JP4657314B2 - エレベータ - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータの構成例を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態におけるエレベータの設置建物は20階建てのマンションである。また、本実施形態では、エレベータ設置建物であるマンションに不審者の侵入を防ぐために玄関やエレベータにセキュリティを実施し、居住者のみが所有するセキュリティカード等を使用することでセキュリティが解除される仕組みとなっている。
また、建物内には、4台の号機の群管理制御を行う群管理制御装置1と各々の号機を個別に制御するかご制御装置4A,4B,4C,4Dとが備えられる。また、各階床の乗場には乗客がホール呼びを登録するために操作するホール呼び釦5が設けられる。
監視室3の不停止階設定装置2は、各階床のうち不停止階床のホール呼び釦5の操作および当該不停止階床に対応するかご呼び釦7の操作を無効とする旨の情報を出力する。
ホール呼び登録部10は、各階の乗場のホール呼び釦5の操作に従って、不停止指令登録部9により登録された不停止階床以外の階床のホール呼び情報を登録する。
かご呼び登録部11は、各かご室6内のかご呼び釦7の操作に従って、不停止指令登録部9により登録された不停止階床以外の階床のかご呼び情報を登録する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータの分散待機に関する処理動作の一例を示すフローチャートである。
各号機のかご室6は全てのかご呼び及びホール呼びに応答完了することで、応答すべき呼びが無くなった場合には無方向停止状態となる。かご制御装置4は自号機のかご室6が無方向停止状態となると、この旨を示す信号を分散待機制御部14に出力する。
図4は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータにおいてセキュリティ優先モードが設定されている場合の各号機の乗りかごの位置関係の一例を示す図である。
図3に示した例では、A号機のかご室6Aが7Fに、B号機のかご室6Bが18Fに、C号機のかご室6Cが12Fに、D号機のかご室6Dが1Fにそれぞれ分散待機している。図4に示した例では、4台のかご室6が1Fと2Fのいずれかに分散待機している。
一方、各号機の位置関係が図4に示した位置関係である状態で上方階でのホール呼びが登録された場合には、各号機のかご室6が1Fと2Fにしか待機していないため、上方階にかご室6応答するまでに時間を要し、上方階での乗客の待ち時間が長くなる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態に係るエレベータの構成のうち図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
本発明の第2の実施形態におけるエレベータは、第1の実施形態と比較してセキュリティ設定階分散待機優先スイッチ16を備えない。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態におけるエレベータの構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、本発明の第3の実施形態におけるエレベータは、第1の実施形態と比較してアナウンス出力部15をさらに備える。アナウンス出力部15は、各号機のかご制御装置4にアナウンス指令を出力する。
アナウンス装置22A,22B,22C,22Dは、アナウンス出力部15からのアナウンス指令にしたがって所定のアナウンス情報、例えば音声メッセージを出力する。
分散待機制御部14は、各号機のうちいずれか、ここではA号機のかご室6Aが無方向停止状態となったことを示す信号をかご制御装置4Aから入力すると(ステップS11のYES)、かご室6A内に乗客がいるか否かの情報を要求するための要求信号をかご制御装置4Aに出力する。
かご制御装置4Aはアナウンス指令を入力すると、例えば「他階に移動します。戸開釦を押してお降り下さい」といった音声メッセージをアナウンス装置22Aからかご室6A内に出力させる。アナウンス出力後はステップS12の処理に戻る。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
この実施形態では、群管理制御装置1は、セキュリティ設定階への分散待機が完了したかご室6内の戸開釦が押された場合に、セキュリティ解除階のかご呼びを自動登録し、該当号機のかご室6をセキュリティ解除階へ移動させることができる。
分散待機制御部14からの指示にしたがって、各号機のうちいずれか、ここではA号機のかご室6Aの分散待機が完了した場合には(ステップS21のYES)、当該A号機のかご制御装置4Aは待機完了通知信号を分散待機制御部14に出力する。
分散待機制御部14は、かご制御装置4Aからの待機完了通知信号を入力すると、かご室6Aの分散待機階がセキュリティ設定階であるか否かを判断する(ステップS22)。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第5の実施形態におけるエレベータの分散待機に関する処理動作の一例を示すフローチャートである。
分散待機制御部14からの指示にしたがって、各号機のうちいずれか、ここではA号機のかご室6Aの分散待機が完了した場合には(ステップS31のYES)、当該A号機のかご制御装置4Aは待機完了通知信号を分散待機制御部14に出力する。
分散待機制御部14は、かご制御装置4Aからの待機完了通知信号を入力すると、かご室6Aの分散待機階がセキュリティ設定階か否かを判断する(ステップS32)。
アナウンス出力部15は、アナウンス鳴動要求信号を入力すると、A号機のかご制御装置4Aに対してアナウンス指令を出力する。
すなわち、セキュリティレベルを低下させることなく、セキュリティ設定階への分散待機が可能となり、ホール呼び応答に対する待ち時間を短縮することが可能となる。
Claims (9)
- 複数台の乗りかごと、
前記それぞれの乗りかご内に設けられるかご呼び釦と、
各階床に設けられるホール呼び釦と、
前記ホール呼び釦の操作にしたがってホール呼びを登録するホール呼び登録手段と、
前記登録したホール呼びに応答させる乗りかごを前記複数台の乗りかごから選択する割当制御手段と、
各階床のうち予め定められた不停止階床に対応するかご呼び釦の操作を無効とする不停止設定手段と、
前記不停止階床への前記乗りかごの分散待機の許可または禁止を設定する分散待機許可設定手段と、
前記複数台の乗りかごのうちいずれかについて応答すべき呼びが無くなった場合で前記乗りかごの前記不停止階床への分散待機が禁止に設定されている場合には当該乗りかごを前記不停止階床以外の階床に応答させ、前記複数台の乗りかごのうちいずれかについて応答すべき呼びが無くなった場合で前記不停止階床への分散待機が許可に設定されている場合には当該乗りかごを前記不停止階床を含む各階床のいずれかに応答させる分散待機制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 前記分散待機許可設定手段は、
スイッチ切り替えにより前記不停止階床への前記乗りかごの分散待機の許可または禁止を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記分散待機許可設定手段は、
予め設定されたスケジュールにしたがって前記不停止階床への前記乗りかごの分散待機の許可または禁止を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段をさらに備え、
前記分散待機制御手段は、
前記応答すべき呼びが無くなった乗りかご内に乗客がいないことを前記検出手段により検出した場合に当該乗りかごを応答させる
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記応答すべき呼びが無くなった乗りかご内に乗客がいることを前記検出手段により検出した場合に当該乗りかごからの降車を促す報知を行なう報知手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載のエレベータ。 - 前記分散待機制御手段により前記不停止階床に応答して待機した乗りかご内の戸開釦が操作された場合に、当該戸開釦の操作を無効にして前記不停止階床以外の階床のかご呼び登録を行なうかご呼び登録手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記分散待機制御手段により前記不停止階床に応答して待機した乗りかご内に乗客がいることを前記検出手段により検出した場合に、前記不停止階床以外の特定の階床での当該乗りかごからの降車を促す報知を行なう報知手段とをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記報知手段による報知を行って、前記待機した乗りかご内の前記特定の階床に対応するかご呼び釦以外の釦が操作された場合に、当該操作を無効にして前記待機した乗りかごについての前記特定の階床のかご呼び登録を行なうかご呼び登録手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項7に記載のエレベータ。 - 前記報知手段は、
前記かご呼び登録手段により前記特定の階床のかご呼びを登録した場合に、当該特定の階床のかご呼びを登録した旨の報知をさらに行なう
ことを特徴とする請求項8に記載のエレベータ。
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