JP4032687B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却機構をもった回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータ、または発電機、またはモータ兼発電機等の回転電機において、冷却すべき対象として、ステータ側ではステータコイルがあり、ロータ側では永久磁石式同期電動機の磁石や誘導電動機のかご型導体がある。
【0003】
ステータ側を効率良く冷却するために、ステータのステータコイルが収装される溝部に形成されたスロットの内部を冷却通路として、例えば、冷却用オイル等の冷媒を流し、発熱部位であるステータコイルやステータを直接冷却できるようにしたものが特開平4−364343号公報に提案されている。
【0004】
この特開平4−364343号公報の回転電機では、ステータ内周側とスロット内部に金型を配置し、ステ一夕コアと金型によって画成された空間にエンジニアプラスチック材料を射出・充填して、これを硬化させることでスロット開口部を閉塞し、内部に冷却通路を形成している。
【0005】
これによれば、冷媒でステータコイルを直接冷却することができ、しかも、液体の冷媒がステータとロータ間のエアギャップに入り込まないので、ロータ回転時のフリクションの増加も避けられる。
【0006】
他方、ロータに配設した磁石やかご型導体を直接冷却するものは該当するものが存在しない。これは、ロータ内に冷却通路を設けて冷媒を流す場合に、ロータの構造が複雑化し、且つ回転に伴う遠心力により冷媒自体がロータ外周側に寄せられ充分な流量を確保できないことに起因する。
【0007】
ロータを冷却する別の方法として、ロータにエアギャップを持って近接したステータのティース部、特にその先端側を含めて冷媒により冷却することで、間接的にロータの冷却を行うものが提案され、例えば、特開平7−322565号公報に記載されている。
【0008】
これは、図14に示すように、ステータ5のティース部42に軸方向に冷媒通路41を設け、冷媒を流すことによってステータコア45を冷却するようにしている。図中40はスロット、44はステータコイルを夫々示す。ティース部42自体の冷却は、ロータと近接するティース部42先端の温度を充分に低下させ、ロータの磁石あるいはかご型導体で発生した熱をエアギャップを介してステ一タコア5へ逃がし、磁石あるいはかご型導体の過熱を防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記前者の従来例では、ロータにエアギャップを持って近接したステータのティース部の特にその先端側は冷媒により直接冷却されるものでないため、ロータに配設した磁石やかご型導体を冷却できないものであった。
【0010】
また、上記後者の従来例では、ロータに配設した磁石やかご型導体を冷却することができるものの、ステータコイル44の巻装方法が分布巻であり、巻装方法として集中巻を採用したステ一タコアには適用できない不具合がある。
【0011】
即ち、分布巻の巻装方法では、ステータコイル44が複数のスロット40に分布されて巻線されるため、ステータコイル44のコイルエンド同士は纏められてステータコア45端部から離れて位置され、結果として、ステータコア45の端部同士を連通させる冷媒通路41をティース部42のどこに設けても冷媒通路41をステータコア45端部の空間に連通させることができる(図15参照)。
【0012】
しかしながら、ステ一タコイルの巻装方法として集中巻を採用した場合には、ティース部の軸方向端面はエンドコイルによって覆われてしまうことから、ティース部に冷媒通路を設けても冷媒通路に冷媒が流入し難くなるという虞がある。
【0013】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ロータの冷却が可能な集中巻ステータコイルを備える回転電機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数のティース部間に複数のスロットを有するステータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステータコイルを巻回して前記スロットに収容する回転電機において、前記ティース部側面のステータコイルの巻回範囲から外れたティース部先端側に開口させて、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、ティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたことを特徴とする。
【0015】
前記冷媒通路は、ステータコイルとステータコアとの電気的絶縁を図るためにティース部側面のステータコイル巻回範囲に絶縁体を配置している場合には、絶縁体から外れた部位に開口される。
【0016】
前記絶縁体がティース部側面の全面に配置される場合には、絶縁体を貫通して前記冷媒通路の開口が配置される。この場合、絶縁体の開口とティース部に設けられる冷媒通路とは、両者が連通していればよく、同一断面形状とする必要はない。
【0017】
第2の発明は、複数のティース部間に複数のスロットを有するステータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステータコイルを巻回して前記スロットに収容し、前記スロットのステータコア内周側の開口部を閉塞することでスロットによる冷却通路をステータコア内に形成する一方、ステータコア内周側に連なってステータコア端面から起立する円筒部によりステータコア両端部にケース内で独立した冷却ジャケットを形成する回転電機において、前記ティース部側面の円筒部が起立する部位の外周側に開口し、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、ティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたことを特徴とする。
【0018】
前記冷媒通路は、ステータコイルとステータコアとの電気的絶縁を図るためにティース部側面に絶縁体を配置している場合には、第1の発明と同様に、絶縁体から外れた位置、若しくは、絶縁体を貫通してその開口が形成される。絶縁体に冷媒通路の開口を設ける場合には、ティース部を貫通して設けられる断面形状と同一断面とする必要はない。
【0019】
また、絶縁体が設けられる場合には、円筒部は絶縁体から起立する。
【0020】
前記円筒部は、円筒部の外形側および内周側に夫々金型により成形空間を形成して樹脂充填により成形可能であり、外形側の金型が当接するティース部側面の当接面を含んで外周側に冷媒通路の開口が形成される。
【0021】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記冷媒通路は、各ティース部に並列に複数個設けられていることを特徴とする。
【0022】
第4の発明は、第1ないし第3の発明において、前記冷媒通路は、ティース部のステータコイルの巻回範囲から外れた部分からステータコイルの巻回範囲に覆われる半径方向外側部分へ拡大して設けられることを特徴とする。
【0023】
第5の発明は、第4の発明において、前記ティース部は、側面にステータコイル巻回範囲にステータコイルにより伴に巻回される絶縁体を備え、前記絶縁体は、前記冷媒通路の開口に合わせて切欠きを有することを特徴とする。
【0024】
第6の発明は、複数のティース部間に複数のスロットを有するステータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステータコイルを巻回して前記スロットに収容し、
前記スロットのステータコア内周側の開口部を閉塞することでスロットによる冷却通路をステータコア内に形成する一方、ステータコア内周側に連なってステータコア端面から起立する円筒部によりステータコア両端部にケース内で独立した冷却ジャケットを形成する回転電機において、前記ティース部側面の全面に絶縁体が配置されてティース部と伴にステータコイルに巻回され、前記円筒部は絶縁体から起立し、前記円筒部が起立する部位の外周側に開口を備え、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、前記開口に連通させてティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたことを特徴とする。
【0025】
第7の発明は、第1ないし第6の発明において、前記冷媒通路は、その断面形状をステータコアの半径方向寸法が大きい縦長形状に形成したことを特徴とする。
【0026】
第8の発明は、第1ないし第6の発明において、前記冷媒通路は、その断面形状をステータコアの半径方向寸法が大きい略菱形形状に形成したことを特徴とする。
【0027】
第9の発明は、第1ないし第6の発明において、前記冷媒通路は、その断面形状をステータコアの半径方向の高さが底辺より大きい略三角形形状に形成したことを特徴とする。
【0028】
【発明の効果】
したがって、第1の発明では、前記ティース部側面のステータコイルの巻回範囲から外れたティース部先端側に開口させて、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、ティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を備えるため、ステータコイルに隠されることなく冷媒通路を形成でき、抵抗なく冷媒通路に冷媒を流すことができる。
【0029】
冷媒通路に流れる冷媒により、ステータを冷却できる。また、冷媒通路がティース部の先端側を冷却するため、ティース部先端にエアギャップを介して近接するロータの発熱量を吸熱し、ロータの放熱を促進して、ロータの温度を間接的に低下させることができる。
【0030】
第2の発明では、ティース部側面の円筒部が起立する部位の外周側に開口し、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、ティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたため、円筒部の外形側および内周側に夫々金型により成形空間を形成して樹脂充填することにより円筒部を形成する際に、充填樹脂により冷媒通路が塞がれることがなく、抵抗なく冷媒通路に冷媒を流すことができる。
【0031】
冷媒通路に流れる冷媒により、ステータを冷却できる。また、冷媒通路がティース部の先端側を冷却するため、ティース部先端にエアギャップを介して近接するロータの発熱量を吸熱し、ロータの放熱を促進して、ロータの温度を間接的に低下させることができる。
【0032】
第3の発明では、第1または第2の発明の効果に加えて、冷媒通路が並列に複数形成されるため、冷媒の通流面積を増加でき、回転電機の冷却性能を向上することが可能となる。
【0033】
第4の発明では、第1ないし第3の発明の効果に加えて、冷媒通路をティース部のステータコイルの巻回範囲から外れた部分からステータコイルの巻回範囲に覆われる半径方向外側部分へ拡大して設けたため、冷媒の通流面積が増えて、回転電機の冷却性能を向上することが可能となる。
【0034】
第5の発明では、第4の発明の効果に加えて、ティース部側面のステータコイル巻回範囲にステータコイルにより伴に巻回される絶縁体に、冷媒通路の開口に合わせて切欠きを設けたため、冷媒通路の開口部の通路面積が増加し、流路抵抗が低下して冷媒が流れ易くなり、より回転電機の冷却性能を向上することが可能となる。
【0035】
第6の発明では、ティース部側面の全面に絶縁体が配置されてティース部と伴にステータコイルに巻回され、前記円筒部は絶縁体から起立し、前記円筒部が起立する部位の外周側に開口を備え、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、前記開口に連通させてティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたため、冷媒通路に流れる冷媒により、ステータを冷却できる。また、冷媒通路がティース部の先端側を冷却するため、ティース部先端にエアギャップを介して近接するロータの発熱量を吸熱し、ロータの放熱を促進して、ロータの温度を間接的に低下させることができる。さらにまた、前記開口のステータコア半径方向位置は円筒部外周側に制約されるが、冷媒通路のステータコア半径方向の位置は制約されることなくティース部のより先端側に配置することができる。
【0036】
このため、ティース部先端側をより一層効果的に冷却し、エアギャップを介して近接するロータからの放熱をより一層増加できる。
【0037】
第7の発明では、冷媒通路の断面形状をステータコアの半径方向寸法が大きい縦長形状に形成したため、冷媒通路の通路面積が増加し、回転電機の冷却性能を向上できる。
【0038】
また、ティース部の磁束の流れに平行に冷媒通路が形成されているため、通過する磁束の変化量が少なく、回転電機の性能を低下することはない。
【0039】
第8の発明では、冷媒通路の断面形状をステータコアの半径方向寸法が大きい略菱形形状に形成したため、冷媒通路の通路面積が増加し、回転電機の冷却性能を向上できる。
【0040】
また、冷媒通路の鋭角部がティース部の磁束の流れる方向に存在するため、磁束をなだらかに流すことが可能となり、回転電機の性能を低下することはない。
【0041】
第9の発明では、冷媒通路の断面形状をステータコアの半径方向の高さが底辺より大きい略三角形の形状に形成したため、冷媒通路の通路面積が増加し、回転電機の冷却性能を向上できる。
【0042】
また、冷媒通路の鋭角部がティース部の磁束の流れる方向に存在するため、磁束をなだらかに流すことが可能となり、回転電機の性能を低下することはない。
【0043】
さらに、冷媒通路の冷却ジャケットへの開口部の面積を広くとることができ、冷媒流量の増加により回転電機の冷却性能を向上させることが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0045】
図1、図2に回転電機の全体構成を示す。回転電機としては、電動機、または発電機、または電動機兼発電機等があるが、以下では、回転電機の一例である電動機により本発明を説明する。
【0046】
図1において、電動機のケース1は、円筒板1Aと、この円筒板1Aの軸方向両端の開口を閉塞する側板1B、1Cからなる。ケース1内には、円柱形のロータ2が収容される。ロータ2は、その回転軸2Aがケース1の側板1B、1Cに軸受3で支持され、回転軸2Aを中心に回転自在となっている。ロータ2は、図2に示すように、複数の永久磁石4を等角度間隔に収容し、隣接する永久磁石4とは互に磁極を相違させて配置される。
【0047】
ケース1の円筒板1Aの内周面には、円筒形のステータコア5が、ロータ2の外周を取り囲むように配置される。ステータコア5の内周面とロータ2の外周面との間には、所定の間隙が設けられている。ステータコア5は、内周側に開口して複数のスロット10を備え、スロット10同士の間にはティース部11に形成される。各ティース部11には、ティース部11の両端面にプレート状の絶縁体12が配置され、スロット10の内面に絶縁紙13を配置した状態でステータコイル14が集中巻により巻付けられ、スロット10の内部に収容された状態となる。ステータコイル14の巻端は前記絶縁体12を巻回してステータコア5の前端と後端に膨出する。
【0048】
前記スロット10のロータ2に臨む内周側の夫々の開口には、スロット10を構成している両壁面に軸方向の係合溝15が形成される。スロット10を挟んで対面する一対の係合溝15には樹脂製のプレート16が装着される。なお、プレート16は、後述するように、その外側にはステータコア5内周面と同一面となるように樹脂材料が充填され、樹脂層17が形成される。プレート16、および樹脂層17により開口部が閉塞されたスロット10内は、ステータコイル14を収容し、ステータコア5の前端と後端を連通させる冷却通路18に形成される。
【0049】
ステータコア5の前後端には、端部から起立して前記樹脂層17と一体にステータコア5内周面と連なる環状の円筒部19が設けられる。円筒部19の端部はケース1の側壁1B、1Cにゴムシール20を介して固定され、互に冷却通路18を介して連通した環状空間からなる冷却ジャケット6A、6Bがステータコア5の両端に形成される。冷却ジャケット6A、6Bにはケース1の円筒板1Aを貫通する冷媒の入口7Aを介して冷却用オイルが供給される。この冷却オイルは、スロット10に形成された冷却通路18(図2参照)を流通して、反対側の冷却ジャケット6Bへ導かれる。この冷却オイルは、冷却ジャケット6Bに形成されて円筒板1Aを貫通するオイル排出口7Bから外部へ排出される。
【0050】
前記ステータコア5の各ティース部11には、ステータコイル14のコイルエンドに覆われる部位の半径方向内側に開口する軸方向に延びる冷媒通路21が設けられている。冷媒通路21の開口端は、円筒部19よりも半径方向外側に位置している。前記冷媒通路21の実施の形態について、以下の図3から図13を参照して詳しく説明する。
【0051】
(第1の実施の形態)
図3は、ステータコア5の一個のティース部11の端面の拡大図であり、冷媒通路21の第1の実施の形態が示されている。ティース部11は、ステータコイル14を収容するよう中途部が両側から窪んで形成された収容部22を備え、収容部22の壁面に絶縁紙13を配置してステータコイル14が端面に配置した絶縁体12を含めてティース部11に集中巻されている。絶縁紙13と絶縁体12とでステータコイル14とステータコア5のティース部11とは電気的に絶縁される。ティース部11の先端側の両側には係合溝15が形成され、係合溝15には、隣接するティース部11の係合溝15とに両端が係合してプレート16が配置され、樹脂層17が充填されてプレート16がティース部11に固定されている。樹脂層17は、前記のごとく、プレート16で閉成するスロット10内の冷却通路18を形成する。また、他方、ステータコア5側面から、環状に起立して円筒部19に形成されている。円筒部19とステータコイル14との間に露出するティース部11の側面には、冷媒通路21が開口している。
【0052】
上記構成の冷却機構をもつ回転電機の作用を説明する。冷媒はケース1の円筒板1Aを貫通する冷媒の入口7Aから、冷却ジャケット6Aに供給される。
【0053】
冷却ジャケット6A内の冷媒は、スロット10のステータコイル14の側面の冷却通路18、および、ティース部11を軸方向に貫通する冷媒通路21を通過して他方の冷却ジャケット6Bに送られる。冷却通路18を流れる冷媒は、ステータコイル14およびスロット10を構成するステータコア5を冷却する。冷媒通路21に流れる冷媒は、ティース部11の半径方向内側に位置する先端側を直接冷却する。ティース部11の先端側の冷却は、エアギャップを介して対面するロータ2の表面からティース部11先端に放熱される熱量を増加させる。
【0054】
他方の冷却ジャケット6Bの冷媒はケース1の円筒板1Aを貫通する出口7Bから、熱交換器(図示せず)へと流れていく。冷却ジャケット6A、6B内の冷媒は、円筒部19およびゴムシール20により、ロータ2側に漏れることはない。
【0055】
図4は本発明と従来例の温度解析結果を示す図である。図4に示すように、ティース部11を貫通する冷媒通路21を設けた回転電機では、冷却通路18のみを備えた従来例に比較して、ステータコア5の温度、および、ロータ2に装備された磁石4の温度を、両者ともに低下させることが確認できた。
【0056】
ステータコア5の端部から起立する樹脂製の円筒部19は、図5、若しくは、図6に示す成形方法により形成される。
【0057】
図5はケース1の円筒部1A内面に固定されたステータコア5を示し、その各ティース部11には端面に絶縁体12を介在させ、また、スロット10内には絶縁紙13を介在させた状態でステータコイル14がスロット10に収容されて巻線されている。図示しないが、各スロット10の開口部にはプレート16が両端を係合溝15に係合させて軸方向に配置されている。
【0058】
内金型30は、ステータコア5の内径と同一径をもつ円柱状に形成され、ステータコア5に挿入して設置する。内金型30の軸方向の長さは、ステータコア5の軸方向寸法より長く、その両端を、例えばステータコア5から同一長さで突出させる。
【0059】
外金型31は、内金型30の外径よりも円筒部19の厚み分だけ大きな内径を有する有底円筒状をなし、ステータコア5端面および内金型30の端面に当接させて配置する。外金型31の底部31Aを内金型30の端面に当接させる一方、外金型31の円筒状端面31Bをステータコア5のステータコイル14が巻装されていない端面に当接させることで、内金型30、外金型31、および、ステータコア5との間に、樹脂充填空間19Aを形成する。樹脂充填空間19Aは、ステータコア5の端面から起立する円筒部19を形成する空間に連なって、ステータコア5の内周側に、内金型30、ティース部11の先端の側面、および、プレート16で樹脂層17を形成する形成空間17Aを形成する。前記外金型31の内径は、ステータコア5端面に当接させた状態で外金型31の円筒状端面によりステータコア5に配置されている複数の冷媒通路21を塞ぐように、複数の冷媒通路21の内周側位置同士を結んで形成する円である冷媒通路21配置内径よりも小さく形成して、充填空間19Aと冷媒通路21とを分離している。このため、前記樹脂充填空間19Aに樹脂を充填するときに、充填樹脂が冷媒通路21に漏れ出して冷媒通路21を閉塞するのを確実に防止する。上記分離のために冷媒通路21配置内径に対する外金型31の内径の最小寸法Aは、樹脂の流動性や充填時の圧力等を考慮して決定すれば良い。外金型31の位置決めは、図示しない位置決め治具によるか、若しくは、図示するようにその外径部分をステータコア5の複数の絶縁体12の内周側端面に接触させることで位置決めしてもよい。
【0060】
上記配置の内金型30、外金型31、および、ステータコア5で形成する樹脂充填空間19Aに樹脂を充填することで、円筒部19と樹脂層17とがステータコア5内面に連なって形成される。実際には、内金型30をステータコア5の内周から引き抜くため、また、外金型31を円筒部19から引き抜くために、微少な抜き勾配を内金型30や外金型31に形成してもよい。
【0061】
図6に示す成形方法は、図5に示す成形方法に対して、外金型31の位置決め方法が異なる。図5では、位置決め治具、若しくは、絶縁体12の端面で行われるのに代えて、図6では、冷媒通路21の開口端に係合する突起31Cにより、外金型31の位置決めが行われる。外金型31のステータコア5に対する位置決めを容易に行うことができる。外金型31に設ける突起31Cは、少なくとも3個あれば充分である。
【0062】
本実施の態様にあっては、ステータコイル14の巻回範囲から外れたティース部11先端側に開口させてステータコア5軸方向に延びる冷媒通路21を備えるため、ステータコイル14に隠されることなく冷媒通路21を形成でき、抵抗なく冷媒通路21に冷媒を流すことができる。
【0063】
しかも、ティース部11側面の円筒部19が起立する部位の外周側に開口させてステータコア5軸方向に延びる冷媒通路21を設けたため、円筒部19の外形側および内周側に夫々金型30、31により充填空間19Aを形成して樹脂充填することにより円筒部19を形成する際に、充填樹脂により冷媒通路21が塞がれることがなく、抵抗なく冷媒通路21に冷媒を流すことができる。
【0064】
従って、冷媒通路21に流れる冷媒によりステータコア5を冷却できる。また、冷媒通路21がティース部11の先端側を冷却するため、ティース部11先端にエアギャップを介して近接するロータ2の発熱量を吸熱して、ロータ2の温度を間接的に低下させることができる。
【0065】
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る冷媒通路21による冷却機構を示す一個のティース部11の端面の拡大図である。
【0066】
図7において、冷媒通路21は円周方向に並べて複数本を配置している。複数本の冷媒通路21を形成することで、冷媒の通流面積が増えるため、冷媒の通過流量を増加でき、ティース部11先端をより一層冷却できる。このため、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一層向上することが可能となる。
【0067】
本実施の態様にあっては、冷媒通路21が並列に複数形成されるため、冷媒の通流面積を増加でき、回転電機の冷却性能を向上することが可能となる。
【0068】
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る冷媒通路21による冷却機構を示すステータコア5端面の拡大図である。図8はティース部11の側面に巻回されているステータコイル14の表示を削除し、点線によってその巻回範囲を表示し、さらに、絶縁体12の表示も省略している。
【0069】
図8において、冷媒通路21は、ステータコア5の外周方向に通路面積を拡大しステータコイル14が巻回されている範囲まで拡張して構成する。ステータコイル14が巻回している部位は、図中に点線で囲われた範囲であり、絶縁体12も同様の範囲に配置されている。ステータコイル14および絶縁体12は、冷媒通路21の冷却ジャケット6A、6Bへの開口を部分的に塞いでいる。
【0070】
即ち、冷媒通路21はステータコイル14、絶縁体12に一部が覆われているも、その部位は、冷媒通路21の出入口部分のみである。冷媒通路21の通路面積は全体的に拡大されるため、通路抵抗が小さくでき、冷媒の通過流量を増大できる。このため、ティース部11先端をさらに一層冷却でき、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能をさらに一層向上させることが可能となる。
【0071】
本実施の形態にあっては、上記した各実施の態様に比較して冷媒通路21をティース部11のステータコイル14の巻回範囲から外れた部分からステータコイル14の巻回範囲に覆われる部分へ拡大して設けたため、冷媒の通流面積が増えて、回転電機の冷却性能を向上することが可能となる。
【0072】
また、冷媒通路21の断面形状をステータコア5の半径方向寸法が大きい縦長形状に形成したため、冷媒通路21の通路面積が増加し、回転電機の冷却性能を向上できる。
【0073】
また、ティース部11の磁束の流れに平行に冷媒通路21が形成されているため、通過する磁束の変化量が少なく、回転電機の性能を低下することはない。
【0074】
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る冷媒通路21による冷却機構を示すステータコア5端面の拡大図である。図9はティース部11の側面に巻回されているステータコイル14の表示を省略して、その巻回範囲を点線で示している。
【0075】
図9においては、図8の冷媒通路21の出入口が絶縁体12により部分的に塞がれていたものにおいて、絶縁体12も冷媒通路21と同様の形状に端部から切欠いた切欠き12Aを設けたものである。つまり、冷媒通路21の開口部分を部分的に覆っていた一方の絶縁体12に切欠き12Aを設け、冷媒通路21の開口部分を部分的に覆っていた他方のステータコイル14に変更は加えない。
【0076】
図10に示すように、冷媒通路21の開口部分の断面は、ステータコイル14に覆われる範囲は変化しないが、覆う位置が絶縁体12の厚み分だけ、冷媒通路21の開口部から離れるため、冷媒通路21の開口面積が実質的に増加される。このため、冷媒は図中の矢印のごとく流れることができる。
【0077】
従って、冷媒通路21全体の通路抵抗を低減でき、冷媒の通過流量を増加でき、ティース部11先端をより一層冷却できる。このため、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一層向上することが可能となる。
【0078】
本実施の態様にあっては、ティース部11側面のステータコイル14巻回範囲にステータコイ14ルにより伴に巻回される絶縁体12に、冷媒通路21の開口に合わせて切欠き12Aを設けたため、冷媒通路21の開口部の通路面積が増加し、流路抵抗が低下して冷媒が流れ易くなり、より回転電機の冷却性能を向上することが可能となる。
【0079】
(第5の実施の形態)
図11は、本発明の第5の実施の形態に係る冷媒通路21による冷却機構を示すステータコア5端面の拡大図である。図11はティース部11の側面に巻回されているステータコイル14の表示を削除し、点線によってその巻回範囲を表示し、さらに、絶縁体12の表示も省略している。
【0080】
図11において、冷媒通路21は、ステータコア5の半径方向の寸法がステータコア5の円周方向の寸法より長い略菱形の断面形状を有するよう構成する。
【0081】
冷媒通路21を半径方向に長い略菱形形状とすることは、冷媒通路21の通路断面積を拡大して、冷媒の通過流量を増加でき、ティース部11先端をより一層冷却できる。このため、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一層向上することが可能となる。
【0082】
冷媒通路21を半径方向に長い略菱形形状とすることは、通路断面の鋭角部がステータコア5外周側とステータコア5内周側にあり、ティース部11の磁束の流れる方向にあるため、磁束を図中の矢印のようになだらかに流すことが可能となり、回転電機の性能を低下することがない。
【0083】
この実施の形態にあっても、図9に示すように、絶縁体12に冷媒通路21と同様の切欠きを形成することで、冷媒通路21の出入口部における通路抵抗を低減できる。
【0084】
本実施の態様にあっては、冷媒通路21の断面形状をステータコア5の半径方向寸法が大きい略菱形形状に形成したため、冷媒通路21の通路面積が増加し、回転電機の冷却性能を向上できる。
【0085】
また、冷媒通路21の鋭角部がティース部11の磁束の流れる方向に存在するため、磁束をなだらかに流すことができ、回転電機の性能を低下することはない。
【0086】
(第6の実施の形態)
図12は、本発明の第6の実施の形態に係る冷媒通路21による冷却機構を示すステータコア端面の拡大図である。図12はティース部11の側面に巻回されているステータコイル14の表示を削除し、点線によってその巻回範囲を表示し、さらに、絶縁体12の表示も省略している。
【0087】
図12において、冷媒通路21は、ステータコア5の外周側から内周側に長く延びる略三角形の断面形状を有するように構成する。
【0088】
冷媒通路21を略三角形の断面形状とすることは、冷媒通路21の通路断面積を拡大して、冷媒の通過流量を増加でき、ティース部11先端をより一層冷却できる。このため、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能を一層向上することが可能となる。
【0089】
また、冷媒通路21を略三角形に形成するにあたってステータコア5の外周側から内周側に長く延びるよう形成しているため、通路断面積が増加するも、通路断面の鋭角部がステータコア5内周側にあり、ティース部11の磁束の流れる方向にあるため、図中の矢印に示すように、磁束をなだらかに流すことが可能となり、電動機の性能を低下することがない。
【0090】
この実施の形態にあっても、図9に示すように、絶縁体12に冷媒通路21と同様の切欠きを形成することで、冷媒通路21の出入口部における通路抵抗を低減できる。
【0091】
本実施の態様にあっては、冷媒通路21の断面形状をステータコア5の半径方向の高さが底辺より大きい略三角形の形状に形成したため、冷媒通路21の通路面積が増加し、回転電機の冷却性能を向上できる。
【0092】
また、冷媒通路21の鋭角部がティース部11の磁束の流れる方向に存在するため、磁束をなだらかに流すことができ、回転電機の性能を低下することはない。
【0093】
さらに、冷媒通路21の冷却ジャケット6A、6Bへの開口部の面積を広くとることができ、冷媒流量の増加により回転電機の冷却性能を向上させることが可能となる。
【0094】
(第7の実施の形態)
図13は、本発明の第7の実施の形態に係る冷媒通路21による冷却機構を示す部分断面図である。
【0095】
図13において、絶縁体12はティース部11の先端側にティース部11と同一形状をなして延長される。絶縁体12の外金型31の円筒側端面31Bと当接する部位に穴12Bが配置される。外金型31と内金型30とステータコア5とで形成される樹脂充填空間19Aに樹脂を充填して硬化させると、前記と同様、ステータコア5の内周側に樹脂層17が形成される一方、この樹脂層17と一体となって絶縁体12とも一体となった円筒部19が形成される。
【0096】
冷媒通路21は、その両端において、絶縁体12の穴12Bを介して冷却ジャケット6A、6Bと連通する。このため、冷媒通路21は、絶縁体12の穴12Bと連通さえしていれば、冷却ジャケット6A、6Bとの連通が補償されるため、ティース部11に配置する位置に自由度があり、ティース部11先端に寄せて配置することができる。なお、冷媒通路21の断面形状は、図8〜12に示す形状の何れでも良い。
【0097】
従って、冷媒通路21は絶縁体12の穴12Bによって出入口の大きさが制約されるものの冷媒通路21の通路面積を大きくできるため、通路抵抗が小さくでき、冷媒の通過流量を増大できる。このため、ティース部11先端をさらに一層冷却でき、回転電機のステータコア5をより一層冷却できる一方、ティース部11先端からの吸熱量を増加してロータ2の間接的冷却も増加でき、回転電機の冷却性能をさらに一層向上させることが可能となる。
【0098】
また、冷媒通路21の配置位置を円筒部19に制約されることなくティース部11の先端側に近接させて配置することができるため、上記作用効果をより一層向上できる。
【0099】
しかも、絶縁体12は円筒部19および樹脂層17に一体化されるため、冷媒のロータ2側への漏れ出しを確実に防止できる。
【0100】
本実施の態様にあっては、ティース部11の側面全面に配置された絶縁体12に円筒部19を起立させ、絶縁体12の円筒部19の起立する部位の外周側に開口である穴12Bを設けてステータコア5軸方向に延びる冷媒通路21に連通させたため、穴12Bのステータコア5半径方向位置は円筒部19外周側に制約されるが、冷媒通路21のステータコア5半径方向の位置は制約されることなくティース部11のより先端側に配置することができる。
【0101】
このため、ティース部11先端側をより一層効果的に冷却し、エアギャップを介して近接するロータ2からの放熱をより一層増加できる。
【0102】
なお、上記実施形態において、回転電機として永久磁石式同期電動機を例にとって説明しているが、図示はしないが、誘導電動機であっても、SRモータであっても、また、その他のモータであってもよい。
【0103】
また、上記実施形態において、ステータコア5が円周方向に一体構造のものについて説明しているが、図示しないが、円周方向にティース部毎に分割した構造のステータコアであってもよい。
【0104】
また、上記実施形態において、石極数が8極のものについて説明しているが、図示しないが、他の極数の回転電機にも本発明は適用可能である。
【0105】
また、上記実施形態において、電動機と説明しているが、図示しないが、発電機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す冷却機構を備えた回転電機の断面図。
【図2】同じく冷却機構を備えた回転電機の横断面図。
【図3】冷却機構を拡大して示す側面図。
【図4】冷却機構による効果を従来例と比較して温度解析結果を示す比較図。
【図5】冷媒通路の成形方法を示す断面図。
【図6】冷媒通路の別の成形方法を示す断面図。
【図7】第2の実施の形態の冷却機構を拡大して示す側面図。
【図8】第3の実施の形態の冷却機構を拡大して示す側面図。
【図9】第4の実施の形態の冷却機構を拡大して示す側面図。
【図10】冷媒通路の開口部分の断面図。
【図11】第5の実施の形態の冷却機構を拡大して示す側面図。
【図12】第6の実施の形態の冷却機構を拡大して示す側面図。
【図13】第7の実施の形態の冷却機構を拡大して示す断面図。
【図14】従来技術の冷却機構を示す断面図。
【図15】従来技術の冷却機構を示す別の断面図。
【符号の説明】
1 ケース
2 ロータ
4 永久磁石
5 ステータコア
6A、6B 冷却ジャケット
10 スロット
11 ティース部
12 絶縁体
12A 切欠き
12B 穴
14 ステータコイル
16 プレート
17 樹脂層
18 冷却通路
19 円筒部
21 冷媒通路
30 内金型
31 外金型

Claims (9)

  1. 複数のティース部間に複数のスロットを有するステータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステータコイルを巻回して前記スロットに収容する回転電機において、
    前記ティース部側面のステータコイルの巻回範囲から外れたティース部先端側に開口させて、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、ティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたことを特徴とする回転電機。
  2. 複数のティース部間に複数のスロットを有するステータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステータコイルを巻回して前記スロットに収容し、
    前記スロットのステータコア内周側の開口部を閉塞することでスロットによる冷却通路をステータコア内に形成する一方、ステータコア内周側に連なってステータコア端面から起立する円筒部によりステータコア両端部にケース内で独立した冷却ジャケットを形成する回転電機において、
    前記ティース部側面の円筒部が起立する部位の外周側に開口し、ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、ティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたことを特徴とする回転電機。
  3. 前記冷媒通路は、各ティース部に並列に複数個設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載に記載の回転電機。
  4. 前記冷媒通路は、ティース部のステータコイルの巻回範囲から外れた部分からステータコイルの巻回範囲に覆われる半径方向外側部分へ拡大して設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の回転電機。
  5. 前記ティース部は、側面にステータコイル巻回範囲にステータコイルにより伴に巻回される絶縁体を備え、前記絶縁体は、前記冷媒通路の開口に合わせて切欠きを有することを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 複数のティース部間に複数のスロットを有するステータコアを備え、前記ティース部に集中巻にてステータコイルを巻回して前記スロットに収容し、
    前記スロットのステータコア内周側の開口部を閉塞することでスロットによる冷却通路をステータコア内に形成する一方、ステータコア内周側に連なってステータコア端面から起立する円筒部によりステータコア両端部にケース内で独立した冷却ジャケットを形成する回転電機において、
    前記ティース部側面の全面に絶縁体が配置されてティース部と伴にステータコイルに巻回され、前記円筒部は絶縁体から起立し、前記円筒部が起立する部位の外周側に開口を備え、
    ギャップを介して対面するロータを冷却するよう、前記開口に連通させてティース部の先端の周方向中央付近にステータコア軸方向に延びる冷媒通路を設けたことを特徴とする回転電機。
  7. 前記冷媒通路は、その断面形状をステータコアの半径方向寸法が大きい縦長形状に形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の回転電機。
  8. 前記冷媒通路は、その断面形状をステータコアの半径方向寸法が大きい略菱形形状に形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の回転電機。
  9. 前記冷媒通路は、その断面形状をステータコアの半径方向の高さが底辺より大きい略三角形形状に形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の回転電機。
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