JP5303340B2 - キック式始動装置付き内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、キック式始動装置を備える内燃機関に関する。
車両に搭載されるエンジン(内燃機関とも言う)には、クランクケースに支持されるクランク軸と、クランク軸の一側に設けられる変速機と、クランク軸の他側に設けられる発電機と、変速機で変速された回転を出力軸に伝達する動力伝達機構と、キック軸によりクランク軸を回転させるキック式始動装置とを備え、変速機が、クランク軸の一側に設けられる駆動プーリと、クランク軸の後方に支持される従動軸の一側に設けられる従動プーリと、駆動プーリと従動プーリ間に掛けられたベルトとを備え、動力伝達機構が、従動軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速ギアを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このエンジンでは、発電機と動力伝達機構との間であって、側面視でクランク軸と出力軸とをつなぐ直線上にキック軸(キックスピンドルとも言う)を配置し、このキック軸に設けられるキックドライブギアを発電機の外側にて発電機ロータに設けたギアに噛み合わせることによって、キック軸の回転により発電機ロータを回転させ、この発電機ロータに連結されたクランク軸を回転させるようにしている。
特開平5−213262号公報
しかしながら、従来の構成では、エンジンの他側に発電機と動力伝達機構が設けられているため、キックドライブギアの配置に制限があり、発電機の外側にキックドライブギアを設けている。このため、キックドライブギアを発電機の外側に設けて発電機ロータのギアに噛み合う構成となり、キックドライブギアが大径化し、さらには、発電機とキックドライブギアとが幅方向に並ぶ分だけ、エンジンが幅方向へ張り出してしまう。
また、自動二輪車用エンジンのような比較的小型のエンジンでは、駆動プーリと従動プーリの径によってエンジンのサイズ(外形)がほぼ決定されてしまうので、大径のキックドライブギアをエンジンケース内に収めるには、キックドライブギアの支軸であるキック軸の位置が制限されてしまう。このため、エンジンの大型化を抑えるよう、特許文献1記載のように、クランク軸、キック軸および出力軸を前後に間隔を空けて一直線上に並べるレイアウトにほぼ制限されてしまう。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、エンジンの大型化を抑えつつ、キック軸などのレイアウト自由度が確保されるキック始動装置付き内燃機関を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、クランクケース(24)と、このクランクケース(24)に支持されるクランク軸(51)と、クランク軸(51)の一側に設けられる変速機(60)と、クランク軸(51)の他側に設けられる発電機(180)と、変速機(60)で変速された回転を、クランクケース(24)に支持される出力軸(31)に伝達する動力伝達機構(81)とを備え、変速機(60)が、クランク軸(51)の一側に設けられる駆動プーリ(63)と、クランク軸(51)の後方に支持される従動軸(64)の一側に設けられる従動プーリ(67)と、駆動プーリ(63)と従動プーリ(67)間に掛けられたベルト(68)とを備え、動力伝達機構(81)が、従動軸(64)の回転を減速して出力軸(31)に伝達する減速ギア(93,94)を備える構成にすると共に、クランクケース(24)他側からクランクケース(24)内に延出するキック軸(38)を設け、このキック軸(38)によりクランク軸(51)を回転させるキック式始動装置(140)を備えたキック式始動装置付き内燃機関において、前記出力軸(31)を、前記従動プーリ(67)と側面視で重なる位置に配置し、この出力軸(31)と前記従動軸(64)との間で前記クランクケース(24)内に前記動力伝達機構(81)を配設し、前記キック軸(38)を、前記従動軸(64)よりも下方かつ前方であって、前記従動プーリ(67)と側面視で重ならない位置に配置し、このキック軸(38)と前記クランク軸(51)との間にキック中間軸(150)を配置して、前記キック式始動装置(140)を前記クランクケース(24)に配設し、前記クランクケース(24)の下部に下方に延出するオイル溜まり部を形成し、前記キック軸(38)は、このオイル溜まり部内に位置し、前記クランクケース(24)と前記変速機(60)の間にクラッチ(80)を配設し、このクラッチ(80)を覆う変速機ケース(61A)の下部にもオイル溜まり部を設け、前記クランクケース(24)のオイル溜まり部と、前記変速機ケース(61A)のオイル溜まり部とに、ステップバー(36)を支持するステップバー支持部(36B)を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、出力軸を、従動プーリと側面視で重なる位置に配置し、この出力軸と従動軸との間でクランクケース内に動力伝達機構を配設し、キック軸を、従動軸よりも下方かつ前方であって、従動プーリと側面視で重ならない位置に配置し、このキック軸とクランク軸との間にキック中間軸を配置して、キック式始動装置をクランクケースに配設したので、エンジンの大型化を抑えつつ、キック軸などのレイアウト自由度が確保される。
また、キック軸をオイル溜まり部内に位置するようにして、キック軸にオイルを簡単に供給して潤滑することができる。
また、クランクケースのオイル溜まり部と、変速機ケースのオイル溜まり部とにステップバー支持部を設けることで、ステップバーの左右の支持間隔を、クランクケースだけで支持する場合よりも広く確保することができる。
上記構成において、前記キック中間軸(150)は、前記キック軸(38)に設けられたキックドライブギア(147)に噛み合うキックドリブンギア(163)と第1アイドルギア(164)とを有する第1キック中間軸(151)と、前記第1アイドルギア(164)と噛み合う第2アイドルギア(168)と前記クランク軸(51)に噛み合うキック始動ギア(171)とを有する第2キック中間軸(155)とを備え、前記キック軸(38)とクランク軸(51)とをつなぐ直線(LL)と、前記第1キック中間軸(151)と前記第2キック中間軸(155)とをつなぐ直線(LM)とが側面視で交差するようにしてもよい。この構成によれば、キック軸とクランク軸を近づけて配置でき、また、キック軸とクランク軸との間のスペースを効率よく利用してキック中間軸を配置でき、エンジンの大型化を回避できる。
また、上記構成において、前記キックドライブギア(147)と前記キック始動ギア(171)を、側面視で重なるように配置するようにしてもよい。この構成によれば、キックドライブギアとキック始動ギアの配置に必要な前後および上下スペースを小さくでき、エンジンの大型化を回避できる。
また、上記構成において、前記出力軸(31)を前記従動軸(64)の後方に配置し、前記動力伝達機構(81)を構成する減速ギア(93,94)の支軸(91)は、前記出力軸(31)の上方に位置するようにしてもよく、また、前記動力伝達機構(81)を構成する減速ギア(93,94)の支軸(91)は、前記出力軸(31)と前記キック軸(38)との間に位置するようにしてもよい。この構成によれば、出力軸をクランクケースの上側を除く範囲に配置でき、従動プーリの径内のスペースに配置できる。また、出力軸とキック軸との間のスペースを有効利用できる。
また、上記構成において、前記クランクケース(24)は、左クランクケース(24A)と右クランクケース(24B)とからなり、前記キック中間軸(150)は、前記キック軸(38)により回転駆動される第1キック中間軸(151)と、この第1キック中間軸(151)の回転を前記クランク軸(51)に伝達する第2キック中間軸(155)とを備え、この第2キック中間軸(155)は、左端部が前記左クランクケース(24A)に支持された状態で、前記右クランクケース(24B)の壁部に形成された開口部(24B1)を貫通して延出する延出軸部(155A)を備え、この延出軸部(155A)が、前記クランクケース(24)と前記変速機ケース(61A)との間の空間(R1)を跨いで前記変速機ケース(61A)に軸支されるようにしてもよい。
また、上記構成において、前記第2キック中間軸(155)の前記クランクケース(24)外の前記延出軸部(155A)には、飛び込みギア機構(170)が配設され、この飛び込みギア機構(170)は、前記右クランクケース(24B)と前記変速機ケース(61A)との間に位置しており、前記第2キック中間軸(155)に対して軸方向に移動自在に設けられる前記キック始動ギア(171)を備え、このキック始動ギア(171)は、軸方向に移動した際に、前記クランク軸(51)に設けられたキック始動用従動ギア(172)と噛み合い可能に構成され、このキック始動用従動ギア(172)は、前記右クランクケース(24B)と前記変速機ケース(61A)との間に位置していてもよい。
また、上記構成において、前記クランク軸(51)と、前記キック始動用従動ギア(172)の端面に当接するように前記クランク軸(51)に設けられるカラー(172A)の内周との間に、Oリング(175)が配置されていてもよい。
本発明では、出力軸を、従動プーリと側面視で重なる位置に配置し、この出力軸と従動軸との間でクランクケース内に動力伝達機構を配設し、キック軸を、従動軸よりも下方かつ前方であって、従動プーリと側面視で重ならない位置に配置し、このキック軸とクランク軸との間にキック中間軸を配置して、キック式始動装置をクランクケースに配設したので、エンジンの大型化を抑えつつ、キック軸などのレイアウト自由度が確保される。
また、キック中間軸は、第1キック中間軸と、第2キック中間軸とを備え、キック軸とクランク軸とをつなぐ直線と、第1キック中間軸と第2キック中間軸とをつなぐ直線とが側面視で交差するので、キック軸とクランク軸を近づけて配置でき、また、キック軸とクランク軸との間のスペースを効率よく利用してキック中間軸を配置でき、エンジンの大型化を回避できる。
また、キックドライブギアとキック始動ギアを、側面視で重なるように配置するので、これらギアの配置に必要な前後および上下スペースを小さくでき、エンジンの大型化を回避できる。
また、出力軸を従動軸の後方に配置し、動力伝達機構を構成する減速ギアの支軸は、出力軸の上方に位置するので、出力軸をクランクケースの上側を除く範囲に配置できる。例えば、出力軸の従動プーリの径内のスペースに配置してキック軸の配置スペースと重なることがなく、空きスペースにコンパクトに配置することができる。
また、動力伝達機構を構成する減速ギアの支軸は、出力軸とキック軸との間に位置するので、出力軸とキック軸との間のスペースを有効利用できる。
また、クランクケースの下部に下方に延出するオイル溜まり部を形成し、キック軸は、このオイル溜まり部内に位置するので、キック軸とキック始動ギアによってケースを大径にすることなく、また、キック軸にオイルを簡単に潤滑することができる。
また、クランクケースと変速機の間にクラッチを配設し、このクラッチを覆う変速機ケースの下部にもオイル溜まり部を設け、クランクケースのオイル溜まり部と、変速機ケースのオイル溜まり部とに、ステップバーを支持するステップバー支持部を設けるので、ステップバーの左右の支持間隔を、クランクケースだけで支持する場合よりも広く確保することができ、剛性を持って支持できる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印Fは車体前方を、矢印Rは車体右方を、矢印Uは車体上方をそれぞれ示す。
図1は、本発明の実施形態を適用した自動二輪車1の側面図である。
この自動二輪車1の車体フレーム2は、車体前部のヘッドパイプ3と、同ヘッドパイプ3から後方へ斜め下向きに傾斜して延出する1本のメインフレーム4と、同メインフレーム4の後部に下方へ向けて延出固着される左右一対のピボットブラケット5と、メインフレーム4の後部でピボットブラケット5の固着位置の前付近から後方へ斜め上向きに延出して途中で屈曲して後端に至る左右一対のシートレール6と、ピボットブラケット5と上記シートレール6の中央部との間を補強する左右一対の補強フレーム7とを備えている。
車体フレーム2の左右一対のシートレール6上方には、乗車用シート8が設けられ、その下部には収納部(収納ボックス)9が設けられる。車体前部上方には、ヘッドパイプ3に軸支されたハンドル10が設けられ、その下方にフロントフォーク11、11が延びてその下端に前輪12が軸支される。車体中央のピボットブラケット5には、ピボット軸13によりリヤフォーク14が前端を揺動可能に軸支されて後方に延びており、リヤフォーク14の後端部には、後輪15が軸支される。リヤフォーク14の後部とシートレール6との間には左右一対のリヤクッション16が介挿される。
メインフレーム4の下方かつピボットブラケット5の前方には、内燃機関であるエンジン(パワーユニットとも言う)20が懸架される。エンジン20の上部は、メインフレーム4の中央部に垂設された支持ブラケット17に吊り下げられ、エンジン20の後部は、ピボットブラケット5に2箇所で固定される。すなわち、エンジン20は、メインフレーム4の後部下側に吊り下げる態様で支持されている。また、車体フレーム2は、各部に分割された合成樹脂製の車体カバー18で覆われている。
エンジン20は、単気筒の4サイクル空冷エンジンであり、シリンダ部22がクランクケース24の前面から略水平に近い状態まで大きく前傾した水平エンジンに構成されている。このため、車体を低重心化できるとともに、図示のようにメインフレーム4を低くして乗車時に運転者が跨ぐ跨ぎ部Mを低くでき、乗降性を向上できる。また、クランクケース24の左側面前部には、発電機カバー25が取り付けられている。車体カバー18は、図1に示すように、車体側面視でクランクケース24の外縁近傍まで車体を覆うカバー形状を有し、発電機カバーを含むクランクケース24側面を外部に露出させる。
このエンジン20のシリンダ部22上側には、吸気管26が接続され、この吸気管26は上方に延出してメインフレーム4に支持されたスロットルボディ27およびエアクリーナ28に接続される。シリンダ部22下側には、排気管29が接続され、この排気管29は下方に延出した後に屈曲して後方へ延び、後輪15右側に配置されたマフラー30に接続される。
また、クランクケース24の左側面後部には、エンジン20の出力軸31がその先端を露出させて軸支されている。この出力軸31の先端には、駆動スプロケット32が取り付けられ、この駆動スプロケット32と、後輪15に一体に設けられた従動スプロケット33との間に動力伝達チェーン34(図1参照)が巻回されてチェーン伝動機構が構成される。したがって、このエンジン20の出力軸31の回転は、チェーン伝動機構を介して後輪15へ伝達される。なお、このチェーン伝動機構は、各スプロケット32、33の歯数比によって出力軸31と後輪軸との間の減速比(二次減速比)を設定する二次減速機構としても機能する。また、図中、符号35はチェーン伝動機構を覆うカバーである。
クランクケース24下部には、車体左右方向に延出するステップバー36が取り付けられ、このステップバー36両端には運転者が足を載せる一対のステップ36A、36Aが取り付けられる。
また、この自動二輪車1には、エンジン20を始動するキック式始動装置140の一部を構成するキック部材(始動系部材)37がクランクケース24左側方に配設されている。すなわち、このキック部材37は、クランクケース24に先端を露出させて軸支されたキック軸38に取り付けられたキックアーム39と、このキックアーム39の先端部に回動自在に取り付けられたキックペダル40とを備え、運転者がキックペダル40を踏むことによってキック軸38を回転させてエンジン20を始動できる。
さらに、この自動二輪車1には、キック式始動装置140に加えて、エンジン始動用のスタータモータ41も配設されている。このスタータモータ41は、クランクケース24上面前部に取り付けられており、このスタータモータ41を作動させることでエンジン20を始動できる。すなわち、この自動二輪車1では、キック式およびスタータモータ式のいずれの方法でもエンジン20を始動することが可能に構成されている。
図2は、エンジン20の内部構造を車体右側から示す図であり、動力伝達系および始動系の主要な回転軸の位置を示している。また、シリンダ軸線L1も示している。また、図3は、図2のIII−III断面を示す図である。
図2および図3に示すように、エンジン20のシリンダ部22は、クランクケース24前面に連結されるシリンダブロック22Aと、シリンダブロック22A前面に連結されるシリンダヘッド22Bと、シリンダヘッド22Bの前面を覆うヘッドカバー22Cとを備える。シリンダヘッド22Bには、燃焼室22Dと、燃焼室22Dにつながる不図示の吸気ポートと排気ポートが形成され、燃焼室22Dに先端が臨むように点火プラグ23が配置され、吸気ポート入口に上記吸気管26が接続され、排気ポート出口に上記排気管29が接続されるようになっている。また、図2中、符号22Fは、シリンダ部22に設けられる放熱フィンであり、この放熱フィン22Fによりシリンダ部22が空冷される。
図3に示すように、エンジン20のクランクケース24は、左クランクケース24Aと右クランクケース24Bとからなる左右2分割構造で形成され、クランクケース24前部には、左右のクランクケース24A、24Bに支持された左右一対の軸受(転がり軸受)45、45を介してクランク軸51が軸心C1を車両進行方向と直交させて横向きに軸支される。
このクランク軸51は、回転中心となるクランクジャーナル51Aと、クランクジャーナル51Aよりも大径に形成されるクランクウェブ51Bと、このクランクウェブ51Bを介して支持されるクランクピン(偏心軸)51Cとを備え、クランクウェブ51Bおよびクランクピン51Cが、左右一対の軸受45、45間に位置する。また、クランクウェブ51Bには、回転バランスをとるためのバランスウエイト(以下、ウエイトという)51Dが設けられている。
クランク軸51のクランクピン51Cには、シリンダ部22内をシリンダ軸線L1に沿って摺動自在に配置されたピストン21Aがコンロッド21Bを介して連結される。また、図3中、符号55Aは、クランク軸51に設けられたスプロケットであり、符号55Bは、シリンダ部22のヘッドカバー22C内に設けられたカム軸55Cに設けられたスプロケットであり、スプロケット55A、55B間はカムチェーン55Dを介して連結される。これによって、クランク軸51の回転に応じてカム軸55Cが回転し、シリンダヘッド22Bに設けられた不図示の吸排気バルブを押動させる動弁機構が駆動される。
このクランク軸51の右側(一側)には、ベルト式無段変速機60が設けられ、このクランク軸51の左側(他側)には、発電機180が設けられる。
詳述すると、クランク軸51の左端は、左クランクケース24A内を左方に延出し、この左クランクケース24Aの左側開口(外側開口)を覆うように取り付けられた発電機カバー25近傍まで延出し、この発電機カバー25と左クランクケース24Aとによって囲まれる空間内に発電機180を収容する。この発電機180は、クランク軸51に固定されるロータ181と、ロータ181内に配置されるステータ182とを備え、ステータ182は発電機カバー25に固定される。
ベルト式無段変速機60は、エンジンオイルによる潤滑が行われない乾式の動力伝達機構であり、クランク軸51の右側(一側)に設けられた変速機収容部61に収容される。この変速機収容部61は、エンジンオイルによる潤滑が行われるクランクケース24とは別室を形成して油液のない室を形成し、変速機収容部61の本体部を構成する変速機ケース61Aと、この変速機ケース61Aの外側開口(右側開口)を覆う変速機カバー(カバー部材)61Bとの左右二分割構造で形成されている。
詳述すると、クランク軸51の右端は、右クランクケース24Bを貫通して更に右方へ延出し、この右クランクケース24Bの右側にボルト連結された変速機ケース61Aを貫通し、変速機ケース61Aに連設される変速機カバー61B近傍まで延出し、この右端部が、ベルト式無段変速機60の駆動プーリ軸(駆動軸)51Rとして使用され、この駆動プーリ軸51Rに駆動プーリ63が取り付けられる。
クランクケース24後部には、ベルト式無段変速機60の従動プーリ軸(従動軸)64が軸心C2(図2参照)を車両進行方向と直交させて横向きに軸支される。この従動プーリ軸64は、駆動プーリ軸51Rの後方に平行に位置し、右クランクケース24Bと変速機収容部61(変速機ケース61A)とに支持された左右一対の軸受(転がり軸受)65、65を介して軸支される。
この従動プーリ軸64には、従動プーリ67が取り付けられ、駆動プーリ63と従動プーリ67との間にVベルト68が掛け回され、駆動プーリ63の回転が従動プーリ67へと伝達される。なお、変速機収容部61と各プーリ軸51R、64との間には、クランクケース24側のエンジンオイルが変速機収容部61内に侵入するのを阻止するためのシール部材69A、69Bが介挿されており、変速機収容部61がクランクケース24との間でシールされる。
駆動プーリ63は、駆動プーリ軸51Rとともに回転する固定半体63Aと可動半体63Bとを有し、固定半体63Aは、駆動プーリ軸51Rに固定され、可動半体63Bは、固定半体63Aよりも左側で軸方向に移動自在に固定される。この可動半体63Bは、クランク軸51とともに回転し、遠心力により遠心方向に移動するウエイトローラ70の作用により軸方向に摺動して固定半体63Aに接近あるいは離反し、両プーリ半体63A、63B間に挟まれたVベルト68の巻き掛け径を変える。
ベルト式無段変速機60の従動プーリ67は、従動プーリ軸64とともに回転する固定半体67Aと可動半体67Bとを有し、固定半体67Aが可動半体67Bよりも左側に固定される。可動半体67Bは、従動プーリ軸64の右端部に環状スライダ71を介して軸方向に移動自在に配置され、コイルばねである付勢部材72により左方(固定半体67A側)に付勢されている。このため、駆動プーリ63の両半体63A、63B間に挟まれたVベルト68の巻き掛け径が大きくなると、反対に従動プーリ67の両半体67A、67Bの間隔がコイルばね72の付勢力に抗して拡がり、Vベルト68の巻き掛け径を小さくし、自動的に無段変速が行われる。
従動プーリ軸64は、右クランクケース24Bと変速機ケース61Aとの間に形成された空間(後述するクラッチ室R1)に配設された遠心クラッチ80を介してクランクケース24内に配設された動力伝達機構81に動力を伝達する。
遠心クラッチ80は、エンジンオイルにより各部の潤滑および冷却が行われる湿式のクラッチであり、従動プーリ軸64にスプライン嵌合されるクラッチインナ83と、従動プーリ軸64の左端部に相対回転自在に設けられたクラッチ出力ギア84に連結されたクラッチアウタ85とを備えており、クラッチインナ83の外周端側に突設された複数の支軸86にクラッチウエイト87が設けられている。このため、従動プーリ軸64の回転速度が所定速度を超えた場合に、遠心力により遠心方向に移動するクラッチウエイト87がクラッチアウタ85に係合し、従動プーリ軸64と一体にクラッチアウタ85を回転させてクラッチ出力ギア84を回転させる。
なお、図中、符号88は、クラッチアウタ85が遠心方向へ拡がるのを抑えるためのクラッチ補強用プレートであり、符号90は、クラッチ出力ギア84と従動プーリ軸64との間に配置されるリテーナである。このリテーナ90は、周方向に間隔を空けて配置される軸受用ローラのローラ列を、軸方向に2列有しており、この2列のローラ列によってクラッチ出力ギア84を従動プーリ軸64に対して相対回転させる。
動力伝達機構81は、ベルト式無段変速機60とエンジン20の出力軸31との間の動力伝達を行うものであって、かつ、一次減速機構として機能する機構である。この動力伝達機構81は、従動プーリ軸64と出力軸31との間に設けられ、従動プーリ軸64に設けられた上記クラッチ出力ギア84の回転を所定の減速比に減速して出力軸31に伝達する中間歯車軸(減速ギア軸)91を備えている。なお、図2中、中間歯車軸91の軸心を符号C3で示し、出力軸31の軸心を符号C4で示している。
中間歯車軸91は、左右のクランクケース24A、24Bに支持された左右一対の軸受(転がり軸受)92、92に回転自在に軸支され、右クランクケース24Bの壁部を貫通する貫通軸部91Aを有している。この貫通軸部91Aには、従動プーリ軸64に設けられたクラッチ出力ギア84に噛み合う大径の中間軸従動ギア(減速ギア)93が固定され、左右のクランクケース24A、24Bの間のスペースに、出力軸31に固定されたファイナルギア95に噛み合う小径の中間軸駆動ギア94が固定される。これにより、クランクケース24外側に位置するクラッチ出力ギア84の回転が、中間歯車軸91を介してクランクケース24内に位置する出力軸31のファイナルギア95へと所定の減速比で伝達される。
出力軸31は、左右のクランクケース24A、24Bに支持された左右一対の軸受(転がり軸受)96、96に支持される。この出力軸31には、ファイナルギア95が回転自在に設けられ、このファイナルギア95の回転がギアダンパ97を介して当該出力軸31に伝達されるようになっている。
すなわち、このエンジン20では、左右のクランクケース24A、24Bで囲まれる空間(以下、クランク室R0という)の右隣に、右クランクケース24Bと変速機ケース61Aとで囲まれる空間(以下、クラッチ室R1)が形成される。つまり、変速機ケース61Aは、右クランクケース24Bに連結されることでクラッチケースを構成するクラッチケース部材を兼ねている。
そして、このクランク室R0とクラッチ室R1とが、エンジンオイルによる潤滑や冷却が行われる室とされており、クランクケース24下部と変速機ケース61A下部とにオイル溜まり部が形成される。
また、このクラッチ室R1の右隣には、変速機ケース61Aと変速機カバー61Bとで囲まれる空間(以下、変速機室R2という)が形成され、この変速機室R2は、エンジンオイルによる潤滑や冷却が行われない室とされる。つまり、このエンジン20では、エンジンオイルが介在する室と介在しない室とが車幅方向で明確に区画されている。
図2に示すように、このエンジン20のクランクケース24内には、クランクケース24のオイル溜まり部に貯留されたエンジンオイルをエンジン20の各部に供給するオイルポンプ100が設けられている。このオイルポンプ100は、クランク軸51の前方斜め下方に設けられており、カムチェーン駆動によりクランク軸51の回転力で駆動されてエンジンオイルを吐出し、このエンジンオイルを、クランク軸51を支持する軸受45、45などの各軸受、シリンダ部22の動弁機構(不図示)、遠心クラッチ80および動力伝達機構81などに供給する。
また、このエンジン20には、エンジン20から延出する延出部106が設けられ、この延出部106に放熱フィンを形成すると共に、オイル通路(油路)108を形成することによってオイルの冷却を行っている。
詳述すると、延出部106は、変速機収容部61の本体部を構成する変速機ケース61Aからシリンダ軸線L1に略沿って車体前側に延出し、この延出部106には、油路カバー107がボルト連結される。この延出部106と油路カバー107との間には略環状のオイル通路108が形成されると共に、放熱フィンが設けられ、この放熱フィンによりオイル通路108を流れるオイルが走行風で効率よく冷却され、また、延出部106および油路カバー107の断面係数が高くなり、剛性が十分に確保される。つまり、延出部106および油路カバー107は、エンジン一体型の小型のオイルクーラ105(図2、図3参照)として機能する。
本構成では、オイルポンプ100から圧送されたオイルを分岐し、そのうちの一系統のオイルがシリンダ部22へとつながるオイル通路(不図示)を通ってシリンダ部22の各部を潤滑した後に、自然落下によりクランクケース24下部のオイル溜まり部へと戻り、他の一系統が、オイルクーラ105を通った後に、図3に符号110で示すオイル通路を通ってクランク軸51の各部を潤滑した後に自然落下してオイル溜まり部へ戻るようになっている。なお、オイルポンプ100から圧送されたオイルをオイルクーラ105を通した後に分岐させるようにしてもよいことは勿論である。
次にキック式始動装置140について説明する。
図4は、図2のIV−IV断面を示す図であり、キック式始動装置140の機構部分を周辺構成とともに示している。このキック式始動装置140は、エンジン20下方(主にクランクケース24下方)に収容されている。
キック軸38は、従動プーリ軸64の前下方であって、大径に形成される従動プーリ67と側面視で重ならない位置に配置されており(図2参照)、左右のクランクケース24A、24Bに形成された軸受部(本例では貫通孔で形成されたすべり軸受)141、142に回転自在に軸支されている。このキック軸38の左端部は左クランクケース24Aの壁部に形成された軸受部141を貫通して左方に突出し、この貫通軸部38Aに、キックペダル40を先端に取り付けたキックアーム39の基端部が固定される。また、左クランクケース24Aには、キック軸38との間の隙間を塞ぐシール部材143が設けられる。このクランクケース24内において、キック軸38の右側部分には、キック軸38をキック方向とは逆方向に付勢するリターンスプリング145と、このリターンスプリング145の付勢力で回転するキック軸38をキック操作開始位置で停止させるストッパ146とが配設されており、キック軸38の左側部分には、軸受部141に隣接する大径のキックドライブギア147が設けられている。
このキック軸38とクランク軸51との間には、キック軸38の回転をクランク軸51に伝達するキック中間軸150が配置される。本構成のキック中間軸150は2軸構成とされ、キック軸38により回転駆動される第1キック中間軸151と、第1キック中間軸151の回転をクランク軸51に伝達する第2キック中間軸155とを備えている。ここで、図2には、キック軸38の軸心を符号K1で示し、第1キック中間軸151の軸心を符号K2で示し、第2キック中間軸155の軸心を符号K3で示している。
第1キック中間軸151は、図2に示すように、従動プーリ軸64とクランク軸51との中間位置下方であって、大径に形成される従動プーリ67と側面視で重なる位置に横置き配置され、図4に示すように、左右のクランクケース24A、24Bに設けられた左右一対の軸受部(本例では非貫通孔で形成されたすべり軸受)161、162に回転自在に軸支される。この第1キック中間軸151は、クランクケース24内に完全に収容され、キックドライブギア147に噛み合う小径の第1キック中間軸従動ギア(キックドリブンギア)163が一体に形成されると共に、このギア163の右方に第1キック中間軸従動ギア163よりも大径の第1キック中間軸駆動ギア(第1アイドルギア)164が隣接して固定される。
第2キック中間軸155は、図2に示すように、クランク軸51の後下方であって、大径に形成される従動プーリ67と側面視で重ならない位置に横置き配置され、図4に示すように、左クランクケース24Aと変速機ケース61Aとに設けられた左右一対の軸受部(本例では非貫通孔で形成されたすべり軸受)166、167に回転自在に軸支される。すなわち、この第2キック中間軸155は、第1キック中間軸151よりも長い軸に形成されることによって、左端部が左クランクケース24Aに支持された状態で、右クランクケース24Bの壁部に形成された開口部24B1を貫通して延出し、この延出軸部155Aが、クランクケース24と変速機ケース61Aとの間の空間(クラッチ室R1)を跨いで変速機ケース61Aに軸支される。この第2キック中間軸155のクランクケース24内の軸部には、第1キック中間軸151の第1キック中間軸駆動ギア164に噛み合う小径の第2中間軸従動ギア(第2アイドルギア)168が一体に形成され、このキック中間軸155のクランクケース24外の延出軸部155Aには、飛び込みギア機構170が配設される。
この飛び込みギア機構170は、右クランクケース24Bと変速機ケース61Aとの間に位置しており、第2キック中間軸155に対して軸方向に移動自在に設けられる飛び込みギア(キック始動ギア)171と、飛び込みギア171をクランク軸51に設けられたキック始動用従動ギア172と噛み合わない待避位置に付勢する付勢部材と、飛び込みギア171に巻き付いて変速機ケース61Aに支持されるフリクションスプリング174とを備え、キック時の第2キック中間軸155の回転により飛び込みギア171が左側にスライドしてキック始動用従動ギア172と噛み合う機構に構成されている。なお、図示の例では、付勢部材173にコイルスプリングを使用した場合を示したが、板ばねや皿ばねなどのコイルスプリング以外のものを用いてもよい。
したがって、キックペダル40が踏み込まれ、キック軸38がリターンスプリング145の付勢力に抗して回転すると、キック軸38の回転が第1キック中間軸151および第2キック中間軸155のギア列を介して伝達され、飛び込みギア171をキック始動用従動ギア172に噛み合う方向へと移動してクランク軸51を強制的に回転し、エンジン20を始動させることができる。
図5に示すように、本構成では、オイルポンプ100からのオイルが圧送されるオイル通路110が、クランク軸51を支持する左右一対の軸受45のうちの右側の軸受45と、クランク軸51と右クランクケース24Bとの間をシールするシール部材69Cとの間にオイルを供給するように構成されている。
そして、このオイル通路110から流出したオイルは、右側の軸受45とクランク軸51との間に形成されたオイル通過用溝51Mを通ってクランクケース24内に入り、クランクピン51Cに形成されたオイル通路を通ってコンロッド21Bの大端部へと供給される。
すなわち、本構成では、クランク軸51の外周面に、右側の軸受45との間に隙間を形成してクランクピン51C側へオイルを通過させるオイル通過用溝51Mを形成することによって、クランク軸51内にオイル通路を形成することなく、コンロッド21Bの摺動面などへオイルを供給することが可能に構成されている。なお、オイル通過用溝51Mは、クランク軸51の周方向に間隔を空けて複数本形成してもよいし、十分に潤滑可能なときは一本でもよい。
また、図5に示すように、本構成では、キック始動用従動ギア172の内周には、Oリング175が配置されず、クランク軸51にキック始動用従動ギア172を挿入した後に、このギア172の端面に当接するまで挿入されるカラー172Aの内周に、Oリング175を配置している。
仮に、キック始動用従動ギア172と上記カラー172Aとを一体の部品で製作した場合には、その内周にOリング175を配置するため、Oリング組付時にOリングの位置がずれないように注意する必要がある。
これに対し、本構成では、キック始動用従動ギア172と上記カラー172Aとが別体であり、これら部品間にOリング175を配置するため、Oリング175をクランク軸51の組み付け位置に組み付けた後、カラー172Aをクランク軸51に挿入すればよい。従って、Oリング175を位置ずれなく容易に組み付けることができ、Oリング175の組付性が向上する。
この場合、同図に示すように、カラー172Aの内周側の隙間(クランク軸51との間の隙間)がOリング175でシールされ、カラー172Aの外周側の隙間(変速機ケース61Aとの間の隙間)がシール部材69Aでシールされるので、変速機収容部61とクランクケース24との間のシール性を十分に確保することができる。
ところで、本エンジン20では、ベルト式無段変速機60の主要部品を構成する駆動プーリ63および従動プーリ67が大径の部品であるため、エンジン20をできるかぎり小型化しようとしても、駆動プーリ63と従動プーリ67の配置に必要な前後長および上下長以上となり、これらプーリ63、67からの前後及び上下への張り出しを極力さけることがエンジン20の小型化に寄与すると考えられる。
本構成では、図2に示すように、キック軸38を、従動プーリ軸64よりも下方かつ前方であって、従動プーリ67と側面視で重ならない位置に配置しているため、側面視で従動プーリ67と駆動プーリ63間の下方スペース、つまり、クランクケース24下部のオイル溜まり部のスペースを効率よく利用してキック軸38を配置できる。このため、このキック軸38の配置によるエンジン20の上下長の増加がない。
しかも、この配置では、キック軸38に設けられるキックドライブギア147もオイル溜まり部内に位置するので、特別な構成を設けることなく、このギア147を含むキック軸38にオイルを簡単に潤滑させることができる。
さらに、このキック軸38とクランク軸51との間に、キック中間軸150である第1キック中間軸151と第2キック中間軸155とを配置して各軸151、155をクランクケース24に配設しているので(図2参照)、キック中間軸150およびこの中間軸150に設けられる中間ギアについても、側面視で従動プーリ67と駆動プーリ63間の下方スペース(例えば、オイル溜まり部など)を利用して配置でき、エンジン20の大型化を回避できる。この場合、キック軸38、キック中間軸150およびクランク軸51が近接配置されるので、キック軸38とキック中間軸150間のギア、および、キック中間軸150とクランク軸51間のギアが小径となり、これによっても、エンジン20の大型化を回避でき、また、小径ギアは幅広にしなくても強度を確保し易いから、エンジン幅の増大も回避できる。
しかも、本構成では、キック軸38とクランク軸51とをつなぐ直線LLと、第1キック中間軸151と第2キック中間軸155とをつなぐ直線LMとが側面視で交差するので、2本のキック中間軸151、155を直線LLを挟んで振り分けたレイアウトとされる。本構成では、このレイアウトにより、キック軸38とクランク軸51との間の距離が短くてもその間のスペースを効率よく利用して2本のキック中間軸151、155を配置でき、また、キック軸38からキック中間軸151、155を経てクランク軸51に至るキック力伝達経路を短くすることができ、各軸に設けられるギアが小径で済み、これによってもエンジン20の大型化を回避できる。
すなわち、キック式始動装置140については、駆動プーリ63と従動プーリ67から側面視で下方に張り出すものの、この張り出す部分には、クランクケース24下部のオイル溜まり部があるので、キック式始動装置140によるエンジン20の上下長、前後長および幅の増大を回避できる。また、このオイル溜まり部のスペースの範囲内でキック軸38の上下位置や前後位置を変更することもでき、キックしやすい位置にキック軸38を配置することができる。
一方、動力伝達機構81については、図2に示すように、出力軸31を、従動プーリ67と側面視で重なる位置に配置し、この出力軸31と従動プーリ軸64との間に減速ギア(中間軸従動ギア93、中間軸駆動ギア94)を配置して、動力伝達機構81をクランクケース24内に配設しているので、従動プーリ67と側面視で重なるクランクケース24内のスペースを利用して動力伝達機構81を配置できる。このため、動力伝達機構81を構成する各部品が、プーリ63、67の前後や上下へ張り出さず、また、幅方向へも張り出さないから、動力伝達機構81によるエンジン20の上下長、前後長および幅の増大を回避できる。
しかも、図2に示すように、動力伝達機構81が配置される従動プーリ67と側面視で重なるスペースは、エンジン20下部のオイル溜まり部のスペースよりも広いため、動力伝達機構81の各部材を余裕を持って適切にレイアウトでき、レイアウト変更も可能である。
すなわち、本実施形態では、出力軸31を、従動プーリ67と側面視で重なる位置に配置し、この出力軸31と従動プーリ軸64との間でクランクケース24内に動力伝達機構81を配設し、キック軸38を、従動プーリ軸64よりも下方かつ前方であって、従動プーリ67と側面視で重ならない位置に配置し、このキック軸38とクランク軸51との間にキック中間軸150を配置して、キック式始動装置140をクランクケース24に配設することによって、エンジン20の大型化を抑えつつ、キック軸38などのレイアウト自由度を確保することができる。この場合、キック軸38を車両に応じて操作し易い位置に調整することが可能である。
また、キック中間軸150は、第1キック中間軸151と、第2キック中間軸155とを備え、キック軸38とクランク軸51とをつなぐ直線LLと、第1キック中間軸151と第2キック中間軸155とをつなぐ直線LMとが側面視で交差するので、キック軸38とクランク軸51を近づけて配置でき、また、キック軸38とクランク軸51との間の距離が短くてもその間のスペースを効率よく利用してキック中間軸151、155を配置でき、エンジン20の大型化を回避できる。
また、キック軸38に設けられるキックドライブギア147と、第2キック中間軸155に設けられる飛び込みギア(キック始動ギア)171を、側面視で重なるように配置するので(図2参照)、これらギア147、171の配置に必要な前後および上下スペースを小さくでき、エンジン20の大型化を回避できる。
また、出力軸31を従動プーリ軸64の後方に配置し、動力伝達機構81の減速ギアの支軸である中間歯車軸91を、出力軸31の上方に位置するので、出力軸31をクランクケース24の上側を除く通常適正とされる範囲に配置でき、従動プーリ67の径内のスペースに配置できる。また、本構成では、図6に示す他の実施形態のように、中間歯車軸91を、従動プーリ軸64の下方に配置して出力軸31とキック軸38との間に位置させることもでき、中間歯車軸91のレイアウト自由度も確保される。この場合、出力軸31とキック軸38との間のスペースを有効利用でき、従動プーリ軸64上方の空間に大容量のケースブリーザなどを設けることができる。また、出力軸31を、従動プーリ軸64の下方にした配置も可能であり、中間歯車軸91や出力軸31などのレイアウト自由度も十分に確保することができる。
また、本構成では、キック軸38がクランクケース24下部のオイル溜まり部内に位置するので、このキック軸38にオイルを簡単に潤滑することができる。
図7は、エンジン20を下側から見た図である。上述したように、このエンジン20では、クランクケース24が、左クランクケース24Aと右クランクケース24Bとからなり、右クランクケース24Bの右側に変速機ケース61Aが連結され、この変速機ケース61Aが遠心クラッチ80を覆うクラッチケースとしても機能している。この変速機ケース61Aの下部にもオイル溜まり部が形成されるため、クランクケース24の下面と変速機ケース61Aの下面とはオイル溜まり部の底面となり、ほぼ同じ高さに揃う(図2参照)。
本構成では、このクランクケース24のオイル溜まり部に下方に突出する前後一対のボス部(ステップバー支持部)36Bを設けると共に、変速機ケース61Aの下部のオイル溜まり部にも下方に突出する前後一対のボス部(ステップバー支持部)36Bを設け、これらボス部36Bに、車体左右方向に延出するステップバー36を取り付ける図示せぬフランジボルトを締結するようにしている。
これにより、ステップバー36の左右の支持間隔を、クランクケース24だけで支持する場合よりも広く確保することができる。
次にベルト式無段変速機60の導風構造について説明する。
変速機室R2、つまり、変速機収容部61内には、外気が導入され、この導入した外気でベルト式無段変速機60を冷却するように構成されている。
図2に示すように、駆動プーリ63の上方に相当する変速機ケース61Aの前上部には、外気吸気口115が設けられ、従動プーリ67の上方に相当する変速機ケース61Aの後上部には、外気排気口116が設けられる。これら外気吸気口115および外気排気口116は、前後に間隔を空けて設けられ、後上がりに上方へ平行に延びるダクト部115A、116Aを有しており、変速機ケース61Aに一体に形成されている。そして、これら外気吸気口115および外気排気口116の上端部には、図示せぬダクトが接続され、このダクトを介して外気が流通自在に構成される。なお、図2中、符号62は、変速機ケース61A内(変速機室R2内)の水を排出するための水抜き部である。
変速機収容部61内に配置された駆動プーリ63の固定半体63Aには、この駆動プーリ63を送風ファンとして機能させるための送風用フィン63Cが設けられ、駆動プーリ63の回転によって送風用フィン63Cが回転すると、外気吸気口115から変速機室R2内に外気が取り込まれる。さらに、変速機収容部61内の従動プーリ67の固定半体67Aにも、従動プーリ67を送風ファンとして機能させるための送風用フィン67Cが設けられており、送風用フィン67Cの回転により、外気吸気口115から取り込まれた外気を変速機室R2内で従動プーリ67側へと引き込むことができ、外気排気口116から排気させることができる。これによって、変速機室R2内に駆動プーリ63側から従動プーリ67側へと向かう外気の流れが生じ、ベルト式無段変速機60が強制空冷されるようになっている。
なお、図2には、駆動プーリ63と従動プーリ67の回転方向を矢印で示しており、いずれも右側面視で右回りに回転することによって、外気吸気口115からスムーズに外気を吸い込み、吸い込んだ外気を外気排気口116からスムーズに排気できるようになっている。
次にギアダンパ97について説明する。
図8は、出力軸31に設けられるギアダンパ97を周辺構成と共に示す図である。
出力軸31には、ファイナルギア95の右側に隣接してダンパ保持部材98が設けられ、このダンパ保持部材98は、圧入によって出力軸31に固定されることによって出力軸31と一体に回転する。
また、ファイナルギア95は、出力軸31に回転自在に保持されており、出力軸31のファイナルギア95左側には、ばね受け部となる拡径部31Aが一体に設けられ、この拡径部31Aとファイナルギア95の左端面との間には、ばね部材(本例では複数枚の皿ばね)99が介挿され、このばね部材99の弾性力によりファイナルギア95がダンパ保持部材98側へ付勢される。
図9(A)は、ファイナルギア95の側面図であり、図9(B)は、ファイナルギア95のA1−A1断面を示す図である。また、図10(A)は、ダンパ保持部材98の側面図であり、図10(B)は、ダンパ保持部材98のA2−A2断面を示す図である。
これら図に示すように、ファイナルギア95のダンパ保持部材98側の面には、複数(本例では3つ)の凹カム95Aが等角度間隔で形成されており、ダンパ保持部材98のファイナルギア95側の面には、上記凹カム95Aに各々噛み合う凸カム98Aが形成される。
エンジン20側から駆動トルクが作用し、駆動輪側(後輪15側)から駆動方向と逆方向のトルク(いわゆるバックトルク)が作用していない場合には、ファイナルギア95の凹カム95Aとダンパ保持部材98の凸カム98Aとが噛み合い、エンジン20側からの駆動トルクにより出力軸31が回転駆動し、駆動輪である後輪15が駆動される。
一方、駆動輪側(後輪15側)からバックトルクが作用した場合には、ファイナルギア95がばね部材99の弾性力に抗してダンパ保持部材98の凸カム98Aがファイナルギア95の凹カム95Aに対して周方向に滑り、エンジン20側へのバックトルクの伝達を緩和する。これによって、駆動輪側からのバックトルクを吸収するカム式のギアダンパがクランクケース24内に配設される。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば、上述の実施形態では、従動プーリ軸(従動軸)64を、右クランクケース24Bと変速機ケース61Aとに各々配置した左右一対の軸受65、65に支持したが、これに限らず、図11に一例を示すように、右クランクケース24Bの左端を、右クランクケース24Bを貫通させて左に延ばし、左クランクケース24Aに配置した軸受65に支持するようにしてもよい。この構成では、従動プーリ軸64に設けられるクラッチ出力ギア84が、左右のクランクケース24A、24B内に配置されるので、このクラッチ出力ギア84に噛み合う中間軸従動ギア(減速ギア)93が左右のクランクケース24A、24B内に位置し、この中間軸従動ギア93の抜け止めを行う部材が不要になる。
また、この図11で示す構成では、エンジン20の出力軸31にギアダンパ97を備えない代わりに、出力軸31に、上記中間軸従動ギア93の回転を出力軸31に伝達する中間軸駆動ギア94に噛み合う出力軸ギア31Xを圧入又はスプライン結合することによって、出力軸31が回転駆動される。このように、ギアダンパ97の有無、従動プーリ軸(従動軸)64の支持位置などを容易に設計変更可能である。
また、上記実施形態では、単気筒のエンジンに本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、各気筒を所定の挟み角度で配置したいわゆるV型エンジン、或いは、各気筒を並列に配置した並列型エンジンに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、自動二輪車用のキック式始動装置付き内燃機関に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、自動二輪車以外の他の車両などに使用されるキック式始動装置付き内燃機関に本発明を適用することも可能である。
本発明の実施形態を適用した自動二輪車の側面図である。 自動二輪車のエンジンの内部構造を車体右側から示す図である。 図2のIII−III断面を示す図である。 図2のIV−IV断面を示す図である。 エンジンのクランク軸を周辺構成と共に示す図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 エンジンを下側から見た図である。 ギアダンパを周辺構成と共に示す図である。 (A)はファイナルギアの側面図であり、(B)はファイナルギアのA1−A1断面を示す図である。 (A)はダンパ保持部材の側面図であり、(B)はダンパ保持部材のA2−A2断面を示す図である。 変形例の説明に供する図である。
1 自動二輪車
20 エンジン(内燃機関)
22 シリンダ部
24 クランクケース
24A 左クランクケース
24B 右クランクケース
31 出力軸
38 キック軸
51 クランク軸
51R 駆動プーリ軸(駆動軸)
60 ベルト式無段変速機
61 変速機収容部
61A 変速機ケース(クラッチケースを兼ねる)
61B 速機カバー(カバー部材)
63 駆動プーリ
64 従動プーリ軸(従動軸)
67 従動プーリ
68 Vベルト
81 動力伝達機構
93 中間軸従動ギア(減速ギア)
94 中間軸駆動ギア(減速ギア)
140 キック式始動装置
150 キック中間軸
151 第1キック中間軸
155 第2キック中間軸

Claims (8)

  1. クランクケース(24)と、このクランクケース(24)に支持されるクランク軸(51)と、クランク軸(51)の一側に設けられる変速機(60)と、クランク軸(51)の他側に設けられる発電機(180)と、変速機(60)で変速された回転を、クランクケース(24)に支持される出力軸(31)に伝達する動力伝達機構(81)とを備え、変速機(60)が、クランク軸(51)の一側に設けられる駆動プーリ(63)と、クランク軸(51)の後方に支持される従動軸(64)の一側に設けられる従動プーリ(67)と、駆動プーリ(63)と従動プーリ(67)間に掛けられたベルト(68)とを備え、動力伝達機構(81)が、従動軸(64)の回転を減速して出力軸(31)に伝達する減速ギア(93,94)を備える構成にすると共に、クランクケース(24)他側からクランクケース(24)内に延出するキック軸(38)を設け、このキック軸(38)によりクランク軸(51)を回転させるキック式始動装置(140)を備えたキック式始動装置付き内燃機関において、
    前記出力軸(31)を、前記従動プーリ(67)と側面視で重なる位置に配置し、この出力軸(31)と前記従動軸(64)との間で前記クランクケース(24)内に前記動力伝達機構(81)を配設し、
    前記キック軸(38)を、前記従動軸(64)よりも下方かつ前方であって、前記従動プーリ(67)と側面視で重ならない位置に配置し、このキック軸(38)と前記クランク軸(51)との間にキック中間軸(150)を配置して、前記キック式始動装置(140)を前記クランクケース(24)に配設し
    前記クランクケース(24)の下部に下方に延出するオイル溜まり部を形成し、前記キック軸(38)は、このオイル溜まり部内に位置し、
    前記クランクケース(24)と前記変速機(60)の間にクラッチ(80)を配設し、このクラッチ(80)を覆う変速機ケース(61A)の下部にもオイル溜まり部を設け、前記クランクケース(24)のオイル溜まり部と、前記変速機ケース(61A)のオイル溜まり部とに、ステップバー(36)を支持するステップバー支持部(36B)を設けたことを特徴とするキック式始動装置付き内燃機関。
  2. 前記キック中間軸(150)は、前記キック軸(38)に設けられたキックドライブギア(147)に噛み合うキックドリブンギア(163)と第1アイドルギア(164)とを有する第1キック中間軸(151)と、前記第1アイドルギア(164)と噛み合う第2アイドルギア(168)と前記クランク軸(51)に噛み合うキック始動ギア(171)とを有する第2キック中間軸(155)とを備え、
    前記キック軸(38)とクランク軸(51)とをつなぐ直線(LL)と、前記第1キック中間軸(151)と前記第2キック中間軸(155)とをつなぐ直線(LM)とが側面視で交差することを特徴とする請求項1に記載のキック式始動装置付き内燃機関。
  3. 前記キックドライブギア(147)と前記キック始動ギア(171)を、側面視で重なるように配置することを特徴とする請求項2に記載のキック式始動装置付き内燃機関。
  4. 前記出力軸(31)を前記従動軸(64)の後方に配置し、前記動力伝達機構(81)を構成する減速ギア(93,94)の支軸(91)は、前記出力軸(31)の上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のキック式始動装置付き内燃機関。
  5. 前記動力伝達機構(81)を構成する減速ギア(93,94)の支軸(91)は、前記出力軸(31)と前記キック軸(38)との間に位置することを特徴とする請求項1に記載のキック式始動装置付き内燃機関。
  6. 前記クランクケース(24)は、左クランクケース(24A)と右クランクケース(24B)とからなり、
    前記キック中間軸(150)は、前記キック軸(38)により回転駆動される第1キック中間軸(151)と、この第1キック中間軸(151)の回転を前記クランク軸(51)に伝達する第2キック中間軸(155)とを備え、
    この第2キック中間軸(155)は、左端部が前記左クランクケース(24A)に支持された状態で、前記右クランクケース(24B)の壁部に形成された開口部(24B1)を貫通して延出する延出軸部(155A)を備え、この延出軸部(155A)が、前記クランクケース(24)と前記変速機ケース(61A)との間の空間(R1)を跨いで前記変速機ケース(61A)に軸支されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のキック式始動装置付き内燃機関。
  7. 前記第2キック中間軸(155)の前記クランクケース(24)外の前記延出軸部(155A)には、飛び込みギア機構(170)が配設され、
    この飛び込みギア機構(170)は、前記右クランクケース(24B)と前記変速機ケース(61A)との間に位置しており、前記第2キック中間軸(155)に対して軸方向に移動自在に設けられる前記キック始動ギア(171)を備え、
    このキック始動ギア(171)は、軸方向に移動した際に、前記クランク軸(51)に設けられたキック始動用従動ギア(172)と噛み合い可能に構成され、
    このキック始動用従動ギア(172)は、前記右クランクケース(24B)と前記変速機ケース(61A)との間に位置していることを特徴とする請求項6に記載のキック式始動装置付き内燃機関。
  8. 前記クランク軸(51)と、前記キック始動用従動ギア(172)の端面に当接するように前記クランク軸(51)に設けられるカラー(172A)の内周との間に、Oリング(175)が配置されていることを特徴とする請求項7に記載のキック式始動装置付き内燃機関。
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