JP2006304607A - コーヒー液の製造方法 - Google Patents

コーヒー液の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006304607A
JP2006304607A JP2005127354A JP2005127354A JP2006304607A JP 2006304607 A JP2006304607 A JP 2006304607A JP 2005127354 A JP2005127354 A JP 2005127354A JP 2005127354 A JP2005127354 A JP 2005127354A JP 2006304607 A JP2006304607 A JP 2006304607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coffee
coffee liquid
activated carbon
hydroxyhydroquinone
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005127354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4515955B2 (ja
Inventor
Hideo Oonami
英雄 大南
Yusuke Shibuya
祐輔 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2005127354A priority Critical patent/JP4515955B2/ja
Publication of JP2006304607A publication Critical patent/JP2006304607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515955B2 publication Critical patent/JP4515955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

【課題】 優れた血圧降下作用を有するコーヒー液の製造法の提供。
【解決手段】 原料コーヒー溶液を、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下である活性炭で処理することを特徴とする、クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有しかつ該クロロゲン酸類量の0.1質量%未満のヒドロキシヒドロキノンを含有するコーヒー液、または溶解したときに上記組成を有するコーヒー液を調整しうるソリュブルコーヒーの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、コーヒー液の製造方法及びソリュブルコーヒーの製造方法に関する。
クロロゲン酸、カフェ酸、フェルラ酸等が優れた血圧降下作用を示すことが報告されている(特許文献1〜3)。しかしながら、クロロゲン酸類を多量に含むことが知られているコーヒー飲料では、明確な血圧降下作用が認められず、逆に血圧を上昇させるという報告もある(非特許文献1)。
特開2002−363075号公報 特開2002−22062号公報 特開2002−53464号公報 Eur. J. Clin. Nutr., 53(11), 831(1999)
本発明の目的は、優れた血圧降下作用を有し、通常のコーヒーと同様に摂取できるコーヒー液、ソリュブルコーヒーの製造法を提供することにある。
そこで本発明者は、コーヒー飲料がクロロゲン酸を含んでいるにもかかわらず、十分な血圧降下作用を示さないことに着目し、血圧降下作用とコーヒー飲料成分との関係について種々検討した結果、コーヒー飲料に含まれているヒドロキシヒドロキノンがクロロゲン酸類の血圧降下作用を阻害していることを見出した。そして、更に検討した結果、コーヒー液にミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下である活性炭を作用させることでコーヒー飲料中のクロロゲン酸類量を一定範囲に保持しつつ、ヒドロキシヒドロキノン含量を通常含まれる量より十分少ない一定量以下に低下させることができ、この方法によって得られたコーヒー液が優れた血圧降下作用を有することを見出した。
すなわち、本発明は、原料コーヒー液を、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下である活性炭で処理することを特徴とする、クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有し、かつ該クロロゲン酸類量の0.1質量%未満のヒドロキシヒドロノンを含有するコーヒー液の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、原料コーヒー液を、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下である活性炭で処理することによって、クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有し、かつ該クロロゲン酸類量の0.1質量%未満のヒドロキシヒドロキノンを含有するコーヒー液を得、次いで該コーヒー液を噴霧乾燥又は凍結乾燥することを特徴とするソリュブルコーヒーの製造方法を提供するものである。このソリュブルコーヒーを温水などに溶解することにより、クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有し、かつ該クロロゲン酸類量の0.1質量%未満のヒドロキシヒドロノンを含有するコーヒー液を簡便に調製することができる。
本発明の製造方法によれば、優れた血圧降下作用を有し、かつ長期摂取可能であるコーヒー飲料を得ることができる。
本発明方法に用いられる原料コーヒー液は、焙煎コーヒー豆抽出液であればよい。当該原料コーヒー液の製造に用いられるコーヒー豆の種類は、特に限定されないが、例えばブラジル、コロンビア、タンザニア、モカ等が挙げられる。コーヒー種としては、アラビカ種、ロブスタ種などがある。コーヒー豆は1種でもよいし、複数種をブレンドして用いてもよい。焙煎コーヒー豆の焙煎方法については特に制限はなく、焙煎温度、焙煎環境についても何ら制限はなく、通常の方法を採用できる。更にその豆からの抽出方法についても何ら制限はなく、例えば、焙煎コーヒー豆及び/又はその粉砕物から水〜熱水(0〜100℃)を用いて10秒〜30分間抽出する方法が挙げられる。抽出方法は、ボイリング式、エスプレッソ式、サイホン式、ドリップ式(ペーパー、ネル等)等が挙げられる。
本発明で用いる原料コーヒー液は、100gあたりコーヒー豆を生豆換算で1g以上使用したものをいう。好ましくはコーヒー豆を2.5g以上使用しているものである。更に好ましくはコーヒー豆を5g以上使用しているものである。
このような原料コーヒー液は、通常クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有し、かつ該クロロゲン酸類量の約1質量%のヒドロキシヒドロキノンを含有している。ここで、当該クロロゲン酸類としてはモノカフェオイルキナ酸、フェルラキナ酸、ジカフェオイルキナ酸の三種が知られており、クロロゲン酸の含有量はこれらの合計量で示される。モノカフェオイルキナ酸としては3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸から選ばれる1種以上が挙げられる。またフェルラキナ酸としては、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び3−フェルラキナ酸から選ばれる1種以上が挙げられる。ジカフェオイルキナ酸としては3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸から選ばれる1種以上が挙げられる。
当該クロロゲン酸類の含有量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定することができる。HPLCにおける検出手段としては、UV検出が一般的であるが、CL(化学発光)検出、EC(電気化学)検出、LC−Mass検出等により更に高感度で検出することもできる。
当該ヒドロキシヒドロキノン含量は、HPLCにより測定することができる。HPLCにおける検出手段としては、UV検出が一般的であるが、CL検出、EC検出、LC−Mass検出等により更に高感度で検出することもできる。なお、HPLCによるヒドロキシヒドロキノン含量の測定にあたっては、コーヒー溶液を濃縮した後に測定することもできるが、リン酸や塩酸などの添加であらかじめpH3以下に調整するのが好ましい。
また本発明の原料コーヒー液には、必要に応じて生コーヒー豆などから抽出したクロロゲン酸を添加することができる。
本発明では、ヒドロキシヒドロキノン含量を低減させるために、原料コーヒー液をミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下である活性炭で処理する。活性炭としては、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下、更には、2〜5オングストロームの範囲であることが好ましく、特に3〜5オングストロームの範囲であることが好ましい。本発明におけるミクロ孔領域とは、10オングストローム以下を示し、平均細孔半径は、MP法により測定して得た細孔分布曲線のピークトップを示す細孔半径の値とした。MP法とは、文献(Colloid and Interface Science, 26, 46(1968))に記載の細孔測定法であり、株式会社住化分析センター、株式会社東レリサーチセンターにて採用されている方法である。
また、活性炭の種類としてはミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下であれば特に限定されないが、ヤシ殻活性炭が好ましく、更に、水蒸気などのガスにより賦活した活性炭が好ましい。このような水蒸気賦活活性炭の市販品としては、白鷺WH2c(日本エンバイロケミカルズ株式会社)、太閣CW(二村化学工業株式会社)、クラレコールGL(クラレケミカル株式会社)等を用いることができる。
当該活性炭の使用量は、原料コーヒー液の固形分に対して10質量%以上、更に10〜200質量%が好ましい。なお、原料コーヒー液の固形分とは、凍結乾燥などにより原料コーヒー液から水分を除去して得られたものを示す。
処理手段としては、原料コーヒー溶液に当該活性炭を加え、10分〜5時間攪拌した後、活性炭を除去するバッチ法が好ましく、また、当該活性炭を充填したカラムに原料コーヒー液を導入するカラム法など食品工業的に適用される活性炭処理法も適用できる。
当該処理により、原料コーヒー液中のヒドロキシヒドロキノンが顕著に除去される。従って、本発明方法により得られるコーヒー液は、クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有するが、血圧降下作用及び味の点で、500〜10000ppm含有するのが好ましい。
本発明方法により得られるコーヒー液は、クロロゲン酸類量に対してヒドロキシヒドロキノンを0.1質量%未満含有する。クロロゲン酸類量に対してヒドロキシヒドロキノン量が0.1質量%未満であれば、クロロゲン酸類の血圧降下作用が十分に発揮される。より好ましくは0.01質量%以下である。クロロゲン酸類量に対してヒドロキシヒドロキノン量が0.01質量%以下であればクロロゲン酸の血圧降下作用はまったく抑制されない。ここで、本発明組成物中のヒドロキシヒドロキノン含量は0であってもよい。
また、上記の如くして得られたコーヒー液を噴霧乾燥又は凍結乾燥すれば、当該組成のコーヒー液を調整できるソリュブルコーヒーが得られる。また、上記の如くして得られたコーヒー液を濃縮することにより、当該組成のコーヒー液を調整できるペースト状のコーヒーが得られる。
ここで噴霧乾燥法及び凍結乾燥法としては、特に制限されない。例えば噴霧乾燥の場合は、コーヒー液をノズルからスプレーし、約210〜310℃の熱風中を落下させることにより、多孔質、水可溶性のコーヒー粉末にすることができる。一方、凍結乾燥の場合は、コーヒー液を液体窒素や冷凍庫等で凍結し、粉砕し、篩別したのち真空で水分を昇華させて、水分を3%以下にすることにより乾燥粉体にすることができる。
本発明により得られるコーヒー液及びソリュブルコーヒーは、血圧降下作用を有するクロロゲン酸類を有効量含有しており、かつクロロゲン酸類の血圧降下作用を阻害しているヒドロキシヒドロキノン量が低減されていることから、血圧降下用医薬組成物、血圧降下用飲料として有用である。またコーヒーに特徴的に多量に含まれるカリウムは、活性炭処理で低減することはなく、通常のコーヒーと同等に含まれる。
実施例(分析条件)
コーヒー溶液中のクロロゲン酸、およびヒドロキシヒドロキノンの定量はHPLCにより行なった。HPLCシステム:D-7000シリーズ(日立製作所)、ディテクター:L-7455、オーブン:L-7300、ポンプ:L-7100、オートサンプラー:L-7200。サンプルは、すべてメンブランフィルターにより不溶物を除去して分析に供した。
<クロロゲン酸の分析条件>
カラム:Inertsil ODS−2 内径4.6mm×長さ250mm、サンプル注入量:10μL、
流量:1.0 mL/min、検出:UV325nm、溶離液A:0.05M酢酸含有蒸留水/アセトニトリル97:3(V/V)、溶離液B:0.05M酢酸含有アセトニトリル
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0分 100% 0%
20分 80% 20%
35分 80% 20%
45分 0% 100%
60分 0% 100%
70分 100% 0%
120分 100% 0%
クロロゲン酸類のリテンションタイム(単位:分)、モノカフェオイルキナ酸:17.9、20.4、22.0の計3点、フェルラキナ酸:22.8、25.8、27.0の計3点、ジカフェオイルキナ酸:32.3、33.0、35.8の計3点。ここで求めたエリアの合計から5−カフェオイルキナ酸を標準物質として、クロロゲン酸の質量%を求めた。
<ヒドロキシヒドロキノンの分析条件>
カラム:Inertsil ODS−2 内径4.6mm×長さ250mm、サンプル注入量:10μL、
流量:1.0 mL/min、検出:UV288nm
溶離液A:0.05M酢酸含有蒸留水、溶離液B:0.05M酢酸含有アセトニトリル溶液
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0分 100% 0%
15分 100% 0%
15.1分 0% 100%
25分 0% 100%
25.1分 100% 0%
30分 100% 0%
ヒドロキシヒドロキノンの保持時間:6.8分。ここで求めたエリアからヒドロキシヒドロキノンを標準物質とし、質量%を求めた。また、ヒドロキシヒドロキノン0.001ppm溶液の分析において、明確なピークを与えた。
実施例1
市販インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル、ネスレジャパン))20gを、蒸留水1400mLに溶解し原料コーヒー溶液を得た。HPLC分析の結果、原料コーヒー溶液には、クロロゲン酸は660ppm、ヒドロキシヒドロキノンは5.0ppm含まれていた。
この原料コーヒー溶液1400mLに対し、活性炭白鷺WH2c 28/42(日本エンバイロケミカルズ株式会社)を30g(固形分に対し150%)加え、1時間攪拌したのち、メンブレンフィルター(0.45μm)を用いてろ過し、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は590ppm含まれていたが、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
さらに、得られたろ液を凍結乾燥し、ソリュブルコーヒー粉末15.8gを得た。また、ICP発光分光分析法でカリウム含量を測定した結果、原料インスタントコーヒーと同じ値を示し、共に4.2質量%(乾燥固形分あたり)であった。
実施例2
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりに活性炭白鷺WH2c 42/80を10g(対固形分比50%)を用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は611ppm含まれていたが、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった
実施例3
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりにクラレコールGL(クラレケミカル株式会社)を用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は530ppm含まれ、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
実施例4
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりに太閤CW−130A(二村化学工業株式会社)を用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は430ppm含まれ、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
比較例1
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりに白鷺P(日本エンバイロケミカルズ株式会社)を用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は6.8ppm含まれ、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
比較例2
市販インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)20gを、蒸留水1400mLに溶解したのち、活性炭白鷺P(日本エンバイロケミカルズ株式会社)を5g(固形分に対し25%)加え、1時間攪拌したのち、メンブレンフィルター(0.45μm)を用いてろ過し、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は550ppm含まれ、ヒドロキシヒドロキノンは1.5ppm含まれていた。
比較例3
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりにカルボラフィン(日本エンバイロケミカルズ株式会社)を用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は5.5ppm含まれていたが、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
実施例5
市販レギュラーコーヒー(コロンビア産、中挽き)100gをドリップ式で抽出し、原料コーヒー溶液1400mLを得た。HPLC分析の結果、原料レギュラーコーヒー溶液には、溶液あたりクロロゲン酸は500ppm、ヒドロキシヒドロキノンは7.0ppm含まれていた。
この原料コーヒー溶液に活性炭白鷺WH2c 28/42(日本エンバイロケミカルズ)を20g(固形分に対し100%)加え、1時間攪拌したのち、メンブレンフィルター(0.45μm)を用いてろ過し、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、クロロゲン酸は480ppm含まれていたが、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
表1より、いずれの活性炭でもヒドロキシヒドロキノンの低減は可能であるが、有効量のクロロゲン酸を残存させ、かつ十分にヒドロキシヒドロキノン量を低下させるには、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下の活性炭を用いた場合に限られる。
参考例1
実施例1で作製したコーヒー粉末の血圧降下評価
i)実験材料及び方法
(a)13−14週齢の雄性自然発症高血圧ラット(SHR)を予備的に5日間連続で市販のラット用非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製)を用いて血圧測定することにより、ラットを血圧操作に十分慣れさせた後、評価試験を測定した。ラットはすべて温度25±1℃、相対湿度55±10%、照明時間12時間(午前7時〜午後7時)の条件下(ラット区域内飼育室)で飼育した。
(b)投与方法及び投与量;試験群では実施例1で作製したコーヒー粉末(活性炭処理コーヒー)を用いた。対照群は市販のインスタントコーヒーを使用した。活性炭処理コーヒーとインスタントコーヒーをそれぞれ生理食塩水に溶解し、総クロロゲン酸量として200mg/kgの投与量となるように作製した。投与方法は経口用ゾンデを用いて、経口投与を行った。投与量は5mL/kgとした。
(c)試験方法;SHRを1群4−6匹使用した。経口投与前と12時間後の尾静脈の収縮期血圧を測定し、投与前血圧から12時間後の血圧変化率を算出した。
(d)統計学処理方法;得られた測定結果は、平均値及び標準誤差を表してStudent's t-testを行い、有意水準は5%とした。
ii)結果
表2から明らかなように、本発明により得られたコーヒーを摂取することにより、通常のインスタントコーヒーを摂取した場合に比較して、著明な血圧降下を認めた。

Claims (6)

  1. 原料コーヒー液を、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下である活性炭で処理することを特徴とする、クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有しかつ該クロロゲン酸類量の0.1質量%未満のヒドロキシヒドロキノンを含有するコーヒー液の製造方法。
  2. 原料コーヒー液が、焙煎コーヒー豆抽出液である請求項1記載のコーヒー液の製造方法。
  3. 活性炭を、原料コーヒー液の固形分に対して10質量%以上使用する請求項1又は2記載のコーヒー液の製造方法。
  4. 活性炭が、ヤシ殻活性炭である請求項1〜3のいずれか1項記載のコーヒー液の製造方法。
  5. 活性炭が、ガス賦活法による活性炭である請求項1〜3のいずれか1項記載のコーヒー液の製造方法。
  6. 原料コーヒー液を、ミクロ孔領域における平均細孔半径が5オングストローム(Å)以下である活性炭で処理することによって、クロロゲン酸類を100〜10000ppm含有しかつ該クロロゲン酸類量の0.1質量%未満のヒドロキシヒドロキノンを含有するコーヒー液を得て、次いで該コーヒー液を噴霧乾燥又は凍結乾燥することを特徴とする、ソリュブルコーヒーの製造方法。
JP2005127354A 2005-04-26 2005-04-26 コーヒー液の製造方法 Active JP4515955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005127354A JP4515955B2 (ja) 2005-04-26 2005-04-26 コーヒー液の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005127354A JP4515955B2 (ja) 2005-04-26 2005-04-26 コーヒー液の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006304607A true JP2006304607A (ja) 2006-11-09
JP4515955B2 JP4515955B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=37472226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005127354A Active JP4515955B2 (ja) 2005-04-26 2005-04-26 コーヒー液の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515955B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007037410A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Kao Corp 容器詰コーヒー飲料
JP2007054057A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Kao Corp コーヒー組成物の製造方法
JP2007054058A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Kao Corp コーヒー組成物の製造方法
JP2014140360A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Kao Corp コーヒー組成物の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4667316B2 (ja) * 2005-07-29 2011-04-13 花王株式会社 コーヒー組成物の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01313020A (ja) * 1988-06-13 1989-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd コーヒーメーカー
JPH06315434A (ja) * 1994-03-25 1994-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd コーヒーメーカー
JPH07313063A (ja) * 1994-05-23 1995-12-05 Unie Kafue:Kk 風味のあるコーヒー抽出液を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒー飲料を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からインスタント・コーヒーを得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒーエキスの濃縮液を得る方法
WO2005072533A1 (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kao Corporation コーヒー飲料組成物
JP2006204192A (ja) * 2004-01-30 2006-08-10 Kao Corp コーヒー飲料組成物

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01313020A (ja) * 1988-06-13 1989-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd コーヒーメーカー
JPH06315434A (ja) * 1994-03-25 1994-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd コーヒーメーカー
JPH07313063A (ja) * 1994-05-23 1995-12-05 Unie Kafue:Kk 風味のあるコーヒー抽出液を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒー飲料を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からインスタント・コーヒーを得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒーエキスの濃縮液を得る方法
WO2005072533A1 (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kao Corporation コーヒー飲料組成物
JP2006204192A (ja) * 2004-01-30 2006-08-10 Kao Corp コーヒー飲料組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007037410A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Kao Corp 容器詰コーヒー飲料
JP2007054057A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Kao Corp コーヒー組成物の製造方法
JP2007054058A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Kao Corp コーヒー組成物の製造方法
JP4653587B2 (ja) * 2005-07-29 2011-03-16 花王株式会社 容器詰コーヒー飲料
JP4667317B2 (ja) * 2005-07-29 2011-04-13 花王株式会社 コーヒー組成物の製造方法
JP4667318B2 (ja) * 2005-07-29 2011-04-13 花王株式会社 コーヒー組成物の製造方法
JP2014140360A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Kao Corp コーヒー組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4515955B2 (ja) 2010-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4197347B2 (ja) コーヒー飲料組成物
EP2000034B1 (en) Method for production of chlorogenic acid-containing material
JP3839831B2 (ja) コーヒー飲料組成物
EP1893034B1 (en) Processes for isolating bitter compounds for use in food and beverage products
JP5214482B2 (ja) コーヒー組成物の製造方法
TWI522046B (zh) Production method of concentrated coffee extract
JP4515955B2 (ja) コーヒー液の製造方法
JP2006174746A (ja) 脱カフェインされた生コーヒー豆抽出物の製造方法
JP4373381B2 (ja) ヒドロキシヒドロキノンの除去方法
JP4667318B2 (ja) コーヒー組成物の製造方法
JP4951109B2 (ja) 脱カフェインされた生コーヒー豆抽出物の製造方法
JP2009077676A (ja) クロロゲン酸類含有物の製造方法
JP5214518B2 (ja) コーヒー組成物の製造方法
JP4584688B2 (ja) コーヒー飲料組成物の製造法
JP4667317B2 (ja) コーヒー組成物の製造方法
JP4456988B2 (ja) コーヒー飲料組成物の製造法
JP4262177B2 (ja) ヒドロキシヒドロキノンの除去方法
JP4909917B2 (ja) インスタントコーヒーの製造方法
JP4871010B2 (ja) クロロゲン酸類含有物の製造方法
JP5431801B2 (ja) コーヒー組成物の製造方法
JP6706372B1 (ja) 低カフェインコーヒー濃縮液
JP2006304606A (ja) コーヒー液の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100513

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4515955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250