JP4688875B2 - 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法に関する。
本発明にかかる積層型固体電解コンデンサは、例えばプリント基板上に実装されるチップコンデンサとして用いられるものである。こうした積層型固体電解コンデンサとしては、固体電解質として、TCNQ錯塩やポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリン等の誘電性高分子を用いたものが注目されており、電子機器小型化の要求の中で、固体電解コンデンサの小型、大容量化が求められている。また、CPUなどの信号処理の高速化、低消費電力化の為に、高周波及び大電流化の技術傾向を強め、コンデンサの低ESRが強く求められるようになってきている。
ここで、従来の積層型固体電解コンデンサは、以下の製造方法で作製されていた。即ち、図15に示すように、弁作用を有する金属41(例えば、アルミニウム)の表面の一部に、誘電体酸化皮膜42、固体電解質層43、カーボン層44、及び銀ペイント層45を順次形成してコンデンサ素子46を作製する。
次いで、図16に示すように、陽極端子52と一体形成された陽極実装部51、及び、陰極端子48と一体形成された陰極実装部47の一方の面に、複数のコンデンサ素子46を積層状態で配置した後、外装樹脂54を用いて被覆する、或いは、図17に示すように、陽極実装部51と陰極実装部47の両方の面に、複数のコンデンサ素子46を積層状態で配置した後、外装樹脂54を用いて被覆するという過程を経て積層型固体電解コンデンサを作製していた。
なお、上記コンデンサ素子46を積層する場合には、先ずコンデンサ素子46の陰極部(本体部)46bを保持しつつ搬送とリードフレーム上への載置とを実行した後、コンデンサ素子46の陽極部46aと陽極端子52を抵抗溶接にて接続した後、その接続されたコンデンサ素子46の陽極部46aに新たに積層させるコンデンサ素子46の陽極部46aを溶接する。一方、コンデンサ素子46の陰極同士は導電接着剤57により接続する。そして、このような作業を繰り返すことで積層している(下記特許文献1参照)。尚、このようにコンデンサ素子46を積層するのは、コンデンサ容量特性の向上及びESRの低減を図るためである。
特開平11−135367号公報
しかしながら、上記図16に示した積層型固体電解コンデンサでは、図15に示すように、陽極部46aの厚みL10≒100μmで、陰極部46bの厚みL11≒230μmであり、陽極部46aの厚みL1と陰極部46bの厚みL2との差異が大きくなるため、コンデンサ素子46が傾いて機械的なストレスが大きくなる。このことは、上部に配置される(陽極実装部47から離れて配置される)コンデンサ素子46において顕著である。加えて、溶接による接続強度のバラツキも大きくなる。これらのことから、積層型固体電解コンデンサにおいてLC不良が多発するという課題を有していた。尚、図16に示した積層型固体電解コンデンサでは、コンデンサ素子46を4つしか積層していないが、より多数のコンデンサ素子46を積層した場合には上記課題が顕著に生じる。
一方、上記図17に示した積層型固体電解コンデンサでは、上記課題はある程度緩和されるが、陽極端子52が1つしか存在しないので、陽極端子52に加わる荷重が大きくなる。この結果、機械的なストレスが加わるため、上記課題を解決するには至らない。
本発明は、かかる問題に鑑み、溶接を行う際の機械的ストレスを抑制すると共に、積層数を増大させる割には素子の傾きを抑制することによりLC不良を軽減させ、以って、多積層化による静電容量のアップを実現できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、上記隣接する陽極実装部の陽極実装面同士が対向するように配置されており、且つ、これら陽極実装面を有する陽極実装部間を連結する連結部の高さが、隣接する陽極実装部間に存在するコンデンサ素子の総厚みと同等になるように規定されることを特徴とする。
上記構成の如く、陽極実装部が複数設けられていれば、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができる。したがって、各陽極実装部に接続されるコンデンサ素子が相対的に減少するので、陽極実装部から離れて配置されるコンデンサ素子の傾きを抑制することができ、機械的なストレスが緩和される。加えて、溶接による接続強度のバラツキも緩和される。これらのことから、積層型固体電解コンデンサにおけるLC不良の発生を抑制することが可能となる。
また、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができることにより、従来技術に比べてコンデンサ内の通電抵抗が小さくなって、通電状態を良好に保てる。
更に、陽極実装部同士は連結部で接続されているので、全体としての強度が増すと共に、各陽極実装部が複数の陽極部を夫々支持することができるので安定保持が確保される。
加えて、陽極実装部は互いに平行となるように配置されるので、いずれの陽極実装部に接続されたコンデンサ素子も歪むことなく整然と積層され、この結果、積層型固体電解コンデンサの大型化を招来するのを防止できる。
また、陽極実装面を有する陽極実装部間を連結する連結部の高さが、隣接する陽極実装部間に存在するコンデンサ素子の総厚みと略同等になるように規定されていれば、コンデンサ素子間に空隙が生じるのを抑制できるので、コンデンサ素子がより安定的に積層される。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2記載の発明は、陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、上記陽極実装部と上記連結部との境界に切り欠きが形成されていることを特徴とする。
上記構成の如く、陽極実装部が複数設けられていれば、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができる。したがって、各陽極実装部に接続されるコンデンサ素子が相対的に減少するので、陽極実装部から離れて配置されるコンデンサ素子の傾きを抑制することができ、機械的なストレスが緩和される。加えて、溶接による接続強度のバラツキも緩和される。これらのことから、積層型固体電解コンデンサにおけるLC不良の発生を抑制することが可能となる。
また、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができることにより、従来技術に比べてコンデンサ内の通電抵抗が小さくなって、通電状態を良好に保てる。
更に、陽極実装部同士は連結部で接続されているので、全体としての強度が増すと共に、各陽極実装部が複数の陽極部を夫々支持することができるので安定保持が確保される。
加えて、陽極実装部は互いに平行となるように配置されるので、いずれの陽極実装部に接続されたコンデンサ素子も歪むことなく整然と積層され、この結果、積層型固体電解コンデンサの大型化を招来するのを防止できる。
また、このように切り欠きを設けることで、陽極実装部と連結部とを備えたリードフレームの曲げ加工が行い易くなる。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項3記載の発明は、陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、上記隣接する陽極実装部の反陽極実装面同士が接触配置されており、且つ、これら陽極実装面を有する陽極実装部間を連結する連結部の高さが、2つの陽極実装部の総厚みと同等になるように規定され、上記連結部の中央部に切り欠きが形成されていることを特徴とする。
上記構成の如く、陽極実装部が複数設けられていれば、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができる。したがって、各陽極実装部に接続されるコンデンサ素子が相対的に減少するので、陽極実装部から離れて配置されるコンデンサ素子の傾きを抑制することができ、機械的なストレスが緩和される。加えて、溶接による接続強度のバラツキも緩和される。これらのことから、積層型固体電解コンデンサにおけるLC不良の発生を抑制することが可能となる。
また、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができることにより、従来技術に比べてコンデンサ内の通電抵抗が小さくなって、通電状態を良好に保てる。
更に、陽極実装部同士は連結部で接続されているので、全体としての強度が増すと共に、各陽極実装部が複数の陽極部を夫々支持することができるので安定保持が確保される。
加えて、陽極実装部は互いに平行となるように配置されるので、いずれの陽極実装部に接続されたコンデンサ素子も歪むことなく整然と積層され、この結果、積層型固体電解コンデンサの大型化を招来するのを防止できる。
また、隣接する陽極実装部の反陽極実装面同士が接触配置される、即ち、リードフレームを裏返し状態で重ね折りされることで、折り曲げに必要な空間が小さくて済むので、積層型固体電解コンデンサを小型化できる。
更にこのように切り欠きを設けることで、陽極実装部と連結部とを備えたリードフレームの曲げ加工が行い易くなる。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項4記載の発明は、陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、上記陽極端子における上記陽極実装部との境界には、コンデンサ素子の積層方向と同一方向に規制壁部が形成されていることを特徴とする。
上記構成の如く、陽極実装部が複数設けられていれば、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができる。したがって、各陽極実装部に接続されるコンデンサ素子が相対的に減少するので、陽極実装部から離れて配置されるコンデンサ素子の傾きを抑制することができ、機械的なストレスが緩和される。加えて、溶接による接続強度のバラツキも緩和される。これらのことから、積層型固体電解コンデンサにおけるLC不良の発生を抑制することが可能となる。
また、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができることにより、従来技術に比べてコンデンサ内の通電抵抗が小さくなって、通電状態を良好に保てる。
更に、陽極実装部同士は連結部で接続されているので、全体としての強度が増すと共に、各陽極実装部が複数の陽極部を夫々支持することができるので安定保持が確保される。
加えて、陽極実装部は互いに平行となるように配置されるので、いずれの陽極実装部に接続されたコンデンサ素子も歪むことなく整然と積層され、この結果、積層型固体電解コンデンサの大型化を招来するのを防止できる。
また、陽極端子にコンデンサ素子の積層方向と同一方向に規制壁部が形成されている、即ち、リードフレームに曲げ加工が施されていれば、リードフレームの強度が増加するので、コンデンサ素子をより強固に保持することができる。加えて、リードフレームに対するコンデンサ素子の位置決めが容易となる。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5記載の発明は、陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、隣接する陽極端子が共にコの字状に折り曲げ形成されており、当該折り曲げ位置で隣接する陽極端子同士が溶接固定されていることを特徴とする。
上記構成の如く、陽極実装部が複数設けられていれば、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができる。したがって、各陽極実装部に接続されるコンデンサ素子が相対的に減少するので、陽極実装部から離れて配置されるコンデンサ素子の傾きを抑制することができ、機械的なストレスが緩和される。加えて、溶接による接続強度のバラツキも緩和される。これらのことから、積層型固体電解コンデンサにおけるLC不良の発生を抑制することが可能となる。
また、積層するコンデンサ素子を積層群毎に、各陽極実装部に電気的に接続することができることにより、従来技術に比べてコンデンサ内の通電抵抗が小さくなって、通電状態を良好に保てる。
更に、陽極実装部同士は連結部で接続されているので、全体としての強度が増すと共に、各陽極実装部が複数の陽極部を夫々支持することができるので安定保持が確保される。
加えて、陽極実装部は互いに平行となるように配置されるので、いずれの陽極実装部に接続されたコンデンサ素子も歪むことなく整然と積層され、この結果、積層型固体電解コンデンサの大型化を招来するのを防止できる。
また、折り曲げ位置を溶接することで、フレーム自体の強度を高めることができるので、コンデンサ素子を安定保持できる。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項記載の発明は、陽極体の表面の一部に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成することにより、陰極部と、陽極体が露出状態にある陽極部とからなるコンデンサ素子を複数作製すると共に、複数の陽極実装部を有し且つ隣接する陽極実装部同士が各々連結部で連結されたリードフレームを作製する第1ステップと、上記複数のコンデンサ素子を上記リードフレームの陽極実装部に夫々複数積層させつつ、陽極実装部と陽極部及び陽極部同士を溶接固定する第2ステップと、隣接する陽極実装部同士が平行となるようにリードフレームを折り曲げる第3ステップと、を有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、上記第1ステップにおいて、上記連結部の長さが、連結部と連結された2つの陽極実装部間に存在するコンデンサ素子の総厚みと略同等になるようにリードフレームを作製すると共に、上記第3ステップにおいて、隣接する2つの陽極実装面同士が対向するようにリードフレームを折り曲げることを特徴とする。
上記方法であれば、請求項の積層型固体電解コンデンサを容易に作製することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、上記第1ステップにおいて、上記連結部の長さが、2つの陽極実装部の総厚みと同等になるようにリードフレームを作製すると共に、上記第3ステップにおいて、隣接する2つの反陽極実装面同士が接触配置されるようにリードフレームを折り曲げることを特徴とする。
上記方法であれば、請求項の積層型固体電解コンデンサを容易に作製することができる。
本発明によれば、溶接を行う際の機械的ストレスを抑制すると共に、積層数を増大させる割には素子の傾きを抑制することができてLC不良を軽減させることができるので、歩留まりの向上を図りつつ、多積層化による静電容量のアップを実現できるという効果を奏する。
以下、本発明にかかる積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法を、図1乃至図10に基づいて詳述する。尚、本発明における積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法は、以下の最良の形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
(積層型固体電解コンデンサの構造)
本発明の積層型固体電解コンデンサは、図1に示すように、積層状態にある複数のコンデンサ素子30が合成樹脂のハウジング、即ち、外装樹脂8によって覆われ、陽極端子11と接続された陽極実装部7a、7bには、上記コンデンサ素子30の陽極部30aが接続される一方、陰極端子10と接続された陰極実装部6には、上記コンデンサ素子30の陰極部(本体部)30bが接続されるような構造となっている。具体的には、以下の通りである。
上記コンデンサ素子30は、図2に示すように、弁作用を有する金属(本例ではアルミニウム)からなる陽極体31の表面の一部に、誘電体酸化皮膜32と、ポリチオフェン系の導電性ポリマーからなる固体電解質層33、カーボン層34、銀ペイント層35からなる陰極部30b、及び、陽極体31が露出している陽極部30aとから構成されている。
上記コンデンサ素子30の陽極部30aを積層固定する二つの陽極実装部7a、7bは所定の間隔を隔てて対向配置され、且つ、各陽極実装部7a、7bはそれぞれ連結部9により連結される構造である。陽極実装部7aと連結部9、陽極実装部7bと連結部9との成す角は各々略垂直となるように構成されており、これによって、陽極実装部7a、7bと連結部9とにより醸し出される形状は略コ字状となっている。そして、上記二つの陽極
実装部7a、7b間において、上記複数のコンデンサ素子30の一群の陽極部30aが、一方の陽極実装部7aに互いが導電状態で積層固定され、他の一群の陽極部30aが他方の陽極実装部7bに互いが導電状態で積層固定されている。具体的には、4つのコンデンサ素子30の陽極部30a同士及び陽極実装部7aに隣接する陽極部30aと陽極実装部7aとが溶接固定される一方、4つのコンデンサ素子30の陽極部30a同士及び陽極実装部7bに隣接する陽極部30aと陽極実装部7bとが溶接固定される構造となっている。また、上記陽極実装部7a、7bには、それぞれ陽極端子11が接続されており、一方の陽極端子11の一部は上記外装樹脂8から露出している。
また、コンデンサの外部にまで延設されていない陽極端子11(図1において、上側に位置する陽極端子11)の折り曲げ面27aとコンデンサの外部にまで延設された陽極端子11(図1において、下側に位置する陽極端子11)の折り曲げ面27bとは溶接固定され、これによって、コンデンサの強度の向上を図っている。
一方、上記コンデンサ素子30の陰極部30bは互いが導電状態で積層されて一体化され、且つ、陰極実装部6上にある陰極部30bと陰極実装部6とが導電状態で接続されている。具体的には、陰極部30b間及び陰極実装部6上にある陰極部30bと陰極実装部6との間に導電性接着剤25を介在させている。尚、上記陰極実装部6は、一部が外装樹脂8から表出している陰極端子10と一体成型されている。
(本形態に用いるリードフレームの構造)
本形態にあっては、リードフレーム12にコンデンサ素子30を取り付け、積層型固体電解コンデンサを形成する工程に特徴の1つがある。以下に、リードフレームの構造を示す。
図3は、リードフレーム12となる金属板29の平面図である。先ず、銅を主成分とした金属板29を打ち抜いて、開口16を開設する。このようにして作製した金属板29において、開口16以外の部分(残余の部分)のうち直線状に延びる繋ぎ部15、15間には、コンデンサ素子30の陽極部30aが接続される陽極実装部7a、7bと、これら陽極実装部7a、7b間を接続する連結部9と、陰極部30bが接続される陰極実装部6と、陽極実装部7bと金属板29の側縁部とを繋ぐ陽極端子11と、陰極実装部6と金属板29の側縁部とを繋ぐ陰極端子10とが配置されている。尚、上記繋ぎ部15、15間に存在するリードフレーム20によって、1つの積層型固体電解コンデンサが作製される構成である。
ここで、陰極実装部6と陽極実装部7a、7bとの近傍における具体的な構造を、図4に基づいて説明する。図4に示すように、陰極端子10における陰極実装部6との境界部分には約90°で上方に折れ曲がる第1曲げ部17aが形成されており、この第1曲げ部17aから距離L1だけ離れた部位には約90°で外方に折れ曲がる第2曲げ部17bが形成されている。また、陽極端子11における陽極実装部7a、7bとの境界部分には約90°で上方に折れ曲がる第1曲げ部18aが形成されており、この第1曲げ部18aから距離L2だけ離れた部位には約90°で外方に折れ曲がる第2曲げ部18bが形成されている。上記距離L1(第1曲げ部17aと第2曲げ部17bとにより形成される規制壁部17cの高さ)と、上記距離L2(第1曲げ部18aと第2曲げ部18bとにより形成される規制壁部18cの高さ)とは略同一となるように構成されており、具体的には、陽極実装部7aと陰極実装部6とに実装されるコンデンサ素子30(本形態では4つ)における陰極部30bのトータルの厚み、或いは、陽極実装部7bに実装されるコンデンサ素子30(本形態では4つ)における陰極部30bのトータルの厚みに実質的に合致する長さとなるように構成されている。また、陽極実装部7aと連結部9との境界及び陽極実装部7bと連結部9との境界には、リードフレーム12の折り曲げを容易にする切り欠き13が形成されており、これら切り欠き13間の距離L3は上記距離L1の略2倍となるように構成される。
更に、上記リードフレーム12は、陰極端子10の折り曲げ面27cにおける上記規制壁部17cの近傍に、また、陽極端子11の折り曲げ面27a、27bにおける上記規制壁部18cの近傍に、開口28が形成されており、これらの開口28は、打ち抜きによる重量軽減は当然ながら、コンデンサ素子30を積層する際に、その両端部の中心を開口28に合わせることによってセンターを出し易いようにし、且つ、折り曲げ時の重ね合わせ位置の位置決めが正確に行えるようになっている。また、外装樹脂8の充填に際して開口28に樹脂が侵入することになるので、リードフレームと外装樹脂8との結合を強固なものとなる。
そして、上記折り曲げ面27a、27bは、リードフレーム12をコの字に折り曲げた際に、互いに当たり面を形成し、コの字形成を安定させ、以って、個々に積層されたコンデンサ素子30の一方から他方への不測の荷重が掛からないようにすることが出来る。
(製造方法)
先ず、アルミ箔を板状に切り出して陽極体31を形成し、これを0.001〜2wt%の例えばリン酸水溶液又はアジピン酸水溶液中で電解化成処理し、その表面にAlからなる誘電体層32を形成させることにより素子を作成する。
次に、3,4−エチレンジオキシオフェン、P―トルエンスルホン酸鉄(III)、及び
1−ブタノールからなる化学重合液に上記素子を浸漬し、誘電体層32上にポリチオフェンからなる陰極層33を形成する。この後、陰極層33の上にカーボン層34、銀ペイント層35を順次形成し、コンデンサ素子(アルミ単板素子)30を完成させる。
次いで、図5に示すように、リードフレーム12上にコンデンサ素子30を載置してゆく。この際、コンデンサ素子30の陽極部30aとリードフレーム12の陽極実装部7a、7bと、及び、陽極部30a同士は抵抗溶接により電気的に接続する一方、コンデンサ素子30の陰極部30bとリードフレーム12の陰極実装部6と、及び、陰極部30b同士は導電性接着剤により電気的に接続する。
このようにして、コンデンサ素子30をリードフレーム12上に4つずつ積層した後、図3の二点鎖線19に示す部位で陽極端子11と陰極端子10とを切り取り、更に、切り欠き13でコの字状にリードフレーム12を折り曲げ、図6に示すように、連結部9をコンデンサ素子30の側方に配置させる。これにより、8つのコンデンサ素子30が歪むことなく積層されることになる。しかる後、陽極端子11と陰極端子10を折り曲げると共に、陽極端子11の折り曲げ面27a、27b間を溶接し、更に外装樹脂8を形成することにより、図1に示すように、陽極端子11と陰極端子10の一部が外装樹脂8から露出している積層型固体電解コンデンサを作製した。
尚、各陽極実装部7a、7bにおけるコンデンサ素子30の積層数について、この実施例では両者を同数としているが、必ずしも同数である必要はない。また、後述する3つ以上の陽極実装部からなる場合にも、夫々が同数である必要性はない。
(変形例1)
図7に示すリードフレーム12にあっては、陽極実装部7bに対応する数だけ陰極実装部6を設ける他は、上記最良の形態と同様の構成である。尚、上記最良の形態と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付している。具体的には、陰極実装部6は、陽極実装部7a、7bの併置構造と同様に、所定の間隔を隔てて、同じ形状のものとして併置されている。 このようなリードフレーム12においては、図8に示すように、8つのコンデンサ素子30のうち上側の4つのコンデンサ素子30においても、下側の4つのコンデンサ素子30と同様に、一方の陰極実装部6に電気的に接続されることになる。
このような構造とすることで、コンデンサ素子30の積層時、及びリードフレーム12の折り曲げ時には、コンデンサ素子30の陽極、陰極共に安定的に受け止めることが出来る。
尚、図9に示すように、陰極実装部6、6も陽極実装部と7a、7bと同様に、連結部21にて繋がれ、隣り合う陰極実装部6、6間のリードフレーム12をコの字状に折り曲げ形成するような構造であっても良い。このような構造であれば、上記作用、効果が一層発揮されることになる。
(変形例2)
図10に示すように、リードフレーム12の陽極実装部7a、7b間に切り欠き13aを1つだけ設ける他は、上記最良の形態と同様の構成である。
このようなリードフレーム12においては、上記最良の形態とは逆向き、即ち、裏返しに折り曲げられて積層型固体電解コンデンサを作製するのであり、これによれば、陽極実装部7aと陽極実装部7bとが極めて短い(2つの陽極実装部7a、7bの総厚みと同等の長さの)連結部9を介して接続される。
尚、上記構成では、一方のコンデンサ素子30群と陰極実装部6との間に隙間が生じることになるが、図11及び図12に示すように、当該隙間には導電性接着剤14を介在させるようにして、陰極実装部6とこの陰極実装部6に隣接する陰極部30bとを電気的に接続させている。
(変形例3)
図13に示すように、リードフレームに、陰極実装部6と陽極実装部7bとを1つ多く設ける(即ち、陰極実装部と陽極実装部とを3つずつ設ける)他は、上記変形例1と同様の構成である。
具体的には、図14に示すように、一方の陽極実装部7bを上記変形例1と同一の向きに折り返し、他方の陽極実装部7bを上記変形例1とは逆向きに折り返している。このような構造であれば、より多数のコンデンサ素子30を実装することが可能となる。
尚、この3つの陽極実装部7a、7b、7bの連続数は、必要とあれば、4つにしても、5つにしても、設計上許される範囲で増やすことが出来る。この場合の折り曲げは、折り曲げ方向が順次逆向きとなる。
(その他の事項)
(1)上記形態では、陽極実装部7aと連結部9との境界及び陽極実装部7bと連結部9との境界等には、リードフレーム12の折り曲げを容易にする切り欠き13が形成されているが、当該切り欠き13は、本発明の構成上、必ずしも必要ではない。
(2)上記形態では、陰極側の規制壁部17cと陽極側の規制壁部18cとを設けているが、当該規制壁部17c、18cは、本発明の構成上、必ずしも必要ではない。
(3)弁作用を有する金属としては上記アルミニウムに限定されず、タンタル、ニオブ等であってもよく、また、固体電解質層としてはポリチオフェン系の導電性ポリマーに限定されず、ポリピロール系、ポリアニリン系、ポリフラン系等の導電性ポリマーや二酸化マンガン等であってもよい。
本発明は、例えばプリント基板上に実装されるチップコンデンサとして用いられるが、その他にも各種の分野で利用可能である。
本発明にかかる積層型固体電解コンデンサの縦断側面図。 本発明にかかる積層型固体電解コンデンサに用いるコンデンサ素子の縦断側面図。 本発明にかかる積層型固体電解コンデンサのリードフレームの平面図。 本発明にかかる図3の積層型固体電解コンデンサのリードフレームの要部の斜視図。 本発明にかかる積層型固体電解コンデンサの製造方法の一工程を示す斜視図。 本発明にかかる積層型固体電解コンデンサの製造方法の一工程を示す斜視図。 変形例1の積層型固体電解コンデンサに用いるリードフレームの平面図。 変形例1の積層型固体電解コンデンサの製造方法の一工程を示す斜視図。 変形例1の積層型固体電解コンデンサに用いる別態様のリードフレームの平面図。 変形例2の積層型固体電解コンデンサに用いるリードフレームの平面図。 変形例2の積層型固体電解コンデンサの製造方法の一工程を示す斜視図。 変形例2の積層型固体電解コンデンサの製造方法の一工程を示す縦断側面図。 変形例3の積層型固体電解コンデンサに用いるリードフレームの平面図。 変形例3の積層型固体電解コンデンサの製造方法の一工程を示す斜視図。 従来技術の積層型固体電解コンデンサに用いるコンデンサ素子の縦断面図。 従来技術を示す積層型固体電解コンデンサの縦断面図。 従来技術を示す積層型固体電解コンデンサの別態様の縦断面図。
符号の説明
1:陽極体
2:誘電体層
3:陰極層
5:銀ペイント層
6:陰極実装部
7a:陽極実装部
7b:陽極実装部
8:外装樹脂
9:誘電性接着剤
10:陰極端子
11:陽極端子
12:リードフレーム
30:コンデンサ素子(アルミ単版素子)
30a:陽極部
30b:陰極部(本体部)

Claims (8)

  1. 陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、
    上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、
    上記隣接する陽極実装部の陽極実装面同士が対向するように配置されており、且つ、これら陽極実装面を有する陽極実装部間を連結する連結部の高さが、隣接する陽極実装部間に存在するコンデンサ素子の総厚みと同等になるように規定されることを特徴とする積層型固体電解コンデンサ。
  2. 陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、
    上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、
    上記陽極実装部と上記連結部との境界に切り欠きが形成されていることを特徴とする積層型固体電解コンデンサ。
  3. 陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、
    上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、
    上記隣接する陽極実装部の反陽極実装面同士が接触配置されており、且つ、これら陽極実装面を有する陽極実装部間を連結する連結部の高さが、2つの陽極実装部の総厚みと同等になるように規定され、
    上記連結部の中央部に切り欠きが形成されていることを特徴とする積層型固体電解コンデンサ。
  4. 陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、
    上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、
    上記陽極端子における上記陽極実装部との境界には、コンデンサ素子の積層方向と同一方向に規制壁部が形成されていることを特徴とする積層型固体電解コンデンサ。
  5. 陽極部を有する陽極体と、該陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成した陰極部とを有するコンデンサ素子を複数備えると共に、これらコンデンサ素子が積層状態で配置され、且つ、陽極端子に設けられた陽極実装部の陽極実装面に、前記陽極部が溶接固定される構造の固体電解コンデンサにおいて、
    上記陽極実装部が複数設けられ、且つ、これら陽極実装部は互いに平行となるように配置されると共に、隣接する陽極実装部同士は各々連結部で連結され、
    隣接する陽極端子が共にコの字状に折り曲げ形成されており、当該折り曲げ位置で隣接する陽極端子同士が溶接固定されていることを特徴とする積層型固体電解コンデンサ。
  6. 陽極体の表面の一部に誘電体酸化皮膜と陰極層を順次形成することにより、陰極部と、陽極体が露出状態にある陽極部とからなるコンデンサ素子を複数作製すると共に、複数の陽極実装部を有し且つ隣接する陽極実装部同士が各々連結部で連結されたリードフレームを作製する第1ステップと、
    上記複数のコンデンサ素子を上記リードフレームの陽極実装部に夫々複数積層させつつ、陽極実装部と陽極部及び陽極部同士を溶接固定する第2ステップと、
    隣接する陽極実装部同士が平行となるようにリードフレームを折り曲げる第3ステップと、を有することを特徴とする積層型固体電解コンデンサの製造方法。
  7. 上記第1ステップにおいて、上記連結部の長さが、連結部と連結された2つの陽極実装部間に存在するコンデンサ素子の総厚みと同等になるようにリードフレームを作製すると共に、上記第3ステップにおいて、隣接する2つの陽極実装面同士が対向するようにリードフレームを折り曲げる、請求項記載の積層型固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 上記第1ステップにおいて、上記連結部の長さが、2つの陽極実装部の総厚みと略同等になるようにリードフレームを作製すると共に、上記第3ステップにおいて、隣接する2つの反陽極実装面同士が接触配置されるようにリードフレームを折り曲げる、請求項記載の積層型固体電解コンデンサの製造方法。
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