JP4650830B2 - 遊技機用基板ケース及びそれを搭載する遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の動作を制御する制御基板等を収容する基板ケース、また、制御基板を基板ケースに収容して管理するスロットマシン、パチンコ等の遊技機に関する。
近年の遊技機は、一般に、マイクロコンピュータを搭載する制御基板によってゲームの動作が制御されている。例えば、スロットマシンにおいては、主制御基板と呼ばれる制御基板が、図柄が描かれたリールの回転・停止の制御、ホッパ装置を駆動したメダルの払い出し制御、更には入賞役を内部抽選する等のゲームの出玉に関する制御等を集中して行っている。また、スロットマシンには、サウンドの出力や液晶表示ユニットの映像表示等のゲームの演出を制御するサブ制御基板、各種機器ユニット等へ所要の電力を供給する制御を行う電源制御基板等、それぞれの担当に応じた制御基板が複数設けられている。
これら制御基板は、遊技機の機械的な動作制御のみならず、確変やメダルの払い出し等、ゲームの出玉に関する制御も行っている。このため、本来よりも有利な条件でゲームをしようとする不正行為の対象となりやすく、例えば、遊技機の制御プログラムを記憶するROMを不正に改造したり、また、中古市場で出回っている遊技機から不正に改造した制御基板を基板ケースごとすり替える等の不正行為が問題となっている。
このような不正行為に対処するために、従来は、外部から目視可能とする透明な本体ケースと上蓋ケースとにより制御基板を収容し、「カシメ」と呼ばれる不可逆的な閉塞機構により基板ケースを閉塞するとともに、本体ケースと上蓋ケースとに跨って封印シールを貼り付けて封印している。これにより、仮に基板ケースが開放されたとしても、閉塞機構、または封印シールの状態を見てその事実を発見できるように管理している。また、制御基板を収容する基板ケースを遊技機の筐体内に再離脱不能に装着することで、制御基板が基板ケースごとすり替えられる等の不正行為を困難にする防止策が採られている。
更に最近では、パワーレーザを対象物の表面に照射して任意の文字、記号等を刻印する技術を応用し、制御基板を収容する基板ケースにその固有の管理情報を刻印することで、基板ケースの不正なすり替え等を防止する制御基板の管理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−90011号公報
ところで、上述した従来の管理情報を基板ケースの表面にレーザ刻印する対策のみでは、例えば正規の基板ケースが、管理情報等を巧妙に似せて刻印した偽造の基板ケースにすり替えられた場合、遊技店舗がその事実を早期に発見することは困難で、被害が拡大してしまうおそれがあった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、遊技機に備えられている制御基板等を収容する遊技機用基板ケースにおいて、不正なすり替え等の事実を早期に発見できる等の遊技機用基板ケースを提供することを目的としている。また、基板ケースを適正に管理し、不正行為による被害をできるだけ抑える等の遊技機を提供することを目的としている。また、制御基板における検査履歴の不正な改ざん等を防止して、適正に基板ケースを管理する管理方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技機の動作を制御する制御基板を相対向する上蓋ケースと本体ケースとに収容するとともに、前記上蓋ケースと本体ケースとに跨って貼り付けられた封印シールを介して封印される遊技機用基板ケースであって、前記封印シールには、当該制御基板の固有の管理識別情報が暗号キーで符号化されて記載され、レーザマーカ装置が前記封印シールに記載された前記管理識別情報を読み取り、前記レーザマーカ装置内に予め記憶された暗号解読キーを用いてデコード化して、レーザ照射加工により前記上蓋ケース又は本体ケースの少なくとも何れか一方のケース表面に、当該管理識別情報を含む情報が刻印されていることを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機用基板ケースによれば、制御基板を収容する上蓋ケースと本体ケースとに跨って封印した封印シールに当該制御基板の固有の管理識別情報を暗号キーで符号化して記載するとともに、レーザマーカ装置が封印シールに記載された管理識別情報を読み取り、レーザマーカ装置内に予め記憶された暗号解読キーを用いてデコード化して、レーザ照射加工によりその管理識別情報を含む情報をケース表面にも刻印したので、双方の情報の整合性をチェックすれば、その基板ケースが正規のものか否かを容易に確認することができる。したがって、基板ケースの不正なすり替え等の事実を早期に発見し、遊技店舗における被害の拡大を防止することができる。
また、レーザマーカ装置は、封印シールに記載された管理識別情報をケース表面に容易かつ低コストで転写することができるので、例えば遊技店舗側がこの装置を使用して基板ケースの管理を行うことができる。さらに、レーザ照射加工により管理識別情報を通常文字とは異なる特殊で複雑な態様又は細密に刻印することができるので、基板ケースの偽造が困難となり、不正なすり替え等を効果的に防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機用基板ケースであって、前記ケース表面に刻印される情報には、当該遊技機を設置する遊技店舗に個別に設定されたオリジナル情報が含まれていることを特徴とする。
請求項2に記載の遊技機用基板ケースによれば、封印シールに記載された管理識別情報とともに、遊技店舗に個別に設定されたオリジナル情報がケース表面に刻印される。これにより、遊技店舗のオリジナル情報を当該店舗の署名として基板ケースの表面に刻印し、他店の基板ケースとは区別して管理することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機用基板ケースであって、前記レーザマーカ装置は、前記オリジナル情報を記憶する記憶手段を有しており、前記レーザマーカ装置が前記封印シールから読み取った前記管理識別情報に当該オリジナル情報を付加して生成した情報を前記ケース表面に刻印することを特徴とする。
請求項3に記載の遊技機用基板ケースによれば、レーザマーカ装置によって、予め記憶されている遊技店舗の個別のオリジナル情報が封印シールに記載された管理識別情報とともにケース表面に刻印される。これにより、遊技店舗のオリジナル情報を当該店舗の署名として基板ケースの表面に刻印し、他店の基板ケースと区別して管理することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機用基板ケースであって、前記レーザマーカ装置は、前記オリジナル情報を入力可能な入力手段を有しており、当該遊技店舗の担当者が該入力手段を用いて入力した前記オリジナル情報を前記管理識別情報に付加して前記ケース表面に刻印することを特徴とする。
請求項4に記載の遊技機用基板ケースによれば、遊技店舗の担当者がレーザマーカ装置の入力手段を用いて入力したオリジナル情報がケース表面に刻印される。これにより、遊技店舗のオリジナル情報を当該店舗の署名として基板ケースの表面に刻印し、他店の基板ケースと区別して管理することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースであって、前記オリジナル情報は随時変更されることを特徴とする。
請求項5に記載の遊技機用基板ケースによれば、遊技店舗のオリジナル情報を随時変更することで、特に中古市場等に出回った遊技機から偽造した基板ケースへの不正なすり替え等を効果的に防止する。
請求項6に記載の発明は、請求項の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースであって、前記オリジナル情報が当該制御基板の検査毎に変更されるとともに前記レーザマーカ装置を用いて前記ケース表面に順次配列して刻印されることで、当該制御基板の検査履歴が記録されることを特徴とする。
請求項6に記載の遊技機用基板ケースによれば、遊技店舗のオリジナル情報を制御基板の検査毎に順次配列して刻印することで、制御基板の検査履歴の改ざんを防止し、適正な履歴管理を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースであって、前記管理識別情報は、一次元又は二次元の既定のコード形式でコード化されて前記封印シールに記載されていることを特徴とする。
請求項7に記載の遊技機用基板ケースによれば、一次元又は二次元の既定のコード形式で管理識別情報を封印シールに記載することで、不正行為者が基板ケースの表面に容易には当該管理識別情報に基づく情報を再現できないようにし、基板ケースの偽造を困難にする。
請求項8に記載の発明は、請求項〜7の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースであって、前記レーザマーカ装置は、デコード化した前記管理識別情報を表示する表示手段を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載の遊技機用基板ケースによれば、レーザマーカ装置を使用し、封印シートにコード化された管理識別情報をデコード化して表示手段に表示する。このため、遊技店舗の担当者は、表示手段に表示された管理識別情報と、基板ケースの表面に刻印された情報の整合性を速やかにチェックすることができ、その基板ケースが正規のものか否かを容易に確認することができる。したがって、基板ケースの不正なすり替え等の事実を早期に発見し、遊技店舗における被害の拡大を防止することができる。
請求項9に記載の発明は、前記制御基板を収容する遊技機であって、請求項1〜8の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースを筐体内に再離脱不能に装着していることを特徴とする。
請求項9に記載の遊技機によれば、筐体内に再離脱不能に装着した基板ケースに制御基板を収容して管理し、当該基板ケースを封印する封印シールに制御基板の管理識別情報を暗号キーで符号化して記載するとともに、レーザマーカ装置が封印シールに記載された管理識別情報を読み取り、レーザマーカ装置内に予め記憶された暗号解読キーを用いてデコード化して、レーザ照射加工によりその管理識別情報を含む情報をケース表面にも刻印した。このため、遊技店舗の担当者は、封印シールの情報と基板ケースに刻印された情報の整合性をチェックすれば、その基板ケースが正規のものか否かを容易に確認することができる。また、基板ケースが本来の正規のものか否かその同一性の判断を容易に行えるので、基板ケースのすり替え等による遊技店舗における被害の拡大を防止することができる。
請求項10に記載の発明は、遊技機の動作を制御する制御基板を相対向する上蓋ケースと本体ケースとにより収容する遊技機用基板ケースにおける管理方法であって、前記上蓋ケースと前記本体ケースとに跨って貼り付けて封印した封印シールに当該制御基板の固有の管理識別情報を暗号キーで符号化して記載し、記載情報を読み取り可能な読取手段と、暗号解読キーが記憶された暗号記憶手段と、読み取った記載情報を前記暗号記憶手段から読み出した前記暗号解読キーを用いてデコード化する情報解読手段と、解読された情報に基づきレーザ照射加工により記載内容を再生するレーザ出力手段とを備えるレーザマーカ装置を使用して、前記封印シールに一次元又は二次元の既定のコード形式で記載した前記管理識別情報を読み取り、レーザ照射加工により前記上蓋ケース又は本体ケースの少なくとも何れか一方のケース表面に、当該管理識別情報を含む情報を刻印して管理することを特徴とする。
請求項10に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法によれば、遊技店舗の担当者は、レーザマーカ装置を使用し、封印シールに制御基板の管理識別情報を通常文字とは異なる特殊で複雑な態様又は細密に刻印することができるので、基板ケースの偽造が困難となり、不正なすり替え等を効果的に防止することができる。また、一次元又は二次元の既定のコード形式で管理識別情報を封印シールに記載することで、不正行為者が基板ケースの表面に容易には当該管理識別情報に基づく情報を再現できないようにし、基板ケースの偽造を困難にする。
また、遊技店舗の担当者は、封印シールの情報基板ケースに刻印された情報の整合性をチェックすれば、その基板ケースが正規のものか否かを容易に確認することができる。また、基板ケースが本来の正規のものか否かその同一性の判断を容易に行えるので、基板ケースを適正に管理し、基板ケースのすり替え等による遊技店舗における被害の拡大を防止することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法であって、前記レーザマーカ装置は、当該遊技機を設置する遊技店舗に個別に設定されたオリジナル情報を記憶する情報記憶手段を有し、前記読取手段が前記封印シールから読み取った前記管理識別情報に前記情報記憶手段から読み出した前記オリジナル情報を付加して生成した情報を前記ケース表面に刻印することを特徴とする。
請求項11に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法によれば、封印シールに記載された管理識別情報とともに、遊技店舗に個別に設定されたオリジナル情報がケース表面に刻印される。これにより、遊技店舗のオリジナル情報を当該店舗の署名として基板ケースの表面に刻印し、他店の基板ケースとは区別して管理することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法であって、前記レーザマーカ装置は、入力手段を用いて入力された前記オリジナル情報を前記管理識別情報に付加して前記ケース表面に刻印することを特徴とする。
請求項12に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法によれば、遊技店舗の担当者がレーザマーカ装置の入力手段を用いて入力したオリジナル情報がケース表面に刻印される。これにより、遊技店舗のオリジナル情報を当該店舗の署名として基板ケースの表面に刻印し、他店の基板ケースと区別して管理することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法であって、前記レーザマーカ装置は、当該制御基板の検査毎に変更された前記オリジナル情報を前記ケース表面に順次配列して刻印することにより、当該制御基板の検査履歴を記録することを特徴とする。
請求項13に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法によれば、遊技店舗のオリジナル情報を制御基板の検査毎に順次配列して刻印することで、制御基板の検査履歴の改ざんを防止し、適正な履歴管理を行うことができる。
請求項14に記載の発明は、請求項10〜13の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法であって、前記レーザマーカ装置は、デコード化された前記管理識別情報を表示手段に表示することを特徴とする。
請求項14に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法によれば、遊技店舗の担当者は、レーザマーカ装置を使用し、封印シートにコード化された管理識別情報をデコード化して表示手段に表示させる。このため、当該担当者は、表示手段に表示された管理識別情報と、基板ケースの表面に刻印された情報の整合性を速やかにチェックすることができ、その基板ケースが正規のものか否かを容易に確認することができる。したがって、基板ケースの不正なすり替え等の事実を早期に発見し、遊技店舗における被害の拡大を防止することができる。
上述したように、本発明によれば、遊技機の動作制御を行う制御基板等を基板ケースに収容して管理し、基板ケースを封印した封印シールに当該制御基板の固有の管理識別情報を暗号キーで符号化して記載するとともに、レーザマーカ装置が封印シールに記載された管理識別情報を読み取り、レーザマーカ装置内に予め記憶された暗号解読キーを用いてデコード化して、レーザ照射加工によりその管理識別情報を含む情報をケース表面にも刻印した。双方の情報の整合性をチェックすることで、当該基板ケースが正規のものか否かを容易に確認することができ、不正なすり替え等の事実を早期に発見することができる。また、基板ケースを適正に管理し、不正行為による遊技店舗の被害の拡大を防止することができる。
また、レーザマーカ装置は、封印シールに記載された管理識別情報をケース表面に容易かつ低コストで転写することができるので、例えば遊技店舗側がこの装置を使用して基板ケースの管理を行うことができる。さらに、レーザ照射加工により管理識別情報を通常文字とは異なる特殊で複雑な態様又は細密に刻印することができるので、基板ケースの偽造が困難となり、不正なすり替え等を効果的に防止することができる。
以下、本発明に関わる遊技機の好適な実施形態としてスロットマシンを例に図面を参照して説明する。なお、図1は、スロットマシン1の外観構造を表した斜視図、図2は、前扉3を開放した状態におけるスロットマシン1の内部構造を表した図である。
図1において、スロットマシン1は、前方に開口を有する矩形状の筐体2と、筐体2に対して回動可能に取り付けられることで前記開口を閉塞させる前扉3とを備えている。筐体2内には、円筒状のリール101a、101b、101cを3個備えてユニット化したリールユニット100が設置されている。なお、各リール101a、101b、101cの外周面には、複数種類の図柄が描かれ、リールが回転することで図柄が変動表示される。
前扉3は、上部パネル部4と下部パネル部5に略区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされたいわゆる化粧板として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダル(遊技媒体)を貯留する受皿部6aが形成された受皿ユニット6が設けられている。また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、ゲーム操作を行うためのスイッチ類を配置した操作卓7が形成されている。なお、上部パネル部4、操作卓7、下部パネル部5及び受皿ユニット6は、遊技者側に面し、これらによってスロットマシン1の「フロントマスク」が構成されている。
上部パネル部4は、左右両側において若干前方へ突出する側枠部40を有し、その内側に液晶表示パネル41が設けられている。液晶表示パネル41はゲームを演出する動画像を表示し、またゲームの状態に関係する各種情報を一つの画面に統合して表示する。また、液晶表示パネル41のほぼ中央には、リールユニット100に対向して図柄を透視させる略長方形の表示窓42が形成されている。遊技者は、表示窓42を透して、筐体2内に設けられているリール101a、101b、101cに描かれた縦3個、横3列の図柄を目視することができる。
上部パネル部4の上部には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する演出用照明部43が配置されている。また、スピーカを内蔵しゲームに係る効果音を発生させる演出用放音部44a、44bが上部パネル部4の左右にそれぞれ配置されている。また、上部パネル部4の側枠部40には、蛍光灯や高輝度発光ダイオードを内蔵して形成された演出用照明部45a、45bが設けられている。
操作卓7の上面右側には、遊技媒体としてのメダルをスロットマシン1に投入するためのメダル投入部71が設けられている。また、操作卓7の上面左側には、押しボタンスイッチである2個のベットボタン72、73が設けられている。なお、ベットボタン72、73はスロットマシンの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。ゲームを開始する際に、ベットボタン72が押圧操作されることで、貯留されているメダルから2枚のメダルがゲームに対して賭けられ、ベットボタン73が押圧操作されることで3枚のメダルが賭けられる。特に、ベットボタン73は、1回の操作で最大枚数のメダルを賭けることから「マックスベットボタン」と呼ばれている。
操作卓7の前面左側には、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するためのスタートレバー74が設けられている。スタートレバー74は、先端に球形の操作ノブを有する上下左右に揺動可能な操作旱を備え、操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。
また、操作卓7の中央には、各リール101a、101b、101cの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン75a、75b、75cが各リールの配列に対応して並設されている。
操作卓7の前面右側には、前扉3を開錠するための鍵が挿入される鍵穴76が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴76に所定の鍵を挿入して開錠操作すると、前扉3を前方へ開くことができ、また前扉3を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示するパネル51が設けられている。下部パネル部5の下側に配置された受皿ユニット6には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、払い出されたメダルを貯める受皿部6aと、スピーカを内蔵し演出効果音を発生させる演出用放音部62a、62bがそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照して、筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する。同図において、筐体2内の上部には、CPU、ROM、RAM等を備えるマイクロコンピュータから形成される制御基板であって、スロットマシン1の全体動作を集中して制御する主制御基板20が、基板ケース200に収納されて、筐体2内の所定の取り付けブラケットに再離脱不能に装着されている。なお、基板ケース200は透明なプラスチックで形成され、主制御基板20が不正に改造されていないか外部からの目視検査が可能となっている。
また、基板ケース200は、上蓋ケースと本体ケースとが対向して主制御基板20を収容するとともに、「カシメ」と呼ばれる不可逆的な閉塞機構により、これらのケース部材を閉塞している。かかる閉塞機構により、基板ケース200を容易には開放できないようにして、主制御基板20に対するROM交換等の不正行為を防止している。また、基板ケース200を筐体2内に再離脱不能に装着することで、主制御基板20が基板ケース200ごと奪取され、すり替えられる等の不正行為を困難にしている。
筐体2内の中央には、リール101a、101b、101cを備えるリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、前扉3が筐体2側に閉じられると、それぞれのリール101a、101b、101cが前扉3の表示窓42に対向するように、所定のフレームに位置決めされて取り付けられている。
また、リールユニット100の上部には、各リール101a、101b、101cのステッピングモータを駆動制御する回胴装置基板(不図示)が取り付けられている。主制御基板20は、回胴装置基板に対して回胴駆動(励磁)パルスデータを送出し、回胴装置基板がこれに応じて4相の駆動パルス信号を各ステッピングモータへ出力することにより、リール101a、101b、101cの回転と停止の制御を行っている。
リールユニット100の下方には、メダル投入部71から投入されたメダルを貯留し入賞の配当の際にメダルを排出するホッパ装置21と、ホッパ装置21から溢れたメダルを収容する補助貯留部22と、スロットマシン1に内蔵される各機器へ電力を配電する電源装置基板23を収容した主電源装置24が設けられている。
次に、前扉3の裏面側上部には、前面の演出用照明部(43)の光源である高輝度の発光ダイオードを実装する発光駆動部31と、演出用放音部(44a、44b)を構成するスピーカ32a、32bが取り付けられている。なお、図示はしていないが、前扉3の側枠部に形成された演出用照明部(45a、45b)についても、これらの光源である高輝度の発光ダイオードを実装する発光駆動部が前扉3の裏面側の対応する場所に配設されている。
また、液晶表示パネル41が前扉3の裏面側から取り付けられ、更に、液晶表示パネル41の上部においてほぼ水平に、基板ケース300に収納されたサブ制御基板30が取り付けられている。なお、スロットマシン1の全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括して制御され、サブ制御基板30は、液晶表示パネル41による演出映像の表示制御、演出用照明部(43、45a、45b)等を使った照明制御、及び演出用放音部(44a、44b、62a、62b)を使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行なっている。なお、サブ制御基板30を収容する基板ケース300についても、主制御基板20と同様に、不可逆的な閉塞機構により閉塞されている。
サブ制御基板30の下方には、リール101a、101b、101cを目視させるための透明な表示窓42が形成され、表示窓42の下方には、前面側のスタートレバー74及びストップボタン75a、75b、75c等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板である中央表示基板33が設けられている。
中央表示基板33の下方には、メダル選別装置34が取り付けられている。メダル選別装置34は、メダル投入部71に投入されたメダルの適否を判別して振り分ける装置である。また、メダル選別装置34は、メダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において規定のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送出する。
メダル選別装置34の下方には、これによって振り分けられた規定のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置21へ案内するガイド部材35と、メダル選別装置34により排除されたメダル(又は異物)をメダル排出口61へ案内するガイド部材36と、ホッパ装置21から排出されたメダルをメダル排出口61へ案内するガイド部材37とがそれぞれ設けられている。更に、メダル排出口61に隣接して、前面の演出用放音部(62a、62b)に対向するスピーカ38a、38bがそれぞれ取り付けられている。
かかる構成のスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、ベットボタン72または73の押圧操作がされると、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられ、ゲームが開始する。
ゲーム開始の状態で、スタートレバー74が傾倒操作されると、主制御基板20はリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部的な処理で抽選し、その結果をフラグ(メモリ)に記憶する。
次に、遊技者がストップボタン75a、75b、75cを任意の順番で押圧操作すると、主制御基板20は、それに従い順次、対応するリールを停止させる。そして、全てのリール101a、101b、101cが停止したことを検知すると、各リールに表示された図柄の組み合わせが、上述のフラグに記憶された入賞役に係る図柄の組み合わせと一致しているか否か判定する。これらが一致したときには、当該入賞が確定し、その入賞役の種類に応じた配当数のメダルをクレジットに加算する。入賞の配当によりクレジットが上限を超える場合には、ホッパ装置21から超過分のメダルを受皿部6aへ払い出している。
次に、図3〜図5を参照し、主制御基板20を収納する本発明の要部となる基板ケース200と、主制御基板20を管理して不正なゲームが行われないようにするための管理方法について説明する。ここで、図3は基板ケース200と、レーザマーカ装置400を使った基板ケース200の管理方法を説明するための概念図である。
まず、図3を参照し、基板ケース200は、本体ケース210と上蓋ケース220とから構成され、これらが対向してスロットマシン(1)の主制御基板20を収容している。なお上述したように、基板ケース200は、透明な硬質のプラスチックにより、本体ケース210と上蓋ケース220のそれぞれのケース部材が一体的に形成されている。また、これら本体ケース210と上蓋ケース220は、「カシメ」と呼ばれる不可逆的な閉塞機構により閉塞され、これにより基板ケース200を容易には開放できないようにして、主制御基板20に対する不正なアクセスを防止している。
筐体(2)に取り付けられた状態で後方側に位置する本体ケース210は、平面部211と側面部212を有する略矩形状の箱体から形成されている。また、前方側に位置する上蓋ケース220も平面部221と側面部222を有して略矩形状の箱体から形成されている。主制御基板20を収容する状態では、これらの開口が対向して閉塞された後、上蓋ケース220の平面部221と本体ケース210の側面部212に跨って、封印シール230が各ケース部材の表面に貼り付けられる。なお、図3に示す実施形態では、基板ケース200の2箇所に封印シール230を貼り付けて封止しているが、その貼り付け箇所等は適宜に定められる。
封印シール230は、長方形の合成紙から形成され、貼り付け面に予め粘着剤等が塗布されている。また、封印シール230は粘着力に比して破れ易く、一旦、基板ケース200に貼付されると、破らずに剥がすことは困難となっている。
なお、基板ケース200は、主制御基板20を収容し封印シール230を介して封印された状態で工場出荷されるが、納品された遊技店舗においても、主制御基板20の抜き取り検査が行われた際に、一旦開放した基板ケース200を新たな封印シール230を用いて再び封印している。
封印シール230の例えば平面部221に貼り付けられた部分には、当該主制御基板20に固有に割り当てられた管理識別情報231が、例えば一次元のバーコード形式、または二次元のQRコード形式で印刷されて記載されている。ここでいう管理識別情報としては、例えば、当該主制御基板20の製造番号、またはシリアル番号等である。また、封印シール230に記載される管理識別情報231は、第三者に対して秘密が保持された暗号処理により一次元または二次元のコード形式でコード化したものでもよい。また、封印シール230の表面に偽造を防止するためのホログラム等の複雑模様を施してもよい。
封印シール230に記載された管理識別情報231は、次に説明するレーザマーカ装置400を使用して、当該遊技店舗の管理者または検査担当者が、上蓋ケース220のケース表面である平面部221の適宜の場所に刻印(レーザマーキング)して転写する。封印シール230とともに、基板ケース200の表面にも管理識別情報を刻印することで、これらの情報の整合性をチェックすれば、現在装着されている基板ケース200が正規のものか否かを容易に確認することができる。したがって、基板ケース200の不正なすり替え等があっても、その事実を早期に発見することができる。また、管理識別情報を基板ケース200の表面に直接刻印するので、基板ケース200の偽造も困難となる。
以下、本発明に関わる基板ケース200の管理方法において使用するレーザマーカ装置400について説明する。ここで、図4はレーザマーカ装置400のシステム構成を示すブロック図、図5はその機能ブロック図である。
レーザマーカ装置400は、スキャナ装置410と、制御装置420と、レーザ出力装置430とから構成されている。
スキャナ装置410は、平面上に記載された一次元または二次元のイメージ情報を撮像して入力するCCD411と、イメージ情報をコード情報として読み取る読取部412とを備えている。
制御装置420は、CPU421、ROM422、RAM423等を備えるマイコンベースの制御装置であり、他にスキャナ装置410及びレーザ出力装置430を駆動するための電力を供給する電源回路等を備えている。
CPU421がROM422に記憶されたシステムプログラムに従って演算処理をすることで、スキャナ装置410で読み取られたコード情報を復号化して再生するデコード部246と、レーザ出力装置430の後述の走査部431へ走査制御信号を供給する走査制御部427と、レーザ生成部432へオンオフ駆動信号を出力してパルス状のレーザビームを発生させるレーザ制御部428とが機能する。
また、制御装置420は、スキャナ装置410で読み取った情報を表示する例えば液晶パネルである表示部424と、パソコン500等の外部機器とデータ通信をするための通信手段425とを備えている。
レーザ出力装置430は、レーザビームを生成するレーザ生成部432と、レーザビームの照射方向を制御する走査部431とを主に備えている。
レーザ生成部432は、発振器4321と、レーザダイオード4322と、集光レンズ光学系4323とを備えている。発振器4321は、制御装置420からのオンオフ駆動信号に従って発振し、レーザダイオード4322に駆動信号を供給して発光させる。レーザダイオード4322は、発信器4321からの駆動信号が供給される間、パルス状のレーザビームを連続的に発光する。レーザダイオード4322から出力されたレーザビームは、集光レンズ光学系4323によりビーム径が集束制御され、より高いパワー密度の状態でミラー4324に反射し、走査部431に向かう。
走査部431は、X軸モータ4311と、Y軸モータ4312と、X軸ミラー4313と、Y軸ミラー4314とを備えている。X軸モータ4311及びY軸モータ4312は、それぞれ回転軸がX軸方向及びY軸方向に配置されている。また、X軸モータ4311及びY軸モータ4312のそれぞれ回転軸の先端には、X軸ミラー4313及びY軸ミラー4314がそれぞれ鏡面を当該回転軸に対して所定の角度で傾斜した状態で取り付けられている。
ミラー4324で反射されたレーザビームは、X軸ミラー4313に続いてY軸ミラー4314に反射されて、例えば上蓋ケース320の表面である対象平面に照射される。なお、X軸ミラー4313、Y軸ミラー4314の角度を決定するX軸モータ4311、Y軸モータ4312は、走査制御部427からの走査制御信号に従って駆動制御される。
すなわち、制御装置420のレーザ制御部428がオン駆動信号を出力する間、レーザ生成部432は単パルスのレーザビームを連続的に発生させ、同時に当該オンオフ駆動信号と同期連携して、走査制御部427が出力する走査制御信号によりX軸ミラー4313、Y軸ミラー4314の角度が制御される。これにより、対象平面における任意の位置にレーザビームを照射することが可能となっている。そして、後述するように、プラスチック製の基板ケース(200)の表面に、適宜にパワー及びビーム径が制御されたレーザビームパルスを断続的に照射し、その表面を局所的に高温にして溶解、蒸発させ凹状に刻印する。かかるレーザ照射加工により、緻密で複雑な書体の任意の文字、記号、図形、模様等を低コストでかつ容易にプラスチックケースに刻印することができる。
次に、このレーザマーカ装置400を使用して、スロットマシン1の主制御基板20を収容する基板ケース200の管理方法を説明する。
図3に示されたように、スロットマシン(1)の主制御基板20を収容する基板ケース200には、上蓋ケース220と本体ケース210とに跨って封印シール230が貼り付けられている。そして、その表面には、当該主制御基板20に固有に割り当てられた管理識別情報231が、例えば一次元のバーコード形式、または二次元のQRコード形式で印刷されて記載されている。
管理識別情報231は、例えば、当該主制御基板20のシリアル番号であるが、その情報は、バーコードに符号化されて封印シール230に記載されている。更に言えば、管理識別情報231は、遊技機の製造メーカまたは納品先の遊技店舗以外の第三者に対しては知り得ないように秘密保持された暗号キーでバーコード等に符号化されることが望ましい。すなわち、封印シール230に記載された管理識別情報231のコードから第三者が当該情報の内容を再生することができないようにする。
例えば主制御基板20を検査した後、封印シール230を介して基板ケース200を再封印した際には、管理者等は、レーザマーカ装置400を使用し、スキャナ装置430の光学ヘッドを当該封印シール230に近接させて管理識別情報231の読み込み操作をする。このとき、スキャナ装置430のCCD411は、管理識別情報231のイメージ情報を取得し、読取部412がそのイメージ情報をコード情報に変換して、制御装置420のデコード部426へ転送する。
デコード部426は、転送されたバーコード等のコード情報を、人間が認知し得るキャラクタ文字等の二次元的な出力情報に復号化(再生)する。原データが暗号化されたものである場合には、ROM422等のメモリに予め記憶した暗号解読キーを用いてデコード化する。
また、CPU421は、デコード部426で再生された二次元的な情報を液晶パネル等で形成した表示部424に表示させてもよい。
また、CPU421は、RAM423等のメモリに記憶した当該遊技店舗のオリジナル情報を、上述の管理識別情報に付加して出力情報を生成することもできる。ここで、オリジナル情報は、例えば、当該遊技店舗の名称、標章、商号等の識別機能を有して個別に設定される任意の情報である。このオリジナル情報は、RS422またはUSB等によるシリアル通信を可能とする通信手段425を介して、パソコン500または図示しないキーボード等の外部の入力手段により入力されて、RAM423等のメモリに記憶される。また、上述のスキャナ装置410を用いてロゴマーク等のイメージ情報を取り込んで、オリジナル情報として出力情報に付加してもよい。
また、かかるオリジナル情報を、遊技店舗側が随時、制御装置420に入力して、変更を加えてもよい。また、主制御基板20を検査する毎にその検査履歴を示す情報、例えば検査の番号、日付等を入力するものであってもよい。
遊技店舗の管理者等は、スキャナ装置410を用いて、封印シール230の管理識別情報231を取り込んだ後、基板ケース200の例えば上蓋ケース220の適宜の場所に、レーザ出力装置430をセットする。
管理者等がレーザマーカ装置400に対し印字開始の操作を行うと、操作制御部427とレーザ制御部428とが連携し、レーザ出力装置430の操作部431とレーザ生成部432を制御し、再生した管理識別情報にオリジナル情報を付加して生成した出力情報に基づいて、二次元の刻印パターン240を当該上蓋ケース220の表面にレーザ照射加工する。これにより、例えば図3に示されるように、封印シール230に記載された管理識別情報231の原コード情報241と、人間が認知し得るキャラクタ文字に変換された管理識別情報242と、当該遊技店舗のオリジナル情報243とが上蓋ケース220の表面に転写される。
このように、基板ケース200を封印する封印シール230とともに、レーザマーキングにより基板ケース200の表面にも管理識別情報を記載することで、遊技店舗の管理者または検査担当者等は、これら双方の情報の整合性をチェックして、現在装着されている基板ケース200が正規のものか否かを容易に確認することができる。したがって、基板ケース200の不正なすり替え等があっても、その事実を早期に発見することができ、不正行為により遊技店舗が被る被害を最小限に抑えることができる。
また、管理識別情報を基板ケース200の表面に直接刻印するので、基板ケース200の偽造が困難となる。特に、レーザマーカ装置400を使用することで、管理情報を低コストで容易に刻印することができる。したがって、各遊技店舗がレーザマーカ装置400を所持して、基板ケース200の管理を効果的に行うことができるようになる。
また、レーザマーカ装置400を使用することで、緻密で複雑な書体の任意の文字、記号、図形、模様等を容易に刻印することができる。かかる複雑な刻印により、基板ケースの偽造を困難にして、基板ケース200の不正なすり替え等を効果的に防止することができる。
また、レーザマーカ装置400を使用すれば、遊技店舗独自のオリジナル情報を入力して基板ケース200に刻印することができる。これにより、当該オリジナル情報を当該遊技店舗の署名として使用でき、他店の基板ケースと区別して管理することができる。
また、レーザマーカ装置400が記憶するオリジナル情報を随時変更すれば、特に中古市場等に出回った遊技機から偽造した基板ケースへの不正なすり替え等を効果的に防止することができる。
また、主制御基板20を検査する毎にその検査履歴を示す番号、日時等をオリジナル情報として基板ケース200に刻印すれば、当該検査履歴の改ざんが防止され、適正に履歴管理をすることができる。
また、暗号化したコード形式で、封印シール230に当該管理識別情報を記載することで、第三者が当該コードに基づいて不正に管理識別情報を再現することができなくなり、基板ケースの偽造が更に困難となる。
また、所定のコード形式で封印シール230に記載した管理識別情報をレーザマーカ装置400が変換して表示部424に表示することで、遊技店舗の管理者等は、基板ケース200に刻印された管理識別情報の真偽を速やかに、かつ容易に判別することができる。したがって、基板ケースのすり替え等による遊技店舗における被害の拡大を効果的に防止することができる。
本発明は、スロットマシンに備えられる主制御基板を収容する基板ケースに限らず、サブ制御基板等のその他の電気回路基板を収容するケースにも応用でき、更には、スロットマシンに限らず、パチンコその他の遊技機の制御基板等の基板ケースに関しても応用することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの内部構造を表した図である。 図3は、本発明の一実施形態による基板ケースと、レーザマーカ装置を使った基板ケースの管理方法を説明するための概念図である。 図4は、本発明の一実施形態によるレーザマーカ装置のシステム構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の一実施形態によるレーザマーカ装置の機能ブロック図である。
符号の説明
1…スロットマシン、 2…筐体、 3…前扉、 4…上部パネル部、
5…下部パネル部、 6…受皿ユニット、 6a…受皿部、 7…操作卓、
20…主制御基板、 21…ホッパ装置、 22…補助貯留部、
23…電源装置基板、 24…主電源装置、 30…サブ制御基板、
31…発光駆動部、 32a、32b…スピーカ、 33…中央表示基板、
34…メダル選別装置、 35、36、37…ガイド部材、 38a、38b…スピーカ、
40…側枠部、 41…液晶表示パネル、 42…表示窓、 43…演出用照明部、
44a、44b…演出用放音部、 45a、45b…演出用照明部、 51…パネル、
61…メダル払出口、 62a、62b…演出用放音部、 71…メダル投入部、
72、73…ベットボタン、 74…スタートレバー、
75a、75b、75c…ストップボタン、 76…鍵穴、
100…リールユニット、 101a、101b、101c…リール、
200…基板ケース、
210…本体ケース、
211…平面部、 212…側面部、
220…上蓋ケース、
221…平面部、 222…側面部、
230…封印シール、 231…管理識別情報、
240…刻印パターン、 241…原コード情報、 242…管理識別情報、
243…オリジナル情報、
300…基板ケース、
400…レーザマーカ装置、
410…スキャナ装置、
411…CCD、 412…読取部、
420…制御装置、
421…CPU、 422…ROM、 423…RAM、 424…表示部、
425…通信手段、 426…デコード部、 427…走査制御部、
428…レーザ制御部、
430…レーザ出力装置、
431…走査部、 432…レーザ生成部、
500…パソコン、
4311…X軸モータ、 4312…Y軸モータ、
4313…X軸ミラー、 4314…Y軸ミラー、
4321…発振器、 4322…レーザダイオード、 4323…集光レンズ光学系、
4324…ミラー

Claims (14)

  1. 遊技機の動作を制御する制御基板を相対向する上蓋ケースと本体ケースとに収容するとともに、前記上蓋ケースと本体ケースとに跨って貼り付けられた封印シールを介して封印される遊技機用基板ケースであって、
    前記封印シールには、当該制御基板の固有の管理識別情報が暗号キーで符号化されて記載され、
    レーザマーカ装置が前記封印シールに記載された前記管理識別情報を読み取り、前記レーザマーカ装置内に予め記憶された暗号解読キーを用いてデコード化して、レーザ照射加工により前記上蓋ケース又は本体ケースの少なくとも何れか一方のケース表面に、当該管理識別情報を含む情報が刻印されている
    ことを特徴とする遊技機用基板ケース。
  2. 前記ケース表面に刻印される情報には、当該遊技機を設置する遊技店舗に個別に設定されたオリジナル情報が含まれていることを特徴とする請求項に記載の遊技機用基板ケース。
  3. 前記レーザマーカ装置は、前記オリジナル情報を記憶する記憶手段を有しており、前記レーザマーカ装置が前記封印シールから読み取った前記管理識別情報に当該オリジナル情報を付加して生成した情報を前記ケース表面に刻印することを特徴とする請求項に記載の遊技機用基板ケース。
  4. 前記レーザマーカ装置は、前記オリジナル情報を入力可能な入力手段を有しており、当該遊技店舗の担当者が該入力手段を用いて入力した前記オリジナル情報を前記管理識別情報に付加して前記ケース表面に刻印することを特徴とする請求項に記載の遊技機用基板ケース。
  5. 前記オリジナル情報は随時変更されることを特徴とする請求項の何れか1項に記載の遊技機用基板ケース。
  6. 前記オリジナル情報が当該制御基板の検査毎に変更されるとともに前記レーザマーカ装置を用いて前記ケース表面に順次配列して刻印されることで、当該制御基板の検査履歴が記録されることを特徴とする請求項の何れか1項に記載の遊技機用基板ケース。
  7. 前記管理識別情報は、一次元又は二次元の既定のコード形式でコード化されて前記封印シールに記載されていることを特徴とする請求項の何れか1項に記載の遊技機用基板ケース。
  8. 前記レーザマーカ装置は、デコード化した前記管理識別情報を表示する表示手段を備えていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の遊技機用基板ケース。
  9. 前記制御基板を収容する請求項1〜の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースを筐体内に再離脱不能に装着していることを特徴とする遊技機。
  10. 遊技機の動作を制御する制御基板を相対向する上蓋ケースと本体ケースとにより収容する遊技機用基板ケースにおける管理方法であって、
    前記上蓋ケースと前記本体ケースとに跨って貼り付けて封印した封印シールに当該制御基板の固有の管理識別情報を暗号キーで符号化して記載し、
    記載情報を読み取り可能な読取手段と、暗号解読キーが記憶された暗号記憶手段と、読み取った記載情報を前記暗号記憶手段から読み出した前記暗号解読キーを用いてデコード化する情報解読手段と、解読された情報に基づきレーザ照射加工により記載内容を再生するレーザ出力手段とを備えるレーザマーカ装置を使用して、
    前記封印シールに一次元又は二次元の既定のコード形式で記載した前記管理識別情報を読み取り、レーザ照射加工により前記上蓋ケース又は本体ケースの少なくとも何れか一方のケース表面に、当該管理識別情報を含む情報を刻印して管理する
    ことを特徴とする遊技機用基板ケースにおける管理方法。
  11. 前記レーザマーカ装置は、当該遊技機を設置する遊技店舗に個別に設定されたオリジナル情報を記憶する情報記憶手段を有し、前記読取手段が前記封印シールから読み取った前記管理識別情報に前記情報記憶手段から読み出した前記オリジナル情報を付加して生成した情報を前記ケース表面に刻印することを特徴とする請求項10に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法。
  12. 前記レーザマーカ装置は、入力手段を用いて入力された前記オリジナル情報を前記管理識別情報に付加して前記ケース表面に刻印することを特徴とする請求項11に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法。
  13. 前記レーザマーカ装置は、当該制御基板の検査毎に変更された前記オリジナル情報を前記ケース表面に順次配列して刻印することにより、当該制御基板の検査履歴を記録することを特徴とする請求項11又は12に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法。
  14. 前記レーザマーカ装置は、デコード化された前記管理識別情報を表示手段に表示することを特徴とする請求項10〜13の何れか1項に記載の遊技機用基板ケースにおける管理方法。
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