JP2001302119A

JP2001302119A - エレベーター制御システム

Info

Publication number: JP2001302119A
Application number: JP2000126134A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Nakamura; 仁志中村; Akihiko Kuramochi; 昭彦倉持; Kenichi Kanayama; 健一金山; Toshiaki Abe; 利明阿部; Atsumi Harimoto; 淳美播本; Hiroaki Sakurada; 博明櫻田; Toshihiko Hatakeyama; 俊彦畠山; Masashi Masuda; 正志増田; Hiromichi Kitahara; 博道北原
Original assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Current assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date: 2000-04-26
Filing date: 2000-04-26
Publication date: 2001-10-31

Abstract

(57)【要約】【課題】エレベーターの運転モードを曜日別及び時間
帯別に設定し、設定した運転モードに基づくエレベータ
ーの運転状況を利用待ちの乗客に画像メッセージによっ
て通知するようにしたエレベーター制御システムを提供
する。【解決手段】エレベーターの運転モードを通常運転モ
ードの他に複数の運転モードに設定できる運転モード設
定部１、運転モード設定部１で設定された運転モードに
従いエレベーターを制御動作させるエレベーター制御盤
４を備えるエレベーター制御システムであり、運転モー
ド設定部１は、日時情報を発生する計時部１６、複数の
運転モードの設定パターンを記憶した制御情報記憶部１
４、複数の運転モード毎に異なるメッセージ情報を記憶
したメッセージ情報記憶部１５、制御情報記憶部１４の
設定パターンを入力または変更する入力インターフェイ
ス２１を備え、設定パターンを日時情報と待機階または
停止階とドア開時限とメッセージ情報とにより設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーター制御
システムに係わり、特に、通常運転モードの他に複数種
類の運転モードに設定することが可能であって、各運転
モード毎にその運転モードに好適なメッセージを乗りか
ご内及びホールに表示させるようにしたエレベーター制
御システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ビル等の複数階の建物には、そ
の建物の規模に対応して１台乃至１０数台のエレベータ
ーが設置されており、この建物の利用者が自分の行きた
い階を指定することによって、これらのエレベーターが
建物の各階床間を往復運転されている。

【０００３】この場合、これらのエレベーターは、極く
ありふれた運転形態である通常運転モードによる運転だ
けが行われていることも多々あるが、時間帯によってエ
レベーターの利用者がある特定階に集中してしまうよう
な建物である場合、エレベーターの運転効率を高めるた
めに、通常運転モードと異なる運転モードに設定するこ
とができるエレベーター制御システムも知られている。
このようなエレベーター制御システムにおける運転モー
ドには、時間帯によって自動的に運転モードが変更され
るもの、具体的には、出勤時間帯を例に挙げるならば、
出勤時間帯になると、利用者が建物の入り口階に集中す
ることから、エレベーターを入り口階またはその近傍の
階に待機させるようにした基準階待機運転モードや、昼
食時間帯に例に挙げるならば、昼食時間帯に利用者が食
堂が設置されている階、例えば最上階に集中することか
ら、エレベーターを最上階またはその近傍の階に待機さ
せる昼食時待機運転モード等があり、設定された出勤時
間帯や昼食時間帯を外れたとき、エレベーターは基準階
待機運転モードや昼食時待機運転モード等から通常運転
モードに自動復帰するものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記既知のエレベータ
ー制御システムは、エレベーターの運転モードが通常運
転モードと異なる運転モードに変更された場合、変更さ
れている期間エレベーターの運転効率を高めることがで
きるものの、エレベーターの設置台数が１台乃至３台程
度の小規模な建物においては、入居しているテナントが
入れ替わったりしたような場合、利用環境の変化に対し
てその都度エレベーターの運転モードを設定変更するこ
とが難しく、利用環境の変化に直ちに対応できない場
合、以前よりもエレベーターの運転効率が低下してしま
う場合があった。

【０００５】また、前記既知のエレベーター制御システ
ムは、エレベーターの運転モードが通常運転モードから
他の運転モードに切替えられたとき、特定階、例えば入
り口階や最上階におけるエレベーターの運転効率が大幅
に高まったとしても、その運転効率の高まりの特典を受
けることができない他の階の乗客にとっては、反対にエ
レベーターの運転効率の低下またはサービスの低下をも
たらすことになり、他の階から利用する乗客のエレベー
ターの利用が遅れ、他の階で利用待ちの乗客のイライラ
感を募らせることがある。

【０００６】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、エレベーターの運転モー
ドを曜日別及び時間帯別に設定するとともに、設定した
運転モードに基づくエレベーターの運転状況を利用待ち
の乗客に画像メッセージによって通知するようにしたエ
レベーター制御システムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のエレベーター制御システムは、エレベータ
ーの運転モードを通常運転モードの他に複数の運転モー
ドに設定できる運転モード設定部と、運転モード設定部
で設定された運転モードに従いエレベーターを制御動作
させるエレベーター制御盤とを備えるものであって、運
転モード設定部は、日時情報を発生する計時部と、複数
の運転モードの設定パターンを記憶した制御情報記憶部
と、複数の運転モード毎に異なるメッセージ情報を記憶
したメッセージ情報記憶部と、制御情報記憶部の設定パ
ターンを入力または変更する入力インターフェイスとを
備え、設定パターンを日時情報と待機階または停止階と
ドア開時限とメッセージ情報とによって設定する手段を
具備している。

【０００８】前記手段における複数の運転モードは、少
なくとも基準階待機運転、特定階不停止設定運転、目的
階直行運転の各モードからなっているものである。

【０００９】また、前記手段におけるメッセージ情報
は、ホール表示部に表示されるとともにかご表示部にも
表示されるものである。

【００１０】さらに、前記手段における設定パターン
は、日時情報によって曜日と時刻が指定されるものであ
る。

【００１１】これらの手段によれば、エレベーターの運
転モードの設定変更を、曜日別及び時間帯別に極め細か
な設定を行うようにしているので、エレベーターの利用
効率を高めることができるとともに、運転モードが設定
変更された際に、その運転モードに基づくエレベーター
の運転状況を、各階のホールに画像メッセージによって
表示するようにしたので、特定階以外の階のホールで利
用待ちの乗客にエレベーターの運転状況が即座に判るよ
うになり、利用待ちの乗客に対するサービスの低下を避
け、利用待ちの乗客のイライラ感が高まるのを抑えるこ
とができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図面を参照して説明する。

【００１３】図１は、本発明によるエレベーター制御シ
ステムの一つの実施の形態を示すもので、エレベーター
制御システムの要部構成を示すブロック図である。

【００１４】図１において、１は運転モード設定部、２
（１）は乗りかご１号機、２（２）は乗りかご２号機、
３（１）は１階ホール、３（２）は２階ホール、３
（３）は３階ホール、４はエレベーター制御盤、５はビ
ル設備管理システム、６はコンソール、７（１）は第１
通信線、７（２）は第２通信線、７（３）は第３通信
線、７（４）は第４通信線、７（５）は第５通信線、７
（６）は第６通信線である。

【００１５】この場合、運転モード設定部１は、例えば
機械室に配置されているもので、バスライン１０と、運
転モード設定部１の動作を制御する制御部（ＣＰＵ）１
１と、制御部１１の動作プログラムが格納されたＲＯＭ
１２と、各種のデータが一時的に収納されるＲＡＭ１３
と、複数の運転モードの設定パターンが記憶される制御
情報記億部１４と、複数の運転モード毎に異なるメッセ
ージ情報が記憶されるメッセージ情報記憶部１５と、日
時情報を発生する計時部１６と、ビル防犯システム等の
ビル設備管理システムとの間のインターフェイスを達成
するビル設備インターフェイス（Ｉ／Ｆ）１７と、エレ
ベーター制御盤４との間のインターフェイスを達成する
エレベーターインターフェイス（Ｉ／Ｆ）１８と、各乗
りかご２（１）、２（２）との間のインターフェイスを
達成するかごインターフェイス（Ｉ／Ｆ）１９と、ホー
ル設置機器との間のインターフェイスを達成するホール
インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０と、コンソール６との
間のインターフェイスを達成する入力（コンソール）イ
ンターフェイス（Ｉ／Ｆ）２１とを備える。

【００１６】なお、コンソール６の設置箇所は、運転モ
ード設定部１に近接した箇所であってもよく、運転モー
ド設定部１から離れた遠隔地であってもよい。そして、
コンソール６を遠隔地に設置する場合には、コンソール
６とコンソールインターフェイス２１との間を通信回線
等によって選択的に接続する。いずれの場合であって
も、コンソール６を操作することにより、運転モード設
定部１の動作状態を制御することができる。

【００１７】また、乗りかご１号機２（１）は、ドア開
閉釦や行先階指定釦等を有するかご操作盤２２と、運転
モード設定部１から供給されるメッセージ情報を画像情
報に変換する画像変換部２３（１）及び前記メッセージ
情報を音声情報に変換する音声変換部２３（２）を有す
るかごコントローラー２３と、画像変換部２３（１）の
出力画像情報を乗りかご内にメッセージ形式で表示する
かご表示部２４と、音声変換部２３（２）の出力音声情
報を乗りかご内に放声するスピーカ等の音響機器２５と
を備える。乗りかご２号機２（２）も、図示されていな
いが、乗りかご１号機２（１）の構成要素と同じ構成要
素を具備している。

【００１８】さらに、１階ホール３（１）は、ホール呼
び釦を有するホール操作盤２６と、運転モード設定部１
から供給されるメッセージ情報を画像情報に変換する画
像変換部（図示なし）を有するかごコントローラ２７
と、画像変換部の出力画像情報をホールにメッセージ形
式で表示するホール表示部２８を備える。２階ホール３
（２）及び３階ホール３（３）も、図示されていない
が、１階ホール３（１）の構成要素と同じ構成要素を具
備している。

【００１９】そして、運転モード設定装置１において、
バスライン１０は、制御部１１、ＲＯＭ１２、ＲＡＭ１
３、制御情報記億部１４、メッセージ情報記憶部１５、
計時部１６、ビル設備インターフェイス１７、エレベー
ターインターフェイス１８、かごインターフェイス１
９、ホールインターフェイス２０、入力インターフェイ
ス２１を相互結合する。また、ビル設備インターフェイ
ス１７は、第６通信線７（６）を通してビル設備管理シ
ステム５に接続され、エレベーターインターフェイス１
８は、第１通信線７（１）を通してエレベーター制御盤
４に接続され、かごインターフェイス１９は、第２通信
線７（２）を通して各乗りかご２（１）、２（２）のか
ごコントローラ２３に接続され、ホールインターフェイ
ス２０は、第３２通信線７（３）を通して各階ホール３
（１）乃至３（３）のホールコントローラ２７に接続さ
れ、入力インターフェイス２１は、コンソール６に接続
される。各乗りかご２（１）、２（２）において、かご
操作盤２２は、第５通信線７（５）を通してエレベータ
ー制御盤４に接続される。

【００２０】ここで、図２は、図１に図示のエレベータ
ー制御システムにおいて、運転モード設定装置１から各
乗りかご２（１）、２（２）及び各階ホール３（１）乃
至３（３）に供給される表示データの一例を示す説明図
であり、図３は、図２に図示された表示データにおける
メッセージ種別の内容の一例を示す説明図である。図２
に示されるように、表示データは、月日と、時刻と、エ
レベーター乗りかご位置（階数）と、エレベーター走行
方向（ＵＰまたはＤＯＷＮ）と、メッセージ種別と、メ
ッセージデータ等からなるもので、各乗りかご２
（１）、２（２）に供給される場合、運転モード設定装
置１からかごインターフェイス１９及び第２通信線７
（２）を通して各乗りかご２（１）、２（２）のかごコ
ントローラ２３に供給され、また、各階ホール３（１）
乃至３（３）に供給される場合、運転モード設定装置１
からホールインターフェイス２０及び第３通信線７
（３）を通して各階ホール３（１）乃至３（３）のホー
ルコントローラ２７に供給される。

【００２１】また、図３に示されるように、メッセージ
種別は、表示データの内容を示すもので、表示データが
テキスト画像データであるか、ビットマップ画像データ
であるか、音声データであるかを表すものである。

【００２２】次いで、図４（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、
各乗りかご２（１）、２（２）のかご表示部２４及び各
階ホール３（１）乃至３（３）のホール表示部２８にお
ける表示内容の一例を示す説明図である。まず、図４
（ａ）は、かご表示部１４及びホール表示部２８におけ
る表示内容の基本フォーマットの一例を示すものであ
る。この基本フォーマットによる表示内容は、エレベー
ター階床やエレベーター走行方向等のエレベーター運行
情報表示欄と、年月日及び時刻等の計時情報表示欄と、
各種メッセージを表すメッセージ表示欄とからなる。こ
の場合、メッセージ表示欄には、エレベーター乗りかご
の動きと連動したメッセージが表示されるものである
が、通常運転モードで運転されている場合、図４（ｂ）
に示されるように、エレベーター乗客に有益な情報、例
えばニュース等が表示されるか、または、図４（ｃ）に
示されるように、エレベーター運行状態を乗客に知らせ
るメッセージが表示される。

【００２３】続いて、図５（ａ）、（ｂ）は、エレベー
ター運行情報及びエレベーター制御指令の一例を示す説
明図であって、（ａ）はエレベーター運行情報であり、
（ｂ）はエレベーター制御指令であり、図６は、図５
（ａ）に図示された運転状態を表す情報の内容の一例を
示す説明図である。この場合、エレベーター運行情報
は、エレベーター制御盤４から第１通信線７（１）及び
エレベーターインターフェイス１８を通して運転モード
設定装置１に送信されるもので、エレベーター運転状
態、かご位置、かご内人数（重量）、かご走行信号、ド
ア開閉状態、ドア開き釦動作状況、ドア閉じ釦動作状
況、各階別かご呼び釦動作状況、各階ホール呼び釦動作
状況等を表す情報を含んでいる。一方、エレベーター制
御指令は、運転モード設定装置１からエレベーターイン
ターフェイス１８及び第１通信線７（１）を通してエレ
ベーター制御盤４に送信されるもので、運転モード、待
機階、ドア開時限等の設定情報を含んでいる。

【００２４】また、図６に示されるように、運転状態を
表す情報は、エレベーターが自動運転であるか、エレベ
ーターが手動運転であるか、停止中であるか、保守作業
中であるか、地震管制運転であるか、火災管制運転であ
るか、故障中であるか等を表すものである。

【００２５】ところで、この実施の形態によるエレベー
ター制御システムは、エレベーターの運転モードとして
各種の運転モードに設定できるように種々の機能が組み
込まれている。図７は、この実施の形態によるエレベー
ター制御システムで設定可能な運転モードとその運転モ
ードに割り当てられた機能とを表した説明図である。図
７に示されるように、運転モードが（０１）の場合は、
「基準階待機運転モード」であって、このときに割り当
てられた機能は、エレベーターの運転サービスが終了
し、乗客がいなくなったとき、かごを予め設定している
基準階、例えば１階まで移動させ、そこで待機する「基
準階待機機能」であり、また、運転モードが（０２）の
場合は、「特定階不停止運転モード」であって、このと
きに割り当てられた機能は、予め設定している階（特定
階）以外はかご呼び釦を押しても呼びが登録されず、特
定階以外の階にエレベーターが止まらない「特定階不停
止設定機能」である。さらに、運転モードが（ＸＸ）の
場合は、「防犯直行運転モード」であって、このときに
割り当てられた機能は、例えば深夜のマンション等にお
ける犯罪の発生を未然に防ぐために、外部設備、例えば
ビル防犯システムの動作と連動した運転を行うもので、
目的階までエレベーターを直行運転させる「防犯直行運
転機能」である。

【００２６】なお、図７に図示された各運転モード（０
１）、（０２）、（ＸＸ）は、この実施の形態によるエ
レベーター制御システムで設定可能な運転モードの一例
を挙げたに過ぎないもので、各運転モード（０１）、
（０２）、（ＸＸ）以外にも、各種の運転モードに設定
可能であることは勿論である。

【００２７】続く、図８は、運転モード設定装置１の制
御情報記憶部１４に格納されている制御情報の一例を示
す説明図であり、図９は、運転モード設定装置１のメッ
セージ情報記憶部１５に格納されているメッセージ情報
の一例を示す説明図である。

【００２８】図８に示されるように、制御情報は、複数
の情報パターンからなるもので、各情報パターンは、エ
レベーターの運転モードを変更する曜日情報、エレベー
ターの運転モードを変更するスケジュール開始時刻情
報、エレベーターの運転モードを変更を解除するスケジ
ュール終了時刻情報、運転モード情報、待機階情報、ド
ア開時限情報等からなるエレベーターの制御情報と、運
転モードに対応したメッセージ表示を行うメッセージ分
類とを有している。

【００２９】また、図９に示されるように、メッセージ
情報は、複数のメッセージ分類からなるもので、各メッ
セージ分類は、メッセージを表示する出力場所（例えば
かご内またはホール等）を表す情報と、メッセージを表
示する際の各種出力条件１、２を表す情報と、メッセー
ジを表示する出力時間を表す情報と、実際のメッセージ
内容と、メッセージ種別とを有している。この場合、メ
ッセージ分類は、出力条件及びメッセージ内容が異なる
だけで、その他の情報が同じものが複数存在することが
ある。なお、制御情報記憶部１４に格納されている制御
情報及びメッセージ情報記憶部１５に格納されているメ
ッセージ情報は、コンソール６の操作によって適宜変更
することができる。

【００３０】次に、図１０は、この実施の形態によるエ
レベーター制御システムにおいて、通常運転モードと他
の運転モードとの間で切り替えが行われる際の動作経緯
を示すフローチャートであり、図１１は、他の運転モー
ドに切り替わったときの動作経緯を示すフローチャート
である。

【００３１】図１０及び図１１に図示されたフローチャ
ートを用い、この実施の形態によるエレベーター制御シ
ステムの動作について説明する。

【００３２】始めに、ステップＳ１において、運転モー
ド設定装置１の制御部１１は、計時部１６で得られた時
刻情報と、制御情報記憶部１４に格納されている制御情
報におけるいずれかの情報パターンのスケジュール開始
時刻情報とを比較し、時刻情報がスケジュール開始時刻
情報に到達したか否かを判断する。そして、時刻情報が
いずれかの情報パターンのスケジュール開始時刻情報に
到達したと判断した（Ｙ）ときは次のステップＳ２に移
行し、一方、時刻情報がいずれの情報パターンのスケジ
ュール開始時刻情報に未だ到達していないと判断した
（Ｎ）ときは他のステップＳ３に移行する。

【００３３】次に、ステップＳ２において、制御部１１
は、時刻情報がいずれかの情報パターンのスケジュール
開始時刻情報に到達したとき、エレベーター操作盤４に
エレベーター制御指令を送信し、その情報パターンに割
り当てられている運転モード、待機階及びドア開時限に
設定する。この場合、設定された運転モードが、例えば
運転モード（０２）の「特定階不停止運転モード」であ
れば、待機階及びドア開時限の設定を「特定階不停止設
定機能」に合わせた設定にする。

【００３４】また、ステップＳ３において、制御部１１
は、運転モードの設定変更が行われないことから、前に
続いてかご表示部２４やホール表示部２８に通常運転モ
ード時に表示されるメッセージを表示させる。

【００３５】次いで、ステップＳ４において、制御部１
１は、設定された運転モード、例えば運転モード（０
２）の「特定階不停止運転モード」に対応した出力処理
を実行する。なお、この出力処理を実行経緯については
後述する。

【００３６】続いて、ステップＳ５において、制御部１
１は、時刻情報が前記情報パターンのスケジュール終了
時刻情報に到達したか否かを判断する。そして、時刻情
報が前記情報パターンのスケジュール終了時刻情報に到
達したと判断した（Ｙ）ときは次のステップＳ６に移行
し、一方、時刻情報が前記情報パターンのスケジュール
終了時刻情報に未だ到達していないと判断した（Ｎ）と
きは前のステップＳ４に戻り、再度、ステップＳ４以降
の動作が繰り返し実行される。

【００３７】続く、ステップＳ６において、制御部１１
は、時刻情報が前記情報パターンのスケジュール終了時
刻情報に到達したとき、エレベーター操作盤４にエレベ
ーター制御指令を送信し、運転モードを通常運転モード
に切り替え設定する。

【００３８】そして、運転モードが通常運転モードに切
り替え設定されたとき、この一連の動作を終了させる。
その後、ステップＳ１に戻り、ステップＳ１以降の動作
が繰り返し実行される。

【００３９】一方、ステップＳ４における出力処理は、
次のような動作経緯によって実行される。始めに、ステ
ップＳ１１において、制御部１１は、制御情報記憶部１
４に格納されている制御情報の複数の情報パターンの中
から出力条件を満たしている情報パターンがあるか否か
を判断する。そして、出力条件を満たしている情報パタ
ーンがあると判断した（Ｙ）ときは次のステップＳ１２
に移行し、一方、出力条件を満たしている情報パターン
が見い出だせないと判断した（Ｎ）ときはこのステップ
１１を繰り返し実行する。

【００４０】次に、ステップＳ１２において、制御部１
１は、乗客によって何等かの釦操作、例えば１階でホー
ル呼び釦が押されると、通常運転モード時の出力処理を
停止させる。

【００４１】次いで、ステップＳ１３において、制御部
１１は、新たに設定変更された運転モードに対応した、
メッセージ情報記憶部１５に格納されているメッセージ
情報の出力場所情報に基づいて、メッセージ表示個所が
ホールであるか否かを判断する。そして、メッセージ表
示個所がホールであると判断した（Ｙ）ときは次のステ
ップＳ１４に移行し、一方、メッセージ表示個所がかご
内であると判断した（Ｎ）ときは他のステップＳ１５に
移行する。

【００４２】続く、ステップＳ１４において、制御部１
１は、メッセージ情報記憶部１５に格納されているメッ
セージ情報の中のメッセージを指定階ホール、例えば１
階ホール３（１）に供給し、１階ホール３（１）のホー
ル表示部２８に表示させる。この場合、ホール表示部２
８には、後述する図１２（ａ）に図示されるような内容
の表示が行われる。

【００４３】また、ステップＳ１５において、制御部１
１は、メッセージ情報の中のメッセージ種別に基づい
て、メッセージデータが画像データであるか否かを判断
する。そして、メッセージデータが画像データであると
判断した（Ｙ）ときは次のステップＳ１６に移行し、一
方、メッセージデータが音声データであると判断した
（Ｎ）ときは他のステップＳ１７に移行する。

【００４４】次に、ステップＳ１６において、制御部１
１は、メッセージ情報記憶部１５に格納されているメッ
セージ情報の中のメッセージを指定した乗りかご、例え
ば乗りかご１号機２（１）に供給し、乗りかご１号機２
（１）のかご表示部２４に表示させる。

【００４５】また、ステップＳ１７において、制御部１
１は、メッセージ情報記憶部１５に格納されているメッ
セージ情報の中のメッセージを指定した乗りかご、例え
ば乗りかご１号機２（１）に供給し、乗りかご１号機２
（１）の音響機器２５からメッセージ内容を放声させ
る。

【００４６】続いて、ステップＳ１８において、制御部
１１は、複数の情報パターンの中のいずれかの情報パタ
ーンが依然として出力条件を満たしているか否かを判断
する。そして、依然として出力条件を満たしていると判
断した（Ｙ）ときは前のステップＳ１３に戻り、再度、
ステップＳ１３以降の動作を繰り返し実行し、一方、出
力条件を満たさなくなったと判断した（Ｎ）ときは次の
ステップＳ１９に移行する。

【００４７】続く、ステップＳ１９において、制御部１
１は、通常運転モード時の出力処理を起動させ、この一
連の処理を終了する。

【００４８】図１２（ａ）、（ｂ）は、運転モード設定
装置１が通常運転モード以外の運転モードに設定変更さ
れた際に、かご表示部２４またはホール表示部２８に表
示される表示内容の一例を示す説明図であって、（ａ）
は特定階不停止運転モードに設定変更された時の表示内
容であり、（ｂ）は防犯直行運転モードに設定変更され
た時の表示内容である。図１２（ａ）に示されるよう
に、特定階不停止運転モードに設定変更されたとき、例
えば一階ホール３（１）のホール表示部２８には、メッ
セージとして、「８〜９時は奇数階にのみ停止します。
混雑緩和のため、効率運転に御協力願います。」等の表
示が行われ、偶数階まで利用する乗客に対して注意を喚
起するようにしており、また、防犯直行運転モードに設
定変更されたとき、例えば例えば各階ホール３（１）乃
至３（３）のホール表示部２８には、メッセージとし
て、「ただ今、防犯直行運転中です。しばらくお待ちく
ださい。」等の表示が行われ、目的階以外のホールで利
用待ちの乗客に対して現在エレベーターが使用できない
ことを通知するようにしている。

【００４９】このように、この実施の形態によるエレベ
ーター制御システムによれば、エレベーターの利用効率
を高めることができるだけでなく、利用待ちの乗客の待
ち時間が長くなった際に、利用待ちの乗客に対して必要
な情報を提供してサービス向上を図って、利用待ちの乗
客のイライラ感が高まるのを抑えることができる。

【００５０】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、エレベ
ーターの運転モードの設定変更を、曜日別及び時間帯別
に極め細かな設定を行うようにしているので、エレベー
ターの利用効率を高めることができるとともに、運転モ
ードが設定変更された際に、その運転モードに基づくエ
レベーターの運転状況を、各階のホールに画像メッセー
ジによって表示するようにしたので、特定階以外の階の
ホールで利用待ちの乗客にエレベーターの運転状況が即
座に判るようになり、利用待ちの乗客に対するサービス
の低下を避け、利用待ちの乗客のイライラ感が高まるの
を抑えることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるエレベーター制御システムの一つ
の実施の形態を示すもので、エレベーター制御システム
の要部構成を示すブロック図である。

【図２】図１に図示のエレベーター制御システムにおい
て、運転モード設定装置から各乗りかご及び各階ホール
に供給される表示データの一例を示す説明図である。

【図３】図２に図示された表示データにおけるメッセー
ジ種別の内容の一例を示す説明図である。

【図４】各乗りかごのかご表示部及び各階ホールのホー
ル表示部における表示内容の一例を示す説明図である。

【図５】エレベーター運行情報及びエレベーター制御指
令の一例を示す説明図である。

【図６】図５に図示された運転状態を表す情報の内容の
一例を示す説明図である。

【図７】このエレベーター制御システムで設定可能な運
転モードとその運転モードに割り当てられた機能とを表
した説明図である。

【図８】運転モード設定装置の制御情報記憶部に格納さ
れている制御情報の一例を示す説明図である。

【図９】運転モード設定装置のメッセージ情報記憶部に
格納されているメッセージ情報の一例を示す説明図であ
る。

【図１０】このエレベーター制御システムにおいて、通
常運転モードと他の運転モードとの間で切り替えが行わ
れる際の動作経緯を示すフローチャートである。

【図１１】図１０に図示された動作経緯の中の他の運転
モードに切り替わったときの動作経緯を示すフローチャ
ートである。

【図１２】運転モード設定装置が通常運転モード以外の
運転モードに設定変更された際に、かご表示部またはホ
ール表示部に表示される表示内容の一例を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１運転モード設定部２（１）エレベーター乗りかご１号機２（２）エレベーター乗りかご２号機３（１）１階ホール３（２）２階ホール３（３）３階ホール４エレベーター制御盤５設備管理システム（ビル防犯システム）６コンソール７（１）第１通信線７（２）第２通信線７（３）第３通信線７（４）第４通信線７（５）第５通信線１１制御部（ＣＰＵ）１２ＲＯＭ１３ＲＡＭ１４制御情報記億部１５メッセージ情報記憶部１６計時部１７外部設備インターフェイス（Ｉ／Ｆ）１８エレベーターインターフェイス（Ｉ／Ｆ）１９かごインターフェイス（Ｉ／Ｆ）２０ホールインターフェイス（Ｉ／Ｆ）２１入力（コンソール）インターフェイス（Ｉ／Ｆ）２２かご操作盤２３かごコントローラ２３（１）画像変換部２３（２）音声変換部２４かご表示部２５音響機器２６ホール操作盤２７ホールコントローラ２８ホール表示部

フロントページの続き (72)発明者金山健一東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内 (72)発明者阿部利明東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内 (72)発明者播本淳美東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内 (72)発明者櫻田博明東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内 (72)発明者畠山俊彦東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内 (72)発明者増田正志東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内 (72)発明者北原博道東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内Ｆターム(参考） 3F002 BB07 GB01 3F303 DB11 DB26 DC01 DC18 DC21 DC31

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレベーターの運転モードを通常運転モ
ードの他に複数の運転モードに設定できる運転モード設
定部と、前記運転モード設定部で設定された運転モード
に従いエレベーターを制御動作させるエレベーター制御
盤とを備えるエレベーター制御システムにおいて、前記
運転モード設定部は、日時情報を発生する計時部と、前
記複数の運転モードの設定パターンを記憶した制御情報
記憶部と、前記複数の運転モード毎に異なるメッセージ
情報を記憶したメッセージ情報記憶部と、前記制御情報
記憶部の設定パターンを入力または変更する入力インタ
ーフェイスとを備え、前記設定パターンを前記日時情報
と待機階または停止階とドア開時限と前記メッセージ情
報とによって設定することを特徴とするエレベーター制
御システム。
【請求項２】前記複数の運転モードは、少なくとも、
基準階待機運転、特定階不停止設定運転、目的階直行運
転の各モードからなっていることを特徴とする請求項１
に記載のエレベーター制御システム。
【請求項３】前記メッセージ情報は、ホール表示部に
表示されるとともにかご表示部にも表示されることを特
徴とする請求項１に記載のエレベーター制御システム。
【請求項４】前記設定パターンは、前記日時情報によ
って曜日と時刻が指定されることを特徴とする請求項１
に記載のエレベーター制御システム。