JP2006304606A - コーヒー液の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 原料コーヒー液を活性炭で処理することを特徴とする、ヒドロキシヒドロキノン含有量が0〜0.5ppmであるコーヒー液の製造方法。
【選択図】 なし
Description
化剤(特許文献1〜4)等を添加することにより、コーヒー中の過酸化水素を除去する技術が報告されている。
(焙煎コーヒーが体内過酸化水素量に与える影響)
(a)焙煎コーヒーの調製
インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)4gをミネラルウォーター280mLに溶解した。この時コーヒー280mL中のヒドロキシヒドロキノン量は2.6mgとなる。
(過酸化水素除去コーヒーが体内過酸化水素量に与える影響)
(a)焙煎コーヒー
インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)10gを26mLの蒸留水に溶解した。
インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)10gを23mLの蒸留水に溶解し、3mLのカタラーゼ溶液(セントラル科学)を添加した。
(体内で過酸化水素を生成させる成分)
(a)焙煎コーヒー
インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)をHPLC分析の溶離液Aに溶解し、20mg/mLのコーヒー溶液を作製した。
7週齢のSD系雄性ラット(n=3)に、ヒドロキシヒドロキノン(0.1、0.3、1及び3mg/kg)を強制経口投与した。投与前及び投与後3時間、6時間目に採尿し、参考例2と同様にして尿中過酸化水素量を測定した。
コーヒー溶液中のヒドロキシヒドロキノンの定量はHPLCにより行なった。HPLCシステム:D-7000シリーズ(日立製作所(株))、ディテクター:L-7455、オーブン:L-7300、ポンプ:L-7100、オートサンプラー:L-7200。サンプルは、すべてメンブランフィルターにより不溶物を除去して分析に供した。
流量:1.0 mL/min、検出:UV288nm、
溶離液A:0.05M酢酸含有蒸留水、溶離液B:0.05M酢酸含有アセトニトリル溶液
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0分 100% 0%
15分 100% 0%
15.1分 0% 100%
25分 0% 100%
25.1分 100% 0%
30分 100% 0%
市販インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)20gを、蒸留水1400mLに溶解し原料コーヒー溶液を得た。HPLC分析の結果、原料コーヒー溶液には、ヒドロキシヒドロキノンは5.0ppm含まれていた。
この原料コーヒー溶液1400mLに対し、活性炭白鷺WH2c 28/42(日本エンバイロケミカルズ株式会社)を30g(固形分に対し150%)加え、1時間攪拌したのち、メンブレンフィルター(0.45μm)を用いてろ過し、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
さらに、得られたろ液を凍結乾燥し、ソリュブルコーヒー粉末15.8gを得た。また、ICP発光分光分析法でカリウム含量を測定した結果、原料インスタントコーヒーと同じ値を示し、共に4.2質量%(乾燥固形分あたり)であった。
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりにクラレコールGL(クラレケミカル株式会社)30gを用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりに白鷺P(日本エンバイロケミカルズ株式会社)を用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
実施例1の活性炭白鷺WH2c 28/42の代わりにダイアホープS80S(三菱化学カルゴン株式会社)を用いて同様の操作を行い、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
市販レギュラーコーヒー(コロンビア産、中挽き)100gをドリップ式で抽出し、原料コーヒー溶液1400mLを得た。HPLC分析の結果、原料レギュラーコーヒー溶液には、ヒドロキシヒドロキノンは7.0ppm含まれていた。
この原料コーヒー溶液に活性炭白鷺WH2c 28/42(日本エンバイロケミカルズ株式会社)を20g(固形分に対し100%)加え、1時間攪拌したのち、メンブレンフィルター(0.45μm)を用いてろ過し、コーヒー溶液約1300mLを得た。HPLC分析の結果、ヒドロキシヒドロキノンのピークは検出されなかった。
ラットにおける焙煎コーヒーと実施例1で製造した活性炭処理コーヒーの体内過酸化水素量に対する影響
(a)焙煎コーヒーの調製
インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)8gを12mLの蒸留水に溶解した。
(b)活性炭処理コーヒーの調製
実施例7で製造した活性炭処理コーヒー8gを12mLの蒸留水に溶解した。(c)上記(a)及び(b)で得られたコーヒーを、7週齢のSD系雄性ラット(n=8)に強制経口投与(10mL/kg)した。投与前及び投与後3時間、6時間目に採尿し、参考例2と同様にして尿中過酸化水素量を測定した。
その結果、図5に示すように、焙煎コーヒー摂取群では摂取後3時間目の尿中過酸化水素量が蒸留水摂取群に比べて有意に増加するが、活性炭処理コーヒー摂取群では蒸留水摂取群と同等であることがわかる。
ヒトにおける焙煎コーヒーと活性炭処理コーヒーの体内過酸化水素量に対する影響
(a)焙煎コーヒーの調製
インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド赤ラベル)4.5gをミネラルウォーター280mLに溶解した。
(b)活性炭処理コーヒーの調製
実施例1で製造した活性炭処理コーヒー4.5gをミネラルウォーター280mLに溶解した。
(c)上記(a)及び(b)で得られたコーヒー280mLを健常男性7名に飲用させ、その後1〜5時間後に尿中過酸化水素量を測定した。また試験はクロスオーバーを行った。参考例2と同様にして尿中過酸化水素量を測定した。
その結果、図6に示すように、焙煎コーヒーの飲用により、ヒトの尿中過酸化水素量は増加するが、本発明の活性炭処理コーヒーでは増加しないことがわかる。
Claims (10)
- 原料コーヒー液を活性炭で処理することを特徴とする、ヒドロキシヒドロキノンを0〜0.5ppm含有するコーヒー液の製造方法。
- 原料コーヒー液が、焙煎コーヒー豆抽出液である請求項1記載のコーヒー液の製造方法。
- 活性炭を、原料コーヒー液の固形分に対して10質量%以上使用する請求項1又は2記載のコーヒー液の製造方法。
- 活性炭が、薬液賦活法により活性化された活性炭である請求項1〜3のいずれか1項記載のコーヒー液の製造方法。
- 活性炭が、ガス賦活法により活性化された活性炭である請求項1〜3のいずれか1項記載のコーヒー液の製造方法。
- 活性炭が、ヤシ殻活性炭である請求項4又は5記載のコーヒー液の製造方法。
- 活性炭が、木質活性炭である請求項4又は5記載のコーヒー液の製造方法。
- 活性炭が、石炭原料活性炭である請求項4又は5記載のコーヒー液の製造方法。
- 活性炭が、石油原料活性炭である請求項4又は5記載のコーヒー液の製造方法。
- 原料コーヒー液を活性炭で処理することによりヒドロキシヒドロキノンを0〜0.5ppm含有するコーヒー液を得、次いで該コーヒー液を噴霧乾燥又は凍結乾燥することを特徴とする、ソリュブルコーヒーの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2005127347A JP2006304606A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | コーヒー液の製造方法 |
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JP2005127347A JP2006304606A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | コーヒー液の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07313063A (ja) * | 1994-05-23 | 1995-12-05 | Unie Kafue:Kk | 風味のあるコーヒー抽出液を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒー飲料を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からインスタント・コーヒーを得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒーエキスの濃縮液を得る方法 |
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2005
- 2005-04-26 JP JP2005127347A patent/JP2006304606A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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JPH07313063A (ja) * | 1994-05-23 | 1995-12-05 | Unie Kafue:Kk | 風味のあるコーヒー抽出液を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒー飲料を得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からインスタント・コーヒーを得る方法と風味のあるコーヒー抽出液からコーヒーエキスの濃縮液を得る方法 |
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