JP4661335B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明は集塵室に対する集塵袋の装着、取出し操作を容易にする電気掃除機に関するものである。
従来の電気掃除機は、前部に吸気口を有する掃除機本体で、集塵室、電動送風機を内蔵する電動送風機収納室を形成している。前記集塵室には、集塵室の底面にリブを設けたものや、口枠の左右を固定するために、集塵室底面から集塵室の略開放部付近の高さまで箱状のリブを設け、それらにより集塵袋の口枠を集塵室に仮固定を行っている。次に口枠の上端部分を集塵室に回動自在に固定された口枠押えにより口枠を固定しているものであった(例えば、特許文献1参照)。そしてこのような電気掃除機には集塵室に集塵袋を未装着の状態で蓋を閉じて使用しようとしても蓋が閉じらないようにして誤使用を防止する機能を付加したものが見られる。
特許第3424154号公報
しかしながら、上記構成では、上記のような口枠押さえを有するものは、集塵袋の着脱には口枠押えを回動させた後に口枠を挿入するという二動作が必要で、ワンタッチで集塵袋の着脱が出来ないというものであった。
また、口枠押さえが口枠の上部に位置するものにあっては、集塵袋を挿入する際に口枠押えが邪魔となり、上方より集塵袋の位置を決める位置決めリブおよび、吸気口が口枠押さえにより隠れ、目視しにくいために使用者は、感覚により集塵袋を取りつけていた。そのため、誤挿入が発生し、吸気孔と吸気口がずれそれによりゴミ漏れが起こり、電動送風機の故障、電気掃除機の故障の原因となっていた。また、ゴミが一杯になった、集塵袋を取り出す際に、吸気孔に口枠押さえが引っかかり、取り出しにくいだけでなく、集塵袋内のゴミがこぼれてしまうこともあり、使用者に不信感を与えるものであり、集塵室にこぼれたゴミが電動送風機に直接侵入しそれにより電気掃除機の故障につながるものであった。
本発明は上記課題を解決するもので、集塵袋の未装着による誤使用を防止しつつ集塵袋の着脱容易化を図って使い勝手を向上した電気掃除機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明は、吸気口を有する集塵室及び塵埃吸引用の電動送風機を収納する電動送風機収納室を有する掃除機本体と、前記集塵室内に装着され、当該集塵室の前記吸気口に対応する吸気孔を有する口枠付きの集塵袋と、前記集塵室上方を開閉自在に覆う蓋体とを備え、前記蓋体には集塵袋検知体を設け、この集塵袋検知体は前記集塵室に集塵袋が装着されていないときに蓋体が閉状態とならないように防止する突起部及び前記集塵室に集塵袋が装着されていることを検知する検知部とを有していて、前記検知部には、前記集塵袋の前記口枠と係合する係合部が設けられており、前記検知部が前記集塵室に集塵袋が装着されていることを検知すると、前記突起部は前記蓋体が閉状態となる位置に移動するとともに、前記係合部が前記集塵袋の前記口枠と係合する電気掃除
機とした。
これにより、集塵袋を装着していないと蓋体を閉じられないので集塵袋未装着による誤使用を防止できると共に、集塵袋を装着する際には口枠を吸気口に対応させて集塵室内に装着するという一動作でよく、また集塵袋を取り出す際には蓋体を開いた後は口枠を持ってこれを引き出すだけという一動作で済み、集塵袋の着脱が容易に行える。
本発明によれば、集塵袋の未装着による誤使用を防止しつつ集塵袋の着脱が容易に行え、その使い勝手を向上した電気掃除機を提供できる。
第1の発明は、吸気口を有する集塵室及び塵埃吸引用の電動送風機を収納する電動送風機収納室を有する掃除機本体と、前記集塵室内に装着され、当該集塵室の前記吸気口に対応する吸気孔を有する口枠付きの集塵袋と、前記集塵室上方を開閉自在に覆う蓋体とを備え、前記蓋体には集塵袋検知体を設け、この集塵袋検知体は前記集塵室に集塵袋が装着されていないときに蓋体が閉状態とならないように防止する突起部及び前記集塵室に集塵袋が装着されていることを検知する検知部とを有していて、前記検知部には、前記集塵袋の前記口枠と係合する係合部が設けられており、前記検知部が前記集塵室に集塵袋が装着されていることを検知すると、前記突起部は前記蓋体が閉状態となる位置に移動するとともに、前記係合部が前記集塵袋の前記口枠と係合する電気掃除機とした。
これにより、集塵袋を装着していないと蓋体を閉じられないので集塵袋未装着による誤使用を防止できると共に、集塵袋を装着する際には口枠を吸気口に対応させて集塵室内に装着するという一動作でよく、また集塵袋を取り出す再は蓋体を開いた後は口枠を持ってこれを引き出すだけという一動作で済み、集塵袋の着脱が容易に行える。
第2の発明の集塵袋検知体は、蓋体が閉状態となるにつれ集塵袋の口枠に当接して検知部が移動し、その移動によって突起部が蓋体閉状態可能な位置まで移動する構成としてあり、前記第1発明と同様の効果が期待できる。
第3の発明の集塵袋検知体は、突起部と検知部との間を回動自在に支持するとともに、突起部は検知部が集塵室に集塵袋が装着されていることを検知しないときには蓋体が閉状態とならない所に位置する構成としたものであり、突起部の移動を回動によって行う構成としているので、移動をスライド等によって行う場合に比べ狭いスペースに設置することができ、小型化が可能ととなる。
第4の発明の集塵袋検知体は、弾性体によって集塵袋未装着時には突起部が蓋体閉状態とできない所に位置するように附勢した構成としてあり、突起部は常時蓋体を閉状態とできない所に位置しているので、突起部が不用意に蓋体閉状態とすることが出来るところに位置して集塵袋未装着のまま蓋体が閉じられるという事態を防止できる。
第5の発明の集塵袋検知体は、弾性体によって集塵袋未装着時には突起部が蓋体閉状態とできない所に位置するように附勢するとともに、集塵袋装着時には係合部が集塵袋の口枠に係合して口枠を集塵室の吸気口側に附勢する構成としてあり、従来例で示したような口枠押えがなくても口枠を吸気口に密着させることができ、口枠押さえを不要とする分構成の簡素化が可能となる。
第6の発明は、集塵室の吸気口左右両側に集塵袋の位置決め部を設け、この位置決め部同志間の上方を開放状態とした構成としてあり、集塵袋を装着する際に上方より吸気口を
容易に目視でき、取付けが行えるために安定した状態で取付けが行える。そのため集塵袋の誤挿入を防ぐことができる。また、集塵袋を取り出す際に、口枠、吸気孔に引っ掛るものもなく、集塵袋内のゴミがこぼれる事がない。このように誤挿入、取出し時に発生するゴミ漏れによる電気掃除機の故障を防止するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。
図1、2、3において、1は前方に吸気口2を有する集塵室3と後方に電動送風機(図示しない)を有する電動送風機室(図示しない)を具備した掃除機本体で、吸気口2部には掃除機本体1とホース(図示せず)のエアータイト用のパッキンa4を具備したものである。また集塵室3上方は開放状態となっており、開放部上端全周にパッキンB5を有したものである。6は掃除機本体にその後方部を支点として回動自在に設けた蓋体で、集塵室3の上方開口部を覆うものである。この蓋体6は、パッキンB5と平面が略同形状で蓋体が閉状態となった時パッキンB5と圧接しエアータイトを行うタイトリブ7を有している。集塵室3内には口枠8を有した集塵袋9が着脱自在に装着してある。この集塵袋9は、口枠8の吸気孔8aを集塵室3の吸気口2に対向させつつ、当該集塵室3の吸気口3左右に位置するリブ等からなる位置決め部10に差し込んでいき、その口枠下端を集塵室底面で口枠の前後位置を決めるリブ等の補助位置決め部11に嵌合させて装着してあり、位置決め部10と補助位置決め部11とで口枠8を位置決めされている。なお、上記左右の位置決め部10同志間の上方には従来例で説明したような口枠押さえはなく開放状態としてある。
12は前記蓋体6の前方内面に設けた集塵袋検知体で、図1、4に示すように蓋体内面に設けたリブを利用して回動自在に取付けてある。この集塵袋検知体12は回動支持部を中心として後方に検知部12を、前方に突起部12aを有するもので、これら両者は本実施例では一体成形してある。そして、前記集塵袋検知体12は、蓋体6が閉状態とならない位置に突起部12aを構成し、蓋体6が閉状態となるにつれ、口枠8に当接される位置に検知部12Bを設けた構成としてある。加えて上記集塵袋検知体12はバネ体(弾性体)13により突起部12aが、蓋体6が閉状態とならないようにする位置、この実施例ではタイトリブ7の外に突出する位置に常時附勢して設けてある。また、上記集塵袋検知体12はその検知部12の前記口枠8と当接する部分であって、前記突起部12aがタイトリブ7の外に突出したときに口枠8に係合する係合部12Cが設けてあり、この係合により前記バネ体13の附勢力によって口枠8を集塵室3の吸気口2側に附勢してこれに密接させる構成としてある。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
図4のように、蓋体6が開放状態の時、集塵袋検知体12はバネ体13により突起部12aがタイトリブ7の外に突出する位置に附勢されている。
この状態で集塵袋9を集塵室3内にセットするにはその口枠8を何らの操作を要することなくそのまま位置決め部10に嵌合していけばよい。そしてこの状態、すなわち、集塵室3内の所定の位置に口枠8がセットされ集塵袋が挿入されている状態で、蓋体6を閉状態となるように回動させると、図5(a)のように集塵袋検知体12の検知部12Bが口枠8の上端部に当接をする。さらに閉状態に回動させると図5(b)のように、検知部12Bが上方に回動をし始め同時に突起部12aがタイトリブ7から遠ざかるように回動を
行う。最終的に図3のように蓋体6が所定の位置まで回動して閉状態となり、タイトリブ7とパッキンB5が当接しエアータイトが行える。そして口枠8が吸気口2に密接される。
次に図6のように、集塵室3に口枠8が挿入されていないときは、蓋体6を閉状態に回動させても、集塵袋検知体12の突起部12aがタイトリブ7の外に突出したままのため、タイトリブ7とパッキンB5の間に突起部12aが挟まり蓋体6が完全に閉まらない状態となるものである。
また、集塵袋9を集塵室3から取り外すときは蓋体6を開けるだけでよく、これにより集塵袋検知体12がバネ体13の附勢力によって回動しその突起部12aがタイトリブ7の外方向に移動するとともに検知部12Bの係合部12Cが口枠8から外れる。したがって口枠8を持ってこれまた何らの操作をすることなくそのままこれを抜き出せばよい。
このように、集塵袋検知体12を蓋体6に設け、使用者が誤って集塵袋9を集塵室3にセットしない状態で使用してしまうことを防止するとともに、集塵袋9の着脱は一動作で行える。また、上記集塵袋9を装着する際に、上方より吸気口を容易に目視でき、取付けが行えるために安定した状態で取付けが行える。そのため集塵袋9の誤挿入を防ぐことができる。また、集塵袋9を取り出す際に、口枠、吸気孔に引っ掛るものもなく、集塵袋内のゴミがこぼれる事がない。このように誤挿入、取出し時に発生するゴミ漏れによる電気掃除機の故障も防止できるものである。
また、集塵袋検知体12は、蓋体6が閉状態となるにつれ集塵袋の口枠8に当接して検知部12Bが移動し、その移動によって突起部突起部12aが蓋体閉状態可能な位置まで移動する構成としてあるから集塵袋検知体を移動させるための駆動源を特別に必要としない。
加えて蒸気集塵袋検知体12は、突起部12aと検知部12Bとの間を回動自在に支持するとともに、突起部12aは検知部が集塵室3に集塵袋9が装着されていることを検知しないときには蓋体6が閉状態とならない所に位置する構成としたものであり、突起部12aの移動を回動によって行うので、移動をスライド等によって行う場合に比べ狭いスペースに設置することができ、小型化が可能ととなる。
更に上記集塵袋検知体12は、弾性体によって集塵袋未装着時には突起部12aが蓋体閉状態とできない所に位置するように附勢した構成としてあって、常時蓋体を閉状態とできない所に位置しているので、突起部12aが不用意に蓋体閉状態とすることが出来るところに位置して集塵袋未装着のまま蓋体が閉じられるという事態を防止できる。
また上記集塵袋検知体は、弾性体によって集塵袋未装着時には突起部が蓋体閉状態とできない所に位置するように附勢するとともに、検知部の一部に集塵袋の口枠に係合して口枠を集塵室の吸気口側に附勢する構成としてあり、従来例で示したような口枠押えがなくても口枠を吸気口に密着させることができ、口枠押さえを不要とする分構成の簡素化が可能となる。
なお、上記実施例では集塵袋検知体12を回動するもので説明したが、突起部と検知部をカム機構等を用いて連携させるなどして突起部及び検知部ともがスライドするようなタイプにしても良いし、口枠8を集塵室の吸気口に密接させるために集塵袋検知体12をバネ体で附勢すると共にその検知部に係合部を設けた場合で説明したが、集塵袋検知体にこのような機能を持たせることなく別途口枠密接用のリブ等を蓋体に設けるなどしても良いものであり、本発明の趣旨を満足するものであればどのような構成としても良いものであ
る。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、集塵袋の未装着のままの誤使用を防止できると共に、この集塵袋の着脱も容易に行え、使い勝手が大きく向上し、特に家庭、業務用等の電気掃除機に有用である。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の要部断面図 同、電気掃除機の要部矢視図 同、電気掃除機の要部断面矢視図 同、電気掃除機の要部断面図 (a)同、電気掃除機の要部断面図(b)同、電気掃除機の要部断面図 同、電気掃除機の要部断面図
3 集塵室
5 パッキンB
6 蓋体
7 タイトリブ
8 口枠
9 集塵袋
12 集塵袋検知体
12a 突起部
12B 検知部

Claims (6)

  1. 吸気口を有する集塵室及び塵埃吸引用の電動送風機を収納する電動送風機収納室を有する掃除機本体と、前記集塵室内に装着され、当該集塵室の前記吸気口に対応する吸気孔を有する口枠付きの集塵袋と、前記集塵室上方を開閉自在に覆う蓋体とを備え、前記蓋体には集塵袋検知体を設け、この集塵袋検知体は前記集塵室に集塵袋が装着されていないときに蓋体が閉状態とならないように防止する突起部及び前記集塵室に集塵袋が装着されていることを検知する検知部とを有していて、前記検知部には、前記集塵袋の前記口枠と係合する係合部が設けられており、前記検知部が前記集塵室に集塵袋が装着されていることを検知すると、前記突起部は前記蓋体が閉状態となる位置に移動するとともに、前記係合部が前記集塵袋の前記口枠と係合する電気掃除機。
  2. 集塵袋検知体は、蓋体が閉状態となるにつれ集塵袋の口枠に当接して検知部が移動し、その移動によって突起部が蓋体閉状態可能な位置まで移動する構成とした請求項1記載の電気掃除機。
  3. 集塵袋検知体は、突起部と検知部との間を回動自在に支持するとともに、突起部は検知部が集塵室に集塵袋が装着されていることを検知しないときには蓋体が閉状態とならない所に位置する構成とした請求項1または2記載の電気掃除機。
  4. 集塵袋検知体は、弾性体によって集塵袋未装着時には突起部が蓋体閉状態とできない所に位置するように附勢した請求項3記載の電気掃除機。
  5. 集塵袋検知体は、弾性体によって集塵袋未装着時には突起部が蓋体閉状態とできない所に位置するように附勢するとともに、集塵袋装着時には係合部が集塵袋の口枠に係合して口枠を集塵室の吸気口側に附勢する請求項3記載の電気掃除機。
  6. 集塵室の吸気口左右両側に集塵袋の位置決め部を設け、この位置決め部同志間の上方を開放状態とした請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
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