JP4687180B2 - モータジェネレータの冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、モータジェネレータの冷却構造に関し、特に、ステータコイルの液冷に好適なモータジェネレータの冷却構造に関するものである。
従来からモータジェネレータのステータコイルを冷却するため、ステータコア端面から環状に突出するコイルエンドを収容してモータ内の空間から画成する環状空間を形成する冷却ジャケットを設け、冷却ジャケット内に冷媒としての冷却オイルを循環させるモータジェネレータの冷却構造が提案されている(特許文献1参照)。
これは、ステータコアの内周面を被覆して複数のスロットの開口部を塞ぐ樹脂製の被覆層と、ステータコアの前端及び後端に液密式に取着され、それら前端及び後端から夫々突出した巻線の端部を囲繞するカバー部材と、カバー部材に設けられ、ステータコアと被覆層とカバー部材とによって画成された巻線に隣接する空間に冷却液を導入し且つ空間から冷却液を排出するための冷却液の入口及び出口、とを具備するステータ巻線の冷却構造であり、複数のスロットの各々が、開口部の近傍のスロットの両側壁に形成された一対の凹所と、それら凹所と開口部との間で両側壁から立設された一対の肩部とを備え、被覆層が、複数のスロットの各々の凹所と開口部との間に充填されて肩部に係合する複数の充填部分と、ステータコアの内周面の全体を被覆する環状の被覆部分とを備え、それら充填部分と被覆部分とが同一樹脂材料から一体成形されている。
特許第2716286号明細書
しかしながら、上記従来例では、充填部分と被覆部分とに樹脂材料を充填するために、複数のスロットの開口部の近傍のスロットの両側壁に一対の凹所を形成し、この一対の凹所の間に亘って中子を挿入した状態で、ステータコアを成形型に入れ、それら中子とステータコアと成形型とによって画成される空間に樹脂材料を射出し、ステータコアの内周面の全体を被覆して複数のスロットの開口部を塞ぐ被覆層を成形し、被覆層を成形したステータコアから中子と成形型とを脱離するという複雑な製造工程を必要とする。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、製造を容易とするに好適なモータジェネレータの冷却構造を提供することを目的とする。
本発明は、ステータコイルを収容する複数のスロットを備え、それらスロットの開口を
内周面に設けた筒状のステータコアと、前記ステータコアの複数のスロットの開口を塞ぐ
閉塞部材と、前記ステータコアの前端及び後端に液密式に取付け、ステータコアの前端及
び後端から夫々突出したステータコイルのコイルエンドを囲繞して液密的な環状空間を形
成する冷却ジャケットと、前記冷却ジャケットに設けられ、前記ステータコアと閉塞部材
と冷却ジャケットとによって画成されたステータコイルを収容する空間に冷却媒体を導入
し且つ排出するための冷却媒体の入口及び出口、とを備えるモータジェネレータの冷却構
造であり、前記複数のスロットの各々の開口端に、両側のティース部を円周方向に膨出さ
せて狭小部分およびスロットへの拡大部分を形成し、前記閉塞部材が前記スロット開口の
前記狭小部分からスロットへの拡大部分に接触させてステータコアの前端および/または
後端から軸方向に挿入されるシール部材により形成され、拡大部分の終端はスロットの壁面とされ、壁面に絶縁シートが介装され、シール部材は、スロット開口の狭小部分および狭小部分に連なる拡大部分の一部と略同一の断面形状を備え、その両側面が狭小部分およびそれに連なる拡大部分を構成するティース部の対向面と係合され、シール部材には、その両側面に連ねて延長部が一体成形され、延長部はスロットの内周部側よりステータコイルを取り囲んで、スロットの壁面に介装された絶縁シートを前記壁面との間で挟み込むように配置されている。
また、本発明は、ステータコイルを収容する複数のスロットを備え、それらスロットの開口を内周面に設けた筒状のステータコアと、ステータコアの複数のスロットの開口を塞ぐ閉塞部材と、ステータコアの前端及び後端に液密式に取付け、ステータコアの前端及び後端から夫々突出したステータコイルのコイルエンドを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却ジャケットと、冷却ジャケットに設けられ、ステータコアと閉塞部材と冷却ジャケットとによって画成されたステータコイルを収容する空間に冷却媒体を導入し且つ排出するための冷却媒体の入口及び出口、とを備えるモータジェネレータの冷却構造であり、複数のスロットの各々の開口端に、両側のティース部を円周方向に膨出させて狭小部分およびスロットへの拡大部分を形成し、閉塞部材がスロット開口の狭小部分からスロットへの拡大部分に接触させてステータコアの前端および/または後端から軸方向に挿入されるシール部材により形成され、拡大部分の終端はスロットの壁面とされ、壁面に絶縁シートが介装され、シール部材は、スロット開口の狭小部分および狭小部分に連なる拡大部分の一部と略同一の断面形状を備え、その両側面が狭小部分およびそれに連なる拡大部分を構成するティース部の対向面と係合され、シール部材には、その両側面に連ねて延長部がシール部材と別体に形成され、延長部は、延長部の根元同士を連結する連結部と一体に形成されて絶縁部を構成し、シール部はスロット開口に係合して内周側から、絶縁部を支持し、絶縁部は、スロットの内周部側よりステータコイルを取り囲んでスロットの壁面に介装された絶縁シートを壁面との間で挟み込むように配置されている。
したがって、本発明では、複数のスロットの各々の開口端に、両側のティース部を円周
方向に膨出させて狭小部分およびスロットへの拡大部分を形成し、閉塞部材が前記スロッ
ト開口の前記狭小部分からスロットへの拡大部分に接触させてステータコアの前端および
/または後端から軸方向に挿入されるシール部材により形成されているため、中子や成形
型を必要とする樹脂材料の充填やステータコアから中子と成形型とを脱離するという製造
工程を必要とすることなく、簡易にモータジェネレータの冷却構造を得ることができる。
更に、シール部材には、その両側面に連ねて延長部が一体成形され、延長部がスロットの内周部側よりステータコイルを取り囲んで、スロットの壁面に介装された絶縁シートを壁面との間で挟み込むように配置されたり、あるいは、シール部材には、その両側面に連ねて延長部がシール部材と別体に形成され、延長部が、該延長部の根元同士を連結する連結部と一体に形成されて絶縁部を構成し、シール部はスロット開口に係合して内周側から、絶縁部を支持し、絶縁部は、スロットの内周部側よりステータコイルを取り囲んでスロットの壁面に介装された絶縁シートを壁面との間で挟み込むように配置されることで、ティース部とコイルとの絶縁機能を発揮することができる。
以下、本発明のモータジェネレータの冷却構造の各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図9は、本発明を適用したモータジェネレータの冷却構造の第1実施形態を示し、図1はモータジェネレータの冷却構造の概略図、図2はステータコアおよびベースプレートの部分斜視図、図3はステータコアの部分断面図、図4はアダプターの第1実施例の形状を示す詳細図、図5は冷却構造の概略断面図、図6は第1実施例のアダプターの取付要領を示す斜視図、図7〜図9は第2実施例のアダプターの断面図、詳細図および取付要領の斜視図である。
図1において、モータジェネレータ1のケース2は、円筒板2Aと、この円筒板2Aの軸方向両端の開口を閉塞する側板2B、2Cからなる。ケース2内には、円柱形のロータ3が収容される。ロータ3は、その回転軸3Aの両端がそれぞれベアリング4を介して側板2B、2Cに支持され、回転軸3Aを中心に回転自在となっている。円筒板2Aの内周面には、円筒形のステータコア5が、ロータ3の外周を取り囲むように配置される。ステータコア5の内周面とロータ3の外周面との間には、所定の間隙が設けられている。
前記ステータコア5の軸方向の両端とケース2の内側との間には、環状の空間を形成するよう断面コ字状の電気絶縁材料から形成した冷却ジャケット6を夫々介挿して、冷却ジャケット6とステータコア5の端面との間に夫々環状の冷却空間を形成している。冷却ジャケット6は、内部にステータコア5端面から突出したコイルエンド7Aを夫々収容し、その底壁6Aは夫々ケース側板2A、2Bに当接し、その外周壁6Bはケース側板2A、2Bの内面に嵌合して保持され、外周壁6Bと内周壁6Cとの夫々の端部がステータコア5端面に配置した図示されていないベースプレートおよびベースプレート内周側に配置したアダプターとシール等を介在させて嵌合している。
前記冷却ジャケット6のケース2内において下方に位置する部分の底壁6Aには、夫々のケース側板2B、2Cを貫通させてオイル供給口6Dが設けられ、冷却用オイルがオイル供給口6Dを介して冷却ジャケット6内に供給される。この冷却用オイルは冷却ジャケット6内のコイルエンド7Aとの隙間空間を、コイルエンド7Aを冷却しつつ上方へ流れる。冷却ジャケット6のケース1上端側の外周壁6Bと底壁6Aとの間の隅部には、ケース側板2A、2Bを貫通させて設けたオイル排出口6Eを備え、前記冷却用オイルはオイル排出口6Eから外部に排出されるよう構成している。
前記ステータコア5は、図2に示すように、複数のティース部5Bとティース部5B間のスロット5Aとを交互に備える継鉄を多数積層して構成され、継鉄の積層両端にベースプレート8を積層し、ベースプレート8を含めてステータコイル7をティース部5Bに巻付け、スロット5Aに収容して備える。前記冷却ジャケット6は、ステータコア5の端面に固定したベースプレート8に対して位置決めされ、固定される。即ち、前記ベースプレート8は、ステータコア5と略同じ内外径であり且つステータコア5を構成する継鉄と概略同一形状のスロット8Aおよびティース部8Bを備えて厚板の電気絶縁材により構成されている。また、ティース部8B間には、ステータコア5のスロット開口5Cに連なるスロット開口8Cを同様に備える。前記ベースプレート8の外周には、冷却ジャケット6の外周壁6Bの端部に嵌合する段付部8Dを備える。
前記ベースプレート8は、ステータコイル7をステータコア5のスロット5A間のティース部5Bに巻装する前にステータコア5の端部に位置決めして配置され、スロット5A内壁面に絶縁シート9を配置した状態でベースプレート8を含めてステータコイル7をスロット5A内に巻装し、コイルエンド7Aがベースプレート8の外側に位置するよう巻装する。即ち、ステータコイル7のコイルエンド7Aは、一つのスロット5Aからベースプレート8の側面上で方向変換して別のスロット5Aへと巻装される。巻装されたコイルエンド7Aは、冷却ジャケット6内でベースプレート8から軸方向に離れるに連れて半径方向外側に膨張する輪郭形状となる。
従来においても、図示しないが、ステータコアの端面にはステータコイルとステータコアとの金属同士の接触を防止するために絶縁プレートが配置された状態でステータコイルが巻装されるものであり、絶縁プレートに代えてこのベースプレート8を採用することは、従来からのモータ製造工程を変えることなく、従来の製造工程(スロットヘのコイル挿入工程、コイル巻き装工程、コイルエンド成形工程)をそのまま利用できる。
前記ステータコイル7が巻装されたステータには、ベースプレート8におけるスロット8Aの開口スリット8Cも含めてステータコア5内周側に開口するスロット5Aの開口スリット5Cに、アダプター10を差込んでシーリングされる。
前記ベースプレート8およびステータコア5の開口スリット5C、8Cは、図3にも拡大して示すように、内周側開口端は、ティース部5Bが円周方向に膨出してその間隔が狭く形成される台形形状の狭小部分11と、この狭小部分11から半径方向外方に徐々に拡大された拡大部分12とを備え、拡大部分12の終端はスロット空間5A、8Aの壁面とされている。スロット空間5A、8Aには、前記壁面に絶縁シート9を介装して巻装したステータコイル7が収容されている。
前記アダプター10は、図4に示すように、ベースプレート8におけるスロット8Aの開口スリット8Cおよびステータコア5内周側に開口するスロット5Aの開口スリット5Cに挿入されるシール部10Aと、シール部10Aの端部同士を連結する環状部10Bとを備える。前記アダプター10は、円周方向において、複数に分割されて形成され、分割されたアダプター10を夫々ベースプレート8およびステータコア5のスロット開口5C、8Cに係合させてベースプレート8およびステータコア5の内周側の全周に係合させた状態で使用される。図4に示す第1実施例のアダプター10は、分割された一部のピースの正面図(A)、左右側面図(B)、(C)、および、D−D線およびE−E線に沿う断面図(D)、(E)を示している。図4に示すアダプター15においては、8個のシール部10Aが環状部10Bにより連結されたものが示されている。
前記シール部10Aは、前記スロット開口5C、8Cの開口端の狭小部分11および狭小部分11に連なる拡大部分12の一部と略同一の断面形状を備え、ステータコイル7の巻装後に、開口スリット5C、8Cに挿入されると、その両側が狭小部分11およびそれに連なる拡大部分12を構成するティース部5Bの対向面と係合する。第1実施例のアダプター10のシール部10Aには、その両側面に連ねて絶縁シートとして機能する延長部10Cが一体成形され、延長部10Cはスロット5A、8Aの内周部側よりステータコイル7を取り囲んでティース部5Bとコイル7との絶縁機能を発揮する。このスロット5Aによる空間はステータコイル7を収容して左右の冷却ジャケット6内を連通させる冷却通路を構成している。このため、左右の冷却ジャケット6内に圧力差を設けることにより、一方の冷却ジャケット6内から他方の冷却ジャケット6内にスロット5Aによる冷却通路を経由させて冷却オイルが流通するように構成することができる。
前記環状部10Bは、複数のシール部10A(図示例では、8個のシール部10A)の端部同士を互いに連結して構成しており、図5に示すように、ベースプレート8の内周側に当接してシール部10Aを軸方向に位置決めする。環状部10Bの背面には、冷却ジャケット6の内周壁6Cの先端段付部6Jに内周側から係合する環状突起10Dを備える。この環状突起10Dは、冷却ジャケット6の内周壁6Cの端部の段付部6Jに内周側から嵌合して、冷却ジャケット6の内周壁6Cの端部の段付部6Jを収容する。なお、環状部10Bは、図5に示すように、ピン突起10Eによりベースプレート8に係合させてもよい。
前記冷却ジャケット6の内外周壁6B、6Cの端部は、図5に示すように、夫々内周側において、環状に段付き6J、6Kに形成され、前記ベースプレート8の外周側段付き8Dおよびアダプター10の環状突起10Dに嵌合状態で係合するよう構成している。
以上の構成のベースプレート8、アダプター10、冷却ジャケット6は、以下に示すように組立てられる。まず、ベースプレート8をステータコア5の端部に位置決めして配置し、スロット5A内壁面に絶縁シート9を配置した状態でベースプレート8を含めてステータコイル7をスロット5A内に巻装し、コイルエンド7Aがベースプレート8の外側に位置するよう巻装する。巻装されたコイルエンド7Aは、スロット8Aの開口から軸方向に離れるに連れて半径方向外側に膨張する輪郭形状となる。ここで必要に応じて、コイルエンド7Aはその外形輪郭が成形され、絶縁ワニス含浸の後に加熱硬化される。この状態では、ベースプレート8はコイル7によりステータコア5と一体化されている。
次いで、前記ベースプレート8およびステータコアのスロット開口5C、8Cに、図6に示すように、アダプター10をシール部10Aを挿入して係合させてゆく。なお、図6では、コイルエンド7Aおよびベースプレート8の図示を省略することにより、ステータコア5とアダプター10との関係のみが明確となるようにしている。図中の上方のアダプター10は装着途中のものを示し、図中の下方のアダプター10は、装着が完了した状態のものを示している。装着完了したアダプター10では、図5に示すように、環状部10Bがベースプレート8の内周側に当接してステータコア5に対する軸方向の位置決めが行われる。このようにして順次アダプター10を装着してゆき、ベースプレート8およびステータコア5の内周部の全周に係合させる。図示状態では、アダプター10をステータコア5の一方の端部からステータコア5の全長に亙って挿入するものについて説明しているが、ステータコア5の両側から夫々アダプター10を挿入するようにしてもよい。
前記アダプター10をベースプレート8の内周部の全周に係合させた状態では、ベースプレート8のスロット8A内およびステータコア5のスロット5A内のコイル7の半径方向内周側は、ベースプレート8およびステータコア5のスロット開口5C、8Cに挿入されている前記アダプター10のシール部10Aの半径方向外周側に接触して支持される。また、アダプター10の環状突起10Dは全周において連続させて配置される。ここで必要に応じてスロット開口5C、8Cとシール部10Aとの隙間にシール剤等を含浸させると、スロット開口5C、8Cの液密性が向上できる。
次いで、冷却ジャケット6を、図5に示すように、その内外周壁6B、6C間にコイルエンド7Aを収容しつつ、内外周壁6B、6Cの端部の段付き6J、6Kをベースプレート8の外周の段付き8Dおよびアダプター10の環状突起10Dに夫々嵌合させることで組立てることができる。ここでも、冷却ジャケット6とベースプレート8およびアダプター10との各嵌合部にシール剤等を含浸させると、冷却ジャケット6周りの液密性が向上できる。
各冷却ジャケット6は、ケース2の側板2B、2Cにより軸方向に離脱することが阻止される。そして、前記シール部10Aのスロット開口5C、8Cへの係合はベースプレート8およびステータコアのスロット開口5A、8Aを閉塞して、冷却ジャケット6内空間と連通する冷却通路を構成する。
以上の構成になるモータジェネレータの冷却構造においては、各オイル供給口6Dから冷却ジャケット6内に冷却オイルを供給すると、冷却オイルは冷却ジャケット6内においてコイルエンド7Aと冷却ジャケット6との隙間を通って冷却ジャケット6の上方に向かって流れていく。冷却オイルはコイルエンド7Aとの熱交換によりコイルエンド7Aを冷却し、温度上昇される。このため、冷却オイルは冷却ジャケット6内を上方に流れるにつれて温度が上昇され、冷却ジャケット6の上端のオイル排出口6Eから図示しない配管によりオイルクーラを経由してオイルタンクに戻される。冷却オイルは上記冷却ジャケット6内を温度上昇しながら上方へ流れるため、密度が上方に移動するに連れて小さく軽くなるため、浮力を伴って上方への流れが加速される。このため、冷却ジャケット6内の冷却オイルの流れに淀み等を生ずることなく流すことができる。
冷却ジャケット6を流通する冷却オイルはスロット5A内にも流入し、スロット5A内に収容されているステータコイル7を冷却する。スロット5A内で昇温した冷却オイルは冷却ジャケット6内に流出し、代わりに新たな冷却オイルが流入する。スロット5A内への冷却オイルの流入および流出を促進するために、いずれか一方の冷却ジャケット6内の内圧を、例えば、冷却オイルの流出口6Eに背圧弁等を配置することで、他方の冷却ジャケット6に対して高めに維持することで、一方の冷却ジャケット6からスロット5A内に冷却オイルを流入させ、スロット5A内の冷却オイルを他方の冷却ジャケット6内に流出させることができることとなり、積極的にスロット5A内に内蔵したステータコイル7を冷却することができる。
また、冷却ジャケット6下部のオイル供給口6Dを軸方向に配置しているため、冷却ジャケット6内に噴出された冷却オイルは、コイルエンド7Aに衝突してコイルエンド7Aの内周側と外周側との隙間に回り込んで流れ、残余の冷却オイルはコイルエンド7Aの側方の隙間を流れ、夫々の隙間を冷却ジャケット6の上方に向かって流れる。したがって、これらの隙間に均一な流量を確保して冷却オイルが流れることとなり、コイルエンド7Aを有効に冷却することができる。
また、冷却ジャケット6はステータコア5の端部とケース側板2B、2Cとの間に挟んでケース側板2B、2C内面に嵌合させて位置決め保持しているため、ケース円筒部2Aの外径が大きくなることがなく、小型のモータジェネレータ1を得ることができる。
さらに、ベースプレート8は、ステータコイル7をステータコア5のスロット5A間のティース部5Bに巻装する前にステータコア5の端部に位置決めして配置された状態でベースプレート8を含めてステータコイル7をスロット5A内に巻装し、コイルエンド7Aがベースプレート8の外側に位置するよう巻装するため、従来の絶縁プレートに代えてこのベースプレート8を採用することにより、従来からのモータ製造工程を変えることなく、従来の製造工程をそのまま利用してベースプレート8を固定できる。
また、ベースプレート8およびステータコアのスロット開口5C、8Cをアダプター10のシール部10Aにより塞ぐようにしているため、冷却ジャケット6内空間とステータコア5およびベースプレート8のスロット空間5A、8Aの空間とは連通される。このため、冷却ジャケット6内の冷却オイルがロータ3側に洩れ出ることを阻止することができる。
また、冷却ジャケット6の内外周壁6B、6Cの端部とベースプレート8外周端およびアダプター10の環状部分10Bとは、互いに嵌合状態で係合する段付き6J、6K、8H、10Dに形成しているため、冷却ジャケット6内の冷却オイルが両者の係合部分から洩れ出ることを阻止することができる。しかも、両者は段付き6J、6K、8H、10Dによる嵌合であるため、冷却ジャケット6内に突出する部分を必要とせず、半径方向に寸法を薄く形成することができ、それだけ冷却ジャケット6の容積を半径方向に拡大することができ、コイル7の線積率を低下させる等モータ性能に影響を及ぼすことなく、冷却ジャケット6とベースプレート8との位置決めを行なうことができる。
しかも、冷却ジャケット6の内周壁6Cは、アダプター10の環状部10Bの外周側に段付き6Jにより嵌合してしているため、冷却ジャケット6内に冷却オイルが流される際に、冷却ジャケット6内部に発生する冷却オイルの圧力により内周壁6Cが弾性変形したとしても、ロータ3側への突出を抑制でき、ロータ3と干渉することが防止できる。
図7〜図9は第2実施例のアダプターを示すものであり、図7は第2実施例のアダプターによるステータコアの部分断面図、図8は第2実施例のアダプター形状を示す詳細図、図9は第2実施例のアダプターの取付要領を示す斜視図である。第2実施例のアダプターは第1実施例のアダプターの延長部をシール部から分離したものである。なお、図1〜図6と同一装置・部品には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施例のアダプター20は、第1実施例のアダプター10と同様に、ベースプレート8におけるスロット8Aの開口スリット8Cおよびステータコア5内周側に開口するスロット5Aの開口スリット5Cに挿入されるシール部10Aと、シール部10Aの端部同士を連結する環状部10Bとを備える。シール部10Aは、前記スロット開口5C、8Cの開口端の狭小部分11および狭小部分11に連なる拡大部分12の一部と略同一の断面形状を備え、ステータコイル7の巻装後に、開口スリット5C、8Cに挿入されると、その両側が狭小部分11およびそれに連なる拡大部分12を構成するティース部5Bの対向面と係合する。第1実施例のアダプター10のシール部10Aに一体形成されていた延長部10Cは、シール部10Aと別体に形成され、延長部10Cの根元同士を連結する連結部10Eと一体に形成されて絶縁部15を構成している。前記絶縁部15は、スロット5A、8Aの内周部側よりステータコイル7を取り囲んでティース部5Bとコイル7との絶縁機能を発揮する。シール部10Aはスロット開口5C、8Cに係合して内周側から、延長部10Cおよび連結部10Eよりなる絶縁部15を支持する。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)ステータコイル7を収容する複数のスロット5Aを備え、それらスロット5Aの開口5Cを内周面に設けた筒状のステータコア5と、前記ステータコア5の複数のスロット5Aの開口5Cを塞ぐ閉塞部材(10A)と、前記ステータコア5の前端及び後端に液密式に取付け、ステータコア5の前端及び後端から夫々突出したステータコイル7のコイルエンド7Aを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却ジャケット6と、前記冷却ジャケット6に設けられ、前記ステータコア5と閉塞部材(10A)と冷却ジャケット6とによって画成されたステータコイル7を収容する空間に冷却媒体を導入し且つ排出するための冷却媒体の入口6D及び出口6E、とを備えるモータジェネレータの冷却構造であり、前記複数のスロット5Aの各々の開口5C端に、両側のティース部5Bを円周方向に膨出させて狭小部分11およびスロット5Aへの拡大部分12を形成し、前記閉塞部材(10A)が前記スロット5A開口5Cの前記狭小部分11からスロット5Aへの拡大部分12に接触させてステータコア5の前端および/または後端から軸方向に挿入されるシール部材10Aにより形成されている。このため、中子や成形型を必要とする樹脂材料の充填やステータコアから中子と成形型とを脱離するという製造工程を必要とすることなく、簡易にモータジェネレータの冷却構造を得ることができる。
(イ)スロット5Aに収装されたステータコイル7は、前記閉塞部材のシール部材10Aの背面により直接若しくは間接的に位置決めされるため、ステータコイル7のスロット5A内での位置をバラツキなく安定させて位置決めでき、スロット5A内でのコイル占有断面積を拡大させて巻装するコイル量を多くでき、モータジェネレータの性能を向上できる。
(ウ)閉塞部材のシール部材10Aは、ステータコア5の前端および/または後端において環状部材10Bにより互いに連結されるため、シール部材10Aの軸方向の位置決めが容易となる。
(エ)閉塞部材の環状部材10Bは、複数のシール部材10Aとそれらを連結する環状部材10Bとを備える分割ピースに形成され、ステータコア5の内周側の全周に亙るよう前記分割ピースを複数装着するため、シール部材10Aが全周において一体に連結されて前記スロット5Aの開口5C内に夫々同時に挿入する場合に比較して、シール部材10Aの前記スロット開口5C内への挿入の作業性が向上する。
(オ)ステータコア5の前端及び後端には、ステータコア5を構成する継鉄と同様にスロット8Aを備え、ステータコイル7の巻装によりステータコア5に固定されるベースプレート8を備え、前記閉塞部材のシール部材10Aは、ベースプレート8のスロット開口8Cの狭小部分からスロットへの拡大部分に接触させて軸方向に挿入され、前記閉塞部材の環状部材10Bは、ベースプレート8に接触させて配置されるため、従来からのモータ製造工程を変えることなく、従来の製造工程をそのまま利用してベースプレート8を固定でき、冷却ジャケット6内の冷却オイルがロータ3側に洩れ出ることを阻止することができる。
(カ)冷却ジャケット6は、そのステータコア5側端部を前記ベースプレート8および閉塞部材の環状部材10Bに係合させて位置決めされるため、冷却ジャケット6の端部が直接ベースプレート8およびアダプター10に係合して、その内外周に余分のスペースを必要とせずに位置決めでき、モータジェネレータ1を小型化可能である。また、両者を係合させることにより、構造を簡素化でき且つ作業工数も削減できる。
(第2実施形態)
図10〜図17は、本発明を適用したモータジェネレータの冷却構造の第2実施形態を示し、図10は冷却構造の斜視図、図11は図10のA−A線に沿う断面図、図12は図10のB−B線に沿う断面図、図13は図12の一部拡大図、図14はスペーサの断面図、図15〜図16はスペーサの斜視図、図17は組立状態を説明する説明図である。本実施形態においては、ステータコイルの終端部である、冷却ジャケットを貫通させて外部に引出されるリード線に対するシール構造を第1実施形態の冷却構造に追加するものである。なお、図1〜図9と同一装置・部品には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態の冷却構造においては、コ字状の断面を備える環状の冷却ジャケット6の上端部分(モータジェネレータが設置された状態における)の外周壁6Bに軸方向に伸びる3本のスリット20を形成し、この3本のスリット20内に夫々嵌合させるスペーサ21、22を利用して、U相、V相、W相よりの引き出し線23U、23V、23Wを貫通させるよう構成する。リード線23(U、V、W)を貫通させるスリット20を冷却ジャケット6の上端部分の外周壁6Bに設けることにより、冷却ジャケット6で構成する冷却オイル容器の上端であるがために、厳重なシール構造を必要とせずに、冷却オイルの漏れ出しを抑制することができる。
前記スリット20は、冷却ジャケット6の外周壁6Bの底壁6Aに近い部分からベースプレート8に当接する端面まで軸方向に開口され、スリット20の対向する縁20Aは、図13および図14に示すように、冷却ジャケット6の内面側で斜めに切欠いて、先端側で薄くなるようにしている。
前記スペーサ21、22は、図15および図16に示すように、スリット20の奥側に嵌合する奥側スペーサ21と、スリット20の手前側に嵌合する手前側スペーサ22とで構成され、両スペーサ21、22の間にリード線23(U、V、W)を挟み込むようにする。各スペーサ21、22の縁には、スリット20の対向する縁20Aと嵌合する溝21A、22Aが形成され、この溝21A、22Aとスリット20の縁20Aとを嵌合させて各スペーサ21、22は冷却ジャケット6に組付けられる。奥側スペーサ21と手前側スペーサ22とは、両者間にリード線23(U、V、W)を貫通させる穴21B、22Bを形成しており、この穴21B、22Bとスリット20の縁21Aへの係合溝21A、22Aとの間の一対の連結部21C、22Cで結合可能としている。この連結部21C、22Cは一方を凹部(22C)とし、他方を凸部(21C)とすることにより互いに係合可能に構成している。前記リード線23(U、V、W)を貫通させる穴21B、22Bは、図12〜図14に示すように、リード線23(U、V、W)が斜めに貫通可能にあけられている。
以上の構成になる冷却構造においては、図17に示すように、冷却ジャケット6の各スリット20に奥側スペーサ21を嵌合させ、次いで、U相〜W相からなるリード線23(U、V、W)を夫々スリット20内に挿入して奥側スペーサ21の穴21B(半分だけの穴)に係合させ、次に、手前側スペーサ22をスリット20に嵌合させて奥側スペーサ21と連結させることで、各リード線23(U、V、W)は冷却ジャケット6を貫通させて配置させることができる。次いで、冷却ジャケット6の端部をベースプレート8およびアダプター10に係合させることで、各スペーサ21、22は抜け止めされる。そして、スペーサ21、22と冷却ジャケット6のスリット20との係合部、スペーサ21、22とリード線23(U、V、W)との係合部等の隙間にシール剤を流し込み、隙間を塞ぐことで完成される。
前記スペーサ21、22の溝21A、22Aとスリット20の縁20Aとの嵌合状態は、密に嵌合させれば、それだけシール性が向上するが、リード線23(U、V、W)の動きが制限されて組立し難くなる虞がある。そこで、前記スペーサ21、22の溝21A、22Aとスリット20の縁21Aとの嵌合状態を、図14に示すように、若干のクリアランスSをもって嵌合するようにすれば、スペーサ21、22はリード線23(U、V、W)の動き、向きに追従して少しだけ動くことができる。そして、最終的な組立状態において、スペーサ21、22と冷却ジャケット6のスリット20との係合部、スペーサ21、22とリード線23(U、V、W)との係合部、等の隙間にシール剤を流し込み、隙間を塞ぐことで完成される。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(カ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(キ)ステータコイル7のリード線23(U、V、W)の冷却ジャケット6外への引き出しは、冷却ジャケット6の外周壁6Bに軸方向のスリット20を設け、前記スリット20に周縁部を係合させて挿入する奥側スペーサ21と同じくスリット20に周縁部を係合させて挿入する手前側スペーサ22とを設け、前記両スペーサ21、22間に設けた貫通穴21B、22Bに前記リード線23(U、V、W)を通すようにするため、液密性を保持した状態でリード線23(U、V、W)を外部に引出すことができる。
(ク)スリット20とスペーサ21、22周縁部の係合は、冷却ジャケット6の外周壁6Bの壁面に対してスペーサ21、22が半径方向の動きが許容されるクリアランスをもって係合しているため、スペーサ21、22はリード線23(U、V、W)のフレキシブルな動きに追従して移動し、配線作業や組立作業を容易とできる。
本発明の一実施形態を示すモータジェネレータの冷却構造の概略図。 同じくステータコアおよびベースプレートの部分斜視図。 第1実施例におけるアダプターを含むステータコアの部分断面図。 アダプターの第1実施例の分割された一部のピースの正面図(A)、左側面図(B)、右側面図(C)、D−D線に沿う断面図(D)、および、E−E線に沿う断面図(E)。 冷却構造の概略断面図。 第1実施例のアダプターの取付要領を示す斜視図。 第2実施例におけるアダプターを含むステータコアの部分断面図。 アダプターの第2実施例の分割された一部のピースの正面図(A)、左側面図(B)、右側面図(C)、D−D線に沿う断面図(D)、および、E−E線に沿う断面図(E)。 第2実施例のアダプターの取付要領を示す斜視図。 本発明の第2実施形態を示すモータジェネレータの冷却構造の斜視図。 図10のA−A線に沿う断面図。 図10のB−B線に沿う断面図。 図12の一部拡大図。 スペーサの断面図。 分割状態のスペーサの斜視図。 連結状態のスペーサの斜視図。 組立状態を説明する説明図。
符号の説明
1 モータジェネレータ
2 ケース
3 ロータ
5 ステータコア
6 冷却ジャケット
7 ステータコイル
8 ベースプレート
10 アダプター

Claims (9)

  1. ステータコイルを収容する複数のスロットを備え、それらスロットの開口を内周面に設
    けた筒状のステータコアと、前記ステータコアの複数のスロットの開口を塞ぐ閉塞部材と
    、前記ステータコアの前端及び後端に液密式に取付け、ステータコアの前端及び後端から
    夫々突出したステータコイルのコイルエンドを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却
    ジャケットと、前記冷却ジャケットに設けられ、前記ステータコアと閉塞部材と冷却ジャ
    ケットとによって画成されたステータコイルを収容する空間に冷却媒体を導入し且つ排出
    するための冷却媒体の入口及び出口、とを備えるモータジェネレータの冷却構造であり、
    前記複数のスロットの各々の開口端に、両側のティース部を円周方向に膨出させて狭小
    部分およびスロットへの拡大部分を形成し、
    前記閉塞部材が前記スロット開口の前記狭小部分からスロットへの拡大部分に接触させ
    てステータコアの前端および/または後端から軸方向に挿入されるシール部材により形成され
    前記拡大部分の終端は前記スロットの壁面とされ、前記壁面に絶縁シートが介装され、
    前記シール部材は、前記スロット開口の前記狭小部分および狭小部分に連なる前記拡大部分の一部と略同一の断面形状を備え、その両側面が前記狭小部分およびそれに連なる前記拡大部分を構成するティース部の対向面と係合され、
    前記シール部材には、その両側面に連ねて延長部が一体成形され、
    前記延長部が前記スロットの内周部側より前記ステータコイルを取り囲んで、前記スロットの壁面に介装された絶縁シートを前記壁面との間で挟み込むように配置されることを特徴とするモータジェネレータの冷却構造。
  2. ステータコイルを収容する複数のスロットを備え、それらスロットの開口を内周面に設
    けた筒状のステータコアと、前記ステータコアの複数のスロットの開口を塞ぐ閉塞部材と
    、前記ステータコアの前端及び後端に液密式に取付け、ステータコアの前端及び後端から
    夫々突出したステータコイルのコイルエンドを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却
    ジャケットと、前記冷却ジャケットに設けられ、前記ステータコアと閉塞部材と冷却ジャ
    ケットとによって画成されたステータコイルを収容する空間に冷却媒体を導入し且つ排出
    するための冷却媒体の入口及び出口、とを備えるモータジェネレータの冷却構造であり、
    前記複数のスロットの各々の開口端に、両側のティース部を円周方向に膨出させて狭小
    部分およびスロットへの拡大部分を形成し、
    前記閉塞部材が前記スロット開口の前記狭小部分からスロットへの拡大部分に接触させ
    てステータコアの前端および/または後端から軸方向に挿入されるシール部材により形成され
    前記拡大部分の終端は前記スロットの壁面とされ、前記壁面に絶縁シートが介装され、
    前記シール部材は、前記スロット開口の前記狭小部分および狭小部分に連なる前記拡大部分の一部と略同一の断面形状を備え、その両側面が前記狭小部分およびそれに連なる前記拡大部分を構成するティース部の対向面と係合され、
    前記シール部材には、その両側面に連ねて延長部が該シール部材と別体に形成され、
    前記延長部が、該延長部の根元同士を連結する連結部と一体に形成されて絶縁部を構成し、
    前記シール部は前記スロット開口に係合して内周側から、前記絶縁部を支持し、
    前記絶縁部は、スロットの内周部側より前記ステータコイルを取り囲んで前記スロットの壁面に介装された絶縁シートを前記壁面との間で挟み込むように配置されることを特徴とするモータジェネレータの冷却構造。
  3. 前記スロットに収装されたステータコイルは、前記閉塞部材のシール部材の背面により
    直接若しくは間接的に位置決めされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータジェネレータの冷却構造。
  4. 前記閉塞部材のシール部材は、ステータコアの前端および/または後端において環状部
    材により互いに連結されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のモータジェネレータの冷却構造。
  5. 前記閉塞部材の環状部材は、複数のシール部材とそれらを連結する環状部材とを備える
    分割ピースに形成され、ステータコアの内周側の全周に亙るよう前記分割ピースを複数装
    着することを特徴とする請求項4に記載のモータジェネレータの冷却構造。
  6. 前記ステータコアの前端及び後端には、ステータコアを構成する継鉄と同様にスロット
    を備え、ステータコイルの巻装によりステータコアに固定されるベースプレートを備え、
    前記閉塞部材のシール部材は、ベースプレートのスロット開口の狭小部分からスロット
    への拡大部分に接触させて軸方向に挿入され、前記閉塞部材の環状部材は、ベースプレー
    トに接触させて配置されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のモータジェ
    ネレータの冷却構造。
  7. 前記冷却ジャケットは、そのステータコア側端部を前記ベースプレートおよび閉塞部材
    の環状部材に係合させて位置決めされることを特徴とする請求項6に記載のモータジェネ
    レータの冷却構造。
  8. 前記ステータコイルのリード線の冷却ジャケット外への引き出しは、冷却ジャケットの
    外周壁に軸方向のスリットを設け、前記スリットに周縁部を係合させて挿入する奥側スペ
    ーサと同じくスリットに周縁部を係合させて挿入する手前側スペーサとを設け、前記両ス
    ペーサ間に設けた貫通穴に前記リード線を通すようにすることを特徴とする請求項1から
    請求項7のいずれか一つに記載のモータジェネレータの冷却構造。
  9. 前記スリットとスペーサ周縁部の係合は、冷却ジャケットの外周壁の壁面に対してスペ
    ーサが半径方向の動きが許容されるクリアランスをもって係合していることを特徴とする
    請求項8に記載のモータジェネレータの冷却構造。
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