JPH06151907A - 太陽電池素子 - Google Patents

太陽電池素子

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JPH06151907A
JPH06151907A JP4293174A JP29317492A JPH06151907A JP H06151907 A JPH06151907 A JP H06151907A JP 4293174 A JP4293174 A JP 4293174A JP 29317492 A JP29317492 A JP 29317492A JP H06151907 A JPH06151907 A JP H06151907A
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solar cell
solder
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 半導体接合部を有する半導体基板1の裏面側
に、裏面電極を設けると共に、この半導体基板1の表面
側に、幅広に形成された複数のバスバー部3aと、この
バスバー部3aと交差して幅狭に形成された複数のフィ
ンガー部3bからなる表面電極3を設けた太陽電池素子
において、前記表面電極3のバスバー部3aのうち、フ
ィンガー部3bと交差する部分3c3dを幅狭に形成す
ると共に、この幅狭部分3c3dを一定方向に屈曲させ
て設けたり、表面電極3のバスバー部3aのうち、フィ
ンガー部3bと交差する部分3eを一部除去する。 【効果】 太陽電池素子のハンダディップを行う際に、
バスバー部3aに付着したハンダがフィンガー部3bに
流れることが防止され、その結果フィンガー部3bにハ
ンダ玉が形成されることはなく、太陽電池素子の破損な
どが防止されると共に、ハンダディップを迅速に行うこ
とができ、生産性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池素子の改良に関
し、特に太陽電池素子の電極構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽電池素子は、図3に示すよう
に、シリコンなどから成る半導体基板1内に、例えばn
領域1a、p領域1b、およびp+ 領域1cなどを形成
して半導体接合部を形成し、この半導体基板1の裏面側
と表面側に、銀(Ag)、チタン(Ti)、ニッケル
(Ni)、あるいはクロム(Cr)などから成る裏面電
極2と表面電極3を形成して構成されていた。
【0003】裏面電極2は、例えば入射した光を反射で
きるように、半導体基板1の裏面側の略全面に形成され
る。
【0004】また、表面電極3は、入射光を遮らないよ
うに、出来るだけ小面積に形成される。この表面電極3
は、図4に示すように、バスバー部3aとフィンガー部
3bから成り、このバスバー部3aとフィンガー部3b
は交差して形成されている。
【0005】バスバー部3aは、複数の太陽電池素子を
接続する場合のリード線(不図示)を接合するために幅
広に形成されており、フィンガー部3bは、半導体接合
部で発生する電子を半導体基板1の全領域にわたって効
率良く収集するために、半導体基板1の略全領域にわた
って細幅に形成されている。
【0006】このような太陽電池素子においては、複数
の太陽電池素子を接続するためのリード線(不図示)
を、裏面電極2および表面電極3にハンダ付するため
に、図3に示すように、この裏面電極2および表面電極
3の表面に予めハンダ層4を形成しておく。なお、図3
では明確に現れていないが、バスバー部3aの表面に
も、ハンダ層が形成される。このようなハンダ層4を裏
面電極2および表面電極3上に形成する場合、裏面電極
2および表面電極3が形成された半導体基板1を、ハン
ダ槽に浸漬して引き上げるハンダディップ法で行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の太陽
電池素子では、図5に示すように、ハンダ槽5に半導体
基板1を浸漬して、引き上げる際に、表面電極3のフィ
ンガー部3bに、ハンダの突起(ハンダ玉)6が多数発
生し、このハンダ玉6によって、太陽電池素子をガラス
基板などに接着するラミネートの工程で、半導体基板1
に破損などを生じるという問題があった。
【0008】すなわち、表面電極3のうち、バスバー部
3aは幅広に形成されるが、フィンガー部3bは幅狭に
形成され、幅広のバスバー部3aに付着した大量のハン
ダが幅狭のフィンガー部3bに流れるため、バスバー部
3a下方のフィンガー部3bにハンダ玉6が形成され
る。
【0009】このようなハンダ玉6の発生を少なくする
ためには、ハンダディップの際の半導体基板1の移動ス
ピードを極力遅くすればよいが、ハンダディップの工程
で長時間掛かり、生産性が低下すると共に、ハンダ浸漬
時間が長くなると電極材料がハンダ槽に流れだすという
問題を誘発する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る太陽電池素
子は、上述のような従来技術の問題点に鑑みて為された
ものであり、請求項1に記載した発明の特徴とするとこ
ろは、半導体接合部を有する半導体基板の裏面側に、裏
面電極を設けると共に、この半導体基板の表面側に、幅
広に形成された複数のバスバー部と、このバスバー部と
交差して幅狭に形成された複数のフィンガー部からなる
表面電極を設けた太陽電池素子において、前記表面電極
のバスバー部のうち、フィンガー部と交差する部分を幅
狭に形成すると共に、この幅狭部分を一定方向に屈曲さ
せて設けた点にある。また、請求項2に記載した発明の
特徴とするところは、半導体接合部を有する半導体基板
の裏面側に、裏面電極を設けると共に、この半導体基板
の表面側に、幅広に形成された複数のバスバー部と、こ
のバスバー部と交差して幅狭に形成された複数のフィン
ガー部からなる表面電極を設けた太陽電池素子におい
て、前記表面電極のバスバー部のうち、フィンガー部と
交差する部分を一部除去した点にある。
【0011】
【作用】上記のように構成すると、太陽電池素子のハン
ダディップを行う際に、表面電極のバスバー部に付着し
たハンダがフィンガー部に流れることが防止され、その
結果フィンガー部にハンダ玉が形成されることはなく、
太陽電池素子の破損などが防止されると共に、ハンダデ
ィップを迅速に行うことができ、生産性を向上させるこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。図1は、請求項1に記載した発明に係る
太陽電池素子の一実施例を示す図であり、半導体基板上
に形成される表面電極のパターンを示す図である。な
お、図示されていないが、半導体基板内には、図3に示
す従来品と同様に、例えばn領域1a、p領域1b、お
よびp+ 領域1cなどを形成して半導体接合部が形成さ
れており、裏面側には、裏面電極4が形成されている。
【0013】表面電極3は、幅広に形成されたバスバー
部3aと幅狭に形成されたフィンガー部3bとで構成さ
れる。このバスバー部3aのうち、フィンガー部3bと
の交差部分3cは、幅狭に形成されており、且つバスバ
ー部3aの上辺から下辺に向かって屈曲して形成されて
いる。隣接する交差部分3dも幅狭に形成されており、
且つバスバー部3aの上辺から下辺に向かって屈曲して
形成されている。したがって、交差部分3c、3dは同
じ箇所でフィンガー部3bと交差し、交差部分3c、3
dとフィンガー部3bとで矢印状になる。この場合、バ
スバー部3aは、例えば幅1mm程度に形成され、フィ
ンガー部3bは、例えば幅0.1mm程度に形成され
る。交差部3c、3dは、例えば幅0.3mm程度に形
成される。
【0014】さらに、フィンガー部3bのピッチは、3
mm程度に形成される。このような表面電極3は、従来
品と同様に、銀(Ag)、チタン(Ti)、ニッケル
(Ni)、あるいはクロム(Cr)などから成り、厚膜
手法や薄膜手法によって形成される。
【0015】上記太陽電池素子にハンダディップを行う
場合、図1に示す矢印のX方向に向けてハンダ槽に浸漬
し、その逆方向に引き上げる。この場合、幅広のバスバ
ー部3aに付着したハンダのうち、交差部分3c、3d
のハンダはフィンガー部3bに流れるが、その他のバス
バー部3aのハンダは、流れ方向が逆になることから、
フィンガー部3bに流れることはない。したがって、フ
ィンガー部3bにハンダ玉が形成されることはない。
【0016】図2は、請求項2に記載した太陽電池素子
の一実施例を示す図である。この発明では、表面電極3
のバスバー部3aのうち、フィンガー部3bとの交差部
分に除去部分3eを設けている。表面電極3は、例えば
バスバー部3aが幅約1mm程度に、フィンガー部3b
が幅約0.1mm程度に、さらに除去部分3eが0.5
×1mm程度に形成される。
【0017】このような太陽電池素子にハンダディップ
を行う場合、図2に示す矢印のX方向に向けてハンダ槽
に浸漬し、その逆方向に引き上げる。この場合、バスバ
ー部3aは、小面積でしかフィンガー部3bと接触して
いないことから、バスバー部3aに付着したハンダがフ
ィンガー部3bに流れることは殆どない。したがって、
フィンガー部3bにハンダ玉が形成されることはない。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る太陽電池素
子によれば、表面電極のバスバー部のうち、フィンガー
部と交差する部分を幅狭に形成すると共に、この幅狭部
分を一定方向に屈曲させて設けたり、フィンガー部と交
差する部分を一部除去することから、バスバー部とフィ
ンガー部の交差部分は幅狭になり、もってハンダディッ
プを行う際に、バスバー部に付着したハンダがフィンガ
ー部に流れることは少なく、その結果フィンガー部にハ
ンダ玉が形成されることが防止され、太陽電池素子の破
損などが防止されると共に、ハンダディップを迅速に行
うことができ、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明に係る太陽電池素子の
一実施例を示す図である。
【図2】請求項2に記載した発明に係る太陽電池素子の
一実施例を示す図である。
【図3】従来の太陽電池素子を示す断面図である。
【図4】従来の太陽電池素子の表面電極を示す図であ
る。
【図5】太陽電池素子のハンダディップ工程を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、2・・・裏面電極、3・・・表面
電極、3a・・・バスバー部3a、3b・・・フィンガ
ー部、3c、3d・・・バスバー部とフィンガー部の交
差部分、3e・・・除去部分。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体接合部を有する半導体基板の裏面
    側に、裏面電極を設けると共に、この半導体基板の表面
    側に、幅広に形成された複数のバスバー部と、このバス
    バー部と交差して幅狭に形成された複数のフィンガー部
    からなる表面電極を設けた太陽電池素子において、前記
    表面電極のバスバー部のうち、フィンガー部と交差する
    部分を幅狭に形成すると共に、この幅狭部分を一定方向
    に屈曲させたことを特徴とする太陽電池素子。
  2. 【請求項2】 半導体接合部を有する半導体基板の裏面
    側に、裏面電極を設けると共に、この半導体基板の表面
    側に、幅広に形成された複数のバスバー部と、このバス
    バー部と交差して幅狭に形成された複数のフィンガー部
    からなる表面電極を設けた太陽電池素子において、前記
    表面電極のバスバー部のうち、フィンガー部と交差する
    部分を一部除去したことを特徴とする太陽電池素子。
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