JP7294479B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力損失の上昇を抑えつつ、ステータの温度上昇を低減させることのできる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機であって、ロータおよびステータを有する回転電機本体と、回転電機本体を収容するハウジングと、を有し、ハウジングには、回転電機本体の周方向に沿って冷媒用の冷媒路17が配置され、冷媒路17は、軸方向の一方側に流入口21bを有するとともに、他方側に流出口21aを有し、流入口21bと流出口21aは周方向に離れており、冷媒路17の内周面には、流入口21bと流出口21aの間で軸方向に延び、径方向に突出するリブ22が形成され、リブ22は、冷媒路17の一方側の内壁から他方側に延在し、リブ22の他方側端部と冷媒路17の他方側の内壁の間には第1の隙間23が形成され、リブ22の径方向突出量は、冷媒路17の径方向長さより小さく、リブ22と冷媒路17の外周面の間には第2の隙間が形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機の冷媒路構造に関するものである。
従来、回転電機におけるステータ(固定子)を効率よく冷却するために、ステータの外周に沿ってハウジング(筐体)に冷媒用の冷媒路(流路)を設け、回転電機のステータを冷却する冷却構造が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載の回転電機は、冷媒路内に、冷媒の流れを制御する複数の隔壁(壁部)を設けることで冷媒路内を仕切り、それぞれの隔壁に貫通孔を形成する構造にしている。そして、回転電機の軸方向に対しそれぞれの貫通孔の形成位置が異なるように構成され、冷媒を冷媒路内に流した際、それぞれの貫通孔を介して冷媒路内に冷媒を供給している。
また、特許文献2に記載の回転電機は、冷媒路内に、冷媒の流れを制御する複数の隔壁(壁部)を設け、それぞれの隔壁が完全に冷媒路を仕切らないようある程度の隙間を回転電機の軸方向に有するように形成されている。そして、それぞれの隙間を回転電機の軸方向に対し、それぞれ互い違いとなるように形成することで、冷媒路を細かく蛇行させるように構成している。
特開2008-253024号公報 特開2015-136265号公報
しかし、特許文献1の構成では、冷媒路内に流れを制御する隔壁を配置しているため、隔壁を配置する前と異なる場所のステータ温度が上昇してしまう恐れがある。また、特許文献2の構成では、特許文献1の方法よりは温度抑制効果が期待できる。しかし、冷媒路を細かく蛇行させるように構成しているため、構造が複雑になってしまい、冷媒路の全長も伸びてしまうことから隔壁を冷媒路に配置しない構成に比べて圧力損失が大きくなってしまう課題がある。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、圧力損失の上昇を抑えつつ、ステータの温度上昇を低減させることのできる回転電機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る回転電機は、ロータおよびステータを有する回転電機本体と、回転電機本体を収容するハウジングと、を有し、ハウジングには、回転電機本体の周方向に沿って冷媒用の冷媒路が配置され、冷媒路は、軸方向の一方側に流入口を有するとともに、他方側に流出口を有し、流入口と流出口は周方向に離れており、冷媒路の内周面には、流入口と流出口の間で軸方向に延び、径方向に突出するリブが形成され、リブは、冷媒路の一方側の内壁から他方側に延在し、リブの他方側端部と冷媒路の他方側の内壁の間には第1の隙間が形成され、リブの径方向突出量は、冷媒路の径方向長さより小さく、リブと冷媒路の外周面の間には第2の隙間が形成される。
上記の回転電機において、リブは、流入口と第1の隙間に連通し、一方側から他方側に延在する流路を形成し、流路の断面積と、流入口の開口面積および第1の隙間の開口面積との差が所定値以内であってもよい。
上記の回転電機において、冷媒路内には流入口と流出口を備え、冷媒路内を仕切るように構成される複数の隔壁が設けられ、隔壁によって冷媒路内を仕切ることで少なくとも1つ以上の区画を冷媒路内に構成してもよい。
上記の回転電機において、リブは、隔壁によって仕切られた冷媒路内の1つの区画に1つ配置されてもよい。上記の回転電機において、隔壁には孔部が設けられ、孔部は、上流側の区画の流出口と下流側の区画の流入口を兼ねてもよい。
上記の回転電機において、流入口と流出口は、区画毎にそれぞれ軸方向で離れた位置に構成されてもよい。上記の回転電機において、ハウジングは、冷媒路内に冷媒を導入させる冷媒入口部と、冷媒を排出させる冷媒出口部とを有してもよい。
本発明によれば、圧力損失の上昇を抑えつつ、ステータの温度上昇を低減させることができる。
本実施形態の回転電機の軸方向の断面図の一例である。 本実施形態の回転電機の径方向の断面図の一例である。 図2に示すAの区画を模式的に示す斜視図である。 図2に示すAの区画を模式的に示す平面図と側面図である。 本実施形態のリブを配置している冷媒路内に冷媒を流入させた際の様子におけるシミュレーション結果を示した図である。 本実施形態のリブを配置している冷媒路に冷媒を流入した際、流入口から流出口までの冷媒の流れの様子のシミュレーション結果を例示した図である。 本実施形態のリブを配置した冷媒路に冷媒を流入させた際の熱流体解析の結果の一例を示す図である。 本実施形態のリブが冷媒路にある場合とその他の場合とにおける圧力損失と温度上昇の関係を示す一例の図である。 比較例1の冷媒路内に冷媒を流入させた際のシミュレーション結果を例示した図である。 比較例2の冷媒路内に冷媒を流入させた際のシミュレーション結果を例示した図である。 冷媒路内に壁部を設けない場合と比較例の壁部を設けた際の圧力損失の関係を示す一例の図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態では説明を分かり易くするため、本発明の主要部以外の構造や要素については、簡略化または省略して説明する。また、図面において、同じ要素には同じ符号を付す。なお、図面に示す各要素の形状、寸法などは模式的に示したもので、実際の形状、寸法などを示すものではない。
<実施形態1>
図1は、本実施形態の回転電機1の構成例を示す軸方向の断面図を模式的に示した図である。本実施形態の回転電機1は、車両などに搭載されて電動機や発電機として使用される。また、本実施形態の回転電機1は、複相のモータであってもよいし、単相のモータであってもよい。尚、図1における矢印Axは、回転電機1の回転軸14の延長方向(軸方向)を示している。以下、回転軸14における回転軸線をCとし、回転軸線Cの延在方向を、単に軸方向という。また、回転軸線Cを中心にした周方向を単に周方向という。また、回転軸線Cを中心にした径方向を単に径方向という。
本実施形態の回転電機1は、ハウジング10と、ステータ11と、ロータ12と、回転軸14と、軸受け15及び軸受け16と、冷媒路17と、冷媒入口部18と、冷媒出口部19とを有する。
ハウジング10(筐体)は、全体が略円筒形状に形成され、ステータ11及びロータ12を内部に収容する。ハウジング10は、第1ハウジング部材10aと、第2ハウジング部材10bとを有する。また、第1ハウジング部材10aと第2ハウジング部材10bは、例えば鋳造により製造される。
第1ハウジング部材10aは、軸方向の一端側(図中右側)が開口され、軸方向の他端側(図中左側)が底面部30aで塞がれた有底円筒形状である。第1ハウジング部材10aの内部空間には、図1に示すように、コイルが巻回されたステータ11(固定子)と、永久磁石が配置されたロータ12(回転子)を備えるインナーロータ型の回転電機本体13(回転電機本体)が収容される。第2ハウジング部材10bは、第1ハウジング部材10aの一端側の開口を塞ぐ円板状の部材である。ステータ11は、円筒状に形成されたステータコア(固定子鉄心)を備える。第2ハウジング部材10bは、第1ハウジング部材10aの開口部に接合される。
軸受け15は、第1ハウジング部材10aにおける底面部30aの径方向中央部に設けられている。軸受け15は、ロータ12が外周に固定されている回転軸(シャフト)14の負荷側を回転可能に支持する。軸受け16は、第2ハウジング部材10bの径方向中央部に設けられている。軸受け16は、回転軸(シャフト)14の反負荷側の端部を回転可能に支持する。回転軸14は、軸受け15,16によって回転自在に支承され、軸受け15を挿通して第1ハウジング部材10aの外側に突出している。回転軸14は、ロータ12とともに回転軸線Cを中心にして回転駆動する。
また、第1ハウジング部材10aの底面部30aから立ち上がった円筒状の側面部30bには、冷媒を流す帯状の冷媒路(流路)17が回転電機本体13の周方向に沿って構成されている。冷媒としては、例えば冷却液やオイルなどである。また、冷媒路17は、第1ハウジング部材10aの内部で軸方向からみて環状をなし、回転電機本体13の外周側で回転電機本体13と同心状に配置されている。
冷媒入口部18及び冷媒出口部19は、第1ハウジング部材10aの側面部30bに形成される。冷媒は、この冷媒入口部18から導入され、冷媒路17内を流れた後、冷媒出口部19から外部へと排出される。
ここで、図9、図10を参照しつつ、比較例の冷媒路構造の構成例を説明する。図9は、冷媒路の流入口付近に冷媒の流れを制御する壁部を1つ設けた場合(比較例1)におけるシミュレーション結果を示している。図9(A)は、図9に示す比較例1の冷媒路内に冷媒を流入させた際におけるシミュレーション結果の一例を示している。図9(B)は、図9に示す比較例1の冷媒路に冷媒を流入させた際の熱流体解析の結果の一例を示す図である。
図10は、冷媒路内に複数の壁部を設け、冷媒路を蛇行させる構造にした場合(比較例2)におけるシミュレーション結果を示している。図10(A)は、図10に示す比較例2の冷媒路内に冷媒を流入させた際におけるシミュレーション結果の一例を示している。図10(B)は、図10に示す比較例2の冷媒路に冷媒を流入させた際の熱流体解析の結果の一例を示している。尚、図9や図10に示す壁部は、軸方向に所定の隙間を有するが、径方向には冷媒路の床面から天井面まで壁部が延在している。尚、図9及び図10では冷媒路内の温度変化の様子をグレースケールの濃淡で示しており、濃いグレーの箇所ほど温度が低いことを示す。
従来、冷媒路内に壁等の遮蔽物を設けない場合、冷媒の流れが形成される導線上はステータを十分に冷却できるが、導線から離れた箇所ではステータを十分に冷却できないことがある。そこで、図9の比較例1のように冷媒路内に所定の壁部を設けると、冷媒の流れが変化するため壁部のない場合には高温となる箇所が冷却可能となる。図9に示す比較例1の壁部を冷媒路内に配置した場合、冷媒は図9(A)に示すように壁部に衝突した後、壁部に沿うように冷媒路内を流れつつ、流出口に導かれる。
この場合、図9(B)に示すように冷媒の流れが形成される導線上(図9(B)に示す矢印)は十分に冷却することができるが、矢印の導線上以外の箇所は十分に冷却できない場合がある。
また、図10に示す比較例2の場合、ステータを冷却するために冷媒路内に複数の壁部が配置されている。具体的には、冷媒路の一方側(図10中右側)の内壁から他方側(図10中左側)に延在し、壁部の他方側端部と冷媒路の他方側の内壁の間には所定の隙間が形成されるようにしている。そして、その次に設置される壁部は、上記した壁部と軸方向で隙間の位置が反対側となるように冷媒路内に配置される。これを壁部の数だけ繰り返すことにより、一方側から他方側に交互に折り返した冷媒路を構成することができる。このような冷媒路に冷媒を流すことで、図10(A)に示すように冷媒は冷媒路を蛇行するように流れる。
図10に示す比較例2のように複数の壁部を用いて冷媒路内に細かい流路を形成することで、冷媒路内に十分に冷媒を流すことができる。これにより、図10(B)に示すようにステータの温度を十分に冷却することができる。そのため、比較例2の場合、図9に示すような比較例1や壁部を設けない従来の冷媒路の構成より温度抑制効果が高くなる。しかし、図10に示す比較例2の冷媒路における構成では冷媒路内の構造が複雑になり、且つ冷媒路の全長も壁部を設けない場合と比べると長くなってしまうため、圧力損失が大きくなる。
図11は、冷媒路内に壁部を設けない場合と比較例の壁部を設けた際の圧力損失の関係を示す一例の図である。ここでは、一例として図10における比較例2の壁部の構成の場合を示す。図11に示すように、冷媒路内に壁部を設けない場合の冷媒路の構成における圧力損失に比べ、図10に示す比較例2における冷媒路の構成の圧力損失の方が高くなる。
以上より、図9に示すような壁部を冷媒路内に設けた場合、冷媒路内に壁部を設けない場合よりはステータの温度抑制効果は高くなるが、冷媒路内の場所によっては温度を十分に抑制できない所が出来てしまう。また、図10に示すような壁部を冷媒路内に設けた場合、ステータを十分に冷却することができるが、冷媒路内に壁部を設けない場合と比べ、圧力損失が大きくなる。
そこで、本実施形態における冷媒路17の構造では、圧力損失を小さくしつつ(上昇を抑えつつ)、ステータ11の温度上昇も低減させるために、冷媒路17内で冷媒をガイドするリブ22が設けられる。本実施形態のリブ22を設けた冷媒路17の構造について、図2~図4を参照して以下に説明する。
図2は、本実施形態の回転電機1の径方向の断面図を模式的に示した図である。図3は、図2に示すAの区画(区域)を模式的に示す斜視図である。図4は、本実施形態の冷媒路17内に構成されるリブ22の構成を模式的に示す図である。図4(A)は、図2に示すAの区画を軸方向で平面として見た場合を模式的に示す図である。図4(B)は、図2に示すAの区画を周方向の他方側から見た場合の例を示す図である。
本実施形態のハウジング10に設けられた冷媒路17内には、隔壁20及びリブ22が設けられる。
隔壁20は、第1ハウジング部材10a内で軸方向に延在して形成されている。隔壁20は、孔部21を有し、冷媒路17の床面から天井面まで延在して形成される。また、隔壁20は、冷媒路17内を複数の区画に仕切るように冷媒路17内に複数配置される。尚、冷媒路17の床面とは、冷媒路17の径方向で一方側の内壁(内周方向側の面)をいい、天井面とは、冷媒路17の径方向で他方側の外壁(外周側となる面)をいう。尚、図2では、隔壁20を冷媒路17内に4つ形成した例を示しているが、一例として隔壁20を4つ形成しているだけであって、冷媒路17内に隔壁20を形成する数は任意の数であってよい。例えば、隔壁20を冷媒路17内に2つ形成してもよいし、8つ形成するようにしてもよい。上記したように複数の隔壁20によって、本実施形態の冷媒路17は仕切られ、冷媒路17内に周方向に複数の区画が構成される。
孔部21は、隣り合う区画を連通させるように隔壁20に形成される貫通孔であって、1つの隔壁20に1か所形成される。尚、本実施形態では、隔壁20の一方の面における孔部21を冷媒の流出口21a(第1孔部)とし、隔壁20の他方の面における孔部21を冷媒の流入口21b(第2孔部)とする。
流出口21aは、冷媒路17に流入した冷媒を流入口21bへ導くための流出口である。即ち、複数の区画に仕切られた冷媒路17内で、ある区画から冷媒を次の区画へと導くための流出口として機能する。流入口21bは、上記した区画毎における冷媒の流入口として機能する。孔部21は、上流側の区画の流出口と下流側の区画の流入口を兼ねる。
さらに、本実施形態では、隔壁20において孔部21の形成される位置は、軸方向の一方側の端部または他方側の端部である。また、隔壁20において孔部21の形成される位置は、冷媒路17の周方向において交互に入れ替わっている。つまり、図3に示すように、1つの区画Aにおいて流出口21aと流入口21bは周方向に離れるように構成され、且つ流出口21aと流入口21bの位置関係は軸方向で異なる位置に構成される。このように、隔壁20の孔部21の配置関係を軸方向で交互に変更して冷媒路17内に隔壁20を設けることで、冷媒路17を全体として蛇行した構成とすることができる。これにより、冷媒路17において孔部21を通過する冷媒が蛇行する流れに近づくため、ステータ11の局所的な温度上昇を生じさせにくくできる。
リブ22は、流出口21aと流入口21bの間で軸方向に延び、冷媒路17の床面から径方向に突出するように形成される。リブ22は、2つの隔壁20の間に1つ形成される。即ち、冷媒路17の区画毎にリブ22は1つ形成される。
また、リブ22は、流入口21bから周方向に所定の間隔をあけて配置され、周方向で流出口21aよりも流入口21bに近い位置に形成される。流入口21bからリブ22の周方向の間隔(幅寸法26)は、流入口21bの開口面積に対して、リブ22と隔壁20の間に形成される流路の断面積が急激に変化しないように流入口21bの幅寸法に基づいて決定される。例えば、流入口21bからリブ22の周方向の間隔は、流入口21bの軸方向の幅寸法と略同程度である。
これにより、リブ22と隔壁20の間に軸方向に沿って形成され、流入口21bと連通する流路の断面積と、流入口21bの開口面積との差は所定値以内となる。上記の所定値は、上記の流路での圧力損失の許容値に基づき決定される。このように、流入口21bの軸方向における幅とリブ22の形成位置を同程度とすることで、冷媒路の流路の大きさの急激な変化を防ぎ、圧力損失を低減させることができる。尚、幅寸法26(第2の幅)は、流入口21bからリブ22の側面部22aまでの周方向における寸法である。
また、リブ22において軸方向に延在する一方の側面部22aは流入口21bが形成された隔壁20に臨み、側面部22aの反対側に位置する側面部22bは流出口21aが形成された隔壁20に臨む。またリブ22の上面部22cは、冷媒路17の天井面に臨む。
例えば、区画Aにおけるリブ22は、冷媒路17の軸方向一方側の内壁から他方側に延在し、リブ22の他方側端部22dと冷媒路17の他方側の内壁の間には第1の隙間23が形成される。尚、区画Aの次の区画では、流入口21bが軸方向の他方側に設けられるため、リブ22および第1の隙間23の位置関係が区画Aとは逆になる。即ち、冷媒路17の軸方向他方側の内壁から一方側に延在し、リブ22の一方側端部と冷媒路17の一方側の内壁の間に第1の隙間23が形成される。その次の区画のリブ22は区画Aにおけるリブ22と同じ位置関係となり、リブ22の形成位置の関係は区画毎に位置関係が交互に入れ替わる。
また、第1の隙間23の軸方向の寸法(幅寸法25)は、流入口21bや、リブ22と隔壁20の間に形成される流路に対して、流路の断面積が急激に変化しないように流入口21bの幅寸法に基づいて決定される。例えば、第1の隙間23の間隔は、流入口21bの軸方向の幅寸法と略同程度である。
このように、流入口21bから第1の隙間23に至る流路の断面積と、流入口21bの開口面積および第1の隙間23の開口面積との差はいずれも所定値以内となる。そのため、流入口21bから第1の隙間23に至る流路では、流路の大きさが急激に変化せず、圧力損失を低減させることができる。
また、リブ22の径方向突出量は、冷媒路17の径方向長さより小さく、リブ22の上面部22cと冷媒路17の外周面(天井面)の間には第2の隙間24が形成される。即ち、リブ22の上面部22cは、冷媒路17の天井面には当接しないように構成される。第2の隙間24の寸法は、冷媒路17の圧力損失等の諸条件によって決定される。尚、第2の隙間24は、冷媒が通過可能な寸法であるが、全ての冷媒がリブ22を乗り越えて流入口21b近傍で流出しないように適切に寸法が決定される。例えば、第2の隙間24は、リブ22の径方向突出量と比べて狭いことが好ましく、例えば、数mm~数cm程度が想定される。
このように、本実施形態のリブ22は、2つの隔壁20によって仕切られた冷媒路17内の1つの区画に1つ形成される。さらに、リブ22は、上記したように軸方向における第1の隙間23に加え、径方向の第2の隙間24を有するように形成される。
図5は、本実施形態のリブ22を形成した冷媒路17に冷媒を流入させた際の様子のシミュレーション結果の一例を示している。図6は、本実施形態のリブ22を形成した冷媒路17に冷媒を流入した際、流入口から流出口までの流れの様子のシミュレーション結果の一例を示している。尚、図5及び図6に示すシミュレーション結果は、上記で示した区画Aの場合におけるシミュレーション結果である。従って、隔壁20の孔部21、リブ22、第1の隙間23、第2の隙間24等の構成や位置関係は上記と同様である。
図5及び図6では冷媒路17内の温度変化の様子をグレースケールの濃淡で示しており、濃いグレーの箇所ほど温度が低いことを示す。また、図5や図6に示す矢印は冷媒の流れが形成される導線の方向を例示的に示している。以下、流入口21b側を上流とし、流出口21a側を下流とする。従って、冷媒は矢印の方向となるように上流から下流に導かれる。
流入口21bから流入する冷媒は、リブ22に沿って一方側から他方側に流れて第1の隙間23に導かれる。流入口21bから第1の隙間23に至る流路の断面積や流路形状はほぼ同じであるため、流入口21bから第1の隙間23に至る流路での圧力損失は比較的に少ない。一方で、上記の流路を流れる冷媒の一部は、第2の隙間24を周方向に通過して流出口21aに流れる。第2の隙間24は軸方向に延在しているため、第2の隙間24を通過する冷媒の流れは軸方向でのむらが少ない。即ち、流入口21bから流入した冷媒は、大きく分けると第1の隙間23から下流に向かって漏れ出ていく流れと、第2の隙間24から下流に向かって流れに分かれる。
これにより、図6に示すように、第1の隙間23を通過する冷媒の流れに加え、第2の隙間24を通過する冷媒の流れによって、ステータ11の外周がむらなく冷却され、ステータ11の局所的な温度上昇が生じにくくなる。
図7は、本実施形態のリブ22を形成した冷媒路17に冷媒を流入させた際の熱流体解析の結果の一例を示す図である。尚、図7では、上記で示した区画Aの場合における熱流体解析の結果である。従って、隔壁20の孔部21、リブ22、第1の隙間23、第2の隙間24等の構成や位置関係は上記と同様である。図7に示すように、本実施形態のリブ22を設けた冷媒路17の構造とすることで、ステータ11の外周がむらなく冷却され、ステータ11の局所的な温度上昇が生じにくくすることができる。
図8は、本実施形態の冷媒路構造の場合と、その他の冷媒路構造の場合における圧力損失と温度上昇の関係を示す一例の図である。ここでは、上記した本実施形態の冷媒路構造の場合、冷媒路17内にリブ(壁部)が無い冷媒路構造の場合、図10に示した比較例における冷媒路構造の場合をそれぞれ比較した結果の一例を示す。
図8に示すように、本実施形態の冷媒路構造とすることで、冷媒路17内にリブ(壁部)がない場合と比べ、ステータ11の温度上昇を抑えることができる。さらに、図10に示した比較例の冷媒路の構造と比べ、圧力損失を抑えることができる。
以上より、本実施形態の冷媒路構造とすることで、圧力損失の上昇を抑えつつ、ステータの温度上昇を低減させる回転電機1を提供することができる。
尚、上記ではリブ22は、冷媒路17の床面から径方向に突出するように形成したが、これに限らず、冷媒路17の天井面から径方向に突出するよう形成してもよい。この場合、上記と同様にリブ22の径方向突出量は、冷媒路17の径方向長さより小さくする。そして、リブ22と冷媒路17の内周面(床面)の間に第2の隙間24が形成される。また、本実施形態のリブ22は例えば、図4に例示しているように軸方向に対し水平に延びるように形成することが好ましいが、必ずしも水平ではなく若干の角度が付くように軸方向に延びるように形成してもよい。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…回転電機、10…ハウジング、17…冷媒路、20…隔壁、21…孔部、21a…流出口、21b…流入口、22…リブ、23…第1の隙間、24…第2の隙間、25…幅寸法、26…幅寸法

Claims (7)

  1. ロータおよびステータを有する回転電機本体と、
    前記回転電機本体を収容するハウジングと、を有し、
    前記ハウジングには、前記回転電機本体の周方向に沿って冷媒用の冷媒路が配置され、
    前記冷媒路は、軸方向の一方側に流入口を有するとともに、他方側に流出口を有し、
    前記流入口と前記流出口は前記周方向に離れており、
    前記冷媒路の内周面には、前記流入口と前記流出口の間で前記軸方向に延び、径方向に突出するリブが形成され、
    前記リブは、前記冷媒路の一方側の内壁から他方側に延在し、前記リブの他方側端部と前記冷媒路の他方側の内壁の間には第1の隙間が形成され、
    前記リブの径方向突出量は、前記冷媒路の径方向長さより小さく、前記リブと前記冷媒路の外周面の間には第2の隙間が形成されることを特徴とする回転電機。
  2. 前記リブは、前記流入口と前記第1の隙間に連通し、前記一方側から前記他方側に延在する流路を形成し、
    前記流路の断面積と、前記流入口の開口面積および前記第1の隙間の開口面積との差が所定値以内であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記冷媒路内には前記流入口と前記流出口を備え、前記冷媒路内を仕切るように構成される複数の隔壁が設けられ、
    前記隔壁によって前記冷媒路内を仕切ることで少なくとも1つ以上の区画を前記冷媒路内に構成することを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記リブは、前記隔壁によって仕切られた前記冷媒路内の1つの区画に1つ配置されることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記隔壁には孔部が設けられ、
    前記孔部は、上流側の区画の前記流出口と下流側の区画の前記流入口を兼ねることを特徴とする請求項3または4に記載の回転電機。
  6. 前記流入口と前記流出口は、前記区画毎にそれぞれ前記軸方向で離れた位置に構成されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記ハウジングは、前記冷媒路内に前記冷媒を導入させる冷媒入口部と、前記冷媒を排出させる冷媒出口部とを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機。

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