JP4684075B2 - 太陽電池、太陽電池ストリングおよび太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池、太陽電池ストリングおよび太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池、太陽電池ストリングおよび太陽電池モジュールに関し、特に、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りを低減することができる太陽電池、太陽電池ストリングおよび太陽電池モジュールに関する。
太陽光エネルギを直接電気エネルギに変換する太陽電池は、近年、特に地球環境問題の観点から、次世代のエネルギ源としての期待が急激に高まっている。太陽電池としては、化合物半導体または有機材料を用いたものなど様々な種類があるが、現在、主流となっているのは、シリコン結晶を用いたものである。
図20に、従来の太陽電池の一例の模式的な断面図を示す。ここで、太陽電池においては、p型シリコン基板10の受光面にn+層11が形成されることによって、p型シリコン基板10とn+層11とによりpn接合が形成されており、p型シリコン基板10の受光面上には反射防止膜12および銀電極13がそれぞれ形成されている。また、p型シリコン基板10の受光面と反対側の裏面にはp+層15が形成されている。そして、p型シリコン基板10の裏面上にはアルミニウム電極14および銀電極16がそれぞれ形成されている。
図21(a)〜(i)に、従来の太陽電池の製造方法の一例を示す。まず、図21(a)に示すように、p型シリコン結晶の原料を坩堝で溶解した後に再結晶化して得られたシリコンインゴッド17をシリコンブロック18に切断する。次に、図21(b)に示すように、シリコンブロック18をワイヤソーで切断することにより、p型シリコン基板10が得られる。
次いで、アルカリまたは酸によってp型シリコン基板10の表面をエッチングすることによって、図21(c)に示すp型シリコン基板10のスライス時のダメージ層19を除去する。このとき、エッチング条件を調整すると、p型シリコン基板10の表面に微小な凹凸(図示せず)を形成することができる。この凹凸により、p型シリコン基板10の表面に入射する太陽光の反射が低減されて、太陽電池の変換効率を高めることができる。
続いて、図21(d)に示すように、p型シリコン基板10の一方の主面(以下、「第1主面」という)上にリンを含む化合物を含有したドーパント液20を塗布する。そして、ドーパント液20の塗布後のp型シリコン基板10を800℃〜950℃の温度で5〜30分間熱処理することによりp型シリコン基板10の第1主面にn型ドーパントであるリンが拡散して、図21(e)に示すように、p型シリコン基板10の第1主面にn+層11が形成される。なお、n+層11の形成方法としては、ドーパント液を塗布する方法以外にも、P25やPOCl3を用いた気相拡散による方法がある。
次いで、リンの拡散時にp型シリコン基板10の第1主面に形成されるガラス層を酸処理により除去した後、図21(f)に示すように、p型シリコン基板10の第1主面上に反射防止膜12を形成する。反射防止膜12の形成方法としては、常圧CVD法を用いて酸化チタン膜を形成する方法やプラズマCVD法を用いて窒化シリコン膜を形成する方法などが知られている。また、ドーパント液を塗布する方法によりリンを拡散する場合には、リンに加えて反射防止膜12の材料も含ませたドーパント液を用いることによって、n+層11と反射防止膜12とを同時に形成することもできる。また、反射防止膜12の形成は、銀電極の形成後に行なう場合もある。
そして、図21(g)に示すように、p型シリコン基板10の他方の主面(以下、「第2主面」という)上にアルミニウム電極14を形成するとともにp型シリコン基板10の第2主面にp+層15を形成する。アルミニウム電極14およびp+層15は、たとえば、アルミニウム粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤からなるアルミニウムペーストをスクリーン印刷などにより印刷した後に、p型シリコン基板10を熱処理することによって、アルミニウムが溶融してシリコンと合金化することにより形成されたアルミニウム−シリコン合金層下にp+層15が形成されるとともに、p型シリコン基板10の第2主面上にアルミニウム電極14が形成される。また、p型シリコン基板10とp+層15のドーパント濃度差が、p型シリコン基板10とp+層15の界面に電位差(電位障壁として働く)をもたらし、光生成されたキャリアがp型シリコン基板10の第2主面付近で再結合するのを防いでいる。これにより、太陽電池の短絡電流(Isc:short circuit current)および開放電圧(Voc:open circuit voltage)が共に向上する。
その後、図21(h)に示すように、p型シリコン基板10の第2主面上に銀電極16を形成する。銀電極16は、たとえば、銀粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤からなる銀ペーストをスクリーン印刷などにより印刷した後に、p型シリコン基板10を熱処理することによって得ることができる。
そして、図21(i)に示すように、p型シリコン基板10の第1主面上に銀電極13を形成する。銀電極13は、p型シリコン基板10との接触抵抗を含む直列抵抗を低く抑えるとともに銀電極13の形成面積を少なくして太陽光の入射量を減少させないようにするため、銀電極13の線幅、ピッチおよび厚さなどのパターン設計が重要である。銀電極13の形成方法としては、たとえば、反射防止膜12の表面上に銀粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤からなる銀ペーストをスクリーン印刷などにより印刷した後に、p型シリコン基板10を熱処理することによって、銀ペーストが反射防止膜12を貫通してp型シリコン基板10の第1主面と良好な電気的接触が可能なファイアスルー方式が量産ラインで用いられている。
以上のようにして、図20に示す構成の太陽電池を製造することができる。なお、銀電極13および銀電極16の形成後のp型シリコン基板10を溶融半田槽に浸漬することによって銀電極13および銀電極16の表面に半田をコーティングすることもできる。この半田のコーティングは、プロセスによっては省略される場合もある。また、上記のようにして製造された太陽電池にソーラシミュレータを用いて擬似太陽光を照射し、太陽電池の電流−電圧(IV)特性を測定してIV特性を検査することもできる。
太陽電池は、その複数が直列に接続されて太陽電池ストリングとされた後、太陽電池ストリングを封止材によって封止して太陽電池モジュールとして販売および使用されることが多い。
図22(a)〜(e)に、従来の太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す。まず、図22(a)に示すように、太陽電池30の第1主面の銀電極上に導電性部材であるインターコネクタ31を接続する。
次に、図22(b)に示すように、インターコネクタ31が接続された太陽電池30を一列に配列し、太陽電池30の第1主面の銀電極に接続されているインターコネクタ31の他端を他の太陽電池30の第2主面の銀電極に接続して、太陽電池ストリングを作製する。
次いで、図22(c)に示すように、太陽電池ストリングを並べて、太陽電池ストリングの両端から突出しているインターコネクタ31と、他の太陽電池ストリングの両端から突出しているインターコネクタ31とを導電性部材である配線材33を用いて直列に接続することによって、太陽電池ストリング同士を互いに接続する。
続いて、図22(d)に示すように、接続された太陽電池ストリング34を封止材としてのEVA(エチレンビニルアセテート)フィルム36で挟み込み、その後、ガラス板35とバックフィルム37との間に挟む。そして、EVAフィルム36間に入った気泡を減圧して抜き、加熱すると、EVAフィルム36が硬化して、太陽電池ストリングがEVA中に封止される。これにより、太陽電池モジュールが作製される。
その後、図22(e)に示すように、太陽電池モジュールは、アルミニウム枠40内に配置され、ケーブル39を備えた端子ボックス38が太陽電池モジュールに取り付けられる。そして、上記のようにして製造された太陽電池モジュールにソーラシミュレータを用いて擬似太陽光を照射し、太陽電池の電流−電圧(IV)特性を測定してIV特性が検査される。
図23に、図20に示す太陽電池の受光面となるp型シリコン基板10の第1主面上に形成された銀電極13のパターンを示す。ここで、銀電極13は、比較的幅の大きい1本の線状のバスバー電極13aと、バスバー電極13aから伸びる複数の比較的幅の小さい線状のフィンガー電極13bと、から構成されている。
図24に、図20に示す太陽電池の裏面となるp型シリコン基板10の第2主面上に形成されたアルミニウム電極14と銀電極16のパターンを示す。ここで、アルミニウム電極14はp型シリコン基板10の第2主面のほぼ全面に形成されており、銀電極16はp型シリコン基板10の第2主面の一部のみに形成されている。これは、アルミニウム電極14に半田をコーティングをすることは困難であるため、半田をコーティングすることが可能な銀電極16が必要となることがあるためである。
図25に、図20に示す構成の太陽電池を直列に接続した太陽電池ストリングの模式的な断面図を示す。ここで、太陽電池の受光面のバスバー電極13aに半田などによって固定されたインターコネクタ31は、隣接する他の太陽電池の裏面の銀電極16に半田などによって固定されている。なお、図25においては、n+層とp+層の記載は省略されている。
特開2005−142282号公報
太陽光発電システムが急速に普及するにつれ、太陽電池の製造コストの低減は必要不可欠となっている。太陽電池の製造コストの低減において、半導体基板であるシリコン基板の大型化および薄型化は非常に有効な手段である。しかしながら、シリコン基板の大型化および薄型化に伴い、太陽電池ストリングを形成する際、太陽電池の電極(バスバー電極、銀電極)と銅からなるインターコネクタとを半田などによって固定して接続する加熱工程後の冷却工程において、太陽電池のシリコン基板とインターコネクタとの熱膨張係数差(シリコンの熱膨張係数3.5×10-6/Kに対し、銅は17.6×10-6/Kであり5倍程度の差がある)により、シリコン基板とインターコネクタとの間に大きな内部応力が発生し、太陽電池が大きく反るという問題が生じていた。
これは、上記の加熱工程において太陽電池の電極とインターコネクタとを固定した後、加熱状態にあった太陽電池の電極とインターコネクタを室温まで冷却すると、インターコネクタが太陽電池よりも大きく収縮するため、太陽電池に凹状の反りが発生する。太陽電池に生じた反りは、自動化された太陽電池モジュールの作製ラインの搬送系において搬送エラーや太陽電池の割れを引き起こす原因となる。また、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に反りが生じている場合には、太陽電池モジュールの作製のための封止材による封止工程において太陽電池ストリングを構成する各太陽電池に局部的に強い力が加わり、太陽電池に割れが生じる原因となる。
たとえば、特許文献1には、隣接する太陽電池を接続するインターコネクタに断面積が局部的に縮小された小断面積部を設ける方法が開示されている。上述したように、上記の加熱工程により加熱状態にあったインターコネクタおよび太陽電池は室温まで冷却する際に太陽電池に凹状の反りが発生する。その際、太陽電池には元の形状に戻ろうとする力(復元力)が発生し、この復元力はインターコネクタに対して引張り応力を加える。特許文献1に開示された方法によれば、インターコネクタに引張り応力が加えられたときに他の部分と比べて比較的強度の弱い小断面積部が延伸して、太陽電池の反りが低減されるが、さらなる改善が望まれる。
そこで、本発明の目的は、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りを低減することができる太陽電池、太陽電池ストリングおよび太陽電池モジュールを提供することにある。
本発明は、半導体基板の第1主面上に、バスバー電極と、バスバー電極から伸びる複数の線状のフィンガー電極と、が備えられており、バスバー電極は、線状電極である第1接続部と、空隙である第1非接続部と、を含み、第1接続部と第1非接続部とがバスバー電極の長手方向に隣接して配置されており、第1主面上に第1非接続部の周縁をバスバー電極の一部で取り囲んだ中空パターン部が形成されており、第1接続部の幅が中空パターン部の幅よりも狭い太陽電池である。
ここで、本発明の太陽電池においては、半導体基板の第1主面と反対側の第2主面上に、銀電極からなる第2接続部と、アルミニウム電極からなる第2非接続部と、がバスバー電極の長手方向に隣接して配置されていてもよい。
また、本発明の太陽電池においては、第1接続部および第2接続部はそれぞれ半導体基板に関して互いに対称となる位置に形成されていることが好ましい。なお、本発明において「対称」は、厳密に対称であることは必要なく、実質的に対称であればよい。
また、本発明の太陽電池においては、第1接続部が島状に形成されていてもよい。
また、本発明の太陽電池においては、第1接続部が線状に形成されていてもよい。
また、本発明の太陽電池において、中空パターン部におけるバスバー電極の幅は、第1接続部におけるバスバー電極の幅よりも狭くなっていてもよい。
また、本発明の太陽電池において、バスバー電極の長手方向に中空パターン部複数形成されており、互いに隣接する中空パターン部の間隔が等間隔であることが好ましい。
また、本発明の太陽電池において、第1主面の端部と第1主面の端部に隣接する中空パターン部との間隔のうち少なくとも1つの間隔が、互いに隣接する中空パターン部の間隔よりも狭くなっていてもよい。
また、本発明の太陽電池において、第1主面の端部に隣接する第1接続部の少なくとも1つは、第1主面の端部から離れて設置されていてもよい。また、本発明は、半導体基板の第1主面上に電極が備えられており、電極は、空隙である非接続部の両側に位置する線状電極である接続部と、非接続部の両側に配置された接続部同士を非接続部を迂回して電気的に接続する中空パターン部と、を含み、接続部の幅が中空パターン部の幅よりも狭い太陽電池である。また、本発明は、半導体基板の第1主面上に電極が備えられており、電極の一部として線状電極である2つの接続部と、2つの接続部の間に位置する空隙である非接続部と、非接続部を迂回して2つの接続部を電気的に接続する中空パターン部と、を含み、接続部の幅が中空パターン部の幅よりも狭い太陽電池である。また、本発明は、半導体基板の第1主面上に電極が備えられており、電極は、線状電極である2つの接続部と、2つの接続部間において空隙である非接続部を迂回するために設けられた中空パターン部と、を含み、接続部の幅が中空パターン部の幅よりも狭い太陽電池である。
また、本発明は、上記の太陽電池の複数が接続された太陽電池ストリングであって、互いに隣接する太陽電池において、一方の太陽電池の第1接続部と他方の太陽電池の第2接続部とがインターコネクタに接続されている太陽電池ストリングである。
また、本発明の太陽電池ストリングにおいて、インターコネクタは、太陽電池の端部において屈曲していてもよい。
また、本発明の太陽電池ストリングにおいて、インターコネクタは、第1非接続部に対応する箇所および第2非接続部に対応する箇所の少なくとも1箇所に、インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することが好ましい。
また、本発明の太陽電池ストリングにおいて、インターコネクタは、第1非接続部に対応する箇所および第2非接続部に対応する箇所のすべての箇所に、インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することがより好ましい。
また、本発明は、上記の中空パターン部を有する太陽電池の複数が接続された太陽電池ストリングであって、互いに隣接する太陽電池において、一方の太陽電池の第1接続部と他方の太陽電池の第2接続部とがインターコネクタに接続されている太陽電池ストリングである。
また、本発明の太陽電池ストリングにおいて、インターコネクタは、中空パターン部に対応する箇所の少なくとも1箇所に、インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することが好ましい。
また、本発明の太陽電池ストリングにおいて、インターコネクタは、中空パターン部に対応する箇所のすべての箇所に、インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することがより好ましい。
さらに、本発明は、上記のいずれかの太陽電池ストリングが封止材によって封止されてなる太陽電池モジュールである。
本発明によれば、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りを低減することができる太陽電池、太陽電池ストリングおよび太陽電池モジュールを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
(実施の形態1)
図1(a)に本発明の太陽電池の受光面の一例の模式的な平面図を示す。ここで、本発明の太陽電池の受光面となるp型シリコン基板10の第1主面においては、紙面の左右方向に伸びる比較的幅の広い線状のバスバー電極13aと、バスバー電極13aから紙面の上下方向に伸びる複数の幅の狭い線状のフィンガー電極13bと、が備えられている。また、バスバー電極13aは、インターコネクタに固定して接続するための線状の第1接続部51と、インターコネクタに接続されない空隙である第1非接続部42とを含み、第1接続部51と第1非接続部42とが交互に配列して形成されている。具体的には、図1(a)に示す1本のバスバー電極13aにおいて第1接続部51が3つ形成されており、隣接する第1接続部51の間およびp型シリコン基板10の第1主面の端部にそれぞれ第1非接続部42が形成されている。なお、本発明において、「端部」とは、バスバー電極の第1接続部と第1非接続部とが交互に配列されている方向の端部のことをいう。
図1(b)に、図1(a)に示す第1非接続部42近傍の模式的な拡大平面図を示す。ここで、バスバー電極13aは、空隙である第1非接続部42がバスバー電極13aによってその周縁を取り囲まれた中空パターン部を有している。第1接続部51におけるバスバー電極13aの幅は一定の幅で連続しているが、第1非接続部42の空隙の幅が第1接続部51におけるバスバー電極13aの幅よりも広くなるように形成されているため、中空パターン部におけるバスバー電極13aの幅は、第1接続部51におけるバスバー電極13aの幅よりも狭くなっている。
図1(a)に示すように、バスバー電極13aは上記の中空パターン部を2つ有しており、互いに隣接する中空パターン部の間隔は等間隔となっている。そして、p型シリコン基板10の紙面の左側の端部に隣接する中空パターン部とその第1主面の端部との間隔はないが、互いに隣接する中空パターン部の間隔は等間隔となっている。したがって、p型シリコン基板10の第1主面の端部に隣接する中空パターン部とp型シリコン基板10の第1主面の端部との間隔の少なくとも一方が、互いに隣接する中空パターン部の間隔よりも狭くなっている。また、p型シリコン基板10の第1主面の紙面の左側の端部に隣接する第1接続部51は、p型シリコン基板10の第1主面の紙面の左側の端部から離れて設置されている。
図2に、本発明の太陽電池の裏面の一例の模式的な平面図を示す。本発明の太陽電池の裏面となるp型シリコン基板10の第2主面においては、インターコネクタに接続するための第2接続部としての銀電極16と、インターコネクタに接続されない第2非接続部とが交互に形成されている。ここで、第2非接続部は、隣接する銀電極16の間のアルミニウム電極14からなる。
第2接続部としての銀電極16は、p型シリコン基板10の第1主面上の第1接続部51とp型シリコン基板10に関して互いに対称となる位置に形成されている。
図3に、上記の構成の太陽電池を直列に接続した本発明の太陽電池ストリングの一例の模式的な断面図を示し、図4に、図3に示す太陽電池ストリングを受光面側から見たときの模式的な平面図を示す。ここで、互いに隣接する太陽電池の一方の太陽電池の第1接続部51と他方の太陽電池の第2接続部である銀電極16とがそれぞれ半田などにより1本の導電性部材からなるインターコネクタ31に固定されて接続されている。また、太陽電池の第1非接続部42および第2非接続部となるアルミニウム電極14はそれぞれインターコネクタ31に固定されておらず、接続されていない。なお、インターコネクタ31は、太陽電池の端部において屈曲している。また、図3においては、n+層とp+層の記載は省略されている。
このような構成の本発明の太陽電池ストリングにおいては、図25に示した従来の太陽電池ストリングと比べて、インターコネクタと太陽電池の第1接続部との接続長さを低減することができる。このようにインターコネクタと太陽電池の第1接続部との接続長さを低減した場合には、インターコネクタと太陽電池を構成するp型シリコン基板との熱膨張係数差による応力を低減することができる。さらに、インターコネクタと太陽電池との接続部が太陽電池の受光面および裏面でそれぞれp型シリコン基板に関して対称な位置となるため、インターコネクタと太陽電池のp型シリコン基板との熱膨張係数差に起因して発生する応力が、太陽電池の受光面と裏面とでほぼ等しくなる。これにより、本発明の太陽電池ストリングにおいては、太陽電池の受光面および裏面のそれぞれから等しい力が太陽電池に働くことになる。これらの効果によって、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りを低減することができる。
このような本発明の太陽電池ストリングを従来から公知の方法によりEVAなどの封止材に封止することによって、本発明の太陽電池モジュールを得ることができる。
(実施の形態2)
図5に本発明の太陽電池ストリングの一例を太陽電池の受光面側から見たときの模式的な平面図を示す。ここで、太陽電池の受光面となるp型シリコン基板10の第1主面上に、島状の第1接続部51および互いに隣接する第1接続部51の間の空隙である第1非接続部42を有するバスバー電極13aと、バスバー電極13aから放射状に伸びる複数の幅の狭い線状のフィンガー電極13bと、が備えられている。そして、図6の模式的断面図に示すように、互いに隣接する太陽電池の一方の太陽電池の第1接続部51と他方の太陽電池の第2接続部である銀電極16とがそれぞれ半田などによりインターコネクタに固定されて接続されている。
ここで、第1接続部51を島状とすることによって、インターコネクタと太陽電池との接続長さをより低減し得ることから、インターコネクタと太陽電池を構成するp型シリコン基板10との熱膨張係数差による応力をさらに低減することができる場合がある。また、図6に示すように、第2接続部としての銀電極16は、p型シリコン基板10の第1主面上の第1接続部51とp型シリコン基板10に関して互いに対称となる位置に形成されていることから、インターコネクタと太陽電池のp型シリコン基板10との熱膨張係数差に起因して発生する応力が太陽電池の受光面と裏面とでほぼ等しくなり、太陽電池の受光面および裏面のそれぞれから等しい力が太陽電池に働くことになる。これらの効果により、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りを低減することができる。また、インターコネクタ31は、太陽電池の端部において屈曲している。なお、図6においては、n+層とp+層の記載は省略されている。
(実施の形態3)
図7に、本発明に用いられるインターコネクタの一例を接続した状態の模式的な拡大平面図を示す。ここで、図7に示すインターコネクタ31は、接続された状態において、第1非接続部42に対応する箇所に切れ込みが形成されることによって、インターコネクタ31の断面積が局部的に縮小された小断面積部41を有している。なお、本発明において、「インターコネクタの断面積」とは、インターコネクタの長手方向に直交する断面の面積のことをいう。
図8に、本発明に用いられるインターコネクタの好ましい他の一例を接続した状態の模式的な拡大平面図を示す。ここで、図8に示すインターコネクタ31は、接続された状態において、第1非接続部42に対応する箇所に、くびれが形成されることによってインターコネクタ31の断面積が局部的に縮小された小断面積部41を有している。
図9に、本発明に用いられるインターコネクタの一例の模式的な平面図を示す。また、図10(a)に本発明に用いられるインターコネクタの他の一例の模式的な平面図を示し、図10(b)に図10(a)に示すインターコネクタの模式的な側面図を示し、図10(c)に図10(a)に示すインターコネクタの模式的な正面図を示す。また、図11(a)に本発明に用いられるインターコネクタの他の一例の模式的な平面図を示し、図11(b)に図11(a)に示すインターコネクタの模式的な側面図を示し、図11(c)に図11(a)に示すインターコネクタの模式的な正面図を示す。また、図12(a)に本発明に用いられるインターコネクタの一例の模式的な平面図を示し、図12(b)に図12(a)に示すインターコネクタの模式的な側面図を示し、図12(c)に図12(a)に示すインターコネクタの模式的な正面図を示す。
また、図13に、図9に示すインターコネクタを用いて構成された太陽電池ストリングの一例の模式的な断面図を示す。さらに、図14に、図13に示す太陽電池ストリングを太陽電池の受光面側から見たときの模式的な平面図を示す。ここで、図9に示すインターコネクタ31は、図9および図13に示すように、接続された状態において、第1非接続部42および第2非接続部に対応する箇所に切れ込みが形成されることによって得られた小断面積部41を有している。なお、インターコネクタ31は、図13に示すように、太陽電池の端部において屈曲している。また、図13においては、n+層とp+層の記載は省略されている。
図7〜図12に示すインターコネクタを用いて太陽電池ストリングを形成した場合には、実施の形態1および実施の形態2で述べたように、インターコネクタと太陽電池との接続長さを低減する効果および太陽電池の受光面および裏面のそれぞれから等しい力が太陽電池に働く効果に加えて、上記の太陽電池の復元力が発生する際に、インターコネクタの他の部分と比べて比較的強度が弱い小断面積部が延伸して内部応力を緩和する効果が加わることになる。しかも、インターコネクタの小断面積部は第1非接続部および第2非接続部にそれぞれ配置されるので、小断面積部は固定されていないフリーな状態となっているため、自由に変形することができ、延伸による応力緩和効果を十分に発揮することができる。これらの効果により、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りを低減することができる。
なお、本発明においては、図7〜図12に示すインターコネクタを使用することに限定されないことは言うまでもない。
また、本発明において、応力緩和効果を発揮させる観点からは、インターコネクタの小断面積部は、第1非接続部に対応する箇所および第2非接続部に対応する箇所の少なくとも1箇所に有することが好ましく、第1非接続部に対応する箇所および第2非接続部に対応する箇所のすべての箇所に有することが最も好ましい。
(実施の形態4)
図15に、本発明に用いられるインターコネクタの一例の模式的な平面図を示す。ここで、図15に示すインターコネクタ31の互いに隣接する小断面積部41の間隔は等間隔となっている。
図16に、図15に示すインターコネクタ31を用いて太陽電池ストリングを形成するための太陽電池の受光面の模式的な平面図を示す。また、図17に、図15に示すインターコネクタ31を用いて太陽電池ストリングを形成するための太陽電池の裏面の模式的な平面図を示す。この太陽電池を図15に示すインターコネクタ31を用いて接続したときの太陽電池ストリングを図18の模式的断面図に示し、図18に示す太陽電池ストリングを太陽電池の受光面から見たときの模式的な平面図を図19に示す。また、図18に示すように、インターコネクタ31は、太陽電池の端部において屈曲している。なお、図18においては、n+層とp+層の記載は省略されている。
このように互いに隣接する小断面積部41の間隔を等間隔としたインターコネクタを用いて太陽電池ストリングを形成した場合には小断面積部41の形成がより容易となるため、太陽電池ストリングの製造コストが低下し、太陽電池ストリングの生産性を向上することができる。
なお、上記の実施の形態1〜4におけるその他の説明は、上記の背景技術の欄における説明と同様であるが、その説明に限定されるものではない。たとえば、本発明においては、p型シリコン基板以外の半導体基板を用いてもよく、上記の背景技術の欄の説明のp型とn型の導電型を入れ替えてもよい。また、本発明においては、第1接続部および第2接続部は必ずしも銀電極である必要はない。
(実施例1)
図1(a)に示す受光面の構成と図2に示す裏面の構成とを有する太陽電池を作製した。この太陽電池の幅は156.5mmであり、長さは156.5mmであって、太陽電池全体の厚みは120μmであった。
ここで、図1(a)に示す受光面の第1接続部51の幅は3mmであり、長さは約40mmであって、中空パターン部の空隙である第1非接続部42の幅は4.4mmであり、長さは7mmであった。また、第1非接続部42の周囲を取り囲むバスバー電極13aの幅は600μmであった。また、2本のバスバー電極13a間の距離は74mmであった。なお、バスバー電極13aおよびフィンガー電極13bは銀からなっている。
また、図2に示す裏面の銀電極16からなる第2接続部の幅は4mmであり、長さは約40mmであって、第2接続部の間に位置するアルミニウム電極14からなる第2非接続部の幅は4mmであり、長さは7mmであった。なお、図1(a)に示す第1接続部51と図2に示す第2接続部とはp型シリコン基板10に関して互いに対称となる位置に形成されており、図1(a)に示す第1非接続部42と図2に示す第2非接続部とはp型シリコン基板10に関して互いに対称となる位置に形成されている。
そして、上記の構成の太陽電池を2つ用意し、一方の太陽電池の受光面の第1接続部51と他方の太陽電池の裏面の第2接続部とをそれぞれ半田により図8に示すインターコネクタ31に接続して太陽電池ストリングを形成した。なお、インターコネクタ31は、太陽電池の端部において屈曲している。
ここで、図8に示すインターコネクタ31は、インターコネクタ31を接続したときに、図1(a)に示す第1非接続部42に対応する箇所のすべての箇所および図2に示す第2接続部に対応する箇所のすべての箇所に、図8に示すくびれからなる小断面積部41を有するように形成された。なお、図8に示すインターコネクタ31は銅から形成されており、その厚みは200μmであった。また、図8に示すインターコネクタ31の幅は2.5mmであって、小断面積部41において最も幅の狭い箇所の幅は1mmであった。
そして、太陽電池ストリングの形成後における太陽電池の反りを測定した。その結果を表1に示す。
(比較例1)
図23に示す受光面の構成と図24に示す裏面の構成とを有する太陽電池を作製した。この太陽電池の幅は156.5mmであり、長さは156.5mmであって、太陽電池全体の厚みは120μmであった。
ここで、図23に示す受光面のバスバー電極13aの幅は2mmであり、長さは150mmであった。また、2本のバスバー電極13aの間の距離は75mmであった。
また、図24に示す裏面の銀電極16の幅は4mmであり、長さは10mmであった。また、銀電極16の長手方向に互いに隣接する銀電極16の間の距離は15mmであり、銀電極16の長手方向と直交する方向に互いに隣接する銀電極16の間の距離は73mmであった。
上記の構成の太陽電池を2つ用意し、一方の太陽電池の受光面の銀電極13と他方の太陽電池の裏面の銀電極16とをそれぞれ半田により図8に示すインターコネクタ31に接続して太陽電池ストリングを形成した。なお、比較例1においては、実施例1で用いられたインターコネクタと同一の形状、同一の寸法および同一の材質のものが用いられた。また、インターコネクタ31は、太陽電池の端部において屈曲していた。
そして、実施例1と同一の方法および同一の条件で、太陽電池ストリングの形成後における太陽電池の反りを測定した。その結果を表1に示す。
(比較例2)
小断面積部を有しない帯状のインターコネクタを用いたこと以外は比較例1と同様にして、太陽電池ストリングを形成した。
そして、実施例1と同一の方法および同一の条件で、太陽電池ストリングの形成後における太陽電池の反りを測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0004684075
表1に示すように、実施例1の太陽電池ストリングは、比較例1および比較例2の太陽電池ストリングと比べて、太陽電池ストリングを構成する太陽電池の反りが低減することが確認された。
このような結果が生じる第1の理由としては、実施例1の太陽電池ストリングにおいては受光面の第1接続部と第1非接続部とが交互に形成されているためインターコネクタと太陽電池との接続長さを低減したことが考えられる。また、第2の理由としては、実施例1の太陽電池ストリングにおいては第1接続部と第2接続部、第1非接続部と第2非接続部がそれぞれ半導体基板に関して対称となる位置に形成されているため太陽電池の受光面および裏面のそれぞれから等しい力が太陽電池に働くことが考えられる。さらに、第3の理由としては、太陽電池ストリングの形成時に太陽電池の復元力が発生する際にインターコネクタの他の部分と比べて比較的強度が弱い小断面積部が延伸して内部応力を緩和することが考えられる。
(実施例2)
図8に示すくびれを有するインターコネクタ31の代わりに、図7に示す切れ込みを有するインターコネクタ31を用いたこと以外は実施例1と同様にして太陽電池ストリングを形成した。このようにして形成した太陽電池ストリングを直列に接続することによって48個の太陽電池からなる太陽電池ストリングを形成した。
そして、この太陽電池ストリングのインターコネクタの接続不良数および接続不良発生率について調査した。その結果を表2に示す。
(比較例3)
比較例1と同様の構成の太陽電池を用いたこと以外は実施例2と同様にして48個の太陽電池からなる太陽電池ストリングを形成した。
そして、この太陽電池ストリングのインターコネクタの接続不良数および接続不良発生率について調査した。その結果を表2に示す。
(比較例4)
比較例1と同様の構成のインターコネクタを用いたこと以外は比較例3と同様にして96個の太陽電池からなる太陽電池ストリングを形成した。
そして、この太陽電池ストリングのインターコネクタの接続不良数および接続不良発生率について調査した。その結果を表2に示す。
Figure 0004684075
表2に示すように、実施例2の太陽電池ストリングは、比較例3および比較例4の太陽電池ストリングと比べて、接続不良数および接続不良発生率がそれぞれ低減されていることが確認された。
これは、実施例2の太陽電池ストリングにおいては、比較例3および比較例4の太陽電池ストリングと比べて、太陽電池ストリングを構成する太陽電池の反りが低減できていることによるものと考えられる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、インターコネクタと太陽電池との熱膨張係数差による応力が緩和されるので、その結果として、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りが低減されるとともに、インターコネクタと太陽電池との接続の信頼性も向上する。
また、本発明によれば、太陽電池ストリングを構成する太陽電池に生じる反りが低減されるので、太陽電池モジュールの作製ラインの搬送系における搬送エラーや太陽電池の割れも低減する。
さらに、本発明によれば、太陽電池モジュールの作製のため封止工程における太陽電池の割れも低減することができるので、太陽電池モジュールの歩留と生産性が向上する。
(a)は本発明の太陽電池の受光面の一例の模式的な平面図であり、(b)は(a)に示す第1非接続部近傍の模式的な拡大平面図である。 本発明の太陽電池の裏面の一例の模式的な平面図である。 本発明の太陽電池ストリングの一例の模式的な断面図である。 図3に示す太陽電池ストリングを受光面側から見たときの模式的な平面図である。 本発明の太陽電池ストリングの一例を太陽電池の受光面側から見たときの模式的な平面図である。 図5に示す太陽電池ストリングの模式的な断面図である。 本発明に用いられるインターコネクタの一例を接続した状態の模式的な拡大平面図である。 本発明に用いられるインターコネクタの好ましい他の一例を接続した状態の模式的な拡大平面図である。 本発明に用いられるインターコネクタの一例の模式的な平面図である。 (a)は本発明に用いられるインターコネクタの他の一例の模式的な平面図であり、(b)は(a)に示すインターコネクタの模式的な側面図であり、(c)は(a)に示すインターコネクタの模式的な正面図である。 (a)は本発明に用いられるインターコネクタの他の一例の模式的な平面図であり、(b)は(a)に示すインターコネクタの模式的な側面図であり、(c)は(a)に示すインターコネクタの模式的な正面図である。 (a)は本発明に用いられるインターコネクタの他の一例の模式的な平面図であり、(b)は(a)に示すインターコネクタの模式的な側面図であり、(c)は(a)に示すインターコネクタの模式的な正面図である。 図9に示すインターコネクタを用いて構成された太陽電池ストリングの一例の模式的な断面図である。 図13に示す太陽電池ストリングを太陽電池の受光面側から見たときの模式的な平面図である。 本発明に用いられるインターコネクタの一例の模式的な平面図である。 図15に示すインターコネクタを用いて太陽電池ストリングを形成するための太陽電池の受光面の模式的な平面図である。 図15に示すインターコネクタを用いて太陽電池ストリングを形成するための太陽電池の裏面の模式的な平面図である。 図15に示すインターコネクタを用いて接続したときの太陽電池ストリングの模式的な断面図である。 図18に示す太陽電池ストリングを太陽電池の受光面から見たときの模式的な平面図である。 従来の太陽電池の一例の模式的な断面図である。 従来の太陽電池の製造方法の一例を示す図である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法の一例を示す図である。 図20に示す太陽電池の受光面となるp型シリコン基板の第1主面上に形成された銀電極のパターンを示す図である。 図20に示す太陽電池の裏面となるp型シリコン基板の第2主面上に形成されたアルミニウム電極と銀電極のパターンを示す図である。 図20に示す太陽電池を直列に接続した太陽電池ストリングの模式的な断面図である。
符号の説明
10 p型シリコン基板、11 n+層、12 反射防止膜、13,16 銀電極、13a バスバー電極、13b フィンガー電極、14 アルミニウム電極、15 p+層、17 シリコンインゴッド、18 シリコンブロック、30 太陽電池、31 インターコネクタ、33 配線材、34 太陽電池ストリング、35 ガラス板、36 EVAフィルム、37 バックフィルム、38 端子ボックス、39 ケーブル、40 アルミニウム枠、41 小断面積部、42 第1非接続部、51 第1接続部。

Claims (19)

  1. 半導体基板の第1主面上に、バスバー電極と、前記バスバー電極から伸びる複数の線状のフィンガー電極と、が備えられており、
    前記バスバー電極は、線状電極である第1接続部と、空隙である第1非接続部と、を含み、
    前記第1接続部と前記第1非接続部とが前記バスバー電極の長手方向に隣接して配置されており、
    前記第1主面上に前記第1非接続部の周縁を前記バスバー電極の一部で取り囲んだ中空パターン部が形成されており、
    前記第1接続部の幅が前記中空パターン部の幅よりも狭い、太陽電池。
  2. 前記半導体基板の前記第1主面と反対側の第2主面上に、銀電極からなる第2接続部と、アルミニウム電極からなる第2非接続部と、が前記バスバー電極の長手方向に隣接して配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記第1接続部および前記第2接続部はそれぞれ前記半導体基板に関して互いに対称となる位置に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の太陽電池。
  4. 前記第1接続部が島状に形成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池。
  5. 前記第1接続部が線状に形成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池。
  6. 前記中空パターン部における前記バスバー電極の幅は、前記第1接続部における前記バスバー電極の幅よりも狭いことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池。
  7. 前記バスバー電極の長手方向に前記中空パターン部が複数形成されており、互いに隣接する前記中空パターン部の間隔が等間隔であることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の太陽電池。
  8. 前記第1主面の端部と前記第1主面の前記端部に隣接する前記中空パターン部との間隔のうち少なくとも1つの間隔が、互いに隣接する前記中空パターン部の間隔よりも狭いことを特徴とする、請求項からのいずれかに記載の太陽電池。
  9. 前記第1主面の端部に隣接する前記第1接続部の少なくとも1つは、前記第1主面の端部から離れて設置されていることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の太陽電池。
  10. 半導体基板の第1主面上に電極が備えられており、
    前記電極は、空隙である非接続部の両側に位置する線状電極である接続部と、
    前記非接続部の両側に配置された前記接続部同士を前記非接続部を迂回して電気的に接続する中空パターン部と、を含
    前記接続部の幅が前記中空パターン部の幅よりも狭い、太陽電池。
  11. 半導体基板の第1主面上に電極が備えられており、
    前記電極の一部として線状電極である2つの接続部と、前記2つの接続部の間に位置する空隙である非接続部と、前記非接続部を迂回して前記2つの接続部を電気的に接続する中空パターン部と、を含
    前記接続部の幅が前記中空パターン部の幅よりも狭い、太陽電池。
  12. 半導体基板の第1主面上に電極が備えられており、
    前記電極は、線状電極である2つの接続部と、前記2つの接続部間において空隙である非接続部を迂回するために設けられた中空パターン部と、を含
    前記接続部の幅が前記中空パターン部の幅よりも狭い、太陽電池。
  13. 請求項2に記載の太陽電池の複数が接続された太陽電池ストリングであって、
    互いに隣接する前記太陽電池において、一方の前記太陽電池の第1接続部と他方の前記太陽電池の第2接続部とがインターコネクタに接続されている、太陽電池ストリング。
  14. 前記インターコネクタは、前記太陽電池の端部において屈曲していることを特徴とする、請求項13に記載の太陽電池ストリング。
  15. 前記インターコネクタは、前記第1非接続部に対応する箇所および前記第2非接続部に対応する箇所の少なくとも1箇所に、前記インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することを特徴とする、請求項13または14に記載の太陽電池ストリング。
  16. 前記インターコネクタは、前記第1非接続部に対応する箇所および前記第2非接続部に対応する箇所のすべての箇所に、前記インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することを特徴とする、請求項13または14に記載の太陽電池ストリング。
  17. 前記インターコネクタは、前記中空パターン部に対応する箇所の少なくとも1箇所に、前記インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することを特徴とする、請求項13または14に記載の太陽電池ストリング。
  18. 前記インターコネクタは、前記中空パターン部に対応する箇所のすべての箇所に、前記インターコネクタの断面積が局部的に縮小された小断面積部を有することを特徴とする、請求項13または14に記載の太陽電池ストリング。
  19. 請求項13から18のいずれかの太陽電池ストリングが封止材によって封止されてなる、太陽電池モジュール。
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