JPH0819218A - 回転電機の冷却構造 - Google Patents
回転電機の冷却構造Info
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- JPH0819218A JPH0819218A JP14653594A JP14653594A JPH0819218A JP H0819218 A JPH0819218 A JP H0819218A JP 14653594 A JP14653594 A JP 14653594A JP 14653594 A JP14653594 A JP 14653594A JP H0819218 A JPH0819218 A JP H0819218A
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- jacket
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハウジングに冷却液が流れるジャケットを備
えた回転電機の冷却効率を向上させる。 【構成】 電気モータＭのハウジング１に冷却水が流れ
る環状のジャケット１４を形成し、ジャケット１４の内
壁と外壁とを複数の両持ち放熱フィン２７で接続すると
ともに、内壁から外壁に向けて複数の片持ち放熱フィン
２８を突設する。サイドハウジング３，４を固定するボ
ルト２を螺入するためのボス部２１がハウジング１の外
壁に所定間隔で設けられており、このボス部２１によっ
てジャケット１４の流路断面積を部分的に減少させる流
路絞り部が形成される。流路絞り部によって冷却水の流
れが乱流化することにより放熱フィン２７，２８との間
の熱交換が効果的に行われ、これにより冷却効率が向上
する。
えた回転電機の冷却効率を向上させる。 【構成】 電気モータＭのハウジング１に冷却水が流れ
る環状のジャケット１４を形成し、ジャケット１４の内
壁と外壁とを複数の両持ち放熱フィン２７で接続すると
ともに、内壁から外壁に向けて複数の片持ち放熱フィン
２８を突設する。サイドハウジング３，４を固定するボ
ルト２を螺入するためのボス部２１がハウジング１の外
壁に所定間隔で設けられており、このボス部２１によっ
てジャケット１４の流路断面積を部分的に減少させる流
路絞り部が形成される。流路絞り部によって冷却水の流
れが乱流化することにより放熱フィン２７，２８との間
の熱交換が効果的に行われ、これにより冷却効率が向上
する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内周にステータを支持
する概略円筒状のハウジングに冷却液が円周方向に流れ
るジャケットを形成してなる回転電機の冷却構造に関す
る。
する概略円筒状のハウジングに冷却液が円周方向に流れ
るジャケットを形成してなる回転電機の冷却構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】かかる回転電機の冷却構造として、実開
平２−８８４４５号公報に記載されたものが公知であ
る。
平２−８８４４５号公報に記載されたものが公知であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものはハウジングに形成されたジャケットが単純な円筒
状の空間であるため、冷却液との接触面積が不足して冷
却効果が低くなる問題がある。そこで、ジャケット内に
放熱フィンを設けて冷却効果を高めることが考えられる
が、その場合には冷却液の流れと放熱フィンとの関係を
考慮しないと充分な冷却効果が得られない可能性があ
る。
ものはハウジングに形成されたジャケットが単純な円筒
状の空間であるため、冷却液との接触面積が不足して冷
却効果が低くなる問題がある。そこで、ジャケット内に
放熱フィンを設けて冷却効果を高めることが考えられる
が、その場合には冷却液の流れと放熱フィンとの関係を
考慮しないと充分な冷却効果が得られない可能性があ
る。
【０００４】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、回転電機のハウジングに形成されたジャケットに改
良を加えて冷却効果の向上を図ることを目的とする。
で、回転電機のハウジングに形成されたジャケットに改
良を加えて冷却効果の向上を図ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１に記載された発明は、内周にステータを支
持する概略円筒状のハウジングに冷却液が円周方向に流
れるジャケットを形成してなる回転電機の冷却構造にお
いて、前記ジャケット内にハウジングの円周方向に延び
る複数の放熱フィンを形成し、これら放熱フィンに対し
て冷却液の流れ方向上流側に流路断面積を絞る流路絞り
部を形成したことを特徴とする。
に、請求項１に記載された発明は、内周にステータを支
持する概略円筒状のハウジングに冷却液が円周方向に流
れるジャケットを形成してなる回転電機の冷却構造にお
いて、前記ジャケット内にハウジングの円周方向に延び
る複数の放熱フィンを形成し、これら放熱フィンに対し
て冷却液の流れ方向上流側に流路断面積を絞る流路絞り
部を形成したことを特徴とする。
【０００６】また請求項２に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、前記ジャケットがハウジングの軸方
向に長く且つハウジングの半径方向に短い偏平な流路断
面形状を有することを特徴とする。
１の構成に加えて、前記ジャケットがハウジングの軸方
向に長く且つハウジングの半径方向に短い偏平な流路断
面形状を有することを特徴とする。
【０００７】また請求項３に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、前記流路絞り部がジャケットの外壁
から内壁に向けて突出して内壁との間に隙間を有してお
り、且つ前記放熱フィンがジャケットの内壁から外壁に
向けて突出することを特徴とする。
１の構成に加えて、前記流路絞り部がジャケットの外壁
から内壁に向けて突出して内壁との間に隙間を有してお
り、且つ前記放熱フィンがジャケットの内壁から外壁に
向けて突出することを特徴とする。
【０００８】また請求項４に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、前記放熱フィンに対して冷却液の流
れ方向下流側に、放熱フィンが存在しないフィンレス領
域を備えたことを特徴とする。
１の構成に加えて、前記放熱フィンに対して冷却液の流
れ方向下流側に、放熱フィンが存在しないフィンレス領
域を備えたことを特徴とする。
【０００９】また請求項５に記載された発明は、請求項
４の構成に加えて、前記フィンレス領域に対して冷却液
の流れ方向下流側にハウジングの円周方向に延びる複数
の放熱フィンを形成し、フィンレス領域の上流側の放熱
フィンと下流側の放熱フィンとを千鳥状に配置したこと
を特徴とする。
４の構成に加えて、前記フィンレス領域に対して冷却液
の流れ方向下流側にハウジングの円周方向に延びる複数
の放熱フィンを形成し、フィンレス領域の上流側の放熱
フィンと下流側の放熱フィンとを千鳥状に配置したこと
を特徴とする。
【００１０】また請求項６に記載された発明は、請求項
４の構成に加えて、前記ハウジングが鋳造製品であり、
前記フィンレス領域に臨む部位に砂抜き孔を有すること
を特徴とする。
４の構成に加えて、前記ハウジングが鋳造製品であり、
前記フィンレス領域に臨む部位に砂抜き孔を有すること
を特徴とする。
【００１１】また請求項７に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、冷却液の流れ方向に沿う前記流路絞
り部の配列ピッチと、前記放熱フィンの配列ピッチとを
異ならせたことを特徴とする。
１の構成に加えて、冷却液の流れ方向に沿う前記流路絞
り部の配列ピッチと、前記放熱フィンの配列ピッチとを
異ならせたことを特徴とする。
【００１２】また請求項８に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、前記ハウジングがその軸方向両端面
にサイドハウジングを固定するためのボルト孔を有して
おり、このボルト孔を形成するためのボス部を前記流路
絞り部に兼用したことを特徴とする。
１の構成に加えて、前記ハウジングがその軸方向両端面
にサイドハウジングを固定するためのボルト孔を有して
おり、このボルト孔を形成するためのボス部を前記流路
絞り部に兼用したことを特徴とする。
【００１３】また請求項９に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、前記複数の放熱フィンの少なくとも
１個をジャケットの外壁及び内壁に連結したことを特徴
とする。
１の構成に加えて、前記複数の放熱フィンの少なくとも
１個をジャケットの外壁及び内壁に連結したことを特徴
とする。
【００１４】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【００１５】図１〜図８は本発明の一実施例を示すもの
で、図１は電気モータの縦断面図、図２はハウジングの
端面図、図３は図２の３−３線断面図、図４は図３の４
−４線断面図、図５は図２の５−５線断面図、図６は図
２の６−６線断面図、図７は図２の７−７線断面図、図
８は図２の８−８線断面図である。
で、図１は電気モータの縦断面図、図２はハウジングの
端面図、図３は図２の３−３線断面図、図４は図３の４
−４線断面図、図５は図２の５−５線断面図、図６は図
２の６−６線断面図、図７は図２の７−７線断面図、図
８は図２の８−８線断面図である。
【００１６】図１に示すように、電動車両の走行用駆動
源として用いられる電気モータＭは、概略円筒状のハウ
ジング１と、このハウジング１の軸方向両端面に各８本
のボルト２…で結合される前部サイドハウジング３及び
後部サイドハウジング４とを備える。ハウジング１の内
周面には、鉄心５の外周にコイル６を巻回してなるステ
ータ７が固着される。前部サイドハウジング３及び後部
サイドハウジング４には一対のボールベアリング８，９
を介してモータ回転軸１０が固着されており、このモー
タ回転軸１０の外周に鉄心１１及び永久磁石１２よりな
るロータ１３が固着される。
源として用いられる電気モータＭは、概略円筒状のハウ
ジング１と、このハウジング１の軸方向両端面に各８本
のボルト２…で結合される前部サイドハウジング３及び
後部サイドハウジング４とを備える。ハウジング１の内
周面には、鉄心５の外周にコイル６を巻回してなるステ
ータ７が固着される。前部サイドハウジング３及び後部
サイドハウジング４には一対のボールベアリング８，９
を介してモータ回転軸１０が固着されており、このモー
タ回転軸１０の外周に鉄心１１及び永久磁石１２よりな
るロータ１３が固着される。
【００１７】図２〜図４を併せて参照すると明らかなよ
うに、ハウジング１の内部には冷却水が流通する環状の
ジャケット１４が形成されており、このジャケット１４
はハウジング１の直径上に位置する冷却水供給口１５及
び冷却水排出口１６に連通する。冷却水供給口１５から
供給された冷却水は、左右に分流してジャケット１４内
を下方から上方に向かって流れ、冷却水排出口１６にお
いて再び合流して排出される。
うに、ハウジング１の内部には冷却水が流通する環状の
ジャケット１４が形成されており、このジャケット１４
はハウジング１の直径上に位置する冷却水供給口１５及
び冷却水排出口１６に連通する。冷却水供給口１５から
供給された冷却水は、左右に分流してジャケット１４内
を下方から上方に向かって流れ、冷却水排出口１６にお
いて再び合流して排出される。
【００１８】ハウジング１の軸方向両端面には、それぞ
れ４５°の間隔で各８個のボス部２１…が形成されてお
り、これらボス部２１…に前記ボルト２…が螺入される
ボルト孔２２…が形成される。隣接するボス部２１…間
に位置するように、ハウジング１の軸方向両端面に各６
個の砂抜き孔２３…が形成されており、これら砂抜き孔
２３…はプラグ２４…により閉塞される。尚、冷却水供
給口１５及び冷却水排出口１６に対応する部分には砂抜
き孔２３…は形成されない。
れ４５°の間隔で各８個のボス部２１…が形成されてお
り、これらボス部２１…に前記ボルト２…が螺入される
ボルト孔２２…が形成される。隣接するボス部２１…間
に位置するように、ハウジング１の軸方向両端面に各６
個の砂抜き孔２３…が形成されており、これら砂抜き孔
２３…はプラグ２４…により閉塞される。尚、冷却水供
給口１５及び冷却水排出口１６に対応する部分には砂抜
き孔２３…は形成されない。
【００１９】次に、図５〜図８を併せて参照しならジャ
ケット１４の構造を詳述する。
ケット１４の構造を詳述する。
【００２０】ジャケット１４の断面形状はハウジング１
の軸方向に長く半径方向に短い偏平な形状であって（図
５参照）、その内壁（即ち、半径方向内側の壁）から外
壁（即ち、半径方向外側の壁）に向かって突出してハウ
ジング１の円周方向に延びる複数本の平行なリブ２５…
を備える（図３参照）。各リブ２５…は内壁から僅かに
突出する高さの低いもので、内側の９本のリブ２５…は
冷却水排出口１６に対向する部分を除いて円周方向に３
６０°に亘って形成され（図４参照）、また外側の２本
のリブ２５，２５は、それぞれ前記ボス部２１…や前記
砂抜き孔２３…に対応する円周方向の複数か所で分断さ
れている（図８参照）。
の軸方向に長く半径方向に短い偏平な形状であって（図
５参照）、その内壁（即ち、半径方向内側の壁）から外
壁（即ち、半径方向外側の壁）に向かって突出してハウ
ジング１の円周方向に延びる複数本の平行なリブ２５…
を備える（図３参照）。各リブ２５…は内壁から僅かに
突出する高さの低いもので、内側の９本のリブ２５…は
冷却水排出口１６に対向する部分を除いて円周方向に３
６０°に亘って形成され（図４参照）、また外側の２本
のリブ２５，２５は、それぞれ前記ボス部２１…や前記
砂抜き孔２３…に対応する円周方向の複数か所で分断さ
れている（図８参照）。
【００２１】ハウジング１の軸方向両端面に互いに対向
するように配置された砂抜き孔２３…間と、冷却水供給
口１５及び冷却水排出口１６に対応する部分とに、後述
する放熱フィンが存在しない８個のフィンレス領域２６
…が形成される（図８参照）。隣接するフィンレス領域
２６…間に前記リブ２５…の上縁を外壁に向けて更に突
出させた放熱フィン２７…，２８…よりなる第１放熱フ
ィン群Ｇ1 …及び第２放熱フィン群Ｇ2 …が配設され
る。
するように配置された砂抜き孔２３…間と、冷却水供給
口１５及び冷却水排出口１６に対応する部分とに、後述
する放熱フィンが存在しない８個のフィンレス領域２６
…が形成される（図８参照）。隣接するフィンレス領域
２６…間に前記リブ２５…の上縁を外壁に向けて更に突
出させた放熱フィン２７…，２８…よりなる第１放熱フ
ィン群Ｇ1 …及び第２放熱フィン群Ｇ2 …が配設され
る。
【００２２】上述したように、フィンレス領域２６…に
対応して砂抜き孔２３…を形成したことにより、ハウジ
ング１を鋳造した後に砂抜き孔２３…、冷却水供給口１
５及び冷却水排出口１６から中子砂を排出する作業を、
放熱フィン２７…，２８…に邪魔されずに容易に行うこ
とができる。
対応して砂抜き孔２３…を形成したことにより、ハウジ
ング１を鋳造した後に砂抜き孔２３…、冷却水供給口１
５及び冷却水排出口１６から中子砂を排出する作業を、
放熱フィン２７…，２８…に邪魔されずに容易に行うこ
とができる。
【００２３】冷却水供給口１５から冷却水排出口１６に
向かう左右一対の冷却水通路には、各々２個の第１放熱
フィン群Ｇ1 ，Ｇ1 と２個の第２放熱フィン群Ｇ2 ，Ｇ
2 とが左右対称に設けられる。即ち、冷却水供給口１５
から冷却水排出口１６に向けて、第１放熱フィン群
Ｇ1 、第２放熱フィン群Ｇ2 、第２放熱フィン群Ｇ2 、
第１放熱フィン群Ｇ1 の順でそれぞれ４個の放熱フィン
群Ｇ1 …，Ｇ2 …が左右対称に設けられる（図４及び図
８参照）。
向かう左右一対の冷却水通路には、各々２個の第１放熱
フィン群Ｇ1 ，Ｇ1 と２個の第２放熱フィン群Ｇ2 ，Ｇ
2 とが左右対称に設けられる。即ち、冷却水供給口１５
から冷却水排出口１６に向けて、第１放熱フィン群
Ｇ1 、第２放熱フィン群Ｇ2 、第２放熱フィン群Ｇ2 、
第１放熱フィン群Ｇ1 の順でそれぞれ４個の放熱フィン
群Ｇ1 …，Ｇ2 …が左右対称に設けられる（図４及び図
８参照）。
【００２４】図８から明らかなように、第１放熱フィン
群Ｇ1 は、ジャケット１４の内壁と外壁とを接続する２
本の両持ち放熱フィン２７，２７と、ジャケット１４の
内壁から半径方向外側に延びて外壁との間に隙間を有す
る３本の片持ち放熱フィン２８…とを交互に配置してな
る。中央の片持ち放熱フィン２８と２本の両持ち放熱フ
ィン２７，２７とは同一の円周方向長さを有しており、
両端の２本の片持ち放熱フィン２８，２８はそれよりも
短い長さを有している。
群Ｇ1 は、ジャケット１４の内壁と外壁とを接続する２
本の両持ち放熱フィン２７，２７と、ジャケット１４の
内壁から半径方向外側に延びて外壁との間に隙間を有す
る３本の片持ち放熱フィン２８…とを交互に配置してな
る。中央の片持ち放熱フィン２８と２本の両持ち放熱フ
ィン２７，２７とは同一の円周方向長さを有しており、
両端の２本の片持ち放熱フィン２８，２８はそれよりも
短い長さを有している。
【００２５】また、第２放熱フィン群Ｇ2 は、ジャケッ
ト１４の内壁と外壁とを接続する２本の両持ち放熱フィ
ン２７，２７と、ジャケット１４の内壁から半径方向外
側に延びて外壁との間に隙間を有する２本の片持ち放熱
フィン２８…とを備えており、これら両持ち放熱フィン
２７，２７と片持ち放熱フィン２８，２８とは同一の円
周方向長さを有している。
ト１４の内壁と外壁とを接続する２本の両持ち放熱フィ
ン２７，２７と、ジャケット１４の内壁から半径方向外
側に延びて外壁との間に隙間を有する２本の片持ち放熱
フィン２８…とを備えており、これら両持ち放熱フィン
２７，２７と片持ち放熱フィン２８，２８とは同一の円
周方向長さを有している。
【００２６】このように、両持ち放熱フィン２７…によ
ってジャケット１４の内壁及び外壁を接続することによ
り、ハウジング１の強度を確保しながら薄肉化を図り、
重量を軽減することが可能となる。
ってジャケット１４の内壁及び外壁を接続することによ
り、ハウジング１の強度を確保しながら薄肉化を図り、
重量を軽減することが可能となる。
【００２７】第１放熱フィン群Ｇ1 の５本の放熱フィン
２７…，２８…と第２放熱フィン群Ｇ2 の４本の放熱フ
ィン２７…，２８…とは、軸方向に半ピッチずれて千鳥
状に配置される。
２７…，２８…と第２放熱フィン群Ｇ2 の４本の放熱フ
ィン２７…，２８…とは、軸方向に半ピッチずれて千鳥
状に配置される。
【００２８】図６から明らかなように、第１放熱フィン
群Ｇ1 の近傍に設けられた一対のボス部２１，２１の存
在によってジャケット１４の外壁が内壁に向かって張り
出しており、その結果前記ボス部２１，２１の近傍でジ
ャケット１４の流路断面積が絞られている。同様にし
て、図７から明らかなように、第２放熱フィン群Ｇ2 の
近傍に設けられた一対のボス部２１，２１の存在によっ
てジャケット１４の外壁が内壁に向かって張り出してお
り、その結果前記ボス部２１，２１の近傍でジャケット
１４の流路断面積が絞られている。
群Ｇ1 の近傍に設けられた一対のボス部２１，２１の存
在によってジャケット１４の外壁が内壁に向かって張り
出しており、その結果前記ボス部２１，２１の近傍でジ
ャケット１４の流路断面積が絞られている。同様にし
て、図７から明らかなように、第２放熱フィン群Ｇ2 の
近傍に設けられた一対のボス部２１，２１の存在によっ
てジャケット１４の外壁が内壁に向かって張り出してお
り、その結果前記ボス部２１，２１の近傍でジャケット
１４の流路断面積が絞られている。
【００２９】前記ボス部２１…は本発明の流路絞り部を
構成する。このようにボス部２１…を流路絞り部に兼用
することにより、特別の流路絞り部を形成する必要がな
くなって構造が簡略化される。
構成する。このようにボス部２１…を流路絞り部に兼用
することにより、特別の流路絞り部を形成する必要がな
くなって構造が簡略化される。
【００３０】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【００３１】電気モータＭの運転により発生した熱で温
度上昇したハウジング１を冷却すべく、図示せぬ水ポン
プからハウジング１の冷却水供給口１５に冷却水が供給
される。冷却水は冷却水供給口１５で二股に分流してジ
ャケット１４内を流れ、冷却水排出口１６で合流して排
出される。
度上昇したハウジング１を冷却すべく、図示せぬ水ポン
プからハウジング１の冷却水供給口１５に冷却水が供給
される。冷却水は冷却水供給口１５で二股に分流してジ
ャケット１４内を流れ、冷却水排出口１６で合流して排
出される。
【００３２】冷却水の流れるジャケット１４の断面形状
がハウジング１の軸方向に長く半径方向に短い偏平な形
状であるため、冷却水の流れが二次元化されて流路抵抗
が減少する。従って、第１放熱フィン群Ｇ1 …及び第２
放熱フィン群Ｇ2 …の両持ち放熱フィン２７…及び片持
ち放熱フィン２８…が流路と平行に形成されていること
と相俟って流路抵抗が減少し、これにより水ポンプを駆
動するモータの負荷を軽減することができる。
がハウジング１の軸方向に長く半径方向に短い偏平な形
状であるため、冷却水の流れが二次元化されて流路抵抗
が減少する。従って、第１放熱フィン群Ｇ1 …及び第２
放熱フィン群Ｇ2 …の両持ち放熱フィン２７…及び片持
ち放熱フィン２８…が流路と平行に形成されていること
と相俟って流路抵抗が減少し、これにより水ポンプを駆
動するモータの負荷を軽減することができる。
【００３３】さて、ジャケット１４内を流れる冷却水
は、ジャケット１４の壁面に接触するとともに第１放熱
フィン群Ｇ1 …及び第２放熱フィン群Ｇ2 …の放熱フィ
ン２７…，２８…に接触し、それら接触面で熱交換が行
われることによりハウジング１が冷却される。
は、ジャケット１４の壁面に接触するとともに第１放熱
フィン群Ｇ1 …及び第２放熱フィン群Ｇ2 …の放熱フィ
ン２７…，２８…に接触し、それら接触面で熱交換が行
われることによりハウジング１が冷却される。
【００３４】このとき、ボス部２１…よりなる流路絞り
部によって冷却水の流路断面積が部分的に絞られている
ため、その部分で冷却水の流れが乱流化する。その結
果、ボス部２１…の下流側に位置する放熱フィン２７
…，２８…に乱流化した冷却水が接触することになり、
これにより両者間の熱交換が促進されて冷却効率が大幅
に向上する。
部によって冷却水の流路断面積が部分的に絞られている
ため、その部分で冷却水の流れが乱流化する。その結
果、ボス部２１…の下流側に位置する放熱フィン２７
…，２８…に乱流化した冷却水が接触することになり、
これにより両者間の熱交換が促進されて冷却効率が大幅
に向上する。
【００３５】また、ボス部２１…がジャケット１４の外
壁から内壁に向かって張り出しているため、冷却水の流
れを片持ち放熱フィン２８…が設けられたジャケット１
４の内壁に向けて指向させることができ、これにより冷
却効率の向上を図ることができる。
壁から内壁に向かって張り出しているため、冷却水の流
れを片持ち放熱フィン２８…が設けられたジャケット１
４の内壁に向けて指向させることができ、これにより冷
却効率の向上を図ることができる。
【００３６】ボス部２１…によって乱流化された冷却水
はその下流の放熱フィン２７…，２８…によって再び層
流化されるが、放熱フィン２７…，２８…を持たないフ
ィンレス領域２６…の存在によって乱流から層流への移
行が規制される。これにより、ボス部２１…で発生した
乱流は、その下流のボス部２１…までの長い区間に亘っ
て乱流のまま維持され、冷却効率の低下が防止される。
はその下流の放熱フィン２７…，２８…によって再び層
流化されるが、放熱フィン２７…，２８…を持たないフ
ィンレス領域２６…の存在によって乱流から層流への移
行が規制される。これにより、ボス部２１…で発生した
乱流は、その下流のボス部２１…までの長い区間に亘っ
て乱流のまま維持され、冷却効率の低下が防止される。
【００３７】また、フィンレス領域２６を挟んで配置さ
れた第１放熱フィン群Ｇ1 の放熱フィン２７…，２８…
と第２放熱フィン群Ｇ2 の放熱フィン２７…，２８…と
が千鳥状に配置されているので、フィンレス領域２６の
下流側の第１放熱フィン群Ｇ 1 又は第２放熱フィン群Ｇ
2 に効果的に冷却水を導入して冷却効率の向上を図るこ
とができる。
れた第１放熱フィン群Ｇ1 の放熱フィン２７…，２８…
と第２放熱フィン群Ｇ2 の放熱フィン２７…，２８…と
が千鳥状に配置されているので、フィンレス領域２６の
下流側の第１放熱フィン群Ｇ 1 又は第２放熱フィン群Ｇ
2 に効果的に冷却水を導入して冷却効率の向上を図るこ
とができる。
【００３８】更に、図８から明らかなように、冷却水の
流れ方向に沿うボス部２１…の配列ピッチが第１放熱フ
ィン群Ｇ1 及び第２放熱フィン群Ｇ2 の配列ピッチと異
なっているので（即ち、ボス部２１…が一定ピッチで配
列されているに対してフィンレス領域２６…の円周方向
長さが１つ置きに異なっているので）、ジャケット１４
及びジャケット１４内を流れる冷却水が共振現象を起こ
すことを防止して騒音の発生を回避することができる。
しかも、冷却水の流量が大きく変動しても前記配列ピッ
チの差異によって冷却水の乱流化が促進されるため、冷
却効率の向上が可能となる。
流れ方向に沿うボス部２１…の配列ピッチが第１放熱フ
ィン群Ｇ1 及び第２放熱フィン群Ｇ2 の配列ピッチと異
なっているので（即ち、ボス部２１…が一定ピッチで配
列されているに対してフィンレス領域２６…の円周方向
長さが１つ置きに異なっているので）、ジャケット１４
及びジャケット１４内を流れる冷却水が共振現象を起こ
すことを防止して騒音の発生を回避することができる。
しかも、冷却水の流量が大きく変動しても前記配列ピッ
チの差異によって冷却水の乱流化が促進されるため、冷
却効率の向上が可能となる。
【００３９】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、種々の設計
変更を行うことができる。
明は前記実施例に限定されるものではなく、種々の設計
変更を行うことができる。
【００４０】例えば、本発明は電気モータ用に限定され
ず、発電機を含む回転電機に対して適用することが可能
である。また冷却液は水に限定されず、油等の他の液体
であっても良い。
ず、発電機を含む回転電機に対して適用することが可能
である。また冷却液は水に限定されず、油等の他の液体
であっても良い。
【００４１】
【発明の効果】以上のように、請求項１に記載された発
明によれば、ジャケット内にハウジングの円周方向に延
びる複数の放熱フィンを形成し、これら放熱フィンに対
して冷却液の流れ方向上流側に流路断面積を絞る流路絞
り部を形成したので、この流路絞り部によって冷却液の
流れを乱流化し、放熱フィンから冷却液への熱交換を効
果的に行わせて冷却効率を大幅に向上させることができ
る。
明によれば、ジャケット内にハウジングの円周方向に延
びる複数の放熱フィンを形成し、これら放熱フィンに対
して冷却液の流れ方向上流側に流路断面積を絞る流路絞
り部を形成したので、この流路絞り部によって冷却液の
流れを乱流化し、放熱フィンから冷却液への熱交換を効
果的に行わせて冷却効率を大幅に向上させることができ
る。
【００４２】また請求項２に記載された発明によれば、
ジャケットがハウジングの軸方向に長く且つハウジング
の半径方向に短い偏平な流路断面形状を有するので、冷
却液の流れが二次元化されて流路抵抗が減少し、冷却液
を供給するポンプの負荷を軽減することができる。
ジャケットがハウジングの軸方向に長く且つハウジング
の半径方向に短い偏平な流路断面形状を有するので、冷
却液の流れが二次元化されて流路抵抗が減少し、冷却液
を供給するポンプの負荷を軽減することができる。
【００４３】また請求項３に記載された発明によれば、
流路絞り部がジャケットの外壁から内壁に向けて突出し
て内壁との間に隙間を有しており、且つ放熱フィンがジ
ャケットの内壁から外壁に向けて突出するので、流路絞
り部によって冷却液の流れを放熱フィンを設けたジャケ
ットの内壁に向けて指向させ、冷却効率の向上を図るこ
とができる。
流路絞り部がジャケットの外壁から内壁に向けて突出し
て内壁との間に隙間を有しており、且つ放熱フィンがジ
ャケットの内壁から外壁に向けて突出するので、流路絞
り部によって冷却液の流れを放熱フィンを設けたジャケ
ットの内壁に向けて指向させ、冷却効率の向上を図るこ
とができる。
【００４４】また請求項４に記載された発明によれば、
放熱フィンに対して冷却液の流れ方向下流側に、放熱フ
ィンが存在しないフィンレス領域を備えているので、流
路絞り部によって乱流化された冷却液が放熱フィンによ
って再び層流化されることをフィンレス領域によって規
制し、これにより冷却液の流れを長い区間に亘って乱流
状態に維持して冷却効率の低下を防止することができ
る。
放熱フィンに対して冷却液の流れ方向下流側に、放熱フ
ィンが存在しないフィンレス領域を備えているので、流
路絞り部によって乱流化された冷却液が放熱フィンによ
って再び層流化されることをフィンレス領域によって規
制し、これにより冷却液の流れを長い区間に亘って乱流
状態に維持して冷却効率の低下を防止することができ
る。
【００４５】また請求項５に記載された発明によれば、
フィンレス領域に対して冷却液の流れ方向下流側にハウ
ジングの円周方向に延びる複数の放熱フィンを形成し、
フィンレス領域の上流側の放熱フィンと下流側の放熱フ
ィンとを千鳥状に配置したので、上流側の放熱フィンか
ら下流側の放熱フィンに効果的に冷却液を導入して冷却
効率の向上を図ることができる。
フィンレス領域に対して冷却液の流れ方向下流側にハウ
ジングの円周方向に延びる複数の放熱フィンを形成し、
フィンレス領域の上流側の放熱フィンと下流側の放熱フ
ィンとを千鳥状に配置したので、上流側の放熱フィンか
ら下流側の放熱フィンに効果的に冷却液を導入して冷却
効率の向上を図ることができる。
【００４６】また請求項６に記載された発明によれば、
ハウジングが鋳造製品であり、フィンレス領域に臨む部
位に砂抜き孔を有するので、ハウジングを鋳造する際の
砂抜き作業を放熱フィンに邪魔されずに容易に行うこと
ができる。
ハウジングが鋳造製品であり、フィンレス領域に臨む部
位に砂抜き孔を有するので、ハウジングを鋳造する際の
砂抜き作業を放熱フィンに邪魔されずに容易に行うこと
ができる。
【００４７】また請求項７に記載された発明によれば、
冷却液の流れ方向に沿う流路絞り部の配列ピッチと、放
熱フィンの配列ピッチとを異ならせたので、ジャケット
及び冷却液の流れに共振現象が起きるのを防止して騒音
の発生を回避することができる。しかも冷却液の流量が
変動しても冷却水の乱流化が安定して促進されるため、
冷却効率の向上が可能となる。
冷却液の流れ方向に沿う流路絞り部の配列ピッチと、放
熱フィンの配列ピッチとを異ならせたので、ジャケット
及び冷却液の流れに共振現象が起きるのを防止して騒音
の発生を回避することができる。しかも冷却液の流量が
変動しても冷却水の乱流化が安定して促進されるため、
冷却効率の向上が可能となる。
【００４８】また請求項８に記載された発明によれば、
ハウジングがその軸方向両端面にサイドハウジングを固
定するためのボルト孔を有しており、このボルト孔を形
成するためのボス部を流路絞り部に兼用したので、特別
の流路絞り部を形成する必要がなくなって構造が簡略化
される。
ハウジングがその軸方向両端面にサイドハウジングを固
定するためのボルト孔を有しており、このボルト孔を形
成するためのボス部を流路絞り部に兼用したので、特別
の流路絞り部を形成する必要がなくなって構造が簡略化
される。
【００４９】また請求項９に記載された発明によれば、
複数の放熱フィンの少なくとも１個をジャケットの外壁
及び内壁に連結したので、ハウジングの強度を確保しな
がら薄肉化を図り、重量を軽減することが可能となる。
複数の放熱フィンの少なくとも１個をジャケットの外壁
及び内壁に連結したので、ハウジングの強度を確保しな
がら薄肉化を図り、重量を軽減することが可能となる。
【図１】電気モータの縦断面図
【図２】ハウジングの端面図
【図３】図２の３−３線断面図
【図４】図３の４−４線断面図
【図５】図２の５−５線断面図
【図６】図２の６−６線断面図
【図７】図２の７−７線断面図
【図８】図２の８−８線断面図
１ ハウジング ３ 前部サイドハウジング（サイドハウジン
グ） ４ 後部サイドハウジング（サイドハウジン
グ） ７ ステータ １４ ジャケット ２１ ボス部（流路絞り部） ２２ ボルト孔 ２３ 砂抜き孔 ２６ フィンレス領域 ２７ 両持ち放熱フィン（放熱フィン） ２８ 片持ち放熱フィン（放熱フィン）
グ） ４ 後部サイドハウジング（サイドハウジン
グ） ７ ステータ １４ ジャケット ２１ ボス部（流路絞り部） ２２ ボルト孔 ２３ 砂抜き孔 ２６ フィンレス領域 ２７ 両持ち放熱フィン（放熱フィン） ２８ 片持ち放熱フィン（放熱フィン）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 一成 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (9)
- 【請求項１】 内周にステータ（７）を支持する概略円
筒状のハウジング（１）に冷却液が円周方向に流れるジ
ャケット（１４）を形成してなる回転電機の冷却構造に
おいて、 前記ジャケット（１４）内にハウジング（１）の円周方
向に延びる複数の放熱フィン（２７，２８）を形成し、
これら放熱フィン（２７，２８）に対して冷却液の流れ
方向上流側に流路断面積を絞る流路絞り部（２１）を形
成したことを特徴とする、回転電機の冷却構造。 - 【請求項２】 前記ジャケット（１４）がハウジング
（１）の軸方向に長く且つハウジング（１）の半径方向
に短い偏平な流路断面形状を有することを特徴とする、
請求項１記載の回転電機の冷却構造。 - 【請求項３】 前記流路絞り部（２１）がジャケット
（１４）の外壁から内壁に向けて突出して内壁との間に
隙間を有しており、且つ前記放熱フィン（２７，２８）
がジャケット（１４）の内壁から外壁に向けて突出する
ことを特徴とする、請求項１記載の回転電機の冷却構
造。 - 【請求項４】 前記放熱フィン（２７，２８）に対して
冷却液の流れ方向下流側に、放熱フィンが存在しないフ
ィンレス領域（２６）を備えたことを特徴とする、請求
項１記載の回転電機の冷却構造。 - 【請求項５】 前記フィンレス領域（２６）に対して冷
却液の流れ方向下流側にハウジング（１）の円周方向に
延びる複数の放熱フィン（２７，２８）を形成し、フィ
ンレス領域（２６）の上流側の放熱フィン（２７，２
８）と下流側の放熱フィン（２７，２８）とを千鳥状に
配置したことを特徴とする、請求項４記載の回転電機の
冷却構造。 - 【請求項６】 前記ハウジング（１）が鋳造製品であ
り、前記フィンレス領域（２６）に臨む部位に砂抜き孔
（２３）を有することを特徴とする、請求項４記載の回
転電機の冷却構造。 - 【請求項７】 冷却液の流れ方向に沿う前記流路絞り部
（２１）の配列ピッチと、前記放熱フィン（２７，２
８）の配列ピッチとを異ならせたことを特徴とする、請
求項１記載の回転電機の冷却構造。 - 【請求項８】 前記ハウジング（１）がその軸方向両端
面にサイドハウジング（３，４）を固定するためのボル
ト孔（２２）を有しており、このボルト孔（２２）を形
成するためのボス部を前記流路絞り部（２１）に兼用し
たことを特徴とする、請求項１記載の回転電機の冷却構
造。 - 【請求項９】 前記複数の放熱フィン（２７，２８）の
少なくとも１個をジャケット（１４）の外壁及び内壁に
連結したことを特徴とする、請求項１記載の回転電機の
冷却構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14653594A JPH0819218A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 回転電機の冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14653594A JPH0819218A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 回転電機の冷却構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0819218A true JPH0819218A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15409850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14653594A Pending JPH0819218A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 回転電機の冷却構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0819218A (ja) |
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