JP2002066073A - 遊技機および遊技機用制御装置の製造方法 - Google Patents

遊技機および遊技機用制御装置の製造方法

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JP2002066073A JP2000260237A JP2000260237A JP2002066073A JP 2002066073 A JP2002066073 A JP 2002066073A JP 2000260237 A JP2000260237 A JP 2000260237A JP 2000260237 A JP2000260237 A JP 2000260237A JP 2002066073 A JP2002066073 A JP 2002066073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技制御基板や遊技制御基板ボックス等に識別
情報保持手段を設け、遊技機メーカが遊技機の製造工程
等において識別情報を付与して登録、管理することによ
り、不正改造を容易に判別することができ、識別情報が
外部に漏れる可能性の小さい遊技機および遊技機用制御
装置の製造方法を提供する。 【解決手段】遊技に関わる制御を行う制御手段87a
と、前記制御手段を収容する収容手段87bと、書き込
まれた固有の識別情報を保持するとともに外部からの要
求信号により前記識別情報を出力する識別情報保持手段
230とを有する遊技機であって、前記識別情報保持手
段は、前記制御手段と前記収容手段との少なくとも一方
に設置され、前記識別情報保持手段に保持された識別情
報は、遊技機メーカにより書き込まれたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ
機、パチスロ機のような遊技機に設けられた遊技制御基
板等の不正改造を容易に検出することができ、これによ
り遊技制御基板等の不正改造を防止することができる遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機、パチスロ機のような遊技機
には、遊技機を制御するための遊技制御基板等が設けら
れている。遊技制御基板には、遊技機を制御するための
遊技制御プログラムが記憶された遊技制御用ROMや、
そのような遊技制御用ROMとCPUとを1チップに内
蔵した遊技制御マイコンが取り付けられている。しか
し、製造工場から納入先への遊技機の輸送中、または、
夜間等の遊技場において、この遊技制御用ROMや遊技
制御マイコンが不正に交換されてしまい、このような不
正改造の行われた遊技機により不当な利益を盗み取られ
るという犯罪行為が行われる可能性がある。
【0003】このような不正行為を防止するために、遊
技制御用ROMや遊技制御マイコンに記憶されている遊
技制御プログラムが正規のものであるか否かを判定する
機能を遊技制御用ROMや遊技制御マイコン内のプログ
ラムに設けることも行われていた。これは、電源投入時
などにおいて、遊技制御用ROMや遊技制御マイコンに
記憶されている遊技制御プログラムを読出してその読出
された遊技制御プログラムが正しいものであるか否かを
チェックし、正規のものでないと判定された場合には、
通常の遊技動作を行なわないようにする機能である。
【0004】遊技制御用ROMや遊技制御マイコンがこ
のような遊技制御プログラムの判定機能を有していたと
しても、遊技制御用ROMや遊技制御マイコン自体を不
正なものに交換されてしまうと、この機能は発揮できな
い。実際、遊技制御用ROMや遊技制御マイコンを不正
に交換される犯罪も発生している。遊技制御用ROMや
遊技制御マイコンに設けた遊技制御プログラム判定機能
ではこのような不正を発見できないという問題点があっ
た。
【0005】そこで、遊技制御基板や遊技制御基板ボッ
クスに遊技機固有の識別情報を保持する識別情報保持手
段(ID発信器)を設けて、その識別情報を読み取って
識別情報の欠落あるいは不整合を検出することにより、
不正交換等の不正改造を容易に判別することができる。
これにより、不正行為による損害を防止することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、遊技制御
基板や遊技制御基板ボックスに識別情報保持手段を設け
る場合、従来は、識別情報保持手段の製造会社や商社が
識別情報保持手段に識別情報を書き込んでいた。このよ
うにすると、識別情報を書き込んだ識別情報保持手段が
遊技機メーカに納入されるまでの経路等において、識別
情報を盗まれる可能性が増加してしまうという問題点が
あった。
【0007】そこで、本発明は、遊技制御基板や遊技制
御基板ボックス等に識別情報保持手段を設け、遊技機メ
ーカが遊技機の製造工程等において識別情報を付与して
登録、管理することにより、不正改造を容易に判別する
ことができ、識別情報が外部に漏れる可能性の小さい遊
技機および遊技機用制御装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の遊技機は、遊技に関わる制御を行う制御手
段と、前記制御手段を収容する収容手段と、書き込まれ
た固有の識別情報を保持するとともに外部からの要求信
号により前記識別情報を出力する識別情報保持手段とを
有する遊技機であって、前記識別情報保持手段は、前記
制御手段と前記収容手段との少なくとも一方に設置さ
れ、前記識別情報保持手段に保持された前記識別情報ま
たは前記識別情報を出力可能とするための情報の少なく
ともいずれか一方は、遊技機メーカにより書き込まれた
ものである。
【0009】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、前記収容手段または前記制御基板への設
置時点では、まだ前記識別情報を出力不能なものである
ことが好ましい。
【0010】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、遊技機メーカにより前記識別情報ととも
に前記識別情報を出力可能とするための情報が書き込ま
れたものであることが好ましい。
【0011】また、上記の遊技機において、前記制御手
段に搭載され、遊技に関わる制御を行う制御プログラム
を記憶した記憶手段を備えた電子回路部品を有し、前記
識別情報保持手段は、前記電子回路部品に設けられたも
のであることが好ましい。
【0012】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、前記電子回路部品のパッケージに一体に
埋設され、前記電子回路部品と一体不可分に設けられて
いるものであることが好ましい。
【0013】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、前記識別情報保持手段の有無が視認可能
な光透過性の合成樹脂により前記パッケージに一体に埋
設されているものであることが好ましい。
【0014】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、前記電子回路部品の前記パッケージ内の
ICチップおよびリード等の回路部と接触しない位置に
配置されているものであることが好ましい。
【0015】また、上記の遊技機において、前記収容手
段の前記電子回路部品に対応する位置には、前記電子回
路部品に対して外部からの接近を可能とする凹部が設け
られていることが好ましい。
【0016】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、前記収容手段に設けられたものであるこ
とが好ましい。
【0017】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、前記収容手段と一体不可分に設けられて
いるものであることが好ましい。
【0018】また、上記の遊技機において、前記識別情
報保持手段は、アンテナ部と電子回路部とを備え、前記
アンテナ部が前記電子回路部の周囲を取り囲むように配
置されているものであることが好ましい。
【0019】また、本発明の遊技機用制御装置の製造方
法は、遊技に関わる制御を行う制御基板を備えた遊技機
用制御装置の製造方法であって、前記制御基板に遊技に
関わる制御を行う制御プログラムを記憶した記憶手段を
備えた電子回路部品を実装する工程と、前記制御基板を
収容する収容手段または前記制御基板の少なくとも一方
に、書き込まれた固有の識別情報を保持するとともに外
部からの要求信号により前記識別情報を出力する識別情
報保持手段を設置する工程と、前記識別情報保持手段
に、遊技機固有の識別情報または該識別情報を出力可能
とするための情報の少なくともいずれか一方を書き込む
工程とを有するものである。
【0020】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段は、前記収容手段また
は前記制御基板への設置時点では、まだ前記識別情報を
出力不能なものであることが好ましい。
【0021】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段の設置後に、前記識別
情報保持手段に前記識別情報を書き込むとともに、前記
識別情報を出力可能とするための情報を書き込む工程を
有することが好ましい。
【0022】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品
に設けられたものであることが好ましい。
【0023】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品
のパッケージに一体に埋設され、前記電子回路部品と一
体不可分に設けられているものであることが好ましい。
【0024】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段は、前記識別情報保持
手段の有無が視認可能な光透過性の合成樹脂により前記
パッケージに一体に埋設されているものであることが好
ましい。
【0025】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品
の前記パッケージ内のICチップおよびリード等の回路
部と接触しない位置に配置されているものであることが
好ましい。
【0026】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段は、前記収容手段に設
けられたものであることが好ましい。
【0027】また、上記の遊技機用制御装置の製造方法
において、前記識別情報保持手段は、前記収容手段と一
体不可分に設けられているものであることが好ましい。
【0028】上記課題を解決するための手段の具体例
を、発明の実施の形態の表記と対応させて説明する。遊
技機には、パチンコ機1が対応する。制御手段には、遊
技制御基板87aが対応する。電子回路部品には、遊技
制御マイコン200が対応する。識別情報保持手段に
は、ID発信器230およびID発信器235が対応す
る。収容手段には、遊技制御基板ボックス87bが対応
する。凹部には、蓋体91の凹部92が対応する。遊技
機用制御装置には、遊技制御基板87aおよび遊技制御
基板ボックス87bが対応する。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、本発明の遊技機の例とし
てのパチンコ機1の正面図である。パチンコ機1には、
それに隣接してカードユニット35が設けられている。
カードユニット35に設けられたカード利用可表示ラン
プ47は、カードユニット35が使用可能な状態である
か否かを、点灯または点滅により遊技者に知らせるため
のものである。このカードユニット35は、遊技機設置
島に複数台設置されているパチンコ機1の間に挿入され
た状態で設置されており、左右どちらのパチンコ機1に
接続されているのかが連結台方向表示器49により表示
される。
【0030】遊技者がカード残高の記録された共通カー
ド(プリペイドカード)をカード挿入口50から挿入す
ると、その共通カードに記録されているカード残高が読
み取られる。そして、遊技者が貸玉操作を行なうことに
より、あらかじめ設定されている貸出単位額分がカード
残高から減額されるとともに、その貸出単位額分のパチ
ンコ玉がパチンコ機1の上皿87内に貸し出し供給され
る。
【0031】カードユニット35には情報表示スイッチ
48が設けられており、この情報表示スイッチ48を押
圧操作することにより、例えばカード残高やエラーが発
生した場合のエラーコードなどの情報をパチンコ機1に
設けられた情報表示器(図示せず)に表示可能である。
カードユニット錠51はカードユニット35前面を錠止
するための錠であり、このカードユニット錠51に所定
の鍵を挿入して解錠操作することにより、カードユニッ
ト35の前面側を開放できる。
【0032】パチンコ機1の遊技盤3は、遊技面として
形成されており、その表面に各種部品が配置されてい
る。遊技盤3の中央部は、帯状の板金材で作られた区画
レール2によって仕切られた円形状の遊技領域とされて
いる。遊技領域の中央部には可変表示部4が設けられて
おり、可変表示部4の中央部には画像表示装置5の表示
画面が配置されている。画像表示装置5としては、CR
T、液晶ディスプレイ等が利用できる。画像表示装置5
の表示画面には、スロットマシン状の変動停止可能な特
別図柄やその他の動画、静止画等の遊技に係る情報を表
示する。画像表示装置5の下部には始動口9が配置され
ている。始動口9に玉が入る確率は、この始動口9の直
上の複数本の入賞調整釘の微調整により変更することが
できる。始動口9に入ったパチンコ玉は、始動検出器
(図示せず)により検出される。
【0033】始動検出器が入賞したパチンコ玉を検出す
ると、景品玉としてのパチンコ玉をあらかじめ決められ
た規定数だけ払い出す。この払い出しと同時に、画像表
示装置5には、スロットマシン状の回転体の図柄表示
(特別図柄)が回転するかのような動画を表示する。回
転体の回転が停止し、その特別図柄が特定の組み合わせ
に一致すると大当りとなる。ここで、「大当り」とは、
画像表示装置5の表示があらかじめ決められた特定の組
み合わせに一致し、可変入賞球装置10の開閉板61が
開いて大入賞口となり、その大入賞口から多くのパチン
コ玉が入り得る状態、すなわち大当り状態になることを
いう。
【0034】開いた開閉板61は、開いた後所定時間
(例えば30秒)経過するか、または所定個数(例えば
10個)のパチンコ玉が大入賞口から入るか、どちらか
の条件が満たされた時点で閉じる。大当り状態では、L
ED(発光ダイオード)62が点滅状態となる。個数表
示器63には大入賞口から入ったパチンコ玉の数が表示
される。
【0035】可変表示部4の両側方にワープ入口21が
設けられている。ワープ入口21に玉が入る確率は、こ
のワープ入口21の直上の複数本の入賞調整釘の微調整
により変更される。ワープ入口21に入ったパチンコ玉
は、始動口9の直上のワープ出口8から出てくる。この
ため、ワープ出口8から出たパチンコ玉は、始動口9に
比較的入賞しやすい。
【0036】可変表示部4の左側に設けられたワープ入
口21には、普通図柄始動ゲート23が設けられてい
る。この普通図柄始動ゲート23に入ったパチンコ玉
は、通過玉検出器23aによって検出され、それにより
普通図柄表示器17に表示される普通図柄が変動する。
普通図柄が、特定の図柄に一致すると当りとなる。ここ
で、「当り」とは、普通図柄表示器17に表示される図
柄があらかじめ定められたものになり、始動口9の可動
片20が開き、パチンコ玉が始動口9に入賞玉として入
る確率が高くなる状態を言う。
【0037】また、画像表示装置5の下側には、始動記
憶表示器6が設けられている。始動記憶表示器6は、始
動口9に入賞し、かつまだ画像表示装置5の変動表示を
始動していないパチンコ玉の数を表示するためのもので
ある。始動記憶表示器6は、最高4個までの始動記憶数
を表示することができる。さらに、普通図柄表示器17
の両側には通過記憶表示器18が設けられている。通過
記憶表示器18は、普通図柄始動ゲート23を通過し、
かつまだ普通図柄表示器17の図柄変動を始動していな
いパチンコ玉の数を記憶し表示するためのものである。
通過記憶表示器18は、最高4個までの図柄変動数を記
憶、表示することができる。
【0038】遊技領域には、固定入賞口7,11,15
も設けられている。サイドランプ22は、パチンコ玉が
固定入賞口7,11,15や始動口9等に入って入賞し
たときに点滅する飾りランプである。風車19は、パチ
ンコ玉がこれに衝突したときに回転して、パチンコ玉の
落下速度、落下方向に変化を与えるものである。アウト
口16は、どの入賞口や始動口9にも入らなかったパチ
ンコ玉がアウト玉として遊技領域から排出されるところ
である。
【0039】パチンコ機1の下部には、ハンドル82が
回動自在に設けられている。ハンドル82を回動させる
ことにより、パチンコ玉を電動で遊技領域に向かって発
射することができる。上皿87は、ハンドル82の操作
で打ち出す玉を多数貯留しておくための容器である。上
皿87には、入賞したとき払い出される賞球も入るよう
に構成されている。
【0040】パチンコ玉で上皿87が満杯になると、賞
球は自動的に上皿87の下部に配置された下皿86に払
い出される。また、上皿玉抜レバー84を横移動させる
ことにより、上皿87のパチンコ玉を下皿86に移動さ
せることができる。下皿86のパチンコ玉を抜き取るに
は、下皿玉抜レバー85を横移動させて、パチンコ玉を
別途用意した容器(図示せず)に落下させる。また、前
面枠錠83はパチンコ機1の前面側の扉状の前面枠を錠
止するためのものである。開放検出スイッチ266は前
面枠の開閉状態を検出するためのスイッチである。
【0041】パチンコ機1上部に設けられたスピーカ8
1は、効果音、音楽、音声メッセージ等の音声信号をス
テレオ出力するものである。また、パチンコ機1には、
装飾LED262、装飾蛍光灯263,264,265
が設けられている。これらは、パチンコ機1の遊技状態
に応じて点灯または点滅するものであり、大当りの発生
や継続を遊技者に通知するとともに、遊技の雰囲気を盛
り上げるためのものである。さらに、景品玉が不足した
ことを通知する玉切れLED260、入賞玉の発生に基
づいて所定個数の景品玉が払出されたことを報知するた
めの払出LED261が設けられている。
【0042】図2は、パチンコ機1およびカードユニッ
ト35を裏面から見た図である。パチンコ機1は外枠5
2内に取り付け固定されている。パチンコ機1の裏面側
には機構板53が取り付けられており、機構板53には
種々の装置、回路基板等が設けられている。玉タンク5
4は、図示しないパチンコ玉供給装置から供給されたパ
チンコ玉や打込玉を貯留しておくためのものである。玉
整列レール55、カーブ樋57および通路体58は、玉
タンク54内のパチンコ玉を賞球払出装置59に供給す
るためのものである。
【0043】賞球払出装置59は、入賞に応じて賞球と
してのパチンコ玉を上皿87に払い出すためのものであ
る。賞球払出装置59には玉タンク54からパチンコ玉
が供給される。遊技制御基板ボックス87bには、遊技
盤3を含むパチンコ機1の遊技動作を制御する遊技制御
基板87a(図3参照)が収納されている。入賞玉処理
装置72は、入賞玉検出スイッチ74および入賞玉排出
ソレノイド73を備え、各入賞口から入賞したパチンコ
玉の処理を行うものである。
【0044】さらに、ユニット中継基板75を収容した
中継基板ボックス76、電飾基板65を収容した電飾基
板ボックス64、ターミナル基板67を収容したターミ
ナル基板ボックス68が設けられている。ユニット中継
基板75は、パチンコ機1とカードユニット35との配
線を中継するものである。また、電飾基板65は、遊技
制御基板87aからの指令またはデータに基づいてパチ
ンコ機1の前面に設けられる電気的装飾部品(装飾LE
D262、装飾蛍光灯263〜265等)の動作を制御
するものである。ターミナル基板67は、パチンコ機1
に設けられる各種電気的装置に電源を供給するととも
に、パチンコ機1内部での信号線の中継、パチンコ機1
と外部との信号線の中継を行なうものである。
【0045】賞球基板69は、賞球払出装置59を制御
して賞球の払い出しの制御を行うものであり、賞球基板
ボックス77内に収納されている。また、打球ユニット
71は、遊技者がハンドル82(図1参照)を回動する
ことによって、パチンコ玉を遊技盤3の遊技領域に発射
するためのものであり、発射基板70によりこの打球ユ
ニット71の動作を制御する。
【0046】機構板53の中央には窓開口56が開設さ
れ、その窓開口56からは、遊技盤3の裏面に取り付け
られた入賞玉集合カバー体66が貫通している。入賞玉
集合カバー体66には、中継基板78と画像表示装置5
とが設けられている。中継基板78には、遊技盤3上の
各種電気部品が接続されるとともに、後述する遊技制御
基板87aが接続されている。また、画像表示装置5内
には、画像表示制御基板(図示せず)が設けられてい
る。画像表示装置5は、画像表示制御基板の画像表示制
御信号に基づいて表示画面に各種特別図柄、キャラク
タ、その他の画像を表示する。中継基板78、遊技制御
基板87aおよび画像表示装置5はケーブル90により
互いに接続されている。各ケーブル90はコネクタ88
により着脱可能に取り付けられている。
【0047】図3は、遊技制御基板ボックス87bの拡
大図である。遊技制御基板ボックス87bは、遊技制御
基板87aを収容するボックス本体110と、遊技制御
基板87aを収容した状態で蓋をする蓋体91とから構
成されている。蓋体91とボックス本体110とは、蓋
体91の表面に設けられた取付片部80a〜80cによ
り互いに組み付けられて固定されている。取付片部80
a〜80cは、蓋体91を開放すると開放した痕跡を残
すようになっており、遊技制御基板87aの不正交換等
を目的とする蓋体91の不正開放を防止する機能を有す
る。
【0048】蓋体91の表面の長手方向の両端側には、
複数の取付片部80a〜80cが並設されている。この
取付片部80a〜80cは、ボックス本体110と蓋体
91とを非可逆的に固着するためのものである。取付片
部80a〜80cは、側面において連結部94a〜94
cにより蓋体91との間および相互間を連結されてお
り、上面において連結部93a〜93cにより蓋体91
との間を連結されている。各取付片部80a〜80c間
には、スリット状の溝が形成されており、連結部93a
〜93c、94a〜94cを切断すると、各取付片部8
0a〜80cは蓋体91から分離することができる。取
付片部80a〜80cの上面には、それぞれ取付穴95
a〜95cが設けられており、取付片部80cの隣接部
の上面には、取付穴95dが設けられている。
【0049】また、各連結部93a〜93c、94a〜
94cには、それぞれ遊技制御基板ボックス87bの開
放順序を作業員などに指示するための刻印「1〜3」が
施されている。具体的には、取付片部80aに対応する
連結部93a,94aには「1」の刻印が施され、取付
片部80bに対応する連結部93b,94bには「2」
の刻印が施され、取付片部80cに対応する連結部93
c,94cには「3」の刻印が施されている。遊技制御
基板87aの修理、交換等が必要な場合には、作業員は
これらの刻印にしたがって連結部93a〜93c、94
a〜94cを切断し、遊技制御基板ボックス87bの蓋
体91を開放する。
【0050】最初にボックス本体110と蓋体91と
は、取付穴95aにねじ込まれたワンウェイねじ140
により固定されている。ワンウェイねじ140は、ねじ
締め方向にしか回らない特殊なねじであり、一旦締めつ
けるとねじを取り外すことはできない。したがって、蓋
体91を開放するには連結部93a,94aを切断して
取付片部80aを蓋体91から分離するしかない。取付
片部80aはそのままボックス本体110側に固定され
て残る。次に蓋体91を固定するには、ボックス本体1
10内部に収納されているワンウェイねじ140を取り
出し、取付片部80bの取付穴95bにねじ込む。この
ようにして蓋体91を3回までは開放することができ、
最後は取付穴95dを使用して蓋体91を固定する。
【0051】蓋体91の上面には、パチンコ機1の機種
名を記した機種名シール97bと検査履歴シール98b
が貼着されている。検査履歴シール98bには、遊技制
御基板87aを検査、修理、交換等した際に書き込む
「検査者」欄と「検査日」欄が設けられており、作業者
が検査、修理、交換等のために蓋体91を開放した場合
には各項目に記入する。このような構成とすることによ
り、蓋体91を容易には開放できず、また、無理に蓋体
91を開放してもその痕跡が一目で識別できる。
【0052】蓋体91の不正開放防止のために、蓋体9
1とボックス本体110との間は、ホログラムをプリン
トした封印シール104,105が貼着され封印されて
いる。封印シール104,105は、剥がすと蓋体91
およびボックス本体110にホログラムが部分的に残
り、剥がしたことが一目で分かるようになっている。し
かし、これらの不正開放防止手段によっても、ボックス
本体110ごとそっくり不正交換されてしまうと、それ
を判別することはできない。そのような問題点を解決す
るために、本願発明においては、遊技制御基板87aに
搭載された電子回路部品に識別情報を記憶、発信するI
D発信器235を一体不可分に設置したものである。ま
た、遊技制御基板ボックス87b自体にもID発信器2
30が一体不可分に設置されている。
【0053】遊技制御基板ボックス87b内に収容され
ている遊技制御基板87aには、遊技制御マイコン20
0が搭載されている。遊技制御マイコン200は、CP
U、遊技制御プログラムを記憶したROM(遊技制御用
ROM)およびRAMを1チップ上に備え、遊技制御基
板87aの機能の中心的役割を担う電子回路部品であ
る。遊技制御基板87aは、可変表示部4や可変入賞球
装置10などの遊技装置の遊技動作を制御する。例え
ば、遊技制御基板87aは、画像表示装置5内の画像表
示制御基板とケーブルにより接続されており、表示画面
に表示させるべき画像を指定するための信号を画像表示
制御基板へ送信する。遊技制御基板87aは、固定ねじ
139によりボックス本体110に固定された長方形の
プリント配線基板であり、蓋体91から露出する一側部
には複数のコネクタ88が実装されている。
【0054】遊技制御基板ボックス87bの蓋体91に
は、ID発信器230が一体不可分の状態で埋め込まれ
ている。また、遊技制御基板87a上の遊技制御マイコ
ン200にもID発信器235が一体不可分の状態で埋
め込まれている。ID発信器230,235について
は、後に詳しく説明する。
【0055】図4は、遊技制御基板ボックス87bへの
ID発信器230の設置方法を示す蓋体91の断面図で
ある。図4(a)は、合成樹脂による蓋体91の成形時
に、ID発信器230を蓋体91に埋め込んで一体に成
形したものである。図4(b)は、蓋体91に凹部91
aを形成しておき、凹部91a内にID発信器230を
配置して、閉塞部材91bを凹部91aの上部に接着固
定したものである。図4(c)は、蓋体91に凹部91
aを形成しておき、凹部91a内にID発信器230を
配置して、合成樹脂91cにより封入固定したものであ
る。
【0056】図4(a)から(c)のようにして、ID
発信器230を蓋体91に一体不可分の状態で埋め込む
ようにしたので、ID発信器230を遊技制御基板ボッ
クス87bから分離することが極めて困難となる。無理
にID発信器230を取り出そうとしてもID発信器2
30が破壊してしまい、正規の識別情報が不正改造者に
渡ることを防止することができる。また、取り出された
ID発信器230が不正改造等に利用されることも防止
できる。なお、ID発信器230は、蓋体91でなくボ
ックス本体110に埋め込むようにしてもよい。
【0057】図5は、遊技制御基板ボックス87bの図
3における右方向から見た断面図である。遊技制御基板
ボックス87bの蓋体91には凹部92が設けられてお
り、その凹部92に対応する位置の遊技制御基板87a
上に遊技制御マイコン200が設けられている。この凹
部92には、後述のID読取書込装置300(図11参
照)のアンテナ部を配置して、遊技制御マイコン200
に一体不可分に設けられたID発信器235の識別情報
を読み取ったり、ID発信器235に識別情報を書き込
んだりすることができる。識別情報の読み書きは電波に
より非接触で行うことができる。蓋体91には凹部92
が設けられているので、ID読取書込装置300のアン
テナ部とID発信器235との距離を短縮することがで
き、識別情報の読み書きを確実に行うことができる。
【0058】遊技制御マイコン200には、後に詳述す
るように、遊技制御マイコン200と一体不可分にID
発信器235が設けられている。ID発信器235は、
非接触型のICカード内に埋め込まれて使用されるIC
チップと同種のICチップとアンテナ部とを含むもので
ある。ID発信器235内のメモリ(フラッシュメモ
リ)には、個別のパチンコ機1ごとに異なり、それぞれ
のパチンコ機1を識別可能な識別情報(IDコード)を
記憶させることができる。
【0059】遊技機メーカにおいて、ID読取書込装置
300をID発信器230,235に接近させ、識別情
報書込要求信号を送出することにより、識別情報を記憶
させる。そして、ID読取書込装置300から識別情報
発信許可信号を送出して識別情報発信許可データを所定
の記憶領域に書き込み、ID発信器230,235を識
別情報発信可能な状態とする。また、ID発信器23
0,235は、ID読取書込装置300またはID検査
装置300a(図27参照)からの送信要求に応じて内
部に記憶されている識別情報を送信する。この識別情報
を確認することにより、遊技制御基板87aの不正改
造、不正交換等の有無を容易に判別可能となる。なお、
ID発信器230,235に記憶する識別情報は、同じ
識別情報を両者に記憶させるようにしてもよいし、相異
なる識別情報を記憶させてそれらを個々の遊技機に関連
付けて登録するようにしてもよい。
【0060】遊技制御マイコン200が遊技制御用RO
MとともにCPUを備えたものであるので、この遊技制
御マイコン200を交換することなしには遊技制御基板
87aの不正改造が極めて困難になり、不正改造等に対
するセキュリティを向上させることができる。また、た
とえ遊技制御マイコン200を不正に交換したとして
も、識別情報が欠落あるいは不整合を起こすこととな
り、不正交換等を容易に判別することができ、これらの
不正行為による損害を防止することができる。
【0061】図6は、ID発信器235を一体的に備え
た遊技制御マイコン200の内部構造を示す図である。
遊技制御マイコン200は、ICチップ202および複
数のICリード203を合成樹脂製のパッケージ201
により一体的に成形固定したものである。パッケージ2
01を成形する際に、ICチップ202およびICリー
ド203と接触しない位置にID発信器235を配置し
て、ID発信器235を遊技制御マイコン200と一体
不可分の状態となるように成形固定する。ID発信器2
35は、ICチップ202およびICリード203とは
電気的にも接続されておらず、ID発信器235が遊技
制御マイコン200の動作に影響を与えることはない。
そのため、従来の遊技制御マイコンの回路部の仕様を変
更することなくそのまま使用できる。
【0062】このように、ID発信器235を遊技制御
マイコン200と一体不可分に設けることにより、たと
え遊技制御マイコン200が不正に交換されたとして
も、識別情報の欠落あるいは不整合により、不正改造を
容易に発見することができる。また、遊技制御マイコン
200からID発信器235を分離することが極めて困
難となり、無理にID発信器235を取り出そうとして
もID発信器235が破壊してしまい、正規の識別情報
が不正改造者に渡ることを防止することができる。さら
に、パッケージ201を形成する合成樹脂として、透明
あるいは半透明の光透過性の合成樹脂を使用すれば、目
視等により遊技制御マイコン200内のID発信器23
5の有無を確認することができ、よりセキュリティが向
上する。
【0063】図7は、ID発信器235を設ける他の方
法を示す図である。図7は、遊技制御マイコン200を
側面から見た断面図である。この方法では、遊技制御マ
イコン200のパッケージ201の所定個所には凹部2
04が設けられる。凹部204の位置はICチップ20
2およびICリード203と干渉しない位置とする。そ
の凹部204の内部にID発信器235を配置して、合
成樹脂205によりID発信器235を遊技制御マイコ
ン200と一体不可分に封入固定する。なお、ID発信
器235を合成樹脂により凹部内に封入固定する以外に
も、ID発信器235を凹部内に配置してから凹部に封
印シールを貼付して封印したり、凹部上部に閉塞部材を
接着して封印固定するようにしてもよい。
【0064】この方法によれば、ID発信器235を遊
技制御マイコン200の製造工程においてそのパッケー
ジ201内に一体的に成形するのではなく、遊技制御マ
イコン200の製造後に、ID発信器235を遊技制御
マイコン200と一体的に固定することができる。この
方法でもID発信器235は遊技制御マイコン200と
一体不可分となり、たとえ遊技制御マイコン200が不
正に交換されても、識別情報の欠落あるいは不整合によ
り、不正改造を容易に発見することができる。また、遊
技制御マイコン200からID発信器235を分離する
ことも極めて困難である。
【0065】また、遊技制御マイコンの製造後に別工程
でID発信器235を設けることができ、製造工程の自
由度が増すとともに、遊技制御マイコンの盗難等に対す
る安全性も向上する。すなわち、遊技機メーカ内でID
発信器235の一体化を行うようにすれば、ID発信器
235と一体化された遊技制御マイコン200が盗難さ
れる可能性を減少させることができる。さらに、ID発
信器235の封入を行う合成樹脂205として、透明あ
るいは半透明の光透過性の合成樹脂を使用すれば、目視
等によりID発信器235の有無を確認することがで
き、よりセキュリティが向上する。この場合には、パッ
ケージ201の材料は、光透過性の合成樹脂である必要
はなく通常のものが使用できる。
【0066】図8は、ID発信器235の構造を示す図
である。ID発信器230もID発信器235と同一の
構成である。ID発信器235は、合成樹脂材料等から
なる絶縁体の基体236に電子回路部237、接続部2
38およびアンテナ部406が固定されて構成されてい
る。電子回路部237はICチップ等からなる電子回路
であり、アンテナ部406はID読取書込装置300ま
たはID検査装置300aと通信を行うためのものであ
り、接続部238は電子回路部237とアンテナ部40
6とを電気的に接続するためのものである。
【0067】図8に示すように、電子回路部237の周
囲を取り囲むようにアンテナ部406が配置されてい
る。このため、電子回路部237がアンテナ部406に
よって保護され、機械的な外力による電子回路部237
の破壊を減少させることができる。これにより、搬送時
や遊技制御基板ボックス87bおよび遊技制御マイコン
200との一体化工程時等におけるID発信器230,
235の破損を防止することができる。
【0068】なお、ID発信器235が、基体236を
有するものとしたが、図6のように遊技制御マイコン2
00のパッケージ201内に一体的に成形される場合
や、図7のように遊技制御マイコン200のパッケージ
201の凹部204内に封入される場合には、基体23
6は必ずしも必要なものではない。ID発信器235が
各部の配置を保つように、仮固定フィルム等に貼り付け
られた状態のものでもよい。
【0069】図9は、ID発信器230,235の回路
構成を示すブロック図である。ID発信器230,23
5の電子回路部237は、非接触型のICカード内に埋
め込まれて使用されるものと同種のICチップで構成さ
れている。ワンチップ・マイクロコンピュータ(以下、
マイコンという)400は、CPU401、フラッシュ
メモリ402、RAM403等をワンチップ内に実装し
たICである。不揮発性のフラッシュメモリ402には
識別情報が記憶されており、無電源でも識別情報は保持
されている。識別情報は、所定のビット長のユニークな
(同じ情報が2つはない)非公開情報とし、パチンコホ
ール、パチンコ機メーカ、第三者情報管理組織等によっ
て識別情報データベースが作成され、セキュリティ管理
されることが好ましい。
【0070】RAM403は、CPU401の作業用の
メモリである。通信回路405とアンテナ部406は、
ID読取書込装置300から送信された識別情報発信要
求信号、識別情報書込要求信号、識別情報発信許可信号
を受信したり、フラッシュメモリ402に記憶された識
別情報を送信するためのものである。ID読取書込装置
300から識別情報発信要求信号等とともに送信される
搬送波成分は、通信回路405で受信され電源回路40
4に送られる。電源回路404では、この搬送波成分を
整流して直流電圧を得る。そして、この直流電圧を直流
電源としてマイコン400および通信回路405に供給
する。
【0071】したがって、ID発信器230,235
は、電池や外部電源を使用せずに、必要なときにはいつ
でも識別情報の発信および書き込みをすることができ
る。これにより、ID発信器230,235は、特別な
電池や外部電源を必要とすることもなく、非接触で識別
情報の読み取りおよび書き込みを行うことができる。こ
のため、識別情報の書込作業、登録作業、検査作業が容
易に行える。
【0072】ID発信器230,235は、識別情報書
込要求信号を受信すると、識別情報書込要求信号に含ま
れる識別情報をフラッシュメモリ402に書き込む。こ
のときに、既にフラッシュメモリ402に識別情報を記
憶していれば、その識別情報を新しい識別情報に書き換
える。そして、ID発信器230,235は、識別情報
発信要求信号を受信すると、フラッシュメモリ402に
記憶された識別情報を送信する。このように、ID発信
器230,235の識別情報が書き換え可能であるの
で、遊技機メーカが製造ライン等においてID発信器2
30,235に識別情報を付与することができ、識別情
報が外部の第3者に知られる可能性を減少させて、不正
改造等に対するセキュリティを向上させることができ
る。
【0073】なお、マイコン400、電源回路404、
通信回路405からなる電子回路部237全体をワンチ
ップICとして構成することが好ましいが、マイコン4
00、電源回路404、通信回路405をそれぞれ別の
チップとしてもよい。
【0074】図10は、ID発信器230,235のフ
ラッシュメモリ402内の記憶内容を示す図である。通
信プログラム411は、通信回路405を制御して所定
のプロトコルに従って通信を行うためのものである。通
信プログラム411によって、ID読取書込装置300
からの識別情報発信要求信号、識別情報書込要求信号、
識別情報発信許可信号を受信し、その信号を他のプログ
ラムに渡して所定の処理を行う。さらに、識別情報発信
要求信号を受信した場合は識別情報送信プログラム41
4によってエンコードされた識別情報を送信する。
【0075】フラッシュメモリ書込プログラム412
は、識別情報書込要求信号や識別情報発信許可信号を受
信した場合に、フラッシュメモリの所定の領域に所定の
データを書き込むためのものである。識別情報発信許可
信号を受信した場合は、識別情報発信許可信号に含まれ
る識別情報発信許可データを識別情報発信許可データ領
域416に書き込む。識別情報受信プログラム413
は、ID読取書込装置300からの識別情報書込要求信
号に含まれるエンコードされた識別情報をデコードして
識別情報を得るとともに、その識別信号をフラッシュメ
モリ書込プログラム412に渡して識別情報領域415
に書き込む。
【0076】識別情報送信プログラム414は、識別情
報発信要求信号を受信した場合に識別情報をエンコード
して送信するためのプログラムである。ただし、このと
きに識別情報発信許可データ領域416に正規のデータ
が記憶されているか否かをチェックして、正規の識別情
報発信許可データが記憶されている場合にのみ識別情報
を送信する。識別情報領域415は識別情報を記憶する
領域である。ID発信器230,235の生産工場出荷
時には、識別情報領域415には識別情報は記憶されて
おらず、この記憶領域は0クリアされている。
【0077】識別情報発信許可データ領域416は識別
情報発信許可データを記憶する領域である。識別情報発
信許可データ領域416に正規の識別情報発信許可デー
タが記憶されている場合にのみ、ID発信器230,2
35からの識別情報の送信が可能となる。ID発信器2
30,235の生産工場出荷時には、識別情報発信許可
データ領域416には識別情報発信許可データは記憶さ
れておらず、この記憶領域は0クリアされている。すな
わち、ID発信器230,235の工場出荷初期状態で
は識別情報の送信が不可能である。記憶領域417に
は、その他のプログラムおよびデータが記憶されてい
る。
【0078】このように、ID発信器230,235
は、生産工場出荷時には識別情報が記憶されておらず、
識別情報の送信が不可能な状態であり、遊技機メーカに
おいて、識別情報および識別情報発信許可データが書き
込まれて初めて識別情報の送信が可能となる。このた
め、ID発信器230,235が生産工場からの輸送経
路等において盗難にあったとしても、識別情報が外部に
漏れることはない。また、生産工場出荷時のID発信器
は、識別情報の送信が不可能な状態のものであり、その
ID発信器をそのまま不正改造等に使用することはでき
ないので、不正改造に対するセキュリティが向上する。
【0079】なお、ここではID発信器230,235
における識別情報の発信を可能にするために、識別情報
発信許可データを所定の領域に書き込むようにしたが、
識別情報送信プログラム414等の識別情報の発信に使
用するプログラムを書き込むようにしてもよい。すなわ
ち、生産工場出荷時には識別情報送信プログラム414
を記憶させず、遊技機メーカにおいて書き込むようにす
れば、当然、生産工場出荷時には識別情報の送信が不可
能な状態となっており、同様の作用効果を奏する。ま
た、識別情報と識別情報を発信するためのプログラムの
両方を遊技機メーカにおいて書き込むようにしてもよ
い。
【0080】本発明の遊技機を検査するための遊技機検
査システムは、識別情報管理装置と遊技機検査装置とを
構成要素とするものである。図11は識別情報管理装置
の構成要素であるID読取書込装置300の正面図であ
り、図12はID読取書込装置300の側面図である。
生産工場でのパチンコ機1の製造工程において、コンピ
ュータ等に接続したID読取書込装置300によって、
遊技制御基板ボックス87bまたは遊技制御マイコン2
00に設けられたID発信器230,235に識別情報
を書き込んだり、ID発信器230,235の識別情報
を読み取ったりすることができる。また、ID読取書込
装置300単体でも識別情報を読み取って表示すること
ができる。
【0081】ID読取書込装置300の本体301の先
端部分には、識別情報書込要求信号、識別情報発信許可
信号、識別情報発信要求信号の送信および識別情報の受
信を行うデータ送受信部302が設けられている。本体
301の後端部分は手で握ることができるような形状と
されている。ID読取書込装置300は、作業者が片手
で握って持ち運べる程度に小型軽量に構成されており、
携帯性に優れている。
【0082】表示LED304は、データ送受信部30
2による識別情報等のデータの送受信が成功したか否か
を表示するものである。表示パネル303には、カタカ
ナ、英字、数字の文字を10文字×2行表示することが
できる。表示パネル303に表示される文字情報によ
り、識別情報の確認を行ったり、メニューから作業内容
を選択したりする。また、表示パネル303には、バッ
テリの残容量を示す表示も行う。
【0083】電源キー305は、ID読取書込装置30
0の電源をオン、オフするためのものである。下方向キ
ー307および上方向キー308は、表示パネル303
に表示されるカーソルを移動したり、メニューの表示ペ
ージを切り替えたりするためのものである。取消キー3
09は、処理を途中で中断したり、メニューの階層をさ
かのぼって戻るためのものである。決定キー306は、
処理を実行したり、メニューを決定するためのものであ
る。また、電源キー305を押すときに同時に決定キー
306を押しておくと、ID読取書込装置300の種々
のパラメータを設定する設定メニューが表示されて起動
し、電源キー305を単独で押すと後述するパソコン読
取書込モードまたは読取表示モードで起動する。
【0084】本体301の裏面側には、バッテリカバー
310が着脱可能に設けられており、バッテリカバー3
10を取り外すと乾電池、充電式電池等の交換が行え
る。また、本体301の図12と反対の側面にはブザー
音を外部に出力するためのブザー孔(図示せず)と赤外
線通信用の赤外線通信窓(図示せず)が設けられてい
る。本体301の下面には、シリアル入出力回路325
(図13参照)から外部機器に接続するためのコネクタ
311が設けられている。
【0085】図13は、ID読取書込装置300の回路
構成を示すブロック図である。ID読取書込装置300
内には、情報処理手段としてのCPU320が設けられ
ている。CPU320は、バス321を介してフラッシ
ュメモリ330、SRAM340等のメモリをアクセス
し、また、それ以外の入出力回路等をアクセスして種々
の情報処理を行うことができる。フラッシュメモリ33
0は不揮発性のROMであるが、記憶内容の電気的な書
き換えをブロック単位に行うことができるものである。
【0086】フラッシュメモリ330内には、CPU3
20が実行する電源投入時の初期化プログラムやBIO
S等の基本的なプログラムおよびデータが記憶されてい
る。これらのプログラムおよびデータは不揮発性のフラ
ッシュメモリ330に記憶されているため、電源オフで
も、さらには主バッテリ350およびバックアップ用バ
ッテリ351がなくなっても記憶され続ける。また、フ
ラッシュメモリ330内のプログラムおよびデータの変
更が必要になれば電気的に記憶内容を書き換えることが
できる。
【0087】SRAM340は、書き換え自在のスタテ
ィックRAMであるが、主バッテリ350およびバック
アップ用バッテリ351によって記憶内容がバックアッ
プされている。すなわち、ID読取書込装置300の電
源がオフであってもSRAM340の記憶内容は保持さ
れ、SRAM340は不揮発性のメモリとされている。
SRAM340内には、後述する種々のプログラムが記
憶されており、また、操作者の操作資格を確認するため
の暗証番号を記憶する暗証番号記憶領域も設けられてい
る。SRAM340内には、その他に、CPU320の
作業用メモリ領域も設けられている。
【0088】ただし、ID読取書込装置300を分解し
て内部解析を行う等の不正行為を防止するため、本体3
01が分解されると、主バッテリ350およびバックア
ップ用バッテリ351によるバックアップ用電源の供給
回路が切断され、バックアップ用電源の供給が遮断され
てSRAM340内のプログラムおよびデータは全て消
去されるようになっている。このため、ID読取書込装
置300を分解しプログラムやデータを解析して、識別
情報を不当に入手するような不正行為を防止することが
できる。
【0089】通信回路322およびアンテナ323は、
ID発信器230,235に対して、識別情報の発信を
要求する識別情報発信要求信号を送信したり、識別情報
の書き込みを要求する識別情報書込要求信号を送信した
り、識別情報発信許可データを書き込むための識別情報
発信許可信号を送信したり、ID発信器230,235
から発信された識別情報を受信するためのものである。
アンテナ323は、ID読取書込装置300のデータ送
受信部302の内部に配置されている。ID読取書込装
置300とID発信器230,235との通信可能な距
離は数cmであり、非接触で識別情報の読み取りと書き
込みを行うことができる。赤外線通信回路324は、赤
外線によって汎用の個人用コンピュータ(以下、パソコ
ンという)等の外部機器と情報の交換を行うためのもの
である。
【0090】シリアル入出力回路325は、シリアル信
号によりパソコン等の外部機器と情報の交換を行うため
のものである。シリアル入出力回路325は、例えばR
S232C等の規格の通信回路であり、コネクタ311
からケーブルを介してパソコン等に接続する。このシリ
アル入出力回路325を介して、パソコンからの識別情
報読み取り指令を受信し、その指令に従ってID発信器
230,235から識別情報を読み取り、読み取った識
別情報をパソコン側に送信する。また、シリアル入出力
回路325を介して、パソコンからの識別情報書き込み
指令を受信し、ID発信器230,235に識別情報書
込要求信号を送出して識別情報を書き込む。さらに、シ
リアル入出力回路325を介して、パソコンからの識別
情報発信許可指令を受信してID発信器230,235
に識別情報発信許可信号を送出する。
【0091】表示パネル303、表示LED304は前
述の通りのものである。入力キー326は、前述の電源
キー305、決定キー306、下方向キー307、上方
向キー308および取消キー309からなるものであ
る。カレンダ時計327は、現在の日付(年月日)およ
び時刻をリアルタイムで保持する時計であり、ID読取
書込装置300の電源がオフであっても、主バッテリ3
50およびバックアップ用バッテリ351によってバッ
クアップされている。ブザー328は、ID読取書込装
置300を操作する操作者に音によるメッセージを伝え
るためのものである。
【0092】主バッテリ350はアルカリ乾電池等の電
源供給用のバッテリであり、ID読取書込装置300の
全ての回路に電源電圧を供給するものである。バックア
ップ用バッテリ351は、主バッテリ350の交換時に
SRAM340、カレンダ時計327の記憶内容が失わ
れないように、それらをバックアップするためのもので
ある。バックアップ用バッテリ351としては、ボタン
型のリチウム電池等が使用できる。
【0093】図14は、ID読取書込装置300のSR
AM340内に記憶されたプログラム内容を示す図であ
る。起動プログラム361は、電源キー305が押され
て電源がオンとされたときの起動処理を行うプログラム
である。起動時に決定キー306が押されていると、表
示パネル303に設定メニュー(図18参照)を表示す
る設定モードとなり、決定キー306が押されていなけ
れば、ID発信器230,235の識別情報の読み取り
または書き込みを行うパソコン読取書込モードまたは読
取表示モードとなる。
【0094】決定キー306を押さずに電源キー305
単独で起動した場合、起動時にシリアル入出力回路32
5の特定の信号線の信号(例えば、RS232CのER
信号等)がオンならば、パソコン等の外部機器が接続さ
れているのでパソコン読取書込モードに移行し、その信
号がオフならばID読取書込装置300が単独で識別情
報の読み取り、表示を行う読取表示モードに移行する。
【0095】通信プログラム362は、通信回路322
を制御して所定のプロトコルに従って通信を行うための
ものである。通信プログラム362によって、ID発信
器230,235に対して識別情報書込要求信号、識別
情報発信許可信号、識別情報発信要求信号を送信し、さ
らに、ID発信器230,235からの識別情報送信信
号を受信してデコードし識別情報を得る。外部通信制御
プログラム363は、シリアル入出力回路325に接続
されたパソコン等の外部機器からの識別情報書き込み指
令や識別情報読み取り指令を受け取り、その指令に従っ
て通信回路322を制御してID発信器230,235
に識別情報を書き込んだり、ID発信器230,235
から識別情報を読み取り、読み取った識別情報をパソコ
ン側に送信するためのものである。
【0096】識別情報読取表示プログラム364は、I
D発信器230,235の識別情報を読み取り、その識
別情報を表示パネル303に表示するためのプログラム
である。設定プログラム365は、表示パネル303に
設定メニュー(図18参照)を表示し、また、その設定
メニューから操作者により選択された処理に分岐し、I
D読取書込装置300の種々のパラメータを設定するた
めのプログラムである。
【0097】その他の処理プログラム366には、表示
パネル303の表示制御、表示LED304の点灯制
御、ブザー328の発音制御、赤外線通信回路324の
制御、バッテリの残量表示、ローバッテリ時の電源遮
断、プログラムの自己診断等を行うプログラムが含まれ
る。これらのプログラムは主バッテリ350およびバッ
クアップ用バッテリ351によってバックアップされた
SRAM340に記憶されているため、電源オフでも記
憶内容が消えることはない。
【0098】図15は、パソコン読取書込モードにおけ
る表示パネル303の表示を示す図である。電源キー3
05を単独で押して電源をオンとしたときには、最初に
(1a)の初期画面が表示される。初期画面には、「セ
ンヨウ」の表示とカレンダ時計327に設定されている
現在の時刻(月/日、時:分)が表示される。バッテリ
残量表示352は、主バッテリ350の残容量を表示す
るものである。バッテリフルの状態ではバッテリ残量表
示352内の3個のブロックが全て点灯し、主バッテリ
350の出力電圧が低下するに従って1個ずつブロック
が消える。
【0099】この(1a)の初期画面の表示開始から、
所定時間(例えば2秒)後にシリアル入出力回路325
の特定の信号(例えば、RS232CのER信号)がオ
ンであれば、(1b)のパソコン読取書込モードの表示
に切り替わる。パソコン読取書込モードは、ID読取書
込装置300のコネクタ311にパソコン等の外部機器
を接続した状態(ER信号オン)で、ID読取書込装置
300を起動した場合のモードである。また、このパソ
コン読取書込モードでは電源の供給を外部から行うよう
にしてもよい。
【0100】パソコン読取書込モードでは、パソコン等
の外部機器から識別情報書き込み指令を送出し、ID読
取書込装置300をID発信器230,235に接近さ
せて決定キー306を押すと、ID読取書込装置300
からID発信器230,235に識別情報書込要求信号
を送出して所望の識別情報を書き込む。続いて、パソコ
ン等の外部機器から識別情報発信許可指令を送出し、I
D読取書込装置300の決定キー306を押すと、ID
読取書込装置300からID発信器230,235に識
別情報発信許可信号を送出して識別情報発信許可データ
を書き込む。これにより、ID発信器230,235は
識別情報の発信が可能な状態となる。また、パソコン等
の外部機器から識別情報読み取り指令を送出することに
より、ID読取書込装置300は自動的にID発信器2
30,235の識別情報を読み取り可能な状態となり、
決定キー306を押して読み取った識別情報は自動的に
パソコン等の外部機器に送出される。
【0101】すなわち、このパソコン読取書込モードに
おいては、ID読取書込装置300はパソコン等に対す
る識別情報の入出力装置として機能するものである。パ
ソコン等からは、識別情報書き込み指令や識別情報読み
取り指令に続いて表示パネル303への表示データを送
出する。この表示データが(1b)の2行の「XXX
…」の部分にメッセージとして表示される。
【0102】識別情報読み取り指令の場合、この表示画
面で、ID読取書込装置300のデータ送受信部302
をパチンコ機1の遊技制御基板ボックス87b等に取り
付けられたID発信器230,235に接近させ、決定
キー306を押すと、ID発信器230,235から識
別情報を読み取る。読み取った識別情報はパソコン等に
送出されるが、通信エラーが生じた場合は3回まで再送
処理が行われる。3回再送してもまだ通信エラーが生じ
る場合は、(1c)の画面を表示して識別情報の読み取
り作業を中断する。(1c)の画面の状態からは、パソ
コン側からER信号を所定時間(1秒)以上オフしてか
ら再度オンとすることによって、(1b)の指令待ち状
態に戻る。
【0103】パソコン読取書込モードでは、パソコン側
からの指令により、ID読取書込装置300のSRAM
340に記憶されている暗証番号をパソコン側に送るこ
ともできる。これは、パソコン側で操作者に暗証番号を
入力させ、操作者がその作業を行う資格があるかどうか
を判定するためである。このようにして、パソコン等の
外部機器に接続したID読取書込装置300によりID
発信器230,235に識別情報を書き込むことがで
き、また、パソコン等の外部機器において簡単に識別情
報を入力することができる。その識別情報をパチンコ機
の製造番号等とともにデータベースに登録することによ
り、パチンコ機の不正改造等を判定するためのデータベ
ースを簡単に構築できる。
【0104】図16および図17は、読取表示モードに
おける表示パネル303の表示を示すものである。電源
キー305を単独で押して電源をオンとしたときには、
最初に(2a)の初期画面が表示される。この初期画面
の表示開始から、所定時間(例えば2秒)後にシリアル
入出力回路325の特定の信号(例えば、RS232C
のER信号)がオフであれば、読取表示モードに移行
し、(2b)の暗証番号入力画面に切り替わる。読取表
示モードは、パソコン等に接続せずに単独でID読取書
込装置300を起動した場合のモードである。
【0105】(2b)は、暗証番号の入力画面である。
ID読取書込装置300における、この読取表示モード
のように安全確保が必要な作業を行うには、暗証番号の
入力が必要である。これにより、部外者が不正に識別情
報を取得してしまうような不正行為等を防止することが
できる。カーソル354は最初、暗証番号の左から1桁
目の位置にあり、上方向キー308および下方向キー3
07を操作することにより、1桁目の数字を増減するこ
とができる。決定キー306を押すと1桁目の数字を決
定し、1桁目は「*」の表示に変わり、カーソルは2桁
目に移動する。(2c)は、このようにして暗証番号の
3桁目まで決定し、4桁目を入力中の画面である。暗証
番号の入力中に取消キー309を押すと、現在入力中の
桁は「0」に戻り、カーソル354は1つ左側の桁に移
動する。1桁目で取消キー309を押すと、電源を切断
する。
【0106】暗証番号を4桁全て入力し、ID読取書込
装置300に設定した暗証番号と一致すれば、図17
(2d)のような識別情報の読み取り可の状態に移行す
る。暗証番号を入力してもID読取書込装置300に設
定した暗証番号と一致しなければ、電源を切断する。
(2d)の画面表示の状態で、ID読取書込装置300
のデータ送受信部302をパチンコ機1のID発信器2
30,235に接近させ、決定キー306を押すと、I
D発信器230,235から識別情報を読み込む。読み
込み中は(2e)の表示となる。
【0107】識別情報の読み込みが正常に行われれば、
ブザー328が短く1回鳴るとともに、(2f)の画面
に移行し、識別情報が表示パネル303の下の行の「N
NN…」の部分に表示される。この画面から決定キー3
06を押すことにより、連続的に他のパチンコ機の識別
情報を読み取ることができる。取消キー309を押す
と、(2d)の画面に戻る。(2e)の画面から、識別
情報の読み込みが異常終了した場合は、ブザー328が
3回鳴るとともに、(2g)の画面に移行する。ここ
で、再度決定キー(R/Wキー)306を押すと、再び
ID発信器230,235からの識別情報読み込み動作
を行う。取消キー309を押すと、(2d)の画面に戻
る。
【0108】図18は、表示パネル303に表示される
設定メニューを示す図である。この設定メニューは、電
源キー305と決定キー306とを同時に押して電源を
オンとしたときに表示される。最初に(3a)のよう
に、「セッテイ メニュー」の表示がされる。(3a)
の表示は所定時間(例えば2秒)表示されると、(3
b)の表示に切り替わる。
【0109】(3b)〜(3d)は、ID読取書込装置
300の設定内容を選択するための設定メニューであ
る。(3b)の画面には「1.トケイ セッテイ」、
「2.RS232C」の2つが表示されているが、下方
向キー307、上方向キー308を操作することにより
表示ページを切り替えることができる。上下表示353
は、上下方向キー308,307が有効であることを示
す表示である。カーソル354は上下方向キー308,
307により上下に移動でき、カーソル354により所
望の設定内容を選択し、決定キー306を押して決定す
る。
【0110】(3b)画面で、カーソル354を「2」
に移動させ、さらに下方向キー307を押すと表示ペー
ジが切り替わり、(3c)のようになる。さらに表示ペ
ージを切り替えると(3d)のようになる。(3b)〜
(3d)の設定メニューにおいて、「1.トケイ セッ
テイ」はカレンダ時計327の時刻の設定を行うための
ものであり、「2.RS232C」はシリアル入出力回
路325の通信パラメータ(通信ボーレート、キャラク
タのビット数、パリティの有無、ストップビット長等)
の設定を行うためのものであり、「3.キキ セッテ
イ」はキー押下時の発生音の有無、ブザー音の音量等の
設定を行うためのものであり、「4.アンショウNo」
はID読取書込装置300の操作に必要な暗証番号を変
更する作業を行うためのものである。
【0111】(3c)の「4.アンショウNo」を選択
すると、ID読取書込装置300の操作に必要な暗証番
号を変更することができる。まず、古い暗証番号の入力
が求められ、次に新しい暗証番号を確認のため2回入力
して暗証番号の変更を行う。また、「5.END」を選
択すると、ID読取書込装置300の電源を切断する。
【0112】以上のように、ID読取書込装置300の
表示パネル303に表示されるメニューやガイダンスに
従って操作するだけで、簡単にパチンコ機1の識別情報
を読み取って表示することができる。また、パソコン等
の外部機器に接続して識別情報の書き込み装置または読
み取り入力装置として使用できる。
【0113】次に、ID読取書込装置300と接続して
識別情報を入力および出力し、遊技機の識別情報を管理
するための遊技機情報管理データを作成する識別情報管
理装置について説明する。遊技機検査システムにおける
識別情報管理装置は、パソコン100とそれに接続され
たID読取書込装置300とからなる。図19は、パソ
コン100の回路構成を示すブロック図である。パソコ
ン100は、通常のコンピュータに識別情報管理装置と
して機能するための、記録媒体に記録されたプログラム
をインストールしたものである。記録媒体としては、F
DやCD−ROM等が使用できる。
【0114】パソコン100内には、情報処理手段とし
てのCPU101が設けられている。CPU101は、
バス102を介してROM103、RAM120等のメ
モリをアクセスし、また、それ以外の入出力回路等をア
クセスして種々の情報処理を行うことができる。
【0115】CPU101は、ROM103に記憶され
ているBIOS等のシステムプログラムおよびデータ
と、RAM120にロードされたプログラムおよびデー
タに従って動作する。このようにRAM120にロード
されるプログラムとしては、基本プログラムであるOS
(オペレーティング・システム)や、アプリケーション
・プログラムである識別情報登録プログラム121、読
取制御プログラム122、検査情報出力プログラム12
3、表示手段106に対して文字や図形の表示を行う表
示制御プログラム等がある。
【0116】ここで、識別情報登録プログラム121
は、パソコン100に接続されたID読取書込装置30
0を介して、各遊技制御基板ボックスおよび各遊技制御
基板の遊技制御マイコン200に設けられたID発信器
230,235の識別情報を読み取り、遊技機の納入先
や各遊技制御基板に設定された管理番号に対応させてそ
の識別情報を登録するためのプログラムである。管理番
号は、製造番号等の各遊技制御基板の製造時等に設定付
与される番号であり、刻印、シール等によって各遊技制
御基板に添付表示されている。また、管理番号は遊技制
御基板が取り付けられた遊技機にも表示されている。こ
の管理番号によりただ一つの遊技制御基板が特定できる
ように、管理番号として重複のない連続番号等が付与さ
れる。
【0117】読取制御プログラム122は、識別情報登
録プログラム121から呼び出されるものであり、ID
読取書込装置300に識別情報読み取り指令を送信し
て、遊技制御基板の識別情報を読み取るためのプログラ
ムである。検査情報出力プログラム123は、ID読取
書込装置300によって読み取った識別情報を登録した
遊技機情報管理データ131の一部または全部を検査情
報として記録媒体や通信回線に出力するためのプログラ
ムである。
【0118】また、CPU101には、バス102を介
して補助記憶装置としての固定ディスク装置130が接
続されている。固定ディスク装置130にはCPU10
1によって実行されるべきOSプログラムおよび種々の
アプリケーション・プログラム等を記憶しておき、適
宜、これらのプログラム等を固定ディスク装置130か
らRAM120にロードする。また、固定ディスク装置
130には遊技機情報管理データ131が記憶されてい
る。遊技機情報管理データ131は、識別情報を管理す
るためのデータベースの元となるデータである。
【0119】CPU101にはバス102を介して入出
力機器が接続されている。入出力機器としては、文字お
よび図形を表示する表示手段106、操作者がデータを
入力するための入力手段107がインターフェース回路
を介してバス102に接続されている。表示手段106
としてはCRT、液晶ディスプレイ等が使用でき、入力
手段107としてはキーボード、マウス等が使用でき
る。また、データ入出力のための入出力手段として記録
媒体入出力装置108が設けられている。これは、記録
媒体に記録されたデータを読み込んで入力したり、作成
した遊技機情報管理データ131を検査情報として記録
媒体に記録したりするための装置である。遊技制御基板
の管理番号はこの記録媒体入出力装置108から入力さ
れる。
【0120】記録媒体としては、フレキシブルディスク
(FD)、光磁気ディスク、CD−RW(商品名)など
の磁気や光等による記録媒体の他、コンパクトフラッシ
ュ(商品名)、スマートメディア(商品名)などのIC
記録媒体が利用できる。特に、IC記録媒体は、記録媒
体そのものが小型であり、入出力装置も小型であるた
め、ID読取書込装置300やID検査装置300aで
直接読み取るようにすることも可能であり、本発明には
好適である。
【0121】パソコン100には、さらにID読取書込
装置300を接続するためのシリアルインターフェース
回路109が設けられている。シリアルインターフェー
ス回路109は、シリアル信号によりID読取書込装置
300と情報の交換を行うためのものである。シリアル
インターフェース回路109は、例えばRS232C等
の規格の通信回路であり、ケーブルによりID読取書込
装置300のコネクタ311に接続する。このシリアル
インターフェース回路109を介して、識別情報読み取
り指令をID読取書込装置300に送信する。ID読取
書込装置300は、その指令に従って遊技制御基板ボッ
クスおよび遊技制御基板のID発信器230,235か
ら識別情報を読み取り、読み取った識別情報をパソコン
100に送信する。
【0122】パソコン100には、赤外線通信回路11
1も設けられている。パソコン100とID読取書込装
置300との情報の交換を、シリアルインターフェース
回路109に換えて赤外線通信回路111によって行う
ことができる。赤外線通信回路111によれば、ID読
取書込装置300をパソコン100と赤外線通信が可能
な位置まで接近させるだけで、ケーブルによって接続す
ることなく情報交換を行うことができる。
【0123】パソコン100には、さらに通信回路11
2が設けられている。パソコン100は、通信回路11
2により後述する情報管理部のサーバ用コンピュータ1
50と通信回線152を介して通信を行う。これにより
パソコン100は、サーバ用コンピュータ150に遊技
機情報管理データ131を送ったり、サーバ用コンピュ
ータ150を介して営業拠点や納入先遊技店に検査情報
を配信したりすることが可能である。
【0124】図20は、固定ディスク装置130に記憶
される遊技機情報管理データ131のデータ構造を示す
図である。なお、ここではID発信器230,235に
同一の識別情報を記憶させた場合を示す。遊技機情報管
理データ131は、例えば納入先の店舗との1回の取り
引きごとにまとめられ、指示番号が付与されている。各
データ群は、指示番号により指定され管理されている。
例えば、指示番号「0001」のデータ群は、「東京都
XX区」の「パーラーXX」に納入される3台の遊技制
御基板のデータである。
【0125】遊技機情報管理データ131は、複数のフ
ィールドからなるデータであり、1つの指示番号データ
に対して、1つの地区データ(納入先店舗の所在地デー
タ)および店舗データ(納入先店舗の店舗名データ)が
記録されている。また、1つの指示番号に対して複数の
管理番号データが対応し、1群の遊技制御基板のデータ
群を構成している。管理番号は、前述のように製造番号
等の各遊技制御基板の製造時等に設定付与される番号で
あり、刻印、シール等によって各遊技制御基板に添付表
示されている。
【0126】台番号は、納入先の遊技店において遊技機
を管理するための番号であり、遊技店から送られて来る
情報である。台番号が納入先の遊技店から送られて来な
い場合(台番号未定の場合)は、台番号は「0000」
とされる。台番号は、おおかた連続番号であるが、
「4」や「9」等の遊技客から嫌われる傾向のある数字
が付く番号はとばされる場合がある。いずれにしても、
納入先の遊技店から指定された台番号がこの欄に入力さ
れる。
【0127】識別情報は、遊技制御基板ボックスおよび
遊技制御基板に設けられたID発信器230,235の
内部に保持している識別情報を読み取って登録するもの
であり、最初は未入力となっている。識別情報は遊技機
の製造メーカにより製造ライン等でID読取書込装置3
00を使用して付与されるので、その識別情報を読み取
って登録する。機種名は、遊技機の機種を表す機種名デ
ータである。台数は、機種名ごとの納入台数を示すもの
である。基板発送日は、遊技制御基板を納入する年月日
である。会社コードは、遊技制御基板の製造メーカを示
すデータである。
【0128】このような遊技機情報管理データ131
は、管理番号や台番号のデータが記録媒体入出力装置1
08からパソコン100に入力され、パソコン100に
おいて識別情報を登録して再び記録媒体に保存すること
ができる。また、遊技機情報管理データ131の入力お
よび出力を記録媒体でなく通信回線を介して行うことも
できる。なお、この遊技機情報管理データ131は、一
例を示すものであり、適宜必要なフィールドを追加した
り、不要なフィールドを削除してもよい。例えば、管理
番号のデータを使用せずに管理番号の欄を省略したり、
台番号のデータを使用せずに台番号の欄を省略してもよ
い。
【0129】図21は、パソコン100における識別情
報登録プログラム121の実行画面を示す図である。識
別情報は遊技機の製造メーカにより製造ライン等でID
読取書込装置300を使用して付与されているので、そ
の識別情報を読み取って登録する。識別情報登録プログ
ラム121を起動すると、まず図21の初期メニュー画
面が表示手段106に表示される。ここではウィンドウ
内に5つのボタンが表示されており、いずれかのボタン
を入力手段107としてのマウスによりクリックした
り、キーボードの機能キーを押すことにより所望のメニ
ューを実行することができる。
【0130】「F1:管理番号データ入力」のメニュー
は、遊技機情報管理データ131として管理番号データ
を入力するためのものである。「F2:識別情報登録」
のメニューは、遊技機情報管理データ131に識別情報
を登録するためのものである。「F3:検査情報出力」
のメニューは、識別情報を登録した遊技機情報管理デー
タ131の一部または全部を検査情報として記録媒体に
出力したり、検査情報を通信回線152を介して送信し
たりするためのものである。「F3:検査情報出力」の
メニューが選択実行されると、検査情報出力プログラム
123が呼び出され、出力先を選択してから検査情報の
出力が行われる。また、出力に際しては検査情報を暗号
化して出力することが可能である。
【0131】「F7:環境設定」のメニューは、記録媒
体入出力装置108のドライブ名を設定したり、シリア
ルインターフェース回路109のポート番号や通信条件
等を設定したり、通信回路112の通信条件等を設定し
たりするためのものである。「F11:終了」のメニュ
ーは、識別情報登録プログラム121を終了するための
ものである。
【0132】図22は、管理番号データ読み込みの画面
を示す図である。図21の画面において、「F1:管理
番号データ入力」が表示されたボタンをマウスでクリッ
クするか、F1キーを押すことにより、この管理番号デ
ータ読み込みの画面に移行する。この画面ではウィンド
ウ内に3つのボタンが表示されており、いずれかのボタ
ンを入力手段107のマウスによりクリックしたり、キ
ーボードの機能キーを押すことにより所望のメニューを
実行することができる。
【0133】「F1:FDから読み込み」のメニュー
は、管理番号データをFD(フレキシブルディスク)か
ら読み込むためのものである。管理番号データとは、識
別情報が未入力の遊技機情報管理データ131であり、
遊技制御基板の生産工場の生産管理用コンピュータ等に
よって予め作成され、FDに記録されている。管理番号
データが記録されたFDを記録媒体入出力装置108の
FD装置に挿入し、このメニューを選択することにより
データがパソコン100の固定ディスク装置130に遊
技機情報管理データ131として読み込まれる。
【0134】「F2:過去データ読み込み」のメニュー
は、以前にFDから読み込んだ管理番号データを再び読
み込むためのものである。FDから読み込んだ管理番号
データは、読み込むと同時に固定ディスク装置130内
の所定のディレクトリにバックアップデータとして読み
込んだ日時とともに保存されている。読み込んだ日時を
指定して、所望の過去データを再度読み込むことができ
る。「F12:メニューに戻る」のメニューは、図21
に示す初期メニュー画面に戻るためのものである。
【0135】図23は、識別情報登録の画面を示す図で
ある。図21の画面から、「F2:識別情報登録」のメ
ニューを選択すると、この識別情報登録の画面に移行す
る。ウィンドウ左上部の指示番号の入力欄に指示番号デ
ータを入力し、「F1:検索」ボタンをクリックするか
F1キーを押すことにより、ウィンドウ中央部に指示番
号に対応する遊技機情報管理データ131が一覧表示さ
れる。最初は遊技機情報管理データ131には識別情報
は登録されておらず、この画面から識別情報を読み込ん
で登録を行う。指示番号の入力欄の右側には、地区デー
タの内容および店舗データの内容が表示される。
【0136】ウィンドウ右上部の「通信モード」の表示
は、この画面での動作モードを表示するものである。パ
ソコン100のシリアルインターフェース回路109に
ID読取書込装置300が正常に接続され、ID読取書
込装置300の電源がオンの場合は、動作モードの表示
は図23のように「通信モード」となる。通信モードで
は、ID読取書込装置300とのデータの送受信が可能
であり、ID読取書込装置300を介して遊技制御基板
の識別情報を読み取って登録することができる。
【0137】パソコン100のシリアルインターフェー
ス回路109にID読取書込装置300が正常に接続さ
れていなかったり、ID読取書込装置300の電源がオ
フの場合には、動作モードの表示は「参照モード」とな
る。参照モードでは、識別情報の読み取りおよび登録は
行うことができないが、FDから読み込んだ管理番号デ
ータや過去データを参照したり、台番号を読み込むこと
はできる。参照モードから通信モードに移行するには、
一旦、図21の初期メニュー画面に戻り、ID読取書込
装置300を正常に接続して電源をオンとしてから、再
度「F2:識別情報登録」のメニューを選択すればよ
い。
【0138】ウィンドウ中央部の一覧表示には、管理番
号をはじめとする遊技機情報管理データ131の各フィ
ールドのデータが表示される。また、この一覧表示の中
の1つの管理番号が選択可能であり、その選択行はマウ
スまたはキーボードの矢印キーにより移動させることが
できる。図23では、管理番号「009981N」の行
が選択されている。ここでID読取書込装置300から
識別情報を読み込むと、読み込んだデータをこの選択行
の識別情報に登録することができる。
【0139】ID読取書込装置300によりID発信器
230の識別情報を読み込み、続いて、ID発信器23
5の識別情報を読み込む。両者の識別情報が一致する
と、読み込んだデータが識別情報の欄に表示されて登録
され、選択行は自動的に次の行(ここでは、管理番号
「009982N」の行)に移動する。ID発信器23
0,235の識別情報が読み込めなかったり識別情報が
不一致の場合は、その旨が画面に表示されるので、その
遊技制御基板ボックスは選別して書き込み工程に戻し、
ID発信器230,235に識別情報および識別情報発
信許可データを再度書き込むようにする。一旦登録した
識別情報を修正する場合にも、修正する行を選択してI
D読取書込装置300から識別情報を読み込めばよい。
識別情報は上書き修正される。
【0140】ウィンドウ下部の「F1:検索」ボタン
は、ウィンドウ左上部の指示番号の入力欄に入力した指
示番号のデータ群を検索して一覧表示するためのもので
ある。「F2:次指示番号」ボタンは、指示番号の入力
欄に入力を開始するためのものである。
【0141】「F3:台番号読込」のメニューは、台番
号データを記録媒体から読み込むためのものである。台
番号データは、遊技機納入先の遊技店から送られてきた
台番号が順番に記録されたデータである。フレキシブル
ディスクやIC記録媒体に記録された台番号データを読
み込んで、現在表示されている遊技機情報管理データ1
31の台番号の欄の先頭行から順番に入力することがで
きる。なお、台番号のデータは、遊技制御基板の生産管
理用コンピュータ等によって遊技機情報管理データ13
1に予め入力しておくようにしてもよい。
【0142】「F8:識別情報削除」ボタンは、選択行
の識別情報を削除するためのものである。誤って識別情
報を登録した場合等に、このボタンをクリックすること
により選択行の識別情報のみを削除することができる。
「F12:登録終了」ボタンは、この識別情報登録の画
面を終了して、図21の初期メニュー画面に戻るための
ものである。また、これらのボタンをマウスでクリック
する代わりに、ボタンに表示された機能キーを押しても
同じ動作を行う。
【0143】図23の画面により識別情報を登録した遊
技機情報管理データ131は、図21の初期メニューか
ら「F3:検査情報出力」を選択することによって、通
信回線152を介してサーバ用コンピュータ150に出
力したり、記録媒体に保存することができる。遊技機情
報管理データ131を情報管理部のサーバ用コンピュー
タ150に入力することにより、識別情報管理のための
データベースを構築することができ、遊技機の識別情報
を一元的に管理することができる。なお、遊技機情報管
理データ131の入力および出力は、通信回線152を
介して行ってもよいし、記録媒体を介して行ってもよ
い。
【0144】図24は、遊技機メーカの生産工場におけ
る遊技制御装置の製造ラインの概要を示す図である。
(a)は遊技制御基板87aの製造工程である。まず、
ID発信器を遊技制御マイコンに一体化させて、その遊
技制御マイコンをプリント基板に実装する。この時点で
は、ID発信器にはまだ識別情報および識別情報発信許
可データは書き込まれていない。さらに、プリント基板
にその他の電子回路部品等を実装して、完成品の遊技制
御基板87aとする。完成品の遊技制御基板87aは、
(c)の工程に搬送される。なお、遊技制御基板87a
としては、他の工場で製造したものを納入して(c)の
工程に使用するようにしてもよい。
【0145】(b)は遊技制御基板ボックス87bの製
造工程である。まず、ID発信器を一体化させて蓋体を
成形し、また、ボックス本体を成形して、これらの部品
を遊技制御基板ボックス87bとして、(c)の工程に
搬送する。この時点では、ID発信器にはまだ識別情報
および識別情報発信許可データは書き込まれていない。
なお、遊技制御基板ボックス87bとしては、他の工場
で製造したものを納入して(c)の工程に使用するよう
にしてもよい。
【0146】(c)は遊技制御装置の組み立て工程であ
る。(a)の工程から搬送された完成品の遊技制御基板
87aを、(b)の工程から搬送された遊技制御基板ボ
ックス87bの内部に収納して遊技制御装置としての遊
技制御基板ボックス87bを組み立てる。組み立てられ
た遊技制御基板ボックス87bは、(d)の工程に搬送
される。なお、遊技制御装置としては、他の工場で製造
したものを納入して(d)の工程に使用するものであっ
てもよい。
【0147】(d)は識別情報の書き込み工程である。
パソコン等に接続されたID読取書込装置300によ
り、遊技制御基板ボックス87bに設けられたID発信
器230,235に識別情報および識別情報発信許可デ
ータを書き込む。識別情報等を書き込んだ遊技制御基板
ボックス87bは、(e)の工程に搬送される。(e)
は識別情報の登録工程である。パソコン100(図25
参照)およびID読取書込装置300により、遊技制御
基板ボックス87bに設けられたID発信器230,2
35の識別情報を読み取り、前述のように登録する。
【0148】以上のような、一連の工程により、遊技制
御装置が製造され、また、識別情報の付与および登録が
行われる。なお、製造ラインの各工程の順序や工程間の
関連等については、あくまで一例を示したものであり、
以上の製造ラインには種々の変更を加えることが可能で
ある。また、ID発信器230,235に識別情報およ
び識別情報の発信を可能とする情報の両方を書き込んで
いるが、ID発信器のメーカにおいていずれか一方の情
報を書き込んでおき、遊技機メーカの製造ラインでは書
き込まれていない他方の情報のみを書き込むようにして
もよい。
【0149】図25は、遊技機検査システムの一部分を
示す図である。識別情報は遊技機の生産工場の製造ライ
ン等でID読取書込装置300を使用して付与される。
識別情報管理装置としてのパソコン100およびID読
取書込装置300は生産工場に置かれており、遊技制御
基板ボックス87bおよび遊技制御基板87a上の遊技
制御マイコン200に設けられたID発信器230,2
35の識別情報を読み取り、遊技機情報管理データ13
1に登録することができる。識別情報を登録した遊技機
情報管理データ131は、通信回線152を介して情報
管理部のサーバ用コンピュータ150に送信される。こ
の遊技機情報管理データ131が遊技機の識別情報を検
査するための検査情報として利用される。
【0150】サーバ用コンピュータ150には、通信装
置151を介して複数の通信回線152,153,15
4が接続されている。通信回線152としては、LAN
用通信回線、専用回線、公衆回線等が利用でき、通信回
線153,154としては、専用回線、公衆回線等が利
用できる。サーバ用コンピュータ150は、通信回線1
52により生産工場のパソコン100と接続されてい
る。サーバ用コンピュータ150内には生産工場のパソ
コン100から送られた遊技機情報管理データ131に
より、識別情報管理のためのデータベースが構築されて
いる。なお、情報管理部は遊技機メーカ内に設置されて
おり、遊技機メーカが識別情報を管理する。
【0151】また、営業地区ごとに設置された遊技機メ
ーカの営業拠点には営業用コンピュータ160が置かれ
ており、営業用コンピュータ160は通信回線153に
よりサーバ用コンピュータ150に接続されている。さ
らに、営業用コンピュータ160にはプリンタ161が
接続されている。各営業拠点において、遊技店に納入さ
れるべき遊技制御基板に対応した遊技機情報管理データ
131が、サーバ用コンピュータ150から営業用コン
ピュータ160に検査情報として配信され、営業用コン
ピュータ160内に保存される。
【0152】営業拠点では、検査情報をプリンタ161
により印字しておき、生産工場から送られてきた遊技機
(遊技制御基板)の識別情報をID読取書込装置300
によって読み取り、印字した検査情報と比較して識別情
報に異常がないかどうかを確認する。その後、識別情報
を確認済みの遊技制御基板を遊技店に送付する。このよ
うにして、遊技制御基板の識別情報を流通経路の営業拠
点において確認することができ、遊技制御基板を流通経
路の途中においてすり替える等の不正行為を防止するこ
とができる。
【0153】図26は、遊技機検査システムの遊技店側
の部分を示す図である。各遊技店には、遊技情報等を管
理するためのホールコンピュータ170が設置されてい
る。ホールコンピュータ170は、通信回線154によ
り情報管理部のサーバ用コンピュータ150に接続され
ている。各遊技店において納入されるべき遊技制御基板
に対応した検査情報が、サーバ用コンピュータ150か
らホールコンピュータ170に配信され、ホールコンピ
ュータ170内に保存される。
【0154】遊技店では、検査情報の中の必要なデータ
をホールコンピュータ170から赤外線通信回路または
シリアルインターフェース回路を介してID検査装置3
00aに転送し、送られてきた遊技機(遊技制御基板)
の識別情報をID検査装置300aによって読み取り、
検査情報と照合して識別情報に異常がないかどうかを検
査する。ID検査装置300aは、ID読取書込装置3
00とほぼ同様の構成の携帯可能な検査装置であり、I
D検査装置300aのみを携帯して遊技機の識別番号の
検査を行うことができる。このようにして、遊技制御基
板の識別情報を納入先の遊技店において確認することが
でき、遊技制御基板を流通経路の途中においてすり替え
る等の不正行為を防止することができる。
【0155】サーバ用コンピュータ150から各遊技店
のホールコンピュータ170に配信する検査情報は、図
20に示す遊技機情報管理データ131の全てのデータ
欄を含むものでもよいが、識別情報の検査に必要な、管
理番号、台番号、識別情報のデータ欄のみを配信するよ
うにすることが好ましい。管理番号、台番号、識別情報
のデータの中でも、必須のデータは識別情報であり、管
理番号および台番号のどちらか一方または両方は省略す
ることができる。
【0156】各遊技店のホールコンピュータ170とサ
ーバ用コンピュータ150とを通信回線154によって
接続する代わりに、記録媒体155によって検査情報を
配信するようにしてもよい。記録媒体155は、ホール
コンピュータ170によって読み取り可能な媒体(例え
ば、FD等)、または、ID検査装置300aによって
読み取り可能な媒体とすることができる。特に、記録媒
体155をIC記録媒体として、ID検査装置300a
に装着して検査情報を直接読み取り可能とすることが好
ましい。
【0157】なお、ここでは遊技機メーカが情報管理部
と営業拠点とにより識別情報の管理を行うようにした
が、情報管理部を第三者機関に設置し、営業拠点の代わ
りに第三者機関の拠点を設置して、第三者機関により識
別情報の管理を行うようにしてもよい。また、パソコン
100とサーバ用コンピュータ150とを別のコンピュ
ータとしているが、両者を同一のものとしてパソコン1
00に情報管理部の機能も組み込むようにしてもよい。
【0158】また、営業拠点においては、遊技機情報管
理データ131をプリンタ161により印字して、識別
情報を確認するようにしているが、遊技店用のID検査
装置300aを使用して遊技店と同様に識別情報の検査
を行うようにしてもよい。この場合、検査情報は、営業
用コンピュータ160から赤外線通信回路またはシリア
ルインターフェース回路を介してID検査装置300a
に送出して記憶させるか、記録媒体155によりID検
査装置300aに記憶させる。
【0159】さらに、パソコン100からサーバ用コン
ピュータ150に送信する検査情報、および、サーバ用
コンピュータ150から営業用コンピュータ160、ホ
ールコンピュータ170、ID検査装置300aに通信
または記録媒体の送付によって配信する検査情報は、暗
号化した情報とすることが好ましい。検査情報を暗号化
して配信することにより、その情報を第三者が入手して
も復号化できず、識別情報が第三者に漏れることがな
い。検査情報を暗号化して配信する場合は、サーバ用コ
ンピュータ150、営業用コンピュータ160、ホール
コンピュータ170、ID検査装置300aに暗号化し
た情報を復号化する復号化手段を設ける。
【0160】図27は、ID検査装置300aの側面図
である。各遊技店においては、ID検査装置300aに
よって遊技機の識別情報を検査する。ID検査装置30
0aは、図11、図12、図13に示したID読取書込
装置300とほとんど同様の構成であるが、側面に入出
力スロット312を備えている。入出力スロット312
にはIC記録媒体からなる記録媒体155が装着可能で
ある。ID検査装置300aの内部には、記録媒体15
5を読み取るための入出力回路が設けられている。ID
検査装置300aは、装着された記録媒体155から検
査情報を読み取り、内部のメモリに記憶することが可能
である。
【0161】また、ID検査装置300aでは、SRA
M340内に記憶されたプログラムがID読取書込装置
300とは異なっている。SRAM340は、書き換え
自在のスタティックRAMであるが、主バッテリ350
およびバックアップ用バッテリ351によって記憶内容
がバックアップされている。すなわち、ID検査装置3
00aの電源がオフであってもSRAM340の記憶内
容は保持され続け、SRAM340は不揮発性のメモリ
として機能する。
【0162】ID検査装置300aのSRAM340内
には、ID発信器230,235の個別の識別情報、お
よび、ID発信器230,235が取り付けられたパチ
ンコ機1の台番号等の情報が対応付けられて記憶される
識別情報テーブル341の領域が設けられている。また
SRAM340内には、操作者の操作資格を確認するた
めの暗証番号を記憶する暗証番号記憶領域が設けられて
いる。SRAM340内には、その他に、CPU320
の作業用メモリ領域も設けられている。
【0163】図28は、ID検査装置300aのSRA
M340内に記憶されたプログラム内容を示す図であ
る。起動プログラム371は、電源キー305が押され
て電源がオンとされたときの起動処理を行うプログラム
である。起動時に決定キー306が押されていると、表
示パネル303に選択メニューを表示する処理選択モー
ドとなり、決定キー306が押されていなければ、パチ
ンコ機1の識別情報の検査を行う検査モードとなる。
【0164】また、電源がオンとなったときに入出力ス
ロット312に記録媒体155が装着されていると、後
述する記録媒体読取プログラム376が呼び出されて、
記録媒体155内の検査情報が必要に応じて復号化され
て読み取られ、SRAM340内の識別情報テーブル3
41(図29参照)の空き領域に登録される。その後、
電源オン時の決定キー306の状態に応じて処理選択モ
ードまたは検査モードに移行する。
【0165】通信プログラム372は、通信回路322
を制御して所定のプロトコルに従って通信を行うための
ものである。通信プログラム372によって、ID発信
器230,235に対して識別情報発信要求信号を送信
し、さらに、ID発信器230,235からの識別情報
送信信号を受信してデコードし識別情報を得る。メニュ
ー表示選択プログラム373は、表示パネル303に選
択メニュー(図30参照)を表示し、また、その選択メ
ニューから操作者により選択された処理に分岐するため
のプログラムである。
【0166】識別情報登録プログラム374は、最初に
パチンコ機1の識別情報をSRAM340内の識別情報
テーブル341(図29参照)に設定、登録するための
プログラムである。通信プログラム372によって得ら
れた、パチンコ機1の識別情報をパチンコ機の台番号、
登録時刻情報とともに識別情報テーブル341に記憶す
る。また、電源オン時に入出力スロット312に記録媒
体155が装着されていると、記録媒体155内の検査
情報が読み取られ、識別情報テーブル341に登録され
る。
【0167】整合性判定プログラム375は、パチンコ
機1の識別情報の検査を行う検査モードにおいて、識別
情報の整合性を判定するためのものである。パチンコ機
1の識別情報をID発信器230,235から受信し、
それらの識別情報が一致するか否か、および、その識別
情報が識別情報テーブル341に登録されているか否か
を検索する。登録されていればその識別情報に対応する
台番号を表示し、操作者が実際のパチンコ機1の台番号
と一致するか否かを一目で判定できるようにする。ID
発信器230,235の識別情報が不一致かもしくは登
録されていなければその旨を表示する。
【0168】記録媒体読取プログラム376は、入出力
スロット312に装着された記録媒体155から検査情
報を読み取って識別情報テーブル341に登録するため
のプログラムである。前述のように、電源オン時に入出
力スロット312に記録媒体155が装着されている
と、自動的に検査情報を読み取って識別情報テーブル3
41に登録する。なお、記録媒体155内の検査情報と
して台番号のデータが記録されていない場合は、台番号
は「0000」として識別情報テーブル341に登録さ
れる。また、時刻情報には検査情報を読み込んだ時刻が
登録される。
【0169】なお、通常の電源オンでは、検査情報は識
別情報テーブル341の空き領域に登録される。読み込
むべき検査情報が複数の記録媒体155に記録されてい
る場合は、最初の記録媒体を読み込んだ後、ID検査装
置300aの電源をいったんオフとしてから、次の記録
媒体を入出力スロット312に装着して電源をオンとす
る。このような操作を繰り返すことにより、複数の記録
媒体155の検査情報を順次空き領域に読み込むことが
できる。
【0170】これに対して、識別情報テーブル341を
全て消去して、識別情報テーブル341の最初から検査
情報を読み込むためには、取消キー309を押しながら
電源をオンとする。このような操作を行うと、以前に記
憶していた検査情報を全て消去して、新たな検査情報を
識別情報テーブル341の記憶領域開始部(先頭部)か
ら記憶することができる。このように、電源オン時に取
消キー309を押すか否かによって、検査情報を新規登
録するか、それとも追加登録するかを選択することがで
きる。
【0171】その他の処理プログラム377には、選択
メニューにおけるその他の処理を行うプログラムや、表
示パネル303の表示制御、表示LED304の点灯制
御、ブザー328の発音制御、赤外線通信回路324の
制御、シリアル入出力回路325の制御等を行うプログ
ラムが含まれる。これらのプログラムは主バッテリ35
0およびバックアップ用バッテリ351によってバック
アップされたSRAM340に記憶されているため、電
源オフでも記憶内容が消えることはない。
【0172】ただし、ID検査装置300aを不当に分
解して内部解析を行う等の行為を防止するため、本体3
01が分解されると、主バッテリ350およびバックア
ップ用バッテリ351によるバックアップ用電源の供給
回路が切断され、バックアップ用電源の供給が遮断され
てSRAM340内のプログラムおよびデータは全て消
去されるようになっている。このため、プログラムや識
別情報テーブル341を解析して、識別情報を不当に入
手するような行為を防止することができる。
【0173】図29は、SRAM340に記憶された識
別情報テーブル341のデータ構造を示す図である。図
29の識別情報テーブル341は、n個の識別情報1〜
nが登録されている状態である。ID検査装置300a
を登録されていないパチンコ機1の遊技制御基板ボック
ス87bに接近させ、ID発信器230または遊技制御
基板ボックス87bの蓋体91の凹部92にID検査装
置300aを位置させて、ID発信器230,235か
ら識別情報を読み取る。遊技制御基板ボックス87bの
蓋体91は閉鎖したままの状態で、識別情報を読み取る
ことが可能である。
【0174】読み取った識別情報は識別情報テーブル3
41の識別情報フィールド342に登録する。そして、
入力されたそのパチンコ機1の台番号を、識別情報に対
応させて台番号フィールド343に登録する。台番号を
入力しないと台番号は「0000」に設定される。時刻
情報フィールド344には、識別情報を登録した日付お
よび時刻が記録される。時刻情報はカレンダ時計327
から読み取られて記録される。
【0175】図30は、ID検査装置300aの表示パ
ネル303に表示される選択メニューを示す図である。
この選択メニューは、電源キー305と決定キー306
とを同時に押して電源をオンとしたときに表示される。
最初に(a)のように、「メニュー」の表示とカレンダ
時計327に設定されている現在の時刻(月/日、時:
分)が表示される。バッテリ残量表示352は、主バッ
テリ350の残容量を表示するものである。バッテリフ
ルの状態ではバッテリ残量表示352内の3個のブロッ
クが全て点灯し、主バッテリ350の出力電圧が低下す
るに従って1個ずつブロックが消える。(a)の表示は
所定時間(例えば2秒)表示されると、(b)の表示に
切り替わる。
【0176】(b)は、ID検査装置300aの作業内
容を選択するための選択メニューである。画面には
「1.トウロク」、「2.カクニン」の2つが表示され
ているが、下方向キー307、上方向キー308を操作
することにより表示ページを切り替えることができる。
上下表示353は、上下方向キー308,307が有効
であることを示す表示である。カーソル354は上下方
向キー308,307により上下に移動でき、カーソル
354により所望の作業内容を選択し、決定キー306
を押して決定する。
【0177】(b)画面で、カーソル354を「2」に
移動させ、さらに下方向キー307を押すと表示ページ
が切り替わり、(c)のようになる。さらに表示ページ
を切り替えると(d)のようになる。(b)〜(d)の
選択メニューにおいて、「1.トウロク」は新規にパチ
ンコ機1の識別情報を登録する作業を行うためのもので
あり、「2.カクニン」は識別情報を登録済みのパチン
コ機1を確認する作業を行うためのものであり、「3.
サクシ゛ョ」は登録済みの識別情報を削除する作業を行
うためのものであり、「4.アンショウNo」はID検
査装置300aの操作に必要な暗証番号を変更する作業
を行うためのものであり、「5.セッテイ」はID検査
装置300aの各種機能の設定を行うためのものであ
り、「6.END」は登録済みのパチンコ機1の識別情
報を検査する検査モードに移行するためのものである。
【0178】図31および図32は、識別情報の登録作
業の手順における表示パネル303の表示を示すもので
ある。このような登録作業は、メーカからの検査情報よ
らず、遊技店が独自に検査を行う場合に必要である。図
30(b)における選択メニュー中「1.トウロク」を
選択し、決定キー306を押すと、図31(1a)の画
面表示がなされ、識別情報の登録作業が可能となる。下
の行には識別情報の登録済み件数が表示される。(1
a)の画面を所定時間表示した後、(1b)の画面に移
行する。
【0179】(1b)は、暗証番号の入力画面である。
ID検査装置300aにおける、この登録作業のように
安全確保が必要な作業を行うには、暗証番号の入力が必
要である。これにより、不正に識別情報を変更してしま
うような不正行為等を防止することができる。カーソル
354は最初、暗証番号の左から1桁目の位置にあり、
上方向キー308および下方向キー307を操作するこ
とにより、1桁目の数字を増減することができる。決定
キー306を押すと1桁目の数字を決定し、1桁目は
「*」の表示に変わり、カーソルは2桁目に移動する。
(1c)は、このようにして暗証番号の3桁目まで決定
し、4桁目を入力中の画面である。暗証番号の入力中に
取消キー309を押すと、現在入力中の桁は「0」に戻
り、カーソル354は1つ左側の桁に移動する。1桁目
で取消キー309を押すと、図30(b)の選択メニュ
ーの表示画面に戻る。
【0180】暗証番号を4桁全て入力し、ID検査装置
300aに設定した暗証番号と一致すれば、(1d)の
ような登録作業の画面に移行する。暗証番号を入力して
もID検査装置300aに設定した暗証番号と一致しな
ければ、ブザー328が3回鳴るとともに、図30
(b)の選択メニューの表示画面に戻る。(1d)の画
面では、まず登録しようとするパチンコ機1の台番号を
入力する。台番号は、パチンコホールで使用されている
パチンコ機1の通し番号であり、パチンコ機1の近傍に
台番号を表示した番号プレート等が取り付けられてい
る。台番号により個々のパチンコ機1を重複することな
く指定することができる。
【0181】台番号の入力は、暗証番号の入力と同様
に、左から1桁目から順番に、上方向キー308および
下方向キー307によって選択し、決定キー306によ
って決定する。ただし、ここではすでに決定した数字も
そのまま表示され、「*」に変わることはない。台番号
の入力中に取消キー309を押すと、現在入力中の桁は
そのままで、カーソル354は1つ左側の桁に移動す
る。1桁目で取消キー309を押すと、図30(b)の
選択メニューの表示画面に戻る。
【0182】台番号を4桁全て入力すると、(1e)の
画面に移行する。(1e)の画面では、上方向キー30
8を押すことにより台番号を1ずつ増加させ、下方向キ
ー307を押すことにより台番号を1ずつ減少させるこ
とができる。ただし、台番号の変更可能範囲は0001
〜9999の範囲である。(1e)の画面表示の状態
で、ID検査装置300aのデータ送受信部302をパ
チンコ機1のID発信器230に接近させ、決定キー3
06を押してID発信器230から識別情報を読み込
み、続いて、ID検査装置300aをID発信器235
に接近させ、決定キー306を押してID発信器235
から識別情報を読み込む。読み込み中は図32(1f)
の表示となる。
【0183】図31(1d)の画面で台番号を「000
0」と入力した場合には、台番号なしの登録となり、識
別情報と時刻情報の異なる複数のデータが台番号「00
00」として登録される。これは台番号によりパチンコ
機1を管理していないホールや、台番号のかわりに数字
以外の台識別符号を使用しているホール等において有効
である。
【0184】図32(1f)は、ID発信器230,2
35から識別情報を読み込んでいる最中の表示画面であ
る。識別情報の読み込みが正常に行われれば、ブザー3
28が短く1回鳴るとともに、(1g)の画面に移行
し、識別情報、台番号、時刻情報が識別情報テーブル3
41の各フィールドに登録される。また、(1g)の画
面の下の行には、台番号が自動的に1だけ増加して表示
され、このまま次のパチンコ機1の登録を行うことがで
きる。データ送受信部302を次のパチンコ機1のID
発信器230,235に接近させ、決定キー306を押
せばよい。また、台番号を自動的に1だけ増加させる場
合に、一般的に嫌われる「4」、「9」を含む台番号を
飛ばすようにすることもできる。一般的な遊技店では、
「4」、「9」は台番号として用いない所が多く、その
遊技店での利便性を向上させている。(1g)の画面で
も、上方向キー308を押すことにより台番号を1ずつ
増加させ、下方向キー307を押すことにより台番号を
1ずつ減少させることができる。
【0185】(1f)の画面から、識別情報の読み込み
が異常終了した場合やID発信器230,235の識別
情報が不一致であった場合は、ブザー328が3回鳴る
とともに、(1h)の画面に移行する。ここで、再度決
定キー306を押すと、再びID発信器230,235
からの識別情報読み込み動作を行う。取消キー309を
押すと、図31(1d)の台番号の入力画面に戻る。
(1f)の画面から識別情報を読み込んだ際、すでにそ
の識別情報が登録されているがその台番号が異なる場合
には、ブザー328が3回鳴るとともに、(1i)の画
面が表示され、操作者に別の台番号ですでにその識別情
報が登録されている旨を伝える。ここで決定キー306
または取消キー309を押すと、(1j)の画面に移行
し、古い台番号を現在入力した台番号に変更してよいか
どうかを確認する。(1j)の画面で決定キー306を
押すと、台番号を変更して登録し(1g)の画面に移行
する。(1j)の画面で取消キー309を押すと、登録
をキャンセルして図31(1e)の画面に移行する。
【0186】図32(1f)の画面から識別情報を読み
込んだ際、すでにその識別情報と台番号が登録されてい
る場合、台番号が登録済みで識別情報が異なる場合、最
大登録数を越えて登録しようとしている場合等にもブザ
ー328が3回鳴るとともに、それぞれの確認画面に移
行して操作者にエラー内容や操作を促すメッセージを表
示する。
【0187】図33は、登録済み識別情報の確認作業の
手順における表示パネル303の表示を示すものであ
る。図30(b)における選択メニュー中「2.カクニ
ン」を選択し、決定キー306を押すと、図33(2
a)の画面表示がなされ、識別情報の確認作業が可能と
なる。下の行には識別情報の登録済み件数が表示され
る。(2a)の画面を所定時間表示した後、(2b)の
画面に移行する。
【0188】(2b)の画面では、確認しようとするパ
チンコ機1の台番号を入力する。台番号の入力は、図3
1(1d)の台番号の入力と同様である。台番号の入力
中に取消キー309を押すと、現在入力中の桁はそのま
まで、カーソル354は1つ左側の桁に移動する。1桁
目で取消キー309を押すと、図30(b)の選択メニ
ューの表示画面に戻る。
【0189】(2b)の画面で台番号を4桁全て入力
し、その台番号が識別情報テーブル341に登録されて
いれば、(2c)の画面に移行して台番号と登録された
時刻情報を表示する。入力した台番号が識別情報テーブ
ル341になければ、入力した台番号より大きな登録済
みの台番号を表示する。ただし、大きな台番号が登録さ
れていなかった場合には、最も小さな登録済みの台番号
を表示する。(2c)の画面では、上方向キー308を
押すことにより台番号を増加させ、下方向キー307を
押すことにより台番号を減少させて登録済みの次の台番
号の登録情報を表示させることができる。ただし、台番
号を9999からさらに増加させると0001となり、
台番号を0001からさらに減少させると9999とな
る。この画面で取消キー309を押すと、(2b)の台
番号入力画面に戻る。
【0190】(2b)の画面で台番号を入力したが、全
ての登録済みのデータが台番号なしの場合(台番号が0
000の場合)には、(2e)の画面を表示する。この
画面で取消キー309を押すと、(2b)の台番号入力
画面に戻る。(2b)の画面で台番号を「0000」と
入力した場合には、(2d)の画面に移行し、パチンコ
機1の識別情報を読み取って登録されているか否かを確
認するモードとなる。台番号なしで登録されているデー
タを確認する場合にも同じ操作を行う。
【0191】(2d)の画面表示の状態で、ID検査装
置300aのデータ送受信部302をパチンコ機1のI
D発信器230に接近させ、決定キー306を押してI
D発信器230から識別情報を読み込み、続いて、ID
検査装置300aをID発信器235に接近させ、決定
キー306を押してID発信器235から識別情報を読
み込む。識別情報を読み込んでいる最中には、図32
(1f)と同様の表示を行う。識別情報の読み込みが正
常に行われ、二つの識別情報が一致し、その識別情報が
登録されていれば、(2c)の画面表示を行い、識別情
報の読み込みが失敗するか、二つの識別情報が不一致
か、または読み込んだ識別情報が登録されていなけれ
ば、(2e)の画面表示を行う。
【0192】図30(c)の選択メニューから「3.サ
クシ゛ョ」を選択すると、登録済みの識別情報を削除す
る作業を行うことができる。まず、暗証番号の入力を求
められ、次に削除すべき登録済みの台番号を入力して削
除を行う。削除作業の手順は、図33の登録済み識別情
報の確認作業と同様のものである。図30(c)の
「4.アンショウNo」を選択すると、ID検査装置3
00aの操作に必要な暗証番号を変更することができ
る。まず、古い暗証番号の入力が求められ、次に新しい
暗証番号を確認のため2回入力して暗証番号の変更を行
う。
【0193】図30(d)の選択メニューから「5.セ
ッテイ」を選択すると、さらに設定メニューが表示さ
れ、ID検査装置300aの各種機能の設定を行うこと
ができる。ここでは、カレンダ時計327の時刻の設
定、シリアル入出力回路325の通信パラメータ(通信
ボーレート、キャラクタのビット数、パリティの有無、
ストップビット長等)の設定、キー押下時の発生音の有
無、ブザー音の音量等の設定が行える。また、識別情報
テーブル341の全体の消去を行うこともできる。図3
0(d)の「6.END」を選択すると、登録済みのパ
チンコ機1の識別情報を検査する検査モードに移行する
ことができる。
【0194】図34は、検査モードでの識別情報の検査
作業における表示パネル303の表示を示すものであ
る。検査モードには、図30(d)の選択メニューから
「6.END」を選択しても移行できるが、ID検査装
置300aの電源オフの状態から電源キー305を単独
で押すことにより、ID検査装置300aは直接検査モ
ードで起動する。検査モードの初期画面は、図34(6
a)のように「チェック」の表示とカレンダ時計327
に設定されている現在の時刻(月/日、時:分)が表示
される。(6a)の画面表示は所定時間(例えば2秒)
表示されると、(6b)の画面表示に切り替わる。
【0195】(6b)の画面表示の状態で、ID検査装
置300aのデータ送受信部302をパチンコ機1のI
D発信器230に接近させ、決定キー(R/Wキー)3
06を押してID発信器230から識別情報を読み込
み、続いて、ID検査装置300aをID発信器235
に接近させ、決定キー306を押してID発信器235
から識別情報を読み込む。識別情報を読み込んでいる最
中には、図32(1f)と同様の表示を行う。識別情報
の読み込みが正常に行われ、二つの識別情報が一致し、
その識別情報が登録されていれば、ブザー328が短く
1回鳴るとともに、表示LED304が緑色に点灯し、
(6c)の画面表示を行う。識別情報の読み込みが失敗
するか、二つの識別情報が不一致であると、ブザー32
8が3回鳴るとともに、表示LED304が赤色に点灯
し、(6d)の画面に移行する。読み込んだ識別情報が
登録されていなければ、ブザー328が3回鳴るととも
に、表示LED304が赤色に点灯し、(6e)の画面
表示を行う。
【0196】(6c)の画面は識別情報の検査に異常が
なかった場合の表示であり、画面の下の行に登録されて
いる台番号が表示される。操作者は、表示されている台
番号と実際の台番号とを比較して、両者が一致していれ
ば正常であると判断できる。台番号が一致しなければ、
そのパチンコ機の調査が必要である。(6c)の画面か
ら、データ送受信部302を次のパチンコ機1のID発
信器230,235に接近させ、決定キー306を押せ
ば、次のパチンコ機の識別情報を読み込み、連続してパ
チンコ機の識別情報を検査することができる。(6c)
の画面から取消キー309を押すと、(6b)の画面に
戻る。
【0197】(6d)の画面は識別情報の読み込みが失
敗した場合の表示であり、ここで再度、データ送受信部
302をパチンコ機1のID発信器230,235に接
近させ、決定キー306を押せば、もう1度識別情報の
読み込みを行う。それでも(6d)の表示がされるよう
であれば、ID発信器230,235の異常、すなわ
ち、遊技制御基板87aが不正交換された可能性があ
る。(6d)の画面から取消キー309を押すと、(6
b)の画面に戻る。
【0198】(6e)の画面は読み込んだ識別情報が登
録されていない場合の表示であり、ここで決定キー30
6または取消キー309を押せば、(6b)の画面に戻
る。この場合は、図33で説明した登録済み識別情報の
確認作業を行う。いま検査を行ったパチンコ機の台番号
が登録されていれば、遊技制御基板87aが不正交換さ
れた可能性がある。いま検査を行ったパチンコ機の台番
号が登録されていなければ、登録漏れであるからその台
番号の登録作業を行う。
【0199】図34によって、遊技店に設置済みの遊技
機の検査を行う場合を説明したが、遊技機メーカから納
入された遊技機の識別情報を納入直後に検査する場合
も、同様にして行うことができる。この場合は、情報管
理部のサーバ用コンピュータ150から各遊技店に通信
回線154または記録媒体155を介して検査情報が配
信されるため、図31、図32のような登録作業を行う
必要はなくなる。遊技店では、納入された遊技機に関す
る検査情報をホールコンピュータ170からID検査装
置300aに転送するか、記録媒体155をID検査装
置300aに装着することにより、ID検査装置300
aの識別情報テーブル341に検査情報を登録する。
【0200】台番号のデータが予め遊技店から遊技機メ
ーカに送られていれば、納入された遊技機には台番号を
示すシール等が貼り付けられており、検査情報にも台番
号と識別情報とが対応付けられて登録されている。台番
号のデータが予め遊技店から遊技機メーカに送られてい
なければ、遊技機には台番号が表示されておらず、検査
情報の台番号は全て「0000」として登録されてい
る。このような検査情報がID検査装置300aに読み
込まれ記憶されるので、図34で説明したのと同様にし
て、納入直後の遊技機の識別情報を検査することができ
る。
【0201】検査情報に台番号が登録されていない場合
(台番号が「0000」の場合)には、ID検査装置3
00aの電源投入後、同じ識別情報を2回以上読み取る
と表示パネル303の上の行に「2カイメ」等の表示を
行い、同じ識別情報を2回以上読み取ったことを表示す
る。すなわち、ID検査装置300aの1回の電源投入
に対して、同じ識別情報を2回以上読み取った場合はそ
の旨を表示する。これにより、複数の遊技機に同一の識
別情報(不正に入手した正規の識別情報)を添付して、
正規の遊技機に見せかけるような不正行為を判別するこ
とができる。
【0202】以上のように、ID検査装置300aの表
示パネル303に表示されるメニューやガイダンスに従
って操作するだけで、簡単にパチンコ機1の識別情報の
登録および識別情報の検査を行うことができる。また、
遊技制御マイコン200を不正に交換されたり、遊技制
御基板87aをそれを収納する遊技制御基板ボックス8
7bごと不正に交換されても、その不正交換を判別する
ことができる。さらに、パソコン100にID読取書込
装置300を接続して簡単に識別情報を入力することが
でき、パチンコ機の不正改造等を判定するためのデータ
ベースを簡単に構築できる。このデータベースから検査
情報を抽出して納入先に配信することにより、不正改造
を容易に判別することができる。
【0203】図35は、遊技機をある遊技店から他の遊
技店に移動する場合(中古売買等の場合)の、遊技機の
識別情報の管理方法を示す図である。これは、遊技店A
から中古販売業者に遊技機を譲渡し、遊技店Bがその遊
技機を購入した場合を示す。中古販売業者は、遊技店A
から搬入した遊技機を整備し、不正改造等がなされてい
ないかどうかをチェックする。そして、整備済みの遊技
機を遊技店Bに搬出する前に、遊技制御基板の管理番号
等の遊技機を特定できる情報、移動先、移動日時等を移
動情報として検査機関に連絡する。
【0204】検査機関は、図25、図26における情報
管理部に対応するものであり、遊技機メーカまたは第三
者が運営する機関である。この検査機関は、遊技機の識
別情報の検査や識別情報の管理を集中して行う専門機関
である。検査機関は、中古販売業者から遊技機の移動情
報を受け取ると、その情報を蓄積するとともに遊技機メ
ーカの各支店・営業所等に送る。遊技機メーカは、管理
番号等の情報から、その遊技機の正規の識別情報を検索
し、移動する遊技機の正規の識別情報として検査機関に
送り返す。
【0205】検査機関では、移動する遊技機の正規の識
別情報を受け取り、ID読取装置またはID検査装置に
その情報を入力する。そして、中古販売業者から遊技店
Bへの遊技機の引き渡し時に、検査機関の検査員が遊技
店Bに出向き、ID読取装置またはID検査装置によ
り、移動した遊技機の識別番号の検査を行う。このよう
にして、中古の遊技機等についても、正規の識別情報の
有無により遊技機の不正改造の有無を正確かつ迅速に判
別することができる。
【0206】この例では、中古販売の場合であるが、遊
技機メーカが新台を販売した際の検査も検査機関が行う
ようにしてもよい。その場合は、新台販売時に遊技機メ
ーカが検査機関に遊技機の販売先、納入日等の情報およ
び遊技機の識別情報を送り、検査機関で情報の管理およ
び検査を行う。そのようにすれば、中古販売時において
も識別情報を検査機関が遊技機メーカに問い合わせる必
要がなくなる。
【0207】なお、以上の実施の形態では、遊技機とし
てパチンコ機を例に挙げて説明したが、パチンコ機以外
にもパチスロ機等の任意の遊技機に適用することができ
る。また、ID発信器を遊技制御マイコンに設けたもの
を示したが、遊技制御用ROMとCPUが別の電子回路
部品として実装されている場合には、ID発信器を遊技
制御用ROMと一体不可分に設けるようにする。また、
ID検査装置は、電源オン時に取消キーを押すか否かに
よって、検査情報を新規登録するかそれとも空き領域に
追加登録するかを選択することができるようにしたが、
これ以外にも、登録済み検査情報の範囲を指定して部分
的に消去したり、範囲指定した部分に上書きして読み込
み登録できるようにしてもよい。
【0208】また、以上に開示された実施の形態は全て
の点で単なる例示であり、本発明の範囲を制限するもの
ではない。本発明の範囲は、以上の発明の実施の形態の
説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求
の範囲の記載の範囲内およびその均等の範囲内での全て
の変更が含まれる。
【0209】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0210】請求項1,12の発明によれば、制御手段
または収容手段に設けられた識別情報保持手段に遊技機
メーカが遊技機固有の識別情報または識別情報を出力可
能とするための情報を書き込むようにしたので、識別情
報を盗まれる可能性を減少させることができ、正規の識
別情報の有無により制御手段の不正改造等を容易に判別
することができる。すなわち、制御手段または収容手段
ごと不正に交換されたとしても、識別情報が欠落あるい
は不整合を起こすこととなり、不正交換等を容易に判別
することができ、これらの不正行為による損害を防止す
ることができる。
【0211】請求項2,13の発明によれば、識別情報
保持手段は、収容手段または前記制御基板への設置時点
ではまだ識別情報を出力不能なものであるから、生産工
場出荷時の識別情報保持手段をそのまま不正改造等に使
用することはできず、不正改造に対するセキュリティが
向上する。
【0212】請求項3,14の発明によれば、識別情報
保持手段は、遊技機メーカが識別情報とともに識別情報
を出力可能とするための情報を書き込むようにしたの
で、不正改造に対するセキュリティがさらに向上する。
【0213】請求項4,15の発明によれば、遊技に関
わる制御を行う制御プログラムを記憶した記憶手段を備
えた電子回路部品に識別情報保持手段を設けるようにし
たので、電子回路部品が不正に交換されたとしても、識
別情報が欠落あるいは不整合を起こすこととなり、不正
交換等を容易に判別することができ、これらの不正行為
による損害を防止することができる。
【0214】請求項5,16の発明によれば、電子回路
部品のパッケージと一体不可分に識別情報保持手段を設
けるようにしたので、電子回路部品から識別情報保持手
段を分離することが困難であり、無理に識別情報保持手
段を取り出そうとしても識別情報保持手段が破壊してし
まい、正規の識別情報が不正改造者に渡ることを防止す
ることができる。
【0215】請求項6,17の発明によれば、識別情報
保持手段を光透過性の合成樹脂によりパッケージと一体
不可分に埋設するようにしたので、パッケージ内の識別
情報保持手段の有無を目視等により確認することがで
き、さらに容易に不正改造等を判別することができる。
これにより、不正改造等に対するセキュリティをさらに
向上させることができる。
【0216】請求項7,18の発明によれば、識別情報
保持手段が電子回路部品のパッケージ内のICチップお
よびリード等の回路部と接触しない位置に配置されてい
るので、識別情報保持手段が電子回路部品に影響を与え
ることがなく、従来の遊技制御マイコンまたは遊技制御
用ROMの回路部がそのまま使用できる。
【0217】請求項8の発明によれば、収容手段の電子
回路部品に対応する位置には電子回路部品に対して外部
からの接近を可能とする凹部が設けられているので、識
別情報を読み書きするための装置のアンテナ部と識別情
報保持手段との距離を短縮することができ、識別情報の
読み書きを確実に行うことができる。
【0218】請求項9,19の発明によれば、識別情報
保持手段が収容手段に設けられているので、制御手段を
収容手段ごと不正に交換されたとしても、識別情報が欠
落あるいは不整合を起こすこととなり、不正交換等を容
易に判別することができる。そして、このような不正行
為による損害を防止することができる。
【0219】請求項10,20の発明によれば、識別情
報保持手段が収容手段と一体不可分に設けられているの
で、収容手段から識別情報保持手段を分離することが困
難であり、無理に識別情報保持手段を取り出そうとして
も識別情報保持手段が破壊してしまい、正規の識別情報
が不正改造者に渡ることを防止することができる。
【0220】請求項11の発明によれば、識別情報保持
手段のアンテナ部が電子回路部の周囲を取り囲むように
配置されているので、電子回路部をアンテナ部によって
保護して機械的強度を向上させ、搬送時や電子回路部品
との一体化工程での製造時等の識別情報保持手段の破損
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の遊技機の例としてのパチンコ
機の正面図である。
【図2】図2は、パチンコ機およびカードユニットの背
面図である。
【図3】図3は、遊技制御基板ボックスの拡大図であ
る。
【図4】図4は、遊技制御基板ボックスへのID発信器
の設置方法を示す蓋部の断面図である。
【図5】図5は、遊技制御基板ボックスの断面図であ
る。
【図6】図6は、ID発信器を一体的に備えた遊技制御
マイコンを示す図である。
【図7】図7は、ID発信器を設ける他の方法を示す遊
技制御マイコンの断面図である。
【図8】図8は、ID発信器の構造を示す図である。
【図9】図9は、ID発信器の回路構成を示すブロック
図である。
【図10】図10は、ID発信器のフラッシュメモリ内
の記憶内容を示す図である。
【図11】図11は、ID読取書込装置の正面図であ
る。
【図12】図12は、ID読取書込装置の側面図であ
る。
【図13】図13は、ID読取書込装置の回路構成を示
すブロック図である。
【図14】図14は、ID読取書込装置のSRAM内の
プログラムを示す図である。
【図15】図15は、識別情報のパソコン読取書込モー
ドにおける表示パネルの表示を示す図である。
【図16】図16は、識別情報の読取表示モードにおけ
る表示を示すものである。
【図17】図17は、識別情報の読取表示モードにおけ
る表示を示すものである。
【図18】図18は、識別情報の設定メニューの表示を
示すものである。
【図19】図19は、識別情報管理装置の回路構成を示
すブロック図である。
【図20】図20は、遊技機情報管理データのデータ構
造を示す図である。
【図21】図21は、識別情報登録プログラムの実行画
面を示す図である。
【図22】図22は、管理番号データ読み込みの画面を
示す図である。
【図23】図23は、識別情報登録の画面を示す図であ
る。
【図24】図24は、遊技制御装置の製造ラインの概要
を示す図である。
【図25】図25は、遊技機検査システムの一部を示す
図である。
【図26】図26は、遊技機検査システムの他の部分を
示す図である。
【図27】図27は、ID検査装置の側面図である。
【図28】図28は、ID検査装置のSRAM内のプロ
グラムを示す図である。
【図29】図29は、識別情報テーブルのデータ構造を
示す図である。
【図30】図30は、表示パネルに表示される選択メニ
ューを示す図である。
【図31】図31は、識別情報の登録作業における表示
を示すものである。
【図32】図32は、識別情報の登録作業における表示
を示すものである。
【図33】図33は、識別情報の確認作業における表示
を示すものである。
【図34】図34は、識別情報の検査作業における表示
を示すものである。
【図35】図35は、遊技機を遊技店から他の遊技店に
移動する場合の、遊技機の識別情報の管理方法を示す図
である。
【符号の説明】
1…パチンコ機 2…区画レール 3…遊技盤 4…可変表示部 5…画像表示装置 6…始動記憶表示器 7…固定入賞口 8…ワープ出口 9…始動口 10…可変入賞球装置 16…アウト口 17…普通図柄表示器 18…通過記憶表示器 19…風車 20…可動片 21…ワープ入口 22…サイドランプ 23…普通図柄始動ゲート 35…カードユニット 47…カード利用可表示ランプ 48…情報表示スイッチ 49…連結台方向表示器 50…カード挿入口 51…カードユニット錠 52…外枠 53…機構板 54…玉タンク 55…玉整列レール 56…窓開口 57…カーブ樋 58…通路体 59…賞球払出装置 61…開閉板 87a…遊技制御基板 87b…遊技制御基板ボックス 91…蓋体 100…パソコン 110…ボックス本体 150…サーバ用コンピュータ 151…通信装置 152…通信回線 153…通信回線 154…通信回線 155…記録媒体 160…営業用コンピュータ 161…プリンタ 170…ホールコンピュータ 200…遊技制御マイコン 201…パッケージ 202…ICチップ 203…ICリード 205…合成樹脂 230,235…ID発信器 236…基体 237…電子回路部 238…接続部 300…ID読取書込装置 300a…ID検査装置 301…本体 302…データ送受信部 303…表示パネル 304…表示LED 305…電源キー 306…決定キー 307…下方向キー 308…上方向キー 309…取消キー 310…バッテリカバー 311…コネクタ 312…入出力スロット 352…バッテリ残量表示 353…上下表示 354…カーソル 400…マイコン 406…アンテナ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技に関わる制御を行う制御手段と、 前記制御手段を収容する収容手段と、 書き込まれた固有の識別情報を保持するとともに外部か
    らの要求信号により前記識別情報を出力する識別情報保
    持手段とを有する遊技機であって、 前記識別情報保持手段は、前記制御手段と前記収容手段
    との少なくとも一方に設置され、 前記識別情報保持手段に保持された前記識別情報または
    前記識別情報を出力可能とするための情報の少なくとも
    いずれか一方は、遊技機メーカにより書き込まれたもの
    であることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した遊技機であって、 前記識別情報保持手段は、前記収容手段または前記制御
    基板への設置時点では、まだ前記識別情報を出力不能な
    ものである遊技機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載した遊技機であって、 前記識別情報保持手段は、遊技機メーカにより前記識別
    情報とともに前記識別情報を出力可能とするための情報
    が書き込まれたものである遊技機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載した遊
    技機であって、 前記制御手段に搭載され、遊技に関わる制御を行う制御
    プログラムを記憶した記憶手段を備えた電子回路部品を
    有し、 前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品に設けられ
    たものである遊技機。
  5. 【請求項5】請求項4に記載した遊技機であって、 前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品のパッケー
    ジに一体に埋設され、前記電子回路部品と一体不可分に
    設けられているものである遊技機。
  6. 【請求項6】請求項5に記載した遊技機であって、 前記識別情報保持手段は、前記識別情報保持手段の有無
    が視認可能な光透過性の合成樹脂により前記パッケージ
    に一体に埋設されているものである遊技機。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれか1項に記載した遊
    技機であって、 前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品の前記パッ
    ケージ内のICチップおよびリード等の回路部と接触し
    ない位置に配置されているものである遊技機。
  8. 【請求項8】請求項4〜7のいずれか1項に記載した遊
    技機であって、 前記収容手段の前記電子回路部品に対応する位置には、
    前記電子回路部品に対して外部からの接近を可能とする
    凹部が設けられている遊技機。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載した遊
    技機であって、 前記識別情報保持手段は、前記収容手段に設けられたも
    のである遊技機。
  10. 【請求項10】請求項9に記載した遊技機であって、 前記識別情報保持手段は、前記収容手段と一体不可分に
    設けられているものである遊技機。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか1項に記載し
    た遊技機であって、 前記識別情報保持手段は、アンテナ部と電子回路部とを
    備え、前記アンテナ部が前記電子回路部の周囲を取り囲
    むように配置されているものである遊技機。
  12. 【請求項12】遊技に関わる制御を行う制御基板を備え
    た遊技機用制御装置の製造方法であって、 前記制御基板に遊技に関わる制御を行う制御プログラム
    を記憶した記憶手段を備えた電子回路部品を実装する工
    程と、 前記制御基板を収容する収容手段または前記制御基板の
    少なくとも一方に、書き込まれた固有の識別情報を保持
    するとともに外部からの要求信号により前記識別情報を
    出力する識別情報保持手段を設置する工程と、 前記識別情報保持手段に、遊技機固有の識別情報または
    該識別情報を出力可能とするための情報の少なくともい
    ずれか一方を書き込む工程とを有する遊技機用制御装置
    の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載した遊技機用制御装置
    の製造方法であって、 前記識別情報保持手段は、前記収容手段または前記制御
    基板への設置時点では、まだ前記識別情報を出力不能な
    ものである遊技機用制御装置の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載した遊技機用制御装置
    の製造方法であって、 前記識別情報保持手段の設置後に、前記識別情報保持手
    段に前記識別情報を書き込むとともに、前記識別情報を
    出力可能とするための情報を書き込む工程を有する遊技
    機用制御装置の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項12〜14のいずれか1項に記載
    した遊技機用制御装置の製造方法であって、 前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品に設けられ
    たものである遊技機用制御装置の製造方法。
  16. 【請求項16】請求項15に記載した遊技機用制御装置
    の製造方法であって、 前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品のパッケー
    ジに一体に埋設され、前記電子回路部品と一体不可分に
    設けられているものである遊技機用制御装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】請求項16に記載した遊技機用制御装置
    の製造方法であって、 前記識別情報保持手段は、前記識別情報保持手段の有無
    が視認可能な光透過性の合成樹脂により前記パッケージ
    に一体に埋設されているものである遊技機用制御装置の
    製造方法。
  18. 【請求項18】請求項15〜17のいずれか1項に記載
    した遊技機用制御装置の製造方法であって、 前記識別情報保持手段は、前記電子回路部品の前記パッ
    ケージ内のICチップおよびリード等の回路部と接触し
    ない位置に配置されているものである遊技機用制御装置
    の製造方法。
  19. 【請求項19】請求項12〜18のいずれか1項に記載
    した遊技機用制御装置の製造方法であって、 前記識別情報保持手段は、前記収容手段に設けられたも
    のである遊技機用制御装置の製造方法。
  20. 【請求項20】請求項19に記載した遊技機用制御装置
    の製造方法であって、 前記識別情報保持手段は、前記収容手段と一体不可分に
    設けられているものである遊技機用制御装置の製造方
    法。
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