JP4656856B2 - Vベルト式自動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、Vベルト式自動変速機に関し、特に、駆動プーリ装置から従動プーリ装置に動力を伝達するVベルトとして、心線が埋設される無端状の心線埋設部と、該心線埋設部の内周側に一体に設けられる下コグ形成部と、前記心線埋設部の外周側に一体に設けられる上コグ形成部とを有するダブルコグドVベルトを用いたVベルト式自動変速機に関する。
Vベルトの内、外周にコグが形成されたダブルコグドVベルトを、Vベルト式自動変速機に用いるようにしたものが、たとえば特許文献1で既に知られている。
特開2004−36855号公報
ところで、上記特許文献1には、耐屈曲性を高くしつつ伝動能力の向上を図り得るようにダブルコグドVベルトを形成するための条件が開示されているが、Vベルト式自動変速機に適用した場合には、変速応答性の向上を図る必要もあり、そのような課題を解決するための構成は上記特許文献1には開示されていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、変速応答性を高め得るようにしたVベルト式自動変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、相互間の距離を変更可能として相対向する駆動側固定および駆動側可動プーリ半体を有する駆動プーリ装置と;軸線まわりの相対回動ならびに軸線方向の相対移動を可能とした従動側固定および可動プーリ半体と、従動側固定および可動プーリ半体間の相対回転位相差に応じて前記従動側固定および可動プーリ半体間に軸方向の分力を作用せしめるトルクカム機構と、前記従動側可動プーリ半体を前記従動側固定プーリ半体に向けて付勢するばね力を発揮するコイルスプリングとを有する従動プーリ装置と;心線が埋設される無端状の心線埋設部と、該心線埋設部の内周側に一体に設けられる下コグ形成部と、前記心線埋設部の外周側に一体に設けられる上コグ形成部とを有し、前記駆動プーリ装置の駆動側固定および駆動側可動プーリ半体ならびに前記従動プーリ装置の従動側固定および可動プーリ半体に巻き掛けられるダブルコグドVベルトとを備えるVベルト式自動変速機において、アラミド繊維から成る前記心線を有する前記ダブルコグドVベルトが、そのベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)が2.5以下となるように形成されて、前記ダブルコグドVベルトの作動時に作用する荷重の増大に応じて前記上コグ形成部の幅方向中央部が落ち込むように変形するときの落ち込み量を、常用荷重域において荷重変化に応じて比例的に変化させることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記駆動プーリ装置が、前記駆動側固定および駆動側可動プーリ半体間の距離を変化させる遠心ウエイト、ならびに変速指令に応じて前記駆動側固定および駆動側可動プーリ半体間の距離を変化させるアクチュエータのいずれかを択一的に備えることを特徴とする。
さらに請求項記載の発明は、相互間の距離を変更可能として相対向する駆動側固定および駆動側可動プーリ半体を有する駆動プーリ装置と;軸線まわりの相対回動ならびに軸線方向の相対移動を可能とした従動側固定および可動プーリ半体と、従動側固定および可動プーリ半体間の相対回転位相差に応じて前記従動側固定および可動プーリ半体間に軸方向の分力を作用せしめるトルクカム機構と、前記従動側可動プーリ半体を前記従動側固定プーリ半体に向けて付勢するばね力を発揮するコイルスプリングとを有する従動プーリ装置と;心線が埋設される無端状の心線埋設部と、該心線埋設部の内周側に一体に設けられる下コグ形成部と、前記心線埋設部の外周側に一体に設けられる上コグ形成部とを有し、前記駆動プーリ装置の駆動側固定および駆動側可動プーリ半体ならびに前記従動プーリ装置の従動側固定および可動プーリ半体に巻き掛けられるダブルコグドVベルトとを備えるVベルト式自動変速機において、前記ダブルコグドVベルトが、そのベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)が2.5以下となるように形成されて、前記ダブルコグドVベルトの作動時に作用する荷重の増大に応じて前記上コグ形成部の幅方向中央部が落ち込むように変形するときの落ち込み量を、常用荷重域において荷重変化に応じて比例的に変化させ、前記駆動プーリ装置が、変速指令に応じて前記駆動側固定および駆動側可動プーリ半体間の距離を変化させるアクチュエータを備え、前記アクチュエータの作動と、前記トルクカム機構のトルクカム作用とが相まって変速比が設定されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ダブルコグドVベルトの心線がアラミド繊維から成ることによってダブルコグドVベルトの剛性を比較的高く設定しつつ、ベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)を2.5以下とすることによって、ダブルコグドVベルトの作動時に作用する荷重の増大に応じて上コグ形成部の幅方向中央部が落ち込むように変形するときの落ち込み量を、常用荷重域において荷重変化に応じて比例的に変化させ、荷重変化に対するダブルコグドVベルトの変形量を小さく抑えることにより、駆動プーリ装置からの入力トルク変動に対して、従動プーリ装置にそのトルクカム機構が適切な分力を発生するように動力を適切に伝達し得るようにして、ダブルコグドVベルトの寿命を向上しつつ変速応答性を高めることができる。
また請求項2記載の発明によれば、駆動側固定および駆動側可動プーリ半体間の距離を変化させる遠心ウエイトを有する駆動プーリ装置、ならびに変速指令に応じて駆動側固定および駆動側可動プーリ半体間の距離を変化させるアクチュエータを有する駆動プーリ装置に、ダブルコグドVベルトを共通に用いるようにして部品の種類を低減することができる。
さらに請求項記載の発明によれば、ベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)を2.5以下とすることによって、ダブルコグドVベルトの作動時に作用する荷重の増大に応じて上コグ形成部の幅方向中央部が落ち込むように変形するときの落ち込み量を、常用荷重域において荷重変化に応じて比例的に変化させ、荷重変化に対するダブルコグドVベルトの変形量を小さく抑えることにより、アクチュエータの作動に応じた駆動プーリ装置からの入力トルク変動に対して、従動プーリ装置にそのトルクカム機構が適切な分力を発生するように動力を適切に伝達し得るようにして、ダブルコグドVベルトの寿命を上しつつ変速応答性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図16は本発明の一実施例を示すものであり、図1はパワーユニットおよび後輪の側面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は従動プーリ装置の拡大横断面図、図7は図6で示す従動プーリ装置の一部を構成する外筒および従動側可動プーリ半体の縦断面図、図8はダブルコグドVベルトの縦断面図、図9は図8の9−9線断面図、図10は変形前(a)および変形後(b)を対比して荷重作用による変形を説明するためのダブルコグドVベルトの横断面図、図11は荷重変化に伴うダブルコグドVベルトの変形特性を示す図、図12はVベルト式自動変速機の変形例を図2に対応させて示す図、図13は図12で示す従動プーリ装置の一部を構成する外筒および従動側可動プーリ半体の縦断面図、図14はケースカバーおよび防音カバーを図2の14−14線矢視方向から見た図、図15はケースカバーおよび防音カバーを図2の15−15線矢視方向から見た図、図16は騒音測定のテスト結果を示す図である。
先ず図1および図2において、駆動輪である後輪WRの前方に配置されるエンジンEと、該エンジンEおよび前記後輪WR間に設けられるVベルト式自動変速機MAとで構成されるパワーユニットPは、スクータ型自動二輪車の車体フレーム(図示せず)に搭載されるものであり、パワーユニットPの後部右側に配置される後輪WRがパワーユニットPの後部に軸支される。
エンジンEのエンジン本体11は、後輪WRの回転軸線と平行な回転軸線を有するクランクシャフト16を回転自在に支承するクランクケース12と、クランクケース12に結合されるシリンダブロック13と、クランクケース12と反対側でシリンダブロック13に結合されるシリンダヘッド14と、シリンダブロック13と反対側でシリンダヘッド14に結合されるヘッドカバー15とを備える。
シリンダブロック13は、該シリンダブロック13に設けられるシリンダボア17の軸線すなわちシリンダ軸線C1が自動二輪車の前後方向に沿ってわずかに前上がりとして略水平となるように配置される。またクランクケース12は、前記シリンダ軸線C1を含むとともに該クランクシャフト16の軸線に直交する平面で結合される一対のケース半体12a,12bから成り、両ケース半体12a,12bのうち一方のケース半体12aおよびクランクシャフト16間にボールベアリング18が介装され、他方のケース半体12bおよびクランクシャフト16間には、ローラベアリング19と、該ローラベアリング19よりも外方に配置される環状のシール部材20とが介装される。
シリンダヘッド14と、前記シリンダボア17に摺動自在に嵌合されるピストン21との間には燃焼室23が形成され、この燃焼室23への吸気を制御する吸気弁24ならびに前記燃焼室23からの排気を制御する排気弁25は、クランクシャフト16の回転軸線に直交する平面への投影図上で略V字状に並ぶようにしてシリンダヘッド14に配設される。また燃焼室23に臨む点火プラグ26が、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でシリンダヘッド14の左側側面に取付けられる。
シリンダヘッド14およびヘッドカバー15間には、クランクシャフト16の軸線と平行な軸線を有してシリンダヘッド14に回転自在に支承されるとともに吸気用および排気用カム28,29を有するカムシャフト27を含む動弁機構30が前記吸気弁24および排気弁25を開閉駆動するようにして収容される。
カムシャフト27の一端部には被動スプロケット31が固定される。一方、クランクシャフト16においてボールベアリング18よりも外方側で前記被動スプロケット31に対応する位置には第1駆動スプロケット32が固定されており、第1駆動スプロケット32および被動スプロケット31には、無端状のカムチェーン33が巻掛けられ、カムチェーン33は、シリンダブロック13、シリンダヘッド14およびヘッドカバー15にわたって形成されたチェーン室34内に走行可能に収納される。このような第1駆動スプロケット32、被動スプロケット31およびカムチェーン33により、クランクシャフト16の回転数の1/2の回転数でカムシャフト27が回転駆動される。
図3を併せて参照して、クランクシャフト16は軸方向に間隔をあけて対向する一対のクランクウエブ16a,16bを備えるものであり、それらのクランクウエブ16a,16bにクランクピン37の両端が連結される。一方、前記ピストン21にはコネクティングロッド38の一端が連結されており、このコネクティングロッド38の他端すなわち大端部38がニードルベアリング39を介して前記クランクピン37に連結される。
第1駆動スプロケット31よりも外方側でクランクシャフト16には第2駆動スプロケット40が固定される。一方、クランクケース12内の下部からオイルを汲み上げるオイルポンプ41(図1参照)と、シリンダブロック13およびシリンダヘッド14に設けられる冷却ジャケット43に冷却水を循環せしめるための冷却水ポンプ42(図1参照)とが同軸に連なってクランクケース12の下部に設けられており、第2駆動スプロケット40からチェーン44を介して前記オイルポンプ41および前記冷却水ポンプ42に回転動力が伝達される。
第2駆動スプロケット40よりも外方には、クランクケース12の右側面に取付けられる右カバー45に固定されるステータ47と、該ステータ47を囲繞するようにしてクランクシャフト16に固定されるアウターロータ48とを備える発電機46が配置されている。
第2駆動スプロケット40および前記アウターロータ48間には、クランクシャフト16を同軸に囲繞して該クランクシャフト16で相対回転可能に支承される被動ギヤ49が配置されており、この被動ギヤ49は、前記アウターロータ48に一方向クラッチ50を介して連結される。而して前記被動ギヤ49には図示しないスタータモータからの回転動力を入力可能であり、エンジンEの始動時にはスタータモータからの駆動力がクランクシャフト16に伝達され、エンジンEの始動後には一方向クラッチ50の働きによりクランクシャフト16からの動力がスタータモータ側に伝達されることはない。
前記右カバー45の内面中央部には、クランクケース12の右端部を囲繞する円筒状の支持筒部45aが一体に突設されており、支持筒部45aおよびクランクシャフト16間には環状のシール部材53が介装され、クランクシャフト16の右端部を突入させるオイル室54が右カバー45の内面側中央部に形成され、このオイル室54には、オイルポンプ41からのオイルを導くようにしてクランクケース12および右カバー45に設けられるオイル通路55が連通する。
クランクシャフト16には、前記オイル室54に外端を通じさせる有底の第1オイル通路孔56が、前記ボールベアリング18にほぼ対応する位置で内端を閉じるようにして同軸に設けられる。またクランクピン37には、軽量化と給油のためにボールベアリング18側に開放した有底の第2オイル通路孔57が同軸に設けられる。一方、クランクシャフト16における一方のクランクウエブ16aのボールベアリング18側の外側面には、第2オイル通路孔57の開口端を臨ませる環状の取付け凹部58が形成されており、第2オイル通路孔57の開口端を覆うようにして環状かつ皿状に形成されるオイル受け渡し板59の外周部が取付け凹部58にかしめて固着される。
またクランクシャフト16には、第1オイル通路孔56からのオイルを、前記オイル受け渡し板59およびクランクウエブ16a間に導く第1連通孔60が穿設される。さらにクランクピン37には、第2オイル通路孔57内のオイルをニードルベアリング39側に導く第2連通孔61が設けられる。
したがってオイルポンプ41からオイル通路55を経てオイル室54に導入されたオイルは、第1オイル通路孔56、第1連通孔60、オイル受け渡し板59およびクランクウエブ16a間、第2オイル通路孔57、第2連通孔61を経てニードルベアリング39に給油されることになる。またクランクシャフト16には、第1オイル通路孔56からのオイルをクランクシャフト16および被動ギヤ49間に導く第3連通孔62も設けられている。
ところでニードルベアリング39に給油されたオイルは、コネクティングロッド38の大端部38aおよびクランクピン37間の潤滑に用いられるのであるが、クランクシャフト16の回転に伴って飛散するものであり、その飛散したオイルの一部を、ローラベアリング19側に導くためのオイル孔63が、クランクシャフト16の軸線と平行な軸線を有して他方のクランクウエブ16bに設けられる。
図4を併せて参照して、前記他方のクランクウエブ16bは、クランクシャフト16の軸線C2に関して前記クランクピン37の連結部分とは反対側にウエイト部分16baを備えるものであり、このクランクウエブ16bの内側面は、前記ウエイト部分16baに対応した円弧状の高位面64と、前記クランクピン37の軸線およびクランクシャフト16の軸線C2を通る直線Lと平行に延びて前記クランクピン37の連結部分およびウエイト部分16ba間にわたって帯状に延びる中位面65と、その他の低位面66とから成り、中位面65は低位面66との間に段差部67を形成するようにして低位面66よりもわすかに内方側に突出して形成され、高位面64は低位面66および中位面65との間に段差部68を形成するようにして中位面65よりも内方側に突出するように形成される。
而して前記オイル孔63の一端は、前記両段差部67,68が彎曲して連なる部分の近傍で低位面66に開口するものであり、ニードルベアリング39から飛散したオイルが段差部67,68を伝わってオイル孔63の一端に導かれ易くなる。
図5を併せて参照して、前記他方のクランクウエブ16bの前記ローラベアリング19に対向する外側面には、ローラベアリング19にほぼ対応して円弧状に形成される凹部69が設けられており、前記オイル孔63の他端は該凹部69に開口される。而してオイル孔63から導かれるオイルは凹部69に溜まり易くなり、その凹部69からローラベアリング19側に飛散することでローラベアリング19へのオイルの供給が可能となる。
再び図2において、Vベルト式自動変速機MAは、エンジン本体11の一部を側方から覆ってエンジン本体11に連設されるとともに後輪WRの左側まで延設される伝動ケース71内の収容室70に収容されるものであり、伝動ケース71は、クランクケース12を構成する一対のケース半体12a,12bのうち他方のケース半体12bに一体に連なる内側ケース72と、該内側ケース72を外側から覆うようにして内側ケース72に締結される外側ケース73と、外側ケース73内で内側ケース72の後部に締結される減速機ケース74とから成り、内側ケース72および減速機ケース74と外側ケース73との間に収容室70が形成され、内側ケース72および減速機ケース74間にはギヤ室75が形成される。
Vベルト式自動変速機MAは、クランクケース12から収容室70内に突入するクランクシャフト16の他端部に装着される駆動プーリ装置78Aと、クランクシャフト16と平行な軸線を有して内側ケース72および減速機ケース74で回転自在に支承される出力軸81に装着される従動プーリ装置79Aと、駆動プーリ装置78Aから従動プーリ装置79Aに動力を伝達する無端状のダブルコグドVベルト80とで構成される。
駆動プーリ装置78Aは、クランクシャフト16に固定された駆動側固定プーリ半体82と、固定プーリ半体82に対して接近・離間可能な駆動側可動プーリ半体83と、クランクシャフト16の回転数の増加に応じて半径方向外側に移動する遠心ウエイト84とを備えており、駆動側可動プーリ半体83はクランクシャフト16の回転数の増加に応じて遠心ウエイト84が半径方向外側に移動することによって駆動側固定プーリ半体82に接近する方向に付勢される。
図6において、従動プーリ装置79Aは、出力軸81との間にニードルベアリング85およびボールベアリング86を介装して該出力軸81を同軸に囲繞する内筒87と、軸線まわりの相対回動ならびに軸線方向の相対移動を可能として内筒87を摺動可能に嵌合せしめる外筒88Aと、内筒87に固定される従動側固定プーリ半体89と、該従動側固定プーリ半体89に対向して外筒88Aに固定される従動側可動プーリ半体90と、該従動側可動プーリ半体90および従動側固定プーリ半体89間の相対回転位相差に応じて両プーリ半体89,90間に軸方向の分力を作用せしめるようにして内筒87および外筒88A間に設けられるトルクカム機構91Aと、従動側可動プーリ半体90を従動側固定プーリ半体89との間に挟む位置で内筒87に固定されるばね受け部材92と、外筒88Aを囲繞して従動側従動側可動プーリ半体90およびばね受け部材92間に縮設されるコイルスプリング93と、エンジン回転数が設定回転数を超えるのに伴って動力伝達状態となるようにして内筒87および出力軸81間に設けられる遠心クラッチ94とを備える。
そして駆動プーリ装置78Aにおける固定プーリ半体82および可動プーリ半体83の相対向する円錐面82a,83a間と、従動プーリ装置79Aにおける従動側固定プーリ半体89および従動側可動プーリ半体90の相対向する円錐面89a,90a間とにダブルコグドダブルコグドVベルト80が挟まれ、駆動プーリ装置78Aではクランクシャフト16の回転数増加に応じて可動プーリ半体83が固定プーリ半体82に接近することによってダブルコグドVベルト80の固定および可動プーリ半体82,83への巻き掛け半径が大きくなり、それに応じて従動プーリ装置79Aでは、ダブルコグドVベルト80の固定および可動プーリ半体89,90への巻き掛け半径が小さくなる。
前記従動側固定プーリ半体89は内筒87の一端に複数のリベット95…により固定され、ばね受け部材92は内筒87の他端部に固着される。而してばね受け部材92は、遠心クラッチ94の一部をも構成するものであり、遠心クラッチ94は、出力軸81の他端部に固定される椀状のクラッチアウタ96と、出力軸81と平行な軸線まわりに回動することを可能として前記ばね受け部材92の複数箇所に軸支される遠心ウエイト97…と、各遠心ウエイト97…およびばね受け部材92間に設けられるクラッチばね98…とを備え、ばね受け部材92の回転に応じて各遠心ウエイト97…に作用する遠心力が各クラッチばね98…のばね付勢力を上回ったときに遠心ウエイト97…がクラッチアウタ96に摩擦係合することで内筒87すなわち従動側固定プーリ半体89とクラッチアウタ96すなわち出力軸81とが結合されることになる。
図7を併せて参照して、従動側可動プーリ半体90は、従動側固定プーリ半体89に対向するようにして外筒88Aの一端に複数のリベット102…によって固定される。またトルクカム機構91Aは、前記外筒88Aの複数箇所に設けられるカム孔103A…と、それらのカム孔103A…に挿入されるようにして内筒87に植設されるカムピン104…と、カム孔103A…内で転動するようにしてカムピン104…に軸支されるローラ105…とを備える従来周知のものであり、カム孔103A…は、トップ状態の変速時には両プーリ半体89,90間に作用せしめる軸方向の分力を比較的小さくするように、従動側プーリ半体90寄りの部分の軸線に対する角度αAが比較的小さくなるように屈曲して形成される。
而して従動プーリ装置79Aにおける従動側固定プーリ半体89および従動側可動プーリ半体90間の間隔は、前記トルクカム機構91Aによって生じる軸方向の力と、コイルスプリング93によって生じる軸方向の弾性力と、従動側固定プーリ半体89および従動側可動プーリ半体90間の間隔をあける方向に作用するダブルコグドVベルト80からの力とのバランスにより決定される。
従動側可動プーリ半体90側でコイルスプリング93の内周はガイド部材106でガイドされるものであり、またばね受け部材92およびコイルスプリング93間にはスラスト軸受手段107が介装される。
前記ガイド部材106は、コイルスプリング93の従動側可動プーリ半体90側の一端を受ける鍔部106aを一端に有して、自己潤滑性樹脂により円筒状に形成されるものであり、コイルスプリング93の一端はガイド部材106の鍔部106aで受けられ、しかもコイルスプリング93の従動側可動プーリ半体90側の内周はガイド部材106でガイドされることになる。またガイド部材106には、その一端から他端側に延びる複数のスリット108…と、その他端から一端側に延びる複数のスリット109…とが設けられる。
しかも従動側可動プーリ半体90および外筒88Aと、鍔部106aを有する前記ガイド部材106との間には、前記ガイド部材106の鍔部106aを受けるとともにコイルスプリング93の一端部を挿入せしめるようにして縦断面略L字状に形成される受け部110aを一端に一体に有して円筒状に形成される金属製のカラー110が介装されており、このカラー110は、前記外筒88Aに設けられたカム孔103A…を外方から閉じるようにして外筒88Aを同軸に囲繞する。
ところで各カム孔103A…と、ニードルベアリング85およびボールベアリング86との間で出力軸81および内筒87間に形成される環状室111とにはグリスが充填されるものであり、内筒87には、環状室111および各カム孔103A…間を結ぶ連絡孔112…が設けられ、外筒88Aの軸方向両端部外周にはカラー110の内周に弾発的に接触する環状のシール部材113,113が装着され、外筒88Aの軸方向両端部内周には内筒87の外周に摺接する環状のシール部材114,114が装着される。
スラスト軸受手段107は、自己潤滑性樹脂から成るとともに相互に重なる一対のベアリング部材115,116が、コイルスプリング93およびばね受け部材92間に挟まれて成るものであり、一方のベアリング部材115は、ばね受け部材92に設けられた円形の凹部117に嵌合する嵌合筒部115aと前記凹部117の閉塞端に接触する平板リング状の軸受部115bとを一体に有し、他方のベアリング部材116は、前記軸受部115bおよびコイルスプリング93間に挟まれる平板リング状の軸受部116aと、コイルスプリング93の他端部内周に挿入されることでコイルスプリング93との相対位置を定めるようにして前記軸受部116aの内周に一体に連設される位置決め筒部116bとを備える。
図8および図9において、ダブルコグドVベルト80は、心線142がゴム組成物143に埋設されて成る無端状の心線埋設部144と、該心線埋設部144の内周側に一体に設けられる下コグ形成部145と、前記心線埋設部144の外周側に一体に設けられる上コグ形成部146とを有する。
心線142は、ダブルコグドVベルト80の剛性を比較的高くするものの剛性を高くし過ぎてダブルコグドVベルト80の走行耐久性が低下しないようにするために、縒り径を1mm以下望ましくは0.95mm程度として、アラミド繊維によって形成される縒り糸であり、またゴム組成物143は、クロロプレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエン・ターポリマーゴム、アルキル化クロロスルホン化ポリエチエンゴムおよび水素添加NBR等から成るものである。
下コグ形成部145は、ゴム組成物から成る下コグ形成部本体147と、下コグ形成部本体147の表面を覆う帆布148とから成るものであり、この下コグ形成部145には、ベルト長手方向に沿う一定ピッチP1で配置される多数の下コグ149,149…が形成される。
上コグ形成部147はゴム組成物から成るものであり、この上コグ形成部147には、ベルト長手方向に沿う一定ピッチP2で配置される多数の上コグ150,150…が形成される。
ところで、非荷重作用時には、図10(a)で示す横断面形状を有するダブルコグドVベルト80は、Vベルト式自動変速機MAの作動、即ち該ダブルコグドVベルト80の作動に応じて作用する荷重の増大に応じて、図10(b)で示すように、上コグ形成部146の幅方向中央部が落ち込むように変形するものであり、ダブルコグドVベルト80ベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)をパラメータとして荷重を変化させたときの落ち込み量dの変化を調べたところ、図11で示すような変形特性が得られた。
ここでVベルト式自動変速機MAでの常用荷重域はたとえば1200N以下の領域であり、このような常用荷重域で落ち込み量dが小さくしかも荷重変化に応じて比例的に変化するのは、図11によればW/Tが2.5以下であることが判る。すなわち荷重変化に対するダブルコグドVベルト80の変形量を小さく抑えるためには、W/Tを2.5以下に設定することが必要である。
このように、W/Tを2.5以下に設定するにあたっては、ダブルコグドVベルト80の上コグ形成部146に設けられている上コグ150…を、ダブルコグドVベルト80に作用する荷重変化に応じて上コグ形成部146の落ち込み量dが比例的に変化するように形成すればよい。
ところで、上述のダブルコグドVベルト80は、図2で示したVベルト式自動変速機MA、ならびに図12で示すVベルト式自動変速機MBのいずれかに択一的に適用可能であり、このVベルト式自動変速機MBは、クランクケース12から収容室70内に突入するクランクシャフト16の他端部に装着される駆動プーリ装置78Bと、出力軸81に装着される従動プーリ装置79Bと、駆動プーリ装置78Bから従動プーリ装置79Bに動力を伝達する無端状のダブルコグドVベルト80とで構成される。
駆動プーリ装置78Bは、クランクシャフト16に固定された駆動側固定プーリ半体82と、固定プーリ半体82に対して接近・離間可能な駆動側可動プーリ半体83と、変速指令に応じて駆動側固定および駆動側可動プーリ半体82,83間の距離を変化させるアクチュエータとしての電動モータ151とを備える。
クランクシャフト16には、該クランクシャフト16を囲繞する円筒状のスリーブ152が装着されており、駆動側可動プーリ半体83は前記スリーブ152に軸方向スライド可能に支承される。またスリーブ152を囲繞する円筒状のねじ軸153が伝動ケース71の内側ケース72に固定されており、ねじ軸153に螺合されるナット154が、軸方向相対移動を可能とするとともに軸線回りの相対回転が阻止されるようにして前記スリーブ152を同軸に囲繞しつつ駆動側可動プーリ半体83に結合される支持筒155に、軸方向相対移動が阻止されるようにして回転自在に支承される。またナット154には被動ギヤ156が設けられており、この被動ギヤ156に、前記電動モータ151の出力が減速ギヤ機構157を介して伝達される。
このような駆動プーリ装置78Bによれば、電動モータ151の作動に応じてナット154、支持筒155および駆動側可動プーリ半体83がクランクシャフト16に軸線方向に進退作動し、それにより駆動側固定プーリ半体82および駆動側可動プーリ半体83間の間隔が調節されることになる。
従動側プーリ装置79Bは、図2および図6で示した従動側プーリ装置79Aと基本的には同様の構成を有するのであるが、図13で示すように、従動側プーリ装置79Bのトルクカム機構91Bの一部を構成して外筒88Bに設けられるカム孔103B…が、図7で示したカム孔103A…とは異なって形成される。
外筒88Bの複数箇所に設けられるカム孔103B…は、トップ状態の変速時には従動側固定および従動プーリ半体89,90間に作用せしめる軸方向の分力を比較的小さくするように、従動側プーリ半体90寄りの部分の軸線に対する角度αBが比較的小さくなるように屈曲して形成されるのであるが、角度αBは、図7で示した従動側プーリ装置79aのトルクカム機構91aにおけるカム孔103A…の角度αAよりもさらに小さく設定される。
すなわち遠心ウエイト84を有する駆動プーリ装置78Aを構成要素の一部とするVベル式自動変速機MAを選択するか、電動モータ151を有する駆動プーリ装置78bを構成要素の一部とするVベルト式自動変速機MBを選択するかによって、従動プーリ装置79A,79Bにおけるトルクカム機構91A,91Bのトルクカム角度が異なって設定されるものであり、電動モータ151の作動により変速制御することでより精密な変速制御を可能としたVベルト式自動変速機MBでは、トップの変速位置ではトルクカム機構91Bで発生する軸方向分力をより小さく設定することになる。
さらに再び図2において、前記減速機ケース74および内側ケース72には、後輪WRの車軸118が回転自在に支承されており、伝動ケース71から突出した車軸118の端部は、エンジン本体11に結合されて後輪WRの右側に配置されるアーム119に回転自在に支承される。
ギヤ室75内には、出力軸81および車軸118間に設けられる減速ギヤ列120が収容されており、この減速ギヤ列120は、出力軸81に設けられる第1ギヤ121と、出力軸81および車軸118と平行にして内側ケース72および減速機ケース74に回転自在に支承される中間軸122に設けられて第1ギヤ121に噛合する第2ギヤ123と、中間軸122に設けられる第3ギヤ124と、第3ギヤ124に噛合して車軸118に設けられる第4ギヤ125とから成る。
伝動ケース71における外側ケース73の前記駆動プーリ装置78Aに対向する部分の側壁には、収容室70内に冷却空気を取り入れるための外気取り入れ口126が設けられており、前記駆動プーリ装置78Aにおける従動側可動プーリ半体90の外周には、外気取り入れ口126から取り入れた冷却空気を収容室70内に分散させるための冷却ファン127が一体に設けられる。
図14を併せて参照して、前記伝動ケース71の外側面は、ケースカバー128および防音カバー129で覆われるものであり、ケースカバー128は、前記外気取り入れ口126が配置される部分を含んで伝動ケース71の前半部外側面を覆うようにして複数箇所で伝動ケース71における外側ケース73に締結され、防音カバー129は、従動プーリ装置79Aに対応する側で伝動ケース71の後半部外側面を覆うようにして複数箇所で伝動ケース71における外側ケース73に締結される。
しかもケースカバー128の後縁部で防音カバー129の前縁部を覆うようにしてケースカバー128および防音カバー129が伝動ケース71に取付けられており、防音カバー129の前部に設けられた2つのボス部129a…をケースカバー128の後部と伝動ケース71との間に挟むようにして、ケースカバー128の後部および防音カバー129の前部がねじ部材130…により伝動ケース71に共締めされる。
しかもケースカバー128の後縁部および防音カバー129の前縁部間には、後方側に開いた吸入口131が形成されるものであり、ケースカバー128および伝動ケース71間には、吸入口131に通じる空気導入室132が形成される。
前記外気取り入れ口126を空気導入室132側から塞ぐようにしてフィルタ133が伝動ケース71の外側面に取付けられており、吸入口131から空気導入室132に導入された外気は、フィルタ133を通過することによって浄化されて収容室70に吸入されることになる。
図15を併せて参照して、伝動ケース71および防音カバー129間には、伝動ケース71および防音カバー129間の空間を複数たとえば3つの閉空間134,135,136に区画するようにして、たとえば4個の防音材137,138,139,140が配設される。
各防音材137〜140は、ウレタンシートの切断成形によってそれぞれ紐状に形成されるものであり、これらの防音材137〜140の一面が、接着剤により伝動ケース71および防音カバー129のいずれか、この実施例では防音カバー129の内面に接着される。
次にこの実施例の作用について説明すると、Vベルト式自動変速機MA,MBの従動プーリ装置79A,79Bにおいて、従動側可動プーリ半体90側で少なくともコイルスプリング93の内周がガイド部材106でガイドされ、ばね受け部材92およびコイルスプリング93間にはスラスト軸受手段107が介装されるので、従動側可動プーリ半体90との相対回転が生じないようにコイルスプリング93を従動側可動プーリ半体90とともに回転させることが可能であり、コイルスプリング93に捩じれが生じることを防止することができる。しかも従動側可動プーリ半体90側でコイルスプリング93の内周はガイド部材106でガイドされるので、従動側可動プーリ半体90側ではコイルスプリング93の内周をセンタリングするようにしてコイルスプリング93に波打ち現象が生じるのを防止することができる。
特に従動側可動プーリ半体90の軸方向移動に応じて、コイルスプリング93のうち従動側可動プーリ半体90側の半部の作動量が比較的大きくなるものであり、そのように作動量の大きくなる側の内周をガイド部材106でガイドするようにしているので、波打ち現象が生じるのをより有効に防止することができる。
またスラスト軸受手段107は、相互に重なる一対のベアリング部材115,116がコイルスプリング93およびばね受け部材92間に挟まれて成るものであり、スラスト軸受手段107を極めて簡単な構造で構成することができ、しかも両ベアリング部材115,116が自己潤滑性樹脂から成るものであるので、収容室70に導入される冷却空気が塵埃を含むものであったとしても塵埃に対する耐摩耗性の向上を図ることができる。
また前記ガイド部材106も自己潤滑性樹脂により形成されるものであり、それにより従動側可動プーリ半体90側でのコイルスプリング93の内周およびガイド部材106間の滑りをよくすることができる。その結果、コイルスプリング93およびガイド部材106間の間隙を極力小さく設定することが可能となり、コイルスプリング93に波打ち現象が生じるのをより有効に防止して作動性の向上を図ることができる。
さらに従動側可動プーリ半体90および外筒88A,88Bと、従動側可動プーリ半体90側でコイルスプリング93の端面を受けるガイド部材106との間に、金属製のカラー110が介装されるので、ガイド部材106の肉厚を薄く設定することができ、樹脂製であるガイド部材106の熱膨張に伴うコイルスプリング93の内周との隙間管理が容易となり、またばね受け部材92側との摩擦係数の違いを維持し、コイルスプリング93およびばね受け部材92間でより確実に相対回転が生じ
るようにすることができる。
また心線142が埋設される無端状の心線埋設部144と、該心線埋設部144の内周側に一体に設けられる下コグ形成部145と、心線埋設部144の外周側に一体に設けられる上コグ形成部146とを有するダブルコグドVベルト80は、駆動側固定および駆動側可動プーリ半体82,83間の距離を変化させる遠心ウエイト84を有する駆動プーリ装置78A、ならびに変速指令に応じて駆動側固定および駆動側可動プーリ半体82,83間の距離を変化させる電動モータ151を有する駆動プーリ装置78Bに、共通に用いられるものであり、部品点数を低減することができる。
しかもダブルコグドVベルト80は、アラミド繊維から成る心線142を有するものであり、ベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)が2.5以下となるように形成されるので、ダブルコグドVベルト80の剛性を比較的高く設定しつつ、(W/T)を2.5以下とすることによって、ダブルコグドVベルト80の作動時に作用する荷重の増大に応じて上コグ形成部146の幅方向中央部が落ち込むように変形するときの落ち込み量を、常用荷重域において荷重変化に応じて比例的に変化させ、荷重変化に対するダブルコグドVベルト80の変形量を小さく抑えることにより、駆動プーリ装置78A,78Bからの入力トルク変動に対して、従動プーリ装置79A,79Bにそのトルクカム機構91A,91Bが適切な分力を発生するように動力を適切に伝達し得るようにして、ダブルコグドVベルト80の寿命を向上しつつ変速応答性を高めることができる。
しかも駆動プーリ装置78Aが遠心ウエイト84を備えるときのトルクカム機構91Aのトルクカム角度αAと、駆動プーリ装置78Bが電動モータ151を備えるときのトルクカム機構91Bのトルクカム角度とをそれぞれ異ならせたので、前記両駆動プーリ装置78A,78Bにそれぞれ対応してトルクカム角度を異ならせたトルクカム機構91A,91Bを準備するだけで、両駆動プーリ装置78A,78bの択一的な選択に伴う従動プーリ装置79A,79bの構成部品の大部分を共通化することを可能としつつ、前記両駆動プーリ装置78A,78Bに適切な分力をトルクカム機構91A,91Bで発生させることができる。
また伝動ケース71と、該伝動ケース71の外側面を覆って伝動ケース71に取付けられる防音カバー129との間の空間が、防音材137〜140によって複数の閉空間134〜136に区画されるので、伝動ケース71から放出される騒音は、伝動ケース71および防音カバー129間に配置されている防音材137〜140で吸収されることによって抑えられるとともに、伝動ケース71および防音カバー129間に形成される複数の閉空間134〜136で音の共鳴が生じることを防止することによって抑えられることになり、伝動ケース71および防音カバー129間の空間を防音材137〜140で複数の閉空間134〜136に区画するようにした簡単な構造で充分な騒音防止効果を得ることができる。
ここで、防音カバー129および伝動ケース71間に吸音材がない状態をA、防音カバー129および伝動ケース71間の前面にわたって吸音材がある状態をB、防音カバー129および伝動ケース71間を防音材137〜140で複数の閉空間134〜136に区画した状態をCとして、各状態A〜Cでの自動二輪車の加速時の騒音発生状況をテストしたところ、図16で示すような結果が得られており、上記Cの状態で優れた騒音防止効果が得られることが判る。
また防音材137〜140は、ウレタンシートの切断成形によって紐状に形成されるものであり、それらの防音材137〜140の一面が、接着剤により伝動ケース71および防音カバー129のいずれか、この実施例では防音カバー129に装着されるので、防音カバー129の形状に対応した形状を有するシート状の防音材を用いる従来のものに比べると、防音材137〜140を形成する際の歩留りを高めことができ、しかも防音材137〜140を伝動ケース71および防音カバー129のいずれかに接着した状態で防音カバー129を伝動ケース71に取付けることができるので、パワーユニットPの組立時の生産性が向上する。
さらに収容室70内に収容されるVベルト式自動変速機MA,MBの駆動プーリ装置78A,78Bに対向する部分で伝動ケース71の側壁には、収容室70内に冷却空気を取り入れるための外気取り入れ口126が設けられるのであるが、前記防音カバー129は、前記Vベルト式自動変速機MA.MBにおける従動プーリ装置79A,79Bに対応する側で伝動ケース71の外側面の略半部を覆う形状に形成されるので、伝動ケース71に設けられる外気取り入れ口126を考慮することなく防音材137〜140を伝動ケース71および防音カバー129間に配置し得るようにして生産性を高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
パワーユニットおよび後輪の側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の要部拡大図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 従動プーリ装置の拡大横断面図である。 図6で示す従動プーリ装置の一部を構成する外筒および従動側可動プーリ半体の縦断面図である。 ダブルコグドVベルトの縦断面図である。 図8の9−9線断面図である。 変形前(a)および変形後(b)を対比して荷重作用による変形を説明するためのダブルコグドVベルトの横断面図である。 荷重変化に伴うダブルコグドVベルトの変形特性を示す図である。 Vベルト式自動変速機の変形例を図2に対応させて示す図である。 図12で示す従動プーリ装置の一部を構成する外筒および従動側可動プーリ半体の縦断面図である。 ケースカバーおよび防音カバーを図2の14−14線矢視方向から見た図である。 ケースカバーおよび防音カバーを図2の15−15線矢視方向から見た図である。 騒音測定のテスト結果を示す図である。
78A,78b・・・駆動プーリ装置
79A,79B・・・従動プーリ装置
80・・・ダブルコグドVベルト
82・・・駆動側固定プーリ半体
83・・・駆動側可動プーリ半体
84・・・遠心ウエイト
89・・・従動側固定プーリ半体
90・・・従動側可動プーリ半体
91A,91B・・・トルクカム機構
93・・・コイルスプリング
142・・・心線
144・・・心線埋設部
145・・・下コグ形成部
146・・・上コグ形成部
151・・・アクチュエータとしての電動モータ
MA,MB・・・Vベルト式自動変速機

Claims (3)

  1. 相互間の距離を変更可能として相対向する駆動側固定および駆動側可動プーリ半体(82,83)を有する駆動プーリ装置(78A,78B)と;
    軸線まわりの相対回動ならびに軸線方向の相対移動を可能とした従動側固定および可動プーリ半体(89,90)と、従動側固定および可動プーリ半体(89,90)間の相対回転位相差に応じて前記従動側固定および可動プーリ半体(89,90)間に軸方向の分力を作用せしめるトルクカム機構(91A,91B)と、前記従動側可動プーリ半体(90)を前記従動側固定プーリ半体(89)に向けて付勢するばね力を発揮するコイルスプリング(93)とを有する従動プーリ装置(79A,79B)と;
    心線(142)が埋設される無端状の心線埋設部(144)と、該心線埋設部(144)の内周側に一体に設けられる下コグ形成部(145)と、前記心線埋設部(144)の外周側に一体に設けられる上コグ形成部(146)とを有し、前記駆動プーリ装置(78A,78B)の駆動側固定および駆動側可動プーリ半体(82,83)ならびに前記従動プーリ装置(79A,79B)の従動側固定および可動プーリ半体(89,90)に巻き掛けられるダブルコグドVベルト(80)と
    を備えるVベルト式自動変速機において、
    アラミド繊維から成る前記心線(142)を有する前記ダブルコグドVベルト(80)が、そのベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)が2.5以下となるように形成されて、前記ダブルコグドVベルト(80)の作動時に作用する荷重の増大に応じて前記上コグ形成部(146)の幅方向中央部が落ち込むように変形するときの落ち込み量(d)を、常用荷重域において荷重変化に応じて比例的に変化させることを特徴とするVベルト式自動変速機。
  2. 前記駆動プーリ装置(78A,78B)が、前記駆動側固定および駆動側可動プーリ半体(82,83間の距離を変化させる遠心ウエイト(84)、ならびに変速指令に応じて前記駆動側固定および駆動側可動プーリ半体(82,83)間の距離を変化させるアクチュエータ(151)のいずれかを択一的に備えることを特徴とする請求項1記載のVベルト式自動変速機。
  3. 相互間の距離を変更可能として相対向する駆動側固定および駆動側可動プーリ半体(82,83)を有する駆動プーリ装置(78A,78B)と;
    軸線まわりの相対回動ならびに軸線方向の相対移動を可能とした従動側固定および可動プーリ半体(89,90)と、従動側固定および可動プーリ半体(89,90)間の相対回転位相差に応じて前記従動側固定および可動プーリ半体(89,90)間に軸方向の分力を作用せしめるトルクカム機構(91A,91B)と、前記従動側可動プーリ半体(90)を前記従動側固定プーリ半体(89)に向けて付勢するばね力を発揮するコイルスプリング(93)とを有する従動プーリ装置(79A,79B)と;
    心線(142)が埋設される無端状の心線埋設部(144)と、該心線埋設部(144)の内周側に一体に設けられる下コグ形成部(145)と、前記心線埋設部(144)の外周側に一体に設けられる上コグ形成部(146)とを有し、前記駆動プーリ装置(78A,78B)の駆動側固定および駆動側可動プーリ半体(82,83)ならびに前記従動プーリ装置(79A,79B)の従動側固定および可動プーリ半体(89,90)に巻き掛けられるダブルコグドVベルト(80)と
    を備えるVベルト式自動変速機において、
    前記ダブルコグドVベルト(80)が、そのベルト厚みTに対するベルト幅Wの比(W/T)が2.5以下となるように形成されて、前記ダブルコグドVベルト(80)の作動時に作用する荷重の増大に応じて前記上コグ形成部(146)の幅方向中央部が落ち込むように変形するときの落ち込み量(d)を、常用荷重域において荷重変化に応じて比例的に変化させ、
    前記駆動プーリ装置(78B)が、変速指令に応じて前記駆動側固定および駆動側可動プーリ半体(82,83)間の距離を変化させるアクチュエータ(151)を備え、前記アクチュエータ(151)の作動と、前記トルクカム機構(91B)のトルクカム作用とが相まって変速比が設定されることを特徴とするVベルト式自動変速機。
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