JP4652596B2 - 打栓式キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打栓式キャップに関するものであり、より詳細には、インナーリングとスカート壁との間に容器口部を嵌め込むことにより容器口部に固定される打栓式のキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
頂板部と、頂板部の周縁から下方に延びたスカート壁とから成り、頂板部内面には、スカート壁とは間隔を置いて下方に延びているインナーリングを備えた打栓式キャップは、ガラス製ビン等の比較的広口の口部を有する容器のキャップとして広く使用されている。このような打栓式キャップにおいては、容器口部をスカート壁とインナーリングとの間の空間に嵌め込むことにより、容器口部へのキャップの固定が行われる。通常、この種のキャップには、スカート壁の外面に開封用タブが設けられ、この開封用タブを上方に引っ張り上げることにより、キャップの開封が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スカート壁の内面に螺条を設け、スカート壁の内面を容器口部に形成された螺条と螺子係合させることにより容器口部への固定が行われる所謂螺子キャップでは、キャップの閉栓や開栓を容易に行うことができ、キャップのハイト(スカート壁の長さ)も比較的長いが、打栓式キャップにおいては、開封タブを引っ張り上げることによるキャップの開封を容易に行うために、キャップハイトは短く設定される。従って、シール性を確保するために、インナーリングを比較的長くし、容器口部の内面とインナーリングの外面との密着領域を多く取ることにより、シール性を確保するようになっている。
【0004】
しかしながら、インナーリングを長くすると、シール性を確保することはできても、キャップの開栓性が低下するという問題を生じる。即ち、キャップを容器口部から取り外す際に大きな力を要するため、キャップを容器口部から取り外すときに容器内容液の液飛び等の不都合が生じる。
【0005】
従って、本発明の目的は、十分なシール性を有すると共に、開封性にも優れ、キャップを容器口部から取り外す際の液飛び等の問題も有効に解決された打栓式キャップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、頂板部と、頂板部の周縁から下方に延びており且つ下方の内面部分に係止突起を備えたスカート壁とから成り、前記頂板部の内面には、前記スカート壁と間隔を置いて下方に延びているインナーリングが形成され、該インナーリングとスカート壁との間の空間に容器口部の上端が嵌め込まれることにより容器口部に固定される打栓式キャップにおいて、頂板部の周縁部分は上方に膨出しており、この膨出により、前記インナーリングとスカート壁との間の頂板部内面に凹部が形成され、この凹部から周状の弾性フィンが下方に延びており、該インナーリングとスカート壁との間の空間に嵌め込まれた容器口部の上端面から外周面にかかる部分と、頂板部からスカート壁にかかる部分との間に該弾性フィンが挟持されることによりシール性が確保され、前記凹部において、インナーリングと弾性フィンとの間には、容器口部上端面の内面側よりの面に沿った曲率面が形成されている、ことを特徴とする打栓式キャップが提供される。
【0007】
本発明の打栓式キャップでは、インナーリングとスカート壁との間に弾性フィンが設けられており、インナーリングとスカート壁との間の空間に容器口部を嵌め込んだとき、この弾性フィンが容器口部の上端面から外周面にかかる部分とキャップ内面(頂板部からスカート壁にかかる部分)との間に挟持される。即ち、本発明においては、インナーリングによって、容器口部の上端面から内周面にかかる部分が保持されているため、その反対側の部分(容器口部の上端面から外周面にかかる部分)に、弾性フィンの内面(特に下方部分)が密着することによりシール性が確保される。従って、容器口部の上端面から内周面にかかる部分がインナーリングによって有効に保持される程度に、インナーリングを短くすることができ、インナーリングの長さを短いものとした場合にも十分なシール性を確保できる。例えば、特開昭60−68256号公報には、頂板部の内面に弾性フィンが設けられたキャップが開示されている。このキャップは、弾性フィンが容器口部の上端面から外周面にかかる部分とキャップ内面(頂板部若しくはスカート壁の内面)との間に挟持されてシール性が確保されるという点では、本発明と共通するものである。しかしながら、かかる先行技術のキャップは、インナーリングを備えていない。このため、キャップのハイト(スカート壁の長さ)を高くして、螺子係合による螺子力によって容器口部を頂板部内面に強く押圧する力を付与することにより、弾性フィンを挟持させることが必要となる。従って、この先行技術のようなキャップは、キャップのハイトの低いキャップには適用することが困難である。これに対して、本発明のキャップでは、インナーリングにより容器口部が保持されるため、キャップのハイトが低い場合にも、弾性フィンを有効に挟持することが可能となり、十分なシール性を確保することができるのである。
【0008】
また本発明において、弾性フィンは、それ自体容易に変形するものであり、しかも、この弾性フィンの内面が容器口部の上端面から外周面にかかる部分に密着することによりシール性が確保される。このため、このキャップを上方に持ち上げて容器口部から取り外す際に、弾性フィンは、開封力に対してほとんど抵抗を及ぼさない。従って、本発明によれば、インナーリングの長さを短いものとすることにより、十分なシール性を確保できると同時に、キャップの開封(開栓)も容易に行うことができ、開封に際しての液飛び等の問題を有効に解消することが可能となる。
【0009】
本発明においては、頂板部の周縁部分を上方に膨出させ、この膨出により、前記インナーリングとスカート壁との間の頂板部内面に凹部が形成することが好ましい。
即ち、このような凹部を形成することにより、インナーリングを長くすることなく、弾性フィンを長いものとすることができ、弾性フィンと容器口部上端面との密着領域を大きくし、シール性を高めることができる。
【0010】
また、弾性フィンの下端は、インナーリングの下端よりも上方に位置させることが好適であり、これにより、インナーリングの下端が容器口部の上端面に接触した後、直ちに、インナーリングとスカート壁との間の空間内に容器口部を導入することができる。
【0011】
また、前記凹部において、インナーリングと弾性フィンとの間には、容器口部上端面の内面側よりの面に沿った曲率面を形成しておくことが好ましく、インナーリングは、この曲率面に続いて設けられていることが好ましい。この曲率面が容器口部上端面と密着することにより、弾性フィンによるシール性が補強され、シール性を一層向上させることができる。
更に、前記凹部において、弾性フィンよりも外側の部分には、弾性フィンの外面が密着し得るフラットな傾斜面を形成することが好ましい。このような傾斜面の形成により、容器口部の上端面とキャップ内面との間に弾性フィンをしっかりと挟持することができ、十分なシール性を確保することができる。
【0012】
本発明において、インナーリングは、2.5mm以下の長さとすることが好ましい。インナーリングの長さを短くすることにより、キャップの開封を容易に行うことができ、しかも、本発明では、インナーリングを短くした場合にも、十分なシール性を確保することができる。
【0013】
【発明の実施形態】
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の打栓式キャップの全体の構造の一例を示す側断面図、
図2は、図1のキャップの底面図、
図3は、図1のキャップを容器口部に装着した状態を示す半断面側面図、
図4は、図1のキャップの要部(容器口部との嵌合部分)を拡大して示す側断面図、
図5は、図4で示されている要部に容器口部が嵌合している状態を示す側断面図、
図6は、本発明のキャップで用いられる弾性フィンの変形例を示す部分側断面図、
図7は、本発明のキャップで用いられる弾性フィンの更に他の変形例を示す部分側断面図である。
【0014】
図1乃至図3において、本発明の打栓式キャップは、頂板部1と、頂板部1の外周縁から下方に延びているスカート壁2とを備えており、スカート壁2の下方外面には、タガ締めバンド3が設けられており、このタガ締めバンド3には、開封用タブ5が設けられている。
頂板部1の内面(下面)には、スカート壁2とは適当な間隔を置いてインナーリング7が設けられており、スカート壁2の下方部分内面には、係止突起8が設けられている。即ち、図3に示されている様に、インナーリング7とスカート壁2との間の空間に容器口部50が嵌め込まれ、インナーリング7と係止突起8の協働作用によって、容器口部50にがっちりとキャップが固定される。
【0015】
このような打栓式キャップは、それ自体公知の合成樹脂、例えば、ポリエチレン、アイソタクティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹脂或いはポリカーボネート等の一体成形によって形成される。
【0016】
上述した打栓式キャップにおいて、スカート壁2には、図1に明瞭に示されている様に、周方向に一定間隔でスリット10が設けられている。これらのスリット10は、それぞれ、スカート壁2の下端から係止突起8の上方にまで延びている。
また、係止突起8は、上記のスリット10によって分断されているそれぞれの部分において、下側部分が刳り貫かれて凹部8aが形成されている。この凹部8aは、係止突起8の下端から係止突起8の頂部近傍まで延びていることが好ましい。
即ち、上記のようなスリット10を形成し、且つ係止突起8に凹部8aを形成することにより、容器口部50とキャップとの嵌合力が適度に弱められ、スカート壁2に適度な変形性が付与されることにより、キャップの開封、即ち、容器口部50からのキャップの脱着が容易に行われるようになっている。
【0017】
タガ締めバンド3の下端は、一定間隔で設けられた破断可能なブリッジ12と強固な接合部14を介してスカート壁2の下端外面に接続されており、また、タガ締めバンド3の内面とスカート壁2の外面との間には、カッティング加工等の成形後の後加工によって切断面16が形成され、タガ締めバンド3の内面とスカート壁2の外面とは、上記のブリッジ12と、開封用タブ5の反対側の接合部14とで接続されている。即ち、タガ締めバンド3とスカート壁2とは、上記の接合部14において一体に接合しており、引裂き等が不可能な程度に強固に接合されている。
また、強固な接合部14が形成されている位置には、必要により、タガ締めバンド3の下端外面に摘み片18が設けられる。
【0018】
上記のような切断面16を介してスカート壁2の外面に対面しているタガ締めバンド3は、スカート壁2をタガ締めし、スカート壁2を保護すると共に、上述したスリット10や係止突起8の下側に形成された凹部8aによる容器口部50との嵌合力の低下を有効に補う。
即ち、打栓により、このキャップを容器口部50に装着する際には、スカート壁2の内面に形成されている係止突起8が容器口部50を乗り越える時に、スカート壁2は外側に押し広げられる。しかるに、スカート壁2の外面には、上記のようなタガ締めバンド3が設けられているため、スカート壁2が必要以上に押し広げられることはなく、スカート壁2の過度の変形が有効に防止される。
また、キャップが容器口部50に装着された状態では、スカート壁2はタガ締めバンド3によってタガ締めされているため、スカート壁2の係止突起8と容器口部50との係合が補強され、キャップのガタツキ等は有効に防止され、またシール性の低下も防止される。
【0019】
上記のような打栓キャップの開封は、次のようにして行われる。
先ず、図3において、開封用タブ5を指で上方に引き上げると、ブリッジ12が破断するため、タガ締めバンド3は、強固な接合部14を支点として上方に捲り上げられる。従って、スカート壁2は、タガ締めバンド3によるタガ締め力から開放され、スリット10が形成されていることから、容易に外方に広がるようになり、また係止突起8と容器口部50との係合力も低下する。従って、ブリッジ12が破断され、タガ締めバンド3が捲り上げられた状態で、タガ締めバンド3を上方に持ち上げることにより、タガ締めバンド3とスカート壁2を一体として、即ち、キャップ全体を容器口部50から取り外すことができる。特に広口の容器にキャップが用いられている場合には、内容液がこぼれることを防止するために、タガ締めバンド3を上方に持ち上げてブリッジ12を破断した後に、強固な接合部14側に設けられている摘み片18を指で押し上げることにより、キャップを容器口部50から取り外すのがよい。
【0020】
ところで、インナーリング7が長いと、容器口部50の内周面側とインナーリング7との密着領域が大きくなるため、容器口部50からキャップを取り外すに際して、大きな力を要する。この結果、キャップを取り外す時に、容器内容液の液飛び等の不都合を生じるおそれがある。既に述べた通り、このような問題は、インナーリング7の長さを短くすれば容易に解決できるが、反面、シール性が損なわれてしまう。
本発明は、図4及び図5の要部拡大図に示す様に、弾性フィン20を設けることにより、上記のような問題を有効に解決することに成功したものである。
【0021】
図1及び図3と共に、図4及び図5を参照されたい。
これらの図に示されている様に、上方に膨出した突部22が、頂板部1の外周縁の全周にわたって形成されており、この結果、頂板部1の内面において、スカート壁2とインナーリング7との間には、凹部23が形成されている。この凹部23内に、上記の弾性フィン20が周状に形成されている。
即ち、本発明の打栓式キャップでは、容器口部50をスカート壁2とインナーリング7との間の空間に嵌め込んでキャップを嵌合固定すると、上記の弾性フィン20が外方に屈曲し、図5に示されている様に、容器口部50の上端面50aの外周面側とスカート壁2の上端から前記凹部23にかかる傾斜面33との間で、弾性フィン20はしっかりと挟持される。この結果、弾性フィン20の内面は、容器口部50の上端面50aの外周面側と密着し、シール部が形成されることになる。
このことから理解されるように、本発明においては、インナーリング7の外面と容器口部50の内面との密着部分は、主たるシール部ではなく、インナーリング7は、弾性フィン20の内面によるシール性を補強するように作用する。従って、インナーリング7の長さpを短くすることができ、これを短くした場合にも、弾性フィン20によって十分なシール性を確保することができる。
本発明において、かかるインナーリング7の長さpは、キャップの材質等によっても異なるが、2.5mm以下とすることが好適である。上記の説明から理解されるように、この長さpが必要以上に長いと、インナーリング7の外面と容器口部50の内面との密着面積が大きくなり、キャップを容器口部50から取り外す際の抵抗力が大きくなり、液飛び等の不都合を生じ易くなるからである。
【0022】
また、本発明においては、容器口部50を嵌合した時に、上記弾性フィン20を、容器口部50の上端面50aの外周面側に傾倒させるようにしなければならない。このためには種々の手段が考えられるが、例えば、容器口部50をスカート壁2とインナーリング7との間の空間に嵌め込んだ時に、弾性フィン20の下端が、容器口部50の上端面50aの中心よりも外周面側に当接するように、弾性フィン20の設置位置や形状を設定するのがよい。上記の例では、図4に示されているように、弾性フィン20の内面側の下端に、外面側に傾斜したテーパ面20aを形成することにより、弾性フィン20が外面側に傾倒するようにしている。また、弾性フィン20を、容器口部50の上端面50aの外周面側に確実に傾倒させるためには、図6及び図7に示すような形態に弾性フィン20の形状を変更することができる。図6では、弾性フィン20は、その付根部から全体にわたって外面側に傾斜して下方に延びている。このような形状に弾性フィン20を形成することにより、弾性フィン20は、容器口部50の上端面50aの外周面側に容易に傾倒するようになっている。更に、図7では、弾性フィン20は、頂板部内面から下方に延びているが、その途中の中間部当りから外面側に傾斜して下方に延びている。
【0023】
また、弾性フィン20の下端は、インナーリング7の下端よりも上方に位置させることが好ましい。これにより、インナーリング7の下端が容器口部50の上端面50aに当接した後、直ちに、容器口部50をスカート壁2とインナーリング7との間の空間に嵌め込むことができる。
【0024】
弾性フィン20の長さ(特に内面側の長さ)が長いほど、容器口部50の上端面50aの外周側との密着面積、即ちシール面積が大きくなるが、本発明の好適な態様では、インナーリング7の長さは短く設定され、しかも、弾性フィン20の下端は、インナーリング7の下端よりも上方に位置するように設定される。従って、弾性フィン20の長さは、必然的に制限されるが、上記のような条件を満足しつつ、弾性フィン20の長さを長くするために、本発明では、頂板部1の外周縁に膨出した突部22を形成することにより、弾性フィン20が設けられるスカート壁2とインナーリング7との間の領域に凹部23を形成しているわけである。
この場合、特に図4に示されているように、弾性フィン20の付根部の内面側を深く切り込んで、弾性フィン20の内面側(インナーリング7側)の長さを長くすることが好ましい。これにより、弾性フィン20の内面と容器口部50の上端面50aの外周側との密着面積(シール面積)を大きくでき、しかも、弾性フィン20を外面側(スカート壁2側)に容易に傾倒させるようにすることができる。
【0025】
特に図5に明瞭に示されているように、容器口部50の上端面50aは、通常曲率面となっている。
本発明によれば、上記凹部23内において、弾性フィン20とインナーリング7との間の領域に、上記の上端面50aの内面側曲率面に沿った曲率面(即ち、凹面)30を形成することが好ましい(図4参照)。このような曲率面30は、容器口部50を嵌合したときに、図5に示されているように、容器口部50の上端面50aと密着し、この部分もシール面となる。従って、シール性を一層向上させることができる。
【0026】
更に、上記凹部23内において、弾性フィン20とスカート壁2との間の領域(特にスカート壁2の上端にかかる部分)に、フラットな傾斜面33を形成しておくことが好適である。容器口部50が嵌め込まれて弾性フィン20が外面側(スカート壁2側)に傾倒したとき、その外面は、このような傾斜面33に面接する。即ち、係止突起8等の押圧力が効果的に作用し、弾性フィン20は、容器口部50の上端面50aと傾斜面33との間にしっかりと挟持され、シール性が補強される。
【0027】
上述した本発明においては、種々の設計変更が可能である。例えば図1〜図5の例では、タガ締めバンド3が設けられているが、このようなバンドが設けられておらず、スカート壁2の外面に直接開封用タブ5が設けられている打栓式キャップに本発明を適用することもできる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の打栓式キャップによれば、インナーリングの長さを短くすることができるため、開栓性に優れ、例えばこのキャップを容器口部から取り外す際に大きな力を要しないため、開栓に際して容器内容液の液飛び等の不都合を有効に解決することができる。
また、本発明では、インナーリングの長さを短くした場合にも十分なシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打栓式キャップの全体の構造の一例を示す側断面図。
【図2】図1のキャップの底面図。
【図3】図1のキャップを容器口部に装着した状態を示す半断面側面図。
【図4】図1のキャップの要部(容器口部との嵌合部分)を拡大して示す側断面図。
【図5】図4で示されている要部に容器口部が嵌合している状態を示す側断面図。
【図6】図6は、本発明のキャップで用いられる弾性フィンの変形例を示す部分側断面図。
【図7】図7は、本発明のキャップで用いられる弾性フィンの更に他の変形例を示す部分側断面図。
【符号の説明】
1:頂板部
2:スカート壁
3:タガ締めバンド
5:開封用タブ
7:インナーリング
8:係止突起
10:スリット
12:ブリッジ
14:強接合部
16:切断面
20:弾性フィン
23:凹部
30:曲率面
33:傾斜面
50:容器口部
50a:容器口部の上端面

Claims (3)

  1. 頂板部と、頂板部の周縁から下方に延びており且つ下方の内面部分に係止突起を備えたスカート壁とから成り、前記頂板部の内面には、前記スカート壁と間隔を置いて下方に延びているインナーリングが形成され、該インナーリングとスカート壁との間の空間に容器口部の上端が嵌め込まれることにより容器口部に固定される打栓式キャップにおいて、
    頂板部の周縁部分は上方に膨出しており、この膨出により、前記インナーリングとスカート壁との間の頂板部内面に凹部が形成され、この凹部から周状の弾性フィンが下方に延びており、該インナーリングとスカート壁との間の空間に嵌め込まれた容器口部の上端面から外周面にかかる部分と、頂板部からスカート壁にかかる部分との間に該弾性フィンが挟持されることによりシール性が確保され、
    前記凹部において、インナーリングと弾性フィンとの間には、容器口部上端面の内面側よりの面に沿った曲率面が形成されている、
    ことを特徴とする打栓式キャップ。
  2. 前記凹部において、弾性フィンよりも外側の部分には、閉栓の際に、弾性フィンの外面が密着し得るフラットな傾斜面が形成されている請求項1に記載の打栓式キャップ。
  3. 前記スカート壁の外面部分には、破断可能なブリッジと強固な接合部とを介して接続されたタガ締めバンドが設けられ、タガ締めバンドの内面とスカート壁の外面との間には、前記ブリッジと前記接合部とを残して切断面が形成されている請求項1又は請求項2に記載の打栓式キャップ。
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