JP4586408B2 - モータジェネレータの冷却構造 - Google Patents

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本発明は、モータジェネレータの冷却構造に関し、特に、ステータコイルの液冷に好適なモータジェネレータの冷却構造に関するものである。
従来からモータジェネレータのステータコイルを冷却するため、ステータコア端面から環状に突出するコイルエンドを覆ってモータ内の空間から画成した環状空間を形成する冷却ジャケットを設け、冷却ジャケット内に冷媒としての冷却オイルを循環させるモータジェネレータの冷却構造が提案されている(特許文献1参照)。
これは、ステータコア端面のステータコイル内周側とステータコイル外周側にシールを介在させて冷却ジャケットの内外周端面をリング状に接触させてコイルエンドを収容する環状空間を形成している。
特許第2716286号明細書
しかしながら、上記従来例では、ステータコア両端の環状空間同士の間で一方の環状空間から他方の環状空間にスロットで形成した冷却流路を経由させて冷却オイルの全てを流通させるものであり、スロットで形成した冷却流路のステータコイルの占める空間を除いた残余の隙間を通して冷却オイルが流れるため、圧損が大きく、コイルエンドを含めて冷却に充分な流量を確保できないという課題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、冷却に充分な流量を確保できるモータジェネレータの冷却構造を提供することを目的とする。
本発明は、ステータコアのスロットにコイルを収容し、ステータコア内周面に開口するスロットの開口部を閉塞してスロット内部を冷媒通路に形成し、前記ステータコアの前端及び後端に夫々の端部から突出したコイルエンドを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却ジャケットを備え、前記ステータコアの前端及び後端に夫々設けた冷却ジャケットの下方に軸方向に開口させて冷媒の入口を夫々形成すると共に夫々の冷却ジャケットの上方に冷媒の出口を形成し、冷媒を夫々の冷却ジャケットにおいて下方から上方へ流動させるようにした。
また、前記コイルエンドと冷却ジャケットとの間には、前記コイルエンドが冷却ジャケットの間に均一な隙間を有するように、コイルエンドの外周の環状凹部に嵌り合い、前記冷却ジャケットと一体若しくは別体の環状部材を備えるようにした。
したがって、本発明では、ステータコアのスロットにコイルを収容し、ステータコア内周面に開口するスロットの開口部を閉塞してスロット内部を冷媒通路に形成し、前記ステータコアの前端及び後端に夫々の端部から突出したコイルエンドを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却ジャケットを備え、前記ステータコアの前端及び後端に夫々設けた冷却ジャケットの下方に冷媒の入口を夫々形成すると共に夫々の冷却ジャケットの上方に冷媒の出口を形成し、冷媒を夫々の冷却ジャケットにおいて下方から上方へ流動させるようにした。このため、冷媒は冷却ジャケット内においてコイルエンドと冷却ジャケットとの間の隙間を通って冷却ジャケットの上方に向かって流れ、コイルエンドとの熱交換によりコイルエンドを冷却し、冷却ジャケット内を上方に流れるに連れて温度が上昇され、冷却ジャケットの上端の出口から排出される。このように冷媒は冷却ジャケット内を温度上昇しながら上方へ流れるため、密度が上方に移動するに連れて小さく軽くなり、浮力を伴って上方への流れが加速され、冷却ジャケット内の冷却オイルの流れに淀み等を生ずることなく冷却に充分な流量を流すことができる。
しかも、冷却ジャケットの下方に設ける冷媒の入口は、軸方向に開口させて配置しているため、冷却ジャケット内に噴出された冷却オイルは、コイルエンドに衝突してコイルエンドの内周側と外周側との隙間に回り込んで流れ、残余の冷却オイルはコイルエンドの側方の隙間を流れ、夫々の隙間を冷却ジャケットの上方に向かって流れる。このため、これらの隙間に均一な流量を確保して冷却オイルが流れることとなり、コイルエンドを有効に冷却することができる。
そして、コイルエンドと冷却ジャケットとの間には、スロット開口直近のコイルエンドの外周の環状凹部に嵌り合う環状部材を備えるため、コイルエンドの輪郭部と冷却ジャケットとの隙間が局部的に大きくなる部分がなく、コイルエンドの内外周部分および側面部分で隙間が均一とでき、冷却ジャケットに沿って曲げられながら流れるため、遠心力を受けて冷却ジャケットの外周側部分に多く流れるような作用を受けるが、冷却オイルが冷却ジャケットの外周側に集中して流れることを抑制でき、冷却オイルは隙間に分散されて均一な流速を持ってコイルエンドの全表面上を一様に流れ、コイルエンドを強制的に冷却できる。
以下、本発明のモータジェネレータの冷却構造を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5は、本発明を適用したモータジェネレータの冷却構造の第1実施形態を示し、図1は第1実施形態の冷却構造の概略図、図2は第1実施例のステータコアを含む冷却構造の断面図、図3は第1実施例の冷却構造の取付け状態を示す断面図、図4は第1実施例の冷却構造の斜視図、図5は第2実施例の冷却構造の斜視図である。
図1において、モータジェネレータのケース1は、円筒板1Aと、この円筒板1Aの軸方向両端の開口を閉塞する側板1B、1Cからなる。ケース1内には、円柱形のロータ2が収容される。ロータ2は、その回転軸2Aの両端がそれぞれベアリング3を介して側板1B、1Cに支持され、回転軸2Aを中心に回転自在となっている。円筒板1Aの内周面には、円筒形のステータコア5が、ロータ2の外周を取り囲むように配置される。ステータコア5の内周面とロータ2の外周面との間には、所定の間隙が設けられている。
前記ステータコア5の軸方向の両端とケース1の内側との間には、環状の空間を形成するよう断面コ字状の電気絶縁材料から形成した冷却ジャケット6を夫々介挿して、冷却ジャケット6とステータコア5の端面との間に夫々環状の冷却空間を形成している。冷却ジャケット6内にはステータコア5端面から突出したコイルエンド7Aを夫々収容し、冷却ジャケット6の底壁6Aは夫々ケース側板1B、1Cに当接し、外周壁6Bはケース円筒部1Aの内面に嵌合して保持され、外周壁6Bと内周壁6Cとの夫々の端部がステータコア5端面にシールを介在させて当接している。
前記冷却ジャケット6のケース1内の下方部分の底面6Aには夫々のケース側板1B、1Cを貫通させてオイル供給口6Dが設けられ、冷却用オイルがオイル供給口6Dを介して冷却ジャケット6内に供給される。この冷却用オイルは冷却ジャケット6内のコイルエンド7Aとの隙間空間をコイルエンド7Aを冷却しつつ上方へ流れる。冷却ジャケット6のケース1上端側の外周壁6Bには、ケース円筒部1Aを貫通させて設けたオイル排出口6Eを備え、前記冷却用オイルはオイル排出口6Eから外部に排出されるよう構成している。
前記ステータコア5には、図示しないが、ティース部に巻付けたステータコイルを収容したスロットを備え、スロットのステータコア5内周側のスリット開口は樹脂等で塞いで冷却オイルがロータ2側に洩れないように構成しており、このスロット空間はステータコイルを収容して左右の冷却ジャケット6内を連通させる冷却通路を構成している。このため、左右の冷却ジャケット6内に圧力差を設けることにより、一方の冷却ジャケット6内から他方の冷却ジャケット6内にスロットによる冷却通路を経由させて冷却オイルが流通するように構成することができる。
図2および図3に示すように、ステータコア5の両端にはステータコア5を構成する継鉄と同一形状をなす絶縁材からなるベースプレート8が配列され、ベースプレート8を含めてステータコイル7をスロット内に巻装している。ステータコイル7のコイルエンド7Aは、一つのスロットから冷却ジャケット6内で方向変換して隣接するスロットへ巻装されるために、冷却ジャケット6内でスロット開口から軸方向に離れるに連れて半径方向外側に膨張する輪郭形状で巻装される。この結果、冷却ジャケット6内周とコイルエンド7Aの輪郭との間の隙間は、スロット開口の直近部分の外周側において大きくなる。このスロット開口直近の外周側隙間には、図4に示すように、コイルエンド7Aの外周と冷却ジャケット6内周とに嵌り合う環状部材9が挿入され、コイルエンド7Aの輪郭部と冷却ジャケット6との隙間が局部的に大きくなる部分をなくして、コイルエンド7Aの内外周部分および側面部分で均一となるよう構成している。前記環状部材9は、冷却ジャケット6と一体若しくは別体とし、冷却ジャケット6と同じ材料若しくは他の電気絶縁性材料により形成する。
前記オイル供給口6Dは、図3に示すように、冷却ジャケット6の底壁6Aから側板1A、1B側に突出させて形成され、外周にシールリング10が嵌合している。側板1B、1Cには、前記オイル供給口6Dに軸方向から係合する供給口12が開口され、供給口12には側板1B、1C内に設けた供給通路13を経由して図示しない冷却オイルの供給ポンプに供給バルブ等を介して接続されている。図3においては、冷却ジャケット6の外周壁6Bはケース側板1B、1Cの内壁面に嵌合することにより位置決め保持されるものを示している。
以上の構成になるモータジェネレータの冷却構造においては、各オイル供給口6Dから冷却ジャケット6内に冷却オイルを供給すると、冷却オイルは冷却ジャケット6内においてコイルエンド7Aと冷却ジャケット6との隙間を通って冷却ジャケット6の上方に向かって流れていく。冷却オイルはコイルエンド7Aとの熱交換によりコイルエンド7Aを冷却し、温度上昇される。このため、冷却オイルは冷却ジャケット6内を上方に流れるにつれて温度が上昇され、冷却ジャケット6の上端のオイル排出口6Eから図示しない配管によりオイルクーラを経由してオイルタンクに戻される。冷却オイルは上記冷却ジャケット6内を温度上昇しながら上方へ流れるため、密度が上方に移動するに連れて小さく軽くなるため、浮力を伴って上方への流れが加速される。このため、冷却ジャケット6内の冷却オイルの流れに淀み等を生ずることなく流すことができる。
また、冷却ジャケット6下部のオイル供給口6Dを軸方向に配置しているため、冷却ジャケット6内に噴出された冷却オイルは、コイルエンド7Aに衝突してコイルエンド7Aの内周側と外周側との隙間に回り込んで流れ、残余の冷却オイルはコイルエンド7Aの側方の隙間を流れ、夫々の隙間を冷却ジャケット6の上方に向かって流れる。したがって、これらの隙間に均一な流量を確保して冷却オイルが流れることとなり、コイルエンド7Aを有効に冷却することができる。
また、冷却ジャケット6下部のオイル供給口6Dを軸方向に配置して、ケース側板1B、1Cに設けられた油路12、13と、軸方向に嵌合するようにしているため、冷却ジャケット6をケース円筒部1A内面に嵌合させてその端面をステータコア5端面に当接させて組付け、ケース側板1B、1Cをその側面に組付けるのみでオイル供給口6Dと供給流路12、13との嵌合が完了し、組付け作業性が向上でき、生産性を向上できる。
また、供給口6Dより流入した冷却オイルは、冷却ジャケット6に沿って曲げられながら流れるため、遠心力を受けて冷却ジャケット6の外周側部分に多く流れるような作用を受けるが、スロット開口直近の外周側隙間には、図4に示すように、コイルエンド7Aの外周と冷却ジャケット6内周とに嵌り合う環状部材9が挿入され、コイルエンド7Aの輪郭部と冷却ジャケット6との隙間が局部的に大きくなる部分をなくして、コイルエンド7Aの内外周部分および側面部分で均一となるよう構成している。このため、冷却オイルは冷却ジャケット6の外周側に集中して流れることが抑制でき、冷却オイルは分散されて均一な流速を持ってコイルエンド7Aの全表面上を一様に流れ、コイルエンド7Aを強制的に冷却する。このため、コイルエンド7Aの温度上昇を抑え、電気エネルギーの損失を少なくでき、エンドコイル7Aの発熱によるモータジェネレータの破損を防止することができる。
さらに、冷却ジャケット6はステータコア5の端部とケース側板1B、1Cとの間に挟んでケース円筒部1A内面に嵌合させて位置決め保持しているため、ケース円筒部1Aの外径が大きくなることがなく、小型のモータジェネレータを得ることができる。
図5は、冷却構造の第2実施例を示し、第1実施例のように、スロット開口直近のコイルエンド7Aの外周と冷却ジャケット6内周とに嵌り合う環状部材9により、コイルエンド7Aの輪郭部と冷却ジャケット6との隙間が局部的に大きくなる部分をなくしてコイルエンド7Aの内外周部分および側面部分で均一とすることに代えて、コイルエンド7Aの輪郭形状を冷却ジャケット6の内周面形状に沿うような形状に成形したものである。
このように、コイルエンド7Aの輪郭形状を、冷却ジャケット6の断面形状に沿う、例えば、四辺形とすることによっても、冷却ジャケット6とコイルエンド7Aとの隙間を一様にでき第1実施例と同様の効果を得ることができる。しかも、前記隙間は、第1実施例のように別部材である環状部材9を挿入するものでなく、コイルエンド7Aの輪郭形状を成形するものであるため、コイルエンド7A輪郭と冷却ジャケット6との隙間を第1実施例より大きく形成することができる。このため、通路面積を大きくでき、流通させる冷却オイルの流量を増加でき、コイルエンド7Aの冷却能力を向上できる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)ステータコア5のスロットにコイル7を収容し、ステータコア5内周面に開口するスロットの開口部を閉塞してスロット内部を冷媒通路に形成し、前記ステータコア5の前端及び後端に夫々の端部から突出したコイルエンド7Aを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却ジャケット6を備え、前記ステータコア5の前端及び後端に夫々設けた冷却ジャケット6の下方に冷媒の入口6Dを夫々形成すると共に夫々の冷却ジャケット6の上方に冷媒の出口6Eを形成し、冷媒を夫々の冷却ジャケット6において下方から上方へ流動させるようにした。このため、冷媒は冷却ジャケット6内においてコイルエンド7Aと冷却ジャケット6との間の隙間を通って冷却ジャケット6の上方に向かって流れ、コイルエンド7Aとの熱交換によりコイルエンド7Aを冷却し、冷却ジャケット6内を上方に流れるにつれて温度が上昇され、冷却ジャケット6の上端の出口6Eから排出される。このように冷媒は冷却ジャケット6内を温度上昇しながら上方へ流れるため、密度が上方に移動するに連れて小さく軽くなり、浮力を伴って上方への流れが加速され、冷却ジャケット6内の冷却オイルの流れに淀み等を生ずることなく冷却に充分な流量を流すことができる。
(イ)冷却ジャケット6の下方に設ける冷媒の入口6Dは、軸方向に開口させて配置しているため、冷却ジャケット6内に噴出された冷却オイルは、コイルエンド7Aに衝突してコイルエンド7Aの内周側と外周側との隙間に回り込んで流れ、残余の冷却オイルはコイルエンド7Aの側方の隙間を流れ、夫々の隙間を冷却ジャケット6の上方に向かって流れる。このため、これらの隙間に均一な流量を確保して冷却オイルが流れることとなり、コイルエンド7Aを有効に冷却することができる。また、冷却ジャケット6下部のオイル供給口6Dを軸方向に配置して、ケース側板1B、1Cに設けられた油路12、13と、軸方向に嵌合させることができ、冷却ジャケット6をケース円筒部1B、1C内面に嵌合させてその端面をステータコア5端面に当接させて組付け、ケース側板1B、1Cをその側面に組付けるのみでオイル供給口6Dと供給流路12、13との嵌合が完了し、組付け作業性が向上でき、生産性を向上できる。
(ウ)第1実施例によれば、コイルエンド7Aと冷却ジャケット6との間には、スロット開口直近のコイルエンド7Aの外周の環状凹部に嵌り合う環状部材9を備えるため、コイルエンド7Aの輪郭部と冷却ジャケット6との隙間が局部的に大きくなる部分がなく、コイルエンド7Aの内外周部分および側面部分で隙間が均一とでき、冷却オイルが冷却ジャケット6の外周側に集中して流れることを抑制でき、冷却オイルは隙間に分散されて均一な流速を持ってコイルエンド7Aの全表面上を一様に流れ、コイルエンド7Aを強制的に冷却できる。
(エ)第2実施例によれば、コイルエンド7Aは、冷却ジャケット6内面との隙間が均一となるようその外形輪郭が成形されているため、コイルエンド7Aの輪郭部と冷却ジャケット6との隙間が局部的に大きくなる部分がなく、コイルエンド7Aの内外周部分および側面部分で隙間が均一とでき、冷却オイルが冷却ジャケット6の外周側に集中して流れることを抑制でき、冷却オイルは隙間に分散されて均一な流速を持ってコイルエンド7Aの全表面上を一様に流れ、コイルエンド7Aを強制的に冷却できる。
(第2実施形態)
図6および図7は、本発明を適用したモータジェネレータの冷却構造の第2実施形態を示し、図6は第1実施例の冷却構造の斜視図、図7は第2実施例の冷却構造の斜視図である。本実施形態においては、冷却ジャケットとコイルエンドの輪郭部分との間に流路ガイドを配置することでコイルエンド内周側に冷却オイルを流し、結果としてコイルエンド全周に均一に冷却オイルを流すようにしたものである。なお、図1〜図5と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図6に示す、本実施形態の第1実施例の冷却ジャケット6においては、環状部材9は省略され、冷却ジャケット6の内面には円周方向のガイド壁15を突設させて配置し、冷却オイルの流れ方向を規制するようにしている。その他の構成は第1実施形態と同様に構成している。
前記ガイド壁15は冷却ジャケット6とコイルエンド7Aとの間の隙間により形成される冷却オイルの流路を複数に分割しており、夫々の分割流路に流れる冷却オイルはその分割流路に沿ってコイルエンド7Aと熱交換することでコイルエンド7Aを冷却して流れ、冷却ジャケット6の上端のオイル排出口6Eから排出される。前記ガイド壁15は、冷却ジャケット6の上端部近傍の範囲と下端部近傍の範囲では設置を省略して、流路への流入および流出時はガイド壁15による規制を無くし、ガイド壁15により規制した流路を流れる間はガイド壁15に沿って流入や流出のない状態で流すようにしてもよい。このように構成することにより、ガイド壁15がない場合における冷却オイルの冷却ジャケット6外周側へ偏る流れを規制して、コイルエンド7Aの全周の隙間に一様な流速によって冷却オイルが流れるようにできる。
また、ガイド壁15をオイル供給口6Dからの供給オイルの大部分がコイルエンド7Aの内周側に寄るように偏流させ、ガイド壁15から隣の流路に漏れた冷却オイルがコイルエンド7Aの外周流れとなるように形成してもよい。また、ガイド壁15の適宜箇所に切欠き15Aを設けて、コイルエンド7Aの内周流れを切欠き15Aを通して外周流れに分流させるようにしてもよい。
図7は、冷却構造の第2実施例を示し、第1実施例のようにガイド壁15を冷却ジャケット6の内面に設けた突条により形成することに代えて、コイルエンド7Aの外形輪郭を成形する際に、ガイド壁15となる部分を突出させて成形することにより、コイルエンド7A自体にガイド壁15Bを形成したものである。また、必要に応じて、ガイド壁15Bをオイル供給口6Dからの供給オイルの大部分がコイルエンド7Aの内周側に寄るように偏流させ、ガイド壁15Bから隣の流路に漏れた冷却オイルがコイルエンド7Aの外周流れとなるように形成してもよい。また、ガイド壁15Bの適宜箇所に切欠き15Cを設けて、コイルエンド7Aの内周流れを切欠き15Cを通して外周流れに分流させるようにしてもよい。
このように、コイルエンド7A自体にガイド壁15Bを設けることによっても、第1実施例と同様に、ガイド壁15Bがない場合における冷却オイルの冷却ジャケット6外周側へ偏る流れを規制して、コイルエンド7Aの全周の隙間に一様な流速によって冷却オイルが流れるようにできる。
なお、上記実施形態において、上記ガイド壁15、15Bとして、冷却ジャケット6の内面若しくはコイルエンド7A外周の突条で形成したものについて説明したが、図示はしないが、冷却ジャケット6若しくはコイルエンド7Aとは別体に形成していずれか一方に固定するものであってもよい。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)、(イ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(オ)コイルエンド7Aと冷却ジャケット6内面との隙間空間に、冷媒の入口6Dから出口6Eに向かう分割された流れを形成するガイド壁15、15Bを設けるため、入口6Dから流入した冷却オイルをコイルエンド7A内周側に優先的に誘導でき、コイルエンド7Aの外周側に偏って流れることを抑制して、コイルエンド7Aの全表面に均一な流速を有した冷却オイルを行渡らせることができる。
(カ)隣接する流路同士で冷媒を流通させるようガイド壁15を、必要に応じて切欠く(15A、15C)ことにより、分割された流路同士で過不足なく冷却オイルを流すことができ、コイルエンド7A全周で均一な流速の冷却オイルを行渡らせることができる。
本発明の一実施形態を示すモータジェネレータの冷却構造の概略構成図。 同じく第1実施例のステータコアを含む冷却構造の断面図。 第1実施例の冷却構造の取付け状態を示す断面図。 第1実施例の冷却構造を示す斜視図。 第2実施例の冷却構造を示す斜視図。 本発明の第2実施形態における第1実施例のモータジェネレータの冷却構造を示す斜視図。 第2実施例の冷却構造を示す斜視図。
符号の説明
1 ケース
2 ロータ
5 ステータコア
6 冷却ジャケット
7 コイルエンド
8 ベースプレート
9 環状部材
15、15B ガイド壁
15A、15C 切欠き

Claims (3)

  1. ステータコアのスロットにコイルを収容し、ステータコア内周面に開口するスロットの開口部を閉塞してスロット内部を冷媒通路に形成し、前記ステータコアの前端及び後端に夫々の端部から突出したコイルエンドを囲繞して液密的な環状空間を形成する冷却ジャケットを備えるモータジェネレータの冷却構造において、
    前記ステータコアの前端及び後端に夫々設けた冷却ジャケットの下方に軸方向に開口させて冷媒の入口を夫々形成すると共に夫々の冷却ジャケットの上方に冷媒の出口を形成し、冷媒を夫々の冷却ジャケットにおいて下方から上方へ流動させるようにし、
    前記コイルエンドと冷却ジャケットとの間には、前記コイルエンドが冷却ジャケットの間に均一な隙間を有するように、コイルエンドの外周の環状凹部に嵌り合い、前記冷却ジャケットと一体若しくは別体の環状部材を備えることを特徴とするモータジェネレータの冷却構造。
  2. 前記コイルエンドと冷却ジャケット内面との隙間空間には、冷媒の入口から出口に向かう分割された流れを形成するガイド壁を設けたことを特徴とする請求項1に記載のモータジェネレーターコイルエンド冷却構造。
  3. 前記ガイド壁は、隣接する流路同士で冷媒を流通させるよう切欠かれていることを特徴とする請求項2に記載のモータジェネレーターコイルエンド冷却構造。
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