JP5994695B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は,着用者の股下に装着され,尿などの液体を吸収し保持するための吸収性物品に関する。具体的に説明すると,本発明は,保温効果を有し,排尿により濡れた部分の温度が低下しにくい吸収性物品に関するものである。
従来から,着用者の股下に装着される吸収性物品として,使い捨ておむつや,尿パッド,生理用ナプキン等が知られている。例えば,使い捨ておむつや尿パッドのような吸収性物品は,乳幼児や高齢者用によって使用される。一般的な吸収性物品は,吸収体と,吸収体の肌対向面を被覆する液透過性のトップシートと,吸収体の肌非対向面を被覆する液不透過性のバックシートとを備える。また,このような構成を有する使い捨てのおむつとして,例えば,予めパンツ型に形成されたパンツ型のおむつや,着用者の胴回りを覆うサイドフラップに止着テープが設けられたテープ型のおむつ等が知られている。
上記使い捨ておむつのような吸収性物品は,着用者が排泄した尿などの液体を吸収し保持する機能を有している。しかし,一般的に,尿などの排泄物は,排泄直後は人体の体温に近い温度を有しているものの,一旦吸収体に吸収されると,時間の経過に従って徐々に温度が低下していく。このため,尿によって濡れた部分が着用者の肌に触れると,尿の冷たさによって,着用者に対して不快感を与えることとなる。特に冬場のように気温が低い時期になると,尿によって濡れた吸収体は,人にとってかなり冷たく感じるものとなっていた。また,排尿後はすぐに使い捨ておむつを交換することが好ましいが,状況によってはすぐに使い捨ておむつを交換できない場合もあり,尿が吸収された使い捨ておむつを長時間履き続けなければならないことも考えられる。このような場合,着用者は,股下に吸収体に保持されている尿の冷たさを不快に感じ続けることになるという問題があった。
そこで,このような問題を解消するための技術について,従来から種々の提案がなされている(例えば,特許文献1,特許文献2,及び特許文献3)。
特許文献1には,保温率を45%以下とし,リウェット率を10質量%以下とすることで,排泄物を吸収した後もトップシートの肌対向面をサラサラな状態に維持できる吸収性物品が開示されている。特許文献1の発明では,吸収性物品の厚さを薄くしたり,排泄口当接域における吸収性物品の厚さを薄くしたりすることにより,保温率をなるべく低下させることで,トップシートの肌対向面の肌触りをサラサラな状態に維持し,排尿後の不快感を低減させることとしている。
特許文献2には,吸収体を構成する吸水性樹脂の特定の性能を向上させることで,この吸水性樹脂が体液を吸収し膨潤した後に高い保温性を発揮する使い捨ておむつが開示されている。特許文献2の発明は,吸収体の中に含まれる吸水性樹脂の組成を調整し,この吸水性樹脂が体液を吸収した後にも,体温に近い温度をより長く維持するようにすることで,着用者が感じる不快感を和らげることとしている。
特許文献3には,バックシートの肌対向面側に熱融着繊維からなるエアースルー不織布を積層することにより,吸収体付近の保温性を高めた吸収性物品が開示されている。特許文献3の発明において,バックシートの肌対向面側に配置された不織布は,繊維径が1.0から1.5dtex以下の熱融着性繊維を70%以上有し,目付け22g/m以上で比容積10cm/g以上のエアースルー法により形成されているため,遠赤外線放射鉱物等を含有した紙おむつと同等の保温性を得ることができるとされている。
特開2012−100945号公報 特開2005−194524号公報 特開2010−035582号公報
ところで,上掲した特許文献に記載の発明はいずれも,体液の温度低下自体を防止して,排泄後の不快感を解消するというものではなかった。例えば,特許文献1の発明は,吸収体による体液の吸収性を高めて,冷えた体液が着用者の肌になるべく触れないようにすることで,着用者に対し冷たさを感じさせないようにしている。また,特許文献2の発明は,体液を吸収した吸水性樹脂の保温性を向上させて,体液の冷たさが着用者に伝わらないようにしている。また,特許文献3は,比較的厚手の不織布をバックシートの肌対向面側に配置し,冷えた体液が着用者の肌が触れないようにしている。
しかしながら,上記特許文献1に記載された発明のように,着用者の肌と排泄物とが直接触れないようにすることで,間接的に使い捨ておむつの保温性を高めたとする技術では,例えば,排泄された尿が局所的に吸収体に蓄積されているような場合や,トップシートを透過しない排泄物が残っている場合など,着用者の肌と排泄物とが直接接してしまうトラブルが生じた場合に,やはり排泄物の冷たさによって,着用者に不快感を与えるという不具合があった。また,例えば,特許文献2に記載された発明のように,湿潤した吸水性樹脂の保温性を維持する技術には限界があり,吸水性樹脂は体液を吸収した後,徐々にその温度が低下していくため,保温性を長時間維持することは困難であった。また,特許文献3に記載された発明のように,厚手の不織布を積層すると,使い捨ておむつに厚みが出てしまい着用感が低下する恐れもあった。このように,従来の発明は,排泄された体液の温度低下を防止するといった意味での保温性を有してはおらず,何らかの拍子に,冷えた体液が着用者の肌が触れた際に,やはり着用者が不快感を感じ易いものとなっていた。
このため,現在では,排泄後に体液の温度が低下することを防止し,この体液を比較的温かい状態に維持し続けることにより,体液が着用者の肌に接した場合であっても,体液の冷たさによって着用者に不快感を与えにくい吸収性物品が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,吸収体の肌非対向面側に,金属層を有するバックシートを配置し,このバックシートの金属層が反射する体熱を利用して,吸収体に保持されている排泄物の温度維持することにより,排泄後に吸収性物品を長時間着用するような場合であっても,排泄物の温度低下を防止でき,着用者の肌が排泄物に触れたときに冷たさを感じにくくすることができるという知見を得た。さらに,金属層を有するバックシートの肌非対向面側に,カバーシートを配置し,金属層が反射した体熱の拡散を防止することで,金属層が持つ保温効果を高めることができるという効果を確認した。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明の吸収性物品は,吸収体10と,吸収体10の肌対向面側に配置されたトップシート20と,吸収体10の肌非対向面側に配置されたバックシート30と,を備える。
ここで,バックシート30は,肌対向面及び肌非対向面の両面又はいずれか一方の面の少なくとも一部に,金属層31を有している。バックシート30に形成する金属層31は,例えば,バックシート31に対して金属蒸着を行うことにより形成されたものであってもよいし,バックシート31に金属シートをラミネートすることにより形成されたものであってもよい。
さらに,バックシート30は,肌非対向面側をカバーシート40によって被覆されている。
上記構成のように,吸収体10の肌非対向面側に配置するバックシート30に金属層31を形成すると共に,このバックシート30をカバーシート40によって被覆することで,吸収体に保持されている排泄物の温度低下を防止でき,着用者の肌が排泄物に触れたときに冷たさを感じにくくすることができる。すなわち,本発明によれば,排泄された体液の温度低下を防止するといった意味での保温効果を有する吸収性物品を提供できる。
本発明において,バックシート30は,少なくとも肌対向面に,金属層31を有していることが好ましい。また,本発明の吸収性物品は,吸収体10とバックシート30の金属層31との間に,一又は複数の第1補助シート60を,さらに備えることが好ましい。
上記構成のように,吸収体10とバックシート30との間に,さらに第1補助シート60を介在させることで,吸収体10と金属層31の間に空気層が形成されるため,金属層31による保温効果をさらに高めることができる。
本発明において,バックシート30には,少なくとも金属層31が形成された部分において,複数の通気孔が形成されていることが好ましい。
本発明によれば,バックシート30に金属層31を形成することで,保温効果を高めることができるものの,この金属層31は空気を通しにくい層であるため,吸収性物品の通気性が低下するという懸念がある。そこで,バックシート30の金属層を31に,液不透過性を維持しつつ通気性を向上させるための微細な通気孔を形成することで,保温性と通気性を両立させることができる。
本発明において,カバーシート40には,エンボス加工によって,複数の凹部41と複数の凸部42が形成されていることが好ましい。
上記構成のように,カバーシート40にエンボス加工を施すことで,このカバーシート40と,金属層31を有するバックシート30との間に,空気層を形成することができる。これにより,金属層31による保温効果をさらに高めることができる。
本発明において,吸収性物品は,バックシート30とカバーシート40との間に,一又は複数の第2補助シート70を,さらに備えることが好ましい。
上記構成のように,バックシート30とカバーシート40と間に第2補助シート70をさらに介在させることで,金属層31により反射された体熱の拡散を防止できるため,着用者は吸収物品の着用時に温かさを感じることができる。
本発明において,バックシート30は,吸収体10が厚み方向に重なる領域内,又は吸収体10が厚み方向に重なる部分を含む領域内に,金属層31を有していることとしてもよい。この場合において,バックシート30は,金属層31の周囲に,金属層31が形成されていない非金属域32を有することとしてもよい。
金属層31を形成することにより,保温効果を最も期待できる部分は,バックシート30と吸収体10が重なる部分であると考えられる。このため,このバックシート30のうち,吸収体10が重なる部分に金属層31を形成することで,十分な保温効果を得られる。また,バックシート30と吸収体10が重なる部分にのみ金属層31を形成し,その他の部分は非金属域32とすることで,金属層31を形成する面積を低減させることができるため,吸収性物品の製造コストを低減できる。
また,金属層31は光を反射し,吸収性物品を構成するその他の不織布などの部材と比較して非常に目立つものであるため,金属層31を外部から視認できるものであると,着用者によっては,吸収性物品を着用することに抵抗を持つ恐れもある。この点,上記構成によれば,金属層31が吸収体10によって殆どの部分が隠れるようになるため,通常の吸収性物品と変わらない外観とすることができ,着用者の抵抗感を払拭できる。
さらに,上記構成では,バックシート30の周縁に沿って非金属域32を形成している。金属層31は,通常の不織布等と比較して手触りが硬いものであるため,バックシート30の周縁まで金属層31を形成すると,吸収性物品全体の風合いが損なわれたり,バックシート30の縁が着用者の肌に触れたときに傷をつけてしまう恐れもある。この点,上記構成のように,バックシート30の周縁に沿って非金属域32を形成することで,少なくともバックシート30の周縁部分の肌触りを柔らかいままに維持できるため,金属層31を形成したとしても,吸収性物品全体の風合いが損なわれることを効果的に防止できる。
本発明によれば,排泄後された体液の温度が低下することを防止し,この体液を比較的温かい状態に維持し続けることにより,体液が着用者の肌に接した場合であっても,体液の冷たさによって着用者に不快感を与えにくい吸収性物品を提供できる。
図1は,本発明に係る吸収性物品の例を示す展開図である。 図2は,本発明の一実施形態に係る吸収性物品の断面図である。 図3は,本発明の別の実施形態に係る吸収性物品の断面図である。 図4は,本発明のさらに別の実施形態に係る吸収性物品の断面図である。 図5は,バックシートに金属層を形成する領域を模式的に示した斜視図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「長手方向」とは,使い捨ておむつの長手方向を意味し,使い捨ておむつの前身頃から後身頃を結ぶ方向(図1の上下方向)をいう。また,「幅方向」とは,使い捨ておむつの幅方向を意味し,上記長手方向に平面的に直交する方向(図1の左右方向)をいう。
また,本願明細書において,「肌対向面」とは,吸収性物品が装着された際に着用者の肌に向かい合う面を意味し,「肌非対向面」とは,肌対向面とは反対側の面であり,着用者の肌に向かい合わない面を意味する。
また,本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
(1.使い捨ておむつ)
本発明は,少なくとも,トップシートとバックシートの間に吸収体が介在し,さらにバックシートの肌非対向面を覆うカバーシートを備えた吸収性物品に関する。本発明は,例えば,パンツ型の使い捨ておむつ,テープ型の使い捨ておむつ,生理用ナプキン,尿取りパッド,又は吸収パッドのように,体液を吸収保持することを目的として着用者に装着される物品に広く適用可能である。パンツ型の使い捨ておむつは,前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである。パンツ型の使い捨ておむつとしては,吸収性本体が載置される外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のものであってもよいし,外装体が前身頃及び後身頃で分離され,前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋された架橋型のものであってもよい。また,テープ型の使い捨ておむつは,前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ,着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである。
以下では,これらの種々のタイプの使い捨ておむつのうち,前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋されたタイプのパンツ型使い捨ておむつを例に挙げて,本発明の内容を具体的に説明する。
図1は,使い捨ておむつ100の展開図であり,使い捨ておむつ100を,肌対向面側からみた状態を示している。図1に示されるように,本実施形態に係る使い捨ておむつ100は,装着時において,着用者の腹部側に当接する前身頃1と,着用者の背部側に当接する後身頃2と,前身頃1と後身頃2の間に位置する股下域3とに区分される。また,使い捨ておむつ100は,吸収性本体4と,前身頃外装体5と,後身頃外装体6を有している。前身頃外装体5は,装着時において着用者の腹部に接触する前身頃1を形成し,後身頃外装体6は,装着時において着用者の背部に接触する後身頃2を形成する。吸収性本体4は,その長さ方向の一端部側が前身頃外装体5に固定され,他端部側が後身頃外装体6に固定される。このため,本発明では,吸収性本体4が,前身頃外装体5と後身頃外装体6との間に架橋された状態となっている。吸収性本体4を,前身頃外装体5と後身頃外装体6に固定する手段は,公知の方法を用いることができ,例えばホットメルト接着剤や,その他流動性のある接着剤を用いた固定方法により固定することとしてもよいし,ヒートシールのような熱融着や超音波融着により固定することとしてもよい。
また,前身頃外装体5と後身頃外装体6は,幅方向両側縁に位置するサイドシール部7において互いに接合されることにより,前身頃外装体5及び後身頃外装体6が環状に繋がる。このようにして,前身頃外装体5と後身頃外装体6をサイドシール部7で接合することにより,装着時に着用者の腰周りに位置する腰周り開口部と,装着時に着用者の脚部周りに位置する脚部周り開口部が形成され,パンツ型の使い捨ておむつとなる。着用者は,その腹部が前身頃外装体5に接触し,背部が後身頃外装体6に接触するようにして,腰周り開口部から両脚部を入れ,それぞれの脚部を脚部周り開口部から出すことで,パンツ型の使い捨ておむつを装着することができる。使い捨ておむつの着用時において,吸収性本体4は,着用者の排泄部に当てがわれ,着用者が排泄した尿などの液体を吸収し保持する。
(2.吸収性本体)
続いて,吸収性本体4の構造について説明する。吸収性本体4は,股下域3を中心に前身頃1及び後身頃2にかけて配置される。吸収性本体4は,使い捨ておむつ100の着用時おいて,着用者の股下に当接して尿などの液体を吸収保持する。
図2(a)は,図1のX1−X1線において吸収性本体4を切断した状態を示す概略断面図である。図2(a)に示されるように,吸収性本体4は,液体を吸収し保持する吸収体10と,吸収体10の肌対向面側を被覆する液透過性のトップシート20と,吸収体10の肌非対向面側を被覆する液不透過性のバックシート30を有する。また,吸収性本体4は,バックシート30の肌非対向面側を被覆するカバーシート40を備えている。さらに,吸収性本体4は,吸収体10の左右両側に,一対のサイドシート50を有しており,このサイドシート50によって,吸収体10の両側部に立体ギャザーを形成している。以下,吸収性本体4を構成する各部材について,具体的に説明する。
(2−1.吸収体)
吸収体10は,尿などの液体を吸収し,吸収した液体を保持するための部材である。吸収体10は,液透過性のトップシート20と,液不透過性のバックシート30の間に配置される。吸収体10は,トップシート20を透過した液体を吸収する機能を有する吸収性材料により構成される。吸収体10を構成する吸収性材料には,公知の材料を採用することができる。吸収性材料としては,例えば,フラッフパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートを用いることとしてもよい。また,吸収性材料には,フラッフパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートのうち1種類を単独で用いてもよいし,2種類以上を併用することとしてもよい。吸収性材料は,通常,単層又は複数層のマット状に形成され,用いられる。また,吸収体10は,吸収性材料を,ティシュや不織布などのコアラップシート11により,肌対向面側及び肌非対向面側から被包することにより構成されたものであることが好ましい。
また,吸収体10及びコアラップシート11は,トップシート20とバックシート30の間の領域に封入される。すなわち,トップシート20とバックシート30は,吸収体10の周縁よりも長手方向及び幅方向に長く延出しており,これらの延出した部分が,吸収体10を囲うようして,互いに接合される。これにより,吸収体10を構成するフラッフパルプや,高吸水性ポリマー等が外部に漏れ出すことを防止できる。
また,吸収体10は,その形状を,使い捨ておむつの形状や,大きさ,用途に合せて適宜設計することができる。例えば,吸収体10の形状は,図1の展開図に示されるように,砂時計型であることが好ましい。砂時計型とは,前身頃側と後身頃側において,吸収体10の両側縁が,幅方向外側に向かって突出した突出部を有することを意味する。砂時計型では,吸収体10の四隅に突出部が形成されることにより,吸収体10の長さ方向中央部に,吸収体10の内方に向かって湾曲又は屈折したくびれ部が形成される。また,吸収体10は,一般的な使い捨ておむつに使用されている,矩形型,楕円形型,又はひょうたん型とすることとしてもよい。
(2−2.トップシート)
トップシート20は,着用者の股下の肌に直接接し,尿などの液体を吸収体10に透過させるためのシート状の部材である。このため,トップシート20は,柔軟性が高い液透過性材料で構成されることが好ましい。ここにいう液透過性材料とは,例えば,標準の大気圧下において,常温の水を5mlその上に載せた場合に,1分未満の時間で水を透過する材料を意味する。トップシート20は,吸収体10を肌対向面側から被覆するように配置される。トップシート20と吸収体10は,ホットメルト接着剤等の公知の接着剤によって固定すればよい。
トップシート20を構成する液透過性材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,トップシート20としては,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,又はナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維に親水化処理を施して,不織布にしたものを用いることとしてもよい。また,トップシート20を構成する不織布としては,熱可塑性樹からなる構成繊維を,スパンボンド法,エアースルー法,スパンレース法,サーマルボンド法,メルトブローン法,又はニードルパンチ法等の加工法によって加工したものが挙げられる。不織布の加工法のうち,スパンボンド法により形成された不織布は,柔軟性及びドレープ性に優れている。また,サーマルボンド法は,嵩高でソフトな不織布を得られるというメリットがある。
(2−3.バックシート)
バックシート30は,トップシート20を透過し吸収体10に吸収された液体が,外部に漏出することを防止するためのシート状の部材である。このため,バックシート30は,液不透過性材料によって構成されることが好ましい。ここにいう液不透過性材料とは,例えば,標準の大気圧下において,常温の水を5mlその上に載せた場合に,1分以上経過してもその水を透過しない材料を意味する。バックシート30は,吸収体10を肌非対向面側から被覆するように配置される。
バックシート30を構成する液不透過材料の例は,ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系の熱可塑性樹脂シートであり,少なくとも遮液性を有するシート材が用いられる。また,バックシート30としては,ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に,無機充填剤を混練してシートを成形した後,延伸することにより得られる微多孔性の通気性樹脂シートを用いることもできる。その他,バックシート30としては,ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布シートや,防水フィルムを介在して実質的な液不透過性を確保した不織布シートを用いることもできる。特に,0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを,バックシート30として用いることが好ましい。
また,本発明において,バックシート30は,金属層31を有する。図2(a)の断面図に示された実施形態において,金属層31は,バックシート30の肌対向面の全体に形成されている。このように,金属層31は,少なくともバックシート30の肌対向面に形成されていることが好ましい。ただし,金属層31は,バックシート30の肌対向面と肌非対向面の両面に形成することもできるし,バックシート30の肌非対向面にのみ形成することも可能である。また,金属層31は,バックシート30の面全体に形成することとしてもよいが,後述するように,バックシート30の面の一部にのみ形成するものであってもよい。
金属層31は,バックシート30に対して金属蒸着により形成されることが好ましいが,その他,金属シートをバックシート30にラミネートすることにより形成したものであってもよい。すなわち,金属層31は,例えば,熱可塑性樹脂シート等のシート部材の表面に対し,金属材料を所定厚さで蒸着することで形成できる。また,金属層31は,例えば,熱可塑性樹脂シート等のシート部材の表面に対し,薄い箔状の金属材料をラミネート加工することにより形成できる。金属層31は,適宜公知の金属材料を蒸着又はラミネートすることで形成でき,例えば,金属材料としては,アルミニウム,スズ,クロム,ニッケル,金,銀,銅,ゲルマニウム,酸化亜鉛,酸化硅素,又はフッ化マグネシウム等の金属や,これらの合金又は化合物を用いることができる。また,金属層31を,金属蒸着により形成する場合,真空蒸着法,スパッターリング法,イオンプレーティング法,又は鍍金法などの方法を行うことが可能である。特に,金属層31は,反射性が良好で蒸着が容易なアルミニウムを採用し,真空蒸着法を利用して形成されたものであることが好ましい。バックシート30の面に金属材料を蒸着する厚さは,例えば,0.001μm〜10μm,0.01μm〜8μm,又は1μm〜5μm程度とすればよい。
上記のように,吸収体10の肌非対向面側に,金属層31を有するバックシート30を配置し,このバックシート30の金属層31が反射する体熱を利用して,吸収体10に保持されている排泄物の温度維持することにより,排泄後に使い捨ておむつ100を長時間着用するような場合であっても,排泄物の温度低下を防止でき,着用者の肌が排泄物に触れたときに冷たさを感じにくくすることができる。
また,バックシート30の金属層31には,液不透過性を維持できる程度の微細な通気孔(図示省略)を多数形成することが好ましい。すなわち,金属層31は,通気孔を有することにより,通気性を有するが,通液性を有しないものとなる。例えば,1つの通気孔の開口面積は,0.01mm〜1mm,又は0.05mm〜0.1mm程度であることが好ましい。また,通気孔は,金属層31全域に形成されているものであってもよいし,金属層31の一部に形成されているものであってもよい。また,通気孔を形成する領域の面積に対して,通気孔の開口面積の合計が占める割合は,5%〜40%であることが好ましく,10%〜20%であってもよい。金属層31に通気孔を形成する場合,バックシート30に対して金属蒸着加工を施して金属層31を形成した後,公知のニードル等を用いて,このバックシート30の金属層31を厚み方向に貫通することで,通気孔を形成すればよい。このように,バックシート30の金属層31に微細な通気孔を多数形成することで,金属層31による保温性を維持しつつも,金属層31に通気性を付与することができるため,使い捨ておむつにムレが生じることを防止できる。
また,金属層31を有するバックシート30に対して,エンボス加工を施し,複数の凸部と複数の凹部を形成することもできる。エンボス加工は,例えば,複数のエンボスを備えるエンボスロールと,平滑面を持つアンビルロールの間に金属層31を持つバックシート30を導入し,バックシート30の構成繊維間を加熱及び加圧することによって形成すればよい。金属層31自体に凹部と凸部を形成することで,金属層31を持つバックシート30の手触りが柔軟になると共に,保温効果の向上が期待できる。
また,トップシート20とバックシート30の間に吸収体10を封入するにあたり,バックシート30と吸収体10は直接接合されていないことが好ましい。若しくは,バックシート30と吸収体10は,全面的に接合するのではなく,間隔をあけて接着剤を塗工することで,部分的に接合することとしてもよい。バックシート30の肌対向面に金属層31を形成した場合において,バックシート30の金属層31に接着剤を塗布して全面的に吸収体10との接合を行うと,金属層31が接着剤によって曇ってしまい,保温効果が低下する恐れがある。このため,トップシート20とバックシート30の間に吸収体10を封入する際には,トップシート20とバックシート30を吸収体10の周囲において接合すればよく,バックシート30と吸収体10とは直接接合しないものであることが好ましい。また,シート30と吸収体10に間隔をあけて接着剤を塗工して,両者を部分的に接合することとしてもよい。
(2−4.カバーシート)
カバーシート40は,バックシート30を補強して,その手触りを良くし,かつ,バックシート30の金属層31による保温効果を高めることを目的として設けられるシート状の部材である。図2(a)の断面図に示されるように,カバーシート40は,バックシート30の肌非対向面側に貼り合わせられる。なお,カバーシート40は,後述するサイドシート50の一部に重畳して貼り合わせられるものであってもよい。カバーシート40を構成する材料としては,織布や不織布が用いられる。特に,カバーシート40を構成する材料として,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる湿式不織布又は乾式不織布を用いることが好ましい。また,カバーシート40を構成する不織布としては,熱可塑性樹脂からなる繊維を,スパンボンド法,エアースルー法,スパンレース法,サーマルボンド法,メルトブローン法,又はニードルパンチ法等の加工法によって加工したものが挙げられる。
上記のように,金属層31を有するバックシート30の肌非対向面側に,さらに,カバーシート40を貼り合わせることにより,金属層31が反射した体熱の拡散を防止し,金属層31が持つ保温効果を高めることができる。また,バックシート30の肌非対向面側に金属層31を形成した場合においては,この金属層31をカバーシート40によって覆うことにより,金属層31による光の反射を目立たなくさせることが可能である。
図2(b)は,吸収性本体4の一部を拡大した断面図であり,カバーシート40の変形例を示している。図2(b)に示されるように,カバーシート40は,エンボス加工を施すことにより,複数の凹部41と複数の凸部42が形成されたものであることが好ましい。凹凸が付与されたカバーシート40を,バックシート30の肌非対向面側に貼合することで,バックシート30とカバーシート40の間に空気層が多く形成されるようになるため,金属層31を備えたバックシート30の保温効果をさらに向上させることができる。エンボス加工は,例えば,複数のエンボスを備えるエンボスロールと,アンビルロールの間にカバーシート40を導入し,構成繊維間を加熱及び加圧することによって行えばよい。このとき,エンボスロールのエンボスが接するアンビルロールの表面は,平滑面であってもよいし,エンボスの突起形状に対応した複数の窪みが形成されていてもよい。カバーシート40の形成される凹凸の高低差を大きくし,バックシート30とカバーシート40の間により大きい空気層を形成することを考慮すると,アンビルロールは,その表面に,エンボスロールのエンボスが挿入される複数の窪み部を有するものを用いることが特に好ましい。
また,カバーシート40を加圧するエンボスのエンボス面積率は,例えば,5〜25%,又は8%〜20%であることが好ましい。ここにいうエンボス面積率とは,複数のエンボスの総平面面積が,当該総平面面積と非エンボス部分を含めたエンボスロールの周面の全平面面積に対して占める割合を意味する。各エンボスの頂部は平面をなしており,各エンボスの頂部(平面)と,アンビルロールの平滑面又は窪み部の間で加圧されることにより,繊維間が接合されて,カバーシート40に複数の凹部41が形成される。このため,エンボスロールの周面の全平面面積に対するエンボスの総平面面積の割合を求めれば,実質的に,カバーシート40刻印された凹部の総面積がエンボス加工された全面積して占める割合を求めることができる。なお,このエンボス面積率は,一般的に,以下の計算式により求めることができる。
計算式:(S1/S2)×100(%)
定義:S1=全エンボス突起の総平面面積
S2=エンボスロールの全面積
エンボスの形状は,三角柱,四角柱,円柱,三角錐台,四角錐台,又は円錐台等のドット状であってもよいし,直線状,斜線状,正方格子状,又は千鳥格子状等のライン状であってもよい。また,エンボスの頂部側の角部に,いわゆるアール加工を施したり,面取り加工を施したりすることもできる。
(2−5.サイドシート)
一対のサイドシート50は,吸収体10の両側部に立体ギャザーを形成するための部材である。図2(a)の断面図に示されるように,吸収体10の左右両側には,一対のサイドシート50が設けられる。立体ギャザーは,吸収体10の両側縁部に沿って起立し,着用者が排泄した尿の横漏れを防止するため防漏壁として機能する。吸収体10の両側縁に沿っては配置された一対のサイドシート50は,おむつの長手方向に沿って,トップシート20上に固定される。また,一対のサイドシート50は,トップシート20及びバックシート30の両側縁を挟みこむようにして,トップシート20の上面側及びバックシート30の底面側に,ホットメルト接着剤等によって固定されている。
サイドシート50は,複数の弾性伸縮部材51,52が,使い捨ておむつの長さ方向に沿って伸長状態で配設されており,複数の弾性伸縮部材51,52の収縮力を利用して立体ギャザーを形成する。つまり,伸長状態で固定されている弾性伸縮部材51,52が収縮すると,一対のサイドシート50も収縮し,立体ギャザーが立ち上がる。
より具体的に説明すると,図2(a)に示された実施形態において,複数の弾性伸縮部材は,一対のサイドシート50の外側に配置される外側ギャザー伸縮部材51と,一対のサイドシート50の内側に配置される内側ギャザー伸縮部材52に分類される。図2(a)に示されるように,バックシート30の肌非対向面に一部固定されたサイドシート50を,トップシート20とバックシート30の接合位置よりもおむつの幅方向外側において,吸収体10の内方に向かって折り返して,外側折返部51aを形成する。そして,サイドシート50の外側折返部51aには,おむつの長手方向に沿って,複数の外側ギャザー伸縮部材51が伸長状態で挟持される。これにより,サイドシート50は,外側折返部51aにおいて,外側ギャザー伸縮部材51の収縮力を利用して起立し,外側ギャザー部を形成する。また,外側折返部51aにおいて折り返されたサイドシート50の一部は,トップシート20とバックシート30を挟み込むように,トップシート20の肌対向面上に固定される。さらに,サイドシート50は,トップシート20との固定位置よりも内側に向かって延在しており,この延在している部分が,吸収体10の幅方向内方又は幅方向外方に向かって折り返され,内側折返部52aを形成する。そして,サイドシート50の内側折返部52aには,使い捨ておむつの長手方向に沿って,複数の内側ギャザー伸縮部材52が伸長状態で挟持される。これにより,サイドシート50は,内側折返部52aにおいて,内側ギャザー伸縮部材52の収縮力を利用して起立し,内側ギャザー部52を形成する。
一対のサイドシート50を構成する材料としては,撥水性を有するシート材料を用いることが好ましい。サイドシート50の材料の例としては,撥水性が高くかつ通気性が良いという観点から,スパンボンドやカードエンボスのような不織布を用いることが好ましい。また,サイドシート50としては,耐水圧が高いという理由から,SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)や,SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)のような目の詰まった不織布を用いることとしてもよい。また,立体ギャザーを形成するための弾性伸縮部材51,52には,糸状弾性ゴムを適用することが好ましい。このようなゴム材としては,スチレン系ゴム,オレフィン系ゴム,ウレタン系ゴム,エステル系ゴム,ポリウレタン,ポリエチレン,ポリスチレン,スチレンブタジエン,シリコーン,又はポリエステル等の素材を用いることができる。
(3.前身頃外装体及び後身頃外装体)
図1に示されるように,前身頃外装体5及び後身頃外装体6は,使い捨ておむつの装着時において着用者の腹部及び背部に接触するとともに,前身頃外装体5及び後身頃外装体6の間に位置する吸収性本体4を,吊持するための部材である。
前身頃外装体5と後身頃外装体6は,おむつの幅方向の左右両側縁部に,一対のサイドシール部7を有している。前身頃外装体5と後身頃外装体6は,おむつの幅方向の左右両側縁部を互いに重ね合わせた状態で,一対のサイドシール部7において接合される。例えば,この一対のサイドシール部7は,おむつの長さ方向に延びて直線的に形成される。サイドシール部7において,前身頃外装体5と後身頃外装体6は,例えば熱エンボス融着や超音波エンボス融着のような公知の接合手段により接合される。
前身頃外装体5と後身頃外装体6は,例えば,インナーシートとアウターシートの2枚のシート部材を貼り合わせることにより構成されている。インナーシートは,着用者の肌に接する面(肌対向面)側に配置され,アウターシートは,着用者の肌に接しない面(肌非対向面)側に配置される。インナーシートとアウターシートは,別途形成されたシート材であってもよいし,例えば一枚のシート材を使い捨ておむつの腰周り開口部の端縁に相当する位置で折り返すことにより一体的に形成されたものであってもよい。また,インナーシートとアウターシートの間には,他のシート部材が介在するものであってもよい。インナーシートとアウターシートは,例えば,柔軟な繊維不織布やプラスチックシートや,それらのラミネートシートによって形成されている。インナーシートとアウターシートの間は,例えばホットメルト接着剤によって接着される。さらに,インナーシートとアウターシートの間には,使い捨ておむつの幅方向に沿って配置された複数本の弾性伸縮部材が,長さ方向に間隔をおいて伸長状態で固定されている。前身頃外装体と後身頃外装体に配置された弾性伸縮部材は,前身頃外装体5及び後身頃外装体6の腰周りや腹周りにギャザーを形成するための部材である。すなわち,インナーシートとアウターシートの間に伸長状態で挟持された複数本の弾性伸縮部材が収縮することにより,インナーシートやアウターシートに襞が生じてギャザーが形成される。ギャザーを形成することで,前身頃外装体5及び後身頃外装体6の柔軟性や密着性を高めることができる。複数本の弾性伸縮部材には,糸状弾性ゴムを適用することが好ましく,このようなゴム材としては,スチレン系ゴム,オレフィン系ゴム,ウレタン系ゴム,エステル系ゴム,ポリウレタン,ポリエチレン,ポリスチレン,スチレンブタジエン,シリコーン,又はポリエステル等の公知の素材を採用できる。
(4.補助シート)
図3は,図1及び図2を参照して説明した実施形態とは異なる実施形態を示している。図3は,図2と同様に,吸収性本体4の断面を示すものである。図3に示した実施形形態の説明において,上記図1及び図2に示した実施形態と同じ構成については同じ符号を付してその説明を割愛し,上記図1及び図2の実施形態と異なる構成を中心に説明を行う。
図3(a)に示されるように,本実施形態において,吸収性本体4は,さらに,第1補助シート60を有している。第1補助シート60は,吸収体10とバックシート30の間に配置される。また,図に示されるように,第1補助シート60は,トップシート20とバックシート30の間に配置されるものであってもよい。第1補助シート60は,その肌対向面が吸収体10(コアラップシート11)及びトップシート20に接合されており,その肌非対向面側がバックシート30に接合されたものであることが好ましい。
第1補助シート60の構成材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,第1補助シート60としては,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,又はナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維に親水化処理を施して,不織布にしたものを用いることとしてもよい。また,第1補助シート60を構成する不織布としては,熱可塑性樹からなる構成繊維を,スパンボンド法,エアースルー法,スパンレース法,サーマルボンド法,メルトブローン法,又はニードルパンチ法等の加工法によって加工したものが挙げられる。特に,嵩高でソフトな不織布を得られるという観点から,第1補助シート60は,サーマルボンド法やエアースルー法により形成されたものであることが好ましい。さらに具体的に説明すると,第1補助シート60は,坪量が,10〜20g/mの不織布であることが好ましい。このような坪量の不織布によって第1補助シート60を形成することにより,柔らかさと,強度のバランスを維持することができる。また,第1補助シート60を形成する不織布は,KES曲げ剛性計測器(カトーテック社製:KES−FB2)によって測定した曲げ剛性が,0.010g・cm/cm以下であり,KES風合い計測器(カトーテック社製:KES−SE)によって測定した平均摩擦係数が,0.25以下であることが好ましい。例えば,第1補助シート60を形成する不織布は,曲げ剛性が0.001〜0.010g・cmであり,平均摩擦係数が0.01〜0.25であることが好ましい。このような物理的特性の不織布を利用することで,第1補助シート60の柔らかさが向上する。また,第1補助シート60を形成する不織布は,耐水圧(JIS L 1092の試験方法により測定)が,150mmHO以上であることが好ましい。例えば,不織布は,耐水圧は,150mmHO〜200mmHOであることが好ましい。このような耐水圧性を有する不織布を利用することで,第1補助シート60の防漏性が高まる。
上記のように,吸収体10とバックシート30との間に,さらに第1補助シート60を介在させることで,吸収体10とバックシート30の金属層31の間に空気層が形成されるため,金属層31による保温効果をさらに高めることができる。また,図3(a)に示した例では,吸収体10とバックシート30との間に配置される第1補助シート60は一枚であるが,この第1補助シート60は,複数層に重ねて,吸収体10とバックシート30との間に配置されたものであってもよい。バックシート30の金属層31の肌対向面側に,不織布等によって形成された第1補助シート60を複数層重ねることで,保温効果が格段に向上することが期待できる。
また,図3(b)は,吸収性本体4の一部を拡大した断面図であり,図3(a)に示した実施形態の変形例を示している。図3(b)に示されるように,第1補助シート60は,エンボス加工を施すことにより,複数の凹部61と複数の凸部62が形成されたものであることが好ましい。凹凸が付与された第1補助シート60を,吸収体10とバックシート30の間に配置することで,吸収体10とバックシート30の間の空気層が増加するため,金属層31を備えたバックシート30の保温効果をさらに効果的に向上させることができる。エンボス加工は,例えば,複数のエンボスを備えるエンボスロールと,アンビルロールの間に第1補助シート60を導入し,構成繊維間を加熱及び加圧することによって行えばよい。このとき,エンボスロールのエンボスが接するアンビルロールの表面は,平滑面であってもよいし,エンボスの突起形状に対応した複数の窪みが形成されていてもよい。第1補助シート60の形成される凹凸の高低差を大きくし,吸収体10とバックシート30の間により大きい空気層を形成することを考慮すると,アンビルロールは,その表面に,エンボスロールのエンボスが挿入される複数の窪み部を有するものを用いることが特に好ましい。
また,図3(b)に示されるように,バックシート30の肌非対向面側に配置されるカバーシート40にも,第1補助シート60と同様にエンボス加工を施し,凹部41と凸部42を形成することが好ましい。これにより,金属層31を有するバックシート30を,肌対向面側及び肌非対向面側の両方から,エンボス加工によって凹凸が付与されたシート部材40,60によって挟み込むことができる。このように,バックシート30の両面側にエンボス加工が施されたシート部材を配置し,金属層31の周囲に空気層を広く形成することで,保温効果のさらなる向上が期待できる。
図4は,上記した実施形態とはさらに別の実施形態を示している。図4(a)に示されるように,本実施形態において,吸収性本体4は,さらに,第1補助シート60に加え,第2補助シート70を有している。図3に示した実施形態と同様に,第1補助シート60は,吸収体10とバックシート30の間に配置される。これに加え,第2補助シート70は,バックシート30とカバーシート40の間に配置される。第2補助シート70は,その肌対向面がバックシート30に接合されており,その肌非対向面側がカバーシート40に接合されたものであることが好ましい。
第2補助シート70としては,第1補助シート60と同様のものを採用できる。すなわち,第2補助シート70の構成材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,第2補助シート70としては,第1補助シート60と同様に,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,又はナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維に親水化処理を施して,不織布にしたものを用いることとしてもよい。また,第2補助シート70を構成する不織布としては,熱可塑性樹からなる構成繊維を,スパンボンド法,エアースルー法,スパンレース法,サーマルボンド法,メルトブローン法,又はニードルパンチ法等の加工法によって加工したものが挙げられる。特に,嵩高でソフトな不織布を得られるという観点から,第2補助シート70は,サーマルボンド法により形成されたものであることが好ましい。
上記のように,バックシート30とカバーシート40の間に,さらに第2補助シート70を介在させることで,バックシート30の金属層31により反射する体熱の拡散を防止できため,さらに効率的に吸収体10に吸収された体液を保温することができる。また,図4(a)に示した例では,とバックシート30とカバーシート40の間に配置される第2補助シート70は一枚であるが,この第2補助シート70は,複数層に重ねて,バックシート30とカバーシート40の間に配置されたものであってもよい。
また,図4(b)は,吸収性本体4の一部を拡大した断面図であり,図4(a)に示した実施形態の変形例を示している。図4(b)に示されるように,第2補助シート70は,エンボス加工を施すことにより,複数の凹部71と複数の凸部72が形成されたものであることが好ましい。凹凸が付与された第2補助シート70を,バックシート30カバーシート40の間に配置することで,バックシート30とカバーシート40の間の空気層が増加するため,金属層31を備えたバックシート30の保温効果をさらに効果的に向上させることができる。エンボス加工は,例えば,複数のエンボスを備えるエンボスロールと,アンビルロールの間に第2補助シート70を導入し,構成繊維間を加熱及び加圧することによって行えばよい。このとき,エンボスロールのエンボスが接するアンビルロールの表面は,平滑面であってもよいし,エンボスの突起形状に対応した複数の窪みが形成されていてもよい。第2補助シート70の形成される凹凸の高低差を大きくし,バックシート30とカバーシート40の間により大きい空気層を形成することを考慮すると,アンビルロールは,その表面に,エンボスロールのエンボスが挿入される複数の窪み部を有するものを用いることが特に好ましい。
また,図4(b)に示されるように,バックシート30の肌対向面側に配置される第1補助シート60にもエンボス加工を施し,凹部61と凸部62を形成することが好ましい。これにより,金属層31を有するバックシート30を,肌対向面側及び肌非対向面側の両方から,エンボス加工によって凹凸が付与されたシート部材60,70によって挟み込むことができる。このように,バックシート30の両面側にエンボス加工が施されたシート部材を配置し,金属層31の周囲に空気層を広く形成することで,保温効果のさらなる向上が期待できる。
また,図4(b)に示されるように,バックシート30の肌非対向面側に配置された第2補助シート70にエンボス加工を施すことで,カバーシート40にはエンボス加工を行わなくて済むというメリットもある。すなわち,カバーシート40は,吸収性本体4の最外層を形成するものであり,使い捨ておむつを装着した際に,着用者の被覆に接触したり,着用者の手指が直接触れることとなる。このようなカバーシート40に,エンボス加工を施すと,カバーシート40に形成された凹凸が被覆に引っ掛かって使い捨ておむつの着脱が難しくなったり,カバーシート40を触ったときの手触りが損なわれるということが懸念される。このため,第2補助シート70にエンボス加工を施して,バックシート30との間に空気層を形成することが出来れば,必ずしもカバーシート40にエンボス加工を施す必要がなくなるため,上記のようなカバーシート40自体にエンボス加工を施した際に生じる恐れのある不具合を解消できる。
(5.金属層と非金属域について)
続いて,図5を参照して,さらに別の実施形態について説明する。図5は,使い捨ておむつの構成部材のうち,吸収体10と,トップシート20と,バックシート30と,カバーシート40を概念的に抽出して斜視図であり,バックシート30に金属層31を形成する領域を模式的に示している。
図5に示されるように,バックシート30の肌対向面及び/又は肌非対向面には,その全面ではなく,部分的に金属層31を形成することとしてもよい。具体的に説明すると,バックシート30に金属層31を部分的に形成する場合,この金属層31は,少なくとも,バックシート30と吸収体10が厚み方向に重なる領域内に形成されていることが好ましい。ただし,金属層31は,バックシート30と吸収体10が厚み方向に重なる部分を含む領域内に形成されたものであってもよい。このように,バックシート30と吸収体10が重なる領域に金属層31を形成することにより,図5に示されるように,金属層31の四方周囲に,金属材料が蒸着又はラミネートされていない非金属域32が形成される。すなわち,バックシート30は,吸収体10よりも長手方向及び幅方向に延出したものであるため,この延出部分に,非金属域32が形成されることとなる。
金属層31を形成することにより,保温効果を最も期待できる部分は,バックシート30に,吸収体10が重なる部分であるため,このバックシート30に吸収体10が重なる部分に金属層31を形成することで,十分な保温効果を得られる。また,バックシート30と吸収体10が重なる部分にのみ金属層31を形成し,その他の部分は非金属域32とすることで,金属材料を蒸着又はラミネートする面積を低減させることができるため,吸収性物品の製造コストを低減できる。また,バックシート30の周縁に沿って非金属域32を形成することにより,少なくともバックシート30の周縁部分の肌触りを柔らかいままに維持できるため,金属層31を形成したとしても,吸収性物品全体の風合いが損なわれることを効果的に防止できる。
また,図5に示されるように,バックシート30の金属層31の周囲に非金属域32を形成する場合において,バックシート30とトップシート20を接合してその間に吸収体10を封入する際には,バックシート30の非金属域32に,トップシート20を接合することが好ましい。すなわち,バックシート30の肌対向面の前面に金属層31を形成すると,バックシート30とトップシート20するときには,金属層31の表面にホットメルト接着剤をしなければならず,両シートの接合強度が低下する恐れがある。この点,バックシート30に形成された金属層31の周囲に,積極的に非金属域32を形成し,この非金属域32にトップシート20を接合するようにすることで,バックシート30とトップシート20の接合強度を高めることができ,両シート部材が剥離することを防止できる。また,バックシート30の金属層31にホットメルト接着剤等を塗布する必要がなくなるため,金属層31による保温効果を維持できる。このように,非金属域32において,バックシート30とトップシート20を接合することを考慮すると,非金属域32は,その一辺の幅が,5mm〜40mm,10mm〜20mm程度形成されていることが好ましい。
また,金属蒸着により,バックシート30に部分的な金属層31を形成するときには,バックシート30の非金属域32を形成する部分に,マスキングを施した状態で金属蒸着を行えばよい。また,反対に,金属蒸着によってバックシート30の全面に金属層31を形成した後,金属層31を残しておきたい部分にマスキングを施した状態で,その他の部分をエッチングして非金属域32を形成し,最後のマスキングを除去するという方法も考えられる。
以上,本発明の吸収性物品について,好ましい形態を例に挙げて説明を行った。ただし,本発明は,上記した実施形態に限定されるものではなく,上記した実施形態に基づいて当業者が自明な範囲で適宜修正や改変を行うことができる。
本発明は,使い捨ておむつ,吸収パッド,又は生理用ナプキンのような吸収性物品に関するものである。このため,本発明の吸収性物品は,育児や介護に関する産業などにおいて好適に利用し得る。
10…吸収体 11…コアラップシート 20…トップシート
30…バックシート 31…金属層 32…非金属域
40…カバーシート 50…サイドシート 51…外側ギャザー伸縮部材
52…内側ギャザー伸縮部材 60…第1補助シート 70…第2補助シート
100…使い捨ておむつ(吸収性物品)

Claims (6)

  1. 吸収体(10)と,
    前記吸収体(10)の肌対向面側に配置された液透過性のトップシート(20)と,
    前記吸収体(10)の肌非対向面側に配置された液不透過性のバックシート(30)と,
    前記バックシート(30)の肌非対向面側に配置されたカバーシート(40)と,を備える吸収性物品であって,
    前記バックシート(30)は,少なくとも肌対向面の少なくとも一部に金属層(31)を有しており,
    前記吸収体(10)と前記バックシート(30)の金属層(31)との間に,一又は複数の第1補助シート(60)をさらに備え,
    前記第1補助シート(60)は,複数の凹部(61)と複数の凸部(62)が形成されている
    吸収性物品。
  2. 前記吸収体は,吸収性材料と当該吸収性材料を肌対向面側及び肌非対向面側から被包するコアラップシートとを有する
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記バックシート(30)は,少なくとも前記金属層(31)が形成された部分において,複数の通気孔が形成されている
    請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記カバーシート(40)は,エンボス加工によって,複数の凹部(41)と複数の凸部(42)が形成されている
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記バックシート(30)と前記カバーシート(40)との間に,一又は複数の第2補助シート(70)を,さらに備える
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記バックシート(30)は,前記吸収体(10)が厚み方向に重なる領域内,又は前記吸収体(10)が厚み方向に重なる部分を含む領域内に,前記金属層(31)を有しており,
    前記バックシート(30)は,さらに,前記金属層(31)の周囲に,当該金属層(31)が形成されていない非金属域(32)を有する
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
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