JP4653587B2 - 容器詰コーヒー飲料 - Google Patents

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本発明は、加熱殺菌後のヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物の生成を抑えた血圧降下作用を有するコーヒー組成物及び容器詰コーヒー飲料に関する。
高血圧症の治療薬としては、神経因子による調節系に作用する各種神経遮断薬、液性因子に関わる調節系に作用するACE阻害薬、AT受容体拮抗薬、血管内皮由来物質による調節系に関わるCa拮抗薬、腎臓での体液調節系に関わる降圧利尿薬などの医薬品が挙げられ、これらは主として医療機関において、重症の高血圧患者に使用される。しかし、現状において高血圧症対策の目的で使用される医薬品は、有効性に関しては満足できる反面少なからず存在する副作用のため患者にかかる負担は大きい。
また食餌療法、運動療法、飲酒・喫煙の制限などの生活改善による一般療法が、軽症を含む正常高値高血圧症者から重症な高血圧症者に広く適用されている。一般療法の重要性の認識の高まりに伴い、特に食生活の改善が重要であるといわれ続けている。血圧降下作用を有する食品は、数多く、従来から食品由来の降圧素材の探索がさかんに行われ、その有効成分の分離・同定が数多く行われている。
このうち、コーヒー等の食品に含まれているクロロゲン酸、カフェ酸、フェルラ酸等が優れた血圧降下作用を示すことが報告されている(特許文献1〜3)。しかしながら、クロロゲン酸類を多量に含むことが知られているコーヒー飲料では、明確な血圧降下作用が認められず、逆に血圧を上昇させるという報告もある(非特許文献1)。
特開2002−363075号公報 特開2002−22062号公報 特開2002−53464号公報 Eur. J. Clin. Nutr., 53(11), 831(1999)
本発明の目的は、優れた高血圧改善作用を有し、通常摂取できる容器詰コーヒー飲料を提供することにある。
本発明者は、コーヒー飲料がクロロゲン酸を含んでいるにもかかわらず、十分な血圧降下作用を示さないことに着目し、血圧降下作用とコーヒー飲料成分との関係について種々検討した結果、コーヒー飲料に含まれているヒドロキシヒドロキノンがクロロゲン酸類の血圧降下作用を阻害していることを見出した。そして、クロロゲン酸類量を一定範囲に保持し、ヒドロキシヒドロキノン含量を通常含まれる量より十分少ない一定量以下に低下させれば、優れた血圧降下作用を有するコーヒー組成物が得られることを見出した。
加えて、ヒドロキシヒドロキノン変化物が存在することによって、血圧降下作用が阻害されることも見出した。
すなわち、本発明は、 下記条件(A)〜(C):
(A)クロロゲン酸類 0.01〜1質量%、
(B)ヒドロキシヒドロキノン クロロゲン酸類量の0.1質量%未満
(C)ヒドロキシヒドロキノン変化物を実質的に含有しない
を満たすコーヒー組成物を提供するものである。
また、本発明は、 下記条件(A)〜(C):
(A)クロロゲン酸類 0.01〜1質量%、
(B)ヒドロキシヒドロキノン クロロゲン酸類量の0.1質量%未満
(C)ヒドロキシヒドロキノン変化物を実質的に含有しない
を満たす容器詰コーヒー飲料を提供するものである。
本発明の容器詰コーヒー飲料は、優れた高血圧改善作用、すなわち血圧降下作用又は血圧上昇抑制作用を有し、かつ長期摂取可能である。従って、本発明の容器詰コーヒー飲料は、高血圧改善用の医薬として、更には血圧降下のために、又は、血圧上昇抑制のために用いられる旨、又は血圧が高めの方にと表示された飲料として有用である。
また、本発明のコーヒー組成物は、ヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物の生成が少ないため血圧降下作用に優れた容器詰コーヒー飲料の製造に有用である。
本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物は、血圧降下作用、血圧上昇抑制作用、及び味の点で、(A)クロロゲン酸類を0.01〜1質量%含有するが、好ましくは0.05〜0.8質量%、より好ましくは0.1〜0.6質量%、更に好ましくは0.13〜0.5質量%、特に好ましくは0.15〜0.4質量%含有する。(A)当該クロロゲン酸類としては(A1)モノカフェオイルキナ酸、(A2)フェルラキナ酸、(A3)ジカフェオイルキナ酸の三種を含有する。ここで(A1)モノカフェオイルキナ酸としては3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸から選ばれる1種以上が挙げられる。また(A2)フェルラキナ酸としては、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸から選ばれる1種以上が挙げられる。(A3)ジカフェオイルキナ酸としては3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸から選ばれる1種以上が挙げられる。当該クロロゲン酸類の含有量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定することができる。HPLCにおける検出手段としては、UV検出が一般的であるが、CL(化学発光)検出、EC(電気化学)検出、LC−Mass検出等により更に高感度で検出することもできる。
本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物は、ヒドロキシヒドロキノン(B)の含有量はクロロゲン酸類量に対して0.1質量%未満である。クロロゲン酸類量に対してヒドロキシヒドロキノン量が0.1質量%未満であれば、クロロゲン酸類の血圧降下作用が発揮される。好ましくは0.001〜0.07質量%、より好ましくは0.002〜0.05質量%、更に好ましくは0.003〜0.03質量%、特に好ましくは0.004〜0.02質量%である。クロロゲン酸類量に対してヒドロキシヒドロキノン量が0.02質量%以下であればクロロゲン酸の血圧降下作用が顕著に現れる。ここで、本発明飲料等中のヒドロキシヒドロキノン含量は0であってもよい。
当該ヒドロキシヒドロキノン含量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定することができる。HPLCにおける検出手段としては、UV検出が一般的であるが、CL(化学発光)検出、EC(電気化学)検出、LC−Mass検出等により更に高感度で検出でき、特にEC(電気化学)検出が極微量のヒドロキシヒドロキノンを測定できる点で好ましい。なお、HPLCによるヒドロキシヒドロキノン含量の測定にあたっては、容器詰コーヒー飲料等を濃縮した後に測定することもできる。
更にヒドロキシヒドロキノン含量は、HPLCで直接測定することもできるが、容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物から、各種クロマトグラフィーによりヒドロキシヒドロキノンを濃縮して、その濃縮画分の量を測定することによっても定量できる。なお、クロロゲン酸類量及びヒドロキシヒドロキノン量の測定にあたっては、容器詰コーヒー飲料を開封後直ちに、例えば0.1N(規定)となるように塩酸を加えて、又は、0.1Nの塩酸/水酸化ナトリウムバッファー系で測定するのが好ましい。
本発明において、ヒドロキシヒドロキノン変化物(C)は、高速液体クロマトグラフィーによる分析(後述するヒドロキシヒドロキノン変化物の分析条件)において、ガリックアシッドを標準物質とした場合のガリックアシッドに対する相対保持時間が0.27〜0.31の時間領域に存在し、本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物は実質的にヒドロキシキノン変化物を含有しない。
ここでヒドロキシヒドロキノン変化物を実質的に含有しないとは、後述するヒドロキシヒドロキノン変化物の分析条件において実質的にピークを有しないことであり、S/N比にして3以下であることを意味する。
本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物は、ヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物の含有量を低減させる以外は、通常のコーヒー成分をそのまま含有しているのが好ましい。
また本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物は、H22(過酸化水素)の含有量が1ppm以下、更に0.1ppm以下、特に0.01ppm以下であるのがコーヒー本来の風味の点で好ましい。過酸化水素の測定は通常用いられる過酸化水素計を用いて行うことができ、例えば、セントラル科学社製の高感度過酸化水素計スーパーオリテクターモデル5(SUPER ORITECTOR MODEL5)等を用いることができる。
本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物に用いるコーヒー豆の種類は、特に限定されないが、例えばブラジル、コロンビア、タンザニア、モカ等が挙げられる。コーヒー種としては、アラビカ種、ロブスタ種などがある。コーヒー豆は1種でもよいし、複数種をブレンドして用いてもよい。焙煎コーヒー豆の焙煎方法については特に制限はなく、焙煎温度、焙煎環境についても何ら制限はなく、通常の方法を採用できる。更にその豆からの抽出方法についても何ら制限はなく、例えば焙煎コーヒー豆又はその粉砕物から水〜熱水(0〜100℃)を用いて10秒〜120分抽出する方法が挙げられる。抽出方法は、ボイリング式、エスプレッソ式、サイホン式、ドリップ式(ペーパー、ネル等)等が挙げられる。
また、本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物には乳成分としては、生乳、牛乳、全粉乳、脱脂粉乳、生クリーム、濃縮乳、脱脂乳、部分脱脂乳、練乳、植物油等を適宜配合できる。
本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物は、100gあたりコーヒー豆を生豆換算で1g以上使用したものをいう。好ましくはコーヒー豆を2.5g以上使用しているものである。更に好ましくはコーヒー豆を5g以上使用しているものである。また、容器詰コーヒー飲料は、シングルストレングスであることが好ましい。ここでシングルストレングスとは、容器詰飲料を開封した後、常態として薄めずにそのまま飲めるものをいう。
本発明の容器詰コーヒー飲料に用いるコーヒー組成物は、焙煎コーヒー豆抽出物を吸着剤処理してヒドロキシヒドロキノン含量及びヒドロキシヒドロキノン変化物を低減させることにより得られる。吸着剤としては、活性炭、逆相担体などが挙げられる。より具体的には、焙煎コーヒー豆抽出液又は焙煎コーヒー豆抽出液の乾燥品の水溶液に、吸着剤を加え0〜100℃で10分〜5時間撹拌した後、吸着剤を除去すればよい。ここで、吸着剤は、焙煎コーヒー豆重量に対して活性炭の場合は0.02〜1.0倍、逆相担体の場合は2〜100倍用いるのが好ましい。活性炭としては、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下、更には、2〜5オングストロームの範囲であることが好ましく、特に3〜5オングストロームの範囲であることが好ましい。
本発明におけるミクロ孔領域とは、10オングストローム以下を示し、平均細孔半径は、MP法により測定して得た細孔分布曲線のピークトップを示す細孔半径の値とした。MP法とは、文献(Colloid and Interface Science, 26, 46(1968))に記載の細孔測定法であり、株式会社住化分析センター、株式会社東レリサーチセンターにて採用されている方法である。
また、活性炭の種類としては、ヤシ殻活性炭が好ましく、更に水蒸気賦活化ヤシ殻活性炭が好ましい。活性炭の市販品としては、白鷺WH2C(日本エンバイロケミカルズ)、太閣CW(二村化学)、クラレコールGW(クラレケミカル)等を用いることができる。逆相担体としては、YMC・ODS−A(YMC)、C18(GLサイエンス)等が挙げられる。
これらの吸着剤処理法のうち、特定の活性炭を用いた吸着剤処理法はクロロゲン酸類量を低下させることなく選択的にヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物の含量を低減させることができるだけでなく、工業的にも有利であり、更にカリウム含量を低下させない(質量比で1/5以上、特に1/2以上保持)点からも好ましい。
本発明における容器詰コーヒー飲料においてヒドロキシヒドロキノンについては、高速液体クロマトグラフィーによる分析における、ガリックアシッドを標準物質とした場合のガリックアシッドに対する相対保持時間が0.54〜0.61の時間領域に実質的にピークを有しないことが好ましい。当該時間領域に実質的にピークを有しないことを確認するには、一般的なHPLCを使用することができ、例えば溶離液として0.05M酢酸水溶液と0.05M酢酸100%アセトニトリル溶液のグラジエントを用い、ODSカラムを用いて、紫外線吸光光度計等により検出することで確認することができる。
本発明においてガリックアシッドに対するヒドロキシヒドロキノンの相対保持時間が0.54〜0.61の時間領域に実質的にピークを有しないとは、ガリックアシッドの1 ppm溶液を分析時の面積値をS1とし、同条件でコーヒー組成物又は容器詰コーヒー飲料を分析した時の前記特定の領域に溶出する成分に由来するピーク面積の総和をS2としたとき、S2/S1<0.01であることを意味する。
本発明の容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物には、所望により、ショ糖、グルコース、フルクトース、キシロース、果糖ブドウ糖液、糖アルコール等の糖分、抗酸化剤、pH調整剤、乳化剤、香料等を添加することができる。
本発明の容器詰コーヒー飲料は、PETボトル、缶(アルミニウム、スチール)、紙、レトルトパウチ、瓶(ガラス)等の容器を用いることができる。この場合、容器は50〜2500mLとすることができる。容器詰コーヒー飲料のpHとしては5〜7が好ましく、より好ましくは特に5.4〜6.5、特に好ましくは5.6〜6.3である。容器としては、コーヒー中の成分の変化を防止する観点から、酸素透過度の低い容器が好ましく、例えば、アルミニウムや、スチールなどの缶、ガラス製のビン等を用いるのが良い。缶やビンの場合、リキャップ可能な、リシール型のものも含まれる。ここで酸素透過度とは、20℃、相対湿度50%の環境下で測定した酸素透過度(cc・mm/m2・day・atm)がであり、5以下、更に3以下、特に1以下であればより好ましい。
容器詰コーヒー飲料にする場合、通常殺菌処理が行われるが、当該殺菌処理は、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で行われる。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ食品衛生法に定められた条件と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器で高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻す等の操作も可能である。
本発明の容器詰コーヒー飲料は、高血圧改善作用を有するクロロゲン酸類を有効量含有しており、かつ加熱殺菌処理後もクロロゲン酸類の高血圧改善作用を阻害しているヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物が低減されていることから、血圧降下用、又は血圧上昇抑制医薬組成物、血圧降下用飲料、血圧上昇抑制飲料として有用である。
クロロゲン酸類およびヒドロキシヒドロキノン、ヒドロキシヒドロキノン変化物の分析法は次の通りである。
クロロゲン酸類の分析方法:分析条件A
分析機器はHPLC(島津製作所(株))を使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通り。ディテクター:SPD-M10A、オーブン:CTO-10AC、ポンプ:LC-10AD、オートサンプラー:SIL-10AD、カラム:Inertsil ODS-2 内径4.6mm×長さ250mm。
分析条件は次の通り。サンプル注入量:10μL、流量:1.0mL/min、紫外線
吸光光度計検出波長:325nm(クロロゲン酸類)、290nm(ヒドロキシヒドロキ
ノン)、溶離液A:0.05M酢酸3%アセトニトリル溶液、溶離液B:0.05M酢酸
100%アセトニトリル溶液
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0分 100% 0%
20分 80% 20%
35分 80% 20%
45分 0% 100%
60分 0% 100%
70分 100% 0%
120分 100% 0%
クロロゲン酸類の保持時間(単位:分)(A1)モノカフェオイルキナ酸:17.9、
20.4、22.0の計3点(A2)フェルラキナ酸:22.8、25.8、27.0の
計3点(A3)ジカフェオイルキナ酸:32.3、33.0、35.8の計3点ここで求
めたエリアから5―カフェオイルキナ酸を標準物質とし、質量%を求めた。
クロロゲン酸類の分析方法:分析条件K
容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物のクロロゲン酸類の分析法は次の通りである。分析機器はHPLCを使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通り。UV−VIS検出器:L−2420((株)日立ハイテクノロジーズ)、カラムオーブン:L−2300((株)日立ハイテクノロジーズ)、ポンプ:L−2130((株)日立ハイテクノロジーズ)、オートサンプラー:L−2200((株)日立ハイテクノロジーズ)、カラム:Cadenza CD−C18 内径4.6mm×長さ150mm、粒子径3μm(インタクト(株))。
分析条件は次の通り。サンプル注入量:10μL、流量:1.0mL/min、UV−VIS検出器設定波長:325nm、カラムオーブン設定温度:35℃、溶離液A:0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、10mM 酢酸ナトリウム、5(V/V)%アセトニトリル溶液、溶離液B:アセトニトリル。
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
15.0分 95% 5%
20.0分 95% 5%
22.0分 92% 8%
50.0分 92% 8%
52.0分 10% 90%
60.0分 10% 90%
60.1分 100% 0%
70.0分 100% 0%
HPLCでは、試料1gを精秤後、溶離液Aにて10mLにメスアップし、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A,孔径0.45μm,ジーエルサイエンス(株))にて濾過後、分析に供した。
クロロゲン酸類の保持時間(単位:分)
(A1)モノカフェオイルキナ酸:5.3、8.8、11.6の計3点(A2)フェルラキナ酸:13.0、19.9、21.0の計3点(A3)ジカフェオイルキナ酸:36.6、37.4、44.2の計3点。ここで求めた9種のクロロゲン酸類の面積値から5−カフェオイルキナ酸を標準物質とし、質量%を求めた。
ヒドロキシヒドロキノンのHPLC分析:分析条件B
ヒドロキシヒドロキノンは以下の分析法によっても測定できる。以下の分析条件を分析条件Bとする。分析機器はHPLC(日立製作所(株))を使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通り。
ディテクター:L−7455、オーブン:L−7300、ポンプ:L−7100、オートサンプラー:L−7200、カラム:Inertsil ODS−2 内径4.6mm×長さ250mm。
分析条件は次の通り。
サンプル注入量:10μL、流量:1.0mL/min、紫外線吸光光度計検出波長:258又は288nm、溶離液A:0.05M酢酸水溶液、溶離液B:0.05M酢酸100%アセトニトリル溶液
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0分 100% 0%
15分 100% 0%
15.1分 0% 100%
25分 0% 100%
25.1分 100% 0%
30分 100% 0%
ヒドロキシヒドロキノンの保持時間:6.8分。ここで求めたエリアからヒドロキシヒドロキノンを標準物質とし、質量%を求めた。同様に測定したガリックアシッドの保持時間は11.5分であった。
HPLC−電気化学検出器によるヒドロキシヒドロキノンの分析方法
容器詰コーヒー飲料又はコーヒー組成物のヒドロキシヒドロキノンの分析法は次の通りである。分析機器はHPLC−電気化学検出器(クーロメトリック型)であるクーロアレイシステム(モデル5600A、開発・製造:米国ESA社、輸入・販売:エム・シー・メディカル(株))を使用した。装置の構成ユニットの名称・型番は次の通りである。
アナリティカルセル:モデル5010、クーロアレイオーガナイザー、クーロアレイエレクトロニクスモジュール・ソフトウエア:モデル5600A、溶媒送液モジュール:モデル582、グラジエントミキサー、オートサンプラー:モデル542、パルスダンパー、デガッサー:Degasys Ultimate DU3003、カラムオーブン:505。カラム:CAPCELL PAK C18 AQ 内径4.6mm×長さ250mm 粒子径5μm((株)資生堂)。
分析条件は次の通りである。
サンプル注入量:10μL、流量:1.0mL/min、電気化学検出器の印加電圧:0mV、カラムオーブン設定温度:40℃、溶離液A:0.1(W/V)%リン酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、5(V/V)%メタノール溶液、溶離液B:0.1(W/V)%リン酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、50(V/V)%メタノール溶液。
溶離液A及びBの調製には、高速液体クロマトグラフィー用蒸留水(関東化学(株))、高速液体クロマトグラフィー用メタノール(関東化学(株))、リン酸(特級、和光純薬工業(株))、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(60%水溶液、東京化成工業(株))を用いた。
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
10.1分 0% 100%
20.0分 0% 100%
20.1分 100% 0%
50.0分 100% 0%
分析試料の調製は、試料5gを精秤後、0.5(W/V)%リン酸、0.5mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、5(V/V)%メタノール溶液にて10mLにメスアップし、この溶液について遠心分離を行い上清を得た。この上清について、ボンドエルートSCX(固相充填量:500mg、リザーバ容量:3mL、ジーエルサイエンス(株))に通液し、初通過液約0.5mLを除いて通過液を得た。この通過液について、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A,孔径0.45μm,ジーエルサイエンス(株))にて濾過し、速やかに分析に供した。
HPLC−電気化学検出器の上記の条件における分析において、ヒドロキシヒドロキノンの保持時間は、6.38分であった。得られたピークの面積値から、ヒドロキシヒドロキノン(和光純薬工業(株))を標準物質とし、質量%を求めた。
ヒドロキシヒドロキノン変化物の分析条件
コーヒー組成物又は容器詰コーヒー飲料中の分析法は次の通りである。分析機器であるHPLC装置はアジレントHP1100を使用した。
分析条件は次の通り。カラム:Inertsil ODS−3(5μm) 内径2.1mm×長さ150mm。サンプル注入量:5μL、流量:0.2mL/min、紫外線吸光光度計検出波長:258nm、288nm、溶離液A:0.005M酢酸5%メタノール溶液、溶離液B:0.005M酢酸90%メタノール溶液、カラム温度35℃。
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0分 100% 0%
10分 100% 0%
35分 0% 100%
45分 0% 100%
45.1分 100% 0%
60分 0% 100%
ヒドロキシヒドロキノン変化物の保持時間2.70分。同様にして求めたガリックアシドの保持時間は9.13分であった。
参考例1 血圧降下評価
i)実験材料及び方法
(a)12週齢の雄性自然発症高血圧ラット(SHR)を予備的に5日間連続で市販のラット用非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製)を用いて血圧測定することにより、ラットを血圧操作に十分慣れさせた後、評価試験を測定した。ラットはすべて温度25±1℃、相対湿度55±10%、照明時間12時間(午前7時〜午後7時)の条件下(ラット区域内飼育室)で飼育した。
(b)投与方法及び投与量;対照群では生理食塩水を経口投与した。比較群ではクロロゲン酸が主成分である生コーヒー豆抽出物(フレーバーホルダーFH1041:長谷川香料(株)製)を使用した。投与量は総クロロゲン酸量として300mg/kgの投与量となるように作製した。試験群1ではFH1041を総クロロゲン酸量として300mg/kg、ヒドロキシヒドロキノンを0.03mg/kg(総クロロゲン酸量に対して0.01%)の投与量となるように作製した。以下試験群2では、FH1041を総クロロゲン酸量として300mg/kg、ヒドロキシヒドロキノンを0.3mg/kg(総クロロゲン酸量に対して0.1%)、試験群3では、FH1041を総クロロゲン酸量として300mg/kg、ヒドロキシヒドロキノンを3mg/kg(総クロロゲン酸量に対して1%)の投与量となるように作製した。投与方法は経口用ゾンデを用いて、経口投与を行った。投与量は5mL/匹とした。
(c)試験方法;SHRを1群3匹使用した。経口投与前と12時間後の尾静脈の収縮期血圧を測定し、投与前血圧から12時間後の血圧変化率を算出した。
(d)統計学処理方法;得られた測定結果は、平均値及び標準誤差を表して多群検定(Scheffe)を行い、有意水準は5%とした。
ii)結果
表1から明らかなように、クロロゲン酸にヒドロキシヒドロキノンを添加することにより、クロロゲン酸の血圧降下が阻害された。
参考例2
コーヒー飲料Qを次の方法で製造した。
活性炭処理コーヒーの製造
市販インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル(商標名))20gを、蒸留水1400mLに溶解したのち(このコーヒーをコーヒー組成物Pという)、活性炭白鷺WH2C 28/42(日本エンバイロケミカルズ)を30g加え、1時間攪拌したのち、メンブレンフィルター(0.45μm)を用いてろ過し、ろ液を得た(このコーヒーをコーヒー組成物Qという)。得られたろ液を、凍結乾燥し、褐色粉末15.8gを得た。この褐色粉末を蒸留水に溶解し、HPLC分析により、クロロゲン酸類及びHHQの定量を行なったところ、クロロゲン酸類は4.12質量%含まれ(分析条件Aによる)、HHQは検出限界以下(分析条件Bによる)であった。また、ICP発光分光分析法でカリウム含量を測定したところ、原料インスタントコーヒー及び活性炭処理コーヒーのいずれも約4.2質量%であった。コーヒー組成物P、コーヒー組成物Q及びガリックアシッドをHPLCを用いて分析すると、図1及び図2に示すチャートが得られた。コーヒー組成物Qにおいては保持時間6.8分付近のピークが消失し、実質的にピークを有していない。図1におけるaはコーヒー組成物Pのチャートを、bはコーヒー組成物Qのチャートを、cはガリックアシッドのチャートを示す。図2におけるbはコーヒー組成物Pのチャートを、cはコーヒー組成物Qのチャートを、aはガリックアシッドのチャートを示す。
また、コーヒー組成物Q中のヒドロキシヒドロキノン(HHQ)量の測定はHPLC−電気化学検出器による方法でも行った。
参考例3
市販インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル(商標名))20gを、蒸留水1400mLに溶解したのち(このコーヒーをコーヒー組成物Pという)、活性炭クラレコールGW−H 48/100を10g加え、1時間攪拌したのち、メンブレンフィルター(0.45μm)を用いてろ過し、ろ液を得た(このコーヒーをコーヒー組成物Rという)。得られたろ液を、凍結乾燥し、褐色粉末16.5gを得た。この褐色粉末を蒸留水に溶解し、HPLC分析により、クロロゲン酸及びHHQの定量を行なったところ、クロロゲン酸は4.31質量%含まれ(分析条件Aによる)、HHQは検出限界以下(分析条件Bによる)であった。また、ICP発光分光分析法でカリウム含量を測定したところ、原料インスタントコーヒー及び活性炭処理コーヒーのいずれも約4.2質量%であった。
参考例4
参考例2で作製したコーヒー組成物Qの血圧降下評価
実験材料及び方法
(a)13−14週齢の雄性自然発症高血圧ラット(SHR)を予備的に5日間連続で市販のラット用非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製)を用いて血圧測定することにより、ラットを血圧操作に十分慣れさせた後、評価試験を測定した。ラットはすべて温度25±1℃、相対湿度55±10%、照明時間12時間(午前7時〜午後7時)の条件下(ラット区域内飼育室)で飼育した。
(b)投与方法及び投与量;試験群では参考例2で作製したコーヒー組成物Q(活性炭処理コーヒー)を用いた。対照群は市販のインスタントコーヒーを使用した。活性炭処理コーヒーとインスタントコーヒーをそれぞれ生理食塩水に溶解し、総クロロゲン酸量として200mg/kgの投与量となるように作製した。投与方法は経口用ゾンデを用いて、経口投与を行った。投与量は5mL/kgとした。
(c)試験方法;SHRを1群4−6匹使用した。経口投与前と12時間後の尾静脈の収縮期血圧を測定し、投与前血圧から12時間後の血圧変化率を算出した。
(d)統計学処理方法;得られた測定結果は、平均値及び標準誤差を表してStudent's t-testを行い、有意水準は5%とした。
結果;表2から明らかなように、コーヒー組成物Qを摂取することにより、通常のインスタントコーヒーを摂取した場合に比較して、著明な血圧降下を認めた。
参考例2で作製したコーヒー組成物Qの血圧降下評価
(ラットにおける血圧上昇抑制評価)
実験材料及び方法
(a)使用動物;6週齢の雄性自然発症高血圧ラット(SHR)を、予備的に7日間連続で市販のラット用非観式血圧測定装置(ソフトロン社製)を用いて血圧測定することにより、ラットを血圧測定操作に十分慣れさせたのち、評価試験を開始した。ラットはすべて温度25±1℃、湿度55±10%、照明時間12時間(午前7時〜午後7時)の条件下(ラット区域内飼育室)で飼育した。
(b)投与方法及び投与量;試験区1〜2と対照区を用意した。投与方法は経口投与とし、金属製胃ゾンデを用いて強制的に投与した。投与量は10mL/kg/dayとし、週5日で7週間投与した。
(c)試験方法;7週齢SHRを1群6−9匹使用し、試験開始前と開始後7週間における尾動脈の収縮期血圧を毎週測定した。
(d)統計学的処理方法;得られた試験成績は平均値及び標準誤差で表してStudent's t-testを行い、有意水準は5%以下とした。
結果;グラフに、試験開始前及び開始後7週間における収縮期血圧(SBP)を示した。図3から明らかなように、対照区(生食)に及び試験区1(HHQ(+)C)と比較してHHQ除去コーヒーである試験区2(HHQ(−)C)は有意に血圧上昇を抑制した。
実施例1
中焙煎度のコーヒー豆粉砕物125gに対して8倍量のイオン交換水(95℃)で抽 出し、コーヒー抽出液1Kgを得た。次に本コーヒー抽出液中のBrixを測定し、B rixに対して50質量%の量の活性炭(白鷺WH2C)を充填したカラム(内径45 mm、長さ150mm)を準備した。その後、活性炭20gを充填したカラムに温度2 5℃、流量0.37L/Hrの条件下でコーヒー抽出液を通液し、活性炭処理してヒド ロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物を除去したコーヒー組成物を得 た。こうして得られたヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物を除 去したコーヒー組成物中のクロロゲン酸類量を測定し、イオン交換水で希釈し、重曹に てpH調整(pH5.4)を行った。次にこうして得られたコーヒー組成物を190g 金属缶に充填後、密封し、レトルト殺菌(123℃、7分)を施した。殺菌後のクロロ ゲン酸類濃度は0.17質量%、ヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン 変化物はいずれも検出限界以下であった。
比較例1
中焙煎度のコーヒー豆に対して8倍量のイオン交換水(95℃)で抽出し、コーヒー抽出液を得た。殺菌前は0.0045質量%のヒドロキシヒドロキノンであり、ヒドロキシヒドロキノン変化物は実質的にピークを有しなかった。また活性炭処理を実施しない以外は実施例1と同様の操作で製造した。また殺菌後のクロロゲン酸類濃度は0.17質量%、ヒドロキシヒドロキノン0.0008質量%、ヒドロキシヒドロキノン変化物は実質的にピークは存在しなかった。
比較例2
活性炭未処理コーヒー(空気暴露処理品)
比較例1で得られた容器詰コーヒー飲料を開封し、25℃、6時間の間、空気暴露処理した。その結果、ヒドロキシヒドロキノンは実質的にピークを有しなかった。一方、ヒドロキシヒドロキノン変化物は実質的にピークを有するものが得られた(相対保持時間0.27〜0.31はS/N比は3を超えていた)。比較例1の容器詰コーヒーの開封直後のヒドロキシヒドロキノン変化物の分析結果を図4の上図に、空気暴露6時間後の分析結果を図4の下図に示す。
実施例2 血圧降下評価方法
(a)17週齢の雄性自然発症高血圧ラット(SHR)を予備的に5日間連続で市販のラット用非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製)を用いて血圧測定することにより、ラットを血圧操作に十分慣れさせた後、評価試験を測定した。ラットはすべて温度25±1℃、相対湿度55±10%、照明時間12時間(午前7時〜午後7時)の条件下(ラット区域内飼育室)で飼育した。
(b)投与方法及び投与量;試験には実施例1で作製したコーヒー組成物(活性炭処理コーヒー)、比較例1及び比較例2で得られたコーヒー組成物を用いた。各コーヒー組成物は凍結乾燥により粉末化して使用した。コーヒー組成物をそれぞれ生理食塩水に溶解し、総クロロゲン酸量として200mg/kgの投与量となるように作製した。投与方法は経口用ゾンデを用いて、経口投与を行った。投与量は10mL/kgとした。
(c)試験方法;SHRを1群4−6匹使用した。経口投与前と12時間後の尾静脈の収縮期血圧を測定し、投与前血圧から12時間後の血圧変化率を算出した。
(d)統計学処理方法;得られた測定結果は、平均値及び標準誤差を表してStudent's t-testを行い、有意水準は5%とした。
結果;表3から明らかなように、空気暴露処理したコーヒー組成物は活性炭処理したコーヒーに比較して血圧低下作用が有意に減弱していた。
比較例3
ヒドロキシヒドロキノン100ppmの水溶液を調製し、25℃、空気暴露条件下にて経時変化させたものを高速液体クロマトグラフィーにより分析した。その結果、ヒドロキシヒドロキノンは経時的に減少するものの、ヒドロキシヒドロキノン変化物として定義されているガッリクアシッド相対保持時間0.27〜0.31の位置にピークは認められなかった。比較例3のヒドロキシヒドロキノン水溶液中のヒドロキシヒドロキノン変化物の分析結果を図5上図に、空気暴露6時間後の分析結果を図5下図に示す。
比較例4
実施例1の容器詰コーヒー飲料から内容物を取り出し、これを25℃、空気暴露条件下にて経時変化させたものを高速液体クロマトグラフィーにより分析した。その結果、ヒドロキシヒドロキノン及びヒドロキシヒドロキノン変化物のピークはいずれも検出されなかった(相対保持時間0.27〜0.31はいずれもS/N比は3以下であった)。実施例1の容器詰コーヒーの開封直後のヒドロキシヒドロキノン変化物の分析結果を図6上図に、空気暴露6時間後の分析結果を図6下図に示す。
よって、比較例2〜4から相対保持時間0.27〜0.31はヒドロキシヒドロキノンの変化物であると推定された。
コーヒー組成物P及びQのHPLCチャート(検出波長258nm)を示す図である。 コーヒー組成物P及びQのHPLCチャート(検出波長288nm)を示す図である。 SHRに対する連続投与による、クロロゲン酸類除去コーヒー飲料(HHQ(−)C)の血圧降下作用を示す図である。HHQ(+)Cは、クロロゲン酸類非除去コーヒー飲料投与群である。 比較例1の容器詰コーヒー飲料のHPLCチャート(検出波長258nm)を示す図である(ヒドロキシヒドロキノン変化物の分析結果)。 比較例3のヒドロキシヒドロキノン水溶液のHPLCチャート(検出波長258nm)を示す図である(ヒドロキシヒドロキノン変化物の分析結果)。 実施例1の容器詰コーヒー飲料のHPLCチャート(検出波長258nm)を示す図である(ヒドロキシヒドロキノン変化物の分析結果)。

Claims (1)

  1. 焙煎コーヒー豆抽出物を、平均細孔半径が2〜5オングストロームの活性炭を充填したカラムに通液し、得られたコーヒー組成物を殺菌処理する、
    下記条件(A)〜(C):
    (A)クロロゲン酸類 0.01〜1質量%、
    (B)ヒドロキシヒドロキノン クロロゲン酸類量の0.1質量%未満
    (C)高速液体クロマトグラフィーによる分析において、ガリックアシッドを標準物質とした場合のガリックアシッドに対する相対保持時間が0.27〜0.31の時間領域に、S/N比が3以上のピークを実質的に有しない
    を満たす容器詰コーヒー飲料の製造方法。
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