JP4659084B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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そこで、本発明の主たる課題は、より効果的に消臭効果が発揮される吸収性物品を提供することにある。
<請求項1記載の発明>
前後方向中央より後側に延在する後身頃と、前後方向中央より前側に延在する前身頃とを有し、表面シートが内側になるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するための後処理テープが前記前身頃及び後身頃の少なくとも一方の外面に設けられている使い捨ておむつであって、
液透過性表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、前記液不透過性シートに対して吸収体と反対の側に配置された消臭シートとを備え、
前記消臭シートは、シート基材と、このシート基材に接着樹脂を介して固定された消臭剤粒子とを有するものであり、且つ前記消臭剤粒子の外面に前記接着樹脂により被覆されていない部分を有するものであり、
前記後処理テープは、おむつ外面に固定された基端部と、この基端部より先端側の部分であって且つおむつ外面に係止される係止部とを有しており、
前記消臭シートは、前記前身頃及び後身頃のうち少なくとも前記後処理テープを有する身頃に、前記後処理テープの少なくとも基端部の一部と重なるように配置されており、かつそれが配置される身頃よりも小さい面積を有し、少なくとも一部が前記吸収体と重なるように配置されている、
ことを特徴とする吸収性物品。
本発明では、液不透過性シートの裏面側に消臭剤粒子が位置するため、特に使用後の保管時において、顕著な消臭効果を発揮する。 しかも、消臭剤粒子を液不透過性シートの裏面側に固定するための接着手段として樹脂(後述するようにインクや接着剤等)を用いる場合、その樹脂により消臭剤粒子の表面全体が覆われていると、消臭剤粒子が十分に機能しないが、本発明では、消臭剤粒子の外面に前記接着樹脂により被覆されていない部分を有するため、消臭剤粒子の機能が確実に発揮される。
また、吸収性物品の中でも特に使い捨ておむつは、廃棄時には表面シートが内側になるように且つ後処理テープを有する身頃が外側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定され廃棄される形態が広く採用されている。このような廃棄形態においては、表面シートに付着した排泄物や吸収体により吸収した排泄物から発生する臭気は後処理テープを有する身頃を通り外部に放出される。よって、本発明の消臭シート及び後処理テープを上述のような位置関係で設けることによって、おむつを丸めた若しくは折り畳んだ廃棄形態において、消臭シートが臭気の主たる通り道に位置するようになるため、より効果的に消臭効果が発揮される。また、おむつを丸めた若しくは折り畳んだ廃棄形態において、消臭シートがより外側に近く位置するため、例えば保管容器内の臭気等、当該物品の外部に存在する臭気に対しても消臭効果が効果的に発揮される利点もある。また、このような構成とすることにより、消臭シートをおむつの外面全体に設けなくても消臭効果が効果的に発揮されるため、コストパフォーマンスに優れる。
前記消臭剤粒子の平均粒径が2.0〜8.0μmであり、前記接着樹脂100重量部に対して前記消臭剤粒子を50〜100重量部含み、前記消臭剤粒子及び前記接着樹脂の合計含有量が前記消臭シート1m2当り0.10〜0.60gである、請求項1記載の吸収性物品。
本発明においては、このような平均粒径の消臭剤粒子をこのような密度で含む接着樹脂をこのような目付で使用すると、前記接着樹脂の塗膜から前記消臭剤粒子の多くが露出するため好ましい。消臭剤使用量が少な過ぎると消臭効果に乏しくなり、また使用量が多過ぎると消臭剤粒子を固定するのが困難となる。なお、本発明における平均粒径とは、JIS K 1474−2007に規定されるメジアン径を意味する。
前記接着樹脂がウレタン系樹脂である、請求項2記載の吸収性物品。
本発明の接着樹脂としては、通気性が高い点でウレタン系樹脂が好適である。
前記消臭剤粒子は、臭気を物理吸着する立体構造、層状構造、あるいは多孔質構造を有し、且つ臭気分子を化学吸着する金属イオンを含有するものである、請求項3記載の吸収性物品。
臭気を物理吸着する消臭剤粒子は、液体で濡れた状態になると構造体の内部が液体で満たされてしまい、臭気分子を取り込めなくなる。よって、排泄物の液分の移動経路及び吸収保持部に消臭剤粒子を設けても、使用量の割には使用後の消臭効果が乏しくなってしまう。これに対して、本発明では、液不透過性シートの裏面側に消臭剤粒子が位置するため、消臭剤粒子の細孔が排泄物の液分により満たされてしまうことがないため、使用後であっても十分な消臭効果が発揮される。また、本発明の消臭剤粒子としては、このように金属イオンによる分解能をもつものが好適である。
前記シート基材は不織布または紙からなり、且つ通気性を有するものである、請求項4記載の吸収性物品。
消臭シートのシート基材がこのような通気性シートであると、基材自体が臭気吸着により若干の消臭効果を発揮できるとともに、基材の表面積が大きく通気性があることから臭気と消臭剤粒子との接触確率が向上する。本発明の消臭剤粒子は臭気を物理吸着するものであるため、消臭効率を向上させるためには、シート基材はこのような特性を有しているのが好ましい。
前記液不透過性シートの裏面を覆う外装シートを有するとともに、これら液不透過性シートと外装シートとの間に前記消臭シートが配置されており、
前記消臭シートと前記液不透過性シートとは、前記消臭シートの面積の70%以下の接着面積で貼り合わされており、
前記消臭シートと前記外装シートとは、前記消臭シートの面積の80%以上の接着面積で貼り合わされており、
前記消臭シートは、それが配置される身頃に占める吸収体の面積の30%以上の面積を有しており、且つそのうちの80%以上が吸収体と重なっており、
前記液不透過性シートは透湿性が6000g/m2・24h以上である、
請求項1記載の吸収性物品。
本発明の消臭シート及び後処理テープを上述のような位置関係で設ける場合、消臭シートと隣接シートとの接着面積、及び消臭シートの面積及び吸収体に対する位置、並びに液不透過性シートの透湿性をこのように構成すると、消臭シートとその吸収体側に位置する液不透過性シートとの間に、より大きく且つ外部に対して通気性の低い空間が形成され、消臭シートに効率良く接触するようになり、消臭効果がより一層のものとなる。また、液不透過性シートの透湿性をこのように高くすると、湿気が効率よく排出されるために着用者は快適であるが、臭気も漏れ出やすい。しかし、本発明では臭気が液不透過性シートを効率良く透過して消臭シートに接触するようになるため、液不透過性シートの透湿性を高くするのは、むしろ好ましい。なお、透湿性はJIS K 7129(A法)により測定される値を意味する。
図1〜図10は、パンツ型使い捨ておむつの一例を示している。このパンツ型使い捨ておむつは、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シートの内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装シート12は着用者に装着するための部分である。なお、断面図における点模様部分は各構成部材を接合する接合部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。なお、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの前身頃両側部と後身頃量側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立するバリヤーカフス60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、表面シート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
また、液不透過性シート11の内側、特に吸収体56側面に、液分の吸収により色が変化する排泄インジケータ80を設けることができる。
バリヤーカフス60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態のバリヤーカフス60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
バリヤーカフス60の取付部分65の固定対象は、内装体200における表面シート30、液不透過性シート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができる。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
また、吸収体の寸法は適宜定めることができるが、前後方向及び幅方向において、内装体の周縁部又はその近傍まで延在しているのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fと、股間部から背側に延在する後身頃Bとを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図8及び図9に示すように、装着者の胴を通すための胴開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃のウエスト端縁から後身頃のウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けられている。後処理テープ70は、おむつを表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
液不透過性シート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された消臭シート25が設けられている。外装シート12を省略し、消臭シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の消臭シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
Cu2+ + H2S → H2S:Cu2+
(イ)消臭シート25における単位面積当たりの銀イオンの含有量を0.3mg/m2以下に抑える。これにより、変色の程度を抑えることができる。
(ロ)消臭剤粒子の接着手段としてのインクに黄色のインクを用いる。これにより、変色を目立ち難くすることができる。
(ハ)消臭シート25のシート基材のJIS K7105に規定される全光線透過率が50%以下、特に40%以下とし、液不透過性シート11側面にのみ消臭剤粒子を付着させる。これにより、変色が製品外面からは目立ち難くなる。(ハ)の場合は、シートの目付けや地合いの調整により全光線透過率を低く抑えてもよいが、白色その他のインクを全面に印刷(下地印刷)することで全光線透過率を下げてもよい。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装シート12により連続的に覆っているが、外装シートが、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シートと背側を覆う背側外装シートとに分割されており、腹側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における液不透過性シートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シートを固定することもできる。股間部外装シートとしては、前述した外装シートに用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装シートも外装シートに相当する。
(1)シート状のサンプルを180mm×90mmの大きさにカットする。
(2)5L試験袋(臭気測定用テドラーバッグ)にサンプルを入れて空気3Lを注入する。
(3)試験ガス(メチルメルカプタン、硫化水素)を(2)の試験袋に注入し、濃度を4ppm(初期濃度)になるように設定する。
(4)一定時間(2,4,6時間)経過後の残存ガス濃度を検知管にて測定する。
Claims (6)
- 前後方向中央より後側に延在する後身頃と、前後方向中央より前側に延在する前身頃とを有し、表面シートが内側になるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するための後処理テープが前記前身頃及び後身頃の少なくとも一方の外面に設けられている使い捨ておむつであって、
液透過性表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、前記液不透過性シートに対して吸収体と反対の側に配置された消臭シートとを備え、
前記消臭シートは、シート基材と、このシート基材に接着樹脂を介して固定された消臭剤粒子とを有するものであり、且つ前記消臭剤粒子の外面に前記接着樹脂により被覆されていない部分を有するものであり、
前記後処理テープは、おむつ外面に固定された基端部と、この基端部より先端側の部分であって且つおむつ外面に係止される係止部とを有しており、
前記消臭シートは、前記前身頃及び後身頃のうち少なくとも前記後処理テープを有する身頃に、前記後処理テープの少なくとも基端部の一部と重なるように配置されており、かつそれが配置される身頃よりも小さい面積を有し、少なくとも一部が前記吸収体と重なるように配置されている、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記消臭剤粒子の平均粒径が2.0〜8.0μmであり、前記接着樹脂100重量部に対して前記消臭剤粒子を50〜100重量部含み、前記消臭剤粒子及び前記接着樹脂の合計含有量が前記消臭シート1m2当り0.10〜0.60gである、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記接着樹脂がウレタン系樹脂である、請求項2記載の吸収性物品。
- 前記消臭剤粒子は、臭気を物理吸着する立体構造、層状構造、あるいは多孔質構造を有し、且つ臭気分子を化学吸着する金属イオンを含有するものである、請求項3記載の吸収性物品。
- 前記シート基材は不織布または紙からなり、且つ通気性を有するものである、請求項4記載の吸収性物品。
- 前記液不透過性シートの裏面を覆う外装シートを有するとともに、これら液不透過性シートと外装シートとの間に前記消臭シートが配置されており、
前記消臭シートと前記液不透過性シートとは、前記消臭シートの面積の70%以下の接着面積で貼り合わされており、
前記消臭シートと前記外装シートとは、前記消臭シートの面積の80%以上の接着面積で貼り合わされており、
前記消臭シートは、それが配置される身頃に占める吸収体の面積の30%以上の面積を有しており、且つそのうちの80%以上が吸収体と重なっており、
前記液不透過性シートは透湿性が6000g/m2・24h以上である、
請求項1記載の吸収性物品。
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