JP2803952B2 - 粒状難燃性脱臭剤の製造方法 - Google Patents
粒状難燃性脱臭剤の製造方法Info
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- JP2803952B2 JP2803952B2 JP5027970A JP2797093A JP2803952B2 JP 2803952 B2 JP2803952 B2 JP 2803952B2 JP 5027970 A JP5027970 A JP 5027970A JP 2797093 A JP2797093 A JP 2797093A JP 2803952 B2 JP2803952 B2 JP 2803952B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二酸化マンガンと酸化
銅とからなるホプカライト触媒を用いて、担持性のよい
粒状難燃性脱臭剤の製造方法に関する。
銅とからなるホプカライト触媒を用いて、担持性のよい
粒状難燃性脱臭剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二酸化マンガンと酸化銅とからな
る酸化触媒は、ホプカライト触媒として知られている。
この触媒は、一酸化炭素の酸化除去能を有する他に、亜
硫酸ガス、塩化水素、硫化水素、窒素酸化物に対しても
浄化作用を示することは特公昭55−43386号公報
により、ホルムアルデヒドの除去能を有することは特公
昭56−49621号公報により公知である。
る酸化触媒は、ホプカライト触媒として知られている。
この触媒は、一酸化炭素の酸化除去能を有する他に、亜
硫酸ガス、塩化水素、硫化水素、窒素酸化物に対しても
浄化作用を示することは特公昭55−43386号公報
により、ホルムアルデヒドの除去能を有することは特公
昭56−49621号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にホプカライト触媒は、多種類のガスに対して除去性能
を有するために、産業上有用であるが、バインダ―との
親和性が低いために、担持し難いという問題があった。
また、ホプカライト触媒は、助燃性があるために炭化水
素類がそばにあると僅かな火でも激しく燃焼することが
欠点として挙げられていた。
にホプカライト触媒は、多種類のガスに対して除去性能
を有するために、産業上有用であるが、バインダ―との
親和性が低いために、担持し難いという問題があった。
また、ホプカライト触媒は、助燃性があるために炭化水
素類がそばにあると僅かな火でも激しく燃焼することが
欠点として挙げられていた。
【0004】実使用上の問題点として、前者は担体から
の離脱があり、室内に飛散する。後者はバインダ―とし
て担体に不燃剤を用いないと、火災の危険性を避けるこ
とができない。従って、ホプカライト触媒は、その担持
し難さと助燃性とを克服しない限り、その用途が限られ
るという問題があった。
の離脱があり、室内に飛散する。後者はバインダ―とし
て担体に不燃剤を用いないと、火災の危険性を避けるこ
とができない。従って、ホプカライト触媒は、その担持
し難さと助燃性とを克服しない限り、その用途が限られ
るという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を改善するた
めに、ホプカライト触媒の担持し難さと助燃性とが克服
されて、その性能が向上する粒状難燃性脱臭剤の製造方
法を提供することにある。
めに、ホプカライト触媒の担持し難さと助燃性とが克服
されて、その性能が向上する粒状難燃性脱臭剤の製造方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、二酸化マンガンと酸化銅とからなるホプ
カライト触媒において、前記ホプカライト触媒の担持性
を改善するべく無機系難燃剤として水酸化アルミニウ
ム、無機系バインダーとしてけい酸ナトリウム溶液を用
いて、前記ホブカライト触媒と水酸化アルミニウムおよ
びけい酸ナトリウム溶液との重量比を44〜57:14
〜19:29〜38として、混合し圧縮整形し乾燥後、
粉砕し分級することを特徴とする粒状難燃性脱臭剤の製
造方法である。
に、本発明は、二酸化マンガンと酸化銅とからなるホプ
カライト触媒において、前記ホプカライト触媒の担持性
を改善するべく無機系難燃剤として水酸化アルミニウ
ム、無機系バインダーとしてけい酸ナトリウム溶液を用
いて、前記ホブカライト触媒と水酸化アルミニウムおよ
びけい酸ナトリウム溶液との重量比を44〜57:14
〜19:29〜38として、混合し圧縮整形し乾燥後、
粉砕し分級することを特徴とする粒状難燃性脱臭剤の製
造方法である。
【0007】また、本発明の一実施態様によれば、水酸
化アルミニウムとけい酸ナトリウム溶液との重量比を
1:2とする。
化アルミニウムとけい酸ナトリウム溶液との重量比を
1:2とする。
【0008】
【0009】
【作用】本発明の粒状難燃性脱臭剤の製造方法を採用す
ることにより、ホプカライト触媒の担持性を改善するべ
く無機系難燃剤として水酸化アルミニウム、無機系バイ
ンダーとしてけい酸ナトリウム溶液を用いて、前記ホブ
カライト触媒と水酸化アルミニウムおよびけい酸ナトリ
ウム溶液との重量比を44〜57:14〜19:29〜
38として、混合し圧縮整形し乾燥後、粉砕し分級し、
かつ水酸化アルミニウムとけい酸ナトリウム溶液都の重
量比を1:2とすることによって、ホプカライト触媒の
担持し難さと助燃性とが克服されて、その性能が向上す
る。
ることにより、ホプカライト触媒の担持性を改善するべ
く無機系難燃剤として水酸化アルミニウム、無機系バイ
ンダーとしてけい酸ナトリウム溶液を用いて、前記ホブ
カライト触媒と水酸化アルミニウムおよびけい酸ナトリ
ウム溶液との重量比を44〜57:14〜19:29〜
38として、混合し圧縮整形し乾燥後、粉砕し分級し、
かつ水酸化アルミニウムとけい酸ナトリウム溶液都の重
量比を1:2とすることによって、ホプカライト触媒の
担持し難さと助燃性とが克服されて、その性能が向上す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0011】試験サンプルとして試験例の脱臭剤(1) ,
(2) と、比較例の脱臭剤(3) 〜(10)との調整方法につい
て説明する。
(2) と、比較例の脱臭剤(3) 〜(10)との調整方法につい
て説明する。
【0012】(試験例)粒状脱臭剤(1) は、二酸化マン
ガンと酸化銅との重量比80:20からなるホプカライ
ト触媒と、無機系難燃剤として平均粒子径1μ程度の水
酸化アルミニウムと、無機系バインダ―として含有水分
10〜30%程度のけい酸ナトリウム溶液とを重量比5
7:14:29の混合粉末とし、プレス圧力2ton /cm
2 で圧縮成形し、直径35mm、高さ20mmの成形品を作
成した。この成形品を温度110℃で3時間乾燥した
後、粉砕し、ふるいにて分級し割粒子径0.35〜0.
84mmの粒状品を調整するものである。
ガンと酸化銅との重量比80:20からなるホプカライ
ト触媒と、無機系難燃剤として平均粒子径1μ程度の水
酸化アルミニウムと、無機系バインダ―として含有水分
10〜30%程度のけい酸ナトリウム溶液とを重量比5
7:14:29の混合粉末とし、プレス圧力2ton /cm
2 で圧縮成形し、直径35mm、高さ20mmの成形品を作
成した。この成形品を温度110℃で3時間乾燥した
後、粉砕し、ふるいにて分級し割粒子径0.35〜0.
84mmの粒状品を調整するものである。
【0013】また、粒状脱臭剤(2) は、ホプカライト触
媒と、水酸化アルミニウムおよびけい酸ナトリウム溶液
との重量比44:19:38の混合粉末を、粒状脱臭剤
(1) と同一の方法で粒子径0.35〜0.84mmの粒状
品を調整するものである。
媒と、水酸化アルミニウムおよびけい酸ナトリウム溶液
との重量比44:19:38の混合粉末を、粒状脱臭剤
(1) と同一の方法で粒子径0.35〜0.84mmの粒状
品を調整するものである。
【0014】(比較例)粒状脱臭剤(3) 〜(10)は、粒状
脱臭剤(1) ,(2) の重量比を変えたもので、けい酸ナト
リウムの代りに無水けい酸(含有率30%、pH9.5
〜10.5、粒子径10〜20nm)を用いたもので、脱
臭剤(1) ,(2) と同一の方法で粒子径0.35〜0.8
4mmの粒状品を調整する。
脱臭剤(1) ,(2) の重量比を変えたもので、けい酸ナト
リウムの代りに無水けい酸(含有率30%、pH9.5
〜10.5、粒子径10〜20nm)を用いたもので、脱
臭剤(1) ,(2) と同一の方法で粒子径0.35〜0.8
4mmの粒状品を調整する。
【0015】以上、各成分の重量比を表1に示す。
【0016】
【表1】 なお、成形条件は、プレス圧力2ton/cm2 による圧縮成
形の外に、プレス圧力0.9ton/cm2 による圧縮成形、
押出し成形も実施したが、これらの成形品はいずれも粒
子の強度が弱く、担体からの脱落率が高かった。
形の外に、プレス圧力0.9ton/cm2 による圧縮成形、
押出し成形も実施したが、これらの成形品はいずれも粒
子の強度が弱く、担体からの脱落率が高かった。
【0017】次に、図1は本発明の粒状脱臭剤による試
験用脱臭フィルタの概念図、図2は図1の試験用脱臭フ
ィルタを担持するアルミニウムハニカムの外観図、図3
は図2のセル拡大図を示す。図1ないし図3において、
本発明の粒状脱臭剤1は、非デカブロム系難燃剤を混入
したアクリルエマルジョン3により、担体としてアルミ
ニウムハニカム5に担持して脱臭フィルタ10を作製
し、鉄道規格燃焼試験における難燃性を示すものであ
る。このアルミニウムハニカム5は、アルミニウム骨格
7と、このアルミニウム骨格7にて形成される空隙9と
からなる多数のセル(セルサイズLは約6.3mm程度)
によって構成されている。
験用脱臭フィルタの概念図、図2は図1の試験用脱臭フ
ィルタを担持するアルミニウムハニカムの外観図、図3
は図2のセル拡大図を示す。図1ないし図3において、
本発明の粒状脱臭剤1は、非デカブロム系難燃剤を混入
したアクリルエマルジョン3により、担体としてアルミ
ニウムハニカム5に担持して脱臭フィルタ10を作製
し、鉄道規格燃焼試験における難燃性を示すものであ
る。このアルミニウムハニカム5は、アルミニウム骨格
7と、このアルミニウム骨格7にて形成される空隙9と
からなる多数のセル(セルサイズLは約6.3mm程度)
によって構成されている。
【0018】なお、粒状脱臭剤1はふるいに掛けた際
に、粒子表面に微粉が付着し、これにより担体(アルミ
ニウムハニカム)5からの脱落が多くなる。そのために
担持の前処理として水洗し、乾燥して微粉を除去して使
用する。
に、粒子表面に微粉が付着し、これにより担体(アルミ
ニウムハニカム)5からの脱落が多くなる。そのために
担持の前処理として水洗し、乾燥して微粉を除去して使
用する。
【0019】次に、試験サンプルの評価を(担体からの
脱臭剤の脱落率)、(難燃性)および(脱臭性能)につ
いて説明する。
脱臭剤の脱落率)、(難燃性)および(脱臭性能)につ
いて説明する。
【0020】(担体からの脱臭剤の脱落率)縦50mm×
横50mm×厚さ10mmの脱臭フィルタ試料11を作製す
る。図4に示すように、この試料11を床に置き、直径
70mm、長さ1m の塩化ビニ―ル管13を立掛けて、1
50g の重し15を自然落下した前後の重量差を測定
し、次式(1)より脱落率を求めた。
横50mm×厚さ10mmの脱臭フィルタ試料11を作製す
る。図4に示すように、この試料11を床に置き、直径
70mm、長さ1m の塩化ビニ―ル管13を立掛けて、1
50g の重し15を自然落下した前後の重量差を測定
し、次式(1)より脱落率を求めた。
【0021】
【数1】 評価は難燃剤、バインダを含まない試料サンプル(比較
例(10))より、脱落率が小さいものを0、大きいものを
×する。その結果を表2に示す。
例(10))より、脱落率が小さいものを0、大きいものを
×する。その結果を表2に示す。
【0022】
【表2】 表2において水酸化アルミニウムは脱落率を増加させる
(例えば比較例(8) )。これに対して、けい酸ナトリウ
ムは有効である(例えば比較例(9) )。実施例(1) ,
(2) は0で有効てあったが、けい酸ナトリウムの重量比
が実施例(1) と同様であっても、水酸化アルミニウムの
重量比が増加すると、脱落率が増加した(比較例(4)
)。
(例えば比較例(8) )。これに対して、けい酸ナトリウ
ムは有効である(例えば比較例(9) )。実施例(1) ,
(2) は0で有効てあったが、けい酸ナトリウムの重量比
が実施例(1) と同様であっても、水酸化アルミニウムの
重量比が増加すると、脱落率が増加した(比較例(4)
)。
【0023】また、同様の重量比でけい酸ナトリウムの
代りに、無水けい酸を使用したものはほとんど効果がな
かった(比較例(7) )。
代りに、無水けい酸を使用したものはほとんど効果がな
かった(比較例(7) )。
【0024】(難燃性)鉄道車両用材料の燃焼試験に準
拠して、横182mm×縦257mm×厚さ10mmの脱臭フ
イルタ試料を作製し、テストを実施する。その評価は難
燃性を0、緩燃性を△、可燃性を×とする。その結果を
表2に示す。
拠して、横182mm×縦257mm×厚さ10mmの脱臭フ
イルタ試料を作製し、テストを実施する。その評価は難
燃性を0、緩燃性を△、可燃性を×とする。その結果を
表2に示す。
【0025】けい酸ナトリウムを用いた場合、水酸化ア
ルミニウムが重量比14%以上のものは難燃であった
(実施例(1) ,(2) 、比較例(4) ,(5) )。水酸化アル
ミニウムが13%以下の場合は、脱臭剤の残じんが認め
られ、緩燃性(比較例(3) ,(6) )。含有しない場合、
アクリル層の発炎および脱臭剤の残じんによって可燃性
(比較例(9) ,(10))であった。
ルミニウムが重量比14%以上のものは難燃であった
(実施例(1) ,(2) 、比較例(4) ,(5) )。水酸化アル
ミニウムが13%以下の場合は、脱臭剤の残じんが認め
られ、緩燃性(比較例(3) ,(6) )。含有しない場合、
アクリル層の発炎および脱臭剤の残じんによって可燃性
(比較例(9) ,(10))であった。
【0026】ここに、図5に示すように鉄道車両用材料
の燃焼試験方法は、B5判の供試材(182mm×257
mm)17を45度傾斜して保持し、燃料容器19の底の
中心が、供試材17の下面中心の垂直下方25.4mm(1
インチ)のところにくるように、コルクのような熱伝導
率の低い材質の台21に載せ、純エチルアルコ―ル0.
5ccを入れて着火し、燃料が燃え尽きるまで放置する。
の燃焼試験方法は、B5判の供試材(182mm×257
mm)17を45度傾斜して保持し、燃料容器19の底の
中心が、供試材17の下面中心の垂直下方25.4mm(1
インチ)のところにくるように、コルクのような熱伝導
率の低い材質の台21に載せ、純エチルアルコ―ル0.
5ccを入れて着火し、燃料が燃え尽きるまで放置する。
【0027】燃焼性の判定は、アルコ―ルの燃焼中と燃
焼後とに分けて、燃焼中は供試材17への着火、発炎、
発煙状態、炎の状態等を観察する。燃焼後は残炎、残じ
ん、炭化、変形状態を調査するものである。
焼後とに分けて、燃焼中は供試材17への着火、発炎、
発煙状態、炎の状態等を観察する。燃焼後は残炎、残じ
ん、炭化、変形状態を調査するものである。
【0028】(脱臭性能)横50mm×縦50mm×厚さ1
0mmの脱臭フイルタ試料を作製し、1m 3 容器内に硫化
水素25ppm を充満させ、風速1.6m/s でファンモ―
タを駆動させ、フィルタをガスが通過、循環させた時の
1時間後のガス残存率を求めた。このガスの測定にはガ
スクロマトグラフィを用いた。
0mmの脱臭フイルタ試料を作製し、1m 3 容器内に硫化
水素25ppm を充満させ、風速1.6m/s でファンモ―
タを駆動させ、フィルタをガスが通過、循環させた時の
1時間後のガス残存率を求めた。このガスの測定にはガ
スクロマトグラフィを用いた。
【0029】その評価はガス残存率が10%未満の場合
を0、10%以上の場合を×とした。その結果を表2に
示す。
を0、10%以上の場合を×とした。その結果を表2に
示す。
【0030】ホプカライト触媒の重量比が44%以上で
あって、水酸化アルミニウムとけい酸ナトリウムの比率
が1:2以下であれば、良好な性能が得られた(実施例
(1) ,(2) ,比較例(4) )。一方、この比率が1:2を
越えると、性能が低下した(比較例(3) ,(5) )。この
ことは、過剰のけい酸ナトリウムが触媒表面を覆つてし
まうことを意味する。
あって、水酸化アルミニウムとけい酸ナトリウムの比率
が1:2以下であれば、良好な性能が得られた(実施例
(1) ,(2) ,比較例(4) )。一方、この比率が1:2を
越えると、性能が低下した(比較例(3) ,(5) )。この
ことは、過剰のけい酸ナトリウムが触媒表面を覆つてし
まうことを意味する。
【0031】実際、ホプカライト触媒70g 、水酸化ア
ルミニウム30g に対して、けい酸ナトリウムを80g
(重量比39:17:44)まで増量すると、加圧なし
でも強固な塊りができる。この塊りを乾燥し、粉砕し、
分級し、担持し、脱臭フィルタとして、硫化水素にて脱
臭性能を検討した結果、残存率81%と、ほとんどその
性能が認められなかった。
ルミニウム30g に対して、けい酸ナトリウムを80g
(重量比39:17:44)まで増量すると、加圧なし
でも強固な塊りができる。この塊りを乾燥し、粉砕し、
分級し、担持し、脱臭フィルタとして、硫化水素にて脱
臭性能を検討した結果、残存率81%と、ほとんどその
性能が認められなかった。
【0032】以上のように、脱落率、難燃性、脱臭性能
の面を総合すると、実施例(1) ,(2) のようにホプカラ
イト触媒、水酸化アルミニウム、けい酸ナトリウムの重
量比は44〜57:14〜19:29〜38のもので、
水酸化アルミニウムとけい酸ナトリウムとの重量比は、
1:2のものでなければならない。水酸化アルミニウム
の比率が高いと脱落し易くなり、けい酸ナトリウムとの
比率が高いとその性能が低下するものである。
の面を総合すると、実施例(1) ,(2) のようにホプカラ
イト触媒、水酸化アルミニウム、けい酸ナトリウムの重
量比は44〜57:14〜19:29〜38のもので、
水酸化アルミニウムとけい酸ナトリウムとの重量比は、
1:2のものでなければならない。水酸化アルミニウム
の比率が高いと脱落し易くなり、けい酸ナトリウムとの
比率が高いとその性能が低下するものである。
【0033】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他
の態様においても実施し得るもので、例えばフィルタ担
体としてアルミニウムハニカム5の外に、ステンレス鋼
等の金属、セラミック、難燃性プラスチック、難燃性紙
等により成形したものであれば、いずれを用いても難燃
性脱臭フィルタの製造が可能である。
ものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他
の態様においても実施し得るもので、例えばフィルタ担
体としてアルミニウムハニカム5の外に、ステンレス鋼
等の金属、セラミック、難燃性プラスチック、難燃性紙
等により成形したものであれば、いずれを用いても難燃
性脱臭フィルタの製造が可能である。
【0034】
【発明の効果】上述の説明ですでに明らかなように、本
発明の粒状難燃性脱臭剤の製造方法は、ホプカライト触
媒の担持性を改善するべく無機系難燃剤として水酸化ア
ルミニウム、無機系バインダーとしてけい酸ナトリウム
溶液を用いて、前記ホブカライト触媒と水酸化アルミニ
ウムおよびけい酸ナトリウム溶液との重量比を44〜5
7:14〜19:29〜38として、混合し圧縮整形し
乾燥後、粉砕し分級し、かつ水酸化アルミニウムとけい
酸ナトリウム溶液都の重量比を1:2とすることによっ
て、従来技術の問題点が有効に解決され、ホプカライト
触媒の担持し難さと助燃性とが克服されて、その性能が
向上する。
発明の粒状難燃性脱臭剤の製造方法は、ホプカライト触
媒の担持性を改善するべく無機系難燃剤として水酸化ア
ルミニウム、無機系バインダーとしてけい酸ナトリウム
溶液を用いて、前記ホブカライト触媒と水酸化アルミニ
ウムおよびけい酸ナトリウム溶液との重量比を44〜5
7:14〜19:29〜38として、混合し圧縮整形し
乾燥後、粉砕し分級し、かつ水酸化アルミニウムとけい
酸ナトリウム溶液都の重量比を1:2とすることによっ
て、従来技術の問題点が有効に解決され、ホプカライト
触媒の担持し難さと助燃性とが克服されて、その性能が
向上する。
【図1】本発明の粒状脱臭剤による試験用脱臭フィルタ
の概念図である。
の概念図である。
【図2】図1の試験用脱臭フィルタを担持するアルミニ
ウムハニカムの外観図である。
ウムハニカムの外観図である。
【図3】図2のセル拡大図である。
【図4】脱臭剤の脱落率テスト概要図である。
【図5】鉄道車輌用材料の燃焼試験方法の概要図であ
る。
る。
1 粒状脱臭剤 3 アクリルエマルジョン 5 アルミニウムハニカム 10 脱臭フィルタ 11 脱臭フィルタ試料 17 供試材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 9/01 B01J 23/656 B01J 23/72 B01J 23/84
Claims (2)
- 【請求項1】 二酸化マンガンと酸化銅とからなるホプ
カライト触媒において、前記ホプカライト触媒の担持性
を改善するべく無機系難燃剤として水酸化アルミニウ
ム、無機系バインダーとしてけい酸ナトリウム溶液を用
いて、前記ホブカライト触媒と水酸化アルミニウムおよ
びけい酸ナトリウム溶液との重量比を44〜57:14
〜19:29〜38として、混合し圧縮整形し乾燥後、
粉砕し分級することを特徴とする粒状難燃性脱臭剤の製
造方法。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、水酸化アルミ
ニウムおよびけい酸ナトリウム溶液の重量比を1:2と
することを特徴とする粒状難燃性脱臭剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5027970A JP2803952B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 粒状難燃性脱臭剤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5027970A JP2803952B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 粒状難燃性脱臭剤の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06237976A JPH06237976A (ja) | 1994-08-30 |
JP2803952B2 true JP2803952B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12235745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5027970A Expired - Lifetime JP2803952B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 粒状難燃性脱臭剤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803952B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000048734A1 (fr) * | 1999-02-18 | 2000-08-24 | Nikki-Universal Co., Ltd. | Catalyseur de desodorisation de l'air conditionne |
JP4659084B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2011-03-30 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5089294A (ja) * | 1973-12-11 | 1975-07-17 | ||
JPS53142393A (en) * | 1977-05-17 | 1978-12-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Production of gas purification catalyst |
JPH04150945A (ja) * | 1990-10-15 | 1992-05-25 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 脱臭用酸化物固体触媒 |
-
1993
- 1993-02-17 JP JP5027970A patent/JP2803952B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06237976A (ja) | 1994-08-30 |
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