層軽減することができ、その応力に起因するセンサ特性の低下を効果的に防止あるいは低減することができる。
また、封止材が全て硬化した硬化部分とした場合でも、封止材に柔軟性を有する樹脂材料を使うので、上記とほぼ同様の効果が得られる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載された回転角センサによると、封止材がシリコーン系樹脂からなる。したがって、シリコーン系樹脂に紫外線(UV光)を照射するといった簡単な手法により、封止材の表面側のみ硬化させて内部を未硬化状態としたり、あるいは、ポッティング樹脂88の全てを硬化状態とすることができる。なお、ここで使う「シリコーン系樹脂」とは、紫外線の照射により硬化する樹脂材料で、UVシリコーン樹脂、シリコーン系UV硬化樹脂、UV硬化シリコーン系樹脂、UV硬化型シリコーン樹脂、紫外線硬化シリコーン樹脂等とも呼ばれるものである。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載された回転角センサの製造方法によると、第1の工程において、磁気検出装置を収容したホルダ内に柔軟性を有する未硬化状態の樹脂材料からなる封止材がポッティングされ、その封止材により磁気検出装置の感磁部が覆われる。
次に、第2の工程において、封止材の表面側部分のみまたは全部が硬化される。
これにより、磁気検出装置の感磁部が封止材により封止されるため、その感磁部を結露及びマイグレーションから保護することができる。
また、封止材が柔軟性を有する未硬化状態でホルダ内へポッティングにより注入されることにより、その注入により感磁部に加わる応力を軽減することができる。
また、封止材の表面側部分のみ硬化した場合は、感磁部を覆う封止材の未硬化部分が柔軟性を有しているので、その封止材の硬化収縮、温度変化、振動等により感磁部に加わる応力を軽減することができる。また、封止材の表面側で硬化した硬化部分によって未硬化部分が密閉されるので、未硬化部分の柔軟性を継続的に維持することができる。
したがって、磁気検出装置の感磁部を結露及びマイグレーションから保護しながらも、その感磁部に加わる応力を軽減し、その応力に起因するセンサ特性の低下を防止あるいは低減することのできる回転角センサを製造することができる。
また、封止材が全部硬化した場合でも、封止材に柔軟性を有する樹脂材料を使うので、上記とほぼ同様の効果が得られる。
本発明の回転角センサ及びその製造方法によれば、磁気検出装置の感磁部を結露及びマイグレーションから保護しながらも、その感磁部に加わる応力を軽減し、その応力に起因するセンサ特性の低下を防止あるいは低減することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
本発明の実施例1を図面にしたがって説明する。なお、本実施例では、スロットル制御装置のスロットルバルブを駆動する電動モータのモータ軸の回転角を検出するスロットルセンサとして用いられる回転角センサについて例示することにする。
まず、スロットル制御装置の概要を述べる。図1に示すように、電子制御式のスロットル制御装置は、例えば樹脂製のスロットルボデー1を備えている。スロットルボデー1は、ボア壁部2とモータ収容部3とを一体に有している。ボア壁部2内には、図1において紙面表裏方向に貫通するほぼ中空円筒状の吸気通路4が形成されている。なお、図示しないが、ボア壁部2の上流側にはエアクリーナが接続され、また、ボア壁部2の下流側にはインテークマニホルドが接続される。
前記ボア壁部2には、吸気通路4を径方向に横切る金属製のスロットルシャフト6が配置されている。スロットルシャフト6の一方の端部(図1で左端部)6aは、ボア壁部2に一体形成された軸受部7に対して、例えばスラストベアリングからなる軸受8を介して回転可能に支持されている。また、スロットルシャフト6の他方の端部(図1で右端部)6bは、ボア壁部2に一体形成された軸受部9に対して、例えばボールベアリングからなる軸受10を介して回転可能に支持されている。
前記スロットルシャフト6には、前記吸気通路4を回動によって開閉可能な樹脂製のスロットルバルブ12がリベット13により固定されている。スロットルバルブ12は、モータ20(後述する)の駆動により吸気通路4を開閉することにより、吸気通路4を流れる吸入空気量を制御する。
前記軸受部7には、前記スロットルシャフト6の当該端部6aを密封するプラグ14が装着されている。
また、スロットルシャフト6の他方の端部6bは前記軸受部9を貫通している。その端部6bには、例えば樹脂製の扇形ギヤからなるスロットルギヤ16が回り止めされた状態で固定されている。
スロットルボデー1とスロットルギヤ16との間には、バックスプリング17が設けられている。バックスプリング17は、スロットルバルブ12を常に閉じる方向へスロットルギヤ16を付勢している。
なお、図示しないが、スロットルボデー1とスロットルギヤ16との間には、スロットルバルブ12を所定の閉止位置にて停止させるためのストッパ手段が設けられている。
前記モータ収容部3は、前記スロットルシャフト6の回転軸線Lに平行しかつ図1において右方に開口するほぼ有底円筒状に形成されている。モータ収容部3内には、例えばDCモータ等からなるモータ20が挿入されている。モータ20の外郭を形成するモータケーシング21に設けられた取付フランジ22は、スロットルボデー1にスクリュ23により固定されている。
前記モータ20において、図1において右方へ突出された出力回転軸24には、例えば樹脂製のモータピニオン26が設けられている。
また、前記スロットルボデー1には、スロットルシャフト6の回転軸線Lに平行するカウンタシャフト27が設けられている。そのカウンタシャフト27には、例えば樹脂製のカウンタギヤ28が回転可能に支持されている。カウンタギヤ28は、ギヤ径の異なる大径側のギヤ部28aと小径側のギヤ部28bとを有している。大径側のギヤ部28aが前記モータピニオン26に噛み合わされ、また小径側のギヤ部28bが前記スロットルギヤ16に噛み合わされている。
なお、スロットルギヤ16とモータピニオン26とカウンタギヤ28とにより、減速ギヤ機構29が構成されている。
前記スロットルボデー1の側面(図1において右側面)には、例えば樹脂製のカバー30が結合されている。カバー30により前記減速ギヤ機構29等が覆われている。また、スロットルボデー1とカバー30との間には、内部の気密を保持するためのOリング(オーリング)31が介在されている。
また、スロットルボデー1に対するカバー30の接合面にはピン部32が突出されている。また、カバー30に対するスロットルボデー1の接合面には、ピン部32を受入れる受入部33が形成されている。ピン部32が受入部33内に係合されており、スロットルボデー1とカバー30とが所定位置に位置決めされている。なお、カバー30は、本明細書でいう「固定体」に相当する。
前記モータ20の2つのモータ端子35(図1では1個を示す)は、前記カバー30に設けられた各中継コネクタ36に接続されている。一方の中継コネクタ36は、図2に示すように、カバー30にインサート成形された第1のモータターミナル37の一方の接続端37bに接続されている。また、他方の中継コネクタ36は、カバー30にインサート成形された第2のモータターミナル38の一方の接続端38bに接続されている。また、両モータターミナル37,38の他方の接続端である外部接続端37a,38aは、カバー30の下面側に形成されたほぼ横長四角形筒状のコネクタ部40内に下方へ向けて突出されている(図3参照)。また、カバー30のコネクタ部40には、図示しない外部コネクタが接続可能となっている。また、両モータターミナル37,38の外部接続端37a,38aには、コネクタ部40に接続された外部コネクタの各端子ピン(図示省略)が接続可能になっている。
図1において、前記モータ20は、自動車のエンジンコントロールユニットいわゆるECU等の制御手段(図示省略)によって、アクセルペダルの踏み込み量に関するアクセル信号やトラクション制御信号,定速走行信号,アイドルスピードコントロール信号に応じて駆動制御される。また、モータ20の出力回転軸24の駆動力が、モータピニオン26からカウンタギヤ28、スロットルギヤ16を介してスロットルシャフト6に伝達されることにより、スロットルバルブ12が開閉される。
また、前記スロットルギヤ16には、ほぼ円筒状の筒状部42が形成されている。筒状部42は、前記スロットルシャフト6と同心状をなしかつ前記スロットルシャフト6の端面よりもカバー30方向へ向けて突出されている。筒状部42の内周面には、スロットルシャフト6の回転軸線Lをほぼ中心とするリング状の磁性材料からなるヨーク43がインサート成形によって一体化されている。なお、スロットルギヤ16は、本明細書でいう「回転体」に相当する。
また、ヨーク43の内側面には、スロットルシャフト6の回転軸線Lを間にして線対称状に配置されて磁界を発生する一対の磁石44,45がヨーク43とともにインサート成形によって一体化されている。一対の磁石44,45は、例えばフェライト磁石からなり、ヨーク43の内側面に沿う円弧状に形成されている(図7(a)中、二点鎖線44,45参照)。
また、ヨーク43及び一対の磁石44,45の両端面が筒状部42内に埋設されており、一対の磁石44,45の内周面のみが筒状部42の内周面に露出されている(図3参照)。
また、一対の磁石44,45は、両者間に発生する磁力線すなわち磁界が平行をなすように平行着磁されており、ヨーク43内の空間にほぼ平行な磁界を発生させる。なお、一対の磁石44,45を形成するフェライト磁石は、希土類磁石と比較して軟らかくて靭性が高いので円弧状に成形し易く、また材料も低コストであるので安価である。
次に、前記カバー30を説明する。図2に示すように、カバー30には、信号出力(V1)用のターミナル47、信号入力(Vc)用のターミナル48、信号出力(V2)用のターミナル50、接地(E2)用のターミナル51が、前記両モータターミナル37,38とともにインサート成形によって一体化されている。
なお、各ターミナル47,48,50,51の一方の接続端47b,48b,50b,51b(図5及び図6参照)は、プリント基板90(後述する)の外側のスルーホール96,97,98,99(図11(a),(c)参照)に対してそれぞれ嵌合可能に形成されている。
図2に示すように、前記各ターミナル47,48,50,51の他方の接続端である外部接続端47a,48a,50a,51aは、前記カバー30のコネクタ部40内に下方へ向けて突出されている(図3参照)。各外部接続端47a,48a,50a,51aは、コネクタ部40に接続された前記外部コネクタの各端子ピン(図示省略)に対して接続可能になっている。
また、各ターミナル47,48,50,51の外部接続端47a,48a,50a,51a及び前記両モーターターミナル37,38の外部接続端37a,38aは、図2において右から左方へ所定間隔を隔てて列状に並んでいる(図3参照)。
また、図2に示すように、前記信号出力(V1)用のターミナル47は、他のターミナル48,50,51に比べて、モータ20(図2中、二点鎖線20参照)から離れた位置に配置されている。これにより、信号出力(V1)用のターミナル47に対するモータ20のノイズの影響を防止あるいは低減することができる。
図4に示すように、前記カバー30の内面には、回転角センサ58(後述する)に対応する凹所53が形成されている。凹所53の底面53a上に前記各ターミナル47,48,50,51の各接続端47b,48b,50b,51bが突出されている(図5及び図6参照)。また、凹所53の周壁面53bは、プリント基板90(後述する)を嵌合可能な外形をもって形成されている。また、凹所53の底面53a上には、その凹所53の周壁面53bに連続する上下一対の台座部54及び上下左右の計4つの支持部54a,54b,54c,54dが形成されている(図5及び図6参照)。図6に示すように、各台座部54及び各支持部54a,54b,54c,54dは、ほぼ等しい高さ(図6において上下方向の高さ)をもって形成されている。また、各台座部54上には、図5において上下一対をなす棒状の位置決め突起56が突出されている(図6参照)。
図3及び図4に示すように、前記カバー30の凹所53には、回転角センサ58が設置されている。
回転角センサ58は、図8に示すように、ホルダ60と、2つのセンサIC80(1),80(2)と、プリント基板90とにより構成されている。以下、順に説明する。
前記ホルダ60を図9(a)〜(f)により説明する。なお、図9(a)はホルダ60の正面図、(b)は同じく側断面図、(c)は同じく背面図、(d)は同じく下面図、(e)は同じく破断した下面図、(f)は同じく背面側から見た斜視図である。
ホルダ60は、例えば樹脂製で、前面を塞ぎかつ後面を開放する有底四角筒状の中空筒部61を主体として形成されている(図9の(b),(e)参照)。中空筒部61には、相反方向外方(図9(a)において上下方向)へ突出する一対の取付片62が一体形成されている(図9の(a)〜(c)参照)。各取付片62の先端部には、貫通状の位置決め孔63が形成されている(図9(b),(f)参照)。
前記中空筒部61の両外側面には、一対をなすスナップフィット用の係合片64が対称状に一体形成されている。係合片64は、中空筒部61の外側面に突出された基部64aと、その基部64aの両端部から平行状にかつ図9(d)において下方へ平行状に延びる一対のアーム部64bと、両アーム部64の先端部の間に架設された連結部64cとを備えている。そして、基部64aと両アーム部64bと連結部64cにより、縦長状の係合孔65が形成されている(図9(e)参照)。
また、係合片64(詳しくは、両アーム部64b)は、弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている(図9の(d)中、二点鎖線64参照)。
また、連結部64cが中空筒部61の開口端面よりも図9(e)において下方へ突出する位置に形成されており、係合孔65が中空筒部61の開口端面よりも図9(e)において下方へ延出されている。なお、連結部64cは、アーム部64bよりも外側へ所定量張り出すように厚肉化されている。
前記連結部64cには、両アーム部64bと同様の平行状をなす一対の導入突起66が突出されている。両導入突起66の相互間の間隔は、前記両アーム部64bの間隔とほぼ同じ大きさになっている。
さらに、前記連結部64cには、両導入突起66の相互間における外側の先端部から内側の基部方(図9(e)において外側下端部から内側上端部)へ向けて傾斜する傾斜面からなる摺動案内面68が形成されている。
また、前記中空筒部61の左右両側壁61a,61bの対向する壁面の中央部には、前後方向(図9(b)において左右方向)に延びるガイド溝70が形成されている。ガイド溝70における中空筒部61の奥端面61e付近は、センサIC80(後述する)における感磁部81(図10(a)参照)の左右両側面に突出された突出片84を位置決め状態で受入可能な溝幅(図9(b)において上下幅)の位置決め溝部70aとして形成されている。
また、ガイド溝70の位置決め溝部70aから中空筒部61の開口端面に至る部分すなわち開口側端部には、位置決め溝部70aから開口側である中空筒部61の開口端面に向かって次第に溝幅(図9(b)において上下幅)を広げるテーパ状のテーパ溝部70bが連続状に形成されている。
また、中空筒部61の左右両側壁61a,61bの開口端部には、ガイド溝70の一側に隣接する切込溝72が中空筒部61の軸心を中心とする点対称状に形成されている(図9(c)参照)。
また、中空筒部61の開口側端部の外側面には、係合片64を間に両側に位置する一対の振れ止め部74が左右対称状に形成されている。
次に、前記センサIC80を図10(a)〜(c)により説明する。2つのセンサIC80(1),80(2)には2個同一のセンサIC80が使用されている。なお、図10(a)はセンサICの斜視図、(b)は同じく側面図、(c)は同じく表面図である。
センサIC80は、感磁部81と、その後側に並ぶ演算部82とを備えている。感磁部81はほぼ四角形板状をなし、また、演算部82はほぼ長四角形板状をなしている。感磁部81と演算部82とは、例えば6本の連結端子83によって機械的及び電気的に接続されている。
前記感磁部81は、例えば樹脂製の外郭内に磁気抵抗素子を内蔵してなる。感磁部81は、図10(b),(c)に二点鎖線83で示すように直線状態の連結端子83を、ほぼL字状に折り曲げ加工することによって、裏方(図10(b)において上方)へほぼ90°傾倒されている。
また、感磁部81の外郭の左右両側面には、金属製の突出片84が左右対称状に突出されている。なお、突出片84は、センサIC80の射出成形時における磁気抵抗素子の位置決め部材として成形型に把持されるものである。
前記演算部82は、相互に平行状にかつ下方(図10(c)において右方)へ突出する入力用の接続端子85と接地用の接続端子86と出力用の接続端子87とを有している。
また、感磁部81及び演算部82は、前記ホルダ60の中空筒部61の左右両側壁61a,61b(図9(e)参照)の相互間の間隔とほぼ等しい幅(図10(c)において上下方向の幅)で形成されている。
なお、センサIC80は、本明細書でいう「磁気検出装置」に相当する。
前記2つのセンサIC80(1),80(2)は、図7(b)に示すように、前記ホルダ60の中空筒部61内に収容される。このとき、1個目のセンサIC80(1)の感磁部81の各突出片84がホルダ60の左右の各ガイド溝70のテーパ溝部70bから位置決め溝部70a(図9(b)参照)へ係合されることにより位置決めされる。そして、その感磁部81がホルダ60の中空筒部61の奥端面61eに面接触状に当接されるとともに、演算部82がホルダ60の中空筒部61の壁面(図7(b)において下壁面61d)に面接触状に当接される。
また、2個目のセンサIC80(2)は、1個目のセンサIC80(1)とは感磁部81の向きを逆向きにして、その感磁部81の各突出片84がホルダ60の左右の各ガイド溝70のテーパ溝部70bから位置決め溝部70aへ係入されて位置決めされる。そして、その感磁部81が1個目のセンサIC80(1)の感磁部81に面接触状に当接されるとともに、演算部82がホルダ60の中空筒部61の壁面(図7(b)において上壁面61c)に面接触状に当接される。これにより、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81の中心が同一軸線上に整合される。
これとともに、両センサIC80(1),80(2)は、その各接続端子85,86,87が感磁部81の中心を中心点とする点対称状をなすように配置される。また、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81の中心はホルダ60の中空筒部61の軸心線上に位置するものとする。
また、2個目のセンサIC80(2)の各接続端子85,86,87については、ホルダ60へのセット時において、ホルダ60からの突出量が1個目のセンサIC80(1)の各接続端子85,86,87とほぼ同じになるように予め所定量だけ短くカットされている。なお、各接続端子85,86,87の中間部をU字状、V字状等に折り曲げることにより、ホルダ60からの突出量を調整することができる。このようにすると、各接続端子85,86,87をカットしなくてもよい。また、各接続端子85,86,87のホルダ60からの突出量を調整する必要がない場合には、カットや折り曲げ等の加工は不要である。
図7(b)に示すように、前記2個のセンサIC80(1),80(2)をセットしたホルダ60の中空筒部61内には、柔軟性を有する樹脂材料からなるポッティング樹脂88が、例えばディスペンサーにより注入すなわちポッティングされている。これにより、両センサIC80(1),(2)の感磁部81の周辺部がポッティング樹脂88により埋設された状態で封止されている。なお、ポッティング樹脂88は、本明細書でいう「封止材」に相当する。
しかして、前記ポッティング樹脂88には、両センサIC80(1),(2)のデリケートな感磁部81に適するシリコーン系樹脂が採用されている。そして、ポッティング樹脂88は、次の第1の工程と第2の工程による製造方法をもって前記ホルダ60の中空筒部61内に設けられている。
[第1の工程]
第1の工程では、前記両センサIC80(1),80(2)を収容したホルダ60の中空部61内に、ポッティング樹脂88が柔軟性を有する未硬化状態でポッティングされる。これにより、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81がポッティング樹脂88により覆われる。
[第2の工程]
第2の工程では、ポッティング樹脂88の表面側部分に紫外線が照射されることにより、その表面側部分のみが硬化される。このため、ポッティング樹脂88の表面側で硬化した硬化部分によって未硬化部分が密閉される。なお、ポッティング樹脂88の表面側は、未硬化部分を不用意にだれない程度に少なくとも密閉する程度に硬化されていればよい。また、ポッティング樹脂88には、例えば、120℃〜130℃の耐熱性に優れており、非磁性でかつ未硬化状態において高粘性いわゆるゲル状を呈し、さらには嫌気性のものが適している。
また、紫外線の照射により、ポッティング樹脂88の全部が硬化されてもよい。
次に、前記プリント基板90を図11(a)〜(c)により説明する。なお、図11(a)は表面図、(b)は同じく側面図、(c)は同じく裏面図である。
プリント基板90は、プリント配線板、回路基板とも呼ばれているもので、ほぼ縦長四角形状の絶縁物からなる絶縁基板91の片面(図11(c)参照)に、導電体からなる配線パターン92を形成したものである。なお、説明の都合上、配線パターン92が形成される面(図11(c)参照)を裏面と称し、その配線パターン92側とは反対側の面(図11(a)参照)を表面と称する。
図11(a),(b)に示すように、前記プリント基板90の中央部には、出力用のスルーホール93と接地用のスルーホール94と入力用のスルーホール95が、上下2列でプリント基板90の中心を中心点とする点対称状に形成されている。
また、プリント基板90の四隅部には、出力(V1)用のスルーホール96と入力用のスルーホール97と出力(V2)用のスルーホール98と接地用のスルーホール99が形成されている。
なお、説明の都合上、スルーホール93,94,95を「IC接続側スルーホール」といい、スルーホール96,97,98,99を「ターミナル接続側スルーホール」という。
図11(c)に示すように、前記上段側の出力用のIC接続側スルーホール93と出力(V1)用のターミナル接続側スルーホール96とは、配線パターン92の配線部92aによって電気的につながっている。また、前記下段側の出力用のIC接続側スルーホール93と出力(V2)用のターミナル接続側スルーホール98とは、配線パターン92の配線部92bによって電気的につながっている。また、上段側の入力用のIC接続側スルーホール95及び下段側の入力用のIC接続側スルーホール95と入力用のターミナル接続側スルーホール97とは、配線パターン92の配線部92cによって電気的につながっている。また、上段側の接地用のIC接続側スルーホール94及び下段側の接地用のIC接続側スルーホール94と接地用のターミナル接続側スルーホール99とは、プリント基板90の表面側のグランドラインを共用するシールド面100(図11(a)参照)によって電気的につながっている。また、プリント基板90のシールド面100により、モータ20からセンサIC80へのノイズが良好にシールドされる。また、プリント基板90のシールド面100でグランドラインを共用することができる。
また、プリント基板90の裏面(図11(c)参照)において、上段側の接地用のIC接続側スルーホール94には、上下方向に延びる配線パターン92の配線部92dが電気的につながっている。また、下段側の接地用のIC接続側スルーホール94には、上下方向に延びる配線パターン92の配線部92eが電気的につながっている。
前記配線パターン92における配線部92aと配線部92dとの間には、第1のコンデンサ101が電気的に接続されている。また、配線部92bと配線部92eとの間には、第2のコンデンサ102が電気的に接続されている。また、配線部92cと配線部92dとの間には、第3のコンデンサ103が電気的に接続されている。また、配線部92cと配線部92eとの間には、第4のコンデンサ104が電気的に接続されている。このように、プリント基板90上に実装された計4個のコンデンサ101,102,103,104は、前記両センサIC80(1),80(2)に静電気による高電圧がかからないようにする。
なお、上記したプリント基板90の表面及び裏面には、防湿対策のためのコーティング(図示省略)が施されるものとする。
図11(a)に示すように、前記プリント基板90の左右両側縁部の上下端部には、横幅を広くする左右の両膨出部106がそれぞれ左右対称状に突出されている。
また、プリント基板90の左右両側縁部の中央部には、左右のスナップフィット用の係合突起107が左右対称状に形成されている。各係合突起107は、その上下に係合凹部108を上下対称状に形成することにより突出状に形成されている。
また、プリント基板90の上下両端縁部の中央部には、上下の張出部110が上下対称状に突出されている。両張出部110には、上下一対の位置決め孔111が形成されている。両位置決め孔111は、前記ホルダ60の両位置決め孔63(図9(b)参照)とほぼ同心状にそれぞれ対応可能に形成されている。なお、上側の張出部110の位置決め孔111は縦長の長円形に形成されており、下側の張出部110の位置決め孔111は真円形に形成されている。
図12に示すように、前記ホルダ60と前記プリント基板90は、上下に対応させた状態から対向する方向へ相対的に移動させることにより、スナップフィット結合により結合される。すなわち、プリント基板90のスナップフィット用の両係合突起107に対して、ホルダ60のスナップフィット用の両係合片64が、その弾性変形(図9(d)中、二点鎖線64参照)を利用して係合する(図7(c)参照)。
前記ホルダ60と前記プリント基板90との取付けにかかるスナップフィット用の係合片64と係合突起107との関係について、図13(a)〜(d)を参照して詳述する。なお、図13(a)は取付け直前の状態を示す断面図、(b)は係合突起とスナップフィット用の係合片との当接状態を示す断面図、(c)はスナップフィット用の係合片の弾性変形状態を示す断面図、(d)取付け完了後の状態を示す断面図である。
まず、図13(a)に示すように、係合片64を係合突起107の上方に対応させる。
次に、図13(b)に示すように、係合片64を係合突起107に対して相対的に下方へ押し下げることにより、係合片64の一対の導入突起66の間に係合突起107が嵌まる。これにより、係合突起107が幅方向(図(b)において紙面表裏方向)に関する所定の導入位置に位置決めされる。これとともに、係合片64の摺動案内面68が係合突起107の先端部上に当接する。
続いて、図13(c)に示すように、係合片64を係合突起107に対して相対的にさらに下方へ押し下げることにより、係合片64の係合孔65に向けて係合突起107が導入されていく。これにともない、係合片64の摺動案内面68を係合突起107が当接したまま相対的に摺動していくことにより、その係合片64が弾性変形させられて押し広げられる。
そして、図13(d)に示すように、係合片64を係合突起107に対して相対的にさらに下方へ押し下げることにより、係合片64の連結部64cを係合突起107が相対的に乗り越える。すると、係合片64が弾性復元することにより、係合片64の係合孔65内に係合突起107が相対的に係合する。これとともに、プリント基板90の両係合凹部108内に係合片64の両アーム部64bが係合する。また、プリント基板90の表面上にホルダ60(主に、中空筒部61)が面接触状に当接する。また、ホルダ60の各振れ止め部74がプリント基板90の外周部上に当接する。
上記のようにして、ホルダ60に対するプリント基板90の結合が完了し、ホルダ60にプリント基板90が位置決めされた状態で結合される。これにより、ホルダ60の両位置決め孔63とプリント基板90の両位置決め孔111とが同心状に整合する(図7(b)参照)。
また、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81の中心及びホルダ60の中空筒部61の軸心線上にプリント基板90の中心が整合するものとする。
また、プリント基板90の上下2段のIC接続側スルーホール93,94,95(図11(a)参照)には、各センサIC80の接続端子85,86,87(図10(a)参照)がそれぞれ挿入される。なお、本実施例の場合、ホルダ60に対してプリント基板90が左右逆配置として結合される(図12参照)。このため、プリント基板90の下段側のIC接続側スルーホール93,94,95(図11(a)参照)には、センサIC80(1)の接続端子85,86,87がそれぞれ挿入される。また、プリント基板90の上段側のIC接続側スルーホール93,94,95(図11(a)参照)には、センサIC80(2)の接続端子85,86,87がそれぞれ挿入される。その後、IC接続側スルーホール93,94,95と各接続端子85,86,87とが、例えばレーザーはんだ付けにより電気的に接続される。
上記したように、2個のセンサIC80(1),80(2)を収容したホルダ60にプリント基板90を結合することにより、回転角センサ58(図7(a)〜(c)参照)が完成する。
その後、前記回転角センサ58を前記カバー30に次のようにして装着する。すなわち、図4に示すように、カバー30の両位置決め突起56(図5及び図6参照)に、プリント基板90の両位置決め孔111及びホルダ60の両位置決め孔63(図7(b)参照)を係合する。そして、カバー30の支持部54a,54b,54c,54d(図5及び図6参照)上にプリント基板90を面接触状に当接させる。これとともに、カバー30の両台座部54(図5及び図6参照)上にプリント基板90の両張出部110(図11(b)参照)を面接触状に当接させる。この状態で、両位置決め突起56の先端部56a(図4中、二点鎖線56a参照)を熱かしめによって押し潰して膨大部56a1を形成することにより、カバー30にホルダ60をプリント基板90とともに抜け止めする(図4参照)。
なお、カバー30の両台座部54及び支持部54a,54b,54c,54d(図5及び図6参照)上にプリント基板90が面接触状に当接させることにより、カバー30に回転角センサ58を安定的に装着することができる。
また、図4に示すように、カバー30にインサート成形されている信号出力(V1)用のターミナル47の接続端47bがプリント基板90の当該ターミナル接続側スルーホール96内に相対的に挿入される。また、信号入力(Vc)用のターミナル48の接続端48bがプリント基板90の当該ターミナル接続側スルーホール97内に相対的に挿入される。また、信号出力(V2)用のターミナル50の接続端50bがプリント基板90の当該ターミナル接続側スルーホール98内に相対的に挿入される。また、接地(E2)用のターミナル51の接続端51bがプリント基板90の当該ターミナル接続側スルーホール99内に相対的に挿入される。そして、各接続端47b,48b,50b,51bと各ターミナル接続側スルーホール96,97,98,99がそれぞれはんだ付けにより電気的に接続される。
次に、前記カバー30の凹所53内にポッティング樹脂113(図3及び図4中の二点鎖線113参照)がポッティングされる。このポッティング樹脂113は、凹所53内の底部を埋めるとともに、ホルダ60の両切込溝72(図9(b),(c)参照)を通じて中空筒部61内に注入されている。これにより、プリント基板90の表面及び裏面、各センサターミナル47,48,50,51の各接続端47b,48b,50b,51b、及び、各コンデンサ101,102,103,104、並びに、両センサIC80(1),80(2)の各接続端子85,86,87が全面的に覆われている。したがって、電気的な導通部分への水の侵入を防止でき、ひいては結露、マイグレーションの発生を防止あるいは低減することができる。これとともに、ホルダ60の両切込溝72が最終的にポッティング樹脂113により封止されることにより、中空筒部61内が密封されている。
前記ポッティング樹脂113には、永続性を有しかつ不用意にだれない程度の柔らかさを有する樹脂、例えばエポキシ樹脂が採用されており、熱応力、振動等からコンデンサ101,102,103,104及び配線パターン92が保護されている。また、ポッティング樹脂113としてのエポキシ樹脂は、シリコーン系樹脂に比べて安価であるため、コストアップを抑えることができる。なお、ポッティング樹脂113としては、シリコーン系樹脂を採用することもできる。
また、前記ポッティング樹脂113は、例えば真空中でカバー30の凹所53へのポッティングし、その後、大気中にさらすことによる圧力差を利用して、ホルダ60の切込溝72を通じて中空筒部61内へ流入させるようにするとよい。このようにすると、ポッティング樹脂113をホルダ60の切込溝72を通じて中空筒部61内に無理無く流入させることができ、ひいては、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81の歪みの発生を回避し、その歪みの発生による検出精度の低下を防止することができる。例えば、ポッティング樹脂113をインサート成形すると、インサート成形時の成形圧力によって両センサIC80(1),80(2)の感磁部81に歪みが発生し、検出精度が低下する不具合が予測されるが、上記したようにポッティング樹脂113を圧力差を利用してホルダ60内に流入させることにより、そのような不具合を防止あるいは低減することができる。
上記のようにして、回転角センサ58が装着されたカバー30が、図1に示すように、前記スロットルボデー1に結合されることにより、スロットル制御装置が完成する。これとともに、ホルダ60の中空筒部61は、前記ヨーク43の軸線すなわちスロットルシャフト6の回転軸線L上にほぼ同心状にかつ両磁石44,45の相互間に所定の間隔を隔てた位置に配置される。
また、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81は、磁石44,45間においてほぼ同心状にかつその感磁部81の四角形面が前記スロットルシャフト6の回転軸線Lに直交するように配置され、前記一対の磁石44,45の間に発生する磁界の方向を精度良く検出する。
しかして、前記両センサIC80(1),80(2)(図4参照)は、感磁部81内の磁気抵抗素子からの出力を演算部82において計算して、前記ECU等の制御手段に磁界の方向に応じた出力信号を出力することにより、磁界の強度に依存することなく、磁界の方向を検出できるように構成されている。
また、センサIC80を2個使用することにより、精度の高い検出が行なえるとともに、仮にどちらか1個が故障したとしても残りの1個での磁界の方向を検出が行なえる。なお、センサIC80は2個に限定されるものではなく1個だけでもよい。
上記したスロットル制御装置において、エンジンが始動されると、ECU等の制御手段によってモータ20(図1参照)が駆動制御される。これにより、前にも述べたように、減速ギヤ機構29を介してスロットルバルブ12が開閉される結果、スロットルボデー1の吸気通路4(図1参照)を流れる吸入空気量が制御される。そして、スロットルシャフト6の回転にともなってスロットルギヤ16及びヨーク43並びに両磁石44,45が回転すると、その回転角に応じて両センサIC80(1),80(2)(図4参照)に交差する磁界の方向が変化する。これにより、センサIC80の出力信号が変化する。センサIC80の出力信号が出力される前記ECU等の制御手段(図示省略)では、センサIC80の出力信号に基づいて、スロットルシャフト6の回転角すなわちスロットルバルブ12の開度が算出される。
また、前記ECU等の制御手段(図示省略)は、前記回転角センサ58(図4参照)の両センサIC80(1),80(2)から出力されかつ一対の磁石44,45の磁気的物理量としての磁界の方向によって検出されたスロットル開度と、車速センサ(図示省略)によって検出された車速と、クランク角センサによるエンジン回転数と、アクセルペダルセンサ、O2センサ、エアフローメータ等のセンサからの検出信号等に基づいて、燃料噴射制御、スロットルバルブ12の開度の補正制御、オートトランスミッションの変速制御等の、いわゆる制御パラメータを制御する。
上記したスロットル制御装置に用いられた回転角センサ58(図3及び図4参照)によると、ホルダ60内に注入された柔軟性を有する樹脂材料からなるポッティング樹脂88により、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81が封止されている。このため、両感磁部81を結露及びマイグレーションから保護することができる。
また、ポッティング樹脂88が柔軟性を有する樹脂材料からなりかつホルダ60内へ注入されることにより、その注入により両感磁部81(詳しくは、磁気を受けると電気抵抗が変化するフェライト膜を有する感磁部81ではそのフェライト膜)に加わる応力を軽減することができる。また、ポッティング樹脂88が柔軟性を有する樹脂材料からなるので、ポッティング樹脂88の硬化収縮、温度変化、振動等により両感磁部81に加わる応力を軽減することができる。このため、両感磁部81に加わる応力を軽減し、その応力に起因する両感磁部81の歪みの発生を防止あるいは低減することができる。
したがって、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81を結露及びマイグレーションから保護しながらも、その両感磁部81に加わる応力を軽減し、その応力に起因するセンサ特性の低下を防止あるいは低減することができる。このことは、回転角センサ58の生産と、カバー30に対する回転角センサ58の装着とを、異なる生産拠点において実施する場合等において有利である。
また、ポッティング樹脂88に、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81を覆う柔軟性のある未硬化部分と、その未硬化部分の表面側で硬化した硬化部分とが形成されている。このため、ポッティング樹脂88の硬化部分によって未硬化部分を封止し、その未硬化部分の柔軟性を一層向上することができる。これにより、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81に加わる応力を一層軽減することができ、その応力に起因するセンサ特性の低下を効果的に防止あるいは低減することができる。
また、ポッティング樹脂88が全て硬化した硬化部分とした場合でも、ポッティング樹脂88に柔軟性を有する樹脂材料を使うので、上記とほぼ同様の効果が得られる。
また、ポッティング樹脂(封止材)88がシリコーン系樹脂からなる。したがって、シリコーン系樹脂に紫外線を照射するといった簡単な手法により、ポッティング樹脂88の表面側のみを硬化させて内部を未硬化状態としたり、あるいは、ポッティング樹脂88の全てを硬化させることができる。
また、両センサIC80(1),80(2)は、2個同一のセンサIC80(1),80(2)からなりかつ各接続端子85,86,87が点対称状をなすように配置されており、プリント基板90の配線パターン92側(裏面側)とは反対側の面(表面)にグランドラインを共用するシールド面100が形成されている。このため、プリント基板90の裏面側における配線の立体交差を解消することができる。したがって、プリント基板90の裏面側における配線を簡素化することができ、ひいては回転角センサ58のコストダウンや信頼性の向上を実現することが可能になる。
また、プリント基板90のシールド面100により、モータ等から両センサIC80(1),80(2)へのノイズをシールドするとともにグランドラインを共用することができる。このことは、回転角センサ58のコストダウンに有利である。
また、ホルダ60に設けた位置決め溝部70aにより、センサIC80を所定の収容位置に容易にかつ精度良く位置決めすることができる。このため、センサIC80の位置ずれを防止あるいは低減することができる。
また、ホルダ60の位置決め溝部70aにより、複数のセンサIC80(1),80(2)を所定の収容位置に容易にかつ精度良く位置決めすることができる。
また、ホルダ60の位置決め溝部70aにセンサIC80の感磁部81の突出片84を係合することにより、その突出片84を所定位置に容易にかつ精度良く位置決めすることができる。ひいては、センサIC80をホルダ60の所定の収容位置に容易にかつ精度良く位置決めすることができる。
また、位置決め溝部70aの開口側端部に形成されたテーパ溝部70bを備えているので、テーパ溝部70bに対する突出片84の係合可能範囲を広くとることができる。このため、センサIC80の感磁部81の突出片84を位置決め溝部70aに容易に係合することができる。その後、突出片84がテーパ溝部70bにより位置決め溝部70aに向けて案内されていき、最終的に突出片84が位置決め溝部70aの所定位置において位置決めされる。したがって、位置決め溝部70aにセンサIC80の感磁部81の突出片84を容易にかつ精度良く位置決めすることができる。
また、プリント基板90のスナップフィット用の係合突起107と、ホルダ60に形成されて係合突起107に弾性変形を利用して係合可能なスナップフィット用の係合片64とのスナップフィット結合により、プリント基板90とホルダ60とが結合される(図13(a)〜(d)参照)。したがって、ホルダ60にプリント基板90をスナップフィット結合により容易に取付けることができる。
さらに、ホルダ60に比べて高い剛性を有するプリント基板90に係合突起107を形成する一方、プリント基板90に比べて設計の自由度が大きいホルダ60に係合片64を形成するものであるから、スナップフィット用の係合突起107と係合片64をプリント基板90もしくはホルダ60にそれぞれ合理的に形成することができる。
また、スナップフィット用の係合片64に設けた両導入突起66により、係合突起107が所定の導入位置に位置決めされる(図13(b)参照)。このため、スナップフィット結合に際して、係合片64に係合突起107を容易にかつ適確に導入させることができる。
また、スナップフィット用の係合片64の摺動案内面68に対する係合突起107の摺動により、該係合片64が弾性変形される(図13(c)参照)。このため、係合突起107の導入作用を利用して、係合片64を容易に弾性変形させることができる。
また、ホルダ60にスナップフィット結合により結合されたプリント基板90の外周部に振れ止め部74が当接する(図13(d)参照)。これにより、ホルダ60に対するプリント基板90のがたつきを防止あるいは低減することができる。
また、カバー30にホルダ60が、位置決め突起56と位置決め孔63,111との嵌合により所定位置に位置決めされる(図4参照)。このため、カバー30にホルダ60を適確に装着することができ、ひいては回転角センサ58の検出精度を向上することができる。
また、両センサIC80(1),80(2)の各入力用の接続端子85につながるプリント基板90の配線パターン92の各配線部92c、及び、出力用の接続端子87につながる同じく各配線部92a,92bと、接地用の接続端子86につながる同じく各配線部92d,92eと間に各コンデンサ101,102,103,104が電気的に接続されている(図11(c)参照)。したがって、各コンデンサ101,102,103,104の機能によって、両センサIC80(1),80(2)を静電気から保護することができる。
また、カバー30に各ターミナル47,48,50,51が樹脂成形により一体化されているので、カバー30の所定位置に各ターミナル47,48,50,51を精度良く配置することができる(図5及び図6参照)。
また、両センサIC80(1),80(2)により、スロットルシャフト6に配置した一対の磁石44,45の間に発生する磁界の方向を検出し、そのセンサIC80(1),80(2)の出力に基づいてスロットルバルブ12の開度を検出する(図3及び図4参照)。したがって、両センサIC80(1),80(2)が磁界の方向を検出することにより、例えば、スロットルシャフト6の位置ずれにともなう磁石44,45の位置ずれや、磁石44,45の温度特性による磁界の強度の変化等にほとんど影響されない。なお、スロットルシャフト6の位置ずれとは、センサIC80に対する相対的な位置ずれであって、スロットルシャフト6の組付誤差、スロットルボデー1とカバー30の熱膨張差、スロットルシャフト6や軸受8,10の摩耗によるがたつきや、両磁石44,45をインサート成形した樹脂(スロットルギヤ16)の熱膨張等によって発生する。
このため、両センサIC80(1),80(2)により磁界の方向を精度良く検出することができ、これによりスロットルバルブ12の開度の検出精度を向上することができる。このことは、スロットルボデー1が加工精度の悪い樹脂製の場合に、特に有利である。また、スロットルボデー1とカバー30とが異なる材料の場合、例えばスロットルボデー1が金属製で、カバー30が樹脂製である場合にも有利である。
また、一対の磁石44,45は、スロットルギヤ16に配置されかつ回転軸線Lをほぼ中心とするリング状の磁性材料からなるヨーク43の内側面に配置され、かつ相互間に発生する磁界が平行をなすように平行着磁されている(図3参照)。したがって、一対の磁石44,45及びヨーク43を含む磁気回路が形成され、かつ一対の磁石44,45が平行着磁されることにより、磁石44,45の間に発生する磁界がほとんど平行となる。このため、両センサIC80(1),80(2)による磁界の方向の検出精度を一層向上することができる。
また、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81の指向方向を連結端子83の折り曲げにより傾倒させている(図7(b)参照)。これにより、センサIC80をコンパクト化することができ、さらにはスロットル制御装置のコンパクト化に有利である。
また、上記した回転角センサ58の製造方法によると、第1の工程において、両センサIC80(1),80(2)を収容したホルダ60内に柔軟性を有する未硬化状態の樹脂材料からなるポッティング樹脂88がポッティングされ、そのポッティング樹脂88により両センサIC80(1),80(2)の感磁部81が覆われる。
次に、第2の工程において、ポッティング樹脂88の表面側部分のみが硬化される。
これにより、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81がポッティング樹脂88により封止されるため、その両感磁部81を結露及びマイグレーションから保護することができる。
また、前にも述べたように、ポッティング樹脂88が柔軟性を有する未硬化状態でホルダ60内へポッティングにより注入されることにより、その注入により両感磁部81に加わる応力を軽減することができる。また、感磁部81を覆うポッティング樹脂88の未硬化部分が柔軟性を有しているので、そのポッティング樹脂88の硬化収縮、温度変化、振動等により両感磁部81に加わる応力を軽減することができる。また、ポッティング樹脂88の表面側で硬化した硬化部分によって未硬化部分が密閉されるので、未硬化部分の柔軟性を継続的に維持することができる。
したがって、両センサIC80(1),80(2)の感磁部81を結露及びマイグレーションから保護しながらも、その両感磁部81に加わる応力を軽減し、その応力に起因するセンサ特性の低下を防止あるいは低減することのできる回転角センサ58を製造することができる。
また、ポッティング樹脂88が全部硬化した場合でも、封止材に柔軟性を有する樹脂材料を使うので、上記とほぼ同様の効果が得られる。
また、ポッティング樹脂88は、ホルダ60の中空筒部61内に未硬化状態で注入することができる。したがって、生産性を向上することができる。
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるプリント基板90の変更例を説明するものであるので、その変更部分について説明して重複する説明は省略する。図14(a),(b),(c)に示すように、本実施例のプリント基板(符号、190を付す)は、単層片面基板からなるものである。なお、図14(a)はプリント基板の表面図、(b)は同じく側面図、(c)は同じく裏面図である。
そして、下段側の出力用のIC接続側スルーホール93と入力用のIC接続側スルーホール95とが前記実施例1のものとは逆配置で形成されており、上段側のIC接続側スルーホール93,94,95に対して下段側のIC接続側スルーホール93,94,95が上下対称状に形成されている。すなわち、上段側のIC接続側スルーホール93,94,95と下段側のIC接続側スルーホール93,94,95とがプリント基板190の中心を通る左右方向に延びる直線を中心とする線対称状に形成されている。
また、入力(Vc)用のターミナル接続側スルーホール97と接地(E2)用のターミナル接続側スルーホール99とが前記実施例1のものとは逆配置で形成されている。
そして、図14(c)に示すように、下段側の出力用のIC接続側スルーホール93と出力用のターミナル接続側スルーホール98とが、前記実施例1のものとは経路が異なるものの、配線パターン92の配線部92bによって電気的につながっている。また、上段側の出力用のIC接続側スルーホール93と出力用のターミナル接続側スルーホール96とが、前記実施例1のものと同様に、配線パターン92の配線部92aによって電気的につながっている。また、上段側の入力用のIC接続側スルーホール95及び下段側の入力用のIC接続側スルーホール95と入力(Vc)用のターミナル接続側スルーホール97とが、前記実施例1のものとは経路が異なるものの、配線パターン92の配線部92cによって電気的につながっている。また、上段側の接地(E2)用のIC接続側スルーホール94及び下段側の接地(E2)用のIC接続側スルーホール94と接地(E2)用のターミナル接続側スルーホール99とが、配線パターン92の配線部92d,92eを含む配線部92fによって電気的につながっている。なお、本実施例のプリント基板190は、単層片面基板で構成されている。そして、プリント基板190の表面側のシールド面(符号、200を付す)は、スルーホール99で電気的につながるシールド面となっている。
また、前記実施例1と同様に、前記配線パターン92における配線部92aと配線部92dとの間に第1のコンデンサ101が電気的に接続されている。また、配線部92bと配線部92eとの間に第2のコンデンサ102が電気的に接続されている。また、配線部92cと配線部92dとの間に第3のコンデンサ103が電気的に接続されている。また、配線部92cと配線部92eとの間に第4のコンデンサ104が電気的に接続されている。
また、上記プリント基板190に対応するため、2個目のセンサIC(符号、180を付す)として、図15(a),(b),(c)に示すセンサICが用いられる。なお、図15(a)はセンサICの斜視図、(b)は同じく裏面図、(c)は同じく側面図である。
このセンサIC180は、前記実施例1における2個目のセンサIC80(2)と同様にホルダ60に組込まれるものである。そして、センサIC180は、前記実施例1のセンサIC80と同じものであるが、感磁部81が前記実施例1とは逆方向すなわち表方(図15(b)において下方)にほぼ90°傾倒されている。すなわち、センサIC180は、前記センサIC80(2)と比較すると、その表裏面が逆になっている。
また、ホルダ60内に組込まれたセンサIC80(1),180は、その各接続端子85,86,87が感磁部81の中心を通る直線を中心とする線対称状をなすように配置される。
そして、前記プリント基板190(図14参照)は、前記センサIC80(1)と前記センサIC180を組込んだ前記ホルダ60に対して、前記実施例1のプリント基板90と同様に、スナップフィット結合を介して取付けられる。これにより、プリント基板190の各IC接続側スルーホール93,94,95(図14(a)参照)に両センサIC80(1),180の各接続端子85,86,87がそれぞれ挿入される。その後、各IC接続側スルーホール93,94,95に両センサIC80(1),180の各接続端子85,86,87がはんだ付けにより電気的に接続される。なお、このとき、前記実施例1におけるターミナル48(図2参照)が接地(E2)用のターミナルとして、その接続端48bがプリント基板190の当該ターミナル接続側スルーホール99に接続される。また、ターミナル51(図2参照)が信号入力(Vc)用のターミナルとして、その接続端51bがプリント基板190の当該ターミナル接続側スルーホール97内に相対的に挿入される。その他の構成は、前記実施例1と同様である。
上記した実施例2によっても、前記実施例1と同様の作用・効果が得られる。
また、両センサIC80(1),180は、線対称状をなす一対のセンサIC80からなりかつ各接続端子85,86,87が線対称状をなすように配置されている。このため、両センサIC80(1),180の各接続端子85,86,87が交差することなく対応することにより、プリント基板190の裏面側における配線の立体交差を解消することができる。したがって、プリント基板190の裏面側における配線を簡素化することができ、ひいては回転角センサ58のコストダウンや信頼性の向上を実現することが可能になる。また、プリント基板190(図14参照)として単層片面基板を採用することができるので、コストダウンに有利である。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、磁気検出装置には、センサICでなくても、一対の磁石44,45の間の磁界の強さあるいは方向を検出できるものであれば、磁気抵抗素子、ホール素子等の磁気検出素子、磁気検出素子を有する感磁部に演算部を連結した磁気検出装置等を使用することができる。
また、封止材(ポッティング樹脂88)には、シリコーン系樹脂に限らず、シリコーン系以外の樹脂、紫外線以外の光線によって表面側のみまたは全部が硬化する光硬化型樹脂、あるいは所定温度以上の熱によって表面側のみまたは全部が硬化する熱硬化型樹脂、あるいは硬化後も不用意にだれない程度の柔軟性(弾性を含む。)を継続的に維持する樹脂等を用いることが考えられる。また、封止材は、ホルダ60の中空筒部61内にポッティング以外の注入方法により注入してもよい。
また、磁石44,45の種類は、フェライト磁石に限定されるものではない。また、回転角センサ58は、スロットル制御装置に限らず、その他の回転体の回転角センサとして流用することができる。また、前記実施例では、回転角センサ58を固定体としてのカバー30に装着したが、スロットルボデー1、あるいは、回転体に対して固定側となる固定体に装着することができる。
本発明の実施例1にかかるスロットル制御装置を示す平断面図である。 カバーを示す内面図である。 カバーを一部破断して示す下面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 回転角センサを装着する前のカバーの要部を示す内面図である。 同、カバーの要部を破断して示す下面図である。 回転角センサを示すもので、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は破断した下面図である。 回転角センサを分解して示す側面図である。 ホルダを示すもので、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図、(d)は下面図、(e)は破断した下面図、(f)は背面側から見た斜視図である。 センサICを示すもので、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は表面図である。 プリント基板を示すもので、(a)は表面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。 ホルダとプリント基板を示す分解斜視図である。 スナップフィット結合の取付け過程を示すもので、(a)は取付け直前の状態を示す断面図、(b)は係合突起とスナップフィット用の係合片との当接状態を示す断面図、(c)はスナップフィット用の係合片の弾性変形状態を示す断面図、(d)取付け完了後の状態を示す断面図である。 本発明の実施例2にかかるプリント基板を示すもので、(a)は表面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。 本発明の実施例2にかかるセンサICを示すもので、(a)は斜視図、(b)は裏面図、(c)は側面図である。
符号の説明
16 スロットルギヤ(回転体)
30 カバー(固定体)
44,45 磁石
58 回転角センサ
60 ホルダ
61 中空筒部
80 センサIC(磁気検出装置)
81 感磁部
85,86,87 接続端子
88 ポッティング樹脂(封止材)
90 プリント基板
180 センサIC(磁気検出装置)
190 プリント基板

Claims (4)

  1. 回転体に回転軸線を間にして対向状に配置された一対の磁石の間に発生する磁界に基づいて該回転体の回転角を検出する感磁部を有する磁気検出装置と、
    前記磁気検出装置の各接続端子が電気的に接続されるプリント基板と、
    前記磁気検出装置を収容しかつ前記プリント基板を取付けた状態で固定体に装着されるホルダと
    を備える回転角センサであって、
    前記ホルダ内に、前記磁気検出装置の感磁部を封止しかつ柔軟性を有する樹脂材料からなる封止材が注入されていることを特徴とする回転角センサ。
  2. 請求項1に記載の回転角センサであって、
    前記封止材には、前記磁気検出装置の感磁部を覆う柔軟性のある未硬化部分と、その未硬化部分の表面側で硬化した硬化部分とが形成されている、または全てが硬化した硬化部分が形成されていることを特徴とする回転角センサ。
  3. 請求項2に記載の回転角センサであって、
    前記封止材は、シリコーン系樹脂からなることを特徴とする回転角センサ。
  4. 回転体に回転軸線を間にして対向状に配置された一対の磁石の間に発生する磁界に基づいて該回転体の回転角を検出する感磁部を有する磁気検出装置と、
    前記磁気検出装置の各接続端子が電気的に接続されるプリント基板と、
    前記磁気検出装置を収容しかつ前記プリント基板を取付けた状態で固定体に装着されるホルダと
    を備える回転角センサの製造方法であって、
    前記磁気検出装置を収容した前記ホルダ内に柔軟性を有する未硬化状態の樹脂材料からなる封止材をポッティングし、その封止材により前記感磁部を覆う第1の工程と、
    前記封止材の表面側部分のみまたは全部を硬化させる第2の工程と、
    を備えることを特徴とする回転角センサの製造方法。

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